Work supply device

申请号 JP2003147261 申请日 2003-05-26 公开(公告)号 JP3941738B2 公开(公告)日 2007-07-04
申请人 松下電器産業株式会社; 发明人 真一 中里; 重俊 古賀; 範之 河西;
摘要
权利要求
  • ワークを平面規則配列で収納するワーク収納部から前記ワークを取り出して下流側の作業装置に供給するワーク供給装置であって、前記ワークを収納したワーク収納部を段積み状態で保持する第1の段積み部と、この第1の段積み部に対して第1方向に並列配置され前記ワークがない空のワーク収納部を段積み状態で保持する第2の段積み部と、前記第1の段積み部および第2の段積み部の上方を前記第1方向へ移動し前記ワーク収納部を第1の段積み部と第2の段積み部の間で移動させるワーク収納部移動手段と、前記第1の段積み部に段積みされたワーク収納部を取り出して前記ワーク収納部移動手段に渡す第1の収納部移載手段と、前記ワーク収納部移動手段から受け取ったワーク収納部を前記第2の段積み部に段積みする第2の収納部移載手段と、ワーク収納部移動手段に保持された状態のワーク収納部からワークを取り出して前記第1方向と直交する第2方向に移動させて前記下流側の作業装置に渡すワーク移載手段とを備え、前記第1の段積み部および第2の段積み部は、それぞれ前記ワーク収納部が載置される第1の昇降テーブル、第2の昇降テーブルおよび第1の昇降テーブル、第2の昇降テーブルをそれぞれ昇降させる第1のリフト機構、第2のリフト機構を備え、前記ワーク移載手段は、前記第1の段積み部と第2の段積み部との間の中間位置に配置され、前記第1の収納部移載手段が、前記第1の段積み部の上方に配置されたものであって昇降動作を行うことによりこの第1の段積み部に保持された最上段のワーク収納部を第1の待機位置までピックアップする第1のピックアップヘッドを備えたものであり、前記第2の収納部移載手段が、前記第2の段積み部の上方に配置されたものであって昇降動作を行うことにより前記ワーク収納部移載手段上のワーク収納部を第2の待機位置までピックアップする第2のピックアップヘッドを備えたものであり、前記ワーク収納部移動手段が、ワーク収納部を載置するパレット送りテーブルと、このパレット送りテーブルを前記第1の段積み部と前記第1の待機位置とに挟まれた第1受渡位置と前記第2の段積み部と前記第2の待機位置とに挟まれた第2受渡位置との間を移動させる送り機構と、前記ワーク収納部移動手段、第1の収納部移載手段、第2の収納部移載手段およびワーク移載手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段は前記第1のピックアップヘッド及び前記第2のピックアップヘッド並びに前記送り機構を制御することにより、前記第1の段積み部のワーク収納部を前記第1のピックアップヘッドでピックアップし、前記第1受渡位置へ移動してきた前記パレット送りテーブル上にこのワーク収納部を移載し、前記第2の受渡位置へ移動してきた前記パレット送りテーブル上のワーク収納部を前記第2のピックアップヘッドでピックアップして前記第2の段積み部へ移載し、また前記送り機構を制御することにより前記パレット送りテーブル上のワーク収納部に収納されたワークを前記ワーク移載手段に対して前記第1方向について位置決めする制御機能を有することを特徴とするワーク供給装置。
  • 前記ワーク収納部移動手段、第1の収納部移載手段、第2の収納部移載手段およびワーク移載手段は、前記下流側の作業装置の作業装置制御部によって制御されることを特徴とする請求項1記載のワーク供給装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、ワークを平面規則配列で収納するワーク収納部からワークを取り出して作業装置に供給するワーク供給装置に関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    小型の表示装置に用いられる表示パネルなど平面状のワークは、一般に板状のトレイに格子状などの平面規則配列で収納されて保管や搬送が行われる。 そしてこれらのワークに対して部品実装などの作業を行う作業装置に供給される際には、ワークはローダ装置に段積み状態で保持されたトレイから、移載ロボットなどのワーク移載機構によって1つづつ順次取り出されて作業装置に供給される(例えば特許文献1参照)。 そして作業装置によって作業が完了したワークは、アンローダ装置に保持された空のトレイに順次収納される。
    【0003】
    このような方式のローダ装置、アンローダ装置では、一般にトレイを段積み状態で保持したトレイ保持部を2つ並列で配置する場合が多い。 そして一方側のトレイ保持部から取り出したトレイを対象として、ローダ装置ではワークの取り出しを、アンローダ装置ではワークの収納をそれぞれ行う。 これらのトレイは、トレイ搬送手段によって搬送され、他方側のトレイ保持部に段積みされる。
    【0004】
    【特許文献1】
    特開平1−115526号公報【0005】
    【発明が解決しようとする課題】
    しかしながら、上述の先行技術例では、2次元的に配列された状態のワークをトレイから取り出す必要があるため、ワーク移載機構にはXY2次元の取り出し位置に対応した機構が必要とされていた。 そして従来のローダ・アンローダ装置においては、このワーク移載機構に加えて、上述のトレイ搬送手段を装置内に配設する必要があることから、機構の簡略化・コンパクト化が困難であるという問題点があった。
    【0006】
    そこで本発明は、機構の簡略化・コンパクト化が可能なワーク供給装置を提供することを目的とする。
    【0007】
    【課題を解決するための手段】
    請求項1記載のワーク供給装置は、ワークを平面規則配列で収納するワーク収納部から前記ワークを取り出して下流側の作業装置に供給するワーク供給装置であって、前記ワークを収納したワーク収納部を段積み状態で保持する第1の段積み部と、この第1の段積み部に対して第1方向に並列配置され前記ワークがない空のワーク収納部を段積み状態で保持する第2の段積み部と、前記第1の段積み部および第2の段積み部の上方を前記第1方向へ移動し前記ワーク収納部を第1の段積み部と第2の段積み部の間で移動させるワーク収納部移動手段と、前記第1の段積み部に段積みされたワーク収納部を取り出して前記ワーク収納部移動手段に渡す第1の収納部移載手段と、前記ワーク収納部移動手段から受け取ったワーク収納部を前記第2の段積み部に段積みする第2の収納部移載手段と、ワーク収納部移動手段に保持された状態のワーク収納部からワークを取り出して前記第1方向と直交する第2方向に移動させて前記下流側の作業装置に渡すワーク移載手段とを備え、前記第1の段積み部および第2の段積み部は、それぞれ前記ワーク収納部が載置される第1の昇降テーブル、第2の昇降テーブルおよび第1の昇降テーブル、第2の昇降テーブルをそれぞれ昇降させる第1のリフト機構、第2のリフト機構を備え、前記ワーク移載手段は、前記第1の段積み部と第2の段積み部との間の中間位置に配置され、前記第1の収納部移載手段が、前記第1の段積み部の上方に配置されたものであって昇降動作を行うことによりこの第1の段積み部に保持された最上段のワーク収納部を第1の待機位置までピックアップする第1のピックアップヘッドを備えたものであり、前記第2の収納部移載手段が、前記第2の段積み部の上方に配置されたものであって昇降動作を行うことにより前記ワーク収納部移載手段上のワーク収納部を第2の待機位置までピックアップする第2のピックアップヘッドを備えたものであり、前記ワーク収納部移動手段が、ワーク収納部を載置するパレット送りテーブルと、このパレット送りテーブルを前記第1の段積み部と前記第1の待機位置とに挟まれた第1受渡位置と前記第2の段積み部と前記第2の待機位置とに挟まれた第2受渡位置との間を移動させる送り機構と、前記ワーク収納部移動手段、第1の収納部移載手段、第2の収納部移載手段およびワーク移載手段を制御する制御手段を備え、前記制御手段は前記第1のピックアップヘッド及び前記第2のピックアップヘッド並びに前記送り機構を制御することにより、前記第1の段積み部のワーク収納部を前記第1のピックアップヘッドでピックアップし、前記第1受渡位置へ移動してきた前記パレット送りテーブル上にこのワーク収納部を移載し、前記第2の受渡位置へ移動してきた前記パレット送りテーブル上のワーク収納部を前記第2のピックアップヘッドでピックアップして前記第2の段積み部へ移載し、また前記送り機構を制御することにより前記パレット送りテーブル上のワーク収納部に収納されたワークを前記ワーク移載手段に対して前記第1方向について位置決めする制御機能を有する
    【0013】
    請求項記載のワーク供給装置は、請求項1記載のワーク供給装置であって、前記ワーク収納部移動手段、第1の収納部移載手段、第2の収納部移載手段およびワーク移載手段は、前記下流側の作業装置の作業装置制御部によって制御される。
    【0021】
    本発明によれば、ワーク収納部を段積み状態で保持する第1の段積み部と第2の段積み部とを第1方向に並列配置し、取り出されたワーク収納部を第1の段積み部および第2の段積み部の上方に配設されたワーク収納部移動手段によって第1方向へ移動させ、ワーク収納部移動手段に保持された状態のワーク収納部からワークを取り出して下流側装置に渡すワーク移載手段を第1方向と直交する第2方向に移動させる構成とすることにより、ワーク収納部に対してワーク移載手段を相対的に2次元平面移動させる移動機構を簡略化することができ、機構の簡略化・コンパクト化が可能となる。
    【0022】
    【発明の実施の形態】
    (実施の形態1)
    図1は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置の平面図、図2は本発明の実施の形態1のローダ装置(アンローダ装置)の斜視図、図3は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ装置およびアンローダ装置の制御系の構成を示すブロック図、図4は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるパレット情報の説明図、図5は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ制御プログラムのフロー図、図6は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるアンローダ制御プログラムのフロー図、図7,図8は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ動作の動作説明図、図9,図10は本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるアンローダ動作の動作説明図である。
    【0023】
    まず図1を参照して表示パネル組立装置1の構成を説明する。 表示パネル組立装置1は、液晶基板などの表示用の基板に電子部品を実装して表示用パネルを組み立てる作業を行う作業装置2の上流側・下流側に、それぞれローダ装置3・アンローダ装置4を連結した構成となっている。 作業装置2は、基台2a上に接着テープ貼付部5、電子部品搭載部6、電子部品圧着部7を直列に配設して構成されている。
    【0024】
    ローダ装置3から供給された基板9は、搬送機構8の搬送アーム8aによって接着テープ貼付部5、電子部品搭載部6、電子部品圧着部7を順次下流側へ搬送される。 接着テープ貼付部5は、基板9にACFテープなどの電子部品実装用の接着テープを貼着する。 電子部品搭載部6は、接着テープ貼着後の基板9に電子部品を搭載する。 そして電子部品圧着部7では、搭載された電子部品を基板9に対して熱と荷重によって圧着する。
    【0025】
    ここでローダ装置3、アンローダ装置4について説明する。 ローダ装置3は電子部品が実装されるワークとしての基板9を作業装置2に供給する。 基板9は、後述するように板状のパレットに装着されたトレイに格子状配列で収納されており、ローダ装置3は積層状態で収納されたパレットから基板9を順次取り出して作業装置2に供給する。 すなわちローダ装置3は、ワークである基板9を平面規則配列で収納するワーク収納部としてのパレットから、基板9を取り出して下流側の作業装置2に供給するワーク供給装置となっている。
    【0026】
    ローダ装置3から作業装置2への基板9の供給は、第1の段積み部10Aに収納されたパレットから移載ヘッド移動機構11の移載ヘッド12によって基板9を取り出し、作業装置2に設けられた基板受取部2c上に移載することによって行われる。 基板9が全て取り出されて空となったパレットは、第2の段積み部10Bに積層収納される。
    【0027】
    アンローダ装置4はローダ装置3と同様構成の第1の段積み部10A、第2の段積み部10B、移載ヘッド移動機構11、移載ヘッド12を、作業装置2に対してローダ装置3と対称に配置した構成となっている。 アンローダ装置4は、作業装置2によって作業が終了した基板9を作業装置2に設けられた基板受渡部2dから移載ヘッド移動機構11の移載ヘッド12によって受け取ってパレットに収納する。
    【0028】
    第1の段積み部10Aには空のパレットが収納されており、基板9をトレイ内に収納して満杯状態となったパレットは、第2の段積み部10Bに積層収納される。 すなわちアンローダ装置4は上流側の作業装置2から渡される基板9をパレットに平面規則配列で収納するワーク収納装置となっている。
    【0029】
    次に図2を参照してローダ装置3の構造を説明する。 なお前述のようにローダ装置3、アンローダ装置4は同一機構を対称配置した構成となっているため、ここではローダ装置3のみ説明して、アンローダ装置4の機構説明を省略する。 ローダ装置3は箱形状のフレーム部3a内の下部に第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bを配設し、これらの上方にパレット14を載置して搬送するパレット送りテーブル搬送機構とパレット14から基板9を取り出して移載する移載ヘッド移動機構11とを配設した構造となっている。
    【0030】
    第1の段積み部10Aと第2の段積み部10Bは、Y方向(第1方向)に並列配置されており、それぞれ第1の昇降テーブル13A、第2の昇降テーブル13Bを備えている。 第1の昇降テーブル13A、第2の昇降テーブル13Bには、パレット14が積層して載置される。 パレット14は矩形状のプレート部材であり、各コーナ部には位置合わせ部14aが設けられており、積層時には上下のパレットの位置合わせ部が相互に嵌合することにより位置が固定されるようになっている。
    【0031】
    第1の昇降テーブル13A、第2の昇降テーブル13Bは、ガイド17にガイドされ送りねじ16によって昇降するようになっており、送りねじ16はそれぞれ第1リフト駆動部15A、第2リフト駆動部15Bによって駆動される。 第1リフト駆動部15Aと送りねじ16,ガイド17は、第1の昇降テーブル13Aを昇降させる第1のリフト機構を構成し、第2リフト駆動部15Bと送りねじ16,ガイド17は、第2の昇降テーブル13Bを昇降させる第2のリフト機構を構成する。
    【0032】
    上記構成において、第1の段積み部10Aは、基板9を収納したパレット14を段積み状態で保持し、第2の段積み部10Bは第1の段積み部10Aに対してY方向に並列配置され、基板9がない空のパレット14を段積み状態で保持する。 そして第1の段積み部10Aと第2の段積み部10Bは、それぞれパレット14が載置される第1の昇降テーブル13A、第2の昇降テーブル13Bおよびこれらをそれぞれ昇降させる第1のリフト機構、第2のリフト機構を備えている。
    【0033】
    第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bの上方には、Y方向に2本のYテーブル20が平に配設されており、Yテーブル20の上面にはガイド25が長手方向に設けられている。 ガイド25には、パレット14を載置するパレット送りテーブル18がスライド自在に装着されており、パレット送りテーブル18は、パレット送りテーブル駆動部26、送りねじ27によってY方向に往復動する。
    【0034】
    上記構成において、ガイド25、パレット送りテーブル駆動部26、送りねじ27はパレット送りテーブル搬送機構となっている。 そしてパレット送りテーブル18およびパレット送りテーブル搬送機構は、第1の段積み部10Aおよび第2の段積み部10Bの上方をY方向へ移動し、パレット14を第1の段積み部10Aと第2の段積み部10Bの間で移動させるワーク収納部移動手段となっている。
    【0035】
    2つのYテーブル20には、第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bの位置に対応して逆L字形状のブラケット21が取り付けられており、ブラケット21には、第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bに対応して、それぞれ第1,第2のピックアップヘッドである第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22Bが装着されている。 第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22Bは、いずれも2つの吸着パッド24を備えており、それぞれ第1アクチュエータ23A、第2アクチュエータ23Bによって昇降する。
    【0036】
    第1のパレットピックアップヘッド22Aは、吸着パッド24によって第1の段積み部10Aに積層収納されたパレット14を真空吸着して取り出し、パレット送りテーブル18上に移載する。 また第2のパレットピックアップヘッド22Bは、パレット送りテーブル18上に載置されたパレット14を吸着パッド24によって真空吸着して保持し、第2の段積み部10Bに積層収納する。
    【0037】
    したがって、第1のパレットピックアップヘッド22A、第1アクチュエータ23Aは第1の段積み部10Aに段積みされたパレット14を取り出してパレット送りテーブル18に渡す第1の収納部移載手段となっており、第2のパレットピックアップヘッド22B、第2アクチュエータ23Bは、パレット送りテーブル18から受け取ったパレット14を第2の段積み部10Bに段積みする第2の収納部移載手段となっている。
    【0038】
    第1のパレットピックアップヘッド22Aと第2のパレットピックアップヘッド22Bの中間位置には、移載ヘッド移動機構11がX方向に配設されている。 移載ヘッド移動機構11の端部には、ローダ装置3から作業装置2の基板受取部2cの上方まで延出している。 移載ヘッド移動機構11により移載ヘッド12はX方向に移動し、パレット送りテーブル18上に載置されたパレット14から基板9を取り出して基板受取部2c上に移載する。
    【0039】
    移載ヘッド移動機構11および移載ヘッド12は、パレット送りテーブル18に保持された状態のパレット14から基板9を取り出してY方向と直交するX方向(第2方向)に移動させて下流側装置に渡すワーク移載手段となっており、上記構成においてワーク移載手段は、第1の段積み部10Aと第2の段積み部10Bとの間の中間位置に配置されている。
    【0040】
    そして第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22Bによるパレット14の移載動作においては、第1のパレットピックアップヘッド22Aは、第1の段積み部10Aに積層して保持されたパレット14のうちの最上段のパレット14をピックアップし、第1の段積み部10Aの上方の所定高さ位置に設定された第1の待機位置まで上昇させる。 また第2のパレットピックアップヘッド22Bは、パレット送りテーブル18上のパレット14をピックアップし、第2の段積み部10Bの上方の所定高さ位置に設定された第2の待機位置まで上昇させる。
    【0041】
    すなわち第1の収納部移載手段が、第1の段積み部10Aの上方に配置されたものであって昇降動作を行うことによりこの第1の段積み部10Aに保持された最上段のパレット14を第1の待機位置までピックアップする第1のピックアップヘッド22Aを備え、第2の収納部移載手段が、第2の段積み部10Bの上方に配置されたものであって昇降動作を行うことによりパレット送りテーブル18上のパレット14を第2の待機位置までピックアップする。
    【0042】
    そしてパレット送りテーブル18が、第1の段積み部10Aと第1の待機位置とに挟まれた第1受渡位置(第1のパレットピックアップヘッド22Aに保持されたパレット14をパレット送りテーブル18に載置する位置)と、第2の段積み部10Bと第2の待機位置とに挟まれた第2受渡位置(第2のパレットピックアップヘッド22Bによってパレット送りテーブル18からパレット14を取り出す位置)との間を移動することにより、第1のピックアップヘッド22Aから受け取ったパレット14を第2受渡位置へ移動させる送り機構(ガイド25,パレット送りテーブル駆動部26、送りねじ27より成るパレット送りテーブル搬送機構)とを備えた構成となっている。
    【0043】
    次に図3を参照して制御系の構成を説明する。 前述のようにローダ装置3、アンローダ装置4の機構部および制御要素の構成は共通となっており、ここでは共通の構成要素には同一符号を付している。 ローダ装置3、アンローダ装置4の各構成要素、移載ヘッド12、移載ヘッド移動機構11、パレット送りテーブル駆動部26,第1リフト駆動部15A、第2リフト駆動部15B、第1パレットピックアップヘッド駆動部30A、第2パレットピックアップヘッド駆動部30B、報知用ランプ(報知部)28は、入出インターフェース部31を介して作業装置制御部32に接続されている。 作業装置制御部32は、作業装置2の動作を制御する制御装置であり、作業装置動作プログラム32aにより接着テープ貼付部5、電子部品部品搭載部6,電子部品圧着部7、搬送機構8等を制御する。
    【0044】
    作業装置制御部32はプログラム記憶機能、データ記憶機能を備えており、ローダ制御プログラム33、アンローダ制御プログラム34、ワーク位置情報算出プログラム35を含む各種プログラムを記憶するほか、パレット情報記憶部36に記憶されるパレット情報を含む各種データを記憶している。 ローダ制御プログラム33、アンローダ制御プログラム34は、それぞれローダ装置3、アンローダ装置4の動作を制御するプログラムである。 ワーク位置情報算出プログラム35はパレット14における基板9の位置を算出するためのプログラムである。 算出されたワーク位置情報は、パレット情報としてパレット情報記憶部36に記憶される。
    【0045】
    この構成において、作業装置制御部32は、ローダ装置3、アンローダ装置4のそれぞれのパレット送りテーブル18,第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22Bおよび移載ヘッド12、移載ヘッド移動機構11を、ローダ制御プログラム33、アンローダ制御プログラム34に基づいて制御する。 そして作業装置制御部32は、ローダ装置3、アンローダ装置4において、前述のパレット送りテーブル搬送機構を制御することにより、パレット14に収納された基板9をY方向について位置決めする制御機能を有するものとなっている。
    【0046】
    次に図4を参照して、パレット14の詳細およびパレット情報について説明する。 図4(a)に示すようにパレット14は、板部材に樹脂製のトレイ14bを貼り付けた構造となっており、トレイ14bには基板9が収納される凹部14cが格子状の平面規則配列で設けられている。 パレット14のコーナ部には位置合わせ部14aが設けられており、凹部14c内に基板9を収納した状態で複数枚のパレット14を位置ずれなく積層することが可能となっている。
    【0047】
    ここでパレット14における各凹部14cの位置は、1つのコーナ部における凹部14cの位置を示すコーナ部座標値a,bおよび格子配列における凹部14cの配列ピッチp1,p2によって表わされる。 図4(b)は、各凹部14cの位置を示す座標値を各凹部14cを特定する位置番号に対応させた数値テーブルで表わしたものであり、パレット14からの基板9の取り出しやパレット14への基板9の移載の際の基板9の位置を表わす情報(ワーク位置情報)となっている。 すなわち図4(b)に示す数値テーブルにおいて位置番号を指定することにより、このワーク位置情報によって示される座標値に基づいて、特定の凹部14cを対象とした基板9の移載動作を移載ヘッド移動機構11、移載ヘッド12に実行させることができる。
    【0048】
    このワーク位置情報は、ワーク位置情報算出プログラム35を実行することにより算出され、パレット情報記憶部36に記憶される。 そして後述するローダ動作、アンローダ動作実行時には、各移載動作実行回において対象となる凹部14cの位置番号がパレット情報記憶部36の位置番号カウンタによって順次更新されるようになっている。
    【0049】
    このローダ装置3、アンローダ装置4は上記のように構成されており、次に動作について説明する。 まず図5、図7、図8を参照して、ローダ制御プログラム33を実行することによって行われるローダ動作について説明する。 図5において、ローダ制御プログラムは作業装置制御部32で実行されている作業装置動作プログラム32aからの指令を待つ待機状態にある(ST1)。 この状態で、作業装置動作プログラム32aからのワーク要求指令の有無を監視し(ST2)、ワーク要求指令が有ればパレット情報記憶部36の位置番号カウンタを参照する(ST3)。
    【0050】
    そして参照された位置番号にしたがってパレット位置決め動作を行い(ST4)、次いで移載ヘッド位置決めを行った後に、移載ヘッド12によって当該位置番号の基板9をピックアップする(ST5)。 図7(a)はこのときの位置決め動作およびピックアップ動作を示しており、パレット送りテーブル18がY方向に移動し、移載ヘッド12がX方向に移動することにより、移載ヘッド12の凹部14cに対する相対的な位置決めが行われる。
    【0051】
    そして移載ヘッド12によるピックアップ動作が成功したか否かを判断し(ST6)、ここで失敗ならばピックアップミスを報知して(ST7)、装置停止する。 ピックアップ成功ならば、基板9を保持した移載ヘッド12を移載ヘッド移動機構11によって作業装置2に移動させる。 そして基板9を基板受取部2c上に載置するワーク移載動作を実行し(ST8)、位置番号カウンタを更新する(ST9)。
    【0052】
    次いでパレット交換の要否を判断する(ST10)。 すなわち、当該パレット14にまだ取り出されていない基板9がある場合にはパレット交換を行わず、(ST1)に戻る。 そして当該パレット14から全ての基板9が取り出されており、パレット交換を行う必要がある場合には、第1、第2昇降テーブルの高さ確認を行い(ST11)、第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bともにパレット交換が可能な状態であるか否かを判断する(ST12)。 すなわち、第1の段積み部10Aに基板9を収納したパレット14が存在するか否かを第1の昇降テーブル13Aのテーブル高さや光学センサ等からの情報により判断し、かつ第2の段積み部10Bに空のパレット14を収納する余裕があるか否かを第2の昇降テーブル13Bのテーブル高さで判断する。
    【0053】
    ここで第1の段積み部10Aにパレット14が存在しないか、あるいは第2の段積み部10Bにパレット14を積み増す余裕がない場合には、パレット交換不可能と判断し、パレット入れ替え作業通知を行って(ST13)、装置停止する。 そしてパレット交換可能であれば、パレット交換動作を行う(ST14)。 すなわち図7(b)に示すように、空のパレット14を載置したパレット送りテーブル18を第2の段積み部10Bに移動させ、次いで図7(c)に示すように、このパレット14を第2のパレットピックアップヘッド22Bによってピックアップして上昇させ、第2の待機位置に待機させる。 この動作とともに、第1の段積み部10Aでは第1の昇降テーブル13A上に積層されたパレット14を、第1のパレットピックアップヘッド22Aによってピックアップして上昇させ、第1の待機位置に待機させる。
    【0054】
    この後、図8(a)に示すように、空のパレット送りテーブル18を第1の段積み部10A側に移動させ、次いで第2アクチュエータ23Bを駆動して第2のパレットピックアップヘッド22Bを下降させて、保持していたパレット14を第2の昇降テーブル13B上に移載する。 そして図8(b)に示すように第1のパレットピックアップヘッド22Aに保持したパレット14を、第1の段積み部10Aに移動したパレット送りテーブル18上に移載し、第2のパレットピックアップヘッド22Bを上昇させてパレット交換動作を終了する。
    【0055】
    そして位置番号カウンターをリセットし(ST15)、次いで第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bにおけるパレット無し/満載を判断する(ST16)。 このパレット無し/満載の判断は、(ST11)と同様にテーブル高さに基づいて行ってもよく、または光学センサなどを用いてパレットの有無を直接検出するようにしてもよい。 ここでパレット無し/満載であればパレット入換作業予告を行う(ST17)。 またパレット無し/満載に該当しなければ、(ST1)に戻って以降のステップを反復実行する。
    【0056】
    次にアンローダ装置4によって行われるアンローダ動作について、図6、図9、図10を参照して説明する。 このアンローダ動作は作業装置2によって実装作業が終了した基板9をパレット14に収納する際の動作であり、前述のローダ動作の逆の手順で基板9をパレット14に移載し、パレット14を第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bの間で移動させる。
    【0057】
    このためアンローダ装置4は、ローダ装置3と機構的には同一構成ではあるものの、各構成要素の役割は次のように異なっている。 すなわち、第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bにおけるパレット14の状態がローダ装置3の場合と異なり、アンローダ装置4では、第1の段積み部10Aは基板9が収納されていない空のパレット14を段積み状態で保持する役割を果し、第2の段積み部10Bは基板9を収納したパレット14を段積み状態で保持する役割を果す。
    【0058】
    また、ワーク移載手段である移載ヘッド12,移載ヘッド移動機構11は、上流側の作業装置2から受け取った実装作業後の基板9を、X方向に移動させてパレット送りテーブル18に保持された状態のパレット14に移載する役割を果たす。 そしてパレット送りテーブル18,第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22B、移載ヘッド12および移載ヘッド移動機構11は、上流側の作業装置2の作業装置制御部32によって制御される。
    【0059】
    図6において、アンローダ制御プログラムは作業装置制御部32で実行されている作業装置動作プログラム32aからの指令を待つ待機状態にある(ST21)。 この状態で、作業装置動作プログラム32aからのワーク回収指令の有無を監視し(ST22)、ワーク回収指令が有ればパレット情報記憶部36の位置番号カウンタを参照する(ST23)。
    【0060】
    そして参照された位置番号にしたがってパレット位置決め動作を行い(ST24)、次いで移載ヘッド12によって作業装置2の基板受渡部2dから基板9を取り出すピックアップ動作を行い(ST25)、次いで移載ヘッド12によるピックアップ動作が成功したか否かを判断する(ST26)。 ここで失敗ならばピックアップミスを報知して(ST27)、装置停止する。 ピックアップ成功ならば基板9を保持した移載ヘッド12をアンローダ装置4に移動させ、移載ヘッド位置決めおよびマウント動作を実行する(ST28)。
    【0061】
    図9(a)はこのときの位置決め動作およびマウント動作を示しており、パレット送りテーブル18がY方向に移動し、移載ヘッド12がX方向に移動することにより、移載ヘッド12の凹部14cに対する相対的な位置決めが行われる。 そして移載ヘッド12に保持した基板9をパレット14の所定位置にマウントし、次いで位置番号カウンタを更新する(ST29)。
    【0062】
    次いでローダ動作と同様にパレット交換の要否を判断し(ST30)、当該パレット14が基板9で満杯になってパレット交換を行う必要がある場合には、第1、第2昇降テーブルの高さ確認を行い(ST31)、パレット交換可能であるか否かを判断する(ST32)。 すなわち、第1の段積み部10Aに空のパレット14が存在し、かつ第2の段積み部10Bに基板9が満杯にマウントされたパレット14を収納する余裕があるか否かをテーブル高さで判断する。
    【0063】
    そして交換可能であればパレット交換動作を行う(ST33)。 すなわち図9(b)に示すように、満杯状態のパレット14を載置したパレット送りテーブル18を第2の段積み部10Bに移動させ、次いで図9(c)に示すように、このパレット14を第2のパレットピックアップヘッド22Bによってピックアップして第2の待機位置に待機させる。 この動作とともに第1の段積み部10Aでは第1の昇降テーブル13A上に積層された空のパレット14を、第1のパレットピックアップヘッド22Aによってピックアップして第1の待機位置に待機させる。
    【0064】
    この後、図10(a)に示すように、空のパレット送りテーブル18を第1の段積み部10A側に移動させ、次いで第2アクチュエータ23Bを駆動して第2のパレットピックアップヘッド22Bを下降させて、保持していたパレット14を第2の昇降テーブル13B上に移載する。 そして図10(b)に示すように第1のパレットピックアップヘッド22Aに保持していたパレット14を、第1の段積み部10A側に移動したパレット送りテーブル18上に移載し、第2のパレットピックアップヘッド22Bを上昇させてパレット交換動作を終了する。
    【0065】
    そして位置番号カウンタをリセットし(ST35)、次いでローダ動作と同様に第1の段積み部10A、第2の段積み部10Bにおけるパレット無し/満杯を判断する(ST36)。 そしてパレット無し/満杯であれば、パレット入換作業予告を行う(ST37)。 またパレット無し/満杯に該当しなければ、(ST21)に戻って以降のステップを反復実行する。
    【0066】
    (実施の形態2)
    図11は本発明の実施の形態2の表示パネル組立装置におけるローダ装置・アンローダ装置の制御系の構成を示すブロック図である。
    【0067】
    図11に示すローダ装置3、アンローダ装置4は、図3に示すローダ装置3、アンローダ装置4にそれぞれローダ制御部33A、アンローダ制御部34Aを含めた構成となっている。 ローダ制御部33A、アンローダ制御部34Aは、実施の形態1の図3において作業装置制御部32に記憶されていたローダ制御プログラム33、アンローダ制御プログラム34による制御処理機能と同様の制御機能を備えている。
    【0068】
    上記構成において、ローダ制御部33Aは、パレット送りテーブル18,第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22B、移載ヘッド12および移載ヘッド移動機構11を、ローダ制御プログラム(供給装置制御プログラム)に基づいて制御する制御手段となっており、またアンローダ制御部34Aは、パレット送りテーブル18,第1のパレットピックアップヘッド22A、第2のパレットピックアップヘッド22B、移載ヘッド12および移載ヘッド移動機構11を、アンローダ制御プログラム(収納装置制御プログラム)に基づいて制御する制御手段となっている。
    【0069】
    上記説明したように、本発明のローダ装置(アンローダ装置)においては、基板9を保持したパレット14を載置するパレット送りテーブル18を、第1の段積み部10Aと第2の段積み部10Bとの間でY方向に移動させ、パレット14に保持された状態の基板を取り出して下流側装置に渡す移載ヘッド12を移載ヘッド移動機構11によってX方向に移動させる構成を採用し、移載ヘッド12のパレット14に対する位置合わせを、パレット送りテーブル18と移載ヘッド12を協動させて行うようにしている。
    【0070】
    これにより、基板9の取り出しのためのワーク移載機構にXY2次元の位置決め機構を必要としていた従来装置と比較して、機構の簡略化・コンパクト化を実現することができるとともに、パレット14から基板9を取り出して下流側へ移載する移載ヘッド12の動移動作がX方向のみの一軸動作で行え、移載動作の高速化が可能となる。
    【0071】
    【発明の効果】
    本発明によれば、ワーク収納部を段積み状態で保持する第1の段積み部と第2の段積み部とを第1方向に並列配置し、取り出されたワーク収納部を第1の段積み部および第2の段積み部の上方に配設されたワーク収納部移動手段によって第1方向へ移動させ、ワーク収納部移動手段に保持された状態のワーク収納部からワークを取り出して下流側装置に渡すワーク移載手段を第1方向と直交する第2方向に移動させる構成を採用したので、ワーク収納部に対してワーク移載手段を相対的に2次元平面移動させる移動機構を簡略化することができ、機構の簡略化・コンパクト化と移載動作の高速化が可能となる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置の平面図【図2】本発明の実施の形態1のローダ装置(アンローダ装置)の斜視図【図3】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ装置およびアンローダ装置の制御系の構成を示すブロック図【図4】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるパレット情報の説明図【図5】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ制御プログラムのフロー図【図6】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるアンローダ制御プログラムのフロー図【図7】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ動作の動作説明図【図8】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるローダ動作の動作説明図【図9】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるアンローダ動作の動作説明図【図10】本発明の実施の形態1の表示パネル組立装置におけるアンローダ動作の動作説明図【図11】本発明の実施の形態2の表示パネル組立装置におけるローダ装置およびアンローダ装置の制御系の構成を示すブロック図【符号の説明】
    1 表示パネル組立装置2 表示パネル組立作業装置3 ローダ装置4 アンローダ装置9 基板10A 第1の段積み部10B 第2の段積み部11 移載ヘッド移動機構12 移載ヘッド13A 第1の昇降テーブル13B 第2の昇降テーブル14 パレット15A 第1リフト駆動部15B 第2リフト駆動部18 パレット送りテーブル22A 第1のパレットピックアップヘッド22B 第2のパレットピックアップヘッド

    QQ群二维码
    意见反馈