Resin and antifouling paint combines the amine

申请号 JP51108297 申请日 1996-09-06 公开(公告)号 JP3289193B2 公开(公告)日 2002-06-04
申请人 日本ペイント株式会社; 发明人 勲 中村; 直樹 山盛;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】防汚剤と、ビヒクル樹脂として1級アミンを結合した複数のペンダント基を持っているビニル重合体を含んでいる自己研磨型防汚塗料であって、前記1級アミンはペンダント基上のカルボニル基との脱水縮合反応によって前記ペンダント基へ結合している自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項2】1級アミンは芳香族1級アミンである請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項3】芳香族1級アミンはアニリン、トルイジン、キシリジン、p−n−ヘキシルアニリン、p−n−
    オクチルアニリン、p−ノニルアニリン、またはp−ドデシルアニリンである請求項2の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項4】1級アミンは炭素数6以上の脂肪族もしくは脂環族1級アミンである請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項5】脂肪族もしくは脂環族1級アミンは、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、またはシクロヘキシルアミンである請求項4の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項6】前記1級アミンを結合した複数のペンダント基を有するビニル重合体は、1級アミンを複数のカルボニル基含有ペンダント基を持っているビニル重合体と反応させることによって製造される請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項7】前記複数のカルボニル基含有ペンダント基を持っているビニル重合体は、アルデヒド基またはケトン基を有するモノマーと、これと共重合し得るビニルモノマーとの共重合体である請求項6の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項8】アルデヒド基またはケトン基を有するモノマーは、アクロレイン、メタアクロレイン、クロトンアルデヒド、ケイ皮アルデヒド、4−ビニルベンズアルデヒド、またはN−(2−アセチル−1,1−ジメチルエチル)アクリルアミドである請求項7の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項9】前記1級アミンを結合した複数のペンダント基を持っているビニル共重合体は、カルボニル基含有モノマーと1級アミンの間の脱水縮合生成物と、それと共重合し得るビニルモノマーとの共重合によって製造される請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項10】前記脱水縮合生成物は、アルデヒド基含有モノマーと1級アミンとのシッフ塩基、またはケトン基含有モノマーと1級アミンとのケチミンである請求項9の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項11】アルデヒド基またはケトン基含有モノマーは、アクロレイン、メタアクロレイン、クロトンアルデヒド、ケイ皮アルデヒド、4−ビニルベンズアルデヒド、またはN−(2−アセチル−1,1−ジメチルエチル)アクリルアミドである請求項10の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項12】前記1級アミン結合した複数のペンダント基を持っているビニル重合体は、2,000〜100,000の数平均分子量を持っている請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項13】前記1級アミンを結合した複数のペンダント基を持っているビニル重合体は、0.01〜1.5mol/100
    gのアミン結合カルボニル基濃度を持っている請求項1
    の自己研磨型防汚塗料。
  • 【請求項14】防汚剤は亜酸化銅またはロダン銅である請求項1の自己研磨型防汚塗料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 本発明の背景 本発明は、防汚塗料のビヒクル樹脂として有用な加分解型樹脂と、該樹脂を含む防汚塗料組成物に関する。

    トリアルキルスズ高分子化合物をビヒクルとする防汚塗料が知られている。 この防汚塗料は、防汚剤の溶出量を防汚性を維持する最低レベルに抑え、かつ一定量を長期間にわたり溶出する点ですぐれている。 この塗料はビヒクルとして用いるトリアルキルスズ高分子化合物が海水の微アルカリ性雰囲気で加水分解し、スズ化合物を放出するとともに、ビヒクルが水溶化して塗膜が消耗し、
    そのため塗膜の凹凸が平滑になり、船舶の海水摩擦抵抗を減らして燃料費の節減に寄与する。

    この自己研磨型塗料のヒビクル樹脂は、例えばトリブチルスズ(メタ)アクリレートの共重合体である。 しかしながらトリアルキルスズの生態系への影響の懸念から、トリアルキルスズ高分子化合物に代わる自己研磨型防汚塗料用ビヒクル樹脂の開発が望まれている。

    これまでに提案された自己研磨型防汚塗料用ビヒクル樹脂の多くは金属化合物またはイオンを放出するものである。 最近本発明者らは、アニリンおよびその核置換体のような1級アミンも付着生物に対して防汚効果を有することを発見した。

    そこで本発明の目的は、加水分解によって防汚効果を有する1級アミンを制御された態様で放出し、他方残った塗膜は水溶化して徐々に消耗する新しいタイプの防汚塗料用ビヒクル樹脂を提供することである。

    本発明の開示 有機化学の分野において、1級アミンはアルデヒドと反応してシッフ塩基をつくり、ケトンと反応してケチミンをつくることは有名である。

    本発明は、加水分解可能な形で1級アミンをビヒクル樹脂へ結合するためこれらの反応を利用する。

    そこで本発明は、カルボニル基含有ペンダント基を持っているビニル重合体のカルボニル基へ1級アミンを縮合反応によって結合するか、またはカルボニル基含有モノマーに対して同様な反応によって1級アミンを結合し、得られるモノマーを他の共重合可能なモノマーと共重合することによって得られる、ビニル重合体よりなる防汚塗料用ビヒクル樹脂を提供する。

    本発明はまた、上のように1級アミンを結合したビニル重合体をビヒクル樹脂として用いた水中防汚塗料を提供する。

    好ましい実施態様の詳細な説明 本発明の1級アミン結合ビニル重合体を得るためには、1級アミンを重合後にまたは重合前に結合するアルデヒド基またはケトン基を有するモノマーから出発しなくてはならない。 アルデヒド基を有するモノマーの典型例はアクロレイン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド、ケイ皮アルデヒドおよび4−ビニルベンズアルデヒドなどである。 アクロレインのように沸点が低く、刺激性で活性の高いアルデヒドは、副反応を避け、取扱いを容易にするためにアセタール、例えばエチレングリコールまたは1,3−プロパンジオールとの環状アセタールの形で用い、1級アミンとの反応前に加水分解によりアルデヒド基を再生してもよい。 ケトン基を有するモノマーの例にはN−(2−アセチル−1,1−ジメチルエチル)
    アクリルアミド(別名ジアセトンアクリルアミド)等がある。

    アルデヒド基またはケトン基含有モノマーと共重合し得るモノマーの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
    t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニルなどの他のモノマーがある。 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの少割合を含んでもよい。 重合は常法により溶液重合法により行うことができる。

    アルデヒド基またはケトン基と1級アミンとの縮合反応は重合後に行ってもよいし、またはモノマー段階で行った後、重合してもよい。 この目的に使用し得る1級アミンとしては、アニリン、トルイジン、キシリジン、p
    −n−ヘキシルアニリン、p−n−オクチルアニリン、
    p−ノニルアニリン、p−ドデシルアニリンなどのアニリンおよびその核置換体を含む芳香族1級アミン、シクロヘキシルアミン等の脂環族1級アミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、
    ステアリルアミン、オレイルアミン等の炭素数6以上の脂肪族アミンが挙げられる。 特にアニリンおよびその核アルキル置換体、炭素数8〜20のアルキルアミンおよびアルケニルアミンが好ましい。 反応は副生する水等を系外へ除去する条件下で容易に行うことができる。

    重合体は2,000〜100,000、特に5,000〜40,000の数平均分子量を有するのが好ましい。 これは造膜性と作業性および溶出速度の間の適度のバランスを保つために必要である。 重合体はまた、アルデヒド基またはケトン基へ結合した1級アミンを0.01〜1.5mol/100g、特に0.1〜1.
    0mol/100gの濃度で含むのが好ましい。

    先に挙げた1級アミンは独立の成分として塗料へ添加しても防汚効果がある。 その場合ベンズアルデヒド、p
    −エチルベンズアルデヒドのようなアルデヒドを同時に独立の成分として加えてもよいし、1級アミンとのシッフ塩基の形で加えてもよい。

    このようにして得た1級アミンを結合した樹脂は、防汚剤を含む慣用の添加剤を添加して自己研磨型防汚塗料組成物に調製される。

    本発明の防汚塗料組成物は、防汚塗料に添加される以下の慣用の成分を含むことができる。

    (1)防汚剤: 銅、亜鉛、ニッケルなどの金属粉末あるいはフレーク;
    銅、亜鉛などの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物その他の塩、特に亜酸化銅およびロダン銅;殺菌性有機化合物、例えばナフテン酸銅、ステアリン酸銅などの金属カルボン酸塩、ジンクジメチルジチオカーバメート、ビスジメチルジチオカルバモイルジンク、エチレンビスジチオカーバメイトなどの金属(Na,K,Zn,Pb,Cu,Fe,Ni,Mg,S
    e)ジチオカーバメート類;テトラメチルチウラムジサルファイドなどのチウラムジサルファイド類;フタリルサルファチアゾール、サルファエチドール、サルファニリドピリジン、サルフォメトキシン、N,N'−ジメチル−
    N'−フェニル−N−フルオロジクロロメチルチオスルファミドなどのスルファミド類;グリオジン、フェンチゾール、ポリサイドなどのピロール、イミダゾール類;テラゾール、アステロール、マイロンなどのチオキサン、
    チオザンソン類;ニカルバジン、3,4,5−トリブロモサリチルアニリド、N−トリクロロメチルメルカプトフタルイミド、3,5−ジニトロベンザミド、2,4,6−トリクロロマレイミド、N−フルオロジクロロメチルチオフタルイミドなどのイミドおよびアミド類;2−メチルチオ−4
    −t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−
    トリアジン、2,4,5,6−テトラクロロフタロニトリル、
    N,N'−ジメチルジクロロフェニル尿素、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−(2H)イソチアゾリン、2−
    ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン、3−ヨード−2−プロピルブチルカーバメート、ジヨードメチルパラトリルスルホンなどの含イオウまたは含ハロゲン有機化合物などの公知の防汚剤、農薬、医薬、殺菌剤がある。

    (2)可塑剤: ジオクチルフタレート、ジメチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレートなどのフタル酸エステル系可塑剤;
    アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチルなどの脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールアルキルエステルなどのグリコールエステル系可塑剤;トリクレジルリン酸、トリクロロエチルリン酸などのリン酸エステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸オクチルなどのエポキシ系可塑剤;ジオクチル錫ラウリレート、ジブチル錫ラウリレートなどの有機錫系可塑剤;その他トリメリット酸トリオクチル、トリアセチレンなどがある。

    (3)塗膜消耗調整剤: 塩素化パラフィン、ポリビニルエーテル、ポリプロピレンセバケート、部分水添ターフェニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ポリエーテルポリオール、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、シリコンオイル、ワックス、ワセリン、流動パラフィンなどがある。

    (4)顔料: 沈降性硫酸バリウム、タルク、クレー、白亜、シリカホワイト、アルミナホワイト、ベントナイトなどの体質顔料;酸化チタン、酸化ジルコン、塩基性硫酸鉛、酸化錫、カーボンブラック、黒鉛、ベンガラ、クロームイエロー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、キナクリドンなどの着色顔料がある。

    (5)溶剤: トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロペンタン、オクタン、ペプタン、シクロヘキサン、ホワイトスピリットなどの炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル類;酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエステル類;エチルイソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;n−ブタノール、プロピルアルコールなどのアルコール類などがある。

    (6)その他の添加剤: ロジン、フタル酸モノブチル、コハク酸モノオクチルなどの有機一塩基酸、樟脳、ヒマシ油などがある。

    本発明の組成物は塗料製造技術分野において、それ自体公知の方法により、調整することができる。 調合に際しては公知の機械、例えばボールミル、ペブルミル、ロールミル、サンドグラインドミルなどを使用できる。

    本発明の防汚塗料は、船舶、漁網、海洋構築物などの防汚塗料として用いられた場合、塗膜あるいはフィルムが海水などのアルカリ雰囲気において徐々に加水分解され、溶出する。 しかもアルカリ雰囲気で加水分解された時、樹脂が小さなセグメントに分解され一気に溶出するのではなく、側鎖部に親水基が生成され、その濃度がある臨界値に達して初めて溶出してゆく形式をとる。 従って船底塗料用ビヒクルとして用いた場合、防汚期間を長期にわたり制御しうる特徴をもつ極めて良好な性状の塗膜を与えることができる。 従って本発明の防汚塗料は船舶例えばタンカー、フェリー、漁船、鋼鉄船、木船、FR
    P船など、海中構築物、魚網、導水管などに有用である。

    以下の製造例、実施例および比較例において「部」および「%」は重量基準による。

    ビヒクル樹脂の製造 製造例1 攪拌機、窒素導入管、滴下ロートを備えたフラスコに、キシレン95部、ケイ皮アルデヒド13部を加え、90℃
    に保つ。 この溶液へメチルメタクリレート67部、n−ブチルメタクリレート20部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合物を4時間にわたって滴下し、30分後n−ブタノール5部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.3部の混液を30分間に滴下し、さらに90分間同温度に保ってワニスAを得た。 アルデヒド濃度0.05mol/10
    0g 製造例2 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95部、メタクロレイン14部を加え、80℃に保つ。 この溶液へメチルメタクリレート66部、n−ブチルメタクリレート20部、2,
    2'−アゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合物を4時間にわたって滴下し、30分後n−ブタノール5部、2,2'
    −アゾビスイソブチロニトリル0.3部の混液を30分間に滴下し、さらに90分間同温度に保ってワニスBを得た。
    アルデヒド濃度0.1mol/100g 製造例3 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95部、ジアセトンアクリルアミド34部を加え、80℃に保つ。 この溶液へメチルメタクリレート46部、n−ブチルメタクリレート20部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合物を4時間にわたり滴下し、30分後n−ブタノール5
    部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.3部の混液を3
    0分間に滴下し、さらに90分間同温度に保ってワニスC
    を得た。 ケトン基濃度0.1mol/100g 製造例4 製造例1と同様なフラスコに、キシレン145部、クロトンアルデヒド35部を加え0℃に保つ。 この溶液へアニリン47部を加え2時間保ち、その後40℃まで加温し、2
    時間同温度に保った。 次に生成水を約250Paの減圧下で除去し、1級アミンを結合したモノマーを得た。

    製造例5 製造例1と同様なフラスコに、メタクロレイン35部を加え、0℃に保つ。 これへp−オクチルアニリン100部を加え、2時間保ち、その後40℃まで加温し、2時間保った。 次に生成水を約250Paの減圧下で除去し、1級アミンを結合したモノマーを得た。

    製造例6 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95部、2−ビニル−1,3−ジオキソラン(アクロレインとエチレングリコールのアセタール)20部を加え、80℃に保つ。 この溶液へメチルメタクリレート46部、スチレン20部、n−
    ブチルメタクリレート14部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.4部の混液を5時間にわたって滴下し、30分後キシレン5部、2,2'−アゾビスブチロニトリル0.2部の混液を30分間で滴下し、滴下終了後90分間保温した。
    次に1N塩酸200部を加え、室温で2時間攪拌し、水相を除去し、脱イオン水で2回洗浄した。 これを150Paの減圧下でキシレン20部と共に残存する水を除去した後、キシレン20部を再び加えてワニスDを得た。 アルデヒド濃度0.1mol/100g 製造例7 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95部、2−ビニル−1,3−ジオキサン(アクロレインと1,3−プロパンジオールのアセタール)35部、酢酸ビニル25部を加え90
    ℃に保つ。 この溶液へメチルメタクリレート30部、2−
    エチルヘキシルアクリレート10部,2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.5部の混液を5時間にわたり滴下し、3
    0分後キシレン5部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.2部の混液を30分間で滴下し、滴下後90分間保温した。 次に1N塩酸300部を加え室温で2時間攪拌し、水相を除去し脱イオン水で2回洗浄した。 これを150Paの減圧下でキシレン20部と共に残存する水を除去し、キシレン20部を再び加えてワニスEを得た。 アルデヒド濃度0.
    15mol/100g 製造例8 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95部を加え10
    0℃に保つ。 これに製造例4のモノマー55部、メチルメタクリレート35部、n−ブチルアクリレート10部、2,2'
    −アゾビスイソブチロニトリル1.3部の混液を4時間にわたって滴下し、30分後キシレン5部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混液を30分間で滴下し、滴下後90分間保温してワニスFを得た。

    製造例9 製造例1と同様なフラスコに、キシレン95を加え100
    ℃に保つ。 これへ製造例5のモノマー55部、メチルメタクリレート45部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル1.
    3部の混液を4時間にわたって滴下し、30分後キシレン5部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.2部の混液を30分間で滴下し、滴下後90分間保温してワニスGを得た。

    製造例10 攪拌機、窒素導入管およびデカンターを備えたフラスコに、ワニスA100部、p−デシルアニリン12部を加えた。 この溶液を約130℃で還流し、生成する水を留去しながら3時間反応を行い、ワニスHを得た。

    製造例11 製造例10と同様に、ワニスB100部と、アニリン9部とを反応させてワニスIを得た。

    製造例12 製造例10と同様に、ワニスB100部と、ドデシルアミン
    17部とを反応させてワニスJを得た。

    製造例13 製造例10と同様に、ワニスE100部と、p−ノニルアニリン43部を反応させてワニスKを得た。

    製造例14 製造例10と同様に、ワニスC100部と、p−デシルアニリン23部を反応させてワニスLを得た。

    製造例15 製造例10と同様にワニスD100部と、オレイルアミン27
    部を反応させてワニスMを得た。

    製造例16 製造例9においてモノマー混合物として4−ビニルベンジリデンアニリン75部、メタクリル酸メチル25部を用いたほかは同様におこない、ワニスNを得た。

    製造例17 製造例9においてモノマー混合物としてN−(4−ビニルベンジリデン)−4−n−オクチルアニリン85部、
    メタクリル酸メチル15部を用いたほかは同様におこない、ワニスOを得た。

    製造例18 製造例9においてモノマー混合物としてジアセトンアクリルアミドとラウリルアミンの付加物85部、メタクリル酸メチル15部を用いたほかは同様におこない、ワニスPを得た。

    製造例19 製造例9においてモノマー混合物としてN−(4−ビニルベンジリデン)ラウリルアミン80部、メタクリル酸メチル20部を用いたほかは同様におこない、ワニスQを得た。

    塗料の製造 実施例1〜30および比較例1〜4 表1〜表4に示す配合で各成分をディスパーで分散し、塗料を製造した。

    防汚性試験 サンドブラスト処理した9×28cmの鋼板にあらかじめタールエポキシ塗料を塗布して防錆処理してある塗板に、実施例1〜30および比較例1〜4の塗料を乾燥膜厚約150μmとなるように塗布して試験板を作成した。

    別にワニスF〜Qを9×28cmのポリ塩化ビニル樹脂板に乾燥膜厚約100μmとなるように塗布して試験板を作成した。

    これらの試験板を岡山県玉野市日本ペイント株式会社臨海研究所において海中に浸漬し、経時における防汚性を生物の付着した面積(%)によって評価した。 結果を表5および表6に示す。

    塗膜消耗度試験 実施例および比較例の塗料およびワニスF〜Qを直径


    35cmのアクリル樹脂円板に乾燥膜厚約100μmとなるように塗布し、海水中(水温18〜23℃)で周速25ノットで


    12ケ月間連続回転し、経時における初期膜厚との差を塗膜の消耗度として測定した。 結果を表7および表8に示す。

    考 察 本発明の防汚塗料用樹脂および防汚塗料は、防汚性と自己研磨性において、有機スズポリマーを使った比較例4の自己研磨型防汚塗料に匹敵する性能を発揮した。

    フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−4905(JP,A) 特開 昭58−177904(JP,A) 特開 平7−138504(JP,A) 特開 平1−131286(JP,A) 特開 平1−131285(JP,A) 特開 平4−1277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) C09D 5/16 C08F 8/32 C08F 212/14 C08F 226/02

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