テープ印字装置及び装飾テープ作成プログラム

申请号 JP2014266007 申请日 2014-12-26 公开(公告)号 JP2016124178A 公开(公告)日 2016-07-11
申请人 ブラザー工業株式会社; 发明人 佐野 奈子;
摘要 【課題】作成したリボンのリボン結びにおける視覚的な美観を向上する。 【解決手段】 指定 されたリボン全長Lrに応じた第1ブロック長L1を備え、選択された1つの柄種類を用いた固定長の端部印字パターンIp1が長さ方向に沿った一方側に向けて複数回繰り返される、第1ブロックBL1と;リボン全長Lrに応じた第2ブロック長L2を備え、端部印字パターンIp1の鏡像となる固定長の端部印字逆パターンIp2がテープ長さ方向に沿った他方側に向けて複数回繰り返される、第2ブロックBL2と;1つの柄種類に対応した接続印字パターンIp3により構成されるとともにリボン全長Lrに応じて長さが可変に設定され、第1ブロックBL1の上記他方側でかつ第2ブロックBL2の上記一方側に形成される、第3ブロックBL3と;を装飾用被印字テープに形成するための、印字データを生成する手順と、この印字データでリボンRを作成する手順と、を有する。 【選択図】図5
权利要求

装飾用被印字テープを搬送させるための搬送手段と、 搬送手段により搬送される前記装飾用被印字テープに印字を形成し、装飾テープを作成する印字手段と、 を有するテープ印字装置であって、 前記装飾用被印字テープに印字形成するために予め用意された複数の柄種類のうち、いずれか1つの柄種類の選択入を受け付ける選択受付手段と、 前記装飾テープの全長の指定を受け付ける全長受付手段と、 前記全長受付手段での受付結果に応じた第1長さを備え、前記選択受付手段で受け付けた前記1つの柄種類を用いた固定長の第1パターン画像がテープ長さ方向に沿った第1側に向けて複数回繰り返される、第1画像部と; 前記全長受付手段での受付結果に応じた第2長さを備え、前記第1パターン画像の鏡像となる固定長の第2パターン画像がテープ長さ方向に沿って前記第1側と逆の第2側に向けて複数回繰り返される、第2画像部と; 前記選択受付手段で受け付けた前記1つの柄種類に対応した第3パターン画像により構成されるとともに前記全長受付手段での受付結果に応じて長さが可変に設定され、前記第1画像部の前記第2側でかつ前記第2画像部の前記第1側に形成される、第3画像部と; を前記装飾用被印字テープに形成するための、印字データを生成する印字データ生成手段と、 前記印字データ生成手段により生成された前記印字データを用いて前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部が形成され、かつ前記全長受付手段で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する連携制御手段と、 を有することを特徴とするテープ印字装置。請求項1記載のテープ印字装置において、 前記印字データ生成手段は、 前記第1画像部と、前記第2画像部と、前記第3画像部と、前記全長受付手段での受付結果に応じた第4長さを備え、前記第1側に向く前記第1パターン画像と前記第2側に向く前記第2パターン画像とを含みテープ長さ方向に関し線対称な画像となる、第4画像部と、を前記装飾用被印字テープに形成するための、前記印字データを生成し、 前記連携制御手段は、 前記印字データ生成手段により生成された前記印字データを用いて前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部と1つの前記第4画像部とが形成され、かつ前記全長受付手段で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する ことを特徴とするテープ印字装置。請求項1記載のテープ印字装置において、 前記連携制御手段は、 前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部から前記第2側の端部に向かって、1つの前記第1画像部、1つの前記第3画像部、1つの前記第2画像部、をこの順序で備えた前記装飾テープを作成する ことを特徴とするテープ印字装置。請求項1記載のテープ印字装置において、 前記連携制御手段は、 前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部から前記第2側の端部に向かって、1つの前記第1画像部、複数個の前記第3パターン画像で構成される前記第3画像部、1つの前記第2画像部、をこの順序で備えた前記装飾テープを作成する ことを特徴とするテープ印字装置。請求項2記載のテープ印字装置において、 前記連携制御手段は、 前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部から前記第2側の端部に向かって、1つの前記第1画像部、1つの前記第3画像部、1つの前記第4画像部、1つの前記第3画像部、1つの前記第2画像部、をこの順序で備えた前記装飾テープを作成する ことを特徴とするテープ印字装置。請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のテープ印字装置において、 前記装飾用被印字テープは、 布材料で構成されたリボン用テープである ことを特徴とするテープ印字装置。装飾用被印字テープを搬送させるための搬送手段と、搬送手段により搬送される前記装飾用被印字テープに印字を形成し、装飾テープを作成する印字手段と、を有するテープ印字装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し、 前記装飾用被印字テープに印字形成するために予め用意された複数の柄種類のうち、いずれか1つの柄種類の選択入力を受け付ける選択受付手順と、 前記装飾テープの全長の指定を受け付ける全長受付手順と、 前記全長受付手順での受付結果に応じた第1長さを備え、前記選択受付手順で受け付けた前記1つの柄種類を用いた固定長の第1パターン画像がテープ長さ方向に沿った第1側に向けて複数回繰り返される、第1画像部と;前記全長受付手順での受付結果に応じた第2長さを備え、前記第1パターン画像の鏡像となる固定長の第2パターン画像がテープ長さ方向に沿って前記第1側と逆の第2側に向けて複数回繰り返される、第2画像部と;前記選択受付手順で受け付けた前記1つの柄種類に対応した第3パターン画像により構成されるとともに前記全長受付手受での受付結果に応じて長さが可変に設定され、前記第1画像部の前記第2側でかつ前記第2画像部の前記第1側に形成される、第3画像部と;を前記装飾用被印字テープに形成するための、印字データを生成する印字データ生成手順と、 前記印字データ生成手順で生成された前記印字データを、前記テープ印字装置へ送信し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部が形成され、かつ前記全長受付手順で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する印字データ送信手順と、 を実行させるための、装飾テープ作成プログラム。請求項7記載の装飾テープ作成プログラムにおいて、 前記印字データ生成手順では、 前記第1画像部と、前記第2画像部と、前記第3画像部と、前記全長受付手順での受付結果に応じた第4長さを備え、前記第1側に向く前記第1パターン画像と前記第2側に向く前記第2パターン画像とを含みテープ幅方向に関し線対称な画像となる、第4画像部と、を前記装飾用被印字テープに形成するための、前記印字データを生成し、 前記印字データ送信手順では、 前記印字データ生成手順で生成された前記印字データを、前記テープ印字装置へ送信し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部と1つの前記第4画像部とが形成され、かつ前記全長受付手順で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する ことを特徴とする装飾テープ作成プログラム。

说明书全文

本発明は、装飾用被印字テープに対し所望の印字を行うテープ印字装置、及び、当該テープ印字装置に用いられる装飾テープ作成プログラムに関する。

被印字テープに対し所望の印字を行う印字装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この印字装置では、線材または棒材の被貼着物に周回するように貼着させる透光性の被印字テープに対し、その周回方向で非印刷領域となる端縁部にオーバーレイするよう逆側の端縁部に印刷領域を設定する。これにより、線材または棒材の被貼着物に周回するように貼着させる際に、一方の端縁部の印刷領域の上に逆側の端縁部の非印刷領域をオーバーレイするよう周回して貼着することで、印刷領域における印字の耐久性を向上できる。

特開2004−216833号公報

上記従来技術の印字装置においては、被印字テープが線材または棒材の被貼着物に周回するよう貼着することを前提として、一方の端縁部だけに印刷領域を設定して印字していた。

しかしその一方で、箱体等も含む物品の梱包や包装、または複数の線材等の結束などに使用されるリボンには、装飾の目的で印字を施される場合が多い。このリボンのような装飾用被印字テープの両端をいわゆるリボン結びにより結束した場合、その結び目から当該リボンの両端が左右に突出して露出するが、このような両端の配置に対して視覚的に美観を向上できる印字態様がこれまで考慮されていなかった。

本発明の目的は、作成したリボンのリボン結びにおける視覚的な美観を向上することができる、テープ印字装置及び装飾テープ作成プログラムを提供することにある。

上記目的を達成するために、本願第1の発明は、装飾用被印字テープを搬送させるための搬送手段と、搬送手段により搬送される前記装飾用被印字テープに印字を形成し、装飾テープを作成する印字手段と、を有するテープ印字装置であって、前記装飾用被印字テープに印字形成するために予め用意された複数の柄種類のうち、いずれか1つの柄種類の選択入を受け付ける選択受付手段と、前記装飾テープの全長の指定を受け付ける全長受付手段と、前記全長受付手段での受付結果に応じた第1長さを備え、前記選択受付手段で受け付けた前記1つの柄種類を用いた固定長の第1パターン画像がテープ長さ方向に沿った第1側に向けて複数回繰り返される、第1画像部と;前記全長受付手段での受付結果に応じた第2長さを備え、前記第1パターン画像の鏡像となる固定長の第2パターン画像がテープ長さ方向に沿って前記第1側と逆の第2側に向けて複数回繰り返される、第2画像部と;前記選択受付手段で受け付けた前記1つの柄種類に対応した第3パターン画像により構成されるとともに前記全長受付手段での受付結果に応じて長さが可変に設定され、前記第1画像部の前記第2側でかつ前記第2画像部の前記第1側に形成される、第3画像部と;を前記装飾用被印字テープに形成するための、印字データを生成する印字データ生成手段と、前記印字データ生成手段により生成された前記印字データを用いて前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部が形成され、かつ前記全長受付手段で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する連携制御手段と、を有することを特徴とする。

本願発明のテープ印字装置においては、選択受付手段で受け付けた柄種類の選択の結果と、全長受付手段で受け付けた装飾テープの全長とに応じて、印字データ生成手段が印字データを生成する。この生成された印字データを用いて連携制御手段が印字手段及び搬送手段を連携して制御することにより、装飾テープが生成される。この装飾テープには、テープ長さ方向第1側の端部を含む第1側の領域(例えば左側の領域)に1つの第1画像部が形成され、テープ長さ方向第2側の端部を含む第2側の領域(例えば右側の領域)に1つの第2画像部が形成される。

このとき、第1画像部では、上記選択された1つの柄種類を用いた第1パターン画像が、上記第1側(例えば左側)に向けて複数回繰り返されて形成されている。第2画像部では、上記第1パターンの鏡像となる第2パターン画像が、上記第1側の逆となる第2側(例えば右側)に向けて複数回繰り返されて形成されている。これにより、当該装飾テープにおいて、見た目上、同一の柄模様が左右方向それぞれに向かって配列されていく態様となる。

但しこのとき、装飾テープの全長と固定長である第1及び第2パターンそれぞれの長さとの大小関係によっては、上記全長に対し第1及び第2パターンをちょうど整数個配置することができず、余剰部分(余白部分)が生じる場合がある。そこで本願発明では、この余白部分を埋めるために、装飾テープにおいて、第1画像部の第2側でかつ第2画像部の第1側に(言い換えれば第1画像部と第2画像部との間の位置に)第3画像部が設けられる。この第3画像部は、上記の余白部分を埋めるために、上記全長受付手段での受付結果に応じて、長さが可変に設定される。また、第1画像部や第2画像部とのつながりが自然になるように、上記選択された柄種類に対応した第3パターン画像によって構成されている。

このような第3画像部を設けることにより、第3画像部の両側それぞれに位置する第1画像部及び第2画像部において見た目上で同一の柄模様が第1側及び第2側それぞれに向かって配置され、かつ、第3画像部を挟んで互いに線対称となる、印字態様を実現することができる。テープ両端部をそれぞれ含むこれら第1画像部及び第2画像部がこのようにして互いに線対称な印字態様となることにより、ユーザがこの装飾用テープを用いてリボン結びをしたときに、結び目から左・右に突出して露出する当該リボンの両端近傍部分を、視覚的に左・右対称な外観とすることができる。この結果、リボン結びにおける視覚的な美観を向上することができる。

また、上記目的を達成するために、本願第2の発明は、装飾用被印字テープを搬送させるための搬送手段と、搬送手段により搬送される前記装飾用被印字テープに印字を形成し、装飾テープを作成する印字手段と、を有するテープ印字装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し実行する装飾テープ作成プログラムであって、前記装飾用被印字テープに印字形成するために予め用意された複数の柄種類のうち、いずれか1つの柄種類の選択入力を受け付ける選択受付手順と、前記装飾テープの全長の指定を受け付ける全長受付手順と、前記全長受付手順での受付結果に応じた第1長さを備え、前記選択受付手順で受け付けた前記1つの柄種類を用いた固定長の第1パターン画像がテープ長さ方向に沿った第1側に向けて複数回繰り返される、第1画像部と;前記全長受付手順での受付結果に応じた第2長さを備え、前記第1パターン画像の鏡像となる固定長の第2パターン画像がテープ長さ方向に沿って前記第1側と逆の第2側に向けて複数回繰り返される、第2画像部と;前記選択受付手順で受け付けた前記1つの柄種類に対応した第3パターン画像により構成されるとともに前記全長受付手受での受付結果に応じて長さが可変に設定され、前記第1画像部の前記第2側でかつ前記第2画像部の前記第1側に形成される、第3画像部と;を前記装飾用被印字テープに形成するための、印字データを生成する印字データ生成手順と、前記印字データ生成手順で生成された前記印字データを、前記テープ印字装置へ送信し、前記第1側の端部を含む当該第1側の領域に1つの前記第1画像部が形成され、かつ前記第2側の端部を含む当該第2側の領域に1つの前記第2画像部が形成され、かつ前記第1画像部と前記第2画像部との間に少なくとも1つの前記第3画像部が形成され、かつ前記全長受付手順で受け付けた全長を備えた、前記装飾テープを作成する印字データ送信手順と、を実行させる。

本発明によれば、作成したリボンのリボン結びにおける視覚的な美観を向上することができる。

本発明の一実施の形態のテープ印字装置の全体構成を表す斜視図である。

着脱カバーが取り外され、かつ、カートリッジ及び乾電池をカートリッジホルダ及び電池収納部から取り外した状態におけるテープ印字装置の内部構造を表す斜視図である。

カートリッジの内部構造をローラホルダ、リブ、ヒートシンク、サーマルヘッド等とともに表す平面図である。

テープ印字装置における制御系の機能的な構成を示すブロック図である。

印字、作成されたリボンの印字内容の一例を表す平面図である。

リボンの第1の使用例を表す図である。

テープ印字装置の制御部が備えるCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。

リボンの第2の使用例を表す図である。

第3ブロックに短い接続印字パターンを複数並べて印字する例における、リボンの印字内容の一例を表す平面図である。

リボンの中央に中央印字パターンを印字する例における、リボンの印字内容の一例を表す平面図である。

テープ搬送方向に関して非対称なイメージの端部印字パターンを用いる例における、リボンの印字内容の一例を表す平面図である。

ネットワーク構成とした例における全体概要図である。

以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各図内に「前」「後」「左」「右」「上」「下」の注記がある場合は、明細書中内の説明における、前方、後方、左方、右方、上方、下方とは、その注記された方向を指す。

<装置の外観概略構造> 図1に示すように、テープ印字装置1は、使用者の手によって把持されるいわゆるハンディ型のテープ印字装置である。このテープ印字装置1の筐体6は、装置前面を構成する前カバー6Aと、装置後面を構成する後カバー6Bとで構成されている。さらにこの後カバー6Bは、種々の機構を内蔵する後カバー本体6B1と、カートリッジ31(後述の図3参照)や乾電池(図示せず)を着脱する際に後カバー本体6B1より取り外し可能な着脱カバー6B2とで構成されている。

上記前カバー6Aの上側には、各種設定画面等を表示するための表示部550が設けられている。この表示部550の前面は、例えば透明のアクリル板等であるカバーパネル2Aによって覆われている。カラーパネル2Aの下側には、テープ印字装置1を操作するための操作部3が設けられている。この操作部3には、文字、記号及び数字等の文字キーや種々の機能キーや適宜のボタン等が含まれている。使用者が、印字形成したい内容を操作部3の操作に基づき入力することで、対応する印字データが生成され、その内容は表示部550において表示される。また上記後カバー本体6B1の右側上端には、上記のようにして印字が形成された装飾用被印字テープ301(後述の図3参照)を切断するためのカットレバー4が設けられている。

<装置の内部構造> テープ印字装置1の内部構造を図2を用いて説明する。図2に示すように、上記前カバー6A及び上記後カバー本体6B1の内部には、例えば樹脂により成形されたフレーム13が配設されている。そして、このフレーム13の後側上部には、カートリッジ31(後述の図3参照)を着脱するために凹状に形成された平面視矩形状のカートリッジホルダ7が設けられている。

カートリッジホルダ7の下側には、駆動モータ(図示せず)を収納するためのモータ収納部5が設けられている。モータ収納部5のさらに下側には、乾電池を収納するための電池収納部9が設けられている。

上記フレーム13の上部には、装飾用被印字テープ301(後述の図3参照)を外部に排出するための排出スリット24が形成されている。また、フレーム13の右側上部には、ローラホルダ17が設けられている。ローラホルダ17の後側には、当該ローラホルダ17を覆うように設けられ、板状形状を有した合成樹脂製の板部25が設けられている。この板部25の上部には、開口部である突起部挿入口10が設けられている。また、後カバー本体6B1の上端部にはロック穴11が設けられ、下端部にはロック穴12が2箇所設けられている。

上記フレーム13の略中央部には凹状に形成されたギア用凹部26が設けられている。ギア用凹部26には、ギア(図示せず)が設けられており、当該ギアの歯部は隠蔽用傘部114によって覆われ露出しない構造となっている。そして、ギアの後側には、インクリボン55(後述の図3参照)を巻き取るためのリボン巻取軸14が立設されている。

また、リボン巻取軸14の右側にはリブ30が立設されている。このリブ30の右側面には矩形状の放熱板であるヒートシンク15が設けられている。そして、リブ30と排出スリット24との間には、ローラ軸20が立設されている。ローラ軸20の左側には、凸部27が立設されている。この凸部27は、カートリッジ31の凹部(図示せず)に挿入されることで、カートリッジ31の前後方向の位置決めをする。

また、上記フレーム13のうち上記排出スリット24の近傍には、カッタ刃を備えるカッタホルダ(図示せず)を内部に収容したガイドホルダ40が設けられている。

また、上記排出スリット24の近傍には、リブ42がフレーム13と一体的に形成されている。排出スリット24より右側に形成されたリブ42は、上記板部25の平面状の後面部25Aに対し垂直に立設されている。

<カートリッジ内部構造> カートリッジ31の内部構造を図3により説明する。図3に示すように、カートリッジケース33内の左側下部には、インクリボン55を巻回したリボンスプール56が回転可能に配置されている。このリボンスプール56から繰り出されたインクリボン55は、カートリッジ開口371に向けて案内される。

リボンスプール56の斜め左上方に隣接する側には、リボン巻取スプール57が回転可能に配置されている。このリボン巻取スプール57は、リボンスプール56からインクリボン55を引き出すと共に、文字や図像等の印字で消費されたインクリボン55を巻き取る。また、カートリッジ31の左上側には、装飾用被印字テープロール53(本来は渦巻き状であるが簡略化して単純な円形で図示している)を有している。この装飾用被印字テープロール53は、装飾用被印字テープ301が、テープ長手方向と直交する方向(図3紙面に向かって垂直方向)の軸心を備えたリール部54に巻回されてロール化されたものである。装飾用被印字テープ301は、布材料で構成されたリボン用テープ(後述する装飾目的のリボンを作成するためのテープ)であり、その表面にインクリボン55と重ねられることでインクの熱転写により印字が行われる被印字材料である。

カートリッジホルダ7に装着されたカートリッジ31の右側には、プラテンローラユニット18と排出ローラユニット19とを備えたアーム状のローラホルダ17が、軸支部171を中心に左右方向に揺動可能に設けられている。上記着脱カバー6B2が取り付けられると、突起部(図示せず)によりローラホルダ17がカートリッジ31方向に移動する。これにより、ローラホルダ17に設けられた排出ローラユニット19とプラテンローラユニット18とが印字位置(図3に示す位置)に移動する。

上記プラテンローラユニット18は、ヒートシンク15の右側に配置されている。プラテンローラユニット18には、プラテンローラ182(搬送手段)とプラテンローラ用ギア(図示せず)とが設けられている。プラテンローラ182は、ヒートシンク15の右側面に設けられたサーマルヘッド16(印字手段)に対向する位置に配置されている。

サーマルヘッド16は、複数の発熱素子を備えており、排出ローラ192、プラテンローラ182等により搬送される装飾用被印字テープ301に対し、所望の印字形成を行う。プラテンローラ用ギアは、フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、駆動モータから動力を伝達されたプラテンローラ用ギアが回転することで、プラテンローラ182が回転する。これにより、プラテンローラユニット18が印字位置に移動した際に、プラテンローラ182は、装飾用被印字テープ301とインクリボン55とをサーマルヘッド16に対して押圧しつつ、上記装飾用被印字テープ301をその回転により排出ローラユニット19の方向へ搬送する。

排出ローラユニット19には、排出ローラ192と排出ローラ用ギア(図示せず)とが設けられている。排出ローラ192は、ローラ軸20に対向する位置に配置されおり、装飾用被印字テープ301を、上記排出スリット24へ向かう搬送経路(矢印ア,イ,ウ参照)に沿って搬送する。ローラ軸20は、円柱状に形成された円柱部201と、この円柱部201の外周から外側に向かって放射状に形成された6個のリブ202とから構成されている。また、ローラ軸20は、カートリッジ31に設けられた搬送ローラ39の軸孔391に挿入され、搬送ローラ39を回転可能に支持している。

排出ローラ用ギアは、上記フレーム13の前側に設けられたギア(図示せず)に噛合されており、駆動モータから動力を伝達された排出ローラ用ギアが回転することで、排出ローラ192が回転する。これにより、排出ローラユニット19が印字位置に移動した際に、排出ローラ192は、装飾用被印字テープ301を、ローラ軸20に回転可能に支持された搬送ローラ39に対して押圧する。これにより、上記のようにしてサーマルヘッド16により印字が行われた上記装飾用被印字テープ301が排出口59より排出される。その後の装飾用被印字テープ301の搬送経路は、排出ローラ192等により、搬送されて上記排出スリット24へ案内され、当該排出スリット24からテープ印字装置1の外部に排出される。その後、使用者がカットレバー4を操作することで、上記カッタ刃によって装飾用被印字テープ301に対する切断が行われる。以上のように装飾用被印字テープ301が印字、切断されることで、対象物を梱包、結束、装飾するためのリボンR(装飾テープ;後述の図5参照)が作成される。

<制御系の機能的構造> 図4に、テープ印字装置1における制御系の機能的な構成を示す。

図4において、テープ印字装置1には、例えばCPUやRAM、ROMを備えたマイクロプロセッサ(特に図示せず)などからなる制御部530が設けられている。この制御部530には、上記駆動モータの駆動を制御するモータ駆動回路(図示せず)や上記サーマルヘッド16の通電制御を行うサーマルヘッド駆動回路(図示せず)等からなる駆動系540と、上記表示部550と、上記操作部3とが、入出力インターフェース560を介して接続されている。

<本実施形態の特徴> 本実施形態の最大の特徴は、上記のようにして実際に装飾用被印字テープ301に印字、切断してリボンRを作成する際に、当該リボンRの両端部近傍に同一の柄模様をそれぞれ近い側の端部に向けて配列させるよう印字する。これにより、当該リボンRの長手方向中央に対して線対象(鏡像、もしくは点対象)な印字態様で印字することにある。以下、その詳細を順を追って説明する。

<リボンに印字する印字データ内容> 次に、上記構成のテープ印字装置1によりリボンR(装飾用被印字テープ301)に印字する印字データの内容について説明する。

本実施形態のテープ印字装置1により印字、作成されたリボンRの印字内容の一例を表す平面図を図5に示す。この図5において、リボンRは後述するように使用者が任意に設定した全長Lr(装飾テープの全長)で作成される。そして図示するこの例のリボンRには、そのテープ搬送方向(テープ長手方向)の下流側(第1側;図中の左側)から上流側(第2側;図中の右側)へ向けて順に余白ブロックBLs、第1ブロックBL1(第1画像部)、第3ブロックBL3(第3画像部)、第2ブロックBL2(第2画像部)、余白ブロックBLsの5つの隣接する領域が設けられている。そのうちの第1ブロックBL1、第3ブロックBL3、及び第2ブロックBL2には印字が形成され、各両端の余白ブロックBLsには印字が形成されず無地白色の余白領域となっている。そして、第1ブロックBL1、第3ブロックBL3、第2ブロックBL2のそれぞれのテープ搬送方向に沿った長さが第1ブロック長L1(第1長さ)、第3ブロック長L3、第2ブロック長L2(第2長さ)に設定されており、両端それぞれの余白ブロックBLsはいずれも同じ長さの余白ブロック長Ls(固定長でも任意設定長でもよい)に設定されている。

第1ブロックBL1には、使用者から任意に選択された端部印字パターンIp1(第1パターン画像)がテープ搬送方向に隣接してn個並べた配置で印字される。図示する例の端部印字パターンIp1は、テープ搬送方向下流側に向けて開いた双葉をイメージした印字パターン画像であり、そのテープ搬送方向長さLu1があらかじめ当該端部印字パターンIp1の固有長(固定長)で設定されている。なお、この端部印字パターンIp1のイメージは、第1ブロックBL1の印字領域全体における美観を持たせるために、テープ搬送方向に沿って同じ方向に向けて複数個隣接させて配置しても連続した自然な柄模様に見えるイメージ(画像)であることが望ましい。

第2ブロックBL2には、上記端部印字パターンIp1についてテープ搬送方向に対し鏡像となる端部印字逆パターンIp2(第2パターン画像)がテープ搬送方向に隣接して上記第1ブロックBL1と同じn個並べた配置で印字される。図示する例の端部印字逆パターンIp2は、テープ搬送方向上流側に向けて開いた双葉をイメージした印字パターン画像であり、そのテープ搬送方向長さLu2は上記端部印字パターンIp1の長さLu1と同じ長さに設定されている。

本実施形態では、上記第1ブロックBL1と第2ブロックBL2それぞれに並べる印字パターンの数nを、リボン全長Lrが許容する最大数に設定する。つまり、任意に設定されたリボンRの全長Lrに対して両端2箇所の余白ブロック長Lsの合計長を差し引いた長さLr−2×Lsの半分に対し、端部印字パターン長Lu1(Lu2)で割った除算値の整数値がnとなる。したがってこの個数nは、 Nn=INT((Lr−2×Ls)/(2×Lu1))・・・(式1) で求められる。なお、INTは整数を求める関数である。

以上のように第1ブロックBL1と第2ブロックBL2の印字を行うことにより、当該リボンRにおいて、見た目上、テープ搬送方向の上流側と下流側のそれぞれに向かって同一の柄模様が配列されていく印字態様となる。

但しこのとき、リボン全長Lrと余白ブロック長Lsによっては、多くの場合、上記第1ブロックBL1と上記第2ブロックBL2の間に端部印字パターンIp1の2つ分未満の長さ(<2×Lu1)の余白部分が生じる。そこで本実施形態では、この余白部分を埋めるために、リボンRにおいて第1ブロックBL1と第2ブロックBL2との間の位置に第3ブロックBL3を設けている。この第3ブロックBL3のテープ搬送方向長さL3は、上記の余白部分を埋めるために、リボン全長Lrに応じて長さが可変に設定される。つまり、この第3ブロック長L3は、リボン全長Lrから両端2箇所の余白ブロック長Lsと第1ブロック長L1(=n×Lu1)と第2ブロック長L2(=L1)を差し引いた長さであり、 L3=Lr−(Ls+L1+L2+Ls) =Lr−2×(Ls+L1) =Lr−2×(Ls+n×Lu1)・・・(式2) で求められる。

図示する例では、第3ブロックBL3に、上記端部印字パターンIp1の双葉の中心に位置する茎をイメージした接続印字パターンIp3(第3パターン画像)を印字しており、具体的には装飾用被印字テープ301の幅方向中央に位置してテープ搬送方向に伸びる直線を印字している。このように第3ブロックBL3に印字される接続印字パターンIp3は、上記端部印字パターンIp1及び上記端部印字逆パターンIp2それぞれの上流側、下流側いずれに対して隣接配置しても見た目のつながりが自然であり、またテープ搬送方向に任意の長さで印字しても見た目の自然な連続性を保持できる可変長の画像が望ましい。本実施形態では、この接続印字パターンIp3は、選択された端部印字パターンIp1に対応してあらかじめ用意されたものを用いる。

このような印字態様の第3ブロックBL3を設けることにより、当該第3ブロックBL3の両側それぞれに位置する第1ブロックBL1及び第2ブロックBL2において見た目上で同一の柄模様がテープ搬送方向の上流側と下流側それぞれに向かって配置され、かつ、第3ブロックBL3を挟んで互いに線対称となる、印字態様を実現することができる。

このように印字・作成されたリボンRの使用例を図6に示す。この図6において、リボンRは直方体形状の箱体Bの外周にクロス状に巻回され、両端がいわゆるリボン結びで結束されている。このような使用用途では、リボンRは箱体Bを包装する機能の他に全体に美観を持たせるための装飾物として使用される。このように両端をリボン結びにより結束した場合、その結び目から当該リボンRの両端が左右に突出して露出するが、このような両端の配置に対して上記図5に示した印字態様でリボンRが印字されていることにより、リボン結び周辺の美観を向上できる。つまり、リボンRの両端それぞれに位置する第1ブロックBL1及び第2ブロックBL2において見た目上で同一の柄模様がそれぞれ近傍の端部に向かって配置されて互いに線対称となる印字態様で印字されていることで、リボン結びの結び目から左・右に突出して露出する当該リボンRの両端近傍部分を、視覚的に左・右対称な外観とすることができる。

<制御部のCPUが実行する制御内容> 次に、図7を参照しつつ、上記の手法を実現するためにテープ印字装置1の制御部530が備えるCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を説明する。このフローに示す処理は、例えば装飾用のリボンRを作成する指示が操作部3を介して使用者から入力された際に実行が開始される。

まず、ステップS5で、CPUは、操作部3を介した使用者からの操作入力により、あらかじめ用意されている複数の柄種類の端部印字パターンIp1のうちいずれを印字するかの選択入力を受け付ける。

次にステップS10に移り、CPUは、操作部3を介した使用者からの操作入力により、任意の長さでリボン全長Lrの設定入力を受け付ける。

次にステップS15に移り、CPUは、上記ステップS5で選択された端部印字パターンIp1の対応固有長さLu1と、上記ステップS10で設定されたリボン全長Lrに基づいて、第1ブロックBL1と第2ブロックBL2のそれぞれにおける端部印字パターンIp1の印字数n、及び第3ブロック長L3を算出する(上記式1、式2参照)。なお、余白ブロック長Lsについては、既定長さを用いてもよいし、また別途使用者から任意の長さで設定入力してもよい。

次にステップS20に移り、CPUは、リボンR全体に印字する印字データを生成する。具体的には、上記ステップS5で選択された端部印字パターンIp1をn個隣接して並べた第1ブロックBL1と、上記選択された端部印字パターンIp1に対応して用意されて第3ブロック長Lsだけ伸ばした接続印字パターンIp3の第3ブロックBL3と、上記選択された該端部印字パターンIp1をテープ搬送方向で逆向きの鏡像に変換した端部印字逆パターンIp2をn個隣接して並べた第2ブロックBL2を順に隣接して並べて全体の印字データを生成する(上記図5参照)。

次にステップS25に移り、CPUは、リボンRの作成を開始する。具体的には、駆動モータを駆動して装飾用被印字テープ301の搬送を開始する。

次にステップS30に移り、CPUは、何も印字しないまま下流側端部の余白ブロック長Ls分だけ装飾用被印字テープ301を搬送する。

次にステップS35に移り、CPUは、第1ブロックBL1に対して印字する。具体的には、第1ブロック長L1でテープ搬送する間に、上記選択された端部印字パターンIp1をn回連続してサーマルヘッド16で繰り返し印字する。

次にステップS40に移り、CPUは、第3ブロックBL3に対して接続印字パターンIp3を印字する。具体的には、第3ブロック長L3でテープ搬送する間に、上記選択された端部印字パターンIp1に対応して用意された可変長の接続印字パターンIp3を印字する。

次にステップS45に移り、CPUは、第2ブロックBL2に対して印字する。具体的には、第2ブロック長L2でテープ搬送する間に、上記生成された端部印字逆パターンIp2をn回連続してサーマルヘッド16で繰り返し印字する。

次にステップS50に移り、CPUは、何も印字しないまま上流側端部の余白ブロック長Ls分だけ装飾用被印字テープ301を搬送する。

次にステップS55に移り、CPUは、リボンRの作成を終了する。具体的には、駆動モータの駆動を停止して装飾用被印字テープ301の搬送を停止し、その後に表示部550に印字完了を表示するとともにカットレバー4の操作による装飾用被印字テープ301の切断を使用者に促す表示を行う。そして、このフローを終了する。

以上において、ステップS5の手順が各請求項記載の選択受付手段に相当し、ステップS10の手順が各請求項記載の全長受付手段に相当し、ステップS20の手順が各請求項記載の印字データ生成手段に相当し、ステップS30〜ステップS55の手順が各請求項記載の連携制御手段に相当する。

<本実施形態の効果> 以上説明したように、本実施形態では、第1ブロックBL1において、選択された1つの柄種類を用いた端部印字パターンIp1が、テープ搬送方向下流側に向けて複数のn回繰り返されて形成されている。第2ブロックBL2では、上記端部印字パターンIp1の鏡像となる端部印字逆パターンIp2が、テープ搬送方向上流側に向けて複数のn回繰り返されて形成されている。これにより、当該装飾用被印字テープ301において、見た目上、同一の柄模様が左右方向それぞれに向かって配列されていく態様となる。

また、第1ブロックBL1と第2ブロックBL2との間の余白部分を埋めるために、上記ステップS10の手順での受付結果に応じて長さが可変に設定される第3ブロックBL3が設けられている。この第3ブロックBL3において、第1ブロックBL1や第2ブロックBL2とのつながりが自然になるように、上記選択された柄種類に対応した接続印字パターンIp3が形成されている。

このような第3ブロックBL3を設けることにより、第3ブロックBL3の両側それぞれに位置する第1ブロックBL1及び第2ブロックBL2において見た目上で同一の柄模様がテープ搬送方向下流側及び上流側それぞれに向かって配置され、かつ、第3ブロックBL3を挟んで互いに線対称となる、印字態様を実現することができる。テープ両端部をそれぞれ含むこれら第1ブロックBL1及び第2ブロックBL2がこのようにして互いに線対称な印字態様となることにより、ユーザがこの装飾用被印字テープ301から作成したリボンRを用いてリボン結びをしたときに、結び目から左・右に突出して露出する当該リボンRの両端近傍部分を、視覚的に左・右対称な外観とすることができる。この結果、リボン結びにおける視覚的な美観を向上することができる。

なお本実施形態では、第1ブロックBL1と第2ブロックBL2のそれぞれで端部印字パターンIp1、端部印字逆パターンIp2を印字する回数nについてリボン全長Lrが許容する最大数で設定していたが、これに限られない。例えば、使用者が回数nを1以上で最大数(上記式2の算出値n)以下の任意の数に別途設定してもよい。この場合、第1ブロックBL1と第2ブロックBL2が短くなる分だけ第3ブロック長L3を長く設定すればよい(特に図示せず)。

また、本実施形態では特に、ステップS30〜ステップS55の手順で、テープ搬送方向下流側の端部から上流側の端部に向かって、1つの第1ブロックBL1、1つの第3ブロックBL3、1つの第2ブロックBL2、をこの順序で備えたリボンを作成する。これにより、最も簡易な印字態様でリボンR全体がテープ搬送方向に関し線対称となるよう印字できる。

また、本実施形態では特に、装飾用被印字テープ301が布材料で構成されたリボン用テープであることで、包装、梱包、結束、装飾等の用途に適した強度のリボンRを作成できる。

なお、上記図6に示したリボンRの使用例では、対象物の箱体Bの外周に当該リボンRを巻回した上でリボン結びをしていたが、これに限られない。例えば図8に示すように、リボンR全体を湾曲させて両端の印字面がいずれも表向きになるよう交差させた状態で対象物B′の表面に貼着させる装飾目的だけの貼り付けリボンの使用においても、上記と同様に視覚的な美観を向上する効果が得られる。この他にも、特に図示しないが、リボンRの両端近傍部分が所定の交差点から突出して露出する利用態様であれば、視覚的に左・右対称な外観とすることができ、美観を向上させることができる。

なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。

(1)第3ブロックに短い接続印字パターンを複数並べて印字する場合 上記実施形態では、第3ブロックBL3においてテープ搬送方向に伸長可能な1つの可変長データで構成する接続印字パターンIp3を印字していたが、本発明はこれに限られない。他にも、図9に示すように、テープ搬送方向の単位固定長Lu3が十分短い接続印字パターンIp3を複数個隣接して並べて第3ブロックBL3に印字してもよい。

すなわち、テープ搬送方向下流の端部から上流側の端部に向かって、1つの第1ブロックBL1、複数個の接続印字パターンIp3を印字する第3ブロックBL3、1つの第2ブロックBL2、をこの順序で備えたリボンRを作成する。これにより、第3ブロックBL3においても図示する例のように複雑な連続模様で印字できる。なお、第3ブロック長L3が単位固定長Lu3の丁度整数倍とならない場合には、リボン全長Lu又は余白ブロック長Lsを微調整するとよい。

また図示する例のように、第1ブロックBL1に複数回繰り返し印字する端部印字パターンIp1がそれ単体でテープ搬送方向に関し線対称(鏡像)である柄種類を用いてもよい。この場合には、第1ブロックBL1に印字する端部印字パターンIp1と、第2ブロックBL2に印字する端部印字逆パターンIp2の画像内容が一致するため、端部印字逆パターンIp2から端部印字逆パターンIp2を変換生成する処理を省略できる。

(2)リボンの中央に中央印字パターンを印字する場合 上記実施形態では、第1ブロックBL1と第2ブロックBL2との間に1つの第3ブロックBL3だけを設けていたが、本発明はこれに限られない。他にも、上記図5の例と同じ端部印字パターンIp1と接続印字パターンIp3を用いた図10に示すように、第3ブロックBL3に印字する接続印字パターンIp3とは別にそれ単体でテープ搬送方向に関し線対称(鏡像)である中央印字パターンIp4を印字する第4ブロックBL4を、リボンR全体におけるテープ長さ方向中央位置に設けてもよい。

図示する例では、第1ブロックBL1に印字する1つの端部印字パターンIp1をテープ搬送方向下流側に、第2ブロックBL2に印字する1つの端部印字逆パターンIp2をテープ搬送方向下流側に隣接配置してその全体を一つの中央印字パターンIp4として構成している。これにより、中央印字パターンIp4単体でテープ搬送方向に関し線対称(鏡像)な画像となっており、これを1つだけ印字する第4ブロックBL4のテープ搬送方向長さL4は2×Lu1となる。そして第1ブロックBL1と第4ブロックBL4の間、及び第4ブロックBL4と第2ブロックBL2の間にそれぞれ同じ長さL3の第3ブロックBL3が設けられる。

このとき、第3ブロック長L3は、 L3=(Lr−(Ls+L1+L4+L2+Ls))/2 =(Lr−2×Ls−2×L1−L4)/2 =(Lr−2×Ls−2×(n+1)×Lu1)/2 ・・・(式3) で求められる。また、第1ブロックBL1及び第2ブロックBL2のそれぞれにおいて端部印字パターンIp1、端部印字逆パターンIp2を繰り返し印字する回数nは、 n=INT((Lr−2×Ls−L4)/(2×Lu1)) =INT((Lr−2×Ls−2×Lu1)/(2×Lu1)) =INT((Lr−2×(Ls+Lu1))/(2×Lu1)) ・・(式4) で求められる。

すなわち、装飾用被印字テープ301に形成する印字データは、第1ブロックBL1と、第2ブロックBL2と、第3ブロックBL3と、設定入力されたリボン全長Lrに応じた第4ブロック長L4を備え、テープ搬送方向下流側に向く端部印字パターンIp1と上流側に向く端部印字逆パターンIp2とを含みテープ長さ方向に関し線対称な画像となる、第4ブロックBL4と、を有する。

そしてテープ印字装置1は、上記印字データを用いてテープ搬送方向下流側の端部を含む当該下流側の領域に1つの第1ブロックBL1が形成され、かつテープ搬送方向上流側の端部を含む当該上流側の領域に1つの第2ブロックBL2が形成され、かつ第1ブロックBL1と第2ブロックBL2との間に少なくとも1つの第3ブロックBL3と1つの第4ブロックBL4とが形成され、かつリボン全長Lrを備えた、リボンRを作成する。

特に、図示する本変形例では、テープ搬送方向下流の端部から上流側の端部に向かって、1つの第1ブロックBL1、1つの第3ブロックBL3、中央印字パターンIp4を印字する1つの第4ブロックBL4、1つの第3ブロックBL3、1つの第2ブロックBL2、をこの順序で備えたリボンRを作成する。

これにより、上記長さ方向中央位置を境に、リボンRの略全長にわたり、視覚的に左・右対称な態様で同一パターンが並んだ外観とすることができる。この結果、さらに確実に視覚的な美観を向上することができる。

なお、端部印字パターンIp1について双葉の柄種類のイメージを用いるのではなく、例えば図11に示すように、テープ搬送方向に関して非対称な配置でドットを有するイメージの端部印字パターンIp1を用いてもよい。この図11に示す例では、一つの端部印字パターンIp1内においてテープ搬送方向下流側に2つのドットをテープ幅方向に関し対称に配置し、テープ搬送方向上流側に1つのドットをテープ幅方向中央に配置したイメージとなっている。この場合には、中央印字パターンIp4として、テープ搬送方向下流側と上流側のそれぞれで2つのドットをテープ幅方向に関し対称に配置し、テープ搬送方向上流側に1つのドットをテープ幅方向中央に配置(合計5つのドットを配置)したイメージとした方が自然である。このような中央印字パターンIp4の第4ブロック長L4は、端部印字パターン長Lu1の2倍とはならない固有長となるが、この第4ブロック長L4に合わせて第3ブロック長L3、及び回数nを算出すればよい。また、この場合には第3ブロックBL3の接続印字パターンIp3は、図示するように無地白色とするのが好ましい。

また、特に図示しないが、リボン全長Lrから両端の余白ブロックLsを差し引いた長さ(もしくはさらに第4ブロック長L4を差し引いた長さ)が端部印字パターンIp1の単位長Lu1の丁度整数倍である場合には、第3ブロックBL3を省略することができる。また、中央印字パターンIp4のテープ搬送方向長さ、つまり第4ブロック長L4は、第3ブロックBL3と同様、設定入力されたリボン全長Lrに応じて、長さが可変に設定されてもよい。また特に図示しないが、第4ブロックBL4に印字する中央印字パターンIp4は、テープ搬送方向に関し線対称であれば図示する例以外の柄種類(端部印字パターンIp1に由来しない柄種類)のものを用いてもよい。この場合には、リボンR全体がテープ搬送方向に関し線対称(鏡像)でありながら、中央位置にアクセントと持たせた美観とすることができる。

(3)ネットワークで印字データの生成を分担する場合 上記実施形態では、テープ印字装置1が、その単体で印字データの編集、生成と、装飾用被印字テープ301への印字、切断を全て行うスタンドアローンの形態としていたが、本発明はこれに限られない。他にも、図12に示すように、装飾用被印字テープ301への印字、切断だけを行うテープ印字装置1Aに対して、これに適宜のネットワークNWを介して接続する汎用PC600に印字データの編集、生成の処理を分担させるネットワーク構成としてもよい。

この場合、上記汎用PC600が各請求項記載の操作端末に相当し、当該汎用PC600が備えるCPU(特に図示せず)が、各請求項記載の演算手段に相当し、当該汎用PC600上で作動する印字データ編集生成アプリケーションが各請求項記載の装飾テープ作成プログラムにする。また、当該印字データ編集生成アプリケーションにおいて、上記図7のフローにおけるステップS5に相当する手順が各請求項記載の選択受付手順に相当し、ステップS10に相当する手順が各請求項記載の全長受付手順に相当し、ステップS20に相当する手順が各請求項記載の印字データ生成手順に相当し、生成した印字データをテープ印字装置1Aに送信する手順が各請求項記載の印字データ送信手順に相当する。

本変形例によれば、印字データの編集、生成の処理を省略できるため、テープ印字装置1Aの構成を簡略化できる。

なお、以上において、図4に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。

その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。

1,1A テープ印字装置 7 カートリッジホルダ 16 サーマルヘッド(印字手段) 31 カートリッジ 54 リール部 182 プラテンローラ(搬送手段) 301 装飾用被印字テープ 600 汎用PC BL1 第1ブロック(第1画像部) BL2 第2ブロック(第2画像部) BL3 第3ブロック(第3画像部) BL4 第4ブロック(第4画像部) Ip1 端部印字パターン(第1パターン画像) Ip2 端部印字逆パターン(第2パターン画像) Ip3 接続印字パターン(第3パターン画像) Ip4 中央印字パターン R リボン

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