組合せ秤の集合シュート

申请号 JP2012540540 申请日 2010-10-25 公开(公告)号 JPWO2012056488A1 公开(公告)日 2014-02-24
申请人 大和製衡株式会社; 发明人 一夫 高柳; 一夫 高柳; 孝平 菊池; 孝平 菊池;
摘要 3つの排出経路を構成し、被計量物を途中で留まらせることなく排出できる組合せ秤の集合シュートを提供する。本発明の組合せ秤の集合シュートは、円状に配置された複数のホッパから内側方向へ排出される被計量物を集合させて排出する漏斗状の内ファネルと、右側のグループのホッパから外側方向へ排出される被計量物を集合させて排出する右側外ファネル(9a)と、左側のグループのホッパから外側方向へ排出される被計量物を集合させて排出する左側外ファネル(9b)とを有し、内ファネルを構成する内ファネル右側部(8a)の外側面に右側外ファネル(9a)の端縁が固着されてなる右側シュート部材(7a)と、内ファネルを構成する内ファネル左側部(8b)の外側面に左側外ファネル(9b)の端縁が固着されてなる左側シュート部材(7b)とが、シュート支持部材である架台(11)に着脱自在に取り付けられている。
权利要求
  • 円状に配置され、この配置形状の円の内側方向と外側方向とへ択一的に被計量物を排出する複数のホッパから前記内側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第1の排出口から排出する漏斗状の内ファネルと、
    前記内ファネルの一方側側方に沿って配設され、全ての前記ホッパが一方側のグループと他方側のグループとに分けられてなる前記一方側のグループの前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第2の排出口から排出する一方側外ファネルと、
    前記内ファネルの他方側側方に沿って配設され、前記他方側のグループの前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第3の排出口から排出する他方側外ファネルとを有し、
    前記内ファネルが鉛直面によって一方側と他方側とに2分割されてなる内ファネル一方側部及び内ファネル他方側部のうちの前記内ファネル一方側部の外側面に前記一方側外ファネルの端縁が固着されてなる一方側シュート部材と、前記内ファネル他方側部の外側面に前記他方側外ファネルの端縁が固着されてなる他方側シュート部材とが、シュート支持部材に着脱自在に取り付けられた、組合せ秤の集合シュート。
  • 前記一方側外ファネルは、
    前記内ファネル一方側部との間に被計量物が通過するための間隔をおいて前記内ファネル一方側部の外側に配設され、下端に開口部からなる前記第2の排出口を有するシュート部と、このシュート部の端縁から延設されて前記内ファネル一方側部の外側面に固着された連結部とを有し、
    前記他方側外ファネルは、
    前記内ファネル他方側部との間に被計量物が通過するための間隔をおいて前記内ファネル他方側部の外側に配設され、下端に開口部からなる前記第3の排出口を有するシュート部と、このシュート部の端縁から延設されて前記内ファネル他方側部の外側面に固着された連結部とを有する、請求項1に記載の組合せ秤の集合シュート。
  • 前記内ファネル一方側部の下端及び前記内ファネル他方側部の下端に着脱自在に取り付けられ、前記内ファネルの前記第1の排出口から排出される被計量物を通過させる筒状の下部シュートをさらに有する、請求項1に記載の組合せ秤の集合シュート。
  • 隣合うn個(nは複数)の前記ホッパから前記内側方向へ排出される被計量物を前記内ファネルへ導く内シュート部と、前記隣合うn個の前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を前記一方側外ファネルまたは前記他方側外ファネルへ導く外シュート部とが筒状に連結された複数の上部シュートをさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の組合せ秤の集合シュート。
  • 说明书全文

    本発明は、3つの排出経路を有する組合せ秤に用いられる集合シュートに関する。

    従来、組合せ秤には、3つの排出経路を備えているものがある(例えば、特許文献1,2等参照)。

    図6は、従来の集合シュートを用いた組合せ秤を側方から視た一部断面の概略模式図である。

    この組合せ秤は、センター基体10の上部に、外部の供給装置から供給される被計量物を振動によって放射状に分散させる円錐形の分散フィーダ1が設けられている。 分散フィーダ1の周囲には、分散フィーダ1から送られてきた被計量物を振動によって各供給ホッパ3に送りこむための複数のリニアフィーダ2が設けられている。 各リニアフィーダ2の下方には供給ホッパ3が設けられ、さらにその下方に計量ホッパ4が設けられている。 これらの供給ホッパ3及び計量ホッパ4はそれぞれセンター基体10の周囲に円状に複数配置されている。 各計量ホッパ4には、計量ホッパ4内の被計量物の重量を計測するロードセル等の重量センサ5が取り付けられている。

    円状に配置された計量ホッパ4の下方には、3つの排出経路を有する集合シュートが配設されている。 この集合シュートは、内シュート36a及び右側、左側外シュート36R、36Lからなる上部のシュート部分と、下部の集合ファネル部分とで構成されている。

    下部の集合ファネル部分は、内ファネル38と、右側外ファネル37Rと、左側外ファネル37Lとで構成されている。 各計量ホッパ4の内側ゲート4aが開いて排出される被計量物は、内シュート36a及び内ファネル38を滑り落ちて排出口38eから排出される。 また、円状に配置された計量ホッパ4のうち、右側半分の各計量ホッパ4の外側ゲート4bが開いて排出される被計量物は、右側外シュート36R及び右側外ファネル37Rを滑り落ちて排出口37Reから排出される。 また、円状に配置された計量ホッパ4のうち、左側半分の各計量ホッパ4の外側ゲート4bが開いて排出される被計量物は、左側外シュート36L及び左側外ファネル37Lを滑り落ちて排出口37Leから排出される。

    特開2008−020269号公報

    特開平8−152353号公報

    組合せ秤は、食品の計量に用いられることが多く、衛生面等の点から清掃する必要がある。 そのような場合のために、上記従来の集合シュートは、上部のシュート部分と、その下部の集合ファネル部分とが分離できるように構成されている。 さらに下部の集合ファネル部分は、内ファネル38と、右側外ファネル37Rと、左側外ファネル37Lとに分離できる。 すなわち、内ファネル38と、右側外ファネル37Rと、左側外ファネル37Lとは着脱自在に取り付けられている。 そのため、右側外ファネル37Rには、内ファネル38の外側面と重ねられる重ね面Rwが設けられ、左側外ファネル37Lにも同様に、内ファネル38の外側面と重ねられる重ね面Lwが設けられている。

    しかしながら、内ファネル38と外ファネル37R,37Lとを装着した場合に、内ファネル38の外側面と各外ファネル37R,37Lの重ね面Rw,Lwとの間に2〜数mm程度の隙間が生じてしまい、この隙間に被計量物が挟まることがある。 被計量物が挟まったままであると、雑菌が発生したりして衛生上、好ましくない。 また、上記隙間に被計量物が挟まることにより組合せ秤から排出される被計量物の量に不足が生じる場合もある。

    本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、3つの排出経路を構成し、被計量物を途中で留まらせることなく排出できる組合せ秤の集合シュートを提供することを目的としている。


    上記目的を達成するために、本発明の組合せ秤の集合シュートは、円状に配置され、この配置形状の円の内側方向と外側方向とへ択一的に被計量物を排出する複数のホッパから前記内側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第1の排出口から排出する漏斗状の内ファネルと、前記内ファネルの一方側側方に沿って配設され、全ての前記ホッパが一方側のグループと他方側のグループとに分けられてなる前記一方側のグループの前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第2の排出口から排出する一方側外ファネルと、前記内ファネルの他方側側方に沿って配設され、前記他方側のグループの前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を集合させて下端に設けられた第3の排� ��口から排出する他方側外ファネルとを有し、前記内ファネルが鉛直面によって一方側と他方側とに2分割されてなる内ファネル一方側部及び内ファネル他方側部のうちの前記内ファネル一方側部の外側面に前記一方側外ファネルの端縁が固着されてなる一方側シュート部材と、前記内ファネル他方側部の外側面に前記他方側外ファネルの端縁が固着されてなる他方側シュート部材とが、シュート支持部材に着脱自在に取り付けられている。

    この構成によれば、一方側シュート部材と他方側シュート部材とがシュート支持部材に取り付けられることにより、組合せ秤の3つの排出経路となる内ファネルと一方側外ファネルと他方側外ファネルとが構成される。 ここで、一方側シュート部材において、一方側外ファネルの端縁が内ファネル一方側部の外側面に固着されているので、一方側外ファネルを通過する被計量物の挟まる隙間が無く、被計量物は一方側外ファネルの途中で留まることなく下端の第2の排出口から排出される。 同様に、他方側シュート部材において、他方側外ファネルの端縁が内ファネル他方側部の外側面に固着されているので、他方側外ファネルを通過する被計量物の挟まる隙間が無く、被計量物は他方側外ファネルの途中で留まることなく下端の第3の排出口から排出される。 また、内ファネルは、内ファネルが鉛直面によって2分割されてなる内ファネル一方側部と内ファネル他方側部とによって構成されているので、内ファネル一方側部と内ファネル他方側部との間の隙間を無くして一方側シュート部材と他方側シュート部材とを取り付けることができ、被計量物は内ファネルの途中で留まることなく下端の排出口から排出される。 以上のように、3つの排出経路の各々を通過する被計量物を途中で留まらせることなく排出することができる。

    また、前記一方側外ファネルは、前記内ファネル一方側部との間に被計量物が通過するための間隔をおいて前記内ファネル一方側部の外側に配設され、下端に開口部からなる前記第2の排出口を有するシュート部と、このシュート部の端縁から延設されて前記内ファネル一方側部の外側面に固着された連結部とを有し、前記他方側外ファネルは、前記内ファネル他方側部との間に被計量物が通過するための間隔をおいて前記内ファネル他方側部の外側に配設され、下端に開口部からなる前記第3の排出口を有するシュート部と、このシュート部の端縁から延設されて前記内ファネル他方側部の外側面に固着された連結部とを有していてもよい。

    また、前記内ファネル一方側部の下端及び前記内ファネル他方側部の下端に着脱自在に取り付けられ、前記内ファネルの前記第1の排出口から排出される被計量物を通過させる筒状の下部シュートをさらに有していてもよい。

    この構成によれば、下部シュートによって、内ファネル一方側部と内ファネル他方側部との下部同士を固定することができる。 下部シュートは筒状であり、例えば、漏斗状あるいは円筒状であってもよい。 すなわち、漏斗状の下部シュートも筒状の下部シュートの1つである。

    また、隣合うn個(nは複数)の前記ホッパから前記内側方向へ排出される被計量物を前記内ファネルへ導く内シュート部と、前記隣合うn個の前記ホッパから前記外側方向へ排出される被計量物を前記一方側外ファネルまたは前記他方側外ファネルへ導く外シュート部とが筒状に連結された複数の上部シュートをさらに有していてもよい。

    この構成によれば、複数の上部シュートの下方に一方側シュート部材及び他方側シュート部材が配設されるので、一方側シュート部材及び他方側シュート部材の小型化が図れ、それらの着脱作業を行いやすくなる。

    本発明は、以上に説明した構成を有し、3つの排出経路を構成し、被計量物を途中で留まらせることなく排出できる組合せ秤の集合シュートを提供することができるという効果を奏する。

    本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。

    図1(a)は、本発明の実施形態の集合シュートを用いた組合せ秤を側方から視た一部断面の概略模式図であり、図1(b)は、同組合せ秤の集合シュート及び計量ホッパを上方から視た概略模式図である。

    図2(a)は、本発明の実施形態における組合せ秤の集合ファネルを上から視た平面図であり、図2(b)は、同集合ファネルの側面図である。

    図3は、本発明の実施形態における組合せ秤から取り外したときの集合ファネルの斜視図である。

    図4(a)は、本発明の実施形態における集合ファネルの右側外ファネルを斜め下方から視た斜視図であり、図4(b)は、同右側外ファネルの平面図である。

    図5(a)は、本発明の実施形態における集合ファネルの内ファネル左側部の合わせ面と内ファネル右側部の合わせ面とが重ねられた部分を示す斜視図であり、図5(b)は、同集合ファネルの下部ファネルの取り付け方法を示す図である。

    図6は、従来の集合シュートを用いた組合せ秤を側方から視た一部断面の概略模式図である。

    以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。 なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。 また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。

    (実施形態)
    図1(a)は、本発明の実施形態の集合シュートを用いた組合せ秤を側方から視た一部断面の概略模式図であり、図1(b)は、同組合せ秤の集合シュート及び計量ホッパを上方から視た概略模式図である。 以下では、便宜上、図1(a)に示すように組合せ秤の左右を決めて説明する。 すなわち、組合せ秤において、一方側を右側とし、他方側(一方側の反対側)を左側として説明する。

    この組合せ秤は、図1(a)に示すように、センター基体(ボディ)10は、架台11に固定された複数本の脚(図示せず)によって支持されている。 架台11は図示されない複数本の支柱によって床上などに支持されている。 センター基体10の上部に、外部の供給装置から供給される被計量物を振動によって放射状に分散させる円錐形の分散フィーダ1が設けられている。 分散フィーダ1の周囲には、分散フィーダ1から送られてきた被計量物を振動によって各供給ホッパ3に送りこむための複数のリニアフィーダ2が設けられている。 各リニアフィーダ2の下方には供給ホッパ3が設けられ、さらにその下方には供給ホッパ3から排出された被計量物が供給される計量ホッパ4が設けられている。 これらの供給ホッパ3及び計量ホッパ4はそれぞれセンター基体10の周囲に円状に複数配置されている。 分散フィーダ1、リニアフィーダ2、供給ホッパ3及び計量ホッパ4は、センター基体10に取り付けられ、センター基体10内にそれらの駆動ユニット等が収納されている。 また、各計量ホッパ4には、計量ホッパ4内の被計量物の重量を計測するロードセル等の重量センサ5が取り付けられ、重量センサ5はセンター基体10内に収納されている。 各重量センサ5による計測値は制御装置20へ出される。

    計量ホッパ4は、その配置形状である円の内側方向へ被計量物を排出するための内側ゲート4aと外側方向へ被計量物を排出するための外側ゲート4bとが設けられ、被計量物を内側方向と外側方向とへ択一的に排出可能な構成である。

    円状に列設された複数の計量ホッパ4の下方には複数の上部シュート6が円状に配設されている。 これらの上部シュート6の下方には集合ファネル7が配設されている。 複数の上部シュート6と集合ファネル7とで集合シュートが構成されている。

    各々の上部シュート6は、隣接して配置された複数の所定個数(例えば4個)の計量ホッパ4に対応して設けられている。 そして、各上部シュート6は、筒状に構成され、図1(b)に示すように、内シュート部6aと、外シュート部6bと、内シュート部6aの端部と外シュート部6bの端部とを連結する連結部6c、6dとを有している。 また、外シュート部6bには、その下部に沿って、右側外ファネル9aまたは左側外ファネル9b内へ外部からごみ等が入らないようにカバー部6e(図1(a))が設けられている。 また、連結部6dの下端には、隣の上部シュート6との隙間を覆うカバー部6fが設けられ、互いに隣接する上部シュート6の隙間から右側外ファネル9aまたは左側外ファネル9b内へ外部からごみ等が入らないようにしている。 計量ホッパ4の内側ゲート4aが開いて排出される被計量物は内シュート部6a上を滑り落ち、外側ゲート4bが開いて排出される被計量物は外シュート部6b上を滑り落ちる。

    集合ファネル7は、中央の排出経路を構成する内ファネル8及び下部シュート8cと、右側の排出経路を構成する右側外ファネル9aと、左側の排出経路を構成する左側外ファネル9bとを有している。 内ファネル8は、内ファネル右側部8aと内ファネル左側部8bとで構成され、実質的に円状の上部開口を有する漏斗状の形状をなし、下端に開口部からなる排出口8dを有している。 この内ファネル8の排出口8dに漏斗状の下部シュート8cが取り付けられている。 上部シュート6の内シュート部6aを通過した被計量物は、内ファネル8及び下部シュート8c上を滑り落ちて、下部シュート8cの排出口8eから排出される。

    右側外ファネル9aは、内ファネル8の右側側方に沿って配設され、下端に開口部からなる排出口9aeを有している。 右側外ファネル9aの上方に配置された上部シュート6の外シュート部6bを通過した被計量物は、右側外ファネル9a上を滑り落ちて排出口9aeから排出される。 左側外ファネル9bは、内ファネル8の左側側方に沿って配設され、下端に開口部からなる排出口9beを有している。 左側外ファネル9bの上方に配置された上部シュート6の外シュート部6bを通過した被計量物は、左側外ファネル9b上を滑り落ちて排出口9beから排出される。

    この組合せ秤の下方には、例えば、被計量物の投入口を3つ有する包装機(図示せず)が配置されており、各排出口8e、9ae、9beのそれぞれから排出される被計量物は、それぞれ包装機の投入口へ投入されて袋詰めにされる。

    制御装置20は、CPUと、このCPUの動作プログラム及び動作パラメータ等が記憶されているROM及びRAMのメモリ等を備えたマイクロコントローラ等からなり、CPUがROMに記憶されている動作プログラムを実行することにより、この組合せ秤全体の動作を制御するとともに組合せ処理を行う。 すなわち、制御装置20は、分散フィーダ1及びリニアフィーダ2の振動動作を制御するとともに、供給ホッパ3および計量ホッパ4の排出ゲートの開閉動作を制御する。

    また、組合せ処理では、円状に配置された全ての計量ホッパ4のうち、右側半分の計量ホッパ4のグループAの中から、保持している被計量物の合計重量が所定重量範囲内(目標重量に対する許容範囲内)になる計量ホッパ4の組合せ(以下、「組合せa」という)を求めるとともに、左側半分の計量ホッパ4のグループBの中から、保持している被計量物の合計重量が上記所定重量範囲内になる計量ホッパ4の組合せ(以下、「組合せb」という)を求めるとともに、全ての計量ホッパ4からなるグループCの中から、保持している被計量物の合計重量が上記所定重量範囲内になる計量ホッパ4の組合せ(以下、「組合せc」という)を求める。 ここで、3つの組合せa、b、cを求める際、同一の計量ホッパ4が2つ以上の組合せに含まれないようにする。 また、グループAに含まれる計量ホッパ4の個数とグループBに含まれる計量ホッパ4の個数とは同数であることが好ましい。

    そして、組合せa、b、cに選択されている計量ホッパ4から同時に被計量物を排出させる。 このとき、組合せa及び組合せbに選択されている計量ホッパ4については外側ゲート4bを開いて被計量物を排出させ、組合せcに選択されている計量ホッパ4については内側ゲート4aを開いて被計量物を排出させる。 組合せaに選択されている計量ホッパ4から排出された被計量物は、上部シュート6の外シュート部6b及び右側外ファネル9aを滑り落ちて排出口9aeから排出される。 組合せbに選択されている計量ホッパ4から排出された被計量物は、上部シュート6の外シュート部6b及び左側外ファネル9bを滑り落ちて排出口9beから排出される。 組合せcに選択されている計量ホッパ4から排出された被計量物は、上部シュート6の内シュート部6a、内ファネル8及び下部シュート8cを滑り落ちて排出口8eから排出される。

    上記で説明した組合せ処理及び組合せa、b、cに選択されている計量ホッパ4から被計量物を排出させるタイミングは一例であり、上記例に限られるものではない。 例えば、組合せa、b、cをそれぞれ時間をずらして求め、それに応じて組合せa、b、cに選択されている計量ホッパ4から被計量物を排出させるタイミングもずらすようにしてもよい。

    なお、制御装置20は、必ずしも単独の制御装置で構成される必要はなく、複数の制御装置が分散配置されていて、それらが協働して組合せ秤の動作を制御するよう構成されていてもよい。

    図2(a)は、集合ファネル7を上から視た平面図であり、図2(b)は、集合ファネル7の側面図である。 また、図3は、組合せ秤から取り外したときの集合ファネル7の斜視図である。

    本実施形態における集合ファネル7は、図3に示すように、右側シュート部材7aと、左側シュート部材7bと、下部シュート8cとの3つの部品に分離できる。

    右側シュート部材7aは、内ファネル右側部8aと右側外ファネル9aとが結合されて構成されている。 右側外ファネル9aは、下端に排出口9aeが設けられ、内ファネル8の右側側方に沿って配設されるシュート部9sと、このシュート部9sの端縁と内ファネル右側部8aの外側面とを連結する連結部9rとを有している。 この右側外ファネル9aのシュート部9sは内ファネル右側部8aの外側面との間に間隔をおいて設けられ、右側外ファネル9aのシュート部9sと内ファネル右側部8aの外側面との間を計量ホッパ4から外側方向へ排出された被計量物が通過する。 右側外ファネル9aの連結部9rは、そのシュート部9sの端縁から延設されて内ファネル右側部8aの外側面と結合(固着)されている。

    同様に、左側シュート部材7bは、内ファネル左側部8bと左側外ファネル9bとが結合されて構成されている。 左側外ファネル9bは、下端に排出口9beが設けられ、内ファネル8の左側側方に沿って配設されるシュート部9sと、このシュート部9sの端縁と内ファネル左側部8bの外側面とを連結する連結部9rとを有している。 この左側外ファネル9bのシュート部9sは内ファネル左側部8bの外側面との間に間隔をおいて設けられ、左側外ファネル9bのシュート部9sと内ファネル左側部8bの外側面との間を計量ホッパ4から外側方向へ排出された被計量物が通過する。 左側外ファネル9bの連結部9rは、そのシュート部9sの端縁から延設されて内ファネル左側部8bの外側面と結合(固着)されている。

    内ファネル右側部8a及び内ファネル左側部8bは、内ファネル8が鉛直面で左右に均等に2分割されてなる部分である。

    図4(a)は、右側外ファネル9aを斜め下方から視た斜視図であり、図4(b)は、同右側外ファネル9aの平面図である。

    この右側外ファネル9aの連結部9rの太線部分で示す端縁17が内ファネル右側部8aの外側面に沿うように形成されており、同端縁17と内ファネル右側部8aの外側面とを例えば溶接によって接合することにより、内ファネル右側部8aの外側面に右側外ファネル9aの端縁が隙間なく固着されて右側シュート部材7aが構成されている。

    左側シュート部材7bも、右側シュート部材7aと同様の構成であり、左側外ファネル9bの連結部9rの端縁と内ファネル左側部8bの外側面とを例えば溶接によって接合することにより、内ファネル左側部8bの外側面に左側外ファネル9bの端縁が隙間なく固着されて左側シュート部材7bが構成されている。

    また、図3に示すように、内ファネル右側部8aと内ファネル左側部8bとには、それぞれ合わせ面14a、14bが設けられている。 また、右側シュート部材7aの右側外ファネル9aの外側面に3つのフック部材12が取り付けられ、左側シュート部材7bの左側外ファネル9bの外側面にも3つのフック部材12が取り付けられている。 それぞれのフック部材12には、下方へ突出したピン12p(図2(b)参照)が設けられている。

    また、図2(a)に示すように、架台11には、各フック部材12が取り付けられるブラケット13が複数設けられており、架台11がシュート支持部材となる。

    なお、内ファネル右側部8a及び内ファネル左側部8bの外側面は、計量ホッパ4から内側方向へ排出された被計量物が通過(滑落)する面(内側面)の裏面である。

    〔集合シュートの取り付け方法〕
    上部シュート6及び集合ファネル7が取り外された状態の組合せ秤に、集合ファネル7を装着する場合には、まず、右側シュート部材7aと左側シュート部材7bとを取り付ける。 それぞれのフック部材12を架台11に固定されているブラケット13に取り付ける。 ブラケット13にはフック部材12のピン12pが挿通する穴が設けられており、この穴にピン12pを通して、それぞれのフック部材12をブラケット13に取り付けることにより、内ファネル右側部8aの内側面と内ファネル左側部8bの内側面とが向かい合った状態で、右側シュート部材7aと左側シュート部材7bとが架台11に保持される。 また、このときに内ファネル右側部8aの合わせ面14aと内ファネル左側部8bの合わせ面14bとが重ねられ、内ファネル左側部8bの合わせ面14aと内ファネル右側部8aの合わせ面14bとが重ねられる。 図5(a)は、内ファネル左側部8bの合わせ面14aと内ファネル右側部8aの合わせ面14bとが重ねられた部分14を示す斜視図である。 この図5(a)には、フック部材12は図示されていない。 また、図1(a)及び図2(b)では、組合せ秤の左側及び右側に位置するフック部材12が取り付けられるブラケット13は図示されているが、正面側に位置する2つのフック部材12が取り付けられるブラケット13は図示されていない。

    次に、下部シュート8cを取り付ける。 図3に示すように、下部シュート8cには上部フランジ8cfが設けられ、この上部フランジ8cfに4つの長穴15が形成されている。 これらの長穴15は、図5(b)に示すように、一端に径が大きい抜き差し部15aを有している。 また、内ファネル左側部8bの下端には下部フランジ8bfが設けられ、この下部フランジ8bfの下面には、図5(b)に示すように、抜き差し部15aに挿通するピン16が固定されている。 このピン16は、2つの長穴15の抜き差し部15aに対応して2本設けられている。 内ファネル右側部8aも内ファネル左側部8bと同様、その下部フランジ8afの下面には、2つの長穴15の抜き差し部15aに対応してピン16(図5(b)参照)が2本設けられている。 下部シュート8cを取り付ける際、内ファネル右側部8aと内ファネル左側部8bとの合計4つのピン16を4つの長穴15の抜き差し部15aに挿通し、下部シュート8cの上部フランジ8cfを内ファネル右側部及び左側部8a、8bの下部フランジ8af、8bfに当接した状態で、図5(b)に示す矢印Sの方向に下部シュート8cを回すことにより、下部シュート8cが内ファネル右側部及び左側部8a、8bの下端に取り付けられる。

    このようにして、集合ファネル7を装着した後、各々の上部シュート6を集合ファネル7上に載せて、センター基体10に取り付けられた支持部材(図示せず)によって各々の上部シュート6を固定する。 これにより、上部シュート6が集合ファネル7上に支持される。

    上部シュート6及び集合ファネル7を取り外す場合には、上記と逆の手順で行えばよい。

    本実施形態では、右側シュート部材7aと左側シュート部材7bとが架台11に着脱自在に取り付けられ、下部シュート8cが内ファネル右側部8aの下端及び内ファネル右側部8aの下端に着脱自在に取り付けられている。 このように右側シュート部材7aと左側シュート部材7bと下部シュート8cとが装着されることにより、前述の3つの排出経路が構成される。 ここで、右側シュート部材7aにおいて、右側外ファネル9aの端縁(端縁17)が内ファネル右側部8aの外側面に固着されているので、図6に示す従来例のように内ファネル38の外側面と右側外ファネル37Rの重ね面Rwとの間の隙間が生じるようなことはない。 すなわち、右側外ファネル9aを通過する被計量物は、それが挟まる隙間が無いので、右側外ファネル9aの途中で留まることなく下端の排出口9aeから排出される。 同様に、左側シュート部材7bにおいて、左側外ファネル9bの端縁が内ファネル左側部8bの外側面に固着されているので、図6に示す従来例のように内ファネル38の外側面と左側外ファネル37Lの重ね面Lwとの間の隙間が生じるようなことはない。 すなわち、左側外ファネル9bを通過する被計量物は、それが挟まる隙間が無いので、左側外ファネル9bの途中で留まることなく下端の排出口9beから排出される。 また、内ファネル8は、内ファネル8が鉛直面によって左右に2分割されてなる内ファネル右側部8aと内ファネル左側部8bとによって構成されているので、内ファネル右側部8aと内ファネル左側部8bとの間の隙間を無くして右側シュート部材7aと左側シュート部材7bとを取り付けることができ、被計量物は内ファネル8の途中で留まることなく通過して排出される。

    以上のように、3つの排出経路の各々を通過する被計量物を途中で留まらせることなく排出することができる。 その結果、衛生面において優れるとともに、排出される被計量物の量に不足が生じることを防止できる組合せ秤を実現することができる。

    なお、本実施形態では、内ファネル8の下端の排出口8dに漏斗状の下部シュート8cを設けるようにしたが、これに代えて、内ファネル右側部8aの下端と内ファネル左側部8bの下端に着脱自在に取り付けられる円筒状などの下部シュートを設けるように構成してもよい。 また、下部シュート8cを設けないように構成してもよい。 この場合、内ファネル右側部8a及び内ファネル左側部8bの下端を下方へ延ばして、その排出口の位置が、右側外ファネル9aの排出口9ae及び左側外ファネル9bの排出口9beの位置と同等の高さとなるように構成すればよい。 すなわち、内ファネル右側部8a及び内ファネル左側部8bを、例えば図6に示される内ファネル38が鉛直面によって左右に2分割されてなる構成としてもよい。 この場合、内ファネル右側部8aの下部と内ファネル左側部8bの下部とが離れることがないように、例えば両方の下部同士を固定し、かつその解除を行うための部材を取り付けることが好ましい。 この場合、上記両方の下部同士の固定及びその解除は作業者が道具を使うことなく、手で簡単に行うことができることが好ましい。

    また、組合せ秤が小型の場合には、上部シュート6を設けずに、集合シュートを集合ファネル7のみで構成してもよい。 この場合、内ファネル8の上端が計量ホッパ4の直下に位置するようにして、計量ホッパ4から内側方向へ排出される被計量物が内ファネル8上へ直接落下し、計量ホッパ4から外側方向へ排出される被計量物が右側及び左側外ファネル9a、9b上へ直接落下するように構成すればよい。

    上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。 従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。 本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。

    本発明は、3つの排出経路を構成し、被計量物を途中で留まらせることなく排出できる組合せ秤の集合シュート等として有用である。

    4 計量ホッパ4a 内側ゲート4b 外側ゲート6 上部シュート6a 内シュート部6b 外シュート部7 集合ファネル7a 右側シュート部材7b 左側シュート部材8 内ファネル8a 内ファネル右側部8b 内ファネル左側部8c 下部シュート9a 右側外ファネル9b 左側外ファネル9s シュート部9r 連結部10 センター基体11 架台(シュート支持部材)
    12 フック部材13 ブラケット

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