転動可能な輸送容器及びこの種の輸送容器を用いて被輸送物品を輸送するための方法

申请号 JP2016515675 申请日 2014-05-28 公开(公告)号 JP6388921B2 公开(公告)日 2018-09-12
申请人 ダブリューアールエイチ ウォルター ライスト ホールディング アーゲー; 发明人 フェリックス, マルクス; ルゲ, マーティン;
摘要
权利要求

支持体に沿って転動可能な外側シェル(2)と、被輸送物品(5)を保持するように設けられた内側ホルダ(3)とを含み、前記内側ホルダ(3)を前記外側シェル(2)内で回転できるように取り付けるために軸受手段(4)が設けられている、転動可能な輸送容器(1)において、 前記軸受手段(4)が、転動可能な前記輸送容器(1)の中央領域にのみ設けられ、 転動可能な前記輸送容器(1)の中央領域は、重(G)の方向に対する輸送体の配置で規定され、前記中央領域は、転動可能な前記輸送体の直径の1/3にわたって延びていることを特徴とする輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記外側シェル(2)上で移動できる及び/又は回転できるように支持されていることを特徴とする請求項1に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記内側ホルダ(3)を前記輸送容器の中心点に対して移動できる及び/又は回転できるように取り付けるべく設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)が1つ又は複数の棒形状プロファイル(40)を含み、該棒形状プロファイル上に前記内側ホルダ(3)が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記外側シェル(2)で支持するための複数の支持装置(41,42)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)がリング形状支持装置(48)を含み、前記リング形状支持装置の外面が前記外側シェル(2)で支持するように設けられ、前記リング形状支持装置の内面に前記内側ホルダが回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)が1つ又は複数のころ軸受(45,46)を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記外側シェル(2)に動かないように支持されていることを特徴とする請求項7に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記内側ホルダ(3)を前記外側シェル(2)内でスライドすることができる又はスリップすることができるように支持していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記外側シェル(2)に対してスライドする又はスリップするように前記内側ホルダ(3)上に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記軸受手段(4)は、前記内側ホルダ(3)のソケット形状凹部(371,372,373)内に挿入されるボール形状体(471,472,473)を含み、前記ボール形状体(471,472,473)が前記外側シェル(2)上で回転できるように支持されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記外側シェル(2)がボール形状態様で設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記外側シェル(2)が円筒形状態様又は樽形状態様で設けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記内側ホルダ(3)が非対称形状であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。1つ又は複数の付加的な錘が設けられていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記内側ホルダ(3)は、被輸送物品(5)を前記内側ホルダ(3)内に保持するための保持手段を備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記外側シェル(2)及び前記内側ホルダ(3)は、被輸送物品(5)を前記外側シェル(2)及び前記内側ホルダ(3)の中に配置するように且つ前記物品を前記外側シェル(2)及び前記内側ホルダ(3)から除去するように設定されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記外側シェル(2)及び/又は前記内側ホルダ(3)が複数の部分から構成されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。前記外側シェル(2)及び/又は前記内側ホルダ(3)は、前記外側シェル(2)及び/又は前記内側ホルダ(3)の開閉を可能にする2つ以上の部分を含むことを特徴とする請求項18に記載の輸送容器(1)。外側から問い合わせできる識別手段があることを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。外側から問い合わせできる前記識別手段は、光学的に読み取り可能なコード及び/又は無線に基づく態様で問い合わせできるRFIDタグであることを特徴とする請求項20に記載の輸送容器(1)。被輸送物品(5)を外側から観察できることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の輸送容器(1)。被輸送物品(5)を輸送するための方法であって、出発点(202)で被輸送物品(5)が請求項1〜22のいずれか一項に記載の輸送容器(1)内に配置され、前記輸送容器(1)が前記出発点(202)から目的地(302)へ移動され、被輸送物品(5)が前記目的地(302)で前記輸送容器(1)から取り出される、方法。被輸送物品(5)がローディング装置を使用して前記輸送容器(1)内に配置され、及び/又は、被輸送物品(5)がアンローディング装置を使用して前記輸送容器(1)から取り出されることを特徴とする請求項23に記載の方法。前記輸送容器(1)は、前記出発点(202)と前記目的地(302)との間の少なくとも1つの部分区間に沿って転動することを特徴とする請求項23又は24に記載の方法。前記輸送容器(1)は、前記出発点(202)と前記目的地(302)との間の保管装置(110)内に一時的に保管されることを特徴とする請求項23〜25のいずれか一項に記載の方法。空の輸送容器(1)が前記目的地(302)から元の出発点(202)へ移動されることを特徴とする請求項23〜26のいずれか一項に記載の方法。

说明书全文

本発明は、輸送の分野、及び、被輸送物品の倉庫保管配置の分野に関する。本発明は、請求項1の前文に係る転動可能な輸送容器に関する。

また、本発明は、被輸送物品をこの種の輸送容器を用いて輸送するための方法に関する。

物品の包装及び輸送に関して様々な輸送容器、例えば箱、クレート、パレット等が知られている。既知の輸送容器は、物品を出発点から目的地へ輸送できるようにするために、輸送トロリー、輸送コンベア等により輸送され得る。しばしば、物流センター、保管センター等においては、大型ユニットを形成するために小型ユニットが互いに結合され、その後、これらの大型ユニットは、大型トラック、列車、又は、航空機等によって長い距離を輸送された後、再び小型ユニットに分離されて、それらが局所環境内の異なる目的地へ輸送される。結果として、物品を輸送するためのエネルギー消費を最適化できる。

輸送容器は、いずれの場合にも、特定の用途に適合される。軽量で頑丈な物品を郵便で発送するために、しばしば段ボールが使用され、また、非常に重い或いは非常に傷つきやすい物品は木枠等で輸送される。

特開2006−016044号公報は、電の入力を伴うことなく出発点から目的地まで傾斜した支持体に沿って転動することができる転動可能な輸送容器を示す。1つの外側容器部分を形成する2つの半球が、ヒンジに枢動可能に結合されると共に、閉塞体によって閉塞され得る。1つの内側容器部分を形成する2つの更に小さい半球も、ヒンジに枢動可能に結合されると共に、更なる閉塞体によって閉塞され得る。内側容器部分は、外側容器部分内へ挿入可能であると共に、内側容器部分の外面全体にわたって分布される複数のピン状の結合要素を備える。ピン状結合要素は、内側容器部分が外側容器部分内で自由に回転できるように内側容器部分を外側容器部分内に支持するボール形状端部を備える。被輸送物品は、第2の容器部分内の中央に保持される。外側容器部分が支持体に沿って転動されると、内側容器部分は、特に支持体付近で内側容器部分内に配置される錘要素に起因して、支持体に対して同じ態様で位置合わせわれたままである。

中国特許出願公開第201942318号明細書は、消費者への物品の自動配送を伴う命令をリアルタイムで処理するための知的システムを開示し、前記システムは、いずれの場合にもボール形状のシェルと該シェル内に配置される挿入体とを含むボール形状の輸送容器を用いて動作し、この輸送容器は、ボール内に配置される長方形、円柱状、又は、円形の容器に適合されると共に、最終的に実際の物品を受ける。前記システムは、主に町や都市の及び田舎の地下にある輸送チューブ及び輸送ルートを介した物品の売り手と物品を受ける顧客との間の長い輸送距離にわたって形成される。

既知の輸送容器の場合の不都合は、出発点から目的地への輸送のためにエネルギーの入力が必要であるという点、或いは、転動可能な輸送容器が大量の物品の発送に適さない非常に複雑な構造を備えるという点である。特に効率的で経済的な在庫管理に適した輸送容器は従来技術から知られていない。

したがって、本発明の目的は、望ましい特徴を備える転動可能な輸送容器を創出することであり、また、この種の輸送容器を用いて被輸送物品を輸送するための方法を提供することである。

この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。

本発明に係る転動可能な輸送容器は、支持体に沿って転動可能な外側シェルと、被輸送物品を保持するように設けられた内側ホルダとを含み、内側ホルダを外側シェル内で回転できるように取り付けるために軸受手段が設けられる。本発明に係る転動可能な輸送容器は、軸受手段が転動可能な輸送体の中央領域及び/又は下部領域にのみ設けられることを特徴とする。転動可能な輸送容器の構造を非常に簡略化でき、被輸送物品は、転動可能な輸送容器が支持体に沿って転動するときには、特に対応する重量分布により、常に支持体に対してほぼ同じ態様で位置合わせされたままとなる。輸送容器が転動するとき、被輸送物品は、輸送容器と共に回転せず、常に重力の方向に対してほぼ同じ態様で位置合わせされたままとなる。このことは、被輸送物品を注意深い態様で輸送できることを意味する。エネルギーの入力を何ら伴うことなく転動可能な輸送容器を高い方の出発点から低い方の目的地まで傾斜した支持体に沿って転動させることができる。

輸送容器の1つの展開態様は、軸受手段が外側シェル上で移動できる及び/又は回転できるように支持されることを特徴とする。移動及び/又は回転の結果として、特に転動可能な輸送ホルダが湾曲した支持体に沿って転動するときに、支持体に対する被輸送物品の望ましい位置合わせを達成できる。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段が1つ又は複数の棒形状プロファイルを含み、該棒形状プロファイル上に内側ホルダが配置されることを特徴とする。棒形状プロファイルは、費用効率が高い頑丈な軸受手段をもたらすことができるようにする。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段が外側シェルで支持するための複数の支持装置を含むことを特徴とする。2つ以上の支持装置を設けることができる。支持装置は、扁平なドーム形状の態様で具現化され得る。扁平なドーム形状は、特に、ボール形状及び/又は円筒状の外側シェルに適合される。支持装置は、外側シェルに適合される異なる形状を有することができる。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段がリング形状支持装置を含み、リング形状支持装置の外面が外側シェルで支持するように設けられ、リング形状支持装置の内面に内側ホルダが回転可能に取り付けられることを特徴とする。リング形状支持装置は、例えば外面がドーム状であり、例えば外側シェル内で自由に回転できるが、常に転動可能な輸送容器の中央領域に配置されたままである。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段が1つ又は複数のころ軸受を含むことを特徴とする。ころ軸受は、例えば、玉軸受として具現化される。低レベルの摩擦抵抗を有するころ軸受は、内側ホルダを非常に容易にアクセスできる態様で外側シェル内に取り付けることができるようにする。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段が外側シェルに動かないように支持されることを特徴とする。移動かない配置の結果として、特に転動可能な輸送ホルダが湾曲した支持体に沿って転動するときに、支持体に対する被輸送物品の望ましい位置合わせを達成できる。

輸送容器の他の展開態様は、軸受手段が内側ホルダを外側シェル内で回転できるように支持することを特徴とする。これは、他の軸受手段に加えて或いは他の軸受手段に代えて設けることができる。その結果、転動可能な輸送容器の転がり性能を例えば更なる用途に適合させることができる。

輸送容器の他の展開態様は、外側シェル上で転動できるように設けられた内側ホルダ上に、軸受手段が設けられることを特徴とする。その結果、転動可能な輸送容器は、特に簡単で頑丈な態様で具現化される。

外側シェル上での内側ホルダの転動を促進させるために、関連部品に適した材料組み合わせを与え、関連部品間に潤滑剤を与え、又は、関連部品間に液体又は流体を与えることができる。外側シェルと内側ホルダとの間に液体又は流体が存在すれば、結果として、特に液体又は流体が高い密度を有する場合に、輸送容器の重心を更に低く維持することができる。

輸送容器の他の展開態様は、内側ホルダのソケット形状凹部内に挿入されるボール形状体を軸受手段が含み、ボール形状体が外側シェル上で回転できるように支持されることを特徴とする。結果として、簡単に形成される、耐久性のある、及び、頑丈な転動可能な輸送容器を生み出すことができる。

輸送容器の他の展開態様は、外側シェルがボール形状態様で設けられることを特徴とする。

輸送容器の他の展開態様は、外側シェル)が円筒又は樽形状態様で設けられることを特徴とする。

輸送容器の他の展開態様は、内側ホルダが非対称態様で設けられることを特徴とする。非対称な配置は、内側ホルダの重量を所望の態様で分布させることができるようにし、結果として、内側ホルダの重心を所望の位置へ移動させることができる。

輸送容器の他の展開態様は、1つ又は複数の付加的な錘が設けられることを特徴とする。付加的な錘を内側ホルダ上に或いは内側ホルダ内に取り付けることができる。これに代えて或いはそれに加えて、付加的な錘を例えばボールの形態で内側ホルダと外側シェルとの間に設けることができる。結果として、内側ホルダ及び輸送容器の両方の重心が更に影響され得る。

輸送容器の他の展開態様は、被輸送物品を内側ホルダ内に保持するための保持手段を内側ホルダが備えることを特徴とする。結果として、被輸送物品がスリップすることを防止できる。被輸送物品のスリップは、転動可能な輸送容器の転がり性能を悪化させ得る。

輸送容器の他の展開態様は、被輸送物品を外側シェル及び内側ホルダの中に配置するように且つ物品を外側シェル及び内側ホルダから除去するように外側シェル及び内側ホルダが設定されることを特徴とする。フラップ、開口等を設けることができる。

輸送容器の他の展開態様は、外側シェル及び/又は内側ホルダが複数の部分から構成されることを特徴とする。

輸送容器の他の展開態様は、外側シェル及び/又は内側ホルダの開閉を可能にする2つ以上の部分を外側シェル及び/又は内側ホルダが含むことを特徴とする。ヒンジ、ロック等を設けることができる。前記部分は、互いにねじ接続可能であるように或いは異なる態様で互いに接続可能であるように設けられ得る。

輸送容器の他の展開態様は、外側から問い合わせできる識別手段があることを特徴とする。識別手段は、例えば、内側ホルダに或いは外側シェルに取り付けられる。識別手段は、特に、被輸送物品に関連する仕様を含む。これは、自動在庫管理を可能にする。

輸送容器の他の展開態様は、外側から問い合わせできる識別手段が光学的に読み取り可能なコード及び/又は無線に基づく態様で問い合わせできるRFIDタグであることを特徴とする。光学的に読み取り可能なコードは、転動可能な輸送容器の位置に関係なく、そのコードの読み取りを可能にするべく複数回取り付けられ得る。

被輸送物品は、例えば電子品目、薬剤、本、DVDなど、どんなものであれ、任意の物品に関連し得る。

転動可能な輸送容器を開放する必要なく被輸送物品を常に特定可能にするために、対応する無線作動手段を用いて読み取ることができるタグ、特にRFID要素又はRFIDタグ前述したように外側又は内側に取り付けることができる。RFID要素に代えて或いは加えて、バーコードを設けることができる。両方の要素は、被輸送物品を一義的態様で特定できるようにする、被輸送物品に関する情報を含む。例えばマトリクスコード、カラーコード、数値コード、熱コード、又は、ホログラムなどの他のタイプの付設コードも情報及び/又は識別手段として或いはセキュリティ機能部として考えられる。全ての前記手段は、外側から問い合わせされ得る受動的な手段として或いはそれら自体でデータ転送を行なう能動的な手段として、光学的に、磁気的に、或いは、無線によって読み取ることができる。

転動可能な輸送容器には、これに加えて、データ処理又は信号処理のための例えば電子的手段の形態を成すそれ自体の知能、例えばマイクロプロセッサ及び対応するデータ記憶ユニットが設けられ得る。関連する送信装置及び受信装置は、この場合には外面に取り付けられるアンテナ要素を介して、信号を環境と無線でやりとりすることができる。しかしながら、電気接点をシェルの特定のポイントに配置することも考えられ、この電気接点には外側からアクセスでき、また、この電気接点を介して内部回路にアクセスできる。

転動可能な輸送体の内部電子装置と関連して、機械的エネルギー(スプリング、ガス圧)、熱エネルギー(蓄熱器)、又は、電磁エネルギー(コンデンサ、バッテリー、アキュムレータ、コイル等)を蓄える或いはエネルギーを発生させる(圧電変換器、誘導変換器等)内部のエネルギー蓄積手段及び/又はエネルギー変換器を設けることができる。

加えて、ユニットの目的地を常に決定して追跡し続けることができる位置決定手段を転動可能な輸送体の内側に設けることが考えられる。極端なケースでは、GPSシステム又は同等のシステムを用いた位置決定が考慮される。外側から問い合わせされ得る或いは特定の位置を通過するときに切り換え動作を引き起こすことができる永久磁石を転動可能な輸送体の内側に配置することもできる。

輸送容器の他の展開態様は、被輸送物品を外側から観察できることを特徴とする。例えば、外側シェルは、透明部分、開口、グリッド構造等を備える。被輸送物品は、転動可能な輸送容器が転動しているときに支持体に対して常に同じ態様で位置合わせされるため、被輸送物品を常に同じ視野から観察でき、例えば、被輸送物品のコード又は他の識別手段を常に観察できる。

この図に示される転動可能な輸送体の外側シェルは、転動可能な輸送体が支持体に沿って転動するための表面である。その結果、外側シェルは、転動中に生じる摩擦荷重及び/又は衝撃荷重に対し十分長い耐用年数にわたって適するように十分な硬度を備えるべきである。

外側シェルの表面は、滑らかな態様で具現化され得るが、特定の走行特性又は転がり特性をもたらすべくゴルフボールの場合と同様にこぶ或いは局所的な凹みも備えることができる。また、任意の方向での転動が望ましくなければ、特定の好ましい転動方向を与える1つ又は複数の環状ガイドビーズを外面に設けることができる。

異なる透明度を備えるが完全に不透明であってもよい適切なプラスチック材料が特に材料として想定し得る。個々のケースでは、例えば再利用できる飲料ボトルの場合と同様の態様で使用されるような硬質のガラスを外側シェルのための材料として使用することも考えられる。しかしながら、特定のケースでは、例えば熱特性又は電磁特性、特に例えば遮蔽特性が重要である場合には、外側シェルを適切な金属又は金属合金から製造することもできる。

シェル材料が不透明な性質である限りにおいて、シェルの中心ポイントでそこに検査窓が取り付けられることにより内部の局所的検査を行なうことができる。

被輸送物品を輸送するための本発明に係る方法の場合には、出発点で、被輸送物品が本発明に係る輸送容器内に配置される。 輸送容器は出発点から目的地へ移動される。例えば、輸送容器は、転動され、コンベアベルト等によって移動される。目的地では、被輸送物品が輸送容器から除去される。傾斜した支持体に沿って転動する結果として、輸送は、輸送ホルダの位置エネルギーが利用されることにより外部エネルギーの入力を何ら伴うことなく行なわれる。被輸送物品は、支持体に対して常に同じ態様で位置合わせされ、その結果、注意深い態様で輸送される。

方法の他の展開態様は、被輸送物品がローディング装置を使用して輸送容器内に配置され、及び/又は、被輸送物品がアンローディング装置を使用して輸送容器から除去されることを特徴とする。結果として、倉庫の完全に自動化された管理が可能にされる。

方法の他の展開態様は、出発点と目的地との間の少なくとも1つの部分区間に沿って輸送容器が転動することを特徴とする。輸送ホルダは、支持体に沿って、例えば特に選択可能な転動トラックに沿って転動される。結果として、輸送物体の輸送は、外部エネルギーの入力を伴うことなく少なくとも1つの部分区間に沿って可能にされる。転動可能な輸送体は、直線状の及び/又は湾曲した支持体に沿って転動することができる。

方法の他の展開態様は、出発点と目的地との間の保管装置内に輸送容器が一時的に保管されることを特徴とする。必要に応じて任意の保管容積を有する任意の数の保管装置を倉庫内に配置できる。

方法の他の展開態様は、空の輸送容器が目的地から元の出発点へ移動されることを特徴とする。輸送容器は、特に1つ又は複数の転動トラックに沿って目的地から元の出発点へ転動され、及び/又は、1つ又は複数の輸送装置を用いて案内されて戻される。輸送ホルダは、再使用可能であり、空になった直後に再び供給充填され得る。

以下、図面と併せて、本発明を典型的な実施形態を用いて更に詳しく説明する。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の中央領域に配置されると共に、扁平なドーム形状の支持装置と棒形状プロファイルとを備える。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の中央領域に配置されると共に、外側シェルに対して制限された態様でのみ移動され得る。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の中央領域に配置されると共に、ころ軸受を備える。

図3に示される転動可能な輸送容器の一態様の断面図を示す。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の底部領域に配置されると共に、ボール形状転動体を備える。

図5に示されるボール形状転動体の詳細図を示す。

図5に示される転動可能な輸送容器の一態様の断面図を示す。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の底部領域に配置されると共に、リング形状支持装置を備える。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様を示し、軸受手段は、転動可能な輸送容器の底部領域に配置されると共に、内側ホルダ上に設けられる。

複数の傾斜支持体、傾斜輸送装置、及び、転動可能な輸送容器を伴う保管装置の断面を示す。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様の上側から見た断面を示し、軸受手段は、カルダンのような態様で具現化されると共に、外側シェルと内側ホルダとの間の転動可能な輸送容器の中央領域で相互に作用する。

軸受手段を有する転動可能な輸送容器の一態様の上側から見た断面を示し、軸受手段は、ソケット状ホルダ内に配置されるボール体を備えると共に、外側シェルと内側ホルダとの間の転動可能な輸送容器の中央領域で相互に作用する。

図1は、転動可能な輸送容器1の一態様の断面の概略を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様で設けられ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内面はボール形状態様で設けられる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の中央領域にのみ設けられる。中央領域は転動可能な輸送容器1の中ほどの領域を含む。外側シェル2内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記中央領域の外側には設けられない。

この図に示される転動可能な輸送体の外側シェルは、転動可能な輸送体が支持体に沿って転動するための表面である。その結果、外側シェルは、転動中に生じる摩擦荷重及び/又は衝撃荷重に対し十分長い耐用年数にわたって適するように十分な硬度を備えるべきである。

外側シェルの表面は、滑らかな態様で設けられ得るが、特定の走行特性又は転がり特性をもたらすべくゴルフボールの場合と同様にこぶ或いは局所的な凹みも備えることができる。また、任意の方向での転動が望ましくなければ、特定の好ましい転動方向を与える1つ又は複数の環状ガイドビーズを外面に設けることができる。

異なる透明度を備えるが完全に不透明であってもよい適切なプラスチック材料が特に材料として想定し得る。個々のケースでは、例えば再利用できる飲料ボトルの場合と同様の態様で使用されるような硬質のガラスを外側シェルのための材料として使用することも考えられる。しかしながら、特定のケースでは、例えば熱特性又は電磁特性、特に例えば遮蔽特性が重要である場合には、外側シェルを適切な金属又は金属合金から製造することもできる。

シェル材料が不透明な性質である限りにおいて、シェルの中心ポイントでそこに検査窓が取り付けられることにより内部の局所的検査を行なうことができる。

内側ホルダ3の軸受配置のための図1に示される軸受手段4は、棒形状プロファイル40と、この棒形状プロファイルに接続されて外側シェル2の内面上に支持される支持装置41,42とを含む。支持装置41,42は、扁平なドームの態様で設けられる。扁平なドーム形状の支持装置41,42の曲率は、外側シェル2のボール形状内面の曲率に対応する態様とされる。内側ホルダ3は棒形状プロファイル40に接続される。棒形状プロファイル40は、例えば、複数の部品を含むことができ、また、内側ホルダ3を貫通することができ、内側ホルダを取り囲むことができる。

一態様では、内側ホルダ3が棒形状プロファイル40に接続固定され、また、支持装置41,42が外側シェル2に対して回転できる。その結果、図1に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。外側シェル2に対する支持装置41,42の回転は、関連部品に適した材料組み合わせ、関連部品間の潤滑剤、関連部品間の液体又は流体等によって可能にされ或いは促進される。

外側シェル2と内側ホルダ3との間に液体又は流体が存在すれば、結果として、特に液体又は流体が高い密度を有する場合に、輸送容器の重心を更に低く維持することができる。

一態様において、内側ホルダ3は、棒形状プロファイル40上で回転できるように配置される。これに代えて或いはそれに加えて、棒形状プロファイル40は支持装置41,42に回転可能に接続される。回転可能な配置は、例えば、ころ軸受を用いてもたらされる。その結果、図1に示される転動可能な輸送容器1の位置において、内側ホルダ3は、支持装置41,41が外側シェル2に対して回転できるか否かに関係なく、回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

一態様では、内側ホルダ3が棒形状プロファイル40上で回転できるように配置され、また、支持装置41,42が外側シェル2に対して回転できるように設けられる。回転能力は、前述した態様の結果として可能にされる。その結果、図1に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

図1と関連して示される転動可能な輸送容器の態様及び後述する態様は、物品を輸送のために配置して除去するように設定される。したがって、例えば、外側シェル2及び内側ホルダ3は、物品を輸送のために配置して除去することを可能にするための手段を備える。そのような手段とは、例えば、フラップ、分離可能で且つ接続可能なハウジング部品等のことである。

図1と関連して示される内側ホルダ3及び後述する内側ホルダ3の態様は、好ましくは、転動可能な輸送容器が前記支持体に沿って転動するときに例えば慣性モーメントに起因して内側ホルダ3が常に支持体に対してほぼ同じ態様で位置合わせされたままであるようなタイプの重量分布を備える。重量は、特に、内側ホルダ3の重心が回転軸線Sよりも下側に配置されるように分布され、回転軸線Sを中心として内側ホルダ3が回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。一態様において、重量分布は、例えば転動可能な輸送容器の底部領域内に配置される領域で内側ホルダ3に取り付けられる1つ又は複数の更なる錘31によって影響される。これに加えて或いはそれに加えて、重量分布は、このようにすると、内側ホルダ3を非対称的に形成することによって更に影響され得る。重量分布は、内側ホルダ内に配置される被輸送物品によって更に影響される。

図2は、転動可能な輸送容器1の一態様の概略断面を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様とされ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内面はボール形状態様とされる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の中央領域にのみ設けられる。中央領域は転動可能な輸送容器1の中ほどの領域を含む。外側シェル2内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記中央領域の外側にと設けられない。

図2に示される軸受手段4は棒形状プロファイル40を含み、棒形状プロファイル40には内側ホルダ3が回転可能に取り付けられる。軸受手段4は、棒形状プロファイル40上に設けられた保持装置43,44を更に含む。軸受手段は、外側シェル2の内面に取り付けられて保持装置43,44と相互に作用する締結装置23,24を更に含む。その結果、図2に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

一態様において、保持装置43,44及び締結装置23,24は、軸受手段4、したがって回転軸線Sが外側シェル2に対して限られた領域へ移動できるように相互に作用する。関連領域は、外側シェル2の内面に沿って規定される線又は面により制限される。

図3は、転動可能な輸送容器1の一態様の概略断面を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は円筒態様とされる。円筒状の外側シェル2は、1つの側面と、2つのベース面とを備える。側面は、転動可能な輸送容器1を支持体に沿って転動するように設けられる。外側シェル2の内部は円筒態様とされる。軸受手段4は、内側ホルダ3を回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けるために設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の中央領域にのみ設けられる。中央領域は転動可能な輸送容器1の中ほどの領域を含む。外側シェル内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記中央領域の外側には設けられない。

図3に示される軸受手段4は1つのスタッド形状突起25,26を含み、各スタッド形状突起は、円筒状の外側シェル2の2つのベース面の内面上に配置される。スタッド形状突起は、ベース面の材料から形成され得る或いはベース面上に付加的に取り付けられ得る。軸受手段4は、スタッド形状突起25,26に取り付けられるころ軸受45,46を含む。軸受手段4は、内側ホルダ3上に設けられた受け入れ手段35,36を含み、該受け入れ手段内へころ軸受45,46が挿入される。一態様では、ころ軸受45,46が玉軸受として具現化される。その結果、図2に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

図3から分かるように、被輸送物品5が内側ホルダ3内に配置される。

図に示される転動可能な輸送容器の種々の態様は、ころ軸受を異なるポイントに備えることができる軸受手段4を備える。図1又は図2に関連して、一態様では、内側ホルダ3の回転可能な配置のために1つ又は複数のころ軸受が棒形状プロファイル40上に設けられる。更なる一態様において、1つ又は複数のころ軸受が棒形状プロファイル40と支持装置41,42との間に設けられる。図2に関連して、一態様では、1つ又は複数のころ軸受が棒形状プロファイル40と保持装置43,44との間に設けられる。図7に関連して、一態様では、1つ又は複数のころ軸受が内側ホルダ3とリング形状支持装置48との間に設けられる。前述したように、一態様では、ころ軸受が玉軸受として具現化される。

支持される3つ以上の支持装置41,42を例えば外側シェル2に規則正しい間隔で設けることができる。3つ以上の支持装置の場合には、これらの支持装置を外側シェル2上で移動できる或いは動かないように支持することができ、内側ホルダ3は3つ以上の支持装置に回転可能に取り付けられる。

支持装置41,42は、扁平なドームの態様とされ得る、或いは、例えばドーム状リングのセグメントの形状を備えることができる。

強度を高めるために、支持装置41,42は、例えばワイヤ形状接続手段を用いて互いに接続され得る。

図4は、図3に印された転動可能な輸送容器1の断面A−Aの概略図である。内側ホルダ3内に挿入された被輸送物品5が破線によって部分的に示される。

図3及び図4に概略的に示されるように、内側ホルダ3及び被輸送物品5は、内側ホルダ3の重心が回転軸線Sよりも支持体(この支持体に沿って転動可能な輸送容器1が転動する)に近いように設けられる。したがって、転動可能な輸送ホルダが転動しているときに、内側ホルダ3は、常に支持体に対してほぼ同じ態様で位置合わせされたままであり、また、被輸送物品5は、輸送中に、転動可能な輸送容器1が転動し始めるとき及び転動可能な輸送容器1が制動されるときに発生される加速力のみに晒される。前記特徴は、内側ホルダ3の重心及び回転軸線Sがこのように配置される図示の転動可能な輸送容器に当てはまる。

図示の実施形態に共通していることは、輸送容器1が転動しているときに、被輸送物品5が輸送容器1と共に回転せず、被輸送物品5が常に重力Gの方向に対してほぼ同じ態様で位置合わせされたままであるということである。重力Gの方向は、いずれの場合にも、図中に矢印により印される。

図において、回転軸線Sが、転動可能な輸送容器1の特定の位置に関して印される。軸受手段4と転動可能な輸送体1がそれに沿って転動する支持体との具現化に応じて、支持体に対する回転軸線Sの傾きは、動的に変化し得る或いは同じままとなり得る。

図5は、転動可能な輸送容器1の一態様の断面の概略図であり、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様とされ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内部はボール形状態様とされる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の底部領域にのみ設けられる。底部領域は転動可能な輸送容器1の中ほどよりも下側の領域を含む。外側シェル2内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記底部領域の外側には設けられない。

図5に示される軸受手段4は、内側ホルダ3上に配置される第1、第2、及び、第3のソケット371,372,373によって形成され、これらのソケット内には、第1、第2、及び、第3のボール形状転動体471,472,473が挿入される。図5aは、第3のボール形状転動体473が挿入される第3のソケット373の拡大された細部を示す。結果として、図5に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

図6は、図5に印された転動可能な輸送容器1の断面B−Bの概略図である。

図7は、転動可能な輸送容器1の一態様の概略断面を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様とされ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内部はボール形状態様とされる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の中央領域にのみ設けられる。中央領域は転動可能な輸送容器1の中ほどの領域を含む。外側シェル内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記中央領域の外側には設けられない。

図7に示される軸受手段4は、リング形状支持装置48を含み、このリング形状支持装置48の外面は、外側シェル2の内面で支持されるように具現化される。リング形状支持装置48の内面には、内側ホルダ3がスタッド形状突起491,492により回転可能に取り付けられる。リング形状支持装置48の外面は、例えばドーム状の外側シェル2の内面の形状に対応する態様で具現化される。結果として、図7に示される転動可能な輸送容器1の位置では、内側ホルダ3が回転軸線Sを中心として回転できるように外側シェル2内に取り付けられる。

図8は、転動可能な輸送容器1の一態様の概略断面を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様とされ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内部はボール形状態様とされる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。軸受手段4は、転動可能な輸送容器の底部領域にのみ設けられる。底部領域は転動可能な輸送容器1の中ほどよりも下側の領域を含む。外側シェル内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記底部領域の外側には設けられない。

図8に示される軸受手段4は、内側ホルダ3で直接に設けられると共に、前記外側シェルが転動しているときに、例えば、外側シェル2上で滑るように、外側シェル2に沿ってスライドするように設定される。これは、例えば、内側ホルダ3と外側シェル2との間の適した材料組み合わせの結果としてもたらされ得る。これに代えて或いはそれに加えて、内側ホルダ3と外側シェル2との間に潤滑剤が設けられる。

図1に示される転動可能な輸送ホルダの態様及び図7に示される転動可能な輸送ホルダの態様の軸受手段4は、外側シェル2の中央付近で自由に移動できる。移動は、スライド、スリップ等の結果として行なわれ得る。転動可能な輸送ホルダ1が転動しているときには、内側ホルダ3の支持及び重力分布に応じて、このことは、転動可能な輸送容器1が湾曲したチャネルに沿って転動する場合であっても、例えば回転軸線Sが重力の方向に対して略垂直に位置合わせされたままであるように、内側ホルダ3と該ホルダ内に配置される被輸送物品との対応する位置合わせをもたらす。

これに対し、図2に示される転動可能な輸送容器1の態様及び図3に示される転動可能な輸送容器の態様の軸受手段4は、全く移動できず、或いは、外側シェル2の中央付近において制限された態様でのみ移動できる。転動可能な輸送容器1が転動しているときには、内側ホルダ3の支持及び重力分布に応じて、このことは、例えば、湾曲チャネルに沿って転動するときに、回転軸線Sが、湾曲の曲率に対応する態様で、外側シェルに対して動かない軸受手段の場合には重力Gの方向に対して次第に傾けられ或いは特定の曲率に至るまで重力Gの方向に対して略垂直であり、一領域内で外側シェル2に対して移動できる軸受手段の場合には次第に傾けられるように、内側ホルダ3と該ホルダ内に配置される被輸送物品との対応する位置合わせをもたらす。

図示の軸受手段4を組み合わせ態様で配置することもできる。したがって、図1に示される軸受手段4と図5及び図6に示される軸受手段とを組み合わせ態様で配置できる。作業に応じて軸受手段の他の組み合わせも可能である。

図1は、転動可能な輸送容器1の下部領域Z、中央領域Y、及び、上部領域Xを示す。前記領域は、重力Gの方向に対する輸送体1の特定の配置で規定される。

転動可能な輸送容器1の中央領域Yは、中心点を取り囲んで上下に特定の幅にわたって延びる領域によって覆われる。幅は、例えば、転動可能な輸送容器1の直径の1/4、1/3、1/5等として規定される。転動可能な輸送容器1の上端側及び下端側にある扁平なドーム形状の領域は、中央領域から排除される。前記扁平なドーム形状の領域は、例えば、転動可能な輸送容器の直径の1/4、1/5等にわたって延びる。

転動可能な輸送容器1の下部領域Zは、転動可能な輸送容器1の下側の扁平なドーム形状領域を取り囲む領域によって覆われる。前記扁平なドーム形状の領域は、例えば、転動可能な輸送容器の直径の1/2、1/3、1/4等にわたって延びる。

転動可能な輸送容器1の上部領域Xは、転動可能な輸送容器1の上側の扁平なドーム形状領域を取り囲む領域によって覆われる。前記扁平なドーム形状の領域は、例えば、転動可能な輸送容器の直径の1/2、1/3、1/4等にわたって延びる。

中央領域Y及び下部領域Z、並びに、中央領域Y及び上部領域Xは、重なり合うことができ、互いに当接することができ、或いは、重なり合うことができない。

図示の転動可能な輸送容器の内部は、ボール形状態様又は円筒態様で具現化される。前記内部は、任意の他の形態を備えることもできる。例えば、内部が長方形形状態様で具現化され得る。軸受手段は、いずれの場合にも、前記内部の形態に適合される。扁平なドーム形状の支持装置の代わりに、前記支持装置は、例えば、長方形形状、楔形状等の形態を備えることができる。

図5に関連して、より多くのソケット及びそれに対応してより多くのボール形状転動体を設けることもできる。

図9は、複数の傾斜支持体102,103,104、傾斜輸送装置101、及び、保管装置110の断面を示す。既に他の図の場合と同様、図9には、重力の方向が矢印Gによって印される。被輸送物品5は、出発点202で輸送容器1内に配置される。重力加速度に起因して、輸送容器1は、被輸送物品5と共に、参照符号102を伴う傾斜支持体に沿い、傾斜輸送装置101へ向けて転動面に沿って転動する。輸送容器1は、輸送装置101上に配置され、エネルギーの入力に伴って、輸送装置101により低位置から高位置へ輸送される。輸送装置101は、転動可能な輸送容器1を保持すると共に特に転動可能な輸送容器が転動して低位置に戻ることを防止するために、保持手段101を備える。輸送容器1は、傾斜支持体103に沿って保管装置110へ向けて転動し、該保管装置に預けられる。必要な場合には、輸送容器1は、保管装置110から出て、参照符号104を伴う傾斜支持体へ向けて案内され、この傾斜支持体に沿って目的地302の方向に転動する。目的地302では、被輸送物品5が輸送容器1から除去される。望ましい場合には、輸送容器1が目的地302から出発点202へ戻される。

図9に示される構成は、任意の態様で延在させることができ、結果として、輸送用の大部分の多様な物品を保管できる完備した保管システムを形成できる。エネルギー効率が良く且つ被輸送物品が注意深い態様で取り扱われるようにする輸送用の物品の管理システムが、転動可能な輸送容器と共にもたらされる。

被輸送物品は、例えば電子品目、薬剤、本、DVDなど、どんなものであれ、任意の物品に関連し得る。

転動可能な輸送容器を開放する必要なく被輸送物品を常に特定可能にするために、対応する無線作動手段を用いて読み取ることができるタグ、特にRFID要素又はRFIDタグを外側又は内側に取り付けることができる。RFID要素に代えて或いは加えて、バーコードを設けることができる。両方の要素は、被輸送物品を一義的態様で特定できるようにする、被輸送物品に関する情報を含む。例えばマトリクスコード、カラーコード、数値コード、熱コード、又は、ホログラムなどの他のタイプの付設コードも情報及び/又は識別手段として或いはセキュリティ機能部として考えられる。全ての前記手段は、外側から問い合わせされ得る受動的な手段として或いはそれら自体でデータ転送を行なう能動的な手段として、光学的に、磁気的に、或いは、無線によって読み取ることができる。

転動可能な輸送容器には、これに加えて、データ処理又は信号処理のための例えば電子的手段の形態を成すそれ自体の知能、例えばマイクロプロセッサ及び対応するデータ記憶ユニットが設けられ得る。関連する送信装置及び受信装置は、この場合には外面に取り付けられるアンテナ要素を介して、信号を環境と無線でやりとりすることができる。しかしながら、電気接点をシェルの特定のポイントに配置することも考えられ、この電気接点には外側からアクセスでき、また、この電気接点を介して内部回路にアクセスできる。

転動可能な輸送体の内部電子装置と関連して、機械的エネルギー(スプリング、ガス圧)、熱エネルギー(蓄熱器)、又は、電磁エネルギー(コンデンサ、バッテリー、アキュムレータ、コイル等)を蓄える或いはエネルギーを発生させる(圧電変換器、誘導変換器等)内部のエネルギー蓄積手段及び/又はエネルギー変換器を設けることができる。

加えて、ユニットの目的地を常に決定して追跡し続けることができる位置決定手段を転動可能な輸送体の内側に設けることが考えられる。極端なケースでは、GPSシステム又は同等のシステムを用いた位置決定が考慮される。外側から問い合わせされ得る或いは特定の位置を通過するときに切り換え動作を引き起こすことができる永久磁石を転動可能な輸送体の内側に配置することもできる。

図10及び図11はそれぞれ、転動可能な輸送容器1の一態様の上側から見た断面の概略表示を示し、転動可能な輸送容器1は、転動体の形態を成す外側シェル2と、被輸送物品5を保持するための内側ホルダ3とを含む。外側シェル2は、ボール形状態様とされ、支持体に沿って転動することができる。外側シェル2の内部はボール形状態様とされる。内側ホルダ3を外側シェル2内で回転できるように取り付けるために軸受手段4が設けられる。図10及び図11に示される輸送容器1の位置では、軸受手段4が転動可能な輸送容器の中央領域にのみ設けられる。中央領域は転動可能な輸送容器1の中ほどの領域を含む。外側シェル内での内側ホルダ3の回転可能な軸受配置のために、軸受手段4は前記中央領域の外側には設けられない。

図10に示される軸受手段4は、中央支持手段400、外側軸受手段401,402、及び、内側軸受手段403,404を含む。外側軸受手段401,402は、外側シェル2に取り付けられると共に、スタッド形状突起を備え、該スタッド形状突起には中央支持手段400が回転可能に取り付けられる。内側軸受手段403,404は、中央支持手段400に回転可能に取り付けられると共に、スタッド形状突起を備え、該スタッド形状突起には内側ホルダ3が回転可能に取り付けられる。外側軸受手段401,402は第1の回転軸線を形成する。内側軸受手段403,404は第2の回転軸線を形成する。第1の回転軸線は第2の回転軸線に対して垂直である。その結果、軸受手段4はカルダンのような態様で具現化される。中央支持手段400は、例えば、リング形状態様で具現化される。輸送体1は、軸受手段4が輸送体1の中央領域にのみ配置されるように重力Gの方向に対して位置合わせされ得る。一態様では、扁平なドームがリング形状の中央支持手段400に両側で接続し、その結果として、内側ホルダ3と外側シェル2との間に配置されるボール形状体が形成される。

図11に示される軸受手段4は、中央支持手段410、外側軸受手段411,412、及び、内側軸受手段413,414を含む。外側軸受手段411,412は、外側シェル2と中央支持手段410との間に配置されるボールとして具現化される。このため、ボールが内部に保持されるソケット形状の凹部が外側シェル2及び/又は中央支持手段410に設けられる。内側軸受手段413,414は、内側ホルダ3と中央支持手段410との間に配置されるボールとして具現化される。このため、ボールが内部に保持されるソケット形状の凹部が外側シェル2及び/又は中央支持手段410に設けられる。外側軸受手段411,412は第1の回転軸線を形成する。内側軸受手段413,414は第2の回転軸線を形成する。第1の回転軸線は第2の回転軸線に対して垂直である。その結果、軸受手段4はカルダンのような態様で具現化される。中央支持手段400は、例えば、リング形状態様で具現化される。輸送体1は、軸受手段4が輸送体1の中央領域にのみ配置されるように重力Gの方向に対して位置合わせされ得る。一態様では、扁平なドームがリング形状の中央支持手段400に両側で接続し、その結果として、内側ホルダ3と外側シェル2との間に配置されるボール形状体が形成される。

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