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Beautifully whitening agent and composition for external use for skin

阅读:389发布:2021-01-31

专利汇可以提供Beautifully whitening agent and composition for external use for skin专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a beautifully whitening agent excellent in beautifully whitening effect and stability by including a specific ellagic acid, triterpene, retinolic acid derivative, sphingoid-based compound and sulindac.
SOLUTION: This agent is obtained by including (A) an ellagic acid-based compound (e.g. ellagic acid or 3,4-di-o-methylellagic acid) of formula I [R
1 to R
4 are each H, an 1-20C alkyl, 1-20C acyl, polyoxyalkylene group of the formula; -(C
m H
2m -O-)
n H ((m) is 2 or 3; and (n) is ≥1) or sugar residual group of formula II] and (B) at least one selected from the group consisting of triterpene (e.g. lupeol group e.g. betulinic acid), retinolic acid derivative (e.g. 4-hydroxyphenylretinamide), sphingoid-based compound (e.g. sphingolipid such as ceramide) and sulindac (e.g. a compound of formula III) pref. in the weight ratio A to B of (1 to 50,000) to (5,000 to 1).
COPYRIGHT: (C)1999,JPO,下面是Beautifully whitening agent and composition for external use for skin专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 で示されるエラグ酸系化合物及び/又はその塩と、トリテルペン類、レチノール酸誘導体、スフィンゴイド系化合物及びスリンダックの中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物とを有効成分とする美白剤。
  • 【請求項2】 請求項1記載の美白剤を配合してなる皮膚外用組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、優れた皮膚美白効果を有する美白剤、及びこれを含有し、特にフェイスケア及びボディケア効果に優れる皮膚外用組成物に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】皮膚のシミやソバカスなどの色素沈着の発生機序については未だに解明されるに至っていない点が多いが、一般的にはホルモン異常や紫外線による刺激が原因となって、メラニン色素が過剰に生成され、その結果、皮膚内に異常沈着することによるものと考えられている。 このような色素の異常沈着を予防又は防止する目的で、従来、過酸化素、過酸化亜鉛、過酸化マグネシウムなどの過酸化物、あるいはアスコルビン酸、グルタチオン、コロイドイオウ、各種天然物などを有効成分とする美白化粧料を使用することが試みられてきた。 しかしながら、これらの有効成分の多くは、ヒトに対する安全性の点で疑問があることが指摘されており、また、安定性も十分ではなかったり、さらには特有の匂いなどがあること等の点で問題がある上、その効果についても、必ずしも十分なものとはいえなかった。

    【0003】一方、米国などで、ハイドロキノンが皮膚脱色剤として使用されていた。 しかしながら、このハイドロキノンは皮膚に対する刺激性を有しており、アレルギーの原因となる等の安全性の点から問題点が指摘されており、化粧料に配合するには問題があるとされていた。

    【0004】そのため、このような問題点がなく、且つ皮膚に対して美白効果を有する化粧料を開発するための種々の研究が行われており、具体的には、例えばコウジ酸及びコウジ酸誘導体を用いた美白外用剤(特開昭53
    −3538号公報、特公昭56−18569号公報、同58−22151号公報、同60−9722号公報、同61−60801号公報)、クエルセチン及びクエルセチンの脂肪酸エステルを有効成分とする化粧料(特開昭55−92305号公報、特開昭58−131911号公報)、カテキンなどを有効成分とする化粧料(特開昭52−44375号公報)などが知られている。 しかしながら、これらの化粧料は、いずれも、化粧料に含まれる美白成分の安定性が不十分であったり、あるいは化粧料として細胞レベルのテストでは効果が認められるものの、実際にヒトに使用してみるとその効果が十分に発揮されていないなどの問題点があり、十分に満足し得る結果が得られていない。

    【0005】そのため、本発明者らは、十分な美白効果を有する化粧料を開発すべく、鋭意検討したところ、これら従来から知られている美白を目的とする皮膚外用剤が有する欠点を克服すると共に、実際に用いたときの皮膚美白効果に優れ、且つ急性毒性、皮膚刺激性、皮膚感作性変異原性などの点で、特に問題は認められず、皮膚に対する安全性が極めて高い上、安定性や匂いなどについても問題のない皮膚外用剤としてエラグ酸系化合物及びその塩を用いることが有効であることを見い出した(特許第1839986号)。

    【0006】しかし、更に検討を加えた結果、上記エラグ酸系化合物やその塩でさえ、化粧品や医薬部外品の基剤に配合した場合には、通常の外用剤への配合濃度では効果が必ずしも十分ではない場合があり、より優れた美白効果を有するものの開発が望まれていた。

    【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
    優れた皮膚美白効果を有するのみならず、安全性にも優れた美白剤及びこれを配合した皮膚外用組成物を提供することを目的とする。

    【0008】

    【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式(1)で示されるエラグ酸系化合物やその塩をトリテルペン類、レチノール酸誘導体、スフィンゴイド系化合物、スリンダックのようにポリフェノール系以外の化合物であって、黒麹カビのメラニン合成を阻害する作用効果を有する化合物と併用すると、意外にも後述する実施例に示した通り、エラグ酸系化合物やその塩の有する色素沈着抑制効果(美白効果)が格段に向上することを見い出し、本発明をなすに至った。

    【0009】

    【化2】

    【0010】即ち、本発明は、上記一般式(1)で示されるエラグ酸系化合物及び/又はその塩と、トリテルペン類、レチノール酸誘導体、スフィンゴイド系化合物及びスリンダックの中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物とを有効成分とする美白剤、及び上記美白剤を配合してなる皮膚外用組成物を提供する。

    【0011】以下、本発明をより詳細に説明すると、本発明の美白剤は、下記一般式(1)で示されるエラグ酸系化合物及び/又はその塩(以下、A成分)と、トリテルペン類、レチノール酸誘導体、スフィンゴイド系化合物及びスリンダックから選ばれる1種又は2種以上の黒麹カビのメラニン合成阻害化合物(以下、B成分)とを有効成分とするものである。

    【0012】

    【化3】

    【0013】本発明で用いられるエラグ酸系化合物は、
    上記一般式(1)において、R 1 ,R 2 ,R 3及びR 4はそれぞれ水素原子、炭素数1〜20、好ましくは1〜10
    のアルキル基、炭素数1〜20、好ましくは1〜10のアシル基、−(C m2m O) n H(但し、mは2又は3であり、nは1以上、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の整数である)で示される(ポリ)オキシアルキレン基又は上記構造式(2)で示される糖残基であり、R 5は水素原子、水酸基又は炭素数1〜8、好ましくは1〜3のアルコキシ基である。 なお、アルキル基は、直鎖状、分岐状又は環状のいずれであってもよい。
    また、R 1 ,R 2 ,R 3及びR 4はそれぞれ同一であっても、異なっていてもよい。

    【0014】また、本発明では上記エラグ酸系化合物の塩も使用することができ、そのような塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などを挙げることができるが、これらの中でも、エラグ酸のフェノール性水酸基の一部がアルカリ金属塩となったものが溶解性、分散性等の点から特に好ましく、アルカリ金属塩で部分的に中和したエラグ酸を調製する場合、エラグ酸分散液をアルカリ金属水溶液でpH12〜14に調整して溶解させた後、硫酸等の無機酸又は有機酸で任意のpHに調整することによって沈殿した一部中和塩を捕集することにより得ることができる。 この方法により処理すると、純度の低いエラグ酸を用いた場合でも、混入しているタンニン等の不純物を効率よく除去でき、且つ外観も良好で、
    黒みのない色調の部分中和塩を得ることができる。

    【0015】本発明のエラグ酸系化合物としては、上記一般式(1)で示されるエラグ酸系化合物の中でも、特に上記R 1 〜R 5が全て水素原子であるエラグ酸やR 1
    4が水素原子、メチル基又はエチル基であり、且つR 5
    が水素原子、水酸基又はメトキシ基であるものが好ましく、具体的には、エラグ酸、3,4−ジ−o−メチルエラグ酸、3,3'−ジ−o−メチルエラグ酸、3,
    3',4−トリ−o−メチルエラグ酸、3,3',4,
    4'−テトラ−o−メチル−5−メトキシエラグ酸、3
    −o−エチル−4−o−メチル−5−o−ヒドロキシエラグ酸、アムリトシド(Amritoside)及びそれらの塩等を挙げることができ、これらの化合物は、1
    種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。 なお、上記アムリトシドは、上記一般式(1)において、R 1を上記構造式(2)で示される糖残基、R 2 〜R 5をそれぞれ水素原子としたものである。

    【0016】なお、これらのエラグ酸系化合物やその塩を皮膚外用組成物に配合する場合、これらの親油性又は親水性を調整するために、上記一般式(1)のR 1
    2 ,R 3及びR 4のいくつかを炭素数5〜20の長鎖アルキル基や長鎖アシル基としたり、−(C m2m O) n
    (但し、mは2又は3、nは1以上の整数)で示される(ポリ)オキシアルキレン基及び上記構造式(2)で表される糖残基の中から選ばれた任意の基によリ置換してもよいし、また、R 5についても同様に炭素数5〜8の長鎖アルコキシ基に置換しても好適である。

    【0017】これらのエラグ酸系化合物は植物中に存在する天然物である。 具体的には、ユーカリ(Eucal
    yptus)、イチゴ、タラ(Caesalupini
    aSpinosa)、毒ウツギ(コリアリア ヤポニカ)、ラジアタ松クマコケモモ、ザクロ、アンマロク、
    ウキョウヨウ、エンフヨウ、ガイジチャ、カコウジュヨウ、カシ、キジュ、ケンジン、コウナカ、サンウキュウコン、サンウキュウヨウ、シュウフウボク、センクツサイ、ソウゲンロウカンソウ、ダイヒヨウソウ、ドウモウアンヨウ、ハオウベン、バンセキリュウカン、バンセキリュウヒ、ボウカ、モッショクシ、ヤトウセイカ、ヤトウセイヒ、ユカンコン、ユカンボクヒ、ユカンヨウ、リュウガソウコン、バンセキリュウヨウ、ウキュウボクコンピ、シドコン、チンシュソウ、ゲンノショウコなどに存在するものである。 これらの天然物を例えば特公昭5
    3−14605号公報に記載の方法等で処理することによりエラグ酸系化合物を容易に得ることができる。

    【0018】本発明のA成分である上記エラグ酸系化合物及びその塩を皮膚外用組成物に使用する場合には、その配合量は皮膚外用組成物全体の0.001〜20%
    (重量%、以下同様)、特に0.005〜5%とすることが好ましく、配合量が少なすぎると十分な美白効果が発揮されない場合があり、多すぎると通常、それ以上の配合の効果は発揮されない。

    【0019】本発明は、上記A成分にB成分の黒麹カビのメラニン合成阻害化合物であるトリテルペン類、レチノール酸誘導体、スフィンゴイド系化合物及びスリンダックを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて併用するものである。 ここで、トリテルペン類としては、α
    −アミリン族、β−アミリン族、ルペオール族、ノステリン族、スクアレン族、これらに分類できない炭素数3
    0のテルペン炭化水素、アルコールなどを挙げることができ、本発明の場合、これらの中でもルペオール族が特に好適であり、ルペオール族としては、具体的にベツリン、ルペオール、ベツリン酸等を挙げることができ、これらの中でも下記構造式(3)で示されるベツリン酸が特に好適である。

    【0020】レチノール酸誘導体としては、下記構造式(4)で示される4−ヒドロキシフェニルレチナミドが特に好適であり、スフィンゴイド系化合物としては、例えば炭素数16〜20のスフィンゴ脂質等が挙げられ、
    更に具体的にはスフィンゴ脂質として、セラミド、スフィンゴ糖脂質、スフィンゴリン脂質等が挙げられる。 ここで、上記セラミドは、下記構造式(5)で示されるセラミドIIのようにスフィンゴシン塩基(スフィンゴイド)のアミノ基に脂肪酸が酸アミド結合したものであり、下記式(6)のアシル基の種類、水酸基の有無及びその位置によって、各種タイプに分別され、本発明の場合、皮膚や毛髪、羊毛等に局在するセラミドI〜VIが特に好適である。 更に、スフィンゴ糖脂質としては、ガラクトシルセラミド等が特に好適である。 また、スフィンゴリン脂質としては、スフィンゴミエリン等が特に好適であり、更に、本発明の場合、下記構造式(7)で示されるスリンダックも好適に用いられる。

    【0021】

    【化4】

    【0022】ここで、上述したように各種タイプのセラミドの中でもタイプI、II、III、IV、V、VI
    は、皮膚や毛髪、羊毛等に局在しており、これらはいずれも通常の溶媒抽出、分画法で得ることができるが、現在では、動物の脳等の臓器又は植物からの抽出品及び酵母等の生物からの産生品が市販されており、それらを購入して用いても構わない。 一方、スフィンゴミエリン及びスフィンゴ糖脂質についても同様に、いずれも通常の溶媒抽出、分画法で得ることができるが、現在では、
    動物、植物等からの抽出物が供給されており、これらについても、市販されているものを購入して用いてもよく、更に、スリンダックについても、常法によって有機合成したり、また、市販されているものを購入して用いても構わない。

    【0023】本発明の美白剤における上記A成分に対する上記B成分の配合比率は、A成分:B成分が好ましくは重量比で1:50000〜5000:1、より好ましくは1:4000〜100:1、特に1:200〜5
    0:1とすると好適である。 上記範囲以外では、これら成分を併用することによる十分な美白向上効果が得られない場合がある。

    【0024】上記B成分を皮膚外用組成物に配合する場合には、その配合量は、皮膚外用組成物全体の0.01
    〜20%が好ましく、より好ましくは0.1〜10%とすると好適である。 配合量が少なすぎると、十分な美白効果が得られない場合があり、多すぎるとそれ以上の配合の効果が得られない。

    【0025】本発明の美白剤の投与量(使用量)は、該美白剤を配合する皮膚外用組成物の剤型や使用方法、用法等により種々選択されるものであり、具体的に定められるものではないが、上記A成分とB成分との配合量やそれらの配合割合を上記範囲や後述する各剤型における配合量とし、それらの通常の方法で適用することによって、本発明の美白剤による優れた美白効果を得ることができる。

    【0026】本発明の皮膚外用組成物には、本発明の効果を妨げない限り、上記必須成分の他に、通常の化粧料、石鹸浴用剤等の皮膚外用組成物に用いられている成分を配合することができ、例えば、界面活性剤、油分、
    アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、
    キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等を適宜必要に応じて配合することができ、これらの配合量は本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。

    【0027】具体的には、界面活性剤としては、親油型グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、
    ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤;塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤;塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、レシチン等の両性界面活性剤などを例示することができる。

    【0028】油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などを例示することができる。

    【0029】保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質などを例示することができる。

    【0030】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
    キサンタンガム、珪酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質;メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質;カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質などを例示することができる。

    【0031】防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
    2,4,4'−トリクロロ−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4'−トリクロロカルバニリド、
    塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
    エタノール等を例示することができる。

    【0032】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等を;キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、
    エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等を、又、pH調整剤としては、
    水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することができる。

    【0033】紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができる。

    【0034】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びそれらの誘導体等を例示することができる。

    【0035】アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、
    グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びそれらの誘導体等を例示することができる。

    【0036】なお、本発明の皮膚外用組成物に配合される任意成分は、これらのものに限定されるものではない。

    【0037】本発明の美白剤が配合される皮膚外用組成物としては、ローション(化粧水)、クリーム、美容液、パック剤、スキンミルク(乳液)、ジェル剤等の種々の製品形態が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 これらの製品は、本発明の美白剤と上記任意成分とを適当に配合して、各製品形態の常法により製造することができ、例えば、上記A成分を0.001〜2
    0%、上記B成分を0.01〜20%、任意成分として油分0〜80%、界面活性剤0〜12%、保湿剤1〜1
    5%、防腐剤微量を配合し、残部を精製水としたものなどが挙げられる。

    【0038】より具体的には、例えば皮膚用クリームの場合は、上記A成分0.1〜10%、上記B成分0.1
    〜10%、油分20〜70%、界面活性剤2〜7%、保湿剤1〜10%、pH調整剤0〜3%、防腐剤及び香料を各微量配合し、残部を精製水としたもの、また、乳液の場合は、上記A成分0.1〜10%、上記B成分0.
    1〜10%、油分10〜40%、アルコール類0〜15
    %、界面活性剤1〜5%、保湿剤1〜10%、増粘剤0
    〜2%、pH調整剤0〜3%、防腐剤及び香料を各微量配合し、残部を精製水としたもの、そして、化粧水、美容液の場合、上記A成分0.1〜10%、上記B成分0.1〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜2
    0%、界面活性剤0〜2%、保湿剤2〜8%、増粘剤0
    〜2%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.
    1%、pH調整剤0〜3%、色素0%〜微量、防腐剤及び香料を各微量配合し、残部を精製水としたもの、更に、パック剤の場合、上記A成分0.1〜10%、上記B成分0.1〜10%、アルコール類2〜10%、保湿剤2〜10%、無機粉体0〜20%、造膜剤10〜20
    %、防腐剤及び香料を各微量配合し、残部を精製水としたもの、ジェル剤の場合、上記A成分0.1〜10%、
    上記B成分0.1〜10%、アルコール類0〜10%、
    保湿剤2〜20%、増粘剤1〜20%、pH調整剤0〜
    3%、色素0%〜微量、防腐剤及び香料を各微量配合し、残部を精製水としたものなどが挙げられる。

    【0039】

    【発明の効果】本発明の美白剤によれば、エラグ酸系化合物及び/又はその塩と黒麹カビのメラニン合成を阻害する化合物とを併用することにより、エラグ酸系化合物の美白効果が高められて、優れた美白効果を有するのみならず、その安定性にも優れる美白剤が得られ、この美白剤を含有する本発明の皮膚外用組成物は、医薬品、医薬部外品、化粧品等に使用され、例えば各種化粧用クリーム、乳液、化粧水、美容液、パック剤、パウダー、リップクリーム、口紅、アンダーメークアップ、ファンデーション、サンケア、浴用剤、ボディシャンプー、ボディリンス、石鹸、クレンジングフォーム、軟膏、ゼリー剤、パップ剤、シート剤、エアゾール剤、スプレー剤等の種々の製品形態で使用することができ、特に美白効果を目的とする皮膚外用剤として好適に使用することができる。

    【0040】

    【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。 なお、各例中の%はいずれも重量%である。

    【0041】[実験例]ベツリン酸、4−ヒドロキシフェニルレチナミド、スリンダック、セラミドIII,I
    V、スフィンゴミエリン及びガラクトシルセラミドII
    をジメチルスルホキシド(DMSO)で溶解して、各化合物のDMSO中の濃度が3.5mg/mlとなる溶液を予め調製した。 各化合物の溶液を所定量加えたポテトデキストロース寒天培地(PDA栄養培地:DIFCO
    社製)に、10μl用滅菌済みループ(Nalge N
    unc Internationa1社製)を用いて、
    黒麹カビ(Aspergi11us niger NH
    L5088株)を一白金量、塗抹接種し、25℃で静置培養した。 2週間目の黒麹カビの外観色調を目視で判定し、メラニンの合成阻害作用を調べた。 結果を表1に示す。

    【0042】

    【表1】

    【0043】表1の結果によれば、ベツリン酸、4−ヒドロキシフェニルレチナミド、セラミドIV、スフィンゴミエリン及びスリンダックは10ppm以上で、またセラミドIII及びガラクトシルセラミドIIは50p
    pm以上で阻害作用を示すことが認められる。

    【0044】[実施例1〜7及び比較例1〜4]エラグ酸系化合物又はその塩(A成分)と上記各化合物(B成分)とをプロピレングリコールに表2に示す所定濃度となるように可溶分散させて実施例及び比較例の美白剤をそれぞれ調製し、これらを被験試料として下記試験により各美白剤の美白効果を評価した。

    【0045】[美白評価法]有色モルモット(21匹)
    の背部体毛をバリカン及びシェーバーで剃毛し、1日1
    回、計8回の紫外線を照射することにより、各モルモットの背部に約2.25cm 2の色素沈着を2カ所作製すると共に、照射開始日より、1群7匹として上記被験試料及びプロピレングリコール(対照試料)各20μlを各モルモットの背部の上記2カ所の色素沈着箇所に各被験試料と対照試料とを一組としてそれぞれ1日1回、週5回の割合で4週間塗布し、塗布後4週間目(最初の塗布から28日後)の色素沈着の明度変化を標準色票((財)日本色彩研究所、「Neutra1 Valu
    e Sca1e 38」)を用いて目視により評価し、
    各被験試料と対照試料塗布部位の明度差を「Neutr
    a1 Value Sca1e 38」に記載されているマンセル値(平均値)に換算した値から算出し、下記評価基準にしたがって評価した。 結果を表2に併記する。 ここで、「明度差」とは、各試料を塗布した箇所の色素沈着の明度変化が対照(プロピレングリコールのみを塗布)に比較して、どの程度、紫外線照射前の色素沈着のない皮膚色に近づいているかを示すものである。 <評価基準> 明度差 評価 0.25未満 D:無効 0.25以上0.50未満 C:良 0.50以上0.75未満 B:優良 0.75以上 A:極めて良好

    【0046】

    【表2】

    【0047】表2の結果によれば、セラミドIII、ガラクトシルセラミドII、ベツリン酸等の本発明のB成分は、それ単独では美白効果を示さないが、エラグ酸系化合物又はそのアルカリ金属塩と併用すると、エラグ酸系化合物又はそのアルカリ金属塩の有する美白効果を格段に向上させることが認められる。

    【0048】[実施例8〜16]次に、本発明の各種皮膚外用組成物の実施例を以下に示す。 下記組成の油相成分及び水相成分をそれぞれ70℃で加熱溶解し、次いでこれらを攪拌しながら混合して乳化させた後、室温まで冷却して実施例8,9のクリームを得た。 これらクリームの美白効果を上記美白評価法と同様の方法によって評価したところ、いずれも美白効果が極めて優れていることが認められた。 なお、下記組成中の処理pHとは、エラグ酸の部分中和塩を沈殿させ、捕集する際の調整pH
    値である。

    【0049】 実施例8(クリーム)成分 配合量(%) セラミドIII(酵母由来) 0.5 エラグ酸ナトリウム(処理pH5) 1.0 ラノリン 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン メチルグルコシドモノオクチルエステル 5.0 蜜ロウ 10.0 スクワラン 15.0 流動パラフィン 0.5 油溶性甘草 3.0 プロピレングリコール 7.0 ジプロピレングリコール 0.2 メチルパラベン 0.2 香料 微量精製水 バランス合計 100.0

    【0050】 実施例9(クリーム)成分 配合量(%) スリンダック 0.1 エラグ酸 0.5 ラノリン 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン メチルグルコシドモノオクチルエステル 5.0 蜜ロウ 10.0 スクワラン 15.0 流動パラフィン 0.5 油溶性甘草 3.0 プロピレングリコール 7.0 ジプロピレングリコール 0.2 メチルパラベン 0.2 香料 微量精製水 バランス合計 100.0

    【0051】下記組成の油相成分及び水相成分をそれぞれ70℃で加熱溶解した後、これらを混合、乳化させ、
    次いで冷却する途中で香料を加えて、更に室温まで冷却して実施例10,11の乳液を得た。 これら乳液の美白効果を上記美白評価法と同様の方法によって評価したところ、いずれも美白効果が極めて優れていることが認められた。

    【0052】 実施例10(乳液)成分 配合量(%) スフィンゴミエリン(ウシ由来) 0.3 エラグ酸 0.5 スクワラン 5.0 パルミチン酸イソプロピル 2.0 セトステアリルアルコール 1.2 モノステアリン酸グリセリン 1.3 モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5 プロピレングリコール 5.0 オクチルグルコシド 0.5 カルボキシビニルポリマー(Mw=100万〜150万) 0.1 トリイソプロパノールアミン 0.1 メチルパラベン 0.2 香料 微量精製水 バランス合計 100.0

    【0053】 実施例11(乳液)成分 配合量(%) ベツリン酸 0.1 エラグ酸カリウム塩(処理pH7) 1.0 スクワラン 5.0 パルミチン酸イソプロピル 2.0 セトステアリルアルコール 1.2 モノステアリン酸グリセリン 1.3 モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5 プロピレングリコール 5.0 オクチルグルコシド 0.5 カルボキシビニルポリマー(Mw=100万〜150万) 0.1 トリイソプロパノールアミン 0.1 メチルパラベン 0.2 香料 微量精製水 バランス合計 100.0

    【0054】下記組成の各成分を混合して、実施例1
    2,13の美容液を得た。 これらの美容液の美白効果を上記美白評価法と同様の方法で評価したところ、いずれも極めて優れた美白効果を有することが認められた。

    【0055】 実施例12(美容液)成分 配合量(%) ガラクトシルセラミドII(ウマ由来) 0.2 エラグ酸カリウム塩(処理pH7) 0.2 グリセリン 4.0 エタノール 8.0 カルボキシビニルポリマー(Mw=100万〜150万) 0.2 トリエタノールアミン 0.12 精製水 バランス合計 100.0

    【0056】 実施例13(美容液)成分 配合量(%) ベツリン酸 0.2 エラグ酸ナトリウム塩(処理pH5) 0.2 グリセリン 4.0 エタノール 8.0 カルボキシビニルポリマー(Mw=100万〜150万) 0.2 トリエタノールアミン 0.12 精製水 バランス合計 100.0

    【0057】下記組成のエチルアルコール相部及び水相部をそれぞれ溶解した後、これらと香料とを混合して実施例14,15のパック剤を得た。 これらのパック剤の美白効果を上記美白評価法と同様の方法によって評価したところ、いずれも極めて優れた美白効果を有することが認められた。

    【0058】 実施例14(パック剤)成分 配合量(%) I. エチルアルコール相部 1 エチルアルコール 10.0 2 ポリビニルアルコール 14.0 3 プロピレングリコール 3.0 4 メチルパラベン 0.15 5 ブチルパラベン 0.05 6 グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 II. 水相部 7 エラグ酸ナトリウム塩(処理pH7) 0.2 8 セラミドIV(ウシ由来) 0.2 9 カルボキシメチルセルロースナトリウム 4.0 10 POE(15)オレイルエーテル 1.0 11 精製水 バランスIII. 香料 適量合計 100.0

    【0059】 実施例15(パック剤)成分 配合量(%) I. エチルアルコール相部 1 エチルアルコール 10.0 2 ポリビニルアルコール 14.0 3 プロピレングリコール 3.0 4 メチルパラベン 0.15 5 ブチルパラベン 0.05 6 グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 II. 水相部 7 4−ヒドロキシフェニルレチナミド 0.2 8 エラグ酸ナトリウム塩(処理pH7) 0.2 9 カルボキシメチルセルロースナトリウム 4.0 10 POE(15)オレイルエーテル 1.0 11 精製水 バランスIII. 香料 適量合計 100.0

    【0060】下記組成の粉末状の浴用剤を常法によって調製し、その美白効果を上記美白評価法と同様の方法によって評価したところ、優れた美白効果が認められた。

    【0061】 実施例16(浴用剤;粉末)成分 配合量(%) 炭酸ナトリウム 62.0 炭酸水素ナトリウム 32.1 エラグ酸 0.5 ベツリン酸 1.0 クエン酸ナトリウム 3.0 カミツレ 0.3 香料 1.0 色素 0.1合計 100.0

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 FI A61K 7/50 A61K 7/50 (72)発明者 平林 令稔 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

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