Document and a method of manufacturing the same

申请号 JP2008532849 申请日 2006-01-06 公开(公告)号 JP2009510579A 公开(公告)日 2009-03-12
申请人 イギリス国; 发明人 アラン ウィリアム ギブソン; ジョン デイヴィーズ; ウィリアム ジェイムズ ペリー;
摘要 【課題】認証又は検証文書を提供する。
【解決手段】本発明は、認証又は検証文書に関連し、これは、文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態のデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層とを組み込んでいる。
【選択図】図8
权利要求
  • 認証又は検証文書であって、
    文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、
    視覚的に判読可能な形態のデータを備え得ることができる材料のシートと、
    前記ページ内に前記インレー及び材料のシートを埋め込むために該インレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層と、
    を組み込むことを特徴とする文書。
  • 前記ページは、文書のページが互いに固定された名目上の綴込み線を有し、前記インレー及び前記シートがその間に積層される前記プラスチック層は、該ページの該名目上の綴込み線にわたって延びていることを特徴とする請求項1に記載の認証又は検証文書。
  • そのような層の前記延長部分は、タブを構成することを特徴とする請求項2に記載の認証又は検証文書。
  • 前記名目上の綴込み線は、前記ページの中心線であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の認証又は検証文書。
  • 前記マイクロチップは、前記インレー内に埋め込まれるように前記プラスチック層の間に積層されたアンテナが備えられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記インレーは、プラスチック積層体の間に埋め込まれた担体を含み、前記マイクロチップは、該担体によって支持され、該積層体の少なくとも1つは、該マイクロチップを受け取る凹部を有して形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記アンテナは、前記担体によって支持され、該アンテナはまた、前記プラスチック層の間に埋め込まれることを特徴とする請求項5及び請求項6に記載の認証又は検証文書。
  • 各積層体は、複数の接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の認証又は検証文書。
  • 凹部が、積層体の一部を形成する前記層の少なくとも1つに切抜き部によって少なくとも部分的に形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 1対の前記プラスチック積層体を含み、
    前記凹んだ積層体は、他方の積層体よりも肉厚である、
    ことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記凹んだ積層体は、他方の積層体よりも多い層で形成されることを特徴とする請求項8に従属する場合の請求項10に記載の認証又は検証文書。
  • 前記凹んだ積層体は、4つの接合プラスチック層を含み、前記他方の積層体は、2つの接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項11に記載の認証又は検証文書。
  • 前記積層体の少なくとも1つは、その縁部の1つに沿ってテーパ付きであることを特徴とする請求項6から請求項12のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 本の形式であり、
    前記テーパ付き縁部は、前記本のヒンジ線の方向にテーパが付いている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の認証又は検証文書。
  • 前記又は各積層体は、その積層体を構成する層の幅を逓減することによって形成されたテーパ付き縁部を有することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の認証又は検証文書。
  • 視覚的に判読可能なデータのための前記材料のシートは、前記積層体の1つと、前記インレー及びシートがその間に積層された前記層の1つとの間に配置されることを特徴とする請求項6から請求項15のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記材料のシートは、多孔質であり、積層体の隣接層の並置表面上の接着剤が浸透していることを特徴とする請求項6から請求項16のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記接着剤は、反応性コーティングによって形成されることを特徴とする請求項17に記載の認証又は検証文書。
  • 本の形式であり、
    前記材料のシートは、前記本のヒンジ線を超えて延び、その線を超えて無保護ページを構成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 本の形式であり、
    前記インレー及びシートがその間に積層された前記プラスチック層は、前記本のヒンジ線を超えて延びてヒンジタブを構成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記プラスチック層は、前記材料のシートの両側に接着されて前記ヒンジ線を保護することを特徴とする請求項20に記載の認証又は検証文書。
  • 担体によって支持され、かつプラスチック積層体の間に埋め込まれたマイクロチップを含むインレーを組み込み、
    前記積層体の少なくとも1つは、前記マイクロチップを受け取る凹部を有して形成され、該積層体の少なくとも1つは、複数の接合プラスチック層を含む、
    ことを特徴とする認証又は検証文書。
  • 前記マイクロチップは、前記担体によって支持されたアンテナに結合され、該アンテナも、前記プラスチック積層体の間に埋め込まれることを特徴とする請求項22に記載の認証又は検証文書。
  • 前記凹部は、積層体の一部を形成する前記層の1つに切抜き部によって少なくとも部分的に形成されることを特徴とする請求項22又は請求項23に記載の認証又は検証文書。
  • 1対の前記プラスチック積層体を含み、
    前記凹んだ積層体は、他方の積層体よりも肉厚である、
    ことを特徴とする請求項22から請求項24のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記凹んだ積層体は、他方の積層体よりも多い層で形成されることを特徴とする請求項25に記載の認証又は検証文書。
  • 前記凹んだ積層体は、4つの接合プラスチック層を含み、前記他方の積層体は、2つの接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項26に記載の認証又は検証文書。
  • マイクロチップと、少なくとも一方が該マイクロチップを受け取るために凹部にされた1対のプラスチックシートとを組み込んだデータページを組み込むことを特徴とする認証又は検証文書。
  • 前記データページの縁部の厚みが、低減されていることを特徴とする請求項28に記載の認証又は検証文書。
  • 文書の意図する保持者に関連するデータを保持するためのデータページを組み込む認証又は検証文書であって、
    ページが、
    電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたシート状のインレーと、
    視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートと、
    を組み込み、
    前記シート及び前記インレーは、データページをもたらすために接合され、
    前記材料のシートは、前記インレーをかなり超えて延びる見開きページをもたらすように寸法決めされる、
    ことを特徴とする文書。
  • 前記インレーの少なくとも一部は、テーパ付き縁部を有することを特徴とする請求項30に記載の認証又は検証文書。
  • 前記インレーは、複数の接合プラスチック層を含み、各連続する層の縁部は、前の層を超えて延びて前記テーパ付き縁部を形成することを特徴とする請求項31に記載の認証又は検証文書。
  • 前記インレーは、前記チップがその間に位置する1対のプラスチック積層体を含み、該チップは、該積層体の一方の凹部に受け取られ、該積層体の第1のものは、前記複数の接合プラスチック層を含み、他方の積層体から最も離れた該層の縁部は、前の層を超えて最も遠くまで延びていることを特徴とする請求項32に記載の認証又は検証文書。
  • 認証又は検証文書であって、
    表紙を有し、かつ 電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込み、かつ文書の前記表紙から分離しているが、それに取付可能である、文書の意図する保持者に関連するデータを保持するためのページと、
    視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、
    を組み込む、
    ことを特徴とする文書。
  • 前記チップは、保護シンクコーティングに少なくとも部分的に封入されることを特徴とする請求項1から請求項34のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記チップは、上面と下面を有し、該下面は、チップ担体の方向に装着され、前記シンクコーティングは、該上面の全て又は一部を別にして該チップの全体を封入することを特徴とする請求項35に記載の認証又は検証文書。
  • 前記シンクコーティングから出る方向に向く前記チップの表面は、該シンク内の舌状部に嵌合してそれによって配置されたグローブ層によって保護されることを特徴とする請求項36に記載の認証又は検証文書。
  • 認証又は検証文書であって、
    文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、
    視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、
    前記ページ内に前記インレー及び材料のシートを埋め込むために該インレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層と、
    を組み込み、
    前記ページは、1つの縁部の(実質的に)全長に延びてかつ前記インレー及びシートがその間に積層された前記プラスチック層から形成される突出タブとの綴じ込みのためのヒンジを提供する該縁部に沿って形成される、
    ことを特徴とする文書。
  • 前記タブは、前記プラスチック層からのみ形成されることを特徴とする請求項38に記載の認証又は検証文書。
  • 前記ページは、文書のページが互いに固定される名目上の綴込み線を有し、前記インレー及び前記シートがその間に積層された前記プラスチック層の各々は、該ページの該名目上の綴込み線にわたって延びていることを特徴とする請求項38又は請求項39に記載の認証又は検証文書。
  • 前記名目上の綴込み線は、前記ページの中心線であることを特徴とする請求項38、請求項39、又は請求項40に記載の認証又は検証文書。
  • 前記突出タブの領域において、前記プラスチック層は、前記材料のシートのそれぞれの側面に添付されることを特徴とする請求項38から請求項41のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記材料のシートは、更に、文書の更に別のページを構成することを特徴とする請求項38から請求項42のいずれか1項に記載の認証又は検証文書。
  • 前記更に別のページは、前記タブの前記領域における以外は積層されないことを特徴とする請求項43に記載の認証又は検証文書。
  • 認証又は検証文書であって、
    文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、
    視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、
    表紙と、
    を組み込み、
    前記材料のシートは、前記インレー及び前記表紙の少なくとも一方から分離しているが、それに取付可能である、
    ことを特徴とする文書。
  • 前記材料のシートの少なくとも一部分は、反応性コーティングで覆われ、前記インレー及び前記表紙の少なくとも一方の対応する部分も、反応性コーティングで覆われ、該部分及び該対応する部分を互いに付加して前記取付を達成することを特徴とする請求項45に記載の文書を製造する方法。
  • 前記付加は、高い圧力及び/又は温度の下で達成されることを特徴とする請求項46に記載の方法。
  • 前記それぞれのコーティングは、それらが互いに反応するように異なる材料で製造されることを特徴とする請求項46又は請求項47に記載の方法。
  • 前記コーティング間の前記反応は、永久的な取付を達成することを特徴とする請求項16から請求項48のいずれか1項に記載の方法。
  • 認証又は検証文書のためのインレーであって、
    マイクロチップと、
    前記マイクロチップを埋め込み、該マイクロチップをシートの少なくとも一方に取り付けた2つのプラスチックシートと、
    を含み、
    少なくとも一部が、テーパ付きの縁部を有する、
    ことを特徴とするインレー。
  • 前記シートの前記少なくとも一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項50に記載のインレー。
  • 前記マイクロチップは、積層体を形成する前記層の1つ又はそれよりも多くに切抜き部によって少なくとも部分的に形成された凹部に受け取られることを特徴とする請求項51に記載のインレー。
  • 前記プラスチックシートの少なくとも一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含み、各連続する層の縁部は、前の層を超えて延びて前記テーパ付き縁部を形成することを特徴とする請求項51又は請求項52に記載のインレー。
  • 前記プラスチックシートの他方から最も遠い前記層の前記縁部は、前の層を超えて最も遠くに延びることを特徴とする請求項53に記載のインレー。
  • 前記プラスチックシートの一方は、他方よりも肉厚であることを特徴とする請求項50から請求項54のいずれか1項に記載のインレー。
  • 前記プラスチックシートの一方は、前記マイクロチップを受け取る凹部を有して形成され、該プラスチックシートの該一方は、前記肉厚シートであることを特徴とする請求項55に記載のインレー。
  • 前記マイクロチップは、上面と下面を有し、シンクが、該上面の全て又は一部を別にして該チップの全体を封入し、前記肉厚シートは、該上面に対向するシートであることを特徴とする請求項55又は請求項56に記載のインレー。
  • 前記シートの一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項50から請求項57のいずれか1項に記載のインレー。
  • 前記シートの前記一方は、両方とも凹部にされ、テーパが付けられ、かつ積層されることを特徴とする請求項58に記載のインレー。
  • 前記シートの各々は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含むことを特徴とする請求項58又は請求項59に記載のインレー。
  • 前記シートの一方は、より多くの層で形成されることによって該シートの他方よりも肉厚(好ましくは、大まかに2倍の厚み)であることを特徴とする請求項60に記載のインレー。
  • 前記マイクロチップは、前記プラスチックシートの両方に取り付けられた担体によって支持されることを特徴とする請求項50から請求項61のいずれか1項に記載のインレー。
  • 前記マイクロチップのための、同じく前記プラスチックシートの間に埋め込まれたアンテナを更に含むことを特徴とする請求項50から請求項62のいずれか1項に記載のインレー。
  • インレーを前記認証又は検証文書内に固定するためのヒンジタブを更に含むことを特徴とする請求項50から請求項63のいずれか1項に記載のインレー。
  • 前記ヒンジタブは、インレーに接着されてインレーの縁部を超えて延びる更に別のプラスチックシートによって形成されることを特徴とする請求項64に記載のインレー。
  • 前記マイクロチップは、前記プラスチックシートの一方の凹部に設けられることを特徴とする請求項50から請求項65のいずれか1項に記載のインレー。
  • 認証又は検証文書のためのインレーであって、
    マイクロチップと、
    前記マイクロチップを埋め込み、該マイクロチップがシートの少なくとも一方に取り付けられた2つのプラスチックシートと、
    を含み、
    前記マイクロチップは、前記プラスチックシートの一方の凹部に設けられる、
    ことを特徴とするインレー。
  • 請求項50から請求項67のいずれか1項に記載のインレーを組み込んだ認証又は検証文書。
  • 前記インレーは、文書のページに接着されていることを特徴とする請求項68に記載の文書。
  • 前記ページには、文書の持ち主に関連する視覚的に判読可能なデータが備えられることを特徴とする請求項69に記載の文書。
  • 認証又は検証文書であって、
    少なくとも1枚のページ、
    を含み、
    前記ページは、その表向き面から順に、
    透明材料のカバー層と、
    損傷しやすい材料のデータ担持層と、
    透明材料で製造された基板と、
    前記基板内に埋め込まれたデータキャリア超小型回路と、
    を含む、
    ことを特徴とする文書。
  • 前記損傷しやすい材料は、紙にあるデータの削除及び変更の試みによって明白に損傷することになる等級の紙であることを特徴とする請求項71に記載の文書。
  • 前記データは、前記紙の前記表向き面上に印刷され、かつ履歴データを含むことを特徴とする請求項72に記載の文書。
  • 前記データキャリア超小型回路は、共に前記基板内に埋め込まれた非接触マイクロチップ及び関連のアンテナを含むことを特徴とする請求項71、請求項72、又は請求項73に記載の文書。
  • 前記データキャリアは、前記印刷された内容の確認として前記損傷しやすい材料上に現れる履歴データを担持するようになっていることを特徴とする請求項74に記載の文書。
  • 前記データキャリアは、デジタル画像を含む付加的な内容を担持するようになっていることを特徴とする請求項75に記載の文書。
  • 前記ページは、1つの縁部の全長に延びる突出タブとの綴じ込みのためのヒンジを提供する該縁部に沿って形成されることを特徴とする請求項71から請求項76のいずれか1項に記載の文書。
  • 前記ページは、前記基板の裏面に接合された裏紙を更に含み、該裏紙の1つの縁部は、該基板の関連の縁部を超えて突出して綴じ込みのためのヒンジを形成することを特徴とする請求項71から請求項77のいずれか1項に記載の文書。
  • 印刷画像が、前記基板の内側に設けられることを特徴とする請求項72に記載の又は請求項72に従属する請求項73から請求項78のいずれか1項に記載の文書。
  • 前記印刷画像は、単色又は多色、顕在的又は隠在的であることを特徴とする請求項79に記載の文書。
  • 前記印刷画像は、UV照明の下で蛍光を発するインクで印刷された顕在的画像であることを特徴とする請求項80に記載の文書。
  • 不正改ざん防止インクは、前記ページの構造内のインタフェースのいずれかで使用されることを特徴とする請求項71から請求項81のいずれか1項に記載の文書。
  • 前記アンテナは、該アンテナが埋め込まれる前記基板の透明性によって観察可能である形状又は構成の視覚的デザインの独特な特徴を有することを特徴とする請求項74に記載の又はそれに従属する請求項75から請求項82のいずれか1項に記載の文書。
  • 印を担持する材料のシートを有するデータページを組み込んだ認証又は検証文書を製造する方法であって、
    接着剤の通過させるために多孔質であるか又は穿孔されている材料のシートを、層を覆うプラスチックに接合する段階、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 認証又は検証文書を生成する方法であって、
    マイクロチップを準備する段階と、
    前記チップを担体に取り付ける段階と、
    前記担体及びチップを材料のシートと重ね合わせる段階と、
    前記担体、チップ、及びシートをプラスチックの層内に埋め込んで、認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持するためのページを形成する段階と、
    前記ページを認証又は検証文書内に綴じ込む段階と、
    データを電子的に前記チップに書き込む段階と、
    前記シートに視覚的に判読可能なデータを備える段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 複数の構成層を含むプラスチックインレー内に前記チップを埋め込む段階を含み、方法は、該チップが収容されるように寸法決め及び成形された凹部を該層の少なくとも1つの内部に設け、該チップを該凹部内に配置する段階を含み、
    前記層を前記担体及びチップと共に接合して該チップを前記インレー内に埋め込む段階を更に含む、
    ことを特徴とする請求項85に記載の方法。
  • 前記構成層の少なくとも1つは、チップの本体を収容するように完全に穿孔され、該構成層の更に別の1つには、該チップの面を収容する凹部又は凹みが設けられることを特徴とする請求項86に記載の方法。
  • 認証又は検証文書を生成する方法であって、
    非接触チップマイクロチップを形成する段階と、
    前記チップを担体上に配置する段階と、
    前記チップ及び担体をプラスチックインレーに埋め込む段階と、
    前記プラスチックインレーを材料のシートに接合してデータページを準備する段階と、
    データを電子的に前記チップに書き込む段階と、
    視覚的に判読可能なデータを前記データページに供給する段階と、
    積層フィルムカバーを前記データページの少なくとも一部及び前記インレーに付加する段階と、
    前記プラスチックインレー、前記材料のシート、及び前記積層表面カバーのうちの少なくとも1つと相互作用する綴じ込み手段により、前記データページを認証又は検証文書内に綴じ込む段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 前記綴じ込み手段は、縫い目を含み、前記データページを綴じ込む前記段階は、前記プラスチックインレー、前記材料のシート、及び前記積層表面カバー、及び見返しのうちの少なくとも1つを縫う段階と、該見返しを表紙に接着する段階とを含むことを特徴とする請求項88に記載の方法。
  • 前記データページを綴じ込む前記段階は、該ページの一部を前記認証又は検証文書の前記表紙に接着する段階を更に含むことを特徴とする請求項89に記載の方法。
  • 前記チップと通信するアンテナを形成し、該アンテナを前記担体上に配置し、かつ該チップ及び担体と共に該アンテナを前記プラスチックインレーに埋め込む段階を含むことを特徴とする請求項88、請求項89、又は請求項90に記載の方法。
  • 前記認証又は検証文書は、そこに収容された各ページに対してページサイズを有し、前記プラスチックインレー、前記材料のシート、及び前記積層フィルムは、該認証又は検証文書ページサイズよりも大きい表面積を有し、前記縫い目は、該プラスチックインレー、該材料のシート、及び該積層フィルムのうちの少なくとも1つを通過することを特徴とする請求項89に記載の方法。
  • 前記プラスチックインレーは、前記チップ及び担体がその間に挟まれるか又は埋め込まれた2つの積層体を含み、第1の積層体は、前記認証又は検証文書ページサイズよりも大きくない表面積を有し、第2の積層体は、該認証又は検証文書ページサイズよりも大きい表面積を有して該プラスチックインレーの1つの縁部に沿って延びるタブをもたらし、そのために前記綴じ込み手段が、該第2の積層体の該タブと相互作用することを特徴とする請求項92に記載の方法。
  • 認証又は検証文書を精査する方法であって、
    データページ上のデータを読み取る段階と、
    前記データページに埋め込まれたマイクロチップ上のデータを読み取る段階と、
    そのようなデータを認証又は検証文書の保持者に与えられた特権を行使しようとする人物の特徴と比較する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 前記データページ上のデータが、読取器に前記マイクロチップをロック解除する鍵を供給することを特徴とする請求項94に記載の方法。
  • パスポートであって、
    表紙、及び 複数のシート、
    を含み、
    前記表紙及びシートは、折り目に沿って折り畳まれ、各シートは、それによって1対の紙葉を構成し、該紙葉の一方は、文書の意図する保持者に関連するデータを保持するためのデータページであり、
    前記ページは、電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートと、該ページ内に該インレー及び材料のシートを埋め込むために該インレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層とを組み込み、
    前記視覚的に判読可能なデータのための材料のシートは、前記折り目を超えて延びて更に別の紙葉を形成し、前記プラスチック層は、該折り目を超えて延びてタブを形成し、
    見返し及び亜麻布ストリップが、前記表紙の背の内側に沿って延び、
    前記シート、前記視覚的に判読可能なデータのための材料のシート、前記タブ、見返し、及び亜麻布ストリップは、前記折り目に沿って互いに縫い合わされ、
    前記見返しは、前記表紙に接合される、
    ことを特徴とするパスポート。
  • 前記折り目に面する前記インレーの縁部には、テーパが付けられることを特徴とする請求項96に記載のパスポート。
  • 請求項96に記載のパスポートを製造する方法であって、
    パスポートを相互接続された対で製造する段階と、
    前記パスポートを互いに切断する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 請求項96に記載のパスポートを製造する方法であって、
    縫い合わせる前に、前記パスポートの選択された構成要素に点溶接が適用されて、それらを互いに保持する、
    ことを特徴とする方法。
  • 認証又は検証文書を生成する方法であって、
    RFIDマイクロチップを収容するインレーを文書のページに接着する段階、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 前記文書の持ち主に関連する個人情報を構成する視覚的に判読可能なデータが、前記ページ上に印刷されることを特徴とする請求項100に記載の方法。
  • 前記インレーは、前記ページ上に印刷した後に該ページに接着されることを特徴とする請求項100又は請求項101に記載の方法。
  • 前記インレーは、前記ページが印刷された表面の下側に接着されることを特徴とする請求項101又は請求項102に記載の方法。
  • 前記文書の前記持ち主に関連する個人情報を構成するデータが、前記マイクロチップ上に記憶されることを特徴とする請求項100から請求項103のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記マイクロチップ上に記憶される前記情報の少なくとも一部(好ましくは、実質的に全て)は、前記ページ上にも印刷されることを特徴とする請求項104に記載の方法。
  • 前記マイクロチップ上に記憶されるものと全く同じ情報が、前記ページ上にも印刷されることを特徴とする請求項104に記載の方法。
  • 前記ページ上に印刷されない付加的な情報が、前記チップ上に記憶されることを特徴とする請求項104又は請求項105に記載の方法。
  • 反応性コーティングが、前記インレーの表面上に施され、これは、その後の処理段階で該インレーを前記ページに接着することを可能にすることを特徴とする請求項100から請求項107のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記インレーは、前記ページの実質的に表面全体に接着される前に、前記文書にその縁部に沿って固定されることを特徴とする請求項100から請求項108のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記インレーは、前記文書の名目上の綴込み線に隣接して前記ページの縁部に沿って該文書に固定されることを特徴とする請求項109に記載の方法。
  • 前記インレーは、前記文書にその縁部に沿って設けられたヒンジタブを通じて固定されることを特徴とする請求項109又は請求項110に記載の方法。
  • 前記ページは、前記文書の名目上の綴込み線を越えて延び、それによって該綴込み線の他方の側に更に別のページを形成し、
    前記ヒンジタブは、この更に別のページに固定される、
    ことを特徴とする請求項111に記載の方法。
  • 保護層が、視覚データが印刷された前記ページの表面に接着されることを特徴とする請求項100から請求項112のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記保護層は、該保護層を前記ページの実質的に表面全体に接着する前に、前記文書にその縁部に沿って固定されることを特徴とする請求項113に記載の方法。
  • 前記保護層は、前記文書の名目上の綴込み線に隣接して前記ページの縁部に沿って該文書に固定されることを特徴とする請求項114に記載の方法。
  • 前記保護層は、前記文書にその縁部に沿って設けられたヒンジタブを通じて固定されることを特徴とする請求項114又は請求項115に記載の方法。
  • 前記ページは、前記文書の名目上の綴込み線を越えて延び、それによって該綴込み線の他方の側に更に別のページを形成し、
    前記ヒンジタブは、この更に別のページに固定される、
    ことを特徴とする請求項116に記載の方法。
  • 前記保護層及び前記インレーは、両方とも同じ接着する段階中に前記ページに接着されることを特徴とする請求項113から請求項117のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記接着する段階は、前記インレー及び前記保護層を前記ページに積層する段階を含むことを特徴とする請求項118に記載の方法。
  • 検証文書の認証のためのページであって、
    電子形態及び可視形態の両方での認証又は検証に関する同じデータ、
    を含むことを特徴とするページ。
  • 付加的なデータが、電子形態で供給されることを特徴とする請求項120に記載のページ。
  • RFIDマイクロチップを含み、
    前記データは、前記マイクロチップ上に電子形態で供給される、
    ことを特徴とする請求項120又は請求項121に記載のページ。
  • 前記データは、個人情報を含むことを特徴とする請求項120から請求項122のいずれか1項に記載のページ。
  • 請求項50から請求項70のいずれか1項に記載のインレーを含むことを特徴とする請求項120から請求項124のいずれか1項に記載のページ。
  • 請求項120から請求項124のいずれか1項に記載のページを含む認証又は検証文書。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書のためのインレー。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書のページ。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書を製造する方法。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書を生成する方法。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したような認証又は検証文書を精査する方法。
  • 実質的に本明細書に説明し、及び/又は示したようなパスポート。
  • 说明书全文

    本発明は、認証又は検証文書に関する。 本発明は、特に、可視履歴データ情報の改ざん及び変更、及び文書内に埋め込まれたデータ記憶デバイスの除去及び交換に対する様々な形式の身元確認文書に与えられる保護の程度を改善することに関する。 本発明は、パスポートのようなマルチページ文書に特に適用されるが、ある一定の態様によれば、より一般的に適用され、運転免許証及び身分証明書のような認証又は検証文書に適用することができる。

    身元確認文書は、旅行、運転の特権、構内の出入り、サービスの受領、特典の権利、並びに公務(例えば、警察令状)のような多くの目的に対して個人のアイデンティティを認証するのに使用することができる。
    これに関連して、印刷画像及び手書きを改ざん防止にするための多少なりとも複雑な構成を含む非常に多数の提案が為されている。 今日では、このような文書がいわゆる「履歴データ」を可視形態(ページ上の言葉及び画像として)含むだけでなく、チップ読取器によって読み取ることができるマイクロチップに符号化されることが要件となっている。 これは、視覚データを確認し、かつそれを拡張する可能性がある付加的なセキュリティを提供することになる。

    本発明の目的は、電子形態でデータを保持するマイクロチップ及び視覚形態でデータを備えることができるシートの両方が埋め込まれたページを組み込む認証又は検証文書を提供することである。

    「Doc 9303」、第6版、国際民間航空機構(ICAO)、草案第7号、2005年5月21日

    従って、本発明の第1の態様は、文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層とを組み込む認証又は検証文書を提供する。 ページは、パスポートのような文書内に埋め込むことができ、この目的のために、文書の表紙への取付に向けて名目上の綴込み線を有することができる。 プラスチック層は、綴込み線にわたって延び、文書内の所定位置にページを固定することを容易にするタブとして機能することができる。

    好ましくは、ページは、文書のページがそれに沿って互いに固定される名目上の綴込み線を有し、インレー及びシートがその間に積層されるラスチック層は、ページの名目上の綴込み線にわたって延びている。 好ましくは、そのような層の延長部分は、タブを成す。 好ましくは、名目上の綴込み線は、ページの中心線である。

    好ましくは、マイクロチップには、インレー内に埋め込まれるようにプラスチック層の間に積層されたアンテナが備えられる。

    好ましくは、インレーは、プラスチック積層体の間に埋め込まれた担体を含み、マイクロチップは、担体により支持され、積層体の少なくとも1つは、マイクロチップを受け取るために凹部が形成される。 好ましくは、アンテナは、担体により支持され、アンテナはまた、プラスチック積層体の間に埋め込まれる。 好ましくは、各積層体は、複数の接合プラスチック層を含む。
    インレーは、マイクロチップ及びそのアンテナを支持する担体と、担体がその間に埋め込まれるプラスチック積層体とを含むことができる。 積層体の1つには、マイクロチップ及びアンテナを受け取る凹部を設けることができる。 積層体の少なくとも1つは、好都合にテーパ付けにより厚みが低減された状態で綴込み線の方向に面する縁部を有することができる。 積層体の縁部をテーパ付けすることにより、文書の背の周囲でページの厚みを低減することができる。

    本発明の好ましい特徴によれば、積層体の少なくとも1つは、複数の重畳プラスチック層で形成される。 この構成は、層のうちの少なくとも1つに開口部を切り取ることにより生成される凹部の形成、並びに縁部での層を逓減することにより生成することができるテーパの形成を容易にするものである。 このような多層ページをテーパ付けすると、マイクロチップとの無許可の混信の難しさも増大される。

    好ましくは、凹部は、積層体の一部を成す層の少なくとも1つの切抜き部により少なくとも部分的に形成される。

    好ましくは、文書は、1対のプラスチック積層体を含み、凹んだ積層体が他方の積層体よりも肉厚である。 好ましくは、凹んだ積層体は、他方の積層体よりも多い層で形成される。 好ましくは、凹んだ積層体は、4つの接合プラスチック層を含み、他方の積層体は、2つの接合プラスチック層を含む。

    好ましくは、積層体の少なくとも1つは、その縁部の1つに沿ってテーパ付きである。 好ましくは、文書は、本の形式であり、テーパ付きの縁部は、本のヒンジ線に向けてテーパ付きである。

    好ましくは、各積層体は、その積層体を形成する層の幅を逓減することにより形成されたテーパ付き縁部を有する。

    好ましくは、視覚的に判読可能なデータのための材料のシートは、積層体の1つと、インレー及びシートが積層されたインレーの1つとの間に配置される。

    好ましくは、材料のシートは、多孔質であり、積層体の隣接層の並置表面上の接着剤が浸透している。 好ましくは、接着剤は、反応性コーティングにより形成される。

    好ましくは、文書は、本の形式であり、材料のシートは、本のヒンジ線を超えて延び、その線を超えた無保護ページを形成する。

    好ましくは、文書は、本の形式であり、インレー及びシートが積層されたプラスチック層は、本のヒンジ線を超えて延び、かつヒンジタブを形成する。

    好ましくは、プラスチック層は、材料のシートの両側に接着され、かつヒンジ線を保護する。

    本発明の更に別の態様に従って、担体により支持され、かつプラスチック積層体間に埋め込まれたマイクロチップを含むインレーを組み込んだ認証又は検証文書を提供し、積層体の少なくとも1つには、マイクロチップを受け取るために凹部が形成され、積層体の少なくとも1つは、複数の接合プラスチック層を含む。

    好ましくは、マイクロチップは、担体によって支持されたアンテナに結合され、アンテナも、プラスチック積層体間に埋め込まれる。 好ましくは、凹部は、積層体の一部を形成する層の1つの切抜き部により少なくとも部分的に形成される。 好ましくは、認証又は検証文書は、1対のプラスチック積層体を含み、凹んだ積層体は、他方の積層体より肉厚である。 好ましくは、凹んだ積層体は、他方の積層体よりも多い層で形成される。

    好ましくは、凹んだ積層体は、より多い(好ましくは4つの)接合プラスチック層を含み、他方の積層体は、より少ない(好ましくは2つの)接合プラスチック層を含む。

    視覚的に判読可能なデータを担持する材料のシートは、ヒンジ線を超えて延び、その線を超えて無保護ページを形成することができる。 シートは、積層体の隣接層の並置表面に接合されるのを容易にするために多孔質とすることができ、シートは、積層体の表面上の接着剤が浸透している。 有効な接合は、反応性コーティングの使用により達成することができる。

    本発明の別の態様により、認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、表紙とを組み込んだ認証又は検証文書を提供し、材料のシートは、インレー及び表紙の少なくとも一方から分離しているが、インレー及び表紙の少なくとも一方に取付可能である。 本発明の好ましい特徴によれば、このような文書を製造する方法は、シートの一部を反応性コーティングで覆う段階と、インレー及び表紙の少なくとも一方の対応する部分を反応性コーティングで覆う段階と、好ましくは高い圧及び/又は温度で上述の部分を貼り合せて取付を行う段階を含む。

    好ましくは、それぞれのコーティングは、互いに反応するように異なる材料で製造される。 好ましくは、取付は、永久的である。

    本発明の更に別の態様に従って、マイクロチップを準備する段階と、チップを担体に取り付ける段階と、担体及びチップを材料のシートと重ね合わせる段階と、担体、チップ、及びシートをプラスチック層内に埋め込んで認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持するページを形成する段階と、ページを認証又は検証文書内に綴じ込む段階と、データを電子的にチップに書き込む段階と、シートに視覚的に判読可能なデータを備える段階とを含む認証又は検証文書を生成する方法を提供する。

    本発明は、特に、パスポートの製造に適用可能である。 本発明の更に別の態様に従って、表紙と複数のシートとを含むパスポートを提供し、表紙及びシートは、折り目に沿って折り畳まれ、各シートは、それによって1対の紙葉を形成し、紙葉の1つは、文書の意図する保持者に関連するデータを保持するデータページであり、ページは、電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートが積層されたプラスチック層とを組込み、視覚的に判読可能なデータのための材料のシートは、折り目を超えて延びて更に別の紙葉を形成し、プラスチック層は、折り目を超えて延びてタブを形成し、見返し及び亜麻布ストリップが表紙の背の内側に沿って延び、シート、視覚的に判読可能なデータのための材料のシート、タブ、見返し、及び亜麻布ストリップは、折り目に沿って縫い合わされ、見返しは、表紙に接合される。

    本発明はまた、インレーの構成に関するものであり、更に別の態様は、マイクロチップと、マイクロチップを埋め込む2つのプラスチックシートとを含む認証又は検証文書のためのインレーを提供し、マイクロチップは、プラスチックシートの少なくとも一方に取り付けられ、インレーの少なくとも一部は、テーパ付きの縁部を有する。

    上述のようなデータページの構成は、改ざんに抗するようなものであり、改ざんが行われたことを示すことにより、視覚データの変更及び/又はチップの除去又は置換への試みが行われていたことが、文書の迅速な目視検査から容易に明らかになる。

    本発明は、更に別の態様に従って、少なくとも1枚のページを含む「改ざんを明白にする」及び「改ざんを防止する」ものである認証又は検証文書を提供し、ページは、表向き面から順に、透明材料のカバー層と、損傷しやすい材料のデータ担持層と、透明材料で製造された基板と、基板内に埋め込まれたデータキャリア超小型回路とを含む。

    損傷しやすい材料は、紙、好ましくは、紙上のデータの削除及び変更への試みにより視覚的に損傷することになるセキュリティ等級の紙とすることができる。

    データは、好ましくは、レーザ(又はインクジェット)印刷により、紙の表向き面上に印刷され、かつ名前、誕生日、及び生誕地が含まれているいわゆる履歴データを含むことができ、かつ写真から導出されるか又は個人から生で捕捉された顔画像を含むことができる。

    超小型回路は、好ましくは、関連のアンテナが基板内に埋め込まれた非接触マイクロチップである。 マイクロチップは、印刷内容の確認として損傷しやすい材料上に現れる履歴データを担持することができ、かつ一部の場合には、顔画像だけでなく、例えば、指の指紋又は虹彩走査のデジタル画像のような付加的な内容を含むことができる。

    データ及び/又は超小型回路を含むページが本に縫い込まれる場合、基板は、1つの縁部の全長に延びる突出タブとの綴じ込みのためのヒンジを提供するこの縁部に沿って形成することができる。 代替的に、ヒンジは、基板の裏面に接合され、かつタブを形成するために基板を超えて突出する適切な縁部を有する裏紙で形成することができる。 裏紙も、使用される場合は、透明な材料とすべきである。

    カバー層及び基板、並びに使用される場合の裏紙への透明材料の使用は、損傷しやすいデータ担持層上の視覚データに対する妨害又は改ざん未遂、又はマイクロチップを除去又は交換するか又はアンテナを損傷させようとするあらゆる試みを目視検査により容易に検出することを可能にするのに重要である。

    例えば、適切なセキュリティ機能を含む、セキュリティ文書を生成するのに使用される様々な紙のようなセキュリティ紙の損傷しやすい層は、その層へのアクセスを提供するために必要とされるカバー層の剥離は全く別として、印刷情報を消去しようとする試みにより目で見て分るほど損傷するであろう。 紙以外は追加された層が透明であるから、このような文書で使用される特殊なセキュリティ機能の大半は、目に見えるものであり、従って、カバー層の透明性は、特殊インク、セキュアな印刷、及び紙の特徴、例えば透かしのような品目をこのような構成において使用することを可能にする。 それによって、ユーザは、この新しい構造に使用して偽造及び模造に対抗することに成功したことを証明している既存の印刷紙セキュリティ機能を構築することができる。

    アンテナ及びチップに対する保護を増強するために、アンテナが埋め込まれている材料を割ろうとした場合にこの画像が傷つき、文書に対する改ざんが表示されるように印刷画像を基板の内側で使用することができる。 画像は、単色又は多色であるか、又は顕在的又は隠されているものとすることができる。 隠されている画像の例は、短波又は長波による蛍光インク使用であり、これらのインクは、差動分割特性を有し、かつ異なる溶剤、すなわち、及び/又はアルコールに対する可変溶解力を含むことができる。

    同様に、不正改ざん防止の特化インクの使用は、構造内のインタフェースのいずれかに適用して改ざんが分る保護を増強することができる。

    好ましくは、アンテナは、アンテナが埋め込まれている基板の透明性のために観察可能である形状又は構成における視覚的デザインの固有の特徴を有する。

    アンテナはまた、アンテナが埋め込まれている基板の透明性のために観察可能であるような視覚的デザインの固有の特徴を有するように製造することができ、従って、セキュリティ機能となって偽造からの文書の防止を容易にすることができる。

    本発明はまた、データページ上のデータを読み取る段階と、データページ内に埋め込まれたマイクロチップ上のデータを読み取る段階と、パスポートの保持者に与えられた特権を行使しようとする人物の特徴とそのようなデータを比較する段階とを含む、パスポートを精査する方法を提供する。 有利な態様においては、データページ上のデータは、読取器にマイクロチップをロック解除する鍵を供給する。

    本発明により、マイクロチップを埋め込んだデータページと、少なくとも一方がマイクロチップを受け取られるために凹部にされた1対のプラスチックシートとを組み込んだ認証又は検証文書も提供する。
    好ましくは、データページの縁部は、厚みが低減される。

    本発明により、意図する保持者に関連するデータを保持するデータページを組み込んだ認証又は検証文書も提供し、ページは、電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたシート状のインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートとを組込み、シート及びインレーは、データページを提供するために接合され、材料のシートは、インレーをかなり超えて延びる見開きページを提供するように寸法決めされる。

    好ましくは、インレーの少なくとも一部は、テーパ付きの縁部を有する。 好ましくは、インレーは、複数の接合プラスチック層を含み、各連続層の縁部は、テーパ付きの縁部を形成するために前の層を超えて延びている。 好ましくは、インレーは、チップが位置する1対のプラスチック積層体を含み、チップは、積層体の1つの凹部内で受け取られ、積層体の第1の積層体は、複数の接合プラスチック層を含み、他方の積層体から最も離れた層の縁部は、前の層を超えて最も遠くまで延びている。

    本発明は、表紙を有し、かつ意図する保持者に関連するデータを保持するページを組み込んだ認証又は検証文書に拡張され、ページは、電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートとを組込み、ページは、認証又は検証文書の表紙から分離しているが、それに取付可能である。

    好ましくは、チップは、保護シンクコーティング内に少なくとも部分的に封入される。 コーティングチップは、上面と下面を有し、下面は、チップ担体に向けて装着され、シンクコーティングは、上面の全て又は一部を別にしてチップの全体を封入する。 好ましくは、シンクコーティングから出る方に向くチップの表面は、シンク内の舌状部に嵌合してそれによって配置されるグローブ層によって保護される。

    本発明の更に別の態様に従って、認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、表紙とを組み込む認証又は検証文書を提供し、材料のシートは、インレー及び表紙の少なくとも一方から分離しているが、インレー及び表紙の少なくとも一方に取付可能である。

    好ましくは、材料のシートの少なくとも一部分は、反応性コーティングで覆われ、インレー及び表紙の少なくとも一方の対応する部分も、反応性コーティングで覆われ、この部分及び対応する部分を共に付加して取付を達成する。 好ましくは、付加は、高い圧力及び/又は温度の下で行われる。 好ましくは、それぞれのコーティングは、互いに反応するように異なる材料で製造される。
    好ましくは、コーティング間の反応は、永久的な取付を提供する。

    本発明により、マイクロチップと、マイクロチップを埋め込む2つのプラスチックシートとを含む認証又は検証文書のためのインレーも提供し、マイクロチップは、プラスチックシートの少なくとも一方に取り付けられ、インレーの少なくとも一部は、テーパ付きの縁部を有する。

    好ましくは、プラスチックシートの少なくとも一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含む。 好ましくは、マイクロチップは、積層体を形成する層の1つ又はそれよりも多くの切抜き部により少なくとも部分的に形成された凹部内に受け取られる。 好ましくは、プラスチックシートの少なくとも一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含み、各連続する層の縁部は、前の層を超えて延び、テーパ付きの縁部を形成する。

    好ましくは、プラスチックシートの他方から最も遠い層の縁部は、前の層を超えて最も遠くまで延びている。 好ましくは、プラスチックシートの一方は、他方より肉厚である。 好ましくは、プラスチックシートの一方には、マイクロチップを受け取るために凹部が形成され、プラスチックシートの一方は、より厚いシートである。 好ましくは、マイクロチップは、上面と下面とを有し、シンクが、上面の全て又は一部を別にしてチップの全体を封入し、より厚いシートは、上面に対向するシートである。

    好ましくは、シートの一方は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含む。
    好ましくは、各シートの一方は、共に凹部にされ、テーパ状であり、かつ積層される。
    好ましくは、シートの各々は、積層体を形成する複数の接合プラスチック層を含む。 好ましくは、シートの一方は、より多い層で形成されることによりシートの他方より肉厚である。 好ましくは、シートの一方は、少なくとも4つの接合プラスチック層を含み、他方の積層体は、2つの層を含む。

    好ましくは、マイクロチップは、プラスチックシートの両方に取り付けられた担体により支持される。

    好ましくは、インレーは、マイクロチップのためのアンテナを更に含み、アンテナも、プラスチックシート間に埋め込まれる。

    好ましくは、インレーは、インレーを認証又は検証文書内に固定するヒンジタブを更に含む。 好ましくは、ヒンジタブは、インレーに接着された更に別のプラスチックシートにより形成され、かつインレーの縁部を超えて延びている。 好ましくは、プラスチックシートは、他方に一方が取り付けられる。

    好ましくは、マイクロチップは、2つのプラスチックシートの少なくとも一方に取り付けられる。 好ましくは、シートの一方には、マイクロチップを受け取るために凹部が形成される。 好ましくは、凹部は、積層体を成す層の1つ又はそれよりも多くの切抜き部により少なくとも部分的に形成される。

    好ましくは、インレーの少なくとも一部は、テーパ付きの縁部を有する。 好ましくは、各シートの同じものは、両方とも凹部にされ、テーパ状であり、かつ積層される。 好ましくは、シートの両方は、積層体を成す複数の接合プラスチック層を含む。

    本発明の更に別の態様では、層を覆うプラスチックにシートを接合する段階を含む、印を担持するための材料のシートを有するデータページを組み込んだ認証又は検証文書を製造する方法を提供し、シートは、接着剤の通過を可能にするために多孔質又は穿孔済みである。

    本発明により、認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態のそのようなデータで符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態でデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートが積層されたプラスチック層とを組み込んだ認証又は検証文書を提供し、ページは、1つの縁部の全長に延びてインレー及びシートが積層されたプラスチック層から形成される突出タブとの綴じ込みのためのヒンジを提供するこの縁部に沿って形成される。

    好ましくは、タブは、プラスチック層からのみ形成される。 好ましくは、ページは、文書のページが互いに固定される名目上の綴込み線を有し、インレー及びシートが積層されたプラスチック層は、各々、ページの綴込み線にわたって延びている。 好ましくは、名目上の綴込み線は、ページの中心線である。

    好ましくは、突出タブの領域において、プラスチック層は、材料のシートのそれぞれの側面に添付される。

    好ましくは、材料のシートは、更に、認証又は検証文書において更に別のページを形成する。 好ましくは、更に別のページは、タブの領域における以外は積層されない。

    好ましくは、ページは、認証又は検証文書の表紙への取付のための名目上の綴込み線を有し、インレー及びシートが積層されたプラスチック層は、ページの綴込み線にわたって延びている。
    好ましくは、名目上の綴込み線は、ページの中心線である。

    本発明は、マイクロチップと、マイクロチップを埋め込む2つのプラスチックシートとを含む認証又は検証文書のためのインレーまで拡張され、マイクロチップは、2つのプラスチックシートの少なくとも一方に取り付けられ、マイクロチップは、プラスチックシートの一方の凹部内に設けられる。

    本発明は、更に、上述のようなインレーを組み込んだ認証又は検証文書まで拡張される。
    好ましくは、インレーは、文書のページに接着される。 好ましくは、ページには、文書の持ち主に関連する視覚的に判読可能なデータが備えられる。

    本発明の更に別の態様では、マイクロチップを準備する段階と、チップを担体に取り付ける段階と、担体及びチップを材料のシートと重ね合わせる段階と、担体、チップ、及びシートをプラスチック層内に埋め込んで、認証又は検証文書の意図する保持者に関連するデータを保持するページを形成する段階と、ページを認証又は検証文書内に綴じ込む段階と、データを電子的にチップに書き込む段階と、シートに視覚的に判読可能なデータを備える段階とを含む認証又は検証文書を生成する方法を提供する。

    好ましくは、本方法は、複数の構成層を含むプラスチックインレー内にチップを埋め込む段階を含み、本方法は、層の少なくとも1つの内部に、チップが収容されるように寸法決め及び成形された凹部を設ける段階と、チップを凹部内に配置する段階と、担体及びチップと共に層を接合してチップをインレー内に埋め込む段階とを含む。

    好ましくは、構成層の少なくとも1つは、チップ本体を収容するように完全に穿孔され、構成層の更に別の1つには、チップの面を収容するように凹部又は凹みが設けられる。

    好ましくは、本方法は、複数の構成層を含むプラスチックインレー内にチップを埋め込む段階を含み、本方法は、層の少なくとも1つの内部に、チップが収容されるようにサイズ決定及び成形された凹部を設ける段階と、チップを凹部内に配置する段階と、担体及びチップと共に層を接合してチップをインレー内に埋め込む段階とを含む。

    本発明の更に別の態様に従って、非接触チップマイクロチップを形成する段階と、チップを担体上に配置する段階と、チップ及び担体をプラスチックインレー内に埋め込む段階と、プラスチックインレーを材料のシートに接合してデータページを提供する段階と、データを電子的にチップに書き込む段階と、視覚的に判読可能なデータをデータページに供給する段階と、積層フィルムカバーをデータページの少なくとも一部及びインレーに付加する段階と、プラスチックインレー、材料のシート、及び積層表面カバーの少なくとも1つと相互作用する綴じ込み手段により認証又は検証文書内にデータページを綴じ込む段階とを含む認証又は検証文書を生成する方法を提供する。

    好ましくは、綴じ込み手段は、縫い目を含み、データページを綴じ込む段階は、プラスチックインレー、材料のシート、積層表面カバー、及び見返しのうちの少なくとも1つを縫う段階と、見返しを表紙に接着する段階とを含む。

    好ましくは、データページを綴じ込む段階は、認証又は検証文書の表紙にページの一部を接着する段階を更に含む。 好ましくは、本方法は、チップと通信しているアンテナを形成する段階と、アンテナを担体上に配置する段階と、チップ及び担体と共にアンテナをプラスチックインレー内に埋め込む段階とを含む。

    好ましくは、認証又は検証文書は、その中に含まれる各ページに関してページサイズを有し、プラスチックインレー、材料のシート、積層フィルムは、認証又は検証文書ページサイズより大きい表面積を有し、縫い目は、プラスチックインレー、材料のシート、及び積層フィルムのうちの少なくとも1つを通る。 好ましくは、プラスチックインレーは、チップ及び担体が挟持かつ埋め込まれた2つの積層体を含み、第1の積層体は、認証又は検証文書ページサイズよりも小さい表面積を有し、第2の積層体は、認証又は検証文書ページサイズを超える表面積を有し、綴じ込み手段が、第2の積層体のタブと相互作用するように、プラスチックインレーの1つの縁部に沿って延長タブを提供する。

    好ましくは、綴じ込み手段は、縫い目を含み、データページを綴じ込む段階は、認証又は検証文書の背の線に沿ってプラスチック層、材料のシート、積層表面カバーのうちの少なくとも1つを認証又は検証文書の表紙に縫い付ける段階を含む。

    本発明により、更に、データページ上のデータを読み取る段階と、データページ内に埋め込まれたマイクロチップ上のデータを読み取る段階と、認証又は検証文書の保持者に与えられた特権を行使しようとする人物の特徴とそのようなデータを比較する段階とを含む認証又は検証文書を精査する方法を提供する。

    好ましくは、データページ上のデータは、読取器にマイクロチップをロック解除する鍵を供給する。

    本発明により、更に、表紙と複数のシートとを含むパスポートを提供し、表紙及びシートは、折り目に沿って折り畳まれ、各シートは、それによって1対の紙葉を形成し、紙葉の1つは、この文書の意図する保持者に関連するデータを保持するデータページであり、ページは、電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートが積層されたプラスチック層とを組込み、視覚的に判読可能なデータのための材料のシートは、折り目を超えて延びて更に別の紙葉を形成し、プラスチック層は、折り目を超えて延びてタブを形成し、見返し及び亜麻布ストリップが、表紙の背の内側に沿って延び、シート、視覚的に判読可能なデータのための材料のシート、タブ、見返し、及び亜麻布ストリップは、折り目に沿って縫い合わされ、見返しは、表紙に接合される。

    好ましくは、折り目に面するインレーの縁部は、テーパ付きである。 好ましくは、このようなパスポートを製造する方法は、相互接続された対にパスポートを製造する段階と、パスポートを互いに対して切断する段階とを含む。

    好ましくは、縫い付けの前に、パスポートの選択された構成要素に対してそれらを互いに保持するために点溶接が適用される。

    本発明は、RFIDマイクロチップを収容するインレーを文書のページに接着する段階を含む認証又は検証文書を生成する方法まで拡張される。

    好ましくは、視覚的に判読可能なデータは、ページ上に印刷され、データは、文書の持ち主に関連する個人情報を形成する。

    好ましくは、インレーは、ページ上に印刷された後にページに接着される。 好ましくは、インレーは、ページが印刷される表面の下側に接着される。

    好ましくは、文書の持ち主に関連する個人情報を形成するデータは、マイクロチップ上に記憶される。 好ましくは、マイクロチップ上に記憶される情報の少なくとも一部(好ましくは実質的に全て)もページ上に印刷される。 代替的に、マイクロチップ上に記憶されるのと同一の情報が、ページ上にも印刷される。

    好ましくは、ページ上に印刷されていない付加的な情報は、チップ上に記憶される。
    好ましくは、その後の処理段階においてインレーをページに接着することを可能にする反応性コーティングが、インレーの表面に施される。

    好ましくは、インレーは、ページの実質的に表面全体に接着される前に文書にその縁部に沿って固定される。 好ましくは、インレーは、文書の名目上の綴込み線に隣接してページの縁部に沿って文書に固定される。

    好ましくは、インレーは、文書にその縁部に沿って設けられたヒンジタブを通じて固定される。 好ましくは、ページは、文書の名目上の綴込み線を過ぎて延び、それによって更に別のページが、綴込み線の反対側に形成され、ヒンジタブは、この更に別のページに固定される。

    好ましくは、保護層が、視覚データが印刷されるページの表面に固定される。 好ましくは、保護層は、ページの実質的に表面全体に保護層を接着する前に文書にその縁部に沿って固定される。 好ましくは、保護層は、文書の名目上の綴込み線に隣接してページの縁部に沿って文書に固定される。 好ましくは、保護層は、文書にその縁部に沿ってヒンジタブを通じて固定される。 好ましくは、ページは、文書の名目上の綴込み線を過ぎて延び、それによって綴込み線の反対側に更に別のページが形成され、ヒンジタブは、この更に別のページに固定される。

    好ましくは、保護層及びインレーは、共に、同じ接着する段階中にページに接着される。 好ましくは、接着する段階は、インレー及び保護層をページに積層する段階を含む。

    本発明の更に別の態様に従って、電子形態及び可視形態の両方での認証又は検証に関する同じデータを含む検証文書の認証のためのページを提供する。

    好ましくは、付加的なデータは、電子形態で供給される。 好ましくは、ページは、RFIDマイクロチップを含み、データは、マイクロチップ上に電子形態で供給される。 好ましくは、データは、個人情報を含む。
    好ましくは、ページは、上述のようなインレーを含む。

    本発明は、上述のようなページを含む認証又は検証文書まで拡張される。
    本発明はまた、実質的に本明細書で説明及び/又は例示するような以下のものに拡張される。
    ・認証又は検証文書 ・認証又は検証文書のためのインレー ・認証又は検証文書のページ ・認証又は検証文書を製造する方法 ・認証又は検証文書を生成する方法 ・認証又は検証文書を精査する方法 ・パスポート

    本発明は、パスポートの意図する保持者に関連するデータを保持し、かつ電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーを組み込んだページと、視覚的に判読可能な形態のそのようなデータを備えることができる材料のシートと、ページ内にインレー及び材料のシートを埋め込むためにインレー及びシートがその間に積層されたプラスチック層とを組み込んだ認証又は検証文書まで拡張される。

    好ましくは、ページは、パスポートの表紙への取付のための名目上の綴込み線を有し、インレー及びシートが積層されたプラスチック層は、ページの綴込み線にわたって延びている。

    好ましくは、インレーの少なくとも一部も、ページの綴込み線にわたって延びている。 好ましくは、名目上の綴込み線は、ページの中心線である。

    好ましくは、マイクロチップには、アンテナが備えられ、アンテナも、インレー内に埋め込まれたプラスチック層間に積層される。

    本発明はまた、担体により支持され、かつプラスチック積層体間に埋め込まれたマイクロチップを含むインレーを組み込んだ認証又は検証文書に拡張され、積層体の少なくとも1つは、マイクロチップを受け取るための凹部を有して形成される。

    好ましくは、マイクロチップは、担体によって支持されたアンテナに結合され、アンテナも、プラスチック積層体間に埋め込まれ、積層体の少なくとも1つには、アンテナを受け取るために凹部が形成される。

    好ましくは、各積層体は、複数の接合プラスチック層から成る。 好ましくは、凹部は、積層体の一部を成す層の1つの切抜き部により少なくとも部分的に形成される。

    好ましくは、認証又は検証文書は、1対のプラスチック積層体を含み、凹んだ積層体は、他方の積層体より肉厚である。

    好ましくは、凹んだ積層体は、他方の積層体より多い層で形成される。 好ましくは、凹んだ積層体は、4つの接合プラスチック層を含み、他方の積層体は、2つの接合プラスチック層を含む。

    本発明は、更に、マイクロチップと、少なくとも一方がマイクロチップを受け取るために凹部にされた1対のプラスチックシートとを組み込んだデータページを組み込んだ認証又は検証文書まで拡張され、積層体の1つは、データページを認証又は検証文書の本体に取り付けるための縁部タブを有して形成される。

    好ましくは、データページは、マイクロチップに結合されたアンテナを更に組込み、積層体の対の少なくとも1つは、アンテナを受け取るために凹部にされる。

    本発明は、意図する保持者に関連するデータを保持するデータページを組み込んだ認証又は検証文書まで拡張され、ページは、電子形態でそのようなデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたシート状のインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートとを組込み、シート及びインレーは、データページを提供するために接合され、材料のシートは、インレーをかなり超えて延びる見開きページを提供するように寸法決めされ、視覚的に判読可能なデータ及びインレーの少なくとも一部は、認証又は検証文書の単一のページ上に設けられ、更に別のページが、材料のシートに含まれている。

    好ましくは、インレーは、複数の接合プラスチック層を含み、各連続する層の縁部は、テーパ付きの縁部を形成するために前の層を超えて延びている。

    本発明は、更に、表紙を有し、かつ意図する保持者に関連するデータを保持するページを組み込んだ認証又は検証文書まで拡張され、ページは、電子形態でデータによって符号化されるようになったマイクロチップを備えたインレーと、視覚的に判読可能な形態でそのようなデータを備えることができる材料のシートとを組込み、ページは、認証又は検証文書の表紙から分離しているが、それに取付可能である。

    好ましくは、チップは、上面と下面を有し、下面は、チップ担体に向けて装着され、シンクコーティングは、上面の全て又は一部を別にしてチップの全体を封入する。

    本発明の更に別の特徴は、特許請求の範囲により特徴付けられる。
    本発明は、実質的に添付図面を参照して本明細書で説明するような方法及び/又は装置まで拡張される。

    本発明の更に別の態様は、以下の説明又は好ましい実施形態及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。

    装置及び方法の特徴は、適切な場合は相互に交換することができ、互いに独立に提供することもできる。 本発明の一態様におけるいかなる特徴も、あらゆる適切な組合せで本発明の他の態様に適用することができる。 特に、方法の態様は、装置の態様に適用することができ、その逆も同様である。
    ここで、純粋に一例として、本発明を以下の概略図面を参照して説明する。

    ここで、本発明の態様をパスポートに適用された状態で説明する。 例えば、英国で発行されているような現在の欧州連合パスポートは、高度にセキュアな「機械可読旅行文書(MRTD)」である。 保持者に関連する情報は、UKパスポートの場合、最終ページの内面上又は裏表紙の内面上のいずれかに設けられた機械可読データページ上に提供されている。
    「国際民間航空機構(ICAO)」の現在の推奨は、「Doc 9303」の第6版に含まれており、その草案第7号は、2005年5月21日付けのものであり、本発明の様々な態様の理解を深めるためにそれを参照されたい。 これらの推奨によれば、パスポートは、更に、デジタルフォーマットでパスポート保持者の個人データを記憶する非接触マイクロプロセッサチップを含むことになる。 物理的MRTDは、「論理データ構造」(LDS又は論理MRTD)及び暗号法に基づく対応するセキュリティ機能により強化されることになる。

    本発明のこの態様により考えられているようなパスポートは、好ましくは、パスポートの表紙から分離されている(が取付可能である)ページであるデータページの裏面に積層されたインレーを組み込むものである。 本発明の一実施形態では、データページは、最終ページの内面上に設けられる。 他の実施形態では、データページは、第1のページの外面上又はパスポートのいずれかの他のページ上に設けられ、パスポートは、複数の又は非常に多くのページを有することができる。 インレーは、ICAO要件に準拠したパスポートへの綴じ込みに適する構成で無線ICタグ(RFID)チップ及びその関連のアンテナを組み込むものである。 インレーは、プラスチック材料から形成され、かつインレーをパスポートに縫い込むことを可能にするために綴じ込みストリップを組み込むことができる。 実施形態では、綴じ込みストリップは、インレーに接合される更に別の積層体シートにより形成される。 次に、このシートは、パスポートの片側の履歴データページ及びパスポートの反対側の申告ページを成す紙葉に密封される。 従って、綴じ込みストリップは、紙葉背面周りの保護ヒンジを形成する。 便利な態様においては、製造中、インレーの表面は、適切な接着が行われるのに十分に高いが、他の構成要素の損傷を防止するのに十分に低い温度で、インレーを組み付け中にパスポートの履歴データページに積層することを可能にするために熱活性化接着剤で被覆される。

    インレーは、非接触チップモジュール及び埋め込んだ銅、銀、銀合金、又は金線、又は同じか又は同様の材料を使用してシルクスクリーン印刷することができるもので形成されたアンテナを組み込んでいる。 チップモジュールは、非接触通信インタフェースによりアタッカーに対してチップを保護することができる暗号機能及びセキュリティ機能を有する高セキュリティマイクロプロセッサを有する。 組込ソフトウエアは、「ISO 7816」及び読取専用メモリ(ROM)内の付加的な特定関数に適合するオペレーティングシステムを提供する。 アプリケーション及びユーザデータを収容する論理データ構造(LDS)アプリケーションは、チップの電気的消去可能プログラマブルメモリ(EEPROM)に記憶された論理ファイル構造である。

    ここで、本発明のこの態様によるパスポートのアーキテクチャを例示する図1を参照する。 本発明のこの態様によるパスポートに一体化されたチップのオペレーティングシステムは、論理MRTDを含むLDSアプリケーションを管理する。 論理MRTDには、パスポート持ち主の個人データが収容されている。 便利な態様においては、パスポートでは、持ち主の機械可読区画(EF.DG1)及びデジタル顔画像(EF.DG2)が履歴データページ上に含まれている。 変形では、図3及び図4に示すように、更に別の機械可読区画(EF.DG3)に指紋データ(複数の指紋照合を含む)、及び更に別の機械可読区画(EF.DG4)に虹彩データを記憶することができる。 チップは、基本アクセス制御(BAC)、並びに拡張アクセス制御(EAC)の両方をサポートする。 BACにより、特定のレベルのセキュリティが得られ、EACにより、セキュリティの強化が行われる。 従って、特定の読取器が、BACを利用してチップ上に記憶された特定のデータだけにアクセスし、かつ他の読取器が、EACを利用してチップ上に記憶された更に別の又は全てのデータにアクセスすることができ、例えば、指紋及び/又は虹彩走査は、EACを利用する特定の読取器によってのみアクセス可能である。

    使用面においては、パスポートは、適切な当局により光学的に及び次に電子的にパーソナル化され、使用に向けて保持者に発行される。 保持者のアイデンティティは、論理データ構造の内容を読み取るようになった検査システムで確認することができる。

    有利な態様においては、EEPROMは、LDSアプリケーション向けに少なくとも32kの空きスペースを有し、かつ少なくとも12年間のデータ保持時間を有するので、インレーは、少なくともこの期間にわたって構造的一体性を維持することになり、チップ及びパスポートは、パスポートの意図する有効期間にわたって機能することができる。 チップは、ISOI4443−1(物理的特性に関する)及びISO14443−2(信号インタフェースに関する)で明記されているような非接触インタフェースを提供する。 また、非接触チップは、少なくともタイプA又はタイプB通信プロトコル(ISO14443に説明)をサポートする。

    チップの通信インタフェースは、少なくともISO14443−2Aで定められているようなより高いビットレート、すなわち、212キロビット/秒及び424キロビット/秒、好ましくは、少なくとも847キロビット/秒をサポートする。

    チップは、チップが初期化状態である間にパスポート製造工程を通してISO14443プロトコルの一部として同じ固有識別子(UID)を戻すようになっており、かつISO10373−6(人体モデル)で定められている試験方法に従って静電放電(ESD)に抗するものである。

    チップは、ISO10373−1で定められている試験方法に従って確認されるように、ISO14443−1で定められているような物理的かつ電気的仕様、すなわち、X線、UV光、交替磁場及び電場、静電気、及び静磁場に適合するようになっている。 チップは、15. A/m・rms及び7.5A/m・rmsの間で及びISO1443−2により定められているように13、56MHz±7kHzの作動磁場周波数で連続的に意図する通りに作動するようになっている。 更に、チップは、使用中に遭遇する場合がある温度及び湿度、並びにインレー製造中及びパスポート製造工程中に遭遇及び作り出される温度に耐えるように、−35℃から最大85℃までに及ぶ周囲温度、及び0%から95%までに及ぶ湿度で作動するようになっている。 同様に、チップは、これらの処理中に印加される圧力に耐えるようになっている。 無線ICタグ(RFID)チップ及びアンテナは、ISO14443で明記された最大電力に耐えることができる。

    チップは、以下に説明するような物理的改ざんから保護されると共に、チップを物理的に修正し、内側に記憶されたデータを操作し、かつオペレーティングシステムソフトウエア又は暗号キーを再構成/公開しようとするハッカーからの「最新の」攻撃に抗すると共に、以下に対する対抗手段を提供する組込オペレーティングシステムを組み込んだものである。
    ・電力解析SPA、DPA、及び他の変形 ・タイミング攻撃 ・差別断層解析 ・マイクロプローブ解析 ・集束イオンビーム、マイクロ波、又はUV光を用いたチップの操作 ・チップを極端な温度又は電圧又は電圧スパイクに露出させることによる誤作動の誘発 ・外部周波数の単一ステップモード ・保護シールド又は層の崩壊

    アンテナは、パスポートに埋め込まれて13.56MHzで作動する読取器により読み取られた時に最適な応答を示すようになっている。

    オペレーティングシステム、そのファイルシステム、及びその指令セットは、ISO7816−4、ISO7816−8、ISO7816−9に準拠するようになっている。 指令セットは、ICAOLDSで定められ、かつ少なくとも以下のISO指令を含む。
    SELECT FILE by AID(アプリケーション識別子)
    SELECT FILE byFID(ファイル識別子)
    READ BINARY(指令B0及びB1)
    GET CHALLENGE
    MUTUAL AUTHENTICATE

    オペレーティングシステムは、LDSアプリケーションのパーソナル化に使用される指令セットを供給し、かつ少なくとも以下のISO指令をサポートする。
    SELECT FILE by AID
    SELECT FILE by FID
    ACTIVATE FILE
    UPDATE BINARY
    GET CHALLENGE
    MUTUAL AUTHENTICATE

    「SELECT FILE」指令は、ISOに従ってFCP(ファイル制御パラメータ)を戻す。 少なくとも表1に示すBER−TLV(基本符号化規則/タグ長値)パラメータは戻さなければならない。

    (表1)

    オペレーティングシステムは、SFI(短いファイル識別子)によるファイル選択をサポートするようになっている。 ファイルが暗黙にSFIにより選択された場合、オペレーティングシステムは、その後の指令に対して新たに選択されたファイルを指す。 オペレーティングシステムは、ICAOPKIで定められているように「基本アクセス制御」で使用されるセッションキー同意で相互の認証機能性を提供すると共に、「基本アクセス制御」で使用されるようなセキュアなメッセージング及びICSOPKIで定められているような更に別のセキュリティ機能をサポートする。 「アクティブ認証」及び「拡張アクセス制御」の機能性及びRSA、DSA、及びECDSAアルゴリズムのサポートにも対応する。 実際には、オペレーティングシステムは、インレー製造業者に納入された時には初期化済みの状態である。 初期化済みチップを誤用から保護するために、オペレーティングシステムは、強力な暗号機構でロックされる。 少なくとも三重データ暗号化規格(DES3)に基づく強力な認証が適用される。

    オペレーティングシステムは、初期化及び衝突防止処理に関するISO14443−3に従ってかつ送信プロトコルT=CLに関するISO14443−2及び通信プロトコルタイプA及びタイプBの少なくとも一方に従って非接触インタフェースをサポートするようになっている。 チップオペレーティングシステムは、少なくともISO14443−3A及びISO14443−4Aで定められているような高いビットレート、すなわち、212キロビット/秒及び好ましくは847キロビット/秒もサポートする。 また、オペレーティングシステムは、32kバイトを超えるファイル転送をサポートするようになっている。

    LDSアプリケーションが事前にインストールされていなかった場合、オペレーティングシステムは、LDSアプリケーションをインストールする指令セットを供給すると共に、少なくとも以下のISO指令をサポートする。
    INTERNAL AUTHENTICATE
    EXTERNAL AUTHENTICATE
    INITILISE UPDATE
    INSTALL
    LOAD

    パスポートのチップ内のLDSアプリケーションは、ICAOの推奨事項ICAOLDS及びICAOPKIに従うものである。 チップオペレーティングシステムは、論理MRTDを含むLDSアプリケーションを管理する。 チップのEEPROMは、図2に示すようなLDSアプリケーションの2つの異なる構成で初期化することができ、これらの構成は、オペレーティングシステムを設計し直してオペレーティングシステム又はチップを証明し直すことなく、LDSアプリケーションの今後の変形に対して変更可能である。 以下のアプリケーション構成が達成される。

    構成1は、オープンアクセス制御(パッシブ認証)を提供する。 論理MRTDは、認証なしにチップから検索することができる。 この構成には、図3に示すような基本ファイルが含まれる。

    構成2は、「基本アクセス制御」に基づくものである。 論理MRTDは、認証後にチップから検索することができる。 セキュアなメッセージングがその後の通信に適用される。
    この構成には、図4に示すような基本ファイルが含まれる。

    2つの構成間の唯一の相違点は、機械可読区画(MRZ)から導出された認証キーKenc及びKmacを含む追加キーオブジェクトである。

    構成3は、強化レベルのセキュリティを提供する「強化アクセス制御」に基づくものである。

    BAC(又はEAC)構成においては、最初に、コードを取得してRFIDチップにアクセスするためにパスポートのMRZを走査する必要がある。 代替的に、MRZに対応する情報を読取器に入力することによりRFIDチップにアクセスすることができる。

    全てのアプリケーション専用基本ファイルのコンテンツは、初期化時に論理ゼロにリセットされ、チップは、インレー製造業者に納入された時には初期化済み状態である。

    基本ファイルEF. COMには、表2に従って符号化されたデータ群存在マップが含まれる。 この表及び他の表においては、FIDは、ファイル識別子を指し、SFIは、短いファイル識別子を指し、BACは、基本アクセス制御を指す。

    (表2)

    基本ファイルEF. GD1には、表3に従って符号化されたMRZデータ群が含まれる。

    (表3)

    基本ファイルEF. DG2には、表4に従って符号化された顔画像データ群が含まれる。

    (表4)

    基本ファイルEF. SODには、表5に従って符号化されたセキュリティデータオブジェクトが含まれる。

    (表5)

    基本ファイルEF. GD0には、表6に従って符号化されたRFIDチップの固有の製造番号が含まれる。 その表においては、ICCSNは、電子形態のパスポートの製造番号を指す。

    (表6)

    集中パーソナル化に対しては、オペレーティングシステムは、3つの異なるチップライフサイクルを提供する。

    初期化状態:チップは、完成オペレーティングシステム及びEEPROMに取り込まれたアプリケーション構成の1つで初期化される。 それは、強力な認証によりロックされる。 パーソナル化キーKPersは、既にEEPROM内に取り込まれている。 初期化指令は、使用することはできない。

    パーソナル化状態:チップ及びオペレーティングシステムの相互認証後、チップは、一時的なパーソナル化状態に入り、すなわち、セッションがリセットされた場合、相互認証によりこの状態を取得し直さなければならない。 パーソナル化キーKPersは、この認証処理に適用される。 パーソナル化に設定された指令はアクティブである。

    使用状態:最終パーソナル化指令により、パーソナル化段階が終了される。 パーソナル化指令は、もはや有効ではないが、アプリケーション指令セットは、アクティブ化される。 ファイルシステムは、その作動状態にある。

    インレー製造業者に納入されるチップは、初期化済み状態である。 パーソナル化キーは、セキュアかつ証明可能な方法で納入することができる秘密暗号キーであり、パーソナル化キー(KPers)を転送するためにセキュアな機構が提供される。 初期化済み状態においては、チップは、パーソナル化システムを認証してチップを固定解除する指令部分集合を供給するだけである。 初期化指令セットは、パーソナル化段階を終了する機能を含む。 この指令を実行すると、チップも使用状態になる。 カードライフサイクルのこの変化は、取り消し不可能である。 アプリケーションは、再度パーソナル化することはできない。 基本ファイル及びその対応するセキュリティ属性をアクティブ化するために、パーソナル化指令セットは、SIO78160−9に従って「ACTIVATE FILE」指令を含む。 チップをロック解除した後、制限なしにアプリケーションのEFをパーソナル化することが可能になる。 オペレーティングシステムは、暗号機械可読区画(MRZ)キーをパーソナル化する指令を供給する。 このパーソナル化指令は、ISO07816−4に従って「UPDATE RECORD」又は「UPDATE BINARY」とすることができる。 相互認証後、オペレーティングシステムは、チップの固有の製造番号を戻す。 この情報を使用して、アプリケーションのファイルEF. GD0に記憶されるICCSNを生成することができる。 図13は、チップを符号化する段階を例示する。

    図5は、パスポートの製造及び使用概要を示している。
    一般的に、製造及びパーソナル化中(図5においてA及びBで示すように)、判読可能な形態で示されたユーザに関連する情報を有し、かつパスポートの一部を成すチップ上に符号化されたのと同じか又は類似の情報を有するパスポートが製造される。 次に、パスポートは、意図する保持者に発行することができる。

    使用面においては、Cで示すように、パスポートには、3通りの比較を行うことができる。 データページを任意的に読取器に通すか又は読取器により読み取って、データページの機械可読区画(MRZ)内に含まれた情報を読み取ることができ、又は代替的に、オペレータは、例えば、キーボードを通じてMRZ内に含まれた特定の情報を直接に読取器に入力することができる。 これらの処理のいずれかによって、チップをロック解除するコードが生成され、かつチップ上に記憶されたデータを電子読取器が読み取ることが可能になる。 次に、チップに記憶された履歴データをパスポート内に印刷された情報と比較することにより、かつ保持者を走査及び/又は検査してこの走査又は検査の結果をパスポート上に印刷されたか又はチップ上に記憶されたデータと比較することにより、保持者の確認を行うことができる。

    ここで、パスポートの製造及びパスポート自体の詳細に対して更に詳しく説明する。
    パスポート製造中、製造業者により供給されたチップ7は、関連のソフトウエア構造がチップに取り込まれており、かつシンク70(図7Bに示す)に取り付けられ、シンク70は、担体シート10に取り付けられる。 担体シート10は、紙製であることが好ましいが、必要に応じてプラスチック材料で製造することができる。 シンク70は、チップ7の基部及び4つの側縁部の周りの保護層を提供し、チップの上面(又はこの上面の一部)のみは、チップデータの読取を妨害しないようにシンクにより保護されず、シンクは、ヒートシンクとして機能することができる。 チップの上面は、シンク内の舌状部内に嵌入する上部グローブ層(図示せず)により保護され、従って、グローブ層が正確に位置決めされる。

    担体は、ほぼ、担体10にも固定されたループアンテナ8(図7Bに示す)の外周部のサイズである。 図6に示す寸法から分るように、各担体10は、ほぼ、標準的なクレジットカードのサイズである。 他の実施形態では、チップは、担体10上の異なる位置に位置決めすることができる。

    図6の参照番号8'は、アンテナ8が位置する担体10上の領域を示している。
    パスポートは、便利な態様においては、ストリップの形態で共に取り付けられた状態で対で製造される。 このような理由から、かつ好ましい寸法が示されている図6に示すように、1対の単体シート10は、その後に1対のパスポートに埋め込まれるシート状の二重インレー72を形成するためにプラスチック積層構造に埋め込まれる。 インレーの構造を以下でより詳細に説明する。

    二重インレー72は、パスポートが互いに分離された時にチップ間の切断線に沿って分離される。 代替的に、インレーは、3つのパスポートの製造に対して3つのチップをシートに貼ることにより製造することができる。 ツーアップパスポートの担体シートは、±0.5mmの公差で奥行き108.5mm、幅278mmの全体的なサイズを有し、インレーの最大厚みは、ほぼ650ミクロンである。

    以下でより詳細に説明するように、更に別のシート12(図7に図示)が、二重インレー72の下面に接合される。 このシートは、パスポート製造中にシート3の下面に接合されるタブ12Aを組み込むものである。 シート3は、パスポート保持者に関連する情報がパーソナル化中に印刷されるシートである。

    便宜上、以下の説明及び図7から図11は、単一のパスポート及びインレー1を示している。 しかし、生成中に、1対のパスポートを組み込んだストリップ及び二重インレー72が、丁合いを取られ、組み立てられ、かつ分離される前に縫い合わされることは認められるものとする。

    図7は、説明のためにサイズが大幅に誇張された単一のパスポートのデータページの構成要素の断面分解組立図である。 インレーの構成要素は、1に示されている。 インレー1は、各々が同じ厚みの複数の層で構成された透明プラスチック積層体2及び6を含む。 積層体シートの各々の厚みは、ほぼ70ミクロンと100ミクロンの間である。 積層体2が積層体6より薄くなるように、積層体2は、2つの層で構成され、積層体6は、4つの層から成ることが好ましい。 積層体6は、担体シート10上に設けられるマイクロチップ7を受け取るために6Aで凹部にされる。 担体シートに最も近い積層体6の層は、凹部6Aの形成を簡素化するために層内に延びる切抜き部を有する。 次の隣接層は、切抜き部と位置合せした凹み又は凹部を有する。 言うまでもなく、適切な場合は、2つ又はそれよりも多くの層に切抜き部を形成することができる。 切抜き部及び凹み又は凹部は、複数の層の接合の前に積層体の分離層に形成することができ、又は材料は、エッチング、フライス加工、又はレーザによる切抜きのようなあらゆる適切な手法により層の接合後又は前に切り取ることができる。 上述の構成は、チップが完全に埋め込まれると共に、インレー内で完全に保護されるように採用される。 上述のように、チップ7が保護され、かつそれを通して担体シート10に装着されるシンクは、チップの上面にわたって延びるものではないが、積層体6の2と1/2層、並びにシート3のカバー及び薄い上部積層体11は、上部グローブ層と共に、チップ上面を覆う実質的な保護を提供する。

    更に、一変形において、積層体6には、担体シート10(図7Aに図示)上でループアンテナ8を受け取るための凹部が設けられるが、好ましい実施形態では、この凹部は、アンテナが非常に薄い銅線で製造されることを考慮して設けられない。 アンテナ8のための凹部が設けられる場合、これは、この積層体内に延びる切抜き部の形態で、担体シートに最も近い積層体6の層内に設けられる。

    プラスチックインレーは、チップを縫い目なしで封入するためにチップ及び担体シート周りに射出成形により設置することができる。 しかし、上述のように、インレーを提供するための積層体の使用は、より良好な改ざんの証拠が得られるので好ましいことに注意すべきである。 いずれの場合にも、得られるインレーは、埋込チップ、アンテナ、又は担体に対応する膨らみが一切なく、完全に平面な構造である。

    担体シート10に並置される積層体の表面には接着剤が被覆され、担体10は、復元不能接合部を形成するために積層体2、6の間に接合される。 代替的な実施形態では、接着剤は、熱活性化接着剤であり、担体シート10は、熱及び圧力の下で積層体に接合される。

    プラスチック材料の薄いシート12(透明又は不透明)は、積層体2の下面に接合される。 この薄いシート12は、その後にシート3に接合される縦方向に延びるタブ12Aを組み込んでいる。 積層体2とシート12の間の接合部は、単一の粘着層で形成される。

    薄いシート12のインレー1の接合を含むインレー1の組み付けは、予備段階として実行され、パスポート自体の製造を担当する当局に供給され、従って、当局は、全体的にプラスチックシート状の層内に埋め込まれた担体シート、チップ、及びアンテナを含み、かつパーソナル化、データページへの取付(以下を参照されたい)、表面積層化、及び最終的なパスポートへの組み付けの準備ができた一体化インレーを受け取る。

    その後の段階において、データページは、レーザ又は転写印刷及び透明プラスチック材料の薄い積層体11との重ね合わせによるなどの積層体6を視覚的に判読可能な印を形成することができる材料のシート3と重ね合わせることにより製造される。 シート3は、あらゆる適切な材料、理想的には多孔質紙で形成することができ、かつ適切である場合は、透明、半透明、又は不透明とすることができる。 一実施形態では、シート3は、積層体6及び/又は積層体11の並置表面上に付加された接着剤がシート3を通ってシート3を所定の位置に接合するように多孔質である。 更に、シート3には、明瞭なパターンを成すレーザ穿孔の形態でセキュリティ機能を組み込むことができる。 従って、パスポート保持者に関連する個人情報を含むRFIDチップは、個人データが印刷された形で示されているデータページの背面に接合される。 このようにして、パスポートの持ち主に関連する印刷情報、電子情報の両方は、パスポート内の同じ物理的位置に示されている。 特に、一実施形態では、同一情報は、印刷の形態及び電子の形態の両方で示される。 代替的に、印刷された形態ではない付加的な情報を電子形態で、例えば虹彩走査及び指紋データで示すことができる。

    図7に示すように、積層体11及び12の縁部は、約10mmの幅を有する縦方向のタブ11A及び12Aを形成するために積層体6縁部(パスポート縫い目に隣接して延びることになる)を超えて共通の側面上に拡張される。 シート3は、積層体6の縁部を超えて延びて更に別のページ3Aを形成するために二重サイズのシートであり、タブ11A及び12Aは、このページ3Aに接着される。 このようにして、履歴データページと履歴データページ3Aまでの拡張部との間のヒンジは、損傷から保護される(すなわち、保護ヒンジは、シート3の折り目に沿って形成される)。 これは、図11で明確に分る。

    シート3の方向に面する積層体6の表面には、シート3上の類似の反応性コーティングとの接着に向けて反応性コーティングが施される。 同様に、反応性コーティングは、シート3への接着に向けて積層体11下面に付加することができる。 代替的な実施形態では、反応性コーティングは、積層体6上だけに施される。 2つの関連シート上の反応性コーティングにより、このようなシートは、積層体11により形成された保護層でその後に覆われ、かつ積層体6に密封される前に履歴データを印刷することを可能にするために、便利な態様においては、パスポートの組み付けにおけるその後の段階で必要に応じて互いに接合することができる。

    図7で分るように、積層体シート6は、データページのヒンジ中心線に向けて位置する縁部である1つの縁部に向けてテーパ付きである。 このテーパ付けは、積層体の縁部を面取りすることにより行うことができ、又は最上層(シート3に当接)から最下層(担体シート10及び下部積層体2に当接)まで幅が漸進的に狭くなっている層を用いて図7に示すように行うことができ、これには、所要のテーパ度をもたらすために十分な数の層(この変形では4つ)が必要である。 この構成は、データページのヒンジ留めに役立つものであり、最も重要なことには、チップ7の上面の上に積層体6により提供される保護の程度を損なうことなく、改ざん抵抗性及び改ざんの証拠の程度の強化が得られる。 シートのこのテーパ付き縁部を通じて積層体6を除去しようとすれば、積層体を剥離する傾向があり、連続的な層が引き裂かれて、得られる歪みがチップ7に至り、従って、チップの大きな損傷又はチップの破壊が発生する。 テーパ部の最も遠い部分は、パスポートの縫い目まで延びるが、パスポートの縫い目を通るものではない。

    データページの更に別のバージョンにおいては、積層体6は、図7Aに例示するように、テーパ状ではない。 この場合、下部積層体2は、シート3に接合されるタブ部分2Aを形成することができる。

    図8は、例示しやすいように、ここでもまた寸法が大幅に誇張された状態で背に直に切り取られた図7の構成要素を組み込むパスポートの断面図である。 図10は、図8に示すパスポートの分解組立図であり、図11は、図10に示すパスポートの斜視図である。 表表紙及び裏表紙の部分は、13A及び13Bに示されており、見返しは、それぞれ、14A及び14Bに示されている。 見返し14A及び14Bは、表表紙及び裏表紙13A及び13Bに接着される。 データページ3は、裏表紙部分14Bに並置される。 完成パスポートにおける組み付け後の構成要素の位置は、図7と同じ参照番号で示されている。 タブ12Aの上面は、図示のようなデータページの拡張部であるシート3Aの下側に接着され、タブ11Aの下面は、拡張シートの表に接着される。 査証及び入国/出国スタンプなどが押されるページは、15で示されており、完全なアセンブリは、18で示されているところから従来の方法で縫い付けられる。 15と23の間には、査証のページの紙葉が示されている。 シート3Aと共に、タブ11A及び12Aにより示される結合された材料は、データページのヒンジを形成するために折るのに十分に可撓性である。 データページが文書内に接合され、パスポートが表紙の背と一致するように中心線に沿って縫い付けられると、データページのシート3の一部は、データページ及び一部として使用することができるページシート3(ページ3A)、例えば、注釈及び/又は申告ページになる。 表面積層体11及び12だけは、ページ3Aにわたって10mm分拡張しており、従って、ページの使用性を望ましくないほどに妨げることなくデータページの高い一体性が得られることに注意されたい。

    図10及び図11に示すように、パスポートの背に沿って、表紙13と見返し14の間に亜麻布ストリップ16が設けられている。 パスポートが縫い合わされた時、縫い目は、査証ページ15、履歴データページ、見返し14、及び亜麻布ストリップ16の全てを通るが、表紙13は通らない。 その代わりに、表紙は、その後に見返し14に接着される。 すなわち、縫い目は、パスポートの外側では見えない。

    データページの一部を成すシート3の部分には、特に、保持者に関連する印が施される。 パスポートの正面まで延びる更に別のページを成す部分3Aには、一般的な内容及び/又は申告に関する情報を備えることができる。 表面積層体11及び12は、ページ3Aにわたって10mm分拡張するに過ぎず、従って、ページの使用性を望ましくないほどに妨げることなくデータページの高い一体性が得られることに注意されたい。

    本発明により提供される構成は、非常に高度のセキュリティ及び改ざん抵抗性/改ざんの証拠を提供することが理解されるであろう。 シート2、6、3、11、及び12間の接合は、剥離が改ざん発生の明白な証拠なしに不可能であるように「一方向」過程である。 上述しかつ例示したような積層体6の層内でのチップ7の位置により、チップのセキュアな保持及び保護が得られると同時に、インレーを剥離させるか又は製造後にチップにアクセスしようとすれば、チップを読取不能かつ役立たないものにするためにチップの大きな損傷又は破壊が発生することになる。

    ここで、パスポートの製造及びパーソナル化に関連する更なる詳細を図12及び図13を参照して説明する。

    特に、図12は、中央生産工程を説明するものであり、図13は、地域生産工程を示すものである。

    図12に示すように、中央生産中、パスポートが生成される対象の人物に関連する履歴データ情報がシステム内に走査される。 次に、この情報を使用して、特定の人物に関連する印を組み込んだパーソナル化された履歴データページ(シート3の片側半割部)を印刷する。 履歴データページもセキュリティ機能をレーザ彫刻する。

    次に、一緒に完成したパスポートを形成する他の構成要素と共に、シート3は、丁合いを取られる。 それらは、特に、亜麻布ストリップ16、見返し14、インレー1(シート12を組み込む)、履歴データシート3、薄い積層体11、及び査証ページ15である。 これらの構成要素の全ては、最初に、ツーアップ形式である。 次に、表紙13が接着される前に、これらの構成要素を縫い合わせ、従って、縫い目が保護されると共に、更に別の改ざん抵抗性が得られる。

    一代案においては、縫い合わせ前に、インレー1(シート12を組み込む)、シート3、及び薄いシート11の丁合を取り、パスポートの組み付け前にタブ11A及び12Aの縁部に沿ってインレー(シート12を通じて)及びシート11をシート3に熱密封することにより、パスポート組み付け中に位置合せした状態に維持する。 特に、シート11をタブ11A縁部の全長に沿ってシート3に密封すると共に、タブ12A縁部に沿っていくつかの位置(3又は4)で点溶接を行うことによりシート12をシート3に密封する。 それによってパスポート18の残りの構成要素、すなわち、亜麻布ストリップ16、見返し14、及び査証ページ15は、これらの構成要素のアラインメントを破壊することなく互いに丁合を取ることができる。

    次に、熱及び圧力による積層方法を用いて、インレー1及び薄い積層体11をシート3に接合する。 上述のように、インレー1及びシート11のそれぞれの表面上に施された反応性コーティングは、積層中に反応し、従って、永久的な接合が形成される。 様々なシートが縫い合わされた後にのみ接合が行われるので、シートは、縫い線に沿って貼り合わされない。 更に、縫い線の領域内にはインレーのテーパ付き縁部があるので、シート12が縫い線の領域においてシート3に接着されるのが実質的に防止される。 次に、ツーアップパスポートの完成品を別々の冊子(シングルとして公知)にダイカットする。

    次に、パスポートにパスポート番号をレーザにより穿孔し、最後に、チップ7を履歴データページ上に印刷された情報に対応する履歴データ情報で符号化する。

    地域生産中、上述の処理を用いて無記入冊子を製造する。 地域生産に対しては、無記入履歴データページを使用して無記入(未パーソナル化)パスポートを製造するが、他の点では、上述と同じ段階の大半に従う。 唯一の相違点は、冊子がダイカットされると、地域生産に向けて地域の施設に送り出される点である。 従って、地域生産に向けて供給された冊子は、個人情報が履歴データページ上に印刷されておらず、更に、薄い上部積層体11及びインレー1は、シート3にまだ接合されていない。 これは、積層処理が、情報が履歴データページに印刷された後に限り行われるからである。

    地域生産中、図13に示すように、特定の人物の履歴データ情報は、レーザプリンタにダウンロードして転送シート上に印刷される。 次に、転送ユニットで履歴データ情報を履歴データページに転送する。

    次に、熱及び圧力による積層方法を用いて、インレー1及び薄い積層体11をシート3に接合する。

    次に、チップ7を対応する個人情報で符号化する。
    チップ7上の個人情報の符号化中に、履歴データページ上に印刷された本質的に全ての詳細は、チップ7上に記憶される。 特に、名前、年齢、誕生日、及び他の個人情報は、チップ7上に記憶される。 更に、パスポート保持者の画像を含むJPEGファイルもチップ上に記憶される。 次に、チップ上に記憶されたデータは、次に、例えば、パスポートの持ち主が国境警備隊を通過する時にチップが読み取られる場合にその信憑性を確認することを可能にするために署名される。

    図9は、パスポートのような文書、又は代替的に運転免許証又は身分証明書のような身元確認文書のページ1の形態の本発明による更に別の実施形態を示している。

    ページを目視検査する人が見るページ1の側である表向き面は最上部であり、裏面が最下部である。

    ページ1の表向き(上部)面からは、ページは、損傷しやすい材料、特にこの場合、セキュリティ紙のシート3を覆う透明(顔料なし)合成プラスチック材料のカバー層2を含む多層積層構造を含む。 シート3は、例えば、シート上にレーザ印刷することができる文字描画及び拡大画像5のようなマーク4を担持する。 シート3は、低品質のかなり多孔質かつ繊維が緩い紙であるから、紙の繊維構造内へのトナーのある程度の浸透もある。

    シート3の下には、無線周波数マイクロチップ7及びアンテナループ8を埋め込んで封入している透明(透明、顔料なし)合成プラスチック材料の基板6がある。 アンテナループ8は、独特又は珍しいレイアウト及び外観を有することができる。
    マイクロチップモジュール7は、無線スペクトル領域での作動のためのループアンテナを有して3mmから5mm平方とすることができる。 基板自体は、厚みが約0.35mmから0.45mm、典型的には0.40mmであり、これは、基板内に平坦に静置された時にチップ及びアンテナを埋め込むのに十分なものである。 基板6には、パスポート又は他の身元確認又は検証文書のような文書冊子内にページを綴じ込むことを必要とする場合に基板6の縁部及び重ね合わせたシート3及びカバー層2を超えて延びてヒンジを提供する厚みを低減した縁部タブ9を設けることができる。

    シート3は、有利な態様においては、その表向き面(図面の上部に向けて)に、多くの場合に「履歴データ」と呼ばれる種類の文書保持者に関する関連の詳細が印刷され、かつシート3上に印刷された写真又は生で捕捉された画像から導出されたデジタル画像、名前、誕生日、確認のための連続番号、及び一部の場合には他の内容を含むことになる。 このページに改ざんをしようとする場合には、カバー層2を剥離し、次に、データを消去して変更しようとすることになり、そうすると、損傷しやすい紙が使用されているために、目に見える損傷が紙に発生する(たとえ表紙が適切に積層処理し直されたとしても)。

    基板6内に埋め込まれたマイクロチップ7には、基板の割れ又は切断による除去又は交換のためにのみアクセスすることができ、ここでもまた基板には目に見える損傷が発生する。 マイクロチップ7には、通常、機械支援アイデンティティ確認のための可視データの確認として作用する、可視データシート3上に現れるものと類似の履歴データが符号化されることになる。

    仮に可視シート3を交換することができ、かつマイクロチップ7が変更されていない場合、データの不一致があれば改ざん発生を示すと考えられ、一方、チップがないことはまた、受信端末によるデータ読取の障害により明らかになるであろう。

    しかし、データシート3及びマイクロチップ7の一方又は両方を改ざんしようとすれば、ページ自体及び基板に明確に目に見える損傷が発生し、それによって改ざん未遂を目視検査により容易に検出することができるであろう。

    カバー層2及び基板6に使用されるプラスチック材料は、ポリエステル及びポリ塩化ビニル(PVC)などのような高分子材料とすることができ、図7に示す積層体は、類似に形成することができる。 例えば、基板は、ポリエステル及びポリエチレンの透明複合体である。

    要約すると、好ましい実施形態は、以下の特徴の1つ、一部、いずれか、又は全てを独立に有する認証又は検証文書に関連するものである。
    ・冊子の折り畳みに役立ち、かつ閉じた時に冊子の「大きな開口」を防止するために、好ましくは、パスポートのヒンジ線までテーパ付きであるテーパ状シート(好ましくは積層体)。 テーパ付けはまた、好ましくは、作業して取り除く狭い縁部のみを与えることによって改ざん発生の可能性も低減する。
    ・積層体から突出するようになっていないチップの凹部。 凹部は、積層体のシート内に1つ又はそれよりも多くの穴又は空洞により形成することができ、かつ保護のためにより多くのこのようなシートにより裏当てすることができる。 テーパ部は、積層体の同じいくつかの層の幅を逓減することにより達成することができる。
    ・チップ/アンテナ/担体副構造の両側での積層プラスチック保護。
    ・プラスチック積層体の1つに接着され、かつそれ自体が更に別の比較的薄いプラスチックシートにより保護された履歴データページ。
    ・履歴データページは、パスポート反対側の更に別の未保護ページとして延びている。
    ・更に別の保護のためにプラスチック積層体の他方に接着された更に別の比較的薄いプラスチックシート。
    ・2つの比較的薄いプラスチックシートは、パスポートヒンジ箇所を超えて延び、ヒンジ箇所を保護するために好ましくは履歴データページの各側に接着されるヒンジタブを形成する。
    ・履歴データページは、履歴データページを通じて浸透する積層体の及び比較的薄いプラスチックシートの関連のものの反応性コーティングを通じてインレーに必要に応じて取り付けることができる。 このような取付処理は、履歴データページをパスポートの残りから非接触で除去することはできないことを保証することができる。
    ・同じ認証又は検証データが印刷形態及び電子形態の両方で提供される認証又は検証文書のためのページ。 このようにして、全ての認証情報は、パスポート内の同じ物理的位置に配置され、これは、改ざんに対する付加的なセキュリティ及び抵抗を提供する。

    言うまでもなく、本発明は、単に一例として説明した上述の実施形態の詳細に制限されるように意図していないことは理解されるものとする。

    本発明は、純粋に一例として説明したものであり、詳細の修正を本発明の範囲で行うことができることが理解されるであろう。

    説明及び(適切な場合に)特許請求の範囲及び図面で開示した各特徴は、独立して又はあらゆる適切な組合せで提供することができる。

    本発明の態様によるパスポートのシステムアーキテクチャを示す概略図である。

    パスポートに関する論理データ構造(LDS)アプリケーションの構成を例示する図である。

    制限のないアクセスによるLDSアプリケーションの第1の構成を例示する図である。

    基本的なアクセス制御によるLDSアプリケーションの第2の構成を例示する図である。

    パスポートを作成する段階及びその精査を例示する流れ図である。

    1対の担体シート(各々がマイクロチップ及びアンテナを組み込む)が中に埋め込まれ、かつ2つのパスポートの製造中に細分化することができるツーアップインレーを示す図である。

    本発明の態様によるパスポートのデータページの構成要素の概略断面図である。

    図7と類似のものであるが代替積層体構成を示す図である。

    図7に示すインレーの構成要素の斜視図である。

    本発明の態様によるデータページを組み込んだパスポートの断面図である。

    本発明の別の態様によるデータページの断面図である。

    図8に示すようなパスポートの分解組立図である。

    図10に示すようなパスポートの斜視図である。

    パスポートの製造を例示するブロック図である。

    パスポートの製造における更に別の段階を例示する更に別のブロック図である。

    符号の説明

    3 データページ 3A シート 11A、12A タブ 14A、14B 見返し

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