首页 / 国际专利分类库 / 化学;冶金 / 炸药;火柴 / 起爆或点火装置;引信 / 点火剂;打火石(化学点火具入C06C9/00;合金一般入C22C) / Flares having a ignition charge which is prepared from the extrudable igniter composition

Flares having a ignition charge which is prepared from the extrudable igniter composition

申请号 JP2000508631 申请日 1998-07-22 公开(公告)号 JP4057779B2 公开(公告)日 2008-03-05
申请人 アライアント・テクシステムズ・インコーポレーテッドAlliant Techsystems Inc.; 发明人 ニールソン,ダニエル・ビー; ブロウ,リード・ジェイ; ルンド,ゲイリー・ケイ;
摘要
权利要求
  • 容器、該容器中に入れられている推進薬、及び照明弾の推進薬を点火するための押出成形された乾燥した点火用素子を含んでなる点火系を含む照明弾であって、該押出成形された乾燥した点火用素子は点火の際爆燃するものであり、乾燥した点火用素子を調合するための乾燥の前に成分として、水性溶液中に溶解した少なくとも1種の水溶性バインダー、少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の燃料、及び任意に繊維を含んで成り、
    該水溶性バインダーが、該押出成形可能な点火用組成物中の全乾燥した成分基準で約2重量%〜約10重量%の量で存在する、水溶性高分子バインダー、水溶性ガム、及び水溶性ゼラチンよりなる群から選択される少なくとも1種の員子を含んで成り、
    該押出成形可能な点火用組成物が押出されかつ乾燥されて押出成形された乾燥した点火用素子を形成することを含んで成る、照明弾。
  • 水溶性バインダーが、ポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ‐N‐ビニルピロリドンとポリビニルアルコールの共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム類、及びポリアクリルアミドとポリアクリル酸の共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の員子を含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 水溶性バインダーがポリ‐N‐ビニルピロリドンを含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 水溶性バインダーがポリビニルアルコールを含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 水溶性バインダーがガムを含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 水溶性高分子バインダーがポリアクリルアミドを含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 酸化剤が押出成形可能な点火用組成物の調合に用いられた乾燥した成分に対して約40重量%〜約90重量%の量で存在する、請求項1の照明弾。
  • 酸化剤が有機の酸化剤を含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 酸化剤が硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過酸化物および超酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のイオン性種を含んでなる、請求項1の照明弾。
  • 押出成形可能な点火用組成物が繊維を含有する、請求項1の照明弾。
  • 繊維がポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維およびポリ(2,2'−(m−フェニレン)−5,5−ビスベンズイミダゾール)繊維の内の少なくとも1種を含んでなる、請求項10の照明弾。
  • バインダーがポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、その共重合体、およびガムからなる群から選択される少なくとも1種の員子を含んでなり;
    酸化剤が押出成形可能な点火用組成物の調合に用いられた乾燥した成分に対して約40重量%〜約90重量%の量で存在し、そして該酸化剤が硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過酸化物および超酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のイオン性種を含有し;
    押出成形可能な点火用組成物が、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維およびポリ(2,2'−(m−フェニレン)−5,5−ビスベンズイミダゾール)繊維の内の少なくとも1種を含んでなる、アスペクト比の小さい繊維を含有する、請求項1記載の照明弾。
  • 該押出成形された点火用素子が、点火薬スティックとして形成されている、請求項1記載の照明弾。
  • 該燃料がホウ素を含んでなり、該酸化剤が硝酸カリウムを含んでなる、請求項1記載の照明弾。
  • 水溶性高分子バインダーが、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、およびそれらの共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の員子を含んでなる、請求項14記載の照明弾。
  • 該ホウ素が約5重量%〜約30重量%の量で存在し、硝酸カリウムが約40重量%〜約90重量%の量で存在し、該バインダーが約2重量%〜約10重量%の量で存在する、請求項15に記載の照明弾。
  • 押出成形可能な点火用組成物がさらに、成分の1つとして、硝酸グアニジンを含んでなる請求項16記載の照明弾。
  • 容器、その容器中に入れられている推進薬、及びその照明弾の推進薬を点火するための点火の際爆燃する押出成形された乾燥した点火用素子を含んでなる点火系を含んでなる照明弾を製造する方法であって、
    該押出成形された乾燥した点火用素子が押出成形可能な点火用組成物から調合され、該方法が水性溶液中に少なくとも1種の水溶性バインダーを溶解すること、
    該溶解したバインダーを該押出成形された点火用組成物に調合するために少なくとも1種の酸化剤、少なくとも1種の燃料、および任意に繊維と混合すること、および該押出成形可能な点火用組成物を押出成形し乾燥すること、
    を含んでなり、
    水溶性バインダーが、押出成形可能な点火用組成物中の全乾燥した成分量基準で約2重量%〜約10重量%の量で存在する、水溶性高分子バインダー、水溶性ガム、及び水溶性ゼラチンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の員子を含んでなる、
    方法。
  • 水溶性バインダーが、ポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ‐N‐ビニルピロリドンとポリビニルアルコールの共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム類、及びポリアクリルアミドとポリアクリル酸の共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の員子を含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 水溶性バインダーがポリ‐N‐ビニルピロリドンを含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 水溶性バインダーがポリビニルアルコールを含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 水溶性バインダーがガムを含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 水溶性高分子バインダーがポリアクリルアミドを含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 酸化剤が押出成形可能な点火用組成物の調合に用いられた乾燥した成分に対して約40重量%〜約90重量%の量で存在する、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 酸化剤が有機の酸化剤を含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 酸化剤が硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過酸化物および超酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のイオン性種を含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 押出成形可能な点火用組成物が繊維を含有する、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 繊維がポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維およびポリ(2,2'−(m−フェニレン)−5,5−ビスベンズイミダゾール)繊維の内の少なくとも1種を含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • バインダーがポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、その共重合体、およびガムからなる群から選択される少なくとも1種の員子を含んでなり;
    酸化剤が押出成形可能な点火用組成物の調合に用いられた乾燥した成分に対して約40重量%〜約90重量%の量で存在し、そして該酸化剤が硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過酸化物および超酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のイオン性種を含有し;
    押出成形可能な点火用組成物が、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維およびポリ(2,2'−(m−フェニレン)−5,5−ビスベンズイミダゾール)繊維の内の少なくとも1種を含んでなる、アスペクト比の小さい繊維を含有する、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 該押出成形された点火用素子が、点火薬スティックとして形成されている、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 該燃料がホウ素を含んでなり、該酸化剤が硝酸カリウムを含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 水溶性高分子バインダーが、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、およびその共重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の員子を含んでなる、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 該ホウ素が約5重量%〜約30重量%の量で存在し、硝酸カリウムが約40重量%〜約90重量%の量で存在し、該バインダーが約2重量%〜約10重量%の量で存在する、請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 押出成形可能な点火用組成物がさらに、成分の1つとして、硝酸グアニジンを含んでなる請求項18に記載の照明弾を製造する方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    発明の背景1. 発明の分野
    本発明は、照明弾またはロケットあるいはその類似物のような他の固体推進装置との組合せにおける、押出し成形可能な点火薬組成物および、その点火薬組成物から押出し成形した点火薬スティック、に関する。
    2. 背景情報
    点火薬組成物は、多くの設計上の基準を満たしていなければならない。 この点火薬組成物は、照明弾もしくは他の装置のような点火されるべき装置の展開(傘開)の前には、操作可能な形状を保つために十分な程頑丈(robust)でなければならない。
    【0002】
    普通提案されている点火薬系の一つは、点火すると、特定の気体発生体組成物の燃焼を開始する、B/KNO 3からなる固体粒子を使用している。
    民間市場での最近の他の試みは、替りになる、より容易に製造される、コスト効率の良い点火薬組成物の開発に焦点が合されている。 これらの試みの中には、ホット‐メルト型熱可塑性樹脂マトリックスを、KNO 3のような特定の点火薬組成物と共に使用する提案が含まれている。 この試みは、いわゆる“グルー・ガン”(“glue-guns")用に設計された接着剤のような市場から入手できるホット‐メルト接着剤を、普通のアリカリ金属酸化剤と上手く結付けることを狙っている。 実用性能を改善するこの試みは、満足できるものではなかった。 押出成形性と点火薬としての実用性能は、調節するのが難しいことが証明されており、切望される再現性のある弾道性能は未だ立証されていない。
    【0003】
    従って、これらの、そしてさらなる他の努にも拘らず、当該の目的は、未達成のままである。 照明弾および囮飛行体もしくは他の装置用の、より簡単でよりコスト効率のよい点火薬組成物に対する要望が残っている。 特に、いわゆるホット‐メルト接着剤を必要とせず、従って、付随する高温での火薬材料を加工することに関連する危険が避けられ、しかも製造が容易で且つ十分耐久性のある点火薬組成物を提供する努力は、まだ続けられている。
    【0004】
    それ故、工業におけるこれらの関心に満足に応えられる点火薬として使用することができる点火薬組成物を提供することは、意味のある前進であろう。
    本発明の要約と目的本発明は、この明細書中に開示された一種またはそれ以上の点火薬スティックを組込んだ、照明弾、固体推進剤ロケット、囮飛行装置およびその類似物を提供する。
    【0005】
    この押出成形できる点火薬は、低コストで容易に製造され、物理的に耐久性のある製品が得られる。 この点火薬は、熱可塑性融解物あるいはホット‐メルト混合装置を使用しないでよく、従って、そのような高温で加工することに関連する潜在的危険を避けることができる。 この点火薬スティックがそれから成形される押出成形可能な点火薬組成物は、常温で適切に加工することができ、十分相対的に選択できる複数の点火特性を有する耐久性のある製品にすることができる。 この点火薬スティックは、その構造が本明細書に開示される目的と両立することを前提として、他の立体構造を持つていてもよい。 この押出成形可能な点火薬組成物は、照明弾または他の火工装置中で照明弾あるいは推進薬組成物を点火する能力のある固体もしくは中空の点火薬“スティック”を作るために用いられる。
    【0006】
    発明の詳しい説明この押出成形されたスティックは、点火時の高温での急速な爆燃のために設計された立体構造を有することを特徴として挙げることができる。 点火時に、一つの点火薬スティックは、他の発火性組成物を点火する能力を有する。 XM212のような照明弾では、その点火薬スティックのサイズは、端から端までの完全な点火、例えば、1/100秒以下のような短い時間での完全な火炎の転移が可能なようなサイズである。
    【0007】
    押出成形され得る本発明の点火薬組成物は、バインダー、溶性もしくは水分散性の酸化剤、水溶性もしくは水分散性の燃料、および所定量の水の組合せから得られることを特徴とする。 望ましくは、この押出成形可能な組成物は、基本的に組成的に均質である。
    【0008】
    本発明で推奨されるバインダーは、水溶性バインダーであるが、水膨潤性のバインダー材料も、その中に、点火薬の残りの固体成分が、少なくとも実質的に十分均質に分散できることを前提として排除されない。 本発明の点火薬組成物中で用いられる標準的なバインダーに含まれる物を例示すれば、ポリ‐N‐ビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびその共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリルアミドあるいはアクリル酸ナトリウムをベースにした共重合体、ガムおよびゼラチンである。 これらの水溶性バインダーには、グアガム、アラビヤゴムのような天然物由来のガム類、修飾セルロ−スおよび澱粉も含まれる。 “ガム類”についての詳細な考察は、本明細書に引用参照されている、CLMantell, The Water-Souble Gums, Reinhold Publishing Corp.,1947, に見られる。 この水溶性バインダーは、機械的性質を改善するか、または大きい押し砕き強さを提供すると考えられる。 水と混ざらないバインダーも本発明で用いることができるが、ここでは、点火薬の配合に用いるのに適した燃料および/または酸化剤と組合せて水溶性バインダーを使用することが推奨される。 適した燃料および酸化剤は、水溶性でも水に不溶性でもよい。 適した燃料および酸化剤は、無機系でも有機系でもよい。
    【0009】
    押出成形点火薬スティックがそれから調製される配合物中で、そのバインダー濃度は、十分機械的に頑丈な押出成形物が得られるような濃度である。 点火薬スティックのような押出成形物は、点火の前には、その形状を保つ能力、例えば、その元のままの状態(integrity) を維持する能力を持つべきである。 望ましくは、この押出成形された点火薬スティックは、火薬組成物中で、例えば、推進剤組成物中の適切な構造の穴(例えば中心の穴)に受容される(挿入される)こと、そして、点火時に、粉砕もしくは破壊される、のが望ましい。 一般に、このバインダーの量は、その調合物中の乾燥構成成分に対して、例えば約2重量%から約10重量%そしてより特定すれば、約3重量%から約7重量%の範囲である。 このバインダーは、一種以上のバインダー材料を含んでいてもよい。
    【0010】
    この点火薬組成物は、少なくとも一種の酸化剤を含んでおり、それは望ましくは水溶性であるか、少なくとも水分散性である。 従って、この酸化剤は、有機系でも無機系でもよいが、ここでは無機系が推奨される。 十分均質な点火薬組成物が得られるようにバインダー中に分散され得る有機系の酸化剤は、アミン硝酸塩、ニトロ化合物、ニトラミン、硝酸エステル類、アミン過塩素酸塩、であり、代表的な物はメチル硝酸アンモニウム、メチル過塩素酸アンモニウムである。 他の候補に含まれるのは、RDXおよびHMX、CL‐20およびPETNである。 無機酸化剤に含まれるのは、硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、過酸化物および超酸化物のような酸化性イオン種である。 これらの無機酸化剤を分類すれば、硝酸カリあるいは硝酸ストロンチウムのような金属硝酸塩、硝酸アンモニウム、過塩素酸カリのような金属過塩素酸塩および過酸化ストロンチウムのような金属過酸化物である。 一般に、この酸化剤は、点火装置中で、少なくともその燃料の酸化を保証するのに有効な量存在し、そして例えば、その調合物中の乾燥構成成分に対して、例えば約40重量%から約90重量%そしてより特定すれば、約70重量%から約85重量%の範囲で存在する。
    【0011】
    この点火薬組成物は、バインダーが点火薬組成物の一次燃料ではなく、二次燃料として機能する能力があると仮定して、追加の燃料を加えて調合される。 これらの追加の燃料に含まれるのは、そのバインダー中に十分“分散し得る”粉末化アルミニウム、ジルコニウム、マグネシウムおよび/またはチタンのような粉末の金属であり、その他の物としては、水素化ジルコニウムまたは水素化チタニウムのような金属水素化物;および、ケイ素および素のような、いわゆるメタロイドである。 水溶性もしくは水分散性燃料に含まれるのは、例えば、硝酸グアニジン、シアノ化合物、ニトラミン類(RDXおよびHMX)、CL‐20、テトラニトロカルバゾール類、有機ニトロ化合物であり、そして、希望によっては、粒度分布に“複数の山”を有する。 水分散性材料は、希望の点火特性に依存して、実質的に、均一な粒度分布で、または複数の山を有する分布で添加される。
    【0012】
    ここで推奨される水分散性燃料は、製造工程中の十分な分布を確保するために粉末として、または十分な微粒子にまで擂り潰した微粉末の形状で用いられる。 なるべく、得られる押出成形できる点火薬組成物中で、少なくとも実質的に均等な分布が望まれる。 一般に、この燃料は、100μもしくは、それ以下、例えば約1μから30μのような粉末状である。 粉末状の金属は、希望により、約1μから20μもしくは、1μから約5μのようにより小さい場合も有り得る。 バインダー以外の他の燃料の量は、例えば、その調合物中の乾燥構成成分に対して、約5から約30重量%そしてより特定すれば、約10重量%から約20重量%の範囲である。
    【0013】
    本発明の点火薬スティックは、希望により、強化材と混和されていてもよい。 適切な強化は、燃焼性の繊維のような繊維により達成され、その押出成形された点火薬スティックを強化するため、そしてその強化材を適切に選ぶと、点火薬の実用性能を改善するための、両方に役立つ。 本発明の点火薬スティックおよび関連の固体推進薬は、希望により、強化材を混和されていてもよい。 適切な強化は、燃焼性の繊維のような繊維により達成され、その押出成形された点火薬スティックを強化するため、そして、その強化材を適切に選ぶと、点火薬の実用性能を改善するための、両方に役立ち得る。 この繊維は、一般に、長さがより短い(縦横比が小さい)のが望ましい。 押出成形可能な点火薬調合物に混和される繊維は、例えば、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維およびポリ(2,2'-(m-フェニレン)-5,5-ビスベンズイミダゾール(“PBI”)繊維である。ポリオレフィン繊維に含まれるのは、ポリエチレン(“PE”)繊維で、外径が約0.005mmおよびそれ以上、例えば約0.8mmで、長さが0.1mmから約3.2mmの範囲の繊維で、例えば、アライドシグナル社(Allied-Signal)からの商標スペクトル900のポリエチレン繊維である。ナイロン6繊維のような適切なポリアミド繊維は、直径が19ミクロンで、長さが1.5mmから約6.4mmのような繊維を選ぶのが適当である。適したポリエステル繊維に含まれるのは、長さが約1.5mmから約6.4mmで、適した直径が約25ミクロンの高強力ポリエステル繊維である。PBI繊維に含まれるのは、0.8mmから3.2mm程度の長さを有する繊維である。代表的な強化された点火薬スティックおよびそのための配合が、実施例中に報告される。
    【0014】
    押出できる形での本発明の組成物は、例えば、バインダー、燃料、酸化剤および所定量の水を、燃料(使用するなら)と酸化剤が、そのバインダー中に、少なくとも実質的に、均等に分布するための時間の間混合することにより、容易に得られる。 一つの方法は、水溶性バインダーと所定量に水を混合してプレミックスを調製し、そして、そのプレミックスを、(a)先ず燃料と、そして次いで酸化剤と混合するか、または(b)酸化剤と、そして次いで燃料と混合するか、または(c)酸化剤と燃料の組合せと混合する。 水の量は、一般に、得られる生成物が押出成形できるが、なるべく流れないようような粘度を示すような量である。 原則として、より多い量の水が用いられるが、火工材料(燃料、酸化剤など)の量が変動して負荷される廃水が増加することを含めて、幾つかの製造上の問題が生じる。
    【0015】
    このようにして調製される点火薬組成物は、希望する物理幾何学的形状に押出成形できる。
    この点火薬スティックは、固体推進ロケットもしくは、固体推進薬の点火を必要とする他の装置と組合せて用いられる。 他の装置に含まれるのは、照明弾であるが、これに限定はされない。 適した照明弾の中には、この技術分野の習熟者に知られているスラスト照明弾(thrust flares) があり、代表的な例はMJU‐10照明弾である。 M‐206のような他の照明弾(スペクトル的に適合する場合もしない場合も)またはM‐278タイプの照明弾のような近赤外線照明弾も、一つまたはそれ以上の点火薬スティックと上手く組合せられる。 適した照明弾は、上述のMJU‐10、M‐206もしくはM‐278照明弾に限定されない。 例えば、可視光放射照明弾を含む、いわゆる標準2.75インチ(断面の径)照明弾は、少なくとも一つの点火薬スティックで上手く対応できる。 M‐278タイプの照明弾のような標準の照明弾で量産されていない変形タイプにも一つまたはそれ以上の点火薬スティックで上手く対応できる。 好都合なことに、この点火薬スティックは、コストを減らし、製造時間を短縮し、そしてMJU‐10照明弾のようなスラスト照明弾用の点火薬系を含む、照明弾の設計を簡略化できる。 点火薬スティックは、迫ってくる脅威を防ぐための囮となる囮照明弾、特に熱追尾ミサイルに対抗する多くの囮飛行装置で用いられる。 この点火薬スティック(一つまたは複数)は、外れた場所での一番点火(out-of-place first fire) を減らすことにより、照明弾点火の信頼性を改善し、そして従来の一番点火を採用する場合に普通用いられる可燃性溶媒の使用を無くすることにより、照明弾の製造時の安全性を高める。 適した照明弾および/または、少なくとも一種の点火薬スティックと組合せた照明弾組成物については、本明細書中に引用参照されており、その完全な内容が本明細書に引用されている、Encyclopedia of Chemical Technology,20:680-697(第4版,1996)に説明されている。
    【0016】
    この点火薬スティックは、固体推進ロケットのような、より寸法の大きい固体推進薬使用打ち上げ機(launch vehicles) で使用することができる。 これらのより大型で複雑な装置では、この点火薬スティックは、点火系の一部として、例えば点火を伝播する、もしくは伝播を開始するための導火線(pyrotechnic train)中のスタータとして、用いられる。 この点火装置の少なくとも一部として、少なくとも一つの点火薬スティックを装備することが可能である固体推進薬ロケットについては、 Solid Rocket Propulsion Technology (Pergamon Press,1st Edition 1993) およびRocket Propulsion Elements (Wiley Interscience,4th Edition 1976) に説明されており、その完全な内容が、本明細書に引用されている。 有名なジェーンのハンドブック(Jane's Handbook) には、照明弾および、点火薬スティックと組合せて上手く使用される他の固体推進装置が説明されている。
    【0017】
    押出成形および押出成形機は、その中に引用されている文献を含めて、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,16:570-631(2nd Edition 1996)に一般的に説明されており、その完全な内容が、本明細書に引用されている。
    【0018】
    図1は、XM212照明弾として知られている照明弾の一つのタイプの断面を例示している。 この縦断面図で、そのケーシングは、照明弾用途に使用できる鋼もしくは他の材料から製造されている適当な圧力封入容器である。 カートリッジケース18は、通気式ハウジング(vented housing)17を備えている。 閉じられた一端は、前部クロージュア (closure)19で限定されている。 XM212照明弾の反対側の端は、後部クロージュア12、スペーサ13、点火器15を有する点火装置、保護キャップ10およびピストン11を含んでいる。 望ましい態様では、固形または中空の固めた(押出成形した)点火薬スティック16は、図1に示されているように、その固体推進薬の中を通って(完全に、もしくは部分的に)縦に延びている。 この点火薬スティックは、上に説明した押出成形できる点火薬組成物を押出成形し、その押出し物を固化させて造り、そしてそれを成形推進薬中に(望ましくは、その硬化の前に)挿入する。 選ばれた推進薬組成物14がこの点火薬スティックの回りを取り囲んでいる。 希望により、いわゆる急速爆燃コード(rapid deflagration cord) が、例えば中空の点火薬スティック内に、ゆるく嵌まる(loosely sleeved) ように縦方向に置かれている。 例示されてはいないが、希望により一つ以上の点火薬スティックを使用することができる。
    【0019】
    推進薬と点火薬スティックを含む照明弾ケーシングの“直径”断面図が、図2‐5に示されている。 図2の直径断面図では、その照明弾ケース28は、希望により推進薬24を装填する前に、その内面にスプレーされた発泡体層22(例えば発泡ニトロセルロース・ライナー)が付いていることもある。 前もって選定された幾何学的形状を有する中心孔26に、中空点火薬スティック20を嵌めてある(端から見ると、グアガム・バインダー/B/KNO 3のように見える)。
    【0020】
    図3の直径断面図では、その照明弾ケース38は、推進薬34が装填されており、そして中心に位置する中空点火薬スティック36を備えている。 場合により、追加の固形もしくは中空の点火薬スティック32を備えていることもある。
    【0021】
    図4の直径断面図では、その照明弾ケース48は、推進薬44および中心に位置する前もって選定された幾何学的形状を有する穴を有している。 この中心に位置する穴は、その穴からその隙間の中に放射状に置かれた点火薬スティック46(ストリップ状)を有する点火薬スティック42を有している。 この点火薬スティックは、その隙間に適合しており、ゆるくではなく、きちんと適合しているのが望ましい。
    【0022】
    図5の直径断面図では、その照明弾ケース58は、推進薬54および中心に位置する、その中に複数の軸方向の穴を有する点火薬スティックが装填されているように示されている。
    【0023】
    この点火薬スティックは、希望により、この固体推進薬に、それを挿入する前に、引き出すことができるグローブ/スリーブ(glove/sleeve)を備えていることもある。 これは、製造工程中または使用前の貯蔵中は、点火薬スティックを保護することができる。
    【0024】
    この点火薬スティックは、この固体推進薬が硬化される前にその中に挿入されるのが望ましい。
    点火薬組成物は、同時出願中の米国特許完成出願番号米国特許第4,000,000号明細書(出願日1998年7月21日)(整理簿番号97-08-SE-01)に開示されており、その完全な内容が本明細書に引用参照されている。
    【0025】
    本発明は、以下の非限定実施例を参照してさらに説明される。
    実施例
    【0026】
    実施例1
    1ガロンのベーカー‐パ−キンスの惑星運動式ミキサー(Baker-Parkins planetary mixier)に1170g(78%)の35ミクロンの硝酸カリと105g(7%)のサイテック・サイアナマーR (Cytec Cyanamer R )N‐300ブランドのポリアクリルアミド(MW=1500万)を添加した。 次いで、これらの添加成分を、乾燥状態で1分間遠隔操作でブレンドした。 このブレンドに217.5gの水(点火薬調合物100g当たり14.5部)を添加し、5分間混合した。 その混合刃と混合ボウルの内表面をヴェロスタット(Velostat :導電性プラスチック)のスパチュラで掻き落し、さらに15間混合した。 得られた粘ちょうな白いペーストに、225g(15%)の非晶性の硼素粉末(純度90‐92%)を加え、そして、5分間遠隔操作で混合した。 認可済の保護用衣服を着て、この刃とボウルをもう一度、手で“掻き落し”そしてこの配合物をさらに10間混合した。 得られた褐色のパン生地様物を4メッシュの粒状にし、ハーケ(Haake) の25mm単軸押出成形機に供給した。 この点火薬調合物を、最大直径0.33”、最小直径0.30”の12ポイント星型ダイを通して押出成形した。 この金型は、中心に直径0.08”のピンが付いており、従って、中空の棒状の構造を生成する。この押出成形された点火薬調合物を7”の長さにカットした。 乾燥する前は、長さが7.5”で、直径0.07”である。 この直径0.08”の穿孔の中に、テレダイン(Teledyne)RDC(急速爆燃コード)を挿入した。この点火薬スティックを165#Fで一晩乾燥した。この点火薬スティックを、自動車の乗客側の安全バッグ用に設計されている膨張装置中の点火器としての実用性能を評価するために試験した。この点火薬スティックは、満足な性能を示した。
    【0027】
    実施例2
    ホウ素、硝酸カリ、水溶性バインダー、そして場合により、強化用繊維を含む一連の押出成形点火薬スティック調合物を調製した。 これら調合物は、表1に示されている。 これら調合物は、衝撃、摩擦、静電気放電および熱を含む刺激に対する敏感度を測定するために、先ず10g、次いで30gのスケールで混合された(表2)。 一般に、炭水化物ベースのバインダーが、ABL摩擦に対して最高の感度を示した。 バインダーとして、メチルセルロース、グアガムおよびローカストビーンガムを含む調合物も、点火薬スティックの調製に使用された。
    【0028】
    残りの調合物を1パイントのベーカー‐パ−キンスの惑星運動式ミキサー中で325gのスケールで混合した。 硝酸カリと各水溶性バインダーを乾燥状態で1分間遠隔操作でブレンドした。 このブレンドに、それぞれの量の水(表3)を添加し、そして、そのスラリーを5分間混合した。 実施例1におけるように、このボウルと刃を“掻き落し”た。 この時点で、繊維を添加して繊維‐含有調合物にし、そしてこのパン生地様物を、さらに5分間混合した。 全ての調合物を、ホウ素を添加する前にさらに10分間混合した。 この時点で、ホウ素の半量を加え、次いで5分間混合した。 次に、ホウ素の残りを添加し、続いてさらに5分間混合した。 最後の“掻き落し”の後、この調合物をさらに10分間混合した。 得られた褐色のパン生地様物を4メッシュの粒状にし、ハーケ(Haake) の25mm単軸押出成形機に供給した。 この点火薬調合物を、最大直径0.33”、最小直径0.305”の12ポイント星型ダイを通して押出成形した。 この金型は、中心に所在する、直径0.08”のピンを含んでいる。この押出成形された点火薬調合物を7”の長さにカットした。 乾燥する前は、長さが7.5”で、直径0.07”である。 テレダインRDC(急速爆燃コード)を挿入した。 さらに10個の長さ2”の試料を押出成形した。これら点火薬スティックを165#Fで一晩乾燥した。
    【0029】
    有用な調合を決める場合に重要な因子に含まれるのは、乾燥後の粒子の性質、点火薬としての実際の性能および乾燥速度である。 幾つかの調合物では、乾燥中に、固体推進薬粒子の表面にKNO 3とバインダーの混合物が滲出すことがある。 穿孔中の滲出は望ましくない。 トラガントガム、サイアナマーR (Cyanamer R )A-370 およびサイアナマーR P-21を含む調合物での滲出しは殆ど重要でなかった(表3)。 サイアナマーR A-370 およびサイアナマーR P-21を含む調合物からの点火薬スティックは、膨張装置で満足な評価が得られた。 サイアナマーR N-300 、サイアナマーR P-21、サイアナマーR A-370 を、それぞれ含む調合物で計算した相対乾燥速度は、10:1.7:1であった。 かくしてサイアナマーR A-370 を含む調合物が、速く乾燥し、KNO 3の滲出しは極く少なく、極く小さい点火遅延で、気体発生体を点火する固体推進薬が得られることが示された。
    【0030】
    開傘前の取扱い中の急激な動揺および振動に耐えられる、照明弾用および他の固体推進装置用の押出成形点火薬スティックを開発することが重要である。 かくして押出成形点火薬スティックのための耐久性試験法が開発された。 耐久性試験は、中点に荷重を掛ける、3‐点曲げ試験で行われた。 曲げが選ばれたのは、曲げには、引張り、圧縮およびせん断応力の全てが存在するからである。 試料の立体構造もこのタイプの負荷に適している。 スパンを1.5インチにし、直径1/8から1/4インチのダウエルピン(dowel pin) を用いて荷重を加えた。 公称0.7ポンドの前‐荷重が加えられた。 この試料に、次の条件:繰返し振幅0.003インチ、周波数10ヘルツ、で1,000回の繰返し荷重をかけた。 この繰返し載荷後に、これら試料を0.2インチ/分の変位速度で、破壊試験した。 各試料の耐久性を、その荷重−変位曲線の下の面積として報告した。 簡単にするために、単位は、較正して統一した(荷重:重量ポンド、変位:ミリ‐インチ)。 それ故、報告された耐久性はミリ‐インチ‐ポンドの単位で表される。 全ての試験は実験室の常温(75±5#F)で行われた。 耐久性試験の結果は、繊維を含む押出成形点火薬調合物:例えば、表3の#13および#15の調合物で、耐久性が向上することを示している。
    【0031】
    【表1】

    【0032】


    1 :サイアナマーは、Cytec Industrie Inc.の、特に、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウムまたはそれらの共重合体の登録商標である。


    【0033】


    【表2】


    【0034】


    1 :単位はセンチメートル


    2 ;単位はポンド【0035】


    【表3】


    【0036】


    1 :単軸押出成形を効率よく行うのに必要な、調合物に添加された水の部数(調 合物100当たり)。


    2 :単位はミリインチ‐ポンド。


    3 :ブロックされた穿孔のパーセントは、6個もしくは、それ以上の、外径0. 33”、内径0.08”、長さ2”の点火薬スティックで測定された。


    4 :調合番号9は、余り上手く押出成形できなかった。


    【0037】


    実施例3


    表4に見られるように、押出成形点火薬スティックの耐久性を向上させる目的で、繊維を含有する一連の点火薬が調合された。 全ての調合物は、好ましい安全性特性を示した。 各調合物の試料(325g)を、1パイントのベーカー‐パ−キンスのミキサー中で、13.5部/100の水と混合した。 KNO

    3およびサイアナマー

    R A-370 と1分間ドライブレンドした後、水を加え、続いて5分間混合した。 次いで繊維を2回に分けて、そしてホウ素を3回に分けて、各添加後、3分間づつ混合した。 “掻き落し”後、調合物を、さらに10分間混合した。 得られた褐色のパン生地様物を4メッシュの粒状にし、ハーケの25mm単軸押出成形機に供給した。 この点火薬調合物を、最大直径0.33”、最小直径0.305”の12ポイント星型ダイを通して押出成形した。 この金型には、中心に所在する直径0.15”のピンが付いている。この押出成形された点火薬調合物を7”の長さにカットした。 さらに10個の長さ2”の試料を押出成形した。これら点火薬スティックを165#Fで一晩乾燥した。


    【0038】


    乾燥後、点火薬粒子の外面へのKNO

    3 /バインダーの滲出しの徴候はなかった。 固体推進薬は、その固体推進薬中の内径0.15”の穿孔に向けられたES013導火管の点火プルーム(ignition plume)で点火された。この点火薬粒子は、内径0.4”、外径0.49”で、その長さ方向および直径方向に穿孔された、約95個の均等に分布した内径0.109”の孔を有する円筒状の固定管の中に保持された。 導火管による点火後、固体推進薬の反対側の端に火炎の先端が到達するのに要する時間が表5に報告されている。 この時間は1000フレーム/秒のビデオで測定された。 一般に、僅か二三ミリ秒であることが要求される。 長さ2”の固体推進薬粒子の耐久性を実施例2で説明した方法で測定した。結果を表5に報告した。2%のポリエチレン繊維を含む調合物が、かけ離れて、最高の耐久性を示した。0.15”の穿孔に挿入したRDCを含む調合物#3および#19からの固体点火薬を用いて点火を行なった。 ポリエチレン繊維を含む調合物#19が、火工組成物が点火される前の遅延が最少であった。


    【0039】


    【表4】


    【0040】


    【表5】


    【0041】


    1 :公称内径0.15”の代りに、内径0.125”の穿孔を有する固体推進薬での調合物3。


    2 :一方の端で点火された7”の固体推進薬で火炎の先端が、反対側の端に到達するのに要する時間。この時間は、ミリ秒単位である。このデータは、実施例3に説明されたようにして得られた。


    3 :脚注1と同じであるが、点火された端と反対の端で、内径0.15”の穿孔を硬化エポキシ樹脂でブロックした。


    4 :単位はミリインチ‐ポンド。


    【0042】


    調合物16、17、18、19および20において、それぞれ、“繊維ID”(“繊維のタイプ”)は、炭素繊維、アルミナ繊維、ケイ酸アルミニウム、ポリエチレンおよびポリベンズイミダゾールである。


    【0043】


    実施例4


    グアガム(5.0重量%、0.25g)と水(脱イオン水15.0重量%、1.75g)のプレミックスを調製し、そのプレミックスを硝酸カリ(平均粒径約26ミクロン、75重量%、3.75g)と一緒にし、そして、それに燃料、ホウ素(非晶性;20.0重量%、1.00g)を添加することにより、押出成形可能な点火薬組成物を得た。


    【0044】


    実施例5


    実施例4と同様であるが、20.0重量%の水用いて、押出成形可能な点火薬組成物を得た。


    【0045】


    実施例6


    燃料ホウ素の量を22.0重量%(1.10g)に増やし、そしてバインダー、グアガムの量を3.0重量%(0.15g)に減らしたことを除いて、実施例4と同様にして押出成形可能な点火薬組成物を得た。


    【0046】


    実施例7


    バインダーがポリアクリルアミド(アメリカン・シアナミド社からのサイアナマー“N‐300”、5.0重量%、0.25g)であることを除いて、実施例4と同様にして、押出成形可能な点火薬組成物を調製した。


    【0047】


    実施例8


    ボウルに、硝酸カリ(210g)とポリアクリルアミド(14g;アメリカン・シアナミド社からのサイアナマー“N‐300”)を加え、そのボウルに水(44.8g)を添加して1分間混合し、そしてそれにホウ素(非晶性;56.0g)を添加し続いて約4分間混合することにより、押出成形可能な点火薬混合物を調製した。


    【0048】


    実施例9


    水の量が50.4gであり、硝酸カリとバインダーを、水を加える前に先ず一緒にドライブレンドし、そして1分間混合することを除いて、実施例8と同様にして、押出成形可能な点火薬組成物を調製した。 次いで、粉末状ホウ素を添加し、混合を4分間続けた。


    【0049】


    実施例10


    実施例8の方法に従って調製した点火薬組成物を粒状化して乾燥し、そして直径1/2インチ、長さ1インチのペレットに加圧成形した。 次いで、このペレットの一面を除く全ての面を燃焼抑制し(inhibit) 、そして閉じた加圧容器中で、1000、2000および3000psiで、抑制していない面を点火して燃焼させた。 観測されたブーミング速度(buming rate)は、それぞれ、4.16ips(インチ/秒)、4.32ipsおよび4.42ips、であった。


    【0050】


    実施例11


    実施例9に説明したようにして調製した湿った点火薬組成物の一部を、直径2インチのRAM押出成形機に入れ、そして適した金型を通して押出し、中心に、直径約0.06インチの孔のある、中心穿孔型の直径約0.3インチの円筒状押出成形物を得た。 この押出成形物を或る程度乾燥し、そして最終の乾燥の前に長さ7インチにカットした。 次いで、得られた点火薬スティックを、長さ約8インチ、直径約2インチの、両端は閉じられて、円周方向に炎口(port)の付いたチューブ状金属シリンダーからなる気体発生装置中で試験した。 閉じた端の一方には、さらに点火導火管が付いている。 点火薬スティックをその管の中心に保持し、そして、そのスティックの中心の穿孔の中に長さ7インチの急速爆燃コード(RDC)を入れた。 次いで、この気体発生装置に1回分の気体発生剤ペレットを詰め、そして、密閉タンク中で試験した。 穿孔金属チューブに類似量の点火薬粉末を充填し、そして、本発明の点火薬スティック/RDCの組合せを、RDCに置換えた常用の導火線で得られた結果とは対照的に、本発明の点火薬スティックで得られた複数の結果は、同等(比較できる程度)であった。 全ての場合で、気体発生剤ペレットの点火は、8ミリ秒以内に起きることが観測された。


    【0051】


    実施例12


    20%のホウ素、75%の硝酸カリ、5%のサイテック・サイアナマーR N‐300ブランドのポリアクリルアミド(MW=1500万)および17.5%の水から調合した50グラムの混合物、2個を調製した。 この混合物を一緒にして、直径2.0インチのRAM押出成形機に装填した。 このRAMを300psiに加圧し、点火薬スティックを押出成形した。 この点火薬組成物は最初、直径0.100インチの固形スティック、および直径0.030インチの穿孔を有する直径0.100インチのスティックに押出成形された。 この点火薬スティックを6インチの長さにカットし、使用する前に、135#Fで一晩乾燥した。 この中心穿孔点火薬スティックは、XM‐212囮照明弾に上手く使えることが明らかになった。 二つのXM212固体推進薬を調製した。 一つは、従来のスラリー一次火薬を含み、他は三つの中心穿孔点火薬スティックを含む。 点火薬スティックを含む照明弾の構造は図1に示されている。


    【0052】


    実施例13


    この点火薬スティックは、MJU‐10囮照明弾の主点火系にも組込まれた。 このMJU‐10照明弾は、XM212照明弾より大きい点火器を必要とする。 それ故、この点火薬調合物は、最大直径0.33”、最小直径0.30”の12ポイント星型ダイを通して押出成形された。 この押出成形金型も、中心穿孔固体推進薬を製造するのに用いられる直径0.08”のピンを含んでいた。この押出成形された点火薬スティックを5.0インチの長さにカットし、135#Fで24時間乾燥した。次いで、この点火薬スティックを、MJU‐10照明弾の固体推進薬の中心の穿孔に挿入した。このMJU‐10照明弾は、この点火薬スティックで上手く点火された。


    【0053】


    前述の説明から見て、この点火薬スティックは、コストを減らし、製造時間を短縮し、そしてこの推進式MJU‐10照明弾用の点火系の設計を簡略化するであろう。


    【0054】


    これら実施例からみて。 点火薬スティックは、非常に多くの囮飛行照明装置に使用することができる。 これらは、外れた場所での一次点火を減らすことにより、照明弾の点火の信頼性を向上させるのを助け、そしてまた、従来の一次点火に応用する時に普通使用される可燃性の溶媒の使用を無くすることにより、照明弾製造時の安全性を改善するであろう。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】 図1は、押出成形可能な点火薬組成物から作られた点火薬スティックを含んでいる照明弾装置(XM212タイプの照明弾)の一例の縦断面を例示している。


    【図2】 図2は、本発明で開示された押出成形可能な点火薬組成物から作られた点火薬スティックを装備した照明弾の直径断面図を例示している。


    【図3】 図3は、本発明で開示された押出成形可能な点火薬組成物から作られた点火薬スティックを装備した照明弾の直径断面図を例示している。


    【図4】 図4は、本発明で開示された押出成形可能な点火薬組成物から作られた点火薬スティックを装備した照明弾の直径断面図を例示している。


    【図5】 図5は、本発明で開示された押出成形可能な点火薬組成物から作られた点火薬スティックを装備した照明弾の直径断面図を例示している。

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