Conveyor system

申请号 JP25150795 申请日 1995-09-28 公开(公告)号 JPH08104422A 公开(公告)日 1996-04-23
申请人 Froreich Andre Von; フォン フロライヒ アンドレ; 发明人 ANDORE FUON FURORAIHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To transfer a conveying body between conveying passages as well as to provide a plurality of conveying passages for conveying the conveying body. SOLUTION: In conveyor system 10 to be used in a medical laboratory, a conveying body on which a test tube is placed is conveyed through a first conveying passage 11 and a second conveying passage 12. Respective conveying passages 11, 12 rotationally drive a pair of endless conveying belts 48, place a conveying body on the conveying belts 48, and convey it. A specified conveying body is transferred from the first conveying passage 11 to the second conveying passage 12 by a first transfer device 52. A specified conveying body is transferred from the second conveying passage 12 to the first conveying passage 11 by a second transfer device 52. Sensors for discriminating identification codes of the conveying bodies are provided on respective transfer devices 51, 52.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 それぞれ被搬送物を保持する搬送体が搬送される第1搬送路および第2搬送路と、これら第1搬送路と第2搬送路とが隣接した部分に設けられ、これら第1搬送路と第2搬送路との間で前記搬送体を移載する移載装置とを具備し、 前記第1搬送路および第2搬送路は、 互いに平行状に設けられた複数の無端状の搬送ベルトと、 これら搬送ベルトを回転駆動する駆動手段と、 前記搬送体の搬送方向に沿って設けられたガイド部とを備えたことを特徴とするコンベヤシステム。
  • 【請求項2】 第1搬送路と第2搬送路との少なくとも一方は、各搬送ベルトを掛け回す転向ローラを両端部に備えたコンベヤ装置を複数接続してなることを特徴とする請求項1記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項3】 第2搬送路は、第1搬送路に平行状に隣接する隣接部と、この隣接部の搬送方向と交差する方向を搬送方向として隣接部の中間部から屈曲して延設された離間部とを備えたことを特徴とする請求項1または2
    記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項4】 搬送体の底面に付された識別コードを識別するセンサと、 前記移載装置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項5】 センサは、互いに平行状に配置された搬送ベルトの間を介して搬送体の底面に付された識別コードを識別することを特徴とする請求項4記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項6】 搬送体を第1搬送路から第2搬送路へ移送する第1の移載装置と、 前記搬送体を第2搬送路から第1搬送路へ移送する第2
    の移載装置とを備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項7】 第1搬送路および第2搬送路の搬送体の位置を検出して第2の移載装置を作動させる近接スイッチと読取ヘッドとを設けたことを特徴とする請求項6記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項8】 移載装置は、 一方の搬送路を移動中の搬送体に当接してこの搬送体を停止させるストッパと、 この搬送体を一方の搬送路から他方の搬送路に押動する押動体とを備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項9】 第1の移載装置には、押動体の上流側と下流側とに位置してそれぞれ第1の搬送路に突出可能なストッパが設けられ、 第2の移載装置には、押動体の上流側に位置して第2の搬送路に突出可能なストッパが設けられるとともに、前記押動体の下流側に位置して、前記第2の搬送路に常時突出した固定ストップが設けられたことを特徴とする請求項8記載のコンベヤシステム。
  • 【請求項10】 各搬送ベルトは、断面円形であることを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載のコンベヤシステム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、搬送体を搬送する複数の搬送路を備えたコンベヤシステムに関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、例えば、医薬研究所において、試料を搬送する搬送体を搬送路に沿って循環させながら、
    作業すなわち所定の操作や処置を行うコンベヤシステムが用いられている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1本の搬送路に搬送体を搬送させると、各搬送体の試料にそれぞれ種々の作業を行うことが困難である問題を有している。

    【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、それぞれ搬送体を搬送する複数の搬送路を備えるとともに、搬送体をこれら搬送路間を移動させることができるコンベヤシステムを提供することを目的とする。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】請求項1記載のコンベヤシステムは、それぞれ被搬送物を保持する搬送体が搬送される第1搬送路および第2搬送路と、これら第1搬送路と第2搬送路とが隣接した部分に設けられ、これら第1搬送路と第2搬送路との間で前記搬送体を移載する移載装置とを具備し、前記第1搬送路および第2搬送路は、互いに平行状に設けられた複数の無端状の搬送ベルトと、これら搬送ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記搬送体の搬送方向に沿って設けられたガイド部とを備えたものである。

    【0006】そして、この構成では、搬送ベルトの上に載置された搬送体は、搬送ベルトの回転駆動に伴い、ガイド部にガイドされながら、各搬送路上を搬送される。
    そして、移載装置を作動させることにより、第1搬送路と第2搬送路との間でこの搬送体が移載され、被搬送物に対する種々の作業が可能になる。 また、搬送ベルトは、互いに平行状に複数設けられているため、1本の搬送ベルトを用いる場合に比べて各搬送ベルトを曲げやすく、例えば、搬送路を約90度屈曲した搬送路が容易に構成されるとともに、これら搬送ベルト間の間隙を利用した作業が可能になる。 さらに、各搬送体は、ガイド部により案内されて安定して搬送される。

    【0007】請求項2記載のコンベヤシステムは、請求項1記載のコンベヤシステムにおいて、第1搬送路と第2搬送路との少なくとも一方は、各搬送ベルトを掛け回す転向ローラを両端部に備えたコンベヤ装置を複数接続してなるものである。

    【0008】そして、この構成では、複数のコンベヤ装置を接続して搬送路を構成することにより、種々の形態のコンベヤシステムが容易に構成される。

    【0009】請求項3記載のコンベヤシステムは、請求項1または2記載のコンベヤシステムにおいて、第2搬送路は、第1搬送路に平行状に隣接する隣接部と、この隣接部の搬送方向と交差する方向を搬送方向として隣接部の中間部から屈曲して延設された離間部とを備えたものである。

    【0010】そして、この構成では、第2搬送路の、第1搬送路に平行状に隣接する隣接部において、第1搬送路との間で搬送体の移載が容易に行われるとともに、第1搬送路から離間した離間部で、被搬送物に対する種々の作業が行われる。 また、搬送ベルトは、例えば、隣接部の一端部から、離間部を通り、隣接部の他端部を通った後、この隣接部の下側を通って隣接部の一端部に復帰するように掛け回される。

    【0011】請求項4記載のコンベヤシステムは、請求項1ないし3いずれか記載のコンベヤシステムにおいて、搬送体の底面に付された識別コードを識別するセンサと、前記移載装置を制御する制御装置とを備えたものである。

    【0012】そして、この構成では、複数の近接スイッチなどのセンサが識別した識別コードに基づき、移載装置を作動させて、一方の搬送路を搬送される搬送体が他方の搬送路に移載される。

    【0013】請求項5記載のコンベヤシステムは、請求項4記載のコンベヤシステムにおいて、センサは、互いに平行状に配置された搬送ベルトの間を介して搬送体の底面に付された識別コードを識別するものである。

    【0014】そして、この構成では、搬送体の底面に付された識別コードが容易に読み取られるとともに、搬送ベルトの間のスペースに近接スイッチおよび読取ヘッドなどのセンサを配置することにより、コンベヤシステムの小形化が可能になる。

    【0015】請求項6記載のコンベヤシステムは、請求項1ないし5いずれか記載のコンベヤシステムにおいて、搬送体を第1搬送路から第2搬送路へ移送する第1
    の移載装置と、前記搬送体を第2搬送路から第1搬送路へ移送する第2の移載装置とを備えたものである。

    【0016】そして、この構成では、第1搬送路と第2
    搬送路との間の搬送体の移動が効率良く行われる。

    【0017】請求項7記載のコンベヤシステムは、請求項第6項記載のコンベヤシステムにおいて、第1搬送路および第2搬送路の搬送体の位置を検出して第2の移載装置を作動させる近接スイッチおよび読取ヘッドを設けたものである。

    【0018】そして、この構成では、第1搬送路の特定の搬送体の位置を確認しつつ、第2搬送路から第1搬送路に自動的に円滑に当該搬送体が移送される。

    【0019】請求項8記載のコンベヤシステムは、請求項1ないし7いずれか記載のコンベヤシステムにおいて、移載装置は、一方の搬送路を移動中の搬送体に当接してこの搬送体を停止させるストッパと、この搬送体を一方の搬送路から他方の搬送路に押動する押動体とを備えたものである。

    【0020】そして、この構成では、ストッパにより搬送体を停止させた状態で、押動体を移動させることにより、一方の搬送路を移動中の搬送体が他方の搬送路に円滑に移載される。

    【0021】請求項9記載のコンベヤシステムは、請求項8記載のコンベヤシステムにおいて、第1の移載装置には、押動体の上流側と下流側とに位置してそれぞれ第1の搬送路に突出可能なストッパが設けられ、第2の移載装置には、押動体の上流側に位置して第2の搬送路に突出可能なストッパが設けられるとともに、前記押動体の下流側に位置して、前記第2の搬送路に常時突出した固定ストップが設けられたものである。

    【0022】そして、この構成では、第1の搬送路を移動する搬送体は、押動体の下流側のストッパを突出することにより選択的に停止され、押動体により第2の搬送路に移載される。 この時、押動体の上流側のストッパを突出することにより、移載中の搬送体および押動体に第1の搬送路を移動する他の搬送体が接触することが防止される。 そして、第2の搬送路を移動する搬送体は、押動体の下流側の固定ストップに当接して停止し、押動体により第2の搬送路に移載される。 この時、押動体の上流側のストッパを突出することにより、移載中の搬送体および押動体に第2の搬送路を移動する他の搬送体が接触することが防止される。

    【0023】請求項10記載のコンベヤシステムは、請求項1ないし9いずれか記載のコンベヤシステムにおいて、各搬送ベルトは、断面円形であるものである。

    【0024】そして、この構成では、各搬送ベルトを曲げやすく、各搬送ベルトが容易に傾斜あるいは湾曲して掛け回される。

    【0025】

    【発明の実施の形態】以下、本発明のコンベヤシステムの一実施の形態を図面を参照して説明する。

    【0026】図1において、10はコンベヤシステムで、
    このコンベヤシステム10は、特に、医薬研究所で使用されるもので、長楕円状をなす第1搬送路11と、平面略T
    字状をなす第2搬送路12とを備えている。

    【0027】そして、これら搬送路11,12は、図2および図10などに示す略立方体状(略四柱状)の搬送体Cを搬送するもので、この搬送体Cは、上面中央部に、
    被搬送物である試料としてのテストチューブTなどを挿入する開口部C1 が形成されている一方、下面部には、
    凹部C2 が形成されているとともに各搬送体CのIDを示す識別コードC3 が付されている。

    【0028】また、第1搬送路11は、互いに反対方向に向かう一対の搬送路を有した複数のコンベヤ装置としての直線用コンベヤ装置14と、これら直線用コンベヤ装置
    14の両端部に接続して搬送路を180度方向転換させるターン用コンベヤ装置15とにより、搬送体Cを平面状で長楕円状に循環させる搬送路を形成している。

    【0029】なお、各コンベヤ装置14,15は、フレームまたはスタンド25上に載置されている。 そして、第1搬送路11は、各コンベヤ装置14,15および図4に示す搬送路を90度方向転換させるベンド用コンベヤ装置16などの複数のコンベヤ装置14,15,16すなわち構成要素(セグメント)を組み合わせたモジュラー構造(コンポーネント構造)になっているため、コンベヤシステム10はほぼいかなる形態にも任意に構成可能になっている。

    【0030】また、第2搬送路12には、第1搬送路11に隣接する直線状の搬送路を有する第1および第2の隣接部21,22と、これら隣接部21,22の間から直交する方向に延設された略U字状の搬送路を備えた離間部23とが設けられ、搬送体Cを、第1の隣接部21から離間部23を通って第2の隣接部22に搬送するようになっている。

    【0031】また、第1搬送路11および第2搬送路12
    は、それぞれ所定の位置に、搬送体Cにより搬送されるテストチューブTに対する作業を行う処置ステーションが設けられており、さらに、第2搬送路12の離間部23では、第1搬送路11と異なる種々の作業が行われるようになっている。

    【0032】また、直線用コンベヤ装置14は、図2に示すように、搬送路の下側と両側を囲む断面略U字形の金属シート28が設けられ、この金属シート28の両側の側壁が、上側に突設されたガイド部29になっている。 そして、金属シート28の内側の、各ガイド部29の下端部に沿って、それぞれ断面略円形など一定の形状の断面を有するとともに弾性を有する無端状の搬送ベルト31が配置され、すなわち、これら2本の搬送ベルト31は、搬送路においては、同一水平面上で互いに平行に配列および案内され、駆動手段としてのモータMにより同一方向に回転駆動される。 そして、これら搬送ベルト31上に載置された搬送体Cは、搬送ベルト31により前進方向(図2に示す矢印F方向)にも後退方向にも搬送できるようになっており、コンベヤシステム10全体では、第1搬送路11ではループ状に、また、第2搬送路12では一端部から他端部まで搬送されるようになっている。 また、この状態で、ガイド部29により、搬送ベルト31と搬送体Cとが案内され、搬送路から外れないように保持されている。

    【0033】また、搬送ベルト31は、望ましくは熱可塑性ポリウレタンなどにて形成され、各コンベヤ装置14,
    15,16の搬送路の両端部すなわち始点と終点において転向ローラ33に掛け回されて方向転換されている。 すなわち、直線用コンベヤ装置14の一方の搬送路の先端部に走行してきた一対の搬送ベルト31は、まず、この搬送方向と直交する水平方向を軸方向とする径大な転向ローラ33
    により下方に向かって180度以上方向転換され、さらに、搬送路の下方の同一傾斜面上に配置された二対すなわち4個の径大な傾斜ローラ35に案内されて、隣接する他方の搬送路の下側に導かれる。 そして、一方の転向ローラ33と同軸状に配置され、かつ、反対方向に回転する他方の転向ローラ33に掛け回されて、他方の搬送路に導かれ、一方の搬送路とは反対方向に走行するようになっている。

    【0034】なお、各転向ローラ33は、比較的径寸法の大きいものを用いることにより、搬送ベルト31を屈曲する際に加わる抵抗を低減させ、これにより、小さな駆動で搬送ベルト31を回転駆動させることができる。 また、傾斜ローラ35を用いて転向ローラ33間に搬送ベルト
    31を掛け回したため、転向ローラ33に加わるモータMの駆動力を確実に搬送ベルト31に伝達し、スリップのおそれを大幅に低減できる。 さらに、傾斜ローラ35は、水平面に対して傾斜して配置したため、コンベヤシステム10
    を小形化でき、また、既存の搬送システムにも適用できる。

    【0035】一方、搬送方向に隣接する直線用コンベヤ装置14同士の間は、搬送方向に隣接する転向ローラ33間に噛合して掛け回された歯付ベルト37により、搬送路が連続するようになっている。 そして、この歯付ベルト37
    は、搬送ベルト31より幅寸法が大きく、対をなす搬送ベルト31間を覆うように掛け回されている。 また、この搬送ベルト31により搬送方向に隣接する直線用コンベヤ装置14間で駆動力が伝達され、1基のモータMで、2台あるいは3台以上複数の直線用コンベヤ装置14を駆動できるようになっている。 なお、隣接する直線用コンベヤ装置14同士の間で搬送速度が異なる場合など、トルクの伝達に障害がある位置では、歯付ベルト37は、転向ローラ
    33に自由に回転する状態で掛け回され、すなわち、いわゆるフリーホイール機構を用いて掛け回されるようになっている。

    【0036】また、ターン用コンベヤ装置15およびベンド用コンベヤ装置16は、対をなす搬送ベルト31をこれら搬送ベルト31同士の間の離間寸法を保ったまま方向転換させることにより、それぞれ搬送路を180度あるいは90度だけ水平方向に曲げるもので、図3および図4に示すように、内周側の搬送ベルト31を円弧状に案内する大ローラ41と、外周側の搬送ベルト31を案内する複数の小ローラ42とを備えている。 そして、小ローラ42は、対をなす搬送ベルト31間に所定の間隔で配置され、大ローラ41と同様に、外周側の搬送ベルト31を略円弧状に案内する。 さらに、大ローラ41の周面部には、搬送ベルト31
    を案内する溝部が形成されているとともに、外周側の搬送ベルト31の外周側には、この外周側の搬送ベルト31を案内する円弧状の案内面44を設けた案内部材45が設けられている。 また、各ローラ41,42の厚さ寸法は、搬送ベルト31の直径寸法以内であり、すなわち、各ローラ41,
    42が搬送ベルト31より上側に突出することはなく、搬送体Cは各ローラ41,42に接触せずに搬送ベルト31上を搬送されるようになっている。 なお、内周側の搬送ベルト
    31も、1個の大ローラ41に代えて、複数の小径のローラにより案内しても良い。

    【0037】一方、第2搬送路12は、各コンベヤ装置1
    4,15,16を組み合わせてなる第1搬送路11とほぼ同様に構成されているが、図5に示すように、一対の搬送ベルト48が掛け回され、この搬送ベルト48は、第1搬送路
    11の搬送ベルト31とは、基本的に、別個のモータにより別々に操作駆動されるようになっている。 そして、この第2搬送路12の搬送ベルト48も、断面円形で、対をなす搬送ベルト48は、互いに平行に、同じ方向へ直進逆進可能に走行される。 また、各隣接部21,22では、搬送ベルト48の戻り(空走行する部分)は搬送面の下で行われ搬送を行わない。 一方、離間部23では、直線用コンベヤ装置14と同様に、搬送ベルト48は2本の互いに平行な搬送路で形成される。 なお、図1に示すように、離間部23
    は、直線用コンベヤ装置14を追加して搬送距離を延長することが可能である。 さらに、この第2搬送路12も、第1搬送路11と同様に複数のコンベヤ装置を組み合わせてコンポーネント化することもできる。

    【0038】また、図1に示すように、各搬送体Cは、
    第1の移載装置51および第2の移載装置52により、これら第1搬送路11と第2搬送路12との間で所定の設定にしたがって移載されるようになっている。 なお、第1の移載装置51および第2の移載装置52はほぼ同様の構成であり、同様の部品には同じ符号を付けて表している。

    【0039】そして、第1の移載装置51は、図1、図6
    および図7に示すように、第1搬送路11と第2搬送路12
    の第1の隣接部21とが互いに平行状に隣接する部分に設けられ、第1搬送路11上の搬送体Cを第2搬送路12に選択的に移載するようになっている。 また、第2の移載装置52は、図1、図8および図9に示すように、第1搬送路11と第2搬送路12の第2の隣接部22とが互いに平行状に隣接する部分に設けられ、第2搬送路12上の搬送体C
    を第1搬送路11に移載して復帰させ、あるいは新たな搬送体Cを第1搬送路11に導入するようになっている。

    【0040】そして、各移載装置51,52は、偏心ドライブ55を設けた板状の押動体56を備えており、あらかじめ定められた特定の搬送体Cを一方の搬送路から他方の搬送路に押し出して移載するようになっている。 なお、各偏心ドライブ55を駆動して押動体56を進退させるため、
    図8に示すように、搬送路の下方に駆動機構58が備えられている。

    【0041】さらに、第1の移載装置51には、押動体56
    の搬送方向の上流側と下流側とに位置して、押動体56に連動して搬送ベルト31間から搬送路に突出するストッパ
    61,62が上下動可能に設けられており、第1搬送路11を搬送される搬送体Cは、各ストッパ61,62が下降した状態でこの第1の移載装置51を通過して搬送路を循環し、
    ストッパ62が上昇した状態で押動体56の正面側で停止され、ストッパ61が上昇した状態で押動体56上流側で停止されて搬送体C同士が離間されるようになっている。

    【0042】これに対して、第2の移載装置52では、押動体56の上流側には上下動可能なストッパ63が設けられているものの、搬送体Cが搬送路の先端から落下することがないように、押動体56の下流側には常時搬送路に突出する固定ストップ64が設けられている。

    【0043】さらに、各移載装置51,52には、それぞれセンサを構成する複数のイニシエータあるいは近接スイッチ66a 〜66f ,67a 〜67d と、読取ヘッド68,69とが設けられている。 そして、図示しない制御装置(制御ユニット)は、各近接スイッチ66a 〜66f ,67a 〜67d により、各搬送路11,12上の搬送体Cの位置を検出し、また、読取ヘッド68,69により、各搬送体Cの識別コードC3 を読み取って個々の搬送体Cを識別し、押動体56とストッパ61〜63とを制御するようになっている。

    【0044】すなわち、第1搬送路11上を移動してきた搬送体Cが、第1の移載装置51を設置した場所に進入すると、搬送方向を横切るように配列されたイニシエータまたは近接スイッチによって搬送体CのIDが識別される。 そしてこれに従って各搬送体Cの識別コードC3 に基づき第1の移載装置51が作動される。 すなわち、まず、この搬送体Cは、あらかじめ上昇していたストッパ
    61に当接して停止する。 この状態で、近接スイッチ61b
    などが、このストッパ61の上流側に停止した搬送体Cの位置を検知し、読取ヘッド68による識別コードC3 の読み取りを開始させる。 そして、この識別コードC3 により、各搬送体Cが明瞭かつ確実に識別される。 さらに、
    識別されたすなわちIDを確認された個々の搬送体C
    は、制御手段により、平行に走行している第2搬送路12
    に押し出すべきか否かが判断される。

    【0045】そして、第2搬送路12に押し出す場合には、上流側のストッパ61が下降し、搬送体Cが移動して、あらかじめ上昇していた下流側のストッパ62に当接して停止する。 また、当該搬送体Cの移動中には、近接スイッチ66c が当該搬送体Cの位置を検出し、搬送体C
    の後部に設けられた凹部C2 内にストッパ61を挿入してすぐ後に続く他の搬送体Cを係止できるようになっている。 また、当該搬送体Cが適切な位置に移動したことを近接スイッチ66d が検知し、さらに、近接スイッチ66f
    により第2搬送路12側のスペースが現在空いており、かつ、押動体56の移動中もスペースが空いたままの状態になるかを識別する。 そして、これら条件が満たされれば、偏心ドライブ55が作動され、押動体56により当該搬送体Cが第2搬送路12に移載される。

    【0046】一方、制御装置により搬送体Cはそのまま通過させると判断された場合には、両ストッパ61,62が下降し、当該搬送体Cはそのまま第1搬送路11の搬送ベルト31により搬送される。 そして、前述の場合と同様に、後続の搬送体Cを係止するために、搬送体Cの凹部C2 にストッパ61を挿入すべき位置を近接スイッチ66
    c,66e が検知する。

    【0047】また、第2の移載装置52の構成および動作も、第1の移載装置51と基本的には同様で、第2搬送路
    12から第1搬送路11へ復帰転送される搬送体Cは、下降されたストッパ63を乗り越えて第2搬送路12の第2の移載装置52内を進み、固定ストップ64に当接して停止する。 また、後続の他の搬送体Cがあれば、近接スイッチ
    67a が検知し、すぐ後に続く搬送体Cがある場合は、近接スイッチ67b が搬送体Cの位置を確認し、ストッパ63
    を搬送体Cの凹部C2 内に移動させ、後続の他の搬送体Cをブロックして押動体56の動作スペースを確保する。
    また、先行する搬送体Cが固定ストップ64に当接したことは、近接スイッチ67c が検知する。 そして、近接スイッチ67d が、第1搬送路11側にも押動体56の動作スペースが空いていて、かつ押動体56の移動中も空いたままであるかを識別する。 そして、条件が満たされた場合は、
    偏心ドライブ55が作動され、搬送体Cは第1搬送路11上に押し出される。 そして、偏心ドライブ55に設けた近接スイッチ71が偏心駆動レバーの先端位置、すなわち押動体56が操作の終了位置に移動したことを検知し、ストッパ63を下降させて後続の搬送体Cの受け入れる。

    【0048】このように、本実施の形態によれば、搬送体Cを一方の搬送路から分岐させて他方の搬送路Cに移載させることにより、一方の搬送路では受けることが不可能な操作や処置を受けさせることができる。

    【0049】また、第2搬送路12は、第1搬送路11から移載された搬送体Cを第1搬送路11に復帰させたり、新たな搬送体Cを第1搬送路11に導入でき、作業を容易にすることができる。

    【0050】なお、本発明の原理の理解のために特定の実施の形態を詳細に説明したが、本発明をこれらの要旨から逸脱することなしに別の態様で実施することも可能である。

    【0051】

    【発明の効果】請求項1記載のコンベヤシステムによれば、搬送ベルトの上に載置された搬送体を、搬送ベルトの回転駆動に伴い、ガイド部によりガイドしながら、各搬送路上を搬送できる。 そして、移載装置を作動させることにより、第1搬送路と第2搬送路との間でこの搬送体を移載して、被搬送物に対する種々の作業が可能になる。 また、搬送ベルトは、互いに平行状に複数設けたため、1本の搬送ベルトを用いる構成に比べて、各搬送ベルトを曲げやすく、例えば、搬送路を約90度屈曲した搬送路を容易に構成できるとともに、これら搬送ベルト間の間隙を利用した作業が可能になる。 さらに、各搬送体は、ガイド部により案内して安定して搬送することができる。

    【0052】請求項2記載のコンベヤシステムによれば、請求項1記載の効果に加え、複数のコンベヤ装置を接続して搬送路を構成することにより、種々の形態のコンベヤシステムを容易に構成することができる。

    【0053】請求項3記載のコンベヤシステムによれば、請求項1または2記載の効果に加え、第2搬送路の、第1搬送路に平行状に隣接する隣接部において、第1搬送路との間で搬送体の移載を容易に行うことができるとともに、第1搬送路から離間した離間部で、被搬送物に対する種々の作業を行うことができる。 また、搬送ベルトは、例えば、隣接部の一端部から、離間部を通り、隣接部の他端部を通った後、この隣接部の下側を通って隣接部の一端部に復帰するように掛け回すことができる。

    【0054】請求項4記載のコンベヤシステムによれば、請求項1ないし3記載の効果に加え、複数の近接スイッチなどのセンサが識別した識別コードに基づき、移載装置を作動させて、一方の搬送路を搬送される搬送体を他方の搬送路に自動的に移載することができる。

    【0055】請求項5記載のコンベヤシステムによれば、請求項4記載の効果に加え、搬送体の底面に付された識別コードを容易に読み取りできるとともに、搬送ベルトの間のスペースに近接スイッチおよび読取ヘッドなどのセンサを配置でき、コンベヤシステムの小形化が可能になる。

    【0056】請求項6記載のコンベヤシステムによれば、請求項1ないし5いずれか記載の効果に加え、搬送体を第1搬送路から第2搬送路へ移送する第1の移載装置と、搬送体を第2搬送路から第1搬送路へ移送する第2の移載装置とを備えたため、第1搬送路と第2搬送路との間の搬送体の移動を効率良く円滑に行うことができる。

    【0057】請求項7記載のコンベヤシステムによれば、請求項第6項記載の効果に加え、第1搬送路および第2搬送路の搬送体の位置を検出して第2の移載装置を作動させる近接スイッチおよび読取ヘッドを設けたため、第1搬送路の特定の搬送体の位置を確認しつつ、第2搬送路から第1搬送路に自動的に円滑に当該搬送体を移送することができる。

    【0058】請求項8記載のコンベヤシステムによれば、請求項1ないし7いずれか記載の効果に加え、移載装置は、一方の搬送路を移動中の搬送体に当接してこの搬送体を停止させるストッパと、この搬送体を一方の搬送路から他方の搬送路に押動する押動体とを備えたため、ストッパにより搬送体を停止させた状態で、押動体を移動させることにより、一方の搬送路を移動中の搬送体を他方の搬送路に円滑に移載することができる。

    【0059】請求項9記載のコンベヤシステムによれば、請求項8記載の効果に加え、第1の搬送路を移動する搬送体は、押動体の下流側のストッパを突出することにより選択的に停止し、押動体により第2の搬送路に移載することができる。 この時、押動体の上流側のストッパを突出することにより、移載中の搬送体および押動体に第1の搬送路を移動する他の搬送体が接触することを防止できる。 そして、第2の搬送路を移動する搬送体は、押動体の下流側の固定ストップに当接して停止し、
    押動体により第2の搬送路に移載できる。 この時、押動体の上流側のストッパを突出することにより、移載中の搬送体および押動体に第2の搬送路を移動する他の搬送体が接触することを防止できる。

    【0060】請求項10記載のコンベヤシステムによれば、請求項1ないし9いずれか記載の効果に加え、各搬送ベルトは、断面円形であるので、各搬送ベルトを曲げやすく、各搬送ベルトを容易に傾斜あるいは湾曲させて掛け回すことができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のコンベヤシステムの一実施の形態を示す上方から見た斜視図である。

    【図2】同上コンベヤシステムの直線用コンベヤ装置同士の接続部分を示す斜視図である。

    【図3】同上コンベヤシステムのターン用コンベヤ装置の斜視図である。

    【図4】同上コンベヤシステムのベンド用コンベヤ装置の斜視図である。

    【図5】同上コンベヤシステムの第2搬送路の搬送ベルトの掛け回し状態を示す説明図である。

    【図6】同上コンベヤシステムの第1の移載装置を示す斜視図である。

    【図7】同上コンベヤシステムの第1の移載装置を示す平面図である。

    【図8】同上コンベヤシステムの第2の移載装置を示す斜視図である。

    【図9】同上コンベヤシステムの第2の移載装置を示す平面図である。

    【図10】同上コンベヤシステムの搬送体を示す底面側から見た斜視図である。

    【符号の説明】

    10 コンベヤシステム 11 第1搬送路 12 第2搬送路 14 コンベヤ装置としての直線用コンベヤ装置 21 第1の隣接部 22 第2の隣接部 23 離間部 29 ガイド部 31 搬送ベルト 33 転向ローラ 51 第1の移載装置 52 第2の移載装置 56 押動体 61,62,63 ストッパ 64 固定ストップ 66a ,67a センサを構成する近接スイッチ 68,69 センサを構成する読取ヘッド C 搬送体 C3 識別コード M 駆動手段としてのモータ T 被搬送物としてのテストチューブ

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