ボトル詰めライン及び方法

申请号 JP2014544039 申请日 2012-12-03 公开(公告)号 JP6148678B2 公开(公告)日 2017-06-14
申请人 サチミ、コオペラティバ、メッカニーチ、イモラ、ソチエタ、コオペラティバ; SACMI COOPERATIVA MECCANICI IMOLA SOCIETA’ COOPERATIVA; 发明人 ダニエレ マラストーニ;
摘要
权利要求

熱可塑性材料の容器のための、連続的サイクルによるボトル詰めライン(1)であって、 未加工の形(5)の熱可塑性材料から、熱可塑性材料のパリソン(4)を形成する成型ユニット(3)と、 成型機(3)からパリソン(4)を受け取り、当該パリソン(4)を加熱及び冷却するパリソン(4)の熱調整ユニット(6)と、 前記熱調整ユニット(6)から加熱済みの前記パリソン(4)を受け取り、当該パリソン(4)を、充填可能な容器(11)が形成されるようにブロー成型するブロー成型ユニット(10)と、 前記ブロー成型ユニット(10)から前記容器(11)を受け取り、当該容器(11)に液状又は半液状の食料製品を充填する充填ユニット(12)と、 熱可塑性材料製の蓋(14)を受け取り、当該蓋(14)を充填後の容器(18)それぞれで堅固に締める蓋締めユニット(15)と、 前記パリソン(4)を収容するように構成され、1つ又は複数のコンベヤ(23、25)により前記熱調整ユニット(6)に接続された貯蔵システム(2)であり、貯蔵されるべきパリソン(4)を受け取ると共に、予め貯蔵されたパリソン(4)を前記熱調整ユニット(6)に供給する貯蔵システム(2)と、 を有し、 前記貯蔵システム(2)の内部には、調節大気環境が画定され、さらに、前記ボトル詰めライン(1)は、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)、前記熱調整ユニット(6)、前記ブロー成型ユニット(10)、前記充填ユニット(12)、前記蓋締めユニット(15)、及び前記貯蔵システム(2)の間の接続の内部に調節大気環境が画定された統合システムを規定し、 前記接続はそれぞれのダクトに取り囲まれ、当該ダクトは過圧が生成及び維持される密封空間を規定し、前記ダクトは、前記貯蔵システム(2)の過圧よりも低い内部圧で、前記貯蔵システム(2)への接続を取り囲む、ボトル詰めライン(1)。請求項1記載のボトル詰めラインにおいて、当該ボトル詰めラインはさらに、未加工の形(5)のプラスチック材料から、プラスチック材料の蓋(14)を形成する成型ユニット(13)を有し、前記蓋締めユニット(15)は、前記蓋(14)の成型ユニット(13)から前記蓋(14)を受け取るように構成され、 前記貯蔵システム(2)は、蓋(14)を収容できるように構成され、1つ又は複数のコンベヤ(26、31)により前記蓋の成型ユニット(13)に接続され、貯蔵されるべき蓋(14)を受け取り、また、前記蓋締めユニット(15)に接続され、予め貯蔵された蓋(14)を前記蓋締めユニット(15)に供給するように構成されており、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)、前記蓋締めユニット(15)、及び前記貯蔵システム(2)の間の接続内部に調節大気環境が画定されている、ボトル詰めライン。請求項2記載のボトル詰めラインにおいて、当該ボトル詰めラインはさらに、 前記貯蔵システム(2)と、前記熱調整ユニット(6)と、前記蓋(14)の成型ユニット(13)と、前記蓋締めユニット(15)とに接続され、前記貯蔵システム(2)、前記熱調整ユニット(6)、前記蓋(14)の成型ユニット(13)及び前記蓋締めユニット(15)を以下の作動形態に従って制御するようにプログラムされた、管理ユニットを有し、その作動形態とは、 前記熱調整ユニット(6)が、パリソン(4)の加熱モードにあり、前記ブロー成型ユニット(10)に供給する作動形態と、 前記熱調整ユニット(6)が、パリソン(4)の冷却モードにあり、前記貯蔵システム(2)に供給する作動形態と、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)が、前記蓋締めユニット(15)に供給する作動形態と、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)が、前記貯蔵システム(2)に供給する作動形態と、 である、ボトル詰めライン。請求項3記載のボトル詰めラインにおいて、前記熱調整ユニット(6)は、冷却サブユニット(8)及び前記貯蔵システム(2)に接続されたインフィード、並びに前記ブロー成型ユニット(10)に接続されたアウトフィードを有する加熱サブユニット(7)を備え、前記冷却サブユニット(8)は、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)に接続されたインフィード、及び前記貯蔵システム(2)に接続されたアウトフィードを有し、 前記管理ユニットは、前記貯蔵システム(2)及び前記ボトル詰めライン(1)の前記ユニットそれぞれを以下の作動形態に従って制御するようにプログラムされており、その作動形態とは、 前記冷却サブユニット(8)はオフ状態であり、一方、前記加熱サブユニット(7)は、オン状態であり、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)から前記パリソン(4)を受け取り、当該パリソン(4)を前記ブロー成型ユニット(10)に供給する作動形態と、 前記冷却サブユニット(8)は、オン状態であり、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)から前記パリソン(4)を受け取り、当該パリソン(4)を前記貯蔵システム(2)に供給し、一方、前記加熱サブユニット(7)は、オン状態であり、前記貯蔵システム(2)から前記パリソン(4)を受け取り、当該パリソン(4)を前記ブロー成型ユニット(10)に供給する作動形態と、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)は、前記貯蔵システム(2)が前記蓋締めユニット(15)に供給する間、前記貯蔵システム(2)に供給する作動形態と、 である、ボトル詰めライン。請求項1〜4いずれか記載のボトル詰めラインにおいて、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)は、回転式の圧縮成型機から成るボトル詰めライン。請求項5記載のボトル詰めラインにおいて、当該ボトル詰めラインはさらに、射出又は射出と圧縮との組み合わせによって加工する成型機を備えた別のパリソン(4)の成型ユニット(17)を有し、当該別の成型ユニット(17)は、供給のため前記貯蔵システム(2)に接続されており、 当該接続(28)が、調節大気環境に収容された前記パリソン(4)の経路を規定する、ボトル詰めライン。請求項1〜6いずれか記載のボトル詰めラインにおいて、当該ボトル詰めラインはさらに、調節大気環境で動作し、前記調節大気環境を無菌環境にする滅菌手段を有する、ボトル詰めライン。請求項3記載のボトル詰めラインにおいて、前記ブロー成型ユニット(10)及び前記充填ユニット(12)は、前記貯蔵システム(2)に接続されており、 前記管理ユニットは、前記貯蔵システム(2)及び前記ライン(1)の前記ブロー成型ユニット(10)及び前記充填ユニット(12)を、 前記ブロー成型ユニット(10)が、前記充填ユニット(12)に前記容器(11)を供給する作動形態と、 前記ブロー成型ユニット(10)が、前記貯蔵システム(2)に前記容器(11)を供給する作動形態と、 前記貯蔵システム(2)が、前記充填ユニット(12)に前記容器(11)を供給する作動形態と、 に従って制御するようにプログラムされている、ボトル詰めライン。請求項1〜8いずれか記載のボトル詰めラインにおいて、前記貯蔵システム(2)の内部は、イオン化気体で加圧されているボトル詰めライン。請求項1〜9いずれか記載のボトル詰めラインにおいて、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)と、前記熱調整ユニット(6)と、前記ブロー成型ユニット(10)と、前記充填ユニット(12)と、前記蓋締めユニット(15)と、前記貯蔵システム(2)とを備えた前記統合システムは、その内部に、複数の加圧及び相互連絡した空間を画定し、それにより、前記パリソン(4)は、常時調節大気環境に保たれながら前記ライン内を移動するボトル詰めライン。請求項10記載のボトル詰めラインにおいて、当該ボトル詰めラインはさらに、前記複数の空間の一部を形成するそれぞれの空間に作用して、前記複数の空間をそれぞれの基準圧力で維持する複数の出口孔を有するボトル詰めライン。請求項1記載のボトル詰めラインにおいて、前記ダクトは、それらが接続するユニットの圧力よりも低い内部圧力で、各ユニットへの前記接続を取り囲むボトル詰めライン。請求項1記載のボトル詰めラインにおいて、前記密封空間は、互いに独立に加圧されるボトル詰めライン。請求項1記載のボトル詰めラインにおいて、前記貯蔵システム(2)は、 複数の引出しと、 前記引出しの複数のハウジングが規定された構造体であって、前記ハウジングが複数の並置された段(カラム)に配置されている、構造体と、 前記引出しを受け取って移動するように作られたキャリッジを有する、少なくとも1つのリフトと、 を備えるボトル詰めライン。熱可塑性材料の容器の連続的サイクルによるボトル詰め方法であって、 未加工の形(5)の熱可塑性材料から、パリソン(4)を成型するステップと、 前記パリソン(4)を、加熱及び冷却によって、熱調整するステップと、 加熱済みの前記パリソン(4)をブロー成型し、熱可塑性材料の容器(11)を形成するステップと、 容器(18)に、液状又は半液状の食料製品を充填するステップと、 充填後の容器(19)に蓋を締めるステップと、 前記パリソン(4)を収容するように構成された貯蔵システム(2)を設置するステップと、 を含み、 前記貯蔵システム(2)の内部には、調節大気環境が画定され、 成型ユニット(3)、熱調整ユニット(6)、ブロー成型ユニット(10)、充填ユニット(12)、蓋締めユニット(15)、ラベル付けユニット(16)及び成型ユニット(17)並びに貯蔵システム(2)は、当該ユニット(3、6、10、12、15、16及び17)同士の間、及び、前記貯蔵システム(2)と少なくとも前記熱調整ユニット(6)との間で、前記パリソン(4)及び前記容器(11、18、19、20、21及び22)を移送するための動きが調節大気環境で行われる統合システムを規定するボトル詰めライン(1)を構成し、 前記ユニット間の接続はそれぞれのダクトに取り囲まれ、当該ダクトは調節大気が生成及び維持される密封空間を規定し、前記方法は、前記密封空間を加圧して、前記密封空間をラインの外部の圧力よりも高いそれぞれの基準圧力で維持するステップを備え、前記ダクトは、前記貯蔵システム(2)の過圧よりも低い内部圧力で、前記貯蔵システム(2)への接続を取り囲む、ボトル詰め方法。請求項15記載のボトル詰め方法において、当該ボトル詰め方法はさらに、未処理の形(5)のプラスチック材料から、蓋(14)を成型するステップを含み、 前記貯蔵システム(2)はさらに、蓋(14)を収容するように構成され、 前記統合システム内で前記蓋(14)を移送する前記移動は、前記ボトル詰めラインの調節大気環境で行われ、 そして、前記ボトル詰めライン(1)を制御するステップを含み、 当該制御ステップは、前記貯蔵システム(2)、前記成型ユニット(3)、前記熱調整ユニット(6)、前記ブロー成型ユニット(10)、前記充填ユニット(12)、蓋の成型ユニット(13)、前記蓋締めユニット(15)、前記ラベル付けユニット(16)及び前記成型ユニット(17)を、 前記熱調整部(6)がパリソン(4)の加熱モードにあり、前記ブロー成形部(10)に供給する作動形態と、 前記熱調整部(6)がパリソン(4)の冷却モードにあり、前記貯蔵システム(2)に供給する作動形態と、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)が、前記蓋締め部(15)に供給する作動形態と、 前記蓋(14)の成型ユニット(13)が、前記貯蔵システム(2)に供給する作動形態と、 に従って管理するステップを含み得るものであり、 前記制御ステップはさらに、前記貯蔵システム(2)、前記成型ユニット(3)、前記熱調整ユニット(6)、前記ブロー成型ユニット(10)、前記充填ユニット(12)、前記蓋の成型ユニット(13)、前記蓋締めユニット(15)、前記ラベル付けユニット(16)及び前記成型ユニット(17)を、 前記熱調整ユニット(6)の加熱サブユニット(7)から供給される前記パリソン(4)を、前記ブロー成型ユニット(10)へ供給する作動形態と、 前記貯蔵システム(2)から供給される前記パリソン(4)を、前記熱調整ユニット(6)の前記加熱サブユニット(7)に供給すると同時に、前記パリソン(4)を、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)から前記貯蔵システム(2)に移送する作動形態と、 前記貯蔵システム(2)が前記蓋締めユニット(15)に供給する間、前記蓋の成型ユニット(13)から供給される前記蓋(14)を前記貯蔵システム(2)に移送する作動形態と、 に従って管理するステップを含む、ボトル詰め方法。請求項15〜16いずれか記載のボトル詰め方法において、前記調節大気環境は、前記ボトル詰めライン(1)の動作中、無菌状態に保たれるボトル詰め方法。請求項15〜17いずれか記載のボトル詰め方法において、前記パリソン(4)の成型ユニット(3)、前記熱調整ユニット(6)、前記ブロー成型ユニット(10)、前記充填ユニット(12)、前記蓋締めユニット(15)及び前記貯蔵システム(2)を備えた前記統合システムは、その内部に、複数の加圧及び相互連絡した空間を画定し、それにより、前記パリソン(4)は、ライン内部で常時調節大気環境に保たれながら前記ライン内を所定の経路に沿って移動する、ボトル詰め方法。請求項15記載のボトル詰め方法において、前記ダクトは、それらが接続するユニットの圧力よりも低い内部圧力で、各ユニットへの前記接続を取り囲むボトル詰め方法。請求項15記載のボトル詰め方法において、前記密封空間は、互いに独立に加圧されるボトル詰め方法。請求項15記載のボトル詰め方法において、前記貯蔵システム(2)は、 複数の引出しと、 前記引出しの複数のハウジングが規定された構造体であって、前記ハウジングが複数の並置された段(カラム)に配置されている、構造体と、 前記引出しを受け取って移動するように作られたキャリッジを有する、少なくとも1つのリフトと、 を備えるボトル詰め方法。

说明书全文

本発明は、熱可塑性材料の容器をボトル詰めするための、連続的サイクルライン及び方法に関する。

より詳細には、本発明は、未加工のプラスチックから熱可塑性材料の容器を形成し、当該容器に液状又は半液状の食料製品を充填するためのライン及び方法に関する。

こうしたボトル詰めラインは、 未加工の形の熱可塑性材料から、熱可塑性材料のパリソンを形成する成型ユニットと、 上記成型機から上記パリソンを受け取り、当該パリソンを加熱するパリソンの熱調整ユニットと、 上記熱調整ユニットから加熱済みの上記パリソンを受け取り、当該パリソンを、液状又は半液状の食料製品が充填可能な容器が形成されるように成型型内でブロー成型するブロー成型ユニットと、 上記ブロー成型機から上記容器を受け取り、当該容器に液状の飲料を充填する充填ユニットと、 未加工の形のプラスチック材料から、プラスチック材料の蓋を形成する成型ユニットと、 上記蓋成型ユニットから上記蓋を受け取り、当該蓋を充填後の容器それぞれに堅固に締める蓋締めユニットと、 を有する。

一般的に言えば、そうしたボトル詰めラインには主に2つの欠点がある。第一の欠点は、ラインの効率及び信頼性に関わるものである。第二の欠点は、食料製品が関与する全工程での清潔度及び衛生上の必要性に関わるものである。

一般的に言えば、従来の解決法では、効率及び信頼性に関わる欠点は、ユニット間にアキュミュレーションシステムを設けて、あるユニットから別のユニットへと移送される物を能動制御する(この場合、実際には、ユニットは常に互いに協調している)ことにより対処され、ユニット間を接続する必要はない。したがって、ユニットの1つを停止したとしても、ライン全体が停止することはない。

しかし、そうしたアキュミュレーションシステムは、ラインの衛生面で不都合を生じさせる。

上記の点について、本発明と同一の出願人による国際公開第2009127962号パンフレット(特許文献1)は、パリソン成型機と、パリソンのオーブンと、ブロー成型機とを備えたシステムを開示している。開示のシステムはさらに、成型機及びオーブンの間に置かれた冷却カルーセルと、冷却カルーセル及びブロー成型機に接続された貯蔵システムとを備える。

上記の解決法は、特定の危機的状況に対処することができ、具体的には、ブロー成型機のシャットダウンに対処することができ(この場合、成型機は、貯蔵システムに移送されるパリソンの形成を継続する)、成型機のシャットダウンに対処することができる(この場合、ブロー成型機に対する、貯蔵システムからのパリソンの供給は継続される)。

しかし、上記の解決法は、衛生上の問題を解決するわけではなく、実際には、パリソンが貯蔵システムを通過する際に汚染される恐れがあり、衛生上の問題は深刻化する。

このことを踏まえ、本発明と同一の出願人名義で出願された伊国特許第0001359024号明細書(IT1359024、特許文献2)には、ボトル詰めラインのそれぞれのユニットに供給されるパリソン及び蓋を収容する貯蔵システムが記載されている。

貯蔵システムの内部は、異質の物、すなわち、パリソン及び蓋を収容できるように、過剰圧状態に保たれている。

しかし、特許文献2は、衛生上の問題に対処しておらず、ラインの信頼性及び効率を保証できるような解決法を提供しない。

また、特許文献1でさえ、ボトル詰めライン全体の信頼性及び効率を保証できるような解決法を提供しておらず、単に、ブロー成型機及びパリソン成型機から成るサブシステムの信頼性(すなわち、サービスが停止しないこと)の問題に対する解決法を提案するだけである。

以上より、ラインの効率に関しては次のような問題が存在する。

未処理のプラスチックを(例えば、パリソン又は蓋の成型のために)処理する成型機は、高い熱慣性を有する。

成型ユニットの高い熱慣性は、2つの影響を及ぼす。

第一の影響は、ユニットを高い頻度で停止することにより問題が生じることである。実際に、ユニットは常にオン状態で保たれなければならず、機器のシャットダウンの頻度は最小限に抑える必要がある。

第二の影響は、第一の影響に関連するが、上記機器は同一色の物(パリソン又は蓋)を比較的長期間にわたり(例えば、数ヶ月間)形成するように作られている。物の材料であるプラスチックの色の変更は、明らかに、機器の停止を意味し、そうした変更の頻度はなるべく減らす必要がある。

しかし、生産要件によっては、パリソン成型機及び蓋成型機に推奨の色変更頻度よりも頻繁に(例えば、毎週又は隔週で)ボトル及び蓋の色を変更する必要が生じる。

このことを踏まえ、従来技術によるボトル詰めラインの解決法では、上記の相反する必要性を同時に満たすために、ラインの効率に限度がある傾向がある。

国際公開第2009127962号パンフレット

伊国特許第0001359024号明細書(IT1359024)

本発明は、上述した従来技術の問題を解決した、熱可塑性材料の容器をボトル詰めするための、連続的サイクルライン及び方法に関する。

具体的に言えば、本発明は、特に信頼性及び効率に優れると同時に、高レベルの衛生を保証する、熱可塑性材料の容器をボトル詰めするための、連続的サイクルライン及び方法を提供することを目的とする。

上記目的は、添付の特許請求の範囲に記載された発明によるライン及び方法により、十分に達成することができる。

より詳細には、ボトル詰めラインは、未加工の形(例えば、ペレット)のプラスチック材料から熱可塑性材料(例えば、PET)のパリソンを形成するための少なくとも1つの成型ユニットを有する。

ラインはさらに、パリソンを加熱及び冷却するように構成されたパリソンの熱調整ユニットを有する。

熱調整ユニットは、パリソン成型機のアウトフィードに接続される。

なお、パリソン成型機は、好適には(必須ではないが)、回転式の機器である。また、好適には、機器は、圧縮によって加工する(すなわち、パリソンは、プラスチックを圧縮することによって得られる)。

成型ユニットが回転式の機器であることは、以下の2つの理由で有利である。 第一の理由は、供給され熱調整ユニットに送られるパリソンの温度の均一性が保証されることである。 第二の理由は、成型ユニットを、その下流のユニットと、特に、パリソンから容器を形成する機器に接続された熱調整ユニットと、協調させることができることである。

ここで、ラインは、調整ユニットから加熱済みのパリソンを受け取り、これらのパリソンを、液状又は半液状の食料製品が充填可能な(PET)容器が形成されるようにブロー成型するように構成されたブロー成型ユニットを有する(「半液状の製品」との語句は、例えば、ソース又はその他の高密度の液体を示すために用いられ、固体の食料製品片を含んでいても含んでいなくてもよい)。

また、パリソン成型ユニットが好適には回転式であり、圧縮によって加工する、という点に関して、パリソンは、さらなる加工に供される際に、常温又は高温であることに注目されたい。

つまり、パリソンが直ちにブロー成型機に供給されず、代わりにウェアハウス又は貯蔵システムに移送される場合、(状況によっては必ず)パリソンをまず冷却することが推奨される。

そこで、調整ユニットは、パリソンを加熱するだけでなく、冷却するようにも構成されている。

そのため、調整ユニットは、好適には、オーブンと、パリソン成型ユニット及びオーブンの間に挿置された冷却カルーセルとを有する。

あるいは、オーブンは冷却手段及びスイッチを備え、スイッチを用いて、オーブンを加熱形態及び冷却形態の間で変化させることができる。

ラインはさらに、ブロー成型ユニットから容器を受け取り、容器に液状食料製品(例えば、飲料)又は半液状食料製品を充填するように構成された充填ユニットを有する。

また、ラインは、充填後の容器にプラスチックの蓋を(例えば、ネジ止めによって)締め、容器を封止するように構成された蓋締めユニットを有する。

充填ユニット及び蓋締めユニットは、1つの機器で実現しても、相互接続された別個の機器で実現してもよい。

好適には、ラインはさらに、未加工の形のプラスチック材料(例えば、ペレット)から、プラスチック材料の蓋を形成する成型ユニットを有する。

蓋成型ユニットは、蓋締めユニットに接続され、蓋締めユニットに蓋を供給する。

このように、好適には、蓋は(未加工のプラスチックから)ラインそのもので形成される。

あるいは、蓋は、ラインの外部で形成することができる。

後者の場合、蓋は、蓋締め機に直接供給される。好適には、蓋締め機は、インフィードステーションに位置する滅菌手段(又は消毒手段あるいはその他の適切な洗浄手段)を備え、供給された蓋を殺菌(又は消毒あるいは洗浄)する。

また、蓋(ラインの外部で形成されたものを含む)は、貯蔵システムに供給することもできる。

以下の詳細な実施の形態においては、説明の便宜上、ラインが蓋成型ユニットをさらに有する実施例について述べるが、それにより本発明の保護範囲が限定されることはない。実際は、ラインに関する技術的特徴及び蓋の成型に明示的には関連していない技術的特徴はいずれも、蓋の成型がラインの内部で行われるか外部で行われるかにかかわらず、本発明のラインに当てはまる。

また、ラインは、貯蔵システム、ウェアハウス又はその他のアキュミュレーション手段を有する。貯蔵システム(又はウェアハウス)は、自動化されたウェアハウスである。

ウェアハウス又は貯蔵システムは、パリソンを収容するように構成され、パリソンの送出経路及び戻り経路を介して、熱調整ユニットに接続されている。本明細書では、「ウェアハウス」及び「貯蔵システム」との語句は区別することなく、それぞれ又は組み合わせた形で、本発明のライン内で形成される製品又は用いられる製品を貯蔵するためのあらゆるアキュミュレーション構造体を示すために用いられる。

本発明によれば、ウェアハウスはさらに、蓋を収容するように構成されている。

そこで、ウェアハウスはさらに、蓋成型ユニット及び蓋締めユニットに接続されている。

また、好適には、ラインはさらに、未加工のプラスチックからパリソンを、例えば、射出成型又は射出圧縮成型によって形成する別の成型ユニットを有する。

ここで、ウェアハウスは、上記別のパリソン成型ユニットにも接続され、ここで形成されたパリソンを受け取り、貯蔵する。

好適には、ラインはさらに、ブロー成型ラベル容器にラベル付けするように構成されたラベル付けユニットを有する。

ラベル付けユニットは、ブロー成型ユニットのアウトフィード及び充填ユニットのインフィードに接続され、空の容器にラベル付けする。

あるいは、ラベル付けユニットを、蓋締めユニットのアウトフィードに接続し、容器が充填及び蓋締めされた後に、ラベル付けすることもできる。

好適には、ウェアハウスはさらに、空のブロー成型容器を収容するように構成されており、ブロー成型ユニットのアウトフィード及び充填ユニット(又はラベル付けユニット)のインフィードにも接続されている。

本発明によれば、ボトル詰めラインは、上述したように、全てのユニットが相互に及びウェアハウスに接続された統合システムである。

好適には、ラインのユニットは全て(あるユニットから別のユニットへと移送される物の能動制御によって)、あるユニットから別のユニットへと移送される物(パリソン、容器又は蓋)が常に協調又は略協調するように接続されている。

「協調」との表現は、同一時間内に、あるユニットから供給される物の数が、次のユニットへと供給される物の数と等しいことを示すために用いられる。

「略協調」との表現は、同一時間内に、あるユニットから供給される物の数が、次のユニットへと供給される物の数と僅かに異なることを示すために用いられる。これは、2つのユニットを接続する経路に沿った物の間隔は変化する可能性があるにもかかわらず、固有のアキュミュレーションバッファシステム、すなわち、専用のステーション(貯蔵庫又はアキュミュレーションバッファ)の貯蔵システムはないためである。

また、本発明によれば、ユニット間の接続並びにユニット及びウェアハウスの間の接続は、調節大気環境に置かれる。より詳細には、調節大気環境に置かれた接続とは、パリソン成型ユニット、熱調整ユニット、ブロー成型ユニット、充填ユニット、(もしあれば、蓋成型ユニット)、蓋締めユニット及びウェアハウスの間の接続である。

好適には、ユニット間の相互接続及びユニットとウェアハウスとの間の接続は、調節大気環境に置かれる。より詳細には、パリソン成型ユニット、熱調整ユニット、ブロー成型ユニット、充填ユニット、(もしあれば、蓋成型ユニット)、蓋締めユニット及びウェアハウスの間の接続は、その内部に、調節大気環境を画定している。

上述したように、ボトル詰めラインは、上記のユニット及び関連する接続を有する統合システムを規定する。

好適には、統合システムは、その内部に、複数の加圧及び相互連絡した空間(チャンバ)を画定して(有して)いる。これにより、パリソンは、調節大気環境に維持されながら、ライン(すなわち、統合システム)内部で移動することができる。

好適には、ラインは、複数の空間の一部を形成するそれぞれの空間に作用して、これら複数の空間をそれぞれの基準圧力で維持する複数の出口孔を有する。

ウェアハウス内部には、調節大気が画定されている。

調節大気では、(好適には)過圧が生じている。

好適には、調節大気では、環境は無菌である。この場合、消毒手段が環境に設けられている。

そのために、ユニット間の接続は、ダクトに取り囲まれている。ダクトは、調節大気が生成及び維持される密封空間を規定する。

このように、ボトル詰めラインは、パリソン成型ユニット、熱調整ユニット、ブロー成型ユニット、充填ユニット、蓋成型ユニット、蓋締めユニット、及びウェアハウス又は貯蔵システムの間の接続が、調節大気環境に置かれた統合システムを規定する。

より詳細には、ラインを構成するユニット(例えば、パリソン成型ユニット、熱調整ユニット、ブロー成型ユニット、充填ユニット、蓋成型ユニット、蓋締めユニット及びウェアハウスは、内部に、それぞれの空間を規定する。ユニット間の接続は、その内部に、それぞれの空間を規定する。これらの空間はいずれも調節大気を含み(例えば、それぞれの空間は過圧状態にあり)、ラインで扱われる物(パリソン、蓋及びボトル)が、ライン内部にある限り常時調節大気環境で維持されるように、互いに連絡(すなわち、相互接続)している。

したがって、好適には、ライン(すなわち、統合システム)は、ラインを構成するユニット内及びこれらユニット間の接続内に)複数の相互接続した空間を有し、これら空間内では、ラインで扱われる物は常時調節大気環境で維持される。

このように、ラインで扱われる物は、ライン内の移動経路全てにおいて、調節大気環境で維持される。

好適には、空間はそれぞれ別個に(例えば、異なる圧力で)加圧される。

あるいは、ラインは、ラインの全てのユニット及びウェアハウスが格納された密封部屋を有し、調節大気は、この部屋全体で生成及び維持されることとしてもよい。

ウェアハウスの存在、並びにウェアハウス及びラインのユニットの相互接続は、効果的な構成として、ラインの信頼性及び効率を向上させる。

例えば、ウェアハウス及び熱調整ユニットの間、ウェアハウス及び蓋成型ユニットの間(及び、場合によっては、ウェアハウス、ブロー成型ユニット及び充填ユニット又はラベル付けユニットの間)の接続によって、ラインを構成するこれらユニットのいずれかのシャットダウンに対応することができ、生産ダウンタイムを縮小し、停止しなければならないユニットの数を減少させると同時に、プラスチック加工する成型ユニットを常時動作中に保つことができる(ただし、停止しなければならないユニットが正にそれらのユニットである場合は除く)。

ウェアハウス及び熱調整ユニットの間の(ある送出コンベヤと、ある戻りコンベヤとを介した)双方向接続と、ウェアハウス、蓋成型ユニット、及び蓋締めユニットの間の接続とによって、第一の色及び/又は形状の容器を製造することができると共に、(蓋及びパリソンの)成型ユニットは、様々な色及び/又は形状のプラスチックを加工することができる。

ラインの効率は、ウェアハウス及びラインを構成するユニットに接続され(全ての駆動システム及び移動システムの中央制御装置として機能する)管理ユニット(例えば、電子カード又は適切にプログラムされたプロセッサ)により、さらに向上される。それにより、統合型のスマートライン管理システムを形成し、ウェアハウス及びラインのユニット並びにこれらの相互作用(すなわち、ラインのユニット間で移送される物の流れ)を自動的に制御し、いかなる状況においても効率を最大化する状態をとることができる。

ラインが(加圧及び/又は消毒により)ウェアハウス並びにユニットを相互に及びウェアハウスに接続する全ての領域に調節大気環境を規定することによって、特に高いレベルの衛生を実現することができる。

ここで、ウェアハウスは、好適には、その内部に空気をイオン化する手段(例えば、電圧発生器に接続され、電界を発生されるように配置された金属棒)を、好適には、換気システム(例えば、強制換気)と組み合わせた形で有する。

上述したように、ウェアハウスは、好適には、(圧力下の空気を用いて)加圧される。好適には、ウェアハウスは、イオン化空気を用いて加圧される。

これは、ウェアハウスに貯蔵された物(パリソン、蓋、及び、場合によっては、容器)に対する不要な静電荷を減少(又は除去)するという利点を有する。

また、ウェアハウスは、好適には、垂直方向に延設される(ただし、平方向にも延設することができる)。

この場合(ウェアハウスが垂直方向に延設される場合)、(蓋及びパリソンの)ウェアハウスへの/からのインフィード及びアウトフィードは、好適には異なる高さに位置する。具体的に言えば、インフィードは、低め(略、ウェアハウス又は貯蔵システムが置かれた床又は表面の高さ)で、アウトフィードは高めに位置する。

ウェアハウスは、物の貯蔵及び移動を目的として、物のウェアハウスへ/からの流れを自動的に制御する自動化されたハンドリングシステムを備える。

好適には、ウェアハウスの自動化されたハンドリングシステムは、ラインの管理ユニットに接続又は適合しているか、あるいは、当該管理ユニットと一体化されている。

好適には、ウェアハウスは、引出し貯蔵システム、すなわち、複数の引出しを有するシステムである。

ウェアハウスは、引出しの複数のハウジング(又はスロット)が規定された構造体から成る。これらのハウジングは、複数の並置された段(カラム)に配置されている。

ウェアハウスはさらに、(少なくとも)1つのリフトを有する。リフトは、引出しを支持及び移動するように作られたプラットフォーム(又はキャリッジ)を有する。

リフトのプラットフォームは、(ウェアハウスの床からの高さを変化しながら)垂直方向に移動すること及び垂直方向に対して直の長手方向に水平方向に移動することができる。

より詳細には、(少なくとも1つの)リフトは、プラットフォームがウェアハウス内の全てのハウジングに近接して移動し、ハウジングから/へ引出しを引き出す又は挿入することができるように構成されている。

好適には、ウェアハウスは、引出しの洗浄ステーションを有する。好適には、ウェアハウスはさらに、引出しの乾燥ステーションを有する。

ウェアハウスはさらに、ウェアハウスの貯蔵物のための少なくとも1つの積荷ベイ及び少なくとも1つの卸荷ベイを有する。

積荷ベイ及び卸荷ベイは、リフトからアクセスすることができる。

積荷ベイ及び卸荷ベイは、物を(それぞれ)コンベヤへ/から移送するように作られ、ウェアハウス及びラインのその他のユニットの間の接続を構成するコンベヤに近接したウェアハウスの領域に位置する。

積荷ベイ及び卸荷ベイはそれぞれ、ウェアハウスの貯蔵物を拾い、移動させるためのマニピュレータ(自動ハンドリング手段)を備える。

より詳細には、積荷ベイのマニピュレータは、コンベヤのうち少なくとも1つから物を拾い、それらの物を、積荷ベイの位置にある少なくとも1つの(空かつ使用されるべき)引出しに置くように構成されている。

卸荷ベイのマニピュレータは、積荷ベイの位置にある少なくとも1つの(空きがなく、かつ、空になるべき)引出しから物を拾い、それらの物を、コンベヤのうち少なくとも1つに置くように構成されている。

リフトは、(制御ユニットに駆動され、)積荷ベイと、ウェアハウス内のハウジングと卸荷ベイとの間で、ウェアハウス内を、空の引出しを積荷ベイに運搬し、空きのない引出しを積荷ベイから拾い、空きのない引出しを卸荷ベイに運搬し、空の引出しを卸荷ベイから拾い、空きのない引出しをハウジングに挿入し、空の引出しをウェアハウスのハウジングから引き出すように移動する。

好適には、ウェアハウスは、卸荷ベイに位置し、(ウェアハウスから出る)卸荷ベイを介して運搬中の物に作用してこれらの物を消毒する滅菌手段を有する。

さらに(又はあるいは)、ウェアハウスは、積荷ベイに位置し、(ウェアハウスに入る)積荷ベイを介して運搬中の物に作用してこれらの物を消毒する滅菌手段を有する。

好適には、ウェアハウスの内部は、無菌(すなわち、滅菌)環境である。ここで、ウェアハウスは、ウェアハウス内の空間を滅菌する滅菌手段を有する。

これらの滅菌手段は、例えば、紫外線源又は滅菌液を吹き付けるように構成されたノズルから成る。

積荷ベイ及び/又は卸荷ベイにおいて、ウェアハウスは、好適には、物をチェックし不良品とするためのシステムを有する。このチェック及び不良品のためのシステムは、例えば、プロセッサに接続された光学検出器から成る。

積荷ベイ及び/又は卸荷ベイにおいて、ウェアハウスは、好適には、(引出しに/から挿入される又は引き出される)物の数をカウントするためのシステムを有する。このカウントシステムは、例えば、プロセッサに接続されたビデオカメラから成る。

積荷ベイ及び/又は卸荷ベイにおいて、ウェアハウスは、好適には、物を計量するためのシステムを有する。この計量システムは、例えば、積荷セル又はその他の知られた計量手段から成る。

好適には、ウェアハウスは、ウェアハウスの高圧領域に位置する、(例えば、ファンに接続された)出口孔のシステムを有する。

好適には、ウェアハウスはさらに、ウェアハウスの低圧領域に位置する、(例えば、ファンに接続された)入口孔のシステムを有する。

低圧領域の圧力は、高圧領域の圧力より低いが、ウェアハウスの外部(ボトル詰めラインの外部)の圧力よりも高いことが好適である。

好適には、ウェアハウスの高圧領域及び低圧領域は、ウェアハウスの対向する端部に位置し、それにより、空気(層)流がウェアハウス内部の空間全体に発生する。

好適には、引出しには、空気が通過できるように穴が開けられている。

好適には、引出しハウジングを規定するウェアハウスの構造体は、空気流が通過可能な開口部が画定された構造体(例えば、格子枠)から成る。

好適には、ウェアハウスは、平行六面体形状である。

好適には、ウェアハウスは、2辺が長く、2辺が短い矩形のベースを有する。したがって、ウェアハウスの側壁は、大きな面2つと小さな面2つとを有する。

好適には、高圧領域及び低圧領域は、ウェアハウスの側壁、好適には、側壁の小さな面の対向面に位置する。

好適には、ウェアハウスは、複数のフィルタを有する。フィルタは、出口孔(対応する圧力ファンの下流)に連結され、ウェアハウスに送り込まれた空気をろ過する。

なお、ラインのユニット間の接続を取り囲むダクトは、ライン外部の圧力より高い圧力で維持されている。

好適には、ラインは、接続(これは、1つの接続及び、好適には、全ての接続に当てはまる)を取り囲むダクトの少なくとも1つの限定区間に置かれた出口孔を有する。

そうして、接続を取り囲むダクト内部に、高圧の領域及び(比較的)低圧(ただし、ライン外部よりは高い圧力)の領域が生じる。

好適には、ダクトは、特にウェアハウスに接続されたダクトの区間において、ウェアハウスの圧力よりも低い内部圧力で接続を取り囲む。

好適には、ダクトは、特にユニットに接続されたダクトの区間において、ダクトが接続するユニットの圧力よりも低い内部圧力で接続を取り囲む。

そうして、ボトル詰めラインは、ラインが設置された部屋に比べ加圧された内部空間を画定する、相互接続されたチャンバとダクトとの密封システムを規定する。

このチャンバ及びダクトの密封システムの内部には、圧力が比較的高い領域と圧力が比較的低い領域とが存在する。

チャンバ及びダクトの密封システムの内部の圧力が異なる領域は、ラインに設けられた出口孔(又は公知のタイプの加圧手段)の位置により決定される。

チャンバ及びダクトの密封システムの内部の圧力が異なる領域が存在することによって、ライン内(すなわち、チャンバ及びダクトの密封システム内)に、所定方向の空気流が発生する。

好適には、リフトは、所定の経路をたどるレールに沿ってウェアハウス内を移動することができる。

好適には、リフトは、回転要素によってレールに連結されている。これにより、ウェアハウスで浮遊する埃又はその他の物質の形成を抑制することができる。

レール、すなわち、リフトがウェアハウスでたどる経路の配置に関しては、以下の点に留意されたい。

好適には、リフトキャリッジは、垂直方向、好適には、ウェアハウスの高さ全体を移動可能である(すなわち、リフトキャリッジの垂直方向のストロークは、ウェアハウスの高さに等しい)。

また、好適には、リフトキャリッジは、水平方向、好適には、ウェアハウスのベースの長辺方向に沿って移動可能である(すなわち、リフトキャリッジの水平方向のストロークは、ウェアハウスの矩形ベースの長辺の長さに等しい)。

ここで、別の実施例を挙げる。

第一の実施例では、ウェアハウスは、小さな側面を切断し、ウェアハウスを、大きな側面に平行な分割面に沿って2つの部分に分割する空いた通路を有する。

リフトは、(略矩形のプラットフォームである)キャリッジの両端部に垂直方向の誘導レールを規定する(ウェアハウスの高さと同じ長さの)2つの垂直方向の支柱を備えたフレームを有する。

一方、フレームは、大きな面に平行な(水平)方向に沿って、水平方向に移動することができる。フレームは、水平方向のガイド、換言すれば、分割面に沿って延びる1本の水平方向のレール上で動く。

この場合、キャリッジ及び引出しは、ウェアハウスの小さな側面で規定された面に対して垂直に置かれる。

第二の実施例では、キャリッジ及び引出しは、ウェアハウスの小さな側面で規定された面に対して平行に置かれる。

ウェアハウスは、大きな側面を切断し、ウェアハウスを、小さな側面に平行な分割面に沿って複数の部分に分割する少なくとも1つの空いた通路(垂直方向の通路)を有する。

例えば、ウェアハウスは、大きな側面を切断し、ウェアハウスを、小さな側面に平行な分割面に沿って複数の部分に分割する複数の空いた通路(垂直方向の通路)を有することができる。

ウェアハウスはさらに、リフトキャリッジの滑り面を有する。滑り面は、ウェアハウス内に水平方向に延び、リフトキャリッジがウェアハウス内を水平方向に移動することを可能にする。

例えば、所定の1つ又は複数の高さ(すなわち、ウェアハウスの床から所定の1つ又は複数の高さ)に、(ウェアハウスの矩形ベースの長辺に沿って測定された)ウェアハウスの長さ全体にわたって水平方向に延びるリフトキャリッジの滑り面を設けることができる。

好適には、水平方向の滑り面は、一番下の高さ又は一番上の高さ(あるいは中間の高さ、すなわち、ウェアハウスの半分までの高さ)に位置付けられる。

(大きな側面を横断する形で置かれた)垂直方向の通路はそれぞれ、垂直方向の滑り面を有し、これらによって、キャリッジは、当該通路を垂直方向に上下移動することができる。

キャリッジが水平方向の滑り面と整列している場合、キャリッジは、ある垂直方向の通路から別の垂直方向の通路へと水平方向に移動することができる。

貯蔵システムの構造体は、互いに対して移動し、ブロック間の空いた通路を開閉することができる複数のブロック(又はモジュール)に分割することができる。これらの通路は、貯蔵システム内でリフト(すなわち、リフトキャリッジ)を移動するための垂直方向及び/又は水平方向の通路を規定する。したがって、この場合、ブロックを移動することによって、少なくとも1つの垂直方向及び/又は水平方向の通路が動的に形成される。また、通路は、ウェアハウスのどこであっても形成(開閉)され得る。

この構成によって、ウェアハウス内部の空間の総容量とウェアハウス内の引出しが閉める空間の容量との差は、1本の水平方向の通路及び1本の垂直方向の通路の容量に限定される。

これにより、ウェアハウス内部の容量を最大化し、その全体的な寸法を(引出し、すなわち貯蔵空間の数に対して)減少させることができる。

ここで、ウェアハウスの引出しは、垂直方向のスタックで構成される。スタックは、ウェアハウスのベースに、水平方向に移動できるように摺動可能に連結される。

ブロックの駆動手段(例えば、電動モータ又はその他のアクチュエータ)は、ウェアハウスを制御及び管理するように作られた制御ユニット(例えば、電子カード)に接続されている。

制御ユニットは、リフトキャリッジの位置と、キャリッジが到達しなければならないウェアハウス内の(ハウジング、すなわち、引出しの)位置とを示す信号を、入力として受け取るように設定されている。制御ユニットは、引出しブロック移動手段を駆動するための信号を処理及び出力し、キャリッジを、到達するべき位置に連絡するための経路(1本の垂直方向の通路及び1本の水平方向の通路、又は、連続する通路の水平方向及び垂直方向の区間)を形成する。

また、引出しは、(それぞれ又はブロック毎に)互いに垂直方向に移動し、リフトキャリッジが移動する水平方向の通路(又は通路の部分)を動的に形成することができる。

本発明の連続的サイクルによる容器のボトル詰め方法は、 未加工の形の熱可塑性材料から、パリソンを成型するステップと、 パリソンを、加熱及び冷却によって、熱調整するステップと、 加熱済みの前記パリソンをブロー成型し、熱可塑性材料の容器を形成するステップと、 容器に、液状又は半液状の食料製品を充填するステップと、 場合によっては、未加工の形のプラスチック材料から、蓋を成型するステップと、 充填後の容器に蓋を締めるステップと、 パリソンを収容するように構成されたウェアハウスを設置するステップと、 を含む。

本発明によれば、ウェアハウスの内部には、調節大気環境が画定されており、ウェアハウスはさらに、蓋を収容するように構成されている。

また、ラインのユニット及びウェアハウスは、パリソン(並びにボトル及び蓋)のユニット間(ウェアハウス又は貯蔵システムもユニットの1つである)の移送が調節大気環境で行われる統合システムを規定するボトル詰めラインを構成する。好適には、上記環境は、複数の(好適には、加圧された)相互連絡した空間によって、ラインの内部に画定される。

具体的には、少なくとも、ウェアハウス及び熱調整ユニットの間の(パリソン及び、場合によっては、蓋の)移送移動は、調節大気環境で行われる。

本発明に従ったボトル詰めラインを示す機能図である。

ラベル付けユニットの接続の変形実施形態による、図1のラインを示す図である。

図1のラインの熱調整ユニットの詳細を示す図である。

変形実施実施形態における、図3の調整ユニットを示す図である。

図1のラインの概略平面図である。

図1のラインの一部を示す概略斜視図である。

図1のラインのウェアハウスを示す概略斜視図である。

図7の細部を拡大して示す図である。

図7のウェアハウスの平面図である。

図7のウェアハウスを透視/機能図で示す図である。

これらの及びその他の本発明の特徴については、添付の図面を参照しながら、以下の本発明の好適かつ非限定的な実施形態に関する詳細な説明を読めば、更に明らかとなるであろう。

図中、符号1は、熱可塑性材料の容器を連続的サイクルでボトル詰めするための、ライン(又は機械設備)を示す。

ライン1は、未加工の形の熱可塑性材料(例えば、未加工の着色済みプラスチックから成るペレット5)から、熱可塑性材料のパリソン4を成形する成型ユニット3を備える。

好適には、パリソン4の成型ユニット3は、回転式の機器であり、圧縮によってプラスチックを加工することが好適である。

成型ユニット3は、本発明と同一の出願人名義で出願された国際公開第WO2006092651号パンフレットで詳細に記載され、当該文献は、回転式成型機の関連部分において本明細書に参考として組み込まれる。

ライン1は、パリソン4の熱調整ユニット6を備える。

調整ユニット6は、成形機3からパリソンを受け取り、当該パリソン4を加熱するように構成されている。

調整ユニット6はさらに、パリソン4を冷却するように構成されている。

調整ユニット6は、パリソン4が同時に、さもなければ異なる時間に、冷却及び加熱され得るように構成されている。

ここで、調整ユニット6には2つの変形実施形態が考えられる。

第一の変形実施形態では、図3に示されているように、熱調整ユニット6は、加熱サブユニット7及び冷却サブユニット8を有する。

加熱サブユニット7は、例えば、加熱要素が置かれた通路における、パリソンの所定の経路を規定するオーブン(an oven)を有する(これは、公知の解決法そのものによるため、詳細には図示しない)。

冷却サブユニット8は、例えば、カルーセル9を有する。

カルーセル9は、本発明と同一の出願人名義で出願された国際公開第WO2009127962号パフレット(特許文献1)で詳細に記載され、当該文献は、冷却カルーセルの関連部分において本明細書に参考として組み込まれる。

第一の変形実施形態では、図4に示されているように、熱調整ユニット6はオーブン7のみを有する。

この場合、オーブン7は、加熱手段に加えて、冷却手段をさらに有する。冷却手段は、オーブン7内でパリソン4がたどる経路の少なくとも1つの区間で動作可能に作動され得る。

オーブンは、冷却形態(加熱手段がオフ状態又は低熱オン状態であり、冷却手段がオン状態である形態)と加熱形態(加熱手段がオン状態であり、冷却手段がオフ状態である形態)との間で切り替えることができる。

上記オーブン7は、別のパリソン4を同時に加熱及び冷却することができる。この場合(図示せず)、加熱手段はオーブン7の第一の部分に置かれ、冷却手段は、オーブン7の第二の部分に置かれる。例えば、第一及び第二の部分は、2つの高さ(加熱手段が下で冷却手段が上、又はその逆)に置くか、加熱炉の連続する区間に(まず冷却区間、その後加熱区間と)置くことができる。

ライン1はさらに、回転ブロー成型機から成るブロー成型ユニット10を有する。回転ブロー成型機はさらに、カルーセルに置かれた複数の成型型を有する(これは、当技術分野で公知の技術によるものであり、図示しない)。

ブロー成型ユニット10は、調整ユニット6から加熱済みのパリソン4を受け取り、これらのパリソン4を、液状又は半液状の食料製品が充填可能な容器11(ボトル又はその他のPET容器)が形成されるように成型型内でブロー成型するように構成されている。

図中、符号11は、ブロー成型ユニット10から供給されて利用に供される空のブロー成型容器を示す。

ライン1は、液状又は半液状の食料製品を容器11に充填するように構成された充填ユニット12を有する(これは、公知技術そのものによるため、図示しない)。

ライン1は、未加工の形のプラスチック材料からプラスチックの蓋14を形成するための成型ユニット13を有する(これは、公知技術そのものによる)。

ライン1は、充填ユニット12で充填された容器11に蓋14を締める蓋締めユニット15を有する。

蓋締めユニット15は、公知技術そのものにより構成されており、図示しない。

好適には、ライン1は、公知技術そのものにより容器11にラベル付けするように構成されたラベル付けユニット16を有する。

好適には、ライン1はさらに、射出、又は射出及び圧縮によって加工する(非回転式の)成型機から成るパリソン成型ユニット17を有する。

ラインは、少なくとも1つのパリソン成型機(例えば、図中符号3を付したもの又は図中符号17を付したもの)を有する。少なくとも1つのパリソン成型機は、例えば、回転式又は非回転式の任意のものとすることができる。

好適には、ラインは、(少なくとも)2つのパリソン成型機(例えば、図中符号3及び符号17を付したもの)を有する。この場合、ラインは、回転式のパリソン成型ユニット3及び非回転式のパリソン成型ユニット17を有することが好適である。

好適には、充填ユニット12は、回転式の機器から成る。

好適には、蓋締めユニット15は、回転式の機器から成る。

好適には、ラベル付けユニット16は、回転式の機器から成る。

好適には、ライン1を構成するユニット(特に、パリソン成型ユニット3、熱調整ユニット6、ブロー成型ユニット10、充填ユニット12、蓋締めユニット15及びラベル付けユニット16)は、ラインの動作中、製品(すなわち、パリソン容器及び蓋)が、あるユニットから別のユニットへと略協調して移送されるように、互いに接続されている。

図中、符号18は、充填され、蓋及びラベルが未だ付いていない容器を示し、符号19は、充填され蓋が締められているがラベルは未だ付いていない容器を示し、符号20は、充填され、蓋及びラベルが付けられた容器を示し、符号21は、空で、ラベルは付されているが蓋は未だ締められていない容器を示し、符号22は、充填され、ラベルは付されているが蓋は未だ締められていない容器を示す。

ライン1はウェアハウス2を有する。

ウェアハウス2は、パリソン4及び蓋14を収容するように構成されている。好適には、ウェアハウス2はさらに、空のブロー成型容器11を収容するように構成されている。

ウェアハウスは、ライン1のユニットに、以下の接続を介して相互接続される。

ウェアハウス2は、調整ユニット6に、コンベヤ23を介して接続される。コンベヤ23は、ウェアハウス2から調整ユニット6(具体的に言えば、サブユニット7)へパリソン4を移送するように作られている。

ウェアハウス2から調整ユニット6までのパリソン4の経路に沿って、(略公知の技術による)マニピュレータ手段を介して、パリソン4を方向付け、パリソン4同士の間隔を適切に空ける方向付け装置24が存在する。

方向付け装置24は、ウェアハウス2又は調整ユニット6に組み込んでも、コンベヤ23に挿入してもよい(図では、後者の実施形態が示されている)。

これは、全てのコンベヤ及び後述する関連の全ての方向付け装置に当てはまる。方向付け装置は全て、パリソン、蓋又は容器のいずれを方向付けるかに関わらず、参照符号24が付されている。

ウェアハウス2は、調整ユニット6に、別のコンベヤ25を介して接続される。コンベヤ25は、調整ユニット6(具体的に言えば、サブユニット8)からウェアハウス2へパリソン4を移送するように作られている。

ウェアハウス2は、蓋14の成型ユニット13に、コンベヤ26を介して接続される。コンベヤ26は、蓋の成型ユニット13からウェアハウス2へ蓋14を移送するように作られている。

蓋14の成型ユニット13は、蓋締めユニット15に、コンベヤ27を介して接続される。コンベヤ27は、蓋の成型ユニット13から蓋締めユニット15へ蓋14を移送するように作られている。ここで、方向付け装置24が挿置されている。

パリソン成型ユニット3は、調整ユニット6に直接(例えば、1つ又は複数の移送カルーセルにより)接続されている。

調整ユニット6は、ブロー成型ユニット10に直接(例えば、1つ又は複数の移送カルーセルにより)接続されている。

ブロー成型ユニット10は、充填ユニット12に(例えば、1つ又は複数の移送カルーセル又は好適には容器11の能動制御を有するその他のコンベヤにより)接続されている。

充填ユニット12及び蓋締めユニット15は、共通の機器(好適には、回転式の機器)又は(例えば、1つ又は複数の移送カルーセルによって)直接接続された2つの別個の機器に画成される。

好適には、ウェアハウス2は、別のパリソン4の成型ユニット17に、コンベヤ28を介して接続される。コンベヤ28は、別の成型ユニット17からウェアハウス2へパリソン4を移送するように作られている。

好適には、ウェアハウス2は、ブロー成型ユニット10に、コンベヤ29を介して接続される。コンベヤ29は、ブロー成型ユニット10からウェアハウス2へ容器11を移送するように作られている。

好適には、ウェアハウス2は、ブロー成型ユニット10に、コンベヤ30を介して接続される。コンベヤ30は、ウェアハウス2からブロー成型ユニット10へ容器11を移送するように作られている。ここで、方向付け装置24が挿置されている。

好適には、ウェアハウス2は、充填ユニット12(又は、ラベル付けユニット16)に、コンベヤ31を介して接続される。コンベヤ31は、ウェアハウス2から充填ユニット12(又は、ラベル付けユニット16)へ容器11を移送するように作られている。ここで、方向付け装置24が挿置されている。

本発明によれば、ウェアハウス2の内部には、調節大気環境が画定されている。

「調節大気環境」との語句は、加圧環境(過圧)又は所定の気体の強制循環が行われる環境を意味するものとして用いられる。

本発明によれば、ライン1は、ユニット間の接続並びにユニット及びウェアハウス2の間の接続が、上述したように調節大気環境に置かれた統合システムを規定している。

さらに具体的に言えば、調節大気環境に置かれた接続は、少なくとも、パリソンの成型ユニット3、熱調整ユニット6、ブロー成型ユニット10、充填ユニット12、蓋の成型ユニット13、蓋締めユニット15、及びウェアハウス2の間の接続である。

ライン1のユニット間の接続並びにユニット及びウェアハウス2の間の接続における調節大気環境は、2つの変形実施形態により作られる。

第一の変形実施形態では、コンベヤ23、25−31及びユニット間の(上述したような)他の接続が、ダクト(図示せず)内に格納される。ダクトは、調節大気が生成及び維持される密封チャンバを画定する。

第二の変形実施形態では、ラインは、ウェアハウス2及びライン1を構成する全てのユニットが収容された空間(図示せず)を有する。空間は、調節大気が生成及び維持される単一の密封チャンバを画定する。

好適には、ライン1は、調節大気環境に作用してチャンバ内の環境を無菌にする滅菌(又は、消毒)手段を有する。

好適には、ウェアハウス2内部は、イオン化気体を用いて加圧される。

例えば、ライン1は、 中電圧発生器又は高電圧発生器に接続され、空間領域に電界を発生させる(好適には、電極の先端はコロナ効果を生じさせる)電極と、 電界で覆われた空間領域全体に流れを発生させる気体(例えば、空気)の強制循環と、 を備えたイオン化ステーション(図示せず)を有する。

イオン化ステーションは、ウェアハウス2に接続されており、ウェアハウス2内の環境をイオン化させる。

好適には、ライン1はさらに、管理ユニットを有する。

管理ユニットは、例えば、電子カード又は適切にプログラムされたプロセッサ等の処理手段から成り、図示しない。

管理ユニットは、好適には、ライン全体を制御及び/又は監視するように、ウェアハウス2及びライン1を構成する全てのユニットに接続される。

具体的に言えば、管理ユニットは、ウェアハウス2、熱調整ユニット6、蓋成型ユニット13、及び蓋締めユニット15に接続される。ここで、管理ユニットは、ウェアハウス2及びそうしたユニットを、 前記熱調整部6がパリソン4の加熱モードにあり、ブロー成形部10に供給する作動形態と、 熱調整ユニット6がパリソン4の冷却モードにあり、ウェアハウス又は貯蔵システム2に供給する作動形態(この形態は、ブロー成型ユニット10がシャットダウンした場合又はパリソン4の成型ユニット3によって生成されたパリソンと色が異なるパリソンがブロー成型ユニット10に供給された場合に適用される)と、 蓋14の成型ユニット13が、蓋締めユニット15に供給する作動形態(この作動形態は、蓋14の成型ユニット13及び蓋締めユニット15の両方が動作中であり、かつ、同色の物を用いて加工中である場合に、デフォルトで設定される)と、 蓋14の成型ユニット13が、ウェアハウス又は貯蔵システム2に供給する作動形態(この形態は、蓋締めユニット15がシャットダウンした場合又は蓋14の成型ユニット3によって生成された蓋14と色が異なる蓋14が蓋締めユニット15に供給された場合に適用される)と、 (のうち1つ又は複数)に従って制御するようにプログラムされている。

管理ユニットは、上記形態が互いに交互に又は組み合わせた形で作動され得るように構成されている。

また、好適には、管理ユニットは、ウェアハウス2及びラインのユニットを、 冷却サブユニット8はオフ状態であり、一方、前記加熱サブユニット7はオン状態であり、前記パリソンの成型ユニットから前記パリソンを受け取り、当該パリソンを前記ブロー成型ユニットに供給する作動形態(この作動形態は、パリソン4の成型ユニット13及びブロー成型ユニット10の両方が動作中であり、かつ、同色の物を用いて加工中である場合に、デフォルトで設定される)と、 冷却サブユニット8はオン状態であり、パリソンの成型ユニット3からパリソン4を受け取り、当該パリソン4をウェアハウス2に供給し、一方、加熱サブユニット7はオン状態であり、ウェアハウス2から他のパリソン4を受け取り、当該パリソン4をブロー成型ユニット10に供給する作動形態(この作動形態は、パリソン4の成型ユニット3及びブロー成型ユニット10の両方が動作中であるが、異なる色及び/又は形状の物を用いて加工中である場合に、設定される)と、 蓋成型ユニット13は、ウェアハウス2に供給し、一方、ウェアハウスは蓋締めユニット15に供給する作動形態(この作動形態は、蓋14の成型ユニット13及び蓋締めユニット15の両方が動作中であるが、異なる色の物を用いて加工中である場合に、設定される)と、 (のうち1つ又は複数)に従って制御するようにプログラムされている(管理ユニットは、これらの形態が互いに交互に又は組み合わせた形で作動され得るように構成されている)。

また、好適には、管理ユニットは、ウェアハウス2及びラインのユニットを、 ブロー成型ユニット10が充填ユニット12に容器11を供給する作動形態と、 ブロー成型ユニット10がウェアハウス2に容器11を供給する作動形態と、 ウェアハウス2が充填ユニット12に容器11を供給する作動形態と、 に従って制御するようにプログラムされている(管理ユニットは、これらの形態が互いに交互に又は組み合わせた形で作動され得るように構成されている)。

上記作動形態により、上述したのと同様の論理に従って、ブロー成型ユニット10又は充填ユニット12の機器のシャットダウンに対処することが可能となる。

また、好適には、管理ユニットは、ウェアハウス2がラベル付けユニット16に容器11を供給し、ラベル付けユニット16が充填ユニット12にラベル付けされた容器21を供給する(図2を参照のこと)、という作動形態に従って、ウェアハウス2及びラインのユニットを制御するようにプログラムされている。

ウェアハウス又は貯蔵システム2に関しては、以下の事項に留意されたい。

ウェアハウス2は、ウェアハウスフレーム(例えば、金属製の格子枠)を構成する構造体201から成る。

構造体201には、(部分的にのみ図示されている)引出し202それぞれの複数のハウジング(又はスロット)が規定されている。

引出し202は、ハウジングに収納することができ、例えば、パリソン、蓋又はボトルといった物を収容するように作られている。

好適には、構造体201は、複数の並置された列を画定するように構成されている。各列は、垂直方向に整列した複数のハウジングを有する。

ウェアハウスはさらに、リフト203を有する。リフト203は、引出し202を支持及び移動するように作られたプラットフォームを有する。

リフトのプラットフォーム204は、垂直方向誘導レール205を垂直方向に移動することができる。

リフトのプラットフォーム204は、水平方向にも移動することができる。

好適には、リフト202、すなわち、プラットフォーム204の移動は、回転要素212の作用を介して生じる。例えば、リフト202は、ホイール212(又は、その他の回転要素)によって構造体201に摺動可能に連結されている。好適には、プラットフォーム204は、ホイール212(又はその他の回転要素)によって、リフトのフレーム12に連結されるか、又は、構造体201に直接連結されている。

プラットフォーム204は、その垂直方向の移動及び水平方向の移動の組合せによって、ウェアハウス内の全てのハウジング、すなわち、ウェアハウス内のハウジングに格納された全ての引出しに到達することができる。

プラットフォーム204は、ハウジングから引出し202を引き出し、引出しを空のハウジングに挿入するように構成されている。

好適には、プラットフォーム204は、2つ以上の引出し202を同時に移送するように構成されている。

好適には、ウェアハウス2は、引出し202の洗浄ステーション(又は、ベイ)206を有する。

好適には、ウェアハウス2はさらに、引出しの乾燥ステーション(図示せず)を有する。

好適には、ウェアハウス2は、(例えば、ファンに接続された)出口孔207のシステムを有する。出口孔207は、空気流を生成するように構成されたファン又はその他の手段を有する。

出口孔207は、ウェアハウス2の領域に配置され、したがって、その領域は、ウェアハウス2の高圧領域となる。

出口孔207は、ウェアハウス2の低圧領域に向かう所定の方向に方向付けられている。

好適には、ウェアハウスの高圧領域及び低圧領域は、ウェアハウス2の対向する端部に位置し、それにより、空気(層)流がウェアハウス2内部の空間全体に発生する。この流れは、図10中、矢印208で示されている。

ウェアハウス2はさらに、ウェアハウスの低圧領域に位置する、(例えば、ファンに接続された)入口孔209のシステムを有する。

低圧領域の圧力は、高圧領域の圧力より低いが、ウェアハウスの外部環境(すなわち、ボトル詰めラインの外部であって、典型的には、当該環境は、ラインが設置される部屋である)の圧力よりも高い。

好適には、引出し202には、空気流が通過できるように穴が開けられている。

好適には、構造体201は、内部に、出口孔207と同じ方向に方向付けられた複数の穴又は開口部が設けられており、それにより、空気流は、ウェアハウス2内部の空間を容易に移動することができる。

つまり、引出しハウジングは、内部に(例えば、格子で画定された)穴を有する。

好適には、出口孔207及び入口孔209のシステムは、ダクト210に接続され、ウェアハウス2内部(閉回路)の循環気流を形成する。

好適には、ウェアハウスは、複数のフィルタ(図示せず)を有する。フィルタは、出口孔(対応する圧力ファンの下流)に連結され、ウェアハウス2に送り込まれた空気をろ過する。

好適には、ウェアハウスは、平行六面体形状を有し、2辺が長く、2辺が短い矩形のベースを有する。したがって、ウェアハウスの側壁は、大きな面2つと小さな面2つとを有する。

好適には、高圧領域及び低圧領域は、ウェアハウスの側壁の対向面に位置し、それにより、ウェアハウス全体に空気が流れる。

好適には、高圧領域及び低圧領域は、側壁の小さな面に位置する。これにより、出口207/入口209の数を最小限にし、ウェアハウスの構造を単純化することができる。

ウェアハウスの内部構造に関して、ウェアハウス内の引出しハウジング及びリフトがたどる経路の配置については、様々な実施形態がある。2つの例について、以下に説明する。

(図7〜9に示されている)第一の実施形態では、ウェアハウス2は、小さな側面を切断し、ウェアハウスを、大きな側面に平行な分割面に沿って2つの部分に分割する空いた通路を有する。

リフト203は、垂直方向の誘導レール205を規定する(ウェアハウスの高さと同じ長さの)2つの垂直方向の支柱を備えたフレームを有する。支柱は、キャリッジ204の対向端部に摺動可能に連結されている。

好適には、リフトフレームの周囲形状は矩形である。これは、垂直方向の支柱は、その端部の横木によって閉じられているためである。

リフト(すなわち、リフトフレーム)は、大きな面に平行な(水平)方向に沿って、水平方向に移動することができる。フレームは、水平方向のガイド、すなわち、分割面に沿って延びる水平方向のレール211上で動く。

この場合、キャリッジ204及び引出し202は、ウェアハウスの小さな側面で規定された面に対して垂直に(そして、大きな側面に対して平行に)置かれる。

(図6に示されている)第二の実施形態では、キャリッジ204及び引出し202は、ウェアハウスの小さな側面で規定された面に対して平行に置かれる。

ウェアハウス2内部には、大きな側面を切断し、ウェアハウスを、小さな側面に平行な分割面に沿って複数の部分に分割する複数の空いた通路(垂直方向の通路)を有する。

所定の1つ又は複数の高さ(すなわち、ウェアハウスの床から所定の1つ又は複数の高さ)には、リフトキャリッジの(水平方向の)滑り面が設けられている。

こうしたキャリッジ204の水平方向の滑り面により、1つ又は複数の水平方向の通路が画定され、当該通路に沿ってキャリッジ204は移動する。キャリッジ204が動く少なくとも1つの水平方向の通路は、好適には、ウェアハウスの一番上の高さ(ウェアハウスの天井付近)又は一番下の高さ(ウェアハウスの床付近)に位置する。

なお、ラインのユニット間の接続を取り囲むダクトも、ライン外部の圧力より高い圧力で維持されている。これらの接続は、上述したコンベヤ23、25〜31に対応している。

一例として、図6にダクト101が示されている。ダクト101は、別のパリソンの成型ユニット17をウェアハウス2に接続する。

好適には、ラインは、コンベヤ、すなわち、ラインを構成する様々なユニットの間の接続を取り囲むダクトの領域(限定区間)に置かれた出口孔(図示せず)を有する。

このように、ラインの内部には密封空間が画定されており、当該密封空間は、ラインの外部環境(すなわち、ラインが設置された部屋の環境)よりも高い圧力で維持される。

上記の解決法は、ラインが設置された部屋全体を加圧する解決法に比べて、省エネルギーを可能にし、また、汚染からの保護を向上させる。

好適には、ダクトを接続するラインは、所定の内部圧力で維持され、圧力は、所定の形で分散されて、ラインのダクトの所定位置(領域)に出口孔が位置付けられていることによって、比較的高圧力の領域と比較的低圧力の領域とを規定する。

これにより、ダクト内(並びに、ウェアハウス2といった、ラインを構成する機器・ユニット及びダクトの間)に、調節圧力の空気流が発生する。

また、本発明は、熱可塑性材料の容器をボトル詰めするための連続的サイクルによる方法を提供する。

上記方法は、 未加工の形の熱可塑性材料5から、パリソン4を成型するステップと、 パリソン4を、加熱及び(必要であれば)冷却によって、熱調整するステップと、 加熱済みのパリソン4をブロー成型し、熱可塑性材料(例えば、PET)の容器11を形成するステップと、 容器11に、液状又は半液状の食料製品を充填するステップと、 未加工の形のプラスチック材料5から、蓋14を成型するステップと、 充填後の容器18に蓋を締めるステップと、 パリソン4及び蓋14、並びに、必要であれば容器11を収容するように構成されたウェアハウス2を設置するステップと、 を含む。

本発明の方法は、ウェアハウス2に加圧(所定の気体の強制循環又は滅菌)を行い、好適には(必須ではないが)無菌の調節大気環境をウェアハウス2内に画定するステップを含む。

したがって、上記方法は、ウェアハウス2及びライン1を構成するユニットにより規定される統合システム内部で、調節大気環境のライン1で循環される物(パリソン4、容器11及び蓋14)を移送するステップを含む。

また、好適には、ライン1を制御するステップを含む。当該ステップでは、ウェアハウス2及びユニット(概略的に言えば、ここで関与するユニットは、符号3、6、10、12、13、15及び17が付されたものである)を、 前記熱調整ユニット6がパリソン4の加熱モードにあり、ブロー成形部10に供給する作動形態と、 熱調整ユニット6がパリソン4の冷却モードにあり、ウェアハウス2に供給する作動形態と、 蓋14の成型ユニット13が、蓋締め部15に供給する作動形態と、 蓋の成型ユニット13が、ウェアハウス2に供給する作動形態と、 (のうち1つ又は複数)に従って(これらを互いに交互に又は組み合わせた形で)管理するステップを含み得る。

好適には、ライン1を制御するステップは、ウェアハウス2及びユニットを、 パリソン4を、熱調整ユニット6の加熱サブユニット7からブロー成型ユニット10に供給する作動形態と、 パリソン4を、ウェアハウス2から熱調整ユニット6の加熱サブユニット7に供給すると同時に、パリソン4を、パリソン4の成型ユニット3からウェアハウス2に移送する作動形態と、 ウェアハウス2が蓋締めユニット15に供給する際に、蓋14を、蓋の成型ユニット13からウェアハウス2に移送する作動形態と、 (のうち1つ又は複数)に従って(これらを互いに交互に又は組み合わせた形で)制御するステップを含む。

また、上記方法は、ラインの動作中、(好適には、必須ではないが、無菌の)調節大気環境を生成及び維持するステップを含む。

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