太陽電池モジュール梱包体および梱包材

申请号 JP2016067700 申请日 2016-06-14 公开(公告)号 JPWO2017216882A1 公开(公告)日 2018-09-27
申请人 三菱電機株式会社; 发明人 中村 大祐; 福田 清和; 鳥山 泰弘; 山田 充宏; 池田 晃一;
摘要 複数の太陽電池モジュールを梱包材で梱包した太陽電池モジュール梱包体である。太陽電池モジュール梱包体(100)は、第1底辺と第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面部(2)と、底面部(2)に載置された第1の太陽電池モジュールと、第1底辺から伸長され上部に垂直方向に90度折り曲げられた矩形状の第1側壁部と、第1側壁部の側辺から伸長され内側に90度折り曲げられた第1内壁(7)と、第1内壁(7)の下辺から伸長され内側に90度折り曲げられた内緩衝部(9)と、内緩衝部(9)を挟んで第1の太陽電池モジュールの上に載置された第2の太陽電池モジュールと、第1内壁(7)の上辺から伸長され外側に180度折り曲げられた第2内壁(8)と、第2底辺から上部に伸長され垂直方向に90度折り曲げられた第2側壁部(3)と、を有する。
权利要求

梱包材で複数の太陽電池モジュールが梱包された太陽電池モジュール梱包体であって、 第1底辺と前記第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面部と、 前記底面部に載置された第1の太陽電池モジュールと、 前記第1底辺から伸長され上部に垂直方向に90度折り曲げられた矩形状の第1側壁部と、 前記第1側壁部の側辺から伸長され内側に90度折り曲げられた第1内壁と、 前記第1内壁の下辺から伸長され内側に90度折り曲げられた内緩衝部と、 前記内緩衝部を挟んで前記第1の太陽電池モジュールの上に載置された第2の太陽電池モジュールと、 前記第1内壁の上辺から伸長され外側に180度折り曲げられた第2内壁と、 前記第2底辺から上部に伸長され垂直方向に90度折り曲げられた第2側壁部と、 を有することを特徴とする太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁の高さは、前記第2内壁の折り曲げ位置の高さと等しいことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁の折り曲げ位置の高さは、前記第2側壁部の高さよりも梱包材の板厚2枚分程度低いことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁から伸長された差込み部を有し、 前記底面部は、前記差込み部に符合する位置にスリットを有し、 前記差込み部が前記スリットに差込まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁の前記第1内壁と対向する辺側に伸長され、前記内緩衝部に平行に配された第2内緩衝部と、前記第2内壁と前記第2内緩衝部とから前記第2内壁と第2内緩衝部との連接方向に直交する方向に伸長された第3内壁とを備え、 前記内緩衝部と前記第2内緩衝部との間に前記第1の太陽電池モジュールを備えるとともに、 前記底面部と前記第2内緩衝部との間に第3の太陽電池モジュールを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール梱包体。複数の太陽電池モジュールを梱包する梱包材であって、 第1底辺と、前記第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面形成部と、 前記第1底辺から折り曲げ可能に伸長された第1側壁形成部と、 前記第1側壁形成部の側辺から折り曲げ可能に伸長された第1内壁と、 前記第1内壁の下辺から折り曲げ可能に伸長された内緩衝部と、 前記第1内壁の上辺から折り曲げ可能に伸長された第2内壁と、 前記第2底辺から折り曲げ可能に伸長された第2側壁形成部と、 を有することを特徴とする梱包材。全てが1枚の梱包材で構成され、 前記第1側壁形成部および前記第2側壁形成部は、2枚以上の太陽電池モジュールを重ねて梱包可能な高さを有し、 前記内緩衝部は、前記太陽電池モジュールの部で、前記太陽電池モジュールの間に間装されることを特徴とする請求項6に記載の梱包材。前記第2内壁の高さは、前記第2内壁の折り曲げ位置の高さと等しいことを特徴とする請求項6または7に記載の梱包材。前記第2内壁の折り曲げ位置の高さは、前記第2側壁形成部の高さよりも梱包材の板厚2枚分程度低いことを特徴とする請求項6または7に記載の梱包材。前記第2内壁から伸長された差込み部を有し、 前記底面形成部は、前記差込み部に符合する位置にスリットを有し、 前記差込み部が前記スリットに差込まれていることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の梱包材。前記第2内壁の前記第1内壁と対向する辺側に伸長され、前記内緩衝部に平行に配された第2内緩衝部と、前記第2内壁と前記第2内緩衝部とから前記第2内壁と第2内緩衝部との連接方向に直交する方向に伸長する第3内壁とを備えたことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の梱包材。

梱包材で複数の太陽電池モジュールが梱包された太陽電池モジュール梱包体であって、 第1底辺と前記第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面部と、 前記底面部に載置された第1の太陽電池モジュールと、 前記第1底辺から伸長され上部に垂直方向に折り曲げられた矩形状の第1側壁部と、 前記第1側壁部の側辺から伸長され内側に折り曲げられた第1内壁と、 前記第1内壁の下辺から伸長され内側に折り曲げられた内緩衝部と、 前記内緩衝部を挟んで前記第1の太陽電池モジュールの上に載置された第2の太陽電池モジュールと、 前記第1内壁の上辺から伸長され外側に折り曲げられた第2内壁と、を有することを特徴とする太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁の高さは、前記第2内壁の折り曲げ位置の高さと等しいことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2底辺から上部に伸長され垂直方向に折り曲げられた第2側壁部をさらに備え、 前記第2内壁の折り曲げ位置の高さは、前記第2側壁部の高さよりも梱包材の板厚2枚分程度低いことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁から伸長された差込み部を有し、 前記底面部は、前記差込み部に符合する位置にスリットを有し、 前記差込み部が前記スリットに差込まれていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール梱包体。前記第2内壁の前記第1内壁と対向する辺側に伸長され、前記内緩衝部に平行に配された第2内緩衝部と、前記第2内壁と前記第2内緩衝部とから前記第2内壁と第2内緩衝部との連接方向に直交する方向に伸長された第3内壁とを備え、 前記内緩衝部と前記第2内緩衝部との間に前記第1の太陽電池モジュールを備えるとともに、 前記底面部と前記第2内緩衝部との間に第3の太陽電池モジュールを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール梱包体。複数の太陽電池モジュールを梱包する梱包材であって、 第1底辺と、前記第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面形成部と、 前記第1底辺から折り曲げ可能に伸長された第1側壁形成部と、 前記第1側壁形成部の側辺から折り曲げ可能に伸長された第1内壁と、 前記第1内壁の下辺から折り曲げ可能に伸長された内緩衝部と、 前記第1内壁の上辺から折り曲げ可能に伸長された第2内壁と、 前記第2底辺から折り曲げ可能に伸長された第2側壁形成部と、 を有することを特徴とする梱包材。全てが1枚の梱包材で構成され、 前記第1側壁形成部および前記第2側壁形成部は、2枚以上の太陽電池モジュールを重ねて梱包可能な高さを有し、 前記内緩衝部は、前記太陽電池モジュールの角部で、前記太陽電池モジュールの間に間装されることを特徴とする請求項6に記載の梱包材。前記第2内壁の高さは、前記第2内壁の折り曲げ位置の高さと等しいことを特徴とする請求項6または7に記載の梱包材。前記第2内壁の折り曲げ位置の高さは、前記第2側壁形成部の高さよりも梱包材の板厚2枚分程度低いことを特徴とする請求項6または7に記載の梱包材。前記第2内壁から伸長された差込み部を有し、 前記底面形成部は、前記差込み部に符合する位置にスリットを有し、 前記差込み部が前記スリットに差込まれていることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の梱包材。前記第2内壁の前記第1内壁と対向する辺側に伸長され、前記内緩衝部に平行に配された第2内緩衝部と、前記第2内壁と前記第2内緩衝部とから前記第2内壁と第2内緩衝部との連接方向に直交する方向に伸長する第3内壁とを備えたことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の梱包材。

说明书全文

本発明は、太陽電池モジュールを輸送のために梱包した太陽電池モジュール梱包体および梱包材に関する。

太陽電池モジュールは、一般的に2枚の太陽電池モジュールを重ね、1つの梱包体とし、複数の梱包体が積み重ねられた状態で出荷される。

特許文献1、2には、太陽電池モジュール間に支持部材を挟み込む太陽電池モジュールの梱包技術が開示されている。

特許文献1、2に開示される支持部材は、積み重ねられた太陽電池モジュール間に配置されることにより、輸送中の太陽電池モジュール間のズレ、キズを防止する効果がある。

特開2012‐229040号公報

特開2012‐229041号公報

しかしながら、特許文献1および2の梱包体では、梱包材の支持部を別部材で構成しているため、材料コストの高騰を招くうえ、製造作業性が悪い上、耐衝撃性が十分でないという問題があった。

太陽電池モジュールが積み重ねられた状態で輸送された場合、輸送中に発生する衝撃にて、太陽電池モジュール間に大きなズレが発生する。

また太陽電池モジュールにズレが生じた際に上下の太陽電池モジュールが擦れることにより太陽電池モジュールのフレームにキズが発生し易い。

本発明は、上記に鑑みてなされたもので、製造が容易でかつ、輸送中の太陽電池モジュールのズレを防止し、太陽電池モジュールのズレを防止することのできる太陽電池モジュール梱包体を得ることを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の太陽電池モジュールを梱包材で梱包した太陽電池モジュール梱包体である。太陽電池モジュール梱包体は、第1底辺と第1底辺と直交する第2底辺とを備えた矩形状の底面部と、底面部に載置された第1の太陽電池モジュールと、第1底辺から伸長され上部に垂直方向に90度折り曲げられた矩形状の第1側壁部と、第1側壁部の側辺から伸長され内側に90度折り曲げられた第1内壁と、第1内壁の下辺から伸長され内側に90度折り曲げられた内緩衝部と、内緩衝部を挟んで第1の太陽電池モジュールの上に載置された第2の太陽電池モジュールと、第1内壁の上辺から伸長され外側に180度折り曲げられた第2内壁と、第2底辺から上部に伸長され垂直方向に90度折り曲げられた第2側壁部と、を有する。

本発明によれば、製造が容易でかつ、輸送中の太陽電池モジュールのズレを防止し、太陽電池モジュールのズレを防止することのできる太陽電池モジュール梱包体を得ることという効果を奏する。

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図のII部拡大図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体を模式的に示した断面図

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図のXIII部拡大図

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体を模式的に示した断面図

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体の梱包材の展開図のXVIII部拡大図

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体の梱包工程を示す図

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体を模式的に示した断面図

以下に、本発明にかかる太陽電池モジュール梱包体および梱包材の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態1. 図1は、実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体の梱包材1の展開図である。図1に示すように梱包材1は、梱包材底面部である底面部2と、底面部2の長辺である第2底辺2c,2dに沿うように形成される一対の梱包材長辺側面部である第2側壁部3と、第2側壁部3の長辺に沿うように形成される一対の梱包材長辺天面部である第2天面部4と、底面部2の短辺である第1底辺2a,2bに沿うように形成される一対の梱包材短辺側面部である第1側壁部5と、第1側壁部5の長辺に沿うように形成される、一対の梱包材短辺天面部である第1天面部6を備える。梱包材1は、1枚の段ボール板を切断し折り込むことで形成することができる。段ボール板は、4層のライナーと中芯とを交互に重ね合わせてコルゲータにかけることによって両者を貼り合わせ、形成される。また、折り込み位置で、きれいに折り込めるように、山側と谷側とで、適切な位置にあらかじめ、罫線を形成している。梱包材1の材料には、段ボールの他、厚紙をはじめとする板状体を用いることができる。組み立て前の展開図における梱包材では正式には、底面部2は底面形成部、第2側壁部3は第2側壁形成部、第2天面部4は、第2天面形成部、第1側壁部5は第1側面形成部、第1天面部6は天面形成部、第1内壁7は第1内壁形成部、第2内壁8は第2内壁形成部、内緩衝部9は内緩衝部形成部であるが、簡略化して、底面部2、第2側壁部3、第2天面部4、第1側壁部5、第1天面部6、第1内壁7、第2内壁8、内緩衝部9と呼ぶこととする。

図2は、図1におけるII部の拡大図である。図2に示すように、梱包材1は、第1側壁部5に沿うように形成される第1内壁7と、第1内壁7の片側の長辺7S1に沿うように形成される第2内壁8と、第1内壁7のもう片側の長辺7S2に沿うように形成される内緩衝部9と、第2天面部4の短辺4Sに沿うように形成される差込み部10を備える。

図3から図10は、実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100の梱包工程を示す説明図であり、図11は、実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100を模式的に示した断面図である。太陽電池モジュール梱包体100は、第1の太陽電池モジュール11、第2の太陽電池モジュール12からなる計2枚の太陽電池モジュールの底面、側面及び上面の保持フレームを覆い、2枚の太陽電池モジュールの間に内緩衝部9を挟んで構成される。底面部2は、図1における左右1対の第1底辺2a,2bと、図1における上下1対の第2底辺2c,2dを有する。底面部2の大きさは、第1および第2の太陽電池モジュール11,12の大きさと等しい。

第1側壁部5は、第1底辺2a、2bから谷折りすなわち上部に垂直方向に90度折り曲げられて形成される。第1側壁部5の幅は第1底辺2a,2bの幅と等しく、第1側壁部5の高さは第1および第2の太陽電池モジュール11,12の2枚の高さの合計値と等しい。

第1内壁7は、第1側壁部5の側辺である短辺7S3から谷折りすなわち内側に90度折り曲げられて形成される。第1内壁7の幅7Wは第2側壁部3の高さh0と等しい。第2側壁部3の高さh0は第1側壁部5の高さh1と等しいので、第1内壁7の幅7Wは第1側壁部5の高さh1と等しい。第1内壁7の一方の側辺である短辺7S3は、第1側壁部5の側辺の上端から中央の位置まで第1側壁部5に繋がっている。

内緩衝部9は、第1内壁7の下辺である長辺7S2から谷折りすなわち内側に90度折り曲げられて平方向に配される。長辺7S2の第一底辺からの高さは太陽電池モジュール1枚の高さと等しい。内緩衝部9は、下段である第1の太陽電池モジュール11の保持フレーム11Fの上面と、上段である第2の太陽電池モジュール12の保持フレーム12Fの下面の間に挟み込まれる。

第2内壁8は、第1内壁7の上辺である長辺7S1から外側に180度折り曲げられて形成される。第2内壁8の幅8wは第2側壁部3の高さh0と等しい。第2内壁8の折り曲げ位置は、第1側壁部5の高さh1よりも梱包材1の板厚分、低い位置に設けられている。梱包材1の板厚分、低い位置に設けることで、第2内壁8の下端が底面部2に接することになり、第2内壁8の端面が底面部2に当接し固定されるため、太陽電池モジュール梱包体100の組み立て強度が向上する。なお第2内壁8の高さ8hは第2内壁8の折り曲げ位置すなわち折り曲げ線T1の第1底辺2aからの高さh8と等しい。

第2内壁8の折り曲げ位置すなわち折り曲げ線T1の第1底辺2aからの高さの上限は、第1側壁部5の高さh1よりも梱包材の板厚分、低い位置である。第2内壁8の折り曲げ線T1の第1底辺2aからの高さh8が、第1側壁部5の高さh1よりも高くなると、第2天面部4が第2内壁8の折り曲げ部と緩衝する。第2内壁8の折り曲げ位置を第1側壁部5の高さh1よりも梱包材の板厚分低くすることで、第2天面部4が第2内壁8の折り曲げ部と緩衝することなく組み立てることができる。

一方、第2内壁8の折り曲げ位置が低くなると、上段である第2の太陽電池モジュール12を側壁から保持する保持が低下する。第2内壁8の折り曲げ位置の下限は、上段である第2の太陽電池モジュール12の高さの2/3以上を保持すれば良い。太陽電池モジュール2枚の高さと第1側壁部5の高さが等しいので、第2内壁8の折り曲げ位置高さは、{(下段の第1の太陽電池モジュール11の高さ)+(上段の第2の太陽電池モジュール12の高さの2/3)}よりも大きければよい。すなわち第1および第2の太陽電池モジュールの高さが同一である場合には{太陽電池モジュールの高さの5/3}よりも大きければよい。第1側壁部5の高さh1を基準とすると、第2内壁8の折り曲げ位置高さh8は、第1側壁部5の高さh1の5/6よりも大きければ良い。

上段である第2の太陽電池モジュール12の保持力を向上させるためには、第2内壁8の折り曲げ位置をなるべく高くすることが望ましいが、上限ぎりぎりの第1側壁部5の高さよりも梱包材1の板厚分だけ低い位置を狙うのは加工精度の問題を考慮すると困難である。従って、第2内壁8の折り曲げ位置すなわち折り曲げ線T1の第1底辺2aからの高さh8は、第1側壁部5の高さh1よりも梱包材1の板厚2枚分程度低い位置とすることが望ましい。

第2側壁部3は、第2底辺2c,2dから谷折りすなわち上部に垂直方向に90度折り曲げられて起立され、第1内壁7および第2内壁8の外側に形成される。第2側壁部3の幅は第2底辺2cの幅と等しく、第1側壁部5の高さh1は太陽電池モジュール2枚の高さと等しい。また、第2側壁部3の高さh0は第1側壁部5の高さh1と等しい。

第2天面部4は、第2側壁部3の上辺から谷折りすなわち内側に90度折り曲げられて起立される。第2天面部4の、第2底辺2cと平行な方向の幅は第2底辺2cの幅と等しく、第2天面部4の第2底辺2cと垂直な方向の幅は第2側壁部3の高さh0と等しい。第2天面部4は谷折りにより第1内壁7および第2内壁8の上側すなわち外側に形成されるが、第2内壁8の折り曲げ位置は、第1側壁部5の高さよりも梱包材の板厚分より低い位置に設けられているので、第2天面部4が第2内壁8の折り曲げ部と緩衝することなく組み立てることができる。

以下、図面を参照しつつ梱包材の組立て手順を説明する。

図3は、梱包材1の底面部2に下段側の第1の太陽電池モジュール11を配置した図である。第1の太陽電池モジュール11は、梱包材1の底面部2の長辺である第2底辺2c,2d、短辺である第1底辺2a,2bと太陽電池モジュールの長辺、短辺が沿うように配置される。

図4は、梱包材の組立て手順1を示す図である。梱包材1に第1の太陽電池モジュール11を配置後、第1側壁部5と第1内壁7の接続辺を谷折りし、第1内壁7と内緩衝部9の接続辺である長辺7S2を谷折りする。

図5は、梱包材の組立て手順2を示す図である。図4に示す状態まで組立て後、第1内壁7と第2内壁8の接続辺である長辺7S1を山折りする。

図6は、梱包材の組立て手順3を示す図である。図5に示す状態まで組立て後、梱包材1の底面部2と第1側壁部5の接続辺を山折りし、底面部2に対し第1側壁部5を起立させる。

図7は、図6に示す状態まで組立てた時点での梱包材組立て途中の全体図である。図6に示す状態まで組立てると、図7に示すように内緩衝部9が下段である第1の太陽電池モジュール11の四隅に配置される。

図8は、梱包材の組立て手順4を示す図である。図6に示す状態まで組立て後、内緩衝部9が第1の太陽電池モジュール11と第2の太陽電池モジュール12に挟まれるように、上段の第2の太陽電池モジュール12を梱包材1に配置する。

図9は、梱包材の組立て手順5を示す図である。図8に示す状態まで組立てた後、底面部2と第2側壁部3の接続辺を谷折りし、第2側壁部3と第2天面部4の接続辺を谷折りし、第2天面部4と差込み部10との接続辺を谷折りする。

図10は、梱包材の組立て手順6を示す図である。図9に示す状態まで組立て後、第2側壁部3と第2天面部4の接続辺を谷折りし、差込み部10を第1側壁部5と下段の第1の太陽電池モジュール11及び、上段の第2の太陽電池モジュール12及び、内緩衝部9の隙間に差込み、梱包材1の組立ては完了し、太陽電池モジュール梱包体100となる。

図11は、以上の工程により形成された実施の形態1の梱包材を用いて2枚の太陽電池モジュール、すなわち第1および第2の太陽電池モジュール11,12を梱包した太陽電池モジュール梱包体100を模式的に示した断面図であり、第1および第2の太陽電池モジュール11,12の間に内緩衝部9を挟んだ箇所の断面図である。第1の太陽電池モジュール11は、発電機能を有する太陽電池パネル11Pと、太陽電池パネル11Pの周囲を保持する保持フレーム11Fとを有する。保持フレーム11Fは、太陽電池パネル11Pを保持するパネル保持部11FPと、太陽電池モジュールを架台に乗せる下辺支持部11FUと、パネル保持部11FPと下辺支持部11FUとをつなぐ側面部11FSとを有する。第2の太陽電池モジュール12についても同様であり、第2の太陽電池モジュール12は、発電機能を有する太陽電池パネル12Pと、太陽電池パネル12Pの周囲を保持する保持フレーム12Fとを有する。保持フレーム12Fは、太陽電池パネル12Pを保持するパネル保持部12FPと、太陽電池モジュールを架台に乗せる下辺支持部12FUと、パネル保持部12FPと下辺支持部12FUとをつなぐ側面部12FSとを有する。保持フレーム11F,12Fの幅は保持フレーム11F,12Fの高さよりも小さい。保持フレーム11Fは、太陽電池パネル11Pを保持し、太陽電池パネル11Pに面圧がかかった時に、太陽電池パネル11Pの曲がりを抑制する機能を有する。保持フレーム11Fは、なるべく少ない材料で強い強度を得る構成が求められる。保持フレームの高さを、保持フレームの幅よりも大きくすることで、少ない材料で曲げに対して強い強度を示す保持フレーム11Fを得ることができる。

第1および第2の太陽電池モジュール11,12は、下段である第1の太陽電池モジュール11のパネル保持部11FPの上面と、上段である第2の太陽電池モジュール12の下辺支持部12FUの下面との間に内緩衝部9を挟んで積載される。内緩衝部9は、90度折り曲げられて第1内壁7に繋がる。第1内壁7は、端部で第1側壁部5につながる。第1内壁7は、180度折り曲げられて第2内壁8につながる。第2内壁8の外側を、底面部2に繋がった第2側壁部3が覆う。第2側壁部3は上側太陽電池モジュールの保持フレームのパネル保持部の上面で90度折り曲げられて第2天面部4を形成する。

以上の工程を経て組み立てることにより、上段の第2の太陽電池モジュール12の側面は第1内壁7と第2内壁8と第2側壁部3とで保持される。一方、下段の第1の太陽電池モジュール11の側面は第2内壁8と第2側壁部3とで保持される。即ち、上段の第2の太陽電池モジュール12は3枚の梱包材で側面を保持し、下段の第1の太陽電池モジュール11は2枚の梱包材1で側面を保持することになる。即ち、第1内壁7は上段側の第2の太陽電池モジュール12のみを保持し、2枚の太陽電池モジュールを積み重ねた状態で輸送した場合、輸送中に発生する衝撃で、上段側の第2の太陽電池モジュール12に大きな加速度がかかり、上段側の第2の太陽電池モジュール12にズレが発生し易い。実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100によれば、上段側の第2の太陽電池モジュール12のみに側面に第1内壁7を設けて保持する梱包材の枚数を増やし、下段側の第1の太陽電池モジュール11よりも強固に保持することにより、上段側の第2の太陽電池モジュール12のズレを低減することができる。

また、2枚の太陽電池モジュールの間に内緩衝部9を挟んで積載することができるので、保持フレーム11F,12Fの傷付を低減することができる。

第1天面部6は、第1側壁部5の上辺から内側に90度折り曲げられて形成される。第1天面部6の第1底辺と平行な方向の幅は第1底辺の幅と等しく、第1天面部6の第1底辺2aと垂直な方向の幅は第2内壁8の高さ8hと等しい。従って、第1天面部6の第1底辺2aと垂直な方向の幅は第1側壁部5の高さh1と等しい。

以上の構成により、組み立て前の平面状態での第1天面部6の外周よりも第2内壁8の外周が内側となるので、梱包材用の素材から梱包材を切り出した時に、無駄なく裁断することができる。また、第1天面部6の第1底辺2aと垂直な方向の幅は第2内壁8の高さ8hと等しく、太陽電池モジュール2枚の高さと等しい。太陽電池モジュールの保持フレームの幅は太陽電池モジュール1枚の高さよりも小さいので、第1天面部6は上段の保持フレームの上面を覆う事ができる。

太陽電池モジュール梱包後の四隅の構造にて、太陽電池モジュール平面方向に複数の壁を有し、梱包材内の上下太陽電池モジュール間に緩衝体を有し、複数の壁、緩衝体は全て一枚の梱包材にて構成されるため、低コストでかつ組み立てが容易で緩衝性の高い梱包体を得ることが可能となる。

また、太陽電池モジュールがメーカ出荷時の状態でエンドユーザーへ納品されることは少なく、太陽電池モジュールの物流上、物流過程にて徐々に枚数が分割されることが多い。実施の形態1の梱包材では、1枚の段ボールで構成されているため、型名をはじめとする情報を記載することも容易に可能であり、物流過程で太陽電池モジュールの枚数を分割していく際に型名などの情報を個々に表示することができる。

実施の形態2. 図12は、実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包材1Sの展開図である。図13は、実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Sの梱包材1Sの展開図である図12におけるXIII部拡大図である。図2に示した実施の形態1の構成に加え、第2内壁8の片方の長辺に沿うように形成される幅W1の差込み部13と、底面部2の部すなわち四隅に底面部2と第2側壁部3の接続辺に沿うように幅W2のスリット14を備える。接続片である差込み部13の幅w1とスリット14の幅W2は等しくなるように形成される。図13から図15は、実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の組み立て工程を示す説明図である。

図16は、本発明の実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Sを模式的に示した断面図である。実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Sの実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100との違いは、第2内壁8が差込み部13を有する点である。実施の形態2の梱包材1Sでは、第2内壁8が差込み部13を有する。組み立て前の平面状態での第1天面部6の外周よりも第2内壁8の外周が内側にあり、差込み部13においても第1天面部6の外周よりも内側にあるように構成することにより、梱包材用の素材から梱包材1Sを切り出した時に、無駄なく裁断することができる。

他部については実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100と同様であるため、詳細な説明は省略する。同一部位には同一符号を付した。

図14および図15は、実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Sの梱包工程を示す図である。実施の形態1で示した図5までは同様の組立て方法に基づき組み立てを実施する。図5に示す状態まで組立て後、底面部2と第1側壁部5との接続辺を山折りし、差込み部13をスリット14に挿入する。差込み部13をスリット14に挿入した後の組立て手順は実施の形態1で示す図7以降の手順と同様である。同一部位には同一符号を付し、説明は省略する。

実施の形態2の梱包材1Sでは、差込み部13を、底面部2と第2側壁部3の接続辺に設けられたスリット14に差し込むことで、図14および図15に示すように、梱包材1Sの形状を保持することが出来、上段の第2の太陽電池モジュール12を載せる作業が容易となる。図14は外側から見た図であり、図15は図14の反対側すなわち内側から見た図である。

実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Sによれば、第2内壁8を差込み部13に差し込むことで、第2内壁8が底面部2に固定されるので、太陽電池モジュール梱包体100Sの組み立て強度が向上する。

実施の形態3. 図17は、実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体の梱包材1Tの展開図である。図18は、実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体の梱包材1Tの展開図である図17におけるXVIII部拡大図である。実施の形態1,2では2枚の太陽電池モジュールを梱包する梱包材1,1Sについて説明したが、実施の形態3では、第1および第2の太陽電池モジュール11,12に加え第3の太陽電池モジュール21からなる3枚の太陽電池モジュールを梱包する梱包材1Tについて説明する。図2に示した実施の形態1の構成に加え、第2内緩衝部19を第2内壁8の片方の長辺に沿うように形成するとともに、さらに第2内壁8と第2内緩衝部19との連接方向に直交して第2内壁8と第2内緩衝部19とから伸長する第3内壁15を設け、内緩衝部9と第2内緩衝部19とからなる2段の内緩衝部を設けたものである。また、第3内壁の1辺に設けられた差込み部20と、底面部2の角部に底面部2と第2側壁部3の接続辺に沿うようにスリット14を備える。実施の形態2と同様、接続片である差込み部20の幅とスリット14の幅は等しくなるように形成される。図19から図20は、実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体100Tの組み立て工程を示す説明図である。

図21は、本発明の実施の形態2の太陽電池モジュール梱包体100Tを模式的に示した断面図である。実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体100Tの実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100との違いは、2段の内緩衝部を設けた点と、第2内壁8に加え第3内壁15を設けた点と、第3内壁15が差込み部20を有する点である。組み立て前の平面状態での第1天面部6の外周よりも第2内緩衝部19の外周が内側にあり、差込み部20においても第1天面部6の外周よりも内側にあるように構成することにより、梱包材用の素材から梱包材1Tを切り出した時に、無駄なく裁断することができる。

他部については実施の形態1の太陽電池モジュール梱包体100と同様であるため、詳細な説明は省略する。同一部位には同一符号を付した。

図19および図20は梱包材1Tの組立て手順を示す図である。実施の形態1で示したのと同様の組立て方法に基づき組み立てを実施する。まず底面部2に第3の太陽電池モジュール21を載置し、実施の形態1と同様に図5に示す状態まで組立てを行う。続いて、図19に示すように第2内壁8に連接された第2内緩衝部19を山折りし、90度折り曲げることで、内緩衝部9に平行な第2内緩衝部19を形成する。

続いて図20に示すように第2内壁8と第2内緩衝部19とから伸長する第3内壁15を山折りし、第1内壁7および第2内壁8と重なり部を形成する。続いて、底面部2と第1側壁部5との接続辺を山折りし、差込み部20をスリット14に挿入する。第2内緩衝部19上に第1の太陽電池モジュール11を載置し、同様の組み立てを行う。差込み部20をスリット14に挿入した後の組立て手順は実施の形態1で示す図7以降の手順と同様である。同一部位には同一符号を付し、説明は省略する。

実施の形態3の梱包材1Tでは、差込み部20を、底面部2と第2側壁部3の接続辺に設けられたスリット14に差し込むことで、梱包材の形状を保持することが出来、上段の第2の太陽電池モジュール12を載せる作業が容易となる。

実施の形態3の太陽電池モジュール梱包体100Tによれば、第3内壁15を差込み部に差し込むことで、第3内壁15が底面部2に固定されるので、太陽電池モジュール梱包体100Tの組み立て強度が向上する。

上段の第2の太陽電池モジュール12の側面は第1内壁7と第2内壁8と第3内壁15と第2側壁部3との4層で保持される。一方、中段の第1の太陽電池モジュール11の側面は第2内壁8と第3内壁15と第2側壁部3との3層で保持される。一方、下段の第3の太陽電池モジュール21の側面は第3内壁15と第2側壁部3との2層で保持される。即ち、上段の第2の太陽電池モジュール12は4枚の梱包材1Tで側面を保持し、中段の第1の太陽電池モジュール11は3枚の梱包材1Tで側面を保持し、下段の第3の太陽電池モジュール21は3枚の梱包材1Tで側面を保持することになる。従って、3枚の太陽電池モジュールを積み重ねた状態で輸送した場合、輸送中に発生する衝撃で、上段側の第2の太陽電池モジュール12に大きな加速度がかかっても、上段側の第2の太陽電池モジュールほど、保持する梱包材の枚数を増やし、下段側の太陽電池モジュールよりも強固に保持することにより、すべての太陽電池モジュールを確実に保護し、搬送することができる。

なお、実施の形態1から3では、2枚あるいは3枚の太陽電池モジュールを梱包する梱包材について説明したが、4枚以上をはじめさらに多数の太陽電池モジュールを梱包する梱包材にも適用可能である。また、折り曲げ角については、90度、180度としたが、角度については一例であり、適宜調整可能である。

本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態およびその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

1,1S,1T 梱包材、2 底面部、2a,2b 第1底辺、2c,2d 第2底辺、3 第2側壁部、4 第2天面部、4S 短辺、5 第1側壁部、6 第1天面部、7 第1内壁、7S1,7S2 長辺、7S3 短辺、7h 第1内壁の高さ、7W 第1内壁の幅、8 第2内壁、9 内緩衝部、10 差込み部、11 第1の太陽電池モジュール、12 第2の太陽電池モジュール、13 差込み部、14スリット、15 第3内壁、19 第2内緩衝部、20 差込み部、21 第3の太陽電池モジュール、100,100S,100T 太陽電池モジュール梱包体、h0 第2側壁部の高さ、h1 第1側壁部の高さ、h8 第2内壁の折り曲げ位置、T1 折り曲げ線。

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