容器回収機用のコンベヤモジュールドッキングシステム

申请号 JP2015538501 申请日 2013-10-30 公开(公告)号 JP6405313B2 公开(公告)日 2018-10-17
申请人 トムラ・システムズ・エイ・エス・エイ; 发明人 ブリニャール アーセス・フォンネレップ; ゲイル・サテール;
摘要
权利要求

コンベヤモジュール(1)と、ドッキングユニット(2)とを含む、容器回収機用のコンベヤモジュールドッキングシステムであって、 ドッキングユニット(2)は、コンベヤモジュール(1)を取外し可能に保持するように適用され、コンベヤモジュール(1)は、ドッキングユニット(2)に取外し可能に取付け可能であり; ドッキングユニット(2)は、 ハウジング(14)と、 駆動をコンベヤモジュール(1)の力受止め要素(38)に出力する力供給要素(16)であって、ハウジング(14)の開口部を通してドッキングユニット(2)の外側からアクセス可能である、力供給要素(16)とを含み、 コンベヤモジュール(1)は、 運搬方向に垂直な断面でV字形を形成するために配置された2つのコンベヤベルト(6)と、 少なくとも1つのコンベヤベルト(6)を支持するハウジング(7)と、 少なくとも1つのコンベヤベルト(6)を駆動する駆動力を受け取る力受止め要素(38)であって、ハウジング(7)の開口部(42)を通して該コンベヤモジュール(1)の外側からアクセス可能である、力受止め要素(38)とを含み、 ドッキングユニット(2)は、ドッキングユニット(2)の長手方向に垂直な断面においてV字形に位置するガイド面(5)を備えている、前記コンベヤモジュールドッキングシステム。コンベヤモジュール(1)は、コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に取り付けている間、コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)と係合するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュール(1)の実質的に長手方向でコンベヤモジュール(1)を当接させるように適用された、ドッキング係合手段(3)をさらに含み、 ハウジング(7)は、ドッキングユニット(2)上に位置するように適用されたドッキング領域(44)を有し、またハウジング(7)は、取り付けられるときにコンベヤモジュール(1)を横方向で心出しするように適用される、請求項1に記載のコンベヤモジュ ールドッキングシステム。ハウジング(7)は、ドッキングユニット(2)との係合を用いて、コンベヤモジュール(1)をその長手方向に実質的に沿って取り外す動きを停止するように適用される、請求項1または2に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。コンベヤモジュール(1)は、 2つのコンベヤベルト(6)のうち1つをそれぞれ支持する第1および第2の駆動ドラム(36)であって、力受止め要素(38)が第1の駆動ドラム(36)と直接接続されるとともに第1の駆動ドラム(36)を直接駆動する、第1および第2の駆動ドラム(36)と、 第2の駆動ドラム(36)と直接接続される力伝達要素(39)であって、力受止め要素(38)が直接駆動する、力伝達要素(39)とをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。コンベヤモジュール(1)は、電力を受け取り、電気信号を無線で送受信するように適用される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。コンベヤモジュール(1)は、コンベヤベルト(6)を張力が掛かった状態で保つために、少なくとも1つのコンベヤベルト(6)を支持するドラム(37)を付勢する付勢手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、力供給要素(16)を駆動するモータ(10)をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に取り付けている間、コンベヤモジュール(1)を支持するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュール(1)を当接させるように適用された、ドッキング係合手段(4)をさらに含み、 ハウジング(14)は、コンベヤモジュール(1)が取り付けられたときに支持するように少なくとも一部が適用された受容面(8)を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ハウジング(14)は、コンベヤモジュール(1)との係合を用いて、コンベヤモジュール(1)をその長手方向に沿って取り外す動きを停止するように適用される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、ドッキングユニット(2)への取付けの間、コンベヤモジュールを横方向で案内する少なくとも1つのガイド面(5)をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に対して保持する磁石をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、電力を送り、電気信号を無線で送受信するように適用される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、モータ負荷を測定するとともに、モータ負荷に基づいて清掃の予備警告メッセージをアサートする検出手段をさらに含む、請求項7に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。ドッキングユニット(2)は、コンベヤモジュール(1)の重量を判断する秤量セル(12)をさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステム。請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンベヤモジュールドッキングシステムを含む容器回収機。

说明书全文

本発明は、容器回収機用のコンベヤモジュール、ドッキングユニット、およびコンベヤモジュールドッキングシステムに関する。

容器回収機(reverse vending machine)は、例えばスーパーマーケットで、プラスチックボトル、ガラス瓶、または缶などの使用済み飲料容器を受け入れ、走査するために一般に使用されている。走査は通常、使用済み飲料容器が、容器を容器回収機内に運搬するために設けられるコンベヤベルト上に置かれた状態で行われる。使用済み飲料容器に印刷されたバーコードにアクセスするために、通常はコンベヤベルトに加えて、コンベヤベルト間に従動輪が設けられて、容器をそれらの長手方向軸を中心にして回転させる。走査結果に基づいて、使用済み飲料容器は容器回収機によって受け入れられるかあるいは拒否される。それらが受け入れられた場合、コンベヤベルトはそれらを容器回収機内に供給し、そこで分類、配列などされてもよい。それらが拒否された場合、コンベヤベルトは反転され、使用済み飲料容器を容器回収機から消費者に差し戻す。

コンベヤベルトの汚染により、容器回収機の信頼性は時間に伴って低下することがある。コンベヤベルトは十分にアクセス可能ではないので、それらの清掃は面倒なことがある。

本発明は、保守性および整備性を改善することができる、容器回収機用のコンベヤモジュール、ドッキングユニット、およびコンベヤモジュールドッキングシステムを提供する。

本発明において、「取外し可能に取付け可能な」は、コンベヤモジュールおよびドッキングユニットの一体部品のみによって実現されることを意味する。換言すれば、コンベヤモジュールは、コンベヤモジュールの一体部品である結合手段によってのみ、容器回収機に取外し可能に取付け可能であり、その結合手段は、それに対応するドッキングユニットの一体的な結合手段と相互作用するように適用される。したがって、コンベヤモジュールをドッキングユニットにねじなしで、即ち取付け用のねじを何ら必要とせずに、取り付けることができる。これはまた、コンベヤモジュールをドッキングユニットに工具なしで、即ち結合手段を緩めるのに何ら外部工具を必要とせずに、取り付けることができることを意味する。換言すれば、これは、結合手段が自由に緩められるまたは着脱可能な部品であることを意味する。これには、例えば、スナップ接続、磁気接続、ハウジング部材の相互作用による接続、および/またはコンベヤモジュールもしくはドッキングユニットにあるボタンを押すことによって解除できる接続の1つまたは組み合わせが挙げられる。「取付け可能」という用語は、上記に定義された意味よりも広義であり、ねじなどによる取付け可能性も含む。

「取外し可能に保持する」という用語は、単にコンベヤモジュールを受け入れているドッキングユニットの観点から、「取外し可能に取付け可能な」の上記の意味に相当する。

上記とは対照的に、「可逆的な結合」という用語は、ねじのような補助固着手段によって実現されてもよい結合であって、ただし、例えばねじを外すことによって、結合を緩めることができることを意味する。接着または溶接のような恒久的な結合は、可逆的な結合の意味の範囲内であることを意図しない。さらに、結合された物体を破壊することなく、結合を緩めることができる。

本明細書では、当業者には簡単に理解されるように、コンベヤモジュールの「長手方向」は、基本的に、コンベヤモジュールのより長い寸法範囲の方向である。特に、「長手方向」は、コンベヤモジュールがドッキングユニットに取り付けられ、ドッキングユニットの長手方向に平行であるとき、鉛直軸(重方向)に垂直である。

「横方向に」という用語は、当業者には簡単に理解されるように、それぞれの物体の長手方向に垂直、かつ鉛直に対して垂直である方向に相当する方向を意味する、横向きとして理解されるべきである。例えば、コンベヤモジュールの場合、横方向は、2つのハウジング壁が互いに平行であると仮定して、ハウジング壁(図11の参照番号40)の表面に垂直である。例えば、ドッキングユニットの場合、横方向は、立方体のベース本体の長手方向に垂直であって、受容面(図1の参照番号8)に平行である。

「運搬方向」という用語は、物体がコンベヤベルトによって運搬されるであろうラインに相当する。

本発明の一実施形態によれば、ドッキングユニットに取付け可能である、容器回収機用のコンベヤモジュールが提供され、コンベヤモジュールは、少なくとも1つのコンベヤベルトと;少なくとも1つのコンベヤベルトを支持するハウジングと、少なくとも1つのコンベヤベルトを駆動する駆動力を受け取る力受止め要素(force receiving element)であって、ハウジングの開口部を通してコンベヤモジュールの外側からアクセス可能である、力受止め要素とを含む。これには、コンベヤベルトを駆動する駆動列が、駆動部材(ドッキングユニット内)および被動部材(コンベヤモジュール内)に分離されるという利益がある。このように、コンベヤモジュールはより軽量であり、モータ用の電力をコンベヤモジュールに伝達する必要がない。それにより、コンベヤモジュールをより単純な構造にすることが可能になる。したがって、例えば清掃を目的とした、コンベヤモジュールの頻繁なまたは毎日の取外しが改善される。また、万が一交換しなければならない場合に、コンベヤモジュールがより安価になる。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールはドッキングユニットに取外し可能に取付け可能である。この実施形態の利益は、例えば毎日の清掃のために、ユーザが簡単かつ迅速にコンベヤモジュールの取外し/再結合を行うことができる点である。コンベヤモジュールは、容器回収機の清掃と関連して、販売員が毎日のように手を触れるであろう。したがって、取付け可能性は直感的でなければならず、コンベヤモジュールは、清掃、除去、および交換が簡単でなければならない。これを達成する手掛かりは、いずれの電気的もしくは機械的接続もねじを外すかまたは除去する必要なしに、コンベヤモジュールを除去する/切り離すのを可能にすることである。コンベヤモジュールのドッキングに失敗した場合、それは販売員にとって明白であり、場合により、機械によって自動的に検出される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、コンベヤモジュールをドッキングユニットに取り付けている間、コンベヤモジュールをドッキングユニットと係合するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュールの実質的に長手方向でコンベヤモジュールを当接させるように適用された、ドッキング係合手段をさらに含み、ハウジングが、ドッキングユニット上に位置するように、特に直接位置する(直接接触する)ように適用されたドッキング領域を有し、ハウジングが、取り付けられるときにコンベヤモジュールを横方向で心出しするように適用される。この実施形態では、ドッキング係合手段は、特に、ドッキング用突出部(docking projection)、およびドッキング用突出部が突出する表面である。この実施形態は、挿入中にコンベヤモジュールが自動的に位置決めされた状態で簡単なドッキングを可能にするように、ハウジングが構造化された、コンベヤモジュールを提供する。ドッキングユニットおよびコンベヤモジュールのハウジングの対応/噛合する表面は、コンベヤモジュールをその適正位置に案内し、そこで堅くドッキングさせて、信号/エネルギーおよびトルク両方の無線伝達を確保するために選択される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、ドッキングユニットとの係合を用いて、ハウジングがコンベヤモジュールをその長手方向に実質的に沿って取り外す動きを停止するように適用されるように設計される。これには、コンベヤモジュールが真っ直ぐ引き出されるのに対抗してドッキングユニット内で自動的にロックされるという利益があるが、コンベヤモジュールは、引き出されるようになる前にドッキング係合手段の遠位側にある端部で持ち上げられなければならない。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、2つのコンベヤベルト、特に合計2つのコンベヤベルトを備える。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、運搬方向に垂直な断面でV字形を形成するために、2つのコンベヤベルトが配置されるように構築される。このように、運搬された使用済み飲料容器は、移動されたときコンベヤベルト上でしっかりと保持される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、2つのコンベヤベルトのうち1つをそれぞれ支持する第1および第2の駆動ドラムをさらに含むように構築され、力受止め要素は第1の駆動ドラムと直接接続されるとともにそれを直接駆動し、力伝達要素は第2の駆動ドラムと直接接続され、力受止め要素は力伝達要素を直接駆動する。

本発明のさらなる別の実施形態によれば、コンベヤモジュールは、電力を受け取り、電気信号を無線で、特に無線のみで送受信するように適用される。これにより、電気接続を確立する必要がないので、非常に滑らかで簡単な取付け/取外しができるようになる。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、コンベヤベルトを張力が掛かった状態で保つために、少なくとも1つのコンベヤベルトを支持するドラムを付勢する付勢手段をさらに含む。これにより、コンベヤベルトの案内挙動が改善される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、力受止め要素および力伝達要素がそれぞれスプロケットであるように構築される。

本発明のさらなる別の実施形態によれば、コンベヤモジュールは、コンベヤモジュールの外側からアクセス可能である単一の力受止め要素のみが設けられるように設計される。これは、すべてのコンベヤベルトを駆動するためのすべての機械的エネルギーが、外側からアクセス可能である単一の伝達要素を介して、外部から導入されることを意味する。このように、ドッキングの際にこの単一の機械的接続のみを確立しなければならず、ドッキングされた要素のより良好な嵌合をもたらす。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、電力が誘導的に伝送され、電気信号が無線信号によって伝送されるように設計される。

本発明のさらに別の実施形態によれば、コンベヤモジュールは、ドッキング係合手段がドッキング用突出部を含むように設計される。

本発明のさらに別の実施形態によれば、コンベヤモジュールは、コンベヤモジュールをその取り付けられた位置で保持する磁石をさらに含む。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、コンベヤモジュールが、運搬される物体を移動させる2つのコンベヤベルトのみを含むように設計される。これには、コンベヤモジュールの構築がはるかに単純化されるという利益がある。最新技術の容器回収機の送り込み(infeed)ユニットは、通常、容器のバーコードをスキャナの視域内に位置決めするために、長手方向軸を中心にして使用済み飲料容器を回転させる、コンベヤベルトの間に配置された追加の従動輪またはローラを要する。この実施形態によるコンベヤモジュールは、特に、運搬経路の周りに配置されている複数のスキャナと関連して使用されるので、コンベヤモジュールはより軽量かつより少ない被動要素で設計することができる。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールはハウジングに設けられる電気接点を有する。接点は、電力を受け取るため、および/または電気信号を送受信するために提供される。電力および電気信号のための電気接点は、両方の機能を有する同じ接点であるか、あるいは電力用および信号用の別個の接点が提供される。

本発明のさらなる一実施形態は、容器回収機のコンベヤモジュール用のドッキングユニットを提供し、ドッキングユニットは、ハウジングと、駆動力をコンベヤモジュールに出力する力供給要素とを含み、力供給要素は、ハウジングの開口部を通してドッキングユニットの外側からアクセス可能である。このように、コンベヤベルトを駆動する駆動列は、駆動部材(ドッキングユニット内)および被動部材(コンベヤモジュール内)に分割される。したがって、コンベヤモジュールはより軽量であり、モータ用の電力をコンベヤモジュールに伝達する必要はない。それにより、コンベヤモジュールをより単純な構造にすることが可能になる。したがって、例えば清掃を目的とした、コンベヤモジュールの頻繁なまたは毎日の取外しが改善される。また、万が一交換しなければならない場合に、コンベヤモジュールがより安価になる。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、コンベヤモジュールを取外し可能に保持するように適用される。この実施形態は、コンベヤモジュールと関連して既に上述したのと同じ利点を提供する。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、力供給要素を駆動するモータをさらに含むように構築される。モータは、特に電動ステップモータであるが、DCモータでもあり得る。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、コンベヤモジュールをドッキングユニットに取り付けている間、コンベヤモジュールを支持するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュールを当接させるように適用された、ドッキング係合手段をさらに含み、ハウジングは、コンベヤモジュールが取り付けられたときに支持する、特に直接支持する(直接接点)ように少なくとも一部が適用された受容面を有する。この実施形態は、コンベヤモジュールと関連して既に上記に言及したような利点を提供する。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ハウジングは、コンベヤモジュールとの係合を用いて、コンベヤモジュールをその長手方向に沿って取り外す動きを停止するように適用される。これには、コンベヤモジュールが真っ直ぐ引き出されるのに対抗してドッキングユニットに自動的にロックされるという利益があるが、コンベヤモジュールは、引き出されるようになる前にドッキング係合手段の遠位側にある端部で持ち上げられなければならない。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、ドッキングユニットへの取付けの間、コンベヤモジュールを横方向で案内する少なくとも1つのガイド面をさらに含む。これにより、ドッキング中の直感的で簡単に実現できる位置が可能になる。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、コンベヤモジュールをドッキングユニットに対して保持する磁石をさらに含む。磁石は、好ましくは、コンベヤモジュールの対応する永久磁石または金属部材を引き付ける永久磁石である。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、電力を送り、電気信号を無線で、特に無線のみで送受信するように適用される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、モータ負荷を測定するとともに、モータ負荷に基づいて清掃の予備警告メッセージ(pre-warning cleaning message)をアサートする検出手段をさらに含む。特に、モータはステップモータであり、検出手段は、ステップモータの逆起電力を測定し、逆起電力に基づいて清掃の予備警告メッセージをアサートするように適用される。これにより、容器回収機の信頼性および整備性が改善される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、コンベヤモジュールの重量を判断する秤量セルをさらに含む。これにより、コンベヤベルトに載せられた使用済み飲料容器の重量を判断することができ、それによって容器回収機の検出精度が改善される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、コンベヤモジュールは、電力が誘導的に伝送され、電気信号が無線信号によって伝送されるように設計される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、ドッキングユニットの外側からアクセス可能な単一の力供給要素のみが設けられるように構築される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、力供給要素がスプロケットであるように構築される。

本発明のさらなる一実施形態によれば、ドッキングユニットは、ハウジングに設けられた電気接点を有する。接点は、電力の出力、および/または電気信号の送受信のために設けられる。電力および電気信号のための電気接点は、両方の機能を有する同じ接点であるか、あるいは電力および信号に対して別個の接点が設けられる。

本発明のさらに別の実施形態によれば、コンベヤモジュールおよびドッキングユニットを含む、容器回収機用のコンベヤモジュールドッキングシステムが提供される。

本発明のさらに別の実施形態によれば、コンベヤモジュールドッキングシステムを含む容器回収機が提供される。

これらおよび他の実施形態について、図面を参照して以下により詳細に記載する。

本発明の例示的な一実施形態による、ドッキングユニットから取り外されたコンベヤモジュールを含むコンベヤモジュールドッキングシステムの斜視図である。

コンベヤモジュールがドッキングユニットに取外し可能に取り付けられている、図1のコンベヤモジュールドッキングシステムの斜視図である。

図1および2とはわずかに異なる度から見たコンベヤモジュールの斜視図である。

図1および2のドッキングユニットのより詳細な斜視図である。

図4のドッキングユニットの内部部材を示す図である。

図4のドッキングユニットの内部部材、特に秤量セルを示す図である。

図4のドッキングユニットを下から見た斜視図である。

図1〜3のコンベヤモジュールの内部部材を示す上から見た斜視図である。

図1〜3のコンベヤモジュールの内部部材を示す下から見た斜視図である。

図9に比べてベルトドラムが取り付けられている、コンベヤモジュールを下から見た斜視図である。

ハウジングおよびコンベヤベルトが取り付けられている、コンベヤモジュールを下から見た斜視図である。

図1および2は、本発明の例示的な一実施形態による、コンベヤモジュール1およびドッキングユニット2を含むコンベヤモジュールドッキングシステムを示す。コンベヤモジュール1は、プラスチックボトル、ガラス瓶、または缶などの使用済み飲料容器(図示なし)を容器回収機(図示なし)に出し入れするために、容器回収機に使用される。特に、コンベヤモジュールドッキングシステムは、使用済み飲料容器を容器回収機内に運搬し、拒否された使用済み飲料容器を停止して消費者に戻し、運搬された容器の金属分の測定値を提供し、使用済み飲料容器の重量計測定値を提供し、後続の処理機器に入る前に使用済み飲料容器を配列し、コンベヤモジュール1を清掃すべきであるときに清掃の予備警告メッセージをアサートするという機能性を提供する。ドッキングユニット2は、容器回収機の開口部の下側部分に結合されるように意図されており、コンベヤモジュール1は、コンベヤモジュール1が容器回収機の開口部内に位置決めされるように、ドッキングユニット2に取外し可能に取り付けられるように意図されている。

図1では、コンベヤモジュール1はドッキングユニット2から取り外されており、図2では、それらが互いに結合されている。図3は、図1および2と比べて異なる角度からのコンベヤモジュール1を示す。コンベヤモジュール1は、ドッキングユニット2に取外し可能に取り付けられる。この実施形態では、取外し可能な取付け可能性は、ドッキングモジュール2のレセプタクル4(図1または4を参照)に挿入されるように適用された、コンベヤモジュール1のドッキング用突出部3(図9または11を参照)によって実現される。それに加えて、コンベヤモジュール1およびドッキングモジュール2は磁石をそれぞれ備えてもよく、それによって、これら2つの磁石間の引き付ける磁力がコンベヤモジュール1をドッキングユニット2に対して保持する。磁石は、ユーザの過度な力を要することなくコンベヤモジュール1の取外しを有効にし、コンベヤモジュール1をドッキングユニット2に対してしっかり保持するように選択されなければならない。2つの磁石の代わりに、コンベヤモジュールおよびドッキングユニットの他の部材の中から金属部材を引き付ける1つの永久磁石を、コンベヤモジュールまたはドッキングユニットに設けることもできる。しかし、磁石の使用は単なる任意選択であり、本発明はこの磁気接続力なしで実現することができる。当然ながら、コンベヤモジュール1は、下方に配置されたそのドッキングユニット2に対する重力によっても保持される。取付け中の簡便な位置決めを確保するために、ドッキングユニット2は、ガイド面5がコンベヤモジュール1をドッキングユニット2に対して案内し、心出しし位置決めするように、ドッキングユニット2の長手方向に垂直な断面でV字形に位置するガイド面5を備える。このように、より安定した位置が実現され、後述する電気的無線要素および/または磁石の整列が確保される。コンベヤモジュール1が適所に位置決めされた後で、ハウジング7の側壁がコンベヤモジュールを横方向で保持し位置決めする。別の方法として、またはそれに加えて、取外し可能な取付け可能性はスナップ接続によって、またはコンベヤモジュールもしくはドッキングユニットにあるボタンを押すことによって解除できる接続によって実現することができる。

コンベヤモジュール1は、エンドレスベルトであって、運搬方向に垂直な断面でV字形を形成するように互いに対して配置された、2つのコンベヤベルト6を含む。ドッキングユニット2から離れる方向に面するコンベヤベルトループの表面は、基本的にコンベヤモジュール1の上面を形成し、したがって、使用済み飲料容器をその上に載せるためにコンベヤベルト6に自由にアクセス可能である。コンベヤベルトループのドッキングユニット2に面する面の間では、コンベヤモジュール1のハウジング7がドッキングユニット2に向かって突出している。

図1および2に加えて、ドッキングユニット2は図4〜7により詳細に示される。ドッキングユニット2のハウジング14は、基本的に立方体のベース本体を有し、コンベヤモジュール1に面するその面は、受容面8の短辺に隣接したハウジング14のその部分の高さよりも下にある、基本的に長方形の受容面8を形成する。受容面8の一端(例えば、その短辺)からは、ドッキングユニット2から離れる方向で先細になっているドッキングユニット2のドッキング壁9が、コンベヤモジュール1に向かって突出しており、ドッキング壁9は、ドッキングユニット2の長手方向(立方体のベース本体の長い方の中心線に対応する)に平行に延びる貫通穴の形態のレセプタクル4を含む。受容面8に垂直なベース本体の辺からは、長手方向に垂直な断面でV字形を形成するように、2つのガイド面5がベース本体から離れる方向に突出している。さらに、ガイド面5は、ドッキング壁9に面する各ガイド面5の端部が反対側の端部よりも受容面8に近接して配置されるように、ベース本体に結合される。ドッキング壁9の遠位側にある受容面8の端部からは、ドッキングユニット2のハウジング14が、ドッキング壁9から離れる方向で(例えば、ドッキング壁9の20〜50%程度を有する高さから始まって)高さが減少する楔形の形態で、コンベヤモジュールに向かって突出している。この楔形の内部において、参照番号17で示される位置に、磁石が磁力で互いによって引き付けられ、それに加えてコンベヤモジュール1をドッキングユニット2に対して保持してもよいように、コンベヤモジュール1の磁石と相互作用する、1つまたはそれ以上の磁石(図示なし)が設けられてもよい。ベース本体の一辺には、コンベヤベルト6を駆動するための容器に入れられたモータ10、特にステップモータまたはDCモータが、ねじによってドッキングユニット2のハウジング14に結合されている。ドッキング壁9の遠位側における受容面8の一部は、特に熱可塑性カバーである、カバー11によって形成される。ベース本体、ガイド面、およびドッキング壁など、ハウジング14の残りの部材はアルミニウムで作られる。カバー11は、アルミニウム製ハウジングのカットアウトを被覆するために、遮蔽目的で設けられる。アルミニウム製ハウジングは、無線信号を遮蔽しないために、カバー11の下方に長方形のカットアウトを設ける。ドッキングユニット2のハウジング14が、同様に可能であろう熱可塑性材料で作られる場合、カットアウトは不要であり、カバー11も省略されるであろう。受容面8の(重力に対して)下方に秤量セル12が設けられる。このように、コンベヤモジュール1の予め定められた重量力を差し引くと、コンベヤモジュール1に載せられた容器の重量を、秤量セル12または送り込み制御部(infeed control)13によって計算することができる。コンベヤモジュール1の重量力は、手動で予め定め、送り込み制御部13に電子的に保存することができ、またはコンベヤベルト6に容器が載せられていない間、例えば初期化段階の間に、秤量セル12を用いて決定することができる。送り込み制御部13は、無線伝達の機能性を含み、モータ制御部を操作するためにモータ10と電気的に接続され、電気的インターフェースを含む。送り込み制御部13は、例えば、受容面8と秤量セル12との間に配置される。モータ10によって駆動される駆動軸15の端部は、特にスプロケット16であるがウォームギヤであることもできる、力供給要素を備える。スプロケット16は円錐形状を有し、これは、歯付きの周面がモータ10から離れる方向で先細になっていることを意味する。スプロケット16は、受容面8の開口部を通して部分的に突出している(特に、スプロケットの直径の30%未満が受容面8上に露出している)。受容面8とは反対側のベース本体の面には、ベース本体のこの面の約半分を被覆し、容器回収機に対するドッキングユニット2の接続を確立する、ベースプレート18が設けられる。ベースプレート18は、熱可塑性材料またはアルミニウムで作ることができる。

図6は、秤量セル12の統合をより詳細に示す。ドッキング9の遠位側にある秤量セル12の端部は、ねじ45を用いてベースプレート18に結合される。ねじ45は、特に上方向に延び、秤量セル12をベースプレート18上に押し付ける。ドッキング壁9の近位側にある秤量セル12の反対側の端部は、ねじ46を用いてドッキングユニット2のハウジング14に、特に受容面8に結合される。ねじ46は、特に下方向に延び、秤量セル12を受容面8の内部まで押し進める。コンベヤモジュール1が受容面8に載せられると、重量力によって秤量セル12がある小さい角度で曲がり、特にねじ46によって結合された秤量セルの端部が下方に曲がる。このように、秤量セル12はコンベヤモジュール1の重量を判断することができる。

図7は、下から見たドッキングユニット2を示す。図から分かるように、ベースプレート18は、フック47と、フラップの形態であってその下側外面にフックも含む解除ボタン19とによって、容器回収機に結合される。したがって、ベースプレート18は、容器回収機に設けられたそれぞれの陥凹部に引っ掛けることができ、解除ボタン19のフックをその陥凹部から外すために、解除ボタン19を押すことによって解放することができる。あるいは、フック47および解除ボタン19の代わりに、ベースプレート18を容器回収機に結合させるための他の解除または締結手段を、例えばねじを設けることができる。ハウジング14は、ハウジング14に設けられたフックがベースプレートの上面に設けられた陥凹部48に引っ掛けられるスナップオン接続を用いて、ベースプレート18に結合される。さらにここで、ハウジング14は、この接続を外すことによって、ベースプレート18から簡単に取り外すことができる。

以下、図8〜11を参照して、コンベヤモジュール1についてより詳細に記載し、図8は、コンベヤモジュール1の内部部材を上から見た図を示し、図9は、コンベヤモジュール1の内部部材を下から見た図を示す。図11は、内部部材を中に収容しているハウジングおよびコンベヤベルト6が取り付けられている、コンベヤモジュール1を下から見た図を示す。コンベヤモジュール1の中心には、例えば熱可塑性材料で作られた、リブ本体20が設けられる。リブ本体20は、フレームの内部を埋めるリップを備えた長方形フレームの形状を有する。コンベヤモジュール1の長手方向に垂直な断面において、リブ本体20は、特にその全長にわたってV字形を形成する。長手方向の一端において、3つの支持アーム21が、特にこの端部の横および中央から、コンベヤモジュール1の長手方向で突出している。これらの支持アーム21のうち中央の1つから、ドッキング用突出部3が支持アーム21の端面から突出している。この端面は、ドッキング用突出部3がレセプタクル4に挿入されたときのストッパとして作用する。これらの要素はいくつかの機能を有する。コンベヤモジュール1をドッキングユニット2に取り付けようとするとき、ドッキング用突出部3はレセプタクル4に挿入され、実質的に長手方向に沿って挿入する間、ドッキング用突出部3およびレセプタクル4の両方がコンベヤモジュール1を案内している。ドッキング用突出部3の足部(および支持アーム21の端部)を形成する端面がドッキング壁9に当接することによって、ドッキング用突出部3およびレセプタクル4が、コンベヤモジュール1がドッキングユニット2に載るように下方へ回転するのをまだ許容している状態で、挿入する動きが停止される。したがって、ドッキング用突出部3、その足部を形成する端面、レセプタクル4、およびドッキング壁9はすべて、ドッキング係合手段を形成する。これらの記載したドッキング係合手段の代わりに、コンベヤモジュール1の長手方向端部で係合しないが、コンベヤモジュール1とドッキングユニット2との間の位置で係合する、他のものを提供することができる。また、コンベヤモジュール1がレセプタクルを備えることができ、ドッキングユニット2がドッキング用突出部を備えることができる。リブ本体20のドッキング用突出部3とは反対側の端部で、3つのアーム22が支持アーム21と反対方向で突出している。特に、アーム22はこの端部の横および中央から延びている。支持アーム21は、横ビーム24および3つの縦ビーム25、26を有する駆動ドラムベース23を支持している。横ビーム24は、リブ本体20のフレームの短辺に結合され、縦ビーム25、26はそれぞれ、ねじによって3つの支持アーム21に結合される。したがって、駆動ドラムベース23は、3つの支持アーム21と、3つの支持アーム21がそこから延びているリブ本体20の面とに相当する形状を有する。それに対応して、横ビーム24は、コンベヤモジュール1の長手方向に垂直な面においてV字形を形成する。2つの外側にある縦ビーム25と中央の縦ビーム26との間で、縦ビーム25、26によってドラム軸27が保持される。これらのドラム軸27はリブ本体20に対して固定的に配置(定置)される。玉軸受28は、後述するベルトドラムを回転可能に支持するために、各ドラム軸27上に配置される。特に、各ドラム軸27は2つの玉軸受28を備える。リブ本体20の反対側の端部には、別の2つのドラム軸29が設けられる。しかし、これらのドラム軸29はリブ本体20に対して固定的に配置(定置)されず、各ドラム軸29は、コンベヤベルト6を張力が掛かった状態で保つために、長手方向で並進運動可能であるように、リブ本体20によって支持される付勢用フォーク(biasing fork)30によって支持される。付勢用フォーク30は、リブ本体20のリップのうち1つを通って延びる長手方向軸31をそれぞれ有し、したがって、このリブによって支持され案内される。ドラム軸29の遠位側にあるストッパの側で軸31の周りに配置されるばね32(特に、円筒コイルばね)に対するストッパを形成するために、長手方向軸31の直径は、軸31の中央付近で増大する。ばね32の他端は、長手方向軸31を支持しているリブと、またはリブ本体20のリップの別の1つと当接している。このように、ばね32は、ドラム軸29に向かう方向で付勢用フォーク30を押しやり、一方でコンベヤベルト6の張力は反対方向で、つまりばね32を圧迫する方向で押しやる。コンベヤベルト6は、ばね32の最大拡張長さよりも短い。したがって、ばね32のばね定数を選択することによって、コンベヤベルト6の張力の程度を調節することができ、コンベヤベルト6に個別に張力を掛けることができる。軸31の端部からプレート本体が、またこの1つから2つのフォークアーム33が、軸31から離れる方向で突出している。各フォークアーム33は、付勢用フォーク30の長手方向で延びるガイドレールを備える。リブ本体20のアーム22はそれぞれの溝を備え、それによって、フォークアーム33のガイドレールがそれらの溝によって支持されて、付勢用フォーク30が並進運動可能に保持される。各付勢用フォーク30は、そのフォークアーム33間でドラム軸29の1つを支持している。したがって、付勢用フォーク30およびそれぞれのばね32は、付勢手段をそれぞれ形成する。各ドラム軸29は、玉軸受34、特に軸1つ当たり2つの玉軸受を備える。しかし、玉軸受の代わりにころ軸受を設けることができ、または、駆動ドラムベース23/付勢用フォーク30によってドラム軸が回転可能に保持されるように、ドラム軸27、29を支持することができ、またはドラム軸27、29がベルトドラムを直接支持する場合、軸受なしで本発明を実施することができる。上記で、付勢手段はそれぞれのばね32を備えた付勢用フォーク30の形態であるものと記載しているが、付勢手段は、例えばドラム軸29が個々のばねによって各端部で付勢される、別の形態であることもでき、または付勢手段は板ばねを含むことができ、ならびに/または押す代わりに引くことによってドラム軸29を付勢するようにばねを配置することができる。ほとんど言及するまでもなく、付勢手段は、フォーク形状の支持部材の代わりに、プレート形状の支持部材などの異なる形状の支持部材を含むことができる。また、コンベヤベルト6に手動で張力を掛けることによって、例えば、ねじ付き軸とばね32の代わりのナットとを、または、コンベヤベルト6を取り付けるときにそれらに手動で張力を掛けるように、ドラム軸29の各端部を支持するねじ山/ナット機構を、付勢用フォーク30に設けることによって、本発明を有益に利用することができる。参照番号35は、3つの接続された部材が作成されるように切断される、プリント回路基板で形成された無線金属センサを示す。次に、このプリント回路基板は、取り付けるときに曲がって適所に入る。このことにより、部材がより少数であるのでコストの削減になり、したがってより信頼性が高い。部材のうち2つは、コンベヤベルトの上面(運搬される使用済み飲料容器を支えるように適用されたベルト部分)と付勢用フォーク30との間に配置される。第3の部材は、コンベヤモジュール1をドッキングユニット2に結合させるとき、かつ両方が互いに通信しているときの、ドッキングユニット2の送り込み制御部13の鉛直方向上方の位置で、リブ本体20に結合される。無線金属センサ35のプリント回路基板の3つの部材は、それぞれの3つの部材の周りで案内され、リブ本体20の中央から長手方向で離れる方向に面する3つの部材の面と接続された、基板のアーム形状の部材を介して互いに機械的および電気的に接続される。1つまたはそれ以上の磁石(図示なし)が、ハウジング7内に設けられた楔形の陥凹部の傾斜面である、参照番号43で示される位置で、ハウジング7の内部に結合されてもよい。この磁石は、ドッキングユニット2内に設けられる磁石と鉛直方向で整列されるであろう。磁石は任意選択であり、コンベヤモジュール1を重力のみによってドッキングユニット2に対して保持することも可能であろう。

無線金属センサ35は、電子回路、即ち2つの金属センサコイル(付勢用フォーク30にあるプリント回路基板それぞれに1つずつ)と、金属センサコイル用の発振器と、変圧器コイルと、整流器を備えた電源とを含む。ドッキングユニット2の送り込み制御部13と併せて、無線金属感知を実現することができ、それによって、コンベヤベルト6上に金属が存在するかしないか、および/またはコンベヤベルト6上に存在する金属の種類を検出してもよい。ドッキングユニット2の送り込み制御部13はまた、電子回路を、即ち変圧器コイル、センサ信号検出器を有するE級コイルドライバ、ステップ損失検出器を有するステップモータドライバ、重量計増幅器(weight scale amplifier)、マイクロコントローラ、および電源を含む。送り込み制御部13から無線金属センサ35への電力の無線伝達は、両方の変圧器コイルが合理的に整列され、近接していることを確保することによって容易になる。無線金属センサ35における発振器周波数(金属感知信号を構成する周波数)は、同じ誘導無線インターフェースを通して送り込み制御部13に伝達される。これは、発振器周波数にしたがって無線金属センサ35に変圧器コイルを搭載することによって達成される。誘導カップリングにより、この周波数を除去し、送り込み制御部13のマイクロコントローラに与えることができ、したがって、センシングコイルの近傍にある金属を検出し分類することができる。金属検出の機能性が動作できる状態にあるか否かは、金属センサ信号の周波数を監視することによって判断することができる。この周波数が閾値未満の場合、これは、コンベヤモジュール1が適正位置にないことを示唆している。したがって、コンベヤモジュール1のドッキングに失敗した場合、これは送り込み制御部13によって自動的に検出される。

図10は、図9とはわずかに異なる角度でコンベヤモジュール1の内部部材を下から見た図を示す。図10では、コンベヤモジュール1は、ベルトドラムがドラム軸27、29に取り付けられた状態で示されている。ドラム軸27の玉軸受28に取り付けられる駆動ドラム36は、ドラム軸29の玉軸受34に取り付けられる被動ドラム37よりも直径が大きい。駆動ドラム36はコンベヤモジュール1の後部を形成し、被動ドラム37はコンベヤモジュール1の前部を形成する。駆動ドラム36および被動ドラム37は中高の形状(crowned shape)を有する。したがって、ベルトドラム36、37の中高の形状と張力を掛けられたコンベヤベルト6との組み合わせにより、特にコンベヤベルト6が新品であるかまたは非常に汚染されているとき、コンベヤベルト6はベルトドラム36、37上で案内され、即ちその中央で保持される。大幅に中高の形状によって、また、組立て時間を短縮し、組立て作業者を訓練する必要性を低減することができる。各駆動ドラム36は、その内面にスプロケットを備え、スプロケット38は力受止め要素を形成し、スプロケット39は力伝達要素を形成している。スプロケット38、39は一対の円錐形状を有し、つまり、関連する駆動ドラム36に隣接した第1の部分が、ベースドラム36から離れる方向で先細になっており、第1の先細りよりも先細になっている部分に続いている。スプロケット38、39はそれぞれ、関連する駆動ドラム36と耐トルク性で接続される。ドッキングユニット2のスプロケット16から、スプロケット38によってコンベヤモジュール1に導入される(コンベヤモジュール1の外部からコンベヤモジュール1に導入される)力は、それが直接接続された駆動ドラム36を駆動する。さらに、スプロケット38はスプロケット39を介して他方の駆動ドラム36を駆動する。スプロケット38とスプロケット39との間における回転力の伝達は、スプロケット38、39がそれらの上面において歯車のような形で係合することによって実現される。ドラム軸27のV字形の配置により、スプロケット38、39はそれらの下面では互いから離れているが、上面では互いと係合する。したがって、コンベヤモジュール1およびドッキングユニット2を含むコンベヤモジュールドッキングシステムの駆動列は、(ドッキング機能によって)駆動部材および被動部材に分割される。駆動部材は、基本的に、スプロケット16がその軸15に結合されたステップモータ10によって形成される。モータ10は、ねじによってドッキングユニット2のハウジング14に結合される。被動部材は、基本的に、駆動ドラム36と、玉軸受28を介してドラム軸27に結合されたそれらのスプロケット38、39とによって形成される。

リブ本体20のドッキングユニット2に面する面には、例えば熱可塑性材料で作られた、ハウジング7が設けられる。ハウジング7は、コンベヤベルト6の間で、ドッキングユニット2に向かって突出している。さらに、ハウジング7は、コンベヤベルトループの長手方向の大きさに実質的に対応する長さと、ドッキングユニット2のベース本体の幅よりもわずかに大きい幅とを有する、長手方向形状を有する。ハウジング7は、4つの図示されるねじによってリブ本体20に結合される、実質的に長方形の表面を含む。この長方形の表面のうち、図11では2つの中央のねじの右側にある部分の形状は、ドッキングユニット2のハウジング14の上面の形状に一致する。参照番号44は、受容面8の上に位置するように適用されたドッキング領域を示す。さらに、長方形の表面においてドッキング用突出部3の遠位側にある端部には、コンベヤモジュール1の取付けおよび取外しの間、コンベヤモジュール1を保持するための握り41が設けられる。ドッキング領域44に直接隣接し、かつドッキング用突出部3の遠位側に、ドッキングユニット2の上面にある楔形の形状に基本的に対応する、実質的に楔形の陥凹部が設けられ、したがって、陥凹部は、ドッキング用突出部3から離れる方向で、ドッキング領域44に対してその奥行きが減少している。このように、コンベヤモジュール1がドッキングユニット2に載せられると、ドッキングユニット2のハウジング14の楔形の突起部は、コンベヤモジュール1のハウジング7の楔形の突出部と係合され、コンベヤモジュール1がドッキング壁9から離れる動きを停止させる取外しロック手段として作用する。コンベヤモジュール1をドッキングユニット2から取り外せるようにするためには、ドッキング用突出部3をレセプタクル4から引き出すことができるよりも前に、ドッキング用突出部3の遠位側の端部でコンベヤモジュール1を持ち上げなければならない。楔形が先細であることにより、コンベヤモジュール1が既にドッキングユニット2まで下に下げられている場合、ドッキング用突出部3がレセプタクル4に最後まで挿入される前に、コンベヤモジュール1は楔形の突出部を越えて案内される。2つのハウジング壁40は、ドッキングユニット2のベース本体の両側と接触し、そこに配置されるように、下方に延びる。このように、ハウジング壁40は、ドッキングユニット2に対してコンベヤモジュール1を横方向で心出しするように作用する。ハウジング壁40はハウジング7の長手方向全長にわたって延び、その際、中間の部材の最下部に達するように下方にアーチ状に曲がる。スプロケット38の位置に対応して、ハウジング7は、ドッキングユニットのスプロケット16がそこを介してスプロケット38にアクセス可能である、開口部42を含む。

コンベヤベルト6上の汚れが蓄積するにつれて、摩擦に起因する駆動列のブレーキトルクが増加することがある。通常はより大きい駆動トルクとブレーキトルクとの差が減少すると、モータ10はステップを飛ばすことがあり、したがって、ステップモータ10がコンベヤベルト6を駆動する能力が減少することがある。この状況は、送り込み制御部13のモータドライバによって検出され、モータ電流を増加させるとともに清掃の予備警告メッセージをアサートするのに使用される。概して言えば、清掃の予備警告メッセージはモータ負荷に基づいて決定される。具体的な検出方法は、モータ10に使用されるモータの種類に応じて決まってもよい。DCモータの場合、DCモータに供給される電流に基づいてモータ負荷を決定することができる。ステップモータの場合、ステップモータの逆起電力を測定することによって検出が容易になる。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、コンベヤモジュール1は、無線伝達領域44および/または突出部3に(もしくは概して言えば、ドッキング係合手段に)、ドッキングユニット2の導電性接点と接触するように適用された導電性の接点を設けることができる。ドッキングユニット2では、これらの接点は、受容面8またはレセプタクル4に(もしくは概して言えば、ドッキング係合手段に)設けることができる。このように、上述した無線伝送に加えて、またはその代わりに、これらの導電性接点を用いて、コンベヤモジュールとドッキングユニットとの間で電力または電気信号を伝送することができる。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、物体がコンベヤベルトから落下するのを回避するために定置のガイド壁が両側に設けられた、平坦な上面(運搬される物体を支える面)を画成する単一のコンベヤベルト6のみを提供することも可能であろう。また、この単一のコンベヤベルトの上面がU字形を画成するように提供することも可能であろう。これは、例えば、運搬方向に垂直な断面において軸がV字形(2つの場合)またはU字形(3つの場合)を描くように、ドラムが互いに対して傾斜した、2つまたは3つのベルトドラムをコンベヤベルトの各屈折端部に設けることによって、実現することができる。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、コンベヤベルト6の支持機構を異なるように構築することも可能であろう。コンベヤベルト6の各屈折端部に2つのドラム軸27、29を設ける代わりに、各屈折端部に直線のドラム軸を1つだけ設けることも可能である。かかる実施形態では、駆動ベルトドラムは、ドラム軸の1つと耐トルク性で接続することができ、そのドラム軸が次いで、例えばその中心部で駆動される。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、隣接部分の間にある継手によって駆動力が駆動ドラム軸の部分の間で伝送されるように、各屈折端部で関節接合されたドラム軸によって耐トルク性で支持される複数のベルトドラムを、コンベヤモジュールの各長手方向端部に設けることも可能であろう。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、コンベヤベルト6の駆動機構を異なるように構築することも可能であろう。スプロケットを設ける代わりに、ピニオンとチェーンの機構によって、駆動ベルトによって、またはカムベルトによって、駆動力を伝送することができる。

本発明の別の例示的な実施形態によれば、単一または複数のコンベヤベルトが、それぞれのベルトドラムおよび支持機構と併せて、コンベヤモジュールに組み込むことができるモジュールとして提供される、モジュールベルトまたはモジュラー式ベルトを提供することも可能であろう。

図面および上記説明において本発明を詳細に例証し記載してきたが、かかる例証および記載は実例または例示的なものであり制限するものではないと見なされ、本発明は開示された実施形態に限定されないものとする。特定の手段が相互に異なる従属請求項において列挙されているという事実のみによって、それらの手段の組み合わせを有利に使用できないということを示唆するものではない。

したがって、本出願人は、次の態様のうちの1つを請求する権利を明示的に留保する: 1.ドッキングユニット(2)に、特に態様13〜19のうち1つに記載のドッキングユニットに取外し可能に取付け可能である、容器回収機用のコンベヤモジュール(1)であって: 少なくとも1つのコンベヤベルト(6)と; コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に取り付けている間、コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)と係合するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュール(1)の実質的に長手方向でコンベヤモジュール(1)を当接させるように適用された、ドッキング係合手段(3)と、 ドッキングユニット(2)上に位置するように適用されたドッキング領域(44)を有し、取り付けられるときにコンベヤモジュール(1)を横方向で心出しするように適用された、ハウジング(7)とを含む、コンベヤモジュール(1)。 2.ハウジング(7)は、ドッキングユニット(2)との係合を用いて、コンベヤモジュール(1)をその長手方向に実質的に沿って取り外す動きを妨げるように適用される、態様1に記載のコンベヤモジュール(1)。 3.少なくとも1つのコンベヤベルト(6)を駆動する駆動力を受け取る力受止め要素(38)であって、ハウジング(7)の開口部(42)を通してコンベヤモジュール(1)の外側からアクセス可能である、力受止め要素(38)をさらに含む、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 4.コンベヤモジュール(1)の外側からアクセス可能である単一の力受止め要素(38)のみが設けられる、態様3に記載のコンベヤモジュール(1)。 5.コンベヤモジュール(1)は合計2つのコンベヤベルト(6)を備える、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 6.コンベヤモジュール(1)は、運搬される物体を移動させる2つのコンベヤベルト(6)のみを含む、態様5に記載のコンベヤモジュール(1)。 7.2つのコンベヤベルト(6)は、運搬方向に垂直な断面でV字形を形成するために配置される、態様5または6に記載のコンベヤモジュール(1)。 8.ドッキング係合手段はドッキング用突出部(3)を含む、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 9.コンベヤモジュール(1)をその取り付けられた位置で保持する磁石をさらに含む、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 10.コンベヤモジュール(1)は、電力を受け取り、電気信号を無線のみで送受信するように適用される、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 11.少なくとも1つのコンベヤベルト(6)は、コンベヤベルト(6)の各屈折端部でドラム(36、37)によって支持され、コンベヤベルト(6)を張力が掛かった状態で保持するために、1つの屈折端部にあるドラム(37)は付勢手段によって付勢される、先行する態様の1つによるコンベヤモジュール(1)。 12.コンベヤモジュール(1)の長手方向端部でハウジング(7)に統合された握り(41)をさらに含む、先行する態様の1つに記載のコンベヤモジュール(1)。 13.容器回収機のコンベヤモジュール(1)、特に態様1〜12のうち1つに記載のコンベヤモジュール(1)のための、コンベヤモジュール(1)を取外し可能に保持するように適用されたドッキングユニット(2)であって: コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に取り付けている間、コンベヤモジュール(1)を支持するように適用され、また、取り付けている間、コンベヤモジュール(1)を当接させるように適用された、ドッキング係合手段(4)と; コンベヤモジュール(1)が取り付けられたときに支持するように少なくとも一部が適用された受容面(8)を有するハウジング(14)とを含む、ドッキングユニット(2)。 14.ハウジング(14)は、コンベヤモジュール(1)との係合を用いて、コンベヤモジュール(1)をその長手方向に沿って取り外す動きを妨げるように適用される、態様13に記載のドッキングユニット(2)。 15.ドッキングユニットへの取付けの間、コンベヤモジュールを横方向で案内する少なくとも1つのガイド面(5)をさらに含む、態様13または14に記載のドッキングユニット(2)。 16.コンベヤモジュール(1)の少なくとも1つのコンベヤベルト(6)を駆動するために、機械的駆動力をコンベヤモジュール(1)に導入するように適用された、力供給要素(16)を駆動するモータ(10)をさらに含む、態様13〜15の1つに記載のドッキングユニット(2)。 17.モータ負荷を測定するとともに、およびモータ負荷に基づいて清掃の予備警告メッセージをアサートする検出手段をさらに含む、態様16に記載のドッキングユニット(2)。 18.コンベヤモジュール(1)をドッキングユニット(2)に対して保持する磁石をさらに含む、態様13〜17の1つに記載のドッキングユニット(2)。 19.受容面(8)のコンベヤモジュール(1)を支持している部分は、コンベヤモジュール(1)の重量力を秤量セル(12)に転送する、態様13〜18の1つに記載のドッキングユニット(2)。 20.態様1〜12の1つに記載のコンベヤモジュール(1)と、態様13〜19の1つに記載のドッキングユニット(2)とを含む、容器回収機用のコンベヤモジュールドッキングシステム。 21.態様20に記載のコンベヤモジュールドッキングシステムを含む容器回収機。 22.コンベヤモジュール(1)はドッキングユニット(2)に取付け可能であり、コンベヤモジュール(1)は、電力を受け取り、電気信号を無線で、特に無線のみで送受信するように適用される、容器回収機用のコンベヤモジュール(1)。 23.電力は誘導的に伝送され、電気信号は無線信号によって伝送される、態様22に記載のコンベヤモジュール(1)。 24.ドッキングユニット(2)は、電力を送り、電気信号を無線で、特に無線のみで送受信するように適用される、容器回収機のコンベヤモジュール(1)のためのドッキングユニット(2)。 25.電力は誘導的に伝送され、電気信号は無線信号によって伝送される、態様24に記載のドッキングユニット(2)。

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