Insulation blanket repairing method, method of rejoining metallized fabric to base layer, and repairing kit for insulation blanket

申请号 JP2007228478 申请日 2007-09-04 公开(公告)号 JP2008064312A 公开(公告)日 2008-03-21
申请人 United Technol Corp ; ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation; 发明人 BOGUE WILLIAM F; SIMMONS STUART;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for repairing an insulation blanket when a great portion of a metallized fabric layer is separated from a ceramic fabric layer on the base of the insulation blanket. SOLUTION: The method and a system are provided for repairing the insulation blankets 24a, 24b from an underlying layer 30 of which a metallized fabric 26 is separated. The method comprises cutting a first slit in the metallized fabric 26 near a separated portion of the metallized fabric 26, inserting a repairing material 50 through the first slit to position the repairing material 50 between the separated portion of the fabric and the underlying layer, and adhering the separated fabric 26 and the underlying layer 30 to the repairing material 50 to recover the function of the metallized fabric 26. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • 下地層から剥離してしまったメタライズ織物の部分を含む断熱ブランケットを修復する方法において、
    前記織物の剥離した部分の近傍の前記織物内に第一のスリットを切り込むこと、
    前記第一のスリットに補修材料を挿入して、前記織物の前記剥離部分と前記下地層の間に前記補修材料が位置するようになすこと、および 前記剥離した織物と前記下地層を前記補修材料に接着すること、
    を含む方法。
  • 前記織物の前記剥離した部位の、前記第一のスリットとは反対側の端で、前記織物に第二のスリットを切り込むことを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 前記第一のスリットに補修材料を挿入することが、前記補修材料をガイドに取り付けてガイドを引っ張ることにより、前記第一のスリットを通して中に引き入れ、更に前記第二のスリットから引き出すことを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  • 前記第一のスリットが約1.0〜2.0インチ(約25.4〜50.8mm)の幅を有し、前記第二のスリットが約0.25〜0.5インチ(約6.35〜12.7mm)の幅を有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  • 前記補修材料が繊維ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 前記補修材料が約1.0インチ(約25.4mm)の幅と、前記織物の前記剥離部分の長さとほぼ等しい長さを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 前記剥離した織物と前記下地層を前記補修材料に接着することが、前記第一のスリットを通して前記補修材料を挿入する前に、前記補修材料に接着剤を塗布することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 前記剥離した織物と前記下地層を前記補修材料に接着することが、前記補修材料を前記剥離した織物と前記下地層の間に挿入した後、前記補修材料中の前記接着剤を硬化することを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  • 前記織物が、アルミニウムで被覆されたガラスまたはセラミックの織物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 前記断熱ブランケットが、航空機エンジンの部品に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • メタライズ織物を下地層に再接合する方法において、
    前記メタライズ織物が前記下地層から剥離した領域の各端部において、前記メタライズ織物内に第一および第二のスリットを切り込むこと、
    前記メタライズ織物の剥離した領域に補修のための準備を施すこと、
    前記下地層の対応する部分に補修のための準備を施すこと、
    支持部材および前記支持部材に注入された接着剤を含む補修アセンブリを前記第一のスリットを通して挿入すること、
    前記補修アセンブリを前記メタライズ織物と前記下地層の間に位置させること、および 前記接着剤を硬化して、前記メタライズ織物層と前記下地層に前記支持部材を接着すること、
    を含む方法。
  • 前記メタライズ織物と前記下地層に補修のための準備を施すことが、前記メタライズ織物と前記下地層にプライマーを施すことを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記プライマーがシラン系接着助剤であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  • 前記第一のスリットを通って補修アセンブリを挿入することが、前記補修アセンブリの一端にガイドを取り付けて、前記ガイドを前記メタライズ織物内の前記第一のスリットを通して挿入し、更に前記第二のスリットから引き出すことにより行われることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記補修アセンブリを挿入する前に、前記メタライズ織物と前記下地層を分離するために、前記第一のスリットを通ってスペーサを挿入することを更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記メタライズ織物がアルミニウムで被覆されていることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記下地層がセラミックであることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記補修アセンブリの前記支持部材が繊維ガラスの織布であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 前記補修アセンブリの前記接着剤が、室温で加硫化(RTV)されるシリコーンゴムであることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • ブランケットの外側層が前記ブランケットの下地層から剥離してしまった断熱ブランケットを補修するためのキットにおいて、
    織物支持部材と、
    前記織物支持部材の一端に取り付け可能であり、かつ前記外側層と前記下地層の間に前記織物支持部材を挿入するように構成されたガイドと、
    前記織物支持部材内に含浸するように構成された接着剤と、
    を含むキット。
  • 前記織物支持部材が約1.0インチ(約25.4mm)の幅と、前記外側層の剥離部分の長さとほぼ等しい長さを有することを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記織物支持部材が、ガラス、繊維ガラスおよびセラミックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記接着剤がシリコーンゴムであることを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記織物支持部材を挿入する前に、前記外側層の剥離した部分と前記下地層の剥離した部分にプライマーを施すことを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記プライマーがシラン系接着助剤であることを特徴とする請求項24に記載のキット。
  • 前記ガイドが、ワイヤおよび引き綱からなるグループから選択されることを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記外側層と前記下地層の間に配置可能であり、前記織物支持部材を挿入するために前記各層を互いに分離して保持する、少なくとも1つのロッドを更に含むことを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 前記断熱ブランケットがガスタービンエンジンの部品の一部であることを特徴とする請求項20に記載のキット。
  • 说明书全文

    本発明は、2層の織物を再接着する方法に関する。 さらに詳しくは、本発明はメタライズ織物層(metallized fabric layer)が下地の織物層から剥離してしまった断熱ブランケットを修復する方法に関する。

    ガスタービンエンジンの様々な部品の熱的な保護のために、断熱ブランケットが一般に使用されている。 断熱ブランケットは、セラミック繊維の織物その他の断熱性材料の層から形成できる。 断熱ブランケットの下地層の断熱材料を保護するための外側層として、メタライズ織物層が一般的に使用される。 しかしエンジンの運転中の圧温度の変化によって生じる接着剤の疲労のために、メタライズ織物層は時間の経過と共に下地層から剥離する可能性がある。

    場合によっては、メタライズ織物層のはがれた面積が小さく、接着剤をはがれた部分に塗布した後にこの補修部位を硬化するなどの既知の補修方法を使用して、織物層を下地層に直接付着しなおすこともできる。 しかしメタライズ織物層のある割合を下地層に付着させないままでおく必要性を考えると(この制約は、空気が透過できる多孔性の障壁を確保することが必要であるということから生じる)、はがれた部分が大き過ぎてこれらの補修方法が適用できない可能性がある。 それに対して、断熱ブランケットを交換することは費用がかかる。

    断熱ブランケットの下地のセラミック織物層からメタライズ織物層の大きな部分が剥離してしまった場合に、断熱ブランケットを修復する方法が求められている。

    本発明は、断熱ブランケットの下地層からメタライズ織物が剥離してしまった断熱ブランケットを修復する方法とシステムである。 この方法は、前記織物の剥離した部分の近傍におけるメタライズ織物内に少なくとも第一のスリットを切り込み、前記第一のスリットに補修材料を挿入して前記織物の剥離部分と前記下地層の間に前記補修材料が位置するようになし、かつ前記剥離した織物と前記下地層の双方を前記補修材料に接着することを含む。 前記補修材料は、計り取られた量の接着剤を一様に、補修区域の管理された区域に送り込む。

    図1は高バイパスのガスタービンエンジンアセンブリ10で、中間ケーシング12、ファン出口ライナ部14、ストラット16、高圧コンプレッサ(HPC)18、高圧タービン20および低圧タービン22を含むものの斜視図である。

    ストラット16はフランジを有し中間ケーシング12のストラット16同士の間の各空間にライナ部14を取り付けるように構成される。 第一の部分14aと第二の部分14bを含む内周側のライナ部14は、9本のストラット16の各々の間に嵌合するように構成される。 ライナ部14は各ストラット16の外形に追従して、バイパス空気流が流れる内径に沿った流路を形成するように設計される。 ライナ部14はまた、ブリード空気がHPC18からバイパス空気流に抜き出されるようにする通路を含む。

    図2は、図1の第一および第二のライナ部14a,14bの拡大図である。 図2にはまた、ライナ部14a,14bの内周側表面に取り付けられるように構成された断熱ブランケット24a,24bをも示す。 断熱ブランケット24a,24bは、HPC18およびその周囲における高温から内部のライナ部14を保護し、かつ炎を閉じ込めるように設計されている。 HPC18内で炎が発生したときに、断熱ブランケット24a,24bはエンジンアセンブリ10内に炎を閉じ込めるか、あるいは炎の拡大を抑制することができる。 第一および第二のライナ部14a,14bに類似した他の7個のライナ部(図2には図示せず)には、図2には示してない同様の断熱ブランケットが同様に取り付けられている。

    ライナ部14は、カーボンエポキシ複合材料を含むが、これに限定されないタービンエンジンの部品で使用される様々な複合材料で形成できる。 以下、更に詳しく説明するように、断熱ブランケット24a,24bはセラミック織物を含むがこれに限定されない任意の適切な材料で形成できる。 断熱ブランケット24a,24bは、シリコーンゴムを含むがこれに限定されない高温用接着剤を使用して、ライナ部14a,14bに接合できる。

    断熱ブランケット24a,24bは、セラミック織物の下地層に取り付けられてこれを保護するように構成されたメタライズ織物の外側層を含むことができる。 しかしエンジンアセンブリ10の運転中に、温度と圧力の変動のために、メタライズ織物は下地層のセラミック織物から離れあるいは剥離する可能性がある。 そのため、ライナ部14の上の損傷した断熱ブランケットを補修するかまたは交換する必要が生じる。

    図3は図2のライナ部14aの内側表面の斜視図であり、外部層26と裏当て28とを有する断熱ブランケット24aを含む。 断熱ブランケット24aの外部層26はメタライズ織物で形成され、具体的には層26は、個々の繊維がアルミニウムのような金属で被覆されたガラスまたはセラミック製の織布で形成できる。 図3に示すように、裏当て28は断熱ブランケット24aの枠を構成し、ライナ部14aの外周に断熱ブランケット24aを保持するのを補助するために使用される。

    図4は図3のライナ部14aの一部の横断面図であり、断熱ブランケット24aがライナ部14aに取り付けられた状態を示す。

    図5は図4の断熱ブランケット24aの一部を拡大した横断面図であり、外側層26、セラミック層30、断熱材32、第二のセラミック層34およびガラスカバー36を含むものを示す。 上で述べたように、外部層26はアルミニウムで被覆された織布のようなメタライズ織物で形成でき、シリコーンゴムなどの、しかしこれに限定されない接着剤の薄い層により、下地のセラミック層に接合される。 セラミック層30,34は織布で形成できる。 断熱材32はセラミックの不織布層のようなバッティング材料であってよい。 セラミック層30,34と断熱材32は、断熱ブランケット24aのための断熱部材を形成し、各層30〜34は通常の方法で互いに縫い合わせることができる。 ガラス層36は接着剤、一般的にはシリコーンゴムを使用して、層34およびライナ部14aに取り付け、あるいはモールドすることができる。

    上記のように、メタライズ織物26はセラミック層30からはがれることがある。 本発明は、断熱ブランケット24aを交換するというコストのかかる方法に代わって、断熱ブランケット24aを補修する方法に関する。

    場合によっては、メタライズ織物層の小さな部分だけが下地のセラミック層30から剥離し、従来の方法によって織物層26の剥離した部分を下地のセラミック層30に再接合することもできる。 例えば、接着剤を剥離した織物の内側表面に塗布した後に硬化させて、織物層26をセラミック層30に再度接合することができる。 しかし場合によっては、剥離部分が大きすぎてこのタイプの補修方法が適用できないことがある。

    メタライズ織物26は、通常、断熱ブランケット24aの下地層を、HPC18を取り囲む空間内およびその周囲のチリその他の異物から保護するための、キルトカバーとして構成される。 更にメタライズ織物26は、ブランケット24aの下地層を、炎との直接的な接触から保護するように構成される。 しかし断熱ブランケットがガスタービンエンジンの一部であるようなこのタイプの用途では、メタライズ織物26と下地層30の間の取り付けが気密性(airtight)を有しないように設計される。 断熱ブランケット24aは織物26を含む多孔性の織物からなる様々な層で構成され、エンジン10の運転中にメタライズ織物26を介して圧力の平衡が制限されないことが重要である。 メタライズ織物層26の剥離した部分を再度付着させる際、メタライズ織物26内に残る開口した孔を補修用接着剤が塞いでしまうであろう。 その場合、メタライズ織物26の全面積の一部分だけを下地層30に再度接合すればよい。

    織物26の大きな部分が層30から剥離した場合は、織物26を再度取り付けて、しかも層26,30の間の取り付け部を全許容面積未満に保持することは期待できない。 しかも剥離した織物26の内側表面に塗布される接着剤を一様に制御することは困難である。

    図6は、メタライズ織物26の大きな面積が下地のセラミック層30から剥離し、あるいははがれてしまった場合に、ライナ部14aの断熱ブランケット24aを補修する1つの実施形態を示す。 メタライズ織物26のはがれた部位の近傍の織物26に、大きな上側スリット40を形成する。 剥離した部位の反対側の端に、小さな下側スリット42を形成する。 大きな上側スリット40は約1.0〜2.0インチの幅W1を有し、小さな下側スリット42は約0.25〜0.5インチの幅W2を有する。 大きな上側スリット40の隣に、小さな上側スリット44を形成し、これを小さな下側スリット42の近傍の大きな下側スリット46と整列させる。 図6に示す実施形態では、断熱ブランケット24aの上面と下面に沿った各スリットが、約0.5インチの最小距離SDだけ離れている限りにおいて、織物26がセラミック層30から剥離した部分において、断熱ブランケット24aの上面と下面にわたって小さなスリットと大きなスリットが交互に配置される。

    図6は、裏当て28の外周の内側でメタライズ織物26が実質的にセラミックス層30から完全に(すなわち断熱ブランケット24aの上面から下面まで、また断熱ブランケット24aの側方から側方まで)はがれてしまった場合を表す。 この場合、織物26の大部分をセラミックス層30に再度接合する必要がある。 そのため、図6の補修部位は裏当て28の外周の内側にある断熱ブランケット24aの実質的に全てを含む。 多くの場合、織物26の一部だけがセラミック層30からはがれてしまい、そのため補修区域は断熱ブランケット24aの総面積の一部分だけである。

    大きな上側スリット40と小さな下側スリット42を形成した後、アセトンを含むがこれに限定されない既知の洗浄用溶剤を使用して、はがれた織物26と下地のセラミック層30を洗浄する、その後で断熱ブランケット24aを加熱して織物から溶剤を取り除く。 次に図7に示すように、補修アセンブリ50をメタライズ織物26とセラミック層30の間に挿入するための準備をする。

    補修アセンブリ50は、接合材料で飽和したキャリアすなわち支持部材からなる。 適切な支持部材にはセラミックス、繊維ガラス、およびその他のガラス繊維の織物および不織布が含まれるが、これらに限定されない。 実施形態において、繊維ガラスの布を使用できる。 接合材料は支持部材に塗布される接着性のシーラントであり、織物26とセラミック層30への支持部材の接合を助ける。 そのため接着性のシーラントは、支持部材、メタライズ織物26およびセラミックス30に接着するように設計された任意の材料を含むことができる。

    シリコーンゴムは断熱ブランケット24aによって必要とされる熱的な特性のために、接着剤として使用される代表的な例である。 あるいは支持部材に接着性のシーラントを事前に含浸させておいてもよい。 実施形態では、接着性のシーラントは室温で加硫化(RTV)されるシリコーンゴムである。

    層26,30を補修アセンブリ30に接合する準備をするために、メタライズ織物26とセラミックス層30にプライマーを施しても良い。 適切なプライマーはシラン系接着助剤(adhesion promoter)が含まれるが、これに限定されない。 表面26,30をプライマーで完全に覆うことが重要であるが、プライマーの厚みを一様にすることは必要でない。 はがれた表面26,30へのプライマーの塗布は、綿棒のようなものを使う既知の方法で行える。 同様に、補修アセンブリ50の支持部材にプライマーを施すこともできる。 プライマーを施した後、補修アセンブリ50だけでなく層26と30も乾燥する。

    図7は、メタライズ織物26のはがれた部分とセラミックス層30の間、すなわち大きな上側スリット40と小さな下側スリット42の間に挿入されようとしている補修アセンブリ50を示す。 補修アセンブリ50は上で述べたように支持部材と接着性のシーラントを含む。 補修アセンブリ50の挿入を補助するために、ガイド52を使用しても良い。 織物26の下地部分とセラミック層30は上記のように接合の準備がされた。

    図7に示すように補修アセンブリ50を、幅W3が約1.0インチで、スリット40と42の間の織物26の剥離部分の長さとほぼ等しい長さL3を有する細片に切断する。 この細片は、接着性のシーラントを支持部材に付着する前、または付着した後に切断しても良い。

    補修アセンブリ50を挿入する前に、ガイド52の第一の端部52aを大きな上側スリット40に挿入し、次に小さな下側スリット42から出す。 第二の端部52bを次に補修用細片50の一端に取り付ける。 その後第一の端部52aを引っ張り、ガイド52を小さな下側スリット42から引き出し、補修用細片50を大きな上側スリット40と小さな下側スリット42の間に配置する。 その後、補修用細片50をガイド52の第二の端部52bの近傍で切り揃えてガイド52を除去する。 補修アセンブリ50から露出した織物は、小さな下側スリット42を通して押し戻せばよい。

    その後、スリット40と42の間の区域で断熱ブランケット24aに軽い圧力を加えることで、しわや空気の泡があればそれを除去して滑らかにする。 断熱ブランケット24aを真空に引いて余分な接着剤を取り除き、織物26を下地のセラミック層30に押し付ける。 最後のステップで、断熱ブランケット24aを硬化する。

    図7のガイド52は、スリット40と42の間の距離などによっては、剛性のあるものでも柔軟性があってもよい。 ガイド52はワイヤ、引き綱その他、補修アセンブリ50を大きな上側スリット40を通して送り込むのに適した道具であればよい。 スリット40と42の間の距離が大きい場合は、剛性のある道具が好ましい。 それに対して、スリット40と42が互いに近接しており、スリット42を通して道具をガイドすることが難しくない場合は、引き綱のような柔軟性のある道具を使用すればよい。

    図8は織物26をセラミック層30に再接合するための別の実施形態を示す。 ガイド52を大きな上側スリット40に通して小さな下側スリット42を通って引き出す前に、織物26,30の各層を互いに離しておくために、スペーサ60,62をスリット40に挿入する。 図8に示すように、スペーサ60,62は大きな上側スリット40の各々の端に配設され、ガイド52と補修アセンブリ50がスリット40を通過できるようにする。 スペーサ60,62は、鋭い縁が無い限り、ロッドその他同様の道具を含むことができ、また様々な長さの補修部位を収容するために様々な長さに作ることができる。 スペーサ60,62は、PTFE(テフロン(登録商標))およびその他のタイプのプラスティックを含むがこれに限定されない非粘着性(non‐stick)の任意の適切な材料で形成できる。

    図9はスペーサ60,62を含む断熱ブランケット24aの一部の、図8の9−9断面に沿った横断面図である。 図9はメタライズ織物26を下地のセラミック織物30から分離するためのスペーサ60,62の利点を示している。 織物26と30が互いに付着してしまうのを防ぐために、織物26と30の表面にプライマーを塗布する前に、大きな上側スリット40にスペーサ60,62を挿入することができる。 更に層26と30の間に開口部を形成することにより、スペーサ60,62は層26と30の間に補修アセンブリ50を挿入するのを容易にする。

    上記の補修方法の各ステップは、様々な手順で実行可能であることが理解される。 本発明は、補修を上で説明した順序で行うことに限定されない。 更に補修方法の変形も本発明の範囲内に属する。 例えば図7に示すように、ガイド52は大きな上側スリット40に通して挿入され、次に小さな下側スリット42を通って引き出され、その時点で補修アセンブリ50が端部52bとガイド52に取り付けられる。 しかしそうではなく、ガイド52を小さな下側スリット42に通して挿入してから大きな上側スリット40を通って引き出し、その後で補修材料50を取り付けてもよい。 あるいはまた、ガイド52を大きな上側スリット40に挿入する前に、補修材料50をガイド52の端部52bに取り付けてもよい。

    本発明は、脱落しそうな織物層を下地の織物層に再接合するための補修方法に関する。 補修方法を、ファンの出口ライナ部上の断熱ブランケットに関して上述のように説明してきたが、織物層が下地の織物層からはがれてしまっているその他の様々な用途でも、この補修方法が使用可能であることが理解できる。 より具体的には、断熱ブランケットを含むガスタービンエンジンの他の部品にも、本補修方法を使用することができる。 例えば断熱ブランケットは一般に、ナセルとエンジン部品の間に取り付けることができる。 これらの断熱ブランケットは、メタライズ織物がセラミック層からはがれて補修が必要となっている場合のメタライズ織物層と下地のセラミック層の同様の構成を有することができる。

    ガスタービンエンジンの斜視図であり、エンジンの中間ケーシング上にストラットによって支持された複数のファン出口ライナ部を含むものを示す。

    図1の第一および第二のライナ部の拡大図であり、各ライナ部の内部表面に取り付けた断熱ブランケットを含むものを示す。

    断熱ブランケットを含む図2の第一のライナ部の内側表面の斜視図である。

    図3の第一のライナ部と断熱ブランケットの一部の横断面図である。

    図4の断熱ブランケットの一部の横断面図である。

    断熱ブランケットの剥離した外側層の補修のための様々な実施形態を示す。

    断熱ブランケットの剥離した外側層の補修のための様々な実施形態を示す。

    断熱ブランケットの剥離した外側層の補修のための様々な実施形態を示す。

    図8の断熱ブランケットの横断面図であり、断熱ブランケットの2つの層の間のオプションのスペーサを含むものを示す。

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