Conveying device for display and game device using it

申请号 JP12434592 申请日 1992-04-16 公开(公告)号 JPH05293250A 公开(公告)日 1993-11-09
申请人 Namco Ltd; 株式会社ナムコ; 发明人 OGATA MITSURU; KOBAYASHI HIROYUKI; INAGAKI TOSHITAKE; MASUKO TAKASHI; TAKEUCHI HIROSHI;
摘要 PURPOSE:To provide a conveying device for game capable of optionally forming the display space of conveyed objects such as prizes, capable of satisfactorily stirring the conveyed objects conveyed endlessly, and hardly damaging the conveyed objects. CONSTITUTION:Conveyed objects for display are endlessly conveyed via a main conveyor belt 50 arranged along an endless conveyance path having multiple corner sections 19. The conveyed objects are guided and conveyed in the conveyance direction via a side conveyor belt 70 arranged to cross the conveyance face of the main conveyor belt 50 along the outside of the main conveyor belt 50.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数のコーナ部を有するエンドレス搬送経路に沿って配置された主コンベアベルトを用い、ディスプレイ用被搬送物をエンドレス搬送する主コンベア手段と、 前記主コンベア手段の外側に沿って、主コンベアベルトの搬送面と交叉するよう配置されたサイドコンベアベルトを用い、前記被搬送物を搬送方向にガイドするサイドコンベア手段と、 を含むことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項2】 請求項1において、 前記主コンベア手段は、 各コーナ部に設けられ、主コンベアベルトが掛け渡される主ベルト掛け渡し部を含み、 前記各主ベルト掛け渡し部は、 前記各コーナ部にベルト引き込み用の隙間を形成するよう対向配置された主ベルト用引き込みガイド部と、 前記主ベルト用引き込みガイド部の下方に配置され、前記主コンベアベルトが弛みが生じないよう掛け渡される主ベルト掛け渡し用ベルトガイド部と、 を含むことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項3】 請求項1,2のいずれかにおいて、 前記サイドコンベア手段は、 各コーナ部に設けられ、サイドコンベアベルトが掛け渡されるサイドベルト掛け渡し部を含み、 前記各サイドベルト掛け渡し部は、 前記各コーナ部に、被搬送物の上流側搬送方向と異なる方向にに向けベルト引き込み用の隙間を形成するよう配置されたサイドベルト用引き込みガイド部と、 前記ベルト引き込み用の隙間から引き出された前記サイドコンベアベルトが弛みが生じないよう掛け渡されるサイドベルト掛け渡し用ガイド部と、 を含み、被搬送物が各サイドベルト掛け渡し部の隙間に入り込まないよう形成されたことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記サイドコンベアベルトは、 前記主コンベアベルトの搬送面に対し、外側へ所定角度傾けて配置されたことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記サイドコンベアベルトは、 その下側側辺が、前記主コンベアベルトの搬送面より下方に位置するよう配置されたことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記主ベルト掛け渡し部及び前記サイドベルト掛け渡し部には、 前記主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトの位置ずれ防止用のアイドラが設けられたことを特徴とするディスプレイ用搬送装置。
  • 【請求項7】 ディスプレイ台上に配置され、ディスプレイ用被搬送物として景品を搬送する請求項1〜6のいずれかのディスプレイ用搬送装置と、 前記主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトを用いて攪拌搬送される景品を、プレーヤの指示に従って取り出すよう動作する景品取りだし手段と、 を含むことを特徴とするゲーム装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はディスプレイ用搬送装置及びこれを用いたゲーム装置、特にエンドレスの搬送経路に沿ってディスプレイ用被搬送物をエンドレス搬送するディスプレイ用搬送装置及びこれを用いたゲーム装置の改良に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来より、回転するディスプレイ台を景品の搬送経路として用い、拾い上げた景品を景品獲得口を介して外部へ取り出すゲーム装置が知られており、この様なゲーム装置としては、例えば特開昭62−157
    593号公報にかかる提案が知られている。

    【0003】通常この種のゲーム装置は、クレーン物と呼ばれており、透明な合成樹脂カバーの中に多数の景品を載せて回転するディスプレイ台と、いわゆるクレーンを模して作られた景品拾い上げ用のショベルと、景品を外部へ取り出すための景品獲得口とを有し、プレイヤーがクレーン始動の合図、例えばスタートボタンを押すことによってクレーンを動かし、クレーン先端のショベルで景品を拾い上げ、拾い上げた景品を景品獲得口を介して外部へ取り出すようにしたものである。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来のゲーム装置は、搬送手段として円板状の回転テーブルを使用しているため、次のような問題があった。

    【0005】景品のディスプレイ空間が、搬送手段として用いられる回転テーブルの形状に限定されてしまう。 従って、ゲーム用ハウジングの形状も、その横断面が円形または正方形状をした物に限定される場合が多いという問題があった。 特に、この様なゲーム装置では、
    横方向に広がりをもつディスプレイ用の空間を形成できないとうい問題があった。

    【0006】また、搬送経路として回転テーブルを用いた場合には、ゲーム用の景品が回転テーブルの同じ位置に載置された状態でエンドレスで搬送されることになり、回転テーブル上で景品が攪拌させることがなかった。 従って、下方に埋もれた景品を取り出そうとしてプレイヤーがクレーンを操作しても、たいていの場合これを取り出すことができず、ゲームとしての面白さが十分でなかった。

    【0007】さらに、回転テーブルを用いたゲーム装置では、回転テーブル外側に位置する景品、例えばぬいぐるみ等が、その周囲の透明樹脂カバーと接触し、次第に傷付くおそれがあるという問題があった。 特に、この様なゲーム装置では、景品をエンドレスで長時間搬送する場合が多いため、その有効な対策が望まれていた。

    【0008】本発明は、このような従来の課題に鑑みてされたものであり、その目的は、ディスプレイ用被搬送物のディスプレイ空間を任意形状に形成でき、しかもエンドレスで搬送される被搬送物を良好に攪拌でき、さらに被搬送物に傷を付けにくいディスプレイ用搬送装置及びこれを用いたゲーム装置を提供することにある。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、複数のコーナ部を有するエンドレス搬送経路に沿って配置された主コンベアベルトを用い、ディスプレイ用被搬送物をエンドレス搬送する主コンベア手段と、前記主コンベア手段の外側に沿って、主コンベアベルトの搬送面と交叉するよう配置されたサイドコンベアベルトを用い、前記被搬送物を搬送方向にガイドするサイドコンベア手段と、を含むことを特徴とする。

    【0010】ここに於て、前記主コンベア手段は、各コーナ部に設けられ、主コンベアベルトが掛け渡される主ベルト掛け渡し部を含み、前記各主ベルト掛け渡し部は、前記各コーナ部にベルト引き込み用の隙間を形成するよう対向配置された主ベルト用引き込みガイド部と、
    前記主ベルト用引き込みガイド部の下方に配置され、前記主コンベアベルトが弛みが生じないよう掛け渡される主ベルト掛け渡し用ベルトガイド部と、を含むことが好ましい。

    【0011】前記サイドコンベア手段は、各コーナ部に設けられ、サイドコンベアベルトが掛け渡されるサイドベルト掛け渡し部を含み、前記各サイドベルト掛け渡し部は、前記各コーナ部に、被搬送物の上流側搬送方向と異なる方向にに向けベルト引き込み用の隙間を形成するよう配置されたサイドベルト用引き込みガイド部と、前記ベルト引き込み用の隙間から引き出された前記サイドコンベアベルトが弛みが生じないよう掛け渡されるサイドベルト掛け渡し用ガイド部と、を含み、被搬送物が各サイドベルト掛け渡し部の隙間に入り込まないよう形成することが好ましい。

    【0012】

    【作用】以上の構成とすることにより本発明によれば、
    主コンベアベルト、サイドコンベアベルトを用いて、複数のコーナー部を有する任意形状の搬送経路を構成することができ、任意形状、特に横方向に拡がりをもつディスプレイ空間を提供することができる。

    【0013】また、主コンベア手段及びサイドコンベア手段を、請求項2、3のように構成することにより、1
    枚の主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトを用いて搬送経路を構成することができ、装置全体の簡略化、
    大幅なコストダウンを図ることができる。 特に、搬送経路を複数に分割形成する場合には、各分割区間ごとにそれぞれ独立したベルト駆動源が必要となるのに対し、1
    枚の主コンベアベルト、1枚のサイドコンベアベルトを用いて全体の搬送経路を形成することにより、使用する駆動源を少なくでき、この面からも大幅なコストダウンを図ることができる。

    【0014】更に本発明によれば、エンドレス搬送経路のコーナー部において、主コンベアベルトとサイドコンベアベルトとの協働により被搬送物が効率よく攪拌されながら搬送されることになるため、従来のターンテーブルのように、被搬送物が常に同一位置に載置された状態でエンドレス搬送されるということはなく、例えばクレーン物のゲーム機にとって極めて好適な搬送装置を構成することになる。

    【0015】特に、請求項4に記載のように、サイドコンベアベルトを、主コンベアベルトの搬送面に対し、外側へ所定度を傾けて配置することにより、主コンベアベルトによって運ばれてくる被搬送物がコーナー部で正面のサイドコンベアベルトに乗り上げるようにして攪拌搬送されるため、被搬送物をより効果的に攪拌することができる。

    【0016】特に、このようにサイドコンベアベルトを、主コンベアベルトの搬送面に対し外側へ所定角度を傾けて配置することにより、例えば箱物の被搬送物同士等がコーナー部でぶつかりあったような場合でも、後ろから押された箱物被搬送物は正面のサイドコンベアベルト上に乗り上げる用にしてその衝撃をやわらげることができるため、コーナー部における景品の損傷を大幅に低減することができる。

    【0017】更に、本発明によれば、主コンベアベルトの外側に沿って、サイドコンベアベルトを配置しているため、搬送経路上をエンドレス搬送されている被搬送物が側壁に触って損傷することが少なくなる。

    【0018】特に、請求項5に示すよう、サイドコンベアベルトの下側側辺が主コンベアベルトの搬送面より下側に位置させることにより、例えば被搬送物として板チョコレート等の板物を搬送する場合でも、サイドコンベアベルトはこの様な被搬送物に対して確実に作用し、被搬送物を傷付けることなくガイド搬送することが可能となる。

    【0019】

    【実施例】次に本発明の好適な実施例を、図面に基づき詳細に説明する。

    【0020】図1には、本発明が適用されたいわゆるショベル型のゲーム装置が示されている。

    【0021】実施例のゲーム装置は、横長のハウジング10を有する。 このハウジング10は、下方が不透明のハウジング本体12と成っており、その上方には正面及びその両側面が透明窓14で囲まれたディスプレイ空間16が形成されている。

    【0022】ディスプレイ空間16内において、ハウジング本体12の上面中央部に横長の仕切台48が設けられ、前記仕切台48上には、ハウジング本体12の正面に向けて図2に示すショベルロボット20が取り付けられている。

    【0023】前記仕切台48の周囲には、横長のほぼ長方形状をした搬送台18が設けられている。 この搬送台18を用い、縫いぐるみやチョコレート等の各種景品がエンドレスで搬送され、プレーヤはその様子を透明窓1
    4を介して見ることができるようになっている。

    【0024】前記ショベルロボット20の両側には、搬送台18上を搬送される景品拾い上げ用の一対のショベルアーム22,22が設けられている。 前記一対のショベルアーム22,22の外方に隣接して、前記ディスプレイ空間16内には景品取出機構30,30が設けられており、ショベルアーム22で拾い上げられた景品を、
    一定の条件の下でハウジング本体12の側面に設けられた取出口40へ向け送り出すようになっている。

    【0025】前記取出機構30は、景品取出口40へ向けて配置された固定テーブル32と、この固定テーブル32上を所定の範囲で前進後退の往復移動するスライドテーブル34と、ショベルアーム22から落とされた景品をスライドテーブル34上に導く傾斜板36とを含む。

    【0026】ショベルアーム22が、拾い上げた景品を傾斜板36上に落下させると、この景品はスライドテーブル34上まで転がり落ち、この景品はスライドテーブル34の移動に従って往復移動することになる。 ところが、取出機構30の後方には、景品押出部として機能するバックウオール38がある。 よって、スライドテーブル34に景品が載っている部分がバックウオール38に向かって移動する場合、スライドテーブル34自体は何ら拘束なく移動できるが、その上に載っている景品はバックウオール38によって進行が妨げられ、その結果、
    景品はスライドテーブル34に対し相対的にバックウオール38から離れる方向、すなわち、景品取出口に近付く方向に移動する。 ショベルアーム22によって次々と別の景品がスライドテーブル34上に運ばれると、順次前述した作業が繰り返して行われ、初めにスライドテーブル34上に載せられた景品は徐々に前方へ出されていき、一旦スライドテーブル34から固定テーブル32上に落ちた後、景品取出口40へ向け送り出される。

    【0027】図3には、前記取出機構30から景品取出口40にかけての断面概略が示されている。 前記景品取出口40は、ハウジング本体12の全面に設けられた景品取出用ハウジング42の前面に設けられている。 前記景品取出ハウジング40の上方には、固定テーブル32
    へ向け景品獲得口44が開口形成されている。 この景品獲得口44は、通常は蓋板46で塞がれ、固定テーブル32から景品Pが取出ハウジング42内へ落下しないようになっている。

    【0028】前記蓋板46は、その下端を回動中心として、図中一点鎖線で示すよう景品獲得口44を塞ぐ位置と、図中実線で示すよう固定テーブル32に対する景品案内部として機能する位置との間で回動可能に形成されている。 そして、プレーヤーがゲームを開始すると、図示しない駆動源によって蓋板46は図中一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで回動し、固定テーブル32
    の先端から落ちてくる景品Pを取出ハウジング42内へ落下させるガイド板として機能するようになる。 また、
    ゲーム中にプレーヤーがハウジング10を故意に揺動させ、固定テーブル32上の景品Pを取出ハウジング42
    へ向け落下させようとした場合には、取出ハウジング4
    2内に設けられた振動検知センサー47がこれを検知し、蓋板46を図中実線で示す位置から強制的に図中一点鎖線で示す位置まで回動させ、景品獲得口44を閉じてしまうように形成され、不正なゲームを未然に防止するようになっている。

    【0029】また、ゲームが終了した時点でも、この蓋板46は同様に図中実線で示す位置から図中一点鎖線で示す位置まで回動し景品獲得口44を塞ぐように形成されている。

    【0030】このように、実施例のゲーム装置では、プレーヤーがコイン投入口24に所定のコインを投入することでゲームが開始され、蓋板46が図3において図中一点鎖線で示す位置から図中実践で示す位置まで回動する。 そして、プレーヤーが搬送台18上を搬送されてくる景品を見ながら、所定のタイミングでボタン26を操作することにより、ショベルアーム22が景品の拾い上げるショベル動作を行い、景品の拾い上げに成功した場合には、その景品を傾斜板36上に落下させる。 この景品は、前述したように取出機構30によって随時前方に押出され、固定テーブル32の先端から蓋板46を介し取出ハウジング42に落下するようになる。 このようにして、プレーヤーは、搬送台18上に搬送されてくる景品を取り出すことができるようになっている。

    【0031】本実施例の特徴の1つは、ハウジング本体12上のディスプレイ空間16内に設けられた搬送台1
    8にある。 以下にその構成を詳細に説明する。

    【0032】図4、図5には、実施例の搬送台18の構成が概略的に示されている。 なお、図中矢印Aは、ゲーム機の正面方向を表している。

    【0033】図4に示すよう、実施例の搬送台18は、
    仕切台48の周囲を取り囲むよう横長に配置された主コンベアベルト50を含み、この主コンベアベルト50を図中矢印で示す方向に移動することによって、縫いぐるみ、チョコレートその他各種景品をエンドレス搬送するようになっている。

    【0034】さらに、図5に示すよう、主コンベアベルト50の外周に沿って、主コンベアベルト50の搬送面と交差するようサイドコンベアベルト70が配置され、
    主コンベアベルト50によって搬送される景品を搬送方向にガイドするようになっている。

    【0035】このように、主コンベアベルト50と、サイドコンベアベルト70とを組合わせて用いることにより、主コンベアベルト50の外周側で搬送される景品の損傷を低減することができる。

    【0036】特に、実施例においては、前記主コンベアベルト50及びサイドコンベアベルト70の移動速度はほぼ同じに設定されている。 これにより、主コンベアベルト50の外周側に位置する景品Pは、サイドコンベアベルト70により同じ速度でガイド搬送され、外周側に位置する景品の損傷をより低減することができる。

    【0037】図6には、図4に示す搬送台A−A断面の概略が示されている。

    【0038】前記主コンベアベルト50は、その搬送経路に沿って配置された金属製の主搬送フレーム52上をスライド移動し、景品Pを搬送するように形成されている。 前記サイドコンベアベルト70は、主コンベアベルト50に対し、外方に所定角度、実施例では垂直方向に対し外側にθ=25度傾くように配置されている。 そして、このサイドコンベアベルト70の下方側辺は、主コンベアベルト50の搬送面より下側に潜り込むように形成され、例えば板チョコレート等の薄板状景品もサイドコンベアベルト70によって確実にガイド搬送できるようにされている。

    【0039】前記サイドコンベアベルト70の裏面側には、金属製のサイド搬送フレーム71が設けられており、サイドコンベアベルト70はこの搬送フレーム71
    上をスライド移動するように形成されている。

    【0040】特に、主コンベアベルト50に対し、サイドコンベアベルト70を外方へ傾けて配置することにより、主コンベアベルト50の外周側に位置する景品P
    が、サイドコンベアベルト70に押し付られたとしても、その押し付けは分散されるため、外周側に位置する景品の損傷をこの面からも低減することができる。

    【0041】また、前記主搬送フレーム52と、サイド搬送フレーム71との間には、その全周に亘って、あるいはその一部にゴミ除去用の隙間54が形成され、例えば縫いぐるみ等から落ちる埃がこの隙間54を介して外部へ落下除去されるようになっている。

    【0042】また、実施例の搬送台18のように、搬送系を主コンベアベルト50とサイドコンベアベルト70
    とで構成することにより、搬送経路の各コーナー部19
    において、両コンベアベルト50、70の協働により、
    景品の撹拌を効果的に行うことができる。

    【0043】特に、実施例では、各コーナー部19が9
    0度をなすように形成されている。 このため、多量の景品が積層状態で搬送されている場合には、主コンベアベルト50の方向転換による撹拌と、サイドコンベアベルト70の方向転換による撹拌が同時に行われ、しかもこれら両コンベアベルト50、70の撹拌がほぼ同時に相互に作用しあいながら行われるため、コーナー部19での景品の横方向、上下方向への攪拌が効果的に組み合わされて行われることになる。

    【0044】また、サイドコンベアベルト70を主コンベアベルト50に対し、外方へ所定角度傾けることにより、各コーナー部19における景品の損傷をより低減することができる。

    【0045】図7には、この様子が示されている。

    【0046】例えば、図7(A)に示すよう、主コンベアベルト50により箱型、角型の景品P1,P2が連続して搬送されてくると、最初に搬送されてくる景品P1
    は図7(B)に示すようコーナー部19においてその搬送速度が低下し、後方から搬送されてくる景品P2と衝突する。 この時、図7(C)、(D)に示すよう、サイドコンベアベルト70が外方へ傾斜するように配置されるため、衝突された景品P1はサイドコンベアベルト7
    0上に乗り上げるようにしてそのショックが和らげられ、方向転換しながら搬送されていくことになる。 このようにして、実施例の搬送台18によれば、各コーナー部19における景品Pの損傷を低減することができ、特に箱方の景品が後ろから衝突してくる景品とサイドコンベアベルト70との間に挾まって変形し損傷するというような事態の発生を効果的に防止することができる。

    【0047】このようにして、本実施例の搬送台18によれば、景品Pをできるだけ傷つけることなく長期間エンドレスで搬送し続けることができ、特に、搬送経路のコーナー部19では、搬送される景品Pの撹拌混合を効果的に行うことができ、搬送経路上における景品Pの配置がその都度異なったものとなる。 従って、プレーヤーは一周毎に撹拌混合され位置を変えてくる景品を見ながら、最適タイミングでプレーボタン26を押しショベルアーム22で景品を拾い上げることができるため、クレーンゲームとしての面白さが飛躍的に高まることになる。

    【0048】特に、実施例の搬送台では景品の損傷が小さくなるため、プレーヤーは損傷が少ない良い状態の景品Pを手に入れることが可能となる。

    【0049】次に、前記主コンベアベルト50及びサイドコンベアベルト70の具体的な構成を詳細に説明する。

    【0050】実施例の主コンベアベルト50は、1枚のエンドレスの帯状のコンベアベルトとして形成され、図4に示す各コーナ部19において、図8,図9に示す主コンベアベルト掛渡し部51に掛渡され、さらに直線搬送経路途中において、図11に示すテンション付加用ベルト掛渡し部53に掛渡されている。

    【0051】図8,9には、各コーナ部19に設けられた主コンベアベルト掛渡し部51の構成が示されている。 なお、説明を簡単にするために、主コンベアベルト50および主コンベアベルト掛渡し部51以外の部材は省略されている。 さらに、図8では、視覚的理解を容易にするため、隙間58の真下に位置するローラ60等を横方向にずらして図示している。

    【0052】実施例の主コンベアベルト掛渡し部51
    は、各コーナ部19にベルト引込み用の微小な隙間58
    (搬送方向に対し45度で交叉する隙間)を形成するよう対向配置された主ベルト用引き込みガイド部56,5
    6と、前記ガイド部56,56の下方に前記主コンベアベルト50が弛みを生じないよう掛渡されるよう配置された主コンベアベルト用掛渡しローラ60とを含む。 このような主コンベアベルト掛渡し部51が、図4に示す各4つのコーナ部19にそれぞれ設けられ、主コンベアベルト50が長方形状に掛渡されるように構成されている。

    【0053】そして、4個のコーナ部19に設けられた主コンベアベルト掛渡し部51の1つに、図8において一点鎖線で示す駆動モータ62が連結され、ローラ60
    を回転駆動するようになっている。 これにより、主コンベアベルト50はモータ62を駆動源として図中矢印方向へ移動することになる。

    【0054】このとき、モータ62に直結されたローラ60と、主コンベアベルト50との間の抵抗が小さいと、駆動ローラ60が空回りするだけで効率良くコンベアベルト50を駆動できない。 このため、実施例では図9に示すようクリップ64が用いられる。 このクリップ64は、主コンベアベルト50が掛渡された駆動ローラ60の外周に着脱自在に取り付けられ、コンベアベルト50を駆動ローラ60に圧着するものである。

    【0055】図10には、その断面構造が概略的に示されている。 クリップ64は、軸64aを回動中心としてローラ60を挾むよう付勢力が与えられており、その3
    ヵ所に設けられた圧着ローラ64bにより主コンベアベルト50を駆動ローラ60に圧着するように構成されている。 これによりモータ62の回転駆動力は、ローラ6
    0を介し確実に主コンベアベルト50に伝達され、主コンベアベルト50を図中矢印方向へ効率的に移動させることができる。

    【0056】なお、前記クリップ64は、主コンベアベルト50のほぼ中央位置においてローラ60を挾み込むよう位置固定されることが好ましく、このためクリップ64の先端には位置決め用の凸部65が設けられ、これが搬送台18の下方に形成された位置決め固定フレーム66の凹部66aと係合位置決めされるようになっている(図9参照)。

    【0057】また、図9に示すよう、各コーナ部19に設けられた主コンベアベルト掛渡し部51には、主コンベアベルト50に位置ずれが生じないよう、位置決め用のアイドラー68が設けられている。 このアイドラー6
    8は、主コンベアベルト50が1方へずれようとした場合にテンションを加え、本来の位置へ復帰させる用に動作するものである。

    【0058】図11には、図4に示す隙間19の裏面側に設けられた、テンション付加用ベルト掛渡し部53の構成が示されている。 このテンション付加用ベルト掛渡し部53は、移動経路途中にベルト引込み用の微小な隙間59(搬送方向に対し90度で交叉する隙間)を形成するよう対向配置された主ベルト用引き込みガイド部5
    6,56と、前記ガイド部56,56の下方に配置され前記主コンベアベルト50が弛みを生じないよう掛渡されるテンションローラ61とを含み、テンションローラ61の両端には、ウエイト63が取付け固定されている。 従って、主コンベアベルト50には、ウエイト63
    によって規定される適切なテンションが与えられながら、搬送経路のどの位置においても撓みなどを発生させることなく、図中矢印方向へ向け駆動されることになる。

    【0059】なお、図8,9,11に示す実施例では、
    コンベア用引き込みガイド部56を専用に設けた場合を例にとり説明したが、図6に示す主搬送フレーム50の端部を外側に折り曲げ、これをガイド部56として用いてもよい。

    【0060】次にサイドコンベアベルト70の構成を詳細に説明する。

    【0061】実施例のサイドコンベアベルト70は、1
    枚のエンドレスの帯状のコンベアベルトとして形成され、図5に示すよう、各コーナ部19においてサイドコンベアベルト掛渡し部72に掛渡され、さらに移動経路途中において、サイドコンベアベルト駆動部82に掛渡され、図中矢印方向へ移動するように駆動されている。

    【0062】図12には、各コーナ部19に設けられたサイドコンベアベルト掛渡し部72の構成が示されている。 なお、説明を簡単にするために、サイドコンベアベルト75およびサイドコンベアベルト掛渡し部72以外の部材は省略されている。

    【0063】実施例のサイドコンベアベルト掛渡し部7
    2は、各コーナ部19にベルト引込み用の微小な隙間7
    4を形成するよう配置されたサイドベルト引き込みガイド部76と、前記隙間74からサイドコンベアベルト7
    0を裏面側へ引き出すようにして掛渡すサイドコンベアベルト用掛渡しローラ78とを含む。 前記各掛渡しローラ78は、サイドコンベアベルト70を、その上流側の搬送経路とは直交する方向にかつ下流側のサイドコンベアベルト70の搬送方向とをほぼ同方向となるようにサイドコンベアベルト70を隙間74から引き出しかつ掛渡すように形成されている。

    【0064】以上の構成とすることにより、図5に示すよう、各コーナ部19においてサイドコンベアベルト7
    0の隙間74は、上流側のサイドコンベアベルト70の搬送方向と直交するように開口するため、この隙間74
    に景品,特に薄板状の景品が詰まるような事態を確実に防止することができる。

    【0065】なお、図12に示す実施例では、サイドコンベア用引き込みガイド部76を専用に設けた場合を例にとり説明したが、図6に示すサイド搬送フレーム71
    の端部を外側に折り曲げ、これを引き込みガイド部76
    として用いてもよい。

    【0066】さらに、図12に示すよう、サイドコンベアベルト掛渡し部72には、サイドコンベアベルト70
    の搬送位置の位置ずれを防止するアイドラー80が設けられている。 実施例では、サイドベルト用引き込みガイド部76が外側に倒れるように傾斜を付けて配置されているため、サイドコンベアベルト70はそのテンションにより下方に位置ずれしやすい。 このためアイドラー8
    0は、隙間74から引き出されたサイドコンベアベルト70の下辺側にテンション加えるように形成され、サイドコンベアベルト70が下方に位置ずれした場合にはテンションを与え元の正常な位置に復帰させるよう作用している。

    【0067】図13には、サイドコンベアベルト駆動部82の詳細が概略的に示されている。 なお、ここにおいても理解を容易にするために、サイドコンベアベルト7
    0とサイドコンベアベルト駆動部82以外の部材は省略して図示されている。

    【0068】実施例のサイドコンベアベルト駆動部82
    には、サイドコンベアベルト引き込み用の微小な隙間8
    4を形成するよう対向配置されたコンベアベルト用引き込みガイド部86,86と、この隙間84を介してその裏面側に引き出されたサイドコンベアベルト70が掛渡される駆動ローラ88,ガイドローラ90,テンションローラ92とを含む。 前記駆動ローラ88は、図示しないモータにより図中矢印方向へ回転駆動され、サイドコンベアベルト70へ図中矢印方向へ向けた駆動力を与える。 このとき、サイドコンベアベルト70が、駆動ローラ88との間で滑りを生じないよう、駆動ローラ88には、その巻き付けられたサイドコンベアベルト70の外方から図9,図10に示すものと同様な構造のクリップ64が着脱自在に装着されている。

    【0069】さらに、サイドコンベアベルト70に弛みが生じないよう、テンショローラ92は、図示しないスプリングによってサイドコンベアベルト70に常に矢印方向へテンションを与えている。 これにより、駆動ローラ88により駆動されるサイドコンベア70は、その移動経路のいずれの位置においても撓みを生じることなく、図中矢印方向へ駆動されることになる。

    【0070】なお、実施例ではサイドベルト用引き込みガイド部86,86を専用に設けた場合を例にとり説明したが、図6に示すサイド搬送フレーム71に隙間84
    に相当するスリットを設け、そのスリット端部を裏面側に折り曲げるようにしてガイド部86,86として用いるように形成してもよい。

    【0071】次に、前記ショベルロボット20の構成を詳細に説明する。

    【0072】図1に示すよう、このショベルロボット2
    0は、ディスプレイ空間16の中央に設けられた仕切台48上に正面に向けて取り付けられている。

    【0073】図2は、このショベルロボットの外観斜視図である。 このショベルロボット20の左右両側には、
    前述したよう左右一対のショベルアーム22,22が取り付けられ、対応するプレーボタン26を操作することにより、該プレーボタン26に対応したショベルアーム22が搬送台18上を搬送される景品の拾い上げ取り出す動作を行う。 この左右一対のショベルアーム22,2
    2の構成はいずれも同一であるので、以下右側のショベルアーム22を例にとりその構成を説明する。

    【0074】図14には、前記ショベルアーム22の具体的な構成が示されている。

    【0075】このショベルアーム22は、弾性変形可能に形成されたバケット100と、前記バケット100の上方を傾動制御可能に支持し、搬送台18の搬送経路(主コンベアベルト50の搬送経路)と交叉する方向から所定の付勢力で前記バケット100を前方に傾動させ景品を拾い上げるショベル動作をさせるバケット駆動手段110とを含む。

    【0076】前記バケット100は、少なくともその先端すくい上げ部102が所定の剛性を持ち、かつ一定の範囲で弾性変形可能に形成すれば良く、このため実施例では、弾力性のある樹脂で形成されている。

    【0077】また、前記バッケト駆動手段110は、バケット100のショベル動作を、搬送方向に対し一定の角度で交叉する方向から行うより形成すればよく、本実施例では、搬送方向に対し直交する方向から前記ショベル動作を行うように形成されている。

    【0078】本実施例の特徴は、前記ショベル動作を、
    バケット100の前方に向けた傾動付勢状態を保ったままで、バケット100の傾動中心104を下方に移動させながら行うことにある。 これにより、バケット100
    はその形状を弾性変形させながら景品の下方に回り込むようなる。

    【0079】図19,図20には、このショベル動作の具体例が概略的に示されている。

    【0080】例えば、図19(A)に示すよう、搬送経路50上に景品P1,P2,P3が横方向に並んだ状態で搬送されて来る場合を想定する。 この場合には、図1
    9(B)に示すよう、バケット100に前記ショベル動作を行なわせると、バケット100の先端すくい上部1
    02が景品P3の下側に簡単に回り込み、景品P3の拾い上げを行うことができる。

    【0081】これに対し、図20(A)に示すよう、景品P3の隣に、さらに景品P4が並んだ状態で搬送されてくる場合を想定すると、この場合にはバケット100
    に前記ショベル動作を行わせてもその先端すくい上部1
    02は景品P4の側面にぶつかりこれをすくい上げることはできない。

    【0082】これに対し、本実施例のように、図20
    (A)の状態から、前記ショベル動作を、バケット10
    0の矢印方向への付勢状態を保ったまま、さらに図20
    (B)の状態に示すよう、バケット傾動中心104を下方に移動させることにより、バケット100は、その先端すくい上げ部102の形状を変形させながら景品P4
    の下側に回り込みこれをすくい上げることができる。

    【0083】このように本実施例によれば、バケット1
    00のショベル動作を、図20に示すように、バケット100の傾動中心100を下方に移動させながら行うことにより、従来のショベルアーム22では拾い上げることができなかった景品P4をも確実に拾い上げることができ、クレーンゲームとしての面白さを高めることができる。

    【0084】図14に示すよう、前記バケット駆動手段110は、バケット100への上側を傾動制御可能に支持するバケット傾動駆動部140と、前記バケット傾動駆動部140を景品の搬送方向と直交する方向から所定軌跡を描きながら昇降させるバケット昇降駆動部112
    とを含む。

    【0085】前記バケット昇降駆動部112は、ロボット本体20aの側面に取付け固定されたモータ113
    と、このモータ回転軸113aに取付け固定されたアームクランク114と、このアームクランク114の先端に回動自在に支持されアームクランク114の回転運動を上下運動に変換するアームリンク116と、一端がロボット本体20aの側面に回動自在に支持され前記アームリング116により前記バケット駆動部140を昇降駆動するアーム機構118とを含む。

    【0086】前記アーム機構118は、一端がロボット本体20aの側面に固定軸120aを介し回動自在に軸支され、他端が前記バケット傾動駆動部140の側面に固定軸120bを介し回動自在に軸支された一対の平行アーム120,120と、各平行アーム120,120
    間に掛け渡されバケット傾動駆動部140を上方に持ち上げるための補助付勢力を与える一対のスプリング12
    2,122とを含む。

    【0087】以上の構成とすることにより、モータ11
    3を図中時計方向へ回転駆動することにより、その回転運動は、アームリンク116により上下方向への運動に変換され、バケット傾動駆動部140,バケット100
    を、景品の搬送方向と直交する方向から所定軌跡を描きながら昇降移動させることができる。 このとき、前記平行アーム120の移動角は、垂直位置を0度とすると0
    〜120度の範囲となるように形成されている。

    【0088】特に、前記アーム機構118に、スプリング122を設けることにより、バケッド傾動駆動部14
    0,バケット100の重量の一部をスプリング122で分担することができ、バケット100の昇降駆動に要するモータ113の出力を低減することができる。

    【0089】図21ないし図24には、モータ113を回転させた場合の一連の昇降動作が示されている。 同図に示すようモータ113を駆動しアームクランク114
    を時計方向へ一回転させることにより、所定の軌跡に沿ってバケット100を昇降させることができる。

    【0090】なお、この昇降動作途中、特に下降動作の途中でバケット100あるいはその他の部材が何かの障害物に当たり、その下降動作が妨げられた場合に、機械的な衝撃から機構を保護するための対策が、アームリンク116とアームクランク114との連結部に施されている。

    【0091】図15には、その具体的な構成が概略的に示されている。 前記アームクランク軸114aに対する、アームリンク116の連結部は長孔124として形成され、クランク軸114aがこの長孔124内を移動可能に形成されている。

    【0092】さらに、アームリンク116の端部とアームクランク114との間には、断面L字状のバランスリンク126が取付け固定され、スプリング138を用いてアームリンク116を図中左方向へ付勢するよう構成されている。 すなわち、断面L字状のバランスリンク1
    26の一方の板部128は、挿通孔132を介して前記クランク軸114aと回動可能に係合されている。 他方の板部130とアームリンク116の端部との間には、
    前記スプリング138を介在させた状態でボルト134
    が挿通され、ボルト134の端部にナット136が螺合されている。 すなわち、前記ボルト134は、アームリンク116端部に頭部134aが固定され、ネジが切られたロッド部134bは板部130の挿通孔130aに移動自在に挿通され、ロッド部134bの先端に螺合されたナット136により抜け止めされている。

    【0093】これにより、昇降駆動部112の下降動作が何らかの原因で妨げられた場合には、スプリング13
    8の付勢力に抗して、長孔124の距離分だけアームリンク116が逃げ、その衝撃を和らげることができる。
    そして、下降の障害が除去されると、スプリング138
    の付勢力により、アームリンク116は図15における左方向へ移動し通常の状態に復帰する。 このとき、平行アーム120の逃げの角度は、垂直を0とすると、90
    度〜120度の範囲となるように形成されている。

    【0094】また、図14に示すよう、アームクランク114の周囲には2個のマイクロスイッチSW1,SW
    2が設けられている。 これらはいずれもアームクランク114の通過によりオン,オフされるものである。 マイクロスイッチSW1は、バケット100の回動中心10
    4を最上部まで昇降させた状態(上死点という)を検出する位置に設けられる。 マイクロスイッチSW2は、バケット100の回動中心104が最下点にくる位置(下死点という)より幾分手前の位置でアームクランク11
    4の通過を検出するように配置されている。

    【0095】次に、この昇降駆動部112のアーム機構118の先端に取り付け固定されたバケット傾動駆動部140の説明を行う。

    【0096】図16には、バケット傾動駆動部140の構成が概略的に示され、図17には、図16の機構をその左側から見た状態が概略的に示されている。

    【0097】このバケット傾動駆動部140は、駆動部本体142に取り付け固定されたモータ144と、このモータ出力軸144aに一端側が取り付け固定されたバケットクランク146と、このクランク軸146aに対し一端側が長孔149を介し回動自在に係合固定されたバケットリンク148と、クランク軸146aとバケットリンク148との間に掛け渡され両者の間に引っ張り力を発生させるスプリング150とを含む。 そして、このモータ144を回転駆動すると、その回転出力はクランク146を介して円運動に変換され、この円運動はバケットリンク148を介し上下運動に変換される。

    【0098】バケットリンク148の先端側には、バケットステー152の一端が軸150aを介し回動自在に軸支されている。 このバケットステイ152は、バケット100の回動中心104に位置する回転軸154を介し、駆動部本体142へ回動自在に軸支されている。 バケットステ−152は、3つの部材152a,152
    b,152cを用いて一体的に形成され、その一端側を構成する部材152aがバケットリンク148と回動自在に軸支されている。 このバケットステー152の他端側を構成する部材152b,152cは、断面コ字状に形成されたステイ連結部156を軸158を介し支持固定している。 ステイ連結部156は、バケット100と一体的に取り付け固定されている。

    【0099】従って、モータ144を回転駆動することにより発生するクランク146の回転運動は、バケットリンク148により上下運動に変換され、傾動中心10
    4を中心としてバケット100を矢印200、300に示す方向に傾動制御をすることになる。 特に、クランク146が、図16に示すよう、12時の位置にある場合には、バケットリンク148は上方に持ち上げられているため、バケット100を図中実線で示す位置に姿勢制御することになる。

    【0100】そして、バケットクランク146が12時の位置から時計方向に回転運動を開始し6時の位置に来るまでの間、バケットリンク148は下方に押し下げられ、バケット100は図中矢印200で示す方向に傾動制御される。 そして、バケットクランク146が6時の位置を過ぎ、12時の位置に達するまでの間は、バケット100は矢印300で示す方向に傾動制御されることになる。

    【0101】特に、実施例の装置では、バケット100
    が図中300で示す矢印方向へ傾動する途中で、何らかの障害物によりその移動が妨げられた場合には、この衝撃を吸収できるよう、前述した長孔149と、バケットスプリング150が設けられている。 これにより、バケット100は矢印300で示す方向へ移動する途中で、
    例えば図20(A)で示すようにその移動が規制されると、その時の衝撃は、クランク軸146aが長孔149
    内をその長手方向へ沿って移動することによって吸収される。 この時、クランク軸146aは、スプリング15
    0を引き伸ばす方向に移動するため、スプリング150
    はバケット100を矢印300で示す方向に付勢にするよう作用し続ける。 そして、障害物がなくなった場合に、その付勢力により、バケット100は矢印300方向へ傾動されることになる。

    【0102】なお、バケット100に対する障害物が除去された際、前記スプリング150の付勢力によりバケット100が図中矢印300方向へ移動する際の衝撃を和らげるために、前記ステー152の回転軸154には平歯車170が取り付け固定され、この平歯車170は駆動部本体142に回動自在に取り付けられた衝撃吸収用のロータリーダンパー172と噛み合うよう連結されている。 これにより、ロックを外れバケット100が急に閉じた際の衝撃が、バケット全体及びアーム全体に伝わることを防止している。

    【0103】また、バケット100の位置検出を行うために、2個のマイクロスイッチSW3、SW4が設けられている。 これら2個のマイクロスイッチSW3,SW
    4は、バケットクランク146の角度でバケット100
    の位置を間接的に検出するように形成されており、具体的にはマイクロスイッチSW3はバケットクランク14
    6が12時の位置に来たときにこれを検出するよう駆動部本体142に取り付け固定され、マイクロスイッチS
    W4はバケットクランク146が6時の位置に来た時にこれを検出するよう駆動部本体142に取り付け固定されている。

    【0104】また、実施例のバケット100は、図1
    9、図20に示すように景品の拾い上げ動作を行うものであるが、景品の拾い上げ動作途中において上流側から搬送されてくる景品がバケット100の側面に当たった時にこの衝撃を吸収し、機構全体を保護してやる必要がある。

    【0105】このため、前記バケットステイ152と、
    ステイ連結部156の間には衝撃吸収用の機構が設けられている。

    【0106】図18には、図16のB−B断面の概略が示されている。 同図に示すよう、ステイ連結部156の右肩部には、ステイ連結部156を軸158を中心に反時計方向に角度θだけ回動を許容するような切欠部15
    7が設けられている。 さらに、このステイ152cと、
    ステイ連結部156との間には圧縮スプリング159が取り付け固定され、ステイ連結部156を時計方向に回転するよう付勢力を与えている。

    【0107】これにより、上流側から搬送されてくる景品がバケット100の側面に衝突した場合には、圧縮スプリング159の付勢力に抗して、バケット100はステイ連結部156と一体的に角度θだけ傾き衝撃を吸収し、衝突物がなくなった時にスプリング159の付勢力により元の状態に復帰するように形成されている。

    【0108】これにより、多量の景品が上流から流れ、
    バケット100に側面から衝突するような場合でも、その時の衝撃は緩和され機構全体の保護を図ることが可能となる。

    【0109】図25には、前記ショベルロボット20の制御回路及び図3に示す蓋板46開閉を行う制御回路が示されている。

    【0110】通常ゲームが行われいていない場合には、
    図14に示すアームクランク114は、マイクロスイッチSW1をオンする位置にあり、バケット100を最上位点に引き上げた状態で停止している。 さらに、図16
    に示すバケットクランク146は、マイクロスイッチS
    W4をオンする位置にあり、バケット100が矢印20
    0で示す方向に傾動した状態、すなわち、下方に向けて開いた状態となっている。

    【0111】この状態で、プレーヤーがコイン投入口2
    6からコインを投入すると、コイン投入検出部160はこれを検出し、その検出信号を制御回路162へ向け出力する。

    【0112】所定のコインが投入されると、制御回路6
    2は蓋開閉部68を駆動し、図3に示すよう、蓋板46
    を図中一点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで回転させ、景品獲得口24を解放する。 (なお、ゲーム中においてプレーヤーがハウジング本体12を揺するようにして景品を取り出そうとした場合には、振動センサ47
    がこれを検知し、制御回路162は蓋開閉部168を用いて強制的に蓋板46を閉じるように動作する。 これにより、不正なゲームを未然に防止することができる。 )
    プレーヤーは搬送台18上を次々と搬送されてくる景品を見ながら、獲得したい景品が通過するのを予測し、プレーボタン26を操作する。

    【0113】図26には、プレーボタン26を操作した場合における制御回路162の動作のフローチャートが示されている。

    【0114】まずゲームがスタートし(S1)、プレーボタン26をオンにすると(S2)、制御回路162はモータ駆動部164を制御し、モータ113をスタートさせる(S3)。 これにより、アームクランク114
    は、マイクロスイッチSW1の位置から時計方向に回転を開始し、バケット100は搬送経路を直交するような軌跡を描きながら、図21に示すように下降していく。

    【0115】そして、アームクランク114がマイクロスイッチSW2をオンする位置まで回転すると、マイクロスイッチSW2がこれを検出し(S4)、制御回路1
    12はモータ113を停止制御する(S5)。 図22はこの状態を表している。 この状態では、バケット100
    が最下点にさがる手前で停止した状態となっている。

    【0116】制御回路162は、マイクロスイッチSW
    2がオンすると、モータ駆動部166を介してモータ1
    44を駆動し、図16に示すバケットクランク146をマイクロスイッチSW4の位置からSW3に向け時計方向に向け回転させる。 これによりバケット100は、矢印300方向に向け移動し、景品をすくうショベル動作を開始することになる。 そして、バケットクランク14
    6がマイクロスイッチSW3をオンすると(S7)、モータ144が停止制御される。 (S8) この状態で、バケット100と、搬送経路上における景品との位置関係が、図19(A)に示すような状態にある場合には、バケット100は景品P3を良好に拾い上げることができる。

    【0117】しかし、景品と、バケット100との関係が図20に示すような位置関係にある場合、バケット1
    00は景品P4の側面に邪魔されて矢印300方向へ移動することができず、バケット100は矢印300方向へ向けた付勢力を与えられたままその回転が規制される。

    【0118】この状態で、制御回路163は、モータ1
    13を再スタートさせ(S9)、図23に示すようバケット100を最下点に向け移動させる。 この時、バケット100の先端すくいあげ部102は弾性変形しながら景品P4の下方に回り込むように作用する。 図23は、
    この状態が示されている。

    【0119】そして、バケット100が最下点を通過した時点では(S10)、バケット100が図20(B)
    に示すよう景品P4の下側に回り込みこれを良好に拾い上げるように動作している。

    【0120】このようにして、景品P4を拾い上げた後、アームクランク114の動作により、図24に示すようバケット100は上昇動作を行う。 そして、アームクランク114がマイクロスイッチSW1をオンした時点で、モータ113は停止制御され(S11,S1
    2)、バケット100は最上点で停止する。

    【0121】この状態で、制御回路162は、モータ1
    44を再スタートさせ、バケットクランク146をマイクロスイッチSW3(12時の位置)からマイクロスイッチSW4(6時の位置)まで時計方向に回転させる(S13,S14,S15)。 これにより、バケット1
    00は矢印200方向へ傾動し、拾い上げた景品を図1
    に示す傾斜板36へ向け落とすように動作する。

    【0122】この様にして、実施例のショベルロボット20は、バケット100が図20(A)のような状態となった場合でも、バケット100の位置をもう一段下げ図20(B)に示すように景品を確実に拾い上げることができ、ショベルゲームとしておもしろさを高めることができる。

    【0123】なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で各種の変形実施が可能である。

    【0124】例えば、本実施例では搬送装置を、いわゆるクレーンゲームに適用した場合を例に取り説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、メダルもののゲーム装置にも適用でき、さらにゲーム機以外でも景品ディスプレイ用の搬送装置としても幅広く適用することが可能である。

    【0125】さらに、前記実施例では、主コンベアーベルトとサイドコンベアーベルトとからなる搬送経路を横長の長方形状に形成した場合を例にとり説明したが、搬送路の形状はこれに限らず、必要に応じて各種形状の搬送路を構成することができる。

    【0126】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    景品等の被搬送物を効率よく攪拌しながらエンドレス搬送することができるため、例えばクレーンもの等の各種ゲーム機等の搬送装置として、あるいはディスプレイ装置に用いられるエンドレス搬送装置として極めて好適なものとなる。 特に、本発明の搬送装置によれば、主コンベアベルトとサイドコンベアベルトとの協働により、搬送路の各コーナー部において被搬送物の攪拌が効率よく行われ、従来のテーブル型搬送路のようにエンドレスの搬送路上において被搬送物が常に同じ位置で搬送され続けるということがなくなるため、ゲーム機及びディスプレイ用の搬送装置として効果的なものとなる。

    【0127】さらに、本発明によれば、コンベアベルトの組み合わせにより、縦長、横長等の任意の形状のエンドレス搬送経路を構成することができ、特に従来のテーブル型搬送経路では難しかった横長の搬送経路を簡単に形成し、正面から見た場合に横方向に広いディスプレイ搬送空間を形成することができる。

    【0128】さらに、本発明によれば、主コンベアベルトとサイドコンベアベルトとを用いることにより、主コンベアベルトにより搬送されてくる被搬送物がその周囲の壁等と擦れ合って損傷することが少なくなり、被搬送物を長期間エンドレス搬送する場合に極めて効果的なものとなる。

    【0129】また、前記主コンベア手段及びサブコンベア手段を、請求項2,請求項3の様にに形成することにより、搬送手段全体の構成を簡単かつ安価なものとすることができる。

    【0130】さらに、請求項3に記載のように、各コーナー部におけるサイドコンベアベルト引込み用の隙間を、上流側のサイドコンベアベルトの搬送方向から隠れる方向に位置させることにより、ベルト引込み用の隙間に被搬送物が詰まることを防止し、良好なエンドレス搬送を行うことができる。

    【0131】さらに、請求項4に記載のように、サイドコンベアベルトを主コンベアベルトの搬送面に対し外側へ所定角度傾けて配置することにより、搬送経路の各コーナー部における被搬送物の損傷が低減され、かつ被搬送物の攪拌もより効果的に行われることになる。

    【0132】さらに、請求項5に記載のように、サイドコンベアベルトの下側側辺を、主コンベアベルトの搬送面より下側に位置するよう配置することにより、被搬送物が薄板状のものであった場合でもサイドコンベアベルトが確実に機能することになる。

    【0133】さらに、請求項6に記載のように、主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトの掛け渡し部に、
    主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトの位置ずれ防止用のアイドラーを設けることにより、主コンベアベルト及びサイドコンベアベルトは常に本来の位置に移動することになり、長期間使用のエンドレス搬送装置として極めて効果的なものとなる。

    【0134】さらに請求項7に記載のように、本発明の搬送装置をいわゆるクレーンものゲーム装置に用いられるディスプレイ用搬送手段として用いることにより、景品の攪拌混合が効果的に行われ、例えば他の景品の下になって取り出せないような景品でも、次に回って来るときには取り出しやすい位置にまで攪拌されることも多く、この種のゲーム装置としての面白さを大幅に高めることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明が適用されたゲーム機の全体の概略斜視説明図である。

    【図2】図1のゲーム機内に設置されるショベルロボットの外観斜視説明図である。

    【図3】図1に示すゲーム装置の景品取出機構及び景品取出ハウジング部分の断面概略説明図である。

    【図4】実施例のゲーム機に用いられる主コンベアベルトの説明図である。

    【図5】実施例のゲーム機に用いられるサイドコンベアベルトの説明図である。

    【図6】図4に示す搬送経路のA−A断面概略図である。

    【図7】実施例のゲーム機に用いられる搬送経路のコーナー部における一連の搬送動作を示す説明図である。

    【図8】図4に示す主コンベアベルトのコーナー部における主ベルト掛け渡し機構の概略説明図である。

    【図9】図8に示す主コンベアベルト掛け渡し機構を側面側から見た概略説明図である。

    【図10】図9に示す主ベルト掛け渡し機構の駆動ローラーにクリップ−装着した状態での断面説明図である。

    【図11】主コンベアベルトの途中に用いられるテンションローラー掛け渡し機構の概略説明図である。

    【図12】サイドコンベアベルトの各コーナー部におけるサイドベルト掛け渡し機構の概略斜視説明図である。

    【図13】サイドコンベアベルトの駆動機構の概略説明図である。

    【図14】図2に示すショベルロボットのショベルアームの全体概略説明図である。

    【図15】図14に示すショベルアームのアームリンクとアームクランクとの間の接合構造の説明図である。

    【図16】図14に示すショベルアームのバケット傾動駆動部の側面概略図である。

    【図17】図16に示すバケット傾動駆動部の正面概略説明図である。

    【図18】図16のB−Bの断面概略説明図である。

    【図19】バケットによる景品の拾い上げ原理の説明図である。

    【図20】バケットの位置を下降させながら行う景品の拾い上げ原理の説明図である。

    【図21】実施例のショベルアームの動作説明図である。

    【図22】実施例のショベルアームの動作説明図である。

    【図23】実施例のショベルアームの動作説明図である。

    【図24】実施例のショベルアームの動作説明図である。

    【図25】実施例のショベルアームの駆動制御機構の要部を示すブロック図である。

    【図26】図25に示す制御回路の動作を示すフローチャート図である。

    【符号の説明】

    16 ディスプレイ空間 19 コーナ部 20 ショベルロボット 22 ショベルアーム 50 主コンベアベルト 51 主コンベアベルト掛け渡し部 52 主搬送フレーム 54 隙間 56 ガイド部 59 隙間 70 サイドコンベアベルト 72 サイドコンベアベルト掛け渡し部 74 隙間 76 サイドベルト用引き込みガイド部 78 サイドベルト用掛け渡しローラ 80 アイドラー 100 バケット 102 すくいあげ部 104 傾斜中心 110 バケット駆動制御手段 112 バケット昇降駆動部 140 バケット傾動駆動部

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益子 孝 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株式 会社ナムコ内 (72)発明者 竹内 弘志 東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株式 会社ナムコ内

    QQ群二维码
    意见反馈