【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はプリント作成システムおよびプリント物に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(以下パソコンと略す)やインターネットの普及により、ディジタルカメラ(以下デジカメと略す)で撮影された画像、 自作により作成した画像、ポストカードのプリント注文等を、インターネットを使って注文する方法も増え始めてきている。 この場合、仕上がった商品は、自宅等に配送されることで納品されるケースがほとんどである。 【0003】一方、従来の注文受け付けにおける分野でも、自宅が遠い場合や、仕事が忙しく、暇がない人等は、注文受け付けのみを店頭で行ない、仕上がった商品を郵送により送るケースが出てきている。 特に、アメリカやオーストラリア等の広大な土地では、二度も店頭に足を運ぶのは非常に大変なためむしろ主流になってきている。 また、ポストカード等を集中処理を行なう大ラボ等に外注する場合は、納期が読めないので、仕上がり次第直接郵送して納品するようなサービスもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状では例えばミニラボ等で受け付けをした場合、初めに氏名や住所等、郵送に必要な顧客情報を、DP袋等に控えておき、プリントが仕上がり、梱包作業をした後、そのD P袋の顧客情報を転記して郵送している。 この場合、中身を入れ違えたり、転記ミスをする等のトラブルが発生するケースが多い。 【0005】そこで、プリントを行なう前に、予め顧客情報をパソコンに入力しておき、例えば家庭用プリンタ等でシールプリントしたものを用いて、梱包袋に貼り付けておく方法等が存在するが、上記入れ違え等のトラブルは依然として解消されないし、コストもかかる。 ましてや、確実に顧客にプリントを届けるために中身のチェックや宛先確認等に神経を使い、作業効率が極端に落ちる。 これを解決するため、顧客情報の入力データから梱包、宛名貼り付け作業をフルオートメーションするシステムも提案されているが、設備導入にコストがかかったり、貼り付ける作業が結局、人であったりし、あまりよいシステムとは言えない。 【0006】本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、このようなトラブルを解消し、より効率的かつシンプルな工程で確実に顧客に届けることができるプリント作成システム及びプリント物を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発明は、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、得られたプリントを梱包する工程を有するプリント作成システムであって、前記プリント作成システムより梱包されたプリント物の整列順序が、プリント記録面を上にして見たとき、 プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であることを特徴とする。 【0008】このように構成すれば、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 【0009】(2)請求項2記載の発明は、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、得られたプリントを梱包する工程を有するプリント作成システムであって、前記プリント作成システムが前記プリント注文情報から画像をプリントするプリント画像形成工程を有し、前記プリント画像形成工程により得られたプリント物の整列順序が、プリント記録面を上にして見たとき、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であることを特徴とする。 【0010】このように構成すれば、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 【0011】(3)請求項3記載の発明は、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、得られたプリントを梱包する工程を有するプリント作成システムであって、前記プリント作成システムが、前記プリント情報から画像をプリントするプリント画像形成工程を有し、前記プリント画像形成工程から得られるプリント物が、顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物と顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と、インデックスプリント物とからなり、プリント記録面を上にして見たときのプリント整列順序が最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であり、次にインデックスプリント物、それ以降が主画像を含む画像プリント物であることを特徴とする。 【0012】このように構成すれば、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 また、顧客識別情報の次に、インデックスプリント物を配列しているので、全体の画像を速やかに把握することができる。 【0013】(4)請求項4記載の発明は、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、得られたプリントを梱包する工程を有するプリント作成システムであって、前記プリント作成システムより梱包されたプリント物が、顧客を識別する顧客情報識別情報を含むプリント物と、顧客が注文した主画像を含む画像プリント物とインデックスプリント物とからなり、プリント記録面を上にして見たときのプリント整列順序が最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であり、次にインデックスプリント物、それ以降が主画像を含む画像プリント物であることを特徴とする。 【0014】このように構成すれば、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 また、顧客識別情報の次に、インデックスプリント物を配列しているので、全体の画像を速やかに把握することができる。 【0015】(5)請求項5記載の発明は、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、得られたプリントを梱包することにより、顧客へ送付されるプリント物であって、前記プリント物が顧客の識別を意味する顧客識別情報を少なくとも1つ有するプリント物であることを特徴とする。 【0016】このように構成すれば、顧客の識別情報を有するプリント物であることにより、顧客の宛先情報を速やかに得ることができる。 (6)請求項6記載の発明は、前記顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物のプリントサイズが主画像を含む画像プリント物のプリントサイズより大きいことを特徴とする。 【0017】このように構成すれば、プリント物を梱包する場合に、具合よく梱包することができ、また例えばオーダー毎に顧客を識別するプリント物が挿入されることにより、オーダー毎に認識することができる。 【0018】(7)請求項7記載の発明は、前記顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物のプリントサイズが主画像を含む画像プリント物のプリントサイズより大きいことを特徴とする。 【0019】このように構成すれば、プリント物を梱包する場合に、具合よく梱包することができ、また例えばオーダー毎に顧客を識別するプリント物が挿入されることにより、オーダー毎に認識することができる。 【0020】(8)請求項8記載の発明は、前記顧客を識別する顧客情報を含むプリント物には顧客を識別するための色識別情報も含むことを特徴とする。 このように構成すれば、顧客識別情報をより明確に認識することができる。 【0021】(9)請求項9記載の発明は、前記顧客を識別する顧客情報を含むプリント物には顧客を識別するための色識別情報も含むことを特徴とする。 このように構成すれば、顧客識別情報をより明確に認識することができる。 【0022】(10)請求項10記載の発明は、前記顧客を識別する顧客識別情報が顧客の住所、氏名、郵便番号、電話番号、顧客及び/又は注文を識別するID番号、顧客及び/又は注文を識別するバーコードから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。 【0023】このように構成すれば、顧客の認識を確実に行なうことができる。 (11)請求項11記載の発明は、前記顧客を識別する顧客識別情報が顧客の住所、氏名、郵便番号、電話番号、顧客及び/又は注文を識別するID番号、顧客及び/又は注文を識別するバーコードから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。 【0024】このように構成すれば、顧客の認識を確実に行なうことができる。 (12)請求項12記載の発明は、前記顧客識別情報が記載されたプリント物に送り主の住所、氏名、郵便番号、電話番号、ID番号から選ばれる少なくとも1つが同時に記載されていることを特徴とする。 【0025】このように構成すれば、顧客の認識に加えて送り主の認識も行なうことができる。 (13)請求項13記載の発明は、前記顧客識別情報が記載されたプリント物に送り主の住所、氏名、郵便番号、電話番号、ID番号から選ばれる少なくとも1つが同時に記載されていることを特徴とする。 【0026】このように構成すれば、顧客の認識を確実に行なうことができる。 (14)請求項14記載の発明は、顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と顧客を識別する顧客識別情報は、同一の画像形成装置により記録されたものであることを特徴とする。 【0027】このように構成すれば、画像情報に加えて、顧客識別情報も同じ画像形成装置により記録することができ、都合がよい。 (15)請求項14記載の発明は、顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と顧客を識別する顧客識別情報は、同一の画像形成装置により記録されたものであることを特徴とする。 【0028】このように構成すれば、画像情報に加えて、顧客識別情報も同じ画像形成装置により記録することができ、都合がよい。 (16)請求項15記載の発明は、前記梱包工程における梱包方法が記録面を上にして見たとき、顧客識別情報が記載されたプリント物が目視で確認できることを特徴とする。 【0029】このように構成すれば、顧客識別情報が目視により確認できるので、顧客の宛先を容易に認識することができる。 (17)請求項17記載の発明は、前記梱包工程における梱包方法が記録面を上にして見たとき、顧客識別情報が記載されたプリン物が目視で確認できることを特徴とする。 【0030】このように構成すれば、顧客識別情報が目視により確認できるので、顧客の宛先を容易に認識することができる。 (18)前記プリント作成システムより梱包されるプリント物の中に、課金情報を表わすレシートプリント物も含まれることを特徴とする。 【0031】このように構成すれば、レシートプリント物より課金情報を知ることができる。 【0032】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。 図1は本発明のプリントシステムの一実施の形態例を示す図である。 図において、S1は顧客Aのプリント注文工程、S2は該プリント注文工程を受けて画像を形成する画像形成工程、S3 は画像形成されたプリントを梱包するプリント梱包工程、S4は梱包されたプリントを顧客Aに郵送する郵送工程である。 【0033】顧客Aがプリント注文S1を行なう。 プリント注文を行なう場合には、顧客Aは、画像が記録されたフィルムやデジカメで撮った画像データを持参する場合と、画像データを顧客Aの所持するパソコン端末からインターネットを介して、画像データの転送を行ない、 プリント要求を行なう場合が考えられる。 【0034】ここで、画像が記録されたフィルムとは、 顧客により撮影された画像が記録された未現像又は現像済みのフィルムのことであり、いわゆる銀塩写真感光材料のネガフィルムやリバーサルフィルムである。 この際、顧客Aより注文を受ける時、顧客を識別する顧客識別情報を取得しなければならない。 例えば、注文内容が、上記のようなネガフィルムやリバーサルフィルム、 デジカメで撮影されたディジタル画像データの場合、顧客を識別する顧客識別情報は、顧客Aの氏名はもとより、電話番号、郵便番号、住所等がそれにあたり、それらを顧客Aに尋ね、受け付けた者が転記したり、顧客A に直接記入してもらったりして、取得する。 また、上記顧客識別情報を顧客ID情報と対応づけて、顧客データベースとして管理すると、注文受付の際に顧客IDの書かれたカード等を持参してもらうだけで、顧客IDを読み取ることにより、自動的に顧客識別情報を取得できる。 この時、顧客ID等は、バーコード等にしておくと、更に効率的に作業が進められる。 顧客ID、バーコード等も含めて、顧客識別情報という。 また、インターネットを介して顧客Aが直接注文を出す場合は、上記顧客識別情報を顧客Aの自宅の端末から入力し、直接取得することもできる。 【0035】画像形成工程S2では画像プリント要求を受け、顧客識別情報と対応づけて画像の形成に入る。 該画像形成工程S2では、画像形成装置が用いられる。 ここでいう画像形成装置とは、ディジタル画像データを作成する機能を有する装置のことを指し、主に、ディジタル画像データをプリント出力する機能を有する装置のことである。 この画像形成装置には、その他に画像を読み取る機能や画像データを処理する機能、画像データを記録媒体から読み込む機能、記録媒体に書き込む機能を有することが好ましい。 【0036】画像を読み取る機能とは、現像済みネガフィルムやリバーサルフィルムに記録されている画像を光電的に読み取る、フィルムスキャナや反射原稿を読み取るフラットベットスキャナと呼ばれる読み取り装置のことである。 これら読み取り装置を備えることで、可視画像(いわゆるアナログ画像)からの注文も、ディジタル信号に変調させ、ディジタル画像データとして取得することができる。 【0037】ディジタル画像データを処理する機能とは、圧縮、解凍、合成等各種画像処理が可能な機能をいう。 更に、具体的に説明すると、単に複数の画像を張り付けて1つにしたり、画像の圧縮/解凍を行なうだけでなく、文字データの貼り付け等のレイアウト処理、原画像に手を入れて加工するレタッチ処理、画像の鮮鋭性を強調するフィルタリングやエッジ処理、ザラツキ感をコントロールするノイズ処理、カラーバランスを補正する色補正、濃度補正処理等、画像処理に関わるあらゆる処理を可能とする装置のことである。 【0038】各種画像処理は、自動で処理を行なう機能を有してもよいし、画像処理可能なソフトウェアにより手動で処理を行なう機能を有してもかまわない。 通常は、パソコンに画像処理可能なソフトウェアを介して画像処理を行なうが、画像処理部を兼ね備えたハード機器であってもよい。 【0039】画像データを記録媒体に書き込む又は読み込む装置とは、画像データを磁気記録媒体(フロッピー(登録商標)ディスク、ZIP、DAT)、光熱記録媒体(CD−R)、光磁気記録媒体(MO)、半導体媒体(PCMCIAカード)等の記録メディア、又はハードディスク等の大容量記憶装置等に書き込む又は読み込む機能を有する装置のことを指す。 【0040】通常、画像データを読み書きするために、 前記記録メディアを書き込むための専用機器がパソコンに内蔵又は外付けで接続されていることが好ましい。 前記記録メディア書き込み装置の具体例としては、MOドライブ、ZIPドライブ、DATドライブ、CD−Rドライブ、DVD−ROMドライブ、MOドライブ、PC MCIAカードスロットルが挙げられる。 【0041】ディジタル画像データをプリント出力できる装置とは、ディジタル画像データをプリント物やハードコピー等にプリントする機能を有する装置を指す。 前記出力装置は、特に制限はないが、好ましくは銀塩写真感光材料を用いたディジタルプリンタ、インクジェット方式のプリンタ、昇華型プリンタ、熱転写型プリンタ、 レーザプリンタ、ディジタルコピー等がよい。 特に高品質な画像が得られることから、銀塩写真感光材料を用いたディジタルプリンタや、インクジェットプリンタ等が好ましい。 これらの装置は、複数台接続されていてもよいし、何れか1つでもよい。 【0042】上述したような画像形成装置は、本発明を実施する上で顧客識別情報対応付け手段を有することが必要である。 顧客識別情報対応付け手段は、注文を受け付けた時に、取得された顧客識別情報を入力するために必要な顧客識別情報入力手段を有し、入力された顧客識別情報と画像データを対応付けするためのものである。 この対応付けにより、プリント出力をすると同時に顧客の識別情報もプリントすることができる。 【0043】顧客によるネットワークを介した注文である場合、直接顧客が識別情報を入力するので、自動的に対応付けが行なわれ、効率的である。 更に具体的に説明すると、顧客Aより受け付けた注文をプリントする場合、顧客Aより取得した氏名、住所等の顧客識別情報を、予め、顧客識別情報入力機能を有するパソコン等により、顧客IDと対応付けて入力する。 顧客Aの注文画像をプリントする際に、顧客IDを入力してからプリントを行なうと、顧客IDより、全顧客識別情報を呼び出し必要に応じた項目を、主画像を含むプリントと同時にプリントされる。 プリントされる顧客識別情報の詳細は後述する。 【0044】上述したような画像形成装置は、プリントを作成する際に、プリント記録面を上にして見たとき、 最上部位が顧客を識別する顧客識別情報が記録されたプリントとなるようにする。 図において、1が最上部位のプリントに記録された顧客識別情報である。 該顧客識別情報1が記録されたプリントの下には、主たるプリント2が配列される。 【0045】このように構成すれば、梱包工程S3において、顧客識別情報はプリント整列順の最上位にあるので、そのまま梱包でき、プリント梱包工程が短縮され、 都合がよい。 【0046】ここで、前記プリント記録面とは、目視により正しく確認できる面のことであり、通常、画像形成装置の記録手段により記録媒体が記録された方の面のことである。 図中、顧客識別情報が正しく確認できる面、 すなわち上方の面のことを指す。 本発明に使用される画像形成装置は、ディジタル画像データをプリント出力できるため、画像のみならず、文字データ、イラスト、テンプレート等の様々なものがプリントできる。 【0047】この場合において、顧客識別情報1を記録する記録装置と、主画像を記録する記録装置とを同一の画像形成装置により記録することが好ましい。 ここで、 顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物(以下、 顧客を識別するプリント物ということもある)と、主画像を含む画像プリント物(以下、主たるプリント物ということもある)を別々の画像形成装置により記録することもできるが、プリント物の整列処理が複雑になり、好ましくない。 【0048】次に、整列処理について詳しく説明する。 ほとんどの場合、プリント記録面は汚れや傷が付かないように、プリント記録面を上方にして排出され、重ねられる。 特に、プリント物に銀塩写真感光材料を用いた場合は、プリント記録面は、乳剤面(ゼラチン面という) になるので、汚れや傷が付きやすい。 稀に、機械の構造上、プリント記録面が下になるケースもあるが、汚れや傷が付きにくいレーザプリンタ等にあり、インクジェットプリンタや銀塩写真感光材料用プリンタでは、あまり好ましくない。 本発明の整列処理では、顧客識別情報が、プリント記録面を上にしてみた場合、最上部位にあるように整列しなければならない。 【0049】例えば、ネガフィルムからの同時プリント注文をプリントした場合を考えてみる。 予め、又はプリント作業を行なう前に顧客識別情報を入力し、プリント作業を開始する。 予め入力されている場合は、顧客を指し示す顧客ID等を、プリント作業を行なう前に入力する。 プリントが始まると、まず初めに、注文したフィルムの主画像がプリントされる。 例えば、25コマのシーンであれば、25枚分のプリントを開始する。 この時、 フィルムに記録されたコマナンバの大きい番号(この場合ナンバ25)からプリントすると、後で顧客がプリントを見る場合、小さいナンバから並んでいるので、非常に見やすい。 【0050】最後に顧客識別情報をプリントする。 すると、排出された後は図1で示されるように、顧客識別情報が最上部位に来るように整列する。 この画像形成装置の場合は、プリント記録面が上にして排出される装置によるものである。 当然、プリント記録面が下にして排出される場合は、プリント順序が上述とは逆になるが、本発明の効果を損なうものではない。 【0051】ここで、顧客識別情報としては、例えば顧客の住所、氏名、郵便番号、電話番号、ID番号等が考えられるが、これら識別情報の内の少なくとも1つが用いられることにより、顧客の認識を確実に行なうことができる。 【0052】ここで、顧客情報に加えて送り主の住所、 氏名、郵便番号、電話番号、ID番号の内の少なくとも1つを同時に記録することにより、顧客の認識に加えて送り主の認識も行なうことができ、更に便利である。 【0053】顧客識別情報は、郵送等、顧客に渡すことが目的の一つであるため、顧客の氏名、住所、電話番号、送り主の住所、氏名、電話番号等が記載されている。 また、顧客ID、注文番号、梱包番号、発送元コード等、商品の管理上必要なコードも記載されていると更に好ましい。 【0054】それらの情報が記載されていても、顧客にとって、直接的なメリットはないので、バーコード等で記載されていれば、更に好ましい。 バーコード等で記載されていれば、バーコード読み取り装置等により、配送途中の管理等ができて便利である。 その一例を図5に示す。 【0055】本発明によれば、顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物のプリントサイズが主画像を含む画像プリント物(主たるプリント物)のプリントサイズより大きくなるようにすれば、例えばオーダー毎のプリント物を目視で確認することができる。 好ましくは、梱包する梱包材とほぼ同等のサイズであれば、具合良く入れることができる。 【0056】ここで、顧客を識別する顧客情報を含むプリント物には顧客を識別するための色識別情報を含めることもできる。 この場合、顧客識別情報をより明確に認識することができる。 また、本発明によれば、顧客識別情報が目視により確認できるので、顧客情報の宛先を容易に認識することができる。 【0057】また、別の利用方法として、例えば顧客の住所(宛先)に応じて、別々に色識別情報を記録してやると、色識別情報認識手段により自動的に区分けすることにも利用され、有効である。 【0058】図2は本発明によるプリント整列順序を示す図である。 図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。 図に示す実施の形態例は、最上位に顧客識別情報1を含むプリント物が、その次にプリント物のインデックスを表示するインデックスプリント物3が、それ以降が主たるプリント物2となるように配列したものである。 【0059】このように、プリント物整列順序の最上位に顧客識別情報がくるようにすることにより、梱包の際にそのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され都合がよい。 また、インデックスプリント物3を次の段に設けることにより、インデックスプリント物3を配列しているので、全体の画像を速やかに把握することができる。 【0060】図3は本発明によるプリント梱包物郵送の様子を示す図である。 図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。 この例では、プリント梱包工程S3により、最上位に顧客の識別情報1を含む梱包物が顧客Aに郵送される様子を示している。 【0061】図4は本発明による梱包物の形態例を示す図である。 10は窓付き封筒にプリント物を入れた状態を示している。 該梱包物10の表面(窓)には、顧客識別情報(顧客の宛名)1が見えるようになっている。 従って、顧客識別情報を目視で確認することができ、この顧客識別情報に従い、顧客に郵送することができる。 【0062】11は梱包物を透明袋に入れた状態を示している。 透明な袋に梱包物を入れることにより、外から顧客の宛先情報1を読み取ることができる。 12は、梱包物を紐13で結んだ状態を示している。 梱包物の最上位に顧客識別情報1が記載されているので、この顧客識別情報に従い、顧客に郵送することができる。 【0063】また、プリント物の中には、課金情報を表わすレシートプリント物が含まれていることが望ましい。 レシートプリント物とは、顧客が支払うべき内容又は支払った内容が記載されたものであり、主には基本料金、プリント代金、税金、フィルム現像代等である。 また、ディジタル画像データの場合、その他に技術料金、 通信回線費用等も含まれる。 当然、料金だけでなく、それぞれの課金に伴う課金内容等を具体的に記載してもよい。 或いは、請求書、領収書の代わりに用いられる可能性もあるため、請求元や支払い元等の氏名や住所、電話番号、振込先、口座番号等も含まれる。 これらシートプリント物の列順序としては、インデックスプリント物が無い場合、顧客識別情報が含まれるプリント物より下にあれば、特に制限はないが、プリント記録面を上にして見た場合、最後尾にあった方が、顧客が見る時には都合がよい。 当然、これらプリント物にレシートプリントを含めるメリットは、顧客にとって大きく、その詳細はいうまでもない。 【0064】図5は本発明の顧客識別情報を含むプリント物の例を示す図である。 顧客識別情報として、郵便番号、住所、氏名、電話番号が記載されている。 最上位に顧客識別情報が記載された状態で梱包すれば、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 【0065】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば以下のような効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、顧客識別情報を含む複数のプリント注文情報からディジタル画像データをプリントし、プリント作成システムより梱包されたプリント物の整列順序が、プリント記録面を上にして見たとき、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であることにより、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 【0066】(2)請求項2記載の発明によれば、前記プリント作成システムが前記プリント注文情報からディジタル画像データをプリントするプリント画像形成工程を有し、プリント記録面を上にして見たとき、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であることにより、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、 梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 【0067】(3)請求項3記載の発明によれば、前記プリント画像形成工程から得られるプリント物が、顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物と顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と、インデックスプリント物とからなり、プリント記録面を上にして見たときのプリント整列順序が最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であり、次にインデックスプリント物、それ以降が主画像を含む画像プリント物であることにより、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、 そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 また、顧客識別情報の次に、インデックスプリント物を配列しているので、全体の画像を速やかに把握することができる。 【0068】(4)請求項4記載の発明によれば、前記プリント作成システムより梱包されたプリント物が、顧客を識別する顧客情報識別情報を含むプリント物と、顧客が注文した主画像を含む画像プリント物とインデックスプリント物とからなり、プリント記録面を上にして見たときのプリント整列順序が最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物であり、次にインデックスプリント物、それ以降が主画像を含む画像プリント物であることにより、プリント物の最上部位が顧客を識別する顧客識別情報を含むようにすることができ、梱包の際に、そのまま梱包できるので、プリント梱包工程が短縮され、都合がよい。 また、顧客識別情報の次に、インデックスプリント物を配列しているので、全体の画像を速やかに把握することができる。 【0069】(5)請求項5記載の発明によれば、前記プリント物が顧客の識別を意味する顧客識別情報を少なくとも1つ有するプリント物であることにより、顧客の識別情報を有するプリント物であることで、顧客の宛先情報を速やかに得ることができる。 【0070】(6)請求項6記載の発明によれば、前記顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物のプリントサイズが主画像を含む画像プリント物のプリントサイズより大きくすることで、プリント物を梱包する場合に、具合よく梱包することができ、また例えばオーダー毎に顧客を識別するプリント物が挿入されることにより、オーダー毎に認識することができる。 【0071】(7)請求項7記載の発明によれば、前記顧客を識別する顧客識別情報を含むプリント物のプリントサイズが主画像を含む画像プリント物のプリントサイズより大きくすることができ、プリント物を梱包する場合に、具合よく梱包することができ、また例えばオーダー毎に顧客を識別するプリント物が挿入されることにより、オーダー毎に認識することができる。 【0072】(8)請求項8記載の発明によれば、前記顧客を識別する顧客情報を含むプリント物には顧客を識別するための色識別情報も含むことにより、顧客識別情報をより明確に認識することができる。 【0073】(9)請求項9記載の発明によれば、前記顧客を識別する顧客情報を含むプリント物には顧客を識別するための色識別情報も含むことにより、顧客識別情報をより明確に認識することができる。 【0074】(10)請求項10記載の発明によれば、 前記顧客を識別する顧客識別情報が顧客の住所、氏名、 郵便番号、電話番号、顧客及び/又は注文を識別するI D番号、顧客及び/又は注文を識別するバーコードから選ばれる少なくとも1つであることにより、顧客の認識を確実に行なうことができる。 【0075】(11)請求項11記載の発明によれば、 前記顧客を識別する顧客識別情報が顧客の住所、氏名、 郵便番号、電話番号、顧客及び/又は注文を識別するI D番号、顧客及び/又は注文を識別するバーコードから選ばれる少なくとも1つであることにより、このように構成すれば、顧客の認識を確実に行なうことができる。 【0076】(12)請求項12記載の発明によれば、 前記顧客識別情報が記載されたプリント物に送り主の住所、氏名、郵便番号、電話番号、ID番号から選ばれる少なくとも1つが同時に記載されていることにより、顧客の認識に加えて送り主の認識も行なうことができる。 【0077】(13)請求項13記載の発明によれば、 前記顧客識別情報が記載されたプリント物に送り主の住所、氏名、郵便番号、電話番号、ID番号から選ばれる少なくとも1つが同時に記載されていることにより、顧客の認識を確実に行なうことができる。 【0078】(14)請求項14記載の発明によれば、 顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と顧客を識別する顧客識別情報は、同一の画像形成装置により記録されたものであることにより、画像情報に加えて、顧客識別情報も同じ画像形成装置により記録することができ、都合がよい。 【0079】(15)請求項14記載の発明によれば、 顧客が注文した主画像を含む画像プリント物と顧客を識別する顧客識別情報は、同一の画像形成装置により記録されたものであることにより、画像情報に加えて、顧客識別情報も同じ画像形成装置により記録することができ、都合がよい。 【0080】(16)請求項15記載の発明によれば、 前記梱包工程における梱包方法が記録面を上にして見たとき、顧客識別情報が記載されたプリント物が目視で確認できることにより、顧客識別情報が目視により確認できるので、顧客の宛先を容易に認識することができる。 【0081】(17)請求項17記載の発明によれば、 前記梱包工程における梱包方法が記録面を上にして見たとき、顧客識別情報が記載されたプリン物が目視で確認できることにより、顧客識別情報が目視により確認できるので、顧客の宛先を容易に認識することができる。 【0082】(18)前記プリント作成システムより梱包されるプリント物の中に、課金情報を表わすレシートプリント物も含まれることにより、課金情報を知ることができる。 【0083】このように、本発明によれば、前述したようなトラブルを解消し、より効率的かつシンプルな工程で確実に顧客に届けることができるプリント作成システム及びプリント物を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のプリントシステムの一実施の形態例を示す図である。 【図2】本発明によるプリント整列順序を示す図である。 【図3】本発明による梱包物郵送の様子を示す図である。 【図4】本発明による梱包物の形態例を示す図である。 【図5】本発明の顧客識別情報を含むプリント物の例を示すブロック図である。 【符号の説明】 1 顧客識別情報 2 主たるプリント S1 顧客のプリント注文工程 S2 画像形成工程 S3 プリント梱包工程 S4 郵送工程 |