Sheet-fed printer

申请号 JP2007177245 申请日 2007-07-05 公开(公告)号 JP2009012321A 公开(公告)日 2009-01-22
申请人 Ryobi Ltd; リョービ株式会社; 发明人 NITTA MASAO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a sheet-fed printer in a simple configuration without causing a trouble such that, for example a member for the surface treatment of a film or the like for carrying out the surface treatment of sheet-fed paper is damaged.
SOLUTION: The sheet-fed printer comprises the gripping surface 23a of a hook base 23A provided on a cylinder 19 constituting a treatment part 6 on a slope positioned close to the rotary shaft core side as the downstream side approaches in a carrying direction of the cylinder 19 so as not to abut a gripper 23 provided on the cylinder 19 on treatment means 20 of the treatment part 6, forming the gripping surface 17a of a hook base 17A provided on a cylinder 18 adjacent to the treatment part 6 among a plurality of cylinders 18, 4B and 14 disposed between the cylinder 19 and a printing impression cylinder 12A on a slope projected from the appearance line 18S of the adjacent cylinder 18 close to the downstream side in a carrying direction, and forming the gripping surface 15a of a hook base 15A provided on the cylinder 14 in a position closest to the printing impression cylinder 12A at a slope angle smaller than the gripping surface 23a of the hook base 23A of the cylinder 19 provided on the treatment part 6.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 送り出されてきた枚葉紙(2)を爪台(23A)と爪(23B)とで把持するグリッパ(23)を備えた胴(19)と、前記グリッパ(23)にて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙(2)の表面に近接して又は当接して枚葉紙(2)の処理を行う処理手段(20)とを備えた処理部(6)を設けるとともに、前記処理部(6)と該処理部(6)の搬送方向上流側に配置した印刷用圧胴(12A)との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴(18,4B,14)を配置して構成された枚葉印刷機であって、
    前記処理部(6)を構成する胴(19)に備えた爪台(23A)の把持面(23a)を、該胴(19)に備えたグリッパ(23)が前記処理手段(20)に当たらないように、該胴(19)の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、
    前記複数個の胴(18,4B,14)のうちの前記処理部(6)に隣接する胴(18)に備えた爪台(17A)の把持面(17a)を搬送方向下流側ほど該隣接する胴(18)の外形ライン(18S)から突出する傾斜面に形成し、
    該胴(18)に搬送方向上流側で隣接する他の胴(4B)に備えた爪台(16A)の把持面(16a)を該胴(4B)の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、
    前記印刷用圧胴(12A)に最も近い位置の胴(14)に備えた爪台(15A)の把持面(15a)を、前記処理部(6)に備えた胴(19)の爪台(23A)の把持面(23a)よりも小さい傾斜角度に形成したことを特徴とする枚葉印刷機。
  • 送り出されてきた枚葉紙(2)を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴(19)と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙(2)の表面に近接して又は当接して枚葉紙(2)の処理を行う処理手段(20)とを備えた処理部(6)を設けるとともに、前記処理部(6)と該処理部(6)の搬送方向下流側に配置した印刷用圧胴(8A)との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴(30A,30B,8B)を配置して構成された枚葉印刷機であって、
    前記処理部(6)を構成する胴(19)に備えた爪台の把持面を、該胴(19)に備えたグリッパが前記処理手段(20)に当たらないように、該胴(19)の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、
    前記複数個の胴(30A,30B,8B)のうちの前記処理部(6)に隣接する胴(30A)に備えた爪台の把持面を搬送方向下流側ほど該隣接する胴(30A)の外形ラインから突出する傾斜面に形成し、
    該胴(30A)に搬送方向下流側で隣接する他の胴(30B)に備えた爪台の把持面を該胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、
    前記印刷用圧胴(8A)に最も近い位置の胴(8B)に備えた爪台の把持面を、前記処理部(6)に備えた胴(19)の爪台の把持面よりも小さい傾斜角度に形成したことを特徴とする枚葉印刷機。
  • 前記処理部(6)から前記印刷用圧胴(12A)へ向かう各胴(18,4B,14)の爪台(17A,16A,15A)の把持面(17a,16a,15a)の傾斜角度を、印刷用圧胴側のものほど小さくなるように設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の枚葉印刷機。
  • 前記処理部(6)から前記印刷用圧胴(12A)へ向かう各胴(18,4B,14)の爪台(17A,16A,15A)の把持面(17a,16a,15a)の傾斜角度を、予め設定された一定角度ずつ印刷用圧胴(12A)側のものほど小さくなるように設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の枚葉印刷機。
  • 前記印刷用圧胴(12A)の爪台(13A)の把持面(13H)の傾斜角度を0度に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の枚葉印刷機。
  • 送り出されてきた枚葉紙を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は当接して枚葉紙の処理を行う処理手段とを備えた処理部を設けるとともに、前記処理部と該処理部の搬送方向上流側に配置した印刷用圧胴との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴を配置して構成された枚葉印刷機であって、
    前記処理部を構成する胴のグリッパを該胴の外形ラインから埋没した位置に配置し、前記複数個の胴のうちの前記処理部に隣接する第1の胴に備えた爪台の把持面を該第1の胴の外形ラインから突出した位置に配置し、該第1の胴と上流側で隣接する第2の胴に備えた爪台の把持面を該第1の胴に備えた爪台の突出位置よりも埋没側となる位置に配置し、前記印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面の突出量又は埋没量を、残りの胴の爪台の把持面の突出量又は埋没量の中で最小となるように設定したことを特徴とする枚葉印刷機。
  • 说明书全文

    本発明は、送り出されてきた枚葉紙を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は当接して枚葉紙の処理を行う処理手段とを備えた処理部を設け、前記処理部と該処理部の搬送方向上流又は下流側に配置した印刷用圧胴との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴を配置して構成された枚葉印刷機に関する。

    例えば、上記処理部の一例であるキャスティング装置を備えた枚葉印刷機が既に提案されている。 この印刷機は、印刷ユニットの搬送方向下流側にニスユニットを配置し、そのニスユニットの搬送方向下手側にホログラム形成ユニットを配置したものである。 そして、印刷ユニットを構成するブランケット胴と圧胴との間を通過することにより印刷された印刷用紙は渡し胴を介してニスユニットを構成する圧胴に受け渡されてニスが塗布される。 続いて、ニスが塗布された印刷用紙が渡し胴を介してホログラム形成ユニットを構成する圧胴に受け渡され、ホログラム面の形成が行われると同時に紫外線照射手段によってホログラム面が型押しされたニス層が硬化してホログラム形成が完了するのである(例えば、特許文献1参照)。

    特開2006−315229号公報(図1〜図3参照)

    特開昭63−254038号公報(図8,9参照)

    前記特許文献1によれば、圧胴から渡し胴への印刷用紙の受け渡しや、渡し胴から圧胴への印刷用紙の受け渡しが、各胴に備えている爪台と爪とからなるグリッパにて行われている。 そして、そのグリッパにて胴の外周ライン上を搬送されてきた印刷用紙を挟み込んだ状態では、特許文献2に記載されているように、爪が胴の外形ラインから大きく突出した状態になっている。 このため、ホログラム形成ユニットを構成する圧胴のグリッパにて印刷用紙を挟み込んで搬送しながら、押圧ローラにてフィルムを印刷用紙を介して圧胴側へ押圧するときに、突出しているグリッパの爪にフィルムが接触してしまい、フィルムを損傷してしまうことがあり、改善の余地があった。

    因みに、押圧ローラにてフィルムを印刷用紙を介して圧胴側へ押圧している間は、グリッパを圧胴内に位置させるようにグリッパを移動させる構成にすることが考えられるが、グリッパを搬送されてきた印刷用紙を受け取る受取位置と受け取ってから圧胴内に引退させる引退位置とに位置変更自在に構成しなければならないだけでなく、前記2位置に移動させるためのアクチュエータ及びアクチュエータを作動制御するための制御部等が必要になり、構成が複雑になる不都合があり、実施し難いものである。

    本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、簡素な構成で例えば枚葉紙の表面処理を行うためのフィルム等の表面加工用の部材を損傷させる等のトラブル発生のない枚葉印刷機を提供することを課題とする。

    本発明の枚葉印刷機は、送り出されてきた枚葉紙を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は当接して枚葉紙の処理を行う処理手段とを備えた処理部を設けるとともに、前記処理部と該処理部の搬送方向上流側に配置した印刷用圧胴との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴を配置して構成された枚葉印刷機であって、前記処理部を構成する胴に備えた爪台の把持面を、該胴に備えたグリッパが前記処理手段に当たらないように、該胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、前記複数個の胴のうちの前記処理部に隣接する胴に備えた爪台の把持面を搬送方向下流側ほど該隣接する胴の外形ラインから突出する傾斜面に形成し、該胴に搬送方向上流側で隣接する他の胴に備えた爪台の把持面を該胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、前記印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面を、前記処理部に備えた胴の爪台の把持面よりも小さい傾斜度に形成したことを特徴としている。

    前記枚葉印刷機は、送り出されてきた枚葉紙を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は当接して枚葉紙の処理を行う処理手段とを備えた処理部を設けるとともに、前記処理部と該処理部の搬送方向下流側に配置した印刷用圧胴との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴を配置して構成された枚葉印刷機であって、前記処理部を構成する胴に備えた爪台の把持面を、該胴に備えたグリッパが前記処理手段に当たらないように、該胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、前記複数個の胴のうちの前記処理部に隣接する胴に備えた爪台の把持面を搬送方向下流側ほど該隣接する胴の外形ラインから突出する傾斜面に形成し、該胴に搬送方向下流側で隣接する他の胴に備えた爪台の把持面を該胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成し、前記印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面を、前記処理部に備えた胴の爪台の把持面よりも小さい傾斜角度に形成したことを特徴としたものであってもよい。

    胴に備えたグリッパが処理手段に当たらないように、胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成することによって、グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に処理手段が近接して又は当接して枚葉紙の処理を行っているときに、グリッパの爪に処理手段(フィルム等の表面加工用の部材等)が当たることがない。 しかも、前記複数個の胴のうちの印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面を、前記処理部に備えた胴の爪台の把持面よりも小さい傾斜角度に形成することによって、見当精度のよい印刷が行える上、隣り合う胴間での枚葉紙厚み方向でのグリッパの把持位置が大きくずれることがないため、搬送方向で隣り合う胴同士での枚葉紙の受け渡しを紙の破損や癖付け等がない状態でスムーズに行うことができる。 前記処理部としては、送り出されてきた枚葉紙の表面に、例えば転写用フィルムを押し付けることにより、金箔、エンボス模様やホログラム模様等を転写する等、枚葉紙の表面加工を行うための装置の他、紙表面にインキを乗りやすくするためのコロナ処理、ミシン目を形成するためのミシン目加工、枚葉紙を裁断するための裁断処理、折用の筋を入れるためのグリージング(折目)処理等を行う装置等を含む。

    前記処理部から前記印刷用圧胴へ向かう各胴の爪台の把持面の傾斜角度を、印刷用圧胴側のものほど小さくなるように設定してもよい。

    前記処理部から前記印刷用圧胴へ向かう各胴の爪台の把持面の傾斜角度を、予め設定された一定角度ずつ印刷用圧胴側のものほど小さくなるように設定してもよい。

    前記印刷用圧胴の爪台の把持面の傾斜角度を0度に設定してもよい。

    又、送り出されてきた枚葉紙を爪台と爪とで把持するグリッパを備えた胴と、前記グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は当接して枚葉紙の処理を行う処理手段とを備えた処理部を設けるとともに、前記処理部と該処理部の搬送方向上流側に配置した印刷用圧胴との間に前記構成のグリッパを備えた複数個の胴を配置して構成された枚葉印刷機であって 前記処理部を構成する胴のグリッパを該胴の外形ラインから埋没した位置に配置し、前記複数個の胴のうちの前記処理部に隣接する第1の胴に備えた爪台の把持面を該第1の胴の外形ラインから突出した位置に配置し、該第1の胴と上流側で隣接する第2の胴に備えた爪台の把持面を該第1の胴に備えた爪台の突出位置よりも埋没側となる位置に配置し、前記印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面の突出量又は埋没量を、残りの胴の爪台の把持面の突出量又は埋没量の中で最小となるように設定して、枚葉印刷機を構成してもよい。

    胴に備えたグリッパが胴の外形ラインから突出することがないように、グリッパを埋没した位置に配置することによって、グリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に近接して又は押し付けて枚葉紙の処理を行っているときに、グリッパの爪にフィルム等の表面加工用の部材等が当たることがない。 しかも、前記複数個の胴のうちの印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面の突出量又は埋没量を、残りの胴の爪台の把持面の突出量又は埋没量の中で最小となるように設定することによって、見当精度のよい印刷が行える上、隣り合う胴間での枚葉紙厚み方向でのグリッパの把持位置が大きくずれることがないため、搬送方向で隣り合う胴同士での枚葉紙の受け渡しを紙の破損や癖付け等がない状態でスムーズに行うことができる。

    胴に備えたグリッパが処理手段に当たらないように、胴の搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する傾斜面に形成する、又はグリッパを埋没した位置に配置するだけで、例えばグリッパにて把持して搬送方向下流側へ搬送される枚葉紙の表面に処理手段を押し付けて枚葉紙の表面加工を行っているときに、グリッパの爪にフィルム等の表面加工用の部材等が当たることがない。 従って、グリッパを圧胴内に位置させるようにグリッパを移動させる構成に比べて、簡素な構成で例えば表面加工用の部材を損傷させる等のトラブル発生を確実に阻止することができる枚葉印刷機を提供することができる。 しかも、前記複数個の胴のうちの印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面を、前記処理部に備えた胴の爪台の把持面よりも小さい傾斜角度に形成する、又は印刷用圧胴に最も近い位置の胴に備えた爪台の把持面の突出量又は埋没量を、残りの胴の爪台の把持面の突出量又は埋没量の中で最小となるように設定することによって、見当精度のよい印刷が行える上、搬送方向で隣り合う胴同士での枚葉紙の受け渡しを今までどおりスムーズに行うことができる。

    前記処理部から前記印刷用圧胴へ向かう各胴の爪台の把持面の傾斜角度を、印刷用圧胴側のものほど小さくなるように設定したり、予め設定された一定角度ずつ処理部側のものほど小さくなるように設定することによって、隣り合うどの胴間においても枚葉紙の受け渡しを同程度にスムーズに行わせることができる。

    前記印刷用圧胴の爪台の把持面の傾斜角度を0度に設定することによって、圧胴に対する見当精度が低下することを抑制することができ、不具合なく今まで通りの印刷を行うことができる。

    図1に、印刷面に樹脂ワニスを塗布して光沢を出し、その上から更に金箔、エンボス模様やホログラム模様等を転写することにより、印刷面を加工することができる枚葉印刷機の一例を示している。 この枚葉印刷機は、紙積み台からフィーダ装置や用紙分離装置等により一枚ずつ枚葉紙2を送り出すための給紙部1と、この給紙部1からの枚葉紙2に5色の印刷を行うための印刷部3と、該印刷部3にて印刷された枚葉紙2に紫外線硬化型樹脂ワニス(ニスとも言う)を塗布(コーティング)するワニス塗布部4と、該ワニス塗布部4にて紫外線硬化型樹脂ワニスが塗布された枚葉紙2の紫外線硬化型樹脂ワニス上に転写用フィルム5を押し付けて該枚葉紙2の表面加工を行うための処理部としての表面加工部6と、該表面加工部6にて表面加工された枚葉紙2を排紙するための排紙部7とを備えている。 ここでは、5色の印刷が行えるように5台の印刷ユニット8,9,10,11,12を備えた印刷部3としているが、5色以外の色、つまり1色又は2色以上の印刷が行える印刷部であってもよい。 又、前記排紙部7は、グリッパを備えるチェーン搬送装置にて構成しているが、この排紙部7のない枚葉印刷機であってもよいし、又、枚葉印刷機を構成する各部の具体的な構成は図に示されるものに限定されるものではない。

    前記印刷ユニット8〜12は、印刷用圧胴8A〜12Aを備え、これら印刷用圧胴8A〜12Aの搬送方向上流側のそれぞれには、各印刷用圧胴へ枚葉紙2を渡すための渡し胴8B〜12Bを備えている。 尚、前記渡し胴8B〜12Bのうちの搬送方向始端側に位置する渡し胴8Bを給紙胴とも言い、この渡し胴8Bとフィーダ装置や用紙分離装置等とから前記給紙部1を構成している。 そして、図2〜図6に示すように、前記胴8A〜12A及び渡し胴9B〜12Bのそれぞれには、送り出されてきた枚葉紙2を爪台13Aと爪13Bとで把持するグリッパ13を円周方向の2箇所(図2では1箇所のみ図示している。尚、1箇所又は3箇所以上でもよい)に備えている。 尚、前記径の小さな渡し胴8Bには、図示していないが、枚葉紙2を爪台と爪とで把持するグリッパを円周方向の1箇所に備えている。 又、前記ワニス塗布部4は、紫外線硬化型樹脂ワニスが供給されるニス胴4Aとこれら対抗配置して印刷された枚葉紙2に紫外線硬化型樹脂ワニスを塗布するための圧胴4Bとを備えている。
    この圧胴4Bへ枚葉紙2を受け渡すための渡し胴14を備えている。 これら胴14,4Bにも前記同様に送り出されてきた枚葉紙2を爪台15A,16Aと爪15B,16Bとで把持するグリッパ15,16を円周方向の2箇所(1箇所又は3箇所以上でもよい)に備えている。

    図1および図2に示すように、前記表面加工部6は、前記胴4Bからの枚葉紙2を受け渡すために設けられた渡し胴18から枚葉紙2を受け取る圧胴19と、圧胴19上の枚葉紙2に前記転写用フィルム5を押し付けて転写するためのフィルム転写機構20とを備えている。 前記フィルム転写機構20が枚葉紙2の処理を行う処理手段であり、前記フィルム転写機構20は、ワニス塗布部4にて塗布された紫外線硬化型樹脂ワニスを接着剤として利用しながら前記転写用フィルム5を枚葉紙2に押し付けて、転写用フィルム5から枚葉紙2に金箔、エンボス模様やホログラム模様等を転写する。 前記枚葉紙2の紫外線硬化型樹脂ワニスに転写用フィルム5を押し付けることによって、紫外線硬化型樹脂ワニスの塗布面を平滑にすることができ、光沢度をアップさせることができる。 そして、押し付けられた転写用フィルム5の上から紫外線照射ランプ21,22(1個又は3個以上であってもよい)からの紫外線を照射することによって、紫外線硬化型樹脂ワニスを硬化させるようにしている。 前記渡し胴18及び前記圧胴19も、前記同様に、枚葉紙2を把持するグリッパ17,23を周方向2箇所(1箇所又は3箇所以上でもよい)に備えている。
    前記渡し胴9B〜12B,14に備えさせたグリッパ13,15にて把持して搬送される枚葉紙2は、同速度にて回転駆動される胴8A〜12A,4Bに備えさせたグリッパ13,16が、図2にて示すように、前記グリッパ13,15に対向位置する同一円周位置に位置した状態で把持しているグリッパ13,15の把持状態を解除すると同時に受け渡し側のグリッパ13,16が開き状態から把持状態に切り替わることにより、該グリッパ13,16にて枚葉紙2を把持して搬送を続行することになる。 尚、前記圧胴19は前記渡し胴18よりも直径が大きな所謂3倍胴と言われる胴になっており、前記グリッパ23を円周方向の3箇所(図2では2箇所のみ図示しており、1個のグリッパは省略している。)に備えており、圧胴19が1回転する間に渡し胴18が1.5回転することにより、前記のように圧胴19側のグリッパ23に渡し胴18のグリッパ17からの枚葉紙2を受け渡すことができるようになっている。 前記圧胴19を他の胴に比べて大きな直径(3倍胴)とすることによって、紫外線照射を行う乾燥処理区間を多く確保することができるだけでなく、ワニス塗布部4との距離が長く確保できる利点があるが、他の胴と同一の直径であってもよい。

    前記印刷面に金箔を付着させる場合には、フォイラーと呼ばれる箔押しにて印刷物を押圧することによって、印刷物の糊(ニスでもよい)の付いた部分に基材から金箔が剥がれて付着することになる。 又、前記処理部としては、印刷面に金箔、エンボス模様やホログラム模様等を転写する表面加工部6を示しているが、他の各種の処理部であってもよい。 例えば、印刷物として特にフィルムを用いる場合、枚葉紙へのインクの乗りを良くするためにコロナ放電を行う処理部であってもよい。 このコロナ放電を行うためのコロナ放電本体を印刷物の表面にできる限り近接させた状態でコロナ放電を行うことによって、放電効果を高めることになる。 このため、胴の表面からグリッパが突出していると、コロナ放電本体にグリッパが接触してしまうことがあることから、後述のように胴の表面からグリッパが突出することがないようにしているが、処理手段に接触しない程度であれば、胴の表面からグリッパが突出してもよい。 又、印刷物にミシン目を形成するためのミシン目加工装置であってもよい。 これは、ミシン圧胴に縦ミシン刃や横ミシン刃が当接可能に設けられたものであり、縦横のミシン目の加工ができるようになっている。 又、印刷物を裁断することができるスリッタ装置であってもよい。 このスリッタ装置は、スリッタ胴の上方に配置された円板状のスリッタにてスリッタ胴にて搬送されてきた印刷物(印刷前の用紙でもよい)を裁断できる(又はミシン目を入れることもできる)ようになっている。 又、印刷物に折用の筋を入れる折機であってもよい。 この折機に備えた筋目付け刃にて印刷物に折り目を付けることができるようになっている。

    図3に、前記表面加工部6の圧胴19と、これに搬送方向上流側で隣り合う渡し胴18とを示し、図4に、該渡し胴18と、これに搬送方向上流側で隣り合うニス塗布用の胴4Bとを示し、図5に、該胴4Bと、これに搬送方向上流側で隣り合う渡し胴14とを示し、図6に、該渡し胴14と、これに搬送方向上流側で隣り合う印刷用の圧胴12とを示し、それらに装着されるグリッパについて説明する。

    先ず、図3に示すように、前記圧胴19に備えたグリッパ23を構成する爪台23Aの把持面23aを、該圧胴19の搬送方向下流側ほど回転軸芯側(圧胴19の内側)に位置する扁平な傾斜面に構成し、該傾斜面23aの傾斜角度α1を、該圧胴19に備えたグリッパ23を構成する爪23Bが該圧胴19の外形ライン19Sから突出することがない角度(ここでは16°)に設定しているが、爪23Bが該圧胴19の外形ライン19Sから突出しないのであれば、どのような角度であってもよい。 但し、前記処理手段が圧胴19に当接しないもので構成されている(前述のコロナ放電を行う)場合には、この処理手段に当たらない程度に外形ライン19Sから爪23Bが突出してもよい。 尚、前記爪23Bが該圧胴19の外形ライン19Sから突出しないというのは、爪23Bの圧胴19の外周縁側端23bが圧胴19の外周縁と面一である場合(図3に示す)と、爪23Bの圧胴19の外周縁側端23bが圧胴19の外周縁よりも内側に位置する場合の両方を含むが、面一である場合の方が好ましい。 尚、爪23Bの爪台23Aとの把持面23Hを該爪台23Aの把持面23aとほぼ平行となる傾斜面に形成することによって、枚葉紙を搬送方向で広い範囲において把持することができる利点があるが、場合によっては湾曲面等で構成することもできる。

    前記傾斜角度α1は、例えば図3に示すように、爪台23Aの把持面23aの延長線(破線で示す)23Lと、この延長線23Lが圧胴19の外形ライン19Sに交わる交点19Hにおける接線19Sとのなす角度である。 ここでは、圧胴19の直径が大きいことや、それに比べて爪台23Aが小さいことから、外形ライン19Sが小さな範囲でほぼ直線状となっていることから、前記交点19Hにおける外形ライン19Sに接線を引いても外形ライン19Sとほぼ同一ラインになってしまうため、外形ライン19Sを接線として説明している。 このことは、全ての爪台において同様であるため、以下においてはこの説明を省略する。 又、前記傾斜角度α1は、爪台23Aの把持面23aにおける圧胴19の搬送方向下流側端が、圧胴19の外形ライン19Sに近付く側に位置するほど、角度が小さくなり、これとは反対に圧胴19の外形ライン19Sから離れる側に位置するほど、角度が大きくなることになる。 このことも、全ての爪台において同様である。

    前述のように、前記圧胴19の爪台23Aの把持面23aが圧胴19の外形ライン19Sから突出しない構成であることから、受け渡す側(搬送方向上流側)に位置している渡し胴18のグリッパ17の爪台17Aの把持面17aは渡し胴18の外形ライン18Sから突出させることにより、両グリッパ23,17の受け渡し位置を合わせるようにしている。 つまり、渡し胴18のグリッパ17と前記圧胴19のグリッパ23との突出関係を反対にすることにより受け渡す位置を合わせるようにしている。 具体的には、グリッパ17を構成する爪台17Aを渡し胴18の外形ライン18Sから外側に突出させるとともに、爪台17Aの把持面17aを該圧胴19の搬送方向下流側ほど渡し胴18の外形ライン18Sから突出する扁平な傾斜面に構成し、該突出した傾斜面17aの傾斜角度α2(図4にも示している)を前記16°よりも小さな角度である12°に設定して、両者の角度差を4°とすることで枚葉紙2の受け渡し時における把持(掴み)角度が互いに大きく変わることがないようにしている。 前記傾斜角度α2もα1と同様に、爪台17Aの把持面17aの延長線(破線で示す)17Lとこの延長線17Lが渡し胴18の外形ライン18Sに交わる交点18Hにおける接線18Sとのなす角度である。

    従って、紙に癖を付けることがなく、渡し胴18から圧胴19への枚葉紙の受け渡しを確実かつスムーズに行うことができるようにしている。 前記渡し胴18のグリッパ17を構成する爪台17Aを渡し胴18の外側へ突出させる突出量は、圧胴19のグリッパ23にて把持する位置と枚葉紙厚み方向で渡し胴18のグリッパ17にて把持する位置が大きく異なることがないように設定することになる。 前記爪17Bの爪台17Aとの把持面17Hも前記同様に該爪台17Aの把持面17aとほぼ平行となる傾斜面に形成することによって、枚葉紙を搬送方向で広い範囲において把持することができる利点があるが、場合によっては湾曲面等で構成することもできる。 又、前記爪台23A及び17Aの上面のほぼ全域を傾斜面にして把持面としたが、該上面の一部のみを傾斜面にして把持面として実施することもできる。

    図4に示すように、前記のように渡し胴18のグリッパ17の爪台17Aの把持面17aを渡し胴18の外形ライン18Sから突出させていることから、受け渡す側(搬送方向上流側で隣り合う位置)に位置している圧胴4Bのグリッパ16の爪台16Aの把持面16aを圧胴4Bの外形ライン4BSから突出しないようにすることにより、枚葉紙の厚み方向での両グリッパ17,16の受け渡し位置を合わせるようにしている。 この場合も、グリッパ16を構成する爪台16Aの把持面16aを該圧胴4Bの搬送方向下流側ほど回転軸芯側に位置する扁平な傾斜面に構成し、該傾斜面16aの傾斜角度α3を、前記角度α2(12°)よりも小さな角度の8°に設定して、両者の角度差を4°とすることで枚葉紙2の受け渡し時における把持(掴み)角度が互いに大きく変わることがなく、紙に癖を付けることがなく、受け渡しを確実かつスムーズに行うことができるようにしている。 前記傾斜角度α3も前記同様に、爪台16Aの把持面16aの延長線(破線で示す)16Lとこの延長線16Lが圧胴4Bの外形ライン4BSに交わる交点4BHにおける接線4BS(破線で示す)とのなす角度である。 尚、爪16Bの爪台16Aとの把持面16Hを該爪台16Aの把持面16aとほぼ平行となる傾斜面に形成することによって、枚葉紙を搬送方向で広い範囲において把持することができる利点があるが、場合によっては湾曲面等で構成することもできる。 又、前記爪台16Aの上面のほぼ全域を傾斜面にして把持面としたが、該上面の一部のみを傾斜面にして把持面として実施することもできる。

    図5に示すように、前記圧胴4Bのグリッパ16の爪台16Aの把持面16aを圧胴4Bの外形ライン4BSから突出しないようにしていることから、受け渡す側(搬送方向上流側で隣り合う位置)に位置している渡し胴14のグリッパ15の爪台15Aの把持面15aを渡し胴14の外形ライン14Sから突出させることにより、枚葉紙の厚み方向での両グリッパ16,15の受け渡し位置を合わせるようにしている。 そして、渡し胴14も前記渡し胴18と同様に、グリッパ15を構成する爪台15Aの把持面15aを該圧胴4Bの搬送方向下流側ほど渡し胴14の外形ラインから突出する扁平な傾斜面に構成し、該傾斜面15aの傾斜角度α4を、前記角度α3(8°)よりも小さな角度の4°に設定して、両者の角度差を4°とすることで枚葉紙2の受け渡し時における掴み角度が互いに大きく変わることがなく、紙に癖を付けることがなく、受け渡しを確実かつスムーズに行うことができるようにしている。 前記傾斜角度α4も前記同様に、爪台15Aの把持面15aの延長線(破線で示す)15Lとこの延長線15Lが渡し胴14の外形ライン14Sに交わる交点(図5、図6において角度が小さいため、交点を図示していない)における接線14S(破線で示す)とのなす角度である。 尚、爪15Bの爪台15Aとの把持面15Hを該爪台15Aの把持面15aとほぼ平行となる傾斜面に形成することによって、枚葉紙を搬送方向で広い範囲において把持することができる利点があるが、場合によっては湾曲面等で構成することもできる。 又、前記爪台15Aの上面のほぼ全域を傾斜面にして把持面としたが、該上面の一部のみを傾斜面にして把持面として実施することもできる。

    図6に示すように、前記渡し胴14のグリッパ15の爪台15Aの把持面15aを渡し胴14の外形ライン14Sから突出させているが、角度が4°と小さいことから、受け渡す側(搬送方向上流側で隣り合う位置)に位置している圧胴12Aのグリッパ13により枚葉紙を掴む位置は圧胴12の外形ライン12Sとなっていても、枚葉紙の厚み方向での両グリッパ15,13の受け渡し位置が大きくずれることがないようになっている。
    前記圧胴12Aのグリッパ13は、見当精度を高めるために前記のように爪台13Aを傾斜面にしておらず、爪台13Aの把持面13Hと圧胴12Aの外形ライン12Sとのなす角度が0°となる、つまり該圧胴12Aの外形ライン12Sの接線(実際には外形ライン12Sが直線状であるため、接線が外形ライン12Sと同じになる)にほぼ沿う(ほぼ面一となる)扁平面に構成しているが、4°以下の小さな角度であれば、見当精度が大きく低下することがないから、小さな傾斜面に構成して実施することもできる。 尚、圧胴12Aより上流の各胴(12B〜8B)のグリッパについては、圧胴12Aと同様、爪台の把持面と圧胴の外形ラインとのなす角度が0度となっており、見当精度のよい印刷ができるようになっている。

    前記印刷用圧胴12Aの搬送方向下流側に隣り合う渡し胴14から処理部の圧胴19まで4°という一定角度ずつ爪台を傾斜させた場合を示したが、一定角度ではなく、異なる角度にて傾斜させたものであってもよい。 又、渡し胴14から処理部の圧胴19までの間に配置した胴の数は、3つとしたが、2つ又は4つ以上であってもよい。
    このように圧胴19のグリッパ23を圧胴19内に入り込ませることによって、転写用フィルム5がグリッパ23に接触して転写用フィルム5を破損させることを回避することができながらも、印刷用圧胴12A側ほど爪台の把持面の傾斜角度を小さくすることによって、傾斜角度が0°となる印刷用圧胴12Aのグリッパ13から渡し胴14のグリッパ15へ枚葉紙2を受け渡すときの把持する位置が枚葉紙2の厚み方向で大きく異なることがないようにしている。

    前記グリッパ同士の受け渡し時の一例として、図8(a)に圧胴12Aのグリッパ13と渡し胴14のグリッパ15との受け渡し時の状態を断面図にて示している。 これに対して、図8(b)では、比較例として、前記渡し胴14ではなくて傾斜角度の大きな傾斜角度(8°)を有する圧胴4Bのグリッパ16と圧胴12Aのグリッパ13との受け渡し時の状態を断面図にて示している。 図8(b)では、大きな傾斜角度(8°)を有する圧胴4Bのグリッパ16であるため、枚葉紙2を把持する圧胴4Bのグリッパ16の把持位置が枚葉紙の左右幅方向で圧胴12Bの外形ライン12Sから大きくずれてしまい(図では下方へずれているが、実際には圧胴4B側へずれている)、枚葉紙2をそれの厚み方向において同一方向で把持することができない。 このため、枚葉紙2の破損や変形を招く虞があるが、本発明のように両グリッパの爪台の角度差を少なくすることによって、図8(a)に示すように、ほぼ同一の位置にて把持することができ、枚葉紙2を破損や変形のない状態でスムーズに受け渡すことができるようになっている。 即ち、図2に示すように、爪台の傾斜角度を処理部6の圧胴19では圧胴19から突出しないように16度とし(図2では凹16°と記載している)、これに上流側で隣り合う渡し胴18のグリッパ17を構成する爪台17Aでは突出させた12度とし(図2では凸12°と記載している)、これに上流側で隣り合う圧胴4Bでは圧胴4B側へ引っ込ませる8度とし(図2では凹8°と記載している)、これに上流側で隣り合う渡し胴14のグリッパ15を構成する爪台15Aでは突出させた4度として(図2では凸4°と記載している)、一定角度(4°であるが何度であってもよいが、小さい角度ほど好ましい)で徐々に圧胴12A側ほど小さくなるように設定している。

    前記フィルム転写機構20は、図1に示すように、前記下流側の圧胴19の上方に配置され、前記転写用フィルム5の多数が表面に連続する状態又は所定間隔をおいて断続的に備えさせたフィルム転写用の長尺な基材フィルム24と、この基材フィルム24が巻き取られ、この基材フィルム24を繰り出す繰り出しロール25と、この繰り出しロール25から繰り出される基材フィルム24を下流側の圧胴19上の枚葉紙2に押し付けることにより転写用フィルム5を貼り合わせるための一対の押圧ローラ26,27と、搬送方向下流側に配置した押圧ローラ27から前記基材フィルム24を上方へ引き離しながら巻き取ることにより前記転写用フィルム5を枚葉紙2に転写するための巻き取りロール28を備えている。 ここでは2つの押圧ローラ26,27を設けたものを示しているが、3つ以上であってもよいし、場合によっては1つであってもよい。 前記基材フィルム24を、微細な凹凸面を備える樹脂製のシート材から構成し、そのシート材24を枚葉紙2の上面に塗布されたニスに押し付けることによって、ニスの上面にエンボス模様やホログラム模様等の微細な凹凸面を形成するものであってもよい。 この場合、紫外線照射によるシート材の変形が発生しない間は、繰り返し使用することができる。

    前記グリッパ13は、図示していないが、左右方向に長い横長状のホルダーに所定間隔置きに固定された多数の爪台と、前記ホルダーに貫通支持された回転軸に一体回転自在に取り付けられ、前記爪台の上端に位置した枚葉紙を把持するように図示していないバネにて爪台側へ回転付勢された多数(爪台と同数)の爪(図3及び図4では1個のみ図示している)とを備えている。

    前記排紙部7には、処理部にて処理されて搬送されてきた枚葉紙2を受け取って所定位置まで搬送するための搬送装置を備えている。 この搬送装置は、枚葉紙を把持するグリッパ(図示していないが、前述したグリッパと基本構成は同一である)を枚葉紙の搬送方向両端に配置された左右一対ずつのスプロケット7A,7Bに掛け渡された無端走行体である左右一対のチェーン7Cに掛け渡されており、爪台の傾斜角度を12°とするとともに、スプロケット7Aの外形ラインから突出する状態で設けられている(図2で凸12°と記載している)。

    図1〜図6では、前記処理部6の搬送方向上流側に印刷用圧胴12Aを設けた場合を示したが、図7に示すように、処理部6の搬送方向下流側に印刷用圧胴8Bを設けた場合、つまり処理部6を印刷する前(給紙部と印刷部との間)に配置して実施することもできる。 この場合には、処理部6から印刷用圧胴8Aまでの3つの渡し胴30A,30B,8Bを備え、それら渡し胴30A,30B,8Bに前述同様にグリッパを円周方向の2箇所(1箇所又は3箇所以上でもよい)に備えさせるとともに、それらグリッパの爪台の把持面の傾斜角度を、前述のように一定角度又はランダムな角度にて徐々に小さくしていくことになる。 図7に示すワニス塗布部4から処理部6までの爪台の把持面は傾斜角度を持たない状態(前述の傾斜角度0度の状態)で実施してもよいし、爪台の把持面を傾斜角度にして実施することもできる。 図7では4色の印刷が行えるように4台の印刷ユニット8,9,10,11を備えた印刷部3としている。 図7で説明しなかった部分は、図1と同一構成であるため、同一の符号を付すとともに説明を省略している。

    図1〜図6では、前記爪台の把持面を傾斜面とし、印刷用圧胴12Aから処理部6へ向かう程大きく傾斜するように構成したが、爪台の把持面を傾斜面としない、つまり胴の外形ラインの接線とほぼ平行となる把持面を有する爪台とし、これら爪台の把持面が胴に対して突出した位置又は埋没した位置に位置させて実施することもできる。 図示していないが、図2を代用して詳述すれば、前記処理部6を構成する胴19のグリッパ23を該胴19の外形ラインから埋没した位置に配置し、前記処理部6と印刷用圧胴12Aとの間の複数個(図では3個であるが、2個又は4個以上でもよい。尚、胴を偶数個にする場合は、処理部6の転写フィルム5等を図2において胴19の下方に配置する必要がある。)の胴18,4b,14のうちの前記処理部6に隣接する第1の胴18に備えた爪台の把持面を該第1の胴18の外形ラインから突出した位置に配置し、該第1の胴18と上流側で隣接する第2の胴4Bに備えた爪台の把持面を該第1の胴18に備えた爪台の突出位置よりも埋没側となる位置に配置し、残りの前記印刷用圧胴12Aに最も近い位置の胴14に備えた爪台の把持面を胴から突出した位置に配置し、印刷用圧胴12Aから処理部6の胴19へ向かう程爪台の把持面の突出量又は埋没量を、大きく設定して実施してもよい。 つまり、印刷用圧胴12Aに最も近い位置の胴14に備えた爪台の把持面の突出量又は埋没量を、残りの胴18,4Bの爪台の把持面の突出量又は埋没量の中で最小となるように設定することによって、見当精度のよい印刷が行える上、隣り合う胴間での枚葉紙厚み方向でのグリッパの把持位置が大きくずれることがないため、搬送方向で隣り合う胴同士での枚葉紙の受け渡しを紙の破損や癖付け等がない状態でスムーズに行うことができる利点がある。

    枚葉印刷機の概略側面図である。

    処理部から印刷用圧胴までの部分を示す要部の側面図である。

    処理部を構成する胴とこれの搬送方向上流側で隣り合う渡し胴のグリッパ同士の受け渡し部を示す概略拡大図である。

    ニス圧胴とこれの搬送方向下流側で隣り合う渡し胴のグリッパ同士の受け渡し部を示す概略拡大図である。

    ニス圧胴とこれの搬送方向上流側で隣り合う渡し胴のグリッパ同士の受け渡し部を示す概略拡大図である。

    印刷用圧胴とこれの搬送方向下流側で隣り合う渡し胴のグリッパ同士の受け渡し部を示す概略拡大図である。

    処理部を印刷部の前に設置した枚葉印刷機の概略側面図である。

    グリッパの受け渡し時の概略正面図であり、(a)は本発明のものを示し、(b)は比較例のものを示している。

    符号の説明

    1…給紙部、2…枚葉紙、3…印刷部、4…ワニス塗布部、4A…ニス胴、4B…圧胴、4BS…外形ライン、5…転写用フィルム、6…表面加工部(処理部)、7…排紙部、7A,7B…スプロケット、7C…チェーン、8〜12…印刷ユニット、8A〜12A、8B〜12B,18,19,30A,30B…胴、13,15,16,17,23…グリッパ、12S,14S,18S,19S…外形ライン、13A,15A,16A,17A,23A…爪台、13B15B,16B,17B,23B…爪、15H,17H,23H…把持面、15a,16a,17a,23a…把持面(傾斜面)、20…フィルム転写機構(処理手段)、21,22…紫外線照射ランプ、23b…外周縁側端、24…基材フィルム(シート材)、25…ロール、26,27…押圧ローラ、28…ロール、α1〜α4…角度

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