【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】結婚式においておこなわれるキャンドルサービスに用いるローソクに使用して演出効果を上げる為に用いる。 【0002】 【従来の技術】火薬をローソクの芯の中に入れた花火ローソクは無いが芯の周囲にとりつけたり埋めこんだり置いたりしたものはある。 またキャップ状の形状にして芯に被せて用いるものもある。 【0003】棒状の火薬を芯に添わせて蝋に埋め込んだ物はすでに市販されているがこれには風が芯から火薬の方向に向けて吹いている時に炎が芯に燃え移らないことがある。 また火薬が蝋燭の芯の側面にあるため花火の位置が蝋燭の中心になく少しずれているため対称性に欠けていて見苦しい。 また花火自体が蝋燭に埋め込んで一本の芯に添わせて固定してあるのでぶつけたりすると落ちる事があり、特に着火してから点火器をぶつけると危険である。 【0004】キャップ状のものは派手な効果をうるために火花剤を多くしてやると火花が内側から花火の下側に飛んで着火することにより、速燃状態になり危険性が出てくる。 【0005】また今までの花火用固形火薬は固くてもろさを有し衝撃によっておれたり割れたり欠けたりしやすかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】風が吹いていても確実に炎が蝋燭に着火する様にする。 また花火を蝋燭の芯の位置に置く事で対称性により美的感覚を満足させうる物とする。 また花火が蝋燭から落下しにくくする事により安全性を高める。 【0007】さらに火薬自体も衝撃や外力によって破損しにくいものとし安全性をより一層高める様にする。 【0008】 【課題を解決するための手段】ローソクの芯の中に花火火薬の全体ないし一部を入れる。 あるいは芯を2以上できれば3以上に分割してその中に棒状の火薬を入れる。 また蝋燭の芯には中空のパイプ状の紐になっているものもありその中に花火をセットすれば良い。 また蝋燭の芯を花火用の火薬の周りに巻き付けても良い。 【0009】ポリウレタン等のゴム系の樹脂、あるいはポリエステル樹脂にポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどの火薬の燃焼特性に悪影響を及ぼさない可塑剤を数%混入した樹脂を可燃剤兼結合剤とし可塩素酸アンモニウムや硝酸アンモニウムを酸化剤として、それに花火としての炎色剤と火花剤、燃焼助剤、安定剤等を加えて製する。 【0010】 【実施例】ローソク(3)の芯(1)の中に細い紐状の花火火薬(2)を接着剤例えばアクリル系接着剤などまたはマイクロクリスタリンワックスで接着あるいは粘着し、これの上部より点火すれば火薬は上から下に向けて燃焼し蝋燭の芯にその火が燃え移る。 【0011】また図4のように極めて細い蝋燭(3)の芯(1)をやはり細い花火(2)の下部に巻き付けて接着剤やマイクロクリスタリンワックス等で固定する方法もある。 【0012】火薬の成分としては以下に一例をあげる。 ポリエステル樹脂 32部 ポリエチレングリコール 2部 ポリプロピレンク゛リコール 1部 過塩素酸アンモニウム 100部 鉄粉 10部 銅粉 3部 炭素粉末 3部 チタン粉末 2部 硝酸アンモニウム 25部 【0013】 【発明の効果】ローソクの芯の中に火薬がはいっているため、花火火薬に衝撃を加えても極めて落下しにくく安全であり、また風があっても炎は確実に芯にもえうつる。 また本花火ローソクの製造においては今までの蝋燭用芯の代わりに火薬入りの蝋燭用芯を使えば良いので簡単に製造出来る。 また本発明に用いる火薬は蝋燭の芯材に包まれているのである程度機械的強度が弱くても使用できるため火薬の成分配合比をより広く変化出来る利点がある。 また極めて蝋燭の蝋の部分の細い蝋燭でも芯の部分に花火がついているので本発明を実施できる他、対称性の良い美的な構造となる利点がある。 さらに火薬が燃焼した際に燃焼残さができる事があるが芯の中なので邪魔にならず汚れる事も無い。 なお請求項3の構造でも上記の利点はほとんど全て活かすことが出来る。 これに相当する実施例の2番目はデコレーションケーキの飾りローソクに使用するのに好適で30秒程の燃焼時間を得るため花火が長めになっている。 【0014】ゴム弾性あるいは可撓性を火薬が有しているので着火するときぶつけても折れたり、欠けたりして火の付いた火薬が落下等する事が無く、極めて安全に本発明の花火の着火が実施できる。 また可塑剤を用いる事により樹脂の軟化点が低下するのでプレス成型が容易となり大量生産に適する花火用火薬となる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 請求項1の花火の立体図 【図2】 請求項2の花火の立体図 【図3】 請求項3の花火の立体図 【図4】 実施例2番目の細い蝋燭に応用した例の構造図 【符号の説明】 1 蝋燭の芯 2 花火火薬 3 蝋燭本体 4 着火部 5 接着部 6 巻き付け部 |