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Projection cathode ray tube and projection television set

阅读:918发布:2021-03-02

专利汇可以提供Projection cathode ray tube and projection television set专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To provide a projection cathode ray tube for a picture which is densely red and is wide in the range of color reproduction though it contains a fluorescent film PH comprising an Y2O3:Eu stimulable phosphor. CONSTITUTION:An Y2O3:Eu stimulable phosphor having an activator Eu concentration in the range of 7-12mol% is used as a fluorescent film PH or a phosphor prepared by adding 0.1-0.5wt.% pigment to an Y2O3:Eu stimulable phosphor containing an activator Eu in a concentration in the range of 7-10mol% is used as a fluorescent film PH so that the chromaticity value of the red fluorescent color in the CIE chromaticity coordinates may fall in the ranges of x>=0.645 and y,下面是Projection cathode ray tube and projection television set专利的具体信息内容。

  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 付活剤のEu濃度が7モル乃至12モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体を蛍光膜に用い、CIE色度座標における赤色発光色の色度値が、x≧0.645、y≦0.348になるようにしたことを特徴とする投写型陰極線管。 【請求項2】 付活剤のEu濃度が7モル乃至10モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体に、
    さらに0.1乃至0.5(重量)%の範囲の顔料を被着させた蛍光体を蛍光膜に用い、CIE色度座標における赤色発光色の色度値が、x≧0.645、y≦0.34
    8になるようにしたことを特徴とする投写型陰極線管。 【請求項3】 前記投写型陰極線管を赤色画像用投写型陰極線管として用いたことを特徴とする請求項1及び2
    記載の投写型テレビ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、投写型陰極線管及び投写型テレビ(テレビジョン)装置に係り、特に、付活剤のEu(ユーロピューム)の添加濃度の範囲を特定するか、あるいは、前記付活剤のEuの添加濃度及び顔料の被着の割合の範囲を特定することにより、赤色発光蛍光体の赤色を濃くして、広い色再現範囲を持たせるようにした投写型陰極線管、及び、前記投写型陰極線管からの赤色画像を他の2つの投写型陰極線管からの緑色画像及び青色画像とともに映写スクリーンに投写して拡大投写画像を得るようにした投写型テレビ装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】最近、投写型テレビ装置は、明るさ、解像度等が改善され、その画質が著しく向上し、一般家庭用においても需要が増大している。

    【0003】こうした投写型テレビ装置に用いられている投写型陰極線管、特に、赤色画像用投写型陰極線管には、蛍光体としてEuを付活剤としたY 23 :Eu蛍光体が使用されている。 一方、一般家庭用の直視型テレビ装置に用いられている陰極線管には、赤色蛍光体として同じくEuを付活剤としたY 22 S:Eu蛍光体が使用されている。

    【0004】ところで、前記一般家庭用の直視型テレビ装置の陰極線管に用いられているY 22 S:Eu蛍光体においては、付活剤としてのEu濃度を増大させると、
    赤色が濃くなることが知られており、Eu濃度の増大とともに赤色のシフト効果は顕著に現れるものである。

    【0005】しかるに、前記投写型テレビ装置の赤色画像用投写型陰極線管に用いられているY 23 :Eu蛍光体においては、付活剤としてのEu濃度を増大させても、赤色シフト効果が少ないということが当該技術分野の技術者間における技術常識であった。 このため、前記投写型陰極線管における蛍光体としては、通常、付活剤としてのEu濃度を約4モル重量%程度に選び、CIE
    色度座標における色度値が、x=0.640、y=0.
    350近辺の赤色発光色を有するY 23 :Eu蛍光体が用いられていた。

    【0006】なお、この種の蛍光体として関連するものには、例えば、特公昭43−21859号、米国特許第3,706,666号、特公昭57−354号等が挙げられる。

    【0007】また、液晶テレビ装置等においては、前記蛍光体を用いることなく、光フイルタにより色分離を行っているため、画質の発光色が濃く、色再現範囲が広いという特徴を有するものであるが、最近、投写型陰極線管を用いてなる従来の投写型テレビ装置においても、赤色レンズに色フイルタをコーテイングして赤色を濃くした製品が発売されるようになった。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、以下に述べるような種々の問題点を有するものである。

    【0009】第1に、投写型テレビ装置の赤色画像用投写型陰極線管に用いられているY 23 :Eu蛍光体にあっては、付活剤としてのEu濃度を増大しただけでは赤色の濃さを改善することができないという問題点を有するものである。

    【0010】第2に、前記問題点の解決のために、赤色レンズに色フイルタをコーテイングして赤色を濃くする試みもあるが、この手段によればテレビ装置全体のコストが高くなってしまうという新たな問題点を有するものである。

    【0011】第3に、赤色を濃くするためには、一般家庭用の直視型テレビ装置の陰極線管に用いられている赤色発光蛍光体Y 22 S:Euを、投写型陰極線管の蛍光体に用いることも考えられるが、この蛍光体Y 22 S:
    Euは温度消光(温度が上昇すると輝度が低下する)特性が大きいため、比較的発熱の大きな投写型陰極線管に用いると、輝度が不足するという問題点を有するものである。

    【0012】本発明は、前記問題点を一挙に解決するために考案されたものであって、その1つの目的は、Y 2
    3 :Eu蛍光体からなる蛍光膜を用いているにも係わらず、赤色が濃い、しかも、色再現範囲が広い赤色画像用投写型陰極線管を提供することにある。

    【0013】また、本発明の他の目的は、前記赤色画像用投写型陰極線管を用いることにより、色再現範囲が広く、かつ、安価な投写型テレビ装置を提供することにある。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】前記1つの目的を達成するために、本発明は、赤色画像用投写型陰極線管に、付活剤のEu濃度が7モル乃至12モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体を蛍光膜に用い、CI
    E色度座標における赤色発光色の色度値が、x≧0.6
    45、y≦0.348になるようにした第1の手段を備える。

    【0015】また、前記1つの目的を達成するために、
    本発明は、赤色画像用投写型陰極線管に、付活剤のEu
    濃度が7モル乃至10モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体に、さらに0.1乃至0.5(重量)%の範囲の顔料を被着した蛍光体を蛍光膜に用い、
    CIE色度座標における赤色発光色の色度値が、x≧
    0.645、y≦0.348になるようにした第2の手段を備える。

    【0016】さらに、前記他の目的を達成するため、本発明は、投写型テレビ装置に、前記赤色画像用投写型陰極線管を用いた第3の手段を備える。

    【0017】

    【作用】前述のように、Euを付活剤とした赤色蛍光体の中で、Y 22 S:Eu蛍光体については、Eu濃度を増大させれば赤色が濃くなることが知られているものの、Y 23 :Eu蛍光体については、Eu濃度を増大させても赤色を濃くする効果が少ないとの認識がなされていた。

    【0018】しかるに、本発明は、Y 23 :Eu蛍光体において、改めて、付活剤としてのEu濃度、または、
    前記Eu濃度と顔料の被着(コーテイング)の割合に着目したもので、前記Eu濃度が7モル乃至12モル%の範囲内になるように添加した蛍光体、または、Eu濃度が7モル乃至10モル%の範囲内になるように添加した蛍光体に、さらに0.1乃至0.5(重量)%の範囲内の顔料を被着した蛍光体をそれぞれ蛍光膜とした赤色画像用投写型陰極線管を用いて投写型テレビ装置を構成したところ、いずれの蛍光体を用いた場合においても、C
    IE色度座標における色度値が、赤色の濃さの改善を示すx≧0.645、y≦0.348を満たしており、その際の輝度も、従来のY 23 :Eu蛍光体(Eu濃度が4モル%)が呈する輝度に比べて実用上差し支えない程度減少するに過ぎないものであることが確認された。

    【0019】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。

    【0020】一般に、投写型陰極線管は、映写スクリーンより所要距離離間した位置に配置し、投写型陰極線管のフェースプレートパネル面上の再生画像を映写スクリーン面に投写させて、前記再生画像より拡大された投写画像を得る、いわゆる映像投写装置に広く用いられている。

    【0021】図1は、本発明による投写型陰極線管を用いた投写型テレビ装置の原理を示す要部側面図である。

    【0022】同図において、rPRTは赤色画像用投写型陰極線管、gPRTは緑色画像用投写型陰極線管、b
    PRTは青色画像用投写型陰極線管であり、緑色画像用投写型陰極線管gPRTの中心軸上には、そのフェースプレートパネル部PNLに対向して一定距離離間した位置に映写スクリーンSCが配設されている。 また、前記各々の投写型陰極線管rPRT、gPRT、及びbPR
    Tのフェースプレートパネル部PNLの前面側には、これらの中心軸と同一線上に各々投写レンズ系LNSが配置され、前記投写型陰極線管rPRT、gPRT、及びbPRTのフェースプレートパネル部PNL上に再生された単色の画像が各々の投写レンズ系LNSによってそれぞれ集光拡大されて前記映写スクリーンSCに投写され、それぞれ互いに3色が合成された重ね合ったカラー画像が得られる。

    【0023】このような投写型陰極線管を用いた投写型テレビ装置は、直視型テレビのような映像装置に比較して大画面が容易に実現できる。

    【0024】投写型テレビ装置としては、民生用の投写型テレビが普及しているが、これは大画面であるためにテレビセットのコンパクト化(薄型化)が要求されている。

    【0025】図2(A)は、本発明による投写型陰極線管を内蔵した背面投写型テレビ装置の一実施例を示す概略正面図であり、図2(B)は図2(A)のテレビ装置を側面から見た断面構造を示す概略図である。

    【0026】図2(B)において、投写型陰極線管PR
    TはカプラーCPLを介して投写レンズ系LNSが結合され、それらはテレビセット下方に配置されている。 この投写型陰極線管PRTからの再生画像を投写レンズ系LNSを通して集光拡大させ、テレビセット上方に適当な度で設置されたミラーで前記拡大再生画像を反射させることにより、映写スクリーンSC上に投写画像が得られる。

    【0027】このような背面投写を利用した投写型陰極線管PRT内蔵タイプのテレビは、投写距離をかせぐことができ、テレビセットの奥行きが薄くなり、コンパクト化に有利である。

    【0028】図3は、本発明による投写型陰極線管の一実施例を示す図で、上側は要部半断面図、下側は要部半側面図である。

    【0029】同図において、ガラスバルブBLBのネック部NCKには、電子ビームBEMを放射、制御、加速、及び集光させる電子銃GUNが収納されており、ガラスバルブBLBのパネル部PNLつまり前面側には、
    その内面に単色の蛍光面SRNが被着形成されて、投写型陰極線管PRTが構成されている。 また、ガラスバルブBLBのファンネル部FNLの周囲には、電子銃GU
    Nから発射された電子ビームBEMを平、垂直方向に偏向させるための偏向ヨークDYが取り付けられ、蛍光面SRN全面を発光させる。 さらに、前記偏向ヨークD
    Yのネック側に隣接して順次、各色の投写型陰極線管P
    RTで再生された画像の色ずれ(ミスコンバーゼンス)
    を補正するためのコンバーゼンスヨークCYと、電子ビームBEMのフリースポット位置を調整するセンタリングマグネットBCMと、電子ビームBEMの集束を行うための電磁レンズMFLを形成するフォーカスマグネットMFMが取り付けられている。 この他に、電子銃GU
    Nが収納されているネック部NCKの外周には、前記フォーカスマグネットMFMで形成された電磁レンズMF
    Lの中心軸と電子ビームBEMの通過軸を補正するためのビームアライメントマグネットBAMが取り付けられている。

    【0030】図4は、本発明による投写型陰極線管の蛍光面周辺の概略構成図を示す要部断面図である。

    【0031】同図において、投写型陰極線管は、ネック側に所定の曲率で湾曲した内面を有するパネルPNLの内表面に、順次蛍光体層PH及びメタルバック層MBK
    (アルミニウム蒸着膜)を設けたものである。

    【0032】ここにおいて、本発明による投写型陰極線管は、赤色画像用投写型陰極線管の蛍光膜を構成する蛍光体として、付活剤のEu濃度が7モル乃至12モル%
    になるように添加したY 23 :Eu蛍光体を用いるか、
    あるいは、付活剤のEu濃度が7モル乃至10モル%になるように添加したY 23 :Eu蛍光体にさらに0.1
    乃至0.5(重量)%の範囲内の顔料を被着した蛍光体を用い、赤色発光色のCIE色度座標における色度値が、x≧0.645、y≦0.348になるように構成したものである。

    【0033】以下、Y 23 :Eu蛍光体において、前記Eu濃度の範囲及び顔料の被着範囲を選定するに至った理由を、以下の各図に示す実験例によって説明する。

    【0034】図5は、付活剤としてのEu濃度を、従来のもののように4モル%(No.1)になるように添加した蛍光体と、新たに、7モル%(No.2)、10モル%(No.3)、12モル%(No.4)、13モル%(No.5)になるように添加した蛍光体とのCIE
    色度座標における色度値(x、y)と、従来の蛍光体(No.1)の呈する輝度を100とした場合に、前記No. 2乃至No. 5の蛍光体の呈する輝度との比率(輝度比)を表した図であり、図6は、前記No. 1乃至No. 5の蛍光体の色度値(x、y)が変化する状態を点A乃至Eで表している図である。

    【0035】図5及び図6に見られるように、付活剤としてのEu濃度を増大させれば、限られた範囲内においては赤色が濃い方にシフトされることが判明した。 一方、図5に見られるように、Eu濃度を増大させれば、
    その増大に伴って輝度比が低下、即ち、発光輝度が次第に低下することも判明した。

    【0036】これらの結果から、色度値(x、y)に着目すれば、従来の蛍光体(No.1)が呈する色度値x
    =0.640、y=0.350に比べて、赤色の濃さの改善効果が認識できるのは、色度値としてx≧0.64
    5、y≦0.348であると見られるから、本発明においては、Eu濃度の最小値を、図5に基づいて色度値がx≧0.645、y≦0.348の限界値に当たる、7
    モル%(No.2)に選定したものである。 また、輝度比に着目すれば、従来の蛍光体(No.1)の輝度に比べて実用上差し支えない程度の輝度の目安としては、輝度比70以上であると見られるから、本発明においては、Eu濃度の最大値を、図5に基づいて、12モル%
    (No.4)に選定したものである。

    【0037】ここで、例えば、図5のNo. 2の蛍光体からなる蛍光膜を有する投写型陰極線管を製造するには、付活剤としてのEu濃度を7モル%になるように添加したY 23 :Eu蛍光体を沈降塗布法によりパネルP
    NLの内表面に塗膜し、そこに赤色蛍光膜PHを形成して、赤色蛍光膜PHを有する投写型陰極線管PRTを構成させる。 そして、この投写型陰極線管PRTを赤色画像用投写型陰極線管rPRTとして用いれば、例えば、
    図2(B)に示すような背面投写型テレビ装置が構成される。

    【0038】ところで、この投写型テレビ装置において得られる赤色発光色は、図5の(No.2)及び図6の点Bに示すように、従来のこの種の蛍光体(No.1)
    からなる赤色蛍光膜の呈する赤色発光色に比べて、色度値がxにおいて0.005、yにおいて0.002だけ濃くなっており、また、当該蛍光体(No.2)による色再現範囲は従来の蛍光体(No.1)のそれよりも約3%拡大している。

    【0039】次に、図7は、付活剤としてのEu濃度を4モル%になるように添加した蛍光体、即ち、従来の蛍光体(図5におけるNo.1)において、顔料を従来のもののように全く被着させない蛍光体(No.1)と、
    顔料をそれぞれ0.1(重量)%(No.2)、0.5
    (重量)%(No.3)、1.0(重量)%(No.
    4)被着させた蛍光体とのCIE色度座標における色度値(x、y)と、従来の蛍光体(No.1)の輝度を1
    00とした場合に、前記No. 2乃至No. 4の蛍光体の呈する輝度との比率(輝度比)を表した図であり、図8は、前記No. 1乃至No. 4の蛍光体の色度値(x、y)が変化する状態を点F(A)乃至Iで表している図である。

    【0040】図7及び図8に見られるように、顔料の被着の割合を増大させれば、同じく限られた範囲内においては赤色が濃い方にシフトされることが判明した。 一方、図7に見られるように、顔料の被着の割合を増大させれば、増大に伴って輝度比が低下、即ち、発光輝度が低下し、その低下の割合はEu濃度を増大させた場合に比べてかなり大きくなることも判明した。 このため、顔料の被着の割合の調整によってのみ、蛍光体における赤色の濃さを改善しようとすることは実際的ではないことが判り、本発明においては、以下に述べるように、Eu
    濃度を増大させるとともに、顔料の被着の割合を選定し、それらによる複合効果によって赤色の濃さを改善するようにしている。

    【0041】ところで、図9は、付活剤としてのEu濃度を7モル%(図5におけるNo.2)及び10モル%
    (図5におけるNo.3)になるように添加した蛍光体のそれぞれに対して、さらに顔料を0.1(重量)%
    (No.1、No.3)及び0.5(重量)%(No.
    2、No. 4)付着させた蛍光体のCIE色度座標における色度値(x、y)と、従来の蛍光体(図5におけるNo.1)の輝度を100とした場合に、前記No. 1
    乃至No. 4の蛍光体の呈する輝度との比率(輝度比)
    を表した図であり、図10は、前記No. 1乃至No.
    4の蛍光体の色度値(x、y)が変化する状態を点J乃至Mで表している図である。

    【0042】図9及び図10に見られるように、付活剤としてのEu濃度及び顔料の被着の割合をともに増大させれば、同じく限られた範囲内においては赤色が濃い方にシフトされることが判明した。 一方、図9に見られるように、Eu濃度及び顔料の被着の割合をともに増大させれば、それらの増大に伴って輝度比が低下、即ち、発光輝度が低下するが、その低下の割合はEu濃度を増大させた場合よりも大きいが、顔料の被着の割合を増大させた場合よりも小さくなることも判明した。

    【0043】これらの結果から、色度値(x、y)に着目すれば、前記No. 1乃至No. 4の蛍光体のいずれも、赤色の濃さの改善効果が認識できる色度値であるx
    ≧0.645、y≦0.348の条件を満たしており、
    また、輝度比に着目すれば、前記No. 1乃至No. 4
    の蛍光体のいずれも、実用上差し支えない程度の輝度の目安である70以上の条件を満たしている。

    【0044】この場合、Eu濃度及び顔料の被着の割合がそれぞれ最も大きいNo. 4の蛍光体は、輝度比が前記輝度の目安の限界ぎりぎりの70であるので、Eu濃度及び顔料の被着による赤色の濃さの改善の複合効果を得る場合に、本発明においては、Eu濃度の最大値を1
    0モル%に選定し、かつ、顔料の被着の割合の最大値を0.5(重量)%に選定したものである。

    【0045】ここにおいても、例えば、図9のNo. 1
    の蛍光体からなる蛍光膜を持った投写型陰極線管を製造するには、付活剤としてのEu濃度を7モル%になるように添加したY 23 :Eu蛍光体に、さらに0.1(重量)%のFe 23顔料を被着させた蛍光体を作成し、この蛍光体を前述の製造例の場合と同様に沈降塗布法によりパネルPNLの内表面に塗膜し、そこに赤色蛍光膜P
    Hを形成して、赤色蛍光膜PHを有する投写型陰極線管PRTを構成させる。 そして、ここでも、この赤色蛍光膜PHを有する投写型陰極線管PRTを赤色画像用投写型陰極線管rPRTとして用いれば、例えば、図2
    (B)に示すような背面投写型テレビ装置が構成される。

    【0046】そして、この投写型テレビ装置において得られる赤色発光色は、図9のNo. 1及び図10の点J
    に示すように、従来のこの種の蛍光体(図5におけるN
    o. 1)からなる赤色蛍光膜が呈する赤色発光色に比べて、色度値がxにおいて0.01、yにおいて0.00
    7だけ濃くなっており、また、前記蛍光体(No.1)
    による色再現範囲は従来の蛍光体(図5におけるNo.
    1)のそれよりも約7%拡大している。

    【0047】次に、例えば、図9のNo. 4の蛍光体からなる蛍光膜を持った投写型陰極線管を製造するには、
    付活剤としてのEu濃度を10モル%になるように添加したY 23 :Eu蛍光体に、さらに0.5(重量)%のFe 23顔料を被着させた蛍光体を作成し、この蛍光体を前述の製造例の場合と同様に沈降塗布法によりパネルPNLの内表面に塗膜し、そこに赤色蛍光膜PHを形成して、赤色蛍光膜PHを有する投写型陰極線管PRTを構成させる。 この場合も、この赤色蛍光膜PHを有する投写型陰極線管PRTを赤色画像用投写型陰極線管rP
    RTとして用いれば、例えば、図2(B)に示すような背面投写型テレビ装置が構成される。

    【0048】この投写型テレビ装置において得られる赤色発光色は、図9のNo. 4及び図10の点Mに示すように、従来のこの種の蛍光体(図5におけるNo.1)
    からなる赤色蛍光膜が呈する赤色発光色に比べ、色度値がxにおいて0.02、yにおいて0.013だけ濃く、また、前記蛍光体(No.4)による色再現範囲は従来の蛍光体(図5におけるNo.1)のそれよりも約10%拡大している。

    【0049】以上の結果を総合すれば、赤色の濃さの改善に当たって、色度値の0.645≦x≦0.650、
    0.348≧y≧0.343はEu濃度の増大による効果が有効であり、また、色度値のx≧0.650、y≦
    0.343は前記複合効果が有効になる。

    【0050】以上の実施例の説明は、図3に示すような全体構成を有し、かつ、図4に示すような構成のフロント部を有する投写型陰極線管に適用した場合についてのものであるが、本発明はこれらの構成のものに限定されるものではなく、例えば、他の構成の投写型陰極線管にも適用できるものである。

    【0051】また、投写型テレビ装置の構成についても、本発明は、図2(B)に示すようなものに適用されるだけでなく、他の構成のものについても同様に適用できるものである。

    【0052】

    【発明の効果】本発明によれば、赤色画像用投写型陰極線管に、付活剤のEu濃度が7モル乃至12モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体を蛍光膜に用いるか、または、付活剤のEu濃度が7モル乃至10
    モル%の範囲になるように添加したY 23 :Eu蛍光体にさらに0.1乃至0.5(重量)%の範囲の顔料を被着させた蛍光体を蛍光膜に用いるようにしたので、これらの蛍光膜を持った赤色画像用投写型陰極線管を用いてなる投写型テレビ装置は、従来のこの種の投写型テレビ装置よりも、赤色の濃い画像を得ることができ、さらに、色再現範囲も拡大させることができるという効果がある。

    【0053】また、本発明によれば、前記赤色画像用投写型陰極線管を用いてなる投写型テレビ装置に、色シフトを行うための赤色コーテイングレンズを使用する必要がないので、投写型テレビ装置のコストを増大することなく、赤色の濃い画像が得られ、かつ、色再現範囲も拡大できるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による投写型陰極線管を用いた投写型テレビ装置の原理を示す要部側面図である。

    【図2】本発明による投写型陰極線管を内蔵した背面投写型テレビ装置の一実施例を示す概略正面図、及び、その側面の断面構造を示す概略図である。

    【図3】本発明による投写型陰極線管の一実施例を示す図である。

    【図4】本発明による投写型陰極線管の蛍光面周辺の概略を示す要部断面図である。

    【図5】Y 23 :Eu蛍光体のEu濃度を変えた場合の、Eu濃度と色度値及び輝度比との関係を示す説明図である。

    【図6】図5においてEu濃度を増大した場合の色度値の変化を示す図である。

    【図7】Y 23 :Eu蛍光体の顔料の被着の割合を変えた場合の、顔料の被着の割合と色度値及び輝度比との関係を示す説明図である。

    【図8】図7において顔料の被着の割合を増大した場合の色度値の変化を示す図である。

    【図9】Y 23 :Eu蛍光体のEu濃度及び顔料の被着の割合を変えた場合の、それらと色度値及び輝度比との関係を示す説明図である。

    【図10】図7においてEu濃度と顔料の被着の割合を増大させた場合の色度値の変化を示す図である。

    【符号の説明】

    PRT 投写型陰極線管 rPRT 赤色画像用投写型陰極線管 gPRT 緑色画像用投写型陰極線管 bPRT 青色画像用投写型陰極線管 PNL パネル部 LNS 投写レンズ SC 映写スクリーン BLB ガラスバルブ NCK ネック部 BEM 電子ビーム GUN 電子銃 SRN 蛍光面 FNL ファンネル部 DY 偏向ヨーク CY コンバーゼンスヨーク BCM センタリングマグネット MFL 電磁レンズ MFM フォーカスマグネット BAM ビームアライメントマグネット PH 蛍光体層 MBK メタルバック層

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 悦弘 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

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