Asphalt package comprising a container Single Use

申请号 JP2000538921 申请日 1998-12-11 公开(公告)号 JP2002508282A 公开(公告)日 2002-03-19
申请人 オウェンス コーニング; 发明人 ドン アール ヴァーミリオン; ジェレミー キャンベル; ジョン エル ブック; ジョージ エイ マーザリ; ジョン エス ライト;
摘要 (57)【要約】 アスファルトは、切断手段、例えば、短いノッチ又は長いチャネル(110、111)をもつ使いきり容器(10)にパッケージされて取扱いやケトルへの供給が容易なように小さな部分に容易に切断することが可能である。 該容器(10)はアスファルト-ポリマー組成物から有利に製造されるので、アスファルトパッケージ全体(5)を、例えば、ルーフィング又は舗装用途に用いるために、ケトルで溶融することができる。 該容器(10)は、ほぼ矩形の形及びつかみ部分及び/又はすくいとられた部分(220、320)を有する多数の小平面又は段付き側面(20)及び/又は壁(30)を含む、加工性や取扱い性を高める種々の特徴を設けることができる。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 (a) 構造が(i) 対向している側縁と対向している端縁を有する底、(ii) 該底の該側縁から上に伸長し接続している一対の側壁、(iii) 容器 内部を画成している該底、側壁及び端壁と共に上周辺部を画成するために該底の該端縁から上に伸長している一対の端壁、及び(iv) 一方の側壁から該対向して いる側壁まで伸長し前記側壁の高さの約50%〜約95%の高さを該容器内部に上向きに突出している少なくとも1つのくぼみ切断チャネルを含んでいる、アスファ ルト材料及びポリマー材料を含む使いきり組成物から製造された容器; 及び (b) 該容器内部のアスファルト を含むアスファルトパッケージ。
  • 【請求項2】 前記側壁のノッチが前記切断チャネルとの交点より下に前記交点によって画成された形で形成されている、請求項1記載のアスファルトパッ ケージ。
  • 【請求項3】 前記切断チャネルの断面がv形である、請求項2記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項4】 前記切断チャネルの断面がU形である、請求項2記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項5】 前記切断チャネルが前記側壁の高さの約85%〜約95%の高さを上向きに伸長している、請求項2記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項6】 前記切断チャネルが前記容器内の前記アスファルトの上部より上に上向きに伸長している、請求項2記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項7】 前記側壁及び前記端壁が上層及び1以上の下層を含む複数の 段層含み、前記上層が一又は複数の前記下層の上に突き出ている、請求項1記載 のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項8】 前記端壁の各々が横方向に中心があり形が四辺形であるみぞ末端面を含み、該みぞ末端面が該容器の該底から該上周辺部より下の点まで伸長し、これによって該上周辺部と該みぞ末端面間の握り部分を画成している、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項9】 前記握り部分が該上周辺部に対して開放している外部チャネル及び該底に対して開放している内部チャネルを含む、請求項8記載のアスファ ルトパッケージ。
  • 【請求項10】 前記端壁が水平握り部分を含み、前記側壁が垂直握り部分を含む、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項11】 (c) 該容器内の該アスファルトを被覆しているポリマー材料からできた膜を更に含む、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項12】 前記膜の厚さが25.4μm(1ミル)〜101.6μm(
    4ミル)であり、前記ポリマー材料がポリプロピレンを含む、請求項11記載のア スファルトパッケージ。
  • 【請求項13】 前記容器がポリプロピレン及びエチレン-酢酸ビニルコポ リマーを含む、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項14】 前記容器がポリプロピレン及びスチレン-エチレン-ブチレン-スチレン合成ゴムを含む、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項15】 前記ポリプロピレンがマレイン酸無水物、アクリル酸又はメタクリル酸、又はそのエステルからなる群より選ばれた極性モノマーでグラフトされている、請求項13記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項16】 前記ポリプロピレンがマレイン酸無水物、アクリル酸又はメタクリル酸、又はそのエステルからなる群より選ばれた極性モノマーでグラフトされている請求項14記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項17】 前記容器の構造が(v) 該上周辺部の周りに外向きに伸長しているリムを更に含む、請求項1記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項18】 前記容器の構造が(vi) 該リムからが側壁まで伸長してい る複数の隔置リブ及び該リムから該端壁まで伸長している複数の隔置リブを更に含む、請求項17記載のアスファルトパッケージ。
  • 【請求項19】 アスファルトをパッケージするための容器であって、(i)
    対向している側縁と対向している端縁を有する底、(ii) 該底の該側縁から伸長 し接続している一対の側壁、(iii) 容器内部を画成している該底、側壁及び端壁と共に上周辺部を画成するために該底の該端縁から伸長している一対の端壁、及び(iv) 前記側壁の高さの約50%〜約95%の高さを該容器内部へ上向きに伸長し ている少なくとも1つのくぼみ切断チャネルを含んでいる、前記容器。
  • 【請求項20】 前記切断チャネルが前記側壁の高さの約85%〜約95%の高さを該容器内部へ上向きに伸長している、請求項19記載の容器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 (本発明の技術分野及び産業上の利用可能性) 本発明は、ルーフィングや道路舗装のような用途に有用なアスファルトをパッケージするための改良された容器に関する。 本発明は、また、使用者が完全に使いきることができるアスファルトパッケージに関し、即ち、ルーフィング、道路舗装等に用いるアスファルトと共に該容器を溶融することができる。

    【0002】 (発明の背景) アスファルト産業においては、アスファルトを使用者に輸送する方法は一つ一つのパッケージの形であり、これらはルーフィングや他の建設用のアスファルト源として建築請負業者によってしばしば用いられている。 アスファルトの個別パッケージは、従来のアスファルト処理施設において金属の底と紙の円筒状側壁からできた容器に溶融アスファルトを注入することによりしばしばつくられている。 アスファルトは、典型的には約177℃(351°F)の温度で注入されパッケージを2
    4時以内の間冷却した後にルーフィングの請負業者のような使用者に運送される 。 廃棄物になる紙と金属容器を取り除いた後、ルーフィングの作業員が容器の固体アスファルトをガスだき融解ケトルに入れて適用のためにアスファルトを溶融する。 紙と金属の容器の除去は、時間を要し、紙と金属の容器材料の処分は煩わしいものである。 容器を除去又は処分する必要のないパッケージが開発されている。 そのようなパッケージの種類は、例えば、単一封入手段としてポリプロピレン薄膜を用いるアスファルトパッケージ及びその製造方法に関する、米国特許第5,452,800号及 び同第5,307,608号に開示されている。

    【0003】 開発されている使いきりアスファルトパッケージの他の種類は、国際出願第96
    /40838号に記載された成形可能な容器であり、この明細書の記載は本願明細書に含まれるものとする。 組成物から成形された使いきり容器はアスファルト及びポリマー材料を含んでいる。 容器は、円筒形又は矩形の設計であってもよく、積み重ねるために先細になって取扱いを容易にする握りや寸法安定性を高める環状突出又は周辺リブのような特徴を含んでいてもよい。 アスファルト融解ケトル内での発煙を減少させるという利点を有する成形可能な使いきり容器が達成されたが、更に改善が必要とされている。 更に詳しくは、
    容器のアスファルトパッケージへの処理及びパッケージの使用を容易にする改善が求められている。

    【0004】 (発明の概要) 従って、本発明の目的は、製造及び使用において取り扱うのに便利であるアスファルト容器を提供することである。 本発明の目的は、更に、支持なしで立ち、
    強く、構成される材料を効率よく利用する使いきり容器を提供することである。
    本発明の他の目的は、強靭で取扱いが安全である使いきりアスファルト容器を提供することである。 本発明の目的は、更に、アスファルトの便利な量を確実に保持するとともに現場で使用者がより便利に取り扱うために小さなセグメントに分けられやすい容器を提供することである。 他の目的は、溶融したアスファルトを容器に注入する温度に実質的に変形せずに耐えうる容器を提供することである。
    他の目的は、溶融したアスファルトの冷却をより容易にするアスファルト容器を提供することである。 本発明の目的は、更に、からのときでもいっぱいのときでも巧妙に積み重なる使いきりアスファルト容器を提供することである。 これらの及び他の目的は、本発明の容器によって達成される。 本発明のアスファルトパッケージは、(a)(i) 対向している側縁と対向してい る端縁を有する底、(ii) 該底の該側縁から伸長し接続している一対の側壁、(ii
    i) 容器内部を画成する該底、側壁及び端壁と共に上周辺部を画成するために該 底の該端縁から伸長している一対の端壁、及び(iv) 一方の側壁から該対向して いる側壁に対して少なくとも部分的に底を横切って、及び一方の端壁に対してある度で容器内部に対して上に伸長している少なくとも1つのくぼみ切断手段を 含む構造を有し、アスファルト材料及び少なくとも一のポリマーを含む使いきり組成物で製造される容器;並びに(b) 該容器内部のアスファルトを含んでいる。 好適実施態様においては、該切断手段は、該底の1/2未満の点まで伸びている第1
    破断ノッチを含み、該端壁に対するノッチ角は90°である。 更に好ましくは、該切断手段は、該底を少なくとも部分的に横切る該対向している側壁から該端壁に対して90°の角度で、該第1破断ノッチから容器内部に対して上に伸長している 第2切断ノッチを更に含んでいる。

    【0005】 他の好適実施態様においては、該切断手段は、一方の側壁から該対向している側壁まで、好ましくは直角のような45°〜90°の角度で伸長している切断チャネルを含んでいる。 かかるチャネルは、前記側壁の高さの好ましくは約50%〜約95
    %、更に好ましくは約85%〜約95%を上向きに伸長し、該容器の該アスファルトの上部近くまで又はわずかに上までさえも伸長していることが好ましい。 更に、
    かかる切断チャネルの断面は、三角形又はU形であることが好ましい。 該容器は、有利には追加の特徴を含むことができる。 例えば、該側壁と端壁は、上層及び1以上の下層を含む複数の層を含むことができ、該上層は該下層の上 に突き出ている。 該容器の端壁は、平握り部分を含んでもよく、該側壁は垂直握り部分を含んでいる。 該端壁の各々は、横方向に中心があり形が四辺形であるみぞ末端面を含んでもよく、該みぞ末端面は該容器の該底から該上周辺部より下の点まで伸長し、よって該上周辺部と該みぞ末端面間の握り部分を画成している。 該握り部分は、該上周辺部に対して開放している外部チャネル及び該底に対して開放している内部チャネルを含んでもよい。 該握り部分は、各端壁上の脚部分と共に架橋していることが好ましく、該握り部分と脚部分は該みぞ末端面の3面を取り囲んでいる外部 末端面を形成している。 該脚部分は、該底に対して内向きに曲がっている湾曲したベース又はすくいとられた断面を有してもよい。

    【0006】 各側壁は、縦方向に隔置され形が四辺形である少なくとも2つのみぞ側面を含 んでもよく、該みぞ側面は各々容器の該底から該上周辺部の下の点まで伸長し、
    よって該上周辺部と該みぞ側面間の水平部分を画成している。 好ましくは、該水平部分は各側壁上の脚部分と共に架橋し、該水平部分と脚部分は各みぞ側面の3 面を取り囲んでいる側面を形成している。 好適実施態様においては、該容器の側面には、握り部分とすくいとられた部分(例えば、湾曲した脚部分)双方が含まれている。 該容器の構造は、該上周辺部の周りに外向きに伸長しているリムを更に含んでいる。 該リムから該側壁まで伸長している複数の隔置されたリブ及び該リムから該端壁まで伸長している複数の隔置されたリブは、補強のために設けられてもよい。 好適実施態様においては、該アスファルトパッケージは、該容器に導入された後に該アスファルトを被覆するポリマーポリマー材料からできた膜を更に含んでいる。 好ましくは、該アスファルト表面の上にある該膜の厚さは、25.4μm (1ミル)〜101.6μm(4ミル)であり、該ポリマー材料はポリプロピレンである。 該容器は、質量で、アスファルト約40%〜約90%及び全ポリマー約10%〜約60
    %を含む使いきり組成物から製造されることが好ましい。 好ましい使いきり容器組成物においては、軟化点121℃(250°F)まで酸化したAC-20がポリプロピレン及びエチレン-酢酸ビニルポリマーと組合わされる。 本発明の他の特徴と利点は、図面と組み合わせた詳細な説明から明らかになるであろう。

    【0007】 (本発明の詳細な説明及び好適実施態様) 一般的に、図面(同じ符号は同じ要素を意味する)に示されたもののような本発明の容器10の断面の形は、ほぼ四辺形、例えば、矩形であり、対向している端面又は端壁20は対向している側面又は側壁30を接続している。 好ましくは、容器は、からの又はアスファルトを充填した場合に積み重ねられるように形成される。
    容器10にアスファルト15(図7bを参照されたい)を充填してアスファルトパッケージ5を形成する。 容器が、現場で使用者が便利に取り扱いかつ溶融するケトルに 供給するために小さく軽いパッケージに切断することを容易にする破断ノッチ11
    0又はチャネル111を備えることができることは有利である。 破断ノッチ110又は チャネル111は、約330°F(165℃)の温度で容器に注入又はポンプで送ることができる溶融アスファルトを充填する際に容器のゆがみを避けることを援助する膨張継手として働くこともできる。 容器は、また、側面30及び/又は端面20上のみぞ 又は小平面の面又は表面を含むこともでき、ハンドル又は握り部分を与えるとともにホットアスファルトの冷却を促進して便利に取り扱うことができる確実に強いパッケージを得ることができる。 表面は、湾曲した又はすくいとられた部分を含み、アスファルトを充填した場合に容器の構造上の完全さを高めることができる。

    【0008】 図1a〜図1eに示される特に好ましい設計においては、容器10は中央の面が平坦である上端60から底50まで細くなっている端壁又は側壁20、30を有する。 好ましくは、容器の全長(l 1 )は約23.11インチ(58.69センチメーチル(cm))、全幅(w 1 )は約16.36インチ(41.55cm)、及び全高(h 1 )は約6.15インチ(15.62cm)である。 容器 の底面50の周囲の寸法は、好ましくは約21.65インチ(54.99cm)長(l 1b )×約15.15
    インチ(38.48cm)幅(w 1b )である。 特にことわらない限り、容器壁の厚さはたいてい約0.075インチ(0.19cm)である。 容器の壁には、ホットアスファルトの充填中にバルジ又はゆがみに抵抗することを援助する湾曲した又はすくいとられたみぞ断面又は部分220、320がある。 3 つのみぞ断面320は各側面30上に設けられ、2つの外部脚部分36と2つの内部脚部 分37を形成している。 断面320は、上部及び底部320a、320bがあり、上部320aは 側壁30の最外面からわずかに嵌め込まれ又はみぞに削られ、先端線320′まで細 くなり、下の部分320bは容器底50まで下に垂直に進む点320″まで容器底50の中 心に向かって内向きに湾曲又はすくいとられている。好ましくは、湾曲部分320b
    の半径(r 1i )は約0.95インチ(2.41cm)であり、曲線の終わりから容器底面50まで の降下の高さ(h 1i )は約0.20インチ(0.51cm)である。 みぞ320と共に図面に示される他の好ましい寸法は次の通りである: d 1i = 0.375インチ(0.953cm); d 1ii = 2
    .0インチ(5.1cm); d 1iii = 3.950インチ(10.033cm); d 1iv = 6.950インチ(17.65
    3cm); d 1v = 9.325インチ(23.686cm); 及びd 1vi = 10.825インチ(27.496cm)。

    【0009】 各端面20には、いくつかの食い違い面又は小平面があり、これは中央がみぞの壁部分220を含み、周囲の内壁部分27から内向きにみぞが削られその内壁部分に よって取り囲まれ、外壁部分28から内向きにみぞが削られている。 壁部分27は、
    線27′で下方部分27bに移行する細くなった平坦な上方部分27aをもつ垂直断面を架橋している水平上断面を含み、線27″まで内向きに湾曲し、その点で壁部分が容器底50まで垂直に降下している。端壁20の中央のみぞの部分220は上から見た 場合に容器内部へ内向きに突出し、湾曲した又はすくいとられた上部分220aまで外向きに細くなっている平坦な下方部分220bをもち、線220′から線220″まで湾曲し、その点で端壁20が出っ張り26に対する表面220cの下向きに垂直に伸長している。 底から見た場合、壁面220b、220a、及び220cは容器底に向かって開放しているチャネル221を形成し、手でつかむことが容易になっている。 上から見た場 合、表面220c、26、及び27aは上向きに開放しているチャネル222を形成し、垂直壁222′によって端面に結合されていることが好ましい。 つかみ手段を含む端面 の形と共に図面に示された好ましい寸法はほぼ次の通りである: d 1vii = 7.575 インチ(19.241cm); d 1viii = 5.575インチ(14.161cm); d 1ix = 4.000インチ(10.
    160cm); h 1i = 1.808インチ(4.592cm); h 1ii = 0.825インチ(2.096cm); 及びh 1i ii = 3.150インチ(8.001cm); r 1ii = 0.48インチ(1.22cm); 及びr 1iii = 0.14インチ(0.36cm)。

    【0010】 破断ノッチ110は、対向している各側面30に沿って中央にある。 ノッチは、先 端線110′までミッドサイドを垂直に伸長し、ティピー又は湾曲した二等辺三角 形(図1bを参照されたい)の形の側断面と凧又はダイヤモンド(図1aを参照された い)の形の底断面を有する。 ノッチ110と関連がある好ましい寸法は、ほぼ次の通りである: x 1i = 1.000インチ(2.540cm); x 1ii = 4.000インチ(10.160cm); θ 1
    = 55°; 及びψ 1 = 120°。 容器には、上周辺部60の周りにリム又はフランジ40がある。 好ましくは三角形であるバトレス又はリブ45はリム40の下に伸長している。 図1c及び図1eに示される実施態様においては、12のバトレス45が設けられ、各々の高さ(h b )が約0.500 インチ(1.270cm)、厚さが約0.075インチ(0.19cm)である。 バトレス45は、側壁30
    に沿って約5.38インチ(13.67cm)の距離(リブからリブまで)で及び端壁20に沿っ て約4.000インチ(10.160cm)の距離で隔置されることが好ましい。 他の好適実施態様においては、端面20に設けられたもののような握りが側面30
    に設けられる以外は図1a〜図1eに示されるような構造をもつ使いきり容器が作られる。 従って、この代替的実施態様においては、端面20にも側面30にも握り部分及びすくいとられた部分があり、取扱い易い強い容器を与える。

    【0011】 図2は、容器の底50の幅を部分的に底の中心の方向の約2/3の点まで伸長することが好ましい各側面30の底に中心のある破断ノッチ又はウェッジ110がある容器1
    0の代替的実施態様を示す図である。 底50の中心に平坦な面が残っていると中央 で容器型のゲートが容易になり容器の便利な成形を与える。 更に、ノッチ110は 、ホットアスファルトの容器10への注入で膨張継手として働いてパッケージを形成することができ、冷却時にアスファルトが固化するときに容器の構造上の完全さを維持することを援助する。 更に、ノッチ110は、冷却流体(例えば、周囲空気又は冷却水)に曝露される表面領域を増やすことにより冷却を高めることを援助 する。 容器の設計は、容器とパッケージの調製を容易にするだけでなく、パッケージの使用も容易にする。 即ち、ノッチ110は、アスファルトパッケージの半分 への便利な切断を可能し、底50の中心の周りの平坦な面はケトルの縁上に握り易い領域を設けずに作業員がアスファルトパッケージを全体に又は部分的にケトルへ滑らせやすい。 水平握りは、みぞのある下層70より上に突き出ている上層又は出っ張り72によって各容器端面20上に設けられている。 この実施態様においては、垂直握りは外部脚又は部分33間の各側面30のみぞのある中心部分34によって設けられ、好ましくは逆L形であるので使用者が水平に又は垂直につかむことができる。 ハンドル 又はハンドグリップを設けるほかに、側面30及び端面20に複数の小平面又はみぞのある面は、容器にパッケージされた溶融アスファルトを冷却改善するために熱移動表面領域を増大させることによりアスファルトパッケージへの容器の処理を促進させることを援助する。

    【0012】 容器10は、330°F(165℃)において約60ポンド(27.22キログラム)のアスファルトを保持するような寸法であることが好ましく、アスファルトの上面から容器上部60まで約0.5インチ(1.27cm)の隙間が残っている。 図2の容器の実施態様の特に好ましい寸法は、ほぼ次の通りである: 全体の高さ(h 2 )6〜8インチ(15.24〜20.3
    2cm)、突き出ている層又は握り72の高さは2〜3インチ(5.1〜7.6cm)である; 全体の幅(w 2 )12〜15インチ(30.5〜38.1cm)、各側面30のみぞのある面34と外面33間の距離は0.75〜1インチ(1.91〜2.54cm)である; 及び全体の長さ(l 2 )20〜22インチ(
    50.8〜55.9cm)、L形部分33の上部の長さは2〜3インチ(5.1〜7.6cm)であり、破断ノッチ110の三角断面のベースの長さは1.5インチ(3.8cm)である。 容器の底50の 厚さは、好ましくは約60〜約80ミル(0.15〜0.20cm)(1ミル = 1×10 -3インチ)、 更に好ましくは約75ミル(0.19cm)であり、端壁と側壁20、30の厚さは、好ましくは約70〜約90ミル(0.17〜0.22cm)、更に好ましくは約75ミル(0.19cm)である。 容器10にアスファルトを、好ましくは容器の上部60より約0.5インチ(1.3cm)下の段階又はフィルラインまで充填する。 パッケージの全質量は、好ましくは約40
    ポンド(18.14キログラム)〜約75ポンド(34.02キログラム)、更に好ましくは約60
    ポンド(27.22キログラム)である。

    【0013】 図3は、破断ノッチ110及び上周辺部60に沿ってリム又はフランジがある容器10
    を示す他の設計である。 陥凹又はくぼみ210、好ましくは台形の形のものが各端 面20に設けられ、端脚断面22を接続してるハンドブリッジ断面25を形成する。 同じ陥凹310が、短い脚断面31及びハンドブリッジ断面35によって接続された大き な脚断面32を形成する各側面30上の2つのように側面30上に設けられてもよい。 陥凹310は、好ましくは側面20から隔置されて短い脚によって垂直の握りを形成 し、つかむことができる。 容器は、また、例えば、ハンドブリッジ25、35によって使用者が便利につかむことができ、手の指がハンドブリッジの下の陥凹210、3
    10に伸び、親指がリム40の周りを包み込む(又はその逆)。 陥凹とハンドブリッジは、容器を、例えば、大きなトングで機械的につかむために用いられてもよい。
    底50及び端壁と側壁20、30の表面は、この実施態様においては、実質的に平坦又は平面である(湾曲又はすくいとられた部分がない)。

    【0014】 図4〜図6は、握りが段壁(突き出ている層又は水平部)及び容器の底を二分する
    v形破断チャネル又はグルーブによって形成された矩形容器の異なる実施態様を 示す図である。 図4に示された矩形容器においては、破断くぼみ111は壁20に対する角度をなし、容器の底50の幅にかかっている。 角度のついた又は対角線チャネル111は、ケトルにパッケージ全体を入れることが所望される場合には直角チャ ネルと比べて容器の底50がケトル縁上に引っかかることを避ける援助をするにちがいない。 更に、パッケージが破線111に沿って1/2に切断される場合には、この実施態様の破線は、端面20に平行な破線を有する実施態様に比べて、例えば、作業員が破線に沿って端が尖った一端をつかみかつ尖ったもう一端をケトルの中に下げることができ、パッケージの半分の溶融アスファルトへの空的流入(尖っ た縁に対して平坦な縁)及び作業員が放出しなければならない前のパッケージが ケトルの中に下げられる長い距離によって溶融アスファルトを跳ね飛ばすことを減少させる援助をする。 図4の実施態様には、2つの水平層があり、上層72は底層70の高さに突き出て上周辺部60全体に沿ってどこでも容器をつかむための握りを形成している。 好ましくは、容器の寸法はほぼ次の通りである: 全体の高さ(h 4 )6インチ(15.2cm)、 各層の高さは3インチ(7.6cm)である; 上層の幅である全体の幅(w 4 )15.5インチ(3
    9.4cm)、底層の幅14.5インチ(36.8cm); 及び上層長である全長(l 4 )22インチ(55
    .9cm)、底層長20インチ(50.8cm)。 破断グルーブ111の断面は、逆v形又は三角形であり(三角形の底辺として底に沿った隙間とみなす)、好ましくは底の隙間に沿った底辺の長さ(B、図6に示された寸法を参照されたい)約1インチ(2.54cm)〜約2
    インチ(5.1cm)及び高さ(H)1インチ(2.54cm)〜2インチ(5.1cm)、更に好ましくは 底辺長及び高さが各々約1インチ(2.54cm)である。

    【0015】 図5は、端面20に平行であり、側面30に沿って中心があり、容器の底50の幅に かかっている破線又はチャネル111をもつ3層矩形容器を示す図である。 層は、段がつけられ、上層72が底層70の上に突き出ている中間層71の上に突き出て容器をつかむための握りを形成している。 好ましくは、容器の寸法はほぼ次の通りである: 全体の高さ(h 5 )6インチ(15.2cm)、各層の高さは2インチ(7.6cm)である; 上層の幅である全体の幅(w 5 )16.5インチ(41.9cm)、中間層の幅15.5インチ(39.4c
    m)及び底層の幅14.5インチ(36.8cm); 及び上層長である全長(l 5 )22.75インチ(5
    7.79cm)、中間層長21.75インチ(55.25cm)及び底層長20.75インチ(52.71cm)。
    破断グルーブ111の断面は、好ましくは底辺(隙間)の長さが1インチ(2.54cm)で高さが1インチ(2.54cm)の二等辺三角形である。 図6は、壁20に平行であり、側面30に沿って中心があり、容器の底50の幅に かかっている破線又はチャネル111をもつ段のついた矩形容器を示す図である。 容器には2層があり、上層72が底層70の上に突き出てハンドグリップを形成して いる。 好ましくは、容器の寸法はほぼ次の通りである: 全体の高さ(h 6 )6インチ (15.2cm)、各層の高さは3インチ(7.6cm)である; 上層の幅である全体の幅(w 6 )
    15.5インチ(39.4cm)、底層の幅14.5インチ(36.8cm); 及び上層長である全長(l 6 )
    22インチ(55.9cm)、底層長20インチ(50.8cm)。 破断グルーブ111の断面は、好 ましくは底辺の長さ(B)が1インチ(2.54cm)で高さ(H)が1インチ(2.54cm)の逆v形 である。

    【0016】 図7a及び図7bは、充填線15aまで充填されることが好ましい容器(四分の一の破断図、10qが図示されている)及びアスファルト15から構成される多層パッケージ
    5の代替的実施態様の一部を示す図である。 容器には、図7a及び図7bに示される ように、側面30qに対して直角で端面20qに沿って中心のあるように容器の幅に沿って分割することができる容器の底の一方の側からもう一方の側まで伸びてもよい破断チャネル111qがある。 破断チャネルの開口の断面は、三角形であり、線11
    1′の頂端は一方の四分の一の底50q上の底辺線111bともう一方の側の同じ底辺線
    (対称の四分の一は図示されていない)まで下に角度がついている。 容器には、破断ノッチ110qがあり長さに沿って容器を分割することができる。 従って、容器は、切断くぼみ又は手段110q及び111qと対称面(図7aを含む一枚の紙の平面に垂直 な線110′及び111′を通る)双方に沿って分けることにより図7a及び図7bに示さ れる四分の一10qのように1/2の幅又は長さ、又は四分の一に分けられる。 容器には、リム又はフランジ40q及び多数の小平面状の壁20q、30qがある。 容器の四分 の一10qのおよその好ましい寸法は次の通りである: h 7a = 2.000インチ(5.1cm);
    h 7b = 2.000インチ(5.1cm); 及びh 7c = 1.500インチ(3.81cm); 及びh 7r = 0.07
    27インチ(0.1847cm); w 7i = 6.750インチ(17.145cm); w 7ii = 0.250インチ(0.64
    cm); w 7iii = 0.250インチ(0.64cm); w 7iv = 0.375インチ(0.953cm); w 7v = 0.7
    50インチ(1.91cm); 及びw 7vi = 0.500インチ(1.27cm); 及びl 7i = 3.000インチ(
    7.6cm); l 7ii = 6.750インチ(17.145cm); l 7iii = 0.250インチ(0.64cm); l 7iv
    = 0.500インチ(1.27cm); l 7v = 0.250インチ(0.64cm); 及びl 7vi = 0.875インチ
    (2.223cm)、及びl 7vii = 0.375インチ(0.953cm)。

    【0017】 図7bに一般的に示されたカバー手段17は、容器を被覆又は封入するために設けられてもよい。 例えば、使いきりアスファルトーポリマー組成物から形成された係合リッドが容器の上部を被覆するために用いられてもよい。 代替的好適実施態様においては、アスファルトに溶解可能なポリマー薄膜、好ましくは厚さが約1ミル(25×10 -6 m)〜4ミル(100×10 -6 m)であるポリプロピレン 膜は1つ以上の容器のカバー手段17として用いられる。 例えば、パッケージには 、保護するために、例えば、パッケージが戸外で貯蔵される場合に雨から保護するために、フィルムバッグに入れたアスファルトの単一容器が含まれてもよい。
    好適実施態様においては、ポリプロピレン膜が容器の各層の上にのせられてもよい(例えば、1パレット層に対して9アスファルト容器)。 図8a〜図8cは、構造が図1a〜図1eに示されたものと同じであるが、少なくとも
    1つの破断チャネル111が容器の底50の幅の両端に達しかつ側壁30の高さの約50〜
    95%、更に好ましくは約85%〜約95%の高さを容器内部へ上向きに突出している少なくとも1つの破断チャネル111がある使いきり容器を示す特に好適な実施態様である。 破断チャネル111は、アスファルトパッケージを断片に便利に切断する ことが可能であるので、パッケージ全体が融解ケトルに供給され、好ましくは容器内アスファルトの上部近く、又は上部よりわずかに上にさえ伸長している。 そのような容器は、断片に分けることが難しい高ポリマー変性アスファルトをパッケージするのに特に有効である。 破断チャネル111には、パッケージを断片に分 けることを容易にすることが適する断面があってもよい。 しかしながら、一般的には、からの容器を積み重ねることを容易にする三角形、V形又はU形断面が好ましい。

    【0018】 この実施態様においては、容器壁は底から上部まで外向きに細くなっており、
    丸くなった角の断面又は部分で適合し、ホットアスファルトの充填中に隆起又はゆがみに抵抗することを援助するみぞの断片又は部分が内向き又は外向きについている。 例えば、各端面には、各角の部分410と端壁の中央部分420間に位置する外向きのみぞのある壁部分400を含むいくつかのずれた面又は小平面がある。 端 壁の中心部分420には、ハンドルを形成する上リム60より下の容器内部に突出し ている内向きにみぞのある下方部分430が更に含まれている。 みぞのある下方部 分430の上部432は、ほぼ平坦でもよく、湾曲してもよく、又は図1a〜図1eに示されるようにつかむためにはっきりしたリッジを形成してもよい。 外向きにみぞのある壁部分400及び内向きにみぞのある中心壁下方部分430は、各々ほぼ平坦な上方部分400a及び430bからつくられ、それぞれ、線400′及び430′で底50にぶつかるまで内向きに湾曲する下方部分400b及び430bに移っていく。 更に、各側面は、容器内部に突出している、各角の断面410近くの側壁に形成 されたくぼみ440を含むいくつかのずれた面又は小平面、及び各くぼみ間に外向 きにみぞのある断面又は部分450と破断チャネル111によって形成されたノッチ47
    0を含む側壁中心部分460を有する。 陥凹は容器を機械的に、例えば、大きなトング、又は手で容易につかむことを可能にする。 外向きにみぞのある側壁断面450 及びくぼみ440の内に面している部分は、各々好ましくはほぼ平坦な上方部分450
    a及び440aでつくられ、それぞれ線450′及び440′で底50にぶつかるまで内向き に湾曲する下方部分460b及び440bへ移る。

    【0019】 好ましくは、容器の寸法はほぼ次の通りである: 全体の高さ6.75インチ(17.1
    5cm); 全体の幅(内部)上部では約14.0インチ(35.6cm)及び底部では13.0インチ(
    33.0cm); 全長(内部)上部では約21.5インチ(54.6cm)及び底部では約20.5イン チ(52.1cm)及び上部の周りのフランジ約1.0インチ(2.54cm)。 破断グルーブ111の断面は、逆U形であり(底の隙間を底辺とみなす)、好ましくは底の底辺の長さが 約1.0インチ(2.54cm)〜約7.0インチ(17.8cm)及び高さが約1.0インチ(2.54cm)〜 約6.0インチ(15.2cm)、更に好ましくは底辺の長さが約2.5インチ(6.4cm)及び高 さが約4.5インチ(11.4cm)である。 本発明のアスファルトパッケージは、溶融して屋根又は舗装のような用途に用いられるべき原料アスファルト又は処理アスファルトを、好ましくは約30ポンド
    (13.6キログラム)〜約60ポンド(27.2キログラム)の量で保持する使いきりアスファルト容器を含んでいる。 『アスファルト』や『原料又は処理アスファルト』という用語は、製油所からのアスファルトボトム、及び天然に存在する歴青材料、
    例えば、アスファルト、ギルソナイト、タール、又はピッチ、又は空気が吹き込まれた又は化学的に処理されたこれらの同じ材料を含んでいることを意味する。
    例えば、アスファルトは、塩化第2鉄等の触媒と共に空気が吹き込まれる。 アス ファルトは、慣用のルーフィングフラックスアスファルト又は舗装グレードアスファルト、及び防水性アスファルト、バッテリーコンパウンドやシーラーのような特殊アスファルトを含む他の種類のアスファルトであり得る。 異なる種類のアスファルトのブレンドも用いられる。 好ましいアスファルトの環球軟化点は約90
    ℃(194°F)より高い。 この軟化点は、典型的にはASTM D36に準じて測定される。

    【0020】 容器は、質量で、アスファルト材料約40%〜約90%及びポリマー材料約10%〜
    約60%を含む成形可能なアスファルト-ポリマー組成物から製造されることが好 ましい。 一般に、成形可能なアスファルト組成物のポリマーは、アスファルトと相溶性があるポリマー又はポリマーの混合物であり、容器は所望の物理的性質をもつことを可能にする。 ある種類のポリマーは、靭性及び耐衝撃性の高い容器を与えることを援助し、他のポリマーは高温安定性を与えることを援助する。 ポリマー材料の成分として用いることができる具体的なポリマーとしては、プロピレン、エチレン-プロピレンコポリマー、及びブチレンコポリマーより選ば れたポリマーが含まれる。 更に、アクリレート及びメタクリレートのコポリマー、例えば、エチレン、プロピレン、又はブチレンと共重合したブチル、プロピル、エチル、又はメチルアクリレート又はメタクリレートのコポリマーが用いられる。 また、容器の耐衝撃性と可撓性を改善するためにエポキシ官能基化コポリマー、例えば、EIデュポンデネマース(duPont de Nemours) & Co.(デラウエア州ウィルミントン)から市販されているエルバロイ(Elvaloy)のようなエチレン、ブチルアクリレートとグリシジルメタクリレートのターポリマーが有効である。 スチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、スチレン-
    エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、又はエチレン-プロピレンジエンモノマー(
    EPDM)から製造されたターポリマーのような合成ゴムも用いられる。

    【0021】 好ましいポリマー材料としては、アスファルトに十分可溶性であることから、
    酢酸ビニル含量が約9質量%〜約40質量%のエチレン-酢酸ビニル(EVA)コポリマ ーが含まれる。 軟化点が少なくとも約150℃(302°F)のエチレン-酢酸ビニルコポリマーは、アスファルトの注入中の容器の溶融抵抗性を向上させ得る。 好ましいエチレン-酢酸ビニルコポリマーは、デュポン製の『エルバックス(Elvax)』シリーズ、例えば、エルバックス360〜750、好ましくはエルバックス450又は470である。 エチレン-酢酸ビニルコポリマーは、商品名ウルトラテン(Ultrathene)やバ イナテン(Vynathene)としてUSIケミカルズ(Chemicals)からも市販されている。 使いきり容器組成物又は材料は、耐衝撃性又は靭性を高めるポリマーを、質量で、好ましくは約5%〜約50%、更に好ましくは約5%〜約25%含んでいる。 該材料は、エチレン-酢酸ビニルコポリマーを、質量で、更に好ましくは約5%〜約15
    %、なお更に好ましくは約8〜約12%含んでいる。 ポリマー材料の好ましい追加のポリマー成分は、高温安定性を高めるもの、例えば、融点が163℃(325°F)及び結晶化度40%のポリプロピレン(PP)である。 成 形可能なアスファルト組成物は、このポリマーを、質量で、約5%〜約55%、更 に好ましくは約20%〜約40%を含む。 このポリマー自体は、典型的には、所望の靭性と耐衝撃性を有する成形可能なアスファルト材料を与えるのに十分ではないが、エチレン-酢酸ビニルコポリマーのような他のポリマーをアスファルトと混 合した場合、得られた成形可能な材料は所望の靭性と耐衝撃性を有する。

    【0022】 ポリマー材料がポリプロピレンのようなポリマーのみを含む場合、成形可能なアスファルト組成物のノッチ付でないアイゾット衝撃強さは、典型的には2.7ジ ュール未満である。 好適実施態様においては、アスファルトはEVAポリマーとPP ポリマーを組合わせるので組成物のノッチ付でないアイゾット衝撃強さは少なくとも2.7ジュール、好ましくは少なくとも約4ジュールである。 使いきりアスファルト-ポリマー組成物は、好ましくは射出成形されて本発明 の容器を形成する。 本発明の一般的態様においては、使いきり容器の形はほぼ矩形であり、2以上の部分に切断することを容易にする手段、例えば、容器の底に 部分的に伸びている破断ノッチ又は一方の面からもう一方の面まで容器の底に伸長している破断グルーブを有する。 ルーフィング用アスファルトの容器については、容器の質量は、好ましくはアスファルトパッケージの全質量の割合として低く保たれる。 少量の容器は、所望の軟化点、粘度、針入度、及び溶解度特性を与え、コストが低く保たれる。 アスファルトパッケージは、質量で、好ましくは容器約2%〜約6%及び原料又は処理アスファルト約94%〜約98%、更に好ましくは容器約2.5%〜約3.5%及びアスファルト約96.5%〜約97.5%を含む。

    【0023】 好適実施態様においては、本発明の使いきり容器は、舗装用アスファルトをパッケージするとともに溶融される場合にそのアスファルトの発煙を減少させるために用いられる。 例えば、パッケージは、空気が吹き込まれた舗装グレードアスファルトをAC-2〜AC-50、更に好ましくはAC-10又はAC-20の範囲で含んでもよい 。 そのようなアスファルト用容器については、容器組成物中に用いられるポリマー材料の量は、パッケージの全質量(容器+その中に含まれるアスファルト)に対して好ましくは合計約1〜約5質量%を与えるのに十分な量である。 好ましい使いきり容器組成物は、質量で、アスファルト約40%〜約90%及びポリマー材料約10
    %〜約60%を含み、ケトル又は加熱容器で溶融する場合に該材料はケトル内で溶融した場合のアスファルトのみ(ポリマーを含まない)に比べてケトルからの発煙が少なくとも約25%目視的に減少させる。 その発煙の目視的減少は、不透明度の減少として測定されてもよい。 添加ポリマーのメルトフローインデックスは、好ましくは約15〜約95グラム/1
    0分、更に好ましくは約25〜約85グラム/10分、なお更に好ましくは約35〜約75グラム/10分である。 低いメルトフローインデックスは、一般的にはより粘稠なポ リマーを意味する。 メルトフローインデックスが低すぎる場合には、撹拌せずにポリマーをアスファルトに分散させることが難しい。 メルトフローインデックスは、ASTM D1238方法Bに準じて荷重2.16kgで190℃(374°F)で測定される。 本明細書に言及された他のパラメーターと同様にこのパラメーターも他の適切な試験によって測定することができることは当然のことである。

    【0024】 好適実施態様においては、ポリマーの相対密度はアスファルトより低いので、
    ケトルの上面まで上がり溶融アスファルトの上部にポリマーのスキム又は皮を形成して発煙を減少させる。 ポリマーは、アスファルトと混和性及び相溶性でなければならず、アスファルトを添加量で著しく変性してはならない。 好ましくは、
    ポリマー材料は、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニルコポリマー、エチレン-
    メチルアクリレートコポリマー(EMA)、合成ゴム、例えば、SBS、SBR、SEBS又はE
    PDM、及びその混合物より選ばれる。 エチレン-酢酸ビニルコポリマーの酢酸ビニル含量は、好ましくは約5質量%〜約40質量%、更に好ましくは約9質量%〜約28
    質量%であるので、アスファルトに適切な可溶性である。 他の適切なポリマー、
    及びそのポリマーの混合物も用いられる。 アスファルトとポリマー全体の好ましくは約0.25質量%〜約6質量%のポリマ ーが添加される。 ルーフィング用アスファルトの容器については、アスファルトとポリマーの全質量に対して更に好ましくは約0.5%〜約3%、なお更に好ましくは約1%〜約2.5%のポリマーが添加される。 舗装グレードアスファルトの容器については、アスファルトとポリマーの全質量に対して更に好ましくは約1〜約5%
    のポリマーが添加される。

    【0025】 ポリマー材料がアスファルトの使いきり容器の形で添加される場合、ポリマーは、質量で、約50%〜約95%の第1ポリマー及び約5%〜約50%の第2ポリマーの 混合物であることが好ましい。 第1ポリマーの融点は、少なくとも150℃(302°F)
    であり、容器に高温安定性を与える。 具体的な第1ポリマーとしては、高温抵抗 性を与える熱可塑性ポリマー、例えば、スチレン-アクリロニトリル、ポリブチ レンテレフタレート、ポリウレタン、及び熱可塑性ポリオレフィンが挙げられる。 好ましい第1ポリマーは、融点が163℃(325°F)及び結晶化度が40%であるポリプロピレンである。 第2ポリマーは、靭性及び耐衝撃性を有する容器を与えるために添加される。 好ましくは、第2ポリマーは、酢酸ビニル含量が約9質量%〜約40質量%であるエチレン-酢酸ビニルコポリマーである。 好ましいエチレン-酢酸ビニルコポリマーは、デュポン製『エルバックス(Elvax)』シリーズ、例えば、エルバックス265〜
    750、更に好ましくはエルバックス450〜470である。 天然又は合成ゴムは、第2ポリマーに有効である。 1種以上の充填材料、例えば、砕石、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウム、 又はシリカがアスファルトに添加される。 しかしながら、そのような充填材料は、パッケージしたアスファルトの最終使用には望ましくないことがある。 充填材料は、アスファルト中の他の指定した材料の割合を計算する場合に無視すべきであることは理解されなければならない。 従って、本明細書に示された成分の質量%は、材料又は組成物に存在する充填剤等を除く材料又は組成物の全質量に対するものである。

    【0026】 リン酸のような非ポリマー化学変性剤が容器組成物に添加されてもよい。 これにより、容器を満たすために1種又は数種の標準的アスファルトの使用が可能に なり、アスファルトを企図された用途に最適化する所望の化学添加剤は容器を介してアスファルトに添加される。 従って、使いきりアスファルトパッケージを、
    各買い手の仕様書に従って効率よく製造することができる。 本発明によれば、舗装用アスファルトとして溶融アスファルト、好ましくは容易に低温流動性であるものが用いられてもよい。 舗装グレードアスファルトの使いきり容器は、好ましくは厚壁(例えば、厚さが約0.28インチ(0.71cm)の壁)を設ける)であり、ロトフォーミング、熱成形、又は射出成形のようなプロセスによ って成形することができる。 ポリマー材料及び/又は他の成分は、パッケージが 溶融された場合、連邦道路管理局の未決定戦略的道路リサーチプログラム(SHRP)
    規格によって測定された高温性能のような舗装用アスファルトの特性を有利に高めることができる。 アスファルトの舗装特性を改良するポリマーの例は、EVA、E
    MA、SBS及びポリプロピレンである。 容器の組成物には、1種以上の充填剤、例えば、有機又は無機充填剤が含まれていてもよい。

    【0027】 また、本発明に従って製造された溶融アスファルトは、ルーフィングアスファルトとして用いることができる。 好ましくは、ポリマーを含まない(添加前の)アスファルトは、ASTM D312、更に詳しくはASTM D312-89に準じるルーフィングア スファルトの少なくとも1種の要求を満たすものである。 ポリマーをアスファル トに添加すると発煙が減少するがアスファルトの特性をほとんど変化させないことが好ましい。 結果として、ポリマーが添加されたアスファルトは、ASTM D312 に準じるルーフィングアスファルトの少なくとも1種の要求を満たすことが好ま しい。 更に好ましくは、ポリマーが添加されたアスファルトは、タイプIIIのル ーフィングアスファルトの次のASTM D312規格を満たすものである: 軟化点(ASTM
    D36による)85℃〜96℃(185°F〜205°F); 引火点最低246℃(475°F); 針入度(A
    STM D5による)0℃(32°F)において最低6dmm、25℃(77°F)において15〜35dmm、 及び46℃(115°F)において最高90dmm; 延性(ASTM D113による)25℃(77°F)にお いて最低2.5cm; 及びトリクロロエチレンにおける溶解度(ASTM D2042による)少 なくとも99%。 ポリマーをアスファルトに添加すると、アスファルトの軟化点が好ましくは約9℃(48°F)を超えるほど、更に好ましくは約3℃(37°F)を超えるほどは変化せず、アスファルトの針入度が25℃(77°F)において約10dmmを超えるほどは変化しない。 好ましいルーフィングアスファルトパッケージは、約60 lb(27
    .2kg)の重さがあり、タイプIII ASTM D312-89アスファルトを保持する本発明の 容器を含んでいる。

    【0028】 容器を形成するために特に好ましい使いきり組成物は、実質的に、250°F(121
    ℃)の軟化点に吹き込まれるAC-20アスファルト(オウエンズ-コーニングトランブル(Owens-Corning Trumbull)から市販されている)約60質量%、モンテル(ルイジアナ州レイクチャールズ)から市販されている12グラム/分メルトフローホモポリマーであるポリプロピレン6301約30質量%、及びEVA(デュポンElvax 450、18% 酢酸ビニル)約10質量%からなる。 しかしながら、ASTM D312に準じるトリクロルエチレンにおける溶解度が好ましいルーフィング用途に関する使用に企図された製品については、マレイン酸無水物、アクリル酸又はメタクリル酸のような極性モノマーで変性又は『グラフト』されているポリプロピレン、又はそのエステルが特に有用であってもよい。 極性モノマーは、好ましくは約0.1〜約10質量%、 更に好ましくは約0.3〜約1.0%のレベルで存在する。 使いきりアスファルト-ポリマー組成物は、好ましくは射出成形されて本発明 の容器を形成する。 成形された容器に溶融アスファルトを充填し、冷却により、
    好ましくは冷却空気又は周囲空気を用いて固化する。 本発明を好適な特徴と実施態様によって詳細に記載してきたが、適切な変更は当業者に明らかである。 例えば、種々の特徴の容器の寸法と配置は適切に変動してもよい。 平面又は湾曲面を含む単一又は多数の小平面状であってもよい側面又は端面のみぞは、充填中のゆがみを減少させるために容器の上周辺部まで全ての方向に伸長することができる。 従って、本発明は、上記説明によって限定されるものでなく、前述の特許請求の範囲及びその等価物によって定義されるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1a】 本発明のアスファルト容器の好適実施態様の底面図である。

    【図1b】 線AAに沿って切った図1aの実施態様の断面図である。

    【図1c】 図1aの実施態様の側面図である。

    【図1d】 図1cの線BBに沿って切った断面図である。

    【図1e】 図1aの実施態様の端面図である。

    【図2】 アスファルト容器を示す他の実施態様である。

    【図3】 アスファルト容器を示す代替的実施態様である。

    【図4】 本発明のアスファルト容器を示す他の実施態様である。

    【図5】 アスファルト容器を示す他の実施態様である。

    【図6】 アスファルト容器を示す他の実施態様である。

    【図7a】 容器の他の実施態様の四分の一の平面図である。

    【図7b】 図7aに示された四分の一の正面図である。

    【図8a】 図1a〜図1eに示されたアスファルト容器の代替的実施態様の平面図である。

    【図8b】 図8aの実施態様の側面図である。

    【図8c】 図8aの実施態様の底面図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ライト ジョン エス アメリカ合衆国 アリゾナ州 85225 チ ャンドラー ノース マックイーン ロー ド 2222−#2094 (72)発明者 マーザリ ジョージ エイ アメリカ合衆国 イリノイ州 60561 ダ ーリアン ウォルナット ドライヴ 715 アパートメント 410 (72)発明者 キャンベル ジェレミー アメリカ合衆国 オハイオ州 45732 グ ロースター メイプル ストリート 22 Fターム(参考) 2D052 AA03 DA11 3E033 AA10 BA16 DA08 DD01 DE12 EA01 EA06

    QQ群二维码
    意见反馈