Transport device, processing device, transport method, and processing method

申请号 JP2011189141 申请日 2011-08-31 公开(公告)号 JP2013051333A 公开(公告)日 2013-03-14
申请人 Sony Corp; ソニー株式会社; 发明人 KADOI TAKESHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a transport device which realizes a transport mechanism having multiple conveyors with a simple structure and a processing device including the transport device, and to provide a transport method of the transport device and a processing method of the processing device.SOLUTION: A transport device includes a driving source, multiple conveyors, a moving mechanism, and a transmission mechanism. The multiple conveyors are driven by the driving source and respectively transport processing objects along a first direction. The moving mechanism may move at least one conveyor, from among the multiple conveyors, along a second direction that is different from the first direction. The transmission mechanism has a clutch transmitting or blocking power from the driving source to the at least one conveyor and may transmit the power from the driving source to the multiple conveyors.
权利要求
  • 駆動源と、
    前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する複数のコンベヤと、
    前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させることが可能な移動機構と、
    前記少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能な伝達機構と を具備する搬送装置。
  • 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記駆動源は、前記伝達機構に接続された出力部材を有し、
    前記クラッチは、前記出力部材と同軸で回転するように設けられている 搬送装置。
  • 請求項1または2に記載の搬送装置であって、
    前記複数のコンベヤは、
    前記処理対象物をクランプ可能であり、前記クラッチを介して前記動力が入力される作業コンベヤと、
    前記作業コンベヤへ前記処理対象物を搬入し、または、前記作業コンベヤから前記処理対象物を搬出するコンベヤと、を有する 搬送装置。
  • 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記クラッチは、
    第1の材質を有し、前記駆動源側に接続された入力側部材と、
    前記第1の材質とは硬度の異なる第2の材質を有し、前記少なくとも1つのコンベヤに接続された出力側部材と、を有する 搬送装置。
  • 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の搬送装置であって、
    前記クラッチは、係合部材を有する入力側部材と、前記係合部材に係合可能な係合部材を有する出力側部材とを有し、
    前記入力側部材の係合部材及び前記出力側部材の係合部材のうち少なくとも一方が、ピン形状を有する 搬送装置。
  • 駆動源と、
    前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する複数のコンベヤと、
    前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの、前記駆動源からの動力の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能な伝達機構と、
    前記処理対象物に所定の処理を施す処理部と、
    前記クラッチによる前記動力の伝達の遮断時、前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させて前記処理部に配置させる移動機構と を具備する処理装置。
  • 駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、第1の方向に沿って前記複数のコンベヤにより処理対象物を搬送させ、
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達を遮断し、
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させる 搬送方法。
  • 駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、前記複数のコンベヤにより第1の方向に沿って処理対象物を搬送させ、
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達を遮断し、
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させ、
    前記移動させられた前記少なくとも1つのコンベヤが保持する前記処理対象物に所定の処理を施す 処理方法。
  • 说明书全文

    本技術は、基板の処理対象物を搬送する搬送装置、この搬送装置を備える処理装置、その搬送方法及び処理方法に関する。

    特許文献1には、実装基板の外観検査装置に関する技術が開示されている。 この装置では、基板保持部で保持された基板が、その上部に設けられたカメラにより撮影され、コンピュータによりその画像が解析されることで、基板の外観が検査される。 基板保持部の両側にコンベヤユニットが配設されている。 一側のコンベヤユニットから、基板保持部に基板が搬入され、検査後の基板が他側のコンベアユニットへ搬出される(例えば、特許文献1の明細書段落[0010]、図1参照)。

    特許文献2には、部品実装装置に関する技術が開示されている。 この装置では、コンベヤが複数に分割されている。 各コンベヤの基板の搬送方向は、この装置への搬入側(図4において右側)から搬出側(図4において左側)への方向である。 各コンベヤが、コンベヤ駆動ユニットによりその搬送方向とは直交する方向へ移動可能となっている。 これにより効率の良い基板の搬送が実現される(例えば、特許文献2の明細書段落[0042]、図4参照)。

    特開平11−160044号公報

    特開2009−253070号公報

    特許文献2に記載された搬送装置では、コンベヤ駆動ユニットにより、各コンベヤが、各コンベヤの搬送方向とは直交する方向へそれぞれ移動可能とされているため、コンベヤによる搬送のための駆動が、それぞれのコンベヤで独立せざるを得ない。 その結果、部品点数や機構数が増え、構成が複雑となっている。

    以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、簡易な構成で、複数のコンベヤを有する搬送機構を実現することができる搬送装置、この搬送装置を備える処理装置、その搬送方法及び処理方法を提供することにある。

    上記目的を達成するため、本技術に係る搬送装置は、駆動源と、複数のコンベヤと、移動機構と、伝達機構とを具備する。
    前記複数のコンベヤは、前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する。
    前記移動機構は、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させることが可能である。
    前記伝達機構は、前記少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能である。

    本技術では、伝達機構にクラッチが設けられることにより、移動機構が少なくとも1つのコンベヤを移動させた場合、駆動源からそのコンベヤへの動力の伝達が遮断される。 これにより、第2の方向に沿ってコンベヤを移動させる機能を持つ搬送装置においても、少ない駆動源で複数のコンベヤの駆動を実現することができる。 つまり、簡易な構成で、複数のコンベヤを有する搬送機構を実現することができる。

    前記駆動源は、前記伝達機構に接続された出力部材を有し、前記クラッチは、前記出力部材と同軸で回転するように設けられてもよい。 駆動源の出力部材と同軸で回転するクラッチが設けられることにより、モータからクラッチへの動力伝達時におけるメカニカルロスを抑えることができる。

    前記複数のコンベヤは、前記処理対象物をクランプ可能であり、前記クラッチを介して前記動力が入力される作業コンベヤと、前記作業コンベヤへ前記処理対象物を搬入し、または、前記作業コンベヤから前記処理対象物を搬出するコンベヤと、を有してもよい。

    これにより、搬送装置は搬入用のコンベヤを用いて、作業コンベヤへ対象物を搬入させ、または、搬出用のコンベヤを用いて作業コンベヤから対象物を搬出させることができる。 また、移動機構は、処理対象物の搬送時には、動力源の動力を作業コンベヤに伝達するように作業コンベヤを移動させ、所定対象物への処理時には、その伝達が遮断されるように作業コンベヤを移動させることができる。

    前記クラッチは、第1の材質を有し、前記駆動源側に接続された入力側部材と、前記第1の材質とは硬度の異なる第2の材質を有し、前記少なくとも1つのコンベヤに接続された出力側部材と、を有してもよい。

    第1及び第2の材質の硬度を適宜選択されることにより、入力側部材及び出力側部材の摩耗のしやすさの違いをそれぞれに持たせることができる。 例えば、入力側部材及び出力側部材のうち、メンテナンスしやすい、あるいは安価なコストでメンテナンスできる方に、軟質の材質を持たせることができる。

    前記クラッチは、係合部材を有する入力側部材と、前記係合部材に係合可能な係合部材を有する出力側部材とを有してもよい。 その場合、前記入力側部材の係合部材及び前記出力側部材の係合部材のうち少なくとも一方が、ピン形状を有してもよい。 これにより、係合部材同士の係合が容易となる。

    本技術に係る処理装置は、駆動源と、複数のコンベヤと、伝達機構と、処理部と、移動機構とを具備する。
    前記複数のコンベヤは、前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する。
    前記伝達機構は、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの、前記駆動源からの動力の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能である。
    前記処理部は、前記処理対象物に所定の処理を施す。
    前記移動機構は、前記クラッチによる前記動力の伝達の遮断時、前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させて前記処理部に配置させる。

    本技術では、移動機構が少なくとも1つのコンベヤを移動させる時は、伝達機構が、クラッチを使用することにより、駆動源からそのコンベヤへの動力の伝達を遮断する。 これにより、第2の方向に沿ってコンベヤを移動させることが可能な移動機構が設けられた処理装置においても、少ない駆動源で複数のコンベヤの駆動を実現することができる。

    本技術に係る搬送方法は、駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、第1の方向に沿って前記複数のコンベヤにより処理対象物を搬送させる。
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達が遮断される。
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤが、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動する。

    本技術に係る処理方法は、駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、前記複数のコンベヤにより第1の方向に沿って処理対象物を搬送させる。
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達が遮断される。
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤが、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動する。
    前記移動させられた前記少なくとも1つのコンベヤが保持する前記処理対象物に所定の処理が施される。

    以上、本技術によれば、簡易な構成で、複数のコンベヤを有する搬送機構を実現することができる。

    図1は、本技術の第1の実施形態に係る処理装置の例として、外観検査装置を模式的に示した平面図である。

    図2は、搬送ユニットを示す模式図であり、図1と同様に上から見た平面図である。

    図3は、駆動源付近を拡大して示す図であり、上から見た平面図である。

    図4は、クラッチの一例を示す斜視図である。

    図5は、クラッチの係合状態を説明するための図である。

    図6は、外観検査装置の動作を順に示す図である。

    図7は、本技術の第2の実施形態に係る搬送ユニットを模式的に示す平面図である。

    以下、図面を参照しながら、本技術の実施形態を説明する。

    [第1の実施形態]

    (外観検査装置の全体的構成)
    図1は、本技術の第1の実施形態に係る処理装置の例として、外観検査装置を模式的に示した平面図である。

    この外観検査装置100は、検査対象物(処理対象物)として、例えば回路基板(以下、単に基板という。)の外観を検査する装置である。 外観検査装置100は、例えば、回路配線の印刷状態、はんだの印刷状態、傷、汚れ等を検査し、あるいは、基板上の電子部品の欠品及びその電子部品の装着位置のずれ等を検査する。

    外観検査装置100は、処理部としての検査ユニット20と、搬送ユニット50(搬送装置)と、これら検査ユニット20及び搬送ユニット50を下側から支持するベースフレーム10等とを備える。 搬送ユニット50は、外観検査装置100の前方側(図1中、下側)に配置されている。 検査ユニット20は、その搬送ユニット50より後方側(図1中、上側)に配置されている。

    検査ユニット20は、上述のように基板Sの外観を検査する。 典型的には、検査ユニット20は、カメラ21と、カメラ21を所定の方向、例えば図1中のX軸方向に沿って移動させるカメラ移動機構23とを有する。

    カメラ移動機構23は、例えばボールネジ駆動機構、ベルト駆動機構、あるいはラックアンドピニオン駆動機構等により構成される。 また、検査ユニット20は、カメラ21の周囲に配置された図示しない照明装置を備えている。 この照明装置により、カメラ21による撮影に最適な、基板Sからの反射光を得ることができる。 カメラ21及びカメラ移動機構23は、後述するように、中央の作業コンベヤ32に保持された基板Sの高さ位置(Z軸方向での位置)よりも高い位置に配置されている。

    なお、検査ユニット20の背後には、この外観検査装置100を統括的に制御するコンピュータ27が設けられている。 コンピュータ27の配置は適宜変更可能である。 また、検査ユニット20は、任意の位置に配置された、ディスプレイ及び入力操作部を備えている。 これらディスプレイ及び入力操作部は、コンピュータ27に電気的に接続されている。

    (搬送ユニットの構成)
    図2は、搬送ユニット50を示す模式図であり、図1と同様に上から見た平面図である。

    搬送ユニット50は、X軸方向に沿って1列に配置された、搬入コンベヤ31、作業コンベヤ32及び搬出コンベヤ33を有する。 また、搬送ユニット50は、これら3つのコンベヤによる搬送力を発生させるための駆動を行う駆動ユニット40を有する。 駆動ユニット40は、3つのコンベヤ31〜33の配置に対して前方側に配置されている(図1も参照)。

    これらのコンベヤ31〜33は、図2中、右から左へと、つまりX軸方向に沿って基板Sを搬送するようになっている。 例えば、この外観検査装置100が他の装置とともにインラインで使用される場合、搬入コンベヤ31は、図1中、外観検査装置100の右側で隣接する当該他の装置から搬出された基板Sを受け取り、作業コンベヤ32にそれを搬入する。 搬出コンベヤ33は、作業コンベヤ32から渡された検査後の基板Sを、図1中、外観検査装置100の左側で隣接するさらに別の装置へ搬出する。

    作業コンベヤ32は、搬入コンベヤ31及び搬出コンベヤ33の間に挟まれるように配置されている。 作業コンベヤ32は、Y軸方向で配列された一対の無端ベルト321、これらの無端ベルト321を回転させる駆動プーリー323及び従動プーリー324、駆動プーリー323同士を接続する駆動シャフト325、駆動プーリー323及び従動プーリー324を回転可能に支持する一対の図示しない回転ガイドを有する。

    また、搬入コンベヤ31は、一対の回転ガイドに対応してそれらを覆うように外側に設けられたサイドガイド322と、これら一対のサイドガイド322を一体的に支持する、下方に設けられたベース板327とを有する。 これら回転ガイド及びサイドガイド322等は、公知の種々の構造を採り得る。 例えば、回転ガイドは、Y軸方向で無端ベルト321の内側にあってもよく、この場合、駆動シャフト325が回転可能に支持される。

    搬入コンベヤ31及び搬出コンベヤ33も、ここでまで説明した作業コンベヤ32の構造及び機能と、実質的に同様の構造及び機能を有する。 搬入コンベヤ31は、プーリー313、314及び無端ベルト311等を有する。 搬出コンベヤ33は、プーリー333、334、及び無端ベルト331等を有する。 以下に説明する作業コンベヤ32の構成は、搬入コンベヤ31及び搬出コンベヤ33と異なる構成である。

    作業コンベヤ32は、図示しないが、これら一対のベルト及び回転ガイドを一体的に昇降させる機構を有する。 この昇降機構は、公知の構造が採用されればよい。 例えば、昇降機構は、ベース板327(あるいはフレーム)に搭載されている。 この昇降機構により、一対のベルト及び回転ガイドが一体的に上昇して、一対の無端ベルト321とサイドガイド322の上部との間に基板Sのエッジが挟まれることで、基板Sがクランプされる。 基板Sのクランプの仕方は、このような手段によらず、適宜変更可能である。

    図1に示すように、搬送ユニット50は、作業コンベヤ32を、3つのコンベヤ31〜33による基板Sの搬送方向に直交する方向、すなわちY軸方向に沿って敷設されたガイドレール25、25に沿って移動させる移動機構55を備える。 移動機構55としては、例えばボールネジ駆動機構が用いられる。 ボールネジ駆動機構のボールネジ56が、作業コンベヤ32のベース板327の下部に回転可能に接続されている。

    移動機構55の駆動により、検査ユニット20による基板Sの外観検査の時、作業コンベヤ32が、図1及び2に示す初期位置から、後方側の検査ユニット20側へ移動して基板Sの外観の検査が開始される。

    駆動ユニット40は、駆動源となるモータ41と、モータ41からの動力の3つのコンベヤ31〜33へ伝達可能な伝達機構45とを備える。 図3は、モータ41の付近を拡大して示す図であり、上から見た平面図である。 図2及び3に示すように、伝達機構45は、モータ41の出力軸41aに設けられた駆動プーリー42、搬入側及び搬出側にそれぞれ配置された従動プーリー46、47、これら駆動プーリー42、従動プーリー46及び47に架け渡された無端ベルト44を有する。 また、伝達機構45は、駆動プーリー42の出力側に設けられたクラッチ48を有する。

    なお、図3では、作業コンベヤ32における無端ベルト321、及び伝達機構45における無端ベルト44の図示を省略している。 モータ41の出力軸41aは、駆動源の出力部材の全部または一部を構成する。 駆動プーリー42と、各従動プーリー46、47との間には、テンション用のプーリー43、43が設けられる。

    モータ41は減速機が搭載されたモータ41であってもよいし、駆動源の一部としてこのモータ41とは別に設けられた減速機が設けられてもよい。

    駆動プーリー42の出力側は、クラッチ48を介して、作業コンベヤ32の駆動シャフト325に接続されている。 図2に示すように、搬入側における従動プーリー46の出力側は、搬入コンベヤ31のプーリー313を回転させるシャフト315に接続されている。 また、搬出側における従動プーリー47の出力側は、搬出コンベヤ33のプーリー333を回転させるシャフト335に接続されている。 このような伝達機構45の構成により、1つのモータ41により、3つのコンベヤ31〜33を同期して駆動することができる。

    クラッチ48は、作業コンベヤ32への、モータ41からの動力の伝達及びその遮断を行う。 クラッチ48は、上記したように、駆動プーリー42の出力側に設けられている。 つまり、モータ41の出力軸41aと同軸で回転可能に設けられている。 このような構成によれば、モータ41からクラッチ48への動力伝達時におけるメカニカルロスを抑えることができる。

    図4は、クラッチ48を示す斜視図である。 なお、図4においても、伝達機構45における無端ベルト44及び作業コンベヤ32における無端ベルト321の図示を省略している。

    図3及び図4に示すように、クラッチ48は、駆動プーリー42に接続されたブレード形状の突起部材(係合部材)11aを有する入力側部材11と、作業コンベヤ32の駆動シャフト325に接続されたピン形状の突起部材(係合部材)12aを有する出力側部材12とを含む。 ピン形状とは、つまり、その突起部材12aがその先端に向かうにしたがって細くなる形状である。 これら突起部材11a及び12aは、例えば図5A及びBに示すように、モータ41の回転により係合し、その係合状態を保って一体的に回転する。 これにより、モータ41の動力が作業コンベヤ32の駆動シャフト325に伝達される。

    これらの突起部材11a及び12aは、互いに硬度の異なる材質を有する。 こうすることで、各突起部材11a及び12aの摩耗のしやすさの違いをそれぞれに持たせることができる。 例えば、各突起部材11a及び12aのうち、メンテナンスしやすい、あるいは安価なコストでメンテナンスできる方に、軟質の材質を持たせることができる。

    本実施形態では、出力側の突起部材12aが、入力側の突起部材11aより柔らかい材質で形成されている。 このように構成されるのは、入力側の突起部材11aが、駆動プーリー42に直結されている等の理由から、新品の突起部材11aへの交換が容易ではなかったり、あるいは、突起部材11aのコストが、出力側の突起部材12aのそれより高かったりするからである。

    なお、本実施形態において、クラッチ48は、搬入コンベヤ31より搬出コンベヤ33に近い側に配置されてもよい。 この場合、それに近いプーリー324同士を接続するシャフトが設けられ、クラッチ48はそのシャフトに接続される。

    (外観検査装置の動作)
    図6は、外観検査装置100の動作を順に示す図である。

    図6Aに示すように、搬送ユニット50の駆動ユニット40の駆動により、外部から、搬入コンベヤ31を介して、基板Sが作業コンベヤ32の位置まで搬送される。 そうすると、駆動ユニット40の駆動が停止される。

    典型的には、基板Sが、作業コンベヤ32の無端ベルト44上の所定位置まで搬送されると、図示しない機械的なストッパーに基板Sが当接して基板Sは物理的に停止する。 そうすると、その停止位置にある基板Sが図示しないセンサー(例えば光センサー)により検出され、搬送ユニット50を制御するコントローラが、この検出信号に基づきモータ41に停止信号を送ることで、駆動ユニット40の駆動が停止する。

    駆動ユニット40の駆動が停止されると、作業コンベヤ32は基板Sをクランプする。 そして、図6Bに示すように、移動機構55の駆動により、作業コンベヤ32が後方に移動して、所定の位置で停止する。 作業コンベヤ32が初期位置から後方に移動することで、作業コンベヤ32へのモータ41の動力は遮断される状態となる。

    所定の位置とは、例えば、移動機構55による所定の移動量により設定されればよい。 あるいは、所定の位置とは、検査ユニット20に設けられた静止した状態のカメラ21による撮影範囲内に、基板S上に設けられた図示しないアライメントマークが撮影されるような基板Sの位置である。

    作業コンベヤ32が所定の位置で停止すると、検査ユニット20により基板Sの検査が開始される。 コンピュータ27は、カメラ移動機構23によりカメラ21をX軸方向に沿って移動させながら、かつ、移動機構55により作業コンベヤ32にクランプされた基板SをY軸方向に沿って移動させながら、カメラ21により上部から基板Sが撮影される。 つまり、カメラ21は、基板Sに対して相対的にX−Y平面の2次元内で動きながら、基板Sを撮影する。 これにより、基板Sの検査が行われる。

    基板Sの検査が終了すると、移動機構55が作業コンベヤ32を初期位置(図6Aに示す位置)に移動させる。 作業コンベヤ32が初期位置に移動すると、クラッチ48の入力側部材11及び出力側部材12は互いに係合可能な状態となり(図3参照)、つまり、モータ41の動力が作業コンベヤ32に伝達可能な状態となる。

    ここで、本実施形態では、クラッチ48の各突起部材11a及び12aのうち一方(例えば出力側の突起部材12a)が、ピン形状に形成されている。 したがって、作業コンベヤ32が初期位置に戻る途中、ピン形状の突起部材12aと、ブレード形状の突起部材11aが同じ回転度位置に配置されていても、ピン形状の突起部材12aが、そのブレード形状の突起部材11aを(主に、モータ41のコギングトルクに抗して)押し退けることを容易にすることができる。

    図6Cに示すように、作業コンベヤ32が初期位置に戻った後、駆動ユニット40の再駆動により、各コンベヤ31〜33が作動する。 これにより、基板Sが搬出コンベヤ33を介して外部に搬出される。

    以上のように、本実施形態では、伝達機構45にクラッチ48が設けられることにより、移動機構55が作業コンベヤ32を移動させた場合、モータ41から作業コンベヤ32への動力の伝達が遮断される。 これにより、Y軸方向にコンベヤを移動させる機能を持つ装置においても、少ない駆動源でコンベヤ31〜33の駆動を実現することができる。 つまり、簡易な構成で、複数のコンベヤを有する搬送機構を実現することができる。

    [第2の実施形態]

    図7は、本技術の第2の実施形態に係る搬送ユニットを模式的に示す平面図である。 これ以降の説明では、図1及び2等に示した実施形態に係る搬送ユニット150が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。

    この搬送ユニット150では、X軸方向で実質的に中央位置に、モータ41が配置されている。 モータ41の出力軸41aには駆動プーリー42が接続されている。 駆動プーリー42の出力側には、ベベルギア145、X軸方向に沿って配置されたベベルギア付きシャフト146、及び、ベベルギア147を介して、クラッチ48が接続されている。 クラッチ48は、搬出コンベヤ33より搬入コンベヤ31に近い位置で、作業コンベヤ32の駆動シャフト325に接続されている。

    このように、ベベルギア145、147及びベベルギア付きシャフト146を用いることにより、モータ41の配置を中央に配置することができる。

    あるいは、モータ41の位置は、X軸方向の中央以外の任意の位置でもよい。 あるいは、図7に示したように、モータ41がX軸方向の実質的に中央に設けられ、図7中、2本のベベルギア付きシャフト146が左右両方向に設けられ、またそれらに対応するように2つのクラッチ48が、搬入コンベヤ31に近い側及び搬出コンベヤ33に近い側に設けられていてもよい。

    [その他の実施形態]

    本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。

    上記実施形態に係るクラッチ48では、入力側部材11の突起部材11aがブレード形状に形成され、出力側部材12の突起部材12aがピン形状に形成されていた。 しかし、これらの突起部材は、互いに係合し合った状態で一体的に回転できる形状であれば、どのような形状であってもよい。 例えば各突起部材の両方がブレード形状(板状)、ピン形状であってもよい。 また、上記実施形態では、各突起部材11a及び12aが2つずつ設けられていたが、1つずつでもよいし、3つ以上ずつ設けられていてもよい。

    クラッチは、上記した係合式の他、摩擦方式(ミクロ視では係合式と等価)、マグネット方式、電磁方式、あるいはこれらのうち少なくとも2つの組み合わせの方式等、何でもよい。

    上記実施形態では、伝達機構45の一部として無端ベルト44が設けられていたが、この無端ベルト44に代えてチェーンであってもよい。 また、伝達機構45において、上記実施形態のような駆動プーリー42、従動プーリー46、47、及び、テンションプーリー43の配置に限られず、適宜変更可能である。

    上記実施形態では、検査ユニット20におけるカメラ移動機構23によるカメラ21の移動方向は、X軸方向のみであったが、X及びY両方向の移動としてもよい。 この場合、検査ユニット20による基板Sの検査時において、移動機構55による作業コンベヤ32のY軸方向に沿った移動は必要ない。

    上記実施形態では、移動機構55が、3つのコンベヤ31〜33のうち1つのコンベヤである作業コンベヤ32を移動させ、この作業コンベヤ32にクラッチ48が設けられていた。 しかし、例えばこのような外観検査装置100あるいはこれ以外の装置において、2つ以上のコンベヤが移動可能に設けられ、これら移動可能とされた2つ以上のコンベヤにそれぞれクラッチが設けられていてもよい。

    上記実施形態では3つのコンベヤ31〜33を例に挙げたが、搬送ユニット50は、例えば搬入コンベヤ31及び搬出コンベヤ33のうちいずれか一方がない形態、すなわち2つのコンベヤがある形態でもよい。 あるいは、4つ以上のコンベヤがある搬送装置にも本技術を適用可能である。

    各コンベヤ31〜33による基板Sの搬送方向(X軸方向)と、移動機構55による作業コンベヤ32による移動方向とが直交する方向であったが、これらの方向は直交せず、斜めでもよい。 この場合、各コンベヤの外形が、図2等に示すように平面で見て概略長方形でなく、平面で見て概略平行四辺形のような形状とすることにより、そのコンベヤの斜め移動が実現される。

    処理装置として、上記の説明では、外観検査装置を例に挙げた。 しかし、処理装置として、電子部品を回路基板Sに実装する部品実装装置、回路基板Sに配線を印刷する印刷装置であってもよい。 あるいは、処理装置は、加工機、真空処理装置、露光装置等、何でもよい。

    処理対象物としては、回路基板Sに限られず、ガラス基板S、半導体基板S、金属基板Sであってもよいし、これらのような板状の製品に限られず、厚さの大きい立体的な製品であってもよい。

    以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。

    本技術は以下のような構成もとることができる。
    (1)駆動源と、
    前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する複数のコンベヤと、
    前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させることが可能な移動機構と、
    前記少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能な伝達機構と を具備する搬送装置。
    (2)(1)に記載の搬送装置であって、
    前記駆動源は、前記伝達機構に接続された出力部材を有し、
    前記クラッチは、前記出力部材と同軸で回転するように設けられている 搬送装置。
    (3)(1)または(2)に記載の搬送装置であって、
    前記複数のコンベヤは、
    前記処理対象物をクランプ可能であり、前記クラッチを介して前記動力が入力される作業コンベヤと、
    前記作業コンベヤへ前記処理対象物を搬入し、または、前記作業コンベヤから前記処理対象物を搬出するコンベヤと、を有する 搬送装置。
    (4)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の搬送装置であって、
    前記クラッチは、
    第1の材質を有し、前記駆動源側に接続された入力側部材と、
    前記第1の材質とは硬度の異なる第2の材質を有し、前記少なくとも1つのコンベヤに接続された出力側部材と、を有する 搬送装置。
    (5)(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の搬送装置であって、
    前記クラッチは、係合部材を有する入力側部材と、前記係合部材に係合可能な係合部材を有する出力側部材とを有し、
    前記入力側部材の係合部材及び前記出力側部材の係合部材のうち少なくとも一方が、ピン形状を有する 搬送装置。
    (6)駆動源と、
    前記駆動源により駆動され、処理対象物を第1の方向に沿ってそれぞれ搬送する複数のコンベヤと、
    前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの、前記駆動源からの動力の伝達及びその遮断を行うクラッチを有し、前記駆動源からの動力を前記複数のコンベヤに伝達可能な伝達機構と、
    前記処理対象物に所定の処理を施す処理部と、
    前記クラッチによる前記動力の伝達の遮断時、前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させて前記処理部に配置させる移動機構と を具備する処理装置。
    (7)駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、第1の方向に沿って前記複数のコンベヤにより処理対象物を搬送させ、
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達を遮断し、
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させる 搬送方法。
    (8)駆動源からの動力を、伝達機構を介して複数のコンベヤに供給することで、前記複数のコンベヤにより第1の方向に沿って処理対象物を搬送させ、
    前記伝達機構に設けられたクラッチを用いて、前記複数のコンベヤのうち少なくとも1つのコンベヤへの前記駆動源からの動力の伝達を遮断し、
    前記動力の伝達が遮断された前記少なくとも1つのコンベヤを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動させ、
    前記移動させられた前記少なくとも1つのコンベヤが保持する前記処理対象物に所定の処理を施す 処理方法。

    11…入力側部材 11a、12a…突起部材 12…出力側部材 50、150…搬送ユニット 20…検査ユニット 31…搬入コンベヤ 32…作業コンベヤ 33…搬出コンベヤ 40…駆動ユニット 41…モータ 41a…出力軸 45…伝達機構 48…クラッチ 55…移動機構 100…外観検査装置

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