敷物

本発明は日常生活における敷物分野に関し、特に敷物に関する。

敷物は使い心地がよく、且つ装飾の役割を果たし、方形、円形及び楕円形の形状を有するものが多い。敷物の材料は綿布、フランネル、ブロケード、ナイロン又はリネンであり、最も快適な素材はメモリフォーム素材である。

現在、敷物内に使用されるパッドコアはスポンジを用いる場合が多い。しかし、用いられたスポンジの密度が高い場合、硬度が高くなり、透水、通気性が悪くなり、弾性性能が低くなってしまう。一方、用いられたスポンジの密度が低い場合、硬度が低くなり、通気性が改善されるが、大きな重みには耐えられずに、スポンジが圧縮されて硬くなりやすいため、座られる領域のスポンジ密度が高くなることで、実際の使用領域のスポンジの局所密度が高くなり、硬度も高くなり、透水、通気性が悪くなり、弾性性能が低く、その使い心地も悪くなってしまう。かつ、従来の敷物に使用されるスポンジは透水、通気性が悪く、直接水洗いできない(吸水しやすい)。

本発明は、従来の敷物における透水、通気性が悪く、直接水洗いできないという欠点を解消できる敷物を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するための本発明に係る敷物は、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジを用いるパッドコアと、パッドコアの外層を覆い、網状構造の繊維素材を用いるカバー層と、を備える。本発明に係る敷物によれば、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジ構造を利用しているため、直接水洗いでき、通気性が優れている。

好ましくは、前記パッドコアはメイン荷重領域と補助荷重領域を備える。

好ましくは、前記敷物は更に補強骨格を備え、前記補強骨格は複数のブリッジを備え、前記ブリッジはアーチサポート部とアーチ橋を備える。前記アーチサポート部はパッドコア一側における2つの並置された頂角に位置し、且つメイン荷重領域の一側に隣接する。前記アーチ橋は一端がアーチサポート部に接続され、他端がパッドコアの他側における対角線頂角まで延び、且つ補助荷重領域の一側に隣接する。パッドコアがメイン荷重領域、補助荷重領域、及び補強骨格の構造を備え、異なる荷重の大きさに基づいて個別に設置し、且つ補強骨格の構造を設置することにより、従来のスポンジが圧縮されて変形した場合、付勢領域の局所スポンジ密度を高くし、実際の使用領域のスポンジの局所密度が高くなり、硬度も高くなり、透水、通気性が悪くなり、弾性性能が低く、その使い心地も悪くなるという欠陥を効果的に回避できる。

好ましくは、前記ブリッジは2つあり、2つのブリッジは交差して配置され、2つのブリッジの交差箇所の下方には2つの垂直方向に積層した中空の弾性片が設けられている。2つのブリッジが交差して配置され、2つのブリッジの交差箇所の下方には2つの垂直方向に積層した中空の弾性片が設けられることにより、メイン荷重領域の耐圧性がより高く、弾性性能がより良くなる。

好ましくは、前記中空の弾性片は六角形の中空弾性プラスチックシートであり、前記弾性プラスチックシートの弾性係数はブラストスポンジの弾性係数の1.2倍である。1.2倍の弾性係数によって、その快適性がより高くなる。

好ましくは、前記アーチサポート部には複数の孔が設けられている。複数の孔が設置されることにより、アーチサポート部の重量を更に軽減させ、且つ耐圧性を高くすることができる。

好ましくは、前記アーチ橋には複数の通気溝が設けられている。

好ましくは、前記通気溝は、矩形である。矩形の通気溝が設置されることにより、アーチ橋の局所領域の通気性を効果的に改善できる。

好ましくは、前記カバー層には開口が開けられ、前記開口はファスナーによって開閉される。

従来技術に比べて、本発明の技術解決手段には以下のような利点を有する。

本発明に係る敷物によれば、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジ構造を利用しているため、直接水洗いでき、通気性が優れている。

さらに、パッドコアがメイン荷重領域、補助荷重領域、及び補強骨格の構造を備え、異なる荷重の大きさに基づいて個別に設置し、且つ補強骨格の構造を設置することにより、従来のスポンジが圧縮されて変形した場合、付勢領域の局所スポンジ密度を高くし、実際の使用領域のスポンジの局所密度が高くなり、硬度も高くなり、透水、通気性が悪くなり、弾性性能が低く、その使い心地も悪くなるという欠陥を効果的に回避できる。

2つのブリッジが交差して配置され、2つのブリッジの交差箇所の下方には2つの垂直方向に積層した中空の弾性片が設けられることにより、メイン荷重領域の耐圧性がより高く、弾性性能がより良くなる。また、1.2倍の弾性係数によって、その快適性がより高くなる。さらに、複数の孔が設置されることにより、アーチサポート部の重量を更に軽減させ、且つ耐圧性を高くすることができる。また、矩形の通気溝が設置されることにより、アーチ橋の局所領域の通気性を効果的に改善できる。

本発明の実施例1に係る敷物の上面構造を示す模式図である。

本発明の実施例2に係る敷物の上面構造を示す模式図である。

本発明の実施例2に係る敷物のブリッジ断面に沿う構造を示す模式図である。

本発明の実施例2に係る敷物のブリッジ構造を示す模式図である。

本発明の実施例2に係る敷物の中空の弾性片の構造を示す模式図である。

以下では、図面を参照しながら、具体的な実施例によって、本発明の技術解決手段を明確に、詳しく説明する。

(実施例1) 本発明に係る敷物(図1を参照)は、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジを用いるパッドコア1と、パッドコア1の外層を覆い、網状構造の繊維素材を用いるカバー層2と、を備える。本発明に係る敷物によれば、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジ構造を利用しているため、直接水洗いでき、通気性が優れている。本発明において、ppiは単位インチあたりの孔数である。本発明において、ブラストスポンジの硬度は60−80Nである。カバー層には開口6が開けられ、開口6はファスナーによって開閉される。本発明に係る敷物は座布団、枕、ランバーサポート、マットレス及びヘッドレスト等の具体的な家庭用品に適用できる。

(実施例2) 本発明に係る敷物(図2、3、4、5を参照)は、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジを用いるパッドコア1と、パッドコア1の外層を覆い、網状構造の繊維素材を用いるカバー層2と、を備える。本発明に係る敷物によれば、密度が20−35g/cm3で、孔径が10−60ppiであるブラストスポンジ構造を利用しているため、直接水洗いでき、通気性が優れている。

上記パッドコア1は、メイン荷重領域4と補助荷重領域5を備える。本発明に係る敷物は更に補強骨格3を備え、補強骨格3は複数のブリッジ11を備え、ブリッジ11はアーチサポート部12とアーチ橋14を備える。アーチサポート部12はパッドコア1一側の2つの並置された頂角に位置し、且つメイン荷重領域4の一側に隣接する。アーチ橋14は一端がアーチサポート部12に接続され、他端がパッドコア1の他側の対角線頂角まで延び、且つ補助荷重領域5の一側に隣接する。パッドコア1がメイン荷重領域4、補助荷重領域5、及び補強骨格3の構造を備え、異なる荷重の大きさに基づいて個別に設置し、且つ補強骨格3の構造を設置することにより、従来のスポンジが圧縮されて変形した場合、付勢領域の局所スポンジ密度を高くし、実際の使用領域のスポンジの局所密度が高くなり、硬度も高くなり、透水、通気性が悪くなり、弾性性能が低く、その使い心地も悪くなるという欠陥を効果的に回避できる。

ブリッジ11は2つあり、2つのブリッジ11は交差して配置され、2つのブリッジ11の交差箇所の下方には2つの垂直方向に積層した中空の弾性片15が設けられている。2つのブリッジ11が交差して配置され、2つのブリッジ11の交差箇所の下方には2つの垂直方向に積層した中空の弾性片15が設けられることにより、メイン荷重領域4の耐圧性がより高く、弾性性能がより良くなる。

中空の弾性片15は六角形の中空弾性プラスチックシートであり、弾性プラスチックシートの弾性係数はブラストスポンジの弾性係数の1.2倍である。1.2倍の弾性係数によって、その快適性がより高くなる。

アーチサポート部12には複数の孔21が設けられている。複数の孔21が設置されることにより、アーチサポート部12の重量を更に軽減させ、且つ耐圧性を高くすることができる。アーチ橋14には複数の通気溝22が設けられている。通気溝22は、矩形である。矩形の通気溝22が設置されることにより、アーチ橋14の局所領域の通気性を効果的に改善できる。カバー層には開口6が開けられ、開口6はファスナーによって開閉される。

本実施例を実施する場合、ファスナーを開き、パッドコアを着脱し、交換することができ、使用時にはアーチ橋を上に向け、そのアーチ橋の面を正面とし、使用者の臀部又は後頭部がメイン荷重領域を押し、脚部又はネックが補助荷重領域を押す。

以上記載されるように、本発明は好ましい実施例で記載されたが、本発明はそれに限定されるものではなく、いわゆる当業者は、本発明の技術的思想と範囲を逸脱しない範囲内において、上記記載の方法と技術的内容を利用して本発明の技術解決手段を変更、修正することができる。従って、本発明の技術解決手段の内容から逸脱せずに、本発明の趣旨に基づいて上記実施例に対して行った簡単な修正、均等の変更及び修正は、いずれも本発明の保護範囲に属する。

1 パッドコア、 2 カバー層、 3 補強骨格、 4 メイン荷重領域、 5 補助荷重領域、 6 開口、 11 ブリッジ、 12 アーチサポート部、 14 アーチ橋、 15 中空の弾性片、 21 孔、 22 通気溝。