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Color image forming method

阅读:684发布:2021-03-01

专利汇可以提供Color image forming method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide the color image method which forms color images having excellent color reproducibility and gradation reproducibility by exposing.
CONSTITUTION: This digital color image forming method consists in subjecting the silver halide photographic sensitive material having silver halide emulsion layers respectively contg. yellow couplers, magenta couplers and cyan couplers on a reflection base to development processing after exposing. The chromaticity when the image density of the yellow color patch obtd. by this color image forming method is 2.0 is so set as to attain ≥86° and ≤90° metric hue angle and ≥85 metric chroma in CIE 1976 L*a*b* color space and the chromaticity when the image density of the magenta color patch obtd. is 2.0 is so set as to attain ≥340° and ≤355° metric hue angle and ≥70 metric chroma in CIE 1976 L*a*b* color space.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Color image forming method专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 反射支持体上にイエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーをそれぞれ含んでなるハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を露光した後、現像処理するデジタル・カラー画像形成方法において、該カラー画像形成方法によって得られるイエローカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 1976 L ***色空間でメトリック色相角が86度以上90度以下でメトリック・クロマが85以上となるようにし、かつ、マゼンタカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 197
    6 L ***色空間でメトリック色相角が340度以上355度以下でメトリック・クロマが70以上となるようにしたことを特徴とするカラー画像形成方法。
  • 【請求項2】 少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が周期律表第VIII族金属、第II族金属、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、クロムを有する化合物の少なくとも一種を含有するハロゲン化銀乳剤層であり、かつ露光方法が一画素当りの露光量が10 -4秒以下である走査露光であることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成方法。
  • 【請求項3】 イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量及びマゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量が共に高濃度の画像を与える露光量であり、かつ、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量が濃度0.5以下のシアン画像を与える露光量であるという条件を満たすとき、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光を、上記条件を満たさないときにシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に形成される画像よりも高コントラストの画像を形成するように演算した露光量で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、反射支持体を有するハロゲン化銀写真感光材料に、磁気媒体などに記録されたソフト情報等から優れた色再現性、階調再現性をもつカラー画像を形成する画像形成方法に関するものである。

    【0002】

    【発明の背景】今日、エレクトロニクスの分野では、C
    CD等の撮像素子及び磁気記録媒体の著しい進歩により、これまでのハロゲン化銀を使った写真と同じ手軽さで写真撮影を行い、直ちにテレビに写しだしてこれを楽しむことを可能としてきた。 また、印刷・製版の分野ではスキャナーおよび画像処理機器の進歩により原画をスキャナーで読み取った後、カラーディスプレイを見ながら編集、修正などの作業や、コントラストの変化、拡大縮小などを自在に、手軽に行うことが出来るようになった。 このように、画像を電気信号として記録、加工することが産業の分野はもとより一般社会においても浸透して来つつある。

    【0003】しかし、テレビ画面に画像を映し出すというだけではやはり満足されておらず、紙の上に記録された画像が求められており、感熱転写方式、インクジェット方式、電子写真方式などの種々の方式が実用化されている。 こうした分野でもハロゲン化銀写真感光材料のもつ豊かな色再現性は他の方式に比べ群を抜いたものであって、ヘリウム・ネオン、アルゴンイオン、ヘリウム・
    カドミウム等のガスレーザーを光源としてハロゲン化銀写真感光材料へ走査露光することにより、優れた色再現性を有したカラー画像を形成することができる。 しかしながら、従来知られているハロゲン化銀写真感光材料をそのまま走査露光用の感光材料として使用し形成した画像は、高照度相反則不軌の問題から色濁り(特に黄色色画像)を生じるという欠点を有していることが例えば特開昭62−35352号に記載されている。 また、該特開昭62−35352号にはハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀の臭化銀含有率を0〜65モル%にすることで色濁りの少ない画像を形成することができることが開示されている。 この技術により色濁りが防止され色純度は向上され、形成された画像の色再現性は改良される。

    【0004】カラーネガフィルムから露光により形成される画像の色再現性には、カラーネガフィルムの分光感度、重層効果、色素の分光吸収等多くの因子が影響する。 従って、カラーネガフィルムから色再現性の良い画像を形成することを要求されているカラー印画紙はカラーネガフィルムの諸特性に合わせた特性となっている。
    このため、デジタル・カラー画像形成方法で、これら従来のカラー印画紙を用いた場合には、高彩度の色、特に高彩度の赤色が十分再現できないという問題をもっていた。 さらに、これら従来の印画紙では、高彩度の赤色の階調が消失してしまうという問題を持っていることが、
    例えば特開昭61−91657号、同62−67537
    号、同62−258453号、同63−236034号に記載されている。 例えば、特開昭62−258453
    号には、マゼンタ画像形成色素の不要吸収を減らすと高彩度の赤色の階調が消失するという問題が起こることが示されている。 また、前記の、特開昭61−91657
    号、同62−67537号、同62−258453号、
    同63−236034号には高彩度の赤色の階調消失の防止の方法が具体的に記載されているが、それらの方法では赤色の階調再現の良化は見られるものの、高彩度の赤色自体の色相が変わり、また明度も低下するという欠点を有している。

    【0005】

    【発明の目的】本発明は、優れた色再現性、階調再現性をもつカラー画像を形成するデジタル・カラー画像形成方法を提供することにある。

    【0006】

    【発明の構成】上記目的は、反射支持体上にイエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーをそれぞれ含んでなるハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を露光した後、現像処理するデジタル・カラー画像形成方法において、該カラー画像形成方法によって得られるイエローカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 1976 L ***色空間でメトリック色相が86度以上90度以下でメトリック・クロマが85以上となるようにし、かつ、マゼンタカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がC
    IE 1976L ***色空間でメトリック色相角が340度以上355度以下でメトリック・クロマが70
    以上となるようにしたことを特徴とするカラー画像形成方法によって達成することができる。

    【0007】一画素当りの露光量が10 -4秒以下である走査露光によるデジタル・カラー画像形成方法の場合、
    上記目的の達成は周期律表第VIII族金属、第II族金属、
    鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、クロムを有する化合物の少なくとも一種を含有する、少なくとも一種のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を用いることでより優れたものとなる。

    【0008】さらに、上記目的の達成は、イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量及びマゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量が共に高濃度の画像を与える露光量であり、かつ、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光量が濃度0.5以下のシアン画像を与える露光量であるという条件を満たすとき、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光を、上記条件を満たさないときにシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に形成される画像よりも高コントラストの画像を形成するように演算した露光量で行うことことにより優れたものとなる。

    【0009】以下、本発明を詳細に説明する。

    【0010】本発明において、メトリック色相角とは、
    平滑な面を有する反射支持体上にカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層を含む写真構成層を塗設した後、適当な分光組成を有する光によりこれを露光し、現像することによってカラーパッチを得、その分光吸収を測定することによって得ることが出来る。 分光吸収の測定はJI
    S Z−8722(1982)の、照明及び受光の幾何学的条件の条件cによって測定し、同じくJIS Z−
    8722(1982)に記載の方法により三刺激値X、
    Y、Zを求め、JIS Z−8729(1980)に記載の方法によって各々のL ***の値を求める。 メトリック色相角はCIE 1976 L ***色空間でのa **平面内でa *軸のa *が正の軸部分を0度として定義してあり、その軸からの角度をいう。 その際、a *
    >0、b * >0の場合、メトリック色相角は0〜90度の範囲内にあり、a * <0、b * >0の場合は90〜18
    0度、a * <0、b * <0の場合は180〜270度、a
    * >0、b * <0の場合は270〜360度の範囲にある。 メトリック・クロマとは、CIE1976L **
    *色空間でのL *軸との距離で定義されている。 これらの詳細については、例えば、納谷嘉信:産業色彩学、10
    6頁〜107頁、朝倉書店(1989)等に記載されている。 また、画像濃度は、JIS K 7653−19
    88に規定されたステータスAの分光条件をもち、JI
    S K 7654−1990に規定された幾何条件を満たす濃度計を用いてカラーパッチの濃度を測定することにより得られたものである。

    【0011】本発明においては、イエローカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 197
    6 L ***色空間でメトリック色相角が86度以上90度以下でメトリック・クロマが85以上で、かつ、
    マゼンタカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 1976 L ***色空間でメトリック色相角が340度以上355度以下でメトリック・クロマが70以上であることが要件である。

    【0012】イエロー画像およびマゼンタ画像のメトリック色相角及びメトリック・クロマは、主としてイエロー画像色素およびマゼンタ画像色素の構造によって決まる。 従って、上記メトリック色相角及びメトリック・クロマがえられるかどうかは、イエローカプラー、マゼンタカプラーおよび発色現像主薬の構造、特にイエローカプラー、マゼンタカプラーの構造が最も大きな影響を持っている。 しかし、それ以外にも、影響は比較的小さいが、分子間素結合の形成などにより画像色素の分光吸収を長波長側や短波長側にシフトさせる能を有する添加剤、カプラーの分散に用いられる高沸点有機溶媒やポリマーの種類や量、カプラーと高沸点有機溶媒の量比、
    カプラーの分散液の塗布量等が影響する。

    【0013】本発明においては、イエローカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 197
    6 L ***色空間でメトリック色相角が86度以上90度以下でメトリック・クロマが85以上という要件(以下、本発明の要件Yという。)が必要であるが、イエローカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 1976 L ***色空間でメトリック色相角が87度以上89度以下でメトリック・クロマが85以上という要件を満たすことが更に好ましい。 本発明の要件Yを満たすイエロー画像を形成できる好ましいイエローカプラーとしては、下記一般式(Y)で示される化合物を挙げることができる。 一般式(Y)

    【0014】

    【化1】

    式中、R

    Y1はアルコキシ基を表し、R

    Y2は−NHCOR


    Y3 SO

    2

    Y4 、COOR

    Y4 、−NHCOR

    Y4 、−COO


    Y3 COOR

    Y4 、−N(R

    Y5 )SO

    2

    Y4または−SO

    2


    N(R

    Y5 )R

    Y4を表す。 R

    Y3はアルキレン基を表し、R


    Y4は耐拡散性基を表し、R

    Y5は水素原子、アルキル基またはアラルキル基を表し、Z

    Yはカップリング離脱基を表す。

    【0015】本発明に用いてその効果を発揮しうる好ましいイエローカプラーとしては、下記YC−1〜YC−
    9を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。

    【0016】

    【化2】

    【0017】

    【化3】

    【0018】単独では本発明の要件Yを満たすイエロー画像を形成することが出来ないイエローカプラーであっても、他のカプラーと併用することにより、本発明の要件Yを満たすことができれば、本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いることができる。

    【0019】本発明においては、マゼンタカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 197
    6 L ***色空間でメトリック色相角が340度以上355度以下でメトリック・クロマが70以上という要件(以下、本発明の要件Mという。)が必要であるが、マゼンタカラーパッチの画像濃度が2.0となるときの色度がCIE 1976 L ***色空間でメトリック色相角が345度以上350度以下でメトリック・クロマが70以上という要件を満たすことが更に好ましい。

    【0020】以下に、本発明の要件Mを満たすマゼンタ画像を形成できるマゼンタカプラーの具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。

    【0021】

    【化4】

    【0022】単独では本発明の要件Mを満たすマゼンタ画像を形成することが出来ないマゼンタカプラーであっても、他のカプラーと併用することにより、本発明の要件Mを満たすことができれば、本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いることができる。

    【0023】本発明に係るカプラーをハロゲン化銀写真感光材料に添加するのに水中油滴形乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。 分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、
    フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いることができる。 分散後、または、分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。 カプラーを溶解して分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒としては、 (1)ジオクチルフタレート (2)ジノニルフタレート (3)ジイソドデシルフタレート (4)ジシクロヘキシルフタレート (5)トリクレジルホスフェート (6)トリヘキシルホスフェート (7)トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート (8)ジエチルラウラミド (9)ジノニルフェノール (10)デカリン (11)1,4−ビス(2−エチルヘキシルカルボニルオキシメチル)シクロヘキサン 等をあげることが出来る。

    【0024】カプラーと高沸点有機溶媒の重量比としては、カプラー1に対して、高沸点有機溶媒を0.1〜2
    の比率で用いるのが好ましく、0.2〜1の比率で用いるのがより好ましい。 高沸点有機溶媒の比率が高い方が好ましい分光吸収が得やすいが、ハロゲン化銀感光材料の安定性、物理的な損傷に対する耐性の観点からは不利であり、両者を勘案して決められるべきものである。

    【0025】また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代えて、カプラーと水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点及び/または水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散手段により乳化分散する方法をとることもできる。 この時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマーとしては、 〔PO−1〕ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド) 〔PO−2〕N−t−ブチルアクリルアミド−メチルメタクリレート共重合体(60:40) 〔PO−3〕ポリブチルメタクリレート 〔PO−4〕メチルメタクリレート−スチレン共重合体(90:10) 〔PO−5〕N−t−ブチルアクリルアミド−2−メトキシエチルアクリレート共重合体(55:45) 〔PO−6〕ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート(付加モル数n=9)−N−t−ブチルアクリルアミド共重合体(25:75) 〔PO−7〕1,4−ブタンジオール−アジピン酸ポリエステル 〔PO−8〕ポリプロピオラクタム 等を挙げることが出来る。 共重合体のカッコ内の数値はモノマーの重量比を表す。

    【0026】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的で、下記の如き化合物を用いることが出来る。

    【0027】

    【化5】

    また、これ以外にも米国特許4,774,187号に記載の蛍光色素放出化合物を用いることも出来る。

    【0028】カプラーの塗布量としては、十分に高い濃度を得ることが出来れば、特に制限はないが、好ましくは、ハロゲン化銀1モル当り1×10 -3 〜5モル、更に好ましくは、1×10 -2 〜1モルの範囲で用いられる。

    【0029】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いられるシアンカプラーとしては、従来から公知の種々のカプラーを用いることができるが、シアンカプラーを適切に選択することによって色再現性の優れた画像を得ることがでる。 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いるシアンカプラーの具体例として下記のCC−
    1〜CC−12を挙げることができる。

    【0030】

    【化6】

    【0031】

    【化7】

    【0032】

    【化8】

    【0033】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。

    【0034】本発明に係るイエローおよびマゼンタカプラーと組み合わせて用いられるハロゲン化銀乳剤としては、十分な感度と十分な最高濃度をもつことがもとめられている。 この点から本発明に係るハロゲン化銀乳剤には、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第VIII
    族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第II族遷移金属や鉛、レニウム、モリブテン、タングステン、クロム等の重金属化合物を含有させることが好ましい。 中でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、オスミウムの遷移金属化合物が好ましい。

    【0035】特に、走査露光によるデジタル・カラー画像形成方法の場合、鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、オスミウムの遷移金属化合物を含有させることが好ましく、本発明の効果が高い。

    【0036】これらの重金属化合物は、例えば塩や、錯体の形でハロゲン化銀乳剤に添加することが出来る。 中でも錯体の形で乳剤に添加する方が、ハロゲン化銀乳剤中に組み込まれ易く、さらに本発明の効果が大きくなり好ましい。

    【0037】重金属が錯体を形成する場合には、その配位子としてはスズ酸イオン、シアン化物イオン、チオシアン酸イオン、シアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、沃化物イオン、カルボニル、アンモニア等を挙げることができる。 中でも、スズ酸イオン、チオシアン酸イオン、シアン酸イオン、ハロゲン化スズ酸イオン等が好ましい。

    【0038】以下に本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いられる重金属化合物を示す。

    【0039】(1)FeCl 2 ,(2)FeCl 3
    (3)(NH 4 )Fe(SO 42 ,(4)K 3 [Fe
    (CN) 6 ],(5)K 4 [Fe(CN) 6 ],(6)
    2 [IrCl 6 ],(7)K 3 [IrCl 6 ],
    (8)K 2 [PtCl 6 ],(9)K 2 [Pt(SC
    N) 4 ],(10)K 2 [NiCl 4 ],(11)K 2
    [PdCl 6 ],(12)K 3 [RhCl 6 ],(1
    3)CdCl 2 ,(14)ZnCl 2 ,(15)K
    4 [IrBr(SnBr 3 ],(16)K 2 [M
    o(CO) 4 (CNO) 2 ],(17)K 3 [Re(C
    NO) 6 ],(18)K 3 [Mo(OCN) 6 ],(1
    9)K 4 [Fe(CNO) 6 ],(20)K 2 [W(C
    O) 4 (CNO) 2 ],(21)K 2 [Cr(CO) 4
    (CNO) 2 ],(22)K 4 [Ru(CNO) 6 ],
    (23)K 2 [Ni(CN) 4 ],(24)PbC
    2 ,(25)K 3 [Co(NH 36 ],(26)K
    5 [Co 2 (CNO) 11 ],(27)K 3 [Re(CN
    O) 6 ],(28)K 4 [Os(SnCl 36 ],
    (29)K 4 [Ru(SnCl 36 ],(30)K 4
    [Os(CNO) 6 ],(31)K 2 [Cd(CNO)
    4 ],(32)K 2 [Pt(CNO) 4 ],(33)K
    3 [IrBr 6

    【0040】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に前記重金属化合物を含有させるためには、本発明の重金属化合物をハロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意の場所で添加すればよい。 このためには、例えばこの重金属化合物を水溶液としておいて所望のタイミングで添加すればよい。 あるいは、ハロゲン化物塩と一緒に溶解して粒子形成工程の間にわたって連続的に添加してもよい。

    【0041】本発明の重金属化合物をハロゲン化銀乳剤中に添加するときの量はハロゲン化銀1モル当り10 -9
    モル以上が好ましく、10 -9モル以上10 -2モル以下がより好ましく、特に10 -8モル以上10 -3モル以下が好ましい。

    【0042】本発明に用いられるハロゲン化乳剤は常法により化学増感される。

    【0043】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域に分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。 そのうち少なくとも1層に含まれるハロゲン化乳剤は720nmよりも長波長側に分光感度の極大値を有するものも好ましく用いることができる。 該ハロゲン化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素を組み合わせて含有する。 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料においては、各ハロゲン化銀乳剤とカプラーの組合せに特に限定はない。

    【0044】本発明に用いられる赤外増感色素の好ましい具体的化合物を以下に示す。

    【0045】

    【化9】

    【0046】

    【化10】

    【0047】

    【化11】

    本発明に用いられる赤感光性及び赤外感光性増感色素は、強色増感剤として下記化合物を組み合わせて用いることが出来る。

    【0048】

    【化12】

    【0049】

    【化13】

    【0050】本発明のデジタル・カラー画像形成方法における露光方法は、レーザー、発光ダイオード等による走査露光による方法、CRT(陰極線管)による露光方法、液晶による露光方法等を用いることができる。

    【0051】本発明のデジタル・カラー画像形成方法の露光装置において、レーザーを用いて走査露光する装置は、イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わせられた3つの乳剤の感光域にあわせた3つの光源を有する。 この光源はその波長に応じて選択することが可能であり、ヘリウム・カドミウム、アルゴンイオン、ヘリウム・ネオン等のガスレーザーや半導体レーザーを組み合わせて用いることが出来る。

    【0052】中でも装置の小型化や低価格化を考慮すると半導体レーザーを用いることが好ましい。 半導体レーザーとしては、720nm以上の波長に十分な強度を持っていればどのようなものであってもよく、ガリウム・ヒ素・リン、アルミニウム・ガリウム・ヒ素、インジウム・ガリウム・ヒ素・リン、アルミニウム・ガリウム・ヒ素・アンチモン等をあげることができる。 中でも、75
    0、780、810、830、880nmの半導体レーザーが光強度、ハロゲン化銀感光材料の取扱などの点から有利に用いられる。

    【0053】露光に用いるレーザー光のビームの形状には特に制限はなく、円形であっても楕円形であってもよい。 また、ビームの大きさにも特に制限はないが、ビームの大きさが絞られているほど高い画質が得られ好ましい。 こうしたシステムに適用可能と考えられるレーザープリンター装置としては、例えば、特開昭55−407
    1号、特開昭59−11062号、特開昭63−197
    947号、特開平2−74942号、特開平2−236
    538号、特公昭56−14963号、特公昭56−4
    0822号、欧州広域特許77410号、電子通信学会技術研究報告80巻244号、及び映画テレビ技術誌1
    984/6(382)、34〜36ページなどに記載されているものがある。

    【0054】本発明のデジタル・カラー画像形成方法の露光方法において、CRTによる露光の場合、イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わせられた3つの乳剤の感光域にあわせた3つの発光蛍光体をもつCRTを用いることができる。 この発光蛍光体は、通常の製造方法を用いて製造することができ、例えば特開昭61−296647号公報に記載されている製造方法を用いて製造することができる。 この発光蛍光体は青色、緑色、赤色、黄色、橙色、紫色あるいは赤外領域に発光するものを用いる事ができる。

    【0055】イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層及びシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に対する露光は、磁気記録媒体等に記録された各層の露光量を制御するデータに基づいて出力された信号によって制御された露光量によって行われる。 この場合、データに基づいて出力された信号を加工することによって出力される画像を希望するものに変えることができる。

    【0056】イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量及びマゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量を制御する信号が共に高濃度のイエロー画像及び高濃度のマゼンタ画像を与える信号となり、かつ、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量を制御する信号が濃度0.5以下のシアン画像を与える信号となるという条件を満たすとき、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量を制御する信号を演算加工して、上記条件を満たさないときにシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に形成されるシアン画像のコントラストよりも高いコントラストを与える露光量に制御することによってさらに高彩度の赤色の諧調再現性を良好にすることができる。

    【0057】シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量を制御する信号を演算加工を開始するイエロー画像及びマゼンタ画像の濃度は、どのような画像を出力するかによって異なるが、例えば1.0以上とすることもできるし、また1.5以上とすることもできる。

    【0058】シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層に与える露光量を制御する信号の演算はアナログあるいはデジタルとして行うことができる。

    【0059】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料には、イラジエーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができる。 この目的で、公知の化合物をいずれも用いることが出来る。

    【0060】本発明に係る反射支持体としては、どのような材質を用いてもよく、白色顔料含有ポリエチレン被覆紙、バライタ紙、塩化ビニルシート、白色顔料を含有したポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート支持体などを用いることができる。 中でも白色顔料を含有するポリオレフィン樹脂層を表面に有する支持体が好ましい。

    【0061】本発明に係る反射支持体に用いられる白色顔料としては、無機及び/または有機の白色顔料を用いることができ、好ましくは無機の白色顔料が用いられる。 例えば硫酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成ケイ酸塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等があげられる。 白色顔料は好ましくは硫酸バリウム、酸化チタンである。

    【0062】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、必要に応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接または下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性及び/またはその他の特性を向上するための1または2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。

    【0063】ハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材料の塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよい。 塗布法としては2種以上の層を同時に塗布することの出来るエクストルージョンコーティング及びカーテンコーティングが特に有用である。

    【0064】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に於て発色現像液に使用される発色現像主薬は、種々のカラー写真プロセスにおいて広範囲に使用されているアミノフェノール及びp−フェニレンジアミン系化合物が用いられる。 特に、芳香族第一級アミン系発色現像主薬が好ましく用いられる。 発色現像液には、前記の発色現像主薬に加えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来る。

    【0065】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定着処理を施される。 漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。 定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわれる。 また、水洗処理の代替として、安定化処理を行なってもよく、水洗と安定化処理を併用してもよい。 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に用いる現像処理装置としては、
    処理槽に配置されたローラーに感光材料をはさんで搬送するローラートランスポートタイプであっても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンドレスベルト方式であってもよいが、特に処理槽をスリット状に形成して、
    この処理槽に処理液を供給するとともに感光材料を搬送する方式でもよい。

    【0066】

    【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されない。 (実施例1)ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体の上に以下に示す層構成を有する多層ハロゲン化銀写真感光材料101を作製した。 塗布液は下記のようにして調整した。 イエローカプラー(Y−1)26.7g、
    色素画像安定化剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST−2)6.67g、添加剤(HQ−1)
    0.67gおよび高沸点有機溶媒(DNP)6.67g
    に酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を界面活性剤(SU−1)の15%水溶液9.5mlを含有する10
    %ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製した。 この分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)(銀8.68g含有)と混合し、
    更にイラジェーション防止染料AI−3 5%水溶液を6.7ml加え、第1層塗布液を調製した。 第2層〜第7
    層塗布液も上記第1層塗布液と同様に調製した。 また、
    硬膜剤として第2層及び第4層に(H−1)を、第7層に(H−2)を添加した。 塗布助剤としては、界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。

    【0067】なお、層構成は、表1、表2の如くである。

    【0068】

    【表1】

    【0069】

    【表2】

    【0070】

    【化14】

    【0071】

    【化15】

    【0072】

    【化16】

    【0073】

    【化17】

    【0074】

    【化18】

    【0075】(青感性ハロゲン化銀乳剤調整)40℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000ml中に下記(A
    液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)をpAg=7.3、pH=5.5に制御しつつ18
    0分かけて同時添加した。 この時、pAgの制御は特開昭59−45437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行った。

    【0076】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml

    【0077】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
    の5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.85μm、変動係数(S/R)=0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤(EMP−
    1)を得た。 ここでSは粒径の標準偏差を、Rは平均粒径を表す。

    【0078】上記乳剤(EMP−1)に対し、下記化合物を用い50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。

    【0079】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤STAB−1 6×10 -4モル/モルAgX 増感色素BS−1 4×10 -4モル/モルAgX 増感色素BS−2 1×10 -4モル/モルAgX

    【0080】(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調整)(A
    液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外は(EMP−1)と同様にして、
    平均粒径0.43μm、変動係数(S/R)=0.0
    8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤(EMP−2)を得た。 (EMP−2)に対し、緑感性増感色素(GS−1)に変え、更に各成分の使用量を最適に増感できるように変え、また、化学熟成を55℃で120分行った以外は上記Em−Bと同様にして化学熟成を行い緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。

    【0081】(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調整)(A
    液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外は(EMP−1)と同様にして、
    平均粒径0.50μm、変動係数(S/R)=0.0
    8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤(EMP−3)を得た。 (EMP−3)に対し、赤感性増感色素(RS−1)に変え、更に各成分の使用量を最適に増感できるように変え、また、化学熟成を60℃で90分行った以外は上記Em−Bと同様にして化学熟成を行い赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。

    【0082】

    【化19】

    【0083】上記のハロゲン化銀写真感光材料を後記走査露光装置を用いて色分解走査露光し、次いで、下記の現像処理を行い、濃度2.0のイエローカラーパッチとマゼンタカラーパッチを得た。 これらのカラーパッチのメトリック色相角とメトリック・クロマを前記方法にしたがって計算した。 結果を表3に示す。

    【0084】 [発色現像液] 純 水 800ml トリエタノールアミン 10g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2g 亜硫酸カリウム 0.3g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.0g エチレンジアミンテトラ酢酸 1.0g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム 1.0g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3− メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン 酸誘導体) 1.0g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1リットルとし、pHを10.10に調整する。

    【0085】 [漂白定着液] エチレンジアミンテトラ酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミンテトラ酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpHを5.7に 調整する。

    【0086】 [安定化液] 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミンテトラ酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン 酸誘導体) 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又は水酸化カリウムでpHを7.0に調 整する。

    【0087】次に試料101の作製においてイエローカプラー(Y−1)とマゼンタカプラー(M−1)を表3
    示すように変化させ、試料102〜114を作製した。

    【0088】

    【化20】

    【0089】

    【化21】

    【0090】

    【化22】

    【0091】

    【表3】

    【0092】試料101〜114に、4×5インチサイズのカラースライドの画像をスキャナーにより一画素当り、50×50μmの大きさでデジタル数値化したデータを用い、青の光源としてヘリウム・カドミウムレーザー(約442nm)、緑の光源としてヘリウム・ネオンレーザー(約544nm)、赤の光源としてヘリウム・ネオンレーザー(約633nm)を用い光学系を組み立てた走査露光装置により、ビーム径 約80μm、主走査速度 1.6m/秒で露光した。 画像データに対する露光量は、画像データの青、緑、赤のデータから独立に決定している。 次いで前記処理工程で現像処理した。

    【0093】カラースライド画像作成時に同時に撮影したカラーネガフイルムから試料101、102の感光材料に通常の方法でプリント画像を得て、それぞれ試料1
    15、116として。 こうして得られた出力画像を10
    人の被験者に提示し、画像の色再現性の観点から感覚的に評価してもらい、劣るものには1点、普通のものには3点、優れているものには5点として5段階評価を行なった。 この得点の平均値を求めプリント画像の評価を行った。 結果を表4に示す。

    【0094】評価には下記の4シーンを用いた。 (1)女性のポートレート (2)集合写真 (3)山の風景写真 (4)遊園地の風景写真

    【0095】

    【表4】

    【0096】このように、全てのシーンで本発明の組合せのものが色再現性の改良の度合が大きい。 特にシーン(4)で色再現性の改良の効果が著しいのは、シーン(4)には高彩度な色が多く含まれており、それらを本発明の組合せのものが忠実な色相で、高彩度に再現しているためであるとの結論を得た。 また、本発明の試料1
    02のものは特に色再現改良の効果が高い。 (実施例2)実施例1で用いた試料101〜114をドラムに張りつけ、高彩度な青色、赤色、緑色、黄色、マゼンタ色、シアン色およびグレーを含む色票をビデオカメラで撮影、記録した画像を露光し、実施例1と同様に現像処理を行った。 露光の光源は、青の光源としてはヘリウム・カドミウムレーザー(約442nm)、緑の光源としてはヘリウム・ネオンレーザー(約544nm)、赤の光源としてはヘリウム・ネオンレーザー(約633n
    m)、を用意し、光学系を組み立てた。 ビーム径は約8
    0μmで1.6m/秒の主走査速度で露光した。 画像データに対する露光量は、画像データの青、緑、赤のデータから独立に決定している。 結果を表5に示す。

    【0097】

    【表5】

    【0098】上記の結果から分かるように、本発明の方法により出力した試料では、赤色、黄色の色票ともに忠実な色相で高彩度な再現色となっていることがわかる。
    さらに、試料202では特に高彩度で忠実な色相の色再現となっていて発明の効果が高いことがわかる。 (実施例3)実施例1において、露光方法を青色発光蛍光体、緑色発光蛍光体、赤色発光蛍光体をもつCRTに変えて同様にプリント画像の評価を行ったところ、本発明の画像形成方法によって得られた画像は色再現改良の効果が高いことが確認された。 (実施例4)実施例1の青感性ハロゲン化銀乳剤の調整において、(C液)に最終のハロゲン化銀1モル当り1
    -7モルになるように前記例示重金属化合物(5)及び(6)を添加した以外同様にして青感性ハロゲン化銀乳剤を調整した。 同様に前記例示重金属化合物(5)及び(6)を含有する緑感性ハロゲン化銀乳剤及び赤感性ハロゲン化銀乳剤を調整した。 これらのハロゲン化銀乳剤を使用して実施例1と同様に走査露光により画像を形成し、評価したところ特に色再現改良の効果が高いことが確認された。 (実施例5)実施例1で用いた試料101、102の作製において青感性乳剤(Em−B)を下記の赤外感光性乳剤1(Em−IR1)に置き換え、緑感性乳剤(Em
    −G)を下記の赤外感光性乳剤2(Em−IR2)に置き換え、染料AI−3、AI−1を当モルの染料AI−
    4、AI−5にそれぞれ置き換えた以外同様にして試料301、302を作製した。

    【0099】

    【化23】

    【0100】(赤外感光性ハロゲン化銀乳剤1の調製)
    試料101の(EMP−2)に対し下記の化合物を用いて55℃で化学熟成を行い、赤外感光性乳剤1(Em−
    IR1)を得た。

    【0101】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/ モルAgX 塩化金酸 1.0mg/ モルAgX 安定剤 STAB−1 0.6×10 -4モル/モルAgX 最適なセンシトメトリー性能が得られる時間でSTAB
    −1を添加し、温度を低下させて化学熟成を停止させたが、STAB−1の添加の3分前に赤外増感色素IRS
    −7を添加し、分光増感を行った。 (赤外感光性ハロゲン化銀乳剤2の調製)試料101の(EMP−2)に対し下記の化合物を用いて55℃で化学熟成を行い、赤外感光性乳剤2(Em−IR2)を得た。

    【0102】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/ モルAgX 塩化金酸 1.0mg/ モルAgX 安定剤 STAB−1 0.6×10 -4モル/モルAgX 最適なセンシトメトリー性能が得られる時間でSTAB
    −1を添加し、温度を低下させて化学熟成を停止させたが、STAB−1の添加の3分前に赤外増感色素IRS
    −11を添加し、分光増感を行った。

    【0103】露光装置は、赤の光源としては、ヘリウム・ネオンレーザー(約633nm)、赤外の光源としてはガリウム・アルミニウム・ヒ素半導体レーザー(約78
    0、830nm) を用意し、光学系を組み立て、試料30
    1、302用に使用した。 ビーム径は約80μmで16
    0m/秒の光走査速度で露光した。 この装置を用いて実施例2と同様に走査露光後現像処理を行い、実施例2と同様に4シーンについて評価を行った。 結果を表6に示す。

    【0104】

    【表6】

    【0105】上記のように、赤外線を走査露光に用いても、緑、赤の可視光で走査露光して画像を形成した場合と同様、優れた色再現性をもつ画像が形成されていることがわかる。 (実施例6)実施例2において、青及び緑の可視光での露光がイエロー画像濃度が1.6以上でかつマゼンタ画像濃度が1.6以上となる露光量で行われたとき、赤の可視光での露光を、露光量がシアン画像の最低濃度〜濃度0.4の間のコントラストが他のときの1.5倍となるように演算して与えた。 実施例1の試料101〜11
    4を露光現像したものをそれぞれ試料401〜414とした。 実施例1の試料101作製方法において第3層マゼンタカプラーに対して5モル%のシアンカプラーC−
    3を添加し、この分のシアンカプラーを第5層のシアンカプラーから減らして試料415を実施例2の露光方法で露光し作製した。 これらの試料について、実施例2のシーン(1)について高彩度の赤色の識別性を見るために、セーターの編目の識別性が優れている(3点)、普通(2点)、劣っている(1点)の3段階評価を行った。 さらに、得られた画像の色再現性を実施例1と同様に5段階評価を行った。 結果を表7に示す。

    【0106】

    【表7】

    上記のように赤色光での露光を行うと、色再現性をそこなわずに、特に高い識別性を得ていることがわかる、また、本発明が高彩度な赤色の階調消失の有効な解決手段となっていることがわかる。

    【0107】

    【発明の効果】本発明のデジタル・カラー画像形成方法は、ハロゲン化銀写真感光材料に露光することで、磁気記録材料などに記録された情報から色再現性、階調再現性に優れた画像を得ることができる。

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