Lithium argyrodite

申请号 JP2010527474 申请日 2008-10-07 公开(公告)号 JP2010540396A 公开(公告)日 2010-12-24
申请人 ウニヴェルジテート ジーゲンUniversitaet Siegen; 发明人 コン、シャオ−トン; シュロッサー、マルク; デイセロス、ハンス−イェルク; レイネル、クリストフ;
摘要 The invention relates to lithium argyrodite of the general formula (I): Li+(12-n-x)Bn+X2−6-xY−x (I), where Bn+ is selected from the group consisting of P, As, Ge, Ga, Sb, Si, Sn, Al, In, Ti, V, Nb, and Ta; X2− is selected from the group consisting of S, Se, and Te; Y− is selected from the group consisting of Cl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, and N3; 0≦̸x≦̸2, and a method for the production thereof, and the use thereof as a lithium-ion electrolyte in primary and secondary electrochemical energy storage.
权利要求
  • 一般式(I)Li + (12-nx) B n+ X 2- 6-x Y - xによるリチウム硫銀ゲルマニウム鉱であって、B n+は、P, As, Ge, Ga, Sb, Si, Sn, Al, In, Ti, V, NbおよびTaからなる群から選択され、X 2-は、S, Se およびTeからなる群から選択され、Y -はCl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, N 3からなる群から選択され、0≦x≦2であるリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 前記成分B n+は、P, As, Ge, Ga, Sb, Si, Sn, Al, In, Ti, V, NbおよびTaからなる群から選択され、好適には、P, As, およびGaからなる群から選択される請求項1に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 前記成分X 2-は、S, Se およびTeからなる群から選択され、好適には、SおよびSeからなる群から選択される請求項1または請求項2に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 前記成分Y -は、Cl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, N 3からなる群から選択され、好適にはCl, BrおよびIからなる群から選択される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 成分Zがハロゲン化物および擬ハライドからなる群から選択される単価アニオンである一般式(II)Li 6 PS 5 Zの化合物である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 前記成分Zは、Cl, BrおよびIからなる群から選択される請求項5に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • B 6+がP, AsおよびSbからなる群から選択され、X 2-がSeおよびTeからなる群から選択され、Y -がCl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, N 3からなる群から選択され、0≦a≦2である一般式(III)Li 6 B 6+ S 5-a X 2- a Y -の化合物である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • B 6+がP, AsおよびSbからなる群から選択され、X 2-がSe およびTeからなる群から選択され、0≦a≦2である一般式(IV)Li 7 B 6+ S 6-a X 2- aの化合物である請求項1から請求項4、または請求項7のいずれか一項に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱。
  • 一般式(I)のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の調合方法であって、
    不活性ガス環境下で化学量論量の出発物質を混合する工程と、
    前記混合する工程により生じる粉末混合物を圧搾してペレットを生成する工程と、
    前記ペレットを摂氏400度から摂氏700度の範囲の温度に、3日から10日の間加熱する工程とを備えるリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の調合方法。
  • 摂氏500度から摂氏600度の範囲の温度が採択され、好適には摂氏550度が採択される請求項9に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の調合方法。
  • 前記加熱する工程は、4日から8日の間の行われ、好適には7日間行われる請求項9または請求項10に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の調合方法。
  • 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の、一次および二次電気化学的エネルギー貯蔵におけるリチウムイオン電解質としての利用。
  • 说明书全文

    本発明は、新しいクラスのリチウムが豊富に含まれる固体化合物、その調合方法、および、一次および二次電気化学的エネルギー貯蔵における固体電解質としてのその利用に係る。

    硫銀ゲルマニウム鉱は古くから知られており、硫銀ゲルマニウム鉱Ag 8 GeS 6から得られ、1886年にC. Winkler氏により最初に記載され、彼の研究がゲルマニウムの発見につながった。 硫銀ゲルマニウム鉱族は、100を超える数の結晶固体からなり、例えば、銀が銅に置き換わった固体化合物、ゲルマニウムがガリウムまたはリンに置き換わった固体化合物、および、硫黄がセレニウムに置き換わった固体化合物等を含む。 故に、Nitsche, Kuhs, Krebs, Evain, Boucher, PfitznerおよびNilgesは、とりわけ、固体構造が硫銀ゲルマニウム鉱に由来する化合物Cu 9 GaS 6 , Ag 7 PSe 6 and Cu 8 GaS 5 Clを記載している。

    一方で、リチウム硫銀ゲルマニウム鉱については長らく知られていなかったが、例外としては、特徴があまりよく分かっていない化合物としてLi 7 PS 6のみが知られていた(JFBrice, CRSeances in Acad. Sci. 1976, C283, 581)。 Eckert, ZhangおよびKennedy等の研究(Chem. of Mat. 1990, 2, 273-279)を一例とする近年の研究には、Li 2 SP 2 S 5系の熱機械的最適化実験(thermomechanical optimization experiments)に関するものがあり、全般的に単相を有さないサンプルが示されている。 しかし、多くのサンプルにおいて、この系ではリチウムの高流動性の示唆が見つかっている。

    しかし、より詳細な研究により、Li 2 SP 2 S 5系においては単相の固体を生成することは難く、とりわけ、出発材料および準備段階で用いられる様々な材料に依存して、使用される材料によって様々な副産物が形成されることが分かっている。

    従って、本発明の目的の一つは、リチウムイオンの高流動性に加えて単相での調合が可能な新しいクラスのリチウムが豊富に含まれる固体化合物を提供することである。

    上述の目的は、本発明によると、一般式(I)Li + (12-nx) B n+ X 2- 6-x Y - xによるリチウム硫銀ゲルマニウム鉱により達成され、本式において、B n+は、P, As, Ge, Ga, Sb, Si, Sn, Al, In, Ti, V, NbおよびTaからなる群から選択され、X 2-は、S, Se およびTeからなる群から選択され、Y -はCl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, N 3からなる群から選択される(0≦x≦2)。

    本発明の新しいクラスのリチウムが豊富に含まれる硫銀ゲルマニウム鉱は、単相の固体としての調合が可能であり、好適である。 さらに、本発明の新しいクラスの化合物は、高流動性のリチウムイオンを有し、これは固体電解質としての用途に好適であると思われる。 公知のリチウム電解質と比べて、本発明によるリチウム硫銀ゲルマニウム鉱は、摂氏−150度から摂氏600度という幅広い温度範囲での利用が可能である。 故に、今日まで観察されていた電気化学的エネルギー貯蔵における温度に対する感度を低減させることができる。

    化合物B n+は、好適には、P, As, Ge, Ga, Sb, Si, Sn, Al, In, Ti, V, Nb およびTaからなる群から選択することができる。 ここで、特にリチウム蓄電池の電解質要素としての用途においては、特にP, As, SbおよびGaが好適である。 成分X 2-は、S, SeおよびTeからなる群から選択することができる。 本発明の好適な構成では、特に、調合が容易であるという理由から、成分X 2-はSおよび Seからなる群から選択されると好適である。

    成分Y -は、Cl, Br, I, F, OCN, SCN, N 3 , CNからなる群から選択されると好適である。 特にリチウム蓄電池の電解質要素としての用途においては、Cl, BrおよびIが特に好適である。

    本発明のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱は、好適には一般式(II)Li 6 PS 5 Zの化合物であってよく、本式において、Zはハロゲン化物および擬ハライドからなる群から選択される単価アニオンであってよい。

    本発明のさらなる好適な実施形態では、成分Zは、Cl, Br, Iからなる群から選択されてよい。

    特に、Z=Iである場合、これら化合物は、高いLi +イオン比導電率を呈し、この場合、室温でZ=I(約7×10 -3 Scm -1 )である。 さらにNMRのこれら化合物の研究によってもLi +の特有の高い移動度が示された。

    Z=Cl, Br またはIであるところの式(II)の化合物は、例えば以下のような反応式により固体合成物として調合されると好適である。
    6 Li 2 S + 2 P + 1/2 S 8 + I 2 → 2 Li 6 PS 5 I
    5 Li 2 S + 2 P + 5/8 S 8 + 2 LiBr →2 Li 6 PS 5 Br
    5 Li 2 S + 2 P + 5/8 S 8 + 2 LiCl → 2 Li 6 PS 5 Cl

    本発明のさらに好適な実施形態では、リチウム硫銀ゲルマニウム鉱は、一般式(III)Li 6 B 6+ S 5-a X 2- a Y -の化合物であってよく、本式において、B 6+はP, AsおよびSbからなる群から選択され、X 2-はSeおよびTeからなる群から選択され、Y -はCl, Br, I, F, CN, OCN, SCN, N 3からなる群から選択される(0≦a≦2)。

    さらに好適な本発明のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱は、一般式(IV)Li 7 B 6+ S 6-a X 2- aのものであり、本式で、B 6+はP, AsおよびSbからなる群から選択され、X 2-はSe およびTeからなる群から選択される(0≦a≦2)。

    さらに本発明は、以下のステップに特徴付けられる一般式(I)のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱の調合方法に関する。
    − 不活性ガス環境下で化学量論量の出発物質を混合する。
    − この結果生じる粉末混合物を圧搾してペレットを生成する。
    − このペレットを摂氏400度から摂氏700度の範囲の温度に、3日から10日の間、加熱する。

    本発明の方法によれば、結晶化合物が良好な単相特性を有することに加えて、単純な手順が可能となるので、好適である。

    本発明の方法は、特に、摂氏500度から摂氏600度の範囲の温度で実行されうるが、摂氏550度で実行されると好適である。

    本方法のさらに好適な実施形態では、4日から8日の間、好適には7日間が利用されうる。

    一般式(I)の本発明のリチウム硫銀ゲルマニウム鉱は、好適には一次および二次電気化学的エネルギー貯蔵におけるリチウムイオン電解質として利用される。

    本発明を、制限を意図しない以下の例によってさらに説明する。

    <例>
    1. 本発明の化合物Li 6 PS 5 Iの調合 化合物Li 6 PS 5 Iの調合に際しては、アルゴン不活性ガス雰囲気下で出発材料I 2 , S 8 , Li 2 SおよびP 2 S 5を二段燃焼率で検量して、グラファイト石英アンプルに移し、インヴァキュオに溶融した。 このサンプルを摂氏550度の管状炉で6日間加熱した後で徐々に冷却した。 化合物Li 6 PS 5 Iの単相の結晶が、白色固体として得られた。

    2. 本発明の化合物Li 6 PS 5 Brの調合 化合物Li 6 PS 5 Brの調合に際しては、アルゴン不活性ガス雰囲気下で出発材料LiBr, Li 2 S and P 2 S 5を二段燃焼率で検量して、グラファイト石英アンプルに移し、インヴァキュオに溶融した。 このサンプルを摂氏550度の管状炉で6日間加熱した後で徐々に冷却した。 化合物Li 6 PS 5 Brの単相の結晶が、白色固体として得られた。

    3. 本発明の化合物Li 6 PS 5 Clの調合 化合物Li 6 PS 5 Clの調合に際しては、アルゴン不活性ガス雰囲気下で出発材料LiCl, Li 2 S and P 2 S 5を二段燃焼率で検量して、グラファイト石英アンプルに移し、インヴァキュオに溶融した。 このサンプルを摂氏550度の管状炉で6日間加熱した後で徐々に冷却した。 化合物Li 6 PS 5 Clの単相の結晶が、白色固体として得られた。

    4. 本発明の化合物Li 7 PS 5 Seの調合 化合物Li 7 PS 5 Seの調合に際しては、アルゴン不活性ガス雰囲気下で出発材料S 8 , Li 2 S and P 2 Se 5を二段燃焼率で検量して、グラファイト石英アンプルに移し、インヴァキュオに溶融した。 このサンプルを摂氏500度から摂氏550度の範囲の温度の管状炉で6日間加熱した後で徐々に冷却した。 化合物Li 7 PS 5 Seの単相の結晶が、白色固体として得られた。

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