本開示は、無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる方法に関する。さらに、無線音声ストリームを送信する音声システムが提供される。特に、聴覚システムに無線音声ストリームを送信する方法および音声システムが提供される。

聴覚装置との間の無線通信は、無線通信技術の継続的な発展の中で増加しつつある。音声が群衆に配信される混雑した環境、例えば空港や映画館においては、限られた帯域幅を有しており、様々な音声ストリームを分離する機能が限られているテレコイルを解決策として、音声をストリーム配信することが知られている。

さらに、例えば複合映画館の複数の上映会場など、隣接する放送エリアからの音声ストリームは、受信装置が複数の音声ストリームを分離および区別することができることを重ねて要求している。

既知の解決策にもかかわらず、無線で送信される様々な音声ストリームを、混雑した環境下において、個人的に聴き取れるようにすることが、必要とされている。

聴覚システムのユーザにとっては、簡単かつ効果的な手法で、所望の音声ストリームを個人的なものとし、かつ選択する必要性も存在する。

従って、音声ストリーム配信のための音声システムが開示される。前記音声システムは、少なくとも、第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信するように構成されており、少なくとも、第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信するように構成されている、1つまたは複数の据え置き型の送信機ユニットを備える無線システムを備えている。前記複数の据え置き型の送信機ユニットは、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを備えている。前記音声システムは、前記聴覚システムに構成データを送信する通信ユニットを備えている。前記通信ユニットは、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信し、例えば少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づいて、前記聴覚システムについての構成データを決定し、前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するように構成されている。

聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる方法も開示される。音声ストリームは、音声トラックを表す電磁信号である。前記音声システムは、通信ユニットと無線システムを備えている。前記無線システムは、少なくとも、第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信し、必要に応じて、第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信する、1つまたは複数の据え置き型の送信機ユニットを備えている。前記複数の据え置き型の送信機ユニットは、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを含んでいる。前記方法は、例えば通信ユニットにおいて、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップと、例えば少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づいて、前記聴覚システムについての構成データを決定するステップと、前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するステップを備えている。

上記の方法および音声システムは、例えば空港や複合映画館といった多重ストリーム環境における効果的な音声ストリーム配信のための聴覚装置の受信機の簡素な構成を提供することができる。さらに、上記の方法および音声システムは、聴覚装置から送信されるデータの要求を低減することによって、聴覚装置の省電力化を可能にする。

聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる方法が開示される。前記無線音声ストリームは、第1の音声ストリームと第2の音声ストリームを備えている。前記音声システムは、通信ユニットと無線システムを備えている。前記無線システムは、少なくとも、前記第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信し、前記第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信する、複数の据え置き型の送信機ユニットを備えている。前記複数の据え置き型の送信機ユニットは、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを含んでいる。前記方法は、音声トラックを示すリクエストを受信するステップと、前記音声トラックを示す前記リクエストに基づいて、前記聴覚システムについての構成データを決定するステップと、前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す前記第1の音声ストリームおよび前記第2の音声ストリームの一方を受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するステップを備えている。

必要に応じて、前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップは、前記聴覚システムの聴覚装置に前記構成データを送信するステップを備えていてもよい。

必要に応じて、前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップは、2.4GHzから2.5GHzまでの任意の周波数で、800MHzから1GHzまでの任意の周波数で、および/または13MHzから14MHzまでの任意の周波数で、前記構成データを送信するステップを備えていてもよい。

必要に応じて、前記構成データは、前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す前記第1の音声ストリームおよび前記第2の音声ストリームの一方の音声識別データの少なくとも一部を備えていてもよい。

必要に応じて、前記音声識別データは、送信機識別データ、送信機グループ識別データ、音声グループ識別データ、音声タイプ識別データ、および音声プロトコル識別データのうちの1つまたはそれ以上を備えていてもよい。

必要に応じて、前記構成データは、第1の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第1の構成データと、第2の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第2の構成データを備えていてもよい。

必要に応じて、前記音声トラックを示す前記リクエストは、聴覚システムデータを備えていてもよい。

必要に応じて、前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップは、前記聴覚システムの付属装置に前記構成データを送信するステップを備えていてもよい。

必要に応じて、前記付属装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォン、聴覚装置リモコンユニット、またはカードキーを備えていてもよい。

聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムが開示される。前記音声システムは、複数の据え置き型の送信機ユニットを備える無線システムと、前記聴覚システムに構成データを送信する通信ユニットを備えている。前記複数の据え置き型の送信機ユニットは、少なくとも、第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信し、第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信するように構成されている。前記複数の据え置き型の送信機ユニットは、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを備えている。前記通信ユニットは、音声トラックを示すリクエストを受信し、前記音声トラックを示す前記リクエストに基づいて前記聴覚システムについての構成データを決定し、前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す前記第1の音声ストリームおよび前記第2の音声ストリームの一方を受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するように構成されている。

必要に応じて、前記通信ユニットが、前記聴覚システムの聴覚装置に前記構成データを送信する無線送信機を備えていてもよい。

必要に応じて、前記通信ユニットは、前記聴覚システムに前記音声トラックを示す前記リクエストに基づく前記構成データを送信するように構成された近距離無線通信装置を備えていてもよい。

必要に応じて、前記無線システムが、前記複数の送信機ユニットに接続された無線システム制御ユニットを備えていてもよく、前記無線システム制御ユニットが、前記複数の送信機ユニットを制御するように構成されていてもよい。

必要に応じて、前記通信ユニットに接続されたユーザインターフェースユニットをさらに備えており、前記ユーザインターフェースユニットが、前記音声トラックを示す前記リクエストを受け入れ、前記受け入れたリクエストを前記通信ユニットへ送信するように構成されていてもよい。

必要に応じて、前記通信ユニットが、前記聴覚システムの付属装置に、前記音声トラックを示す前記リクエストに基づいた前記構成データを送信するように構成されていてもよい。

必要に応じて、前記複数の据え置き型の送信機ユニットの少なくとも1つが、前記音声トラックを表す電磁信号の形態の前記第1の音声ストリームおよび前記第2の音声ストリームの一方を送信するように構成されていてもよい。

上記及び他の態様および特徴は、以下の実施形態の詳細な説明を読むことで明らかとなるであろう。

図面は、実施形態の設計および有用性を示しており、同様の要素は共通の参照番号で参照される。これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。上記およびその他の利点および目的がいかにして得られるかを理解しやすくするために、実施形態のより具体的な説明が提供され、添付の図面に示される。これらの図面は、特許請求の範囲を限定するものと考えるべきではない。

聴覚システムの例示的な音声システムを模式的に示す。

聴覚システムの例示的な音声システムを模式的に示す。

聴覚システムの例示的な音声システムを模式的に示す。

聴覚システムの例示的な音声システムを模式的に示す。

いくつかの実施形態による例示的な方法のフローチャートである。

様々な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面は縮尺通りに描かれていないこと、および類似の構造または機能の要素は、図面全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意すべきである。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図したものであることに留意すべきである。それらは、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明を意図するものでもないし、または特許請求の範囲を限定することを意図するものでもない。また、図示した実施形態では、図示されるすべての特徴または利点を必ずしも有している必要はない。特定の実施形態に関連して説明される特徴または利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、図示していない場合、または明記されていない場合でも、任意の他の実施形態で実現することができる。

開示される音声システムおよび方法は、無線システムが、それぞれが異なる音声識別データを有する複数の音声ストリームを放送することを可能にする。この方法によって、聴覚システムは、所望の音声ストリームを検索して、それのみを受信することが可能となる。音声トラックを示すリクエストを受信すると、通信ユニットは、音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを示す構成データを決定し、聴覚システムに送信する。これによって、聴覚システムは、リクエストされた音声トラックを再生することが可能となる。

聴覚システムは、聴覚装置と、必要に応じて付属装置を備えていてもよい。従って、聴覚システムに構成データを送信するステップは、聴覚システムの聴覚装置および/または付属装置に構成データを送信するステップを備えていてもよい。聴覚システムに構成データを送信するステップは、電子メール、テキストメッセージ、例えばSMSとして、構成データを送信するステップを備えていてもよい。聴覚システムの聴覚装置は、聴覚装置のユーザの聴力損失または聴覚障害を補償するように構成されたプロセッサを備えていてもよい。

構成データは、リクエストされた音声トラックを表す音声ストリームを受信または聴き取ることができるように、聴覚システムが聴覚装置の無線受信機をセットアップまたは制御することを可能にしてもよい。

音声トラックは音響信号、例えば空港での案内、映画の音声トラック、スピーチ、および/または楽曲である。

音声ストリームは、音声トラックを表す電磁信号である。送信機は、1つまたはそれ以上の音声ストリームを送信する。音声ストリームは、音声ストリームデータと、音声識別データを備えており、音声ストリームデータは、音声トラックを表している。音声識別データ(音声ID)は、特定の音声ストリームの識別を可能にする、あるいは特定の音声ストリームの識別に使用されるデータである。

音声識別データ(音声ID)は、送信機ID、送信機グループID、音声グループID、音声タイプID、および音声プロトコルIDのうちの、1つまたはそれ以上を備えていてもよい。

送信機識別データ(送信機ID)は、無線システムの特定の送信機の識別を可能する、または識別に使用されるデータである。

送信機グループ識別データ(送信機グループID)は、無線システムの送信機のグループの識別を可能にする、または識別に使用されるデータである。送信機のグループは、複数の送信機を備える。送信機は、音声トラック、選択されたエリアでの位置などに基づいてグループ化されていてもよい。送信機の第1のグループは、同一の音声トラックを異なる音声IDとともにストリーム配信する送信機によって形成されていてもよい。

音声グループ識別データ(音声グループID)は、聴覚システムのユーザに関連する音声ストリームのグループの識別を可能にする、または識別に使用されるデータである。音声グループIDは、音声トラックまたは音声トラックの一部を示すデータ(音声トラックID)を備えていてもよい。音声グループIDは、言語を示すデータを備えていてもよい。

音声タイプ識別データ(音声タイプID)は、音声タイプの識別を可能にする、または識別に使用されるデータである。音声タイプIDは、対象とする音声ストリームを聴き取ることが可能な聴覚装置のモデル/メーカを表していてもよい。

音声プロトコル識別データ(音声プロトコルID)は、音声プロトコル、例えば符号化形式、周波数、音声ストリームの暗号化または復号化キー、または音声ストリームの他の物理的特性の識別を可能にする、または識別に使用されるデータである。

音声トラック(例えば映画のサウンドトラック)は、複数の送信機ユニットのグループを用いて放送されてもよい。すなわち、複数の送信機ユニットは、同一の音声ストリームデータを、異なる音声IDとともに送信してもよい。複数の送信機ユニットが同一の音声ストリームデータをストリーム配信することで、受信機で信頼性の高い信号を受信する性能が向上する。複数の送信機ユニットのグループのそれぞれの送信機ユニットは、音声IDによって識別可能な音声ストリームを放送する。複数の送信機ユニットのグループは、音声IDの一部として放送される共通の送信機グループIDによって識別されてもよい。

送信機ユニットは、1つまたはそれ以上のアンテナを備えていてもよい。送信機ユニットは、同時に複数の音声ストリームをストリーム配信するように構成されていてもよい。これは、例えば複数のアンテナを備える送信機ユニットによって実現されてもよい。

構成データは、音声IDまたはその一部を備えていてもよい。具体的には、構成データは、リクエストされた音声ストリームを送信する送信機ユニットを識別する情報(送信機ID)を含んでいてもよい。そのかわりに、あるいはそれに加えて、構成データは、例えば聴覚装置が最適な音声ストリーム(送信機)、例えば最良の信号対雑音比の音声ストリームを提供する送信機を選択できるようにするため、送信機のグループの情報(送信機グループID)を含んでいてもよい。

聴覚システムは、例えばモデルやタイプに応じて、異なるものであってもよい。従って、構成データは、第1の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第1の構成データと、第2の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第2の構成データを備えていてもよい。従って、聴覚システムは、特定の聴覚システムに適した構成データを選択してもよい。構成データは、異なる聴覚システム/モデルに適した、少なくとも第3のおよび/または第4の構成データを備えていてもよい。2つ以上の構成データをデフォルトで送信することにより、聴覚システムが適切な構成データを受信するために付加的な情報を送信する必要なしに、聴覚システムの複数のタイプまたはモデルをサポートすることができる。従って、リクエストデータの簡素化が可能となる。

通信ユニットから聴覚システムへの構成データの送信は、様々な方法により行うことができる。

例えば、通信ユニットは、聴覚システムの聴覚装置および/または付属装置に構成データを送信する無線送信機を備えていてもよい。無線送信機は、聴覚システムの聴覚装置または付属装置に構成データを送信するように構成されていてもよい。そのかわりに、あるいはそれに加えて、通信ユニットは、聴覚システムに音声トラックを示すリクエストに基づいた構成データを送信するように構成された近距離無線通信装置を備えていてもよい。通信ユニットは、聴覚システムの聴覚装置および/または付属装置に構成データを送信するように構成されたウェブサーバを備えていてもよい。

例えばブルートゥース伝送や、聴覚装置リモコンやスマートフォンといった付属装置の利用など、構成データを送信する他の様々なやり方が存在する。

通信ユニットは、聴覚システムの近距離無線通信装置に構成データを送信するように構成された近距離無線通信装置を備えていてもよい。

聴覚システムが通信ユニットの近距離無線通信装置の近傍、例えば40cmの範囲内に、または20cmの範囲内に、または15cmの範囲内に、または5cmの範囲内に位置する場合、聴覚システムの近距離無線通信タグは、通信ユニットの近距離無線通信装置により送信された構成データを受信する。聴覚装置/システムは、リクエストされた音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信するために、受信された構成データに対応する受信機パラメータを設定してもよい。音声システムの近距離無線通信装置は、13MHzから14MHzまでの範囲内の周波数で、構成データを受信および/または送信するように構成されていてもよい。

通信ユニットは、無線の送受信機または送信機を備えていてもよく、それによって、無線プロトコルを使用して、実現されるべき構成データの送信が可能となる。

例示的な通信ユニットにおいては、構成データは、例えば2.4GHzから2.5GHzまでの範囲内の、800MHzから1GHzまでの範囲内の、3.6GHzから3.7GHzまでの範囲内の、4.9GHzから5.9GHzまでの範囲内の、および/または13MHzから14MHzまでの範囲内の、1またはそれ以上の周波数で、無線により送信されてもよい。

通信ユニットは、聴覚システムの携帯電話に、テキストメッセージ、例えばSMSまたは電子メールを送信することによって、構成データの送信を可能にするユニットを備えていてもよい。さらに、リクエストデータは、電話番号および/または電子メールアドレスを備えていてもよい。

無線システムは、送信機ユニットに接続され、送信機ユニットを制御するように構成された、無線システム制御ユニットを備えていてもよい。無線システム制御ユニットはさらに、通信ユニットが無線システムから音声ストリームに関する情報を取得できるようにするために、通信ユニットに接続されていてもよい。

無線システム制御ユニットは、送信機ユニットのそれぞれの構成を決定してもよく、どの音声ストリームデータをどのユニットからストリーム配信するかを決定するように構成されていてもよい。さらに、無線システム制御ユニットは、音声ストリームの一部として送信されるべき音声IDを、例えばそれぞれの送信機に制御信号を送信することによって、制御してもよい。

例えば通信ユニットで受信される、音声トラックを示すリクエストは、対象とする音声システムに応じて、様々なソースから受信されてもよい。音声システムは、通信ユニットに接続されたユーザインターフェースユニットを備えていてもよい。ユーザインターフェースユニットは、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受け入れ、受け入れたリクエストを通信ユニットへ送信するように構成されていてもよい。ユーザインターフェースユニットは、音声システムのユーザからリクエストを受け入れるように構成されていてもよい。ユーザインターフェースは、タッチスクリーン、キーボード、およびマウスのうちの1つまたはそれ以上を備えていてもよい。ユーザインターフェースは、モニタ、またはLEDディスプレイ、プラズマスクリーン、OLEDディスプレイを含む他のディスプレイを備えていてもよい。

そのかわりに、あるいはそれに加えて、通信ユニットは、聴覚システムまたはユーザからのリクエストを、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、電話回線または近距離無線通信装置を介して、受信してもよい。

例示的な音声システムにおいては、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストは、リクエストを含むテキストメッセージ、例えばSMSをユーザが送信することによって、通信ユニットに送信されてもよい。

少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストは、聴覚システムデータを備えていてもよい。聴覚システムデータは、聴覚システムの情報、例えば聴覚装置のモデル、聴覚装置のタイプ、付属装置がある場合には、付属装置のタイプ、電話番号および電子メールを含んでいてもよい。これにより、音声システムが様々な方法で構成データを送信することが可能となる。また、そこからリクエストを受信した聴覚システムに特化した構成データを送信する機能を有する音声システムを提供することができる。

音声システムは、音声トラック、音声ストリームデータおよび/または音声IDを格納する、または備えるように構成されたデータベースユニットを備えていてもよい。データベースユニットは、無線システムについての構成データを、例えばルックアップテーブルの形で、備えていてもよい。

データベースユニットは、通信ユニットに接続されていてもよい。例えば通信ユニットでの、音声トラックを示すリクエストの受信に応じて、聴覚システムについての構成データを決定するステップは、リクエストされた音声トラックに対応する構成データについてデータベースユニットを検索するステップを備えていてもよい。

データベースユニットは、例えば無線システム制御ユニットを介して、無線システムに接続されていてもよい。無線システムは、それぞれの送信機ユニットの現在の状態の情報を含むデータを、データベースユニットに送信してもよい。無線システムからデータベースユニットへ送信される情報は、例えば、現在送信されている音声ストリーム、音声ID、音声グループID、送信機ID、送信機グループIDなどについての情報を含んでいてもよい。

そのかわりに、あるいはそれに加えて、データベースユニットは、無線システム構成データを格納する、または備えるように構成されていてもよい。それによって、無線システムは、データベースユニットから、送信機ユニットで送信される内容を示すデータを読み出してもよい。

データベースユニットは、ユーザインターフェースユニットに接続されていてもよい。ユーザインターフェースユニットは、無線システムの送信機ユニットの制御を示すデータを、データベースユニットに送信してもよい。そして、無線システムは、例えば送信機ユニットから送信される音声ストリーム、音声ID、音声グループIDなどについての情報を、データベースユニットから読み出してもよい。

さらに、あるいはそのかわりに、通信ユニットは、聴覚システムの付属装置に、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストに基づいた構成データを送信するように構成されていてもよい。付属装置と音声システムの通信ユニットの間の通信は、インターネット、電話回線、ローカルエリアネットワーク、または他の技術的手段を介していてもよい。それに続いて、付属装置は、聴覚装置への構成データの伝送が可能であってもよく、それによって、聴覚装置がリクエストされた音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信して、受信された音声ストリームにより表される音声トラックを再生することが可能となる。

付属装置は、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォン、聴覚装置リモコンユニットまたはカードキーであってもよい。

無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる方法は、無線システムの送信機ユニットから、少なくとも1つまたは複数の無線音声ストリームを、それぞれの音声IDとともに送信するステップを備えていてもよい。上記の方法は、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップと、少なくとも1つの聴覚システムに、少なくとも1つの音声トラックについてのリクエストに基づく構成データを送信するステップを備えている。

少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップは、通信ユニットで少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップを備えていてもよい。

構成データは、リクエストされた音声トラックを表す音声ストリームの音声IDの少なくとも一部を備えていてもよい。

例示的な方法において、無線システムは、それぞれの音声ストリームに音声IDを割り当てる。無線システムは、音声IDを通信ユニットへ送信する。通信ユニットが少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信すると、通信ユニットは聴覚システムに少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストに基づいた構成データを送信する。聴覚システムは、構成データを受信し、構成データに従って聴覚装置を構成し、無線システムの送信機ユニットから対応する音声ストリームを受信し、それによって、音声ストリームデータによって表される音声トラックを再生することが可能となる。

上記の方法は、通信ユニットの近距離無線通信装置と聴覚システムの近距離無線通信装置を介して、通信ユニットから聴覚システムへ構成データを送信するステップを備えていてもよい。

例示的な方法では、構成データを送信するステップは、聴覚システムを通信ユニットの近距離無線通信装置の近傍に配置することによって実現されてもよい。通信ユニットの複数の近距離無線通信装置の選択は、リクエストされた音声トラックを選択する方法としての役割を果たしてもよい。

聴覚システムに構成データを送信するステップは、聴覚システムの付属装置、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォン、聴覚装置リモコンユニットまたはカードキーに、構成データを送信するステップを備えていてもよい。

例示的な方法において、通信ユニットは、例えば電話回線、インターネット、ローカルエリアネットワークまたは近距離無線通信装置を介して、付属装置に構成データを送信する。そして、付属装置は、聴覚装置に構成データを送信することが可能である。これにより、聴覚装置と音声システムの間の、電力を消費するペアリング手順が回避され、あるいは少なくとも簡素化される。

音声ストリームは、選択された周波数で、例えば2.4GHzから2.5GHzまでの範囲内の周波数で、または800MHzから1GHzまでの範囲内の周波数で、送信されてもよい。他の適切な周波数は、3.6GHzから3.7GHzまでの範囲内、および/または4.9GHzから5.9GHzまでの範囲内にあってもよい。

図1は、聴覚システム6に無線音声ストリームを送信する例示的な音声システム2を模式的に示している。聴覚システム6は、聴覚装置6Aと、必要に応じて付属装置6Bを備えている。音声システム2は、複数の送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’を備える無線システム8を備えている。それぞれの送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’は、音声ストリーム16,16’,16’’,16’’’を、音声ストリーム16,16’,16’’,16’’’を示す音声IDとともに、送信するように構成されている。音声システム2はさらに、聴覚システム6に構成データ12を送信する通信ユニット4を備えている。通信ユニット4は、聴覚システム6から音声トラックを示すリクエスト11を受信するように構成されている。通信ユニット4は、音声トラックを示すリクエスト11に基づいて聴覚システム6についての構成データを決定するように構成されている。通信ユニット4はさらに、聴覚システム6がリクエストにおいて指定された音声トラックを表す音声ストリームの受信のための構成ができるように、聴覚システム6に構成データ12を送信するように構成されている。リクエスト11と構成データ12は、通信ユニット4と聴覚システム6の間で直接的に送信されてもよい。リクエスト11と構成データ12の一方または両方は、ネットワーク(図示せず)、例えばインターネット、またはローカルエリアネットワークを介して、送信されてもよい。

聴覚システム6は、送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’からそれぞれ送信された音声ストリーム16,16’,16’’,16’’’を受信する。通信ユニット4からの構成データ12は、聴覚システム6が、簡単で省電力な方法で、リクエストされた音声トラックを表す音声ストリームを受信し、選択するために、聴覚装置6Aの受信機/送受信機を構成することを可能にする。従って、聴覚装置6Aは、例えば聴覚装置のユーザの聴力損失または聴覚障害を補償する信号処理の後に、リクエストされた音声トラックを再生することが可能である。

無線システム8と通信ユニット4の間の通信リンク14は、通信ユニットが無線システムの情報を取得し、それによって送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’の音声ストリーム16,16’,16’’,16’’’と聴覚システムから受信された少なくとも1つの音声トラックを示すリクエスト11に対応する構成データを決定することを可能にする。

聴覚システム6は、少なくとも1つの聴覚装置6Aと、必要に応じて付属装置6B、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォン、聴覚装置リモコンユニット、またはカードキーを備えていてもよい。付属装置6Bおよび聴覚装置6Aは、互いの間でデータを送信してもよい。付属装置6Bと聴覚装置6Aの間のデータの送信は、例えばブルートゥース、WiFiあるいは近距離無線通信を用いて、無線により行われてもよい。

通信ユニット4は、無線によって、構成データ12を送信および/または少なくとも1つの音声トラックを示すリクエスト11を受信してもよい。

音声システム2は、必要に応じてさらに、近距離無線通信装置、ユーザインターフェースユニット、無線システム制御ユニット、および/またはデータベースユニットのうちの、1つまたはそれ以上を備えていてもよい。これらのユニットを備える音声システムが、例えば図2−図4に図示された例示的な音声システムにおいて例示されている。

図2は、例示的な音声システムを模式的に示している。音声システム2’は、図1に示す音声システム2と同様の構成を備えている。通信ユニット4’は、聴覚システム6への、および/または聴覚システム6からの、ショートレンジデータを受信および/または送信する、近距離無線通信装置18を備えている。通信ユニット4’は、近距離無線通信装置18を介して、聴覚システム6からの、音声トラックを示すリクエスト11’を受信する。通信ユニット4’は、聴覚システム6に、近距離無線通信装置18を介して、受信されたリクエスト11’に基づいた構成データ12’を送信する。そして、聴覚システム6は、構成データ12’に従って構成されて、聴覚システム6はリクエストされた音声トラックを再生することが可能となる。

図3は、例示的な音声システムを模式的に示している。音声システム2’’は、図2に示す音声システム2’と同様の構成を備えている。音声システム2’’は、オプションのユーザインターフェースユニット22を備えており、無線システム8’は、オプションの無線システム制御ユニット20をさらに備えている。

無線システム制御ユニット20は、送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’を制御するように構成されている。例えば、無線制御システム制御ユニット20は、それぞれの送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’が、どの音声トラックをストリーム配信し、どの音声IDと音声グループIDを送信するかなどを制御する。無線システム8’の送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’はそれぞれ、無線システム制御ユニット20によって制御されて、音声IDとともに音声ストリーム16,16’,16’’,16’’’を送信する。通信ユニット4’は、ユーザインターフェースユニット22から、音声トラックを示すリクエスト11’’を受信する。通信ユニット4’は、無線システム8’の無線システム制御ユニット20から、無線システムの情報14’を取得する。無線ユニット4’は、受信されたリクエスト11’’と無線システムの情報14’に基づいた構成データ12’を、近距離無線通信装置18を介して、聴覚システム6に送信する。そして、聴覚システム6は、構成データ12’に従って構成されて、聴覚システム6はリクエストされた音声トラックを再生することが可能となる。近距離無線通信装置18は、送信機の一例であることが理解されるべきである。他の例示的な送信機は、ブルートゥース送信機(2.4−2.5GHz)を含んでいてもよい。例示的な通信ユニットにおいて、構成データはインターネットを介して送信される。すなわち、通信ユニットは、ウェブインターフェース(図示せず)を備えていてもよい。

図4は、例示的な音声システムを模式的に示している。音声システム2’’’は、図3に示す音声システム2’’と同様の構成を備えている。音声システム2’’’は、オプションのデータベースユニット24を備えている。ユーザインターフェースユニット22は、データベースユニット24にそれぞれの送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’で送信されるべき音声ストリーム、例えば音声トラック、音声IDおよび音声グループIDを示す構成データ26を送信する。無線システム制御ユニット20は、データベースユニット24から無線システム構成データ28を取得し、無線システム構成データ28に従って、無線システムの送信機ユニット10,10’,10’’,10’’’を制御する。音声トラックを示すリクエスト11’’を受信すると、通信ユニット4’はデータベースユニット24から関連する情報14’’を取得する。通信ユニット4’は、近距離無線通信装置18または他の送信機を介して、聴覚システム6に、受信されたリクエスト11’’と情報14に基づいた構成データ12’を送信する。そして、聴覚システム6は、構成データ12’に従って構成されて、聴覚システム6はリクエストされた音声トラックを再生することが可能となる。

図5は、聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる例示的な方法100のフローチャートを示している。音声システムは、通信ユニットと無線システムを備えている。無線システムは、少なくとも第1の音声ストリームを、第1の音声ストリームを示す第1の音声IDとともに送信する、複数の据え置き型の送信機ユニットを備えている。方法100は、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップ102と、少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストに基づいて、聴覚システムの構成データを決定するステップ104と、聴覚システムがリクエストにおいて示された音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信できるようにするために、聴覚システムに構成データを送信するステップ106を備えている。

リクエスト102は、音声システムが、リクエストにおいて示される音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを識別することを可能にするデータを備えていてもよい。リクエストは、例えば特定の時刻に開始する特定の映画、あるいは空港における特定のフライトに関連するあらゆる案内についての音声トラックを備えていてもよく、あるいは示していてもよい。さらに、リクエストは、聴覚システムデータ、例えば聴覚装置のモデル、聴覚装置のタイプ、および付属装置がある場合には、付属装置のタイプ、電話番号および/または電子メールを備えていてもよい。リクエスト102は、テキストメッセージ、例えばSMSや電子メールを送信することによって送信されてもよいし、あるいは、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ブルートゥース送受信機、および/または近距離無線通信装置を介して送信されてもよい。

構成データの決定104は、音声システムの無線システムおよび/またはデータベースから、音声ストリームについての情報を読み出すことを備えていてもよい。構成データは、受信されたリクエストと対応する音声ストリームの情報に基づいていている。構成データの決定は、構成データを特に対象とする聴覚装置および/または聴覚システムに対してマッピングすることができるように、リクエスト102の一部として受信された聴覚システムデータを利用することを備えていてもよい。

聴覚システムへの構成データの送信106は、聴覚システムの聴覚装置への、または聴覚システムの付属装置への、データの送信を備えていてもよい。構成データの送信106の方法は、テキストメッセージ、例えばSMSや電子メールの送信を備えていてもよい。あるいは、構成データは、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ブルートゥース送受信機、および/または近距離無線通信装置を介して送信されてもよい。

構成データの送信106の方法は、リクエスト102の内容に基づいて選択されてもよい。従って、例えば、リクエスト102が電子メールアドレスを備えている場合、構成データは、その電子メールアドレスに送信されてもよい。リクエスト102が構成データの送信106のための複数の方法を指定する情報を備えている場合、構成データの送信106の方法は、リクエスト102に含まれる方法の優先順位リストから選択されてもよい。

聴覚システムに構成データが送信されることで、聴覚システムは、簡単で省電力な方法で、リクエストされた音声トラックを表す音声ストリームを受信し、選択するために、聴覚システムの聴覚装置の受信機/送受信機を構成することが可能となる。従って、聴覚装置は、例えば聴覚装置のユーザの聴力損失や聴覚障害を補償する信号処理の後に、リクエストされた音声トラックを再生することが可能となる。

送信される構成データ106は、音声IDまたはその一部を備えていてもよい。具体的には、構成データは、リクエストされた音声ストリームを送信する送信機ユニットを識別する情報(送信機ID)を含んでいてもよい。そのかわりに、あるいはそれに加えて、構成データは、例えば聴覚装置が最適な音声ストリームおよび/または送信機、例えば最良の信号対雑音比を提供する送信機を選択できるようにするために、送信機のグループの情報(送信機グループID)、音声ストリームのグループの情報(音声グループID)を含んでいてもよい。

以下の項目の何れかによる方法および音声システムも開示される。

(項目1) 聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムを動作させる方法であって、 音声ストリームが、音声トラックを表しており 前記音声システムが、通信ユニットと無線システムを備えており、 前記無線システムが、少なくとも、第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信し、第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信する、複数の据え置き型の送信機ユニットを備えており、 前記複数の据え置き型の送信機ユニットが、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを含んでおり、 前記方法は、 少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップと、 少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づいて、前記聴覚システムについての構成データを決定するステップと、 前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するステップを備えている方法。

(項目2) 前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップが、前記聴覚システムの聴覚装置に前記構成データを送信するステップを備えている、項目1の方法。

(項目3) 前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップが、2.4GHzから2.5GHzまでの範囲内の、および/または800MHzから1GHzまでの範囲内の、および/または13MHzから14MHzまでの範囲内の周波数で、前記構成データを送信するステップを備えている、項目1または2の方法。

(項目4) 前記構成データが、前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームの音声識別データの少なくとも一部を備えている、項目1から3の何れか一項の方法。

(項目5) 前記音声識別データが、送信機識別データ、送信機グループ識別データ、音声グループ識別データ、音声タイプ識別データ、および音声プロトコル識別データのうちの1つまたはそれ以上を備えている、項目1から4の何れか一項の方法。

(項目6) 前記構成データが、第1の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第1の構成データと、第2の聴覚システムのモデルまたはタイプについての第2の構成データを備えている、項目1から5の何れか一項の方法。

(項目7) 少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストが、聴覚システムデータを備えている、項目1から6の何れか一項の方法。

(項目8) 前記聴覚システムに前記構成データを送信する前記ステップが、前記聴覚システムの付属装置に前記構成データを送信するステップを備えている、項目1から7の何れか一項の方法。

(項目9) 前記付属装置が、携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートフォン、聴覚装置リモコンユニット、およびカードキーのグループから選択されている、項目8の方法。

(項目10) 聴覚システムに無線音声ストリームを送信する音声システムであって、 音声ストリームが、音声トラックを表す電磁信号であって、 前記音声システムが、 複数の据え置き型の送信機ユニットを備える無線システムと、 前記聴覚システムに構成データを送信する通信ユニットを備えており、 前記複数の据え置き型の送信機ユニットが、少なくとも、第1の音声ストリームを、前記第1の音声ストリームを示す第1の音声識別データとともに送信するように構成されており、少なくとも、第2の音声ストリームを、前記第2の音声ストリームを示す第2の音声識別データとともに送信するように構成されており、 前記複数の据え置き型の送信機ユニットが、第1の送信機ユニットと第2の送信機ユニットを備えており、 前記通信ユニットが、 少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信し、 少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づいて前記聴覚システムについての構成データを決定し、 前記聴覚システムが前記リクエストにおいて示された前記音声トラックを表す少なくとも1つの音声ストリームを受信できるようにするために、前記聴覚システムに前記構成データを送信するように構成されている、音声システム。

(項目11) 前記通信ユニットが、前記聴覚システムの聴覚装置に前記構成データを送信する無線送信機を備えている、項目10の音声システム。

(項目12) 前記通信ユニットが、前記聴覚システムに少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づく前記構成データを送信するように構成された近距離無線通信装置を備えている、項目10または11の音声システム。

(項目13) 前記無線システムが、前記複数の送信機ユニットに接続されており、前記複数の送信機ユニットを制御するように構成された無線システム制御ユニットを備えている、項目10から12の何れか一項の音声システム。

(項目14) 前記音声システムが、前記通信ユニットに接続されたユーザインターフェースユニットをさらに備えており、 前記ユーザインターフェースが、少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストを受け入れ、前記受け入れたリクエストを前記通信ユニットへ送信するように構成されている、項目10から13の何れか一項の音声システム。

(項目15) 前記通信ユニットが、前記聴覚システムの付属装置に、少なくとも1つの音声トラックを示す前記リクエストに基づいた前記構成データを送信するように構成されている、項目10から14の何れか一項の音声システム。

特定の実施形態を示して説明してきたが、それらが特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図するものではないことが理解されるであろうし、様々な変更および修正がなされてもよいことが当業者には明らかであろう。従って、明細書および図面は限定的な意味ではなく、例示的に解釈されるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、代替形態、修正形態、および均等形態をカバーすることを意図している。

2,2’,2’’,2’’’ 音声システム 4,4’ 通信ユニット 6 聴覚システム 6A 聴覚装置 6B 付属装置 8,8’ 無線システム 10 第1の送信機ユニット 10’ 第2の送信機ユニット 10’’ 第3の送信機ユニット 10’’’ 第4の送信機ユニット 11,11’,11’’ 音声トラックを示すリクエスト 12,12’ 聴覚システムについての構成データ 14,14’,14’’ 通信ユニットでの無線システム情報の取得 16 第1の音声ストリーム 16’ 第2の音声ストリーム 16’’ 第3の音声ストリーム 16’’’ 第4の音声ストリーム 18 近距離無線通信装置 20 無線システム制御ユニット 22 ユーザインターフェースユニット 24 データベースユニット 26 データベースユニットへの構成データの送信 28 無線システムでの無線システム構成データの取得 100 音声システムを動作させる方法 102 少なくとも1つの音声トラックを示すリクエストを受信するステップ 104 構成データを決定するステップ 106 構成データを送信するステップ