倉庫保管設備、倉庫保管システム、及び、倉庫保管システムを動作させるための方法

申请号 JP2016515676 申请日 2014-05-28 公开(公告)号 JP2016520028A 公开(公告)日 2016-07-11
申请人 ダブリューアールエイチ ウォルター ライスト ホールディング アーゲー; ダブリューアールエイチ ウォルター ライスト ホールディング アーゲー; 发明人 マーティン ルゲ,; マーティン ルゲ,; マルクス フェリックス,; マルクス フェリックス,;
摘要 本発明は、転動可能体として具現化される複数の転がりパッケージングユニットのための倉庫保管設備(1)であって、幾つかの転がりパッケージングユニットを保管するための少なくとも1つの保管装置(20)と、転がりパッケージングユニットを受け入れるとともに、前記転がりパッケージングユニットを保管装置へ案内するための単一保管装置(30)と、保管装置内に保管される転がりパッケージングユニットを転がって行く転がりパッケージングユニットとして転がして行くための転出装置(40,40’,40”)と、転出装置(40)を制御するための制御装置(50)とを備える倉庫保管設備(1)に関する。【選択図】図1
权利要求

転動可能体として構成される複数の転がりパッケージングユニット(10,10’)のための倉庫保管設備(1)であって、複数の転がりパッケージングユニット(10,10’)を保管するための少なくとも1つの保管装置(20)と、転がりパッケージングユニット(10,10’)を受け入れるとともに、この転がりパッケージングユニット(10,10’)を前記保管装置(20)へ供給するための保管品受け入れ装置(30)と、前記保管装置(20)内に保管される転がりパッケージングユニット(10,10’)を転がって行く転がりパッケージングユニット(10,10’)として転がり態様で排出するための保管品取出装置(40)と、前記保管品取出装置(40)を制御するための制御装置(50)とを有する倉庫保管設備(1)。前記転がりパッケージングユニット(10,10’)は、円形状、好ましくは球形状、多面体形状、又は、円筒空間形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の倉庫保管設備(1)。前記保管装置(20)は、1又は複数の以下の装置、すなわち、保管ローラトラック、保管フロア、保管シャフト、保管サイロを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の倉庫保管設備(1)。前記保管装置(20)は、1又は複数の以下の装置、すなわち、線路(221)、チャネル(222)、チューブ(223)を有する、保管ローラトラック(22)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の倉庫保管設備(1)。前記保管装置(20)は、好ましくはチューブスタックの形態を成す複数のチューブ(223)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の倉庫保管設備(1)。前記保管品取出装置(40)から転がって行く転がりパッケージングユニット(10,10’)を前記保管品受け入れ装置(30)へ戻すための輸送装置(60)を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の倉庫保管設備(1)。転動可能体として構成される複数の転がりパッケージングユニット(10,10’)、及び/又は、いずれの場合にも転がることができるようにする手段が設けられる複数の物品及び/又は物品容器を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の倉庫保管設備(1)。請求項1〜7のいずれか一項に記載の複数の倉庫保管設備(1,1’,1”)を備える倉庫保管システム(2)であって、前記転がりパッケージングユニット(10,10’)は、1又は複数のローラトラック(92)を介して前記倉庫保管設備(1,1’,1”)へ供給可能及び/又は前記倉庫保管設備(1,1’,1”)から排出可能であり、特に、少なくとも1つの保管品受け入れローラトラック(32)を介して1又は複数の前記倉庫保管設備(1,1’,1”)へ供給可能及び/又は少なくとも1つの保管品取出ローラトラック(42)を介して1又は複数の前記倉庫保管設備(1,1’,1”)から排出可能である、倉庫保管システム(2)。複数のローラトラック(92)と、前記複数のローラトラックのうちのいずれによって前記パッケージングユニット(10)が転がり態様で移動されるべきかを規定するための1又は複数の選択設備(70)とを備える、請求項8に記載の倉庫保管システム(2)。前記転がりパッケージングユニット(10)を非転がり態様で輸送するための、特に前記転がりパッケージングユニット(10)を垂直及び/又は平方向に非転がり態様で輸送するための、1又は複数の輸送設備(60)を備える、請求項8又は9に記載の倉庫保管システム(2)。中央コントローラ(50)と、外部から読み取ることができる前記転がりパッケージングユニット(10)の識別機能部を検出するための1又は複数の検出装置とを更に備え、前記中央コントローラ(50)は、検出された前記識別機能部を評価するとともに、前記転がりパッケージングユニット(10)の倉庫保管管理を行なうことができるように1又は複数の前記倉庫保管設備(1,1’,1”)、1又は複数の前記輸送設備(60)、及び/又は、1又は複数の選択設備(70)を制御するように設定される、請求項8〜10のいずれか一項に記載の倉庫保管システム(2)。請求項1〜7のいずれか一項に記載の倉庫保管設備を動作させるための方法において、前記転がりパッケージングユニットは、保管装置(20)内、保管品受け入れ装置(30)内、及び/又は、保管品取出装置(40)内において、重により推進される転がり態様で搬送されることを特徴とする方法。いずれの場合にも1又は複数のローラ型本体(R1,R2,R3,...)を有する選別ロット(K1,K2,K3,...)を形成するための選別装置(170)であって、前記ローラ型本体(R1,R2,R3,...)を倉庫に入れるための複数の倉庫保管シャフト(171,172,173)と、前記ローラ型本体(R1,R2,R3,...)を前記倉庫保管シャフト(171,172,173,...)から受けるための少なくとも1つのローラトラック(R)であり、前記ローラ型本体(R1,R2,R3,...)が前記ローラトラック(R)上を転がり続ける、少なくとも1つのローラトラック(R)と、選別命令(F1,...Fz)を受けるとともに、前記選別命令(F1,...Fz)に対応する前記選別ロット(K1,K2,K3,...)が少なくとも1つの前記ローラトラック(R)上に形成されるように前記倉庫保管シャフト(171,172,173,...)の解放装置を制御するための中央集中コントローラ(Z7)とを備える選別装置(170)。複数のバッファローラトラック(H1,H2,H3,H4,H5,H6,...)を有するとともに前記ローラトラック(R)に隣接するバッファ装置を更に備え、少なくとも1つの分岐装置(W)が、所望の計画にしたがって前記選別ロット(K1,K2,K3,...)を前記複数のバッファローラトラック(H1,H2,H3,H4,H5,H6,...)へ供給するように設定される、請求項13に記載の選別装置(170)。前記バッファローラトラック(H1,H2,H3,H4,H5,H6,...)間に配置されるとともに、いずれの場合にも前記選別ロット(K1,K2,K3,...)又はその一部を第1のバッファローラトラック(H1,H2,H3,H4,H5,H6,...)から第2のバッファローラトラック(H1,H2,H3,H4,H5,H6,...)へ移送するように設定される、1又は複数の接続ローラトラックを更に備える、請求項14に記載の選別装置(170)。

说明书全文

本発明は、物品倉庫保管の分野に関する。前記本発明は、倉庫保管設備、倉庫保管システム、及び、選別システム、並びに、倉庫保管システムを動作させるための方法に関する。

製造されて、パッケージングされ、及び、最終的に、販売業者へ、特にインターネットを介するオンラインショッピングの時代では購入者へ出荷される全てのタイプの物品を扱うには、特に、保管倉庫へ移送し、保管倉庫から取り出し、及び、輸送することを含む優れた倉庫保管管理を要する。

例えば機器、食料品、医薬品、衣服、消耗品、本、録音媒体等の多くの物品は、製造業者によって既にそれら自体のパッケージングがなされており、随意的には、例えば規格化されたパレット上に設けられる更に大きなユニットを形成するようにグループ化される。これらのパレットは、一般に、フォークリフトトラックを使用して移動されて、該トラックに積み込まれ或いはトラックから降ろされ、また、仮に必要とされるときには、倉庫のラック内に置かれて倉庫から取り出される。

物流産業の特定の部門では、特に、個々のラック間の通路内に介挿される自動荷役装置により動作される自動ハイスタック倉庫が使用される。

ラックが殆どの場合に一方側から積み重ねられて空にされるだけにすぎないことから倉庫に最後に入る物品をその後に最初の物品として取り出さなければならない倉庫保管システムが知られている。このタイプの倉庫保管は複雑である。

また、「先入れ先出し」のFI−FO原理に基づいて動作するスルーフローラックが動的な倉庫保管システムとして知られている。これらのラックには一方側から物品が積み重ねられてもよいが、同時に送り込まれる或いは既に時間遅延態様で送り込まれた物品は反対側から取り出されてもよい。スルーフローラック内の物品は、駆動可能な搬送手段によって能動的に搬送され、或いは、スライド又は転動フロア上を取出側へ向けて重により推し進められる。両方のタイプの搬送は、ローラトラックコンベア又は球状トラックコンベアなどの複雑で高価な搬送システムを要する。保管庫への物品の移送及び保管庫からの物品の取出は、手作業で或いは機械化された態様で行なわれてもよい。

そのようなラックタイプの倉庫は、ラック間の通路における空間条件が制限されるという点において不都合である。このようにすると、仮に同じ通路内で他のラックからの取出が未だ行なわれていないときだけ1つのラックからの取出がしばしば行なわれる場合がある。特に、機械化されたラック型倉庫の場合には、しばしば、複数の取出を1つの通路内で同時に行なえることが想定し得ない。これは、取出装置が通路内で交わるための十分な空間を見出さないからである。

より大きなユニットを形成するために一緒にグループ化される規格化されたパレット上で物品を輸送しなければならない場合、そのような大きなユニットは、個々の品目が更なる処理に備えられるように分割されなければならない。これは、紐で縛ることにより或いはフィルム包装によりユニットがパレット上でまとめられるときに更なる問題を引き起こす。

確かに、例えばハイスタック倉庫の場合には、物品がその上に配置されて成るパレットを取出側へ向けて下方に傾斜するローラトラック上のラックに送り込むことが知られており、それにより、パレットが取出側へ向けて自発的に移動され、前のパレットがラックから取り出された時点で次のパレットがその後に自動的に続く。それにもかかわらず、取り出されたパレットは、複雑な保守点検機器を使用して倉庫から搬出されなければならない。

物品が個別に保管されてそれら自体のパッケージングを成して取り出されるときには、状況が更に一層難しくなる。異なるタイプのパッケージング及び/又は異なるサイズのパッケージングを有する様々な物品が存在するときには、状況が更に一層複雑になる。この場合の自動化されて機械化される保管及び取り出しは、実施することが非常に難しく、そのため、保管及び取り出しが一般に手作業で行なわれる。

前述したことは、製造業者から倉庫への或いは倉庫から販売業者又は小売客への物品の輸送にも同様に当てはまる。

物品は、好ましくは、選別された態様で、販売業者又は小売客へ出荷され或いはイントラロジスティックプロセス(例えば、構成部品の最終的な組み立てのため)のために出荷される。選別ロットは、在庫範囲からの任意の数の物品を備え、選別命令にしたがってひとまとめにされる。選別ロットは、多数の異なる品物又は異なるタイプの物品から大部分の多様な数でひとまとめにされてもよい。命令をまとめる人はピッカーと称される。1つの実施形態では、品物又は物品が注文容器内又は選別容器内にひとまとめにされ、この場合、注文容器又は選別容器は、更なる処理ステップへ、例えば品質制御、詰め込みステーション、出荷ステーションなどへ送られる。

順序付けられた選別の場合、個々の命令は順々に完了される。ここで、それぞれの倉庫領域が一人のピッカーによって歩行されてもよく、或いは、特定の倉庫領域がいずれの場合にも一人の同じピッカーによって歩行されてもよく、命令は、倉庫領域間の境界で、一人のピッカーから他のピッカーへ伝えられる。

並行選別法の場合には、命令が部分命令に分けられ、部分命令はそれぞれの倉庫領域で並行して完了され、また、行なわれた部分選別は最終的に1つにまとめられる。一組の複数の部分命令がそれぞれの倉庫領域で完了され、1つの倉庫スポットは、いずれの場合にも、一組の中で1回だけアプローチされなければならない。

全体の選別時間のうち最も大きな割合を占める部分は、取出中に歩行されなければならない距離によって引き起こされる。この時間は、高入れ需要(highest−in−demand)品物が最初に倉庫に入れられるという点において、或いは、選別車両が使用されるという点において、品物の集積を高めることによって減少され得る。

選別ロボットの場合、品物は、コンベアベルトに沿って取り付けられるシャフト内に配置される。それぞれの品物は専用のシャフトを有する。選別命令を実行するために、コンベアベルト上の容器がシャフトに沿って案内され、また、命令に対応する品物が集中制御態様で容器内へ分配される。

選別ロボット又は選別フォークリフトは、個々のラック区画室に接近してそこからグリッパシステムを用いて品物を取り出すことができるとともに、品物を容器内に収集することができる。ラック区画室に近づくために、例えば、ラック通路内に配置されるRFIDタグに基づくナビゲーションシステムが設けられる。グリッパシステムには、例えば、品物及び該品物の位置を特定するために画像処理システムが設けられる。

手動選別システムの場合には、グッズ−トゥ−パーソン(goods−to−person)システムとパーソン−トゥ−グッズ(person−to−goods)システムとの間で差別化が行なわれる。グッズ−トゥ−パーソンシステムでは、同一の品物を有する容器が、コンベアベルトにより、必要とされる品物をそれぞれの容器から取り出すピッカーへ供給される。パーソン−トゥ−グッズシステムでは、必要とされる品物をラックから取り出すためにピッカーがそれぞれの倉庫領域を歩く。

選別を容易にするために、選別シート、モバイルデータ取得機器、バーコードリーダー、RFIDリーダー、又は、画像/音声処理機器が使用されてもよい。

日本国特許出願公開第2006016044号明細書は、輸送が容易で、パッケージ品目を平に保持できるとともに、受け入れルーム内での受け入れ効率も向上させることができるパッケージング容器が設けられることを提案する。

この目的のため、球状のパッケージング容器には、球状の中空体である第1の容器と、第1の容器内に受けられる球状の中空体であるとともに1つのパッケージ品目を受け入れる第2の容器と、2つ以上の軸線の自由度を有するべく第1の容器と第2の容器とを相互に結合する結合手段とが設けられる。

第1の容器内に受けられる球状中空体であるとともに第2の容器を受ける第3の球状の容器が設けられ、この場合、第1の容器の内面及び第3の容器の外面は、第3の容器の中心を通り抜ける第1の直線上に配置される第1の結合要素を使用して、2つのポイントで相互に結合され、また、第3の容器の内面及び第2の容器の外面は、第2の容器の中心を通り抜け且つ第1の直線と垂直な第2の直線上に配置される第2の結合要素を使用して、2つのポイントで相互に結合される。

球状のパッケージング容器は球形状を有するため、球状のパッケージング容器は、その搬送のために作業者によって転がされてもよい。したがって、必ずしも球状のパッケージング容器を搬送中に引き上げる必要があるとは限らず、また、球状のパッケージング容器を更に容易に搬送することができる。また、球状のパッケージング容器を搬送するためにU形状チャネルが使用されてもよい。チャネルの傾きが与えられれば、この場合の球状のパッケージング容器は、重力により推進されて、高所側から低所側へ転がる。球状のパッケージング容器が転がっているときであっても、内側容器が常に水平に維持されてもよい。

このタイプのパッケージング及びこのタイプのパッケージング容器では、比較的大量の物品を処理する際に実用的でないパッケージングの並外れて複雑な内部構造が不都合である。更なる不都合は、パッケージ内容物が内容物に固有の態様で保護されず、また、これらのパッケージング容器を使用する効率的で且つ経済的な倉庫管理が開示されないという点にある。

米国特許出願公開第7,954,661号明細書は、球状容器と該球状容器内に配置される蓄熱材料とを備える輸送容器を開示する。蓄熱材料は、輸送されるべき品目が内部に受け入れられてもよい空間を有する。この空間は、球状容器の中心に配置される。蓄熱材料は、輸送されるべき品目、すなわち、生体細胞培養物を球状態様で取り囲み、それにより、特に、輸送されるべき品目の温度を維持するために、蓄熱材料の熱全体が使用され得る。容器の球形状は、熱放射外面を最小限に抑え、したがって温度が保持されている時間を長くするように選択されてきた。この輸送容器は転がり態様で輸送されるようになっていない。

中国特許出願公開第201942318号明細書は、消費者への物品の自動配送を伴う命令をリアルタイムで処理するための知的システムを開示し、このシステムは、いずれの場合にも球状のケーシングと該ケーシング内に配置される挿入体とを備える球状の輸送容器を使用して動作し、この輸送容器は、球内に配置される長方形、円柱状、又は、円形の容器に適合されるとともに、最終的にそれ自体が物品を受ける。このシステムは、主に地下にある都市又は地方の輸送チューブ及び輸送ルートを経由した物品の売り手と物品の配達を受ける顧客との間の長い輸送距離にわたって想起される。

効率的で且つ経済的な倉庫管理と選別ロットの形成とを可能にする倉庫保管設備、倉庫保管システム、及び、倉庫保管システムを動作させるための方法は、望ましいが、従来技術から知られていない。

したがって、本発明の目的は、所望の特性を有する倉庫保管設備、倉庫保管システム、及び、選別システム、並びに、倉庫保管システムを動作させるための方法を提供することである。

目的は、独立請求項の特徴によって達成される。

転動可能体として構成される複数の転がりパッケージングユニットのための本発明に係る倉庫保管設備は、複数の転がりパッケージングユニットを保管するための少なくとも1つの保管装置と、転がりパッケージングユニットを受け入れるとともに、この転がりパッケージングユニットを保管装置へ供給するための保管品受け入れ装置と、保管装置内に保管される転がりパッケージングユニットを転がって行く転がりパッケージングユニットとして転がり態様で排出するための保管品取出装置と、保管品取出装置を制御するための制御装置とを備える。転がりパッケージングユニットは、倉庫保管設備内に保管されてもよく、また、その後の時点で倉庫保管設備から排出されてもよい。保管装置の仕様に応じて、例えば、最初に保管装置へ移送された転がりパッケージングユニット、最後に保管装置へ移送された転がりパッケージングユニット、又は、特別に或いは無作為に選択された転がりパッケージングユニットが保管装置から取り出される。制御装置は倉庫保管管理を行なうようになっており、この場合、転動可能体として構成される転がりパッケージングユニットは、効率的な、省エネの、及び、経済的な倉庫保管管理を可能にする。

本発明との関連で、転がりパッケージングユニットなる用語は、転動可能体として構成されるユニットを含むように意図され、その場合、物品及び/又は物品容器には、転がりを可能にする手段が設けられる。

倉庫保管設備の1つの好ましい構造実施形態は、特に好ましくは円形状、好ましくは球形状、多面体形状、又は、円筒空間形状を有する転動可能体として構成される複数の転がりパッケージングユニットを倉庫保管設備が備えることを特徴とする。そのため、転がりパッケージングユニットの転がりが確保される。

倉庫保管設備の1つの構造実施形態は、保管装置が、1又は複数の以下の装置、すなわち、保管ローラトラック、保管フロア、保管シャフト(保管コラム)、保管サイロを備えることを特徴とする。保管ローラトラックは、ローラ型パッケージング本体の所定の受け入れ及び保管を確保し、そのため、特に、最初に保管装置へ移送される転がりパッケージングユニットがまた同様に最初に保管装置から取り出されることが定められてもよい。以下で更に詳しく説明されるように、保管ローラトラックは、例えばレール、チャネル、チューブ等の殆どの様々なガイド手段を用いて形成されてもよく、したがって、前記保管ローラトラックは、正確に規定されるが自由に選択可能な空間曲線を辿る1次元保管装置に相当する。

保管フロアは、転がりパッケージングユニットの互いの近傍の二次元的な、水平面的な、湾曲した或いは傾斜された配置を可能にし、この場合、パッケージングユニットは、保管装置からの取出中、領域又は周辺領域で或いはフロア内で排出ポイントを介して排出される。特定の位置における既知の転がりパッケージングユニットの保管装置からの目標とされる取出、又は、保管装置からの無作為な取出が可能である。保管シャフトは、本質的に垂直態様で配置される保管フロアの特別な形態である。前記保管シャフトは、転がりパッケージングユニットの二次元の垂直な配置を可能にし、この場合、転がりパッケージングユニットの第1のグループも先と同様に保管装置から最初に取り出され、また、例えば、グループ内では無作為な順序が維持される。保管シャフトもまた、必ずしも平面を規定する必要はなく、実際には湾曲した空間形状を辿ってもよい。二次元保管ユニットとしての保管フロア及び保管シャフトは、これらの内部の転がりパッケージングユニットが直線的な一次元の配列で存在せずに互いの背後に及び互いの傍に二次元パターンで配置されてもよいという点において、既に説明された保管トラックとは異なる。

保管サイロは、転がりパッケージングユニットの互いの傍らの、互いの背後の、及び、互いの上の三次元保管を可能にする。保管サイロは高い保管容量を与える。様々な内容物を有する転がりパッケージングユニット又は様々なタイプの転がりパッケージングユニットを保管装置へ移送する際には、サイロに特有の再配置が起こり、それにより、単一の排出装置を介して排出が行なわれる場合には、無作為なタイプが排出される。状況に応じて、これは、所望のタイプが利用可能になる前に特定数の転がりパッケージングユニットを排出しなければならない(サイロへ戻さなければならない)という結果につながってもよい。

本発明に係る保管サイロのフロアは、例えば保管フロアによって形成されてもよい。

保管シャフト内、特に保管サイロ内の保管の場合には、底部にある転がりパッケージングユニットに作用する高い機械的負荷が特定の充填レベルから生じ得る。底部にある前記転がりパッケージングユニットを解放するために、転がりパッケージングユニットの重力推進転がり及び自発的転がりを妨げることなく底部にある転がりパッケージングユニットをそれよりも上側に位置する転がりパッケージングユニットの積載重量の一部を吸収することによって解放するバッフルプレート及び/又は中間フロアが、これらの保管装置に設けられることが好ましい。

転がりパッケージングユニットのサイズに応じて、また、内容物及び充填レベルに応じて、個々の転がりパッケージングユニットは、それ自体の重量及び内容物の結果として、数キログラムの重量を有してもよい。極端な場合には、重量が100キログラムより大きくてもよい。これは、これらの荷重に関し、倉庫保管システム及び倉庫保管設備の安全で信頼できる動作を確保するために、保管ユニット、ローラトラック、保管装置へ移送して保管装置から取り出すための装置、分岐装置、偏向装置、及び、戻し装置などのプラントの全ての部分を想起しなければならないことを浮き彫りにする。

これは、保管ユニット、ローラトラック、保管装置へ移送して保管装置から取り出すための装置、分岐装置、及び、偏向装置において、転がりパッケージングユニットが、位置的に安定した態様で案内されて、後続の転がりパッケージングユニットからの圧力に晒されるときにブロックされ或いはトラックから推し出されないようにすることを含む。

したがって、例えば2つの連続する転がりパッケージングユニット間で垂直保管チューブ内に組み込まれてもよく且つ例えば底部にある転がりパッケージングユニットをそれよりも上側に位置する転がりパッケージングユニットの圧力から解放するバッフル要素が、仮に必要とされるときには設けられる。直ぐ次に来る転がりパッケージングユニットは、バッフル要素に直接にのしかかり、前記バッフル要素が取り出された時点でのみ保管チューブ内のその重力推進経路を辿り続けることができる。

複数のバッフル要素を1つの保管トラック内に配置することにより、保管トラックが対応する数のセグメントに分割されてもよく、また、これらのセグメントは、ネットワーク構造又はマトリクス構造を成して分岐装置により直線態様で或いは互いに相互接続される態様で配置されてもよい。

倉庫保管設備の1つの構造実施形態は、保管装置が、1又は複数の以下の装置、すなわち、線路、チャネル、チューブを有する保管ローラトラックを備えることを特徴とする。線路は、例えば樽形状又は円筒状の転がりパッケージングユニットを保管するのに有利な場合がある。チャネル又はチューブは、例えば球状又は略球状の転がりパッケージングユニットを保管するのに有利な場合がある。

倉庫保管設備の1つの構造実施形態は、保管装置が好ましくはチューブスタックの形態を成す複数のチューブを備えることを特徴とする。これは、特に、転がりパッケージングユニットの高密度保管を可能にし、この場合、最初に保管装置へ移送される転がりパッケージングユニットが同様に最初に保管装置から及び再びチューブから取り出されることが確保されてもよい。

倉庫保管設備の1つの構造実施形態は、保管品取出装置から転がって行く転がりパッケージングユニットを保管品受け入れ装置へ戻すための輸送装置を備える。保管装置からの誤った取出の場合、それぞれの転がりパッケージングユニットが保管装置へ迅速に戻されてもよい。転がりパッケージングユニットの全体の在庫が戻し装置を用いて自動的に見積もられてもよい。このため、転がりパッケージングユニットは、保管装置から取り出されて、検出されるとともに、その後、再び保管装置へ戻されて移送される。

以下において倉庫保管システムと称される本発明に係る倉庫保管プラントは、複数の前述した倉庫保管設備を備え、この場合、転がりパッケージングユニットは、1又は複数のローラトラックを介して倉庫保管設備へ供給可能及び/又は倉庫保管設備から排出可能であり、特に、保管品受け入れローラトラックを介して1又は複数の倉庫保管設備へ供給可能及び/又は保管品取出ローラトラックを介して1又は複数の倉庫保管設備から排出可能である。ローラトラックによる転がりパッケージングユニットの送り込み及び/又は排出は、エネルギー入力を全く伴うことなく行なわれてもよい。また、転がりパッケージングユニットは、複数の倉庫保管設備の保管装置から同時に取り出されてもよい。

一般に、保管ユニット、ローラトラック、保管品受け入れ装置及び保管品取出装置、分岐装置、偏向装置、及び、転がりパッケージングユニットの重力推進輸送に関与する本発明に係る倉庫保管システム及び倉庫保管設備の全ての更なる要素は、転がりパッケージングユニットの低摩擦でスムーズな自発的走行及び自発的始動を可能にすることが好ましい。しかしながら、これは、仮に必要とされるときには、例えば転がりパッケージングユニットを戻すための既に説明した輸送装置の場合のように、能動的な搬送、特に重力に逆らう能動的な搬送が用いられることを排除しない。

倉庫保管システムの1つの構造実施形態は、複数のローラトラックと、複数のローラトラックのうちのいずれによって転がりパッケージングユニットが転がり態様で移動されるべきかを規定するための1又は複数の選択設備とを備える。転がりパッケージングユニットは、特定の倉庫保管設備へ案内されてもよく、特定の順序で物品排出ユニット等へ案内されてもよい。

倉庫保管システムの1つの構造実施形態は、転がりパッケージングユニットを非転がり態様で輸送する、特に転がりパッケージングユニットを垂直及び/又は水平方向に非転がり態様で輸送するための1又は複数の輸送設備を備える。大きな水平距離が乗り越えられるように、転がりパッケージングユニットには所定のポイントで位置エネルギーが再供給されてもよく、それにより、前記転がりパッケージングユニットが下流側のローラトラック上を移動できてもよい。非常に長い搬送経路の場合には、特にプラントの建設高さを低く維持するために、転がりパッケージングユニットを引き上げるための装置が特定の間隔で配置されることが有利であることが分かってきた。ローラトラックの一部の終端で、前記装置は、ローラトラックの後続部分の高さが高い方の始端へ転がりパッケージングユニットを搬送し、そのため、転がりパッケージングユニットに位置エネルギーを送り込む。

ローラトラックは、特に良好な転がり特性を有する円形−円筒状の及び/又は球状の転がりパッケージングユニットが用いられるときには、始動及び前方転がりを確保するために小さい傾斜角を有してさえすればよいため、本発明に係る倉庫保管システム内の転がりパッケージングユニットは、建設高さが低いときであっても、大きな距離にわたって輸送されてもよい。転がりパッケージングユニットを引き上げるための前述した装置(略して引き上げ装置)を使用することにより、輸送経路を実質的に制限なく延ばすことができる。

球形状の転がりパッケージングユニットの使用と球状から逸脱する形状の転がりパッケージングユニットの使用とを同じ倉庫保管システムで可能にするために、ローラトラック、保管装置、保管品受け入れ装置、保管品取出装置、引き上げ装置、選択装置、及び、転がりパッケージングユニットと接触する全ての他のシステム部分は、両方のタイプのパッケージユニット又はその複数が輸送され、保管され、及び、選択されてもよいように構成される。

倉庫保管システムの1つの構造実施形態は、中央コントローラと、外部から読み取ることができる転がりパッケージングユニットの識別機能部を検出するための1又は複数の検出装置とを備え、中央コントローラは、検出された識別機能部を評価するとともに、転がりパッケージングユニットの倉庫保管管理を行なうことができるように1又は複数の倉庫保管設備、1又は複数の輸送設備、及び/又は、1又は複数の選択設備を制御するように設定される。検出装置により、転がりパッケージングユニットの現在の位置が監視されてもよく、また、中央コントローラにより、保管装置へ移送されている状態の転がりパッケージングユニットが必要とされる倉庫保管設備へ案内されてもよく、保管装置から取り出されている状態の転がりパッケージングユニットが必要とされる順序で物品送出ユニットへ案内されてもよい。

本発明に係る前述した倉庫保管システムは、転がりパッケージングユニットが保管装置内、保管品受け入れ装置内、及び/又は、保管品取出装置内において重力により推進される転がり態様で搬送されることを特徴とする方法によって動作されてもよい。

本発明によれば、物品は、転がりパッケージングユニット内にその場で組み込まれ、或いは、物品は、転がりパッケージングユニット内に既にあるように供給される。

好ましい典型的な実施形態によれば、倉庫保管は、酸素減少状態下で、倉庫保管システム内、倉庫保管設備内、又は、保管装置或いはその一部内で行なわれる。仮に必要とされるときには、転がりパッケージングユニットの輸送は、保管装置内で完全に重力推進態様で行なわれてもよい。例えば電気的に駆動される搬送装置においては外部エネルギーの供給が必要とされない。低レベルのエネルギー供給或いはエネルギー供給の完全な欠如及び/又は非常に大幅な酸素含有量の減少は、保管中の火災の危険を減らす。そのため、保管中の損傷の危険が減少され、それにより、特に有利な保険期間及び保険約款ももたらされる。

パッケージング本体、プラントのほぼ全ての部分、特に保管装置及びローラトラックは、不燃性材料又は少なくとも難燃材料から形成されてもよい。プラスチックが用いられるときには、火災の危険を更に減らすために、難燃剤などの添加剤が既知の態様で使用されることが好ましい。

また、本発明は、いずれの場合にも1又は複数のローラ型本体を有する選別ロットを形成するための選別装置に関する。選別装置は、ローラ型本体を倉庫に入れるための複数の倉庫保管シャフトと、ローラ型本体を倉庫保管シャフトから受けるための少なくとも1つのローラトラックであって、ローラ型本体がローラトラック上を転がり続ける、少なくとも1つのローラトラックと、選別命令を受けるとともに、選別命令に対応する選別ロットが少なくとも1つのローラトラック上に形成されるように倉庫保管シャフトの解放装置を制御するための中央集中コントローラとを備える。1つの変形において、1又は複数の倉庫保管シャフトは、前述したような(a)保管シャフトとして具現化される。

ローラ型本体は、いずれの場合にも、特に1つの物品を収容し、この場合、物品及び/又はローラ型本体は、選別命令にしたがって一緒にグループ化される。選別ロットが少なくとも1つのローラトラック上に形成されるため、選別ロットを前方に輸送するために例えば容器などの更なる手段が必要とされる。

選別装置の1つの構造実施形態は、複数のバッファローラトラックを有するとともにローラトラックに隣接するバッファ装置を更に備え、この場合、少なくとも1つの分岐装置が、所望の計画にしたがって選別ロットを複数のローラトラックへ供給するように設定される。

選別装置の1つの構造実施形態は、バッファローラトラック間に配置されるとともに、いずれの場合にも選別ロット又はその一部を第1のバッファローラトラックから第2のバッファローラトラックへ移送するように設定される1又は複数の接続ローラトラックを更に備える。

ロットの選別は、ローラ型本体の位置を検出することによって監視されてもよい。これに代えて或いは加えて、ローラ型本体の位置は、特にローラ型本体の重量及び少なくとも1つのローラトラックの傾斜を考慮して、数学的なモデリングによって監視されてもよい。

1つの変形において、少なくとも1つのローラトラックは、ローラ型本体を減速させる及び/又は加速させるための手段を有する。ローラ型本体が少なくとも1つのローラトラック上で非常に詰まった間隔を成す場合には、特にローラ型本体間に倉庫保管シャフトからの更なるローラ型本体を介挿するために、ローラ型本体間で所望の間隔が得られるように特定のローラ型本体が減速され及び/又は加速されてもよい。ローラ型本体が非常に離れた間隔を成す場合には、特に少なくとも1つのローラトラック上で過剰な空間を費やさないように、ローラ型本体がより詰まった間隔を成すように特定のローラ型本体が減速され及び/又は加速されてもよい。

少なくとも1つのローラトラックの後、包みの中のローラ型本体内に配置される物品を詰め直してそれらを容器へ供給するために、ローラ型本体から形成される選別ロットが好ましくは複数のバッファローラトラック及びその下流側にある詰め直しステーションへ供給される。詰め直しは、しばしば、手作業と対応する一時的な労力とを必要とするため、複数の詰め直しステーションにおいて並行処理によって大量の選別ロットが処理されてもよい。

転がりパッケージングユニットの外面とは、転がりパッケージングユニットがベース面上を転がる際に用いる面のことである。したがって、前記外面は、十分に長い動作期間にわたる転がり動作中に生じる摩擦及び/又は衝撃に関する応力に耐えるために十分な硬さを有さなければならない。

転がりパッケージングユニットの外面は、滑らであるように構成されてもよいが、特定の走行特性又は転がり特性をもたらすべくゴルフボールと同様に窪み或いは局所的な凹みを有してもよい。また、任意の方向での転がり能力が望ましくなければ、特定の好ましい転がり動作方向を与える1又は複数の環状ガイドビーズが外面に設けられてもよい。

考慮されるべき材料としては、特に、様々な透明度を有する或いは完全に不透明であってもよい、適したプラスチックが挙げられる。また、例えば返却金がもらえる空き瓶で使用されるような弾力性のあるガラスが個々のケースで使用されることも考えられ得る。特別なケースでは、例えば熱特性又は電磁特性、特に例えば遮蔽特性が重要であるときには、転がりパッケージングユニットが適切な金属又は金属合金から製造されてもよい。

仮に材料がその性質により不透明であれば、検査窓を通じたアクセス口によって内部の視認性が特定のポイントで与えられてもよい。

転がりパッケージングユニットは、特定のパッケージ内容物を有するとともに、いずれの場合にも、外側から見たときに同じ幾何学的寸法を有してもよい。転がりパッケージングユニットの外部の幾何学的寸法は、互いに異なってもよく、例えば、様々な直径を有する球、樽、円筒等に関連する。転がりパッケージングユニットは、いずれの場合にも、同じパッケージ内容物、特定のタイプのパッケージ内容物、完全に個別のパッケージ内容物、又は、複数の或いは多数の断片物品又は容器を有してもよい。転がりパッケージングユニットの構造、寸法等に応じて、例えば機器、食料品、医薬品、衣服、消耗品、本、録音媒体等のパッケージ内容物が転がりパッケージングユニット内に収容されてもよい。特に、パッケージ内容物を特定できるように、転がりパッケージングユニットは、カラーコード、バーコード、RFIDタグ(RFID:無線周波数識別)等の形態を成す外部から読み取り可能な識別機能部を有する。

例えばマトリクスコード、カラーコード、数値コード、熱コード、又は、ホログラムなどの他のタイプの付設コードも同様に情報及び/又は識別手段として或いはセキュリティ機能部として考えられる。これらの手段の全ては、具体的には外部からチェックされる受動的な手段として或いはそれら自体で情報の送信を行なう能動的な手段として、光学的態様、磁気的態様、又は、無線態様で読み取ることができてもよい。

また、転がりパッケージングユニットには、例えばデータ処理又は信号処理のための電子的な手段の形態を成す搭載知能、例えばマイクロプロセッサ及び対応するデータメモリが設けられてもよい。このとき、関連する送信設備及び受信設備が、外面に取り付けられるアンテナ要素を介して周囲と信号を無線でやりとりしてもよい。しかしながら、内部回路にアクセスできるようにする外部からアクセス可能な電気接点がケーシングの特定のポイントに配置されることも考えられる。

転がりパッケージングユニット内の内部電子設備との関連で、機械的エネルギー(スプリング、ガス圧)、熱エネルギー(蓄熱ユニット)、又は、電磁エネルギー(コンデンサ、バッテリー、アキュムレータ、コイル等)を蓄える或いは他の形態のエネルギーを電気エネルギーに変換する(圧電変換器、誘導変換器等)内部の電力貯蔵ユニット及び/又は電力変換器が設けられてもよい。

ユニットの位置を常に決定して追跡できる測位手段が転がりパッケージングユニット内に設けられることが更に考えられる。極端なケースでは、GPSシステム又は同等のシステムを用いた測位を考慮することができる。外側から探られる或いは特定の位置を通過するときに切り換え動作を引き起こしてもよい永久磁石が転がりパッケージングユニット内に配置されてもよい。

以下、図面と併せて、本発明を典型的な実施形態を用いて更に詳しく説明する。

選択された転がりパッケージングユニットを戻すための輸送装置が設けられる、複数の保管ローラトラック内の多数の転がりパッケージングユニットを受け入れるための倉庫保管設備の第1の典型的な実施形態を示す。

5つの保管スタックを備える、図1に係る倉庫保管設備の保管装置の詳細図を示す。

直列に配置されるとともに、ローラトラックを介して転がりパッケージングユニットが送り込まれてもよく、また、ロックトラックを介して転がりパッケージングユニットが離れるように案内されてもよい3つの倉庫保管設備を有する倉庫保管システムを概略的に示す。

転がりパッケージングユニットを移動させるために必要とされる4つのガイドバーから形成されるトラック内の樽形状の転がりパッケージングユニットを示す。

転がりパッケージングユニットを移動させるために必要とされる4つのガイドバーから形成されるトラック内の円筒状の転がりパッケージングユニットを示す。

円筒状の本体を有する更なる転がりパッケージングユニットと、4つのガイドバーと相互に作用するための環状のガイド要素とを示す。

円筒状の本体を有する更なる転がりパッケージングユニットと、4つのガイドバーと相互に作用するための環状のガイド要素とを示す。

円筒状の本体を有する更なる転がりパッケージングユニットと、4つのガイドバーと相互に作用するための環状のガイド要素とを示す。

L形状断面を伴う上側ガイドバーの別の構造実施形態を有する詳細な拡大図を示す。

中空の球状の転がりパッケージングユニットを示す。

略立方体の内部空間と環状の中空空間とを有する球状の転がりパッケージングユニットを示す。

断面が円形である保管ローラトラックと組み合わされる緊密に詰め込まれた六角形保管ローラトラック内の球状のジャイロスコープ転がりパッケージングユニットの斜視図を示し、ローラトラックはほんの短い部分だけが示されており、ローラトラックの側壁は、部分的に透明であるように描かれる。

図6aに係る個々の円形及び六角形のローラトラックを貫く3つの断面を示し、左側及び中央の図にはそれぞれジャイロスコープ転がりパッケージングユニットが示され、また、右側の図には球状の転がりパッケージングユニットが示される。

本発明に係る転がりパッケージングユニットの更なる実施形態を部分断面図で示す。

チャネル形状のローラトラック内の球状転がりパッケージングユニットの図を示す。

切石形状の保管サイロを伴う、本発明に係る倉庫保管設備の更なる実施形態を示す。

戻し装置を伴う、図9に係る倉庫保管設備を示す。

選択装置を上側からの概略図で示す。

いずれの場合にも、湾曲したローラトラックの一部と、垂直に配置される隣接する管形状の保管装置とを示す。

転がりパッケージングユニットを第1又は第2の保管装置へ選択的に送り込むためのローラトラックの可動端部を示し、ローラトラックは、第2の保管装置よりも上側の送り込み位置に破線で示される。

螺旋形状で具現化される保管装置を有する倉庫保管設備を示す。

偏向装置及びガイド装置が示される図14の詳細の拡大図を示す。

介挿された引き上げ装置を有する複数の部分を備えるローラトラックの概略側面図を示し、前記部分の開始領域及び終了領域がいずれの場合にも描かれ、また、短くされた破線態様で介挿領域が示される。

選別ロボットの側面図を概略的に示す。

本発明に係る選別装置の側面図を概略的に示す。

選別装置に隣接するバッファ装置を概略的に示す。

図1は、倉庫保管設備1と複数の転がりパッケージングユニット10とを概略的に示し、転がりパッケージングユニット10は、転動可能体として構成され、特に、保管品受け入れローラトラック32に転がって来て、保管品取出ローラトラック42上を転がって行く。ここで、転がって来る及び転がって行くとは、倉庫保管設備1に対することを意味する。

転がりパッケージングユニットの外面とは、転がりパッケージングユニットがベース面上を転がる際に用いる面のことである。したがって、前記外面は、十分に長い動作期間にわたる転がり動作中に生じる摩擦及び/又は衝撃に関する応力に耐えるために十分な硬さを有さなければならない。

転がりパッケージングユニットの外面は、滑らであるように構成されてもよいが、特定の走行特性又は転がり特性をもたらすべくゴルフボールと同様に窪み或いは局所的な凹みを有してもよい。また、任意の方向での転がり能力が望ましくなければ、特定の好ましい転がり動作方向を与える1又は複数の環状ガイドビーズが外面に設けられてもよい。

考慮されるべき材料としては、特に、様々な透明度を有する或いは完全に不透明であってもよい、適したプラスチックが挙げられる。また、例えば返却金がもらえる空き瓶で使用されるような弾力性のあるガラスが個々のケースで使用されることも考えられ得る。特別なケースでは、例えば熱特性又は電磁特性、特に例えば遮蔽特性が重要であるときには、転がりパッケージングユニットが適切な金属又は金属合金から製造されてもよい。

仮に材料がその性質により不透明であれば、検査窓を通じたアクセス口によって内部の視認性が特定のポイントで与えられてもよい。

保管品受け入れローラトラック32及び保管品取出ローラトラック42はローラトラックネットワークの構成部分であり、ローラトラックネットワークは、複数のローラトラックを備えるとともに、例えば全てのタイプの物品を倉庫に入れるために設けられる倉庫施設の倉庫保管システム内に建てられる。転がりパッケージングユニット10の特定方向での転がりは、特にそれぞれのローラトラックの対応する傾斜に起因してもたらされるとともに、外部エネルギーが供給されることを伴わない傾斜と重力との結果である。

転がりパッケージングユニット10は、図1に概略的に示されるように、球形であるように構成されてもよい。保管品受け入れローラトラック32又は保管品取出ローラトラック42などのローラトラックは、例えば、図1に概略的に示されるように、チャネル形状を成すように構成されてもよい。しかしながら、転がりパッケージングユニット10が樽形状、円筒状、多面体等であるように具現化される実施形態の変形も想定し得る。また、保管品受け入れローラトラック32又は保管品取出ローラトラック42などのローラトラック、及び/又は、複数のローラトラックを備える倉庫施設のローラトラックネットワークがワイヤー、バー、レール、チューブ、正方形又は六角形中空断面等から構成される実施形態の変形も想定し得る。

1つの変形において、転がりパッケージングユニット10は、同じ日付で同じ出願人により出願された「輸送可能なパッケージングユニット及びそのようなパッケージングユニットを製造するための方法」、「転動可能な外部形状を有するパッケージング本体及びそのようなパッケージング本体を有するパッケージングユニットを製造するための方法」、「輸送物体のための輸送取り付け台及びそのような輸送取り付け台を有する輸送物体を輸送するための方法」、又は、「転動可能な輸送容器及びそのような輸送容器を使用して積荷を輸送するための方法」と題される1又は複数の国際PCT出願に記載されるように具現化される。

図2aは、樽形状であるように具現化される転がりパッケージングユニット10”を概略的に示し、転がりパッケージングユニット10”は、その下方及びその側方に配置される4つのワイヤー、バー、レール等921,922,923,924から形成されるローラトラック92によって案内される。

図2bは、円筒状であるように具現化される転がりパッケージングユニット10’”を概略的に示し、この転がりパッケージングユニット10’”は、その下方及びその側方に配置される4つのワイヤー、バー、レール等921,922,923,924により形成されるローラトラック92によって案内される。

図3a,3b,3cは、円筒状であるように具現化される転がりパッケージングユニット10””を概略的に示し、この転がりパッケージングユニット10””は、円筒形状の連続部分として球状キャップを有するとともに、いずれの場合にも上側及び下側に配置される2つのガイドバー921,922,923,924から形成されるローラトラック92内で案内される。ガイドバー921,922,923,924は、ワイヤー、バー等として具現化される。斜視図が図3aに示され、側面図が図3cに示され、正面図が図3bに示される。転がりパッケージングユニット10””は、リング又はカラー等として具現化されるとともにガイドバー921,922,923,924と相互作用するように設けられる環状ガイド要素11,12を有する。図3a及び図3cから分かるように、2つの下側ガイドバー921,922は、転がりパッケージングユニット10””のガイド要素11,12が下側ガイドバー921,922間に配置されるような幅広い態様で離間される。そのため、転がりパッケージングユニット10””は、特にガイドバー921,922が方向の変化を決定付ける場合には、側方から案内される。同様に図3a及図3cから分かるように、上側ガイドバー923,924は、それらが正にガイド要素11,12間に位置するようになる近い態様で離間される。そのため、転がりパッケージングユニット10””の別の或いは付加的な側方案内がもたらされる。

L形状断面を有する別の形態の上側ガイドバー923’が図3dに示される。L形状断面は、ガイドバーの安定性を高め、そのため、ガイドバー923’の弛みを減少させるという効果を有する。ガイド要素に関する断面の形態及び配置に起因して、一方では、ガイド手段における転がりパッケージングユニットの正確なトラックによる案内が確保され、他方では、パッケージングユニットの外壁がガイドレールと接触することが回避される。そのため、外壁の摩耗及び機械的応力が回避され、外壁の摩耗及び機械的応力は、それに応じて適切な材料から形成されるガイド要素に制限される。

図2a及び図2bに示されるガイドバーは、例えばローラトラックの曲げ強度、したがって安定性を高めるために、2つのL形状断面又はU形状断面に置き換えられてもよい。当業者であれば明らかなように、全ての変形(ガイドバー及び/又は異形断面を有する)において、様々なタイプ(球状、円筒状等)の転がりパッケージングユニットは、転がりパッケージングユニットがサイズ及び形状に関して適切に選択されれば、同じローラトラック内で輸送されてもよい。

転がりパッケージングユニットは、特定のパッケージ内容物を有するとともに、いずれの場合にも、外側から見たときに同じ幾何学的寸法を有してもよい。転がりパッケージングユニットの外部の幾何学的寸法は、互いに異なってもよく、例えば、様々な直径を有する球、樽、円筒等に関連する。転がりパッケージングユニットは、いずれの場合にも、同じパッケージ内容物、特定のタイプのパッケージ内容物、完全に個別のパッケージ内容物、又は、複数の或いは多数の断片物品又は容器を有してもよい。転がりパッケージングユニット10の構造、寸法等に応じて、例えば機器、食料品、医薬品、衣服、消耗品、本、録音媒体等のパッケージ内容物が転がりパッケージングユニット内に収容されてもよい。特に、パッケージ内容物を特定できるように、転がりパッケージングユニットは、カラーコード、バーコード、RFIDタグ(RFID:無線周波数識別)等の形態を成す外部から読み取り可能な識別機能部を有する。

例えばマトリクスコード、カラーコード、数値コード、熱コード、又は、ホログラムなどの他のタイプの付設コードも同様に情報及び/又は識別手段として或いはセキュリティ機能部として考えられる。これらの手段の全ては、具体的には外部からチェックされる受動的な手段として或いはそれら自体で情報の送信を行なう能動的な手段として、光学的態様、磁気的態様、又は、無線態様で読み取ることができてもよい。

また、転がりパッケージングユニットには、例えばデータ処理又は信号処理のための電子的な手段の形態を成す搭載知能、例えばマイクロプロセッサ及び対応するデータメモリが設けられてもよい。このとき、関連する送信設備及び受信設備が、外面に取り付けられるアンテナ要素を介して周囲と信号を無線でやりとりしてもよい。しかしながら、内部回路にアクセスできるようにする外部からアクセス可能な電気接点がケーシングの特定のポイントに配置されることも考えられる。

転がりパッケージングユニット内の内部電子設備との関連で、機械的エネルギー(スプリング、ガス圧)、熱エネルギー(蓄熱ユニット)、又は、電磁エネルギー(コンデンサ、バッテリー、アキュムレータ、コイル等)を蓄える或いは他の形態のエネルギーを電気エネルギーに変換する(圧電変換器、誘導変換器等)内部の電力貯蔵ユニット及び/又は電力変換器が設けられてもよい。

ユニットの位置を常に決定して追跡できる測位手段が転がりパッケージングユニット内に設けられることが更に考えられる。極端なケースでは、GPSシステム又は同等のシステムを用いた測位を考慮することができる。外側から探られる或いは特定の位置を通過するときに切り換え動作を引き起こしてもよい永久磁石が転がりパッケージングユニット内に配置されてもよい。

壁厚dを有する球状シェルを有する中空の球状転がりパッケージングユニット10Vが図4に概略的に示される。物品、例えば、ばら積み品又は液体は、閉塞可能なアクセス口13を用いて転がりパッケージングユニット10V内にパッケージングされてもよい。閉塞可能なアクセス口13は、例えば蓋によって、特にねじ接続、バヨネット接続等を介して閉じられる。図4では部分断面で示される転がりパッケージングユニット10Vは、液状形態又は自由に流れる形態等で存在する物品、すなわち、飲料、砂糖、穀物、コーヒー豆、コーヒー粉末又は同様のものなどの食料品、例えば化学工業及び製薬工業で使用されるようなガソリン、油、又は、ペレット、顆粒或いは粉末の形態を成す半完成品などの消耗品、或いは、そのようなタイプの任意の他の物品に特に適している。液状又は粉状の物品のためのそのような転がりパッケージングユニットの場合には、シール手段が蓋に及び/又は転がりパッケージングユニット10’のアクセス開口に配置されることが好ましい。

略立方体であるように構成されるとともに閉塞可能なアクセス口13’を介してアクセスできる内部空間14を有する球状の転がりパッケージングユニット10が図5に概略的に示される。閉塞可能なアクセス口13’は、球状キャップとして具現化される蓋を備え、この場合、閉塞のためにねじ付き閉塞体、バヨネット閉塞体等が設けられる。図5に概略的に示されように、転がりパッケージングユニット10は隙間15,16を外面に有し、これらの隙間15,16は、重量減少又は材料節約にそれぞれ役立つとともに、転がりパッケージングユニット10を手で取り扱って持ち運ぶことができるようにグリップとして構成されてもよい。更なる実施形態(図示せず)の場合には、外面が閉じられるとともに、重心を底部へ向けて変位させる転動可能なバラスト球が内部の環状隙間内に配置されてもよい。

図5に概略的に示されるように、転がりパッケージングユニットは、内部空間14内に配置されるパッケージ内容物及び/又は転がりパッケージングユニット10を識別する、少なくとも1つのRFIDタグ17及び1つのバーコード18などの外部から読み取り可能な識別機能部を有する。転がりパッケージングユニット10の立方体の内部空間14は、切石形状又は立方体の物品、例えば衣服、靴、機器、本、カタログ等が内部に配置される段ボール箱に特に適している。

バーコードなどの光学的に検出可能な複数の識別機能部が転がりパッケージングユニットの外面の全体にわたって分布され、それにより、転がりパッケージングユニットの任意の位置で検出ユニット又は読み取りユニットにより少なくとも1つの識別機能部を検出できるようにすることが好ましい。

球状の転がりパッケージングユニットの更なる実施形態は、ここで明示的に参照される、「輸送可能なパッケージングユニット及びそのようなパッケージングユニットを製造するための方法」及「転動可能な外部形状を有するパッケージング本体及びそのようなパッケージング本体を有するパッケージングユニットを製造するための方法」と題される同一出願人により同日に提出された出願に記載される。これらの転がりパッケージングユニットは、本発明に係る倉庫保管システムでの使用及び本発明に係る倉庫保管設備での使用に特に適している。

球状転がりパッケージングユニット10及びジャイロスコープ転がりパッケージングユニット10’並びに円形断面の複数の六角形ローラトラック92,92’の実施形態が図6a,6bに示される。ローラトラック92,92’は傾斜され、それにより、転がりパッケージングユニット10,10’は、転がり態様及び/又は回転態様でローラトラック内を傾斜の方向に移動できる。図6aは斜視図であり、一方、図6bは個々のローラトラック92,92’の断面であり、この場合、六角形断面のローラトラック92’内での輸送及びローラトラックの円形実施形態92内での輸送がジャイロスコープ転がりパッケージングユニット10’に関して示される。球状転がりパッケージングユニットに関しても六角形断面のローラトラックを容易に且つ効率的に使用できることが最も右側の図から導き出され得る。図6a及び図6bから分かるように、互いの横及び上で平行に案内される複数のローラトラック92,92’により、コンパクトなスペースを取らない配置がもたらされ、そのため、保管密度及び処理能力を更に高めることができる。

ローラトラックは、水平から完全に垂直となるに至るまで傾斜されるように方向付けられてもよい。

図7は、球状又は円筒状の転がりパッケージングユニット10Viの断面を概略的に示し、転がりパッケージングユニット10Vi内には、転がり軸受141上に装着される半球状又は半円筒状の挿入体140が配置される。挿入体140は転がりパッケージングユニット10Vi内で自由に移動でき、それにより、挿入体140のベース面142上に配置される物品は、転がりパッケージングユニット10Viの転がり動作とは無関係に、常に全く同じく垂直となるように方向付けられる。

図8は、球状の転がりパッケージングユニット10の断面、及び、半円断面929とこれに隣接する肩部928とを有するチャネル形状ローラトラック92の断面を概略的に示す。図8から分かるように、転がりパッケージングユニット10の半径は、半円断面929の半径よりも幾らか小さいように選択されている。そのため、転がりパッケージングユニット10の良好な転がり能力がもたらされる。チャネル形状ローラトラックは、転がりパッケージングユニット10のほぼ中心平面に至るまで側方に延び、したがって、転がりパッケージングユニット10の側方案内を確保する。ローラトラック92の方向が例えば曲線状に変わる場合には、それぞれの外側肩部が更に高く引き上げられてもよい。肩部928は、ローラトラック92を安定させるとともに、ローラトラックを所望の周囲部分に対して、例えば倉庫建物におけるフレーム又は支持体に対し締結するのに更に適している。

前述のローラトラック92、保管品受け入れトラック32、及び、保管品取出トラック42は、特に、金属、プラスチックなどの安定した耐力材料から製造される。これらのトラックは、その上で転がりパッケージングユニット10が転がり態様で移動してもよい倉庫施設のローラトラックネットワーク(図示せず)の構成部分であってもよく、ローラトラックネットワークは、倉庫に入れるための物品を受けてそれらの物品を倉庫から取り出すために設けられる倉庫施設を横切って延びる。倉庫施設は、倉庫納屋、1つの倉庫建物、複数の倉庫建物、倉庫敷地等を備えてもよい。

図1に概略的に示される倉庫保管設備1は、複数の転がりパッケージングユニット10を保管するための保管装置20を有する。図1に示される実施形態において、保管装置20は、平行に配置される全部で5つの保管スタック21から構成される。保管スタック21のそれぞれは、互いに上下に垂直に配置されるとともに互い違いの方向で傾斜される保管ローラトラック22を有し、この場合、端部で互いに上下に位置する保管ローラトラック22は、偏向装置23によって相互に接続される。そのような保管スタック21内の転がりパッケージングユニット10は、重力のため、いずれの場合にも、高さが高い方の保管ガイド22から偏向装置23を介して隣の低い方の保管ローラトラック22まで転がり、したがって、高さが最も高い保管ガイド22から高さが最も低い保管ガイド22へ転がる。明確にするために、図1では、1つの保管スタック21、1つの保管ローラトラック22、及び、1つの偏向装置23のみに1つの参照符号が与えられる。しかしながら、参照符号は、図1にそれぞれ示される全ての保管スタック21、保管ローラトラック22、及び、偏向装置23に適用される。

図1に示されるように、保管品受け入れローラトラック32上に転がり込む転がりパッケージングユニット10を受けてこれらの転がりパッケージングユニット10を保管装置20に送り込むための保管品受け入れ装置30は、保管品受け入れローラトラック32と保管装置20との間に配置される。図1に示されるように、保管品受け入れ装置30は、例えば保管品受け入れローラトラック32の連続部分であり、この場合、転がりパッケージングユニット10は、保管スタック21のうちの1つの最も上側の保管ローラトラック22に無作為に転がり込み、重力によってそれぞれの保管スタック21内においてこの保管スタック21の最も下側の保管ローラトラック22の方向で転がる。

しかしながら、保管品受け入れ装置30が能動的に制御される選択装置を有してもよく、この選択装置により、転がり込んできて受けられる転がりパッケージングユニット10に関し、それぞれの転がりパッケージングユニット10がいずれの保管スタック21内へ案内されるべきかが選択される。そのような選択装置は例えば検出器とスライドとを備えてもよく、この場合、検出器は、例えばカラーコード、バーコード、RFIDタグ等を読み取ることにより、受けられた転がりパッケージングユニット10内に何のパッケージ内容物が収容されているのかを検出し、その場合、保管品受け入れ装置30内のそれぞれの保管スタック21のためのジャンクションの下流側で展開可能なスライドにより、それぞれのパッケージ内容物を有する受けられた転がりパッケージングユニット10がいずれの保管スタック21内へ案内されるのかが決定される。

したがって、転がりパッケージングユニット10の保管のための個々の保管スタック21内への受け入れは、無作為に或いは計画にしたがって行なわれてもよい。計画にしたがった保管のための受け入れの場合、いずれの場合にも同一のパッケージ内容物を有する転がりパッケージングユニット10は、例えば1つの保管スタック21内にそれぞれ配置されてもよい。図1に示される実施形態では、例えば5つの異なるタイプの転がりパッケージングユニット10をいずれの場合にも保管スタック21のうちの1つに別々に配置することができる。5つの異なるタイプの転がりパッケージングユニット10の量が異なる場合、これは、個々の保管スタック21の等しくない充填をもたらす。しかしながら、転がりパッケージングユニット10が全て同じパッケージ内容物を収容する場合、或いは、保管スタック21の均一な充填がそれらの転がりパッケージングユニット10が異なるタイプであるにもかかわらず望ましい場合には、保管スタック21内の保管のための無作為な受け入れにより労力を殆ど伴うことなく保管スタック21の均一な充填が達成されてもよい。

図1に示される保管装置20は5つの保管スタック21を有し、転がり込む転がりパッケージングユニット10がこれらの保管スタック21内へ案内され得る。無論、保管装置20は任意の数の保管スタック21を有してもよく、その場合、保管装置20の幅は実質的に保管スタック21の数の結果である。図1に示される保管スタック21は、いずれの場合にも、7個の保管ローラトラック22と、6個の偏向装置23とを有する。無論、保管スタック21は、任意の数の保管ローラトラック22及び偏向装置23を有してもよい。保管装置20の高さは、特に、保管ローラトラック22の傾斜角度及び保管ローラトラックの長さの結果である。

傾斜角は、保管装置20の所定の高さが順守されて転がりパッケージングユニット10の転がりが確保されるように選択される。更に、傾斜角は、転がりが過度の速度で行なわれず且つ偏向装置23で(及び、以下で説明される保管スライド44で)生じる加速度によってパッケージ内容物が損傷されないように選択される。実施形態の1つの変形において、保管ローラトラック22は変化する傾斜角を有し、例えば、高さが高い方の保管ローラトラック22は、高さが低い方の保管ローラトラック22よりも大きな傾斜角を有し、そのため、転がりパッケージングユニット10は、最初に、比較的高い速度で保管スタックを通じて案内され、その後、例えばその速度が徐々に減少される。

保管装置20の収容能力は、特に保管スタック21の数及び/又は保管ローラトラック22の数を変えることによって所望の要件に適合されてもよい。

図1に概略的に示されるように、保管品取出装置40が保管装置20と保管品取出ローラトラック42との間に介挿して配置される。保管品取出装置40は能動的に作動可能な保管スライド44を備え、これらの保管スライド44は、いずれの場合にも、高さが最も低い保管ローラトラック22の近傍にある。保管スライド44の作動に応じて、転がりパッケージングユニット10が保管装置20内に保持され或いは保管装置20から排出される。図1に概略的に示されるように、転がりパッケージングユニット10は、収集ローラトラックと偏向装置とを介して保管品取出ローラトラック42へ排出される。

保管品取出装置40の制御、すなわち、特に保管スライド44の作動は、図1に示される制御装置50によって行なわれる。例えば、それぞれのスライドを作動させる駆動要素へ電気的な命令信号として送信される作動信号が制御装置50によって生成される。制御装置50は、例えばイーサネット(登録商標)ケーブルなどの信号ラインを介して電気アクチュエータモータとして具現化される駆動要素に接続されるコンピュータ中央ユニットを備えてもよい。無論、作動信号の無線送信、液圧又は空気圧駆動要素などの他の解決策が考えられる。

図示の構成により、転がりパッケージングユニット10を倉庫保管設備1へ送り込んで制御装置50により決定される時点まで倉庫保管設備内に保管することができる。物品が内側に供給されると、前記物品が既に転がりパッケージングユニット内に詰め込まれてしまっていなければ、物品が転がりパッケージングユニット10内に詰め込まれる。転がりパッケージングユニット10は、保管品受け入れローラトラック32を介して倉庫保管設備1内に送り込まれ、その場合、保管品取出装置40、すなわち、特にスライド44は、転がりパッケージングユニット10を倉庫保管設備1内に保管するべく閉じられる。流入指令の場合、保管品取出装置40は、1つの転がりパッケージングユニット10又は複数の転がりパッケージングユニットが倉庫保管設備1から保管品取出ローラトラック42へ排出されるように制御される。

保管品受け入れローラトラック32及び保管品取出ローラトラック42は、倉庫保管設備1の方向に或いは倉庫保管設備1から離れる方向に傾斜されるとともに、倉庫建物内では、非常に広い距離にわたって、例えば数メートルにわたって或いは最大で100メートルを超えるまで延びてもよい。保管品受け入れローラトラック32及び保管品取出ローラトラック42を介した転がりパッケージングユニット10の送り込み及び排出は、外部エネルギーの供給を全く伴うことなく行なわれ、したがって、費用効率が高い。

図1に示される倉庫保管設備1と類似する態様で或いは保管サイロとして構成されるとともに保管品受け入れローラトラック32及び保管品取出ローラトラック42に沿って配置される複数の倉庫保管設備1,1’,1”が図1bに概略的に示される。図1bは、複数の倉庫保管設備1,1’,1”を備える倉庫保管システム2を概略的に示し、ローラトラックを介して、転がりパッケージングユニット10がシステムに送り込まれてもよく、また、前記転がりパッケージングユニット10がシステムから排出されてもよい。

物品の内側への供給は物品受け入れポイント320で行なわれ、また、送出は物品送出ポイント420で行なわれる。本発明によれば、物品は、転がりパッケージングユニット内にその場で組み込まれ、或いは、物品は、転がりパッケージングユニット内に既に詰め込まれるように内側に供給される。転がりパッケージングユニット10”の保管のためのそれぞれの倉庫保管設備1,1’,1”内への受け入れは、それぞれの保管品受け入れ装置30,30’,30”によって行なわれる。例えば制御装置50により制御される転がりパッケージングユニット10,10’の保管からの取出は、それぞれの保管品取出装置40,40’,40”によって行なわれる。第1の転がりパッケージングユニット10が第1の倉庫保管設備1から排出されている間、第1の倉庫保管設備1からの転がりパッケージングユニット10の排出が完了されたか否かとは無関係に、第2の倉庫保管設備1’からの第2の転がりパッケージングユニット10’の排出が同時に行なわれる。これは、ラックからの品物の排出が完全に完了されるまでラック間の通路を使用できない従来技術において知られる高スタック倉庫とは対照的である。したがって、従来技術とは異なり、エネルギーに関して最適化される急速アクセスが図示の倉庫保管設備1によって可能にされる。

図1aは、図1に示される倉庫保管設備1の構成部分である保管装置20の詳細図を概略的に示す。いずれの場合にも保管スタック21を形成する保管トラック内を上端から下端へ転がり態様で移動する複数の転がりパッケージングユニット101,102,103,104,105が示される。図1aの最も右側に示されて図1aに示される保管装置20の残りの4つの保管スタックのように構成される保管スタック21は、全部で7個の保管ローラトラックのセグメント221,222,223,224,225,226,227と全部で6個の偏向装置231,232,233,234,235,236とを備える。

図1aでは前方へ向けて傾斜するように示される最も上側の保管ローラの第1のセグメント221は、最も上側の第1の偏向装置231に隣接し、また、最も上側の第1の偏向装置231は、図1aでは後方へ向けて傾斜するように示される1つを除いて最も上側の保管ローラトラックのセグメント222に隣接する。第1の転がりパッケージングユニット101は、図1aでは、保管ローラトラックの最も上側の第1のセグメント221内に示される。最も上側の第1のセグメント221の傾斜の結果として、この転がりパッケージングユニット10は最も上側の第1の偏向装置231の方向に転がる。この第1の転がりパッケージングユニット101は、この最も上側の第1の偏向装置231で1つを除いて最も上側のセグメント222へ向けて偏向された後、1つを除いて最も上側の保管ローラトラックのセグメント222に隣接する1つを除いて最も上側の偏向装置232の方向に転がりる。

したがって、第1の転がりパッケージングユニット101は、最も下側の7番目の保管ローラトラックのセグメント227に隣接する保管スライド44が閉じられる場合には前記保管スライド44によって停止されるまで、保管スタック21内を上端から下端までジグザグ態様で転がる。明確にするため、保管スライド44は、図1aでは最も右側に配置される今しがた説明した保管スタック21に関してのみ図示される。しかしながら、そのような保管スライドは、残りの4つの保管スタックに関しても同様に設けられる。

保管品取出装置40の構成部分である保管スライド44は、制御装置(図1aに示されない)により生成される制御信号によって、転がりパッケージングユニット10が保管スタック21内に保持される閉位置と、保管スライド44により保持される転がりパッケージングユニット10が解放される開位置との間で切り換えられる。

図1aに概略的に示されるように、転がりパッケージングユニット10を収集ローラトラック46へ移送する送出装置45は、最も下側の保管ローラトラック22及び保管スライド44に隣接し、転がりパッケージングユニット10は、収集ローラトラック46から、収集偏向装置47による偏向後、保管品取出ローラトラック42へ移送される。保管品取出ローラトラック42の方向付けが収集ローラトラック46の方向付けと一致するの場合、すなわち、保管品取出ローラトラック42が図1aで右ではなく左へ方向付けられる場合には、収集ローラトラック46及び収集偏向装置47が省かれてもよく、その場合、送出装置45は、転がりパッケージングユニット10を保管品取出ローラトラック42へ向けて直接に前方に案内する。

図1における保管品受け入れローラトラック32は、転がりパッケージングユニット10が保管設備1へ向けて右から左へ送り込まれるように概略的に示され、一方、保管品取出ローラトラック42は、転がりパッケージングユニット10が左から右へ保管設備1から排出されるように示される。実施形態の1つの変形では、転がりパッケージングユニット10が右から左へ保管設備1から排出されることが、例えば前述した保管品取出ローラトラック42の配置によって達成されてもよい。これは、倉庫建物の一方側が物品の内側への供給のために適合されるとともに反対側が物品の外側への送出のために適合され、それにより、内側への供給及び外側への送出が互いに完全に分離されて相互に干渉しない、倉庫建物において有利な場合がある。1つの変形では、倉庫建物の内側供給領域が外側送出領域よりも上側となるように配置され、この場合、図1に示されるように、転がりパッケージングユニット10が同じ方向で排出され、その方向からそれらの転がりパッケージングユニットが倉庫保管設備1へ送り込まれる。

また、図1には、検出装置61、戻し分岐装置62、及び、輸送装置60が概略的に示される。検出装置及び戻し分岐装置62は保管品取出ローラトラック42に取り付けられる。戻し装置又は輸送装置はそれぞれ、保管品取出ローラトラック42と保管品受け入れローラトラック32との間に取り付けられる。検出装置61及び戻し分岐装置62は、特に、信号伝達の観点で図1に示される制御装置50に接続される。検出装置61は、例えば、光学コード、例えばカラーコード、バーコード、2Dコードなどを検出するための光学検出器、及び/又は、検出装置61の有効範囲内に配置される転がりパッケージングユニット10に取り付けられるRFIDタグに記憶されるコードを検出するための無線検出器を備える。転がりパッケージングユニット10のコードが検出された後、このコードは、制御装置50へ送信されて、そこで、望ましい転がりパッケージングユニット10が保管品取出ローラトラック42内に配置されるかどうかに関してチェックされる。このチェックにより、望ましくない転がりパッケージングユニット10が保管品取出トラック42内に配置されることが確認されれば、制御装置50によって戻し分岐装置62が作動され、その場合、望ましくない転がりパッケージングユニット10は、保管品取出ローラトラック42から輸送装置60へ向けて前方に案内される。輸送装置60は、望ましくない転がりパッケージングユニット10を受けてそれを保管品受け入れローラトラック32へ戻すようになっている。垂直な連続態様で回転してモータMにより駆動される輸送装置60の概略的に示されるベルト上に配置される複数のプレートが、図1に概略的に示される。望ましくないパッケージングユニット10は、戻し分岐装置62を介して輸送装置60のそのようなプレートへ案内された後、垂直方向上向きに輸送されて、最終的に保管品受け入れローラトラック32へ向けて前方に案内される。したがって、それぞれの転がりパッケージングユニット10は、元の倉庫保管設備1へ案内され、保管品取出装置40により保管装置から取り出されるその後の時点で再び利用できる。

そのような戻しに関しては以下に挙げられる様々な理由が考慮されてもよい。

保管スタック21が2つ以上の異なるタイプの転がりパッケージングユニット10によって混合態様或いは更には無作為な態様で充填されるときに保管装置20の高い充填密度が達成されてもよい。これは、特に様々なタイプの転がりパッケージングユニット10がほぼ同一の頻度を有する場合、すなわち、様々なタイプの転がりパッケージングユニット10の量が互いに実質的に異ならない或いは同一であるときに意味があるかもしれない。転がりパッケージングユニット10の排出中、望ましいタイプの転がりパッケージングユニット10が保管品取出ローラトラック42内に配置されるまで、望ましくないタイプが戻される。

例えば保管品取出装置40が急速な連続状態で作動されれば、これにより、保管品取出ローラトラック42内の一連の転がりパッケージングユニット10が望ましくない方法で混同される場合があり、これは、前述した戻しによって修正できる。

例えば保管品受け入れ装置30の対応する選択装置の誤作動に起因して、転がりパッケージングユニット10が保管のために間違った保管スタック21内に受けられる場合、それぞれの望ましくない転がりパッケージングユニット10の保管装置からの取出は、前述した戻しによって修正されてもよい。

しかしながら、戻しが行なわれず、保管品取出ローラトラック42内の転がりパッケージングユニット10の配置の誤りが起こったことが制御装置50で検出されるにすぎないことが考えられ、その場合、この誤りは、その後の処理ステップで、例えば制御装置50により制御される分岐装置を切り換えつつ修正される。

図9は、倉庫保管設備1’の更なる実施形態を概略的に示し、この倉庫保管設備1’には保管品受け入れローラトラック32’により転がりパッケージングユニット10’が送り込まれ、また、この倉庫保管設備1’からそのような転がりパッケージングユニット10’が保管品取出ローラトラック42’により排出される。倉庫保管設備1’は保管サイロ20’を有し、該保管サイロ20’は、略切石形状となるように構成されるとともに、転がりパッケージングユニット10’を保管するための略石形状である内部空間を有する。保管サイロ20’の上側領域における保管品受け入れローラトラック32’は、保管サイロ20’内に通じ、したがって、保管品受け入れ装置30’(図9では別々に示されない)を形成する。この最も簡単な形態における保管品受け入れ装置は、切石形状の保管装置20’に設けられる開口として構成され、この開口を通じて転がりパッケージングユニット10’がサイロの切石形状の内部空間内へ案内される。保管品取出ローラトラック42’は、保管装置20’の下側領域内に構成される保管品取出装置40’から離れるように延びる。保管品取出装置40’は、実質的に、保管スライド44’によって閉じることができる保管装置20’の開口を備える。保管スライド44’が開放される場合には、転がりパッケージングユニット10’が保管装置20’から保管品取出トラック42’内に排出される。

転がりパッケージングユニット10’を保管のために図9に示される保管装置20内に受ける際、保管品受け入れ装置30の石切形状の内部空間内の転がりパッケージングユニットは、対応する加速度が生じつつ、保管装置のベース上に或いは保管装置20内に既に収容される転がりパッケージング上にそれぞれ蓄積する。したがって、転がりパッケージングユニットは、損傷を伴わずにそのような加速度に耐え抜くために、十分に頑丈な態様で具現化されなければならない。転がりパッケージングユニット10は、そのような加速度が補償されるように僅かに弾性的に変形できる例えば外部ケーシングを有する。また、保管装置20のベースは、僅かに変形可能なマットを有してもよいが、該マットは、転がりパッケージングユニット10の僅かな層が既に保管装置20内に存在する時点ではどんな効果も殆ど有さない。

図9から分かるように、特に保管品取出装置40’又はそれぞれの保管スライド44’を制御するための制御装置50’が設けられる。制御装置50’は、コンピュータシステム51’、データメモリ52’、及び、検出装置インタフェース53’を備える。検出装置61’が信号伝達の観点で検出装置インタフェース53’に接続される。検出装置61’は、例えば保管装置20’の充填レベルを監視するべく、転がりパッケージングユニット10’を検出するために、保管品受け入れローラトラック32’に配置され、この場合、現在の充填レベルは、送り込まれる転がりパッケージングユニット10’の数−排出される転がりパッケージングユニット10’の数の結果である。

図9に関連して、図10は、倉庫保管設備1’の幾分更に大きな周囲環境を示す。これらの周囲環境は、特に、戻し装置60’を備える。戻し装置60’は、低い高さで終わるローラトラック92’と高い高さで始まる保管品受け入れローラトラック32’との間に介挿される。輸送装置60’は、モータによって駆動される回転ベルトを有し、該回転ベルト上には、転がりパッケージングユニット10’を低い高さから高い高さまで輸送するためのプレートが設けられる。図10に示されるように、輸送装置60’は、輸送中の転がりパッケージングユニット10’を垂直方向及び水平方向の両方で輸送できるように傾斜されるべく配置されてもよい。連続動作状態の保管品受け入れ輸送装置60’は、完全に自律的な態様で低い高さから高い高さまでの転がりパッケージングユニット10’の輸送を行なってもよい。或いは、輸送装置60’の動作が制御装置50’によって制御されてもよい。保管装置20’の過剰充填は、特に輸送装置60’を停止することによって防止されてもよい。保管装置20’が満杯の場合には、その後、保管品受け入れローラトラック32’にも同様に転がりパッケージングユニットが充填される。保管品受け入れローラトラック32’も満杯になると直ぐに、輸送装置60’により輸送される転がりパッケージングユニット10’をもはや受け入れることができず、転がりパッケージングユニットが落下する。これは、輸送装置60’を停止させることによって防止されてもよい。しかしながら、転がりパッケージング本体の在庫がローラトラック92’上に生じるが、該在庫は、例えばローラトラック92’から転がりパッケージングユニット10’を受けるようになっている別の倉庫保管設備などの手段によって制限され或いは減少されてもよい。

図11は、実質的に分岐装置として構成される選択設備70を示す。入口トラック71が転がりパッケージングユニット10を受けるように構成される。第1の出口トラック72.1及び第2の出口トラック72.2が入口トラック71に隣接する。選択装置70は、受けられた転がりパッケージングユニット10を第1の出口トラック72.1へ或いは第2の出口トラック72.2へ引き渡すようになっている。転がりパッケージングユニット10が転がり込む任意のローラトラックが入口トラック71に隣接してもよい。転がりパッケージングユニット10が転がって行く任意の更なるローラトラックが第1及び第2の出口トラック72.1,72.2に隣接してもよい。図11に概略的に示されるように、選択装置70は、入口トラック71から第1の出口トラック72.1へ向かう転がりパッケージングユニット10のための経路を明け渡して第2の出口トラック72.2へ向かう経路を塞ぐために第1の位置に配置されてもよい位置決めフラップ73を備える。図11に概略的に示されるように、位置決めフラップ73は、入口トラック71から第2の出口トラック72.2へ向かう転がりパッケージングユニット10のための経路を明け渡して第1の出口トラック72.1へ向かう経路を塞ぐために第2の位置に配置されてもよい。図示の位置の位置決めフラップ73は、転がりパッケージングユニットが転がり込むのをやめさせる。これは、この中央位置にある位置決めフラップが2つの出口トラックのいずれも明け渡さないからである。

図11に概略的に示されるように、位置決めフラップ73は、モータによって、例えば電気モータによって駆動される。無論、空気圧駆動或いは任意の他の駆動が考えられる。

図11に概略的に示される選択設備70の改良において、2つのみではなく、任意の数の出口トラック、例えば3個、4個、8個、或いは、任意の他の数の出口トラックが設けられる。

図11に概略的に示されるように、入口トラック上に配置される転がりパッケージングユニット10のカラーコード、バーコード、RFIDタグのコード等を検出するための検出装置74が設けられてもよい。図11の場合と同様に、検出装置74は制御装置50に接続され、この場合、検出されたコードは、検出装置74から有線通信接続又は無線通信接続を介して制御装置50へ送信される。受信されたコードは、制御装置50で評価され、例えばデータメモリ52にファイルされるコード又は規則と比較される。制御装置50は、転がりパッケージングユニット10を第1又は第2の出口トラック72.1,72.2のいずれかへ移送するために、モータMの対応する作動により、位置決めフラップ73を必要とされる位置に位置決めするようになっている。好ましくは、それぞれの転がりパッケージングユニットの光学的な或いは電気的なコードが非接触態様で検出される。RFID又は同様の識別機能部が使用される場合には、前記コードが受動的又は能動的であってもよい。

図12は、ローラトラック92と、該ローラトラックの近傍にあって垂直に配置される管状の保管装置20とを概略的に示す。ローラトラック92は、保管装置20の入口開口で終端する。ローラトラック92に転がり込む転がりパッケージングユニット10は、垂直に配置される管状の保管装置20へ移送されて該保管装置内に保管される。垂直に配置される管状の保管装置20は、そのような管状の保管装置を有するマトリクス状の配列を成して配置されてもよく、この場合、個々の垂直に配置される管状の保管装置の充填は、マトリクス状配列とローラトラック92との間の相対移動によって行なわれてもよい。図12に概略的に示されるように、ローラトラック92は、例えば90°の湾曲形状を有し、それにより、転がりパッケージングユニット10が所要の側又は所望の側から垂直に配置される管状の保管装置20へ送り込まれてもよい。例えば、垂直に配置される管状の保管装置20は、構造上の理由により、湾曲形状を伴うことなく具現化されるローラトラック92の方向と一致しない一方側からのみ近づくことができる。

図13は、ローラトラック92と、2つの垂直に配置される管状の第1及び第2の保管装置20,20’のそれぞれとを概略的に示す。図14に示される管状の保管装置20,20’は、例えば複数のそのような保管装置を有するマトリクス状の配列を成して、静止するように配置される。図13に概略的に示されるように、ローラトラック92は、移動可能に配置され或いは本質的に移動できるとともに、実線で描かれる位置から破線で描かれる位置まで変位され或いは移動されてもよい。実施形態の1つの変形において、この変位は、制御設備の制御信号に基づいて、例えば、電気モータ、空気圧ドライブ、液圧ドライブ等を備える調整装置を作動させることによって引き起こされる。ローラトラック92の位置を調整することにより、ローラトラック92に転がり込んでくる転がりパッケージングユニット10が第1の管状保管装置20に手渡されるのか或いは第2の保管装置20’に手渡されるのかどうかの選択が行なわれる。このようにして、転がりパッケージングユニット10は、マトリクス状の態様で配置される複数の保管装置内に保管されてもよい。

図13に示されるように、第1及び第2の検出装置201,201’は、いずれの場合にも、例えば保管装置20,20’の入口領域に配置される。検出装置201,201’は、例えばローラトラック92から保管装置20,20’へ移送されてしまった転がりパッケージングユニット10を数えるようになっていてもよい。また、検出装置201,201’は、転がりパッケージングユニット10’のカラーコード、バーコード、RFIDタグのコード等を読み取って、転がりパッケージングユニット或いはそのパッケージ内容物をそれぞれ識別するようになっていてもよい。図13には、特に倉庫管理等の目的のために、転がりパッケージングユニットの数又は読み取られたコードが移送される制御装置が示されない。

保管装置20,20’の上側部分だけがいずれの場合にも図12及び図13に示される。保管品取出装置(図示せず)が下側部分に配置され、この保管品取出装置は、所望の時点で保管のために最初に受けられた転がりパッケージングユニットを保管装置から取り出すとともに、保管品取出ローラトラックにより更なる処置設備へ転がりパッケージングユニットを送り込むようになっている。

図12及び図13の描写に示されているのとは対称的に、垂直に配置される管状の保管装置は、転がりパッケージングユニットを更なる処理設備へ送り込む垂直に配置される管状のローラトラックであってもよい。

図14は、螺旋状に具現化される保管装置20を有する倉庫保管設備1”’を示す。転がりパッケージングユニット10は、保管品受け入れローラトラック32により倉庫保管設備1”’或いは保管装置20のそれぞれに送り込まれる。保管された転がりパッケージングユニット10’は、倉庫保管設備1或いは保管装置20のそれぞれから保管品取出ローラトラック42により排出される。保管装置20は、保管品受け入れローラトラック32における比較的高い高さと保管品取出ローラトラック42における比較的低い高さとの間に、複数のコイルを有する長方形の螺旋を成して配置される保管ローラトラック22を有する。図14に示される実施形態の変形における保管ローラトラック22は、管状断面を有して具現化され、この場合、管状の保管ローラトラック22は、互いに垂直方向で当接する螺旋を形成する。1つの螺旋内の管状の保管ローラトラック22は、例えば一定の傾斜を有する。保管ローラトラック22における傾斜に起因して、転がりパッケージングユニット10は、保管品受け入れローラトラック32から保管品取出ローラトラック42へ転がる。

したがって、保管装置20は、最も下側の螺旋に至るまで高さが低い方の螺旋によって隣接される最も上側の螺旋を有する。転がりパッケージングユニット10は、最も上側の螺旋の領域で保管品受け入れローラトラック32から保管装置20へ送り込まれる。保管装置からの転がりパッケージングユニット10’は、最も下側の螺の領域で保管品取出ローラトラック42へ排出される。転がりパッケージングユニット10,10’を送り込んで排出するために1つの保管品受け入れ装置及び1つの保管品取出装置が設けられる。これらのうち、保管品受け入れ装置30の構成部分だけが図14に示され、保管品受け入れ装置30は図14aに詳しく示される。

図14に係る保管品受け入れ装置30は、転がりパッケージングユニット10が保管装置20へ向けて前方に案内され或いは第1の排出ローラトラック82.1へ排出されるように作動されてもよい偏向装置39及びガイド装置38を備える。特に、偏向装置39及びガイド装置38は垂直に移動できるように具現化され、この場合、転がりパッケージングユニット10の前方への案内のため、偏向装置39は、保管装置20への位置アクセス口が明け渡される保管品受け入れ装置30よりも上側の垂直位置へ向けて調整可能であり、また、ガイド装置38は、第1の排出ローラトラック82.1への位置アクセス口が塞がれる第1の排出ローラトラック82の前方の垂直位置へ向けて調整可能である。これに対応して別の位置では、保管装置20へのアクセス口が偏向装置39によって塞がれ、また、第1の排出ローラトラック82.1へのアクセスがガイド装置38によって明け渡され、この場合、転がりパッケージングユニット10の方向の対応する変化が偏向ユニット39により行なわれる。

図14に概略的に示されるように、第2の排出ローラトラック82.2は、例えば保管装置20内の転がりパッケージングユニット10が最初にこの転がりパッケージングユニット10が第2の排出ローラトラック82.2に到達する前に例えば1又は複数の長方形の蛇行コイルを通じて特定の距離を転がり落ちるように、保管装置20に取り付けられてもよい。前述した偏向装置39及びガイド装置38と同様の態様で、排出装置が例えば第2の排出ローラトラック82.2のケース内に取り付けられ、この排出装置により、転がりパッケージングユニット10が第2の排出ローラトラック82.2へ移送されるか或いは保管装置20内で前方へ案内されるかどうかが規定される。

第2の排出ローラトラック82.2へ転がりパッケージングユニット10を排出することが考慮される様々なシナリオが存在する。

例えば対応する検出装置(図14に示されない)を使用して行なわれる保管装置20内の転がりパッケージングユニット10の事後チェックは、前記転がりパッケージングユニット10がこの保管装置20内へ誤って案内されてきたという結論を出す。そのため、保管装置20内に保管される転がりパッケージングユニット10の一貫性を高めることができる。

倉庫保管設備1”’が備えられた倉庫保管システムの動的な再構成は、特定の転がりパッケージングユニット10がもはやそれぞれの保管装置20内に保管されず保管装置から排出されなければならないという結論を出す。そのような動的な再構成は、物品の内側への供給及び/又は外側への送出の結果であってもよく、また、例えば、異なるタイプの倉庫保管設備がより適している少ない量でのみ特定のパッケージ内容物を有する転がりパッケージングユニット10が保管されるようになっているというフィートに基づいてもよい。

比較的大きな距離にわたって転がりパッケージングユニットを輸送するための組み立てられたローラトラック22’の一部の概略側面図が図15に示される。ローラトラック22’は、介挿された引き上げ装置61.1〜61.3を有する複数の部分22.1〜22.4を備え、この場合、部分22.2,22.3の開始領域及び終了領域がいずれの場合にも描かれ、また短くされた破線態様で介挿領域が示される。引き上げ装置は、実質的に、図10に関連して既に説明した輸送装置60に対応し、この場合も先と同様にモータMにより駆動できる。図示の実施形態において、転がりパッケージングユニットは、第1の引き上げ装置61.1が配置される端部領域へ向けてローラトラック22’の第1の部分22.1上を矢印の方向に移動する。前記転がりパッケージングユニットは、第1の引き上げ装置により前述した態様で取得され、第2のローラトラック部分22.2に引き渡される。転がりパッケージングユニットは、第2の引き上げ装置61.2に至るまで第2のローラトラック部分の傾斜に沿って転がり、第2の引き上げ装置において、転がりパッケージングユニットは、個別に順々に引き上げられて、次のローラトラック部分に引き渡される。介挿された引き上げ装置を有するそのような組み立てられたローラトラック22’が、転がりパッケージングユニットを比較的大きな距離にわたって輸送するために非常に有利に使用されてもよく、また、本発明に係る倉庫保管設備及びシステムとは無関係に実施されてもよいことに依然として留意されるべきである。転がりパッケージングユニットをより高い高さまで引き上げることができるように、既に示された引き上げ装置及び輸送装置以外に、転がりパッケージングユニットの効率的な引き上げを可能にするスクリューコンベア、搬送ホイール、グリッパ、又は、他の装置が使用されてもよい。

図16は、従来技術から知られる選別ロボット160の側面図を概略的に示す。数がn個の倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nが輸送ベルトTに沿って配置される。倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nのそれぞれは、いずれの場合にも数がn個の物品A1,A2,A3,...,Anを備える製品ラインの複数の同一の物品を倉庫に入れるために設けられる。

図16によれば、複数の第1の物品A1が第1の倉庫保管シャフト161内に配置され、複数の第2の物品A2が第2の倉庫保管シャフト162内に配置され、以下同様である。物品A1,A2,A3,...Anは、いずれの場合にも、例えばボックス、包装物等内に収容される。

数がm個の選別容器B1,B2,...,Bmが輸送ベルトT上に配置される。輸送ベルトTは、選別容器B1,B2,...,Bmが倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nを通過して移動されるように駆動される。

中央コントローラZ6が、数がz個の選別命令F1,....,Fzと、倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nに対する選別容器B1,B2,...,Bmの位置データとを検出するようになっている。また、中央コントローラZ6は、検出された選別命令F1,....,Fzと位置データとに基づくとともにこれらに対応する解放信号を倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nの解放装置へ送信するようになっている。解放信号の受信時には、物品A1,A2,A3,...,Anがそれぞれの倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nから対応する選別容器B1,B2,...,Bmへ引き渡される。選別容器B1,B2,...,Bmには、倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nから物品A1,A2,A3,...,Anが充填され、また、選別ロットK1,...,Kzが選別容器B1,B2,...,Bm内に形成される。

言及されたように選別命令F1,....,Fzに基づく選別ロットK1,...,Kzは、1つの物品A1,A2,A3,...,Anを備え又は1或いは複数の同一或いは異なる物品A1,A2,A3,...,Anを任意の数で備える。

中央コントローラZ6は、例えば、選別命令F1,....,Fzと選別容器B1,B2,...,Bmの位置データとを検出するため、及び、倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nの解放装置へ解放信号を送信するために、対応して適合されるインタフェースを有する市販のコンピュータを備える。図16には、中央コントローラZ6の前述のインタフェースに接続されるデータ及び/又は信号接続部Vが破線により示される。データ及び/又は信号接続部Vは、前述のデータ及び/又は信号を送信するようになっている。

第1の選別命令F1は、第1の選別ロットK1が倉庫物品A1,A2,A3,...,Anから形成されることを要求する。一例として、参照符号A3,A6,A8を伴う物品を備える第1の選別ロットK1が図16に示される。第1の選別ロットK1は、参照符号Bmを伴う選別容器内に配置される。前述したように、選別命令F1は、たった1つの物品A1,A2,A3,...,Anを要求してもよく、或いは、1又は複数の物品A1,A2,A3,...,Anを特定の数で且つ特定の組成で要求してもよい。後述する本発明に係る選別装置とは対照的に、数及び組成は、物品A1,A2,A3,...,Anのサイズ及び/又は選別容器B1,B2,...,Bmのサイズによって制限される。

選別ロボット160に従い、選別命令F1,....,Fzにしたがって充填された選別容器B1,B2,...,Bmは、選別容器B1,B2,...,Bm内に収容される選別ロットK1,...,Kzをいずれの場合にも1つの包みの中に詰め込むために、更なる処理設備、例えば処理ステーションへ送り込まれる。包みは、販売業者又は最終消費者への供給のために与えられてもよく、また、発送サービス又は郵便サービスへ引き渡されてもよい。空の選別容器B1,B2,...,Bmは、再使用のために再び選別ロボット160へ送り込まれてもよい。

選別ロボット160は、輸送ベルトTを駆動させるために、エネルギー、例えば電気モータを動作させるための電気エネルギーを必要とする。空の選別容器B1,B2,...,Bmの再使用は、例えば対応する輸送キャリッジを駆動させるためのエネルギーの供給を同様に必要とする。中央コントローラZ6の動作及び倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nの解放装置の作動も同様にエネルギーを必要とする。輸送ベルトTは移動部品を備え、また、規則的なメンテナンス作業が必要とされる。

図17は、本発明に係る選別装置170の側面図を概略的に示す。数がn個の倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nが傾斜したローラトラックRに沿って配置される。倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nのそれぞれは、いずれの場合にも1つの物品を収容するいずれの場合にも複数の転動体R1,R2,R3,...Rnを倉庫に入れるために設けられる。選別ロボット160とは異なり、物品A1,A2,A3,...,Anが倉庫に入れられず、いずれの場合にも例えば1つの物品が内部に配置される転動体R1,R2,R3,...Rnが倉庫に入れられる。

図17によれば、複数の第1転動体R1が第1の倉庫保管シャフト171内に配置され、複数の第2転動体R2が第2の倉庫保管シャフト172内に倉庫保管され、以下同様である。第1の物品A1は、いずれの場合にも、第1転動体R1内に配置される。第2の物品A2は、いずれの場合にも、第2転動体R2内に配置される。

中央コントローラZ7は、数がz個の選別命令F1,...Fzを検出するようになっている。検出された選別命令F1,...Fzに基づいて、中央コントローラZ7は、更に、対応する解放信号を倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nの解放装置へ送信するようになっており、いずれの場合にも、1つの転動体R1,R2,R3,...Rnが対応する倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nから傾斜したローラトラックRへ引き渡されて前方に転がる。解放信号は互いに調整され、また、選別ロットK1,...,Kzが転動体R1,R2,R3,...Rnにより形成される。転動体R1,R2,R3,...Rnを伴う選別ロットK1,...,Kzは、転動体R1,R2,R3,...Rn内に配置される物品A1,A2,A3,...,Anの選別ロットに対応する。

言及されたように選別命令F1,....,Fzに基づく選別ロットK1,...,Kzは、1つの転動体R1,R2,R3,...Rnを備え又は1或いは複数の同一或いは異なる転動体R1,R2,R3,...Rnを任意の数で備える。物品の選別ロットは、転動体R1,R2,R3,...Rn内に配置される物品A1,A2,A3,...,Anにしたがってもたらされる。

中央コントローラZ7は、例えば、選別命令F1,....,Fzを検出するため、及び、倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nの解放装置へ解放信号を送信するために、対応して適合されるインタフェースを有する市販のコンピュータを備える。図17には、中央コントローラZ7の前述のインタフェースに接続されるデータ及び/又は信号接続部Vが破線により示される。データ及び/又は信号接続部Vは、前述のデータ及び/又は信号を送信するようになっている。

第1の選別命令F1は、転動体R1,R2,R3,...Rnの所望の第1の選別ロットK1、したがって転動体内に配置される物品A1,A2,A3,...,Anの所望の第1の選別ロットK1が転動体R1,R2,R3,...Rnから形成されることを要求する。一例として、転動体R3,R6,R8、したがって物品A3,A6,A8を備える第1の選別ロットK1が図17に示される。転動体R3,R6,R8がローラトラックR上を連続的に転がる。選別命令F1,....,Fzは、それぞれの転動体R1,R2,R3,...Rnが特定の順序で或いは任意の順序でローラトラックR上を転がることを要求してもよい。

本発明に係る選別装置170に従い、選別命令F1,....,Fzにしたがって形成された選別ロットK1,...,Kzは、転動体R1,R2,R3,...Rnから形成される選別ロットK1,...,Kzをいずれの場合にも1つの包みの中に詰め込むために、更なる処理設備、例えば処理ステーションへ送り込まれる。1つの変形では、包装前のそれぞれの物品A1,A2,A3,...,Anが転動体R1,R2,R3,...Rnから取り出される。他の変形では、転動体R1,R2,R3,...Rnが包装される。包みは、販売業者又は最終消費者への供給のために与えられてもよく、また、発送サービス又は郵便サービスへ引き渡されてもよい。空の転動体R1,R2,R3,...Rnが再使用のために再び選別装置170へ送り込まれてもよい。

倉庫保管シャフト171,172,173,...,17n内に配置される転動体R1,R2,R3,...Rnは、前述したように、すなわち、倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nごとの転動体R1,R2,R3,...Rnが1つの特定のA1,A2,A3,...,Anのみを収容し得るように均一な態様で充填されてもよい。例えば、第1転動体R1は、いずれの場合にも、第1の物品A1を収容し、第2転動体R2は、いずれの場合にも、第2の物品A2を収容し、以下同様である。前述したように、この場合、転動体R3,R6,R8を有する図17に示された第1の選別ロットK1は、物品A3,A6,A8から成る選別ロットに対応する。

倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nの均一な充填ではなく不均一な充填がもたらされてもよい。例えば、数がk個の第1転動体R11,R12,R13,R14,R15,R16,...R1kが第1の倉庫保管シャフト171内に配置される。前記転動体には、第1の部分選別ロットTK1にしたがって物品A1,A2,A3,...,Anが充填される。例えば、このようにして、第1の第1転動体R11が第1の物品A1を有し、第2の第1転動体R12が第2の物品A2を有し、第3の第1転動体R13が第3の物品A3を有し、第4の第1転動体R14が再び第1の物品A1を有し、第5の第1転動体R15が再び第2の物品A2を有し、第6の第1転動体R16が再び第3の物品A3を有する。したがって、いずれの場合にも第1、第2、及び、第3の物品A1,A2,A3から形成される多くの第1の部分選別ロットTK1が倉庫保管シャフト171内に配置される。

倉庫保管シャフト161,162,163,...,16n内の物品の部分ロットの選別は、前述の選別ロボット160の場合には不可能である。これは、いずれの場合にも、1つの単一の物品A1,A2,A3,...,Anのみが1つの倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nによって1つの倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nから対応する選別容器B1,B2,...,Bmへ引き渡され得るからである。しかしながら、選別ロボットは、1つのステップで複数の物品を同時に引き渡すようになっていない。複数の物品A1,A2,A3,...,Anを引き渡すことができるためには、例えば、複数の物品A1,A2,A3,...,Anを引き渡すために必要な時間中に選別容器B1,B2,...,Bmをそれぞれの倉庫保管シャフト161,162,163,...,16nにおける位置に保つべく輸送ベルトTの停止が必要とされる。

部分ロットの選別により、倉庫から頻繁に必要とされる物品の組成を1ステップで入手できる。1つの変形において、部分ロットの選別は、選別命令F1,....,Fzに対応し、したがって選別ロットK1,...,Kzに対応する。それぞれの倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nからの対応する転動体R1,R2,R3,...RnのローラトラックRへの引き渡し以外の更なるステップは不要である。無論、1つだけでない部分選別を備える選別命令F1,....,Fzが完了されるように、ローラトラックRへの引き渡し後の部分選別ロットが更なる転動体によって補完されてもよい。

転動体R11,R12,R13から構成され且つ倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nからローラトラックRへ引き渡された部分選別ロットの場合に、命令に従わない物品を有する転動体R11,R12,R13のうちの1つがローラトラックRの適切なポイントで分離されるという点において、また、命令に従う物品を有する転動体R1,R2,R3,...Rnがそれぞれの倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nで加えられるという点において、図17に示される本発明に係る選別装置170は、更に、存在するが完全に適合しない部分選別ロットを簡単な手段を使用して選別命令F1,...,Fzに適合させることができるようにする。命令に従わない物品を有する分離された転動体は、いずれの場合にも同一の転動体R1,R2,R3,...Rnを有する倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nへ戻されてもよく、或いは、新たな部分的に選別されるロットを形成するために、部分的に選別される転動体R11,R12,R13,R14,R15,R16,....,R1kを有する倉庫保管シャフト171,172,173,...,17nへ対応する更なる転動体と共に戻されてもよい。

本発明に係る選別装置は、その下流側に配置される様々な後処理装置、例えば、一連の選別された転動体を変更するための分類設備、誤って選別された転動体を交換するための修正装置、選別された転動体を倉庫に入れるための中間倉庫保管装置、選別された転動体を複数の供給ルートのうちの1つに割り当てるためのルート選択装置、選別された転動体から物品を取り出してそれらの物品を供給容器内へ詰め直すための詰め直し装置、空の転動体を再使用のために選別装置へ戻すための戻し装置等を有してもよい。

1つの実施形態では、中央コントローラZ7が転動体R1,R2,R3,...Rnの位置データを検出するようになっている。位置データは、例えば、ローラトラックに沿って配置され且ついずれの場合にもデータキャリアから情報の項目を読み取るリーダーによって検出されてもよく、データキャリアは、いずれの場合にも1つの転動体R1,R2,R3,...Rnに取り付けられて、外部から読み取ることができる。例えば、リーダーには、転動体R1,R2,R3,...Rnのバーコード又はRFIDタグをチェックするバーコードリーダー又はRFIDリーダーが配置される。リーダーの位置に起因して、検出される転動体R1,R2,R3,...Rnの位置が決定されてもよい。

ロットの選別は、転動体の位置を検出することによって監視されてもよい。したがって、選別ロットK1,...,Kzが完全であるかどうか、転動体R1,R2,R3,...Rnが選別ロットK1,...,Kzへ送り込まれてもよい時期、新たな選別ロットK1,...,Kzを開始するべくローラトラックRが空である時期、一連の転動体R1,R2,R3,...Rnが正しいかどうか等がチェックされてもよい。

モデルに基づいて転動体R1,R2,R3,...Rnの現在の位置が連続的に計算されるとともに、計算された位置に基づいて、選別ロットK1,...,Kzが完全であるかどうか、転動体R1,R2,R3,...Rnが選別ロットK1,...,Kzへ送り込まれてもよい時期、新たな選別ロットK1,...,Kzを開始するべくローラトラックRが空である時期、一連の転動体R1,R2,R3,...Rnが正しいかどうか等がチェックされるという点において、ロット選別の監視は、転動体R1,R2,R3,...Rnの位置が検出されることなく行なわれてもよい。

図18は、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,...をバッファリングするためのバッファ装置Pを概略的に示す。バッファ装置Pの後には複数の詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...が続く、該詰め直しステーションの後には包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,...を輸送するための輸送ベルトTPが続く。1つの変形では、詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...の後に、空の転動体を戻すための戻し経路RPが更に続く。

バッファ装置Pは選別装置170の下流側に続く。図18に示されるローラトラックRは、図17に示されるローラトラックRの連続部分である。

前述したように形成されたローラトラックR上の選別ロットK1,K2は、分岐システムWへ送り込まれる。ローラトラックRは、エネルギーの供給を伴うことなく選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..が分岐システムWの方向に転がるように分岐システムWの方向に傾斜される。

詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...の方向に傾斜される複数のバッファ又は詰め直しローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...は、分岐システムWに隣接する。複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...は、エネルギーの供給を伴うことなく選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..を詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...へ送り込むようになっている。更に、複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...は、いずれの場合にも複数の選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..をバッファリングするようになっている。

一例として、第3の選別ロットK3、第4の選別ロットK4、第5の選別ロットK5、及び、第1の選別ロットK1は、図18における複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...の第5のバッファローラトラックH5にバッファリングされる。

一例として、複数の第2の選別ロットK2は、図18における複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...の第6のバッファローラトラックH6にバッファリングされる。

分岐システムWは、所望の手続きにしたがって、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..をローラトラックRから複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...へ送り込むようになっている。1つの変形では、所望の手続きが中央コントローラによって制御される。1つの変形において、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..は、該選別ロット内に収容される転動体の数にしたがって複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...へ送り込まれる。1つの他の変形において、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..は、例えば複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...の一様な利用を得るように複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,..へ無作為に送り込まれる。1つの更なる変形において、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..は、緊急に関連する情報に基づいて、複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...へ送り込まれる。

複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...は、適切なバッファリングを可能にするようになっている。このように、複数のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...は、多数の選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,.をバッファリングするべくループ、コイル等を有してもよい。そのため、一時的に高容量の選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,.が、バッファリングされて、限られた数の詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...によって処理されてもよい。

包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,...内への転動体の手動、半自動、又は、完全自動の詰め直しが詰め直しステーションU1,U2,U3,U4,U5,U6,...で行なわれる。手動の詰め直しは、専ら操作者のみによって行なわれる。半自動の詰め直しは、詰め直し装置によりサポートされる操作者によって行なわれる。完全自動の詰め直しは、操作者との協働を伴わずに詰め直し装置によって行なわれる。

詰め直し中、各選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..が1つの或いは複数の包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,...内へ詰め込まれてもよい。選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..の転動体が包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,..内へ直接に詰め込まれてもよく、或いは、物品が転動体から取り出されて包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,..内へ詰め込まれてもよく、この場合、空の転動体が再使用のために戻し経路RPを介して戻される。

詰め直しステーションにおいて、包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,..は、前方輸送のために輸送ベルトTP上に配置される。輸送ベルトTPの後、包みE1,E2,E3,E4,E5,E6,..は、は、郵便サービス、発送サービス等へ引き渡される。

更なる実施形態(図示せず)によれば、1又は複数の接続ローラトラックがバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...間に介挿される。接続ローラトラックは、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..を第1のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...から第2のバッファローラトラックへ引き渡すようになっている。これは、例えば、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..に処理のための優先順位が付けられること、或いは、選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..の誤りが修正されることを可能にする。接続ローラトラックは、例えば選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..の一連の転動体を変更するために格納装置を有してもよい。接続ローラトラックは、更なる転動体が選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..に加えられるように或いは更なる転動体が選別ロットから分離されるように付加設備又は分離設備を有してもよい。複数の接続ローラトラックは、例えば選別ロットK1,K2,K3,K4,K5,..が第1のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,..の入口領域から第2のバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,..の入口又は出口領域へ引き渡されるように2つのバッファローラトラックH1,H2,H3,H4,H5,H6,...間に介挿されてもよい。

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