ノートブックおよびその製造方法

申请号 JP2015209830 申请日 2015-10-26 公开(公告)号 JP6283853B2 公开(公告)日 2018-02-28
申请人 有限会社 みさとみらい21; 发明人 福田 学;
摘要
权利要求

隣接する単位フォームの対がミシン目の折り線を介して二つ折りで連接されて得られたシート対を、多数重ね合せて単位フォーム群(単位ユニット)を構成し、 重ね合された前記単位フォーム群を構成する前記多数のシート対の背(折り線側)には液状接着剤を含浸させたメッシュ布が外側から直接押し当てられて接着され、 更に前記単位フォーム群を表表紙、背表紙および裏表紙が覆うように設けられ、一体化して構成されることを特徴とするノートブック。前記単位ユニットを構成する単位フォーム群の一方の折り側は、二つ折りされた各山側単位フォームの折り線両側近傍に、剥離剤がフォーム幅方向に帯状に塗布されて設けられた請求項1に記載のノートブック。前記ノートブックは、各単位フォームのフォーム面に複数の横罫線を備えたメイン記載欄を少なくとも備え、 前記メイン記載欄の横罫線は、マイクロ文字で印刷された罫線を少なくとも有する請求項1に記載のノートブック。前記メイン記載欄の横罫線は、印刷ポイントが0.3ポイントから0.7ポイントのいずれかであるマイクロ文字と実線もしくは点線とで記載された罫線で構成された請求項3に記載のノートブック。前記メイン記載欄は、全体が横罫線と縦罫線とからメッシュ状に構成された請求項3または4に記載のノートブック。前記ノートブックは、最上位または最下位の横罫線、あるいはこの横罫線の上方に印刷ポイントが0.3ポイントから2ポイントないし4ポイントのうちいずれかのポイントで作成した文字が行始端から行端末に向って、順次大きくなったりあるいは小さくなるように印刷されたり、 または前記マイクロ文字は行途中で最大あるいは最小の印刷ポイントで印刷された請求項1に記載のノートブック。前記背表紙は、製本用クロス紙あるいはクロス布で構成され、前記メッシュ布はメッシュ状の寒冷紗あるいはガーゼ布である請求項1に記載のノートブック。前記ノートブックは、表表紙および裏表紙の背側が前記単位ユニットの一方の折り側に沿って帯状に凹設され、 前記背表紙は製本クロス紙が前記表表紙の凹設部と裏表紙の凹設部とを外側から背側を跨ぐように覆設され、 前記背表紙は表表紙または裏表紙と面一に構成された請求項1または7に記載のノートブック。両面の長手方向にそれぞれ間隔をもって連続して印刷された多数の単位フォームおよび連続する単位フォーム間の間隔内の幅方向に設けたミシン目の折り線を含む連続フォームを用意し、 前記連続フォームをミシン目の折り線を介して単位フォーム毎にジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断してジグザグ折りされた単位ユニットを構成し、 前記ジグザグ折りされた単位ユニットは、一方の折り側を残して他方の折り側を少なくとも裁断することにより隣接する単位フォームがミシン目の折り線を介して二つ折りされて形成されるシート対が多数積層した単位ユニットを構成し、 前記単位ユニットに表表紙と裏表紙とを両側から重ね合せ、重ね合された前記表表紙、裏表紙および残存する一方の折り側を含む単位ユニットの背に液状接着剤を含浸させたメッシュ布を直接押し当て、更に背表紙で覆設して、一体化したノートブックを得ることを特徴とするノートブックの製造方法。前記所要数の連続する単位フォームを含むジグザグ折りされた単位フォーム群の単位ユニットは、その一方の折り側を残して他方の折り側を含む三側方を裁断して、二つ折りされた単位フォーム対の多数を含む単位ユニットを形成する請求項9に記載のノートブックの製造方法。前記重ね合された前記表表紙、単位ユニットおよび裏表紙の背側に背表紙を装着する前または後に、前記単位ユニットの一方の折り側を残して他方の折り側を裁断する請求項9または10に記載のノートブックの製造方法。前記連続フォームは、無端帯状印刷プレートを備えた印刷装置で、連続フォームの一面にマイクロ文字の横罫線を備えた印刷面を、各単位フォーム毎に形成した後、連続フォームをフォーム反転装置により反転させ、 反転後、前記連続フォームの他の面に、無端帯状印刷プレートを備えた別の印刷装置で、マイクロ文字の横罫線を備えた印刷面を各単位フォーム毎に形成する請求項9〜11のいずれかに記載のノートブックの製造方法。前記連続フォームは、ミシン目形成装置によりフォーム幅方向にマイクロミシン目の折り線を各単位フォーム毎に形成する請求項9〜12のいずれかに記載のノートブックの製造方法。前記接着剤を含浸させたメッシュ布の単位ユニットの背への液状接着剤の直接押し当ては、単位ユニットの背への、液状接着剤及びメッシュ布の逐次適用あるいは予め液状接着剤を含浸させたメッシュ布の適用、により達成される請求項9〜13のいずれかに記載のノートブックの製造方法。

说明书全文

本発明は、両面に印刷が施された連続フォームをジグザグ折りして製作され、高品質でセキュリティ性や機能性の高いノートブックおよびその製造方法に関する。

帯状の連続フォーム(連続紙)に無端帯状印刷プレートを用いて連続的に印刷を施し、印刷された長尺の帯状連続フォームを製造する基本的な印刷技術を本発明者は開発した。無端帯状印刷プレートを用いて連続フォームに印刷を施す技術は、年金・保険や税金の納付用紙、カレンダ、契約書、取扱説明書、書籍の冊子、ノートブック等に応用されている。

従来のノートブックは、複数枚、例えば40枚あるいは60枚の枚葉物の中紙を表裏紙および裏表紙で覆い、側端側を固着あるいは固定して冊子状に構成して製造される。ノートブックの中紙は、枚葉物(枚葉紙)の各面に罫線が印刷されて構成される。罫線は実線あるいは破線で構成されるが、ノートブックの中紙は枚葉物(枚葉紙)で形成されている。

また、従来のノートブックの中には、両面印刷された枚葉物を複数枚、例えば10枚ずつ重ね、二つ折りして重合せユニットを構成し、複数組、例えば2組ずつの重合せユニットを重ねて綴じ糸で綴じ合せて一体化し、綴じ合された2組の重合せユニットを、表表紙に背表紙および表表紙からなるカバー用紙で背側から覆って接着し、背表紙部分をクロス紙で巻いて補強して構成されたノートブックが販売されている。

特開2015−66947号公報

特許第5324950号公報

特許第5389769号公報

特許第5225237号公報

既存のノートブックでは、冊子状に構成されて表表紙と裏表紙で覆われる枚葉物の中紙は、枚葉物(枚葉紙)が積層され、枚葉物背側端面が接着剤で固着されて構成される。枚葉物で作られたノートブックでは、中紙の一部が欠落したり、抜け落ちて破損しても、ノートブックが不良品であることを気づかなかったり、ノートブックの中紙の一部にページ欠落部が生じても、その事実を確認することは困難であった。

また、枚葉物(枚葉紙)を重ね合せ、二つ折りした重合せユニットから構成されるノートブックでは、ノートブックを見開いて記憶したり、書き込むときに、ノートブックに折りくせが付いているため、完全な展開状態に見開くことが困難で、ノートブックの使い易さの自由度が低く、使い勝手が良好でない等の問題があった。

さらに、近年は、複写機による印刷技術が発達しており、複写機ではセキュリティ性の高い印刷が求められ、ノートブックでも文字等の再現が難しいノートブックの開発が期待されている。

本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ノートブックを完全な展開状態に見開いて使用することができ、使い勝手が良好で、高品質でセキュリティ性や機能性が高いノートブックおよびその製造方法を提供することを目的とする。

本発明は、上述した課題を解決するために、隣接する単位フォームの対がミシン目の折り線を介して二つ折りで連接されて得られたシート対を、多数重ね合せて単位フォーム群(単位ユニット)を構成し、重ね合された前記単位フォーム群を構成する前記多数のシート対の背(折り線側)には液状接着剤を含浸させたメッシュ布が外側から直接押し当てらて接着され、更に前記単位フォーム群の背側を表表紙、背表紙および裏表紙が覆うように設けられ、一体化して構成されることを特徴とするノートブックことを特徴とするノートブックである。 本発明は、別の観点によれば、上述した課題を解決するために、フォーム両面に印刷された連続フォームをフォーム幅方向に沿うミシン目の折り線を介して単位フォーム毎にジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断して単位ユニットを構成し、前記単位ユニットは、一方の折り側を残して他方の折り側を少なくとも裁断するとともに、前記単位ユニットに表表紙と裏表紙とを両側から重ね合せ、重ね合された前記表表紙、単位ユニットおよび裏表紙の背側を背表紙で覆設し、前記背表紙はその内側に接着剤を含浸あるいは塗布させたメッシュ布を、前記単位ユニットの一方の折り側に押し当て、重ね合された前記表表紙、単位ユニットおよび裏表紙の各背側を覆設し、一体化して構成され、前記単位ユニットの背側が前記メッシュ布に結合される前記接着剤は、前記単位ユニットの背側から重ね合された各単位フォームの折り曲げ部に面接触して結合され、かつ前記接着剤の一部は前記単位フォームの折り曲げ部のミシン目を通して侵入して接合されたことを特徴とするノートブックである。 本発明は、また別の観点によれば、上述した課題を解決するために、連続フォームをフォーム幅方向に沿うミシン目の折り線を介して単位フォーム毎にジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断して単位ユニットを構成し、前記単位フォーム群の単位ユニットは、その一方の折り側を残して他方の折り側を含む三側方を裁断し、前記単位ユニットは、その一方の折り側の外側から接着剤およびメッシュ布を押し当てて接着され、かつ表表紙、背表紙および裏表紙が、前記単位ユニットを包み込むように設けられ、一体化して構成され、前記単位ユニットの一方の折り側が前記メッシュ布に結合される前記接着剤は、前記単位ユニットの一方の折り側から重ね合された各単位フォーム対の折り曲げ部に面接触して結合され、かつ前記接着剤の一部は前記各単位フォーム対の折り曲げ部のミシン目を通して侵入して接合されたことを特徴とするノートブックである。 また、本発明は、更に別の観点によれば、上述した課題を解決するために、隣接する単位フォーム同士がミシン目の折り線を介して二つ折りで連接される枚葉物の単位フォーム対を、多数重ね合せて単位フォーム群を構成し、重ね合された前記単位フォーム群は、前記単位フォーム対の二つ折りの背側に接着剤およびメッシュ布を外側から押し当てて接着し、前記単位フォーム群の背側が前記メッシュ布に結合される前記接着剤は、重ね合された前記単位フォーム群の背側から前記単位フォーム対の二つ折りの折り曲げ部に面接触して結合され、かつ前記接着剤の一部は前記単位フォーム対の二つ折りの折り曲げ部のミシン目から侵入して接合され、前記単位フォーム群は表表紙・背表紙および裏表紙が覆うように設けられ、一体化して構成されたことを特徴とするノートブックである。

さらに、本発明は、上述した課題を解決するために、両面の長手方向にそれぞれ間隔をもって連続して印刷された多数の単位フォームおよび連続する単位フォーム間の間隔内の幅方向に設けたミシン目の折り線を含む連続フォームを用意し、前記連続フォームをミシン目の折り線を介して単位フォーム毎にジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断してジグザグ折りされた単位ユニットを構成し、 前記ジグザグ折りされた単位ユニットは、一方の折り側を残して他方の折り側を少なくとも裁断することにより隣接する単位フォームがミシン目の折り線を介して二つ折りされて形成されるシート対が多数積層した単位ユニットを構成し、前記単位ユニットに表表紙と裏表紙とを両側から重ね合せ、重ね合された前記表表紙、裏表紙および残存する一方の折り側を含む単位ユニットの背に液状接着剤を含浸させたメッシュ布を直接押し当て、これを介して更に背表紙で覆設して、一体化したノートブックを得ることを特徴とするノートブックの製造方法である本発明は、更に別の観点によれば、上述した課題を解決するためにフォーム両面に印刷された連続フォームのフォーム幅方向にミシン目の折り線を刻設し、前記連続フォームをミシン目の折り線に沿ってジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断して単位ユニットを構成し、折り畳まれた単位ユニットに表表紙と裏表紙とを両側から重ね合せ、重ね合された前記表表紙、単位ユニットと裏表紙との各背側から液状接着剤を含浸あるいは塗布させたメッシュ布を押し当て、前記単位ユニットの背側が前記メッシュ布に結合される前記液状接着剤は、前記単位ユニットの背側から、重ね合された各単位フォームの折り曲げ部に面接触して結合し、かつ前記液状接着剤の一部は、前記各単位フォームの折り曲げ部のミシン目を通して侵入し、接合して一体化し、重ね合された前記表表紙、単位ユニットおよび裏表紙の背側を外側から背表紙の製本用クロス紙で包み込むように覆設して装着し、前記背表紙の製本用クロス紙を重ね合された前記表表紙、単位ユニットおよび裏表紙の背側に装着する前後に、前記単位ユニットの一方の折り側を残して他方の折り側を裁断して製造することを特徴とするノートブックの製造方法である。 本発明は、さらに別の観点によれば、上述した課題を解決するために、連続フォームのフォーム幅方向にミシン目の折り線を刻設し、前記連続フォームをミシン目の折り線に沿ってジグザグ状に折り畳み、所要数の連続する単位フォームからなる単位フォーム群毎にフォーム幅方向に切断して単位ユニットを構成し、前記単位ユニット群の単位ユニットは、その一方の折り側の外側から液状接着剤およびメッシュ布を介して接着し、前記単位ユニットの一方の折り側が前記メッシュ布に結合される前記液状接着剤は、前記単位ユニットの一方の折り側から、重ね合された前記各単位フォームの重ね合せ部に面接触して結合し、かつ前記液状接着剤の一部は、前記各単位フォームの折り曲げ部のミシン目を通して侵入し、接合して一体化し、表表紙、背表紙および裏表紙を、前記単位ユニットの一方の折り側外側から装着してなり、前記単位ユニット群の単位ユニットは、その一方の折り側を残して他方の折り側を含む三側方を、前記単位ユニット群の単位ユニットを構成した後、あるいは前記表表紙、背表紙および裏表紙を包み込むように装着した後に、裁断して製造することを特徴とするノートブックの製造方法である。

本発明に係るノートブックは、単位ユニットの背側が接着剤およびメッシュ布を介して背表紙に接着されて一体化される一方、ジグザグ折りされた2枚ずつの各単位フォームは、折り線のミシン目から侵入された接着剤により接着が強化される一方、単位ユニットを構成する各単位フォームは隣接する単位フォームと折り線を介して一体に連接しているので、ノートブックを見開いたとき、完全な展開状態(平状態)に開くことができ、ノートブックに記載した情報を見開いた展開状態で使用でき、使い勝手を高めることができ、複写機でのコピーも容易で、使い勝手が良好となる。

また、ノートブックを構成する単位ユニットの各単位フォームのフォーム面は、メイン記載欄の横罫線がマイクロ文字で印刷された罫線を少なくとも備えるので、複写機を用いて複写すると、マイクロ文字が潰れ、再現は不可能となり、安全性が優れ、高品質でセキュリティ性や機能性の高いノートブックとなる。

ノートブック製造装置の実施の形態を原理的に示す構成図。

前記ノートブック製造装置で製造される連続フォームの途中の印刷状態を示す平面図。

前記ノートブック製造装置の途中に設けられるフォーム反転装置を示す斜視図。

前記ノートブック製造装置で印刷された所要数の単位フォームから構成される単位ユニットの例を示す図。

前記ノートブックを構成する各単位フォームのフォーム面を示す平面図。

ノートブックの製造装置で作製され、ジグザグ状に折り畳まれた単位フォーム群の単位ユニットから表表紙と裏表紙とを重ね合せ、製本されるノートブックの製造手順を示す図。

図5のVII−VII線に沿う部分断面図。

図7のA部の拡大断面図。

ノートブックの目次(CONTENTS)欄を印刷した単位フォーム面を示す図。

ノートブックの単位ユニットを構成する単位フォーム群からメイン記載欄を印刷した単位フォーム面を示す図。

(A)は図10のB部を拡大して示す図、(B)は図10のC部を拡大して示す図。

本発明のノートブックの第2の実施形態を示すもので、カラー印刷されるノートブックの製造装置を示す図。

本発明に係るノートブックを会議ノートに適用した例を示す図。

以下、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して説明する。 [第1の実施形態] 図1は、可撓性で長尺な無端帯状印刷プレートをそれぞれ備えた複数台、少なくとも2台の印刷装置を用いて、長尺な帯状連続フォーム(連続紙、連続ウェブ)の両面に一連の印刷を連続して施し、フォーム両面が印刷された連続フォームをジグザグ状に折り畳んでジグザグ折りの単位フォーム群の単位ユニットが製作されるノートブックの製造装置を原理的に示す構成図である。

ノートブック製造装置10には、給紙ロール11から繰り出される長尺帯状の連続フォーム(連続紙:ロール紙)12に無端帯状印刷プレート13を用いて連続的に印刷を施すロータリプレス印刷機械が使用される

給紙ロール11から繰り出される連続フォーム12には、図2に示すように、両側のマージナルゾーン15にパーフォレーション装置(図示せず)によりパンチング孔16が等ピッチ、例えば1/2インチ間隔で穿設される。パンチング孔16は連続フォーム12の送りを案内するガイド孔として構成され、このパンチング孔16により連続フォーム12の長手方向(天地方向)の送りが正確に案内される。

給紙ロール11から送り出された連続フォーム12はガイドローラ17を経て第1の印刷装置18に送られ、この第1の印刷装置18でフォーム裏面または表面側から印刷が好適に実施される。連続フォーム12は続いて、第2の印刷装置19に送られる。第2の印刷装置19では連続フォーム12に、学校の紋章やサクラのマーク、企業の標章等の透かし印刷が施される。透かし印刷が不要な場合には、第2の印刷装置19は素通りされる。第2の印刷装置19で印刷された連続フォーム12はフォーム反転装置20に送られ、ここでフォーム表裏が反転される。フォーム表裏が反転された連続フォーム12は、続いて第3の印刷装置21および第4の印刷装置22に順次送られる。各印刷装置18,19,21,22はそれぞれ同じ構成および作用を有し、無端帯状印刷プレート13(13a,13b,13c,13d)が用いられて所要の印刷が施される。

各印刷装置18,19,21,22の無端帯状印刷プレート13は、特許第5225237号公報(特許文献4)および特許第5389769号公報(特許文献3)に記載の可撓性を有する長尺の樹脂凸版印刷板を用いて製作される。製作された樹脂凸版印刷板を複数枚長手方向に順次接続していき、最後に長手方向両端を接続して、無端状に形成され、無端帯状印刷プレート13が作製される。樹脂凸版印刷板を順次接続して無端帯状印刷プレート13の各印刷装置18〜22への取付は、各印刷装置18,19,21,22の据付現場で行なわれ、各印刷装置18,19,21,22にそれぞれ巻き付けられる。

ところで、無端帯状印刷プレート13は、可撓性フィルム状の樹脂印刷凸板で構成され、各無端帯状印刷プレート13(13a,13b,13c,13d)は、版胴あるいは本体胴を形成するプレートシリンダ23とガイドシリンダ(ガイドローラ)24との間に掛け渡され、同期化して運転される。各無端帯状印刷プレート13(13a,13b,13c,13d)は一廻りの長手方向(天地方向)長さが、数m〜数10m、例えば7m〜50mの間で適宜選択される。各無端帯状印刷プレート13a,13b,13c,13d(13)は、それぞれ等しい長手方向長さを有し、同期化して運転される。

第1の印刷装置18のプレートシリンダ23に掛け渡される無端帯状印刷プレート13aには、例えば対をなすインクローラ25が外接しており、インクローラ25に所要の色、例えば黒や青、グリーンの印刷インクが供給される。供給された印刷インクは、無端帯状印刷プレート13aのプレート面に塗布される。印刷プレート13aのプレート面に塗布された印刷インクは、給紙ロール11から供給される連続フォーム12に転写され、印刷される。連続フォーム12は、受胴を形成するプレートシリンダ26により押圧され、この押圧により、連続フォーム12に無端帯状印刷プレート13aの像が印刷される。

第1の印刷装置18では、連続フォーム12の表面または裏面に図2に示すように、単位フォーム12a,12bのページ面(フォーム面)が印刷されて形成される。各単位フォーム12a,12bのページ面には、必要事項あるいは必要な情報記載欄が形成される。

このノートブック製造装置10で製造されるノートブックを、学生や技術者、研究者が研究や実験、記録ノートとしての利用に適する。ノートブックを研究開発ノートあるいは技術開発ノートとして利用する場合には、研究や技術開発の進捗状況、検討課題、種々の対応内容、メモ内容等を記載するメイン記載欄27が形成される他、年月日の日付記載欄28、タイトル記載欄29、ページ付欄30等が形成される。また、日付記載欄28には、例えば記入者(担当者)の氏名記載欄28aや確認者(上長や指導教官等)の氏名記載欄28bがサイン欄として構成される。

メイン記載欄27は、横罫線31と縦罫線32とで所要、例えば桝目状のノート記載欄が構成される。横罫線31間の各行に行付けが施されてもよい。連続フォーム12の単位フォーム12a,12bのページ面の、例えば上隅部にページ付欄30が施される。メイン記載欄27の横罫線31は、実線と0.3P(ポイント)〜0.7P(ポイント)の微細なマイクロ文字で印刷された罫線である。ここでは、横罫線31は、例えば実線あるいはドット状の点線や破線とマイクロ文字との罫線が各行毎に交互に形成される。

また、メイン記載欄27の最上位の横罫線31あるいはこの横罫線31の上方に印刷ポイントが0.3Pから2Pないし4Pのいずれかのポイント(P)の文字が、連続フォーム12を構成する各単位フォーム12a,12bの行始端から行末端に向って漸次大きくなったり、また、小さくなるように印刷されたり、または行途中が最大あるいは最小の印刷ポイントで印刷されて構成される。

ここで、マイクロ文字とは、肉眼では少なくとも意味があるデータを表示するとは認識し難い、1ポイント(P=0.3515mm)以下の文字、数字、記号を意味するものである。マイクロ文字は、電子写真複写装置の通常の複写機を用いて複写すると、潰れて再現が不可能であるので、マイクロ文字列は、好ましくはノートブックのノート面(フォーム面)に横罫線として取り込まれ、認識される。

各単位フォーム12a,12bのメイン記載欄27の横罫線31には、マイクロ文字の罫線が使用される。横罫線31のマイクロ文字は、0.3P〜0.7Pのうち、任意の印刷ポイント、例えば0.5Pの微細なマイクロ文字で印刷された罫線である。横罫線の具体例は後述する。

第1の印刷装置18で連続フォーム12の一面(フォーム面)に単位フォーム12a,12bのページ面(フォーム面)印刷が連続して施された後、連続フォーム12は第2の印刷装置19に案内される。第2の印刷装置19では、インクローラ25bと無端帯状印刷プレート13bを用いて、例えば透かしインクにより連続フォーム12の単位フォーム12a,12b(ページ面:フォーム面)上に、例えばさくらの花形状の透かし模様(図示省略)が印刷される。透かし模様は高級印刷感を付与するために、花びら形状以外に他の模様や学校の紋様、会社等のマーク、名称を施すようにしてもよい。

第1の印刷装置18で連続フォーム12に単位フォーム12a,12bのページ面が印刷され、第2の印刷装置19でページ面(フォーム面)に透かし模様が印刷された後、あるいは透かし模様が不要な場合、第2の印刷装置19を素通りした後、連続フォーム12はフォーム反転装置20に送られ、連続フォーム12の表裏が反転される。

フォーム反転装置20は、図3に示すように構成され、搬送されてくる連続フォーム12を、走行方向に対し45度傾斜した下方のガイドバー35に案内されて側外方に走行が案内された後、回転自在のガイドローラ36にて反転される。ガイドローラ36では、連続フォーム12が下方から上方に案内されて折り返され、反転される。折り返されて反転された連続フォーム12は、上方のガイドバー37に導かれ、この上方のガイドバー37にて走行方向が直交するように代えられる。上方のガイドバー37は、平面視で下方のガイドバー35に対し、直交するようにX字状に交差しており、上方のガイドバー37で向きが直に代えられた連続フォーム12はフォーム表裏が反転されて第3の印刷装置21に案内される。

第3の印刷装置21では、第1および第2の印刷装置18,19と同様、無端帯状印刷プレート13cとインクローラ25cを用いて、連続フォーム12の表面(または裏面)側に連続的に印刷が施される。第3の印刷装置21では、第1の印刷装置18と同様の印刷が連続フォーム12の表面(または裏面)側に施される。連続フォーム12は、第1の印刷装置18および第3の印刷装置21によりフォーム表裏両面に一連の印刷を連続して施すことができる。

第3の印刷装置21によりフォーム表裏両面に一連の印刷が施された後に、第4の印刷装置22に送られる。この第4の印刷装置22では、裏面または表面の単位フォーム12の後述する(ページ面(フォーム面)を分ける)フォーム幅方向の折り線(ミシン目)の両側近傍に(剥離用の液状ワックスあるいは不燃性の剥離用オイル等の)液状剥離剤38が帯状に塗布される。連続フォーム12の裏面または表面側各単位フォーム12aと12bとを仕切る折り線の両側近傍に、フォーム幅方向に延びる液状剥離剤38は、例えば単位フォーム12a,12bの紙厚の数倍〜10倍程度の間隔、例えば0.6mm〜2mm程度の微小間隔を置いて帯状に塗布される。後述するように、所要数連続する単位フォームをジグザグ折りして単位フォーム群46の単位ユニット50を構成したとき、単位ユニット50の一方の折り側、すなわち、各単位フォーム群46の背側に液状剥離剤38(図2参照)の一部が露出するように塗布される。

連続フォーム12は、その表裏両面の印刷が施された後に、図1に示すように、検査装置40に必要に応じて導かれて、印刷の位置ずれや印刷ムラ等が検査される。検査された連続フォーム12は、続いて、所要数の単位フォーム毎にフォーム幅方向に切断機41に切断され、ジグザグ折り装置44に案内される。あるいは、切断機41はジグザグ折り装置44の後方に設け、ジグザグ折り装置44で処理された後、連続フォーム12を所要数の単位フォームで構成される単位フォーム群毎にフォーム幅方向に裁(切)断して、単位フォーム群の単位ユニット50を構成してもよい。

ジグザグ折り装置44は、例えば、特許第5324950号公報(特許文献2)に記載された筋折り付ジグザグ折り装置44が用いられる。このジグザグ折り装置44は、連続フォーム12のフォーム幅方向に沿って単位フォーム12a,12b毎に交互に山状凸部と谷状凹部のフォーム筋折り付け(折目)が行なわれる。ジグザグ折り装置44は筋折り付けプレス等のプレス折り装置を備えている。この筋折り付けプレスにより連続フォーム12は単位フォーム12a,12b毎にジグザグ折りを容易にする山状態部と谷状態部を交互に形成される。

その際、ジグザグ折り装置44は、フォーム筋折り付け(折目付け)を行なう山状凸部にオス刃を付け、山状凸部のオス刃が谷状凹部のメス刃と噛合する筋折りプレスにより、連続フォーム12は、単位フォーム毎にフォーム幅方向にミシン目の折り線が形成される。山状凸部のオス刃はフォーム幅方向に微小間隙、例えば2mm間隔(ピッチ)の歯付けを行なうことで、連続フォーム12は単位フォーム毎にマイクロミシン目の折り線が形成される。

連続フォーム12は、単位フォーム毎にマイクロミシン目の折り線に沿ってジグザグ折り装置44でジグザグ折りされる。ジグザグ状に折り畳まれた連続フォーム12は、スタッカ45上に送り出されて漸次堆積される。スタッカ45上に堆積される連続フォーム12は、切断機41により所要数の単位フォーム毎に連続フォーム12のフォーム幅方向に切断され、所要数の単位フォーム群46からなる単位ユニット50が順次堆積される。この単位ユニット50は、複数の所要数、例えば40枚や60枚の単位フォーム群46で構成される。

所要数の単位フォーム群46からなる単位ユニット50は、例えば図4に示すように構成される。単位ユニット50は、連続フォーム12を構成する隣り合う単位フォーム12aと単位フォーム12bとが内(谷)折りで折り畳まれて所要数の単位フォーム群46で構成される。このうち、単位フォーム12aと単位フォーム12bとは内(谷)折りで連接(連続)され、続いて連続する単位フォーム12bと単位フォーム12aとは外(山)折りで連接(連続)され、ジグザグ状に折り畳まれる。内折りで連接される単位フォーム12aと単位フォーム12bとのメイン記載欄27,27同士の間隔は、外折りで連接されるメイン記載欄27,27同士の間隔より小さい。外折りで連接されるメイン記載欄27,27の間隔が大きいのは、後述するノートブック55の作製時に外(山)折りされる折れ線部分が裁(切)断され、切り落とされるためである。

一方、スタッカ45上にジグザグ状に折り畳まれた連続フォーム12は、ジグザグ状に折り畳まれた所要数の単位フォーム12a,12bにより単位フォーム群46の単位ユニット50が構成される。単位フォーム群46毎にフォーム幅方向に切断機41で切断して切り離せば、単位ユニット50が構成され、この単位ユニット50からなるノートブック55が製本プレス装置(図示省略)により後述するように製作される。

[ノートブック] 単位フォーム群46の単位ユニット50から作製されるノートブック55は、一例として図5に示すように構成される。このノートブック55は、例えばフォームの表裏両面に印刷された所要数の単位フォームからなる単位フォーム群46の単位ユニット50を中味の紙葉として作製したものである。

ノートブック55は、実際には図6および図7に示すように、単位フォーム群46で構成される単位ユニット50の両側に表表紙57と裏表紙58とを重ね合せ、重ね合された表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体に接着剤56を塗布し、含浸させたメッシュ布59を押し当てて接着し、このメッシュ布59を中にして背表紙60は外側から巻き込む(包み込む)ように覆設して、一体化され、ノートブック55が製作(製造)される。実際には、ノートブック55の製作は、公知の製本プレス装置により行なわれる。

メッシュ布59を介して背表紙60を、重ね合された表表紙57、単位ユニット50および裏表紙58の各背側全体に押し当てて接着させる。背表紙60はメッシュ布59を中にして表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側を外側から巻き付ける(包み込む)ように覆設して接着され、一体化される。

図6および図7に示すように、背表紙60に接着剤56を塗布し、含浸させたメッシュ布59を介して重ね合せ状態の表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体を覆うように外側から巻き付けて接着させ、一体化させた後、単位ユニット50の一側方の背側(一側端)を残して、三側方(マージナルゾーン15および他側方の先端辺)を切断装置(図示省略)で切断することにより、ノートブック55が作製(製造)される。

その際、単位ユニット50を構成する各単位フォーム群46の一側方の背側に塗布された接着剤56は、図8に示すように、二つ折りされた単位フォーム12a,12bの折り線近くの両側に塗布された剥離剤38ではじかれる。外(山)折りされた単位フォーム12a,12bに塗布された剥離剤38ではじかれる。剥離剤38を塗布した部分は接着剤56による接着は生じない。

ノートブック55は、重ね合された表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体を裏表紙58が巻き付けられて覆設されたものである。裏表紙58は表表紙57の背側側辺部から単位ユニット50を経て裏表紙58の背側側辺部に巻き込む(包み込む)ように覆設されるが、表表紙57と背表紙60の合せ目や、背表紙60と裏表紙58の合せ目に段差ができないように面一に構成される。このため、表表紙57や裏表紙58は背側側辺部が帯状にプレス等で凹設される。ノートブック55を積み上げたとき、段差分の積層による傾きが防止される。

ノートブック55の背表紙60は、表表紙57の背側側辺部から単位ユニット50を経て裏表紙58の背側側辺部を外側から包み込む(巻き付ける)ように接着させて、ノートブック55の背側に背表紙60による段差が形成されてもよい。

また、第1の実施形態ではノートブック55は、表表紙57と裏表紙58と背表紙60との3部片で構成された例を示したが、表表紙は背表紙および裏表紙と一体に構成されるものでもよい。また、表表紙57、背表紙60および裏表紙58は、皮革や樹脂材料製のカバー用紙で構成してもよい。その場合、ノートブック55の見開きを容易にするため、表表紙と背表紙の間や背表紙と裏表紙との間に折曲自在の折れ線を付け、見開き状態と折り畳んだ閉じ状態をスムーズに行なうことができるようにしてもよい。さらに、補強のために、背表紙部分に製本用クロス紙あるいはクロス布の背表紙60を外側から貼着してもよい。

ところで、切断装置による単位ユニット50の三側方(側辺)の切断は、所要数の単位フォーム群46で単位ユニット50を構成する際に、予め切断しておいてもよい。この場合には、三側方が切断された単位ユニット50の両側に表表紙57と裏表紙58とが位置合せされて重ね合される。位置合せして重ね合された表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体に、接着剤を塗布し、含浸させたメッシュ布59を押し当てて接合させ、このメッシュ布59を介して背表紙60を外側から巻き付けるように覆設してノートブック55を作製してもよい。

メッシュ布59は、メッシュ状に編まれた寒冷紗やガーゼ布で構成され、液状の接着剤の保持がスムーズな素材で構成される。背表紙60は製本用クロス紙あるいはクロス布で構成される。

また、接着剤が含浸あるいは塗布されたメッシュ布59を、重ね合せ状態の表表紙57、単位ユニット50および裏表紙58の各背側全体に押し当てると、液状の接着剤は表表紙57、単位ユニット50および裏表紙58の各背側に押し付けられ、接着機能が促進される。その際、接着剤が単位ユニット50の一側方(側辺)の背側に押し付けられると、液状の接着剤は(単位ユニット50を構成する)単位フォーム群46の各単位フォーム12Aおよび12Bの折り曲げ部(マイクロミシン目62の折り線)に、図7および図8に示すように面接触する一方、折り曲げ部近傍に塗布されている剥離剤38ではじかれ、剥離剤38の塗布部は、山折りされた単位フォーム12a,12b同士が接着されることはなく、さらに、接着剤の一部は単位フォーム12Aと12Bの折り曲げ部に形成されたマイクロミシン目62を通って単位フォーム群46内に侵入し、接着強度が高められる。なお、表表紙57や裏表紙58は、単位ユニット50を構成する単位フォーム群46の各単位フォームの肉厚の数倍、例えば2倍から5倍の肉厚を有する。

ところで、図5に示されたノートブック55は、表表紙57にタイトル(テーマ)欄71や必要な事項記載欄が構成される。例えば、ノートブック55を学生用の研究・開発・実験ノートとして利用する場合には、必要事項記載欄は、例えばノート番号、学生番号、氏名、所属学部名、使用期間などである。

また、表表紙57の裏面には、Notice informationとして、次の(1),(2)および(3)の事項が記載される。

(1)製品利用上あるいは記載上の推薦事項 例えば、研究者や教育者、技術者、そして学生が研究開発、実験活動の内容やアイデア等を時系列に整理して記録することの重要性や、特に研究や実験を学ぶ学生や技術者に研究ノートの書き方や管理手法を学ぶ上で適していることの説明が行なわれる。

(2)製品の特徴 この研究ノートは、マイクロ文字で印刷され、セキュリティ効果を高めたノートであること。 ノートのメイン記載欄は、横罫線と実線(破線)とマイクロ文字で印刷された罫線で形成されており、全体が桝目状になっていて、数式やグラフ、図表、設計図などを記載するのに使い易い形成であること。 付録に元素の周期表や基礎物理定数、国際単位(SI単位)系、単位の換算、電気用図記号、ギリシャ文字とその読み方等が付けられ、研究内容を記述する際に活用を助長する事項が付録として一体に設けられていること。

(3)推奨する記載事項 1.筆記用具は、耐光性・耐水性のある黒や青インクのボールペンまたはペンを使用のこと。 2.ノートへの記録は、研究・実験等の作業を行なった当日に記入すること。 3.誤記の修正は修正液ではなく、その記述が判るように二本線で修正し、訂正日と本人の署名をすること。 : n.記述内容の末尾に確認者の署名と日付を記入して貰うこと。

さらに、ノートブック55を構成する単位ユニット50の最初の単位フォームには、好ましい記入(記載)例のサンプルが必要に応じて印刷される。このサンプルの記入例は、別紙の枚葉紙に印刷し、ノートブック55の表表紙57の表面側に差し込むようにしてもよい。

加えて、ノートブック55を構成する単位ユニット50には、最初の単位フォームあるいは記入例のサンプルを記載した単位フォームの裏面側に、図9に示すように、目次(CONTENTS)欄51が印刷されて構成される。

ノートブック55の目次欄51には、日付欄52、タイトル欄53およびページ欄54が構成され、ノートブック55の利用者が研究・実験等の作業毎、あるいはプロジロェクト毎にタイトルを記入するように構成される。目次欄51は、研究や実験等のタイトルが多い場合には、複数枚、例えば2枚、3枚の単位フォーム12a(12b)に目次欄51が構成される。

ノートブック55を構成する単位ユニット50の各単位フォーム群46は、1枚あるいは複数枚の単位フォームに目次欄51を形成した後、図10に示すように、メイン記載欄27を印刷した単位フォーム12a,12bが続くように構成される。

所要数の単位フォーム群46がジグザグ状に重ね合されて、単位ユニット50が構成される。この単位ユニット50からノートブック55を製作(製造)した場合、単位ユニット50から構成されるノートブック55は、単位フォーム群46の単位フォーム12aと単位フォーム12bとが内(谷)折りされた折り畳み状態で形成され、図7および図8に示すように、二つ折り紙葉を多数枚積み重ねた単位フォーム群46で構成される。したがって、ノートブック55を構成する単位ユニット50の単位フォーム群46は、各単位フォーム12aまたは12b毎に独立しておらず、隣接する単位フォーム12bおよび12a同士がマイクロミシン目62の折り線を介して連接している。しかも、単位フォーム群46に表表紙57と裏表紙58とを両側から重ね合せ、重ね合された表表紙57と(所要枚数の単位フォーム群46が構成された)単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体に、液状の接着剤を塗布し、含浸させたメッシュ布59を押し当て接合し一体化した上で、背表紙60を、メッシュ布59の外側に一体化された表表紙57、単位ユニット50および裏表紙58の背側から巻き付けるように覆設することで、ノートブック55が製造される。

このノートブック55の製造において、重ね合された表表紙57と単位ユニット50と裏表紙58との各背側全体に、接着剤を塗布し、含浸させたメッシュ布59を押し当てて接着させることで一体化される。メッシュ布59を押し当てるだけでは、接着剤の塗布量が不足し、充分でない場合には、押し当てられたメッシュ布59の背側から接着剤を追加して塗布させることで、表表紙57、単位ユニット50および裏表紙58の各背側とメッシュ布59との接着強度を向上させることができる。

製造されるノートブック55は、単位ユニット50を構成する所要数の単位フォーム群46が、隣接する単位フォーム12aと単位フォーム12bとが二つ折りで連接される枚葉物を多数重ね合せ、積み重ねて構成される。二つ折りされた各単位フォーム12aと12b同士は多数が重ね合され、重ね合された単位フォーム群46の背側にメッシュ布59が押し当てられる。重ね合された単位フォーム群46の背側は剥離剤38を塗布した帯状部分を除いて、接着剤を介してメッシュ布59と面接触している。しかも、二つ折りされた各単位フォームが積層された単位フォーム群46は、枚葉物の紙葉の二つ折りで形成される単位フォーム12aと単位フォーム12bとが、マイクロミシン目62の折り線(背側折り曲げ部のミシン目の折り線)を介して連接されているので、各単位フォーム12aと12bとは独立していない。その上、二つ折りの単位フォーム12aと単位フォーム12bとは、マイクロミシン目62を通して背側から接着剤が侵入しているので、互いに連接された単位フォーム12aと単位フォーム12bとの接合(接着)強度が、より一層高められる。

その上、ノートブック55は、ノートを見開いたとき、単位ユニット50を構成する単位フォーム群46は、二つ折りされた単位フォーム12aと単位フォーム12bの各背側が、剥離剤38を塗布した帯状部分を除いてメッシュ布59と面接触して接合されており、その上、単位フォーム群46を構成する二つ折りの単位フォーム対の単位フォーム12aと単位フォーム12bとは接着剤が侵入する背側折り曲げ部のマイクロミシン目62を介して折り線で一体に連接されている。単位ユニット50を構成する単位フォーム群46の各単位フォーム12a,12bは、マイクロミシン目62の折れ線で背側が一体に連接された状態で、ノートブック55の各単位フォームは所望する見開き状態に展開させることができる。したがって、ノートブック55の各単位フォーム12a,12bへの文字や図表、グラフの書込みを行ない易く、使い勝手を向上させることができる。

ノートブック55は、見開きを希望する所要のページを、完全な見開き状態に展開させることができ、ノートブック55の見開きに、折りくせのない完全な展開状態で、各見開きページに記帳(記入)したり、記載し、記録させることができる。このため、ノートブック55への記帳や図表やグラフの記録を容易に行なうことができる。また、ノートブック55は開きたいページを完全な見開き状態で開くことができる。したがって、複写する際にも複写機による複写が容易となる。

ノートブック55を構成する単位ユニット50は、枚葉物の紙葉を二つ折りした単位フォーム12a,12bを順次積み重ねた単位フォーム群46で構成される。各単位フォーム12a(12b)は、多数の横罫線31と同じく多数の縦罫線32とをクロスさせた罫線で桝目状のメイン記載欄27が構成される。メイン記載欄27の横罫線31および縦罫線32は、例えば5mm間隔で、青インクあるいは緑インクを用いて桝目状に印刷されている。さらに、横罫線31は、例えば1行おきの交互にマイクロ文字の罫線で形成される。マイクロ文字は0.3P(ポイント)〜0.7P(ポイント)のうちから、任意、例えば0.5Pの文字、記号、数字で構成される。マイクロ文字の横罫線31は、少なくとも肉眼では意味があるデータを表示するものであるとは認識し難いものがある。マイクロ文字は、複写機でコピーすると、文字や記号、数字として認識することができず、マイクロ文字で印刷した印刷物(横罫線)は、意味のあるデータとして認識できない。このため、セキュリティ性や機能性の高いノートブック55を提供することができる。

また、ノートブック55を構成する単位ユニット50の単位フォーム群46のうち、例えば最上あるいは最下方の横罫線は、例えば0.3Pから2Pないし4Pのいずれかのポイント(P)の文字が、図11(B)に示すように、行始端から行中央に向って漸次小さくなり、行中央から行後端に向って漸次大きくするように構成される。マイクロ文字は行中央側が最大となるように構成してもよく、種々のバリエーションが考えられる。セキュリティ性をより一層向上させることができる。

さらに、このノートブック55は、単位ユニット50に、元素の周期表や、主な物理量と単位、物理定数表(基礎物理定数表)、電気用図記号、ギリシャ文字とその読み方が付録として巻末に付設される。必要に応じて、単位の換算(長さの換算、面積の換算、体積の換算、質量の換算、重量・力の換算、エネルギの換算、仕事率の換算、圧力の換算)、基本的な数学公式一覧(代数、三角関数・双曲線関数、対関数、微分・積分、幾何公式)等を付設してもよい。

主な物理量と単位には、国際単位系(SI)のSI基本単位、SI組立単位、SI補助単位、SI接頭語、国際単位系(SI)と併用される単位等がある。

これらの巻末に付設される付録物は、付録物を別冊で付設しても、あるいは、ノートブック55の単位ユニット50を構成する単位フォーム群46の一部を、印刷装置18,21により印刷し、ノートブック55の単位ユニット50内に一体に組み入れた付録物としてもよい。

[第2の実施形態] ノートブック55の第1の実施形態では、単位ユニット50を構成する所要数の単位フォーム群46の各単位フォームを緑インクや青インクを用いて印刷した例を示したが、単位ユニット50を構成する所要数の単位フォーム群46をカラー印刷で製作してもよい。ノートブック製造装置でフルカラー印刷する場合には、図12に示すように、連続フォーム12の片面を赤、青、緑および黒のインクを用いた少なくとも4台の印刷装置18A,18B,18C,18Dを用いて印刷し、連続フォーム12の片面印刷後にフォーム反転装置20で反転し、残りの片面を複数台、例えば4台の印刷装置18E,18F,18G,18Hで印刷して、フォームの表裏両面にフルカラー印刷した連続フォーム12から所要数の単位フォームをジグザグ状に堆積させて単位フォーム群46Aの単位ユニット50Aを構成する。この単位フォーム群46Aの単位ユニット50Aから、第1の実施形態と同様にしてフルカラー印刷のノートブック等、冊子状の書籍が製作される。したがって、フルカラーの印刷の書籍を必要とする場合には、複数台、例えば4台ずつ計8台(あるいは9台)の印刷装置18A〜18Hが必要となる。

また、2色印刷のノートブックを作製する場合には、連続フォーム12の片面に少なくとも2台ずつ計4台の印刷装置が必要となる。3色印刷のノートブックを作製する場合には、連続フォーム12の片面に少なくとも3台ずつ計6台の印刷装置が必要となる。

[他の実施形態] 本発明の実施形態では、研究や実験、記録ノートに適したノートブック55を作製した例を説明したが、このノートブックは、研究・実験・記録ノートに限定されない。

このノートブックは、会議ノートやアイデアノートに適用することができる。この会議ノートは、第1の実施形態に示されたノートブック55の作製と同様にして製造される。ただ、会議ノートでは、メイン記載欄27Aは必要であるが、第1の実施形態で記載したようにメイン記載欄27に横罫線31と縦罫線32とをクロスさせて桝目状に作製されることを必要としない。

会議ノートでは、メイン記載欄27Aは、横罫線31Aを実線あるいは点線で形成するだけで充分である。横罫線31Aは所要の行に0.3P〜0.7Pのマイクロ文字で実線あるいは点線の罫線が作製される。

メイン記載欄27Aの残りのスペース65は、会議の開催や議事録の作成に必要なスペースとなる。このスペース65には、会議の開催年月日(曜日)66、開催時間67、開催場所68、会議出席者69の氏名欄、議事録作成者70の氏名欄が形成されている。

会議ノートには、必要に応じて、会議の議題や検討事項を記録したタイトル欄71を設けてもよく、さらに、所属する長の議事録確認欄72を設け、この確認欄72に所属作成の長あるいは準ずる者のサイン欄が形成されている。

会議ノートは、第1の実施形態の研究・実験・記録ノートのノートブック55と同様、表表紙と(所要枚数の単位フォーム群で構成された)単位ユニットと裏表紙との重ね合せた背側から接着剤を塗布あるいは含浸させたメッシュ布を押し当て、このメッシュ布を介して背表紙を背側から包み込むように覆設して構成される。会議用ノートのノートブックは表表紙に所属組織や機関に必要な事項が印刷される。

本発明の実施形態では、ノートブックを研究・実験・記録ノートとして適用したり、会議ノートやアイデアノートとして利用する例を説明したが、このノートブックは、危険管理ノートやSOSノート、情報管理ノートとして活用することもできる。

危険管理ノートの例としては、個人の身辺整理や自己管理に必要な種々の資産、負債、病気、介護等の日常の暮らしに必要な個人の整理情報等を記入する、必要な情報記載欄を各単位フォームのノート欄に構成したもので、例えば著者:須斎美智子氏、特定非営利活動法人ライフ・アンド・エンディングセンターの発表に係る“もしもノート”が参照される。

また、情報管理ノートの例としては、気になる情報を収集する情報整理欄、情報加工欄、情報点検欄、情報活用欄等が各単位フォームのノート欄に構成されたもので、北真也氏の著作に係る“EVER NOTE”が参照される。

さらに、本発明の実施形態では、ノートブック製造装置を用いて連続フォームから単位フォーム群の単位ユニットを1つずつ連続的に製作する例を説明したが、フォーム幅の広い連続フォームを用いて、単位フォーム群の単位ユニットを並列的に複数、例えば2個ずつ製作するノートブック製造装置で製造するようにしてもよい。

なお、本発明の第1実施形態では、第2の印刷装置19で透かし模様を印刷し、第4の印刷装置22で剥離剤を帯状に印刷した例を示したが、第2の印刷装置19と第4の印刷装置22を逆に設けてもよい。この場合には、第2の印刷装置19で剥離剤を帯状に印刷する。連続フォーム12に剥離剤を帯状に印刷した場合には、単位フォーム12aと12bとが外(山)折りで連続し、単位フォーム12bと12aとは内(谷)折りで連続される。

以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

10…ノートブック製造装置、11…給紙ロール、12…連続フォーム、12a,12b…単位フォーム、13…無端帯状印刷プレート、15…マージナルゾーン、16…パンチング孔、18…第1の印刷装置、18A〜18N…印刷装置、19…第2の印刷装置、20…フォーム反転装置、21…第3の印刷装置、22…第4の印刷装置、23…プレートシリンダ(版胴)、24…ガイドシリンダ(ガイドローラ)、25…インクローラ、26…プレートシリンダ(受胴)、27,27A…メイン記載欄、28…日付記載欄、28a,28b…氏名記載欄(サイン欄)、29…タイトル記載欄、30…ページ付欄、31,31A…横罫線、32…縦罫線、35…下方のガイドバー、36…ガイドローラ、37…上方のガイドバー、38…液状剥離剤、40…検査装置、41…切断機、44…ジグザグ折り装置、45…スタッカ、46…単位フォーム群、50,50A…単位ユニット、51…目次(CONTENTS)欄、52…日付欄、53…タイトル欄、54…ページ欄、55…ノートブック、56…接着剤、57…表表紙、58…裏表紙、59…メッシュ布(寒冷紗)、60,60A…背表紙、62…ミシン目(マイクロミシン目)、65…スペース、66…年月日、67…開催時間、68…開催場所、69…会議出席者の氏名欄、70…議事録作成者、71…タイトル(テーマ)欄、72…議事録確認欄。

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