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Air servocylinder system

阅读:529发布:2021-11-16

专利汇可以提供Air servocylinder system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide an air servocylinder system which can realize excellent position precision, the speed precision of super slow speed drive and followability.
CONSTITUTION: In the case of an air servocylinder system having a pneumatic pressure cylinder 1; control valves 6, 7 to control fluid pressure; a control circuit to control signals to the control valves 6, 7; and a position detecting means 2 that detects the drive position of the pneumatic pressure cylinder 1 and conducts feedback to the control circuit, the control valves are solenoid valves that conduct time opening/closing action according to pulse frequency, and these solenoid valves are made up of a solenoid valve 6 for feeding that carries out the feeding of air to a pressure chamber in the pneumatic pressure cylinder 1 and a solenoid valve 7 for discharge that carries out the discharge of the air of the pressure chamber, and the control circuit possesses an amplification means 4 to amplify a difference between the position sensor signal of the position detecting means 2 and an input signal inputted from the outside so as to command a free piston position to the control valves 6, 7; and a pulse conversion means 5 to convert a signal from the amplification means 4 into a pulse signal.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO,下面是Air servocylinder system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ピストンのパッキンが無潤滑状態で摺動速度の増大とともに摩擦係数が増大する性質の材質からなる超低速空気圧シリンダと、空気圧シリンダに供給される空気圧を制御する制御弁と、制御弁の駆動を制御する制御弁駆動回路と、空気圧シリンダの駆動位置を検出する位置検出手段とを有し、位置検出手段が検出した位置情報を制御回路にフィードバックして空気圧シリンダの駆動位置を制御するエアーサーボシリンダシステムにおいて、 前記制御弁が、パルス周波数に応じて時間開閉動作する電磁弁であって、前記空気圧シリンダ内の圧力室に空気圧供給源からの空気圧の供給を行う供給用電磁弁、及び圧力室の空気圧の排出を行う排出用電磁弁とから構成され、 前記制御回路が、前記制御弁に任意のピストン位置を指令するために外部から入力された入力信号と前記位置検出手段の位置センサ信号との差を増幅する増幅手段と、
    その増幅された信号を前記制御弁を駆動するためのパルス信号に変換するパルス変換手段とを有することを特徴とするエアーサーボシリンダシステム。
  • 【請求項2】 請求項1に記載のエアーサーボシリンダシステムにおいて、 前記制御弁が、 前記供給用電磁弁と、 前記排出用電磁弁と、 前記供給用電磁弁及び前記排出用電磁弁から供給或は排出される空気圧によって駆動され、前記空気圧シリンダ内の圧力室に供給する空気圧供給源からの空気圧を制御するためのメインバルブとによって構成されていることを特徴とするエアーサーボシリンダシステム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、空気圧により駆動されるシリンダユニットに関し、さらに詳細には超低速駆動が可能で、途中位置での停止も含めて正確な位置精度と、高い応答性能とを備えた位置制御シリンダユニットに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、半導体製造設備をはじめとする広範な分野において、物品の搬送用に流体圧シリンダユニットが使用されている。 例えば半導体製造分野においては、多種類の製造装置間もしくは装置内で、ウェハあるいはウェハカセットを搬送する必要があるからである。
    ここで、ウェハの搬送には高い位置精度が要求される場合が多い。 特にウェハ上に微細回路の加工を行う工程においては、位置決め精度の良否が製品歩留まりに大きく影響するからである。 また、半導体製造工程はその性質上パーティクルの発生やウェハへの衝撃を極度に嫌うため、超低速駆動であってもやはり高い位置精度が要求される。 このような場合、空気圧シリンダ以外の例えばパルスモータ等を駆動源とする方法も考えられるが、大形化や相当なコスト上昇を伴ってしまう。 そのため、小型化及び低コスト化が可能な空気圧シリンダを用いた搬送装置が望まれている。

    【0003】ここで、図12において、実公平5ー42
    242号公報により開示された従来のエアーサーボシリンダシステムを示す。 負荷51が、それを駆動する複動形空気圧シリンダ52内のピストン52cに係合したロッド52dの先端に設けられている。 その複動形空気圧シリンダ52は、ピストン52cによってヘッド側圧室52aと、ロッド側圧力室52bに仕切られている。
    そして、ヘッド側圧力室52aと、ロッド側圧力室52
    bには、それぞれ圧力調整を行うための電空比例弁5
    3,54が接続され、各々に空気源55が接続されている。

    【0004】一方、ロッド側には、負荷1の現在位置をアナログ信号として検出する直線運動形のポテンショメータ56が備えられている。 そして、そのポテンショメータ56にはA/D変換器57を介してマイクロコンピュータ58が接続されている。 また、このマイクロコンピュータ58には、フロッピーディスクドライブ59、
    計測値と設定値との誤差を表示する誤差表示器60、そして、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器61が接続されている。 更に、このD/A変換器6
    1には、PID調節器62を介して、電空比例弁53,
    54に接続されたサーボアンプ63に接続されている。
    この電空比例弁53,54は、与えられた電圧値に比例して弁開度を調節する機能を有する弁である。

    【0005】このような構成によるエアーサーボシリンダシステムは次のように作用する。 電空比例弁53,5
    4の開閉動作により、空気源55から供給される空気圧の調整が行われる。 先ず、フロッピーディスクドライブ59からマイクロコンピュータ58に目標停止位置が設定される。 そして、負荷51の現在位置がポテンショメータ56で検出され、その検出信号がA/D変換器を介して割り込み処理によりマイクロコンピュータ58に入力される。 ここで、目標停止位置との誤差が演算され、
    制御電圧信号が出力される。

    【0006】その制御電圧信号は、D/A変換器61によりアナログ電圧信号に変換された後、PID調節器6
    2を介してサーボアンプ63に入力される。 そして、サーボアンプ63から電流信号として電空比例弁53,5
    4のソレノイドに送られ、空気圧シリンダ52内の圧力室52a,52bの一方に空気圧を供給すると共に、他方から排気することによりピストン52cを駆動する。
    そして、駆動終期においては、順次減少する複数の信号を断続的なパルスとして電空比例弁に印加して、目標停止位置に精度良く停止するよう速度を漸減させるようにしたものである。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した従来のエアーサーボシリンダシステムにおいては、以下の問題点があった。 例えば半導体製造設備のウェハ搬送装置等で要求される超低速駆動に関しては何ら考慮されておらず、これら従来技術による空気圧シリンダで超低速駆動を行うと、飛び出し現象の繰り返し、いわゆるステップスリップ現象が起こり、ピストンは段付きの動きを示しスムーズな駆動が得られないものとなる。

    【0008】そこで、この現象について図13に示した一般的なピストンを参照して説明する。 図13の空気圧シリンダが、一定速度で左向きに駆動している状態(以下、定常状態という)を考える。 この定常状態では、図13中の推力F4は推力F3より僅かに大きく、そして推力F4と推力F3との差による駆動力が、速度Vに対応する摩擦力Fgと釣合い、定速(V)摺動状態となっている。

    【0009】この状態から、何らかの外乱により、速度Vより少し速い速度V1に、摺動速度が変化したとする。 すると、速度V1に対応する摩擦力Fhは、摩擦力Fgより小さいので、推力F4と推力F3との差による駆動力が摩擦力Fhに打ち勝ち、ピストンはさらに加速されることになる。 このときピストンは急激に加速され、図中の作用室の圧力P3および圧力P4に無視できない影響を与える。 すなわち、作用室3は圧縮を受けるので、圧力P3は高くなる一方、作用室4は膨張するので、圧力P4は低くなる。 この結果、推力F4は小さくなり、推力F3は大きくなる。

    【0010】そして推力F4と推力F3との大小関係が逆転すると、こんどはピストンは減速され、摺動速度は低下することになる。 そして、摺動速度が下がると摩擦力が増加するので、さらに強く減速され、停止または停止に近い状態になってしまう。 そしてピストンが停止して(または停止に近い状態で)いるときに、これを再始動するためには、摩擦力Fgより大きい摩擦力F01に打ち勝つために、定常状態での駆動力より大きい駆動力が必要となる。 そのような大きい駆動力を印加した場合は、摺動速度が定常状態での速度Vに落ち着くことはなく、ピストンは過剰に加速されることになり、こうした速度変化を繰り返すこととなる。

    【0011】そのため、上記した従来のエアーサーボシリンダシステムでは、駆動終期に順次減少する複数の信号を断続的なパルスによって速度を漸減させ、オーバーラン極力防止するようにしたものであるが、外乱による速度変化に対応するものではなく、安定した速度を維持することが困難となり、追随性が悪く結果として位置精度が低下することとなる。 特に、半導体製造装置(特に、ステッパー等写真露光装置)のウェハ搬送機構では、回路パターンの加工寸法に応じてサブミクロンレベルの位置決め精度が要求されるため、数mm/秒程度若しくはそれ以下の駆動速度を必要としている。 従って、
    こうした段付き駆動をそのままウェハ搬送に用いては、
    必要な位置精度は得られるべくもない。 また、ウェハとウェハホルダもしくはウェハカセットとの衝突が多数回起こり、半導体製造上好ましくないパーティクル発生やウェハ内部の欠陥発生の原因ともなる。

    【0012】本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、優れた位置精度、超低速駆動の速度精度および追随性を実現できるエアーサーボシリンダシステムを提供することを目的とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】本発明のエアーサーボシリンダシステムは、ピストンのパッキンが無潤滑状態で摺動速度の増大とともに摩擦係数が増大する性質の材質からなる超低速空気圧シリンダと、空気圧シリンダに供給される空気圧を制御する制御弁と、制御弁の駆動を制御する制御弁駆動回路と、空気圧シリンダの駆動位置を検出する位置検出手段とを有し、位置検出手段が検出した位置情報を制御回路にフィードバックして空気圧シリンダの駆動位置を制御するエアーサーボシリンダシステムにおいて、前記制御弁が、パルス周波数に応じて時間開閉動作する電磁弁であって、前記空気圧シリンダ内の圧力室に空気圧供給源からの空気圧の供給を行う供給用電磁弁、及び圧力室の空気圧の排出を行う排出用電磁弁とから構成され、前記制御回路が、前記制御弁に任意のピストン位置を指令するために外部から入力された入力信号と前記位置検出手段の位置センサ信号との差を増幅する増幅手段と、その増幅された信号を前記制御弁を駆動するためのパルス信号に変換するパルス変換手段とを有するものである。 また、本発明のエアーサーボシリンダシステムは、前記制御弁が、前記供給用電磁弁と、前記排出用電磁弁と、前記供給用電磁弁及び前記排出用電磁弁から供給或は排出される空気圧によって駆動され、
    前記空気圧シリンダ内の圧力室に供給する空気圧供給源からの空気圧を制御するためのメインバルブとによって構成されているものである。

    【0014】

    【作用】前記構成による本発明のエアーサーボシリンダシステムでは、位置検出手段が空気圧シリンダにおけるピストン位置を検知し、位置センサ信号として出力する。 そして、シリンダに任意のピストン位置を指令する入力信号と、位置検出手段からの位置センサ信号とが制御回路に入力される。 制御回路では、増幅手段がその入力信号と位置センサ信号との差が増幅され、その増幅された信号がパルス変換手段に入力され、パルス変換手段によって増幅手段から入力された信号がパルス変換されて制御弁に入力される。 そして、制御弁では、供給用電磁弁と排出用電磁弁とが、入力されたパルス信号のパルス周波数に応じて時間開閉動作し、空気圧供給源からの空気圧が空気圧シリンダの圧力室に供給され、あるいは排出される。

    【0015】前記構成を有する本発明では、ピストンとシリンダの間の空気圧シールを受け持つパッキンとして、摺動速度の増大とともにその摩擦係数が増大する材質のものを用い、該パッキン部分を無潤滑下にて使用する。 そのため、ステップスリップの発生に対しても即時に対応でき、高い速度精度、位置精度が可能となった。
    また、本発明のエアーサーボシリンダシステムでは、空気圧供給源から空気圧シリンダに供給する空気圧を制御するメインバルブを、更に供給用電磁弁と排出用電磁弁とによってメインバルブへの空気圧の供給或は排出によって駆動する。 これは、メインバルブによって空気圧を供給するので、応答性の高い駆動を行うことができる。

    【0016】

    【実施例】以下、本発明のエアーサーボシリンダシステムを具体化した第1実施例を図面を参照して説明する。
    まず、本実施例のエアーサーボシリンダシステムの制御系全体について図1に基づき説明する。 図1において、
    エアーサーボシリンダシステムは次のような構成を有する。 超低速単動空気圧シリンダ(以下、単に「空気圧シリンダ」という)1に、空気圧シリンダ1のピストンと連動して、その位置と比例する電圧信号を出力することにより、空気圧シリンダ1のピストン位置を検知するポテンショメータ2が係設されている。 そして、空気圧シリンダ1に供給する空気圧を調整する給気用電磁弁6、
    排出用電磁弁7とが空気圧シリンダ1に接続され、空気圧の供給又は排出を行なうよう構成されたものである。

    【0017】さらに、制御特性微調整のためのアンプ3
    がポテンショメータ2に接続され、コントローラ9からの入力信号とアンプ3からの位置センサ信号との差を増幅する比例ゲイン4がそれぞれに接続されている。 そして、比例ゲイン4からの増幅信号をパルス変換するパルス変換器5が、給気用電磁弁6、排出用電磁弁7それぞれに接続されている。 また、供給用電磁弁6に接続されたエアボンベ8は、空気圧シリンダ1に空気圧を供給するものである。

    【0018】次に、エアーサーボシリンダシステムを構成する空気圧シリンダ等について、図面に基づき説明する。 図2は、空気圧シリンダの外観を示す斜視図である。 また、図3は空気圧シリンダの左方からの側面図である。 空気圧シリンダは、上部にポテンショメータ2
    と、供給用、排出用電磁弁(以下、単に「電磁弁」という)6,7と制御回路10とを固設して一体としたものである。 制御回路10は、前記のアンプ3と比例ゲイン4及びパルス変換手段5を内蔵するものであり、これらは電磁弁6,7の弁開閉を制御する機能を有するものであり、その詳細については後述する。 一方、図3では、空気圧シリンダ1上に、カバー11がポテンショメータ2等を覆って設けられている。 そして、そのカバー11には、コントローラ9からの入力信号を供給するための電気信号コネクタと、ポテンショメータ3を調節するための調節手段が設けられている。 また、カバーとは別にエアボンベからの空気圧を取り入れるためのエアー供給ポート13、エアーシリンダ2内の空気圧を大気へ放出するためのエアー排出ポート14が設けられている。

    【0019】かかる空気圧シリンダ1及びその空気圧シリンダ1に係設されたポテンショメータ3の断面図を図4に示す。 空気圧シリンダ1は、シリンダハウジング2
    1によりその外形を形成している。 シリンダハウジング21は、密閉リング24によってピストン駆動室25
    と、ピストンロッド23をポテンショメータ3に連結するための連結室26とに分離されている。 そして、そのピストン駆動室25は、軸方向に摺動自在に嵌合されるピストン22が嵌挿され、更に圧力室25aと作用室2
    5bとに分離されている。 ここで、圧力室25aは、密閉リング24とピストン22によって仕切られた空間であり、電磁弁6,7により調節される空気圧が供給されるポート27が形成されている。 一方、作用室25b
    は、ピストン25と密閉蓋29によって仕切られた空間であり、ピストン25を圧力室15a方向へ付勢する復帰バネ28が挟持されている。

    【0020】ピストン22は、その外周面に環状凹溝3
    0が形成され、そこに空気圧をシールするためのリング状パッキン31が2本重合して嵌装されている。 また、
    ピストン22の中心を貫いて固着されたピストンロッド23は、密閉リング24と密閉蓋29を貫いて設けられている。 この密閉リング24の内周面には環状凹溝32
    が形成され、そこに空気圧をシールするためのリング状パッキン33が2本重合して嵌装されている。 一方、密閉蓋29の内周面には、ピストン22の駆動の際ピストンロッド23が回転しないように、環状のゴムよりなる回り止め34が設けられている。 また、連結室26は、
    蓋35によって閉じられている。

    【0021】そして、リング状パッキン31とシリンダハウジング21の内壁との間の摺動には、潤滑剤を全く使用せず、リング状パッキン31は無潤滑下において、
    摺動速度の増大とともにその摩擦係数が増大する性質を持つ材質から成り、ここではフッ素樹脂製のものである。 かかる空気圧シリンダ1は、エアボンベ8からの空気圧の供給を、電磁弁6により調節した上で、圧力室2
    5aに受ける。 一方、圧力室25a内の圧力が高すぎる場合には、電磁弁7によって大気へ排出する。 従って、
    電磁弁6,7の弁開度の変化により圧力室25aに供給される空気圧が変化すると、ピストン22は、圧力室2
    5aの圧力と復帰バネ28の付勢力との均衡により所定の位置へ移動する。

    【0022】空気圧シリンダ1の上部にはポテンショメータ2が設けられている。 ポテンショメータ2は、空気圧シリンダ1のピストンロッド23と連動しており、もって空気圧シリンダ1におけるピストン22の位置をモニタするものである。 ポテンショメータ2内には不図示の可変抵抗が内蔵されている。 かかる可変抵抗から図中右方には、抵抗ロッド36が延出している。 抵抗ロッド36は軸方向に摺動可能であり、可変抵抗の内部の接点位置を変えることにより、2次電圧を変えるものである。 そして、連結室26内のピストンロッド23の端部と、抵抗ロッド31の端部は、連結バー37を介して機械的に連結されている。 したがって、ピストンロッド2
    3と抵抗ロッド36とは相互に連動し、ピストンロッド23が駆動され軸方向に摺動すると抵抗ロッド36も軸方向に摺動し、2次電圧を変える。 かかる可変抵抗の2
    次電圧は、空気圧シリンダ2のピストン22の現在位置を示すポテンショメータ2の出力信号として、図1に示すようにアンプ3を介してコントローラ9からの入力信号と比較され比例ゲイン4に入力される。

    【0023】次に、前記構成を有するエアーサーボシリンダシステムの動作について説明する。 まず、コントローラ9が、生産計画による搬送手順に基づき、空気圧シリンダ1のピストン位置を決定し、これを基準信号としてアンプ3からの信号と比較して比例ゲイン4に伝達する。 そして、比例ゲイン4は、かかる2つの信号の差を増幅し、その増幅信号をパルス変換器5へ入力し、そこでパルス信号に変換して開閉信号として電磁弁6,7へ伝達する。 電磁弁6,7は、パルス周波数に応じた時間開閉動作することで圧力室内の圧力を調節する。 そしてパルス周波数による弁の時間開閉によりパルス状の空気圧が供給され、あるいは排出されることにより、空気圧シリンダ2、即ち、圧力室25aの空気圧を調節する。

    【0024】そのため、空気圧シリンダ1は、以下の動作をする。 まず、圧力室25aに高い圧力が供給されている状態から低い圧力に下げられた場合を考える。 このとき空気圧シリンダ1は、圧力室25aの圧力が下がるとピストン22に働いていた力の釣合が破れ、復帰バネ28の付勢力が上回ることとなる。 このためピストン2
    2は左方へ、再び圧力室25aの圧力と復帰バネ28の付勢力とが釣り合う位置まで移動する。 すなわちピストン22と密閉リングが接する状態になる。

    【0025】次に、圧力室25aに低い圧力が供給されている状態から高い圧力に上げられた場合を考える。 このとき空気圧シリンダ1は、はじめピストン22と密閉リングが接した状態にある。 圧力室25aの圧力が上がると、ピストン22に働いていた力の釣合が破れ、圧力室25aの圧力が上回ることとなる。 このためピストン22は、圧力室25aの圧力と復帰バネ28の付勢力とが釣り合う位置まで移動する。 すなわち空気圧シリンダ1は、ピストン22が右方へ移動し図4に示す状態になる。

    【0026】次に、かかる本実施例のエアーサーボシリンダシステムの、位置精度の測定結果について説明する。 測定は、全体コントローラ9からのコマンド信号を0V→5Vに、または5V→0Vに変化させ、このときの空気圧シリンダ2におけるピストン22の位置を実測することによって行った。 測定結果を図5のグラフに示す。 図5のグラフは、横軸にコマンド信号の電圧を、縦軸にピストンストロークをとったものであり、実線は押し出し時(0V→5V)、破線は吸引時(5V→0V)
    における測定結果である。 図5によれば、ピストンストロークは、コマンド電圧の0Vから5Vまでの変化に対して、0mmから45mmまで変化しており、直線性も良好である。 また、図中実線と破線とがほとんど乖離していないことから、ピストン22の動きにおけるヒステリシス成分は無視できることがわかる。 これらのことから、エアーサーボトシリンダの位置精度が優れていることが理解できる。

    【0027】更に、高精度のポテンショメータを用いた場合と比較してみる。 図6は、押し出し時のピストンの位置精度を測定したものであり、図7は、ヒステリシスを比較したものである。 先ず、図6に示されているように、従来のポテンショメータを用いた場合では、位置ズレ最大0.4パーセントのズレが生じるのに対し、本実施例のものでは、最大で0.2パーセントであり、その精度が倍に向上したことが分かる。 次に、ヒステリシスに関しては、図7に示されているように、従来のポテンショメータを用いた場合では0.2パーセントほどのズレが生じるのに対し、本実施例のものでは、ほぼ0.1
    パーセントであり、位置精度が優れていることが理解できる。 また、空気圧シリンダに超低速空気圧シリンダを用いることで、ステップスリックを効果的に防止でき、
    これも上記した位置精度の向上の要因となっている。

    【0028】続いて、本実施例のエアーサーボシリンダシステムの、超低速での追随性の実測結果を図8に示して説明する。 測定は、コントローラ9から与えられるコマンド信号を、0V→5V(図8(a))或は5V→0
    V(図8(b))の信号とし、そのときにおけるポテンショメータ2の出力値を記録することにより行った。 このときのピストンスピードは0.6mm/secである。 また、図8(a),(b)に示すのは、コントローラ9からのコマンド値(カーブA)と、そのときのポテンショメータ3の出力値(カーブB)との時間変化を示すグラフである。

    【0029】そしてこの図から、いずれの場合であっても、エアーサーボシリンダシステムにおけるポテンショメータ2の出力値は、1V→5V或は5V→1Vを呈しており、直線性も良好であることが分かる。 特に、コマンド信号に対する遅れが見られないことから、エアーサーボシリンダシステムが、良好な追随性を有していることが理解される。 ポテンショメータ2の出力値は、ハンチングやオーバーシュートも起こしていない。 これらのことおよび図5の結果から、エアーサーボシリンダシステムは、0.6mm/sec程度の速度域においても、
    位置精度および速度精度が優れていることが理解される。

    【0030】次に、本発明のエアーサーボシリンダシステムの第2実施例について説明する。 図9は、本実施例のエアーサーボシリンダシステムの制御系全体について示した図である。 本実施例において、第1実施例と同様の部分は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。 本実施例では、供給用電磁弁6と排出用電磁弁7にはメインバルブ41が接続されている。 そして、そのメインバルブ41の入力ポートにはエアボンベ8が接続され、出力ポートには空気圧シリンダ1が接続されている。

    【0031】次に、メインバルブ41の構成について説明する。 図10はメインバルブ41の断面を示した図である。 メインバルブ本体42の上面には、供給用電磁弁6排出用電磁弁7に接続される給排気孔43が形成され、ダイヤフラム室44に連通している。 このダイヤフラム室44は、ダイヤフラム45によって更に下の空間とは区別されている。 その下の空間はメインバルブ本体42の外部への通気孔46が設けられて流体が自由に流れるようになっている。 しかし、この下の空間との区別は、中心を下方に伸びる押圧部48によって形成されたダイヤフラム板47の周りを、ダイヤフラム45で張り渡すように遮断されている。 そして、ダイヤフラム板4
    7下部に設けられた押圧部48下方には、スプリング4
    9によって上方に付勢された弁体50が、その付勢力によって弁座51に当接されている。 これにより、メインバルブ本体42に形成された流路52が、入力ポート5
    3側と出力ポート54側とに区別された。

    【0032】このような構成による本実施例のエアーサーボシリンダシステムによれば、比例ゲイン4からの出力信号をパルス変換器5によってパルス信号に変換し、
    供給用電磁弁6と排出用電磁弁7が駆動され、メインバルブ41のダイヤフラム室44内への空気圧の供給または排出が行われる。 このとき、ダイヤフラム室44内の圧力調整によりダイヤフラム45が上下に移動し、同時にダイヤフラム板47下部の押圧部48も移動する。 そのため、押圧部48の下部先端に配設された弁体50をスプリング49の付勢力に反して上下に移動させる。 これによって、エアボンベ8から入力ポート53に供給される空気圧が流路52を流れて、更に出力ポート54から空気圧シリンダ1へ所定圧力の空気圧が供給され、ピストン位置が制御される。

    【0033】本実施例のエアーサーボシリンダシステムでは、上記第1実施例のものと同様の位置精度、駆動の安定性に優れると共に、メインバルブ41を用いたことにより、高応答サーボシリンダとなる。 そこで、本実施例の応答性をメインバルブを用いないものとの比較を図11に示す。 ここで図(a)が本実施例によるものであり、図(b)がメインバルブを用いないものである。 これから、従来のものが、ピストン22の全駆動(45m
    m)するのに2秒程度必要であるのに、本実施例のものでは1.2秒程度で全駆動を行うことができた。

    【0034】以上、本発明のエアーサーボシリンダシステムの実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
    例えば、実施例で用いた超低速空気圧シリンダの変わりに、ベロフラム式空気圧シリンダとすることも可能である。 また、例えば、実施例で用いたポテンショメータに変えて、磁気リニアスケールや光学式リニアスケール、
    又は省スペースを考えてロータリーエンコーダを用いることも可能である。

    【0035】

    【発明の効果】上記構成を有する本発明のエアーサーボシリンダシステムは、制御弁が、パルス周波数に応じて時間開閉動作する電磁弁であって、空気圧シリンダ内の圧力室に空気圧供給源からの空気圧の供給を行う供給用電磁弁、及び圧力室の空気圧の排出を行う排出用電磁弁とから構成され、制御回路が、制御弁に任意のピストン位置を指令するために外部から入力された入力信号と位置検出手段の位置センサ信号との差を増幅する増幅手段と、その増幅された信号を前記制御弁を駆動するためのパルス信号に変換するパルス変換手段とを有するもので、優れた位置精度、超低速駆動の速度精度およびその追随性を実現できる位置制御シリンダユニットを提供することが可能となった。 また、本発明のエアーサーボシリンダシステムは、前記制御弁が、前記供給用電磁弁と、前記排出用電磁弁と、空気圧供給源に接続され、前記供給用電磁弁と前記排出用電磁弁とにより駆動され、
    前記空気圧シリンダ内の圧力室に空気圧の供給を行うメインバルブによって構成されているので、位置精度、駆動の安定性に優れると共に、高い応答性能を備えたものを提供することが可能となった。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1実施例のエアーサーボシリンダシステムの制御系全体を示す図である。

    【図2】本発明の第1実施例のエアーサーボシリンダシステムの外観を示す斜視図である。

    【図3】本発明の第1実施例のエアーサーボシリンダシステムの左方からの側面図である。

    【図4】本発明の第1実施例の空気圧シリンダ及びその空気圧シリンダに係設されたポテンショメータの断面図である。

    【図5】本発明の第1実施例のエアーサーボシリンダシステムの位置精度の測定結果を示すグラフを表した図である。

    【図6】押し出し時のピストンの位置精度を測定したグラフを表した図である。

    【図7】ピストンのヒステリシスを表したグラフを示した図である。

    【図8】超低速での追随性の実測結果を表したグラフを示した図である。

    【図9】本発明の第2実施例のエアーサーボシリンダシステムの制御系全体を示す図である。

    【図10】メインバルブの断面を示した図である。

    【図11】ピストンの応答性を表したグラフを示した図である。

    【図12】従来のエアーサーボシリンダシステムの制御系全体を示す図である。

    【図13】空気圧シリンダの1例のシール部分の構造を示す断面図である。

    【符号の説明】

    1 空気圧シリンダ 2 ポテンショメータ 3 アンプ 4 比例ゲイン 5 パルス変換器 6 供給用電磁弁 7 排出用電磁弁 8 エアボンベ

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