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Method for breeding, supplying and raising japanese indigenous bumblebees

阅读:911发布:2020-12-08

专利汇可以提供Method for breeding, supplying and raising japanese indigenous bumblebees专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for breeding, supplying and raising indigenous Japanese bumblebees by which the bumblebees can be raised, while making entering of a new queen bee after matting, into diapause of several months, averted. SOLUTION: The method for breeding, supplying and raising the indigenous Japanese bumblebees is carried out via at least a first step for obtaining worker bees from the queen bee of the indigenous Japanese bumblebees in a small box 15; a second step for enabling eggs to make the resulting bees emerge and be raised by colonies; a third step for making the new queen bee, after the raising, to mate with male bees; a fourth step for subjecting the new queen bee after the copulation to a prescribed diapause treatment; a fifth step for raising the new queen bee, after the diapause; and a sixth step for making the method return to the first step, when the new queen bee starts laying eggs, by moving the new queen bee into the nest chamber 23 of the small box 15. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT,下面是Method for breeding, supplying and raising japanese indigenous bumblebees专利的具体信息内容。

  • 出入自在に仕切られた営巣室と給餌室とを有する小箱の前記営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチ類の女王蜂を入れ、産卵させて働き蜂を得る第1ステップと、
    出入自在に仕切られた営巣室と給餌室とを有する大箱の前記飼育室内に前記働き蜂が10頭前後になった際にコロニー別に移し替えて摂氏23度以上の温度状態のもとで前記コロニーを羽化させて蜂群として飼育する第2ステップと、
    該第2ステップにて飼育された蜂群のなかから新女王蜂と雄蜂とを取り出して交尾させる第3ステップと、
    交尾を終えた新女王蜂に対し休眠処理を施す第4ステップと、
    該第4ステップを経た状態にある複数頭の新女王蜂をケージ内にて競合飼育する第5ステップと、
    該第5ステップを経た新女王蜂が産卵を開始した時点で個々の新女王蜂を27℃前後の温度状態に保たれた前記小箱の営巣室内に移して前記第1ステップへと回帰させる第6ステップとを少なくとも含むことを特徴とする日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 前記第1ステップでは、前記営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂の繭をロウで固定して営巣を促進させる請求項1に記載の日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 前記大箱は、その底面が網材で形成されている請求項1または2に記載の日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 前記第4のステップにおける休眠処理は、螢殖土70%に多機能バイオ用土30%を混合してなる土に対しさらに10%の骨炭を加えたものと、腐葉土とを1:1の割合で混合したものに、6ppmのナノ銀担持のコラーゲン水を吹きかけてなる事前処理土を閉空間内に1〜2cmの厚さに敷き込んだ後、前記第3ステップを経た新女王蜂を収容する処理と、
    前記閉空間内に収容した後の前記女王蜂を1週間から3週間前後の間8〜10℃の低温状態においてにおいて休眠させる処理と、
    休眠後の前記女王蜂を取り出し、徐々に温度を上げ、最終的には25〜28℃とする処理とを少なくとも経て行う請求項1ないし3のいずれかに記載の日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 前記第4のステップにおける休眠処理は、水100ccに対し、6ppmナノ銀担持コラーゲン水0.1ccを混合した5〜30℃の水に、前記第3ステップを経た新女王蜂を個体差を見ながら仮死状態になるまで水没させる処理と、
    水から取り出した後に体表に付着した水分を取り除く処理と、
    水分を取り除いた後に、直ちに25〜30℃の閉空間内に入れ、餌となるナノ銀担持コラーゲンを加えた糖液と花粉とを与えて次の処理まで水没を含む上記処理を繰り返しながら飛翔させる1回目給餌飛翔処理と、
    1週間以内に前記1回目給餌飛翔処理と同じ処理を行う2回目給餌飛翔処理とを少なくとも経て行う請求項1ないし3のいずれかに記載の日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 前記第4のステップにおける休眠処理は、前記第3ステップを経た新女王蜂を閉空間内に収容する処理と、
    該新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に30〜70分間放置した後に取り出して数日間飼育する処理と、
    しかる後に前記女王蜂を再度、前記閉空間内に収容し、該女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に35〜45分間放置した後に取り出す処理とを少なくとも経て行う請求項1ないし3のいずれかに記載の日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法。
  • 说明书全文

    本発明は、振動採粉で花粉を集める日本在来マルハナバチ類を施設内で栽培されるトマト等の人工授粉を行うポリネーターとして利用する際に好適な日本在来マルハナバチの繁殖供給飼育方法に関する技術である。

    施設内で栽培される花蜜を分泌しないトマト等のナス科植物は、自然界とは異なり植物ホルモン剤を散布するなど、人手をかけて果実を着果させる作業が別途に必要になることから、多大な労働が必要になり、その負担軽減を図る見地から他の人工授粉手法が開発されるに至っている。

    その一つの手法には、セイヨウオオマルハナバチの巣箱を栽培施設内に設置して受粉作業を代行させるようにしたものがある。 しかし、セイヨウオオマルハナバチは、外来種であることから、施設外に逃げ出した際に日本の自然環境や生態系に悪影響を及ぼすおそれが高い。

    このため、日本の生態系に悪影響を及ぼす危険のない日本在来マルハナバチ類を人工的に飼育して大量増殖への道を拓く日本在来オオマルハナバチの飼育方法も既に提案されている(特許文献1参照)。

    特許第3421121号公報

    上記特許文献1には、交尾した日本在来オオマルハナバチの女王蜂1頭にセイヨウオオマルハナバチの働き蜂1〜10頭をヘルパーとしてつけて飼育する飼育方法が開示されている。 この場合、交尾後の新女王蜂には、働き蜂であるセイヨウオオマルハナバチをヘルパーとしてつけることで、通常は交尾後に数ヶ月間の休眠に入るのを回避させることができるので、これにより日本在来オオマルハナバチを国内で計画的に生産できるとされている。

    しかし、特許文献1の開示技術による場合には、交尾後の新女王蜂に働き蜂であるセイヨウオオマルハナバチをヘルパーとしてつけなければならず、該セイヨウオオマルハナバチが施設外に逃げ出す可能性は依然として残る不都合があった。

    本発明は、特許文献1を含む従来技術の上記課題に鑑み、セイヨウオオマルハナバチをヘルパーとしてつけることなく、交尾後の新女王蜂が数ヶ月間の休眠に入るのを回避させることができる日本在来マルハナバチ類の繁殖供給飼育方法を提供することを目的とする。

    本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、出入自在に仕切られた営巣室と給餌室とを有する小箱の前記営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチ類の女王蜂を入れ、産卵させて働き蜂を得る第1ステップと、出入自在に仕切られた営巣室と給餌室とを有する大箱の前記飼育室内に前記働き蜂が10頭前後になった際にコロニー別に移し替えて摂氏23度以上の温度状態のもとで前記コロニーを羽化させて蜂群として飼育する第2ステップと、該第2ステップにて飼育された蜂群のなかから新女王蜂と雄蜂とを取り出して交尾させる第3ステップと、交尾を終えた新女王蜂に対し休眠処理を施す第4ステップと、該第4ステップを経た状態にある複数頭の新女王蜂をケージ内にて競合飼育する第5ステップと、該第5ステップを経た新女王蜂が産卵を開始した時点で個々の新女王蜂を27℃前後の温度状態に保たれた前記小箱の営巣室内に移して前記第1ステップへと回帰させる第6ステップとを少なくとも含むことを最も主要な特徴とする。

    この場合、前記第1ステップでは、前記営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂の繭をロウで固定して営巣を促進させるのが好ましい。 また、前記大箱は、その底面が網材で形成されているものを用いるのが望ましい。

    一方、前記第4のステップにおける休眠処理は、螢殖土70%に多機能バイオ用土30%を混合してなる土に対しさらに10%の骨炭を加えたものと、腐葉土とを1:1の割合で混合したものに、6ppmのナノ銀担持のコラーゲンを吹きかけてなる事前処理土を閉空間内に1〜2cmの厚さに敷き込んだ後、前記第3ステップを経た新女王蜂を収容する処理と、
    前記閉空間内に収容した後の前記女王蜂を1週間から3週間前後の間8〜10℃の低温状態においてにおいて休眠させる処理と、休眠後の前記女王蜂を取り出し、徐々に温度を上げ、最終的には25〜28℃とする処理とを少なくとも経て行うことができる。

    また、前記第4のステップにおける休眠処理は、水100ccに対し、6ppmナノ銀担持コラーゲン水0.1ccを混合した25〜30℃の水に、前記第3ステップを経た新女王蜂を個体差を見ながら仮死状態になるまで水没させる処理と、水から取り出した後に体表に付着した水分を取り除く処理と、水分を取り除いた後に、直ちに25〜30℃の閉空間内に入れ、餌となるナノ銀担持コラーゲンを加えた糖液と花粉とを与えて次の処理まで水没を含む上記処理を繰り返しながら飛翔させる1回目給餌飛翔処理と、1週間以内に前記1回目給餌飛翔処理と同じ処理を行う2回目給餌飛翔処理とを少なくとも経て行うものであってもよい。

    さらに、前記第4のステップにおける休眠処理は、前記第3ステップを経た新女王蜂を閉空間内に収容する処理と、該新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に30〜70分間放置した後に取り出して数日間飼育する処理と、しかる後に前記女王蜂を再度、前記閉空間内に収容し、該女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に30〜70分間放置した後に取り出す処理とを少なくとも経て行うものであってもよい。

    本発明のうち、請求項1に記載の発明によれば、日本在来マルハナバチ類の女王蜂に産卵させ、羽化して日本在来マルハナバチ類の雄蜂と交尾させた後の新女王蜂に休眠処理を施して越冬を回避させることにより、1年より短い周期での世代交代を実現しながら、計画的に日本在来マルハナバチ類を飼育することができる。

    したがって、トマト等のナス科植物の栽培施設内には、日本在来マルハナバチ類からなるコロニーが形成された巣箱を設置することで、日本在来マルハナバチ類を人工授粉を行うポリネーターとして利用することができる。 しかも、利用するマルハナバチ類は、日本在来種であることから、仮に施設外に逃げ出すことがあっても、日本の生態系に対し重大な悪影響を及ぼすおそれもなくすことができる。

    請求項2の発明によれば、営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂の繭がロウで固定されているので、第1のステップにおける女王蜂の営巣をより促進させてやることができる。

    請求項3の発明によれば、営巣室と給餌室とを有する大箱の底面が網材で形成されているので、第2のステップにおける働き蜂をより衛生的に蜂群として飼育することができる。

    請求項4の発明によれば、第4のステップにおける休眠処理は、事前処理土を閉空間内に1〜2cmの厚さに敷き込んだ後、交尾を終えた女王蜂を収容して低温状態において休眠させた後に徐々に温度を上げることで行われるので、カビの発生を効果的に防ぎながら、新女王蜂に対し越冬を回避させて産卵を開始させることができる。 しかも、基本的には、2週間以上行えば越冬を回避させることができ、それ以上、処理を継続しても特に問題がおきることはない。

    請求項5の発明によれば、第4のステップにおける休眠処理は、仮死状態になるまで女王蜂を水没させた後に取り出して25〜30℃の閉空間内に入れ、餌となるナノ銀担持コラーゲンを加えた糖液(糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため)と花粉とを与えて飛翔させる1回目給餌飛翔処理と、1週間以内に前記1回目給餌飛翔処理と同じ処理を行う2回目給餌飛翔処理とを経るという新規な方法を手軽に行うことで、新女王蜂に対し越冬を回避させて産卵を開始させることができる。

    請求項6の発明によれば、日本在来マルハナバチ類の雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチ類の新女王蜂に二酸化炭素を用いた死亡率の低い特異な仮眠処理を施すことにより、新女王蜂に対し越冬を回避させて産卵を開始させることができる。

    図1は、新女王蜂が本発明方法の途上において一時的に収容されるネット製のゲージの一例を示す全体斜視図である。 同図によれば、ゲージ11は、休眠処理途上の新女王蜂を一時的に入れたり、交尾後の新女王蜂を飛ばしたり、産卵を促す際に用いるための相互に隔離された三段重ねの隔室12を備えている。

    本発明方法は、日本在来クロマルハナバチを含む日本在来マルハナバチ類の女王蜂から働き蜂を得る第1ステップと、コロニー別に卵を羽化させて飼育する第2ステップと、飼育後の新女王蜂と雄蜂とを交尾させる第3ステップと、交尾後の新女王蜂に対し所定の休眠処理を施す第4ステップと、休眠処理後の新女王蜂を飼育する第5ステップと、新女王蜂が産卵を開始した時点で小箱21の営巣室24内に移して前記第1ステップへと回帰させる第6ステップとを少なくとも経ることで行われる。

    このうち、第1ステップは、出入自在に仕切られた営巣室と給餌室とを有する小箱の前記営巣室に日本在来マルハナバチ類の雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチ類の女王蜂を入れ、産卵させて働き蜂を得るために用意される。

    すなわち、第1ステップでは、図2に示す小箱15を用いて日本在来マルハナバチ類の雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチ類の女王蜂を入れて産卵させ、これらを羽化させることで働き蜂を得る。

    この場合に用いられる小箱15は、上面を開口面17とし、かつ、直径3mm程度の複数個の通気孔16aを有してなるボックス本体16と、開口面17を開閉自在に覆う透明天板28とを備えている。

    このうち、ボックス本体16は、縦90mm×横180mm×厚さ8mmのアガチス材からなる底板18と、該底板18上に直立配置される高さ60mm×横幅150mm×厚さ8mmのアガチス材からなる前後の側板19と、該側板19,19相互間に位置させて底板18上に直立配置される高さ60mm×横幅74mm×厚さ8mmのアガチス材からなる左右の側板20とを、木工用接着剤とステンレス釘などからなる釘材21とを用いて固着することで形成されている。

    しかも、ボックス本体16は、高さ60mm×横幅74mm×厚さ8mmのアガチス材からなる仕切り板22により、横幅方向での中心位置にてその内部空間が仕切られており、その左側を営巣室23として、右側を給餌室24として確保できるようになっている。 また、該仕切り板22は、奥側の下隅部に切欠部22aを備え、羽化後の働き蜂等が営巣室23と給餌室24との間を行き来することができるようになっている。

    さらに、ボックス本体16は、右側の側板20の中央下部に切欠部20aが形成されており、該切欠部20aと舌片状に突出している底板18側との間に確保される開口部25を介して糖液が入った給餌器26をその差込み部26aを介して差し込むことができるようになっている。 なお、差込み部26a側は、働き蜂等が逃亡しないようにステンレスネットなどからなる網材27により覆われている。

    また、透明天板28は、仕切り板22により分割されている左側の開口面を覆う厚さ2mmの透明アクリル樹脂からなる左側天板部28aと、右側の開口面を覆う厚さ2mmの透明アクリル樹脂からなる右側天板部28bとで構成されており、それぞれがステンレス製の蝶番29を介して開閉自在に配設されている。

    このようにして形成されている小箱15の営巣室23には、日本在来マルハナバチ類の雄蜂の図示しない繭をロウで底板18上に固定しておき、女王蜂の営巣を促進させることができるようにしてある。

    また、営巣室23内には、約60%のショ糖溶液(糖液100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含む)と、乾燥させていない生花粉または該生花粉を練った団子状の花粉とがキャップ上に置おかれた状態で入っている。 さらに、給餌室24内には、約60%のショ糖溶液などの糖液(糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため、糖液100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含む)が入った給餌器26の差込み部26aが配置されることになる。

    第2ステップは、出入自在に仕切られた営巣室34と給餌室35とを有する大箱31における営巣室34内に働き蜂が10頭前後になった際にコロニー36別に移し替えて摂氏23度以上の温度状態のもとでコロニー36を羽化させて蜂群として飼育するために用意される。

    すなわち、第2ステップでは、小箱15内の働き蜂が10頭前後になったときに、十分に成長した図示しないコロニーを板片とともに小箱15内から取り出し、巣箱として用いる図3に示す大箱(例えば縦20cm×横28cm×奥行き13cm)31内に移し替えて摂氏23度以上の好適温度状態のもとにおき、コロニー36を羽化させる。

    この場合に用いられる大箱31は、厚さが1cmの杉板を用いて形成されている。 大箱31内は、図2の小箱11と同様に蜂が通過できる直径2cm程度の通孔33aを有する仕切り板33を介して営巣室34と給餌室35とに仕切られており、その営巣室34内にコロニー36を板片44とともに配置する。 なお、大箱31の底面31aをステンレスネットなどからなる網材で形成しておく場合には、排泄物等を堆積させることなく網材を介して自然落下させることができるので、より衛生的な飼育環境を確保することができる。

    営巣室34内には、練っていない新鮮な花粉を小箱11で用いたのと同様なキャップ内に入れて置いたり、練り花粉40を直接置いておくなどして、羽化した後の蜂に与えた。 また、大箱31の上面開口部を覆う天板32は、多数の通気口(図示せず)が穿設された透明なアクリル板を用いて形成されており、中の蜂が逃げ出さないように例えばガムテープ37などで止着されている。

    糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため、糖液100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含むショ糖溶液43は、給餌室35の側板38に挿通孔39を開け、該挿通孔39を介して外側から給餌器41を差し込んで中の蜂に与えられるようにした。 この場合、給餌器41には、その差込み部41aに蜂が外に逃げ出さないようにステンレスネットなどからなる網材42を被せた上で、約60%のショ糖溶液43を供給した。 なお、餌は、2日に1回の割合で交換して餌切れを起こさないようにしておく必要がある。 また、給餌室35は、排泄物などの集積する場所ともなることから、餌替えの際に掃除も行い、内部を常に清潔に保つようにしておく必要がある。

    巣箱として用いる大箱31は、室内を23〜27℃、湿度約50%に保たれた部屋に置かれた。 その際、骨炭を巣内に置き、適度な湿度を保持させた。

    第3ステップは、第2ステップにて飼育された蜂群のなかから新女王蜂と雄蜂とを取り出して交尾させるために用意される。

    すなわち、第3ステップでは、第2ステップにてコロニー36から羽化した蜂群のなかから新女王蜂と雄蜂とを取り出し、交尾させる。 交尾は、既に述べた図1に示すネット製のゲージ11を利用して行わせた。 該ゲージ11は、3つの隔室12を備えているので、効率よく使用することができる。 各隔室12には、新女王蜂の数に対し、その2倍以上の数の雄蜂を入れて交尾を行わせた。

    この場合、ゲージ11は、太陽光の差し込む窓辺もしくは、太陽光の波長に近い蛍光管のもとに並べておくことで、室内で交尾をさせるようにした。 太陽光の波長に近い蛍光管を用いる場合には、雨や曇りの天気であっても交尾率を上げることができる。 交尾したペアは、隔室12内から取り出して分離させた。 また、交尾終了後の新女王蜂は、同様の構造を備えて室内に用意されるゲージ11の隔室12内に移し入れ、約60%のショ糖溶液(糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため、糖液(水100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含む)と練花粉とを与えておいた。

    第4ステップでは、交尾を終えた新女王蜂に対し休眠処理を施す。 該休眠処理方法には、以下のような3つの手法があり、所望に応じて適宜選択することができる。

    第1の手法は、螢殖土と上陸安定用土(多機能バイオ用土)とを混合してなる土と腐葉土とを1:1の割合で混合したものに、昆虫に無害な抗菌物質を含有させた水を吹きかけてなる事前処理土を閉空間内に1〜2cmの厚さに敷き込んだ後、第3のステップにて日本在来マルハナバチの雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチの女王蜂を収容する処理と、前記閉空間内に収容した後の前記女王蜂を1週間から3週間前後の間8〜10℃の低温状態においてにおいて休眠させる処理と、休眠後の前記女王蜂を取り出し、徐々に温度を上げ、最終的には25〜28℃とする処理とを少なくとも経ることで行われる。

    この場合、螢殖土としては、適切なpH値を維持させて持久力を保持させる観点から多孔質でありながら十分な堅さを有している焼結した粒状の火山灰基質製土壌を使用する特許第2917140号に係る「床土又は濾材の製造方法」により製造された土を好適に用いることができる。 また、上陸安定養土については、pH値の安定を得る観点から特許第2603202号に係る「鑑賞魚水槽の底床土及び濾材」として得られる土を好適に用いることができる。

    しかも、螢殖土と上陸安定養土とには、ナノ銀(抗菌物質)を混ぜ合わせることにより、日本在来マルハナバチ類の巣の床として使用した際に、より安定した巣作りができるようになる。 この場合、例えば螢殖土70%に上陸安定養土(多機能バイオ用土)30%を混合してなる土に対しさらに10%の骨炭を加えたものと、腐葉土とを1:1の割合で混合したものに、6ppmのナノ銀担持のコラーゲン水を吹きかけてなる事前処理土を好適に用いることができる。 なお、骨炭は、閉鎖空間内でのカビの発生を抑え、同時に外気温湿度に関わらず適度な湿度を保持させることができるほか、塩分補給やダニやウイルスの発生を予防する上でも役に立つ成分となる。

    第2の手法は、25〜30℃の水に、第3のステップにて日本在来マルハナバチの雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバチの女王蜂を個体差を見ながら仮死状態になるまで水没させる処理と、水から取り出した後に体表に付着した水分を取り除く処理と、水分を取り除いた後に、直ちに25〜30℃の閉空間内に入れ、餌となる糖液(糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため、糖液(水100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含む)と花粉とを与えて次の処理まで水没を含む上記処理を繰り返しながら飛翔させる1回目給餌飛翔処理と、1週間以内に前記1回目給餌飛翔処理と同じ処理を行う2回目給餌飛翔処理とを少なくとも経ることで行われる。

    第3の手法は、第3のステップにて日本在来マルハナバチの雄蜂との交尾を終えた日本在来マルハナバの新女王蜂を閉空間内に収容する処理と、該新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に30〜70分間放置した後に取り出して数日間飼育する処理と、しかる後に前記新女王蜂を再度、前記閉空間内に収容し、該新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで前記閉空間内に二酸化炭素ガスを供給し、その雰囲気中に30〜70分間放置した後に取り出す処理とを少なくとも経ることで行われる。

    特に、第3の手法は、セイヨウオオマルハナバチに比べ日本在来クロマルハナバチの二酸化炭素麻酔に対する感受性が異なることを本発明者らが発見し、この知見(麻酔後の覚醒が早いことから麻酔の効きが弱いと推測)に基づき二酸化炭素を用いた麻酔処理時間を変更することで、より確実に飼育することができることを見出したことが機縁となって完成するに至ったものである。

    すなわち、まず、日本在来クロマルハナバチの雄蜂との交尾を終えた日本在来クロマルハナバチの新女王蜂は、例えば高さが18cmで縦横が各35cmの隔室12が3段重ねで形成されている図1に示すネット製のゲージ11の空いている隔室12内に入れ、約60%のショ糖溶液と、乾燥させていない生花粉または該生花粉を練った練花粉とをキャップ上に置いた状態で入れておき、これを与えながら1週間飛ばした後に試験管などのような施蓋が自在な図示しない容器の閉空間内に収容する。

    次に、二酸化炭素ボンベ側から引き出されたチューブを容器の蓋の隙間から入れ、前記閉空間内に二酸化炭素を流し込む。 この場合における二酸化炭素の供給は、収容されている新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで行われる。

    新女王蜂の動きが止まった際には、その状態を確認した上で容器をしっかりと施蓋し、その雰囲気中に30〜70分間放置しておく。 この放置時間の経過後に容器を開蓋して前記閉空間内から新女王蜂を取り出す。

    取り出した新女王蜂は、図1に示すゲージ11にあって空いている隔室12内に入れられ、約60%のショ糖溶液(糖液内に発生するカビの予防と、ウイルスなどの除去のため、糖液(水100ccに対し、ナノ銀担持コラーゲン水0.1ccの割合で混合したものを含む)と、乾燥させていない生花粉または該生花粉を練った練花粉とをキャップ上に置いた状態で入れ、これを与えながら2日間前後飼育する。

    2日間前後を経過した後、新女王蜂は、再び容器の前記閉空間内に収容され、前回と同様の手順を踏んで前記閉空間内へと二酸化炭素を流し込む。 この場合における二酸化炭素の供給は、前回と同様に収容されている新女王蜂がその動きを止めて麻酔がかかった状態となるに至るまで行われ、その雰囲気中に30〜70分間放置しておく。 この放置時間の経過後に容器を開蓋して前記閉空間内から新女王蜂を取り出し、ゲージ11の隔室12内へと戻して新女王蜂に対する休眠処理を終える。

    このため、第3の手法によれば、日本在来クロマルハナバチの雄蜂との交尾を終えた日本在来クロマルハナバチの新女王蜂に二度にわたり二酸化炭素を用いた死亡率の低い特異な仮眠処理を施すことができるので、新女王蜂に対し越冬を回避させて産卵を開始させることができる。

    因みに、上記条件のもとで第3の手法により日本在来クロマルハナバチ228匹に対し麻酔処理(休眠処理)を実際に行ったところ、産卵した個体数209匹(91.67%)に対し、産卵しなかった個体数19匹(8.33%)であった。 また、コロニー(働き蜂30匹以上)を形成した個体数165匹(72.37%)に対し、コロニーを形成しない個体数63匹(27.63%)であった。

    第5ステップでは、第4ステップを経て休眠を終えた状態にある複数頭の新女王蜂をケージ11内で競合飼育する。 具体的には、各新女王蜂をケージ11の隔室12内にて3日間飛ばした後に、日本在来マルハナバチ類の雄蜂の繭や疑似繭をロウで板片に固定した状態で入れ、かつ、複数頭の新女王蜂も入れてケージ11の隔室12内にて競合飼育することで、相互に競争関係を生じさせて産卵を促して効率を上げる。

    第6ステップでは、第5ステップを経た新女王蜂が産卵を開始した時点で、個々の新女王蜂を摂氏27度前後の内部温度に保たれた図2の小箱15の営巣室23内に移して第1ステップへと回帰させ、これを繰り返すことになる。

    このため、本発明によれば、日本在来マルハナバチ類の女王蜂に産卵させ、羽化して日本在来マルハナバチ類の雄蜂と交尾させた後の新女王蜂に休眠処理を施して越冬を回避させることができる。 このため、日本在来マルハナバチ類は、1年より短い周期での世代交代を実現しながら、計画的に飼育することができる。

    したがって、トマト等のナス科植物の栽培施設内には、日本在来マルハナバチ類からなるコロニーが形成された巣箱を設置することで、日本在来マルハナバチ類を人工授粉を行うポリネーターとして利用することができる。 しかも、利用するマルハナバチ類は、日本在来種であることから、仮に施設外に逃げ出すことがあっても、日本の生態系に対し重大な悪影響を及ぼすおそれもなくすことができる。

    本発明における休眠処理(第4ステップ)は、第5ステップにおいてなかなか産卵しない場合や、途中で巣を放棄してしまった場合に再度行うと有効であることが確認されている。 なお、その場合、いずれの休眠処理にあっても処理条件を軽くすることが必要である。 具体的には、第1の手法(低温処理方法)による場合は、低温にさらす時間を短期間にする。 第2の手法(水処理方法)による場合は、水没させる時間を短くし、軽い仮死状態におく。 第3の手法(麻酔処理)による場合には、処理時間を5〜15分ほど短くする。

    また、本発明における休眠処理(第4ステップ)においては、第1の手法(低温処理方法)、第2の手法(水処理方法)および第3の手法(麻酔処理)のなかから越冬回避方法として適宜のものをランダムに採用することで、個体に発生しがちな感度が弱くなったり効きにくくなるといった不都合を回避させることができる。

    さらに、全ての小箱15と大箱31とには、ペットボトルのキャップなどの小さい容器に塩化ナトリウムを入れたものを置くのが好ましい。 また、全ての小箱15と大箱31とには、骨炭を入れておくのが好ましく、この場合、小箱15内には、ペットボトルのキャップ1杯分を、大箱31内には、ペットボトルのキャップ3〜4杯分をそれぞれ入れておくのが好ましい。 こうすることにより、箱内の湿度調整と、カビ発生の防止とを実現することができる。

    本発明が適用される日本在来マルハナバチ類には、クロマルハナバチ、オオマルハナバチ、ミヤママルハナバチのほか、コマルハナバチ、エゾオオマルハナバチ、エゾコマルハナバチ、トラマルハナバチなどを含む。

    休眠処理途上の新女王蜂を一時的に入れたり、交尾後の新女王蜂を飛ばしたり、産卵を促す際に用いられるネット製のゲージの一例を示す全体斜視図。

    日本在来クロマルハナバチの女王蜂から働き蜂を得る際やコロニーを作る際に用いられる小箱の一例を示す概略斜視図。

    小箱内の働き蜂が10頭前後になったときに、コロニーを移し替える大箱の一例を模式的に示す概略斜視図。

    符号の説明

    11 ケージ 12 隔室 15 小箱 16 ボックス本体 16a 通気孔 17 開口面 18 底板 19 側板 20 側板 20a 切欠部 21 釘材 22 仕切り板 22a 切欠部 23 営巣室 24 給餌室 25 開口部 26 給餌器 26a 差込み部 27 網材 28 透明天板 28a 右側天板部 28b 左側天板部 29 蝶番 31 大箱 31a 底面 32 天板 33 仕切り板 33a 通孔 34 営巣室 35 給餌室 36 コロニー 37 ガムテープ 38 側板 39 挿通孔 40 花粉 41 給餌器 42 網材 43 ショ糖溶液 44 板片

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