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Method of calculating luminance

阅读:804发布:2024-02-10

专利汇可以提供Method of calculating luminance专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method of calculating luminance capable of extensively measuring the luminance distribution from a small number of photographed images, capable of easily changing the setting of photographing conditions corresponding to the distribution of luminance of an object for measurement even when using the digital still camera with narrow adjustment range of shutter speed.
SOLUTION: The camera control part 2 sets the photographing condition of the camera 1 of the digital still camera 1. The image forming part 3 acquires a plurality of images photographed in different photographing conditions from the camera 1, converts the pixel value of each pixel regarding each image into the luminance by using the following conversion formula, then combines the results for obtaining the luminance distribution of the object to be measured. Herein, if the relation between the pixel value and the luminance of the camera 1 can be represented by the ogive function, the luminance Y is expressed as follows: Y=exp((X-2A+2B×ln(f))/C)/SS, where the shutter speed of the camera 1: SS, the F value of stop: f, the pixel value: X, and the constant depending on the camera 1: A, B and C, where 0,下面是Method of calculating luminance专利的具体信息内容。

  • デジタルスチルカメラによる輝度の測定範囲を所望の範囲に設定するために、デジタルスチルカメラのシャッタースピード又は絞りの少なくとも何れか一方を変えて測定対象を撮影して得た各画素の画素値から測定対象の輝度分布を算出する輝度算出方法であって、デジタルスチルカメラの各画素の画素値と輝度との関係式が正規オージブ関数で表される場合に、デジタルスチルカメラのシャッタースピードをSS、F値をf、画素値をXとし、A,B,Cをそれぞれデジタルスチルカメラに依存する定数で0より大きく且つ1より小さい実数として、輝度Yを、Y=exp((X−2A+2B×ln(f))/C)/SSなる式で求めることを特徴とする輝度算出方法。
  • デジタルスチルカメラの画素の階調数が8ビットの場合に、その画素値が5以上且つ240以下の場合のみ上記の式を用いて輝度を求めることを特徴とする請求項1記載の輝度算出方法。
  • デジタルスチルカメラによる輝度の測定範囲を所望の範囲に設定するために、デジタルスチルカメラのシャッタースピード又は絞りの少なくとも何れか一方を変えて測定対象を撮影して得た各画素の画素値から測定対象の輝度分布を算出する輝度算出方法であって、デジタルスチルカメラの各画素の画素値と輝度との関係式が正規オージブ関数で表されない場合に、デジタルスチルカメラのシャッタースピードをSS、F値をf、画素値をXとし、D,E,Gをそれぞれデジタルスチルカメラに依存する定数で0より大きく且つ1より小さい実数として、輝度Yを、Y=(X×f 2E /1000G) 1/D /SSなる式で求めることを特徴とする輝度算出方法。
  • デジタルスチルカメラの画素の階調数が8ビットの場合に、その画素値が50以上且つ250以下の場合のみ上記の式を用いて輝度を求めることを特徴とする請求項3記載の輝度算出方法。
  • 说明书全文

    本発明は、デジタルスチルカメラの輝度の測定範囲に比べて測定対象の輝度分布が広範囲に亘る場合に、デジタルスチルカメラによる輝度の測定範囲の設定を複数通りに変えて同一の測定対象を撮影し、それら複数の画像を合成することで測定対象の輝度分布を求める輝度分布測定システムにおいて、デジタルスチルカメラの各画素の画素値から輝度を算出する際に用いる輝度算出方法に関するものである。

    従来より、輝度レンジが広範囲に亘る測定対象の輝度分布を測定する場合には、デジタルスチルカメラの撮影条件(「絞り」あるいは「シャッタースピード」)の設定を変えて、同一の測定対象を複数回撮影し、その画像を合成することで測定対象の輝度分布を測定する方法が採用されている。 このような測定システムでは、輝度の測定を開始する前に、輝度レンジが概ね0.1cd/m 〜10,000cd/m 程度となるようにデジタルスチルカメラの撮影条件を変化させて、デジタルスチルカメラの各画素の画素値(出値)を輝度に換算する換算式を導出し、キャリブレーションを行うのが一般的であった(例えば特許文献1、および、非特許文献1参照)。

    特開2002−62219号公報(段落番号[0026]〜[0031]、及び、第1図)

    大井尚行、「普及型デジタルスチルカメラを用いた輝度分布計測システムの構築」、日本建築学会大会学術講演梗概集、2000年9月、409頁〜410頁

    上述の測定方法では、予め設定した輝度レンジの範囲外である0.1cd/m 以下や、10,000cd/m 以上の範囲で輝度を測定する必要が生じた場合や、低輝度領域あるいは高輝度領域を重視して測定する必要が生じた場合には、輝度レンジの設定を広げるように撮影条件を再設定し、測定を開始する前にデジタルスチルカメラの各画素の画素値と輝度との換算式を新たに導出した後、キャリブレーションを行わねばならず、輝度レンジの変更に非常に手間がかかるという問題があった。

    また、測定対象を撮影する手段として汎用の安価なデジタルスチルカメラを用いる場合、汎用のデジタルスチルカメラでは、シャッタースピードの調整範囲が狭く、長時間露光や高速シャッターの設定が行えないため、低輝度領域や高輝度領域の撮影が難しいという問題があった。 そこで、低輝度領域や高輝度領域の撮影のためには、シャッタースピードの調整範囲が広い高性能のデジタルスチルカメラを使用する必要があり、システム全体のコスト高を招くという問題があった。

    また、狭い汎用のデジタルスチルカメラを用いて、より広範な輝度レンジで輝度分布を測定する場合、汎用のカメラではシャッタースピードの調整範囲が狭いので、シャッタースピードだけではなく絞りも変化させて、より多くの画像を撮影して、画像を合成する必要があり、撮影条件の設定やシャッター操作を手動でしか行えない場合は、撮影条件の設定やシャッター操作の手間がかかり、撮影枚数の増加に応じて輝度分布の測定にかかる工数が増加するという問題があった。

    ここで、広範な輝度レンジを測定するために必要な画像の枚数を減らしたい場合は、1回の撮影で得られる画素値の範囲内で、画素値(出力値)の小さい領域や大きい領域のデータまで利用する必要があるが、画素値の小さい領域や大きい領域では輝度との誤差が大きく、画素値と輝度との適切な関係式を導出することが難しいため、実際には狭い範囲の画素値しか利用することができず、その結果、測定に必要な画像の枚数が多くなって、撮影にかかる工数が増えるという問題があった。

    例えば非特許文献1に示される輝度分布計測システムでは、画素の階調数が8ビットでシャッタースピードの上限値(最大速度)が1/500秒のデジタルスチルカメラを使用し、画素値が50〜200付近のデータのみを利用して、出力値と輝度との関係式を算出しているので、1cd/m 〜10,000cd/m の輝度レンジを実現するために、絞りのF値を4.4とし、シャッタースピードを1/500秒、1/60秒、1/8秒、1/1秒の4通りに設定して測定対象を撮影しており、合計4枚の画像を撮影する必要があった。 なお図12は各々の撮影条件で撮影された画像の各画素の画素値(出力値)と輝度との関係を示す図であり、図中のイはシャッタースピードが1/500秒、ロは1/60秒、ハは1/8秒、ニは1/1秒の場合の関係をそれぞれ示している。 このように、1cd/m 〜10,000cd/m の輝度レンジを実現するために、撮影条件を4通りに変化させているため、撮影条件を変更する手間がかかり、測定にかかる工数が増えるという問題があった。

    また、従来の別の輝度分布計測システムでは、広範な輝度レンジを実現するために、画像を撮影する手段としてシャッタースピードの調整範囲が広い高価なデジタルカメラを用い、カメラのシャッタースピードを80μ秒〜10秒までの調整範囲で複数通りに変化させ、異なるシャッタースピード条件で画像を撮影して加算合成することによって、0.05cd/m 〜200,000cd/m の広範な輝度レンジで輝度分布を測定できるようにしているが、シャッタースピードの調整範囲が広い高価なカメラを用いるため、システム全体のコスト高を招くという問題がある。

    本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、測定対象の輝度分布に合わせて撮影条件の設定を容易に変更でき、シャッタースピードの調整範囲が狭いデジタルスチルカメラを用いた場合でも少ない撮影枚数の画像から広範囲で輝度分布を測定できる輝度算出方法を提供することにある。

    上記目的を達成するために、請求項1の発明は、デジタルスチルカメラによる輝度の測定範囲を所望の範囲に設定するために、デジタルスチルカメラのシャッタースピード又は絞りの少なくとも何れか一方を変えて測定対象を撮影して得た各画素の画素値から測定対象の輝度分布を算出する輝度算出方法であって、デジタルスチルカメラの各画素の画素値と輝度との関係式が正規オージブ関数で表される場合に、デジタルスチルカメラのシャッタースピードをSS、F値をf、画素値をXとし、A,B,Cをそれぞれデジタルスチルカメラに依存する定数で0より大きく且つ1より小さい実数として、輝度Yを、Y=exp((X−2A+2B×ln(f))/C)/SSなる式で求めることを特徴とする。

    この発明によれば、上記の換算式を用いてデジタルスチルカメラの各画素の画素値を輝度に変換しており、従来に比べてより広い範囲の画素値を輝度に変換することが可能になるから、所望の測定範囲を実現するために必要な画像の枚数を減らすことができ、またシャッタースピードの調整範囲が狭いデジタルスチルカメラを用いた場合でも従来の算出方法に比べて輝度の測定範囲を広げることができるという効果がある。 さらに従来は、絞りの設定値毎、或いは、シャッタースピードの設定値毎に異なる近似式を算出するのが一般的であったが、上記の換算式を用いることによって、同一の近似式で容易にパラメータを求めることが可能になり、用途に応じて様々な測定範囲を容易に設定できるという効果もある。

    なお、デジタルスチルカメラの画素の階調数が8ビットの場合には、その画素値が5以上且つ240以下の場合のみ上記の式を用いて輝度を求めることが好ましい。

    また、請求項3の発明は、デジタルスチルカメラによる輝度の測定範囲を所望の範囲に設定するために、デジタルスチルカメラのシャッタースピード又は絞りの少なくとも何れか一方を変えて測定対象を撮影して得た各画素の画素値から測定対象の輝度分布を算出する輝度算出方法であって、デジタルスチルカメラの各画素の画素値と輝度との関係式が正規オージブ関数で表されない場合に、デジタルスチルカメラのシャッタースピードをSS、F値をf、画素値をXとし、D,E,Gをそれぞれデジタルスチルカメラに依存する定数で0より大きく且つ1より小さい実数として、輝度Yを、Y=(X×f 2E /1000G) 1/D /SSなる式で求めることを特徴とする。

    この発明によれば、上記の換算式を用いてデジタルスチルカメラの各画素の画素値を輝度に変換しており、従来に比べてより広い範囲の画素値を輝度に変換することが可能になるから、所望の測定範囲を実現するために必要な画像の枚数を減らすことができ、またシャッタースピードの調整範囲が狭いデジタルスチルカメラを用いた場合でも従来の算出方法に比べて輝度の測定範囲を広げることができるという効果がある。 さらに従来は、絞りの設定値毎、或いは、シャッタースピードの設定値毎に異なる近似式を算出するのが一般的であったが、上記の換算式を用いることによって、同一の近似式で容易にパラメータを求めることが可能になり、用途に応じて様々な測定範囲を容易に設定できるという効果もある。

    なお、デジタルスチルカメラの画素の階調数が8ビットの場合に、その画素値が50以上且つ250以下の場合のみ上記の式を用いて輝度を求めることが好ましい。

    ここで、上述のオージブ曲線とは正規分布曲線を累積したもので、正規分布上のある点よりも下の事象の発生する割合が測定値の大きさによってどのように増加するかを表しており、心理測定実験で一般的に用いられるS字型関数(シグモイド関数)のことを言う(図11参照)。

    請求項1、3の発明によれば、それぞれ、上記の換算式を用いてデジタルスチルカメラの各画素の画素値を輝度に変換しており、従来に比べてより広い範囲の画素値を輝度に変換することが可能になるから、所望の測定範囲を実現するために必要な画像の枚数を減らすことができ、またシャッタースピードの調整範囲が狭いデジタルスチルカメラを用いた場合でも従来の算出方法に比べて輝度の測定範囲を広げることができるという効果がある。 さらに従来は、絞りの設定値毎、或いは、シャッタースピードの設定値毎に異なる近似式を算出するのが一般的であったが、上記の換算式を用いることによって、同一の近似式で容易にパラメータを求めることが可能になり、用途に応じて様々な測定範囲を容易に設定できるという効果もある。

    (実施形態1)
    以下に、本発明に係る輝度算出方法を用いた輝度測定システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。 図1は輝度測定システムのブロック図を示しており、カメラ1と、カメラ1の撮影条件を設定するとともに、カメラ1のシャッター動作を制御するカメラ制御部2と、カメラ1を用いて異なる撮影条件で撮影された複数の画像を合成することにより測定対象の輝度分布画像を生成する画像生成部3と、生成された輝度分布画像を表示する画像出力部4とを主要な構成として備える。

    カメラ1は、コンピュータ制御が可能な汎用のデジタルスチルカメラにより構成され、例えばソニー(株)製のCCDデジタルカメラDFW−SX900を用いている。 このカメラ1の撮像素子には1/2型CCDが用いられ、有効画素数は1392(H)×1040(H)(約145万画素)であり、各画素の画素値(出力値)として対応する測定点の明るさを示す階調データを出力する。 画素値の階調数は8ビット(0〜255)であり、フレームレートは3.75フレーム/秒、又は7.5フレーム/秒の何れかに設定され、シャッタースピードは2〜1/20,000秒の範囲で調整が可能になっている。

    カメラ1の撮影条件(「絞り」および「シャッタースピード」)はカメラ制御部2によって複数通りに設定され、各々の撮影条件でカメラ制御部2から入力される撮影開始信号に応じて測定対象の画像を撮影し、撮影して得た画像データを画像生成部3に出力する。

    画像生成部3は、撮影条件を複数通りに変化させて撮影された複数枚の画像データをカメラ1から取り込み、各々の画像について全ての画素の画素値を所定の換算式により輝度値に変換し、その結果を合成することによって輝度分布画像の画像データを生成しており、カメラ1の測定レンジに比べて輝度の分布範囲が広い輝度分布画像を生成している。

    画像出力部4はCRTなどのディスプレイ装置からなり、画像生成部3から入力される画像データをもとに測定対象の輝度分布を表す輝度分布画像を表示する。

    なお、カメラ制御部2および画像生成部3は、後述の輝度分布測定を行うためのプログラムを実行するパーソナルコンピュータの演算機能によって実現される。

    次に本システムによる輝度測定動作を図2に基づいて説明する。 カメラ1をパーソナルコンピュータ5に接続して(ステップS1)、測定処理を開始させると、画像生成部3はカメラ制御部2を用いてカメラ1の撮影条件を複数通りに変更し、異なる撮影条件で同一の測定対象を複数枚撮影させる。 すなわち、カメラ制御部2はカメラ1の絞りのF値(以下、単に「絞り」と言う。)を設定した後(ステップS2)、カメラ1のシャッタースピードを複数通りに変更し、異なるシャッタースピード条件で同じ測定対象の画像を複数枚撮影させる(ステップS3)。 カメラ1によって撮影された複数枚の画像データは画像生成部3に取り込まれ(ステップS4)、画像生成部3では画像データをA/D変換して明るさを示す階調データに変換した後、各画素の階調データを所定の換算式を用いて輝度値に変換するとともに(ステップS5)、複数枚の画像を加算合成して(ステップS6)、測定対象の輝度分布を示す輝度分布画像の画像データを生成する(ステップS7)。 そして、画像生成部3で生成された画像データは画像出力部4に出力され、画像出力部4により測定対象の輝度分布画像が表示される(ステップS8)。

    本システムに用いるカメラ1の絞りを2、4、6、16の4種類、シャッタースピードを1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/16秒、1/32秒、1/64秒、1/128秒、1/256秒、1/512秒、1/1024秒、1/4096秒の11種類に設定して、合計44枚の画像を撮影し、これら複数の画像において同じ位置にある複数の画素の輝度(実測値)とその出力値(画素値)との関係をプロットした。 図3(a)はその結果を示すグラフであり、図中のデータ系列a(◆)は絞りが2、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが6、データ系列d(*)は絞りが16のデータをそれぞれ示している。 なお本図は、絞りが一定であれば、複数の画像における同一画素の輝度(すなわちシャッターを通過して各画素に入射する光量)がシャッタースピードに反比例するという既知の関係を用いて作成してある。

    ここで、撮影により得られた画像中の各画素の輝度と画素値との関係は厳密には曲線となるが、一般的には直線で近似できる範囲の画素値のみを用いて直線近似式を算出しておき、この直線近似式を用いて画素値を輝度に換算し、画像合成によって輝度分布画像を求めていた。 そのため、直線で近似できる画素値の範囲が狭い場合は、所望の測定範囲で輝度分布を測定するために必要な画像の枚数が多くなり、輝度測定の手間や時間が増えるという問題が生じていた。

    そこで、本発明者らは、より広い輝度範囲で近似可能な近似式を用いることによって、輝度分布の測定に必要な画像を減らすことを検討した。 上述した図3(a)の曲線は心理測定実験で一般的に用いられるオージブ曲線と呼ばれるS字型関数(シグモイド関数)を示していると考えられる。 したがって、本発明者らは、カメラ1の画素値(階調数が8ビットの場合は0〜255)を正規化し、オージブ曲線を直線に変換する際に用いるZ値を算出して直線近似することによって、より広い範囲で画素値から輝度を算出できるものと考えられる。 なお、画素値が5より小さい範囲と250より大きい範囲では画素値が飽和しており、精度が悪いと考えられるので、画素値が5以上且つ250以下の範囲のみを使用するのが好ましく、この出力範囲で画素値(出力値)のZ値をプロットした結果を図3(b)に示す。 なお、図3(b)中のデータ系列a(◆)は絞りが2、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが6、データ系列d(*)は絞りが16のデータをそれぞれ示している。 この図より、画素値(出力値)のZ値と輝度との関係は従来よりも広い範囲(5≦出力値≦250)で直線近似(横軸(輝度)を対数軸としているので実際には対数近似)でき、出力値のZ値の増加分を輝度の増加分で除した値(すなわち横軸(輝度)を対数軸としたときの直線の傾き)は、絞りの相違に関係なく略一定となる傾向が見られた。

    ここで、上記の事項、すなわち対数表示した輝度の増加分に対する出力値のZ値の増加分の比が略一定になる点と、輝度とシャッタースピードとが反比例関係にある点と、輝度と絞りの2乗が比例関係にある点とを考慮すると、カメラ1で撮影した画像の輝度と画素値のZ値とは以下の式1の関係を満たすものと考えられる。 但し、輝度をY、カメラ1の画素値のZ値をz、シャッタースピードをss、絞りをfとし、a(a>0),b(実数)をカメラ1に依存する定数とする。

    z=a×ln(Y×ss/f )+b …(式1)
    この式1において、a=0.7、b=1.7として輝度Yと画素値(出力値)のZ値zとの関係を近似した結果を図4に示す。 尚、図4中のデータ系列a(◆)は絞りが2、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが6、データ系列d(*)は絞りが16の場合の測定結果であり、また図中の直線は絞りが2、点線は絞りが4、一点鎖線は絞りが6、二点鎖線は絞りが16の場合の近似直線をそれぞれ示している。 この図を見ると、絞りが16の場合は測定結果と近似直線との誤差が全体的に大きく、また絞りが2、4、6の場合は出力値のZ値が0以上の範囲と(−1)以下の範囲とでそれぞれ測定結果と近似直線との誤差が大きくなっているので、本発明者らは上述の式1を変形して以下の式2のように表し、絞りの2乗に対する係数を個別に調整するためのパラメータを追加することを検討した。 但し、c(c>0)はカメラ1に依存する定数である。

    z=a×ln(Y×ss)−c×ln(f )+b …(式2)
    この式2において、a=0.7、b=1.5、c=0.6として輝度Yと画素値(出力値)のZ値zとの関係を近似した結果を図5(a)に示し、輝度Yと画素値(出力値)との関係を図5(b)に示す。 尚、図5(a)(b)中のデータ系列a(◆)は絞りが2、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが6、データ系列d(*)は絞りが16の場合の測定結果であり、また同図(a)中の直線は絞りが2、点線は絞りが4、一点鎖線は絞りが6、二点鎖線は絞りが16の場合の近似直線をそれぞれ示し、同図(b)の点線は式2を用いて画素値(出力値)と輝度との関係を近似した結果を示している。 図5の近似結果より、絞りの設定値に関わらず出力値が240以上の高い範囲では近似値が測定結果よりもやや低めとなるものの、それ以外の範囲では全体的に精度良く近似できていることが判明した。

    上述の式2を用いて測定範囲を設計した輝度と出力値の関係を図6および図7に示す。

    図6は、絞りを8に設定すると共に、シャッタースピードを1/2秒および1/256秒の2通りに設定した場合に、上記の式2を用いて各画素の画素値(出力値)と輝度との関係を近似した結果を示しており、図中の実線はシャッタースピードが1/2秒、点線は1/256秒の場合の近似結果である。 この図より、上記の2通りの撮影条件で測定対象を撮影し、これら2つの画像を加算合成すれば、1cd/m 〜10,000cd/m の輝度レンジで輝度分布を測定できることが判る。 上述した従来の輝度測定システムでは撮影条件を4通りに変化させて得た4枚の画像を合成することで、同様の輝度レンジを実現していたが、上述の式2を用いて出力値を輝度に換算することによって、より広い範囲の出力値を利用して輝度を求めることが可能になった。 その結果、1枚の画像で測定可能な輝度レンジが広がり、所望の輝度レンジを実現するために必要な画像の枚数を4枚から2枚に半減させて、輝度測定にかかる手間や時間を減らすことが可能になった。

    また図7は、絞りを4に設定すると共に、シャッタースピードを100μ秒〜2秒の範囲で11通りに設定した場合に、上記の式2を用いて画素値(出力値)と輝度との関係を近似した結果を示しており、より広範な輝度レンジ(0.05〜200,000cd/m )を実現することができる。 なお、図7中の近似曲線は下から順番にシャッタースピードが2秒(1/0.5秒)、1/1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/16秒、1/32秒、1/64秒、1/128秒、1/256秒、1/512秒、1/1024秒、1/2048秒、1/4096秒、1/10000秒の場合の近似曲線を示している。 ここで、上述した従来の別の輝度測定システムでは、シャッタースピードを80μ秒〜10秒までの間で複数通りに変化させることで、同様の輝度レンジ(0.05〜200,000cd/m )を実現していたが、上記の式2を用いて画素値(出力値)を輝度に換算することによって、シャッタースピードの調整範囲が狭いカメラ1を用いても従来と略同等の広範囲の輝度レンジを実現でき、システム全体のコストを安価にできるという効果がある。

    ところで、上述した式2を変形すると、輝度Yは以下の式3のように表される。

    Y=exp((z−b+c×2×ln(f))/a)/ss …(式3)
    また、この式3において出力値のZ値zを出力値X、定数bを2A、定数cをB、定数aをCと置き換えると、式3は以下の式4のように表される。 なお、上記の説明ではa=0.7、b=1.5、c=0.6と設定しているので、定数Aはb/2=0.75、定数Bは0.6、定数Cは0.7となる。

    Y=exp((X−2A+2B×ln(f))/C)/ss …(式4)
    また、この式4を変形すると画素値Xは以下の式5のように表される。

    X=C×ln(Y×ss)−2Bln(f)+2A …(式5)
    ここに、現状のデジタルスチルカメラの性能を考慮すると、定数A,B,Cは、それぞれ、0より大きく且つ1より小さい実数であって、デジタルスチルカメラに依存する定数となる。

    而して、本発明に係る輝度算出方法では上述の式4を用いてカメラ1の各画素の画素値(出力値)を輝度に変換しており、従来に比べてより広い範囲の画素値(出力値)を輝度に変換することが可能になるから、所望の輝度レンジを実現するために必要な画像の枚数を減らすことができ、またシャッタースピードの調整範囲が狭いカメラ1を用いた場合でも測定可能な輝度レンジを従来の算出方法に比べて広げることができる。 さらに従来は、絞りの設定値毎、或いは、シャッタースピードの設定値毎に異なる近似式を算出するのが一般的であったが、上述の式4を用いることによって、同一の近似式で絞り或いはシャッタースピードをパラメータとして与えることで輝度を算出することができ、用途に応じた様々な輝度レンジを容易に設定することができる。

    ところで、上述の説明では式5に用いる定数A、B、CをそれぞれA=0.75、B=0.6、C=0.7と設定しているが、各定数の値を決定する手順を図8に基づいて詳細に説明する。 なお、図中のデータ系列a(◆)は絞りが2、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが6、データ系列d(*)は絞りが16の場合の測定結果であり、また図中の直線は絞りが2、点線は絞りが4、一点鎖線は絞りが6、二点鎖線は絞りが16の場合の近似直線をそれぞれ示している。

    上述のように出力値のZ値の増加分を輝度の増加分で除した値は絞りの設定に関係なく略一定となるので、先ず始めに傾きのパラメータである定数Cを決定することとし、定数A〜Cを全て0.7に設定する。 この場合の近似結果は図8(a)に示す通りであり、この結果をもとに切片を調整するパラメータである定数Aの値を検討し、定数Aを0.75に設定する。 定数Aを0.75、定数B、Cを共に0.7としたときの近似結果は図8(b)に示す通りであり、この図の結果をもとに、絞りの違いによって生じる近似直線の間隔(つまり切片の差)を調整するパラメータBの値を検討し、定数Bを0.6に設定する。 以上のようにして定数A、B、Cの値が設定され、その結果を上記の式4および式5に適用することで、カメラ1の各画像の画素値(出力値)から輝度を求めることが可能になる。 なお図8(c)は定数A=0.75、B=0.6、C=0.7としたときの近似結果を示しており、近似式を用いて画素値から求めた輝度(計算値)と実際の測定結果とがほぼ一致していることが判る。

    (実施形態2)
    以下に、本発明に係る他の輝度算出方法を用いた輝度測定システムの形態を図面に基づいて説明する。 この輝度測定システムのブロック図は図1と同様であり、撮影手段1と、カメラ1の撮影条件を設定するカメラ制御部2と、カメラ1によって撮影条件を変えて撮影された複数の画像を合成することで被測定箇所の輝度分布画像を生成する画像生成部3と、生成された輝度分布画像を出力する画像出力部4とを主要な構成として備える。 なお、カメラ制御部2、画像生成部3および画像出力部4の構成は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。

    カメラ1は、コンピュータ制御が可能な汎用のデジタルスチルカメラで構成され、例えばソニー(株)製のCCDデジタルカメラXCD−SX900UVを用いる。 このカメラ1の撮像素子には紫外領域に感度を有する1/2型CCDが用いられ、有効画素数は1392(H)×1040(H)(約145万画素)であり、カメラ1のレンズの表面に減光フィルタを装着している。 また出力の階調数は8ビット(0〜255)であり、フレームレートは3.75フレーム/秒、又は7.5フレーム/秒の何れかに設定され、シャッタースピードは2〜1/100,000秒の範囲で調整が可能になっている。

    本システムに用いるカメラ1の絞りを2.8、4、5.6の3種類、シャッタースピードを1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/16秒、1/32秒、1/64秒、1/128秒、1/256秒、1/512秒、1/1024秒、1/4096秒の11種類に設定して、合計33枚の画像を撮影し、これら複数の画像において同じ位置にある複数の画素の輝度とその出力値との関係をプロットした。 図9はその結果を示すグラフであり、図中のデータ系列a(◆)は絞りが2.8、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが5.6のデータをそれぞれ示している。 なお本図は、絞りが一定であれば、複数の画像における同一画素の輝度(すなわちシャッターを通過して各画素に入射する光量)がシャッタースピードに反比例するという既知の関係を用いて作成してある。

    図9に示す測定結果は実施形態1で説明した図3(a)の測定結果と異なり、オージブ曲線で表されているとは考え難いので本発明者らは別の近似式の導出方法を検討した。 すなわち、図9において画素値(出力値)の軸(縦軸)を対数軸に変更したところ、図10(a)に示すように従来より広い範囲で画素値(出力値)を直線近似できることが判明した。 なお、出力値が20より小さい範囲と250より大きい範囲では誤差が大きくなっているので、出力値が20以上且つ250以下の範囲のみを使用するのが好ましく、さらに好ましくは出力値が50以上且つ250以下の範囲のみを使用すれば良い。 そして、実施形態1で説明したのと同様の考え方で、この場合における輝度と出力値との関係式を算出したところ、以下の式6で表されることが判明した。 但し、輝度をY、カメラ1の各画素の画素値(出力値)をX、シャッタースピードをss、絞りをfとし、D,E,Gをデジタルスチルカメラに依存する定数とする。

    X=1000G×(Y×ss) /f 2E …(式6)
    この式6において、D=0.75、E=0.8、G=0.1とすると、図10(c)中の近似直線となる。 なお、図中の直線は絞りが2.8の場合、点線は絞りが4の場合、一点鎖線は絞りが5.6の場合の近似直線をそれぞれ示している。

    ここで、上記の式6を変形すると、輝度Yは以下の式7のように表される。

    Y=(X×f 2E /1000G) 1/D /ss …(式7)
    なお、現状のデジタルスチルカメラの性能を考慮すると、定数D,E,Gは、それぞれ、0より大きく且つ1より小さい実数であって、デジタルスチルカメラに依存する定数となる。

    ところで、上述の説明では式6及び式7に用いる定数D、E、GをそれぞれD=0.75、E=0.8、G=0.1と決定しているが、各定数の値を決定する手順について図10を参照して詳述する。 なお、図中のデータ系列a(◆)は絞りが2.8、データ系列b(■)は絞りが4、データ系列c(▲)は絞りが5.6の場合の測定結果であり、また図中の直線は絞りが2.8、点線は絞りが4、一点鎖線は絞りが5.6の場合の近似直線をそれぞれ示している。

    実施形態1で説明したように出力値のZ値の増加分を輝度の増加分で除した値は絞りの設定に関係なく略一定となるので、先ず始めに傾きのパラメータである定数Dを決定することとし、図10(a)に示す測定結果より定数Dを決定し、定数D、E、Gを全て0.75とする。 この場合の近似結果は図10(a)に示す通りであり、この結果をもとに切片を微調整するためのパラメータGの値を検討し、定数Gを0.1に設定する。 定数D、Eを共に0.75、定数Gを0.1としたときの近似結果は図10(b)に示す通りであり、この図の結果をもとに、絞りの違いによって生じる近似直線の間隔(切片の差)を調整するパラメータEの値を決定し、定数Eを0.8に設定する。 以上のようにして定数D、E、Gの値が設定され、その結果を上記の式6および式7に適用することで、カメラ1の各画像の画素値(出力値)から輝度を求めることが可能になる。 なお図10(c)は定数D=0.75、E=0.8、G=0.1としたときの近似結果を示しており、近似式を用いて画素値から求めた輝度(計算値)と実際の測定結果とがほぼ一致していることが判る。

    以上のようにして求めた式7を用いてカメラ1の各画素の画素値(出力値)を輝度に変換しており、従来に比べてより広い範囲の画素値(出力値)を輝度に変換することが可能になるから、所望の輝度レンジを実現するために必要な画像の枚数を減らすことができ、またシャッタースピードの調整範囲が狭いカメラ1を用いた場合でも測定可能な輝度レンジを従来の算出方法に比べて広げることができる。 さらに従来は、絞りの設定値毎、或いは、シャッタースピードの設定値毎に異なる近似式を算出するのが一般的であったが、上述の式7を用いることによって、同一の近似式で絞り或いはシャッタースピードをパラメータとして与えることで輝度を算出することができ、用途に応じた様々な輝度レンジを容易に設定することができる。

    而して、上述の各実施形態で説明したように、デジタルスチルカメラの各画素の画素値(出力値)と輝度との関係がオージブ関数で表される場合には上述の式4を用い、デジタルスチルカメラの画素値(出力値)と輝度との関係がオージブ関数で表されない場合には上述の式7を用いることで、絞りの設定値毎やシャッタースピードの設定値毎に別々の近似式を求める場合に比べて、画素値と輝度との関係を表す近似式を容易に算出でき、また近似式に用いるパラメータの設定が容易なため、様々な用途に応じた輝度レンジの設定を容易に行うことができる。
    また、上述の式4或いは式7を用いることによって、画素値の階調範囲内でより広い範囲の画素値を使用して輝度を求めることが可能になり、その結果、所望の輝度レンジを実現するために必要な画像の枚数が少なくて済むため、測定にかかる作業工数(撮影工数など)を削減することができる。 また、従来に比べてシャッタースピードの調整範囲が狭くても、同程度あるいはより広い輝度レンジで輝度分布の測定が行えるため、カメラ1にシャッタースピードの調整範囲が狭い安価なカメラを使用することができ、システム全体のコストを低減することが可能になる。

    本発明を用いる輝度分布測定システムのブロック図である。

    同上の動作を説明するフローチャートである。

    (a)は出力値と輝度の実測値との関係を示す図であり、(b)は出力値のZ値と輝度の実測値との関係を示す図である。

    出力値と輝度との関係を近似した結果を示す図である。

    (a)出力値のZ値と輝度との関係を近似した結果を示す図であり、(b)は出力値と輝度との関係を近似した結果を示す図である。

    出力値と輝度との関係を示す図である。

    出力値と輝度との関係を示す図である。

    (a)〜(c)はパラメータの決定方法を説明する図である。

    出力値と輝度の実測値との関係を示す図である。

    (a)〜(c)はパラメータの決定方法を説明する図である。

    オージブ曲線の説明図である。

    従来の輝度分布の測定方法を説明する説明図である。

    符号の説明

    1 カメラ 2 カメラ制御部 3 画像生成部 4 画像出力部

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