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Level winding structure of fishing reel

阅读:215发布:2024-02-14

专利汇可以提供Level winding structure of fishing reel专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a level winding structure for a fishing reel, capable of winding up a fishing thread according to the size of the fishing thread on a spool in high efficiency. SOLUTION: This level winding structure 6 for a fishing reel, for winding up a fishing thread on a spool by shifting the fishing thread in the axis direction by a rotor and a spool facing to the rotor and shifting in the axis direction of the rotor, has a moving structure 17 and a rotation-transmitting structure 18. The moving structure 17 moves the spool in the axial direction. The rotation- transmitting structure 18 transmits the rotation of the rotor to the moving structure 17 so that the spool may be moved in the prescribed moving distance according to the size of the fishing thread.,下面是Level winding structure of fishing reel专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】回転体と前記回転体に対向しかつ前記回転体の軸方向に相対移動する移動体とにより釣り糸を前記軸方向にずらしてリール本体に装着されたスプールに巻き付けるための釣り用リールのレベルワインド機構であって、 前記移動体を前記軸方向に往復移動させるための移動機構と、 釣り糸の糸径に応じて前記回転体一回転当たり所定の移動量で前記移動体を移動させるように前記回転体の回転を前記移動機構に伝達する回転伝達手段と、を備えた釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項2】前記回転伝達手段は、前記糸径に応じて少なくとも前記スプールの糸巻部の中央部において前記所定の移動量で前記移動体を移動させるように前記回転を伝達する、請求項1に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項3】前記回転伝達手段は、前記糸径分の距離からその倍の距離までの範囲で前記移動体を移動させるように前記回転を伝達する、請求項1又は2に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項4】前記釣り用リールはスピニングリールであり、前記移動体は前記スプールであり、前記回転体はロータであり、 前記回転伝達手段は、前記スプールが前記所定の移動量で往復移動するように前記ロータの回転を前記移動機構に伝達する、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項5】前記移動機構は、 前記スプールの軸方向に沿って配置され外周に螺旋溝が形成された螺軸と、 前記螺軸に螺合して前記スプールを往復移動させる移動部材と、 前記螺軸に沿って配置され前記移動部材を案内するガイド部材とを有し、 前記回転伝達手段は前記螺軸に前記ロータの回転を伝達する、請求項4に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項6】前記螺旋溝は、前記螺軸の外周に交差して形成されている、請求項5に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項7】前記ロータは釣り糸を案内するラインローラを有し、前記ラインローラは、2mm以下の幅の周溝を外周に有している、請求項4から6のいずれかに記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項8】前記釣り用リールは両軸受リールであり、
    前記回転体は前記スプールであり、前記移動体は前記スプールに対向して配置された釣り糸ガイドであり、 前記回転伝達手段は、前記釣り糸ガイドが前記移動量で往復移動するように前記スプールの回転を移動機構に伝達する、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項9】前記移動機構は、 前記スプールに対向しかつ前記スプールの軸方向に沿って配置され外周に螺旋溝が形成された螺軸と、 前記螺軸に螺合して前記釣り糸ガイドを往復移動させる移動部材と、 前記螺軸に沿って配置され前記移動部材を案内するガイド部材とを有し、 前記回転伝達手段は前記螺軸に前記スプールの回転を伝達する、請求項8に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項10】前記螺旋溝は、前記螺軸の外周に交差して形成されている、請求項9に記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項11】前記釣り糸ガイドは、2mm以下の幅の周溝を外周に有するガイドローラを有する、請求項8から10のいずれかに記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 【請求項12】前記スプールは、筒状の糸巻部と糸巻部の両端から実質的に垂直に拡がるフランジ部とを有する、請求項1から11のいずれかに記載の釣り用リールのレベルワインド機構。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、レベルワインド機構、特に、回転体と回転体に対向しかつ回転体の軸方向に相対移動する移動体とにより釣り糸をスプールに軸方向にずらして巻き付けるための釣り用リールのレベルワインド機構に関する。

    【0002】

    【従来の技術】釣り用リールには、回転体と回転体に対向しかつ回転体の軸方向に相対移動する移動体とにより釣り糸をスプールに軸方向にずらして巻き付けるためのレベルワインド機構が設けられている。 両軸受リールには、釣り糸ガイド(移動体の一例)に案内された釣り糸をスプール(回転体の一例)に軸方向にずらしてほぼ均等に巻き付けるためにレベルワインド機構が設けられている。 また、スピニングリールには、回転するロータ(回転体の一例)の先端に設けられたラインローラにより案内された釣り糸をスプール(移動体の一例)にほぼ均等に巻き付けるためのレベルワインド機構が設けられている。

    【0003】両軸受リールでは、レベルワインド機構により釣り糸ガイドをスプールの回転に連動してスプール軸方向に往復移動させている。 この両軸受リールのレベルワインド機構は、スプールと平行に配置され外周面に交差する螺旋溝が形成された螺軸と、螺軸に係合する係合部を有し釣り糸ガイドが装着された移動部材と、移動部材を軸方向に移動自在に支持するガイド部材と、螺軸をスプール又はマスターギアに連動して回転させる回転伝達機構とを有している。

    【0004】スピニングリールでは、レベルワインド機構によりスプールをロータの回転に連動して軸方向に往復移動させている。 このスピニングリールのレベルワインド機構は、スプール軸に平行に配置され外周面に交差する螺旋溝が形成された螺軸と、螺軸に係合する係合部を有しスプール軸が固定された移動部材と、移動部材を軸方向に移動自在に支持するガイド部材と、螺軸をロータを回転させるためのマスターギアに連動して回転させる回転伝達機構とを有している。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】前記従来のレベルワインド機構では、回転体一回転当たりの移動体の移動量は、いずれのリールとも螺軸のリードによって決定される。 このリード角は、下層の釣り糸と上層の釣り糸とができるかぎり重ならないように設定されている。 このため、スプールでの糸巻形状に極端な段差は生じにくい。 しかし、糸と糸との間の空間が多くなるため、釣り糸自体の体積に対する糸巻全体の体積が大きくなる。 したがって、計算される釣り糸の体積に対してスプールの糸巻部分の容量を十分に大きくする必要がある。 この結果、スプールでの糸巻効率が低下しスプールの大型化を招いている。 しかも、下層と上層とが重ならないように設定しても表面の細かな凹凸が避けられない。

    【0006】本発明の課題は、釣り糸の糸径に応じて釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようにすることにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、回転体と回転体に対向しかつ回転体の軸方向に相対移動する移動体とにより釣り糸を軸方向にずらしてリール本体に装着されたスプールに巻き付けるための機構であって、移動機構と、回転伝達手段とを備えている。 移動機構は、移動体を軸方向に往復移動させるためのものである。 回転伝達手段は、釣り糸の糸径に応じて回転体一回転当たり所定の移動量で移動体を移動させるように回転体の回転を移動機構に伝達するものである。

    【0008】このレベルワインド機構では、移動機構により移動体が回転体の軸方向に往復移動する。 このときの移動体は、回転伝達手段により釣り糸の糸径に応じて回転体一回転当たり所定の移動量で移動するように移動機構に伝達された回転により往復移動する。 このため、
    釣り糸間の隙間を少なく巻くことができ、釣り糸の糸径に応じて釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0009】発明2に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明1に記載の機構において、回転伝達手段は、糸径に応じて少なくともスプールの糸巻部の中央部において所定の移動量で移動体を移動させるように回転を伝達する。 この場合には、糸径に応じて少なくともスプールの糸巻部の中央部において移動体が移動するので、少なくとも中央部で釣り糸を効率よくスプールに巻き取れるようになる。

    【0010】発明3に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明1又は2に記載の機構において、回転伝達手段は、糸径分の距離からその倍の距離までの範囲で移動体を移動させるように回転を伝達する。 この場合には、一回転当たり糸径の2倍以下の範囲でしかスプールに巻付けた釣り糸がずれないので、釣り糸を密に巻くことができ、釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0011】発明4に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、釣り用リールはスピニングリールであり、移動体はスプールであり、回転体はロータであり、回転伝達手段は、スプールが所定の移動量で往復移動するようにロータの回転を移動機構に伝達する。 この場合には、ロータが回転するとその回転が移動機構に伝達され、スプールが糸径に応じた所定の移動量で往復移動するようになるので、スピニングリールにおいて簡単な構成で釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0012】発明5に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明4に記載の機構において、移動機構は、
    スプールの軸方向に沿って配置され外周に螺旋溝が形成された螺軸と、螺軸に螺合してスプールを往復移動させる移動部材と、螺軸に沿って配置され移動部材を案内するガイド部材とを有し、回転伝達手段は螺軸にロータの回転を伝達する。 この場合には、回転伝達手段によりロータの回転を変速して螺軸に伝達すると、螺軸と移動部材との係合によりロータの回転が移動部材の直線運動に変換され、糸径に応じた移動量でスプールが往復移動する。 このため、回転伝達手段による変速比を糸径に応じて設定することで簡単な構成で釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0013】発明6に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明5に記載の機構において、螺旋溝は、螺軸の外周に交差して形成されている。 この場合には、螺軸の一方向の回転で移動部材を往復移動させることができる。 発明7に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明4から6のいずれかに記載の機構において、ロータは釣り糸を案内するラインローラを有し、ラインローラは、2mm以下の幅の周溝を外周に有している。 この場合には、細い釣り糸でも精度良くラインローラの周溝で案内してスプール上に密に巻き付けることができる。

    【0014】発明8に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、釣り用リールは両軸受リールであり、回転体はスプールであり、移動体はスプールに対向して配置された釣り糸ガイドであり、回転伝達手段は、釣り糸ガイドが移動量で往復移動するようにスプールの回転を移動機構に伝達する。 この場合には、スプールが回転するとその回転が移動機構に伝達され、釣り糸ガイドが糸径に応じた所定の移動量で往復移動するようになるので、両軸受リールにおいて簡単な構成で釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0015】発明9に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明8に記載の機構において、移動機構は、
    スプールに対向しかつスプールの軸方向に沿って配置され外周に螺旋溝が形成された螺軸と、螺軸に螺合して釣り糸ガイドを往復移動させる移動部材と、螺軸に沿って配置され移動部材を案内するガイド部材とを有し、回転伝達手段は螺軸にスプールの回転を伝達する。 この場合には、回転伝達手段によりスプールの回転を変速して螺軸に伝達すると、螺軸と移動部材との係合によりスプールの回転が移動部材の直線運動に変換され、糸径に応じた移動量で釣り糸ガイドが移動する。 このため、回転伝達手段による変速比を糸径に応じて設定することで簡単な構成で釣り糸をスプールに効率よく巻き取れるようになる。

    【0016】発明10に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明9に記載の機構において、螺旋溝は、
    螺軸の外周に交差して形成されている。 この場合には、
    螺軸の一方向の回転で移動部材を往復移動させることができる。 発明11に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明8から10のいずれかに記載の機構において、釣り糸ガイドは、2mm以下の幅の周溝を外周に有するガイドローラを有する。 この場合には、細い釣り糸でも精度良くガイドローラの周溝で案内してスプール上に密に巻き付けることができる。

    【0017】発明12に係る釣り用リールのレベルワインド機構は、発明1から11のいずれかに記載の機構において、スプールは、筒状の糸巻部と糸巻部の両端から実質的に垂直に拡がるフランジ部とを有する。 この場合には、スプール上で層状に巻き付けられる釣り糸の各糸巻層の長さが一定になるので、釣り糸がスプールに巻き付けられる際に釣り糸が効率よく巻き付けられる。

    【0018】

    【発明の実施の形態】 実施形態1 〔全体構成及びリール本体の構成〕図1〜図3に示す本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3
    と、スプール4とを備えている。 ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。 スプール4
    は、ロータ3の前部に前後移動可能に配置され釣り糸を外周に巻き取るものである。

    【0019】リール本体2は、ロータ3やスプール4を支持する筐体部10と、筐体部10の両側面に着脱自在にネジ止めされた1対の蓋体部11a,11bと、筐体部10から上方に延びる竿取付部12とを有している。
    筐体部10はたとえばアルミニウム合金製の薄肉の部材であり、両側に開口部10a,10bを有している。 筐体部10の内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構6とが設けられている。

    【0020】蓋体部11a,11bは、たとえばアルミニウム合金製の薄肉の部材であり、筐体部10の開口部10a,10bをそれぞれカバーする。 一方の蓋体部1
    1a(図2上側)には、ハンドル1が先端に固定されたハンドル軸7を支持する側方に突出する筒状のハンドル支持部8が設けられている。 ハンドル支持部8の両端には軸受9が配置されており、軸受9によりハンドル軸7
    はハンドル支持部8に回転自在に支持されている。

    【0021】竿取付部12は、筐体部10から上方に斜め前方に延びる部材であり、筐体部10と一体にほぼT
    字状に形成されている。 竿取付部12の上部には、竿取付面12aが形成されている。 ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸7の基端にハンドル軸7と一体で形成されたフェイスギア13と、このフェイスギア13に噛み合うピニオンギア14とを有している。 ピニオンギア14は筒状に形成されており、その後部にはす歯ギア部14bが形成されている。 またピニオンギア14の前部14aはロータ3の中心部を貫通してスプール4側に延びている。 そして、その先端にはねじ部が形成されている。 ピニオンギア14は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受15,16を介してリール本体2の筐体部10に回転自在に支持されている。

    【0022】〔レベルワインド機構の構成〕レベルワインド機構6は、スプール4の中心部に固定されたスプール軸20を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。 レベルワインド機構6
    は、図1及び図4に示すように、スプール4を前後方向に往復移動させるための移動機構17と、釣り糸の糸径に応じてスプール4の一回転当たり所定の移動量でスプール4を移動させるようにロータ3の回転を移動機構1
    7に伝達する回転伝達機構18とを備えている。

    【0023】移動機構17は、スプール軸20の上方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、スライダ22を案内する2本のガイド軸24a,24bとを有している。 螺軸21は、
    スプール軸20と平行に配置されており、筐体部10に回転自在に支持されている。 また、螺軸21の外周部には螺旋状の交差する溝21aが形成されている。 この溝21aのリード角θは、20〜45゜に設定されている。 なお、螺旋溝21aのリード角θとは、溝21aの底径をD、螺軸21の一回転で進む軸方向の長さすなわちリードをLとした場合、 リード角θ=アークcot(πD/L) で表される角度である。 このリード角θが20゜より小さい場合は溝間の肉厚が薄くなるとともに溝の交差部の数が増加するので好ましくない。 一方、45゜を越えると、回転運動から直線運動への変換効率が低下するので好ましくない。

    【0024】スライダ22は、図4〜図6に示すように、スライダ本体25と、スライダ本体25内に収納された係合部材26とを有している。 スライダ本体25
    は、螺軸21の図5裏側に沿って配置された本体部25
    aと、本体部25aの前部(図5左側)から上方に延びるガイド部25bと、本体部25aの後部(図5右側)
    から下方に延びる固定部25cとを有している。 本体部25aには、螺軸21と直交するように横方向の孔27
    が形成されており、この孔27に係合部材26が回動自在に挿入されている。 ガイド部25bは、螺軸21の上方に平行に配置されたガイド軸24aに摺動自在に装着される。 固定部25cは、螺軸21の下方に平行に配置されたガイド軸24bに摺動自在に装着されるとともに、その下方に配置されたスプール軸20に対してネジ28により軸方向に移動不能に固定されている。 なお、
    スプール軸20の固定部25cと嵌合する部分には切欠き20aが形成されており、外周の一部が平坦になっている。 そして、固定部25cの対応する孔25dも完全な円形ではなく、切欠き20aに対応する平坦部25e
    を有している。 このような嵌合によりスライダ本体25
    は、スプール軸20に対して相対回転が禁止されている。

    【0025】係合部材26の先端には、螺軸21の溝2
    1aに噛み合う係合部26aが形成されている。 本体部25aの孔27の基端には蓋部材29が固定されており、係合部材26を孔27内からの脱落を防止している。 また、孔27の先端には係合部材の先端側への移動を規制するストッパ(図示せず)が設けられている。 回転伝達機構18は、図4に示すように、ピニオンギア1
    4のはす歯ギア部14bに噛み合うはす歯ギア37と、
    はす歯ギア37の上方に同軸で配置されたウォームギア38と、螺軸21の前端(図4の右端)に回転不能に装着されウォームギア38に噛み合うウォームホィール3
    9とを有している。 はす歯ギア37とウォームギア38
    とは、螺軸21に直交するように配置されリール本体2
    の筐体部10に回転自在に支持されたギア軸23に上下に間隔を隔てて回転不能に装着されている。

    【0026】回転伝達機構18の減速比(ピニオンギア14の回転に対する螺軸21の回転の比)N Cは、ロータ3の1回転当たりのスプール4の移動量R Mが糸径D
    Lと同じになるように設定されている。 つまり、ロータ3一回転に対して釣り糸の径D Lだけずらしながらスプール4に釣り糸を巻き付けるようにスプール4の移動量R Mが設定されている。 ここで、前述したリード(螺軸21の一回転あたりの移動量)をLとし、釣り糸の糸径をD Lとすると、ロータ3一回転に対して釣り糸の糸径D Lだけずらしながら釣り糸をスプール4に巻き付ける場合、ロータ3の一回転に対する螺軸21の回転数の比である減速比N Cは、N C =D L /Lとなる。

    【0027】たとえば、糸径D Lが0.2mm(1.5
    号)、リードLが3.6mmであれば、減速比N Cは、
    C =0.2/3.6=1/18となる。 つまり、ロータ3から螺軸21への減速比N Cを1/18に設定すればロータ3一回転に対してスプール4は0.2mmずつ移動してスプール4に釣り糸が密に巻き付けられる。 このような場合には、たとえば、はす歯ギア部14bとはす歯ギア37との間で1/2に減速し、ウォームギア3
    8とウォームホィール39との間で1/9に減速すれば、全体の減速比N Cを1/18に設定でき、図8に示すように、ロータ3一回転に対して釣り糸が糸径D Lずつずれてスプール4に巻き付けられ、スプール4に釣り糸が密に巻き付けられる。 なお、螺軸21の溝21aが端部で進行方向に変えるためにリード角が他の部分より小さくなっているので、その部分では螺軸21のリードLが小さくなり前述した移動量R Mも小さくなる。

    【0028】なお、スプール4を一往復させるのに要する螺軸21の回転数をC Nとした場合、この数値は必ず整数である必要があるが、これに対応するロータ3の回転数が整数(つまり回転位相が2nπ)であると、下層の釣り糸と上層の釣り糸が交差する点が常に同じ位相で現れるため、スプール軸芯に垂直な断面の糸巻形状が楕円のように2方向に突出した形状になってしまう。 これは回転位相が(2n+1)πであっても同じで、(2n
    +1/2)πであれば四角形に近い断面になる。 円に近い多角形に近づけるためには回転位相を2nπ+ιとして、ιを整数倍した場合に2nπで割り切れないように設定すればよい。 ただし、ιがあまり小さいと突出部が近接して連続して発生するため、糸巻形状が螺旋様になってしまう。

    【0029】たとえば、上記の例に沿って説明すれば、
    スプール4を一往復させるのに必要な螺軸21の回転数を10とすれば、これに対応するロータ3の回転数は1
    80である。 しかし、リードLを3.6から3.666
    mmに変更することによって減速比N Cが200/36
    66となり、ロータ3の回転数を183.3にできる。
    これによってスプール軸芯に垂直な断面の糸巻形状を円に近い多角形にすることができる。

    【0030】〔ロータの構成〕ロータ3は、図1に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向してそれぞれ設けられた第1及び第2ロータアーム3
    1,32とを有している。 円筒部30と両ロータアーム31,32とは一体成形されている。 円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。 このボス33aの貫通孔をピニオンギア14の前部14a及びスプール軸20が貫通している。 前壁33の前方側にはナット34が配置されており、このナット34がピニオンギア14の先端のネジ部に螺合している。 ナット34の内周部には、ナット34をスプール軸20に対して回転自在に支持するための軸受35が配置されている。

    【0031】ロータ3の前壁33には、円筒状の糸噛み防止部材36が設けられている。 この糸噛み防止部材3
    6は、スプール4に巻き付けられた釣り糸がロータ3との間の隙間から入ってスプール軸20に噛み込むのを防止するための部材である。 第1及び第2ロータアーム3
    1,32の先端には、ベールアーム40が糸巻取姿勢と糸解放姿勢との間で揺動自在に装着されている。 ベールアーム40は、図7に示すように、第1及び第2ロータアーム31,32の先端の内側にそれぞれ揺動自在に装着された第1及び第2ベール支持部材41,42と、第1ベール支持部材41の先端に基端が固定された固定軸43と、釣り糸をスプール4に案内するラインローラ4
    4と、固定軸43の先端に固定された固定軸カバー45
    と、固定軸カバー45と第2ベール支持部材42とを連結するベール46とを有している。 第1ベール支持部材41は、図1に示すように、2つの軸受41aにより第1ロータアーム31に回転自在に支持されている。 また、第2ベール支持部材42を、例えば、他の部分より比重の大きい材質で構成し、第1ベール支持部材41及びラインローラ44に起因する回転時のアンバランスを解消するためのバランサとして機能させることも可能である。

    【0032】ラインローラ44は、図8に示すように、
    軸受(図示せず)を介して固定軸43に回転自在に支持されている。 ラインローラ44は、周面に軸方向の中央部が小径となるように2つのテーパ面が形成された鼓状の部材である。 この小径部には円周方向の周溝44aが形成されている。 この周溝44aの溝幅は2mm以下であり、望ましくは、糸径の2倍以下の値が好ましい。 このように周溝44aの溝幅を小さくすることで釣り糸がスプール4の軸方向にずれにくくなり、スプール4の移動速度を遅くした場合に釣り糸が精度良くスプール4に巻き付けられる。

    【0033】また、第1及び第2ベール支持部材41,
    42をロータアーム31,32の内周側に装着することにより、ベールアーム40の回転半径が小さくなり、釣り竿も持つ手に当たりにくくなる。 したがって、竿取付部12を短くしてスプール4と釣り竿を近づけることができ、全体として小型化が可能になる。 ここで、両ベール支持部材41,42は、図1に示すように、一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。 そして、揺動軸Mと第1ロータアーム31の第1ベール支持部材取付面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸Mと第2ロータアーム32の第2ベール支持部材取付面とが交差する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C2は揺動中心C1
    より前方に位置している。 すなわち、揺動軸Mは、スプール軸20と直交する軸に対して後方に傾いている。 また、各ベール支持部材41,42は、それらの揺動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されている。

    【0034】ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3
    の逆転防止機構50が配置されている。 逆転防止機構5
    0は、ローラ型のワンウェイクラッチ(図示せず)と、
    ワンウェイクラッチを作動状態及び非作動状態に切り換える操作機構51とを有している。 ワンウェイクラッチは、外輪が筐体部10に固定され、内輪がピニオンギア14に固定されている。 操作機構51は、筐体部10の下部に配置された操作レバー52を有しており、操作レバー52を揺動させることでワンウェイクラッチが2つの状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。

    【0035】〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸20の先端に固定されている。 スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成された後フランジ部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定された前フランジ部4cとを有している。 糸巻胴部4aはロータ3の円筒部30の外周側まで延びる円筒状の部材である。 また、両フランジ部4b,4cは、糸巻胴部4a
    の両端から垂直に径方向外方に拡がっている。 これにより、釣り糸がスプール4の糸巻胴部4aに巻き付けられるとき、各糸巻段での釣り糸の巻数がほぼ等しくなる。

    【0036】〔リールの操作及び動作〕このスピニングリールでは、キャスティング時には、ベールアーム40
    を糸巻取姿勢から糸解放姿勢に倒す。 これにより第1及び第2ベール支持部材41,42は、揺動軸Mを中心として同方向に回転する。 このとき、第1及び第2ベール支持部材41,42は、第1及び第2ロータアーム3
    1,32の内周側に配置され、かつ揺動軸Mがスプール軸20に対して後方に傾いているので、第1ベール支持部材41及びその先端のラインローラ44は、糸巻取姿勢時の位置よりもさらに内周側に移動する。 このため、
    キャスティング時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材41やラインローラ44に絡みにくくなる。

    【0037】釣り糸巻取時には、ベールアーム40を糸巻取姿勢に倒す。 これは、ハンドル1を糸巻取方向に回転させると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われる。 ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、この回転はハンドル軸7及びフェイスギア13を介してピニオンギア14に伝達される。 このピニオンギア14
    に伝達された回転力は、ピニオンギア14前部を介してロータ3に伝達され、ロータ3が糸巻取方向に回転する。

    【0038】一方、ピニオンギア14に噛み合うはす歯ギア37によってギア軸23が回転し、ウォームギア3
    8を介してウォームホィール39が回転し螺軸21が前述した減速比N Cで減速されて回転する。 この結果、螺軸21の溝21aに噛み合うスライダ22がガイド軸2
    4a,24bに案内されて前後方向に移動する。 このときのスプール4の移動量R Mは、前述のように糸径D L
    に応じたものである。 そして、スプール軸20およびスプール4が前後方向に往復移動し、ベール46及びラインローラ44によってスプール4に案内された釣り糸は、図9に示すように、ロータ3の1回転に対して糸径D Lずつずれてスプール4にの糸巻胴部4aに巻き付けられ、スプール4に釣り糸が密に巻き付けられる。 このため、スプール4に釣り糸が効率よく巻き付けられる。

    【0039】なお、スピニングリールの形態は前記実施形態に限定されるものではなく、ドラグ機構を前部又は後部に有するものや、逆転防止機構に代えてブレーキレーバを有する制動機構を装着したものにも本発明を適用できる。 実施形態2前記実施形態1では本発明をスピニングリールに適用した場合を例に説明したが、実施形態2では両軸受リールに適用した場合について説明する。

    【0040】[全体構成]図10に示す両軸受リールは、リール本体61と、リール本体61の側方に配置されたスプール回転用ハンドル62と、ハンドル62のリール本体61側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ63とを主に備えている。 また、リール本体61の上部には、深を表示するカウンタ部64が設けられている。 カウンタ部64は、液晶ディスプレイからなる表示部65と、3つのボタンからなる操作キー部66とを有している。

    【0041】リール本体61は、左右1対の第1側板6
    7a及び第2側板67bを有するフレーム67と、フレーム67の左右を覆う左右の第1側カバー68a及び第2側カバー68bと、フレーム67の前部を覆う前カバー69とを有している。 そして、ハンドル62の回転軸(ハンドル軸)が図10における右側の第2側カバー6
    8bに回転自在に支持されている。

    【0042】1対の側板67a,67bの間にはスプール70が回転自在に配置されており、スプール70の前方には、図11に示すように、スプール70に釣り糸を均一に巻くためのレベルワインド機構71が、スプール70の後方にはサムレストを兼ねるクラッチレバー72
    の操作部72aがそれぞれ配置されている。 クラッチレバー72は、所定の範囲で、すなわちクラッチオン位置(上方位置)とクラッチオフ位置(下方位置)との間で上下動が可能であり、後述するクラッチ機構をオフするためのものである。 また、クラッチレバー72に対向するようにサムレスト73が設けられている。 このサムレスト73はリール本体61のフレーム67に固定されている。 さらに、第2側板67bの上部には、所定の範囲でクラッチレバー72と同方向に、すなわち上下あるいは前後方向に移動可能なように戻しレバー74の操作部74aが設けられている。 この戻しレバー74はクラッチレバー72をクラッチオン位置に戻すためのものである。

    【0043】なお、スプール70はスプール軸75に固定されており、このスプール軸75が軸受によりフレーム67に回転自在に支持されている。 スプール70は、
    筒状の糸巻胴部70aと糸巻胴部70aの両端から実質的に垂直に拡がるフランジ部70bとを有している。 そして、スプール軸75のハンドル62側の端部には、キャスティングコントロール用の調整つまみ76が設けられている。

    【0044】第2側板67bの外側で第2側カバー68
    b内には、図11に示すように、ハンドル62からの回転力をスプール70に伝えるための第1回転伝達機構8
    0と、第1回転伝達機構80内に設けられたクラッチ機構81とが設けられている。 第1回転伝達機構80は、
    一端にハンドル62が固定されたハンドル軸90と、ハンドル軸90の周囲に設けられたドラグ機構91と、ハンドル軸90の他端にドラグ機構91を介して連結されたメインギア92と、メインギア92に噛み合うピニオンギア93とを有している。

    【0045】ハンドル軸90は、スプール軸75と平行に配置されており、一端側が軸受を介して第2側板67
    bに回転自在に支持されている。 メインギア92は、ハンドル軸90の一端側にドラグ機構91を介して相対回転不能に連結することが可能である。 ピニオンギア93
    は、筒状に形成されており、スプール軸75の外周部にスライド自在に装着されている。 ピニオンギア93のスプール側の端部には係合溝が形成されており、この溝に、スプール軸75に形成された係合部が係合可能である。 すなわち、ピニオンギア93の係合溝とスプール軸75の係合部とが係合している場合(図11に示す状態)はクラッチはオン状態である。 一方、ピニオンギア93が図11に示す位置から右方に移動させられた場合は、ピニオンギア93の係合溝とスプール軸75の係合部との係合が外れ、クラッチオフ状態となる。

    【0046】以上から明らかなように、ピニオンギア9
    3の係合溝とスプール軸75の係合部とによってクラッチ機構81が構成されている。 そして、クラッチ機構8
    1がオン状態の場合はハンドル62の回転がスプール7
    0に伝達され、クラッチ機構81がオフ状態の場合はハンドル62とは無関係にスプール70は自由に回転することが可能である。 このクラッチ機構81は、クラッチレバー72及び戻しレバー74によりオンオフされる。

    【0047】〔レベルワインド機構の構成〕レベルワインド機構71は、スプール70の前方に配置された釣り糸ガイド78をスプール軸方向に移動させるための機構である。 レベルワインド機構71は、図11及び図12
    に示すように、釣り糸ガイド78を前後方向に往復移動させるための移動機構82と、釣り糸の糸径に応じてスプール70の一回転当たり所定の移動量で釣り糸ガイド78を移動させるようにスプール70の回転を移動機構82に伝達する第2回転伝達機構83とを備えている。

    【0048】移動機構82は、スプール軸75の前方に配置された螺軸84と、螺軸84に沿って前後方向に移動する釣り糸ガイド78と、釣り糸ガイド78を案内するガイド筒85とを有している。 螺軸84は、スプール軸75と平行に配置されており、両側板67a,67b
    に回転自在に支持されている。 また、螺軸84の外周部には螺旋状の交差する溝84aが形成されている。 この溝84aのリード角θは、前述と同様に20〜45゜に設定されている。

    【0049】釣り糸ガイド78は、図12に示すように、ガイド本体86と、ガイド本体86の下部に螺軸8
    4と直交するように配置された係合部材87と、ガイド本体86の上部に配置されたラインローラ88とを有している。 ガイド本体86の中央部には螺軸84が貫通し、かつその周囲にガイド筒85が貫通している。 ガイド筒85は、下部が開口したU字状の筒状体であり、側板67a,67b間に螺軸84を中心で囲むように配置されている。 係合部材87の上端は螺軸84の溝84a
    に係合している。 ラインローラ88は、図13に示すように、周面に釣り糸を案内する断面矩形の周溝88aが形成されたローラであり、ガイド本体86の上部に軸受88bを介して回転自在に装着されている。 この周溝8
    8aの溝幅は、2mm以下であり、好ましくは糸径D L
    の2倍以下である。 なお、周溝88aの断面形状は矩形に限定されるものではなく、三角形や円形でもよい。 また、ラインローラ88に代えて溝を有する回転しないガイド部材を設けてもよい。

    【0050】第2回転伝達機構83は、第1側カバー6
    8a内部に移動機構82を糸径に応じて駆動するために設けられている。 第2回転伝達機構83は、スプール軸75の他端に固定された第1ギア95と、第1側板67
    aに回転自在に装着され第1ギア95に噛み合う中間ギア96と、レベルワインド機構71の一端に固定され中間ギア96に噛み合う第2ギア97とを有している。 中間ギア96は軸方向に並べて配置された大小2つのギア部を有しており、中間ギア96の大ギア部が第1ギア9
    5に噛み合い、中間ギア96の小ギア部が第2ギア97
    に噛み合っている。 ここで、実施形態1と同様に第2回転伝達機構83の減速比N Cは、スプール70の一回転当たりの釣り糸ガイド78の移動量R Mが糸径D Lと同じになるように設定されている。 つまり、スプール70
    の一回転に対して釣り糸の径D Lだけずらしながらスプール70に釣り糸を巻き付けるように釣り糸ガイド78
    の移動量R Mが設定されている。

    【0051】たとえば、糸径D Lが0.25mm(2.
    5号)、リードLが5.12mmの場合、減速比N C
    0.25/5.12=25/512になる。 減速比N C
    を25/512に設定すると、釣り糸ガイド78を一往復させるのに必要な螺軸21の回転数を10とすれば、
    これに対応するスプール70の回転数は204.8である。 したがって、釣り糸ガイド78が一往復するとスプール70の回転数が204.8回転になる。 これによってスプール軸芯に垂直な断面の糸巻形状を円に近い多角形にすることができる。 この場合、たとえば第1ギア9
    5と中間ギア96の大ギア部との間で5/32に減速し、中間ギア96の小ギア部と第2ギアとの間で5/3
    2に減速して合計の減速比N Cを25/512にすればよい。

    【0052】〔リールの操作及び動作〕この両軸受リールでは、糸繰り出し時には、クラッチレバー72を下方に押してクラッチ機構81をオフしスプール70を自由回転させる。 すると仕掛けの自重によりスプール70から釣り糸が繰り出されるとともに、表示部65の水深表示が繰り出し量に応じて増加する。 そして、所定の水深に仕掛けが到達したことを表示部65の表示により確認すると、戻しレバー74の操作又はハンドル62の糸巻取方向への操作によりクラッチ機構81をオンする。 これによりスプール70の回転が停止しスプール70からの釣り糸の繰り出しが止まる。 この糸繰り出し時には、
    スプール70の回転が第2回転伝達機構83を介してレベルワインド機構71に伝達され、釣り糸ガイド78がスプール70に沿って往復移動する。

    【0053】釣り糸巻取時には、クラッチ機構81がオンした状態でハンドル62を糸巻取方向に回転させると、この回転力はハンドル軸90及びメインギア92を介してピニオンギア93に伝達され、スプール軸75が回転してスプール70が糸巻取方向に回転する。 一方、
    スプール軸75が回転すると、第1ギア95、中間ギア96、第2ギア97を介してスプール軸75の回転が螺軸84に伝達され、螺軸84が前述した減速比N Cで減速されて回転する。 この結果、螺軸84の溝84aに噛み合う釣り糸ガイド78がガイド筒85に案内されてスプール軸方向に移動する。 このときの釣り糸ガイド78
    の移動量R Mは、前述のように糸径D Lに応じたものである。 そして、釣り糸ガイド78により案内された釣り糸は、スプール70の一回転に対して糸径D Lずつずれてスプール70に巻き付けられ、スプール70に釣り糸が密に巻き付けられる。 このため、スプール70に釣り糸が効率よく巻き付けられる。

    【0054】なお、両軸受リールの形態は前記実施形態に限定されるものではなく、レバードラグ機構を有するものや、電動駆動される電動リール等のレベルワインド機構を装着したものであればどのような両軸受リールでもよい。

    【0055】

    【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、釣り糸の糸径に応じて回転体一回転当たり所定の移動量で移動体が移動するように移動機構に回転体からの回転が伝達され、その回転により移動体が往復移動するので、釣り糸をスプールに効率よく巻き取ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの断面側面図。

    【図2】その底面図

    【図3】その背面図。

    【図4】レベルワインド機構の斜視図。

    【図5】スライダの側面図。

    【図6】図5のVI−VI断面図。

    【図7】スピニングリールの一部破断正面図。

    【図8】ラインローラの正面拡大図。

    【図9】スプールの断面模式図。

    【図10】本発明の実施形態2による両軸受リールの平面図。

    【図11】その両軸受リールの断面平面図。

    【図12】その両軸受リールの断面側面図。

    【図13】ラインローラの断面正面図。

    【符号の説明】

    2,61 リール本体 3 ロータ 4,70 スプール 6,71 レベルワインド機構 17,82 移動機構 18 回転伝達機構 21,84 螺軸 22 スライダ 24a,24b ガイド軸 44,88 ラインローラ 78 釣り糸ガイド 83 第2回転伝達機構 85 ガイド筒

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