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Seining method and seining system

阅读:584发布:2020-07-22

专利汇可以提供Seining method and seining system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a seining system for effectively catching fishes by rejecting huge jellyfishes such as Stomolophus from entering the seine.
SOLUTION: The system comprises a net structure formed on the middle of a bag net, a freely openable aperture set at the downflow side of the net structure and for releasing Stomolophus and the like, a net door set at the rear part of the net bag part and switching to communicate with one of the fishway to the aperture and the fishway to the fish bag, a driving device such as a winch for drawing the seine and set on a fishing vessel or the like, and a control device for controlling the drawing rate of the seine.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT,下面是Seining method and seining system专利的具体信息内容。

  • 曳網の袋網部にエチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口を設け、かつ、該開口の上流側に網構造体を設け、該開口への魚道と該袋網部の後方に設けられた魚袋への魚道との何れか一方の魚道を連通させる切換え可能に設けられた網戸を具備する曳網を曳いて魚類を捕獲する曳網漁法において、前記開口への魚道を開いた状態で、エチゼンクラゲの遊泳速度よりも速く、かつ、対象とする魚類の遊泳速度よりも遅い速度で前記曳綱を曳いて袋網内に遊泳しているエチゼンクラゲを排除すると共に袋網内に遊泳している対象とする魚類を袋網内に留まらせる第1ステップと、前記魚袋への魚道を開いた状態で、対象とする魚類の遊泳速度よりも速い速度で該曳網を曳いて袋網内に遊泳している対象魚類を捕獲する第2ステップとを具備することを特徴とする曳網漁法。
  • 前記第2ステップは、更に、袋網の前方に設けられた袖網を閉じて、袋網の前方に遊泳しているエチゼンクラゲの袋網への入網を阻止したことを特徴とする請求項1に記載の曳網漁法。
  • 袋網の中間に設けた網構造体と、該網構造体の下流側に設けられたエチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口と、該開口への魚道と該袋網部の後方に設けられた魚袋への魚道との何れか一方の魚道を連通させる切換え可能に設けられた網戸と、前記曳網を曳くために漁船等に設けたウインチ等の駆動装置と、前記曳き網の曳き速度を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、該開口を開いた状態で前記曳き網をエチゼンクラゲの遊泳速度よりも速く、かつ、対象とする魚類の遊泳速度よりも遅い第1速度で曳き、所定の距離又は所定の時間曳いた後に前記開口を閉じて、対象とする魚類の遊泳速度よりも速い第2速度で曳くことを特徴とする曳網システム。
  • 前記網構造体は、枠体の内側に複数の網部材を配置して、エチゼンクラゲ等が通過できる隙間を設けると共に、該進行方向前面から見た場合に前記枠体内部が閉じた壁網に見えるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の曳網システム。
  • 前記網構造体は、前記枠体を袋網に固定して設け、該枠体内側に断面が湾曲で柱状の縦網を凸部が上流側に向くようにして複数個並列に、かつ、前面から見たときに隙間を相互に補完するように前後方向に複数段配置して固設したことを特徴とする請求項3〜請求項4の何れか1に記載の曳網システム。
  • 前記網構造体は、前記枠体を袋網に固定して設け、該枠体内側に断面が折線形状で柱状の縦網を複数個並列に、かつ、前面から見た隙間を相互に補完するように前後方向に複数段配置して固設したことを特徴とする請求項3〜請求項4の何れか1に記載の曳網システム。
  • 前記網構造体は、網目サイズを細かく、或いは糸目を太く、或いは網糸の色を明るい色で構成したことを特徴とする請求項3〜請求項6の何れか1に記載の曳網システム。
  • 前記エチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口を前記袋網の網上面に設け、該開口の下側に魚袋への魚道を設け、該開口と該魚道との中間に上下に回動する網戸を設け、前記曳き速度が第1速度のときは該魚道を閉じ、前記曳き速度が第2速度のときは該開口を閉じるように翼型形状体を該網戸に設けたことを特徴とする請求項3〜請求項7の何れか1に記載の曳網システム。
  • 前記制御装置は、更に、前記袋網を前記第2速度に引く場合に前記袋網の前方に設けられた袖網を閉じた状態にして該袋網の前方にいるエチゼンクラゲの入網を制限したことを特徴とする請求項3〜請求項8の何れか1に記載の曳網システム。
  • 说明书全文

    この発明は、エチゼンクラゲ等の巨大クラゲが遊泳している海中で曳網漁業を行う方法並びにその装置(システム)に関するものである。

    近年、日本近海(特に、日本海)にエチゼンクラゲ等の巨大クラゲが大量に出現する現象が発生している。 これは、エチゼンクラゲは秋から冬にかけて中国の黄海沿岸や朝鮮半島沿岸で大発生し、夏から初秋にかけて対馬海流(暖流)に乗り、急激に成長しながら日本海に広く出現するといわれています。 過去の例では、8月には島根〜福井県沖に出現し、9月には山口〜青森県まで広く分布し、10月には津軽海峡を抜けて三陸沿岸まで広く分布し、12月には房総沿岸まで達しております(非特許文献1参照)。
    鮭定置網のエチゼンクラゲ入網調査、長谷川勝男(HP)

    非特許文献2に記載されているように、エチゼンクラゲは我が国近海に出現する鉢クラゲ類の中で最大となるクラゲの一種で、傘の直径が30〜100cm、(希には傘径が200cm、重量が150〜200kg)になります。 また、巨大になった正常なエチゼンクラゲの遊泳深は0〜30m(水温が摂氏15〜30度、最適温度は摂氏20度)の暖流表層水である。 また、越前クラゲの寿命は1年以内であり、日本近海でも衰弱またはへい死した個体が150〜300mの水深帯(海底)から底曳網によって漁獲されている。 また、エチゼンクラゲは傘のリズミカルな連続的開閉運動を行って、水平、垂直移動をすることは知られている。 エチゼンクラゲの遊泳(最大遊泳速度)は、関係者の観測では略毎秒50cm(0.8ノット)程度と認められている。
    海のUFOクラゲ、安田徹編、恒星社厚生閣、2003年発行(初版)

    曳網漁法は従来から日本で行われている漁法の1つである。 曳網漁法は魚類の遊泳層に着目すれば、浮曳網、中層曳網、底曳網(底引網)に分類される。 そして、日本近海に襲来した大量の越前クラゲの被害を受けているのは定置網を除けば、底曳網が大きな被害を受けている。 なお、従来の底曳網では、非特許文献3にも記載されているように、袋網の入口(網口)を水平方向に広げて開口面積を大きくしている。 このために、木又は金属製の枠を用いたり、L字型の拡網板を用いたり、オッターボードを用いたりしている。 又機船2そうで曳く場合もある。
    最新漁業技術一般、野村正恒著、平成12年成山堂出版

    底曳網の被害としては、島根県水産試験場の報告によれば、同県内の沖合底引き漁業は、長さ60メートル以上の網を2そう1組の船で引き、カレイや白イカ、アナゴ、アカムツなどを捕るのが一般的であるが、近年の越前クラゲの大量発生により底引網の中にたまり、漁獲を妨げる状況が続いている。 即ち、底曳網の中に入った大量の越前クラゲによって網揚げの際に網が破れたり、漁獲した魚体がクラゲの毒によって商品価値が著しく低下するなどの被害を受けているという。
    島根県水産試験場HP

    近年、越前クラゲの対策を施した底曳網の研究、開発が行われている。 例えば、特許文献1には、以下の底引網が開示されている。 以下に図9〜図11を利用して簡単に説明する。 図9は全体図で、図10はこの従来発明の要部の説明図で、図11は通常の状態(A)とエチゼンクラゲ排出の状態(B)を示す。 図9において、袋網50の入口端には入口開口の幅を広げるビーム51,浮子52及び沈子53が設けられている。 また、漁船等で曳くための綱54,54が先端のビーム51等に接続されている。 袋網50は網上面55、網側面56,56及び網下面57から構成され、後端部に魚袋58が設けられている。

    図9、図10において、網上面55にエチゼンクラゲを放出するための開口60aを有する枠体60が取り付けられている。 枠体60の上側に開口60aを開閉するための枠体61が枠体60の前端部60bに回転自在に取り付けられている。 枠体61の内側は網61aに依って塞がれている。 更に、枠体60の下側には別の枠体62が設けられ、枠体62の一端(左端)62cは枠体60の前端部60bに固定され、他の一端(右端)62bは接続部材63によって枠体60に固定されている。 枠体62の後端縁62bと網下面57又はそれに近い適当な箇所(P1)にクラゲ遮断用の網65が張られる。 網65の網目の大きさは捕獲する漁獲物よりも大きく、エチゼンクラゲのような大型のクラゲの大きさよりも小さい。 例えば、約1m以下60cm以上×約1m以下60cm程度としている。

    上記の構成により以下のように機能する。 即ち、図11(A)において、通常時は網61aの付いた枠体61により、枠体60の開口60aは閉じられており、袋網50に入網した大型のクラゲは網65を通過できないので上側に溜まり、小さな魚類は網65を通過して魚袋58に到達する。 図11(B)はロープ70を引いて枠体61の一端を上方に回転させて大型のクラゲを放出する場合を示す。 なお、放出する場合は、漁網を漁船に揚げる前、網65の上面に設けた放出口60の近傍に大型クラゲが漂って来たと作業員などが観察した場合である。

    公開特許公報、特開2007−28929、漁網用の枠部材、漁網及び曳網

    上記に説明した従来装置ではクラゲ遮断用の網目の大きさを約1m以下60cm以上×約1m以下60cm程度としている。 しかし、網目の大きさを1m×1mとした場合は、傘径が30cm〜90cm程度のエチゼンクラゲは殆ど遮断網65を通過して魚袋58に入り、魚袋58にいる魚類をクラゲの毒によって商品価値を著しく低下させてしまう。 又、逆に網目の大きさを60cm×60cmとした場合は、傘径が30cm〜55cmのエチゼンクラゲが遮断網65を通過して魚袋58に入るだけでなく、大きな高級魚が遮断網65を通過できず、開口60aから放出されてしまうという課題が生じる。 また、遮断用の網目の大きさを約1m以下60cm以上×約1m以下60cm以上の何れかに定めても同じような課題が残り、網目の大きさの選択だけでは上記した課題は解決できない。

    本願発明は上記課題を解決しただけでは足りず、更に、対象とする魚類を効率的に漁獲することをも目的としている。 このために、底曳網に対する魚の行動習性を検討することが重要である。 網口のグランドロープに追われると、追いつめられた魚は網を逃れようとしていろいろな動きをみせるが、その挙動は魚の種類や大きさによって異なる。 例えば、非特許文献3に記載されているように、鯛類は浮子綱を乗り越えようとし、ヒラメ、カレイ類は沈子綱の下に潜り込む場合もある。 一般的には、底曳網の袖網の内側に集められ、網の壁から離れて網の中心線と平行にして、同じ位置を保持しながら網の進行と共に泳いでいる。

    網口前面で泳ぐ魚の巡航速度は魚の種類やサイズによっても異なる。 一般的には、20〜100cmの魚体の魚は、1ノット以下の速度なら長時間一緒に泳ぐことができるが、2ノット以上になると特に大型の魚を除けば10分以上こうした姿勢は保てないのでやがて網の中に入ってしまう。 また、大型の魚は、2.5ノット以下では曳網の網口のところで長時間前進するロープの動きと共に泳ぎ、やがて網口のロープの動きに遅れて、あるものは網の中へ、あるものは網の外へ出てしまう。 しかし、鯖等は袖網のところで群を作って泳ぎ、3ノットの速度でもなかなか網の中に入って来ない。 以上のことから、対象とする魚類を効率的に漁獲する為には曳網の曳き速度の決定の仕方が課題となる。

    本願発明はこのような状況下でなされたものであり、エチゼンクラゲ等の巨大クラゲの入網を排除し、魚類を有効に捕獲する曳網システムを提供することを課題としている。

    本発明は上記の課題を解決するために、魚類の性質とエチゼンクラゲ等の巨大クラゲの性質との相違を利用する。 最も大きな相違の1つとして、エチゼンクラゲ等の巨大クラゲは遊泳能力が弱い(遊泳速度が遅い)が、魚類は遊泳能力(遊泳速度)が大きい。 次に、第2番目の相違として、魚類は外界を認識できる眼を持っており、網が接近してくると回避するために逃げる性癖を持っているが、エチゼンクラゲは外界を認識できる程の眼を持っていない(非特許文献5参照)。
    久保田信他監修、クラゲのふしぎ、技術評論社

    以上の性質を利用して、本発明は以下の構成を採用している。
    請求項1に記載の発明(曳網漁法)は、曳網の袋網部にエチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口を設け、かつ、該開口の上流側に網構造体を設け、該開口への魚道と該袋網部の後方に設けられた魚袋への魚道との何れか一方の魚道を連通させる切換え可能に設けられた網戸を具備する曳網を曳いて魚類を捕獲する曳網漁法において、前記開口への魚道を開いた状態で、エチゼンクラゲの遊泳速度よりも速く、かつ、対象とする魚類の遊泳速度よりも遅い速度で前記曳綱を曳いて袋網内に遊泳しているエチゼンクラゲを排除すると共に袋網内に遊泳している対象とする魚類を袋網内に留まらせる第1ステップと、前記魚袋への魚道を開いた状態で、対象とする魚類の遊泳速度よりも速い速度で該曳網を曳いて袋網内に遊泳している対象魚類を捕獲する第2ステップとを具備することを特徴としている。

    請求項2に記載の曳網漁法は、請求項1に記載の発明において、前記第2ステップは、更に、袋網の前方に設けられた袖網を閉じて、袋網の前方に遊泳しているエチゼンクラゲの袋網への入網を阻止したことを特徴としている。

    請求項3に記載の発明(曳網システム)は、袋網の中間に設けた網構造体と、該網構造体の下流側に設けられたエチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口と、該開口への魚道と該袋網部の後方に設けられた魚袋への魚道との何れか一方の魚道を連通させる切換え可能に設けられた網戸と、前記曳網を曳くために漁船等に設けたウインチ等の駆動装置と、前記曳き網の曳き速度を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、該開口を開いた状態で前記曳き網をエチゼンクラゲの遊泳速度よりも速く、かつ、対象とする魚類の遊泳速度よりも遅い第1速度で曳き、所定の距離又は所定の時間曳いた後に前記開口を閉じて、対象とする魚類の遊泳速度よりも速い第2速度で曳くことを特徴としている。

    請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記網構造体は、枠体の内側に複数の網部材を配置して、エチゼンクラゲ等が通過できる隙間を設けると共に、該進行方向前面から見た場合に前記枠体内部が閉じた壁網に見えるように構成したことを特徴としている。

    請求項5に記載の発明は、請求項3〜請求項4の何れか1に記載の発明において、前記網構造体は、前記枠体を袋網に固定して設け、該枠体内側に断面が湾曲で柱状の縦網を凸部が上流側に向くようにして複数個並列に、かつ、前面から見たときに隙間を相互に補完するように前後方向に複数段配置して固設したことを特徴としている。

    請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求項4の何れか1に記載の発明において、前記網構造体は、前記枠体を袋網に固定して設け、該枠体内側に断面が折線形状で柱状の縦網を複数個並列に、かつ、前面から見た隙間を相互に補完するように前後方向に複数段配置して固設したことを特徴としている。

    請求項7に記載の発明は、請求項3〜請求項6の何れか1に記載の発明において、前記網構造体は、網目サイズを細かく、或いは糸目を太く、或いは網糸の色を明るい色で構成したことを特徴としている。

    請求項8に記載の発明は、請求項3〜請求項7の何れか1に記載の発明において、前記エチゼンクラゲ等を放出する開閉自在な開口を前記袋網の網上面に設け、該開口の下側に魚袋への魚道を設け、該開口と該魚道との中間に上下に回動する網戸を設け、前記曳き速度が第1速度のときは該魚道を閉じ、前記曳き速度が第2速度のときは該開口を閉じるように翼型形状体を該網戸に設けたことを特徴としている。

    請求項9に記載の発明は、請求項3〜請求項8の何れか1に記載の発明において、前記制御装置は、更に、前記袋網を前記第2速度に引く場合に前記袋網の前方に設けられた袖網を閉じた状態にして該袋網の前方にいるエチゼンクラゲの入網を制限したことを特徴としている。

    本願の発明によれば、魚類とエチゼンクラゲ等の巨大クラゲが海中に混在して遊泳(又は存在)している場合でも、エチゼンクラゲ等を廃除して魚類のみを有効に捕獲することができるという効果が得られる。 このため、網揚げの際に網が破れたり、エチゼンクラゲ等が混在して捕獲されるために魚類が傷められたりする被害を防ぐことができるという効果が得られる。

    図1は本願発明を実施した底曳網の例を示す。 図1において、底曳網10は袋網11と、魚袋12と、袖網13、ネットペンデント14、手綱17の他に、本実施形態では、袋網11の後端(曳き綱の進行方向と逆方向)に網構造体20が接続して設けられ、更にその後側に魚道切換装置30が設けられている。 袋網11は上網11a、側腹網11b、11b及び底網11cからなる筒状の網で構成され、上網11aの前端縁及び側腹網11bの上縁には浮子が取り付けられ、底網11cの前端縁及び側腹網11bの下縁には沈子16が取り付けられている。 また、手綱17,17は図示省略のオッターボードを介して曳索に接続され、さらに、曳索は図示省略の機船又はボート等の上に設置されたウェンチによって曳かれている。

    図2は網構造体20の1例を示す図で、図2(A)は前面(曳網の曳側)から見た正面図を示し、図2(B)は上平面断面図である。 又、図3は上枠を除いた全体の斜視図である。 図2及び図3において、側面枠21a,21a及び底面枠21b,上面枠21cから成る矩形の筒状体に形成された枠体21の内部に複数の柱状の網22が底面枠21bと上面枠21cとの間に張られている。 図3に示すように、柱状網22は断面が湾曲しており、凸部が前面を向いている。 なお、曳網の曳き方向を太矢印で示している。 柱状網22と隣接する柱状網22の最小の隙間をエチゼンクラゲが通過できる幅(例えば、1m前後)にしておく。 柱状網22が太矢印で示す方向に、エチゼンクラゲの遊泳速度よりも速い速度で進むと、エチゼンクラゲ24が網構造体20を通過して後方に流出される。 点線の円形はエチゼンクラゲ24が網構造体20を通過する様子を示している。 なお、上記速度は海水の流れを考慮した相対速度である。 また、枠21a〜枠21cの枠材は穴あきの板材で構成してもよい。

    網構造体20の網目サイズを細かく、或いは糸目を太く、或いは網糸の色を明るい色で構成し、網構造体20に遭遇した魚類が警戒心を起こして(又は危険を感じて)引き返すようにするのが望ましい。 このように林立した一群の柱状網22は正面から見ると、魚にとっては矩形の筒状体(固定フレーム)21の内側に網が全面に張られているように見える。 従って、袋網11の内部に入網した魚類はこの一群の柱状網22に遭遇すると、網構造体20の接近速度により以下の行動をとる。 即ち、網構造体20の接近速度(曳網10の速度)が魚の遊泳速度以下の場合には、魚は網構造体20から逃れようとして、一部の魚は網口まで逃げた後、中央付近で曳網と一緒に泳ぎ、他の一部は網口から出て曳網10から逃げてしまう。 また、接近速度(曳網10の速度)が魚の遊泳速度よりも大きい場合は、逃げようとしてもがくが、結局は、網構造体20の開口に飲み込まれてしまい、後端から後方へ放出される。

    図4は網構造体20の別の実施例を示す。 図4(A)は正面図で、図4(B)はB−Bから見た断面平面図を示す。 図4に示すように、側面枠24a、24a、底面枠24b及び上面枠24cからなるフレーム体24の内側に複数の柱状の網25が底面枠24bと上面枠24cとの間に垂直方向に張られている。 柱状網25は断面が折れ線状に形成された網で、正面から見たときに柱状網25が部分的に重なっており、前方から見た場合に網に遮られて後方が見えないように配置されている。 従って、上記の実施例と同様に、魚には壁網として映り、上記と同様な行動をとる。 なお、点線で示した円はエチゼンクラゲの通過例を示す。

    図5は、網構造体20の後方に設けられた魚道切換装置30の一部断面の側面図を示す。 又図6は矢印Y−Yから見た上平面図を示す。 魚道切換装置30の枠体31は網構造体20の枠体21(又は枠体24)の後縁に接続するように設けられ、枠体31の後面枠31bには魚袋12に魚を導くための開口33が設けられている。 また、枠体31の上面枠31aにはエチゼンクラゲなどを開放する開口35が設けられている。 上面枠31aと後面枠31bとが交差するコーナ33には網戸36を回転自在に支持するピン37と軸支部材38が設けられている。

    網戸36の内側には網36aが張られており、また、網戸36の前端外側にはガイドピン39が設けられ、ガイドピン39の両外側端部には翼形状部材40が取り付けられている。 ガイドピン39をガイドするガイド部材41が上面枠31aと下面枠31cに設けられた突起部材31dとの間に設けられている。 翼形状部材40は曳網10の曳き速度が第1速度のときは重力により突起部材31dの位置まで下がり、魚網12への魚道(連通路)を閉じる。 曳き速度が第2速度のときは揚力により上面枠31aまで上がり、開口35を閉鎖する。 なお、網戸36が上面枠31aと突起部材31dとの中間位置に止まらないように網戸36と軸支部材38との間にスプリングを設けてもよいし、更に、網戸36の上下の動きを付勢するために、図示省略の重りや翼形状部材40の下側にL字型噴出ノヅルを設けてもよい。 なお、翼形状部材40の代わりに流速センサーと駆動モータを設けて、流速センサーの出力で制御してもよい。

    図7は上記実施形態の装置の作業手順(フローチャート)を示す。 以下、2そう機船で曳く場合について説明する。 図7において、ステップS1では、図8に示すように、まずA船が投網し、B船がA船に接近し、B船よりA船に曳綱42の端を渡し、A船の網(手綱17b)に連結する。 ステップS2ではA、B両船で曳綱を放出しつつ、互いに離れた状態(網口を広げた状態)となり、第1速度で曳網をする。 ステップS3では、所定距離又は所定時間経過するまで第1速度の曳網を続ける。 ここで、第1速度は、エチゼンクラゲの遊泳速度よりも速く、かつ、対象とする魚類の遊泳速度よりも遅い速度とする。 1ノット〜2.5ノットの範囲、例えば1.5ノットとする。 この場合網戸36は突起部31dまで下がり、開口35は開いているので、入網したエチゼンクラゲなどは開口35から曳網10の外へ放出される。 しかし、魚は袋網11の内部に進入しても網構造体20に遭遇し、危険を感じて引き返し網口付近で泳ぎ続ける。 従って、網口付近で泳ぐ魚が曳く時間(距離)の経過するにつれて蓄積され、その数が増加する。 この結果、曳く時間(又は距離)は長目にするのが好ましい。

    ステップS4では、図8の点線で示すように、両船は接近して袖網13,13が閉じるようにして、前方に泳いでいたエチゼンクラゲなどが曳網10の内部に入らないようにする。 さらに、第2速度で曳網をする。 第2速度は対象とする魚類の遊泳速度よりも速い速度とする。 例えば3ノット以上とする。 曳き時間は短くてもよい。 これによって、魚網12に連通する魚道は開き、開口35は閉じる。 網口付近で泳いでいた魚は袋網11内部に飲み込まれて網構造体20を通って、魚網12に入って行く。 その後中止するか否かを判断し、否と判断した(続行する)場合は、ステップS2からステップS4の操作を繰り返す。 中止と判断した場合は、ステップS5で示す曳網10の揚網作業を開始する。

    以上に説明したように、本実施形態の装置によればエチゼンクラゲや遊泳力の小さい幼魚などは捕獲せず、対象とする魚類を捕獲することができる。 また、この際に捕獲した漁体がエチゼンクラゲによって痛めつけられたり、また、網揚げの際に網が破れたりする被害が発生しない等の効果が得られる。 更に、途中で網揚げせずに魚袋12に魚が一杯になるまで曳網作業を繰り返し行うことができるので、作業が容易になる。

    以上本発明の実施形態を図面に基づいて詳述してきたが、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。 例えば、網構造体は上記した実施例に限られない。 また、本発明の技術的範囲は実施例に記載した2そう機船の底曳網に限られず、1艘機船の場合や他の曳網方法(例えば、中層曳網)の場合にも適用できる。

    本発明を実施した実施形態の曳網全体図を示す。

    本実施形態の網構造体の1例を示す。

    上記実施形態の網構造体の斜視図を示す。

    別の網構造体の実施形例を示す。

    上記実施形態の魚道切換装置を示す。

    図5の矢印Y−Yから見た平面図を示す。

    本実施形態の作業手順を示すフローチャートを示す。

    本実施形態の2艘曳き漁法の例を示す。

    従来装置の全体図を示す。

    従来装置の主要部の構成例を示す。

    従来装置の(A)通常状態(B)クラゲ開放の例を示す。

    符号の説明

    10 底曳網 11 袋網 12 魚袋 13 袖網20 網構造体 21 固定枠 22 湾曲柱状網 24 固定枠
    25 折線柱状網 30 魚道切換装置 31 フレーム 35 (エチゼンクラゲ放出用)開口33 (魚袋への)開口36 網戸38 軸支部材39 ガイドピン40 翼形状部材41 ガイド部材

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