段ボールシート製函機のシート分離装置、および、シート分離機能を備える段ボールシート製函機 |
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申请号 | JP2012267749 | 申请日 | 2012-12-07 | 公开(公告)号 | JP6116218B2 | 公开(公告)日 | 2017-04-19 |
申请人 | 株式会社ISOWA; | 发明人 | 志村 直樹; 川口 悠; 野村 孝幸; 石塚 光裕; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、切断された複数枚の小型の段ボールシートを、間隔を有しない連続した状態で搬送しながら折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、糊付けされた小型の段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部とを備える段ボールシート製函機において、 フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、小型の段ボールシートを搬送する搬送部と、 搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、フォルダグルア部および搬送部の少なくとも一方の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、 速度調整部が少なくとも一方の搬送速度を調整したときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入するシート分離装置。所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、1枚の段ボールシートが切断されたときに、間隔を有しない連続した状態で複数枚の小型の段ボールシートを搬送しながら折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、糊付けされた段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部とを備え、1枚の段ボールシートを切断せずに折り曲げて糊付けする通常オーダと、切断手段により1枚の段ボールシートを複数枚の小型の段ボールシートに切断した後に折り曲げて糊付けする小型オーダとのいずれかのオーダを実行する段ボールシート製函機において、 フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、段ボールシートを搬送する搬送部と、 通常オーダを実行するときに、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度と同じ速度になるように、搬送部の搬送速度を調整し、小型オーダを実行するときに、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、搬送部の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、 小型オーダを実行するときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入するシート分離装置。搬送部は、 フォルダグルア部が小型の段ボールシートを搬出する搬出側に配置される一対の搬送ロールと、 一対の搬送ロールから搬出される小型の段ボールシートをカウンタ部まで搬送する搬送コンベアと、 一対の搬送ロールおよび搬送コンベアをそれぞれ駆動する駆動部と、を含む請求項1または請求項2に記載のシート分離装置。所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、 切断された複数枚の小型の段ボールシートを、間隔を有しない連続した状態で搬送しながら、折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、 糊付けされた小型の段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部と、 フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、小型の段ボールシートを搬送する搬送部と、 搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、フォルダグルア部および搬送部の少なくとも一方の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、 速度調整部が少なくとも一方の搬送速度を調整したときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入する段ボールシート製函機。カウンタ部は、 積層された小型の段ボールシートを所定シート枚数のバッチに分割するために昇降可能に配置されるレッジと、 レッジを昇降させる昇降駆動部と、 速度調整部による搬送速度の調整に応じて、レッジが降下を開始するタイミングを調整するために昇降駆動部を制御する昇降制御部と、を含む請求項4に記載の段ボールシート製函機。 |
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说明书全文 | 本発明は、印刷、および溝切りなどの加工を段ボールシートに順番に施す段ボールシート製函機のシート分離装置に関する。詳細には、ダイカッタ部などの切断手段により1枚の段ボールシートが複数枚の小型の段ボールシートに切断された後に、複数枚の小型の段ボールシートの間に間隔を空けてカウンタ部に搬送するシート分離装置に関する。 一般に、段ボールシート製函機は、給紙方向のシート長さが種々異なる段ボールシートに加工を施すことが要求される。シート長さが極めて短い小型の段ボールシートに加工を施す場合には、印刷、および溝切りなどの加工が1枚の段ボールシートに順番に施され、ダイカッタ部により通常の打ち抜き加工とともにシート切断処理が施され、1枚の段ボールシートが複数枚の小型の段ボールシートに切断される。このように複数枚の小型の段ボールシートに切断する段ボールシート製函機は、特許文献1などにより知られている。 特許文献1に記載の段ボールシート製函機において、シート分離・運搬装置が、ダイカッタ部とフォルダグルア部との間に配置される。シート分離・運搬装置は、多数の上下送りロールから構成され、ダイカッタ部により切断された2枚の小型の段ボールシートの間に間隔を空けるために、下流側の上下送りロールを上流側の上下送りロールより速い速度で回転させる。間隔が空けられ分離した2枚の小型の段ボールシートは、フォルダグルア部において、折り曲げベルトにより搬送されながら、折り曲げられるとともに、糊付けされる。 特公平8−18384号公報
特許文献1に記載のシート分離・運搬装置において、ダイカッタ部により切断された先行の小型の段ボールシートは、下流側の上下送りロールにより加速されることにより、後続の小型の段ボールシートから引き離され、両段ボールシートの間に所定の間隔が形成される。小型の段ボールシートが加速されるときに、その小型の段ボールシートの搬送姿勢が、搬送方向に対して斜めの姿勢に変化することがある。 小型の段ボールシートが斜めの姿勢に変化した場合、その斜めの姿勢のまま、小型の段ボールシートはフォルダグルア部に搬送される。このため、フォルダグルア部は、小型の段ボールシートを正確に折り曲げることができず、不良の段ボールシートが生産される問題が発生する。 そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、フォルダグルア部が小型の段ボールシートを正確に折り曲げることを可能にするシート分離装置を提供することを目的とする。 上記目的を達成するために、請求項1に記載の第1の発明態様は、所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、切断された複数枚の小型の段ボールシートを、間隔を有しない連続した状態で搬送しながら折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、糊付けされた小型の段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部とを備える段ボールシート製函機において、フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、小型の段ボールシートを搬送する搬送部と、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、フォルダグルア部および搬送部の少なくとも一方の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、速度調整部が少なくとも一方の搬送速度を調整したときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入するシート分離装置である。 第1の発明態様では、切断手段は、1枚の段ボールシートを複数枚の小型の段ボールシートに切断する構成であれば、いかなる構成でもよい。たとえば、切断手段は、段ボールシートを打ち抜くとともに、複数枚に切断する構成を有するダイカッタ部でも、複数枚に切断する専用の構成を有する切断手段でもよい。 第1の発明態様では、切断手段が1枚の段ボールシートを小型の段ボールシートに切断する枚数は、2枚でも、3枚以上でもよい。 通常、1枚の段ボールシートを複数枚に切断しない通常オーダを実行する場合、フォルダグルア部および搬送部は、同じ搬送速度になるように調整される。1枚の段ボールシートを複数枚に切断する小型オーダを実行する場合、第1の発明態様では、速度調整部は、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるのであれば、いかなる調整方法を使用してもよい。たとえば、速度調整部は、搬送部の搬送速度を通常オーダに比べ所定割合だけ速くする調整方法でも、フォルダグルア部の搬送速度を通常オーダに比べ所定割合だけ遅くする調整方法でも、または、両調整方法を組み合わせた調整方法でもよい。 第1の発明態様では、速度調整部は、搬送速度を調整する構成であれば、機械的な構成でも、電気的な構成でもよい。たとえば、速度調整部は、回転伝達比の異なる2種類の歯車列を手動または自動で切り換える構成でも、搬送駆動モータの速度を調整する構成でもよい。 第1の発明態様では、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなる速度増加分は、先行の小型の段ボールシートがカウンタ部の内部に落下する際に後続の小型の段ボールシートが先行の小型の段ボールシートと衝突しないように、両小型の段ボールシートの間に所定間隔を形成することができる速度増加分である。 上記目的を達成するために、請求項2に記載の第2の発明態様は、所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、1枚の段ボールシートが切断されたときに、間隔を有しない連続した状態で複数枚の小型の段ボールシートを搬送しながら折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、糊付けされた段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部とを備え、1枚の段ボールシートを切断せずに折り曲げて糊付けする通常オーダと、切断手段により1枚の段ボールシートを複数枚の小型の段ボールシートに切断した後に折り曲げて糊付けする小型オーダとのいずれかのオーダを実行する段ボールシート製函機において、フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、段ボールシートを搬送する搬送部と、通常オーダを実行するときに、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度と同じ速度になるように、搬送部の搬送速度を調整し、小型オーダを実行するときに、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、搬送部の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、小型オーダを実行するときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入するシート分離装置である。 第2の発明態様では、速度調整部は、搬送部の搬送速度を通常オーダに比べ所定割合だけ速くする調整方法により、搬送部の搬送速度を調整する。 請求項3に記載の具体的態様では、搬送部が、フォルダグルア部が小型の段ボールシートを搬出する搬出側に配置される一対の搬送ロールと、一対の搬送ロールから搬出される小型の段ボールシートをカウンタ部まで搬送する搬送コンベアと、一対の搬送ロールおよび搬送コンベアをそれぞれ駆動する駆動部と、を含む。 本具体的態様では、駆動部は、一対の搬送ロールおよび搬送コンベアを共通して駆動する1つの駆動手段でも、一対の搬送ロールおよび搬送コンベアを個別に駆動する複数の駆動手段でもよい。 上記目的を達成するために、請求項4に記載の第3の発明態様は、所定搬送方向に搬送されながら複数種類の加工が順次施される1枚の段ボールシートを、所定搬送方向と直交する方向に複数枚の小型の段ボールシートに切断する切断手段と、切断された複数枚の小型の段ボールシートを、間隔を有しない連続した状態で搬送しながら、折り曲げて糊付けするフォルダグルア部と、糊付けされた小型の段ボールシートを積層して所定シート枚数のバッチを形成するカウンタ部と、フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、小型の段ボールシートを搬送する搬送部と、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、フォルダグルア部および搬送部の少なくとも一方の搬送速度を調整する速度調整部と、を備え、速度調整部が少なくとも一方の搬送速度を調整したときに、搬送部は、間隔を有しない連続した状態でフォルダグルア部の搬出側から搬出された複数枚の小型の段ボールシートを、所定間隔を空けた状態に分離してカウンタ部の搬入側に搬入する段ボールシート製函機である。 第3の発明態様でも、第1の発明態様と同様に、発明の各構成要素は、種々の態様で具体化することができる。 請求項5に記載の具体的態様では、カウンタ部が、積層された小型の段ボールシートを所定シート枚数のバッチに分割するために昇降可能に配置されるレッジと、レッジを昇降させる昇降駆動部と、速度調整部による搬送速度の調整に応じて、レッジが降下を開始するタイミングを調整するために昇降駆動部を制御する昇降制御部と、を含む。 一般に、レッジが降下を開始するタイミングは、カウンタ部に供給される段ボールシートの搬送速度に応じて決定される。本具体的態様では、昇降制御部は、搬送部およびフォルダグルア部のいずれかの位置における小型の段ボールシートの搬送速度を基に、レッジの下降開始タイミングを調整する。フォルダグルア部における小型の段ボールシートの搬送速度を基に、レッジの下降開始タイミングを調整する場合には、昇降制御部は、フォルダグルア部における小型の段ボールシートの搬送速度を基に、搬送部における小型の段ボールシートの搬送速度を推測する構成を有してもよい。 請求項1または請求項4に記載の各発明態様では、搬送部が、フォルダグルア部の搬出側とカウンタ部の搬入側との間に配置され、小型の段ボールシートを搬送する。速度調整部は、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように、フォルダグルア部および搬送部の少なくとも一方の搬送速度を調整する。この搬送速度の調整により、切断された複数枚の小型の段ボールシートは、フォルダグルア部により折り曲げられて糊付けされた後に、所定間隔を空けて分離される。この結果、切断された小型の段ボールシートを、斜めの姿勢に変化させることなくフォルダグルア部に搬送することができ、小型の段ボールシートを正確に折り曲げることができる。また、小型の段ボールシートが、所定間隔を空けて分離されるときに、斜めの姿勢に変化したとしても、カウンタ部が、所定シート枚数のバッチを形成するときに、斜めの姿勢に変化した小型の段ボールシートの端部を揃えることから、段ボールシートの生産に問題は一切生じない。 請求項2に記載の第2の発明態様では、小型オーダを実行するときに、速度調整部が、搬送部の搬送速度を調整することにより、搬送部の搬送速度がフォルダグルア部の搬送速度より速くなるように調整する。この結果、フォルダグルア部、および、その上流側に配置される切断手段などの加工部の動作速度を遅くする必要がないので、段ボールシートの生産速度を高速に維持することができる。 請求項3に記載の具体的態様では、一対の搬送ロールおよび搬送コンベアが、駆動部によりそれぞれ駆動され、フォルダグルア部から搬出される小型の段ボールシートをカウンタ部まで搬送する。この結果、一対の搬送ロールは、フォルダグルア部から搬出される小型の段ボールシートを挟持することにより、所定搬送速度で正確に搬送することができ、先行の小型の段ボールシートと後続の小型の段ボールシートとの間に所定間隔を正確に形成することができる。 請求項5に記載の具体的態様では、昇降制御部が、速度調整部による搬送速度の調整に応じて、レッジが降下を開始するタイミングを調整するために昇降駆動部を制御する。この結果、カウンタ部は、搬送速度が速度調整部により調整された小型の段ボールシートでも、所定のシート枚数に確実に分割することができる。 本発明の一実施形態に係る段ボールシート製函機1の全体的構成を示す正面図である。 段ボールシート製函機1のシート分離装置7の詳細な構成を示す拡大正面図である。 段ボールシート製函機1のカウンタエジェクタ8の詳細な構成を示す拡大正面図である。 段ボールシート製函機1の電気的構成を示すブロック図である。 ダイカッタ5から搬出される通常の段ボールシートLSHを示す説明図である。 ダイカッタ5から搬出される小型の段ボールシートSSH1、SSH2を示す説明図である。
[実施形態] 段ボールシートに印刷、溝切り、および打ち抜きなどの加工を行う段ボールシート製函機に本発明を適用した一実施形態について、添付図面を参照して以下に説明する。なお、図面において矢印で示す方向に従って、上下方向、左右方向および前後方向が定められる。 《全体的構成》 図1は、本実施形態の段ボールシート製函機1の全体的構成を示す正面図である。図1において、段ボールシート製函機1は、段ボールシートSHを1枚ずつ供給するシート給紙装置2と、段ボールシートSHに印刷を施す印刷装置3と、段ボールシートSHに罫線を入れ、溝を切り、継ぎ代を形成するスロッタクリーザ4と、段ボールシートSHに所定形状の打ち抜き部分を形成するダイカッタ5と、を備える。さらに、段ボールシート製函機1は、継ぎ代に接着剤を供給し、段ボールシートSHを罫線に沿って折り曲げ、箱状に接合するフォルダグルア6と、シート分離装置7と、箱状に接合された段ボールシートSHを計数し、所定シート枚数のバッチを形成して送り出すカウンタエジェクタ8と、バッチを束ねる結束機9と、を備える。 シート給紙装置2は、テーブル20を備え、コルゲートマシンにより製造された多数の段ボールシートSHがテーブル20上に積載される。シート給紙装置2は、クランクレバー機構21により往復運動するキッカー22を備える。キッカー22が、多数の段ボールシートSHのうち最も下側にある段ボールシートSHを蹴り出すことで、段ボールシートSHを1枚ずつ印刷装置3に供給する。クランクレバー機構21は、主駆動モータMTに連結されて駆動される。 印刷装置3は、複数の印刷ユニット30、31を備える。各印刷ユニットは、印刷シリンダと、印版部材と、インキ塗布装置と、プレスロールとから主に構成される。インキ塗布装置は、印刷ユニットごとに異なる色のインキングロールを備える。印刷装置3は、両印刷ユニット30、31により、段ボールシートSHに2色の印刷を施して、この印刷された段ボールシートSHをスロッタクリーザ4に供給する。印刷ユニット30、31は、主駆動モータMTにそれぞれ連結されて駆動される。 スロッタクリーザ4は、クリーザユニット40と、スロッタユニット41とを備える。クリーザユニット40は、罫線加工を施すために、上下に配置される一対の罫線ロールを備える。スロッタユニット41は、溝切り加工を施すために、スロッタ刃が取り付けられる上部スロッタと、スロッタ刃と嵌合可能な溝が形成される下部スロッタとを備える。スロッタクリーザ4は、クリーザユニット40およびスロッタユニット41により、段ボールシートSHに罫線および溝切り加工を施し、継ぎ代を形成し、これらの加工が施された段ボールシートSHをダイカッタ5に供給する。クリーザユニット40およびスロッタユニット41は、主駆動モータMTにそれぞれ連結されて駆動される。 ダイカッタ5は、搬送経路を挟んでダイシリンダ50と、アンビルシリンダ51とを備える。段ボールシートSHを打ち抜くための打ち抜きダイ52が合板ベニヤなどの板状体に取り付けられ、この板状体が、ダイシリンダ50の外周面に巻装される。アンビルシリンダ51は、搬送経路を挟んでダイシリンダ50と対向する位置に配設され、公知の動力伝達機構を介して主駆動モータMTに連結され、その主駆動モータMTの回転により回転する。打ち抜きダイ52は、連続して搬送される段ボールシートSHの所望の位置に打ち抜き加工を施す。打ち抜きダイ52は、オーダ変更の際に、オーダに応じた打ち抜きパターンの打ち抜きダイと交換可能である。ダイシリンダ50およびアンビルシリンダ51は、主駆動モータMTにそれぞれ連結されて駆動される。 フォルダグルア6は、段ボールシートSHを搬送しながら、継ぎ代に接着剤を塗布し、罫線等に沿って折り曲げて接着する。フォルダグルア6は、段ボールシートSHの搬送方向に沿ってガイドレール60を備える。環状の搬送ベルト61が、ガイドレール60の上方に、循環移動可能に設けられる。接着剤供給装置62、折り畳みバー63、および折り畳みベルト64が、ガイドレール60および搬送ベルト61に沿って配設される。 フォルダグルア6は、罫線および継ぎ代が形成された段ボールシートSHを、ガイドレール60および搬送ベルト61により支持して搬送する。段ボールシートSHの搬送中に、フォルダグルア6は、接着剤供給装置62により継ぎ代に接着剤を塗布し、折り畳みバー63により段ボールシートSHを折り畳む。さらに、フォルダグルア6は、折り曲げられた段ボールシートSHを、折り畳みベルト64により折り畳み、継ぎ代を接着することで、折り畳まれた状態の箱状の段ボールシートSHを製作する。搬送ベルト61は、搬送駆動モータMF1に連結されて駆動され、折り畳みベルト64は、折り畳み駆動モータMF2に連結されて駆動される。 シート分離装置7は、1枚の段ボールシートを複数枚の小型の段ボールシートに切断する小型オーダが実行される場合に、シート分離動作を行う。シート分離装置7は、1枚の段ボールシートを複数枚の小型の段ボールシートに切断しない通常オーダが実行される場合には、フォルダグルア6とカウンタエジェクタ8との間で段ボールシートを搬送する搬送手段として動作する。シート分離装置7の詳細な構成は後述する。 カウンタエジェクタ8は、シート分離装置7から順次供給される箱状の段ボールシートSHを計数し、所定シート枚数のバッチBTを形成し、下部コンベア80によりバッチBTを結束機9に向けて送出する。カウンタエジェクタ8の詳細な構成は後述する。 結束機9は、下部コンベア80により搬送されたバッチBTを、輸送のために束ねる。結束機9の構成は、よく知られている。 (シート分離装置7の詳細な構成) シート分離装置7の詳細な構成について、図2を参照して説明する。図2は、シート分離装置7の構成を拡大して示す正面図である。シート分離装置7は、一対の搬送ロール70A、70Bと、搬送コンベア71と、上部搬送ロール72とを主に備える。 一対の搬送ロール70A、70Bは、フォルダグルア6の搬出口に近接して配置され、搬送ベルト61および折り畳みベルト64から搬出される段ボールシートSHを挟持して搬送する。搬送コンベア71は、搬送方向FDにおいて両搬送ロール70A、70Bの下流側に配置され、両搬送ロール70A、70Bから段ボールシートSHを受け取って搬送する。上部搬送ロール72は、搬送コンベア71の搬出側において、搬送コンベア71に対向して上方に配置される。上部搬送ロール72は、搬送コンベア71との間で段ボールシートSHを挟持し、段ボールシートSHをカウンタエジェクタ8に向かって搬出する。水平支持板73が、搬送コンベア71の上部ベルト部分を下方から水平に支持するために、その上部ベルト部分の下面に近接して配置される。傾斜支持板74が、搬送コンベア71の搬入側から搬送ロール70Bに向かって傾斜して延びる。傾斜支持板74は、両搬送ロール70A、70Bから搬出される段ボールシートの先端が搬送コンベア71の下方に潜り込まないように、その先端を案内する働きを有する。本実施形態では、搬送方向FDにおける搬送コンベア71の長さは、段ボールシート製函機1が生産可能な小型の段ボールシートの搬送方向FDの最大長さより長く設定される。小型の段ボールシートは、図6に小型の段ボールシートSSH1、SSH2として示される。 一対の搬送ロール70A、70Bは、ロール駆動モータMS1に連結されて駆動される。搬送コンベア71および上部搬送ロール72は、コンベア駆動モータMS2にそれぞれ連結されて駆動される。 〈カウンタエジェクタ8の詳細な構成〉 カウンタエジェクタ8の詳細な構成について、図3を参照して説明する。カウンタエジェクタ8は、前当板81と、矯正板82と、主レッジ83と、一対の補助レッジ84A、84Bと、エレベータ85と、下部コンベア80とを主に備える。カウンタエジェクタ8の構成は、特開2011−230432号公報などにより記載され、公知であるので、シート分離装置7と構造上および動作上で関係する部分について、詳細に説明する。 前当板81は、シート分離装置7により所定の搬送方向FDに搬送されて供給される段ボールシートSHの先端部に当接するように、公知の位置調整機構により左右方向に変位可能に配置される。前当板81は、矯正板82との間隔が段ボールシートSHの搬送方向FDの寸法に応じた間隔となるように位置決めされる。 矯正板82は、一定の位置関係でシート分離装置7に近接して位置し、供給される段ボールシートSHの後端部に当接するように配置される。供給された段ボールシートSHは、前当板81および矯正板82などにより画定される収容空間内に積載される。 主レッジ83は、L字形状を有し、水平延出部分83Aと、垂直起立部分83Bとを備える。レッジ支持体86が、左右方向に移動可能にガイドレール87により支持される。レッジ支持体86は、公知の位置調整機構により左右方向に変位可能に配置される。レッジ昇降モータMC1が、レッジ支持体86上に固定される。ピニオン88が、レッジ昇降モータMC1の出力軸に固定される。ラック89が、主レッジ83の垂直起立部分83Bに固定される。ラック89は、ピニオン88と噛み合う。主レッジ83の垂直起立部分83Bは、レッジ支持体87に設けられた支持機構により上下動可能に支持される。主レッジ83は、レッジ昇降モータMC1の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。 補助レッジ84Aは、前当板81に対して左右方向に進退可能に配置される。補助レッジ84Bは、矯正板82に対して左右方向に進退可能に配置される。両補助レッジ84A、84Bは、互いに接近する方向に移動して段ボールシートSHの下面を支持し、互いに離れる方向に移動して段ボールシートSHをエレベータ85に引き渡す。両補助レッジ84A、84Bは、図示しないレッジ駆動モータに公知の連結機構を介して連結される。 エレベータ85は、その上部にテーブル85Aを備え、その下部に支持棒85Bを備える。エレベータ支持体90が、左右方向に移動可能にガイドレール91により支持される。エレベータ支持体90は、公知の位置調整機構により左右方向に変位可能に配置される。エレベータ昇降モータMC2が、エレベータ支持体90上に固定される。ピニオン92が、エレベータ昇降モータMC2の出力軸に固定される。ラック93が、エレベータ85の支持棒85Bに固定される。ラック93は、ピニオン92と噛み合う。エレベータ85の支持棒85Bは、エレベータ支持体90に設けられた支持機構により上下動可能に支持される。エレベータ85は、エレベータ昇降モータMC2の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。 下部コンベア80は、公知の連結機構を介して図示しないベルト駆動モータに連結される。上部コンベア94が、下部コンベア80と所定の間隔を置いて配置される。上部コンベア94と下部コンベア80との間隔が、バッチBTの上下方向の厚さとほぼ等しくなるように、上部コンベア94が、図示しないサーボモータにより上下方向に移動されて下部コンベア80に対して位置決めされる。上部コンベア94は、公知の連結機構を介して図示しないベルト駆動モータに連結される。下部コンベア80は、上部コンベア94と協働して、結束機9に向かってバッチBTを送り出す。 〈検出器の構成〉 シート分離装置7は、搬送コンベア71の搬送速度を検出するためにパルスジェネレータPGを備える。パルスジェネレータPGは、コンベア駆動モータMS2に連結され、コンベア駆動モータMS2の回転速度に応じた周波数のパルス信号を発生する。 カウンタエジェクタ8は、シート分離装置7において搬送される段ボールシートSHの枚数を計数するために光センサSNを備える。この光センサSNは、図2に示すように、搬送コンベア71の搬入側に近接して配置され、段ボールシートSHの通過を検出する。 《電気的構成》 本実施形態の段ボールシート製函機1の基本的な電気的構成について、図4を参照して以下に説明する。図4は、段ボールシート製函機1の基本的なの電気的構成を示すブロック図である。 図4において、段ボールシート製函機1において段ボールシートの加工を全般的に管理するために、上位管理装置100および下位管理装置110が設けられる。本実施形態では、上位管理装置100は、予め決められた順序で多数のオーダを実行するための管理計画を記憶する。上位管理装置100は、オーダ毎に、主駆動モータMTの回転速度、段ボールシートの寸法、および加工数量などに関する制御指令情報を、下位管理装置110に送る。 下位管理装置110は、上位管理装置100から送られる制御指令情報に従って、主駆動モータMTなどの駆動部の動作を制御するとともに、段ボールシートの加工数量を計数して上位管理装置100に送るなどの管理制御を行う装置である。下位管理装置110は、プログラムメモリ120と、作業メモリ130とに接続され、これらのメモリとともに、本実施形態の段ボールシート製函機1を制御するコンピュータを構成する。プログラムメモリ120は、段ボールシート製函機1の全体を制御する制御プログラム、および、増速割合並びに速度補正値を含む所定の設定値などを固定記憶するメモリである。作業メモリ130は、制御プログラムを実行する際に、上位管理装置100から送られる種々の情報および演算処理結果を一時記憶するメモリである。 下位管理装置110は、操作パネル140に接続される。操作パネル140は、給紙ボタン141と、オーダ終了ボタン142とを有する。給紙ボタン141は、シート給紙装置2による段ボールシートSHの給紙を開始させるために操作される。オーダ終了ボタン142は、現在実行されているオーダを終了するために操作される。 下位管理装置110は、駆動制御装置150、第1および第2印刷制御装置151、152、スロッタクリーザ制御装置153、ダイカッタ制御装置154、フォルダグルア制御装置155、シート分離制御装置156、カウンタエジェクタ制御装置157、および結束制御装置158にそれぞれ接続される。駆動制御装置150は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、主駆動モータMTの駆動および停止と、その回転速度とを制御する。第1および第2印刷制御装置151、152は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、印刷ユニット30、31の動作を制御する。スロッタクリーザ制御装置153は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、クリーザユニット40およびスロッタユニット41の動作を制御する。ダイカッタ制御装置166は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、ダイカッタ5の動作を制御する。 フォルダグルア制御装置155は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、搬送駆動モータMF1、折り畳み駆動モータMF2、およびフォルダグルア6に使用される他の駆動モータの駆動および停止と、その回転速度とを制御する。シート分離制御装置156は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、ロール駆動モータMS1、およびコンベア駆動モータMS2の駆動および停止と、その回転速度とを制御する。また、シート分離制御装置156は、パルスジェネレータPGからパルス信号を受け取り、そのパルス信号の周波数を基に、搬送コンベア71の搬送速度に関する速度検出情報を下位管理装置110に供給する。カウンタエジェクタ制御装置157は、段ボールシートSHの通過を検出する光センサSNから検出信号を受け取り、下位管理装置110からの制御指令情報と、光センサSNからの検出信号とに従って、レッジ昇降モータMC1、エレベータ昇降モータMC2、およびカウンタエジェクタ8に使用される他の駆動モータの駆動および停止と、その回転速度とを制御する。結束制御装置158は、下位管理装置110からの制御指令情報に従って、結束機9の動作を制御する。 《実施形態の動作および作用》 本実施形態の段ボールシート製函機1の動作および作用について、図面を参照して以下に説明する。本実施形態の段ボールシート製函機1は、通常オーダと、小型オーダとを選択的に実行することができる。通常オーダでは、シート給紙装置2から供給される1枚の段ボールシートSHが、ダイカッタ5により2枚の小型の段ボールシートに切断されることなく、図5に示す通常の段ボールシートLSHとしてダイカッタ5から搬出される。小型オーダでは、シート給紙装置2から供給される1枚の段ボールシートSHが、ダイカッタ5により切断され、図6に示す2枚の小型の段ボールシートSSH1、SSH2としてダイカッタ5から搬出される。 〈通常オーダの実行〉 通常オーダの実行について、図5を参照して説明する。現在のオーダを終了するために、作業者がオーダ終了ボタン142を操作すると、段ボールシート製函機1の運転が停止される。この運転の停止の間に、制御装置150〜158は、新たなオーダに関する制御指令情報を下位管理装置110から受け取る。新たなオーダの段ボールシートの生産および加工を行うために、段ボールシートの寸法に応じて、シート給紙装置2と、印刷装置3から結束機9までの各加工装置との設定が変更されるとともに、印版部材および打ち抜きダイ52などの加工部材が交換される。 作業者は、加工部材の交換作業を終了した後に、シート給紙装置2に段ボールシートSHを積載する。この状態で、作業者が新たなオーダの実行を開始するために操作パネル140の給紙ボタン141を操作すると、その給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、駆動制御装置150に主駆動モータMTの駆動を指令するとともに、新たなオーダに関する段ボールシートの搬送速度を指令する。この結果、主駆動モータMTが、指令された搬送速度に応じた回転速度で駆動され、シート給紙装置2は給紙動作を開始する。同時に、印刷装置3、スロッタクリーザ4、およびダイカッタ5が主駆動モータMTの駆動により作動する。 また、給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、フォルダグルア制御装置155に搬送駆動モータMF1および折り畳み駆動モータMF2の駆動および段ボールシートの搬送速度を指令する。この結果、搬送駆動モータMF1および折り畳み駆動モータMF2が、指令された搬送速度に応じた回転速度で駆動され、フォルダグルア6の搬送ベルト61および折り畳みベルト64がそれぞれ循環移動する。 さらに、給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、シート分離制御装置156にロール駆動モータMS1およびコンベア駆動モータMS2の駆動および段ボールシートの搬送速度を指令する。下位管理装置110は、上位管理装置100から指令されるオーダのうちで、通常オーダが指令されたと判断したときには、シート分離制御装置156に、フォルダグルア制御装置155などの他の制御装置に指令した搬送速度と同じ搬送速度を指令する。この結果、ロール駆動モータMS1およびコンベア駆動モータMS2が、指令された搬送速度に応じた回転速度で駆動され、シート分離装置7の一対の搬送ロール70A、70Bが回転し、搬送コンベア71が循環移動し、上部搬送ロール72が回転する。シート分離制御装置156は、コンベア駆動モータMS2が駆動されている間、パルスジェネレータPGからパルス信号を受け取り、搬送コンベア71の搬送速度に関する速度検出情報を下位管理装置110に供給する。 シート給紙装置2が1枚の段ボールシートSHを供給する給紙周期に同期して、印刷装置3、およびスロッタクリーザ4が作動し、図5に示す通常の段ボールシートLSHに、印刷パターンPA1、PA2を印刷し、縦罫線KA1〜KA4を施し、前端溝LSA1〜LSA3および後端溝TSA1〜TSA3を形成し、継ぎ代CPを形成するために前端切り欠きLNAおよび後端切り欠きTNAを形成する。また、給紙周期に同期して、ダイカッタ5が作動し、図5に示す通常の段ボールシートLSHに、打ち抜き穴DA1、DA2を形成する。 図5に示す通常の段ボールシートLSHは、ダイカッタ5からフォルダグルア6に供給される。フォルダグルア6は、継ぎ代CPに糊を塗布し、通常の段ボールシートLSHを折り曲げて糊付けすることで、箱状に接合された状態の通常の段ボールシートLSHを製作する。 下位管理装置110は、フォルダグルア制御装置155と同じ搬送速度をシート分離制御装置156に指令していることから、両搬送ロール70A、70B、搬送コンベア71、および上部搬送ロール72は、フォルダグルア6と同じ搬送速度で、箱状に接合された状態の通常の段ボールシートLSHを搬送し、カウンタエジェクタ8に供給する。 カウンタエジェクタ制御装置157は、段ボールシートSHの通過を検出する光センサSNからの検出信号に従って、シート分離装置7から供給される通常の段ボールシートLSHの枚数を計数する。その計数された枚数が所定シート枚数に達するまで、主レッジ83が、シート分離装置7から供給される段ボールシートLSHと干渉しない上方の位置で待機するように、カウンタエジェクタ制御装置157は、レッジ昇降モータMC1の駆動を制御する。 カウンタエジェクタ制御装置157は、通常の段ボールシートLSHの枚数を計数している間に、搬送コンベア71の搬送速度に関する速度検出情報を下位管理装置110から受け取る。計数された枚数が所定シート枚数に達したときに、カウンタエジェクタ制御装置157は、速度検出情報に基いて、レッジ駆動モータMC1の駆動開始タイミングを制御し、この制御により主レッジ83が待機位置から下降を開始するタイミングが決定される。具体的には、通常オーダが実行される場合、搬送ベルト61の搬送速度と同じ搬送コンベア71の搬送速度が速くなった場合には、計数された枚数が所定シート枚数に達した時点から主レッジ83が下降を開始するまでの時間が短くなり、搬送コンベア71の搬送速度が遅くなった場合には、計数された枚数が所定シート枚数に達した時点から主レッジ83が下降を開始するまでの時間が長くなるように、主レッジ83の下降開始タイミングが決定される。 積層される段ボールシートからバッチBTを形成するためのカウンタエジェクタ8の動作は、特開2011−230432号公報などに記載され、よく知られているので、その説明を省略する。カウンタエジェクタ8により形成されたバッチBTは、結束機9まで搬送され、結束機9により結束される。 〈小型オーダの実行〉 小型オーダの実行について、図6を参照して説明する。通常オーダを終了するために、作業者がオーダ終了ボタン142を操作すると、段ボールシート製函機1の運転が停止される。この運転の停止の間に、制御装置150〜158は、次のオーダである小型オーダに関する制御指令情報を下位管理装置110から受け取る。小型オーダの段ボールシートの寸法に応じて、シート給紙装置2と、印刷装置3から結束機9までの各加工装置との設定が変更されるとともに、印版部材および打ち抜きダイ52などの加工部材が交換される。小型オーダを実行するために、打ち抜きダイ52として、通常の打ち抜き加工と、段ボールシートの切断加工とを行う特殊なダイが使用される。 作業者は、加工部材の交換作業を終了した後に、シート給紙装置2に段ボールシートSHを積載する。この状態で、作業者が新たなオーダの実行を開始するために操作パネル140の給紙ボタン141を操作すると、その給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、駆動制御装置150に主駆動モータMTの駆動を指令するとともに、小型オーダに関する段ボールシートの搬送速度を指令する。この結果、主駆動モータMTが、指令された搬送速度に応じた回転速度で駆動され、シート給紙装置2は給紙動作を開始する。同時に、印刷装置3、スロッタクリーザ4、およびダイカッタ5が主駆動モータMTの駆動により作動する。 また、給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、フォルダグルア制御装置155に搬送駆動モータMF1および折り畳み駆動モータMF2の駆動および段ボールシートの搬送速度を指令する。この結果、搬送駆動モータMF1および折り畳み駆動モータMF2が、指令された搬送速度に応じた回転速度で駆動され、フォルダグルア6の搬送ベルト61および折り畳みベルト64がそれぞれ循環移動する。 さらに、給紙ボタン141の操作に従って、下位管理装置110は、シート分離制御装置156にロール駆動モータMS1およびコンベア駆動モータMS2の駆動および段ボールシートの搬送速度を指令する。下位管理装置110は、上位管理装置100から指令されるオーダのうちで、小型オーダが指令されたと判断したときには、シート分離制御装置156に、フォルダグルア制御装置155などの他の制御装置に指令した搬送速度より速い搬送速度を指令する。この結果、ロール駆動モータMS1およびコンベア駆動モータMS2が、指令された速い搬送速度に応じた回転速度で駆動され、シート分離装置7の一対の搬送ロール70A、70Bが回転し、搬送コンベア71が循環移動し、上部搬送ロール72が回転する。下位管理装置110が、フォルダグルア制御装置155などの他の制御装置に指令した搬送速度と、プログラムメモリ120に記憶される増速割合とに基いて、搬送コンベア71の搬送速度を算出して、その算出された搬送速度をシート分離制御装置156に指令する。本実施形態では、シート分離制御装置156に指令される搬送速度は、フォルダグルア制御装置155に指令される搬送速度の1.3倍の速度に設定される。1.3倍の増速割合は、プログラムメモリ120に記憶されている。シート分離制御装置156は、コンベア駆動モータMS2が駆動されている間、パルスジェネレータPGからパルス信号を受け取り、搬送コンベア71の搬送速度に関する速度検出情報を下位管理装置110に供給する。 シート給紙装置2の給紙周期に同期して、印刷装置3、およびスロッタクリーザ4が作動し、図6に示す段ボールシートSHに、印刷パターンPB1〜PB4を印刷し、縦罫線KB1〜KB4を形成する。 また、給紙周期に同期して、ダイカッタ5が作動し、図6に示す段ボールシートSHに、打ち抜き穴DB1〜DB4を形成する。この打ち抜き穴の形成と同時に、ダイカッタ5は、打ち抜き加工により、前端溝LSB1〜LSB3、後端溝TSB1〜TSB3、中央溝CSB1〜CSB3、継ぎ代CP1、CP2を形成するための中央切り欠きCNB、前端切り欠きLNBおよび後端切り欠きTNBをそれぞれ形成する。さらに、打ち抜き穴の形成と同時に、ダイカッタ5は、打ち抜き加工により、切断線CLに沿って、1枚の段ボールシートSHを2枚の小型の段ボールシートSSH1、SSH2に切断する。2枚の小型の段ボールシートSSH1、SSH2は、同じ形状を有する。すなわち、1枚の段ボールシートSHを2等分に切断することにより、中央溝CSB1〜CSB3は、後端溝TSB1〜TSB3と同じ形状の後端溝と、前端溝LSB1〜LSB3と同じ形状の前端溝とに分割され、中央切り欠きCNBは、後端切り欠きTNBと同じ形状の後端切り欠きと、前端切り欠きLNBと同じ形状の前端切り欠きとに分割される。 図6に示す小型の段ボールシートSSH1、SSH2は、間隔を有しない連続した状態で、ダイカッタ5からフォルダグルア6に順次供給される。フォルダグルア6は、継ぎ代CP1、CP2に糊を塗布し、小型の段ボールシートSSH1、SSH2をそれぞれ折り曲げて糊付けすることで、箱状に接合された状態の2つの小型の段ボールシートSSH1、SSH2を製作する。 下位管理装置110は、フォルダグルア制御装置155に指令した搬送速度より速い搬送速度をシート分離制御装置156に指令していることから、両搬送ロール70A、70B、搬送コンベア71、および上部搬送ロール72は、フォルダグルア6より速い搬送速度となるように、駆動される。箱状に接合された状態の小型の段ボールシートSSH1の一部が、フォルダグルア6から送り出され、両搬送ロール70A、70Bにより挟持されると、その小型の段ボールシートSSH1は急速に加速される。小型の段ボールシートSSH1が加速されている間、搬送ベルト61と折り畳みベルト64との間に位置する小型の段ボールシートSSH1の残りの部分は、両ベルト上を滑った状態で搬送される。小型の段ボールシートSSH1の加速により、小型の段ボールシートSSH1と後続の小型の段ボールシートSSH2との間に間隔が生じ、両段ボールシートが分離される。 小型の段ボールシートSSH1は、搬送コンベア71により搬送されながら増速され、その後に搬送コンベア71と上部搬送ロール72との間に挟持されると、下位管理装置110から指令された搬送速度に近い搬送速度に達する。小型の段ボールシートSSH1は、搬送コンベア71と上部搬送ロール72とにより挟持された状態で搬送されてカウンタエジェクタ8に供給される。 また、後続の小型の段ボールシートSSH2も、小型の段ボールシートSSH1と同様に、両搬送ロール70A、70Bにより挟持されると、急速に加速され、その後に、搬送コンベア71により搬送されながら増速される。小型の段ボールシートSSH2は、搬送コンベア71と上部搬送ロール72との間に挟持されると、下位管理装置110から指令された搬送速度に近い搬送速度に達する。小型の段ボールシートSSH1の後端が、搬送コンベア71と上部搬送ロール72との間を通過した時点では、両段ボールシートSSH1、SSH2の間に所定間隔が空けられる。この所定間隔は、先行の小型の段ボールシートSSH1がカウンタエジェクタ8の前当板81および矯正板82により形成される収容空間内に落下する際に後続の小型の段ボールシートSSH2が先行の小型の段ボールシートSSH1と衝突しないように、両小型の段ボールシートの間に形成される間隔である。 カウンタエジェクタ制御装置157は、光センサSNからの検出信号に従って、シート分離装置7において搬送される小型の段ボールシートの枚数を計数する。その計数された枚数が所定シート枚数に達するまで、主レッジ83が、待機位置に位置するように、カウンタエジェクタ制御装置157は、レッジ昇降モータMC1の駆動を制御する。 カウンタエジェクタ制御装置157は、小型の段ボールシートの枚数を計数している間に、搬送コンベア71の搬送速度に関する速度検出情報を下位管理装置110から受け取る。計数された枚数が所定シート枚数に達したときに、カウンタエジェクタ制御装置157は、速度検出情報と、プログラムメモリ120に記憶された速度補正値とに基いて、レッジ駆動モータMC1の駆動開始タイミングを制御し、この制御により主レッジ83が待機位置から下降を開始するタイミングが決定される。具体的には、小型オーダが実行される場合、搬送コンベア71の搬送速度は、搬送ベルト61の搬送速度より速い速度に設定されることから、計数された枚数が所定シート枚数に達した時点から主レッジ83が下降を開始するまでの時間が短くなるように、主レッジ83の下降開始タイミングが決定される。シート分離装置7において搬送される小型の段ボールシートの実際の搬送速度は、搬送ベルト61の低い搬送速度の影響を受けて、搬送コンベア71の搬送速度より低い速度になることがある。小型の段ボールシートの実際の搬送速度が搬送コンベア71の搬送速度より低くなる傾向は、小型の段ボールシートの搬送方向の長さが長くなるほど、顕著に現れる。本実施形態では、プログラムメモリ120が、速度補正値を小型オーダに対応して予め記憶している。速度補正値は、搬送コンベア71の搬送速度を表す速度検出情報を、小型の段ボールシートの実際の搬送速度に相当する速度に補正するための情報である。 カウンタエジェクタ8は、公知の方法により、積層される小型の段ボールシートからバッチBTを形成し、結束機9は、カウンタエジェクタ8から搬送されるバッチBTを結束する。 《実施形態の効果》 本実施形態では、シート分離装置7は、フォルダグルア6とカウンタエジェクタ8との間に配置される。ダイカッタ5により切断された小型の段ボールシートSSH1、SSH2が搬送ロール70A、70Bおよび搬送コンベア71により加速されて斜めの姿勢になっても、小型の段ボールシートSSH1、SSH2は既に折り曲げられて糊付けされていることから、斜めの姿勢へ変化することがフォルダグルア6での折り曲げの精度に悪影響を及ぼすことは全くない。また、シート分離装置7において、小型の段ボールシートSSH1、SSH2が加速に伴い斜めの姿勢に変化したとしても、その斜めの姿勢になった小型の段ボールシートSSH1、SSH2は、カウンタエジェクタ8の前当板81および矯正板82により揃えられることから、小型の段ボールシートの生産にとって問題となることはない。 一般的に、小型の段ボールシートが、分離のための加速に伴い斜めの姿勢に変化する原因として、段ボールシートの形状および紙質などの種々の要因が考えられる。たとえば、図6に示すように、小型の段ボールシートの形状について、搬送方向のシート長が、搬送方向と直交する方向のシート幅に比べて大幅に短くなることから、小型の段ボールシートが搬送手段と接触して搬送力を受ける面積も小さくなり、搬送中における小型の段ボールシートの搬送姿勢は、通常の段ボールシートの搬送姿勢に比べて不安定となる。搬送姿勢が不安定な小型の段ボールシートが分離のために加速されるときに、搬送方向と直交する方向において異なる接触位置で小型の段ボールシートが搬送手段から受ける搬送力は、大きく変動する。この結果、異なる接触位置での搬送力の変動により、小型の段ボールシートは斜めの姿勢に変化し易くなる。また、図6に示すように、小型の段ボールシートの形状について、搬送方向と直交する方向における小型の段ボールシートの中央位置を通り、搬送方向に平行な基準線RLに関して、小型の段ボールシートは非対称な形状である。小型の段ボールシートが搬送手段により搬送されている間、搬送方向と直交する方向において、小型の段ボールシートの重量バランスが不均一となり、しかも、搬送中の空気抵抗も不均一となる。この結果、重量バランスおよび空気抵抗などの不均一により、小型の段ボールシートは斜めの姿勢に変化し易くなる。このように、斜めの姿勢に変化し易い小型の段ボールシートSSH1、SSH2が、フォルダグルア6の下流側に配置されたシート分離装置7により分離されることから、この分離処理がフォルダグルア6での小型の段ボールシートSSH1、SSH2の折り曲げ精度に悪影響を及ぼすことを一切なくすことができる。 本実施形態では、シート分離制御装置156は、シート分離装置7における小型の段ボールシートSSH1、SSH2の搬送速度がフォルダグルア6における小型の段ボールシートSSH1、SSH2の搬送速度より速くなるように、ロール駆動モータMS1およびコンベア駆動モータMS2の回転速度を一定割合だけ増速する。シート分離装置7の増速により、搬送方向FDにおいてフォルダグルア6およびフォルダグルア6より上流側に配置されるダイカッタ5などの加工装置における段ボールシートの搬送速度を遅くする必要がないことから、段ボールシートの生産速度を高速に維持することができる。 本実施形態では、カウンタエジェクタ制御装置157は、シート分離装置7における小型の段ボールシートSSH1、SSH2の搬送速度が速くなることに応じて、主レッジ83が下降を開始するタイミングが早くなるように、レッジ昇降モータMC1の駆動開始タイミングを制御する。この駆動開始タイミングの制御により、カウンタエジェクタ8は、搬送速度が増速された小型の段ボールシートSSH1、SSH2でも、所定のシート枚数に確実に分割することができる。 本実施形態では、パルスジェネレータPGからのパルス信号により搬送コンベア71の搬送速度が検出される。カウンタエジェクタ8は、その検出された搬送速度を表す速度検出情報と、速度補正値とに基いて、レッジ駆動モータMC1の駆動開始タイミングを制御し、この制御により主レッジ83が待機位置から下降を開始するタイミングを決定する。この結果、搬送コンベア71により搬送される小型の段ボールシートの実際の搬送速度と、搬送コンベア71の検出された搬送速度との間に速度差が存在していても、カウンタエジェクタ8は、その検出された搬送速度を速度補正値により補正し、小型の段ボールシートの実際の搬送速度に相当する補正された搬送速度を基に、主レッジ83が待機位置から下降を開始するタイミングを決定するので、シート分離装置7から供給される小型の段ボールシートと衝突することなく主レッジ83の下降を開始させることができる。 本実施形態では、一対の搬送ロール70A、70Bが、フォルダグルア6の搬出口の近傍に配置される。両搬送ロールの配置により、フォルダグルア6から搬出された直後の段ボールシートにニップ圧が作用する。このニップ圧により、折り曲げられた罫線部分KB1〜KB4、および継ぎ代CP1、CP2の糊付け部分は早い段階で確実に押圧され、この結果、段ボールシートの接合状態を早期に安定させることができる。 [本発明と実施形態との構成の対応関係] 段ボールシート製函機1、フォルダグルア6、およびカウンタエジェクタ8が、本発明の段ボールシート製函機、フォルダグルア部、およびカウンタ部の一例である。ダイカッタ5、およびシート分離装置7が、本発明の切断手段、およびシート分離装置の一例である。一対の搬送ロール70A、70B、および搬送コンベア71は、本発明の一対の搬送ロールおよび搬送コンベアの一例である。ロール駆動モータMS1、およびコンベア駆動モータMS2は、本発明の駆動部の一例である。主レッジ83、およびレッジ昇降モータMC1は、本発明のレッジ、および昇降駆動部の一例である。下位管理装置110およびシート分離制御装置156は、本発明の速度調整部の一例である。下位管理装置110およびカウンタエジェクタ制御装置157は、本発明の昇降制御部の一例である。段ボールシートSH、および小型の段ボールシートSSHは、本発明の1枚の段ボールシート、および小型の段ボールシートの一例である。 [変形例] 本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることができる。 (1)本実施形態では、小型オーダの実行において、ダイカッタ5が、1枚の段ボールシートSHの両端部および中央部分に、打ち抜きにより溝切り加工を行うとともに、その段ボールシートSHを2枚の小型の段ボールシートSSH1、SSH2に切断する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、スロッタユニットが、1枚の段ボールシートの両端部に溝切り加工を行うとともに、その段ボールシートの中央部分にも溝切り加工を行い、専用の切断手段が1枚の段ボールシートを2枚の小型の段ボールシートに切断する構成でもよい。この変形例では、小型の段ボールシートを生産するためにダイカッタの打ち抜きダイを交換する作業が不要となるため、小型オーダを実行する際に準備時間を大幅に短縮することができる。なお、段ボールシートの中央部分に溝切り加工を行う構成のスロッタユニットは、特開2002−67190号公報などにより公知である。 (2)本実施形態では、シート分離装置7の搬送部は、一対の搬送ロール70A、70Bと、搬送コンベア71と、上部搬送ロール72とを含む構成であるが、この構成に限定されない。シート分離装置の搬送部として、種々の構成が考えられるが、たとえば、シート分離装置は、特許文献1などに開示される多数の対の搬送ロールから構成されてもよい。また、シート分離装置は、上下に配置される1対の搬送コンベアから構成されても、1つの搬送コンベアと、そのコンベアの下方に配置されシートを吸引するサクション機構とから構成されてもよい。さらに、一対の搬送ロールが、搬送コンベアの搬出側に配置され、上部搬送ロールが、搬送コンベアの搬入側の上方に配置される構成でもよい。 (3)本実施形態では、搬送方向FDにおける搬送コンベア71の長さが、段ボールシート製函機1が生産可能な小型の段ボールシートの搬送方向FDの最大長さより長く設定される構成であるが、この構成に限定されない。小型の段ボールシートの搬送速度を加速させることにより、後続の小型の段ボールシートとの間で所定間隔を形成することができるのであれば、搬送コンベア71の長さは、生産可能な小型の段ボールシートの搬送方向FDの最大長さ以下であってもよい。 (4)本実施形態では、下位管理装置110が、フォルダグルア制御装置155などの制御装置に指令する搬送速度と、プログラムメモリ120に記憶される増速割合とに基いて、搬送コンベア71の搬送速度を算出して、その算出された搬送速度をシート分離制御装置156に指令する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、小型オーダに関する小型の段ボールシートの間に所定間隔が空けられるように、搬送ベルト61の搬送速度と搬送コンベア71の搬送速度とを予め定め、これらの搬送速度を小型オーダに対応付けて記憶部に記憶する。小型オーダが実行されるときに、下位管理装置が、小型オーダに対応する搬送速度を記憶部から読み出してフォルダグルア制御装置およびシート分離制御装置に指令する構成でもよい。 (5)本実施形態では、カウンタエジェクタ制御装置157は、搬送ベルト61の搬送速度に関する速度検出情報と増速割合とに基いて算出された搬送コンベア71の搬送速度を、速度補正値により補正し、その補正された搬送速度に基いて、主レッジ83の下降開始タイミングを決定する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、搬送ベルト61の搬送速度と搬送コンベア71の搬送速度と補正搬送速度とが、小型オーダに対応付けて記憶部に予め記憶される構成である場合、カウンタエジェクタ制御装置は、記憶部から読み出された補正搬送速度に基いて、主レッジ83の下降開始タイミングを決定する構成でもよい。なお、補正搬送速度は、算出された搬送コンベア71の搬送速度を補正速度値により補正した搬送速度である。 (6)本実施形態では、シート給紙装置2と、印刷装置3と、スロッタクリーザ4と、ダイアカッタ5とは、1つの主駆動モータMTにより駆動される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、シート供給装置、および、印刷装置などの各加工装置が、個別に連結される駆動モータにより駆動される構成でもよい。 1 段ボールシート製函機 5 ダイカッタ 6 フォルダグルア 7 シート分離装置 8 カウンタエジェクタ 70A、70B 搬送ロール 71 搬送コンベア 83 主レッジ 110 下位管理装置 156 シート分離制御装置 157 カウンタエジェクタ制御装置 MF1 搬送駆動モータ MF2 折り畳み駆動モータ MS1 ロール駆動モータ MS2 コンベア駆動モータ MC1 レッジ昇降モータ LSH 通常の段ボールシート SSH1、SSH2 小型の段ボールシート FD 搬送方向 以上 |