フォトブック作成方法、フォトブック作成装置、プログラム、記憶媒体

申请号 JP2013086106 申请日 2013-04-16 公开(公告)号 JP2014208415A 公开(公告)日 2014-11-06
申请人 キヤノン株式会社; Canon Inc; 发明人 NAKADA TAKESHI; SAOTOME HITOSHI;
摘要 【課題】新たな閲覧スタイルのフォトブックを提供することを目的とする。【解決手段】画像データからフォトブックを作成するフォトブック作成方法であって、中央部から両側に見開きできるミシン目が形成される用紙の表面に、画像を左右に入れ替えずに配置し、前記用紙の裏面に、1つの画像を分割して左右を入れ替えて前記分割部の左右に配置する配置ステップを有する。【選択図】図1
权利要求
  • 画像データからフォトブックを作成するフォトブック作成方法であって、
    中央部から両側に見開きできる分割部が形成される用紙の表面に、画像を左右に入れ替えずに配置し、前記用紙の裏面に、1つの画像を分割して左右を入れ替えて前記分割部の左右に配置する配置ステップと、
    を有することを特徴とするフォトブック作成方法。
  • 用紙の左右の両端を綴じる綴じステップをさらに有し、
    前記配置ステップにおいて、画像データを3分割し、前記3分割した画像のうちの中央の画像データをあるページの表面に配置し、前記3分割した画像データのうちの両端の2つの画像データを前記あるページの前のページの裏面に左右を入れ替えて配置し、
    前記綴じステップにおいて、前記配置ステップにおいて画像データが配置された用紙の両端を綴じることを特徴とする請求項1に記載のフォトブック作成方法。
  • 前記配置ステップにおいて、前記用紙の前記分割部の位置に応じて前記画像データを3分割する位置を変えることを特徴とする請求項1または2に記載のフォトブック作成方法。
  • 前記画像データに含まれるオートフォーカス情報に基づいて、前記画像データの合焦している被写体の位置情報を取得し、
    前記配置ステップにおいて、前記被写体の配置の位置を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフォトブック作成方法。
  • 前記配置ステップにおいて、前記合焦している被写体が前記分割部にかからないように、前記合焦している被写体の位置を変更することを特徴とする請求項4に記載のフォトブック作成方法。
  • 画像データからフォトブックを作成するフォトブック作成装置であって、
    中央部から両側に見開きできる分割部が形成される用紙の表面に、画像を左右に入れ替えずに配置し、前記用紙の裏面に、1つの画像を分割して左右を入れ替えて前記分割部の左右に配置する配置手段 を有することを特徴とするフォトブック作成装置。
  • 用紙の左右の両端を綴じる綴じ手段をさらに有し、
    前記配置手段は、画像データを3分割し、前記3分割した画像のうちの中央の画像データをあるページの表面に配置し、前記3分割した画像データのうちの両端の2つの画像データを前記あるページの前のページの裏面に左右を入れ替えて配置し、
    前記綴じ手段は、画像データが配置された用紙の両端を綴じることを特徴とする請求項6に記載のフォトブック作成装置。
  • 前記配置手段は、前記用紙の前記分割部の位置に応じて前記画像データを3分割する位置を変えることを特徴とする請求項6または7に記載のフォトブック作成装置。
  • 前記配置手段は、前記画像データに含まれるオートフォーカス情報に基づいて、前記画像データの合焦している被写体の位置情報を取得し、前記被写体の配置の位置を変更することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のフォトブック作成装置。
  • コンピュータに、請求項1から5のいずれか1項に記載のフォトブック作成方法を実行させるためのプログラム。
  • 請求項10に記載のプログラムが格納されたことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
  • 说明书全文

    本発明は、フォトブック作成方法、フォトブック作成装置、プログラム、記憶媒体に関するものである。 詳しくは、画像データから、視覚効果に優れたフォトブックを作成する方法、フォトブックを作成する装置、フォトブックの作成のためのプログラム、このプログラムが格納された記憶媒体に関するものである。

    近年、デジタルカメラ(デジカメ)の普及に伴い、デジタルカメラの撮影画像が、写真プリントやフォトフレームやDVDなど様々なメディアに加工されて鑑賞されている。 また、撮影画像がデジタル情報であるという特性を生かして、撮影画像からフォトブックを作り、写真集として鑑賞する機会が増えている。
    たとえば、特許文献1には、撮影者の意図に沿ったページレイアウト(画像の割付やトリミング)を行うフォトブックの記載がある。
    特許文献2には、封筒の中央のミシン目を破り開いて封入物(カタログ、パンフレット)を取り出す記載がある。

    特開2012−44321号公報

    特開平8−295347号公報

    今までのフォトブックでは、様々なページ割付が行え、オリジナリティのある写真集として満足度はある。 しかしながら、フォトブックの作成にはコストがかかるので、画像データを電子的に閲覧するだけで満足してしまうユーザも多かった。
    本発明は、新たな閲覧スタイルのフォトブックを提供することを目的とする。

    上記の目的を達成するため、本発明によるフォトブック作成方法は、画像データからフォトブックを作成するフォトブック作成方法であって、中央部から両側に見開きできる分割部が形成される用紙の表面に、画像を左右に入れ替えずに配置し、前記用紙の裏面に、1つの画像を分割して左右を入れ替えて前記分割部の左右に配置する配置ステップと、を有することを特徴とする。

    本発明によれば、分割部を切り開いて新しいページを開くという新しい形のフォトブックを作成することができ、また、分割部を切り開くことによる視覚効果を活かすフォトブックの作成方法などを提供することができる。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法によるフォトブックの一例を説明する図である。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法に適用できるフォトブック作成装置の構成例を示すブロック図である。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法によるフォトブックの各ページの、表面、裏面、およびミシン目を切り開いたときのページを見開いた状態を説明する図である。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法の動作を説明するフローチャートである。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法での画像3分割処理を説明するフローチャートである。

    本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法での画像データとフォトブックの用紙の表裏の配置との関係を示す図である。

    以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。 なお、以下の説明において、特に断りがない限りは、実施形態の共通部分および類似部分について共通の符号を付し、重複説明を省略する。

    図1は、本発明の実施形態にかかる作成方法により作成されるフォトブック1001の一例を説明する図である。
    図1(a)は、本発明の実施形態にかかる作成方法により作成されるフォトブック1001が製本された状態を示す外観図である。 フォトブック1001は、用紙の左右両端が綴じられている(図1(d)参照)。 フォトブック1001の中央部には、分割部としてのミシン目1002が形成されており、利用者は、このミシン目1002を切り開くことにより、次のページを左右の両側に見開く構成となっている。 図1(b)は、図1(a)の状態から、フォトブック1001のミシン目1002の左面(左側)1003が切り開かれた状態を示す外観図である。 図1(c)は、図1(b)の状態から、更に、フォトブック1001のミシン目1002の右面(右側)1004が切り開かれた状態を示す図である。 図1(d)は、図1(c)の状態から、更に、ミシン目が完全に切り開かれた状態を示す図である。 左面1003と中央面1006と右面1004とで、1つの連続した意味のある画像を表示している。
    そして、観者は、図1(d)の状態から更に次のミシン目1002を切り開くことにより、次の画像(ページ)へ進むことができる。
    このように、用紙の中央部には、用紙を左右の両側に切り開く(見開く)ための分割部が形成される。 分割部としては、たとえばミシン目が適用される。 なお、用紙は、中央部から左右の両側に切り開く(見開く)ことができる構成であればよく、分割部としてミシン目が形成される構成に限定されるものではない。 たとえば、分割部としては、ミシン目に代えて、用紙の中央部に開口部が形成される構成であってもよい。
    尚、ミシン目1002が切り開かれたときに表示される左面1003と中央面1006と右面1004とからなる1つの連続した意味のある画像とは、例えば、パノラマ画像や、画像とそれに対する解説やコメントを付加したものなどである。

    図2は、本発明の実施形態にかかる作成方法を実行できるフォトブック作成装置2001の構成例を示すブロック図である。 フォトブック作成装置2001は、例えばCDやDVDなどの各種の記録メディア2300やメモリカード2400などに格納された画像データを取り込み、これを素材としてフォトブック1001を作成する。
    2012は、フォトブック作成装置2001全体を制御するCPUである。
    フォトブック作成装置2001は、マウス、タッチパッド、トラックボールなどのポインティングデバイスやキーボードなどの各種操作デバイスを含む操作部2100によって操作される。 また、操作部2100は、表示部2200と一体のタッチスクリーンで構成されても良い。 すなわち、CPU2012は、操作部2100への操作を検出すると、検出した操作内容に対応付けられた処理や動作を実行する。
    2011は、記録メディア2300にデータを読み書きするドライブである。
    2017は、メモリカード2400にデータを読み書きするカードスロットである。
    2013は、読み込まれた画像データや、フォトブック作成装置2001を制御するプログラムなどが記憶されるハードディスクドライブ(記憶媒体)である。 以下、HDD2013と呼ぶ。 尚、HDD2013は、ハードディスクドライブではなくフラッシュメモリを利用したSSD(ソリッドステートドライブ)に置き換えても良い。
    2018はRAMであり、CPU2012が種々の処理を行う際の作業用メモリとして機能する。
    2200は表示部であり、画像、画像データの一覧、フォトブック作成のための編集用のアプリケーションウィンドウを含むグラフィカルユーザインターフェース等を表示する。
    2019は通信I/Fであり、インターネットなどのネットワーク2020と接続する。
    2021はバスであり、各構成部を接続する。

    HDD2013には、フォトブック作成装置2001を制御するためのコンピュータプログラムが格納されている。 CPU2012は、HDD2013に格納されたコンピュータプログラムを読み出し、RAM2018を作業領域として用いて実行する。 これにより、CPU2012は、フォトブック作成装置2001の各部を統括的に制御する。

    また、フォトブック作成装置2001には、プリンタドライバ2016を介して、フォトブックを紙に印刷するプリンタ2500と、本発明の実施形態にかかる作成方法に固有の用紙を製本する製本装置2600が接続されている。 プリンタ2500には、電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式などの各方式が適用できる。 製本装置2600は、本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法にかかるフォトブック1001に固有の用紙の左右両端を綴じて製本する機能を備える。 用紙は、あらかじめ中央部にミシン目が形成された用紙であってもよい。 また、普通紙を用いる場合には、製本装置2600が、用紙の中央部にミシン目を入れる機構を有していても良い。

    カードスロット2017は、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDカードなどのメモリカード2400を着脱自在に保持できる。 そして、カードスロット2017は、メモリカード2400に記憶された画像データなどの読み込みや、メモリカード2400への画像データなどの書き込みを行う。 これにより、カードスロット2017は、例えばデジタルカメラで撮影された画像データを読み込む。 なお、フォトブック作成装置2001は、ドライブ2011やカードスロット2017の他に、USBやIEEE1394やWiFiなどの通信ポートを備えていてもよい。 そして、フォトブック作成装置2001は、デジカメやスマートフォンやタブレットPCなどの電子機器と、有線または無線で直接通信して、画像データの読み書きを行うことができる構成であっても良い。

    HDD2013には、フォトブック1001の素材となる複数の画像データの他に、フォトブック1001の生成の際に画像データと合成する装飾データなどが記憶されている。
    フォトブック作成装置2001がデジタルカメラなどから読み込み可能な画像データとしては、RAWデータの他、JPEGやTIFF形式などであり、Exifフォーマットに対応している。
    データ記録部2014とフォトブック作成部2015は、フォトブック1001の作成のための画像処理やレイアウト処理を行うプロセッサである。 そして、データ記録部2014とフォトブック作成部2015は、CPU2012の処理動作を補助する。 なお、多少処理が遅くなるものの、データ記録部2014とフォトブック作成部2015がプロセッサ構成ではなくてもよい。 たとえば、HDD2013などに、データ記録部2014とフォトブック作成部2015の機能を実現するためのコンピュータプログラムを格納しておく構成であってもよい。 そして、CPU2012がこのコンピュータプログラムを実行することによって、データ記録部2014とフォトブック作成部2015の機能を実現する構成であっても良い。

    図3はフォトブックの印刷面の各ページの表面(a)、ミシン目が切り開かれてページを見開いた状態(b)、裏面(c)の印刷イメージを説明する模式図である。 図における符号は、同じ数字であれば共通のページであることを示す。 また付加された符号「a」、「b」「c」は、それぞれ、フォトブック1001の印刷面の各ページの表面(a)、ミシン目が切り開かれときのページを見開いた状態(b)、裏面(c)の状態に対応していることを示すものとする(例:3011a、3011b)。 印刷イメージの上部にある「1−表」、「2−裏」は、印刷イメージのそれぞれ1枚目の表面、2枚目の裏面であることを示している。 用紙イメージの中央の破線は、ミシン目(図1における1002と同じもの)を示している。 印刷イメージの表面の左上と右下、印刷イメージの裏面の右上と左下にある三印は、印刷イメージの表裏をわかり易くするための表示である。 1枚目の表「1−表」と1枚目の裏「1−裏」で例示すると、「1−表」の印刷イメージ3011aには左上と右下に三角印がある。 ミシン目が切り開かれていない状態で、その裏面に当たる「1−裏」の印刷イメージ3021c、3022cでは右上と左下に三角印がある。

    次に、各印刷イメージの状態について説明する。
    まず、フォトブック1001の印刷イメージの表面(a)について説明する。
    印刷イメージ3011aは、用紙の1枚目の表面「1−表」の印刷イメージである。 この印刷イメージ3011aには、表紙データ(図中の「表紙」)が配置される。 中央の破線は、ミシン目(図1の1002と同等)である。
    印刷イメージ3012aは、用紙の2枚目の表面「2−表」の印刷イメージである。 この印刷イメージ3012aには、後述する左右方向に3分割された画像データのうちの中央のデータ(図中の「BC」)が配置される。 中央の破線は、ミシン目(図1の1002と同等)である。
    印刷イメージ3013aは、用紙の3枚目の表面「3−表」の印刷イメージである。 この印刷イメージ3013aには、後述する左右方向に3分割された画像データのうちの中央のデータ(図中の「イウ」)が配置される。 中央の破線は、ミシン目(図1の1002と同等)である。

    次に、フォトブック1001の印刷イメージの裏面(c)について説明する。
    印刷イメージ3021c、3022cは、中央のミシン目が切り開かれる前の用紙の1枚目の裏面「1−裏」の印刷イメージである。 「1−裏」を構成する印刷イメージ3022a、3022cには、それぞれ、後述する左右方向に3分割された画像データのうちの両端のデータ(図中の「DA」)が配置される。 これらの印刷イメージ3022a、3022cは、フォトブック1001のミシン目が切り開かれてフォトブック1001を開いたときに、1つの連続した意味のある画像となるように配置される。 これは、後述するフォトブック1001のミシン目を切り開いたときのページを見開いた状態(b)における印刷イメージ3021b、3012b、3022bに対応する。 印刷イメージ3021c、3022cと、印刷イメージ3021b、3022bとでは、見た目の配置状態が異なることになる。 すなわち、1枚目の裏面「1−裏」には、分割された画像データが、ミシン目の左右に、左右が入れ替えられて配置される。

    印刷イメージ3023c、3024cは、中央のミシン目が切り開かれる前の用紙の2枚目の裏面「2−裏」の印刷イメージを示している。 「2−裏」の印刷イメージには、後述する左右方向に3分割された画像データのうちの両端のデータ(図中の「エア」)が配置される。 これらの印刷イメージ3023c、3024cは、それぞれ、フォトブック1001のミシン目が切り開かれてフォトブック1001が開かれたときに、1つの連続した意味のある画像となるように配置される。 これは、後述するフォトブック1001のミシン目が切り開かれたときのページを見開いた状態(b)の印刷イメージ3023b、3013b、3024bに対応する。 印刷イメージ3023c、3024cと、印刷イメージ3023b、3024bとは、見た目の配置状態が異なることになる。 すなわち、2枚目の裏面「2−裏」には、分割された画像データが、ミシン目の左右に、左右が入れ替えられて配置される。
    3025cは3枚目の裏面(3−裏)であり裏表紙データ(図中の「裏表紙」)が配置される。

    次に、フォトブック1001のミシン目が切り開かれたときのページが見開かれた状態(b)について説明する。
    印刷イメージ3011bは、印刷イメージ3011aと同様である。 これは図1の(a)の状態と同等である。
    1枚目の表面「1−表」の中央のミシン目が切り開かれると、1枚目の裏「1−裏」の印刷イメージ3021bと、2枚目の表「2−表」の印刷イメージ3012bと、1枚目の裏「1−裏」の印刷イメージ3022bとが、左右方向に左側から順に並ぶ。 そして、これらの印刷イメージが前記のとおり並んだ状態で、画像「ABCD」が「1つの連続した意味のある画像」となることを示している。 「1つの連続した意味のある画像」とは、例えば、パノラマ画像や、順番で並べることで意味がある画像(例えばメッセージ画像など)や、画像とそれに対する解説やコメントを付加したもの、などである。 例えば画像「ABCD」が並ぶことで形成される1つの画像などである。 このほか、例えば、画像「BCD」が画像で、その画像に対するコメントが画像「A」に付加されているものなどである。 尚、この画像「ABCD」の選択、レイアウト、コメントの付加は、使用者が、フォトブック作成装置2001の操作部2100に対して行う(図2参照)。 フォトブック作成装置2001のCPU2012は、使用者による操作部2100の操作に応じて、画像「ABCD」の選択、レイアウト、コメントの付加を行う。

    図1(a)から図1(d)の状態まで遷移したものが、図3の印刷イメージ3011bから、印刷イメージ3021b、3012b、3022bが並ぶ状態へ遷移したものに対応する。 1つの連続した意味のある画像「ABCD」は、真ん中の画像「BC」と両端の画像「A」と「D」に左右方向に3分割される。 そして、3分割された画像「A」「BC」「D」は、ミシン目が切り開かれたときに1つの連続した意味のある画像「ABCD」となるように配置される。 すなわち、2枚目の表面「2−表」に、中央の画像「BC」が配置され、1枚目の裏面「1−裏」に端の画像「A」と「D」が配置される。 なお、左右方向に3分割された画像のうちの両端の画像「A」と「D」は、用紙のミシン目の左右に、見開かれた状態とは左右を入れ替えられて配置される。

    印刷イメージ3021b、3012b、3022bが左右方向に並ぶ状態から、更に印刷イメージ3012bの中央のミシン目を切り開くと、印刷イメージ3023b、3013b、3024bが左右方向に並ぶ状態となる。 すなわち、2枚目の裏「2−裏」の印刷イメージ3023bと、3枚目の表「3−表」の印刷イメージ3013bと、2枚目の裏「2−裏」の印刷イメージ3024bとが、左右方向に前記記載の順に左側から並ぶ状態である。 そして、これらが左右方向に並んだ画像「アイウエ」が、1つの連続した意味のある画像であることを示している。
    1つの連続した意味のある画像「アイウエ」は、後述する画像の3分割処理により、中央の画像「イウ」と、両端の画像「ア」と「エ」とに左右方向に3分割される。 そして、これらの画像は、ミシン目が切り開かれたときに1つの連続した意味のある画像「アイウエ」となるように配置される。 すなわち、3枚目の表面「3−表」に真ん中の画像「イウ」が配置され、2枚目の裏面「2−裏」に両端の画像「ア」と「エ」が配置されている。 裏面(c)における2枚目の裏面「2−裏」の印刷イメージ3023c、3024cは、ミシン目が切り開かれたイメージ(b)における印刷イメージ3023b、302cと、見た目の画像の配置が異なることになる。 すなわち、左右方向に3分割された画像のうちの両端の画像「エ」と「ア」は、用紙のミシン目の左右に、見開かれた状態とは左右を入れ替えられて配置される。

    なお、図3では、3枚の表面、裏面の印刷イメージ、即ち、表紙、裏表紙を含む2つ(「ABCD」と「アイウエ」)の画像で説明したが、印刷イメージの枚数は限定されない。 これよりも枚数の多い場合であっても良い。

    次に、本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法について、図4などを参照して説明する。 図4は、本発明の実施形態にかかるフォトブック作成方法の動作を説明するフローチャートである。 なお、各ステップの動作の主体は、フォトブック作成装置2001である。 すなわち、フォトブック作成装置2001全体を制御するCPU2012が各ステップの動作を行う。 この動作を行うためのコンピュータプログラムは、あらかじめHDD2013(記憶媒体)に格納されている。 そして、CPU2012がHDD2013(記憶媒体)からこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM2018に展開して実行する。 これにより、図4のフローチャートに示す動作が実現する。

    S401は、フォトブック作成に係る処理を開始する。 なお、この処理の開始にあたり、あらかじめ使用者等によって、フォトブック1001の作成に使用する画像データが選択されており、選択された画像データがHDD2013などに格納されているものとする。

    S402では、フォトブック1001の作成に使用する画像データの情報(サイズ、枚数、オートフォーカス情報など)を取得する。 これらの情報は、画像データのExif情報や、フォトブック作成装置2001に対する使用者の設定などから取得する。 また、フォトブック1001のページ数をカウントするカウンタXの値を初期化する。

    S403では、取得した画像データの枚数から、レイアウト後のフォトブック1001の枚数(ページ数)を設定する。

    S404では、カウンタXの値をカウントアップする。

    S405では、画像データから取得したオートフォーカス情報から、被写体位置情報を取得する。 このオートフォーカス情報は、撮影時に画像中のどの座標位置に合焦するように制御されたかを示すものであり、画像データのExif情報に含めることが可能な情報である。

    S406では、画像の3分割処理を行う。 この画像3分割処理は、図3を参照して説明したとおり、左右方向に順に並べられると「1つの連続した意味のある画像」を構成する3つの画像を生成する処理である。 具体的には、2枚目に関しては、画像「A」と画像「BC」と画像「D」を生成する処理である。 3枚目に関しては、画像「ア」と画像「イウ」と画像「エ」を生成する処理である。

    S407では、S406における画像3分割処理の結果に基づいて、用紙の表面の画像データの配置を行う。 図3に示す例では、表紙の印刷イメージ3011a、3011b、2枚目の画像「BC」の印刷イメージ3012a、3012b、3枚目の画像「イウ」の印刷イメージ3013a、3013bを、それぞれのページの表面に配置する処理である。

    S408では、S406の画像3分割処理の結果に基づいて、用紙の裏面の画像データの配置を行う。 図3に示す例では、画像「A」「D」の印刷イメージ3021b、3022b、3021c、3022cを、1枚目の裏面に配置する。 画像「ア」「エ」の印刷イメージ3023b、3024b、3023c、3024cを2枚目の裏面に配置する。 裏表紙の印刷イメージ3025cを、3枚目の裏面に配置する。 この処理においては、各印刷イメージを、ミシン目の左右に、ページが見開かれた状態から左右を入れ替えて配置する。

    S409では、カウンタXの値を、S403で設定したフォトブック1001のページ数と比較する。 カウンタXの値がページ数より小さければ、まだフォトブック1001の作成途中と判定してS404へ戻る。 カウンタXの値がレイアウト枚数と同じか大きければ、フォトブック1001の作成に必要な枚数の画像の処理が終了したと判断してS410へ進む。

    S410では、フォトブック作成の処理を終了する。

    図5は、本実施形態にかかるフォトブック作成方法における画像3分割処理を説明するフローチャートである。 なお、各ステップの動作の主体は、フォトブック作成装置2001である。 すなわち、フォトブック作成装置2001全体を制御するCPU2012が、この動作を行う。 この動作を行うためのコンピュータプログラムは、あらかじめHDD2013(記憶媒体)に格納されている。 そして、CPU2012がHDD2013(記憶媒体)からこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM2018に展開して実行する。 これにより、図5のフローチャートに示す動作が実現する。

    S501では、画像の3分割処理を開始する。
    S502では、S405で取得した画像のオートフォーカス情報から、画像データにおける被写体1005(合焦している被写体1005)の位置情報を取得する。 この合焦している被写体1005の位置情報は、Exifに記録されているオートフォーカス情報から算出する。 ただし、合焦している被写体1005の位置情報がExifに直接書き込まれている場合には、Exifからこの情報を直接に読み出す構成であってもよい。
    S503では、プリンタ2500にセットされている用紙の情報から、ミシン目の位置情報を取得する。 なお、予めミシン目が入っている用紙を利用する場合は、用紙固有の規定値を取得する。 この用紙の情報は、あらかじめHDD2013などにコンピュータ読取り可能な形式で格納されているものとする。 また、ミシン目が入っていない用紙を利用し、製本装置2600でミシン目を入れる場合には、プリンタ2500または製本装置2600に設定されているミシン目の位置情報を、プリンタ2500または製本装置2600から取得する。

    S504では、S502で取得した合焦している被写体1005の位置情報と、S503で取得したミシン目位置情報とに基づいて、画像の3分割処理を行う。 この3分割処理の結果の印刷イメージは、図3を参照して説明した通りである。 すなわち、印刷イメージ3021b、3012b、3022bを例に示すと、これらの印刷イメージ3021b、3012b、3022bを、ミシン目が切り開かれてページを左右両側に見開いた状態のときに、1つの連続した意味のある画像となるように配置する。 画像「ABCD」の例では、画像「ABCD」を、中央の画像「BC」と両端の画像「A」と「B」に左右方向に3分割する。 ここでは、画像のサイズを用紙のページサイズに合わせて分割し、必要に応じて画像サイズの拡大や画像の移動を行う。
    印刷イメージ3012bの「2−表」の面に着目すれば、例えば、本処理において元画像データ「B」または「C」がミシン目にかかっていると判断されたとする。 この場合には、ミシン目に画像がかからないように、画像の拡大や画像の移動を行って画像の分割と配置を行う。 両端の分割された画像「A」「B」については、ミシン目を切り開いてページを見開いた状態の印刷イメージ3021b、3022bの状態で1つの連続した意味のある画像となるように配置する。 すなわち、「1−裏」の面においては、印刷イメージ3021cと3022cに示すように、見た目上の画像の配置である印刷イメージ3021bと3022cとは、左右が反転した位置に配置される。

    なお、S504においては、作成に使用する画像データにおいて、重要な被写体1005が写っている部分が分割されないように(複数の画像に跨らないように)、3分割処理を行う。 たとえば、作成に使用する画像データのうちの合焦している部分に、重要な被写体1005が写っていると判定する。 そこで、合焦している部分が分割されないように、被写体1005とミシン目1002の位置関係を変更する。 そして、3分割処理に分割した3つの画像を、合焦している部分がミシン目にかからないように配置する。 前記のとおり、画像データから取得したオートフォーカス情報と、ミシン目の位置情報とから、画像データの分割の位置と、分割した画像の配置の位置を設定(変更)する。

    図6は、画像データのメモリマップとフォトブック1001の用紙の表裏の配置との関係を模式的に示す図である。
    6001〜6018は、フォトブック作成用の画像データのメモリマップであり、フォトブック作成装置2001のHDD2013またはRAM2018に記憶される。 1セットの画像データは、画像ID、画像データ、付加データからなる。 つまり、6001〜6003、6004〜6006、6007〜6009、6010〜6012、6013〜6015、6016〜6018のそれぞれが1セットの画像データである。 これらの各セットの画像データは、基本的に同じ構成である。 ここでは、1セットの画像データ6001〜6003について説明する。
    6001は画像IDであり、6002は画像データ「表紙」であり、6003は付加データである。 フォトブック作成装置2001のCPU2012は、画像ID6001により、フォトブック1001の何枚目の表裏面に配置される画像かを判断できる。
    6002は、画像ID6001で紐付けられた画像データである。 画像データ6002には、画像データ「表紙」が格納されている。
    6003は付加データであり、画像データ6002の付加データである。 付加データ6002は、例えば画像データ6002のExif情報や、フォトブック作成装置2001上で設定された画像データ6002に対する付加データなどである。
    以下、6004〜6006以降のセットも同じ構成である。 このため異なる部分のみを説明する。 画像データ6005には、画像データ「ABCD」が格納される。 画像データ6008には、画像データ「アイウエ」が格納される。 画像データ6011には、画像データ「1234」が格納される。 画像データ6014には、画像データ「○△□×」が格納される。 画像データ6017には、画像データ「裏表紙」が格納される。

    6019〜6024は、メモリマップ6001〜6018の画像データの各セットと、図3に示す印刷イメージとの対応関係を説明している。 なお、図3との対応関係において、画像データセット6010〜6012、6013〜6015は存在していないが、本図では、3枚以上の枚数が存在しても良いことを説明するためのメモリマップ構成としている。

    6019は、画像データセット6001〜6003が、表紙を示すフラグFを持ち、M=1(すなわち1枚目)であり、1枚目の表面に対応する画像データであり、画像は「表紙」であることを示している。 表紙(F)であること、および1枚目表面に配置されることは、CPU2012が画像ID6001から判別し、RAM2018やHDD2013に記憶される。 なお、Mは、用紙の枚数、すなわち図4の説明におけるレイアウト枚数である。

    6020は、画像データセット6004〜6006に対応する。 そして、6020は、画像データ「ABCD」6005が、画像の3分割の結果、M=1かつ1枚目の裏面に画像「DA」が配置され、M=2かつ2枚目表面に画像「BC」が配置されることを示している。 この関係は、CPU2012が画像ID6004から判別し、RAM2018やHDD2013に記憶される。 なお、Mは、用紙の枚数、すなわち図4の説明におけるレイアウト枚数である。

    6021は、画像データセット6007〜6009に対応する。 6021は、画像データ「アイウエ」6008が、画像の3分割の結果、M=2かつ2枚目の裏面に画像「エア」が配置され、M=3かつ3枚目表面に画像「イウ」が配置されることを示している。 この関係は、CPU2012が画像ID6007から判別し、RAM2018やHDD2013に記憶される。

    6022は、画像データセット6010〜6012に対応する。 6022は、画像データ6011「1234」が、画像の3分割の結果、M=3かつ3枚目の裏面に画像「41」が配置され、M=4かつ4枚目表面に画像「23」が配置されることを示している。 この関係は、CPU2012が画像ID6010から判別し、RAM2018やHDD2013に記憶される。

    6023は、画像データセット6013〜6015に対応する。 6023は、画像データ6014「○△□×」が、画像の3分割の結果、M=nかつn枚目の裏面に画像「×○」が配置され、M=n+1かつn+1枚目表面に画像「△□」が配置されることを示している。 この関係は、CPU2012が画像ID6013から判別し、RAM2018やHDD2013に記憶される。

    6024は、画像データセット6016〜6018が、裏表紙を示すフラグRを持ち、M=n+1枚目であり、n+1枚目の裏面に対応する画像データであり、画像は「裏表紙」であることを示している。

    本実施形態によれば、ミシン目を切り開いて新しいページを開くフォトブックにおいて、ページを見開いた状態で1つの連続した意味のある画像を表示することができる。 このため、ミシン目を切り開くことによる視覚効果を活かすフォトブックの作成方法を提供することが可能となる。

    <その他の実施形態>
    本発明は、たとえば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。 具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
    また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。 即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。 この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

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