Multifaceted novelty piece and a manufacturing method thereof

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はノベルティーピースに関し、詳しくは、４つの異なる面或は側面を提示するようになっている単一のノベルティーピースと、その作製方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ノベルティーピースは斯界に周知であり、シリアル食品或はキャラメルポップコーン等の箱にオマケとして入っていたりする。 ノベルティーピースには一つの絵が描かれ或は各面に絵が描かれるが、こうしたノベルティーピースの目新しさはすぐに薄れてしまう。 異なる方向に折り畳むだけで、１つのノベルティーピースの４つの側面或は面を提示することの出来るノベルティーピースに対する需要がある。 そうしたノベルティーピースを製作するための簡単且つ効率的な方法も必要である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
異なる方向に折り畳むことにより複数の異なる側面或は面を提示することのできるノベルティーピースを提供することであり、
複数の前記ノベルティーピースを作製するための方法を提供することであり、提示される前記複数の異なる側面或は面が一貫するテーマを有する前記ノベルティーピースを提供することであり、
前述の課題は、紙その他の印刷可能な一枚の基材から切り出し、整合する図柄をその両面に印刷したノベルティーピースを提供することにより好ましく解決される。 予め選択した場所に接着材を塗布し、この接着材が固化する前に接着部分を折り畳み、接着部分を合致させる。 接着材が固化した後、ノベルティーピースを切り出す。 切り出したノベルティーピースは、第１の位置で１つの面或は側面を提示し、これを開いた第２の位置では別の面或は側面が現れ、更に開いた第３の位置ではまた別の面或は側面が現れ、これを開いて最後の第４の位置とすれば更に別の面或は側面が現れる。
更に、本発明が解決しようとする課題は、ノベルティーピースを、従来通りの印刷設備を使用して作製することで高コストの手作業を排除することができ、しかも、完成したノベルティーピースを、最終ユーザーがそれ以上の作業、即ち、縁部を切取る必要のないノベルティーピースの作製方法を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、相互に連結される複数の縁部により画定される第１の平坦側面にして、前面及び後面を有し、前面には第１の図柄を有し、第１の平坦側面の実質的な中央部分に沿って該第１の平坦側面の第１の側方縁部から第４の側方縁部に向う第１の切断方向において２つの別個の部分に切断され、第１の側方縁部から離間され且つ前記第１の切断方向と直交する方向に伸延する第１の折り目と、該第１の折り目及び第４の側方縁部から離間され且つ第１の切断方向と直交する方向で第２の側方縁部から第３の側方縁部に向けて伸延する第２の折り目とを有し、第２の側方縁部及び第３の側方縁部が相互に平行であり、第４の側方縁部が第１の側方縁部と相互に平行である第１の平坦側面と、
相互に連結された複数の側方縁部により画定される第２の平坦側面にして、前面及び後面と４つの角部とを有し、該４つの角部の位置で第１の平坦面の後面に固定され、第２の図柄を有し、第２の平坦側面の実質的な中央部分に沿って、前記第１の切断方向とは直交する第２の切断方向において２つの別個の部分に切断され、該第２の切断方向と直交する方向に伸延する第１折り目を有し、第１折り目が、第２の平坦側面の第１側方縁部から離間され且つ第３側方縁部から第４側方縁部に向けて伸延し、第３側方縁部及び第４側方縁部が互に平行であり、第２の切断方向と直交する方向に伸延する第２折り目を有し、第２折り目が第２側方縁部から離間されてなる第２の平坦側面と、
第１の平坦側面の後面に設けられ、第３の図柄を有する第３の平坦側面と、
第２の平坦側面の後面に設けられ、第４の図柄を有する第４の平坦側面と、
を含む多面ノベルティーピースが提供され、前述の課題が解決される。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図１Ａを参照するに、厚紙或は、可撓性の印刷可能な基材からなる一枚のシート１０が示され、垂直方向の複数の列Ａ及びＢを有している。 各列には複数の図柄が描かれ、１つの列、例えば列Ａの全ての図柄は同じである。 かくして、図１Ａには２つの異なる面或は図柄が示される。 都合上、異なる図柄の内のただ１つの図柄を示すが、同じシートから切り出される全てのノベルティーピース（以下、単にノベルティーピースとも称する）が同じものである場合も、１つの列の図柄、例えば列Ａの図柄のみが同一となる。 各図柄は黒白或はカラーで、任意の好適な様式によりシート１０に印刷され得る。 ここで“シート”とは、２枚の、厚紙或は可撓性の基材からなるシートに図柄を別個に印刷し、次いでこれらのシートを糊付けし、重ね合わせ或はそうでない場合には、厚紙或は可撓性の基材からなるもっと硬いシートに接着した、多層化した、或は多数枚重ね合わせたシートでもあり得る。
【０００６】
図１Ｂにはシート１０の反対側或は後面が示され、図１Ａに示す前面側の図柄の列Ａ及びＢと整列し且つ整合する、複数の図柄の列Ｃ及びＤを垂直方向に有している。
かくしてシート１０は、以下に説明する如く作製する１つのノベルティーピースにより展示される合計４つの、面、デザイン、図柄或は情景を含んでいる。
図２Ａ及び２Ｂを参照するに、シート１０には垂直方向及び水平方向に複数の切れ目がダイカット形成される。 列Ｂ及びＤの各図柄１２の中心を水平に貫いて切れ目１１を形成する。 この切れ目１１に直交し且つ各図柄１２の垂直方向縁部から約１／４インチ（約６．３５ｍｍ）離間して折り目１３、１４を形成する。 各図柄は約１・１／２インチ（約３８．１ｍｍ）から１・５／８インチ（約４１．３ｍｍ）四方の大きさであり得るが、図柄の大きさは好適なものであれば任意として良いことは言うまでもない。 切れ目１５に直交し且つ各図柄１２の水平方向縁部から約１／４インチ（約６．３５ｍｍ）離間して折り目１６、１７を形成する。
【０００７】
切れ目１１、１５、折り目１３、１４、１６、１７は図柄１２の縁部を越えて伸延させ得る。 つまり、図１Ａに示すように、作製時にはこれら切れ目や折り目をノベルティーピースの最終寸法範囲を越えて形成することができる。
次にシート１０を折り目線１９（図１Ａ及び２Ａ参照）に沿って折り曲げ、列Ａ及びＢの図柄が外側に出、列Ｃ及びＤの図柄が折り目の内側に隠れるようにする。 次に内側の各図柄を糊付けし或はそうでない場合には接着固定し、シート１０を折り畳んだ時、列Ｃと整列及び整合する列Ａと、列Ｄと整列及び整合する列Ｂの全てを整列及び整合させる。
【０００８】
本発明の実施に際しての先に言及した糊付けを行うために、糊その他好適な接着材を所定の位置に正確に塗布するべきである。 図３に示すように、四角形の糊代１８を列Ｃ及びＤの全ての図柄の各角部に設ける。 折り目線１９に沿っての先の折り曲げに先立ち、列Ｃ或は列Ｄの少なくとも１方の各糊代１８に好適な接着材を塗布しておき、次いでそうした折り目線１９に沿って先の折り曲げを実施し、各糊代１８を合致させる。 糊は、テンプレート、特殊フィクスチャ或は印刷技術を使用する数多くの既知の技法により機械塗布することができる。
【０００９】
接着材の硬化後、折り畳まれ、糊付けされたシートは列Ａ及びＢのみがシートの前面及び後面を構成する（列Ｂが、図示されない後面となる）。 ２層に折り重ねたシート１０から、垂直方向及び水平方向の各切れ目が最終的なノベルティーピースの実際の中心位置に来ることを保証しつつ、４層化され且つ糊付けされた各図柄を切り出す。
最終的なノベルティーピース（例示実施例のシート１０からは４つが形成される）が図５に形成される。 ノベルティーピース１００は、図６に示すように切れ目１５に沿って切断された前面を有し、折り目１６、１７に沿っては折り目が形成される。 ノベルティーピース１００はかくして、図６に示す第１の図柄を提示する。 次に、ノベルティーピース１００を図５に示すような矢印方向１０１、１０２の方向に開き、更に図７の１０３及び１０４のように開くと、図８に示す第２の図柄が提示される。 図７と図８に示す図柄の中央には後面の水平方向の切れ目１１が見える。
【００１０】
次に、図８に示す状態からノベルティーピースの上下の各部分を図９に矢印１０５、１０６で示すように回転させると図１０の第３の図柄が出現し、更に、図１０の状態のノベルティーピース１００の左右の各部分を図１１に示すように矢印１０７及び１０８の方向に開くと、図１２に示す第４の図柄が現れる。
各図柄が異なり、しかも相互に無関係であるにも関わらず、図６では虫餌が接近する魚を凝視し、図８では虫餌が魚に飲み込まれ、図１０では虫餌を飲み込んだ魚がリールで引き寄せられ、図１２ではリールで引き寄せられた魚が水面上に現れ、人間を飲み込む巨大なモンスターとして描かれていることが明らかである。 かくして、筋の通った４コマシナリオが提供される。
以上本発明を具体例を参照して説明したが、本発明の内で多くの変更を成し得ることを理解されたい。
【００１１】
【発明の効果】
異なる方向に折り畳むことにより複数の異なる側面或は面を提示することのできるノベルティーピースを提供することであり、
複数の前記ノベルティーピースを作製するための方法が提供され、
提示される前記複数の異なる側面或は面が反復するテーマを有してなる前記ノベルティーピースが提供され、
ノベルティーピースを、従来通りの印刷設備を使用して作製することで、高コストの手作業を排除することができ、しかも、完成したノベルティーピースを、最終ユーザーがそれ以上の作業、即ち、縁部切取り作業を必要としないノベルティーピースの作製方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】本発明のノベルティーピースの２つの図柄或は面を有する一枚の厚紙或は可撓性基材のシートの、前面の平面図である。
【図１Ｂ】図１Ａのノベルティーピースの一枚の厚紙或は可撓性基材のシートの、前面に対応し且つ整列する２つの図柄を示す後面の平面図である。
【図２Ａ】切り込み及び孔開け状況を例示する、図柄を付けないで示す図１Ａのノベルティーピースの一枚の厚紙或は可撓性基材のシートの、前面の平面図である。
【図２Ｂ】切り込み及び孔開け状況を例示する、図柄を付けないで示す図１Ｂのノベルティーピースの一枚の厚紙或は可撓性基材のシートの、後面の平面図である。
【図３】図１Ａ及び１Ｂの各シートの、折り曲げ及び糊付け状態を例示する平面図である。
【図４】図１Ａから３の各シートの、最終的な折り曲げ及び糊付け状態を例示する平面図である。
【図５】図４の状態の各シートから切り取ったノベルティーピースにおける４つの異なる図柄を順に提示する折り畳み段階の１つを例示する斜視図である。
【図６】図５に例示する折り畳み段階により折り畳まれたノベルティーピースの提示する図柄を例示する平面図である。
【図７】図４の状態の各シートから切り取ったノベルティーピースにおける４つの異なる図柄を順に提示する折り畳み段階の１つを例示する斜視図である。
【図８】図７に例示する折り畳み段階により折り畳まれたノベルティーピースの提示する図柄を例示する平面図である。
【図９】図４の状態の各シートから切り取ったノベルティーピースにおける４つの異なる図柄を順に提示する折り畳み段階の１つを例示する斜視図である。
【図１０】図９に例示する折り畳み段階により折り畳まれたノベルティーピースの提示する図柄を例示する平面図である。
【図１１】図４の状態の各シートから切り取ったノベルティーピースにおける４つの異なる図柄を順に提示する折り畳み段階の１つを例示する斜視図である。
【図１２】図１１に例示する折り畳み段階により折り畳まれたノベルティーピースの提示する図柄を例示する平面図である。
【符号の説明】
１０ シート１１、１５ 切れ目１３、１４、１６、１７ 折り目１８ 糊代１９ 折り目線１００ ノベルティーピース