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Opening part structure

阅读:3发布:2021-08-04

专利汇可以提供Opening part structure专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To form an opening in an outer wall constructed by a lightweight cellular concrete panel, holding high fire resistance and preventing an appearance from being impaired.
SOLUTION: This opening structure is formed on the outer wall A formed of an ALC panel 1, and a post 2 is disposed in the vicinity of an opening B. A corner panel 3 (an ALC member) having the same thickness as the ALC panel 1 constituting the outer wall A and the same height as an opening frame 4 is disposed on the post 2 side in the opening frame 4 disposed in the opening B.
COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI,下面是Opening part structure专利的具体信息内容。

  • 軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に形成され近傍に柱が配置された開口部の構造であって、開口部に配置された開口枠に於ける柱側に、開口部と同一面にある外壁を構成する軽量気泡コンクリートパネルと同一の厚さと開口枠と同一の高さを持った軽量気泡コンクリート部材を配置することを特徴とする開口部構造。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、軽量気泡コンクリートパネルによって構成された外壁に於ける開口部構造に関し、特に、近傍に柱が配置されている開口部の外観意匠を向上させることが出来る構造に関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    鉄骨造の躯体に複数の軽量気泡コンクリートパネルを取り付けて外壁を構成した住宅が建築されている。 このような住宅では、外壁の所定位置に窓や出入口を構成するための複数の開口部が形成される。 開口部の位置は躯体を構成する柱の位置と関連付けられて設定されている。
    【0003】
    軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に形成され該外壁と同一面にある開口部にサッシを取り付ける場合、開口部の周囲に下地材又は開口パネルを配置して躯体に固定し、この下地材又は開口パネルにサッシ枠,シャッター枠を含む開口枠を取り付けるのが一般的である。 また柱が存在する場合、柱を避けるために幅の狭い市販のサッシ枠を標準とすることが提案されている。
    【0004】
    軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に形成された開口部は、該建物に設定されたモジュール寸法に対応した軽量気泡コンクリートパネルの幅寸法に応じて決定され、通常、開口部の端部が柱の中心と一致することとなる。 このため、開口部の有効幅は柱の外側面よりも小さい寸法となり、この柱を回避するための部材を形成して開口部に配置してサッシを設置するのが一般的である。 このような理由から、軽量気泡コンクリートからなる外壁を形成された開口部に設置するサッシとしては専用サッシが用いられている。
    【0005】
    例えば、開口部の近傍に柱、特に耐火被覆が形成された柱が存在する場合、開口部に占める柱の寸法が大きくなり、美観上この柱を覆う必要が生じる。 前記柱を覆う方法として、開口部に取り付ける開口枠を構成する縦枠材の寸法を大きくする方法、或いは開口枠に補助枠(アタッチメント)を取り付ける方法(例えば非特許文献1参照)があり、前記何れかの方法を選択して実施している。 この技術は、軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に形成された開口部に住宅用サッシを取り付ける際にも応用されている。
    【0006】
    別の手段として、開口パネルに取り付けられた開口枠の左右両側に標準長さの軽量気泡コンクリートパネルを配置して躯体に固定し、上下両側に所定長さの幅を狭くした軽量気泡コンクリートパネルを配置して躯体及び開口パネルに固定することで外壁及び開口部を構成している。
    【0007】
    【非特許文献】
    公技番号99−4239号【0008】
    【発明が解決しようとする課題】
    上記の如く、近傍に柱が存在する開口部では、実質的に障子を取り付ける開口部の幅寸法が小さくなり、開口枠の縦枠或いは補助枠の縦枠の寸法を大きくする必要が生じる。 この結果、開口部に設置されるサッシを特殊な横寸法で構成せざるを得ないという問題や、開口部に配置されるサッシの周囲に配置された縦枠,横枠の寸法のバランスが失われ美観を損なうという問題が生じる。 また縦枠,横枠の寸法を等しくする場合、サッシの周囲に大きい寸法を持った部分が出現することとなり、やはり美観が損なわれるという問題が生じる。
    【0009】
    一方、軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に構成された開口部に設置するサッシは、耐火性の観点から軽量気泡コンクリートパネルの専用サッシか、ビル用サッシを用いるのが一般的であり、デザインの選択肢が少ないという問題や価格が高いという問題があった。
    【0010】
    しかし、最近の法令の改正に伴って三階建て住宅という条件の基に住宅用サッシを使用し得るようになった。 この住宅用サッシは豊富な機種が提供されており、意匠的な選択肢が大きいという利点がある。 このため、住宅用サッシを軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁の開口部に用いる構造の開発が要求されているが、このような住宅用サッシを使用する場合にも、開口部の近傍に柱が存在する場合、該柱を回避し且つ美観を損なわせることのない開口部構造の開発が必要である。
    【0011】
    例えば開口部の近傍に存在する柱を回避するために、縦方向の全長にわたって幅の狭い軽量気泡コンクリートパネルを取り付けた場合、開口部上下の軽量気泡コンクリートの幅を狭くするために縦方向に切断することとなり、余計な目地部が構成されるため美観を損なうという問題が生じる。 この場合、切断のための作業が増加するばかりではなく、切断作業に伴う軽量気泡コンクリートパネルそのものの損傷や形状の不統一等が発生し得るという問題がある。
    【0012】
    本発明の目的は、高い耐火性を保持することが出来、且つ美観を損なうことのない開口部構造を提供することにある。
    【0013】
    【課題を解決するための手段】
    上記課題を解決するために本発明に係る開口部構造は、軽量気泡コンクリートパネルからなる外壁に形成され近傍に柱が配置された開口部の構造であって、開口部に配置された開口枠に於ける柱側に、開口部と同一面にある外壁を構成する軽量気泡コンクリートパネルと同一の厚さと開口枠と同一の高さを持った軽量気泡コンクリート部材を配置するものである。
    【0014】
    上記開口部構造では、軽量気泡コンクリート(以下「ALC」という)パネルからなる外壁に形成された開口部の近傍に、柱が存在する場合、この開口部に配置された開口枠の前記柱側に、ALCパネルと同一の厚さを持ち且つ開口枠と同一の高さを持ったALC部材を配置することによって、該開口枠の左右方向の寸法を短縮して柱を避けることが出来る。
    【0015】
    本発明に於いて、開口部の近傍に配置された柱とは、開口部と外壁との境界に配置された柱をいう。
    【0016】
    特に、開口部と柱とALC部材との配置関係を、ALCパネルからなる外壁に於ける入隅部と同様の関係とすることによって、この開口部を通常の入隅部に形成した開口部と共通化することが出来る。 従って、開口部に既存の入隅用サッシを利用することが可能となり、部品点数を増加させることがなく且つ管理手間を増加させることがない。
    【0017】
    またALC部材の高さが開口枠の高さ寸法と同一に形成されているため、開口部の上下に取り付けられるALCパネルは建物に設定されたモジュール寸法のものを利用することが出来る。 即ち、開口部の上下の外壁面を通常のモジュール寸法を持ったALCパネルを利用して構成することが出来、ALCパネルに対する切断作業を伴うことがない。
    【0018】
    このため、ALC部材と開口枠との間に形成される目地部は該開口枠の内部で完結し、ALC部材と開口枠との境界を開口枠の高さの範囲に納めることが可能となり、美観を損なうことのない開口部を構成することが出来る。
    【0019】
    特に、ALC部材としてALCのバー材、或いはALCコーナーパネルを利用することによって、開口枠に沿って取り付けたALC部材と周囲の外壁を構成するALCパネルとの違和感がなく美観を損なうことがない。
    【0020】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明に係る開口部構造の好ましい実施形態について説明する。 本発明に係る開口部構造は、鉄骨造の躯体にALCパネルを取り付けて構成した外壁に形成された開口部に於いて、該開口部の近傍、特に開口部と外壁との境界に柱が存在するような部位であって、該柱の外側面が開口部の内部に大幅に入り込むような場合、この開口部を美観を損なうことなく耐火性を保持させるものであり、且つ該開口部に一般に流通している住宅用サッシを取り付けることが可能なようにしたものである。
    【0021】
    本発明に於いて、外壁は鉄骨造の躯体に複数のALCパネルを取り付けて構成されており、該外壁の予め設定された位置に予め設定された寸法の開口部が形成される。 ALCパネルの幅寸法は建物に設定されたモジュール寸法に対応しており、開口部の幅もモジュール寸法に対応している。 従って、開口部の幅寸法は住宅の設計段階で、モジュール寸法の整数倍に適宜設定される。
    【0022】
    外壁の屋内側であって開口部の近傍には柱が配置されている。 この柱は開口部の左右方向両側に配置される場合と、片側に配置される場合とがある。 即ち、開口部と柱との関係は、該柱が開口部の近傍に存在することが条件であり、数量を限定するものではない。
    【0023】
    開口部の近傍に配置された柱は素材が露出した状態であって良いが、耐火性を有する住宅の場合、柱の外側面の周囲にケイ酸カルシウムボードや石膏ボードからなる耐火材を被覆したものであることが好ましい。 柱の周囲に耐火材を被覆する場合、耐火材の材質や取付方法を限定するものではなく、通常使用される耐火材を通常の手段で取り付けたものであって良い。
    【0024】
    開口枠としては一般的にはサッシ枠であるが、サッシ枠のみに限定するものではなく、シャッター枠も含み、更にはサッシ枠とシャッター枠とが一体化した枠をも含むことが好ましい。
    【0025】
    また開口枠の材質も特に限定するものではなく、規格化されて市販されている住宅用サッシに利用されているアルミニウム、或いはアルミニウムと合成樹脂との複合材の何れも用いることが可能である。
    【0026】
    開口枠の高さとは、該開口枠がサッシ枠である場合サッシの縦方向の寸法と略等しく、また開口枠がシャッター枠,或いはサッシ枠とシャッター枠とが一体化したものである場合サッシの下端部からシャッターのスラットを収容するボックスの天端までの寸法と略等しい。 従って、開口部に設置されるサッシが、下端部が床面と一致した位置にあり、人が出入りすることが可能な高さである場合、開口枠の高さも前記サッシの高さと一致することになる。
    【0027】
    開口枠の上部及び下部、或いは開口枠の上部にはALCパネルが配置され、建物の躯体を構成する梁と、該梁に取り付けた開口パネルとに固定されている。 これらのALCパネルとしては、隣接する外壁を構成するALCパネルと同一のデザインを有するものを利用することが好ましい。 特に、開口部の下部に配置されるALCパネルは、建物の意匠上非常に目立つ場所であるため、幅寸法を含んで外壁を構成するALCパネルと同一のものであることが好ましい。
    【0028】
    開口枠に沿って配置され該開口枠の高さと同一の高さを持ったALC部材は、外壁を構成するALCパネルと同一の厚さを有する。 しかし、ALC部材の断面形状は特に限定するものではなく、平板状(スティック)に形成されたもの、或いはL型に形成されたものを用いることが可能である。 この場合、ALC部材を固定するための部材(例えば柱に固定するか開口枠に固定するか等)に応じて適宜選択することが好ましい。 特に、ALC部材の幅寸法をコーナーパネルの幅寸法と同一寸法とすることが好ましい。 ALC部材の幅寸法をこのようにすることで、開口部の有効幅を入隅部の幅と同一にすることが可能となる。
    【0029】
    ALC部材の固定構造は特に限定するものではなく、例えば、開口部の屋内側に配置されて躯体に固定される開口パネルに固定しても良く、柱に固定しても良い。 しかし、開口枠に固定することが好ましく、このようにALC部材を開口枠に固定することで、開口部の近傍に1本の柱のみが配置されている場合であっても該開口部の両側にALC部材を配置して見た目のバランスを向上させることが可能である。
    【0030】
    特に、開口部の一方側に柱が存在している場合、該開口部の両側にALCパネルの厚さと等しい厚さを持ったALC部材を配置することによって、図に示すように、この開口部の寸法を入隅部に形成される開口部の寸法と同等とすることが可能である。 従って、外壁の一般部に形成された開口部であっても入隅部と同等の開口部とし、従来より使用されていた入隅用サッシを設置することが可能となる。
    【0031】
    更に、開口部の開口枠にALCパネルの厚さと等しい厚さを持ったALC部材を配置することによって、該ALC部材の開口枠側の面の内法寸法が開口部の有効幅寸法となり、この幅寸法は開口部の横方向の寸法の如何に関わらず、木造住宅に於ける柱の内法からなる開口部の寸法に接近することとなる。 従って、ALC部材を配置した開口部に住宅用サッシを設置することが可能となる。
    【0032】
    またALC部材が開口枠の高さと等しい高さを有するため、該ALC部材を開口枠の柱側に配置したとき、このALC部材は開口枠からはみ出すことがない。 このため、開口枠の上部,下部に配置されるALCパネルの幅方向を切断加工する必要がない。 即ち、ALC部材の高さと開口枠の高さを等しくすることによって、開口部の上部,下部に配置されるALCパネルを規格サイズの標準品を使用することが可能となり有利である。 また開口部の上部及び下部に配置されるALCパネルは縦方向の切断を行う必要がなく、施工上も有利である。
    【0033】
    上記の如く、ALC部材と開口枠の高さを等しくすることによって、開口部の上部,下部に形成された外壁に余計な目地部が形成されることがない。 このため、意匠性に優れた外壁を構成することが可能となる。
    【0034】
    次に、本発明に係る開口部構造の好ましい実施例について図を用いて説明する。 図1は本実施例に係る開口部構造の構成を模式的に説明する平面図である。 図2は入隅部に形成された開口部の構成を模式的に説明する平面図である。 図3は開口枠の高さと同一高さのALC部材を配置した開口部の外観と開口枠の高さとは無関係な高さを持ったALC部材を配置した開口部の外観を比較する図である。 図4は高さが約1300mm〜約1600mmの開口部の外観を示す図である。 図5は図5は高さが約2500mmの開口部の外観を示す図である。 図6は開口枠にALC部材を取り付ける構造の例を説明する図である。
    【0035】
    図1に於いて、外壁Aは複数のALCパネル1を並べて配置すると共に該ALCパネルを躯体を構成する図示しない梁に取り付けて構成されている。 外壁Aの所定位置には、近傍に柱2が配置された開口部Bが形成されている。 本実施例では、開口部Bの横方向の両端側の近傍に夫々柱2が配置されている。
    【0036】
    柱2の中心の間隔は建物に設定されたモジュール寸法の整数倍の寸法を有しており、且つALCパネル1の幅寸法もモジュール寸法の整数倍に設定されている。 このため、ALCパネル1の端面と柱2の中心とが一致した状態で取り付けられている。
    【0037】
    開口部Bに於ける柱2側(本実施例では横方向の両側)には、夫々ALC部材としてのコーナーパネル3が配置されており、且つ引き違い窓としての機能を発揮し得る開口枠4が設置されている。 そして開口枠4には2枚の障子5が移動可能に配置されている。
    【0038】
    コーナーパネル3は断面がL字型に形成されており、ALCパネル1と同一の厚さを持って形成され、且つ幅寸法はコーナーパネル3の厚さと柱2を回避し得るように該柱2の外径寸法の1/2の寸法を加えた寸法を有している。
    【0039】
    従って、柱2を巻き込むようにしてコーナーパネル3を配置して該柱2を覆ったとき、開口部Bの有効幅(コーナーパネル3の内法寸法)Lは、柱2の中心間距離から、該柱2の外径寸法とコーナーパネル3の厚さの2倍とを引いた値(柱2の中心間距離からコーナーパネル3の幅寸法の2倍の寸法を引いた寸法)となる。
    【0040】
    また開口部Bの近傍に1本の柱2が配置されている場合であっても、開口部Bの横方向の両側にALC部材3を配置した場合には、開口部Bの有効幅Lは上記寸法と同一となる。 また開口部Bに於ける柱1の反対側にコーナーパネル3の代わりに平板状のALC部材を配置した場合、このALC部材の幅寸法をコーナーパネル3の幅寸法と同一寸法とすることで、開口部Bの有効幅Lを上記寸法と同一にすることが好ましい。
    【0041】
    通常の住宅の場合、柱2の中心に至る幅を持った開口枠を形成し、この開口枠を開口部に配置しているため、開口部の有効幅は、柱の内法寸法よりも僅かに小さい寸法となる。
    【0042】
    従って、開口部Bに設置される開口枠4の内法寸法は、通常の住宅に於ける同一の開口部に設置される開口枠と比較すると極めて小さい寸法となる。 しかし、開口部Bの有効幅Lは、前述したように柱2の中心間距離から、コーナーパネル3の幅寸法の2倍の寸法を引いた値となり一定となる。
    【0043】
    即ち、ALC部材の幅寸法を適宜設定することによって、開口部Bの有効幅Lの寸法を調整することが可能となる。 言い換えると、開口部Bに市販されている住宅用サッシのサッシ枠を取り付ける際に必要な寸法を検討し、この寸法を満足するALC部材を配置することで、ALC専用サッシやビル用サッシ以外に住宅用サッシを用いることが可能となる。
    【0044】
    図2は従来のALCパネルからなる外壁を有する住宅に於ける入隅部Cの構成と該入隅部Cに形成された開口部Dの構成を説明する図であり、本発明の開口部Bの構造と比較するための図である。 図に於いて、図1と同一の部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
    【0045】
    図に於いて、入隅部Cには予め設定された間隔を持って一対の柱2が配置されており、該柱2の対向する面にALCパネル1が配置されている。 従って、対向して配置されたALCパネル1の内法寸法(開口部Dの有効幅)は、柱2の中心間の距離から該柱2の外径寸法とALCパネル1の厚さの2倍とを引いた値となる。
    【0046】
    上記の如き開口部Dの有効幅は、本発明図1に於ける開口部Bの有効幅Lと同一寸法であり、従って、開口部Dと開口部Bは同一の有効幅Lを有することとなる。 このため、従来から利用されている開口部Dに使用するサッシを本実施例に係る開口部Bに使用することが可能となり、部品の共通化を実現することが可能である。
    【0047】
    次に、ALC部材となるコーナーパネル3の高さを開口枠4の高さと等しくすることの利点について、図3により説明する。 同図(a)はコーナーパネル3の高さが開口枠4の高さと等しい場合を示し、同図(b)は開口枠4の天端から下階のALCパネルに致す高さのコーナーパネル11とした場合を示している。
    【0048】
    同図(a)に明らかなように、コーナーパネル3の高さを開口枠4の高さと等しくした場合には、開口枠4の下側に配置されたALCパネル6,上側に配置されたALCパネル7は、幅寸法がモジュール寸法の整数倍に設定された通常のALCパネルを用いることが可能であり、該ALCパネル6,7を縦方向に切断するような余分な加工を施す必要がなく、開口枠4の下側に余分な目地部が形成されることもなく、スッキリした壁面を形成することが可能である。
    【0049】
    これに対し、同図(b)の場合、開口枠4に沿って配置されたコーナーパネル11が外構枠4に沿って貫通して配置されるため、開口枠4の下側に配置されたALCパネル12は、コーナーパネル11の幅に相当する寸法だけ狭くすることが必要となり、このようなALCパネル12を得るために、通常用いるモジュール寸法の整数倍の幅からコーナーパネル11の幅寸法に相当する寸法だけ切断することが必要となる。 また開口枠4の下側にコーナーパネル11とALCパネル12との間に形成された目地部13が露出し、外観性能を損なうこととなる。
    【0050】
    従って、ALC部材となるコーナーパネル3は、開口枠4の高さと等しい高さを有することが必要である。
    【0051】
    次に、本発明に係る開口部の他の例について図4,図5により説明する。 図に於いて、ALCパネル1,6,7の幅寸法は建物に設定されたモジュール寸法の2倍である610mmに設定されている。 またコーナーパネル3は厚さが約75mm幅が約100mmに設定されている。
    【0052】
    図4(a)は、外壁Aに高さが1360mmで幅が1830mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの左側に柱が配置され、該柱側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、幅寸法が約1700mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの下側に配置されるALCパネル6、及び上側に配置されるALCパネル7としてALCパネル1と同一幅のものを用いることが可能である。 この例では、サッシ枠4がコーナーパネル3の幅分、開口部Bの右側に偏って配置されることになるが、上下の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0053】
    同図(b)は、外壁Aに高さが1360mmで幅が1220mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの両側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、幅寸法が約1000mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの下側に配置されるALCパネル6、及び上側に配置されるALCパネル7としてALCパネル1と同一幅のものを用いることが可能である。 この例では、開口部Bの上下の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0054】
    同図(c)は、外壁Aに高さが1360mmで幅が915mmの開口部Bが形成されている。 このため、開口部Bの下側には幅610mmのALCパネル6と幅305mmのALCパネル6aが、また開口部Bの上側には幅610みりのALCパネル7と幅305mmのALCパネル7aが配置されており、また開口部Bの両側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、幅寸法が約700mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの下側に配置されるALCパネル6、及び上側に配置されるALCパネル7としてALCパネル1と同一幅のものを用いることが可能である。 この例では、開口部Bの上下の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0055】
    同図(d)は、外壁Aに、高さが1360mmで幅が約610mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの左側に柱が配置され、該柱側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、幅寸法が約500mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの下側に配置されるALCパネル6、及び上側に配置されるALCパネル7としてALCパネル1と同一幅のものを用いることが可能である。 この例では、サッシ枠4がコーナーパネル3の幅分、開口部Bの右側に偏って配置されることになるが、上下の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0056】
    同図(e)は、外壁Aに高さが1569mmで幅が1830mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの両側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、幅寸法が約1600mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの下側に配置されるALCパネル6、及び上側に配置されるALCパネル7としてALCパネル1と同一幅のものを用いることが可能である。 この例では、開口部Bの上下の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0057】
    尚、同図(e)に於いて、開口枠4はサッシ枠とシャッター枠を一体化して構成されており、上部にシャッターのスラットを巻き付ける巻き体を収容したシャッターボックス8が形成されている。
    【0058】
    図5(a)は、外壁Aに高さが2523mmで幅が2440mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの両側にコーナーパネル3が配置されている。 この例では、開口部Bの下側にはALCパネルは配置されることがなく、上側に幅610mmのALCパネル9が配置されている。 また前記開口部Bでは、幅寸法が約2200mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの上側の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0059】
    同図(b)は、外壁Aに高さが2314mmで幅が1830mmの開口部Bが形成されており、この開口部Bの左側にコーナーパネル3が配置されている。 この例も同様に開口部Bの下側にはALCパネルは配置されることがなく、上側に幅610mmのALCパネル10が配置されている。 また前記開口部Bでは、幅寸法が約1700mmのサッシを取り付けることが可能であり、このサッシを取り付けたとき、開口部Bの上側の壁面には余分な目地部が形成されることがなく、スッキリとした壁面を構成することが可能である。
    【0060】
    次に、開口部Bに配置されたコーナーパネル3を固定する構造の例について図6により説明する。 図に於いて、柱2の外周面であって外壁Aを構成するALCパネル1及びコーナーパネル3と対向する面以外の面には、平板状の耐火材14が配置されており、所定の手段で固定されている。 従って、柱2の外形寸法は、素材の寸法に耐火材14の厚さを加えた分大きくなっている。
    【0061】
    図に示すように、開口枠4の縦枠4aの所定位置には支持ブラケット21を固定する固定片4b、調整ブラケット22を固定する固定片4cを有しており、固定片4bの予め設定された位置にボルト穴が形成され、固定片4cの予め設定された2個所にボルト穴が形成されている。
    【0062】
    支持ブラケット21は、コーナーパネル3の下端部を載置する載置片21aと、補強片21bと、開口枠4の固定片4bに固定される取付片21cとを有している。 そして載置片21aが開口部Bの下端部(開口部Bの下側に配置されたALCパネル7の上端部)に位置するように設定され、この状態で取付片21cがボルト23a,ナット23bによって開口枠4の固定片4bに固定されている。 従って、載置片21aにコーナーパネル3を載置することで、該コーナーパネル3を支持ブラケット21を介して開口枠4によって支持することが可能である。
    【0063】
    調整ブラケット22は、取付片22aと、調整片22bとを有するクランク状のピース金物として形成されており、コーナーパネル3の高さ方向の2個所に配置されて開口枠4の固定片4cに対しボルト23a,ナット23bによって固定されている。 調整片22bには中央に後述する固定ネジ26aを嵌合する穴が形成されると共に該穴の両側に雌ネジが形成されている。
    【0064】
    コーナーパネル3の裏面側には、開口枠4に固定した調整ブラケット22と対向する位置にコーナーパネル3の裏面形状に対応した形状を有し、コーナーパネル3を固定する固定片24aと、調整片24bを有するプレート24が配置されている。 そしてコーナーパネル3はボルト25a,ナット25bによって固定片24aに固定されている。
    【0065】
    調整片24aには固定ネジ26aが起立しており、該固定ネジ26aが調整ブラケット22の調整片22bに形成された穴に挿通され、この状態でナット26bが螺合している。 また調整ブラケット22の調整片22bに形成された2個の雌ネジには夫々調整ネジ27が螺合し、先端が調整片24aの表面に当接している。
    【0066】
    従って、コーナーパネル3をプレート24に固定した状態で支持ブラケット21に載置すると共に調整片24bに設けた固定ネジ26aを調整ブラケット22の調整片22bに設けた穴に挿通すると共にナット26bを螺合し、該穴の両側に形成した雌ネジに調整ネジ27を螺合して先端を調整片24bに当接させ、この状態で何れかの調整ネジ27を緩めたり突っ張ったりすることで、コーナーパネル3の姿勢を調整して外側面がALCパネル1の外側面と同一面内に位置するように調整することが可能である。 そして前記調整が終了した後、ナット27bを締結することで、コーナーパネル3を開口枠4に取り付けることが可能となる。
    【0067】
    上記の如くして開口枠4にコーナーパネル3を取り付けることで、開口枠4の外側面とコーナーパネル3の外側面との相対的な位置関係も調整することが可能となり、開口枠4(サッシ)の外壁Aに対する奥行き方向の位置を調整することも可能となる。
    【0068】
    前述の実施例では、開口部Bに配置するALC部材としてコーナーパネル3を用いる場合について説明したが、コーナーパネル3に代えて平板状のALC部材を用いることも可能である。 この平板状のALC部材を開口枠4に取り付ける場合、コーナーパネル3を取り付ける際の構造と略同様の構造を採用することが可能である。
    【0069】
    特に、ALC部材としてコーナーパネル3を利用した場合、該コーナーパネル3が耐火材としての機能を有するため、柱2の外側面であって、コーナーパネル3と対向する面及び外壁Aを構成するALCパネル1と対向する面には耐火材14を配置する必要がなく、この分、柱2に対する耐火材14の被覆を容易にすることが可能となる。
    【0070】
    【発明の効果】
    以上詳細に説明したように本発明に係る開口部構造では、ALCパネルからなる外壁に形成された開口部の近傍に柱が存在する場合、この開口部に配置された開口枠の前記柱側に、ALCパネルと同一の厚さを持ち且つ開口枠と同一の高さを持ったALC部材を配置することによって、該開口枠の左右方向の寸法を短縮して柱を覆うことが出来る。
    【0071】
    特に、開口部を通常の入隅部に形成した開口部と共通化することによって、該開口部に既存の入隅用サッシを利用することが可能となり、部品点数を増加させることがなく且つ管理手間を増加させることがない。
    【0072】
    またALC部材の高さが開口枠の高さ寸法と同一に形成されているため、開口部の上下に取り付けられるALCパネルは建物に設定されたモジュール寸法のものを利用することが出来る。 このため、ALC部材と開口枠との間に形成される目地部は開口部の内部で完結し、ALC部材と開口枠との境界を開口部の高さの範囲に納めることが可能となり、美観を損なうことのない開口部を構成することが出来る。
    【0073】
    特に、開口部に開口枠と等しい高さを持ったALC部材を配置することによって、該開口部の耐火性を向上させて高い性能を持った耐火住宅を実現することが出来る。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本実施例に係る開口部構造の構成を模式的に説明する平面図である。
    【図2】入隅部に形成された開口部の構成を模式的に説明する平面図である。
    【図3】開口枠の高さと同一高さのALC部材を配置した開口部の外観と開口枠の高さとは無関係な高さを持ったALC部材を配置した開口部の外観を比較する図である。
    【図4】高さが約1300mm〜約1600mmの開口部の外観を示す図である。
    【図5】高さが約2500mmの開口部の外観を示す図である。
    【図6】開口枠にALC部材を取り付ける構造の例を説明する図である。
    【符号の説明】
    A 外壁B,D 開口部C 入隅部L 開口部の有効幅1 ALCパネル2 柱3 コーナーパネル4 開口枠4a 縦枠4b,4c 固定片5 障子6,6a,7,7a,9,10
    ALCパネル8 シャッターボックス9
    11 コーナーパネル12 ALCパネル13 目地部14 耐火材21 支持ブラケット21a 載置片21b 補強片21c 取付片22 調整ブラケット22a 取付片22b 調整片23a,25a ボルト23b,25b ナット24 プレート24a 固定片24b 調整片26a 固定ネジ26b ナット27 調整ネジ

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