Compressible structure panel

申请号 JP2001578746 申请日 2001-04-23 公开(公告)号 JP2003531325A 公开(公告)日 2003-10-21
申请人 ハンター・ダグラス・インドゥストゥリーズ・ベー・フェー; 发明人 クペラス,コ; コルソン,ウェンデル・ビー; スウィスヅクツ,ポール・ジー; スロン,ジェイソン・ティー;
摘要 A structural panel for use in building structures or in the formation, finish or decoration thereof includes an outer sheet and a connector sheet with a plurality of collapsible or compressible dividers therebetween. The panel in a rest condition is expanded and of a desired thickness for final use but can be compressed into a relatively thin thickness or profile for shipping purposes. The panel is very lightweight but structurally strong and can be selectively bent in one transverse direction if desired. The panel can be easily cut or formed into any predetermined size or shape.
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 圧縮可能な構造パネルにおいて、 内面と外面を有する材料の少なくとも1つの外側シートと、 放置状態では拡張され、前記内面に固定され且つ前記内面から突き出ている複数の圧縮可能なデバイダと、 前記各デバイダを前記外側シートから離れた位置で一体的に固定するためのコネクタ手段と、を組み合わせて構成されている圧縮可能な構造パネル。 【請求項2】 前記デバイダは細長く且つ互いに平行に伸張している、請求項1に記載のパネル。 【請求項3】 前記デバイダは半剛性材料から作られている、請求項1又は2に記載のパネル。 【請求項4】 前記デバイダは互いに独立している、請求項3に記載のパネル。 【請求項5】 前記デバイダは前記圧縮状態に折りたたみ可能である、請求項4に記載のパネル。 【請求項6】 前記デバイダは放置状態に向けて付勢されている、請求項4
    に記載のパネル。 【請求項7】 前記デバイダは、半剛体であるが折りたたみ可能な材料の独立したシートから作られ、前記シートは、前記外側シート及び前記コネクタ手段に対して固定可能なフラップを形成するように折りたたまれ、1対の押しつぶし可能な仕切り板が、前記外側シートと前記コネクタ手段の間に伸張している、請求項6に記載のパネル。 【請求項8】 前記仕切り板は、実質的に細長く平坦で、圧縮状態にあるときには前記フラップと実質的に面対面の関係に折りたたまれるように縦方向の折り目が入っている、請求項7に記載のパネル。 【請求項9】 前記シートは、複数のグラスファイバを樹脂で固めたファイバーグラス製である、請求項7に記載のパネル。 【請求項10】 前記樹脂は熱硬化性である、請求項9に記載のパネル。 【請求項11】 前記樹脂は熱可塑性である、請求項9に記載のパネル。 【請求項12】 前記外側シートはファイバーグラスである、請求項9に記載のパネル。 【請求項13】 前記コネクタ手段は材料のシートである、請求項12に記載のパネル。 【請求項14】 前記コネクタ手段はファイバーグラスシートである、請求項13に記載のパネル。 【請求項15】 前記コネクタ手段は、前記デバイダに連結された複数の柔軟であるが非可伸性ファイバを含んでいる、請求項12に記載のパネル。 【請求項16】 前記パネルは天井パネルである、請求項1又は7に記載のパネル。 【請求項17】 前記仕切り板は、1対の仕切り板部分を画定する縦方向の折り目を含んでいる、請求項7に記載のパネル。 【請求項18】 前記パネル部分は同一寸法である、請求項17に記載のパネル。 【請求項19】 前記パネル部分は寸法が異なる、請求項17に記載のパネル。 【請求項20】 前記外側シートの外面に固定された装飾用シートを更に含んでいる、請求項1に記載のパネル。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 天井パネル又は壁パネルとしての用途が見込まれる構造パネルは、一方の面から複数のデバイダが間隔をあけて突き出ている外側シートと、外側シートと平行に且つ間隔をおいて設けられ、デバイダを、その外側シートから遠い側に沿って1つに連結するコネクタシート又は類似のものとを含んでいる。 デバイダは、圧を掛けると、少なくともある期間は圧縮可能であり、例えば搬送時など必要に応じてパネルの厚みを減らしておくことができる。 【0002】 【従来技術】 本出願は、2000年4月24日出願の米国仮特許出願第60/199208
    号の恩典を請求するものであり、前記仮出願をここに完全に開示しているものとして参考文献として援用する。 【0003】 建造物の仕上げ又は装飾に使用される構造パネルは、ドライウォールから装飾又は音響天井パネルまで様々な形態を採る。 このようなパネルは明らかに異なる性質を有していると同時に、重量的見地、搬送的見地、美的又は音響的多様性の欠如などの観点からすると多数の欠点を有する。 【0004】 これらパネルには、例えば、逆T字型の支持部材からなる格子状工作物によって矩形開口部を画定し、そこに音響パネルなどをはめ込むようにした吊り天井システムに使用されるものもある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 このような音響パネルは、通常、剛性が高く、多少脆い性質を持っている。 その結果、支持用の格子状工作物に挿入したり又はそこから取り外したりするのが困難で、多くの場合、そのような処理中に容易に傷がついてしまう。 更に、天井パネルは比較的重く肉厚が固定されているため、搬送時の寸法は取り付け時の寸法と同じである。 搬送時には、その重量と嵩のせいで、このようなパネルの平方フィート当たりの費用は比較的高くなる。 【0006】 ドライウォールも、比較的重く、扱いが難しく、搬送時寸法は取り付け時寸法と同じである。 従って、ドライウォールについても、搬送費用は比較的高い。 上記より、建造物の建設、仕上げ及び装飾に使用される構造パネルは、数多くの欠点に悩まされていることがお分かりいただけよう。 従って、このような欠点を解消したパネルが望ましいといえる。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本発明の構造パネルは、当業者には本開示内容をお読みいただければ明らかなように、多種多様な用途に使用することができる。 しかしながら、基本的には、
    本パネルは、通常、一方の面から複数のデバイダが突き出た半剛体材料の外側シートを含んでいる。 シート又は同様手段の形態を採るコネクタが、デバイダの遠位縁に固定されている。 コネクタは、別の材質のシートや連結ファイバのストランドなどの形態であってもよい。 【0008】 デバイダは、押しつぶし可能な性質を持っているが、様々な形態を採ることができる。 説明する幾つかの実施形態では、デバイダは、側部が押しつぶし可能になった細長いセルであって、所定の方向に向けて平即ち横方向の圧力がセルにかけられると、セルはつぶれて占有空間が浅くなるようになっている。 デバイダは、半剛体材料の条片を折り畳んで、デバイダが横方向に圧縮されると縦方向側部又は仕切り板が内側又は外側に折り重なるように形成することができる。 デバイダは、通常は所定形状の拡張又は伸張姿勢を取るように作られており、圧縮された後、その形状に復帰するよう弾性がある。 デバイダは、外側シート及びコネクタに対して相対位置を維持するように、それらに固定されている。 【0009】 ご理解いただけるであろうが、パネルをこのように形成すると、パネルは、通常の放置止状態では拡張形状を取るが、外側シート又はコネクタに圧力をかけると、デバイダがつぶされパネル全体の厚さ即ち外形を非常に薄くすることができる。 これは、無論のこと、搬送時にも使用時にも同じ厚さを有する従来技術によるパネルと比べて、よりも多くのパネルをコンテナに収容できることから、搬送には非常に有利である。 パネルはまたその大部分が空気で満たされており、従って、非常に軽量である。 【0010】 これも以下のより詳細な説明からご理解いただけるであろうが、本パネルは、
    吊り天井などへの取り付けを容易にするために少なくとも1方向には曲げられるようになっているが、放置姿勢では通常状態に戻るように弾性がある。 更に、本パネルは脆くないので簡単には壊れない。 更には、本パネルは、非常に簡単に所定の寸法及び/又は形状に切断できる。 【0011】 パネルの外側シートやコネクタシートなどの上に装飾シートを載せて、パネルに所望の美的外観を与えることもできる。 例えば、木製単板、ビニール、模様付き又は成型紙、着色紙、薄肉金属、ポリエステル、他の合成材料、布、不織布、
    などのシートを上に載せて、パネルが使用時に所望の外観を有するようにすることもできる。 更に、本パネルは、金属箔を内張り又は外張りして、パネルの特性を変えることもできる。 【0012】 本発明の他の態様、特徴、及び詳細は、図面と関連付けて以下の好適な実施形態の詳細な説明を参照することにより、更には添付請求項の内容から、より深く理解頂けよう。 【0013】 【発明の実施の形態】 本発明の圧縮可能構造パネル50は、図1から図12を見ればよく分かるように、複数の押しつぶし可能な理想的には平行なデバイダ又はビーム52が、外側シート54(図1では見えない)とコネクタシート56との間に伸張して構成されている。 図1及び12に示すように、装飾シート58を、外側シート54に対して面と面が重なるように配置することができる。 後に詳しく説明するが、パネルは図1及び12に示す通常の拡張状態から、図17に示すような完全に押しつぶされた即ち圧縮された状態に圧縮することができる。 パネルは、更に、後に詳しく説明するが、一方の横方向に曲げることができるようになっているが、どの方向にも曲がらないよう剛体化することもできる。 更に、パネルは大部分が空気で構成されていることになるので、非常に軽く扱い易い。 【0014】 パネル50は、建造物内に多くの用途が考えられ、例えば、壁用パネル、固定天井パネル、吊り天井用パネル等に使うことができる。 以下の説明から理解頂けるはずであるが、いろいろなサイズのパネルを作ることができ、従来、建造物内で使用されているものに比べて極端に大きなサイズのものを作ることもできる。
    本開示では、図2に示すような従来型サイズで吊り天井用のパネルを使って説明する。 【0015】 代表的な吊り天井システムでは、通常、図2及び3に示すように、細長い逆T
    字型の支持部材からなる格子状工作物が天井から吊されて長方形の開口部62を形成し、開口部回りの周辺支持縁部64の上に天井タイル又はパネル50を配置するようになっている。 従来型の天井パネルは、曲げることができず、或いは柔軟性がないので、長方形の開口部62に挿入し難く、パネルが脆いために、挿入時に損傷を受けたり壊れることも多かった。 本発明のパネルは、以下の説明で理解頂けるはずであるが、本来的に曲げることができるので、吊り天井システムの長方形開口部に挿入し易く、一旦組み付けられると所望の平らな平坦形状を呈するようになる。 【0016】 図12を見ると最も分かり易いと思われるが、デバイダ52は、個別の条片6
    6(図44)材に予め折り皺を入れ、所望の形状に折り曲げて形成されるので、
    パネル50に組み込むと横方向につぶすことができ、必要に応じてパネルを圧縮できるようになっている。 デバイダは、その頂部部分に沿ってコネクタシート5
    6に固定され、その底部部分に沿って外側シート54に固定され、接続は接着剤68で行うのが望ましいが、これら構成要素を接続するのに他の方法も使えることは、当業者には自明であろう。 外側シートには、面対面の関係で装飾シート5
    8を接着或いは何らかの方法で固定され、この装飾シート58が、パネルの組み込まれる建造物の内側に露出することになる。 シートは、固定され、接着され、
    溶接され、或いは連結されて、広い拡張する表面を形成する材料の1つ又は複数の構造片として定義することができる。 装飾シートの材料は何でもよく、本物又は合成の木、ビニール、模様付き又は成型紙、箔、ポリエステル、その他の合成材、織布、不織布など何でもよい。 勿論、この材料は、普通は、天井パネルが組み込まれることになる部屋の所望の装飾に合わせて選択されるが、その音響特性に合わせて選択することもできる。 【0017】 開示する実施形態では、外側シート54、コネクタシート56及びデバイダ5
    2は、同じ材料で作られているが、必ずしもそうでなくともよい。 この材料は、
    ランダムな方向に向いたグラスファイバーを樹脂で接着したファイバーグラスシートでもよい。 後に詳しく説明するが、樹脂は、所望のパネル特性によって変わるが、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよい。 パネルの各構成要素を連結するのに使われる接着剤68は、通常、熱硬化性の接着剤であり、所定の温度になると隣接する構成要素を接着する。 好適な接着剤としては、ポリウレタン樹脂、コポリエステル・ホットメルト、ホットメルト・ポリウレタン反応型接着剤、2成分エポキシ、2成分ウレタン、RTVシリコンなどが挙げられる。 【0018】 デバイダ群52は、図12の断面図を見ると最も分かり易いが、1つの連続した条片材を組み合わせて形成することができるが、開示する実施形態では、個々のデバイダは細長いセル状又は管状をしている。 各デバイダは、ファイバーグラスなどの材料の条片66で、図4−11に示すように形成されている。 【0019】 図4は、折り皺加工機に通す前の、平らな条片66の正面図である。 折り皺加工機では、図5に示すように、材料が、回転式折り皺加工輪70とバックアップローラー72の間に通され、長手方向に伸張する折り皺74が、材料の、所定の横方向間隔を空けた位置に形成される。 好適なシステムでは、折り皺加工輪は、
    約直径1/32インチの正確な折り皺加工エッジを有し、バックアップローラーは硬度が90度である。 この装置を使えば、材料を切断することなく、或いは少なくとも、もしあったとしてもグラスファイバーの多くを傷つけることなく、効果的な折り曲げ線を形成することができるので、材料にばね力が保持される。 理解頂けるように、図5に示す材料の条片の左側から始めて、折り皺74aは上面の左縁部の近くにあり、もう1つの折り皺74bは、上面の中心から僅か左に離れた位置にある。 これら2つの位置の間にある折り皺74cは、条片の下面に位置している。 対応する折り皺が条片の右側にも配置されているので、折り皺加工機を出るときには、図6に示すように、条片には6本の折り皺が形成されていることになる。 次に、材料の条片66は、図7、8、8Aに示すように縦方向に伸びる折り皺に沿って折り畳まれ、条片の両側縁部76が共にデバイダ52の上部中央位置にくる。 材料内のファイバーの破損直径は、折り畳まれた材料の組合せ厚さより小さく、折り畳みの間に、もしあったとしてもファイバーに生じる損傷が最小となっているのが望ましい。 この様に形成すると、デバイダは、互いに逆向きの関係にある2つの切頭三形78及び80から成る細長い管又はセルを形成する。 下側の三角形78は上側の三角形80よりも底辺が広い。 デバイダを作るファイバーグラス材は、半剛体なので、折り皺74に沿って折り曲げ折り畳むことはできるが、折り皺の間では実質的には平坦なままである。 図7に示すように、セルに垂直方向に力を加えると、セルの構成要素はつぶれるので、デバイダは図8に示すような圧縮された形状を呈するようになる。 圧縮された形で、接着剤68をデバイダの頂面と底面に亘って塗布することができるが、接着剤は熱硬化性か熱可塑性であることが望ましく、塗布の方法は如何様な方法でもよく、同業者には容易に理解頂けよう。 【0020】 次に、上面と下面に接着剤68が塗布されたデバイダ52は、図10に示すように、外側シート54とコネクタシート56との間に運ばれ、図11に示すように、積層全体が両加熱プレート82の間で押さえ付けられるが、この加熱プレートが、熱可塑性接着材の場合には接着剤68を活性化し、熱硬化性接着剤の場合には触媒として働くことになる。 その後の熱は、熱硬化性接着剤を使用する場合は、硬化速度を上げるのに使用することができる。 【0021】 材料の条片66とシート54及び56内のグラスファイバーを接着するのに熱硬化性樹脂が使われている場合、パネル50は、一緒に圧縮され接着された後、
    自然に図12に示すような予成形状態へ拡張する。 グラスファイバーを接着する樹脂が熱可塑性樹脂である場合は圧縮されたままであるが、再加熱しさえすれば条片は熱で自然に拡張し、加熱するのは、例えばヘアドライヤーの熱でもよい。 【0022】 デバイダ52、外側シート54及びコネクタシート56を作る材料を変更できるのは当業者には自明のことであり、実際それぞれ別の材料で作ってもよいが、
    本開示では、以下の材料が、外側シート、コネクタシート並びにデバイダそれぞれとしての要件を満足することが分かっていることを述べておく。 【0023】 コロラド州、デンバー、ジョン−マンビル社製の、JMタイプ8802−10
    0GSM(熱可塑性樹脂によるグラスマット)又はJMタイプMF5020GS
    M(熱硬化性樹脂によるグラスマット)或いは、フィンランド、カルフラのアールストローム製の、アールストローム・タイプ5150GSM(熱硬化性樹脂によるグラスティッシュ)である。 【0024】 この他にも、例えば、外側シート又はコネクタシートとしては上手く機能するがデバイダとしては適当ではない材料もあるし、逆に、デバイダとしては上手く機能するが、外側シート及びコネクタシートとしては適当ではない材料もある。
    例えば、外側シートとコネクタシートは、紙、ボール紙、金属、プラスチック、
    ポリエステル、その他の合成材など多種多様な材料の1つを選択することができる。 パネルにはデバイダが構造的な安定性を提供するので、シートにはそれほどの構造的安定性が要求されるわけではない。 一方、デバイダは、グラスファイバーで作るのが望ましいが、重要な特性として、上に挙げた具体的な材料と同様なある所定の弾性係数を持っていて、折り畳むことができしかも弾性を保持しているようなものであれば、カーボンファイバーマット、ある種の紙、ボール紙、織布材、フィルム、或いはそれらの組合せで作ることもできる。 ファイバーグラス材に関連して上に述べたように、材料に折り目を入れるために折り皺加工する場合は、材料が折り皺加工後にも弾性係数を維持しているのが重要なことであり、
    これは、勿論、ファイバーグラス材にもカーボンファイバー材にも当てはまる。 【0025】 図13に示すように、装飾シート58を、外側シート54と加熱プレス82との間に、両シート間に適切な接着剤66を入れて配置し、装飾シートを面対面の関係で外側シートに接着するようにしてもよい。 出来上がったパネルは、勿論、
    図12のようになる。 装飾シートを外側シートに接着する場合、上記代替案に加えて、格子状又はプリント点模様の接着剤でカバーシートに接着された有孔装飾シートを使うこともできる。 こうすると、積層がより自由に音を通過又は透過させることができるようになる。 逆に、装飾シートとカバーシートとの連結に連続した接着剤の層を使用すると、積層を通過する音の透過が減少する。 積層処理によって、比較的不安定な装飾シートを、出来上がった平坦な表面を備えた平坦且つ安定したものとし、同時に、カバーシートに代わる耐衝撃性及び耐破損性を提供することができる。 なお、パネルの音響特性は、外側シート材、条片の材料、
    接着剤、コネクタシート、両シート間の間隙、アッセンブリを連結する方法などを変えることによって変化させることができる。 【0026】 他の材料をコネクタシート56に被せ又は積層することもできる。 例えば、コネクタシート上に、フィルムを被せてもよいし、追加の非グラスファイバー材のシートを積層してもよい。 この様にしたパネルは手袋無しでも取り扱うことができ、ファイバーグラスで傷が付いたり、剥き出しの肌が傷つけられたりすることがない。 更に、コネクタシート56に対するフィルム又は薄層は、製造業者の識別マークと共に、又はパネルを所望のサイズに切断し易くするための寸法測定用の格子模様と共にプリントすることもできる。 更に、外側シート54に関して先に説明したように、音響上の目的で、有孔薄層又はフィルムを、コネクタシ−ト上に張ってもよい。 【0027】 上記のように、本発明では数多くの材料を利用することができるが、ある好適な実施の形態では、コネクタシートとデバイダは同一材料で作られており、ジョン−マンビル社製のファイバーグラスマットであり、そのマットは、ジョン−マンビルのNo. 5802又はNo. 5803である。 5802番は10%PET
    /65%16ミクロングラス/25%MFで出来た120g/m 2のマットである。 5803番は12%PET/68%16ミクロングラス/20%MFで出来た100g/m 2のマットである。 MFは、メラミン・フォルムアルデヒド樹脂の略記であり、熱硬化樹脂であることを示している。 PETは、ポリエチレン・
    テレフタレートの略記である。 5802材又は5803材の何れかで作られたデバイダは、先に述べたように折り皺加工して完全に圧縮した後、熱を殆ど又は全く加えないでも拡張する能力を持っている。 ジョン−マンビルの製品並びに関係する製品に関するもっと完全な説明は、米国特許第5,840,413号、同第5,942,288号、同第5,972,434号に記載されており、これら特許を参考文献としてここに援用する。 【0028】 好適な外側シートは、美的に好まれる織物材の複合薄層であり、コポリエステル・ホットメルト接着剤を使ってグラス不織材のベースに貼り付けられている。
    3つの異なる薄層が同等に望ましい。 第1の薄層は、ウエストバージニア州フロイドのホリングスワース&ヴォーズから購入可能な、坪量45乃至75g/m 2
    の加熱接着ポリエステル不織材の性質を有するベース基板を使っている。 不織ベース基板でポリエステル繊維を加熱接着するのに使用されている接着剤のパターンは、外側シートの底面上に見える模様となる。 接着面積約7%の小さな点接着パターンを使う場合、好適なポリエステル不織材は、ホリングスワース&ヴォーズのTR2315A−Bである。 接着面積約21%の大きな点接着パターンを使う場合、好適な材料はホリングスワース&ヴォーズのTR2864C1である。
    どちらの不織ベース基板も、次に、アクリルバインダー/難燃性コーティングを使って付加重量15乃至25g/m 2でスクリーンコートされる。 コーティングは、難燃性を付加しながら、不織ベース基板の耐久性を上げるように処方することができる。 ポリエステルの不織ベース基板は、次に、ホットメルト・ロールコーター/ラミネーターを通され、そこで、例えば、ノースカロライナ州、サムタのEMCケミ・ノースアメリカ製の難燃性コポリエステル接着剤が、ポリエステル不織ベース基板か、その上にコートされる材料かの何れかの表面上に塗布される。 この接着剤のコーティング重量は、ポリエステル不織ベース基板とグラス不織材との間に作り出したい接着強度によって決まる。 一般的には、30乃至45
    g/m 2の坪量を有する接着剤が望ましいということが分かっている。 望ましくは25x25の網状線パターンを有するグラビアローラーを使って、グラス不織材をポリエステル不織ベース基板に圧着積層する。 グラビアローラーに彫り込む深さは、塗布される接着剤の面積当たり重量に関係する主要な変数である。 EM
    Cケミ社から入手した接着剤処方箋によれば、EMSによりグリルテックスD1
    573G及びグリルテックスVP1692Gと指定されている材料による2材料の50:50混合である。 EMSグリルテックスVP1692Gには、有機リン難燃剤25%が混合されている。 出来上がりの50:50混合物は、最終的に約13.5%の難燃剤を含んでいる。 ポリエステル不織材の表面に接着剤を塗布した後、接着剤は、グラス不織材と接合されるロールコーター/ラミネーターのニップに達するまで溶融状態に保たれる。 グラス不織材は、好ましくは、先に述べたジョン−マンビル製の5802(120g/m 2 )マット、アールストロームのグラス不織材GFT−413G10−60−1300(60g/m 2 )又はアールストロームの不織グラスマットGFT−413G10−80−1300(8
    0g/m 2 )である。 上記材料で作られた複合積層材は、本来的に半透明で、この特徴が、出来上がったパネルのデバイダ相互間に形成されるセルの長さを伝播する光の能力と組み合わさって、2つのセルが出会う区域に影が見えるようにする。 【0029】 必要ならば、先に述べたポリエステル不織材に代えて、銀色、灰色又は黒色を裏側に配した美学的材料を用いて、この造影を減ずることもできる。 裏側は、ホットメルト接着剤を受取り、続いてグラス不織マットに積層されるものである。
    彩色すると、セルに伝播してから表面に出てくる光の量が減るので、造形効果が減じる。 【0030】 先に述べたポリエステル不織材に対する代わりの美学的材料は、ニット材であり、一方の側に銀色、灰色又は黒色の外観を有している。 この様にするために、
    ノースカロライナ州グリーンズボロのギルフォード・テクニカルテキスタイルのニット材が、2つの異なるタイプの単一ニット構造のヤーンから成るニット材と共に使用されている。 使用される好適なヤーンは、ナイロンとポリエステルである。 ナイロンヤーンは、主にマットの一方の側で観察され、ポリエステルは反対側で観察される。 編んだ材料は、ナイロンには親和性がありポリエステルは白い色のままに保つ黒色染料で「クロス染め」される。 難燃剤及び防汚加工剤も染料槽調剤に加えてもよい。 次に、ニットは安定化され、織布を強化するためメラミン樹脂が添加される。 次に、ニット材は、ロールコーター/ラミネーターに掛けられ、ポリエステルファイバー材に関して先に説明したように、ニット材はグラス不織材に積層される。 この場合に使用される好適なグラビアローラーパターンは、ランダム計算された点パターンで、業界では周知である。 ニットの銀色、灰色又は黒色の側がグラス不織材に積層される場合、薄層を通る光の透過率は、薄暗い層があるために下がる。 表面の視認外観は独特で、有孔金属天井パネルの外観に疑似している。 ニット材の白色側をグラス不織材に積層することもでき、そうすると、ニット薄層の外観は、金属スクリーン材を疑似したものになるが、同時に造影効果もなくなる。 【0031】 反射光及び透過光造影を減じる別の方法は、着色された黒色、灰色又は銀色のグラス不織材を使用することである。 着色された黒色、灰色又は銀色のグラス不織材を、先に述べたポリエステルファイバーマット又はニットマットに積層すれば、造影効果も減じることができる。 【0032】 なお、ポリエステルファイバーマット又はニット材の何れにしろ、美学的材料の着色には、着色顔料付の材料をプリント又はコートすればよい。 これは2次的プリント又はコートの段階を伴うものであり、コストが追加される。 彩色又は着色接着剤を使用するのは、美学的材料の造影及び/又は表面白さの改善に対する低コストの解決策としても採用できる。 【0033】 図14−17は、組み立てられたパネル50が徐々に圧縮されてゆく状態を示したもので、図14はパネルが完全に拡張した状態であり、図17は完全につぶされた又は圧縮された状態である。 【0034】 図18はパネル50の等角図であり、その拡大図を図19に示す。 デバイダ5
    2は、互いに等間隔に配置され、パネルの縦方向に互いに平行に伸張していることを容易に理解頂けよう。 勿論、図18及び19では、パネルは完全に拡張した状態であり、これに対応するパネルが完全に圧縮された状態を、それぞれ図20
    及び21に示す。 【0035】 従来型の天井パネルに関わる問題は、搬送時、装着時、使用時にサイズと厚さが変わらないことである。 本発明のパネルの望ましい特徴は、パネルが、完全に拡張したときには従来型の天井パネルと同じ所定の放置厚さを有していながら、
    搬送の際には圧縮することができるので、遙かに多くのパネルを搬送目的で1つのコンテナに詰め込むことができ、それによって搬送コストが大幅に改善されることである。 パネルを搬送コンテナから取り外すと、ファイバーグラス材に熱硬化製樹脂を使用している場合には、パネルは自然に拡張するし、熱可塑性樹脂が使用されている場合は、加熱すれば拡張する。 パネルは何れの所望の厚さにでも拡張できるものの、天井用の好適なパネルは、パネルのスパンに応じて望ましく拡張した際に、厚さが12乃至26mmの範囲にあるが、用途によっては厚くても薄くてもよく、一杯に圧縮された状態では約3−4mmになる。 【0036】 図31を見ると最も分かり易いが、パネル50は、細長いデバイダ52が伸張する縦方向に対して横方向には、容易に撓ませ或いは曲げることができ、例えば吊り天井の支持構造内にパネルを容易に挿入できるようになっている。 事実、パネルは曲がり形状に事前成形できるので、何らかの理由で曲面パネルが必要な場合でも、放置形状を曲面とすることもできる。 パネルは、逆方向、即ちデバイダが伸張する方向には非常に容易に撓ませ又は曲げることができるわけではなく、
    それは、デバイダの管状の形状がそれを妨げるからである。 しかし、所望であれば、支持部材84をパネルの両端に配して管状又はセル状のデバイダの開放端部86を覆えば、パネルを実質的に剛体化してどの方向にも曲がらないようにすることもできる。 支持部材84は、図24、25に示すような剛性のある形状の予成形C型チャネル部材88(プラスチック、アルミ等)でも、例えば、図26に示すようなパネルの端部に接着された接着剤の条片90であってもよい。 接着剤の条片は幾らか柔軟性を持ってはいるが、十分な剛性を持っているので、パネルの端部に組み込めば、パネルが、デバイダの縦方向に対して横方向に曲がるのを実質的に防ぐことができる。 プラスチック又はビニールテープ等が、適切な接着剤条片の例として挙げることができる。 更には、図65−67に示すように、デバイダ52aを、パネルの両開放端部を覆うように配してもよい。 外側シート5
    4とコネクタシート56は、パネルを横断方向に剛体化するデバイダ52aを覆うように伸張している。 【0037】 パネルは、パネル中の選択された位置にクロスデバイダ(図示せず)を組み込んで、交叉方向に剛体化することもできる。 クロスデバイダは、元のデバイダに対して直角方向に走るもので、元のデバイダと断面形状が同じでも違っていてもよい。 勿論、クロスデバイダは、元のデバイダと同じくパネルに接着することができる。 デバイダの高さは、元のデバイダであれクロスデバイダであれ、パネルの幅方向に変化して、構造及び美的効果に変化を作り出してもよい。 【0038】 デバイダ52の構造的特性を変えるには、図28及び27にそれぞれ示すように、デバイダの外表面又は内表面に別の材料のシート、それもできれば金属シート材92を張り付ければ、デバイダ材の剛性を少しだけ上げることができる。 金属シートはパネルの温度特性にも影響を与える。 図27は、支持部材88を備えたパネル上の金属シート材を示しており、一方、図28は支持部材を含んでいない。 勿論、積層処理はデバイダの形成の間、それも曲げ皺加工の直前に行うのが好ましい。 【0039】 図29及び30に示すように、上記プロセスに従って形成されたパネルは、パネルの一表面の何れの一地点に圧力が加わっても、その地点でパネルを押し下げるだけではなく、パネルの逆側を変形させないという点で独特である。 このパネルは、更に、パネルの反対側が撓むことなく自重の何倍もを支持する。 例えば、
    拡張時厚さが26mmで、幅が24インチ、長さが48インチ、重量が約0.9
    kg(1.98ポンド)の、本発明に従って形成されたパネルを取り上げる。 このパネルは、直径10インチの円盤状の重りの形をした2.9kgの負荷(6.
    38ポンド)まで、パネルの反対側に最小限の撓みしか呈することなく支持することができる。 直径約2インチの点状の負荷で、重さが1kg(2.2ポンド)
    のものも、同じパネルは、底面に何ら歪みを呈することなく容易に吸収する。 【0040】 図33−35に第2の実施形態パネル94を示すが、ここでは、コネクタシート54が、複数の細長い可撓性の、しかし非可伸性のストランド又はファイバ9
    6に置き換えられている。 このストランド又はファイバは、プラスチックでも、
    ナイロンでも、同じか同様な特性を有する他の類似の材料でもよい。 材料のストランド又はファイバは、接着又は何らかの方法で管状のデバイダ52'に取り付けられ、デバイダに対して横断方向に伸張し、それも互いに等間隔に、平行な関係で取り付けられているのが望ましい。 この様に形成されたパネル94は、図3
    5に示すように、先に説明したパネルと同様に、デバイダの長手方向に対して横方向に容易に撓ませ或いは曲げることができる。 【0041】 以上に述べた本発明の各実施形態において、デバイダは、長手方向の折れ線1
    00を有する同一の側方仕切り板98(図12、34)を有しているので、パネルが圧縮される際には側方仕切り板は内向きにつぶれる。 側方仕切り板は、上部98aと下部98bで構成され、それぞれ長方形をしているが、上部98aは下部98bより大きさが小さい。 この配置は、非対称配置と称され、デバイダの上部と下部の大きさが異なっている。 【0042】 本発明の第3の実施形態を図36−42に示すが、この実施形態では、パネル102は、デバイダ105の仕切り板104が対称形状である点を除いて、図1
    2に示すものと同じである。 言い換えると、パネル102は、外側シート54'
    と、コネクタシート56'とが仕切り板を備えたデバイダで相互接続されているものであり、必要に応じて外側シート上に装飾パネル58'が取り付けられているものである。 しかし、仕切り板104に沿う折り線106は、各仕切り板の上側長方形部分104aが、下側長方形部分104bと同じ大きさになるように配置されている。 パネル102は、ここでも、圧縮可能である。 【0043】 図36−38に示すパネル102の圧縮された形と拡張された形の等角図を図39、40に示すが、パネルは、完全に圧縮すると、正規に拡張された状態に比べて厚さ或いは外形が遙かに小さくなることを理解頂けよう。 【0044】 図41、42に示すように、パネルを積み重ねると、圧縮することにより相当量の空間を省くことができるわけで、搬送時には、従来型の天井パネルに比べて多くのパネルを1つのコンテナに詰め込めるので、相当に経費も節減できることになる。 【0045】 対称型デバイダを使用する利点は、注意深く監視していないと、圧縮されたパネルに生じることのあるテレグラフ現象を取り除けることである。 テレグラフ現象とは、ここで説明している様式のパネルを圧縮する際に、シートがデバイダや仕切り板のような他の構成要素に対してきつく押し付けられると生じることのある現象である。 圧力が高すぎるか、デバイダの抵抗が大きすぎると、何処に仕切り板が固定されており、どこに固定されていないかという模様が、シートを通して視認できるようになってしまう。 【0046】 図17の非対称デバイダを使ったパネルを見て頂ければ分かるように、コネクタシートとの接続部に沿って、デバイダとデバイダの間には隙間があるが、図3
    8に示すような対称型デバイダを使用すれば、この様な間隙は殆ど生じない。 従って、図38に示すような対称型デバイダを使用するパネルでは、パネルに加えられる圧力に関わりなく、テレグラフ現象は回避できる。 しかし、対称型又は非対称型のデバイダを備えた本発明のパネルでは、コネクタシートがデバイダに向けて下向きに押し付けられるとき、デバイダは圧力に抵抗するのではなく単に圧縮されるだけなので、コネクタシートをデバイダに接着するのに適切な圧力を、
    テレグラフ現象を引き起こすことなく掛けることができるという事実から、テレグラフ現象は起こりにくいことを理解いただきたい。 【0047】 デバイダ105の各側方仕切り板の折れ線106の位置を変えることにより、
    パネルの圧縮に対する抵抗を調整することができる。 例えば、本発明の第1の実施形態として開示し、図43、45に示すような非対称パネル50では、放置拡張位置において、側方仕切り板98に鈍角(a)が形成され、これは図46に示す対称パネルの仕切り板104に形成される角度(d)よりも大きい。 しかし、
    拡張状態にあるパネルの高さAは、双方同じである。 なお、非対称型デバイダの側方仕切り板の上側部分98aと下側部分98bの長さBとCには差があるが、
    図46に示す対称型デバイダでは、上側仕切り板部分104aと下側仕切り板部分104bの長さDは同一である。 【0048】 側方仕切り板の角度(a)又は(b)が大きいほど、図47、48に示すように、パネルを圧縮する際の抵抗が大きくなる。 図47、48では、図47の非対称型デバイダパネル50と図48の対称型デバイダパネル102に同じ大きさの力Fが掛けられている状態を示しているが、同じ大きさの力に対して対称型デバイダのパネルの方がより大きく圧縮されていることが分かる。 これは、対称型デバイダパネルの側方仕切り板の角度が、非対称型デバイダパネルの角度よりも小さいからである。 【0049】 限定を意図せず、説明のために具体例を挙げると、満足できる性能を提供することが分かっている、本発明に従って形成されたパネルは、外側シート、コネクタシート及びデバイダが全て、100GSMジョン−マンビル#8802グラスマット製で、図43から46に規定するパラメータは下記の範囲にある: X=5から10mm S=20から40mm A=15から26mm B=8から10mm C=13.5から17mm D=13.5から15mm a=100から120度 b=100から120度 本発明によるパネルの別の実施形態108を、図51、52に示すが、先に説明した実施形態のコネクタシートが、独特のデバイダ110を使用することにより省かれている。 図49、50を見ると最も分かり易いが、デバイダ110は、
    本発明の最初に説明した実施形態と同様に、互いに逆向きの2つの切頭三角形領域112及び114を形成する概ね砂時計の形をしているが、デバイダの頂部は長い水平な脚部となっていて、隣接するデバイダと重なり、デバイダの水平な脚部によって形成される複数の相互接続された条片から構成される分割型コネクタシートを構成している。 デバイダ110は、非対称型として図示されているが、
    勿論、本発明の3番目に説明した実施形態に示すような対称型であってもよい。
    従って、デバイダは、ベース部118、左側方仕切り板120、右側方仕切り板122を有し、各側方仕切り板にはその頂部に各々水平な脚部124と126が付いている。 両側方仕切り板には折り皺線128が形成されているので、デバイダの頂部又は底部に圧力が掛かると側方仕切り板がつぶれるようになっている。
    右側方仕切り板の水平な頂部脚部126は、デバイダ頂部の幅の約1/3であるが、左側方仕切り板からの水平な脚部124はデバイダのベース部118より僅かに長く、右側のデバイダの水平な頂部脚部124の上に重なることになる。 【0050】 図51を見ると最も分かり易いが、複数のデバイダ110が、隣接して、或いは横に連続して並んだ関係で配置されると、左側方仕切り板120からの頂部水平脚部124は右側方仕切り板122を超えて伸張し、右側に隣接する次のデバイダの左側方仕切り板120の頂部水平脚部124に重なる関係となる。 左側方仕切り板からの重なる水平頂部脚部124は、互いに組み合わさって、分割されてはいるが一体となったコネクタシートを形成する。 勿論、各デバイダの左側方仕切り板からの頂部水平脚部124は、右側方仕切り板からの頂部水平脚部12
    6に接着固定され、更に、直ぐ右側のデバイダの左側方仕切り板からの頂部水平脚部124にも接着固定される。 各デバイダのベース部118には、カバーシート130が固定され、各デバイダをベース部に沿って相互接続し、勿論、必要に応じて外側シートの下面又は分割型コネクタシートに、装飾シート(図示せず)
    を固定することもできる。 【0051】 本発明に従って形成された又別の実施形態132を図53−55に示すが、この実施形態では、デバイダ134は、それ自身でセルを形成してはおらず、ジグザグ模様に折り畳まれた材料の条片であり、外側シート136とコネクタシート138に固定されてセル状の圧縮可能なパネルを形成している。 先ず、図53、
    54に示すように、デバイダ134は材料の条片で形成され、一対の外側の平行な折り皺線140と、一対の内側の平行な折り皺線142とを有しており、外側折り皺線同士は互いに逆向きに折り曲げられ、内側折り皺線同士も互いに逆向きに折り曲げられている。 一対の取付面、即ち周縁領域144及び146が、条片の各外側の折り皺線と各側縁148との間に形成され、この箇所が何らかの適切な方法で外側シート及びコネクタシートそれぞれに固定されることになる。 デバイダの両周縁領域の間には、デバイダの中間部150があって、中に2本の内側折り線が設けられ、横向きの圧力がどちらかの周縁領域に加えられると、条片がつぶれるようになっている。 図53、54のデバイダ134によって形成されたパネル132の拡張状態と圧縮状態を、それぞれ図55と56に示す。 【0052】 図59、60にそれぞれ拡張状態と圧縮状態を示すパネルに使用する、別のデバイダ152を図57、58に示す。 図57、58に示すように、デバイダ15
    2は、デバイダを作る材料の条片の両側縁158から内側に間隔をおき同じ向きの折れ目を備えた一対の平行な外側折り皺線156を有しており、平行な両外側折り皺線の間に第3の中間折り皺線160が設けられている。 上側周縁領域16
    2は、材料の条片の一方の側縁と外側折り皺線の一方との間に形成され、第2のずっと大きな下側周縁領域164は、デバイダの底部に沿って、材料の条片の関係する縁部と隣接する折り皺線との間に形成される。 中間の折り皺線160には逆方向の折り目が形成されているので、デバイダは幅の異なる上側及び下側周縁領域を有しており、両周縁領域は、図8で見て、それぞれの隣接する折り線15
    6から共に右向きに飛び出している。 各デバイダの上側周縁領域162は、コネクタシート166に、平行且つ等間隔の位置に固定されており、一方下側周縁領域164は右に伸張して、右側に隣接する次のデバイダの一部に重なっている。
    重なっている下側周縁領域は互いに固定され、複数のそれぞれのデバイダの下側周縁領域で形成される一体の分割式外側シート168を形成する。 勿論、装飾シート(図示せず)を、相互接続された下側周縁領域、又はコネクタシートに被せて、パネルの美的外観に変化を持たせることもできる。 【0053】 デバイダの類似の実施形態170を図61−64に示すが、この場合も、材料の条片には、一対の外側折り皺線172と、その間に1つの中間折り皺線174
    が設けられ、上側及び下側周縁領域176及び178が、条片の各側縁180と各外側折り皺線172の間に形成されている。 外側折り皺線172の折り目は、
    中間折り皺線174に沿う折り目と逆向きなので、上側及び下側周縁領域は、図62で見て、共に水平方向右向きに飛び出している。 理解頂けるように、両水平領域は水平方向に中間折り皺線174を超えて伸張し、右側に隣接する上側及び下側周縁領域に重なるようになっているので、何らかの適切な方法でそこに固定して、図63に拡張状態を、図64に圧縮状態を示すパネルを形成できるようになっている。 【0054】 本発明の教示に従って作られ、図68−73に示すような、又別の実施形態のパネル182でも、パネルは、外側シート54、コネクタシート56、及び両シート間に伸張する複数のデバイダ184を有している。 図68と71を見てもらえば最も分かり易いと思うが、パネルのある部分デバイダ184aは、Z字型の断面をしており、パネルの別の部分のデバイダ184bは逆Z字型の断面をしている。 デバイダの向きが変わる186の位置で、パネルは、図72及び73に示すように直角に曲げることができるので、パネルは、例えば、パネルを取り付ける建造物の構成要素が直角な形状であっても追随することができる。 例えば、このパネルは、強制通風等を行うための建家等に見られるタイプの長方形ダクトの周りを包むこともできる。 【0055】 図68及び71に戻るが、お分かり頂けるように、パネルの右部分ではデバイダ184aはZ字型の断面をしていて、上側水平脚部188は左向きに伸張し、
    下側水平脚部190は右向きに伸張し、対角接続脚部192が上側脚部の右端と下側脚部の左端を連結している。 Z字型デバイダ184aは、勿論、先に述べたデバイダと同様に、デバイダを作る条片に折り皺線を設け、材料の条片を折り皺線に沿って折り畳んで形成する。 パネルの左側の逆Z字型デバイダ184bは、
    勿論、右に伸びる上側水平脚部194と、左に伸びる下側水平脚部196と、上側脚部の左端から下側脚部の右端に伸張する対角接続脚部198を有している。 【0056】 図68及び図71−73を見ればよく分かるように、デバイダの向きが変わる位置186(図示のパネルでは、中央付近)で、パネルは直角に折り曲げることができる。 次に、パネルは、図72及び73に示すように、デバイダの脚部が互いに直角になり、長方形のセルが形成されるように、一杯に拡張することができる。 【0057】 図68、69を見れば分かるように、このパネルも、本発明に従って作られた今までに説明した実施形態のパネルと同様に、圧縮することができる。 このパネルも、図74−79に示す方法で、交叉方向に剛体化するよう修正することができる。 理解頂けるように、パネルの端部に近い部分を、コネクタシート56とデバイダ52を貫通して(デバイダの長さに対して横断方向に)但し外側シート54は切り離さずに切ることによって、部分的に89の位置で切ることができる。 この様に切れ目を入れると、材料の小さな帯91が形成され、この部分は、図75に示すように独立して圧縮することができ、そこに剛体化クリップ93を取り付けることができる。 ここに開示する実施形態の剛体化クリップは、
    基本的にJ字型断面をしており、長辺側95と、これと間隔を空けた平行な短辺側97と、長辺側と短辺側の対応する縁部を相互連結する連結壁99と、長辺側の連結壁99とは反対側の縁部に沿って伸びるリップ部101を有している。 このクリップを圧縮した材料の帯に取り付けると、材料を圧縮状態に保持することができる。 このクリップと圧縮された材料とを、図77及び78に示すように上向きに折り曲げると、パネルの端部に沿って剛体部分を形成することができる。
    勿論、材料の剛体化帯部は、必要であれば、図78及び79に示すように上向きに折り曲げた後、その位置で接着固定することもできる。 【0058】 このクリップに当業者には自明の適切な修正を施せば、天井支持部材(図示せず)からパネルを吊り下げるための取付クリップとしても使用することができ、
    これは例えば、2000年4月10日出願の同時継続出願第08/725,95
    7号「クラディングシステムとそのようなシステムで使用するためのパネル」に記載されている形式のものであり、この出願は、本出願と所有権を同じくしている。 この出願をここに参考文献として援用する。 【0059】 本発明の種々の実施形態に関する上記説明から理解頂けるであろうが、それぞれ固有の特徴を有する各デバイダは、他の実施形態にも組み込むことができる。
    例として取り上げると、種々のデバイダの側方仕切り板の上側及び下側部分、又は上側及び下側周縁部分を分ける壁の上側及び下側部分は、同一寸法でも異なる寸法でもよく、それによって対称デバイダか非対称デバイダかが決まる。 更に、
    デバイダの側方仕切り板の角度を変えるだけで、あるパネルを他のパネルより圧縮し易くすることができる。 同様に、デバイダの間隔を広くすれば、パネルは、
    デバイダを横切る方向に曲げ易くなる。 デバイダの高さもパネルの強さに影響を及ぼす(他のパラメータは同じとして)ので、デバイダの高さを増やすだけで、
    パネルの強度又は接着特性を変えることなく、パネルの長さと幅(即ちスパン)
    を相当に大きくすることもできる。 更に、先にも述べたように、異なるタイプの装飾シートをパネルの外側シートに積層して、異なる色、パターン、織り等をパネルが使用される部屋の内側に作り出すことによって、数々の美学的、音響学的特性を作り出すこともできる。 【0060】 上記説明から理解頂けようが、外側シート、コネクタシート又はデバイダを作る材料は、パネルの異なる特性を作り出すために変えることができる。 例えば、
    材料は、パネルの異なる音響特性を得るために、或いは異なる光透過特性を得るために変えることができる。 更に、材料は、パネルが使われる建物内の延焼をくい止めるために、難燃性とすることもできる。 また例えば、カバーシート又はコネクタシートを同じか又は異なる材料で作り、デバイダも、カバー又はコネクタシートの一方と同じか又は異なる材料で作る等、パネル内に異なる材料を使うこともできる。 一つのパネル内で、デバイダを作る材料を変えてもよい。 例えば、
    あるデバイダはパネルの弾性及び圧縮特性を得るために設け、他のデバイダは、
    パネルの音響、光透過、難燃性能を変えるために設けてもよい。 更に、パネルを建造物内で重ねて、パネルの音響、又は光透過特性を変えることもできる。 【0061】 先に説明したパネルは、基本的に、吊り天井格子状工作物のT字型支持部材上に支持される従来型音響タイルに代えて使用するものとして説明してきたが、本パネルは、少し修正を加えれば、同じT字型支持部材から吊り下げるようにすることもできる。 理解頂けるように、本発明のパネルをT字型支持部材60から吊り下げることによって、本パネルは、T字型支持部材60の上に配置又は支持されている音響タイルを取り外して、或いは取り外すことなく、既存の天井システムを交換又は更新するのに使用することができる。 【0062】 T字型支持部材60から吊り下げ、又はT字型支持部材60に支持できるように修正したパネル200を、図80−96に示すが、図80に示す複数のパネルが、支持部材60上に支持されている既存の音響パネル202の下にくるような関係で装着されている。 理解頂けるように、各パネル200は、先に説明した一般的なタイプのパネルで、図84−86に示すように、外側シート204と、コネクタシート206と、両シート間にある複数の平行なセル状デバイダ208とを有している。 セル状のデバイダは、先にも述べたように、圧縮可能な特性を有し、図87−91を見ればよく分かるように、個別の材料の条片に折り皺加工して折り曲げ、互いに重なり合う2つの切頭三角形領域210及び212を有する細長い管を形成するようにしたものが望ましい。 デバイダ208は、折り線21
    6の入った、つぶすことのできる中間側壁214を有しており、これによって、
    側壁は、図89−91に示すように内側につぶすこともできるし、図87及び8
    8に示すように外側に拡張することもできるが、これは、デバイダを作るファイバーグラスマット材に使用されるバインダーのタイプ、及び、後に詳しく述べるが、加熱及び冷却するデバイダの処理を含む数々の条件次第である。 【0063】 パネル200の各端部には、セル状のデバイダ208の開口端に沿って、図8
    1−86を見るとよく分かる独特のクリップ218がパネルに固定されている。
    このクリップは、細長く伸びていて、アルミニウム、プラスチックなど剛性のある材料の押し出し成形部材であるのが望ましく、図82を見れば恐らく最もよく分かると思われるが、概ね逆J字型をしている。 従って、このクリップは、垂直で平坦な本体220の底縁部からリップ222が飛び出た形状をしている。 上部の下向きに開いたフック形状のチャネル224は、本体の上縁部から伸張している。 上縁部に沿って、更に、第2の又は水平に開口するフック形状のチャネル2
    26が形成され、本体から、リップ222とは反対方向に飛び出ている。 斜めに飛び出たリブ228は、本体の上縁部から水平に開口するチャネル226の下側に伸張している。 【0064】 図92−95に示すように、クリップ218は、先に述べたようにパネルの端部に切り欠きを入れて外側シート204がパネルの互いに反対側の両端から縦方向に飛び出るようにするか、或いは、外側シートをパネルの残りの部分より僅かに長く且つ広く作って、図87及び92に示すように、互いに反対側の両端から自然に飛び出すようにして、外側シートの縦方向拡張部230及び外側シートの横方向拡張部232を形成するか、してパネル200の端部に固定される。 プラスチック、アルミニウム、厚紙等で作った細長い真っ直ぐな補強条片234が、
    パネルの端部から飛び出た外側シート縦方向拡張部230の上面に接着され、その後クリップが、外側シート縦方向拡張部と補強材上に、図94に示すように、
    補強条片と外側シート縦方向拡張部を、本体に隣接する下向きに開口するJ字型チャネル224内に、リップ222が補強材の内側縁部に掛かるように挿入することにより配置される。 クリップをこの様に配置した状態で、外側シートの縦方向拡張部230、補強材234及びクリップ218を、図95に示すように、パネルの互いに相対する両端部のコネクタシート206が、クリップの水平に開口するJ字型チャネル226と斜めのリブ228の間に収まるまで曲げられる。 次に、水平に開口するJ字型チャネル226の下側は、接着又は他の方法でコネクタシート206に固定され、クリップを図95に示す位置に保持する。 【0065】 各クリップの斜めのリブ228はコネクタシートの下側に飛び出て、パネルを一杯に拡張した位置に保持する。 パネルの各縦方向端部で同じ手順を続けることによって、理解頂けるように、各パネルにクリップが装着され、水平に開口するJ字型チャネル226が、図84及び85に示すように、T字型支持部材60のフランジに固定できるように配置される。 【0066】 J字型クリップをパネルの端部に固定する別の方法を、図92A−95Aに示す。 この別のシステムでは、パネルの開口縦方向端部において、図92Aに示すように、コネクタシート206とデバイダ208の開口端部を貫いて下向きに切り込み又はスリットを設け、コネクタシート及びデバイダの切り離された部分とパネルの残りの部分との間に僅かな間隙を形成する。 次に、コネクタシートとデバイダを下向きに圧縮して外側シート204と密着した関係とし、この圧縮した材料をクリップの下向きに開口するJ字型チャネル224内に挿入して、図94
    Aに示すように、クリップのリップ222が圧縮された材料の内側端部に掛かるようにする。 圧縮された材料を中に入れ込んだクリップは、次に図95Aに示すように、上向きに曲げられ、所定の位置に、望ましくは接着剤で、パネルの縦方向端部を形成するように固定される。 【0067】 図83に示すように、水平に開口するJ字型チャネル226は、クリップが固定されるT字型支持部材60に対して直角に伸びるT字型支持部材を収めるために、相対するクリップ218の縦方向端部から内向きに間隔を設けている。 この様なやり方で、パネルは、従来型のT字型支持部材の格子状工作物によって、別の音響タイルがこの格子状工作物に支持されていてもいなくても、支持されるのではなく吊り下げられるようにして支持することができる。 言い換えると、クリップ218が固定されているパネル200は、既存の格子状工作物と組み合わせて使うこともできれば、新しい格子状工作物に全く同じ方法で組み合わせて使うこともできる。 これも理解頂けようが、隣接する縦方向に整列したパネルのクリップは互いに突き合わせることができる(図85)ので、両パネルの外側シートの両端部は僅かに間隔が空いているだけで、天井は実質的に連続しているような外観を呈し、実際にはパネルを吊り下げている格子状工作物は見えない。 更に、
    クリップがパネルを一杯に拡張した位置で支持しているので、各パネルの下側即ち外側シート204は隣接するパネルの外側シートと水平方向に整列しており、
    そのようなパネルで形成される天井は、滑らかで一様な外観を呈する。 図87−
    91に示すように、外側シートの横方向拡張部232は、上に曲げて、一番外側のデバイダの隣接する側壁214と係合させ、適切な接着剤でそこに固定し、側縁に沿ってパネルに仕上げ外観を作り出すことができる。 【0068】 時には、パネルを角部に巻き付けたり、角部を形成したいこともある。 本発明のパネルを使用すれば、図97及び98に示すような美学的に魅力的なやり方で折り曲げ、或いは角部を形成することができる。 図97に示す例では、パネルを折るか曲げるかしたい箇所で、外側シート204は残したまま、デバイダ208
    を、その上のコネクタシート206を含めてパネルの残りの部分から切り取れるようになっている。 そうすると、図98に示すように、パネルの残りの部分を1
    方向又は他方向に折ることができるので、パネルの残っている一方の部分を他方の部分に対して直角に向けることができ、しかも外側シート204が曲げ部の周りに連続して伸張したままの状態となるので、完全に仕上げられたパネルのコーナーを形成することができる。 この様にパネルを折り曲げるのは、例えば、窓が天井のレベルよりも上方の上向きに凹んだ部分に上がってゆく天窓で望まれるものであり、その場合、図97及び98に示す手順に続いて、単一又は複数のパネルが、正規の天井のレベルから天窓の凹んだ部分へと折り曲げられて伸張してゆくことになる。 【0069】 先にも述べたように、デバイダを作る好適な材料としては、グラスファイバーと、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混合物が挙げられる。 この様に形成した材料は、例えば図89−91に示すようなデバイダの形状に、先に述べたように折り皺加工され折り曲げられた後でさえ、平坦な平面の向きを維持したいという性質を持っている。 各デバイダの側壁214を内向きに折り曲げられた形状に保つためには、パネル200を長期間に亘って少なくとも幾らか圧縮された状態に維持しておく必要があり、そうしなければ、折り曲げられた側壁は、平坦な向きに戻る力によって外向きに折り曲げられることになる。 勿論、デバイダは、頂部と底部に沿って外側シート204とコネクタシート206に固定されているので、平坦な平面の状態に戻れるわけではないが、側壁は、圧縮状態に保持していなければ、ある期間に亘って真っ直ぐな状態になろうとし、そうなると、図89に示す内側に折り曲がった状態から、図88に示す外側に折り曲がった状態となり、隣り合うデバイダの側壁同士が突き合わせ状態となって相互に補強し合いパネルを剛体化するので、実質的に圧縮不可能となる。 この実質的に圧縮不可能な状態となったパネルを図96に示す。 言い換えると、完成されたパネルの圧縮可能な性質を維持するには、側壁を図89−91に示す内向きに折り曲げておく必要がある。 【0070】 デバイダ208を作る材料の条片は非加熱環境下で折り曲げられ、ホットメルト接着剤が、条片又は外側シート204及びコネクタシート206に、それらを積層する前に、塗布される。 先にも述べたように、パネル200は、図89−9
    1に示すような圧縮形状に維持しなければ、ある時間に亘って、パネルをもはや圧縮できない図88に示す形状に拡張する。 この、デバイダが、図89−91に示す形状から図88に示す形状へ移行するのに要する時間は、デバイダを作る材料に使用される樹脂、デバイダを図89−91に示す状態に圧縮している間に材料が加熱されたか否か、を含む多くの因子によって決まる。 デバイダが圧縮されている間に熱を加えると、図88に示す状態に拡張するのに要する期間が長くなる。 更に、デバイダを作る材料を形成するのに使用される熱可塑性樹脂の割合を上げることによっても、デバイダが図89の形状から図88の形状に移行するのに要する時間を増やすことができる。 例を挙げると、変形に要する時間は15分から32時間と様々である。 【0071】 従って、パネル200を作って搬送するときには、圧縮した状態で搬送して、
    特に、本発明によるパネル200の全拡張時厚さと同様な厚さの固定厚さを有する従来型の音響タイルと比べて、比較的小さなコンテナに、比較的数多くのパネルを詰め込んで搬送できるようにするのが望ましい。 しかし、一旦パネルを搬送コンテナから取り出すと、パネルは、瞬時に図91に示す形状から、図90に示す形状を経て、図89に示す形状へと拡張する。 パネルは、上記時間の間、図8
    9の形状に留まり、その後、パネルが圧縮できなくなる図88に示す形状へと変化する。 この時間の間に、パネルを所望の形状に切断して、パネルが実質的に圧縮できなくなる前に支持格子システムに取り付けることができる。 従って、パネルが圧縮できなくなる前に挿入すれば、柔軟性があって、支持格子システムの支持部材の間に形成された開口部に容易に挿入することができる。 【0072】 先にも述べたように、本発明によって作られたパネルは、所望の音響特性を有し、様々なパラメータに従って変えることができる。 本発明のある実施形態を従来型の音響タイルと比較すれば、本発明に従って形成されたパネルから音響学的な利点の得られることを理解頂けるはずである。 図99に、本発明による図14
    のパネルを他の音響タイルと比較したグラフを示す。 X軸は周波数をHzで表示したものであり、Y軸は騒音低減係数を表している。 本発明による図14のパネルと比較する3つのパネルは、それぞれ、アームストロング製の商標Cirrus
    である硬質鉱物音響タイルと、スウェーデンのエコフォン製の商標Focusである厚さ2インチのグラスファイバータイルと、オランダ、ロッテルダムのハンターダグラス製のLuxalon300Cである0.7mmの有孔金属パネルに不織フリースのシートを上掛けしたものである。 【0073】 見て頂けば分かるとおり、図14の音響パネルは、3つの比較対象パネルと比べ、低い周波数並びにかなり高い周波数では勝っており、中間周波数では同等の性能を呈している。 【0074】 以上、本発明をある程度具体的に説明してきたが、本開示は例示をもって行ったのであり、詳細部分或いは構造における変更は、特許請求の範囲に定義する本発明の精神を逸脱することなく行えるものと理解されたい。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明により形成されたパネルの等角図である。 【図2】 図1のパネルを組み込んだ建造物の吊り天井を上向きに見た、部分等角図である。 【図3】 図2の3−3線に沿う拡大部分断面図である。 【図4】 本発明のパネルのデバイダを作る材料の条片の正面図である。 【図5】 図4に示す材料の条片の、予め折り曲げ線を形成するために折り皺をつけられている状態の正面図である。 【図6】 図4に示す材料の条片の、図5に示すように折り皺がつけられた後の正面図である。 【図7】 図6に示す材料の条片の、予め形成された折り曲げ線に沿って折り曲げられた状態の正面図である。 【図8】 図8は、図7に示すデバイダの圧縮された状態の正面図である。 図8Aは、図8の円で囲った部分の拡大断面図である。 【図9】 点線で示す接着剤の層がデバイダの上下に配置された状態の、図8と同様の正面図である。 【図10】 外側シートとコネクタシートが接着剤の層の上と下に配置された状態の、図9
    と同様の正面図である。 【図11】 図10に記載の複合体が加熱要素の間で加熱圧縮されている状態を示す正面図である。 【図12】 本発明により形成され、装飾材料の層がパネルの外側シートに接着固定されている、パネルの部分端面図である。 【図13】 図12に示すパネルの、加熱プレス要素間で圧縮されている状態の部分端面図である。 【図14】 非対称の仕切り板を備えたデバイダを有し且つ完全に拡張した状態の、図12
    に示すパネルの端面図である。 【図15】 パネルが一部圧縮された状態の、図14と同様の端面図である。 【図16】 パネルが僅かながら更に圧縮された状態の、図15と同様の端面図である。 【図17】 パネルが完全に圧縮された状態の、図16と同様の端面図である。 【図18】 図14に示すパネルの等角図である。 【図19】 図18に示すパネルの一部を示す拡大等角図である。 【図20】 図18に示すパネルの、完全に圧縮された状態の等角図である。 【図21】 図20に図示するパネルの一部を示す拡大等角図である。 【図22】 複数のパネルを圧縮して一体的に積み重ねた状態の等角図である。 【図23】 図22に示す複数パネルの拡張状態の等角図である。 【図24】 パネルが折れ曲がらないようにする端部支持体を備えた、図14に示すパネルの部分拡大端面図である。 【図25】 図24の25−25線に沿う部分断面図である。 【図26】 一部を取り払って、パネルの一方端の端部支持体と、パネルの他方端に取り付けられようとしている第2の端部支持体を示す部分等角図である。 【図27】 デバイダが金属箔の内側層を含んでいるデバイダの別の実施形態を説明するための、パネルの一部を切った部分垂直断面図である。 【図28】 金属箔をデバイダの外側表面に貼り付けた、デバイダの又別の配設を示す、図27と同様のパネルを切った部分垂直断面図である。 【図29】 図14に示すパネルの、パネル上面が圧縮を受けている状態でのパネルを切った横断面図である。 【図30】 図29の30−30線に沿う断面図である。 【図31】 図14に示すパネルの、上向き凹状に曲げられている状態の端面図である。 【図32】 デバイダの仕切り板が、図31に示すように非対称ではなくて対称である、本発明の第2の実施形態によるパネルの端面図である。 【図33】 連結手段が、デバイダの外側シートから遠い側に固定されている細長いストランド又はファイバである、本発明によるパネルの等角図である。 【図34】 図33に図示するパネルの一部を示す拡大等角図である。 【図35】 図33に示すパネルの、パネルが上向きに凹状に曲げられ又は湾曲した状態の等角図である。 【図36】 本発明により形成され、図32に示すパネルに対応しているパネルの端面図である。 【図37】 図36に示すパネルの、パネルが一部圧縮された状態の端面図である。 【図38】 図37に示すパネルの、完全に圧縮された状態の端面図である。 【図39】 図38に示すパネルの、完全に圧縮された状態の等角図である。 【図40】 図36に示すパネルの一部の、完全に拡張された状態の等角図である。 【図41】 図36に示すタイプのパネルを、複数個、圧縮し積み重ねた状態の等角図である。 【図42】 完全に拡張した状態で積み重ねられた図36に示すタイプの複数のパネルの一部を示す等角図である。 【図43】 非対称デバイダの寸法的特性を図示している、非対称デバイダ付きパネルの概略端面図である。 【図44】 対称デバイダの寸法的特性を図示している、対称デバイダ付きパネルの概略端面図である。 【図45】 他の寸法的特性を図示している、図43のパネルの一部を示す拡大端面図である。 【図46】 他の寸法的特性を図示している、図44のパネルの一部を示す拡大端面図である。 【図47】 力Fで圧縮されたパネルを示す、図45と同様の端面図である。 【図48】 力Fで圧縮されたパネルを示す、図46と同様の端面図である。 【図49】 本発明のパネルに使用するデバイダの別の実施形態の等角図である。 【図50】 図49に示すデバイダの端面図である。 【図51】 図49に示すデバイダを複数個含んでいるパネルの、拡張した状態の端面図である。 【図52】 図51に示すパネルの、圧縮した状態の縮小端面図である。 【図53】 本発明のパネルに使用されるデバイダの、又別の実施形態の等角図である。 【図54】 図53に示すデバイダの端面図である。 【図55】 本発明により形成され、図53のデバイダを使用しているパネルの、拡張した状態の端面図である。 【図56】 図55のパネルの、圧縮した状態の縮小端面図である。 【図57】 本発明のパネルに使用されるデバイダの、又別の実施形態の等角図である。 【図58】 図57に示すデバイダの端面図である。 【図59】 図57のデバイダを利用したパネルの、拡張した状態の端面図である。 【図60】 図59に示すパネルの、圧縮した状態の縮小端面図である。 【図61】 本発明のパネルに使用される、又別のデバイダの等角図である。 【図62】 図61に示すデバイダの端面図である。 【図63】 図61に示すデバイダを利用したパネルの、拡張した状態の端面図である。 【図64】 図63に示すパネルの、圧縮した状態の縮小端面図である 【図65】 図1に示すパネルと同様のパネルの両端に、最初のデバイダに対して垂直に伸張する追加のデバイダを設けることにより剛性を増した、パネルの分解等角図である。 【図66】 図65に示すパネルの側面図である。 【図67】 図65に示すパネルの端面図である。 【図68】 パネルを直角に曲げられるようにした、本発明の更なる実施形態の端面図である。 【図69】 図68のように形成されたパネルの、完全に圧縮した状態の等角図である。 【図70】 図69に示すパネルの側面図である。 【図71】 図68と同様の、パネルが更に僅かに拡張された状態を示す端面図である。 【図72】 図68のパネルの、直角に曲げられパネルが完全に拡張された状態の端面図である。 【図73】 図72に示すパネルの端面図である。 【図74】 パネルの一部が部分的に切り取られたパネルの端面を示す部分等角図である。 【図75】 パネルが部分的に切り取られた部分が、圧縮され、細長いクリップをはめ込まれるようになっている状態の、図74と同様の部分等角図である。 【図76】 クリップがパネルの圧縮された部分に取り付けられた状態を示す、図74及び図75と同様の部分等角図である。 【図77】 パネルの圧縮された部分に取り付けられたクリップが上向きに折り曲げられた状態を示す、図76と同様の部分等角図である。 【図78】 パネルの圧縮された部分に取り付けられたクリップが、90度折り曲げられ、
    パネルの新しい端部に突き合わされた状態を示す、図77と同様の部分等角図である。 【図79】 図78の79−79線に沿う拡大部分断面図である。 【図80】 パネルが、支持用の格子状工作物に支持されるのではなく吊り下げられる、天井システムの別の構造配置を示す部分等角図である。 【図81】 図80に示す天井システムに使用されるパネルの等角図である。 【図82】 図81のパネルに使用されるクリップ部材の端部を示す部分等角図である。 【図83】 図81に示すパネルの縦方向端部に取り付けられた図82のクリップの部分等角図である。 【図84】 図80の84−84線に沿う拡大部分縦断面図である。 【図85】 図80の85−85線に沿う拡大部分断面図である。 【図86】 従来型の音響タイルが、支持部材に対する支持される関係から取り外された状態の、図85と同様の部分垂直断面図である。 【図87】 外側シートがパネルの縦方向側部縁から伸張している状態を示す、図81のパネルを切った部分横垂直断面図である。 【図88】 伸張した外側シートが折り曲げられ、図81のパネルの縦方向端部に接着固定された状態の、図87と同様の部分垂直断面図である。 【図89】 パネルが僅かに圧縮された状態の、図88と同様の部分垂直断面図である。 【図90】 パネルが更に圧縮された状態の、図89と同様の部分垂直断面図である。 【図91】 パネルが実質的に完全に圧縮された状態の、図90と同様の部分垂直断面図である。 【図92】 外側シートが、図81のパネルの一方の端部から縦方向に伸張している状態を示す、部分縦垂直断面図である。 図92Aは図92に対応した、パネルの端部にクリップを取り付けるための代わりのシステムを示す図であって、ここでは、
    パネルの端部が、図92で使用された補強条片に取って代わるように圧縮されている。 【図93】 補強条片が外側シート伸張部に支えられている状態を示す、図92と同様の縦方向部分垂直断面図である。 図93Aは図93に対応した、パネルの端部にクリップを取り付けるための代わりのシステムを示す図であって、ここでは、パネルの端部が、図93で使用された補強条片に取って代わるように圧縮されている。 【図94】 クリップが外側シート伸張部に固定された状態を示す、図93と同様の縦方向部分垂直断面図である。 図94Aは図94に対応した、パネルの端部にクリップを取り付けるための代わりのシステムを示す図であって、ここでは、パネルの端部が、図94で使用された補強条片に取って代わるように圧縮されている。 【図95】 クリップが上向きに折り曲げられ、パネルの縦方向端部に乗り上げた状態を示す、図94と同様の縦方向部分垂直断面図である。 95Aは95に対応した、
    パネルの端部にクリップを取り付けるための代わりのシステムを示す図であって、ここでは、パネルの端部が、図95で使用された補強条片に取って代わるように圧縮されている。 【図96】 図81の96−96線に沿う拡大部分横垂直断面図である。 【図97】 デバイダの一部を取り除いてパネルを折り曲げ易くするために、デバイダを1
    つ取り外した状態を示す、横方向断面図である。 【図98】 図97に図示した、デバイダを取り外した空間の回りにパネルが折り曲げられた状態を示す、図97と同様に一部を取り除いた横方向断面図である。 【図99】 本発明によるパネルと他のパネルの間の、音響特性比較を示すグラフである。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 コルソン,ウェンデル・ビー アメリカ合衆国マサチューセッツ州02493, ウェストン,バイロン・ロード 14 (72)発明者 スロン,ジェイソン・ティー アメリカ合衆国コロラド州80487,スティ ームボウト・スプリングズ,フォーン・ク リーク・ロード 23500 Fターム(参考) 2E162 BA10 BB10 CB01 CC01 CC06 CD05 CD07 CD15 CE05 CE06 CE08 FA14 GB07

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