カバーテープ |
|||||||
申请号 | JP2013520558 | 申请日 | 2012-06-12 | 公开(公告)号 | JPWO2012173119A1 | 公开(公告)日 | 2015-02-23 |
申请人 | 電気化学工業株式会社; | 发明人 | 祐介 棚澤; 祐介 棚澤; 毅 小野; 毅 小野; | ||||
摘要 | 本発明は、少なくとも基材層とヒートシール層と帯電防止層とを含んでなり、該ヒートシール層側の表面に(A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体、(B)第4級アンモニウム塩、および(C)ポリアルキレングリコールを含有する帯電防止層が形成されており、(A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体および(B)第4級アンモニウム塩を構成するアニオンは、カルボン酸類、 硫酸 エステル類、リン酸エステル類、スルホン酸類、リン酸類からなる群から選択した1種または2種以上である、カバーテープ、並びに該カバーテープを用いた電子部品 包装 体に関する。【選択図】なし | ||||||
权利要求 | 少なくとも基材層とヒートシール層と帯電防止層とを含んでなり、該ヒートシール層側の表面に(A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体、(B)第4級アンモニウム塩、および(C)ポリアルキレングリコールを含有する帯電防止層が形成されているカバーテープ。 (A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体および(B)第4級アンモニウム塩を構成するアニオンが、カルボン酸類、硫酸エステル類、リン酸エステル類、スルホン酸類、リン酸類からなる群から選択した1種または2種以上である、請求項1に記載のカバーテープ。 前記帯電防止層が、前記の(A)、(B)および(C)の各成分を下記の比率で含有している、請求項1または請求項2に記載のカバーテープ。 (A)成分: 10〜80質量% (B)成分: 5〜70質量% (C)成分: 5〜50質量% (A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体がイミダゾリウム塩である、請求項1から3のいずれか一項に記載のカバーテープ。 (B)第4級アンモニウム塩を構成するカチオンが、炭素数が10〜20の一つのアルキル基またはアルケニル基を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のカバーテープ。 (C)ポリアルキレングリコールの質量平均分子量(Mw)が、200〜600のポリエチレングリコールである、請求項1から5のいずれか一項に記載のカバーテープ。 ヒートシール側の表面の帯電防止層の厚みが0.01〜0.2μmである、請求項1から6のいずれか一項に記載のカバーテープ。 請求項1から7のいずれか一項に記載のカバーテープを用いた電子部品包装体。 |
||||||
说明书全文 | 本発明は、基板に実装されるまでチップ型電子部品等を搬送するのに用いられるキャリアテープの蓋材として用いるカバーテープに関する。 IC等のチップ型電子部品を搬送するのに、一般的にキャリアテープが用いられている。 即ちキャリアテープに一定間隔で形成された電子部品収納用の凹部に、前記のチップ型電子部品を挿入して、該キャリアテープの上面に、基材上に易剥離性の接着層を有するカバーテープをヒートシールして該電子部品を封入した後、リール状に巻き取られて搬送する。 前記カバーテープは、該電子部品を検査できる程度に透明であることや、キャリアテープから容易にスムースに剥離できることが必要であるが、更に、該電子部品がIC等の静電気により絶縁破壊されやすい部品である場合、埃の付着防止や内容物の静電気からの保護、またはキャリアテープからカバーテープを剥離する際に、カバーテープに該電子部品が付着して飛び出す等のトラブルを防止するために、カバーテープの片面又は両面の表面に帯電防止処理がなされる。 帯電防止処理には、帯電防止性を付与させようとする面を構成する樹脂に帯電防止剤を配合したり、あるいは帯電防止剤を表面に薄く塗布するなどの方法が用いられる。 接着層(またはヒートシール層)の表面に帯電防止剤を塗布したものは、例えば特許文献1および2に開示されている。 これらの方法で、十分な帯電防止効果を得ようとすると、帯電防止剤を多量に塗布する必要が有り、キャリアテープにヒートシールした状態で高温多湿の環境に置かれると、大気中の酸素や水分を呼び込むため、カバーテープの接着力が低下し、搬送時や実装時の振動によりカバーテープが剥がれてしまい、電子部品の脱落が生じてしまうことがあった。 一方で、カバーテープの帯電防止のために、前記接着層(ヒートシール層またはシーラント層等)の表面に導電性微粒子を含有する塗工剤をコーティングする方法(例えば特許文献3、4および5)が提案されている。 しかしながら、これらの方法では、塗工材を構成する樹脂成分中に微粒子を均一に分散させることは容易な事ではなく、製造工程が複雑となり生産性が低下するばかりか分散不良を生じることがある。 また後者の方法の帯電防止剤を練りこむ場合は十分な表面抵抗値が得られず、金属微粒子を混合した場合には、透明性が低下するためにカバーテープ越しに内容物の形状や文字を確認できる程度の透明性を得ることが困難となる場合があった。 一方で近年一般的なフィルムやシートの帯電防止用に、イオン液体を用いた塗布型の帯電防止剤が提案されている(例えば特許文献6)。 しかしながら、カバーテープのヒートシール層の表面に塗布することや、その剥離強度への影響に関して開示したものは見当たらない。 本発明は、部品を収納するキャリアテープ等の容器の蓋材に用いるカバーテープ及び該カバーテープを用いたチップ型電子部品包装体において、透明性が良好であり十分な帯電防止性を有していて、かつ部品を収納して保管する際に、高温多湿の環境での使用でもキャリアテープとの剥離強度の低下を十分に抑制することができ、内容物の腐食等の問題を生じることがないカバーテープ、及びそれを用いた電子部品包装体を提供することを課題とする。 本発明者等は、前記課題について鋭意検討した結果、ヒートシール層側の表面にイオン液体を含有する特定の帯電防止剤を含んでなる帯電防止層を形成することによって、高温多湿の環境においても、剥離強度の低下を十分に抑制することを見出し、本願発明に至った。 ある実施態様では、前記の(A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体は、イミダゾリウム塩であることが好ましい。 他の実施態様では、(B)第4級アンモニウム塩を構成するカチオンは、炭素数が10〜20の一つのアルキル基またはアルケニル基を有することが好ましい。 更なる実施態様では、(C)ポリアルキレングリコールは、質量平均分子量(Mw)が、200〜600のポリエチレングリコールであることが好ましい。 他の実施態様では、ヒートシール側の表面の帯電防止層の厚みは0.01〜0.2μmであることが好ましい。 本発明のカバーテープは、キャリアテープから容易に剥離できる透明性を有するカバーテープであって、更に、十分な帯電防止効果および防錆効果を有し、且つ電子部品を収納して、長期間高温多湿の環境で保管しても、カバーテープの接着力低下を抑制することができ、搬送時や実装時の振動による電子部品の脱落を著しく抑制できる。 本発明のカバーテープは、少なくとも基材層とヒートシール層と帯電防止層を含んでなる。 即ち、基材層とヒートシール層と帯電防止層の三層構造であってもよいし、これらの層の間に一層以上の中間層を設けた多層構造であってもよい。 多層構造の場合には、ヒートシール層側の表面に、(A)環状第4級窒素含有カチオンを含むイオン液体、(B)第4級アンモニウム塩、および(C)ポリアルキレングリコールを含有した帯電防止剤を含んでなる帯電防止層が形成されている。 <基材層> 基材層は、ヒートシール層または中間層との接着強度を強固にして安定化するために、ヒートシール層または中間層と接する側をサンドブラスト処理、コロナ放電処理、プラズマ処理等の表面処理をすることができる。 また、基材層には帯電防止剤を練り込んだり、カバーテープの外表面となる側の表面に、帯電防止剤でコートした静電防止品を用いることもできる。 また、基材層と、中間層またはヒートシール層とを積層する際の接着力を高める目的で、基材層の表面にアンカーコート剤を介在させることができる。 <中間層> <ヒートシール層> 更にこの樹脂混合物のヒートシール層においては、樹脂全体を100質量%としたとき、エチレン−ブテン−1ランダム共重合体が15〜60質量%、スチレンーブタジエン共重合体が30〜80質量%、および耐衝撃性ポリスチレン樹脂が3〜15質量%の配合割合の混合物を用いることが、特に高温高湿環境を経た後の剥離強度の安定性の点でより好ましい。 <帯電防止層> イミダゾリウムカチオンとしては、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−プロピルイミダゾリウムなどが挙げられ、中でも1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオンが多様な塩が入手可能な点で特に好ましい。 (A)イオン液体を構成するアニオンとしては、カルボン酸類、硫酸エステル類、リン酸エステル類、スルホン酸等の有機酸や超強酸類;リン酸類、ハロゲン化水素類、過ハロゲン酸類などの無機酸などが挙げられ、帯電防止性や、キャリアテープに収納する電子部品の防錆の観点から硫酸エステル類が好ましく、より好ましくは硫酸エチルアニオンである。 本発明における(A)イオン液体は、前記のカチオンおよびアニオンからなるイオン液体を用いることができる。 その具体的な例としては、例えば1,3−ジメチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート、1−ブチル−3−ジメチルイミダゾリウムホスフェート、1,3−ジメチルイミダゾリウムヒドロジンサルフェート等を用いることができる。 (B)第4級アンモニウム二ウム塩としては、下記の式1化合物が好ましい。 式中、R1は炭素数10〜20のアルキル基または炭素数10〜20のアルケニル基を示し、R2、R3およびR4は炭素数1〜3のアルキル基を示し、X −はアニオンを示す。 X −のアニオンは、前記(A)イオン液体と同様のアニオンが挙げられ、硫酸エステル類が好ましく、より好ましくは硫酸エチルアニオンである。 (B)第4級アンモニウム二ウム塩の具体例としては、例えばトリメチル・ラウリルアンモニウムメチルサルフェート、エチル・ジメチル・ステアリルアンモニウムエチルサルフェート、エチル・ジメチル・オレイルアンモニウムエチルサルフェート、エチル・ジメチル・ラウリルアンモニウムエチルサルフェート、エチル・ジメチル・ステアリルアンモニウムメタスルホニウム、エチル・ジメチル・ラウリルアンモニウムメタスルホニウム等を用いることができる。 本発明に用いる帯電防止層は、前記のように(C)ポリアルキレングリコールを含有する。 例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体などのポリアルキレンオキサイド、ポリオキシアルキレン構造とエステル結合を有するポリエーテルエステル、ポリオキシアルキレン構造とアミド結合を有するポリエーテルアミド、ポリオキシアルキレン構造とアミド結合及びエステル結合を有するポリエーテルエステルアミド等が挙げられるが、塗工膜のヒートシール層表面との密着性の観点や入手しやすさの点からからポリエチレングリコールが好ましい。 ポリエチレングリコールを用いる場合、塗工膜の形成のし易さ、膜中のイオン液体の分散性の観点から、その質量平均分子量(Mw)は、200〜600、300〜500、およそ400の範囲のものが好ましい。 前記のように本発明のカバーテープはそのヒートシール層側の表面に、前記の(A)、(B)および(C)の各成分を含有する帯電防止剤を含んでなる帯電防止層が形成されている。 帯電防止層は、前記帯電防止剤を水もしくは適切な有機溶媒で希釈して、一般的な方法で塗布して形成する。 乾燥後の帯電防止層の厚みは0.01〜0.2μmであることが好ましい。 0.01μm未満であると、十分な帯電防止性を得ることができない恐れがあり、0.2μmを超えると剥離強度の低下等ヒートシール性が低下する恐れがある。 また、帯電防止性を得るためには、表面抵抗率で1×10 12 Ω/sq以下であることが好ましいとされてきたが、近年の電子部品の小型化や高集積化等によって1×10 12 Ω/sq以下では不十分な場合があるため、カバーテープの帯電防止性能として1×10 11 Ω/sq以下が要求されている。 また、帯電防止という観点からは、表面抵抗率が低すぎて問題となることはないが、帯電防止剤の添加で1×10 7 Ω/sq未満を得ることは現実的ではない。 <カバーテープ> 本発明のカバーテープは、例えば電子部品を収容するための電子部品収容凹部が幅方向の中央部において長さ方向に所定間隔で形成されているキャリアテープに対して、凹部の上面をカバーするために、電子部品搬送用カバーテープとして使用される。 <キャリアテープ> <電子部品包装体> <その他の使用例> 本発明の電子部品搬送用カバーテープは、前記のような使用形態で、チップ固定抵抗器などの抵抗器、積層セラミックコンデンサなどのコンデンサ等の広範なチップ型電子部品などの搬送に好適に使用できる。 本発明を、実施例を用いて具体的に説明する。 (実施例2) (実施例3) (実施例4) (比較例1) (比較例2) (比較例3) (比較例4) (比較例7) (評価方法) 各実施例および比較例の評価結果を表1にまとめて示した。 本発明のカバーテープは、キャリアテープから容易に剥離できる透明性を有するカバーテープであって、十分な帯電防止効果を有し、且つ高温多湿の環境において、IC等の金属部を有する内容物の腐食を著しく抑制できることから、金属部分を有するIC等の電子部品の搬送・保管のための電子部品搬送体用カバーテープとして使用できるだけでなく、チップ固定抵抗器などの抵抗器、積層セラミックコンデンサなどのコンデンサ等の広範なチップ型電子部品などの搬送にも好適に使用できる。 |