高吸引抵抗性脱着可能フレッシュナー送達要素を備えるエアロゾル発生物

申请号 JP2017554324 申请日 2016-04-28 公开(公告)号 JP2018514203A 公开(公告)日 2018-06-07
申请人 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム; 发明人 ベッソ クレマン;
摘要 エアロゾル発生基体(12)およびそのエアロゾル発生基体(12)の下流端に固定されたマウスピース(14)を備えるエアロゾル発 生物 品(10)を提供する。そのマウスピース(14)は少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメント(20)およびその少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメント(20)の下流で空気流を妨げるブロッキングセグメント(27)を備える。そのブロッキングセグメント(27)は、サポートマテリアルセグメント(22)の少なくとも一部を通って延びるチャネル(24)を規定する円環を有するそのサポートマテリアルセグメント(22)、およびそのチャネル(24)に包含される少なくとも1つのフレッシュナー送達要素(26)を備える。その少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を備える(26)ブロッキングセグメント(27)は、そのエアロゾル発生物品(10)の吸引抵抗を低下させるためにその少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメント(20)から脱着可能である。【選択図】図2
权利要求

エアロゾル発生基体および前記エアロゾル発生基体の下流端に固定されたマウスピースを備えるエアロゾル発生物品であって、前記マウスピースが 少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメント、および 円環を有するサポートマテリアルセグメントであって、前記円環によって前記サポートマテリアルセグメントの上流端と前記サポートマテリアルセグメントの下流端との間で前記サポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を通って延びるチャネルが規定される前記サポートマテリアルセグメント、および前記サポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を通って延びる前記チャネル内に包含される少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントであって、前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流にある前記ブロッキングセグメントを備え、 吸引抵抗を低下させるために前記少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を備える前記ブロッキングセグメントが前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントから脱着可能である、前記エアロゾル発生物品。前記ブロッキングセグメントが前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに取り付けられているときに前記エアロゾル発生物品の吸引抵抗が少なくとも250柱ミリメートルである、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントから前記ブロッキングセグメントが取り外された後に前記エアロゾル発生物品の吸引抵抗が40水柱ミリメートルと150水柱ミリメートルの間である、請求項1または2に記載のエアロゾル発生物品。前記マウスピースと前記エアロゾル発生基体の下流端の一部の周囲を囲むラッパーであって、周囲に延びる虚弱線を備え、前記ブロッキングセグメントが前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントから脱着可能であるために前記虚弱線に沿って破られる前記ラッパーをさらに備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記虚弱線が前記ブロッキングセグメントの上流端の上に被さる、請求項4に記載のエアロゾル発生物品。前記虚弱線が前記ブロッキングセグメントの上流端の下流で前記ブロッキングセグメントの上に被さり、且つ、前記虚弱線の上流の前記ラッパーの部分が前記少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端の下流方向に延びていることで前記ブロッキングセグメントが取り外されたときに前記虚弱線の上流の前記ラッパーの前記部分が吸い口端リセス部を規定する、請求項4に記載のエアロゾル発生物品。前記ラッパーが平方メートル当たり65グラムと平方メートル当たり85グラムの間の坪量を有するチップ紙である、請求項6に記載のエアロゾル発生物品。前記チャネルと前記フレッシュナー送達要素の各々が実質的に円形の断面形状を有し、且つ、前記チャネルの内径が前記フレッシュナー送達要素の外径よりも小さい、請求項1〜7のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記少なくとも1つのフレッシュナー送達要素が少なくとも1つの固形フレッシュナー送達要素を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記少なくとも1つのフレッシュナー送達要素がゲル状フレッシュナーまたは液体フレッシュナーを含む少なくとも1つの破壊可能カプセルを備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記少なくとも1つのフレッシュナー送達要素が、メントール、リナロール、チモール、ユーカリプトール、サリチル酸メチル、およびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む風味剤を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記サポートマテリアルセグメントの前記チャネルが前記サポートマテリアルセグメントの一端においてのみ開口している、請求項1〜11のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。前記エアロゾル発生基体がたばこロッドを備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。

说明书全文

本発明は脱着可能フレッシュナー送達要素を備えるエアロゾル発生物品に関する。本発明は、紙巻たばこなどの細長い喫煙物品としての特定の用途がある。

紙巻きたばこなどの喫煙物品の喫煙の後に喫煙後ブレスフレッシュナーを利用することは消費者にとって一般的である。一般的なブレスフレッシュナーの一例は、容器に入れて携帯され、喫煙後に消費者の口にスプレーされる液体ブレスフレッシュナーである。他の公知のブレスフレッシュナーにはメントール添加キャンディーおよびチューインガムなどのチュアブルブレスフレッシュナーが含まれる。しかしながら、ブレスフレッシュナーを別に携帯することを不便に思う消費者もいる場合がある。

消費者に爽快感を与える別の試みには紙巻きたばこ自体へのメントールの添加が含まれる。しかしながら、紙巻きたばこの喫煙時の主流煙を介したメントールの送達は、口に直接的に入れられるスプレーおよびチュアブルブレスフレッシュナーなどのブレスフレッシュナー製品と比較すると、メントールの消費者への送達が不十分であることが多い。

したがって、公知のブレスフレッシュナー送達システムの欠点を軽減または克服する新規のブレスフレッシュナーをエアロゾル発生物品の消費者に提供することが望ましい。

本発明によりエアロゾル発生基体およびそのエアロゾル発生基体の下流端に固定されたマウスピースを備えるエアロゾル発生物品が提供される。そのマウスピースは少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントおよびその少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流で空気流を妨げるブロッキングセグメントを備える。そのブロッキングセグメントは、円環を有するサポートマテリアルセグメントであって、その円環によってサポートマテリアルセグメントの上流端とサポートマテリアルセグメントの下流端との間でそのサポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を通って延びるチャネルが規定されるそのサポートマテリアルセグメント、およびそのサポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を通って延びるチャネル内に包含される少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を備える。その少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントは、エアロゾル発生物品の吸引抵抗を低下させるために少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントから脱着可能である。

本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、消費者がエアロゾル発生物品の使用時にそのエアロゾル発生物品を吸引する方向に対する、そのエアロゾル発生物品の要素または要素の部分の相対的な位置を説明する。本明細書に記載したエアロゾル発生物品は、下流端(すなわち、口側の端)および向かい合った上流端を備える。使用時、消費者はエアロゾル発生物品の下流端を吸う。下流端は、遠位端としても記述される場合がある上流端の下流である。

本明細書において使用される場合、「エアロゾル発生基体」という用語は、加熱されると揮発性化合物を放出することが可能な物質であって、エアロゾルを形成することができるものを説明する。エアロゾル発生基体から生成されるエアロゾルは、見えても見えなくてもよく、蒸気(例えば、室温では通常液体または固体である物質の気相での微粒子)、ならびに気体および凝縮された蒸気の液体の液滴を含んでもよい。

本明細書において使用される場合、「フレッシュナー送達要素」という用語は、エアロゾル発生物品の喫煙とは別に、口臭の消臭を消費者に体験させるために使用され得る本エアロゾル発生物品の要素を指す。すなわち、そのフレッシュナー送達要素は、喫煙中に前記物品が発生する煙または他のエアロゾルに香気をつけるために使用されるのではない。

本エアロゾル発生物品の、統合されているが脱着可能な部分としてフレッシュナー送達要素を提供することにより、本発明に従うエアロゾル発生物品はフレッシュナー送達要素を携帯する簡便な方法を消費者に提供する。特に、消費者が喫煙後の口臭消臭のために使用される可能性がある分離したフレッシュナー送達要素、例えばチューインガムを携帯する必要性が本発明によって排除される。

さらに、本エアロゾル発生物品の脱着可能な部分としてフレッシュナー送達要素を提供することにより、使用者は喫煙前にそのエアロゾル発生物品からそのフレッシュナー送達要素を取り外し、その後、典型的には喫煙後にそのフレッシュナーを直接口に入れることが可能になる。したがって、本発明によるエアロゾル発生物品は、風味剤が主流煙に乗って喫煙中に送達される公知のエアロゾル発生物品と比較すると改善された口臭の消臭を提供する。

フレッシュナー送達要素を備える前記ブロッキングセグメントは、少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流で空気流を妨げる。したがって、フレッシュナー送達要素を備えるそのブロッキングセグメントは、そのブロッキングセグメントが本エアロゾル発生物品に取り付けられているときに非常に高い吸引抵抗を与え、それにより、消費者がフレッシュナー送達要素を外さないでそのエアロゾル発生物品を喫煙しようとする場合にフレッシュナー送達要素がまだそのエアロゾル発生物品に付いていることを消費者に注意するという利点がある。例えば、ブロッキングセグメントによって与えられる高い吸引抵抗は、ブロッキングセグメントが付いているときに消費者が本エアロゾル発生物品から空気をほとんど吸うことができないか、または全くできないほど十分に高い場合があり、それによりブロッキングセグメントを取り外す必要があるという消費者の注意を引くことができる。加えて、または代わりに、エアロゾル発生基体がたばこなどの可燃性基体を含む実施形態では、ブロッキングセグメントが付いたままのときにその高い吸引抵抗のために本エアロゾル発生物品に点火することがより困難になることがあり得、そのために消費者はそのエアロゾル発生物品の喫煙の前にブロッキングセグメントを外すようさらに注意される。

フレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントの脱着により本エアロゾル発生物品の吸引抵抗が低下し、そのために消費者が従来のフィルター付き紙巻きたばこなどの典型的なエアロゾル発生物品と同様にその物品を喫煙することが可能になる場合がある。

フレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに取り付けられているとき、本エアロゾル発生物品は好ましくは少なくとも約250柱ミリメートル(mmWG)、より好ましくは少なくとも約300mmWG、より好ましくは少なくとも約400mmWG、より好ましくは少なくとも約500mmWG、より好ましくは少なくとも約600mmWG、より好ましくは少なくとも約750mmWG、より好ましくは少なくとも約1000mmWGの吸引抵抗を有する。少なくとも約250mmWGの吸引抵抗は消費者によって異常に高いものとして感知されることが典型的であり、そのために消費者にフレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントを取り外すよう注意を与えることができる。エアロゾル発生基体がたばこなどの可燃性基体を含む実施形態では、少なくとも約500mmWGの吸引抵抗は一度点火されたその基体の持続的燃焼を妨げることができ、且つ、その基体の点火を完全に妨げることができる。ブロッキングセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに取り付けられているときに本エアロゾル発生物品の吸引抵抗が無限大に近づく傾向があることが好ましい。

加えて、または代わりに、少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントからブロッキングセグメントが取り外された後に本エアロゾル発生物品は従来のエアロゾル発生物品の吸引抵抗と同程度の吸引抵抗を有する場合がある。少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントからブロッキングセグメントが取り外された後に本エアロゾル発生物品は好ましくは約40mmWGと約150mmWGの間、より好ましくは約70mmWGと約120mmWGの間、より好ましくは約80mmWGと約110mmWGの間、最も好ましくは約95mmWGと約105mmWGの間の吸引抵抗を有する。

本明細書において使用される場合、「吸引抵抗」という用語は、22℃および101キロパスカル(760トル)において毎秒17.5ミリリットルの割合で試験対象の物体の全長にわたり空気を強制的に通過させるために必要な圧を指す。吸引抵抗は水柱ミリメートル(mmWG)という単位で表され、ISO 6565:2011に従い測定される。

上で説明したように、本発明によるエアロゾル発生物品のマウスピースのブロッキングセグメントはフレッシュナー送達要素が中に供給される円環状サポートマテリアルセグメントを備える。そのサポートマテリアルは多孔性フィルター材セグメントのような多孔性材料であってよい。あるいは、そのサポートマテリアルは低密度ポリエチレンクローズドセル発泡体のような非多孔性材料であってよい。そのサポートマテリアルセグメントとそのフレッシュナー送達要素を組み合わせることで、ブロッキングセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに取り付けられているときに所望の高吸引抵抗を与える充分な空気流の妨害が提供されるはずである。

円環状サポートマテリアルセグメントによって少なくとも1つのフレッシュナー送達要素を中に包含するチャネルが規定される。そのチャネルは両端で開口していてよく、それによりそのチャネルはそのサポートマテリアルセグメントの上流端から下流端まで延びる。あるいは、そのチャネルはそのサポートマテリアルセグメントの一端だけで開口していてよく、それによりそのチャネルはフレッシュナー送達要素が中に供給されるポケットを形成する。チャネルが開口端を1つだけ備える実施形態ではサポートマテリアルセグメントの下流端を開口端にしてよく、それによりブロッキングセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに取り付けられているときにフレッシュナー送達要素が見え、消費者へのブロッキングセグメントを取り外す必要性の視覚的注意を与えることができる。あるいは、少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントからブロッキングセグメントが取り外された後にのみフレッシュナー送達要素が利用できるようにサポートマテリアルセグメントの上流端をチャネルの開口端にしてよく、それによりそのサポートマテリアルセグメントからフレッシュナー送達要素が偶然に、且つ、時期尚早に取り出されることを防止することができる。

フレッシュナー送達要素が中に供給されるチャネルをサポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を介して用意することにより、そのサポートマテリアルセグメントとそのフレッシュナー送達要素を別々に形成した後にそのフレッシュナー送達要素をチャネルに挿入させることで本エアロゾル発生物品の製造が容易になる。チャネルがサポートマテリアルセグメントの下流端を開口端にしている実施形態では本エアロゾル発生物品の残りの部分を形成するためにサポートマテリアルセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントおよびエアロゾル発生基体と組み合わせられた後にそのサポートマテリアルセグメント内のチャネルにフレッシュナー送達要素を挿入することができる。そのような実施形態ではフレッシュナー送達要素がサポートマテリアルセグメントに挿入されるときにブロッキングセグメントが形成される。

サポートマテリアルセグメントの少なくとも一部を通って延びるチャネル内にフレッシュナー送達要素を供給することにより、本エアロゾル発生物品の喫煙後にそのサポートマテリアルセグメントからそのフレッシュナー送達要素を取り出す、またはそのフレッシュナー送達要素からフレッシュナーを取り出す簡便な手段も消費者に提供される。例えば、フレッシュナー送達要素が液体フレッシュナーまたはゲル状フレッシュナーを含む破壊可能カプセルを備える実施形態では、消費者はそのカプセルを破壊するためにサポートマテリアルセグメントを押し潰し、そしてそのチャネルに沿って、且つ、サポートマテリアルセグメントからそのフレッシュナーを押し出すことができる。そのような実施形態ではチャネルはサポートマテリアルセグメントの一端にのみ開口端を有することが好ましい。あるいは、消費者はチャネルに沿って、且つ、サポートマテリアルセグメントからフレッシュナー送達要素全体を押し出すためにそのサポートマテリアルセグメントを押し潰すことができ、それはそのフレッシュナー送達要素が例えば固形のチュアブルフレッシュナー送達要素を備える実施形態において特に便利であり得る。

円環状サポートマテリアルセグメントのチャネルとフレッシュナー送達要素の各々が実質的に円形の断面形状を有してよい。そのような実施形態ではチャネルの内径がフレッシュナー送達要素の外径よりも小さいことが好ましく、それにより、サポートマテリアルセグメントから偶然にフレッシュナー送達要素が取り出されるリスクを低下させるそのサポートマテリアルセグメントとそのフレッシュナー送達要素との間の締まりばめが得られるという利点がある。

上記の実施形態のうちのいずれにおいても本エアロゾル発生物品は、マウスピースとエアロゾル発生基体の下流端の一部の周囲を囲むラッパーであって、周囲に延びる虚弱線を備え、フレッシュナー送達要素を備えるブロッキングセグメントが少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントから脱着可能であるためにその虚弱線に沿って破られる前記ラッパーをさらに備えてよい。例えば、ブロッキングセグメントを取り外すために消費者は少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントに対してそのブロッキングセグメントをねじってその虚弱線に沿ってそのラッパーを破くことができる。

その虚弱線はラッパーの周囲に延びるミシン目線、好ましくはマイクロレーザー孔線であることが好ましい。それらの切り取り線点はセンチメートル当たり10穴と20穴の間の間隔であることが好ましく、センチメートル当たり約15穴の間隔であることがより好ましい。そのラッパーはその非多孔性材料セグメントとその少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの周囲を包装する前に事前にミシン目を入れられることが典型的である。

幾つかの実施形態では虚弱線はブロッキングセグメントの上流端の上に被さる。すなわち、ブロッキングセグメントが本エアロゾル発生物品から取り外されるとき、前記ラッパーの取り外される部分の上流端が長軸方向でそのブロッキングセグメントの上流端と並ぶ。

「長軸方向」という用語は本エアロゾル発生物品の上流端と下流端の間に延びる方向を指すために本明細書において使用される。本エアロゾル発生物品が実質的に円柱状である場合、その円柱の軸線は長軸方向に延びる。「横方向」は長軸方向と直交して延び、「周方向」は長軸方向に沿って延びる。

虚弱線がブロッキングセグメントの上流端の上に被さる実施形態ではそのブロッキングセグメントの上流端が少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端に接してよい。そのような実施形態ではそのブロッキングセグメントが取り外されると残っているラッパーの下流端が本エアロゾル発生物品の吸い口端において少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端と並ぶ。

あるいは、ブロッキングセグメントの上流端は少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端から間隔を空けて配置されてよく、それによりそのブロッキングセグメントが取り外されると残っているラッパーの下流端がその少なくとも1つのフィルターセグメントの下流端の下流に位置する。すなわち、虚弱線の上流のラッパーの残っている部分が少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端の下流方向に延びていることでブロッキングセグメントが取り外されたときにその虚弱線の上流のラッパーのその部分が吸い口端リセス部を規定する。

その他の代替的実施形態では虚弱線はブロッキングセグメントの上流端の下流でそのブロッキングセグメントに被さってよい。そのような実施形態ではそのブロッキングセグメントが取り外されるとその虚弱線の上流のラッパーの残っている部分が少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントの下流端の下流方向に延びていることでその非多孔性材料セグメントが取り外されたときにその虚弱線の上流のラッパーのその部分が吸い口端リセス部を規定する。

ブロッキングセグメントが取り外された後に残っているラッパーが吸い口端リセス部を形成する実施形態では、そのラッパーは好ましくは平方メートル当たり約65グラムと平方メートル当たり約85グラムの間、より好ましくは平方メートル当たり約70グラムと平方メートル当たり約80グラムの間の坪量を有するチップ紙である。加えて、または代わりに、そのチップ紙の厚さは約90マイクロメートルと約120マイクロメートルの間であってよい。

あるいは、少なくとも1つの多孔性フィルター材セグメントからブロッキングセグメントが取り外された後に吸い口端リセス部を形成するために前記チップ紙が必要とされない実施形態では、そのチップ紙は平方メートル当たり約10グラムと平方メートル当たり約100グラムの間、より好ましくは平方メートル当たり約20グラムと平方メートル当たり約80グラムの間の坪量を有してよい。そのチップ紙は平方メートル当たり約30グラムと平方メートル当たり約60グラムの間、または平方メートル当たり約20グラムと平方メートル当たり約40グラムの間の坪量を有してよい。そのチップ紙は平方メートル当たり約25グラムの坪量を有してよい。

上記の実施形態のうちのいずれにおいても本エアロゾル発生物品は、本エアロゾル発生物品の外面上に提供される少なくとも1つのしるしであって、喫煙前に本エアロゾル発生物品からブロッキングセグメントを取り外す必要があることを消費者にさらに注意するその少なくとも1つのしるしをさらに備えてよい。そのしるしは本エアロゾル発生物品の外面に印刷されても他の方法で提供されてもよい。その少なくとも1つのしるしはテキストおよび1つ以上のグラフィクのうちの少なくとも1つを備えてよい。例えば、本エアロゾル発生物品が虚弱線を有するラッパーを備える実施形態では、その少なくとも1つのしるしは、虚弱線に沿ってラッパーを破るように消費者に教示するテキストベースのメッセージを備えてよい。加えて、または代わりに、その少なくとも1つのしるしは虚弱線の場所を示すグラフィックを備えてよい。そのような実施形態ではそのしるしはラッパー上に、且つ、虚弱線に隣接して提供されることが好ましい。

上記の実施形態のうちのいずれにおいても少なくとも1つのフレッシュナー送達要素は少なくとも1つの固形フレッシュナー送達要素を含んでよい。例えば、フレッシュナー送達要素は可溶性またはチュアブル錠剤、またはチューインガムのうちの少なくとも1つを備えてよい。チューインガムを形成するための方法および処方の例が米国特許第4238475(A)号明細書および第5059416(A)号明細書に記載されている。それぞれ口臭消臭製剤を含むロゼンジ錠、型押しキャンディー、および錠剤を形成するための処方が米国特許第4138477(A)号明細書に記載されている。

加えて、または代わりに、フレッシュナー送達要素はゲル状フレッシュナーまたは液体フレッシュナーを含む少なくとも1つの破壊可能カプセルを備えてよい。液体またはゲル状の口臭消臭組成物を含む口臭消臭製品の例が日本国特許第5183104(B2)号明細書および欧州特許第0793420(B1)号明細書に記載されている。

上記の実施形態のうちのいずれにおいてもフレッシュナー送達要素はメントール、リナロール、チモール、ユーカリプトール、サリチル酸メチル、およびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む少なくとも1種類の風味剤を含んでよい。加えて、または代わりに、その少なくとも1つの風味剤は、レモンオイル、ペパーミントオイル、パセリオイル、シャンピニオンエッセンス、緑茶抽出物、ウーロン茶抽出物、ヨモギ抽出物、リンゴ抽出物、カキ抽出物、ショウガエッセンス、およびそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含んでよい。適切な風味剤が米国特許第6426089(B1)号明細書に記載されている。

少なくとも1つの風味剤は希釈剤を含んでよい。その希釈剤はパーム油および中鎖トリグリセリドのうちの少なくとも1つを含んでよい。

数多くの天然の風味剤は、自然源からの抽出か、または化合物の構造が公知である場合には化学合成のどちらかによって入手可能である。風味剤は物理的手段、酵素、または水もしくは有機溶剤によって植物または動物の一部分から抽出可能であり、したがってそのどのような抽出物、エッセンス、加水分解物、留出物、または無水物も風味剤に含まれる。風味剤を提供するために使用可能である植物にはシソ科(例えばミント)、セリ科(例えばアニス、ウイキョウ)、クスノキ科(例えば月桂樹、シナモン、ローズウッド)、ミカン科(例えば柑橘類の果物)、フトモモ科(例えばアニスマートル)、およびマメ科(例えば甘草)に属する植物が含まれるがこれらに限定されない。風味剤源の非限定的な例にはペパーミントおよびスペアミントなどのミント、コーヒー、茶、シナモン、クローブ、ショウガ、ココア、バニラ、チョコレート、ユーカリ、ゼラニウム、リュウゼツラン、ヨウシュネズ、レモンバーム、バジル、シナモン、レモンバジル、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、セージ、茶、タイム、およびキャラウェイが含まれる。「ミント」という用語はハッカ属の植物を指すために使用される。適切なタイプのミントの葉は、ペパーミント、ヨウシュハッカ、エジプトミント、ベルガモットミント、スペアミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ナガバハッカ、メグサハッカ、アップルミント、パイナップルミントを含むがこれらに限定されない植物品種から採取され得る。

フレッシュナー送達要素は、清涼感または温熱感、ヒリヒリ感、痺れ感、興奮、唾液分泌の増加、およびそれらの組合せといった、風味感覚以外の1つ以上の官能効果を提供し得る。これらの官能効果は上記の風味剤をはじめとする1種類以上の風味剤によって提供され得る。加えて、または代わりに、フレッシュナー送達要素は、風味感覚を提供せずにこれらの官能効果のうちの1つ以上を提供する少なくとも1つの非風味剤材料を含んでよい。例えば、清涼効果を生み出し、且つ、活性材料として使用可能である適切な化合物には、限定されないが、ウィルキンソン・ソード(WS)化合物WS−3(N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド)、WS−23(2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブチルアミド)、WS−5[エチル3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート]、WS−27(N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド)、WS−14[N−([エトキシカルボニル]メチル)−p−メンタン−3−カルボキサミド]、およびWS−116(N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,2−ジエチルブタンアミド)などのカルボキサミド系の化合物が含まれる。

本発明によるエアロゾル発生物品は、燃焼されて煙を形成するたばこ材料を中のエアロゾル発生基体が含む、フィルター付き紙巻きたばこまたは他のエアロゾル発生物品であり得る。したがって、上記の実施形態のうちのいずれにおいてもそのエアロゾル発生基体はたばこロッドを備え得る。

あるいは、本発明によるエアロゾル発生物品は、中のたばこ材料が燃焼されるのではなく、加熱されてエアロゾルを形成する物品であり得る。あるタイプの加熱式エアロゾル発生物品では、たばこ材料は1つ以上の電気発熱体により加熱されてエアロゾルを生成する。別のタイプの加熱式エアロゾル発生物品では、エアロゾルは、可燃性の熱源または化学的な熱源から、熱源の内部、周囲、または下流に位置し得る物理的に分離されたたばこ材料に熱を移動することにより生成される。本発明は、ニコチン含有エアロゾルがたばこ材料、たばこ抽出物、または他のニコチン供給源から燃焼を経ずに、幾つかの場合では加熱を経ずに、例えば化学反応によって生成されるエアロゾル発生物品をさらに包含する。 ここで、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明するが、これは例証としてのみである。

本発明の第一の実施形態に従うエアロゾル発生物品の斜視図を示す図である。

図1のエアロゾル発生物品の長軸方向の断面図を示す図である。

ブロッキングセグメントを取り外した後の図2のエアロゾル発生物品の長軸方向の断面図を示す図である。

本発明の第二の実施形態に従うエアロゾル発生物品の長軸方向の断面図を示す図である。

ブロッキングセグメントを取り外した後の図4のエアロゾル発生物品の長軸方向の断面図を示す図である。

図1は本発明の第一の実施形態に従うエアロゾル発生物品10を示している。そのエアロゾル発生物品10は、包装済みたばこロッドの形態のエアロゾル発生基体12、およびそのたばこロッドの下流端とマウスピース14の上流端の間の接触点18を越えて延長するチッピングラッパー16によりそのたばこロッドに取り付けられたそのマウスピース14を備える喫煙物品である。

図2により明確に示されているようにマウスピース14は上流多孔性フィルター材セグメント20および下流サポートマテリアルセグメント22を備える。そのサポートマテリアルセグメント22は、上流端と下流端の間でそのサポートマテリアルセグメント22を通って延びるチャネルを規定する円環24を有する。液体メントール風味剤を含む破壊可能カプセルを備えるフレッシュナー送達要素26がチャネル24に包含される。フレッシュナー送達要素26と組み合わさってサポートマテリアルセグメント22はエアロゾル発生物品10を通る空気流を妨げるブロッキングセグメント27を形成する。

チッピングラッパー16は、チッピングラッパー16の全周にわたって延びており、且つ、サポートマテリアルセグメント22の上流端の上に被さる虚弱線28を備える。その虚弱線28はマイクロレーザー孔線を備える。

エアロゾル発生物品10にブロッキングセグメント27が取り付けられることでそのエアロゾル発生物品10は消費者がその喫煙物品の下流端において吸引しようとすると非常に高い吸引抵抗を有する。本喫煙物品を喫煙するために消費者は図3に示されているように多孔性フィルター材セグメント20に対してブロッキングセグメント27を引っ張って、またはねじって虚弱線28に沿ってチッピングラッパー16を破る。その後で消費者は従来のフィルター付き紙巻きたばこと同様にたばこロッドおよび多孔性フィルター材セグメント20を備える本喫煙物品を喫煙することができる。本喫煙物品を喫煙した後に消費者はチャネル24に沿って、且つ、サポートマテリアルセグメント22からフレッシュナー送達要素26を押し出し、破壊可能カプセル内に含まれる液体メントール風味剤を消費することができる。

図4および図5は本発明の第二の実施形態に従うエアロゾル発生物品100を示している。図4および図5に示されているエアロゾル発生物品100は図1〜3に示されているエアロゾル発生物品10と実質的に同じであり、同様の部材を示すために同様の参照番号が使用されている。

本発明の第二の実施形態に従うエアロゾル発生物品100はチッピングラッパー116が違っており、それは本発明の第一の実施形態に従うエアロゾル発生物品10上の虚弱線28と比較するとさらに下流に位置する虚弱線128を備える。虚弱線128に沿うブロッキングセグメント27の取り外しは同じ様に機能するが、図5に示されているようにフィルター材セグメント20に付いたままであるチッピングラッパー116の部分が多孔性フィルター材セグメント20の下流端の下流方向に延びていることでエアロゾル発生物品100の吸い口端において吸い口端リセス部102を形成するように、虚弱線128の位置がさらに下流である。

図1〜5に示されており、且つ、上で説明された実施形態と実例は本発明を例示するが限定しない。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の他の実施形態を作成することができ、本明細書において説明された特定の実施形態は限定的ではないことが理解されるべきである。

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