手摺遅速検出装置による精度確認機能を備えた乗客コンベアの制御装置および制御方法

申请号 JP2017533641 申请日 2017-03-08 公开(公告)号 JP6399227B1 公开(公告)日 2018-10-03
申请人 三菱電機ビルテクノサービス株式会社; 发明人 伊藤 寛;
摘要 手摺遅速検出装置の点検作業の時間を短くすることができる乗客コンベアの制御装置を提供する。乗客コンベアの制御装置は、利用者検出装置が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際に、利用者を検出していることに対応した情報を受信する受信部と、前記受信部が利用者を検出していることに対応した情報を受信していない場合に、移動手摺の速度を検出する手摺遅速検出装置の検出 精度 を確認するための制御を行う制御部と、を備えた。
权利要求

利用者検出装置が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際に、利用者を検出していることを示す情報を受信する受信部と、 前記受信部が利用者を検出していることを示す情報を受信していない場合に、移動手摺の速度を検出する手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行う制御部と、 を備えた乗客コンベアの制御装置。前記制御部は、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記受信部が利用者を検出していることに対応した情報を受信した場合に、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を停止する請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。前記制御部が前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っていない際に前記手摺遅速検出装置が前記移動手摺の遅れを検出した場合に、前記移動手摺の遅れを示す情報を外部に送信し、前記制御部が前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記手摺遅速検出装置が前記移動手摺の遅れを検出した場合に、前記移動手摺の遅れを示す情報を外部に送信しない送信部、 を備えた請求項1または請求項2に記載の乗客コンベアの制御装置。前記制御部が前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記移動手摺のスリップ率の測定値の情報を記憶する記憶部、 を備えた請求項3に記載の乗客コンベアの制御装置。前記制御部は、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記手摺遅速検出装置の動作の制御として前記手摺遅速検出装置のローラを前記移動手摺との接触から解放させ、 前記送信部は、前記ローラと前記移動手摺との接触の解放から予め設定された時間内に前記乗客コンベアが停止しない場合に、異常を示す情報を外部に送信する請求項4に記載の乗客コンベアの制御装置。前記制御部は、前記ローラと前記移動手摺との接触の解放から予め設定された時間内に前記乗客コンベアが停止しない場合に、前記乗客コンベアのブレーキを動作させる請求項5に記載の乗客コンベアの制御装置。前記記憶部は、前記制御部が前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記手摺遅速検出装置の動作の制御として前記手摺遅速検出装置のローラを前記移動手摺との接触から解放させた後における前記乗客コンベアのブレーキによる前記乗客コンベアの停止距離を示す情報を記憶する請求項5または請求項6に記載の乗客コンベアの制御装置。利用者検出装置が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際に、利用者を検出していることを示す情報を受信する受信工程と、 前記受信工程において利用者を検出していることを示す情報を受信していない場合に、移動手摺の速度を検出する手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行う制御工程と、 を備えた乗客コンベアの制御方法。前記制御工程は、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記受信工程において利用者を検出していることに対応した情報を受信した場合に、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を停止する工程を含む請求項8に記載の乗客コンベアの制御方法。前記制御工程において前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っていない際に前記手摺遅速検出装置が前記移動手摺の遅れを検出した場合に、前記移動手摺の遅れを示す情報を外部に送信し、前記制御工程において前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記手摺遅速検出装置が前記移動手摺の遅れを検出した場合に、前記移動手摺の遅れを示す情報を外部に送信しない送信工程、 を備えた請求項8または請求項9に記載の乗客コンベアの制御方法。前記制御工程において前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行っている際に前記移動手摺のスリップ率の測定値の情報を記憶する記憶工程、 を備えた請求項10に記載の乗客コンベアの制御方法。前記制御工程は、前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記手摺遅速検出装置の動作の制御として前記手摺遅速検出装置のローラを前記移動手摺との接触から解放させる工程を含み、 前記送信工程は、前記ローラが前記移動手摺との接触の解放から予め設定された時間内に前記乗客コンベアが停止しない場合に、異常を示す情報を外部に送信する工程を含む請求項11に記載の乗客コンベアの制御方法。前記制御工程は、前記ローラが前記移動手摺との接触の解放から予め設定された時間内に前記乗客コンベアが停止しない場合に、前記乗客コンベアのブレーキを動作させる工程を含む請求項12に記載の乗客コンベアの制御方法。前記記憶工程は、前記制御工程において前記手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記手摺遅速検出装置の動作の制御として前記手摺遅速検出装置のローラを前記移動手摺との接触から解放させた後における前記乗客コンベアのブレーキによる前記乗客コンベアの停止距離を示す情報を記憶する工程を含む請求項11または請求項12に記載の乗客コンベアの制御方法。

说明书全文

この発明は、手摺遅速検出装置による精度確認機能を備えた乗客コンベアの制御装置および制御方法に関する。

特許文献1は、手摺遅速検出装置を開示する。当該手摺遅速検出装置によれば、ステップの移動に対する移動手摺の遅れを検出することができる。

日本特開2008−179437号公報

しかしながら、特許文献1に記載の手摺遅速検出装置の精度確認を行う際、インナーデッキを取り外して乗客コンベアを運転しながら手摺遅速検出装置のローラを持ち上げる必要がある。このため、手摺遅速検出装置の点検作業に多くの時間がかかる。

この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、手摺遅速検出装置の点検作業の時間を短くすることができる乗客コンベアの制御装置および制御方法を提供することである。

この発明に係る乗客コンベアの制御装置は、利用者検出装置が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際に、利用者を検出していることを示す情報を受信する受信部と、前記受信部が利用者を検出していることを示す情報を受信していない場合に、移動手摺の速度を検出する手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行う制御部と、を備えた。

この発明に係る乗客コンベアの制御方法は、利用者検出装置が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際に、利用者を検出していることを示す情報を受信する受信工程と、前記受信工程において利用者を検出していることを示す情報を受信していない場合に、移動手摺の速度を検出する手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための前記乗客コンベアと前記手摺遅速検出装置との動作の制御を行う制御工程と、を備えた。

これらの発明によれば、利用者が検出されていないときに、手摺遅速検出装置の検出精度を確認するための制御が行われる。このため、手摺遅速検出装置の点検作業の時間を短くすることができる。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアシステムの構成図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの調速機の側面図である。

図2のA−A線における断面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の正面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の平面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第1例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第1例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第2例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第2例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第3例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第3例の側面図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置のブロック図である。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。

この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置のハードウェア構成図である。

この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。

実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアシステムの構成図である。

図1の乗客コンベアは、エスカレーターである。例えば、乗客コンベアは、建築物の隣接階の一方から他方に跨るように設けられる。下部乗降口1は、乗客コンベアの下部に設けられる。下部乗降口1は、隣接階の下方階に設けられる。上部乗降口2は、乗客コンベアの上部に設けられる。上部乗降口2は、隣接階の上方階に設けられる。

下部機械室3は、下部乗降口1の直下に設けられる。上部機械室4は、上部乗降口2の直下に設けられる。複数のステップ5は、下部乗降口1と上部乗降口2との間において無端状に連結される。

一対のインナーデッキ6は、複数のステップ5の両外側に設けられる。一対のインナーデッキ6は、乗客コンベアの長手方向に沿うように設けられる。一対の移動手摺7は、複数のステップ5の両外側において無端状に設けられる。

一対の利用者検出装置8の一方は、下部乗降口1に設けられる。一対の利用者検出装置8の他方は、上部乗降口2に設けられる。一対の手摺遅速検出装置9の一方は、一対のインナーデッキ6の一方の側に設けられる。一対の手摺遅速検出装置9の他方は、一対のインナーデッキ6の他方の側に設けられる。

減速機10は、上部機械室4に設けられる。調速機11は、上部機械室4に設けられる。電動機12は、上部機械室4に設けられる。ブレーキ13は、上部機械室4に設けられる。制御装置14は、上部機械室4に設けられる。

監視センタ15は、乗客コンベアが設けられた建築物の外部に設けられる。例えば、監視センタ15は、乗客コンベアの保守会社に設けられる。

乗客コンベアにおいて、制御装置14は、電動機12を回転させる。減速機10は、電動機12の回転に応じて動作する。複数のステップ5は、減速機10の動作に応じて循環移動する。一対の移動手摺7は、減速機10の動作に応じて循環移動する。その結果、一対の移動手摺7は、複数のステップ5と同期して循環移動し得る。

この際、一対の利用者検出装置8は、乗客コンベアを利用する利用者を検出する。具体的には、一対の利用者検出装置8の一方は、下部乗降口1において発した光が遮断されることで利用者を検出する。一対の利用者検出装置8の他方は、上部乗降口2において発した光が遮断されることで利用者を検出する。

一対の手摺遅速検出装置9は、移動手摺7の速度を検出する。具体的には、一対の手摺遅速検出装置9の一方は、一対の移動手摺7の一方の速度を検出する。一対の手摺遅速検出装置9の他方は、一対の移動手摺7の他方の速度を検出する。

制御装置14は、一対の利用者検出装置8の検出結果と一対の手摺遅速検出装置9の検出結果とに基づいて乗客コンベアを制御する。例えば、一対の利用者検出装置8の双方が利用者を検出してない場合、制御装置14は、一対の手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御を行う。この際、一対の手摺遅速検出装置9の検出結果に基づいた制御に異常がある場合は、制御装置14は、公衆回線16を通じて当該異常を示す情報を監視センタ15に送信する。

次に、図2と図3とを用いて、乗客コンベアの緊急停止を説明する。 図2はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの調速機の側面図である。図3は図2のA−A線における断面図である。

図2と図3とに示されるように、調速機11は、円盤11aとキックピン11bとバネ11cとレバー11dとスイッチ11eとセンサ11fとを備える。

円盤11aは、図2と図3とにおいては図示されない減速機10の回転軸に取り付けられる。キックピン11bは、円盤11aの外周の側に配置される。バネ11cの一側は、円盤11aに固定される。バネ11cの他側は、キックピン11bに固定される。レバー11dは、円盤11aの径方向の外側に配置される。スイッチ11eは、レバー11dに対応して設けられる。センサ11fは、回転する円盤11aの2か所が通過するように配置される。

キックピン11bは、円盤11aの回転速度に応じて遠心により円盤11aの径方向の外側に移動する。乗客コンベアの速度が定格速度の120%から130%の速度となった際、キックピン11bは、レバー11dと接触する。その結果、レバー11dが倒れる。レバー11dが倒れると、スイッチ11eが動作する。

この際、図2と図3とにおいては図示されない制御装置14は、図2と図3とにおいては図示されないブレーキ13を動作させる。その結果、乗客コンベアは、緊急停止する。

センサ11fは、円盤11aが磁界を切るタイミングでパルスを発生させる。

この際、制御装置14は、当該パルスに基づいて乗客コンベアの速度を監視する。乗客コンベアの速度が定格速度の20%以下の速度となった際、制御装置14は、ブレーキ13を動作させる。その結果、乗客コンベアは、緊急停止する。

次に、図4から図6を用いて、手摺遅速検出装置9を説明する。 図4はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の正面図である。図5はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の側面図である。図6はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の平面図である。

図4から図6に示されるように、手摺遅速検出装置9は、ローラ9aと円盤9bと近接スイッチ9cとを備える。

ローラ9aの外周は、帰路側の移動手摺7の内面に接触するように配置される。円盤9bは、ローラ9aの回転軸に設けられる。近接スイッチ9cは、円盤9bが横切るように配置される。

ローラ9aが移動手摺7に接触している際、ローラ9aは、移動手摺7の移動速度に応じた速度で回転する。円盤9bは、ローラ9aの回転速度と同じ回転速度で回転する。近接スイッチ9cは、円盤9bの回転数に応じたパルスを発生させる。

当該パルスの間隔が予め設定された間隔よりも長い間隔である時間が予め設定された時間以上続くと、乗客コンベアは緊急停止する。例えば、当該パルスの間隔が乗客コンベアの定格速度の25%以下の速度に対応した間隔であり、当該状態が0.5秒以上続くと、乗客コンベアは緊急停止する。

次に、図7と図8とを用いて、手摺遅速検出装置9の機構の第1例を説明する。 図7と図8とはこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第1例の側面図である。

図7と図8とに示されるように、手摺遅速検出装置9は、ピストン17aとシリンダ17bとを備える。手摺遅速検出装置9は、ピストン17aとシリンダ17bとの動作によりアームを持ち上げることでローラ9aと移動手摺7との接触を制御する。

次に、図9と図10とを用いて、手摺遅速検出装置9の機構の第2例を説明する。 図9と図10とはこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第2例の側面図である。

図9と図10とに示されるように、手摺遅速検出装置9は、アクチュエータ17cを備える。手摺遅速検出装置9は、アクチュエータ17cの動作によりアームを持ち上げることでローラ9aと移動手摺7との接触を制御する。

次に、図11と図12とを用いて、手摺遅速検出装置9の機構の第3例を説明する。 図11と図12とはこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が適用される乗客コンベアの手摺遅速検出装置の第3例の側面図である。

図11と図12とに示されるように、手摺遅速検出装置9は、ワイヤ17dと滑車17eとを備える。手摺遅速検出装置9は、滑車17eに巻き掛けられたワイヤ17dの動作によりアームを持ち上げることでローラ9aと移動手摺7との接触を制御する。

次に、図13を用いて、制御装置14の概要を説明する。 図13はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置のブロック図である。

図13に示されるように、制御装置14は、受信部14aと送信部14bと記憶部14cと制御部14dとを備える。

受信部14aは、外部からの情報を受信する。例えば、利用者検出装置8が乗客コンベアを利用する利用者を検出している際、受信部14aは、利用者を検出していることを示す情報を利用者検出装置8から受信する。例えば、受信部14aは、移動手摺7の速度の情報を手摺遅速検出装置9から受信する。

送信部14bは、外部へ情報を送信する。例えば、手摺遅速検出装置9が移動手摺7の遅れを検出した際、送信部14bは、移動手摺7の遅れを示す情報を監視センタ15に送信する。

記憶部14cは、乗客コンベアに関する情報を記憶する。例えば、記憶部14cは、乗客コンベアの診断運転時における移動手摺7のスリップ率の測定値の情報を記憶する。例えば、記憶部14cは、乗客コンベアの診断運転時におけるブレーキ13による乗客コンベアの停止距離を示す情報を記憶する。

制御部14dは、乗客コンベアの全体を制御する。例えば、制御部14dは、利用者検出装置8が利用者を検出した際に、電動機12の動作を開始させる。例えば、手摺遅速検出装置9が移動手摺7の遅れを検出した際、制御部14dは、ブレーキ13を動作させることにより乗客コンベアを停止させる。

次に、図14と図15とを用いて、制御装置14の動作を説明する。 図14と図15とはこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。

診断運転が開始されると、ステップS1では、制御装置14は、利用者検出装置8が利用者を検出しているか否かを判定する。例えば、制御装置14は、ステップ5が1周する時間に30秒を加えた時間の間に一対の利用者検出装置8の双方が利用者を検出したか否かを判定する。

ステップS1で利用者検出装置8が利用者を検出している場合、制御装置14は、ステップS1の動作を行う。ステップS1で利用者検出装置8が利用者を検出していない場合、制御装置14は、ステップS2の動作を行う。

ステップS2では、制御装置14は、移動手摺7のスリップ率の測定を開始する。その後、制御装置14は、ステップS3の動作を行う。ステップS3では、制御装置14は、ステップ5が1周する間に利用者検出装置8が利用者を検出したか否かを判定する。ステップS3でステップ5が1周する間に利用者検出装置8が利用者を検出した場合、制御装置14は、ステップS1の動作を行う。ステップS3でステップ5が1周する間に利用者検出装置8が利用者を検出しない場合、制御装置14は、ステップS4の動作を行う。

ステップS4では、制御装置14は、移動手摺7のスリップ率の測定値の情報を記憶する。その後、制御装置14は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、制御装置14は、手摺遅速検出装置9が移動手摺7の遅れを検出した場合に移動手摺7の遅れを示す情報を送信しない設定に切り替える。その後、制御装置14は、ステップS6の動作を行う。

ステップS6では、制御装置14は、ローラ9aを移動手摺7との接触から解放させる。その後、制御装置14は、ステップS7の動作を行う。ステップS7では、制御装置14は、利用者検出装置8が利用者を検出しているか否かを判定する。ステップS7で利用者検出装置8が利用者を検出している場合、制御装置14は、ステップS1の動作を行う。ステップS1で利用者検出装置8が利用者を検出していない場合、制御装置14は、ステップS8の動作を行う。ステップS8では、制御装置14は、予め設定された時間内に乗客コンベアが停止したか否かを判定する。

ステップS8で乗客コンベアが停止した場合、制御装置14は、ステップS9の動作を行う。ステップS9では、制御装置14は、手摺遅速検出装置9による遅速検知が正常であることを示す情報とブレーキ13による乗客コンベアの停止距離を示す情報とを記憶する。この際、制御装置14は、近接スイッチ9cが発生したパルスに基づいて乗客コンベアの停止距離を把握する。その後、診断運転が終了する。

ステップS8で乗客コンベアが停止しない場合、制御装置14は、ステップS10の動作を行う。ステップS10では、制御装置14は、ブレーキ13を動作させる。その後、制御装置14は、ステップS11の動作を行う。ステップS11では、制御装置14は、異常を示す情報を監視センタ15に送信する。その後、診断運転が終了する。

以上で説明した実施の形態1によれば、利用者が検出されていないときに、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われる。このため、手摺遅速検出装置9の点検作業の時間を短くすることができる。

また、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われる際、利用者が検出された場合は、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が停止される。このため、利用者は通常通りに乗客コンベアを利用することができる。

また、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われる際、移動手摺7のスリップ率の測定値が記憶される。このため、移動手摺7のスリップ率の測定値を自動で収集することができる。

また、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われている際に手摺遅速検出装置9が移動手摺7の遅れを検出した場合に、移動手摺7の遅れを示す情報は、外部に送信されない。このため、移動手摺7の遅れを示す情報が不必要に監視センタ15に送信されることを抑制できる。

また、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われている際にローラ9aと移動手摺7との接触の解放から予め設定された時間内に乗客コンベアが停止しない場合に、異常を示す情報が外部に送信される。このため、監視センタ15において、手摺遅速検出装置9の検出結果に基づいた制御の異常を把握することできる。

また、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われている際にローラ9aと移動手摺7との接触の解放から予め設定された時間内に乗客コンベアが停止しない場合に、ブレーキ13が動作する。このため、点検作業時の安全性を確実に確保することができる。

また、ブレーキ13による乗客コンベアの停止距離を示す情報が記憶される。このため、ブレーキ13による乗客コンベアの停止距離を示す情報を自動で収集することができる。

なお、利用者検出装置8としてカメラを用いてもよい。この場合も、利用者が検出されていないときに、手摺遅速検出装置9の検出精度を確認するための制御が行われる。このため、手摺遅速検出装置9の点検作業の時間を短くすることができる。

次に、図16を用いて、制御装置14の例を説明する。 図16はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置のハードウェア構成図である。

制御装置14の各機能は、処理回路により実現される。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ18aと少なくとも1つのメモリ18bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア19を備える。

処理回路が少なくとも1つのプロセッサ18aと少なくとも1つのメモリ18bとを備える場合、制御装置14の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ18bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ18aは、少なくとも1つのメモリ18bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置14の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ18aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、メモリ18bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。

処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア19を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、PLD、CPLD、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置14の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置14の各機能は、まとめて処理回路で実現される。

制御装置14の各機能について、一部を専用のハードウェア19で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、制御部14dについては専用のハードウェア19としての処理回路で実現し、制御部14dの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ18aが少なくとも1つのメモリ18bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。

このように、処理回路は、ハードウェア19、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置14の各機能を実現する。

以上のように、この発明に係る乗客コンベアの制御装置および制御方法は、手摺遅速検出装置の点検作業の時間を短くするシステムに利用できる。

1 下部乗降口、 2 上部乗降口、 3 下部機械室、 4 上部機械室、 5 ステップ、 6 インナーデッキ、 7 移動手摺、 8 利用者検出装置、 9 手摺遅速検出装置、 9a ローラ、 9b 円盤、 9c 近接スイッチ、 10 減速機、 11 調速機、 11a 円盤、 11b キックピン、 11c バネ、 11d レバー、 11e スイッチ、 11f センサ、 12 電動機、 13 ブレーキ、 14 制御装置、 14a 受信部、 14b 送信部、 記憶部14c、 14d 制御部、 15 監視センタ、 16 公衆回線、 17a ピストン、 17b シリンダ、 17c アクチュエータ、 17d ワイヤ、 17e 滑車、 18a プロセッサ、 18b メモリ、 19 ハードウェア

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