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Synergistic composition for medicament and its production

阅读:678发布:2021-03-07

专利汇可以提供Synergistic composition for medicament and its production专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide a medicinal compsn. which has α-lipoic acid associated material and vitamins and is synergistically improved in their actions.
CONSTITUTION: This synergistic medicinal compsn. contains (A) the αlipoic acid, dihydrolipoic acid and its oxidized or reduced R- or S-isomer as well as the metabolite of the α-lipoic acid (6,8bisnorlipoic acid and tetranorlipoic acid) and (B) at least one kind of the vitamins (adequately vitamins A, B1, B6, B12, C, E) as well as their dispensing pharmaceutically usable salts and are improved in an antianalgetic action, antiphlogistic action, antidiabetes action, antitumor action, antinecrosis action, nerve protection action, antidotal action, antidotal action of heavy metal poisoning, antiischemic action, immune stimulus action and antitumor formation action.
COPYRIGHT: (C)1994,JPO,下面是Synergistic composition for medicament and its production专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 作用物質として、α−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−
    異性体ならびにα−リポ酸の代謝物(6,8−ビスノルリポ酸およびテトラノルリポ酸)および少なくとも1種のビタミンならびに調剤学的に使用可能なその塩を含有する医薬。
  • 【請求項2】 ビタミンがA、B1、B6、B12、C
    またはEであり、常用の調剤学的担持剤、助剤および/
    または希釈剤と一緒に含有する請求項1記載の医薬。
  • 【請求項3】 作用物質として、α−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−
    異性体ならびにα−リポ酸の代謝物を含有する溶液、安定剤および/または溶解助剤を含有する請求項1または2記載の医薬。
  • 【請求項4】 組成物の配量単位において、α−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR
    −またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物1重量部に関してビタミン0.001〜0.8重量部である請求項1から3までのいずれか1項記載の医薬。
  • 【請求項5】 組成物がα−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物5〜6000mg、有利に1
    0〜3000mgおよびビタミン0.001〜3000
    mgもしくは1〜150000IEを含有する請求項1
    から4までのいずれか1項記載の医薬。
  • 【請求項6】 組成物がα−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物2〜3000mg、有利に2
    〜1000mgおよびビタミン0.001〜1000m
    gもしくは1〜150000IEを含有する請求項1〜
    5までのいずれか1項記載の医薬。
  • 【請求項7】 組成物がα−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物2〜1000mg、有利に2
    〜800mg、およびそれぞれのビタミン(請求項2による作用物質)0.005〜5000mgもしくは1〜
    150000IEを含有する請求項1から6までのいずれか1項記載の医薬。
  • 【請求項8】 安定剤もしくは溶解助剤として次の物質:1個、2個または3個のヒドロキシル基を含有する脂肪族C 2 〜C 4アルコール、200〜600の分子量を有するポリエチレングリコール、常用の生理学的に認容性の有機アミド、天然のα−アミノ酸、脂肪族アミン、
    ヒドロキシエチルテオフィリン、トロメタモル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルが使用される請求項3記載の医薬。
  • 【請求項9】 痛み、炎症、糖尿病タイプIおよびタイプII、胃潰瘍、壊死、神経変性疾患(アルツハイマー、パーキンソン病)、神経障害、末梢および中枢神経系の縮退、重金属中毒、虚血状態、肝機能障害、アレルギー、免疫不全(特にHIVにより誘導された)および腫瘍疾患に対抗するためならびにレトロウイスル、特にAIDSおよび汎白血球減少症に対抗するために使用することができる医薬を製造するための請求項1から8までのいずれか1項記載の物質および物質混合物の使用。
  • 【請求項10】 α−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物と、少なくとも1種のビタミン、たとえばA、B1、B2、B6、B12、C、Eとの組成物またはその調剤学的に使用可能の塩を、常用の調剤学的助剤、および担持剤および/または希釈剤もしくはその他の助剤を用いて調剤学的調製剤に加工するかもしくは治療上適用可能な形にすることを特徴とする医薬の製造方法。
  • 【請求項11】 α−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびその酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物と、少なくとも1種のビタミン、たとえばA、B1、B2、B6、B12、C、Eとの組成物またはその調剤学的に使用可能の塩を、常用の担持剤および/または希釈剤もしくは助剤と一緒に、0〜12
    0℃、有利に20〜80℃の温度で混合し、もしくは均質化し、および場合により、こうして得られた混合物を、0.001〜1000mgもしくは1〜15000
    0IEの配量単位の少なくとも1種のビタミンたとえばA、B1、B2、B6、B12、C、E、Fとを組み合せた1mg〜6000、有利に1〜1000mgの配量単位のα−リポ酸、ジヒドロリポ酸およびそれらの酸化または還元されたR−またはS−異性体ならびにα−リポ酸の代謝物、またはその組み合せ成分の調剤学的に使用可能の塩を含有する調製剤を製造するために、相応するサイズの中空セルに注入するか、錠剤にプレス加工するかまたは相応するサイズのカプセルに充填するかまたは顆粒化し、次いで場合により更に常用の助剤を添加しながら錠剤にプレス成形するかまたはカプセルに充填することを特徴とする医薬の製造方法。
  • 【請求項12】 請求項1および2に記載された組み合せ成分またはそれらの調剤学的に使用可能の塩を、1種以上の次の物質:デンプン、シクロデキストリン、尿素、セルロース、ラクトース、ホルマリン−カゼイン、
    化工デンプン、ステアリン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸、タルクと混合し、得られた混合物を場合により、成分として少なくともゼラチン、デンプン、ポリビニルピロリドン、ビニル−ピロリドン−ビニルアセテートコポリマーおよび/またはポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを含有する水溶液を用いて顆粒化し、この顆粒を場合により、1種以上の前記した助剤と共に均質化し、この混合物を錠剤にプレス成形するか、またはカプセルに充填し、この際、この錠剤またはカプセル剤は、それぞれ0.001〜2000mg
    もしくは1〜150000IEの投与量の請求項2記載の少なくとも1種の作用物質と組み合せたそれぞれ1m
    g〜6000、有利に10〜1000mgの投与量の請求項1記載の作用物質またはそれらの塩を含有することを特徴とする医薬の製造方法。
  • 【請求項13】 請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質、またはその調剤学的に使用可能の塩を、20〜120℃の温度で、場合により、酸化防止剤0.001重量部(請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質1重量部に関して)の存在で、または場合により1種以上の乳化剤および/または錯体形成剤の存在で、少なくとも1種の次の物質:水、グリセリン、パラフィン、ワセリン、12〜
    15個のC原子を有する脂肪族アルコール、15〜20
    個のC原子を有する脂肪族モノカルボン酸、ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、1価または多価の低分子量脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、ワックス、シリコーン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシドと一緒に均質化するおよび/または乳化さることを特徴とする医薬の製造方法。
  • 【請求項14】 請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質、またはその調剤学的に使用可能の作用物質を、20〜100℃の温度で、場合により酸化防止剤0.001〜1重量部(請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質1重量部に関して)と一緒に、ならびに場合により、水、複合体形成剤および/または乳化剤の存在で、水、生理学的に懸念のないアルコール、油またはジメチルスルホキシドまたはこれらの混合物中に溶かし、場合により得られた溶液に水、アルコール、ジメチルスルホキシドまたは油を、最終溶液、最終懸濁液またはエマルションが請求項1および2の作用物質0.5〜20重量%を含有するような量で添加することを特徴とする医薬(溶液、エマルション、懸濁液)の製造方法。
  • 【請求項15】 請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質およびその調剤学的に使用可能の塩の医薬の製造のための使用。
  • 【請求項16】 肝機能障害、痛み−および炎症疾患、 −重金属中毒、特に、重金属の銅、亜鉛、鉛、カドミウム、ニッケルおよびヒ素に対抗するため、 −および/または同時の細胞保護性、抗腫瘍性、抗糖尿性、神経保護性および免疫刺激性作用のため、 −および/または同時の抗アレルギー作用のため、 −および/または同時の抗腫瘍作用のための医薬を製造するための請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1の作用物質およびその調剤学的に使用可能の塩の使用。
  • 【請求項17】 レトロウイスル:特に汎白血球減少症またはHIVウイルスにより引き起こされる疾患に対抗するための医薬を製造するための請求項2の1種以上の作用物質と組み合せた請求項1記載の作用物質ならびにその調剤学的に使用可能の塩の使用。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、作用物質として、α−
    リポ酸、ジヒドロリポ酸、その代謝物ならびにα−リポ酸の酸化または還元された鏡像体たとえばR−α−リポ酸またはS−α−リポ酸ならびにα−リポ酸の代謝物と、ビタミンA、B1〜6、B12、CおよびEとの相乗的組成物に関する。

    【0002】

    【従来の技術】α−リポ酸は化学的に1,2−ジチア−
    シクロペンタン−3−吉草酸である。

    【0003】α−リポ酸はR−鏡像体の形で、植物および動物中に広く分布しており、これは多様な酵素的反応において補酵素として作用し、多様な細菌および原生動物の生長因子であり、タマゴテングタケ中毒の治療の際に使用される。 更に、α−リポ酸ラセミ体は抗炎症性、
    抗有害受容性(鎮痛性)ならびに細胞保護性、神経保護性、抗アレルギー性および抗腫瘍性特性を有する。

    【0004】α−リポ酸の光学的に純粋な異性体(R−
    およびS−形、つまりR−α−リポ酸およびS−α−リポ酸)からは、ラセミ体とは反対に、R−鏡像体は十分に抗炎症性に有効であり、S−鏡像体は十分に抗有害受容性に有効であり、その際同様に、R−鏡像体の抗炎症性作用はたとえばラセミ体のそれよりも係数10だけ強い。

    【0005】S−鏡像体の抗有害受容性(鎮痛性)作用は、たとえばラセミ体のそれよりも係数6だけ強い。

    【0006】従って、これらの鏡像体はラセミ体と比較して著しく特異的でかつより強い有効作用物質である。
    この作用は欧州特許出願公開第901213405号明細書に記載されている。

    【0007】組み合せ成分のビタミンAは、成長のため、骨の発育のため、生殖器および目の正常機能のため、特に、粘膜上皮の構造および機能のために必須である。

    【0008】組み合せ成分のビタミンEは、全ての細胞、さらに神経系の機能を必須に維持する。 その主な機能は、脂質の過酸化からの保護である。 特開平3−19
    3778号公報はリポ酸とトコフェロールとのエステルを記載している。 このリポ酸のトコフェロールエステルはUV紅斑の治療のために使用される。

    【0009】組み合せ成分のビタミンB1は、主にチアミン欠乏症候群の場合、つまり、栄養欠乏、長期間の腸管外栄養補給、無食事療法、血液透析および斑点吸収およびアルコール乱用の場合に有効である。

    【0010】組み合せ成分のビタミンB2は、主に、アルコール乱用によりおよび/または乳および乳製品の不十分な供給により引き起こされる欠乏症状の場合に有効である。

    【0011】組み合せ成分のビタミンB6は、主に、アルコール乱用によりまたは慢性の薬物摂取(経口避妊薬、イソニアジド)により引き起こされる欠乏症状の場合に有効である。

    【0012】組み合せ成分のビタミンB12は、主に、
    たとえば貧血、末梢および中枢神経系の欠落および末梢神経障害のような欠乏症状を引き起こす厳格な菜食主義の場合に、および胃切除および粘膜萎縮または腸管の疾患の後に有効である。

    【0013】組み合せ成分のビタミンCは、生化学的レドックス系に属し、多様な電子移動反応に関与している。 これには特にコラーゲン合成、ノルアドレナリン合成、ドーパミン合成およびセロトニン合成および4−ヒドロキシフェニルピルベートの分解が属する。 更に、鉄吸収を促進し、白血球の捕食作用の活性に関して刺激する作用を行う。

    【0014】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、鎮痛作用、抗炎症作用、抗糖尿病作用、抗腫瘍作用、抗壊死作用、神経保護作用、解毒作用、重金属中毒の解毒作用、抗虚血作用、免疫刺激作用ならびに抗腫瘍形成作用を有する改善された医薬を提供することである。

    【0015】本発明による製造のために使用されるトコフェロール(ビタミンE)は、α−トコフェロール、β
    −トコフェロール、γ−トコフェロールまたはδ−トコフェロールである。 天然の油(d−型)からのものでも合成品(dl−型)からのものでも使用することができる。

    【0016】更に、トコフェロールアセテートまたはトコフェロールアセテートならびに生理学的に懸念のない酸の他のエステルも使用することができる。

    【0017】

    【課題を解決するための手段】意想外に、ビタミンEのような作用物質と、α−リポ酸の光学的に純粋な異性体(R−およびS−形、つまりR−α−リポ酸およびS−
    α−リポ酸)と組み合せにおいて、α−リポ酸のラセミ体に対して、R−鏡像体は単独で抗炎症および抗糖尿、
    つまり血糖低下の作用を示し、S−鏡像体はビタミンE
    と組み合せて、抗有害受容性の作用を示し、その際、同様に意想外に、ビタミンEと組み合せたR−鏡像体の抗炎症性作用は、α−リポ酸のラセミ体のそれよりも強いことが見出された。 ビタミンEと組み合せたS−鏡像体の抗有害受容(鎮痛)作用は、たとえばα−リポ酸のラセミ体のそれよりも強い。 従って、ビタミンA、B1、
    B2、B6、B12、CおよびEと組み合せた鏡像体は、α−リポ酸のラセミ体と比較して、著しく多様な特異的およびより強に作用する作用物質である。

    【0018】請求項2の前記した作用物質、たとえばビタミンと組み合せたα−リポ酸(ラセミ体)と比較して、特に次の相違点がある:溶液中で有利に調剤学的に使用可能の塩形成剤との塩が使用される。

    【0019】前記したビタミンと組み合せたα−リポ酸、ジヒドロリポ酸または酸化または還元されたR−α
    −リポ酸およびS−α−リポ酸またはα−リポ酸の代謝物ならびにその塩の製造は公知の方法で、もしくはこれに類似の方法で行われる(ドイツ連邦共和国特許出願公開第4137773号明細書)。

    【0020】請求項1の作用物質に対する塩形成剤として、たとえば、塩の形で生理学的に認容性である通常の塩基もしくはカチオンが挙げられる。 これに対する例は:アルカリ金属またはアルカリ土類金属、水酸化アンモニウム、塩基性アミノ酸、たとえばアルギニンおよびリシン、式:NR 123のアミン(その際、基R
    12 、R 3は同じまたは異なり、水素、C 1 〜C 4アルキル、またはC 1 〜C 4オキシアルキルを表わす)たとえばモノ−およびジエタノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール;2〜6個のC原子を有するアルキレン鎖を有するアルキレンジアミン、たとえばエチレンジアミンまたはヘキサメチレンテトラアミン、4〜6個の環原子を有する飽和環式アミノ化合物、たとえばピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン;N−メチルグルカミン、クレアチンおよびトロメタノールである。

    【0021】多様なテストモデルでの組み合せの調査: 1) 鎮痛作用 たとえば、ビタミンEと組み合せたS−鏡像体(S−α
    −リポ酸)は、マウスに関する酢酸−苦痛−痛み試験およびラットに関するランダル−セリット(Randall-Seli
    tto)炎症試験において鎮痛作用を示し、この作用はα
    −リポ酸(つまりラセミ体)単独またはビタミンE単独での作用を上回っていいる(経口投与)。

    【0022】2) 抗炎症作用 たとえば、ビタミンEと組み合せたR−鏡像体(R−α
    −リポ酸)は、ラットに関するカラゲニン−浮腫において抗炎症作用を示し、この作用はα−リポ酸(単独)またはビタミンE単独での作用を上回っている(経口投与)。

    【0023】3) 細胞保護、抗壊死および抗腫瘍作用 同様に、たとえば動物実験におけるビタミンEと組み合せたα−リポ酸の酸化または還元されたR−およびS−
    形に対するものと同じ程度の細胞保護作用は、経口で5
    0mg/kgのビタミンEと組み合せたα−リポ酸のR
    −またはS−異性体20mg/kgの投与量からすでに生じる。

    【0024】4) 抗糖尿作用 たとえば、ビタミンEと組み合せたR−鏡像体(R−α
    −リポ酸)は、ラットに関するアロキサン糖尿モデルにおいてまたはストレプトサイトシン(Streptozytozin)
    糖尿モデルにおいて抗糖尿作用を、つまり血糖低下作用を示し、この作用はα−リポ酸(単独)またはビタミンE単独での作用を上回っている(経口投与)。

    【0025】5) 肝臓物質代謝調整作用 たとえば、ビタミンEと組み合せたR−鏡像体(R−α
    −リポ酸)は、ラットに関して、α−リポ酸(単独)またはビタミンE単独での肝臓酵素調整作用を上回っている(経口投与)。

    【0026】6) 解毒作用(重金属解毒薬) ラットに関する重金属中毒モデルにおいて、たとえばビタミンEと組み合せたα−リポ酸の酸化または還元されたラセミ体またはR−およびS−形に対して同じ程度の肝臓中の重金属含量の減少およびそれによる解毒作用は、経口で50mg/kgのビタミンEと組み合せたα
    −リポ酸のR−またはS−異性体30mg/kgの投与量からすでに生じる。

    【0027】7) 免疫刺激作用 汎白血球減少ウイルスに感染されたネコに関して、たとえば動物実験においてビタミンEと組み合せた酸化または還元されたα−リポ酸のR−およびS−形に対して同じ程度の免疫刺激作用は、経口で50mg/kgのビタミンEと組み合せたα−リポ酸のR−またはS−異性体35mg/kgの投与量からすでに生じる。

    【0028】8) 更に、たとえばビタミンEと組み合せたR−およびS−α−リポ酸は、意想外に、レトロウイスル、特にヒト免疫不全ウイルスHIV(HIV−
    1、HIV−2)に対する成長阻止作用を示し、従って、そのようなウイルスにより引き起こされる疾患の治療のためにも適している。 このようにこれはHIV(タイプ1および2)に関して良好な成長阻止作用を有し、
    この作用はたとえば試験管内で次のウイルス学的−細胞生物学的試験方法により示すことができる: 1. プラーク−減少試験 2. CPE−減少試験 3. 培養基上澄液中の逆転写酵素の測定 4. 培養基上澄液中のp24抗原の測定 このように、たとえばビタミンE0.1mgと組み合せたR−またはS−異性体0.035mg/mlの1回の添加は、細胞培養基上澄液中の感染性のウイルス(たとえばHIV−1)の数を、正の対照において100%から0%に低下させる。 ウイルス阻害効果は、この試験方法において、著しく低い投与量、たとえば0.001m
    g/mlでもすでに検出することができる。

    【0029】この作用(前記したような試験)に対する一般的な投与範囲としては、たとえば次のようなものが挙げられる:ビタミンE0.001〜0.01mg/m
    lと組み合せたR−またはS−異性体0.0035〜
    0.091mg/ml、特にビタミンE0.01〜0.
    1mg/mlと組み合せたR−またはS−異性体0.0
    35〜0.070mg/ml。

    【0030】試験管内試験に対して作用物質または作用物質からなる組成物はたとえば溶剤としてベンジルアルコール中で使用される。

    【0031】レトロウイスル、特にHIVの複製挙動の試験管内の試験に対して、たとえば次の基質が使用される: 1. ウイルス含有RPMI 1640培地、たとえば2×103〜1×103の感染単位(PFU)/mlの濃度を有する1×液体041−01875(ムーア(Moor
    e)によるGibeoの合成培養基、GernerおよびFranklin,
    HA (1967), JAMA 199;519) 2. 細胞系統 Jurkat Clone E6-1, Sup T1 および He
    la CT4 請求項1の作用物質と請求項2の作用物質との組み合せは、次の試験モデルについて良好な鎮痛、抗炎症、抗関節症および細胞保護作用を示す: GYIRES et al.(Arch. int. pharmacodyn. therap. 26
    7, 131-140, 1984)によるマウスに関するMgSO4−
    苦痛試験 NEWBOULD (Brit. J. Pharmacol. 21., 127-136, 196
    3)によるラットのアジュバント関節炎 KALBHEN (Arthrosis deformans, Eular-Verlag, Basel
    /Schweiz, 1982)によるラットもしくはニワトリに関するモノヨード酢酸Naにより誘導された関節症 DEL SOLDATO (Agents and Actions 23, 1/2, 1988)によるラットに関する腸管潰瘍。

    【0032】請求項1の作用物質と請求項2の作用物質との組み合せは、次の試験モデルについて細胞保護、解毒作用を示す: LINDL et al. (細胞および組織培養(Zell und Gewebek
    ultur), Gustav FischerVerlag, Stuttgart, New York,
    第2版、1989、164〜167頁)によるマウス繊維芽細胞 L 929等に関する急性細胞毒性についての試験。

    【0033】請求項1の作用物質と請求項2の作用物質との組み合せは、次の試験モデルについて物質代謝活性に関する良好な作用を示す: LINDL et al. (細胞および組織培養(Zell und Gewebek
    ultur), Gustav FischerVerlag, Stuttgart, New York,
    第2版、1989、167〜168頁)による物質代謝活性に関する物質の影響についての試験。

    【0034】請求項1の作用物質と請求項2の作用物質との組み合せは、次の試験モデルについて良好な生長阻害作用を示す: LINDL et al. (細胞および組織培養(Zell und Gewebek
    ultur), Gustav FischerVerlag, Stuttgart, New York,
    第2版、1989、162〜164頁)によるマウス繊維芽細胞(L929)もしくはヒト繊維芽細胞(MRC9)を用いる物質の生長阻害特性の試験。

    【0035】請求項1の作用物質と請求項2の作用物質との組み合せは、マクロファージに関する次の試験モデルについて良好な捕食阻止作用を示す: G. ROSSI (Zellkultur-Methoden, Berlin. 7.-9. Okt.
    1987, Hrsg. HR Maurer, Inst. fuer Pharmazie de
    r freien Universitaet Berlin, 29. Sept. 1987, 163
    頁)によるマクロファージの捕食活性の試験。

    【0036】個々の作用物質と比較した組成物の毒物学 マウスでのR−α−リポ酸もしくはS−α−リポ酸の急性毒性は(LD50mg/kgとして表される、方法L
    ITCHFIELDおよびWILCOXON,J. Ph
    armacol. Exp. Ther. 95,99(19
    49))たとえば経口投与で1000mg/kg以上であった。

    【0037】 毒性 α−リポ酸(ラセミ体) LD50 pomg/kg 種類 502 マウス、雄 460 マウス、雌 1190 ラット、雄 1210 ラット、雌 ビタミンB1 LD50 pomg/kg ivmg/kg 種類 8200〜13300 85〜125 マウス 12300 200〜250 ラット ビタミンB6 LD50 pomg/kg ivmg/kg 種類 8400 1020 マウス 5500〜15900 1450 ラット ビタミンB12 LD50 po 種類 1600 マウス ビタミンC LD50 pomg/kg ivmg/kg 種類 8021 1058 マウス >5000 1000 ラット ビタミンE LD50 pomg/kg ivmg/kg 種類 >50000 >2100 マウス >5000 >1500 ラット 例:組成物の毒物学 ビタミンE30mg/kgを有するα−リポ酸(ラセミ体) LD50 p. o. 種類 α−リポ酸に対して>1200mg マウス α−リポ酸のR−異性体を有するビタミンE(30mg/kg po) LD50 p. o. 種類 α−リポ酸のR−異性体に対して>1200mg マウス α−リポ酸のS−異性体を有するビタミンE(30mg/kg po) LD50 p. o. 種類 α−リポ酸のS−異性体に対して>1200mg マウス 製薬的製剤請求項1の作用物質と請求項2の作用物質の組成物の製薬的製剤は、一般にたとえばビタミンE1〜
    450mgと組み合わせたR−もしくはS−α−リポ酸を一回量として1mg〜3g、有利には2mg〜1.2
    gを含有する。 得られる体重1kg当りの有効含量は、
    組成物中のR−またはS−α−リポ酸に対しては、1.
    5〜200mg、有利には4〜100mg,特に8〜7
    0mg/kg、α−リポ酸のR−またはS−形およびたとえばビタミンEに対しては、有利には体重1kg当り0.01〜20mg、特に0.1〜8mgである。

    【0038】投与は、たとえば錠剤、カプセル剤、丸薬、糖衣錠、エアーゾルまたは液体の形で行うことができる。

    【0039】液体の使用形態はたとえば以下のものが該当する:アルコール性もしくは水性溶液および懸濁液およびエマルション。

    【0040】有利な使用形態は、たとえば活性物質10
    mg〜2000mgを含有する錠剤または活性物質の液体10ml〜0.2g/mlを含有する溶液である。

    【0041】 第1表 ヒトにおける重金属中毒の治療のための経口投与の例 請求項1 請求項2 請求項1 請求項2 a)請求項1 投与 の物質 の物質 の物質の の物質の b)請求項2 頻度 1日の 1日の の物質の投与量 投与量 一回量ヒ゛タミン A α−リポ酸 5000IE〜 300mg〜1.2ga)1000IE〜 1〜4 の酸化/還元 150000IE 30000IE したラセミ体 b)100mg〜400mg またはR− またはS− 異性体ヒ゛タミン B1 α−リポ酸 5〜50mg 300mg〜1.2ga)1mg〜12mg 1〜4 の酸化/還元 b)100mg〜400mg したラセミ体 またはR− またはS− 異性体ヒ゛タミン B6 α−リポ酸 5〜50mg 300mg〜1.2ga)1mg〜12mg 1〜4 の酸化/還元 b)100mg〜400mg したラセミ体 またはR− またはS− 異性体ヒ゛タミン B12 α−リポ酸 5〜50 300mg〜1.2ga)1マイクロク゛ラム〜 1〜4 の酸化/還元 マイクロク゛ラム 12マイクロク゛ラム したラセミ体 b)100mg〜400mg またはR− またはS− 異性体ヒ゛タミン C α−リポ酸 200〜1000mg 300mg〜1.2ga)50mg〜250mg 1〜4 の酸化/還元 b)100mg〜400mg したラセミ体 またはR− またはS− 異性体ヒ゛タミン E α−リポ酸 100〜800mg 250mg〜1.2ga)25mg〜200mg 1〜4 のラセミ体 b)60mg〜400mg またはR− またはS− 異性体 たとえばビタミンEを有する組成物における請求項1記載の組合せ成分の作用物質の1回量は、たとえば以下のようであることができる: a)経口医薬品の場合は、50mg〜3g、有利には1
    00mg〜1.2g。

    【0042】b)腸管外(たとえば静脈内、筋肉内)医薬品の場合は、50mg〜2g、有利には100mg〜
    3g。

    【0043】c)吸入するための医薬品(溶液またはエアゾール)の場合は、100マイクログラム〜2g、有利には200マイクログラム〜1.2g。

    【0044】a)〜c)による用量はたとえば毎日1〜
    6回、有利には1〜4回または持続注入としてたとえば注入物を用いて投与することができる。

    【0045】たとえばヒトの場合はたとえばビタミンE
    と組み合わせたR−もしくはS−αリポ酸の毎日の投与量は重量1kg当り2〜40mgであることができる。
    一回量はたとえば重量1kg当り1〜10mgであり、
    その際、この投与量は有利には毎日4回まで投与する。

    【0046】有利には1日の投与量はたとえば100〜
    600mgであることができる。 従って、該医薬品はガレヌス製剤中にR−もしくはS−α−リポ酸100〜6
    00mgを含有し、この場合にそのような投与量は有利には4回まで投与する。

    【0047】治療するためには、たとえば請求項1記載の作用物質10mg〜2gの含量を有する錠剤を毎日3
    回1〜4錠またはたとえば静脈内注射の場合は請求項2
    記載の作用物質0.001〜2gと組み合わせた請求項1記載の作用物質200mg〜6gを有する容積1〜1
    00mlのアンプル/注入瓶で毎日1〜4回が好ましい。

    【0048】経口投与の場合に、請求項2記載の作用物質と組み合わせた請求項1記載の作用物質の最も少ない毎日の投与量はたとえば100mgである。 経口投与の場合に最も多い毎日の投与量は12gをこえるべきでない。

    【0049】α−リポ酸のR−またはS−異性体と組み合わせた請求項2記載の組合せ成分の作用物質の1回量は、たとえばビタミンEに対しては以下のようであることができる: a)経口医薬品の場合は、10mg〜2g、有利には2
    0mg〜800mg、特に、25mg〜300mg。

    【0050】b)腸管外(たとえば筋肉内)医薬品の場合は、体重1kg当り0.1〜25mg、有利には体重1kg当り0.2〜15mg、特に体重1kg当り1〜
    190mg。

    【0051】c)吸入するための医薬品(溶液またはエアーゾル)の場合は体重1kg当り0.01〜15m
    g、有利には体重1kg当り0.1mg〜10mg、特に体重1kg当り0.5〜5mg。

    【0052】a)〜c)による用量はたとえば毎日1〜
    6回、有利には1〜4回投与することができる。

    【0053】ヒトにおけるα−リポ酸の酸化または還元したラセミ体またはR−またはS−異性体と組み合わせたビタミンEの毎日の経口投与量は、たとえば体重1k
    g当り0.1〜12mgであることができる。 組成物中のビタミンEの1回量は、たとえば重量1kg当り0.
    1〜25mgであり、その際、この投与量は有利には1
    日当り4回まで投与する。 ビタミンEの1日の投与量は、有利には200〜800mgである。 従って、該医薬品は、有利にはガレヌス製剤中にビタミンE10〜2
    50mgを含有し、その際、そのような投与量は有利には4回投与する。

    【0054】治療のためには、たとえば組成物中のビタミンEに対しては請求項2記載の作用物質0.001m
    g〜800mgの含量を有する錠剤を毎日3回1〜4錠またはたとえば静脈内注射の場合は請求項2記載の作用物質0.10mg〜200mgを有する容積1〜100
    mlのアンプル/注入瓶で毎日1〜4回が好ましい。

    【0055】経口投与の場合は最も少ない毎日の投与量は、たとえば組成物中のビタミンEに対しては50mg
    である。 経口投与の場合の最も多い毎日の投与量は1.
    5gをこえるべきでない。

    【0056】請求項1および2の医薬品は、人間の医学においては単独でまたはほかの製薬学的活性物質との混合物で使用することができる。 作用物質、R−もしくはS−α−リポ酸は、それぞれほかのレトロウィルス、特にHIVに対して有効な物質、たとえばジデソキシイノシン、ジデソキシシチジン、特にα−インターフェロンおよび/またはアジドチミジン(AZT)または静細胞因子、たとえばイホスファミドおよびエンドキサンと組み合わせることができる。

    【0057】請求項1の作用物質の記載された投与量は常にα−リポ酸、ジヒドロリポ酸または酸化または還元したR−もしくはS−α−リポ酸の遊離酸に関する。 塩の形でこれを使用する場合は、記載された配量/配量範囲をより高い分子量に相当して高めることができる。

    【0058】ほかの抗レトロウィルス性の有効な物質との組合せ(成分b)の場合は、成分bとして1種のみの、および2種以上の(有利には2種の)抗レトロウィルス性の有効な物質を使用することができ、その際、後者の場合はここでこのために記載された配量をそれぞれ存在する抗レトロウィルスに有効な物質の合計に適用する。 “配量単位”という表現は常に、1日当り数回投与することができる1回量に関する。

    【0059】酵素単位の形で投与量が記載されている場合は、1日全体に適用される投与量であり、その際、そのような投与量は1回、しかしながら有利には分けて1
    日にわたって(たとえば注入の形で)投与する。 酵素単位での投与量表示は特にα−インターフェロンに適用される。

    【0060】たとえば、ビタミンEと、成分b、たとえばAZTを有するR−もしくはS−α−リポ酸との組合せのためには、両方の成分をそれぞれたとえば0.0
    1:100〜100:1当量の割合で、特に1:10〜
    10:1の割合で、有利には0.1:3〜3:1当量の割合で作用物質に混合することができる。 ビタミンEとR−もしくはS−α−リポ酸およびα−インターフェロンとの組合せの場合は、3種の成分はたとえば以下の割合で存在することができる:R−もしくはS−α−リポ酸(成分a)、酵素単位α−インターフェロン8×10
    6 〜酵素単位1×10 5に対して15mg〜50mg〜6
    g、特に酵素単位α−インターフェロン1〜4×10 6
    に対して成分a0.5〜3g。

    【0061】たとえばビタミンEとR−もしくはS−α
    −リポ酸およびほかのb)による成分からなる組合せにおいては、両方の成分は混合物として存在することができる。 しかしながら、一般に該成分は互いに別々にガレヌス製剤で存在し、その際、ここでこのために周知のガレヌス製剤が該当する。 たとえば1つの成分は錠剤としてまたは塗布された錠剤として、ほかの成分は粉末として、両者がカプセル剤で、および反対に1つの成分がペレットの形で、ほかのものは粉末、糖衣錠または錠剤としておよび反対に、そしてこの場合にたとえば両方の製剤がカプセル中に存在するかまたは多層または皮膜錠剤の形で存在する。 これに関しては、たとえばKarl Thoma
    による刊行物、Arzneimittelstabilitaet,Frankfurt 19
    78、たとえば207頁に記載されている。

    【0062】本発明による組成物は製品として存在することもでき、その際、それぞれ2つの個々の作用物質は完全に互いに分離した製剤で存在し、特に成分b、および更に2つの成分(aおよびb)は、アンプルおよび/
    または注入瓶中に含有され、従って別々のまたは時間的に段階的な投与が可能である。

    【0063】そのように完全に分離した製剤が存在する場合は、これは互いに合体され、かつそれぞれの作用物質を配量単位中に同じ量でおよび相当する重量割合で含有し、配量単位内で作用物質は組み合わされた混合物で存在することができる。

    【0064】別々に使用するための製品においては、2
    つの組成物成分を同時に投与しないことも可能である。
    そのような場合には、たとえばビタミンEを筋肉内でおよびR−もしくはS−α−リポ酸を持続注入として投与することができ(投与量たとえば1日当り2〜5g)および第3の成分bを同時に(投与量50〜800mgまたは酵素単位1〜8×10 6 、有利には筋肉内で)または1日当り持続注入としてまたはR−もしくはS−リポ酸をたとえば1日4回投与することができ(1回量たとえば0.5〜2g)およびほかの成分bを同時に投与する(投与量たとえば50〜200mgもしくは酵素単位0.5〜3×10 6 )。 その場合にはたとえば成分bの別の1〜3用量(たとえば50〜200mgもしくは酵素単位0.5〜3×10 6 )をそれぞれ6および/または12時間の間隔をおいて続けることができる。

    【0065】本発明による製剤/製品は有利には付加的にビタミン、たとえばパントテン酸および/または葉酸を含有することができる。

    【0066】レトロウィルス、特にHIVウィルスにより引き起こされる病気の治療のためには、相当する医薬品は、たとえばR−もしくはS−α−リポ酸と組み合わせたビタミンEを、体内に1回以上の投与でビタミンE
    の作用含量が0.001〜12mg/kg、有利には0.1〜10mg、特に体重1kg当り0.2〜8mg
    のような量で含有するかもしくは投与すべきである。

    【0067】鎮痛作用のためのR−またはS−α−リポ酸と前記のビタミンEとの組成物のための一般的な投与量範囲としては、たとえば以下のものが該当する:α−
    リポ酸のR−またはS−異性体、体重1kg当り1〜1
    00mgと組み合わせた経口のビタミンE、体重1kg
    当り0.5〜20mg。

    【0068】消炎性および細胞保護作用のためのR−α
    −リポ酸と前記ビタミンとの組成物の一般的な配量範囲としては、たとえば以下のものが該当する:α−リポ酸のR−またはS−異性体、体重1kg当り1〜100m
    gと組み合わせた経口のビタミンE、体重1kg当り0.5〜15mg。

    【0069】解毒性の、重金属解毒作用にはたとえば以下のものが該当する:α−リポ酸のR−またはS−異性体、体重1kg当り1〜100mgと組み合わせた経口のビタミンE、体重1kg当り0.5〜25mg。

    【0070】抗アレルギー性および免疫促進作用にはたとえば以下のものが該当する:α−リポ酸のR−またはS−異性体、体重1kg当り1〜100mgと組み合わせた経口のビタミンE、体重1kg当り0.5〜20m
    g。

    【0071】抗腫瘍性作用にはたとえば以下のものが該当する:α−リポ酸のR−またはS−異性体、体重1k
    g当り1〜100mgと組み合わせた経口のビタミンE、体重1kg当り0.5〜25mg。

    【0072】抗糖尿作用にはたとえば以下のものが該当する:α−リポ酸のR−またはS−異性体、体重1kg
    当り1〜100mgと組み合わせた経口のビタミンE、
    体重1kg当り0.5〜20mg。

    【0073】適応としてはたとえば以下のものが該当する:炎症性、変質関節性および特別のリューマチ性疾患、非リューマチ性の炎症および腫れた状態、変形性関節症、軟骨疾患、関節周囲炎、皮膚の炎症性および非炎症性疾患、たとえば神経皮膚炎および乾せん、胃腸の管の炎症性および非炎症性の疾患、たとえば胃炎、胃潰瘍、回腸炎、十二指腸炎、カンピロバクテリアピロリシ(Campylobacter pylorici)の感染、空腸炎、大腸炎、
    糖尿病タイプIおよびII、インシュリン耐性、糖尿病由来の、アルコール性の、肝臓および尿毒性由来の多発性神経疾患、肝臓実質変性、肝炎、脂肪肝および脂肪性肝硬変、重金属毒性、たとえば銅、亜鉛、カドミウム、
    ニッケル、鉛および砒素、および放射性アイソトープ毒性、および慢性の肝臓疾患、炎症性呼吸器疾患、たとえば気管支喘息、類肉腫症、ARDS(急性の呼吸器の苦痛症候群)、ZNSの変性疾患、急性の虚血状態、心筋梗塞、腎臓実質変性。

    【0074】鎮痛性の重金属解毒性、解毒性の抗糖尿性、免疫促進性もしくは細胞保護性の、抗壊死性もしくは消炎性作用のための本発明による投与形態の1日の用量は、たとえばR−αリポ酸またはS−α−リポ酸0.
    1〜2000mg、有利には15〜600mgおよび特に50〜200mgと組み合わせたビタミンE、0.0
    1〜800mg、有利には0.1〜600mgからなる。

    【0075】本発明により、α−リポ酸の光学的異性体10〜600mg(R−もしくはS−形でそれぞれ)と組み合わせたビタミンE0.1〜800mg、有利にはビタミンE1〜600mgの、前記ビタミンEとα−リポ酸の光学的異性体(R−もしくはS−形でそれぞれ)
    との組成物の1日の投与量は、たとえば25〜400m
    gまたは10〜200mgを投与することができる。 細胞保護作用のためのおよび苦痛および炎症状態を治療するための最も多い1日の投与量は、ラセミ体またはα−
    リポ酸のR−またはS−形に対して1.2mgおよびビタミンEに対して800mgをこえるべきでない。 1日の投与量は全部の量を1回の投与の形でまたは1日当り1〜6回、特に1〜4回の部分的用量の形で使用することができる。 一般に毎日1〜4回、特に1〜3回の投与が有利である。

    【0076】たとえば、ビタミンE(組成物中のビタミンEの経口投与に対しては0.1〜800mgおよび組成物中のビタミンEの筋肉内投与に対しては0.1〜2
    0mg/kg)との組成物における有利な1日の投与量は、R−α−リポ酸およびS−α−リポ酸に対しては有利には腸管外投与の形で100mgおよび経口投与の形で400mgである。

    【0077】特に、たとえば請求項2記載の作用物質との組成物中のα−リポ酸のR−またはS−異性体の腸管外投与形態に対する1日の投与量は、経口投与に対しては300および600mgであることができる。

    【0078】該医薬品は経口投与が有利である。 たとえばビタミンEはR−α−リポ酸およびS−α−リポ酸との組成物中で特に溶液の形で投与することができ、たとえば経口、局所的、腸管外で(静脈内、関節内、筋肉内、皮下)、吸入で、皮膚を貫いて(transdermal)投与する。 作用物質としてたとえばビタミンEをR−α−
    リポ酸またはS−α−リポ酸との組成物中に含有する医薬品は、たとえば錠剤、カプセル剤丸薬または糖衣錠、
    粒状物、ペレット、硬膏、溶液またはエマルションの形で製剤にすることができ、この場合に作用物質はそれぞれ場合により相当する助剤および担持物質と組み合わせることができる。 10〜600mgの溶液の場合は、たとえば25〜400mgまたは10〜200mgを投与する、抗糖尿性、免疫促進性、抗アレルギ性、細胞保護性の作用のためのおよび苦痛および炎症状態の治療のための最も多い1日の投与量は、たとえばビタミンEとα
    −リポ酸のR−またはS−異性体との組成物のためにはビタミンEに対して800mgおよびα−リポ酸のR−
    またはS−異性体に対しては1.2gをこえるべきでない。

    【0079】解毒性の重金属解毒作用のための最も多い1日の投与量は、たとえばビタミンEとα−リポ酸のR
    −またはS−異性体との組成物のためには、ビタミンE
    に対しては経口で1200mgおよびα−リポ酸のR−
    またはS−異性体に対しては1200mgをこえるべきでない。

    【0080】1日の用量は全部の量を1回の投与の形でまたは1日当り1〜6回、特に1〜4回の部分的用量の形で使用することができる。 一般に毎日1〜4回、特に1〜3回の投与が有利である。

    【0081】たとえば組成物中の有利な1日の投与量は、ビタミンEに対して経口で800mg、有利には経口で600mgおよび腸管外でビタミンEに対して体重1kg当り15mgを筋肉内でおよびR−α−リポ酸およびS−α−リポ酸に対して有利には腸管外投与のためには80mgおよび経口投与のためには200mgである。

    【0082】例えば、ビタミンEと組合せたR−α−リポ酸およびS−α−リポ酸は、殊に、溶液の形で、例えば経口、局所、腸管外(静脈内、関節内、筋肉内、皮下)、吸入または経皮投与することもできる。 作用物質として、R−α−リポ酸またはS−α−リポ酸と組合せたビタミンEを含有している医薬は、例えば錠剤、カプセル剤、丸薬または糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、膏薬、溶液または乳濁液の形で調製することができ、この場合、作用物質は、それぞれ場合によっては、相応する助剤および担持剤と組合わされる。 溶液の場合、前記医薬は、例えばα−リポ酸の光学異性体の1つ(それぞれR−形またはS−形)0.5〜20重量%、有利に1〜
    10重量%を、それぞれビタミン0.001〜10重量%と一緒に含有する。

    【0083】α−リポ酸の光学異性体またはその治療的に使用可能な塩(それぞれ、R形またはS形)と組合せたビタミンEを有する医薬の配量単位は、例えば次のものを含むことができる: a. )経口医薬形の場合:例えば、ビタミンE0.1〜
    800mg、有利に1〜400mg、殊に1〜300m
    gと組合せたα−リポ酸の光学異性体10〜1200m
    g、有利に20〜600mg、殊に50〜400mg。

    【0084】この用量は、例えば1日当たり1〜6回、
    有利に1〜4回、殊に1〜3回投与することができる。
    しかしながら、細胞保護作用並びに苦痛状態および炎症状態の処置のためは、α−リポ酸の光学異性体の1日当たりの全投与量は、1200mgを超えてはならないし、例えばビタミンEの1日当たりの全投与量は、80
    0mgを超えてはならない。 同じことは、次のb)〜
    e)に記載された医薬形にも当てはまる。

    【0085】更に、解毒作用および重金属解毒作用のためには、α−リポ酸のR−またはS−光学異性体の1日当たりの全投与量は、2000mgを超えてはならないし、例えばビタミンEの1日当たりの全投与量は、12
    00mgを超えてはならない。

    【0086】b. )腸管外医薬形(例えば、静脈内、筋肉内または関節内)の場合:例えば、ビタミンE(筋肉内)体重1kg当たり0.01〜20mg、有利に体重1kg当たり0.1〜12mg、殊に体重1kg当たり1〜10mgと組合せたα−リポ酸の光学異性体10〜
    600mg、有利に15〜500mg、殊に20〜30
    0mg。

    【0087】この用量は、例えば1日当たり1〜6回、
    有利に1〜4回、殊に1〜3回投与することができる。

    【0088】c. )次の組合せでの皮膚および粘膜上への投与のための医薬形(例えば、溶液、ローション剤、
    乳濁液、軟膏、膏薬等)の場合:例えば、組合せ成分のビタミンE0.1〜600mg、有利に1〜400m
    g、殊に5〜200mgと組合せたR−α−リポ酸またはS−α−リポ酸10〜500mg、有利に40〜25
    0mg、殊に50〜200mg。

    【0089】前記の用量は、例えば1日当たり1〜6
    回、有利に1〜4回、殊に1〜3回投与することができる。

    【0090】d. )吸引のための医薬形(溶液またはアエロゾル)の場合:例えば、ビタミンE、有利に0.0
    01〜20mg/kg、殊に0.01〜10mg/kg
    と組合せたR−α−リポ酸またはS−α−リポ酸0.0
    1〜300mg、有利に0.25〜150mg、殊に0.5〜80mg。

    【0091】前記の用量は、例えば1日当たり1〜6
    回、有利に1〜4回、殊に1〜3回投与することができる。

    【0092】溶液が使用される場合には、α−リポ酸の光学的異性体および組合せた形で含まれるビタミンは、
    有利に塩の形で使用される。

    【0093】勿論また、上記の配量単位2ないし例えば6倍を含有する調製剤を製造することもできる。 殊に、
    錠剤およびカプセル剤は、請求項2の作用物質、例えばビタミンE1〜1200mgと組合せた形で請求項1の作用物質、R−α−リポ酸またはS−α−リポ酸20〜
    800mgを含有し、ペレット剤、粉末剤または顆粒剤は、請求項2の作用物質、例えばビタミンE1〜800
    mgと組合せた形で請求項1の作用物質20〜400m
    gを含有し、座薬は、請求項2の作用物質、例えばビタミンE1〜600mgと組合せた形で請求項1の作用物質20〜300mgを含有する。

    【0094】レトロウイルス(例えば、AIDS)の撲滅のため、1日投与量は、例えば、ビタミンE1〜12
    00mgと組合せたα−リポ酸のR−またはS−異性体4〜6gである。

    【0095】従って、相応する医薬剤は、有利にビタミンE5mgないし1gと組合せた形で、R−α−リポ酸またはS−α−リポ酸を、1回量(配量単位)で、例えば600mgないし1.5gの量で含有する。

    【0096】前記の配量は、記載されたビタミンと、例えばα−リポ酸の遊離光学異性体との組成物に、常に関連している。 α−リポ酸の光学異性体が塩の形で使用される場合には、記載された配量/配量範囲は、より高いモル重量に従って相応して増大する。

    【0097】例えば、ビタミンEのようなビタミンとα
    −リポ酸の光学異性体との組成物が動物に使用される場合には、殊に、次の適用が該当する:汎白血球減少症(Panleukopenie)、ジステンパー、ヘパトーゼ、変形性関節症、関節炎および皮膚炎。

    【0098】動物の治療のためには、例えば次の配量が該当する(α−リポ酸のR形並びにS形と組合せたビタミンE)。

    【0099】猫の治療のために、経口の1回量は、一般に、例えばビタミンE体重1kg当たり0.1〜100
    mg、有利に1kg当たり1〜80mg、殊に1kg当たり2〜40mgと組合せた請求項1の作用物質ほぼ2
    mg/kg〜50mg/kgの間であり、腸管外投与量は、請求項2の作用物質、例えばビタミンE0.01m
    g/kg〜10mg/kg、有利に0.1〜8mg/k
    g、殊に1〜4mg/kgと組合せた請求項1の作用物質、体重1kg当たり0.5〜40mg/kgである。

    【0100】馬および家畜の場合の関節症の治療のために、経口の1回量は、一般に、組成物中で、請求項1の作用物質については、体重1kg当たりほぼ2mg〜1
    00mgの間および請求項2の作用物質については、体重1kg当たりほぼ2mg〜100mgであり、腸管外投与量は、組成物中で、請求項1の作用物質については、体重1kg当たりほぼ0.5〜50mgおよび請求項2の作用物質については、体重1kg当たりほぼ0.
    005〜20mgである。

    【0101】請求項2の作用物質および、例えばα−リポ酸の光学異性体のような請求項1の作用物質は、製薬学的組成物および調剤の製造に適している。 製薬学的組成物もしくは医薬剤は、作用物質として、例えばα−リポ酸の光学異性体を、場合によっては請求項2の作用物質または別の薬理学的もしくは製薬学的有効物質と混合して含有している。 医薬剤は、公知方法で製造され、この場合、公知および常用の製薬学的助剤並びにその他の常用の担持剤および希釈剤を使用してもよい。 この種の担持剤および助剤としては、例えば、次の文献に、薬学、美容術および隣接分野のための助剤として推奨されているかもしくは記載されているような物質が該当する:Ullmanns Enzyklopaedie
    der technischen Chemie、第4
    巻(1953年)、第1〜39頁;Journalof
    Pharmaceutical Sciences、
    第52巻(1963年)、第918頁以降、Czets
    ch−Lindenwald社刊、薬学および隣接分野のための助剤;Pharm. Ind. 、第2号(196
    1年)第72頁以降、Dr. H. P. Fiedler、
    Lexikon der Hilfsstoffe f
    uer Pharmazie,Kosmetik un
    d Angrenzende Gebiete、Can
    tor KG、WuerttembergのAulen
    dorf在(1989年)。

    【0102】請求項2のビタミンおよび請求項1の作用物質、例えばR−もしくはS−α−リポ酸の製薬学的およびガレヌス製薬的使用は、常用の標準方法により行われる。

    【0103】例えば、ビタミンE1〜5ml中で、例えばジヒドロリポ酸250mgまたはビタミンE10ml
    中で、例えばR−α−もしくはS−α−リポ酸250m
    gおよび/または助剤もしくは担持剤を撹拌するまたは均質化することによって(例えば、常用の混合装置を用いて)良好に混合し(透明の溶液)、この場合、一般に、20〜50℃、有利に20〜40℃の温度、殊に室温で作業される。 その他の点では、次の基本文献が指摘される:Sucker,Fuchs,Speiser,
    Pharmazeutische Technolog
    ie、Thieme−Verlag Stuttgar
    t在、1978年。

    【0104】請求項1の作用物質、例えばR−もしくはS−α−リポ酸を有する請求項2の作用物質もしくは医薬剤は、皮膚または粘膜上または体内、例えば経口、腸管内、、鼻、舌、静脈内、動脈内、心臓内、筋肉内、
    腹腔内、皮内、皮下に投与することができる。

    【0105】腸管外調剤形は、殊に滅菌もしくは滅菌された製品である。

    【0106】例えば、塩の形のR−もしくはS−α−リポ酸と組合せたビタミンEが使用される場合には、塩形成剤は、過剰量で、即ち、当モル量よりも多くの量で使用してもよい。

    【0107】担持剤および助剤の例は、ゼラチン、粗糖または乳糖のような天然の糖、レシチン、ペクチン、澱粉(例えば、トウモロコシ澱粉またはアミローゼ)、シクロデキストリンおよびシクロデキストリン誘導体、デキストラン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、アラビアゴム、アルギン酸、チロース、タルク、
    石松、珪酸(例えば、コロイド状)、セルロース、セルロース誘導体(例えば、セルロース−ヒドロキシ基が部分的に低級飽和脂肪アルコールおよび/または低級飽和脂肪オキシアルコールでエーテル化されているセルロースエーテル、例えばメチルオキシプロピルセルロース、
    メチルセルロース、ヒドロキシプロピル−メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロースフタレート)、C原子12〜22個を有する脂肪酸並びに脂肪酸のマグネシウム塩、カルシウム塩またはアルミニウム塩、殊に飽和脂肪酸(例えば、ステアリン酸塩)、乳化剤、油および脂肪、殊に植物性油(例えば、落花生油
    ひまし油、オリーブ油、ごま油、綿実油、トウモロコシ油、小麦胚油、ひまわり実油、タラ肝油、それぞれ水素化もされる);グリセリンエステルおよび飽和脂肪酸C
    12242 〜C 18362からなるポリグリセリンエステルおよびその混合物、この場合、グリセリン−ヒドロキシ基は、完全にエステル化されているかあるいはまた部分的にのみエステル化され(例えば、モノグリセリド、
    ジグリセリドおよびトリグリセリド)、製薬学的に認容性の一価または多価アルコールおよびポリグリコール、
    例えばポリエチレングリコール(分子量範囲、例えば3
    00〜1500)並びにその誘導体、ポリエチレンオキシド、場合によってはエーテル化されていてもよい、一価の脂肪アルコール(C原子1〜20個)または多価アルコール、例えばグリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、ペンタエリトリット、ソルビット、マンニット等を有する脂肪族飽和または不飽和脂肪酸(C原子2〜22個、殊にC原子10〜18個)のエステルであり、一級アルコールを有するクエン酸のエステル、酢酸、尿素、安息香酸ベンジル、ジオキサレン、グリセリンホルマール、テトラヒドロフルフリルアルコール、C
    1 〜C 12アルコールを有するポリグリコールエーテル、
    ジメチルアセトアミド、ラクトアミド、ラクターゼ、炭酸エチル、シリコーン(殊に、中くらいの粘度のポリジメチルシロキサン)、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、燐酸カルシウム、燐酸ナトリウム、炭酸マグネシウムおよびその類似物である。 他の助剤としては、分解を引き起こす(いわゆる崩壊剤)物質、例えば架橋ポリビニルピロリドン、ナトリウムカルボキシメチル澱粉、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたは微晶質セルロースが該当する。 同様に、公知の助剤を使用することができる。 この種のものとしては、例えば次のものが該当する:アクリル酸および/またはメタクリル酸および/またはそのエステルの重合体並びに共重合体;アンモニウム基の僅かな含量を有するアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルからなる共重合体(例えば、ユードラギットR(EudragitR)RS)、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルおよびトリメチルアンモニウムメタクリレートからなる共重合体(例えば、ユードラギットR(EudragitR)R
    L);ポリ酢酸ビニル;脂肪、油、ロウ、脂肪アルコール;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートまたは−アセテートサクシネート;セルロースアセテートフタレート、澱粉アセテートフタレート並びにポリビニルアセテートフタレート;カルボキシメチルセルロース;メチルセルロースフタレート、メチルセルロースサクシネート、−フタレートサクシネート並びにメチルセルロースフタルレート半エステル;ゼイン;エチルセルロース並びにエチルセルロースサクシネート;セラック、グルテン;エチルカルボキシエチルセルロース;エタクリレート−無水マレイン酸共重合体;無水マレイン酸ビニル−メチルエーテル共重合体;スチロール−マレイン酸共重合体;2−エチル−ヘキシル−アクリレート無水マレイン酸;クロトン酸−ビニルアセテート共重合体;グルタミン酸/グルタミン酸エステル共重合体;カルボキシメチルエチル−セルロースグリセリンモノ−オクタン酸塩;セルロースアセテートサクシネート;ポリアルギニン。 被覆剤のための可塑性付与剤としては、次のものが該当する:クエン酸および酒石酸(アセチルトリエチルシトラート、アセチルトリブチル−、トリブチル−およびトリエチル−シトラート);グリセリンおよびグリセリンエステル(グリセリンジアセテート、−トリアセテート、アテチル化したモノグリセリドおよびひまし油);フタル酸エステル(ジブチル−、ジアミル−、ジエチル−、ジメチル−、ジプロピル−フタレート)、ジ−(2−メトキシ−または2−エトキシエチル)−フタレート、エチルフタリル−グリコレート、ブチルフタリルエチルグリコレートおよびブチルグリコレート;アルコール(種々の鎖長のプロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、アジピン酸塩(ジエチル−アジピン酸塩、ジ−(2−メトキシ−または2−エトキシエチル)−アジピン酸塩);ベンゾフェノン;ジエチルセバシン酸塩およびジブチルセバシン酸塩、ジブチルサクシネート、ジブチル酒石酸塩;ジエチレングリコールジプロピオン酸塩;エチレングリコルジアセテート、−ジブチレート、−ジプロピオン酸塩;トリブチル燐酸塩、−トリブチリン、ポリエチレングリコールソルビタンモノオレイン酸塩(ポリソルベート、例えばポリソルベート80);ソルビタンモノオレイン酸塩。 溶液または懸濁液の製造のためには、例えば水または生理学的に認容性の有機溶剤、例えばアルコール(エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2−プロピレングリコール、ポリグリコールおよびその誘導体、脂肪アルコールおよびグリセリンの部分エステル)、油(例えば、落花生油、オリーブ油、ごま油、扁桃油、ひまわり油、大豆油およびひまし油)、パラフィン、ジメチルスルホキシド、トリグリセリドおよびその類似物が該当する。 注射可能な溶液または懸濁液には、例えば非毒性腸管外認容性希釈剤または溶剤、例えば水、1,3
    −ブタンジオール、エタノール、1,2−プロピレングリコール、水との混合物中のポリグリコール、グリセロール、リンゲル液、等張性食塩水あるいはまた専ら合成モノ−またはジグリセリドまたはオレイン酸のような脂肪酸の硬化油が該当する。

    【0108】調剤の製造の場合に、公知および常用の溶剤、例えば乳化剤を使用することができる。 溶剤および乳化剤としては、例えば次のものが該当する:ポリビニルピロリドン、ソルビタン脂肪酸エステル、例えばソルビタントリオレフィン酸塩、ホスファチド、例えばレシチン、アカシア、トラガカント、ポリオキシエチル化したソルビタンモノオレイン酸塩およびソルビタンの別のエトキシル化した脂肪酸エステル、ポリオキシエチル化した脂肪、ポリオキシエチル化したオレオトリグリセリド、−リノール化したオレオトリグリセリド、脂肪アルコール、アルキルフェノールまたは脂肪酸あるいはまた1−メチル−3−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリドン−(2)のポリエチレンオキシド縮合生成物。

    【0109】この場合、ポリオキシエチル化とは、当該の物質がポリオキシエチレン鎖を有し、その重合度が、
    一般に、2〜40、殊に10〜20であることを意味する。 この種のポリオキシエチル化した物質は、例えばヒドロキシル基含有化合物(例えば、モノ−またはジグリセリドまたは不飽和化合物、例えばオレイン酸基を含有するもの)と、酸化エチレンとの反応によって得ることができる(例えば、グリセリド1モル当たり酸化エチレン40モル)。 オレオトリグリセリドの例は、オリーブ油、落花生油、ひまし油、ごま油、綿実油およびトウモロコシ油である。

    【0110】Dr. H. P. Fiedler“Lexi
    kon der Hilfsstoffe fuer
    Pharmazie,Kosmetik und an
    grenzende Gebiete”1971年、第191〜195頁も参照のこと。

    【0111】その上更に、保存剤、安定剤、緩衝剤、矯味剤、甘味料、着色料、酸化防止剤および錯体形成剤等の添加が可能である。 錯体形成剤としては、例えば次のものが該当する:キレート形成剤、例えばエチレンジアミノテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸並びにその塩。 更に、錯体形成剤としては、例えばR−またはS−α−リポ酸と組合せた請求項2の作用物質が空隙に入り込んでいるようなものも該当する。 これに関する例は、尿素、チオ尿素、シクロデキストリン、アミローゼである。 場合によっては、作用物質分子の安定化のために、生理学的に認容性の塩基または緩衝剤で、約6〜9のpH領域に調節される。 一般に、できるだけ中性から弱塩基性まで(pH8まで)のpH値が有利である。

    【0112】酸化防止剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビルパルミチン酸塩、−
    ミリスチン酸塩、−ステアリン酸塩、没食子酸、没食子酸アルキルエステル、ブチルヒドロキシアニゾール、ノルジヒドログアヤレット酸(Nordihydrogu
    ajaretsaeure)、トコフェロール並びに相乗剤(重金属を錯体形成によって結合する物質、例えばレシチン、アスコルビン酸、燐酸、エチレンジアミノテトラ酢酸、クエン酸、酒石酸)が使用される。 相乗剤の添加は、酸化防止剤の抗酸素作用を著しく高める。

    【0113】保存剤としては、例えばソルビン酸、p−
    ヒドロキシ安息香酸エステル(例えば、低級アルキルエステル)、安息香酸、安息香酸ナトリウム、トリクロルイソブチルアルコール、フェノール、クレゾール、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジンおよびホルマリン誘導体が該当する。

    【0114】

    【実施例】

    例 1 ジヒドロリポ酸またはR−もしくはS−α−リポ酸50
    mgおよびα−トコフェロール200mgもしくはα−
    トコフェロールアセテート200mgを有する座薬 アスコルビルパルミチン酸塩5gおよびOxynex
    LX(E.Merck、Darmstadt)(Oxy
    nex LXは、脂肪および脂肪含有の食料品のための市販の添加剤である。 これは、淡褐色ないし褐色のロウ状の物質であり、55℃に加熱の際に溶融して透明な褐色の液体になり、トコフェロール、アスコルビルパルミチン酸塩、クエン酸およびレシチンを含有する)5g
    を、溶融した固脂(固脂は、C 10202 〜C 18362
    の飽和脂肪酸のモノ−、ジ−およびトリグリセリデンである)175g中で懸濁させる。 引続き、α−トコフェロール20gおよびジヒドロリポ酸5gを混入し、この混合物を均質化後に、中空セル中に2.3ml流し込みかつ冷却する。 密閉後に、中空セルに窒素でガス処理する。

    【0115】重量2.1gの座薬は、ジヒドロリポ酸5
    0mgおよびα−トコフェロール200mgを含有している。

    【0116】同様に、R−またはS−α−リポ酸を有する座薬は、ジヒドロリポ酸の代りに、R−またはS−α
    −リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。 例 2 ジヒドロリポ酸またはR−もしくはS−α−リポ酸20
    0mgおよびα−トコフェロールもしくはα−トコフェロールアセテート500mgを有するカプセル剤R−α
    −リポ酸200gを、α−トコフェロール500mgと混合する。 引続き、ミグリオール(Miglyol)
    (登録商標)−中性油595g(ミグリロール(登録商標)は、中程度の鎖状のトリグリセリデンの市販の混合物である)、ソルビトールシロップ100gおよびグリセロール25gを混入し、この混合物をサイズ00のカプセル剤中に入れる。 重量1.42gのカプセル剤は、
    R−もしくはS−α−リポ酸200mgおよびα−トコフェロール500mgを含有する。

    【0117】同様に、ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸を有するカプセル剤は、R−α−リポ酸の代りに、
    ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0118】例 3 10ml中、R−もしくはS−α−リポ酸250mgおよびビタミンC(アスコルビン酸)250mgを有するアンプル剤 R−α−リポ酸250gを、トロメタモル(2−アミノ−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール)
    352.3gと一緒に、注射目的のための水8lと1,
    2−プロフィレングリコール200gとからなる混合物中に撹拌しながら溶解する。 引続き、ビタミンC250
    gを、前記配合物中に溶解する。 この溶液を、注射目的のための水で10lに増量し、引続き、ガラス繊維前フィルターを有する孔径0.2μモルの膜フィルターを通して濾過する。 この濾液を、無菌条件下で、滅菌された10mlのアンプル中に10ml充填する。

    【0119】1つのアンプルは、注射液10ml中に、
    トロメタモル塩としてのR−α−リポ酸250mgおよびビタミン250mgを含有する。

    【0120】同様に、S−α−リポ酸を有するアンプル剤は、R−α−リポ酸の代りに、S−α−リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0121】例 4 S−もしくはR−α−リポ酸50mgおよびビタミンC
    アスコルビン酸50mgを有する錠剤 S−α−リポ酸250gおよびビタミンC250gを、
    微晶質セルロース550gと一緒にして均一に擦る。 混合物の篩別後に、澱粉(starch1500/col
    orcon)250g、ラクトース682.5g、ステアリン酸マグネシウム15gおよび高分散二酸化珪素2.5gを混入し、この混合物を圧縮して重量400.
    0mgの錠剤にする。

    【0122】1つの錠剤は、S−α−リポ酸50mgおよびビタミンC50mgを含有する。

    【0123】同様に、R−α−リポ酸50mgを有する錠剤は、S−α−リポ酸250gの代りに、R−α−リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0124】場合によっては、この錠剤に、常法により胃液可溶性または胃液透過性の皮膜を備えさせることができる。

    【0125】例 5 注射液4ml中に、ジヒドロリポ酸50mgまたはR−
    もしくはS−α−リポ酸50mgおよびα−トコフェロ−ルアセテート200mgを有するアンプル剤 R−α−リポ酸50gを、α−トコフェロ−ルアセテート750gで溶解する。 この溶液を、中性油3200g
    で増量する。

    【0126】この溶液を、γ線またはβ線を用いて滅菌し、無菌条件下で、滅菌された10mlのアンプル中に10ml充填する。 4mlのアンプルは、R−α−リポ酸50mgおよびα−トコフェロ−ルアセテート200
    mgを含有する。

    【0127】同様に、ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸を有するアンプル剤は、R−α−リポ酸の代りに、
    ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0128】例 6 ジヒドロリポ酸2%またはR−もしくはS−α−リポ酸2%およびα−トコフェロ−ルアセテート2%を有する軟膏 R−αリポ酸20gを、α−トコフェロ−ルアセテート20gと一緒に白色ワセリン400gおよび70%のソルビトール100gおよびセチルアルコールおよびステアリルアルコール100gおよび羊毛脂360gと混合する。 前記混合物を、均一化後に滅菌条件下で50gの管に充填する。

    【0129】この軟膏は、R−α−リポ酸2%およびα
    −トコフェロ−ルアセテート2%を含有する。

    【0130】同様に、ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸を有する軟膏は、R−α−リポ酸の代りに、ジヒドロリポ酸またはS−α−リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0131】例 7 S−もしくはR−α−リポ酸120mgおよびビタミンCアスコルビン酸61mgを有する錠剤 S−α−リポ酸825gおよびビタミンC425gを、
    微晶質セルロース550gと一緒にして均一に擦る。 混合物の篩別後に、澱粉(starch1500/col
    orcon)250g、ラクトース682.5g、ステアリン酸マグネシウム15gおよび高分散二酸化珪素2.5gを混入し、この混合物を圧縮して重量400.
    0mgの錠剤にする。

    【0132】1つの錠剤は、S−α−リポ酸120mg
    およびビタミンC61mgを含有する。

    【0133】同様に、R−α−リポ酸120mgを有する錠剤は、S−α−リポ酸825gの代りに、R−α−
    リポ酸の同量を使用する場合に、製造することができる。

    【0134】場合によっては、この錠剤に、常法により胃液可溶性または胃液透過性の皮膜を備えさせることができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/51 9360−4C 31/68 8314−4C (72)発明者 ハインツ ウルリッヒ ドイツ連邦共和国 ニーデルンベルク バ イエルンシュトラーセ 2 (72)発明者 クラウス ヴェッセル ドイツ連邦共和国 フランクフルト アム マイン 50 ホムブルガー ラントシュ トラーセ 46 ツェー

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