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A/d converter

阅读:204发布:2020-11-23

专利汇可以提供A/d converter专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To attain highly accurate measurement in the physical exploration system by selecting a time synchronization error between an input analog signal and an output digital signal to be nearly equal to a sampling interval. CONSTITUTION: An output of an A/D converter modulator section 11 is fed to a decimation filter section 12. An A/D conversion start synchronization circuit 13 controls a delay time so that a sum of a delay time of the modulator section 11, a delay time of a decimation filter 14 and a delay time of the synchronization circuit 13 is nearly equal to a final sampling interval of A/D conversion. Then the processing time of a decimation filter 15 is synchronously with the end of a processing program of the decimation filter 14 of a pre-stage by using an A/D conversion start pulse to reset an address of the processing program.,下面是A/d converter专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する第1のデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部(11)と、 前記第1のデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延された第1のデジタル信号を出力するとともに、外部から与えられるAD変換スタートパルスを所定時間遅延することにより、遅延されたAD変換スタートパルスを作成するAD変換スタート同期回路(1
    3)と、 前記遅延された第1のデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有する第2のデジタル信号を作成するデシメーションフィルタ(14、1
    5)であって、少なくとも1つの処理プログラムのアドレスが前記遅延されたAD変換スタートパルスによってリセットされる、前記デシメーションフィルタ(14、
    15)と、を含むAD変換器。
  • 【請求項2】 請求項1に記載のAD変換器であって、 前記第1のデジタル信号は、1ビットデジタル信号であり、 前記デシメーションフィルタ(14、15)は、前記1
    ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きしてマルチビットデジタル信号を出力する第1のデシメーションフィルタ(14)と、前記マルチビットデジタル信号が表すサンプルをさらに間引きして前記第2のデジタル信号として出力する第2のデシメーションフィルタ(15)
    とを含むことを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項3】 請求項2に記載のAD変換器であって、 前記第2のデシメーションフィルタ(15)の処理時間が、前記第2のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、 前記第2のデシメーションフィルタ(15)の処理プログラムのアドレスが、前記外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされることを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項4】 請求項3に記載のAD変換器であって、 前記AD変換モジュレータ部(11)の処理時間と前記AD変換スタート同期回路(13)の遅延時間と前記第1のデシメーションフィルタ(14)の処理時間との合計が、前記第2のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、 前記第1のデシメーションフィルタ(14)の処理プログラムのアドレスが、前記AD変換モジュレータ部(1
    1)の処理時間と前記AD変換スタート同期回路(1
    3)の遅延時間との合計にほぼ等しい時間だけ遅延されたAD変換スタートパルスによってリセットされることを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項5】 入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する第1のデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部(41)と、 前記第1のデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有する第2のデジタル信号を作成する第1のデシメーションフィルタ(44)であって、その処理プログラムのアドレスが外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされる、前記第1のデシメーションフィルタ(44)と、 前記第2のデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延された第2のデジタル信号を出力するA
    D変換スタート同期回路(43)と、を含むAD変換器。
  • 【請求項6】 請求項5に記載のAD変換器であって、 前記第1のデジタル信号は、1ビットデジタル信号であり、 前記第1のデシメーションフィルタ(44)は、前記1
    ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きして前記第2のデジタル信号としてマルチビットデジタル信号を作成し、 前記AD変換スタート同期回路(43)から出力される遅延された第2のデジタル信号を入力し、この信号が表すサンプルをさらに間引きして第3のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を出力する第2のデシメーションフィルタ(45)をさらに含むことを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項7】 請求項6に記載のAD変換器であって、 前記第2のデシメーションフィルタ(45)の処理時間が、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、 前記第2のデシメーションフィルタ(45)の処理プログラムのアドレスが、前記外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされることを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項8】 請求項7に記載のAD変換器であって、 前記AD変換モジュレータ部(41)の処理時間と前記第1のデシメーションフィルタ(44)の処理時間と前記AD変換スタート同期回路(43)の遅延時間との合計が、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定されることを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項9】 入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する1ビットデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部(71)と、 前記1ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を作成する第1のデシメーションフィルタ(74)
    と、 前記マルチビットデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延されたマルチビットデジタル信号を出力するAD変換スタート同期回路(73)と、 前記遅延されたマルチビットデジタル信号を入力し、この信号が表すサンプルをさらに間引きして第3のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を出力する第2のデシメーションフィルタ(75)であって、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しい処理時間を有し、その処理プログラムのアドレスが外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされる、前記第2のデシメーションフィルタ(75)と、を含むA
    D変換器。
  • 【請求項10】 請求項9に記載のAD変換器であって、 前記AD変換モジュレータ部(41)の処理時間と前記第1のデシメーションフィルタ(44)の処理時間と前記AD変換スタート同期回路(43)の遅延時間との合計が、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定されることを特徴とするAD変換器。
  • 【請求項11】 請求項1から10までのいずれか1つに記載のAD変換器であって、 前記AD変換スタート同期回路は、前記オーバーサンプリングに用いるクロックを入力して、前記第1のサンプリング間隔の整数倍の遅延時間制御を行うことを特徴とするAD変換器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、オーバーサンプリングAD変換器に関し、特に物理探査システムで用いるオーバーサンプリングAD変換器に関する。

    【0002】

    【従来の技術】Δ−Σオーバサンプリング方式のAD変換器は、従来方式の逐次比較型等のAD変換器に比べ、
    エイリアシングフィルタ等のアナログ回路がデジタル化できること、及びアナログ量をデジタル量に変換する量子化部やDA変換部等が1〜数ビットで回路構成できることによりLSI化に適した方式であることから、ハードウェアの小型化、低価格化、低消費電化などの他に、品質の均一化や保守の簡素化の面で、非常にすぐれたAD変換器を実現することのできる方式である。

    【0003】Δ−Σオーバサンプリング方式のAD変換器はオーディオの世界で既に用いられているが、オーディオの分野ではAD変換におけるアナログ入力信号とデジタル出力信号との間の時間同期はあまり重要な問題ではないかも知れない。 しかし、AD変換の時間同期を重視するシステムに用いる場合、例えば地表で起震した人工震源波の地中からの反射波を、広範囲に展開した多数のセンサ(受振器)で受振する物理探査システムでは、
    人工震源波の伝搬時間を正確に計測することが求められる。

    【0004】従来の逐次比較型AD変換方式は、入力部直前に設けられたサンプル&ホールド回路でアナログ信号をAD変換処理時間保持することで、そのアナログ信号に相当するデジタル信号出力を得ることができる。 したがって、AD変換スタート信号に同期したAD変換データを容易に得ることが可能である。

    【0005】一方、Δ−Σオーバサンプリング方式のA
    D変換器は、アナログ信号を一定値に保持し、振幅方向の分解能を上げる従来の逐次比較型と異なり、オーバサンプリングをナイキスト周波数より十分高い周波数で行い、時間方向の分解能を上げることで、高いS/Nを得る方式であることから、AD変換のアナログ入力信号とデジタル出力信号との間の時間同期誤差は、最大でAD
    変換の最終的なサンプリング間隔(ナイキスト周波数に相当する時間間隔)にほぼ相当する。 例えばAD変換の最終的なサンプリング間隔が1msecの場合の時間同期誤差は最大約1msecになる。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】この様な時間同期誤差が存在すると、アナログ信号が入力されてからそれに対応するデジタル信号が出力されるまでの遅延時間が不確定となり、また、複数のチャンネルごとにAD変換器を設けた場合に、遅延時間がチャンネル間でずれるおそれが生じてしまう。 特に、物理探査システムにおいては、
    時間同期誤差が大きいと人工震源波の伝搬時間の測定に与える影響が無視し得ず、△-Σオーバサンプリング方式のAD変換器は実用に至っていなかった。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】本発明に係るAD変換器は、上記の点に鑑みてなされたもので、入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する第1のデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部と、前記第1のデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延された第1のデジタル信号を出力するとともに、外部から与えられるAD変換スタートパルスを所定時間遅延することにより、遅延されたAD変換スタートパルスを作成するAD変換スタート同期回路と、前記遅延された第1のデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有する第2のデジタル信号を作成するデシメーションフィルタであって、少なくとも1つの処理プログラムのアドレスが前記遅延されたAD変換スタートパルスによってリセットされる前記デシメーションフィルタとを含む。

    【0008】ここで、前記第1のデジタル信号は1ビットデジタル信号であり、前記デシメーションフィルタは、前記1ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きしてマルチビットデジタル信号を出力する第1のデシメーションフィルタと、前記マルチビットデジタル信号が表すサンプルをさらに間引きして前記第2のデジタル信号として出力する第2のデシメーションフィルタとを含んでも良い。

    【0009】さらに、前記第2のデシメーションフィルタの処理時間が、前記第2のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、前記第2のデシメーションフィルタの処理プログラムのアドレスが、前記外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされても良い。

    【0010】また、前記AD変換モジュレータ部の処理時間と前記AD変換スタート同期回路の遅延時間と前記第1のデシメーションフィルタの処理時間との合計が、
    前記第2のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、前記第1のデシメーションフィルタの処理プログラムのアドレスが、前記AD変換モジュレータ部の処理時間と前記AD変換スタート同期回路の遅延時間との合計にほぼ等しい時間だけ遅延されたAD変換スタートパルスによってリセットされても良い。

    【0011】本発明に係る別のAD変換器は、入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する第1のデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部と、前記第1のデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有する第2
    のデジタル信号を作成する第1のデシメーションフィルタであって、その処理プログラムのアドレスが外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされる前記第1のデシメーションフィルタと、前記第2のデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延された第2のデジタル信号を出力するAD変換スタート同期回路とを含む。

    【0012】ここで、前記第1のデジタル信号は1ビットデジタル信号であり、前記第1のデシメーションフィルタは、前記1ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きして前記第2のデジタル信号としてマルチビットデジタル信号を作成し、前記AD変換スタート同期回路から出力される遅延された第2のデジタル信号を入力し、
    この信号が表すサンプルをさらに間引きして第3のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を出力する第2のデシメーションフィルタをさらに含んでも良い。

    【0013】さらに、前記第2のデシメーションフィルタの処理時間が、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定され、前記第2のデシメーションフィルタの処理プログラムのアドレスが、前記外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされても良い。

    【0014】また、前記AD変換モジュレータ部の処理時間と前記第1のデシメーションフィルタの処理時間と前記AD変換スタート同期回路の遅延時間との合計が、
    前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定されても良い。

    【0015】本発明に係るさらに別のAD変換器は、入力アナログ信号をオーバーサンプリングして第1のサンプリング間隔を有する1ビットデジタル信号に変換するAD変換モジュレータ部と、前記1ビットデジタル信号が表すサンプルを間引きして第2のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を作成する第1のデシメーションフィルタと、前記マルチビットデジタル信号を入力し、これに所定の遅延時間を与えて遅延されたマルチビットデジタル信号を出力するAD変換スタート同期回路と、前記遅延されたマルチビットデジタル信号を入力し、この信号が表すサンプルをさらに間引きして第3のサンプリング間隔を有するマルチビットデジタル信号を出力する第2のデシメーションフィルタであって、
    前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しい処理時間を有し、その処理プログラムのアドレスが外部から与えられるAD変換スタートパルスによってリセットされる前記第2のデシメーションフィルタとを含む。

    【0016】ここで、前記AD変換モジュレータ部の処理時間と前記第1のデシメーションフィルタの処理時間と前記AD変換スタート同期回路の遅延時間との合計が、前記第3のサンプリング間隔とほぼ等しくなるように決定されても良い。

    【0017】以上において、前記AD変換スタート同期回路は、前記オーバーサンプリングに用いるクロックを入力して、前記第1のサンプリング間隔の整数倍の遅延時間制御を行っても良い。

    【0018】

    【作用】上記の様に構成した本発明に係るAD変換器によれば、従来のオーバサンプリング方式のAD変換器において入力アナログ信号と出力デジタル信号との間で発生していた最終的なサンプリング間隔程度の時間同期誤差を、オーバサンプリング時のサンプリング間隔程度にまで低減することができる。

    【0019】

    【実施例】以下、図面に基いて本発明の実施例について説明する。

    【0020】 実施例1本発明の実施例1に係るΔ−ΣオーバサンプリングAD
    変換器は、図1に示すように、大別してAD変換モジュレータ部11とデシメーションフィルタ部12で構成されており、デジメーション部12はAD変換スタート同期回路13とデジメーションフィルタI(14)、デシメーションフィルタII(15)で構成されている。

    【0021】このΔ−ΣオーバサンプリングAD変換器の動作は、AD変換モジュレータ部11に於いて、アナログ入力信号をビットレート1024ks/s(サンプル/
    秒)で、シリアルの2値のデジタル信号に変換し、この1ビットシリアルデータを次段のデシメーションフィルタ部12へ出力する。 AD変換モジュレータ部11は一定の処理時間(遅延時間)を要するので、これをτ 0とする。

    【0022】一方、デシメーションフィルタ部12においては、デシメーションフィルタI(14)が、入力された1ビットシリアルデータを間引き(デシメーション)して24ビットパラレルデータに変換し、さらに、
    デシメーションフィルタII(15)がこれを間引きして最終的なサンプリングレートを有する24ビットパラレルデータを出力する。 例えば、最終的なサンプリングレートとして2ks/s、1ks/s、500 s/s、または250
    s/s(サンプリング間隔にして0.5msec、1msec、2
    msec、または4msec)を得ようとするのであれば、10
    24ks/sの入力シリアルデータ中のサンプルを、デシメーションフィルタIにおいて1/16、1/32、1/
    64、または1/128に間引いて64ks/s、32ks/
    s、16ks/s、または8ks/sのレートに下げた24ビットパラレルデータを出力し、さらに、デシメーションフィルタIIにおいて1/32に間引いて最終的な出力データを求める。

    【0023】この動作において、デシメーションフィルタIで発生する遅延時間をτ 1 、デシメーションフィルタIIで発生する遅延時間をτ 2とする。 これらの遅延時間は、デシメーションフィルタの処理プログラムのアドレスをリセットする(アドレスを0にする)タイミングにより変化するので、任意のタイミングでリセットすれば、最終的なサンプリング間隔τ sと同程度の約0.5
    msec、1msec、2msec、または4msecの時間同期誤差が最大限生じてしまう。

    【0024】そこで、本実施例においては、AD変換スタート同期回路13において、AD変換モジュレータ部11の遅延時間τ 0とデシメーションフィルタIの遅延時間τ 1とAD変換スタート同期回路13の遅延時間τ
    の合計τ all (=τ 0 +τ 1 +τ)がAD変換の最終的なサンプリング間隔τ sにほぼ等しくなるように遅延時間τの制御を行う。 実際には、デシメーションフィルタIからデシメーションフィルタIIへのデータの受け渡しの際に遅延が生ずるので、τ allは次式に示す範囲内にあればよい。

    【数1】τ s −τ c <τ all ≦τ sここで、τ cはデシメーションフィルタIの出力クロックの周期 例えば、デシメーションフィルタIの出力クロックの周波数が64ks/sであれば、その周期τ cは16μsec となる。 この遅延時間の調整の様子を図2に示す。 AD変換スタート同期回路13は、1024kHz のクロックを用いて次式により遅延時間τの遅延時間制御を行う。

    【数2】τ=(N 0 +1)/クロック周波数 ここで、N 0は所定の正の整数 また、次式により遅延時間τ 0 +τを求める。

    【数3】τ 0 +τ=N 1 /クロック周波数 ここで、N 1は所定の正の整数 AD変換スタート同期回路13は、AD変換スタートパルスSTPが入力されてからτ 0 +τの遅延時間後に、
    デシメーションフィルタIの処理プログラムのアドレスをリセットする。

    【0025】一方、デシメーションフィルタIIの処理プログラムの処理時間τ 2は、AD変換の最終的なサンプリング間隔τ sにほぼ等しくなるように作られており、
    AD変換スタートパルスSTPで直接リセットされる。

    【0026】これにより、AD変換モジュレータ11の入力アナログ信号とデシメーションフィルタ部12からの24ビットデジタル出力信号との間の時間同期制度を約±1μsec にすることを可能にした。 尚、遅延時間を決定する値N 0とN 1は、外部から入力するようにしても良いし、AD変換スタート同期回路13の内部に持つようにしてもかまわない。

    【0027】図3はAD変換スタート同期回路13の詳細を示す図である。 AD変換スタート同期回路13は、
    τ(=(N 0 +1)/クロック(1024ks/s))の遅延時間制御とAD変換スタートパルスSTPによりデシメーションフィルタI及びIIの処理プログラムのアドレスをリセット制御する回路で構成されている。

    【0028】デジタルカウンタ34は、クロック(10
    24ks/s)で、N=0、1、2、…N 0 、0、1、2、
    …N 0 、0、1、2、…のカウント動作を行い出力するもので、書き込みアドレス制御はAD変換モジュレータが出力する伝送速度1024ks/sのシリアルデータをデジタルカウンタ34の出力する値のアドレスメモリに記憶する。 加算器35は、デジタルカウンタ34の示す値Nに1を加えた値を出力するもので、読出しアドレス制御回路は加算器の示す値のアドレスメモリのデータ1ビット、即ち、(N 0 +1)個前のクロックで書き込まれたデータを読出し、伝送速度1024ks/sで、次段のデシメーションフィルタIへ出力する。 これら一連の動作の結果、AD変換モジュレータの出力するシリアルデータとデシメーションフィルタIの入力シリアルデータとの間には、τ(=(N 0 +1)/クロック(1024ks
    /s))の時間差、すなわち遅延時間が生じたことになる。

    【0029】デジタルカウンタ36は、AD変換スタートパルスSTPの入力でカウントを開始し、クロック(1024ks/s)で1〜N 1までカウントするもので、
    リセット制御回路37はデジタルカウンタIの値がN 1
    に等しくなった時、リセット信号をデシメーションフィルタIへ出力する。 デシメーションフィルタIは、リセット制御回路37からのリセット信号で、処理プログラムのアドレスをリセットすることにより、AD変換モジュレータのアナログ入力信号とのサンプリング時間同期、及び、処理プログラム終了をAD変換のサンプリングタイムに同期させることが可能になる。 デシメーションフィルタIIはAD変換スタートパルスSTPで、処理プログラムのアドレスをリセットすることにより、前段のデシメーションフィルタIの処理プログラムの終了に同期させることが可能になる。

    【0030】なお、本実施例では、同期回路にメモリを用いたが、シフトレジスタを用いて構成することも可能である。

    【0031】 実施例2 Δ−ΣオーバサンプリングAD変換器のアナログ入力信号とデジタル出力信号との間の時間同期の高精度化を図るために、実施例1では同期回路をデシメーションフィルタIの前段、即ちデシメーションフィルタ部の入力側に置き、AD変換の最終的なサンプリング間隔0.5ms
    ec、1msec、2msec、また4msecに関係なく、±約1μ
    sec という高精度の時間同期を可能にした。

    【0032】実施例2では、実施例1と同程度の時間同期精度、すなわち±約1μsec という高精度が得られ、
    かつ実施例1に比べ低消費電力化を図った。 この動作について以下に説明する。 なお、低消費電力化の効果は、
    AD変換のサンプリング間隔やオーバサンプリングクロックなどによって異なるが、本実施例では、消費電力が実施例1の約 1/5 〜 1/10以下と非常に大きく改善される。

    【0033】本同期方式は、Δ−ΣオーバサンプリングAD変換器のアナログ入力信号とデジタル出力信号との間の時間同期の高精度化を図るため、図4に示すように、同期回路43をデシメーションフィルタ部42のデシメーションフィルタIの後段、すなわちデシメーションフィルタIとIIの間に設けることで、実施例1に比べ、時間同期精度が同程度の±約1μsec でかつ低消費電力化を実現するΔ−ΣオーバサンプリングAD変換器を可能にした。

    【0034】本発明のΔ−ΣオーバサンプリングAD変換器の同期動作は、AD変換モジュレータ部41に於いて、アナログ入力信号をビットレート1024ks/sでシリアルの2値のデジタル信号に変換し、次段へ出力する。 デシメーションフィルタ部42においては、図5に示すように、デシメーションフィルタI(44)で、A
    D変換の最終的なサンプリング間隔0.5msec、1mse
    c、2msec、または4msecに応じ、それぞれ1/16、1/3
    2、1/64または1/128 にデシメーションを施し、出力レートを64ks/s、32ks/s、16ks/sまたは8ks/sに下げた24ビットパラレルデータを出力し、また、AD変換スタートパルスSTPで、処理プログラムのアドレスのリセットを行う。 次段の同期回路43で、デシメーションフィルタIの出力する出力レート64ks/s、32ks
    /s、16ks/sまたは8ks/sの24ビットパラレルデータを、AD変換モジュレータ41に於ける処理時間(遅延時間)τ 0 、デシメーションフィルタIでの遅延時間τ
    1 、及び同期回路での遅延時間τの合計τall (=τ 0
    +τ 1 +τ)がAD変換の最終的なサンプリング間隔τ
    sにほぼ等しくなるようにτ(=(N 0 +1)/クロック)値だけ遅延する。

    【0035】遅延時間τは外部入力N 0値とクロックの周波数によって求める。 ここで、クロックはデシメーションフィルタIがAD変換のサンプリング間隔に応じ、
    出力する24ビットパラレルデータの出力レート64ks
    /s、32ks/s、16ks/sまたは8ks/sに同期したクロックである。 なお、τall (=τ 0 +τ 1 +τ)の時間精度は、AD変換モジュールの処理時間τ 0がτ 0 <1μ
    sec であり、デシメーションフィルタI(44)の処理時間τ 1はAD変換の最終的なサンプリング間隔0.5
    msec、1msec、2msec、または4msecに応じデシメーションフィルタI(44)の処理プログラム時間がそれぞれ1/16、1/32、1/64または1/28にデシメーションを施した出力レート64ks/s、32ks/s、16ks/sまたは8ks
    /sに等しくなるように造られているために、16μsec
    、32μsec 、64μsec または128μsec の値を取ることから、同期回路のデジタルカウンタ64の外部入力N 0値を例えば30とすることで、τall をほぼA
    D変換の最終サンプリング間隔0.5msec、1msec、2
    msec、または4msecに等しく制御することができる。

    【0036】デシメーションフィルタIIは、入力データを1/32にデシメーションし、AD変換の最終的なサンプリング間隔に応じた時間(τ s )で、24ビットデジタル信号を出力するよう動作する。 またデシメーションフィルタIIは、AD変換スタートパルスSTPで処理プログラムのアドレスをリセットし、前段からのデータが入力されるのを待つように、かつ処理プログラムの処理時間τ 2がτ sと等しく、すなわちτ 2 =τ sになるように作られていることで、入力データとの同期を可能にしている。

    【0037】AD変換スタート同期回路43の構成は、
    図6に示す如くτall がほぼτ sと等しくなる(数1)
    様にτの遅延時間制御を行う回路で構成され、AD変換スタートパルスSTPによりデシメーションフィルタI
    及びIIの処理プログラムのアドレスがリセット制御される。 その回路構成は、実施例1のそれと比べてτの遅延時間制御を行う回路がデシメーションフィルタIの後段に置かれ、かつデシメーションフィルタIへのリセット信号の遅延時間を制御するデジタルカウンタを用いていないところが異なっている。 また、メモリ容量は、実施例1のそれとほぼ同じ大きさであり、AD変換スタートパルスSTPでデシメーションフィルタIはその処理プログラムのアドレスをリセットする。 他の同期動作として、デシメーションフィルタIIは、その処理プログラムのアドレスをAD変換スタート信号でリセットし、前段からのデータが入力されるのを待ち、かつ処理プログラムの処理時間τ 2がτ sに等しくなるように、それぞれ動作を行う。

    【0038】実施例1と2の同期構成で大きく異なる点は、τの遅延時間制御回路の入力データのレートが、実施例1の1024ks/sに対し、実施例2の場合1/16〜1/
    128の64ks/s〜8ks/sとなる点である。 この違いが、
    同期動作の消費電力の差となって表われ、実施例2の消費電力は実施例1の1/5 〜1/10になる。

    【0039】なお、本実施例では、遅延時間制御回路(同期回路)にメモリを用いたが、シフトレジスタを用いて構成することも可能である。 またN 0を外部入力としたが同期回路内に持つ方法も可能である。

    【0040】 実施例3図7に本発明の実施例3に係るAD変換器の回路構成を示す。 実施例2に比べ、AD変換器のアナログ入力信号とデジタル出力信号との間の時間同期精度は劣るが、消費電力は実施例2と同様に低減することができ、製品開発の容易化を図った回路となっている。

    【0041】本時間同期方式のΔ−Σオーバサンプリング方式のAD変換器の構成は、実施例2、すなわち図4
    に示すものと類似しており、AD変換器スタート信号に於いてデシメーションフィルタIの処理プログラムのアドレスのリセット機能を持たない点が異なるものである。 この時間同期方式の精度は、実施例2に比べ、最大
    1/32劣化するが、デシメーションフィルタ部の開発の容易化を図ることができる。

    【0042】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一般的にオーバーサンプリングAD変換器において発生する、入力アナログ信号と出力デジタル信号との間の時間同期誤差を大幅に改善することができるので、特に、物理探査システムのように時間同期誤差が問題となるシステムにおいて、高精度な測定を可能とするものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施例1に係るAD変換器を示すブロック図である。

    【図2】実施例1のAD変換器の動作を示すタイムチャートである。

    【図3】実施例1のAD変換器における同期回路の詳細を示すブロック図である。

    【図4】本発明の実施例2に係るAD変換器を示すブロック図である。

    【図5】実施例2のAD変換器の動作を示すタイムチャートである。

    【図6】実施例2のAD変換器における同期回路の詳細を示すブロック図である。

    【図7】本発明の実施例3に係るAD変換器を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    11、41、71 AD変換モジュレータ部 12、42、72 デシメーションフィルタ部 13、43、73 AD変換スタート同期回路 14、44、74 デシメーションフィルタI 15、45、75 デシメーションフィルタII 31、61 メモリ 32、62 書き込みアドレス制御部 33、63 読出しアドレス制御部 34、36、64 デジタルカウンタ 35、65 加算器 37 リセット制御回路

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川部 喜朗 東京都港区赤坂2丁目17番22号(赤坂ツイ ンタワー東館) 株式会社地球科学総合研 究所内

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