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申请号 JP2013501939 申请日 2011-03-14 公开(公告)号 JP2013523110A 公开(公告)日 2013-06-17
申请人 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社; 发明人 ブリック、ケヴィン; シンプソン、マイク; アラートン、ジェームズ; ホワイト、ダン; ハーバート、キース;
摘要 喫煙品内におよび喫煙品を通過する気体流を変えるように構成された可変フローシステムを含む喫煙品(130)。
权利要求
  • 喫煙品内または喫煙品を介して流れる気体流を可変的に調整するように構成された可変気体流システムを含む喫煙品。
  • 第1部分と、
    この第1部分に対して移動可能な第2部分とを含み、
    この第1部分および/または第2部分が少なくとも1つの換気開口部を含む喫煙品であって、第2部分に対する第1部分の相対位置が少なくとも1つの換気開口部を選択的に塞ぐまたは開放するように設定されていることを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
  • 少なくとも1つの換気領域が第1および第2部分に形成され、第1部分の換気領域が、第2領域の換気領域と位置合わせされると、解放されることを特徴とする請求項2記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第1係合面を含み、前記第2部分が第2係合面を含み、これら第1および第2係合面は、前記第1および第2部分の相対的な長手方向の移動を制限または妨げるするために互いに当接するように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 第1部分が第1係合面を有するストッパーセクションを含み、第2部分がこの第1係合面と係合するように構成され、第1部分と第2部分間の回転を制限し、さらにストッパーセクションが、第1係合面から円周方向に間隔を置いて位置する第2係合面を含み、第2部分が第2係合面と係合するように構成され、第1部分と第2部分間の回転を制限することを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
  • 第1および第2係合面が第1部分に取り付けられた第1舌部に形成され、および/または第2部分が、第1および第2係合面と係合可能な第2舌部を含み、第1及び第2部分間の回転を制限することを特徴とする請求項5記載の喫煙品。
  • 前記第1舌部が第1部分の外面と重なり、前記第2舌部が第2部分の内部に位置し、第1舌部および/または第2舌部が、それぞれ第1部分および/または第2部分を形成する材料を折り曲げて形成されたセクションであることを特徴とする請求項6記載の喫煙品。
  • 前記第1舌部および/または第2舌部が、それぞれ第1部分および/または第2部分の外面と同じ面に形成されていることを特徴とする請求項6記載の喫煙品。
  • 第1係合面が突起に形成され、第2係合面が、突起が係合するスロットの端部に形成され、第1および第2係合面が互いに当接し、第1部分および第2部分の相対的な回転または長手方向の移動を制限することを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
  • 前記第1係合面が、第1部分に巻かれたシート材の縁部、好ましくは喫煙品と第1フィルターを連結するシート材の縁部の直径の大きいセクションに形成され、および/または第2係合面が第2部分の外面内に形成されていることを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
  • 前記第1および/または第2係合面が、第1および第2部分を形成する可撓性のシート材の一部を折り曲げた部分に形成されていることを特徴とする請求項10記載の喫煙品。
  • 前記第1部分または第2部分が、円周方向に間隔を置いて位置する複数の組の1つ以上の換気領域を含み、換気が別の第1または第2部分にある1つ以上の換気領域を有する一組の換気領域と位置合わせされることによって選択されることを特徴とする請求項2乃至11いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記複数の組の1つの換気領域が別の組の換気領域と共通の寸法を有する第1の寸法とこの別の組の換気領域とは異なる第2寸法を有する領域に亘って配され、これにより前記組の換気領域の面積が前記別の組の換気領域とは異なるようになることを特徴とする請求項12記載の喫煙品。
  • 前記第1および第2部分が、それぞれ少なくとも1つの換気領域と、喫煙品の換気度を決める換気領域間で重なる領域とを含むことを特徴とする請求項2乃至13いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第1部分の換気領域が第1部分の円周の約半分に亘って延び、および/または第2部分の換気領域が第2部分の円周の約半分に亘って延びていることを特徴とする請求項14記載の喫煙品。
  • 前記第1部分と第2部分間の相対的な回転が第1部分と第2部分間の長手方向の相対的な移動を生じさせるように構成された作動手段をさらに含み、任意に第1部分が、第1部分と第2部分の間の作動手段が係合していないときに第2部分に対して自由にスライドできることを特徴とする請求項2乃至15いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記作動手段が第1部分と第2部分にねじ切りされた係合面を含むことを特徴とする請求項16記載の喫煙品。
  • 1つ以上の換気領域を選択的に塞ぐために長手方向にスライド可能なセクションを含む請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記スライド可能なセクションが、第2部分を形成するスリーブの周囲でスライド可能であり、好ましくはスライド可能なセクションが円筒状の管であることを特徴とする請求項18記載の喫煙品。
  • 前記スライド可能なセクションが、最初は壊れやすい接合によって固定されていることを特徴とする請求項18または19記載の喫煙品。
  • 前記第1部分の外面が、実質的に第2部分の外面を同じ寸法であることを特徴とする請求項2乃至20いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第2部分が第1部分の周りを長手方向にスライド可能であり、第2部分の前方への移動が、第2部分の外面と実質的に同じ直径を有する第1部分の外面を形成する一段高いセクションによって限定されることを特徴とする請求項2乃至20いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第2部分の端部が第1部分に形成された第3係合面と係合可能であり、これにより第1部分と第2部分間の相対的な長手方向の移動を妨げることを特徴とする請求項4記載の喫煙品。
  • 前記第3係合面が、可撓性のシート材を折り曲げたセクションに形成されていることを特徴とする請求項23記載の喫煙品。
  • 前記第2部分の少なくとも一部が、第1部分の1つ以上の換気領域を覆うために第1部分の周囲で長手方向前方にスライド可能であることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第2部分のスライド可能な部分が、前方ストッパーセクションおよび後方ストッパーセクションによって前方および後方への移動が制限されることを特徴とする請求項25記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が1つ以上の換気領域を含み、前記第2領域が、斜めの格子状に配された複数の間隔を置いて位置する換気領域を含み、好ましくは第2換気領域のすべてが、選択された円周領域において第1部分の換気領域と位置合わせされるように配されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分の換気領域が、第1部分の少なくとも1つの換気領域が、第1部分の少なくとも1つの換気領域が第2部分の換気領域と位置合わせされる選択可能な円周方向の領域において第2部分の換気領域と位置合わせされないように構成され、好ましくは第1部分の複数の換気領域が正方形の配列をなして配されていることを特徴とする請求項27記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が円周方向に間隔を置いて位置する複数の換気領域を含み、第2部分が円周方向に間隔を置いて位置する複数の換気領域を含み、第1および第2部分の換気領域の移動によって、第1および第2部分の複数の換気領域の位置合わせを同時に変えられるように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記換気領域が、換気領域の重なる領域が喫煙品の換気度を決められるように選択できるような寸法に構成されていることを特徴とする請求項29記載の喫煙品。
  • 前記第1部分および第2部分が、第1の相対的な回転角度において第1の最大長手方向延伸幅および第2の相対的な角度位置において第1の最大長手方向延伸幅と異なる第2の最大長手方向延伸幅を有するように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 最大の長手方向の延伸幅において、第1および第2部分間の相対的な回転移動によって相対的な長手方向の移動を生じさせることを特徴とする請求項31記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が、前記最大の長手方向の延伸幅までの長手方向の移動を行わずに第2部分に対して回転可能であることを特徴とする請求項31記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第1係合面を含み、第2部分が第2係合面を含み、第1および第2係合面が互いに当接するように構成され、第1および第2部分の相対的な長手方向の移動を制限し、
    第1および第2係合面が、それぞれ第1および第2部分の円周方向に延びており、これにより最大の長手方向の延伸幅において相対的な回転の効果を決めることを特徴とする請求項31乃至33いずれか1項記載の喫煙品。
  • 第1および第2係合面が、第1部分が第2部分に対して回転した際に相対的な長手方向の移動を生じさせるように、または第1部分が第2部分に対して回転した際に相対的な長手方向の移動を生じさせないないように、または第2部分に対して第1部分を回転させないように協働する輪郭を有することを特徴とする請求項33記載の喫煙品。
  • 前記第1および第2係合面が第1または第2部分の円周の大半の周囲で連続的に係合し、第1および第2係合面が、第1または第2部分の円周上の1つ以上のポイントで少なくとも1つのステップ面を形成することを特徴とする請求項31乃至35いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第2部分の換気領域と位置合わせ可能な突起を含んでいることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記突起がインクまたは糊から形成されていることを特徴とする請求項37記載の喫煙品。
  • 前記換気開口部が突起の横方向に位置することを特徴とする請求項37または38記載の喫煙品。
  • 前記換気開口部が突起の長手方向に位置することを特徴とする請求項37または38記載の喫煙品。
  • 1つ以上の換気領域が、第1および/または第2部分の円周の大半に亘って延びていることを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
  • 風味剤源をさらに含み、風味付けのレベルが喫煙品内へのまたは喫煙品を介した気体流のレベルに依存することを特徴とする請求項1乃至41いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第1部分または第2部分の少なくとも1つの換気領域が、第1部分または第2部分の他方の端部を越えて位置合わせされるとき、覆われないように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が複数の組の第1換気領域を含み、前記第2部分が複数の組の第2換気領域を含み、一組の換気領域と位置合わせされる第1換気領域の組の数を選択することによって換気度を選択することを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分または第2部分が、ラインまたは配列をなして配されている複数の第1換気領域からなる組を1つ以上含み、第1および第2部分のもう一方が1つ以上の組の第2換気領域を含み、各組が第1または第2部分の領域に亘って長手方向および円周方向に延びた単独の第2換気領域を含むことを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分または第2部分が、1つ以上の換気領域からなる円周方向に間隔を置いて位置する複数の組を含み、
    第1または第2部分のもう一方の1つ以上の換気領域と換気領域の組を位置合わせすることによって換気度が選択されることを特徴とする請求項3、44または45いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第1フィルターを含み、第2部分が第2フィルターを含み、第1フィルターが第2フィルターに対して可動であり、第2フィルターに対して長手方向に固定されている、または第1フィルターが第2フィルターに対して長手方向に可動であり、長さを変えられるチェンバーをその間に形成することを特徴とする請求項2乃至44いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記第2部分が第1部分の周囲で長手方向にスライド可能であり、喫煙品が第1部分と第2部分間の相対的な長手方向の移動を制限するように構成された制限手段を含むことを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 複数の所定の換気度の内の1つを選択するように構成されたインデックス機構をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至48いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記インデックス機構が、第1部分および第2部分の1つに形成された突起を含み、この突起は、もう一方の第1部分または第2部分の複数のインデックス開口部または凹部の1つと係合可能であることを特徴とする請求項2および49記載の喫煙品。
  • 前記インデックス開口部または凹部を含む第1部分または第2部分が、弾性変形して前記突起がインデックス開口部または凹部の間で移動可能になっていることを特徴とする請求項2および49または50記載の喫煙品。
  • 前記インデックス機構が、第1および第2部分の1つに設けられ、幅の狭いセクションによって間隔が空けられた複数の拡大セクションを有する輪郭に形成されたスロットと、このスロットに係合可能で、前記拡大セクション内で換気度を示すように構成されたもう一方の第1および第2部分に設けられた突起とを含むことを特徴とする請求項2および49、50または51記載の喫煙品。
  • 前記輪郭を有するスロットが実質的に円周方向に延び、拡大されたセクションが幅の狭いセクションの後方に延びていることを特徴とする請求項52記載の喫煙品。
  • 喫煙品の換気状態を表示するための表示手段をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至53いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記表示手段が第2部分に表示開口部を含み、表示開口部から見える第1部分の位置が換気状態を示すことを特徴とする請求項54記載の喫煙品。
  • 前記表示手段が第2部分に1つ以上の表示窓を含み、第1部分の1つ以上のマークがこの窓から見え、換気状態を示し、表示窓が好ましくは透明な材料または開口部を含むことを特徴とする請求項54記載の喫煙品。
  • 前記第1部分または第2部分いずれかが、マークを含み、このマークは、もう一方の第1または第2部分のマークまたは換気領域を比較して喫煙品の換気状態を表示することを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が外面に少なくとも1つの溝を含み、この溝は、喫煙品内に流れる気体のためのチャネルを形成するように構成され、第2部分に対する溝の相対的な位置合により換気度が決まり、好ましくは第2部分が溝を選択的に覆って、この溝を介して喫煙品内に気体が流れないように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 喫煙品が複数の溝を含み、少なくとも1つの溝が、少なくとも1つの別の溝と異なる長手方向前方の位置に延び、好ましくは各溝が異なる長手方向前方の位置に延びていることを特徴とする請求項58記載の喫煙品。
  • 1つ以上の換気領域を覆う取り外し可能なセクションを含むことを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
  • 前記取り外し可能なセクションが、最初は壊れやすい接続部によって固定されていることを特徴とする請求項60記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムがチェンバー内で可動なプラグを含み、チェンバーの壁が、このプラグによって覆われる1つ以上の換気領域を形成していることを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
  • 前記プラグがチェンバー内を自由にスライドすることによって前記1つ以上の換気領域を選択的に覆うことを特徴とする請求項62記載の喫煙品。
  • チェンバーの外側に延びた接続エレメントがプラグ位置を調整するように構成されていることを特徴とする請求項62記載の喫煙品。
  • 喫煙品がその外面に形成された1つ以上の換気領域を含み、この1つ以上の換気領域が1つ以上の可動なフラップによって覆われることを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
  • 前記1つ以上のフラップが内方へとチェンバー内に開口するように構成され、好ましくは前記1つ以上のフラップがチェンバー内を流れる気体によって開口するように構成されていることを特徴とする請求項65記載の喫煙品。
  • 前記1つ以上のフラップが、その最大幅より短いヒンジ線、好ましくはヒンジ線に対向するフラップの縁部より短いヒンジ線に沿ってヒンジ式に開くように構成されていることを特徴とする請求項65または66記載の喫煙品。
  • 前記1つ以上のフラップが手動で外方に開くように構成されていることを特徴とする請求項65記載の喫煙品。
  • 前記フラップの外面に接着剤がコートされていることを特徴とする請求項68記載の喫煙品。
  • 前記フラップの少なくとも1つの縁部が喫煙品の一部を形成するブランクの縁部によって形成されることを特徴とする請求項65または68記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムが第2セクションに対して回転可能な第1セクションを有する部分を含み、これら第1および第2セクションが、回転した際に第1または第2セクションを長手方向に移動させるように構成された当接端部を有し、第1または第2セクションの長手方向の移動および/または回転によって喫煙品の1つ以上の換気領域を選択的に覆うまたは露出させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムが、1つ以上の手動で取り外し可能なカバーによって覆われる1つ以上の換気領域を含み、これら1つ以上の手動で取り外し可能なカバーが、これを取り外すことによって解放される風味剤源を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記1つ以上の取り外し可能なカバーが、第2部分の外面に設けられ、ユーザーが触れることによって引き離されるように構成され、および/または取り外し可能なカバーが第2部分の内面内に延び、第1部分との接触により引き離されるように構成されていることを特徴とする請求項72記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムが1つ以上の換気スリットを有する部分を含み、この部分が前記1つ以上の換気スリットの端部間の相対的な回転によって喫煙品の換気度を調整し、好ましくは前記部分が円筒状の管であり、換気スリットがこの管内を実質的に長手方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムが、1つ以上の組の第2換気領域を含む喫煙品の一部の周囲で可動な1つ以上の第1換気領域が設けられた外方スリットを有する部分を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の喫煙品。
  • 前記外方スリーブが前記部分の周囲で回転可能であり、これによりスリーブの周囲で円周方向に間隔を置いて位置する1つ以上の組の第2換気領域と前記1つ以上の第1換気領域と位置合わせすることによって換気度を選択することを特徴とする請求項75記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムがバルブを含み、このバルブが喫煙品を通る気体の流れを調整するための変形可能な貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載の喫煙品。
  • 前記貫通孔が変形可能なプラグ内に設けられ、プラグの外面が実質的に円筒状のとき、プラグを第1の方向に圧縮すると貫通孔の面積が大きくなり、プラグを第2の方向に圧縮すると貫通孔の面積を小さくなるように前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項77記載の喫煙品。
  • 変形可能なプラグがフィルター材で形成され、好ましくはセルロースアセテートで形成されていることを特徴とする請求項78記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が、前記第2部分に対して長手方向に移動可能または回転可能であり、これにより換気度を選択することを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • チェンバーが前記第1部分と第2部分によって形成され、第2部分が1つ以上の換気領域を含み、
    前記第2部分の1つ以上の換気領域がチェンバーまたは第1部分と位置合わせされて喫煙品の換気度を調整することを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が複数の長手方向に間隔を置いて位置する第1換気領域を含み、第2部分が複数の長手方向に間隔を置いて位置する第2換気領域を含み、第1部分に対する第2部分の移動によって、前記複数の第1および第2換気領域の位置合わせを同時に変えるように第1および第2換気領域が構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が、長手方向に間隔を置いて位置する複数の組の換気領域を含み、第2部分が第1部分の周囲で長手方向にスライド可能であり、第1部分は、1つ以上の組の換気領域選択的に覆うように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 少なくとも1つの組の換気領域は、別の組の換気領域と異なる特性を有し、好ましくはこの特性が換気領域の数の1つ以上および換気領域の大きさであることを特徴とする請求項83記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が長手方向に貫通して延びたチャネルを有する第1基材を含み、かつ、
    第2部分が長手方向に貫通して延びたチャネルを有する第2基材を含み、
    第1および第2基材が、第1部分と第2部分の相対的な回転によって第1および第2チャネルの位置合わせを調整するように構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1基材および第2基材の内の少なくとも1つが、フィルターであり、および/または第1基材のチャネルおよび/または第2基材のチャネルが、第1および/または第2基材の半径方向外面にそれぞれ開口していることを特徴とする請求項85記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第1基材を含み、第2部分が第2基材を含み、
    ウェブが第1および第2基材を連結し、
    第1および第2部分の相対的な回転によって、ウェブのねじり度合いを調整し、第1および第2部分を相対的に長手方向移動にさせて換気度を選択することを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 前記第1および第2基材の内の少なくとも1つがフィルターであり、および/または可撓性ウェブが第1基材および第2基材を囲むペーパーラッパーであることを特徴とする請求項87記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が第1基材を含み、第2部分が第2基材を含み、
    これら第1および第2基材が、第1および第2基材を相対的に回転させる連結によって接合されており、
    第1および第2部分の相対的な回転位置によって換気度を調整することを特徴とする請求項2または3記載の喫煙品。
  • 第1および第2基材が、単独のフィルターからなるセクションであり、前記連結が、第1および第2基材によって一体に形成された前記単独のフィルターの中心に位置するコアによって形成されていることを特徴とする請求項89記載の喫煙品。
  • 複数の所定の換気度の内の1つを選択するように構成されたインデックス機構をさらに含み、好ましくはこのインデックス機構が、第1および第2部分の1つに設けられた突起を含み、もう一方の第1および第2部分に設けられた複数のインデックス開口部または凹部の内の1つと係合可能であり、好ましくはインデックス開口部または凹部は、接続スロットの後方に位置していることを特徴とする請求項89または90記載の喫煙品。
  • 前記第2部分が不規則なパターンに配された複数の換気開口部を含むことを特徴とする請求項3記載の喫煙品。
  • 前記第1部分が喫煙材に取り付けられた第1フィルターを含み、任意に喫煙品が第1フィルターと第2部分の間にチェンバーを含み、
    第1部分および/または第2部分の少なくとも1つの換気領域は、の内の1つと重なり、第1フィルター、喫煙材およびチェンバーが設けられている場合にはチェンバー内に空気を流入させるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の喫煙品。
  • 前記フローシステムが喫煙品内への換気を調整するように構成された換気システムであり、および/または前記フローシステムが喫煙品を通る気体流を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至93いずれか1項記載の喫煙品。
  • 添付図面を参照して説明した喫煙品。
  • 说明书全文

    本発明は、喫煙品に関する。 特に本発明は、換気レベルおよび喫煙品内へまたは喫煙品を通る気体流を変えることができる喫煙品に関する。

    下記特許文献1から延伸可能な紙巻きタバコが知られている。 この紙巻きタバコは、吸い口端にフィルターを有する管内で摺動自在なタバコロッドによってスライド自在になっている。 このタバコロッドは、内部チェンバーの大きさを変えるために管内でスライドすることができる。

    下記特許文献2にはフィルター付き紙巻きタバコにおいて空気による希釈率を変えられることが開示されている。

    本発明は、請求項1に記載の喫煙品を提供することを目的としている。

    従って本発明の喫煙品は、喫煙品を通過するまたは喫煙品内に入る気体流の量を選択または変えることができる。

    あくまでも例示を目的として、本発明の実施態様を添付の図面を参照し以下に詳述する。

    本発明の喫煙品の第1の実施態様の斜視図である。

    格納された状態の図1の喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    延伸した状態の図1の喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    部分的に形成された状態の本発明による喫煙品の第2の実施態様の斜視図である。

    本発明による喫煙品の第3の実施態様を一部切り欠いて示した側面図である。

    変更可能な換気システムの第1の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図6の喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある図6の喫煙品の側面図である。

    第3の状態にある図6の喫煙品の側面図である。

    第4の状態にある図6の喫煙品の側面図である。

    変更可能な換気システムの第2の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図8の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図8の喫煙品の断面図である。

    図8の喫煙品の一部の略式平面図である。

    第1の状態にある図8の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    第2の状態にある図8の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    変更可能な換気システムの第3の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図12の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図12の喫煙品の断面図である。

    第1の状態にある図12の喫煙品の一部の切り欠き平面図である。

    第2の状態にある図12の喫煙品の一部の切り欠き平面図である。

    第2の状態にある図12の喫煙品の一部を部分的に切り欠いて示した斜視図である。

    変更可能な換気システムの第4の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図16の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図16の喫煙品の断面図である。

    図16の喫煙品の一部の略式平面図である。

    図16の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    変更可能な換気システムの第5の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図20の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図20の喫煙品の断面図である。

    図20の喫煙品の一部を切り欠いて示した端面図である。

    第1の状態にある図20の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    変更可能な換気システムの第6の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図24の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図24の喫煙品の断面図である。

    図24の喫煙品の一部を切り欠いて示した端面図および拡大平面図である。

    図24の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    変更可能な換気システムの第7の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある図28の喫煙品の断面図である。

    第2の状態にある図28の喫煙品の断面図である。

    図28の喫煙品の一部を部分的に切り欠いて示した端面図および拡大平面図である。

    図28の喫煙品の一部の分解斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第8の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第8の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    フローシステムの第8の実施態様を有する喫煙品の一部を示す平面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第9の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第9の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第10の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第10の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第10の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第3の状態にある可変フローシステムの第10の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第11の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第11の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第11の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第11の実施態様を有する喫煙品の正面断面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第12の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第12の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第12の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第12の実施態様を有する喫煙品の正面断面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第13の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第13の実施態様を有する喫煙品を一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第13の実施態様を有する喫煙品を分解し、一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第13の実施態様を有する喫煙品の正面断面図である。

    可変フローシステムの第13の実施態様を有する喫煙品の一部を示す平面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第14の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第14の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    フローシステムの第14の実施態様を有する喫煙品の正面断面図である。

    フローシステムの第15の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第16の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第16の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第16の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第17の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第17の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第18の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第18の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第19の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第19の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第19の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第3の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第4の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第20の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    フローシステムの第21の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第22の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第22の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第23の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第23の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第24の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第24の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第25の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第25の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    フローシステムの第26の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第26の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第26の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第27の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第27の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第3の状態にある可変フローシステムの第27の実施態様を有する喫煙品の斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第28の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した斜視図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第28の実施態様を有する喫煙品の前方断面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第28の実施態様を有する喫煙品の前方断面図である。

    第3の状態にある可変フローシステムの第28の実施態様を有する喫煙品の前方断面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第29の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第29の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第30の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第30の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第31の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第32の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第32の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第33の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第33の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第34の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第35の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第36の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第36の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第37の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第37の実施態様を有する喫煙品の端面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第37の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第37の実施態様を有する喫煙品の端面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第38の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第38の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第39の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第39の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第40の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第40の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第41の実施態様を有する喫煙品の側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第41の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第42の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第42の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    フローシステムの第42の実施態様を有する喫煙品の一部を形成するためのブランクの平面図である。

    第1の状態にある可変フローシステムの第43の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    第2の状態にある可変フローシステムの第43の実施態様を有する喫煙品の一部切り欠いて示した側面図である。

    図1から3に第1の実施態様の喫煙品10を示す。 この喫煙品は、紙巻きタバコ、シガーまたはシガリロなどのタバコ産業製品であってもよい。 便宜上、これらを本明細書中では「喫煙品」とする。 喫煙品10は、第1フィルターセクション12が装着されたタバコロッド11形状の喫煙材、好ましくはタバコを含む第1部分を含む。 タバコロッド11は、第1フィルターセクション12に好ましくはチッピング紙であるカバー層によって装着されている。

    喫煙品の第2部分は、タバコロッド11および/または第1フィルターセクション12の周囲に延びた円筒状のスリーブ13を含む。 タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、スリーブ13内をユニットとして長手方向にスライドするような大きさに構成されている。 タバコロッド11および第1フィルターセクション12をタバコユニットと称してもよい。

    第2部分は、第1フィルターセクション12から離れたスリーブ13の吸い口端に第2フィルターセクション14をさらに含む。 第2フィルターセクション14は、スリーブ13内に強固に取り付けられ、固定されている。 第1および/または第2フィルターセクション12、14は、好ましくは従来から使用されているセルロースアセテートトウで作製される。

    チェンバー15が第1フィルターセクション12と第2フィルターセクション14の間でスリーブ13内に形成されている。 チェンバー15は、第1フィルターセクション12が円筒状のスリーブ13内を軸方向に摺動することによって、長さおよび従って容積が変化する。 チェンバー15の長さは、ゼロから所定の最大長まで変化する。 従って喫煙材より遠位のスリーブ13の端部は、喫煙材に対して可動である。 第1部分は第2部分の周囲でスライド可能であり、即ち第2部分は第1部分内で摺動可能である。

    第1部分と第2部分、即ちスリーブ13とタバコロッド11の相対移動は、上記最大長を越えないように制限手段、好ましくはタバコロッド11とスリーブ13上またはこれらに隣接して設けられた当接面によって制限される。 特にこの制限手段は、スリーブ13から半径方向内方に延びた第1係合面を含み、この第1係合面は、タバコユニットから半径方向外方に延びた第2係合面と係合可能である。 第2係合面は、タバコユニットに巻かれたシート材の前方縁部、特にタバコロッドと第1フィルターを連結する材料(例えばチッピング紙)によって形成してもよい。

    図2はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が、第2フィルターセクション14まで移動した格納状態にある喫煙品10を示している。 この時チェンバー15の長さは、ゼロになっている。 即ち喫煙品10の長さは、最も短くなっている。 喫煙品10は、使用前にはこの格納状態でパッケージに入れてもよい。 喫煙品10は、タバコロッド11がある程度または完全に燃焼したら、使用後に格納状態に戻してもよい。

    図3はタバコロッド11と第1フィルターセクション12が可能な限り第2フィルターセクション14から離れて移動した延伸状態にある喫煙品10を示している。 チェンバー15の長さは、最大まで広がっている。 そして喫煙品10の長さは、最も長くなっている。 タバコロッド11と第1フィルターセクション12は、その格納状態と延伸状態の間の途中のある程度延びたあらゆる位置を取るようにスリーブ13内で連続的に位置することが可能である。

    図4は第2の実施態様の喫煙品20を示す。 喫煙品20は、タバコロッドを形成するためにスリーブ23に囲まれ、これに取り付けられたタバコの筒21を含む。 タバコ筒21は、スリーブ23に対して移動しない。 スリーブ23は、タバコ21の後方に延びたセクション23aを有する。 フィルター24がこのスリーブセクション23a内を長手方向にスライド自在に配置されている。 チェンバー25は、タバコ21とフィルター24の間の管状セクション23aによって形成されている。

    この喫煙品20は、喫煙品10と同じように機能する。 喫煙品20は、チェンバー25を形成するスリーブがマウスピースフィルター24ではなく、タバコロッドに強固に取り付けられている点で異なる。 また喫煙品20は、タバコ21に直接フィルターが取り付けられていない点でも異なる。 本発明の別の実施態様は、これらの特徴または違いを1つだけ有するものであってもよい。

    スリーブ23とフィルター24の相対移動は、最大長を超えないように制限手段によって妨げられる。 好ましくは制限手段は、それぞれスリーブ23aおよびフィルター24に、またはこれらに隣接して設けられた第1および第2係合面を含む。 第2係合面は、フィルター24に巻かれる1層以上のシート材(例えばチッピング紙)によって設けてもよい。

    図5は第3の実施態様の喫煙品30を示す。 喫煙品30は、フィルター32に取り付けられたタバコロッド31を有する図1から3の実施態様に類似した構造を有する。 タバコロッド31とフィルター32は、円筒状の管として形成されたスリーブ33内でスライド可能である。 スリーブ33の吸い口端には第2フィルターの代わりにステインバインダー36が設けられている。 ステインバインダー36は、染みの原因となる物質を取り除くものである。 長さを変えられるチェンバー35がフィルター32とステインバインダー36の間に形成されている。

    タバコロッドとそれに装着されたフィルターは、チッピング紙で連結されるものとして説明した。 チッピング紙は、標準的なチッピング紙、比較的厚みのある凹部が設けられたチッピング紙または厚紙型のチッピング紙であってもよい。 また別の材料で形成された管を喫煙材にフィルター材を装着するために使用してもよい。 特に当該管は、例えばコーンスターチからなるプラスチックなどのプラスチック材からなるものであってもよい。 また管は、セラミック材からなるものであってもよい。 また管は、箔、金属、金属加工されたペーパーであってもよい。

    上記の実施態様は、いずれもスリーブの吸い口端(後方)にフィルターセクションを有するものとして説明した。 これとは別にスリーブは、このようなフィルターセクションまたはステインバインダーを含まなくてもよい。 スリーブの吸い口端にフィルターまたはステインバインダーが無い場合、スリーブは、単なる中空の管になり、チェンバーはタバコユニットとスリーブの吸い口端の間でスリーブによって形成される。 上述の実施態様は、喫煙材およびスリーブの吸い口端の一方または両方に装着された少なくとも1つのフィルターセクションを有する。 これとは別に本発明の喫煙品は、フィルターセクションを含まないものであってもよい。

    これらフィルターセクションの1つ以上をフィルター材の単独のセグメントまたは複数のセグメントで形成してもよい。 複数のセグメントで形成されたフィルターセクションは、異なる材料または異なるろ過性能を有する材料からなるセグメントを含んでもよい。 特にフィルターセクションは、セルロースアセテートトウからなる標準的なセグメントとチャコールを含むろ過材料からなる別のセグメントを含んでもよい。 これとは別にフィルターセクションは、チャコールが組み込まれた単独のセグメントからなるものであってもよい。

    図6から31bは、喫煙品の換気レベルまたは空気により希釈レベルを選択的に変化させる喫煙品可変換気システムの7つの実施態様を示す。 特にこれらの実施態様の喫煙品は、好ましくはスリーブで形成された第2部分に対する喫煙材を含む第1部分の位置によって決まる換気性能を有する。 これとは別に可変換気システムを喫煙材およびスリーブを含む第1部分とこのスリーブに対して可動なフィルターを含む第2部分を有する喫煙品に適応してもよい。 ここで言う換気とは、フィルター、チェンバーまたは喫煙材の1つ以上に空気が流入することである。 換気システムの全ての実施態様は、図1から5に説明した全ての実施態様の喫煙品に使用することができる。

    図6から7dは、喫煙品60の第1の実施態様の換気システムを示している。 喫煙品60は、上記の実施態様で説明したように長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品60は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含む第1部分またはタバコユニット61を含む。 タバコロッド61は、スリーブ63を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー65が、タバコユニット61と第2フィルターまたはステインバインダー64の間に形成されている。 タバコユニット61は、スリーブ63に囲まれた後方端部61aを有する。 第2フィルターまたはステインバインダー64は、第2フィルター64とする。

    スリーブ63は、複数の換気開口部、好ましくは第1、第2および第3換気開口部66、67、68を含む。 換気開口部66、67、68は、スリーブの長手方向に間隔を置いて位置している。 換気開口部66、67、68は、それぞれ1つ以上の個別の開口部で構成されている。 換気開口部66、67、68が複数の個々の開口部で形成されている場合、これら個々の開口部は、スリーブの横方向(即ち円周方向)に間隔を置いて位置する。

    図7aは格納状態の喫煙品60を示す。 タバコユニット61は、チェンバー65が比較的小さくなるようにスリーブ63内を比較的長い距離に亘って延びている。 端部61aは、全ての換気開口部66、67、68の後方に位置している。 タバコユニット61は、実質的に空気不透過性の外面を含む。 換気開口部66、67、68は、その下に位置するタバコユニットによって塞がれており、従って空気を入り込ませない。

    図7bは第1のある程度延伸された喫煙品の状態を示している。 タバコユニット61の端部61aは、スリーブの長手方向における第2換気開口部67と第3換気開口部68の間に位置している。 第1および第2換気開口部66、67は、その下に位置するタバコユニット61によって塞がれており、換気には寄与しない。 第3換気開口部68は、端部61aを越えて位置しており、タバコユニット61によって塞がれていない。 第3換気開口部68は、塞がれていないので、チェンバー65内に空気を直接入り込ませる。

    図7cは第2のある程度延伸された喫煙品の状態を示している。 タバコユニット61の端部61aは、スリーブの長手方向における第1換気開口部66と第2換気開口部67の間に位置している。 第1換気開口部66は、その下に位置するタバコユニット61によって塞がれているので、換気には寄与しない。 第2および第3換気開口部67、68は、端部61aを越えて位置しており、よってタバコユニット61によって塞がれていない。 第2および第3換気開口部67、68は、塞がれていないので、チェンバー65内に空気を直接入り込ませる。

    図7dは延伸状態にある喫煙品60を示す。 タバコユニット61の端部61aは、全ての換気開口部66、67、68の前方に延びている。 これら全ての換気開口部は、塞がれていないので、チェンバー65内に空気を入り込ませる換気領域として機能する。

    第1の実施態様の換気システムは、第1部分と第2部分の長手方向の相対位置によって変化する換気性能を供する。 従って所望の換気性能をスリーブ63に対するタバコユニット61の延び具合を選択することによって選択することができる。 スリーブ63をタバコユニット61に対して回転させても換気開口部の作動領域には影響を与えない。

    図8から11bは、喫煙品70の第2の実施態様の換気システムを示す。 喫煙品70は、上記の実施態様で説明したように長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品70は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット71を含む。 タバコロッド71は、スリーブ73を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー75は、タバコユニット71と第2フィルターまたはステインバインダー74の間に形成される。 タバコユニット71は、スリーブ73によって囲まれている後方端部71aを有する。 第2フィルターまたはステインバインダー74を第2フィルター74とする。

    スリーブ73にはその前方端部に隣接する1つ以上の換気開口部76が設けられている。 好ましくはスリーブ73は、単独の換気開口部76を含む。 タバコユニット71は、後方端部71aに隣接する1つ以上の換気開口部77を含む。 好ましくはタバコユニット71は単独の換気開口部77を含む。 換気開口部77は、タバコユニット71の囲む部分の面を形成する空気非透過性材料に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部77は、空気透過性材で覆ってもよい。

    図9aはタバコユニット71に対するスリーブ73の第1の回転位置において完全に延びた状態の喫煙品を示している。 第1および第2換気開口部76、77は、位置合わせされ、タバコユニット内、特に第1フィルター72内に空気を入り込ませる。

    図9bはタバコユニット71に対するスリーブ73の第2の回転位置において完全に延びた状態の喫煙品70を示している。 可能な長手方向の最大の延びは、喫煙品の第1部分と第2部分の間の相対的な回転位置に依存する。 第2の相対回転位置において、その最大の長手方向の延びは、第1および第2換気開口部76、77が位置合わせされないように第1の相対回転位置より大きくなっている。 特に第1および第2換気開口部76、77は長手方向において位置合わせされず、または回転方向においても位置合わせされない。 従って換気開口部76、77を介した喫煙品の換気は、妨げられる。

    図10はスリーブ73とタバコユニット71の連結を示している。 第1および第2係合面79a、79bを含む制限手段が、タバコユニット71からスリーブ73が離れるのを防ぐ。 この実施態様では制限手段によって、相対的な回転位置に応じて異なる最大幅の延伸を可能にする。

    スリーブ73にはその前方端部に内方に折り曲げられたセクション78bが設けられている。 この折れ曲げられたセクション78bは、第2係合面79bを形成している。 この第2係合面79bは、その周囲に亘って均一に長手方向位置に延びておらず、第1係合面と相補的な形状に形成されている。

    タバコユニット71は、その後方端部にシート材からなる外面を有する。 このシート材は、第1フィルター72を喫煙材に連結するチッピング紙でもよく、またはタバコユニットの周囲に巻かれる別のシート材であってもよい。 折り曲げられたセクション78aは、外方に折り曲げられており、第1係合面79aを形成している。 制限手段は、最大限長手方向に延伸された場合より短い延伸においては喫煙品の第1および第2部分間の回転に影響を与えない。

    第1および第2係合面79a、79bは、スリーブ73とタバコユニット71の相対的な回転によって相対的に長手方向に移動するように形成されている。 これとは別に第1および第2係合面79a、79bは、相互係止を解除するために予め長手方向に移動させることなしに回転が妨げられるように形成してもよい。

    第1および/または第2係合面79a、79bは、その周囲に亘って長手方向において均一に延びていない。 第1および/または第2係合面79a、79bは、タバコユニット71の外方表面の面において輪郭を有する。 この輪郭は、タバコユニット71および/またはスリーブ73の周囲の第1および/または第2係合面79a、79bの長手方向の位置において変化する。 第1係合面の輪郭は、第2係合面の輪郭と同じであることが好ましい。

    第1係合面79aは、第1の長手方向後方の位置に第1部分79cそして第2の長手方向前方の位置に第2部分79dを有するように形成されている。 第2係合面79bは、第1の長手方向前方の位置に第1部分79eそして第2の長手方向後方の位置に第2部分79fを有するように形成されている。 第1および第2係合面79a、79bは、環を形成するように組み合わされたときに、それぞれ1つの第1部分と1つの第2部分を含むのが好ましい。 これとは別に第1および第2係合面79a、79bは、それぞれ複数の第1部分と複数の第2部分を含んでもよい。 第1部分と第2部分は、円周の一部に対して均一な長手方向位置で延びてもよい。

    図11aは図9aに対応する略図である。 第1および第2換気開口部76、77は、位置合わせされており、フィルター72内に空気を入り込ませることができる。 第1係合面79aの第2部分79dは、第1の相対回転位置において第2係合面79bの第2部分79fと当接する。

    図11bは図9bの喫煙品に対応する略図である。 第1および第2換気開口部76、77は、位置合わせされていない。 換気開口部76、77は、長手方向および回転方向において間隔をおいて位置している。 第1係合面79aの第2部分79dは、第2の相対回転位置において第2係合面79bの第1部分79eと当接する。 これとは別にまたは加えて、第1係合面79aの第1部分79cは、第2の相対回転位置において第2係合面79bの第2部分79fと当接する。

    図12から15は、喫煙品80における第3の実施態様の換気システムを示す。 喫煙品80は、上述した実施態様のように長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品80は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット81を含む。 タバコロッド81は、スリーブ83を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー85は、タバコユニット81と第2フィルターまたはステインバインダー84の間に形成されている。 タバコユニット81は、スリーブ83で囲まれた後方端部81aを有する。 第2フィルターまたはステインバインダー84を第2フィルター84とする。

    図13aは、ある程度延伸した状態の喫煙品80を示している。 スリーブ83は、前方端部に隣接した第1換気開口部86を含む。 タバコユニット81はその後方端部に隣接した第2換気開口部87を含む。 第1換気開口部86は、実質的に空気非透過性材料からなるカバーを有するタバコユニット81によって塞がれている。 第2換気開口部87は、スリーブ83によって塞がれていて、第1および第2換気開口部86、87の両方から空気が入り込まないようにしている。

    図13bは完全に延伸した状態の喫煙品80を示している。 第1換気開口部86はタバコユニット81によって塞がれていないので、空気が第1換気開口部86を介し、タバコユニット81の一端を越えてチェンバー85に入り込むことができる。 第2換気開口部87は、スリーブ83の前方縁部を越えて位置し、空気がフィルター82内に、よってチェンバー85内に流れ込む。 従って第1および第2換気開口部86、87は、位置合わせされていないときにはそれぞれ別個に喫煙品を換気する。

    図14aおよび14bに示すようにタバコユニット81には突起88が設けられている。 この突起88は、好ましくはインクまたは糊で形成され、隆起したインクまたは糊のドットとして見なしてもよい。 突起88は換気開口部86と位置合わせすることができる。 突起88は換気開口部86を介した空気の流れを妨げるものである。 突起88は第2換気開口部87から長手方向に間隔をおいて位置している。

    これとは別に突起88は、エンボス加工された部分、接着剤またはひだ付けによって取り付けられた追加の基材の1つ以上によって形成してもよい。

    突起88は、換気を妨げる相対位置に第1および第2部分を位置させるために換気開口部86内に解除自在に係止することができる。 これとは別に突起88は、実質的に半径方向に亘って延びてなくてもよく、換気開口部86と係合しなくてもよい。

    図14aは、タバコロッドに巻かれたシート材の折り曲げられた部分に形成された第1係合面89aが設けられたタバコユニットを示している。 スリーブ83には第2係合面89bが設けられており、この図示した不完全に延伸した位置において、第1および第2係合面は当接していない。 第1換気開口部86は、タバコロッド81によって、特に突起88によって塞がれている。 第2換気開口部87は、スリーブ83によって塞がれている。 従って換気空気は、第1または第2換気開口部86、87を介して喫煙品80に入り込まない。 さらに第1部分を第2部分に対して回転させ、突起88によって第1換気開口部が塞がれていない場合には第1換気開口部86を介して少量の換気空気が流入する。

    図14bは第1および第2係合面89a、89bが当接している完全に延伸した状態を示している。 空気は、タバコロッドの端部81aを越えて位置合わせされた第1換気開口部86を介して喫煙品内に入る。 また空気は第1換気開口部86から長手方向に間隔をおいて位置している第2換気開口部87からも入り込むことができる。 空気は換気開口部87を介してスリーブ83の前方端部を越えてフィルター82内に入る。 第1および第2換気開口部86、87は、両方とも第2および第1部分の端部を越えて塞がれないので、完全に延伸した状態の換気は、第1および第2部分間の相対的な回転位置に影響されない。

    図15は喫煙品80が完全に延伸した状態を示している。 第2換気開口部87は好ましくはタバコユニット81の実質的に円周全体に亘って延びた1つ以上の開口部を含む。 これとは別に第2換気開口部87は円周の一部に亘ってのみ延びていてもよい。

    図16から19は、喫煙品90における第4の実施態様の換気システムを示している。 喫煙品90は、上述した実施態様のように長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品90は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット91を含む。 タバコロッド91はスリーブ93を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー95は、タバコユニット91と第2フィルターまたはステインバインダー94の間に形成されている。 タバコユニット91は、スリーブ93に囲まれた後方端部91aを有する。 第2フィルターまたはステインバインダー94を第2フィルター94とする。

    タバコユニット91には複数の換気開口部97が設けられている。 これらの換気開口部97は、タバコユニット91の実質的に円周全体に亘って延びた複数の列をなして形成されている。 これらの換気開口部97の列は、長手方向に間隔をおいて位置している。

    図17aはスリーブ93のタバコユニット91に対する第1の回転位置において完全に延伸した状態にある喫煙品90を示している。 換気開口部97は、スリーブ93の一端93aを越えて位置し、タバコユニット内、特に第1フィルター92内に空気を入り込ませる。

    図17bはスリーブ93のタバコユニット91に対する第2の回転位置において完全に格納した状態にある喫煙品90を示している。 可能な最大限の長手方向の延伸は、喫煙品の第1部分と第2部分間の回転位置に依存する。 第2の相対回転位置において、最大の長手方向の延伸は、換気開口部97がそれに重なるスリーブ93によって塞がれるように第1の回転位置における延伸より短くなる。 従って換気開口部97を介した喫煙品の換気が妨げられる。

    図18は、スリーブ93がタバコユニット91から離れるのを防ぐ第1および第2係合面99a、99bを含む制限手段を示している。 この実施態様では制限手段は、相対回転位置によって変化する異なる最大限の延伸を可能にする。

    タバコユニット91は、その後方端部にシート材からなる外方面を有する。 このシート材は、第1フィルター92を喫煙材に連結するチッピング紙またはタバコユニットの周囲に巻かれた別のシート材であってもよい。 シート材の一部は、半径方向外方に折りたたまれており、第1係合面99aを形成している。 スリーブ93にはその前方端部に半径方向内方に折りたたまれたセクションが設けられており、これが第2係合面99bを形成している。

    第1および/または第2係合面99a、99bは、円周に沿って長手方向位置において均一に延びていない。 第1および第2係合面99a、99bは、第1の長手方向位置における第1部分と第2の長手方向位置における第2部分とを有するように形成されている。 好ましくは第1および第2係合面99a、99bは、タバコユニット91の円周の大半に亘って長手方向の位置において連続的に変化する。 特に長手方向の位置は、円周位置と伴に直線的に変化している。 喫煙品90の最大限の延伸は、スリーブ93とタバコユニット91の相対回転位置と伴に変化し、そして好ましくは直線的に変化する。 制限手段は、最大の長手方向の延伸時より短い延伸では喫煙品の第1および第2部分間の回転に影響を与えない。

    第1および第2係合面99a、99bは、スリーブ93とタバコユニット91間の相対的な回転によって相対的な長手方向の移動を行うような形状に形成されている。 これとは別に第1および第2係合面99a、99bは、相互係止を解除するために予め長手方向に移動させずに回転が妨げられるような形状に形成してもよい。

    図19はスリーブとタバコユニットがそれらの最大延伸長まで引っ張られた際にスリーブとタバコユニットの相対的な回転によってそれらを相対的に長手方向に移動させるように構成された第1および第2係合面99a、99bを示している。 喫煙品が最大限延伸され、第1および第2係合面が当接している場合、相対的な回転によって相対的な長手方向の移動を生じさせる。 喫煙品が完全に延伸していない場合、回転による長手方向への移動は行われない。

    第1および第2係合面はタバコユニットとスリーブの周囲を包んでおり、従って第1および第2係合面99a、99bの対向側部は接触する。 対向する側部が接触する場所で第1のステップ面99cが第1係合面99aに形成されており、第2のステップ面99dが第2係合面99bに形成されている。 ステップ面99c、99dにおいて第1および第2係合面の輪郭形状は、長手方向において段または切れ目になっている。 位置合わせされたステップ面に亘る相対回転移動は、相対的な長手方向の移動を生じない。 ステップ面99c、99dがスリーブ93を静止させた状態でタバコユニット91を反時計方向に回転させて位置合わせされたとき、第1および第2係合面の接触が解除され、喫煙品90を長手方向に延伸させる場合は、第1および第2係合面を接触させる必要がある。

    ステップ面99c、99dがスリーブ93を静止させた状態でタバコユニット91を時計方向に回転させて位置合わせされたとき、第1および第2係合面99a、99bの当接したステップ面99c、99dによって、さらに時計方向に回転するのを妨げられる。

    円周の大半に亘る制限手段99a、99bの連続した輪郭形状によって、第1部分と第2部分の相対的な回転が相対的な長手方向の移動を作動させ、換気開口部97を塞いだり、開放したりする。 切れ目またはステップ99c、99dによって回転が制限される。

    図20から23は、喫煙品100における第5の実施態様の換気システムを示している。 喫煙品100は、上述した実施態様のように長さを変えられるチェンバー105を含む。 喫煙品100は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット101を含む。 タバコロッド101はスリーブ103を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー105は、タバコユニット101と第2フィルターまたはステインバインダー104の間に形成されている。 タバコユニット101は、スリーブ103に囲まれた後方端部101aを有する。 第2フィルターまたはステインバインダー104を第2フィルター104とする。

    図20および21aは、スリーブ103のタバコユニット101に対する第1の回転位置における完全に延伸した状態にある喫煙品100を示している。 第1換気開口部106がスリーブ103の前方端部に隣接して形成されている。 第2換気開口部107がタバコユニット101の後方端部に隣接して形成されている。 第1および第2換気開口部106、107は、位置合わせされ、タバコユニット内、特に第1フィルター102内に空気を入り込ませる。

    図21bは、スリーブ103のタバコユニット101に対する第2の回転位置における完全に延伸された状態にある喫煙品100を示している。 突起108が第1換気開口部106と位置合わせされている。 突起108は、空気に対して不透過性であり、従って第1換気開口部106は、タバコユニット101に対するスリーブ103の第2の回転位置において塞がれる。

    図22は、少なくとも1つの突起108、好ましくは間隔をおいて直径方向に対向する位置にある2つの突起108を含むタバコユニット101を示している。 これらの突起108は、好ましくはインクで形成され、隆起したインクのドットと見なすことができる。 これらの突起108の1つが第1換気開口部106を介して空気が流れるのを防ぐために第1換気開口部106と位置合わせされる。

    これとは別に突起108は、エンボス加工された部分、接着剤またはひだ付けによって取り付けられた追加の基材の1つ以上によって形成してもよい。

    突起108は、換気を妨げる相対位置に第1および第2部分を位置させるために第1換気開口部106内に解除自在に係止することができる。 これとは別に突起108は、実質的に半径方向に延びてなくてもよく、第1換気開口部106と係合しなくてもよい。

    図23は、タバコユニット101の実質的に円周全体に亘って円周方向に延びた第2換気開口部107を示している。 第2換気開口部107は、実質的に少なくとも1つの領域に亘って延びてなく、好ましくは突起108で塞がれる2つの間隔をおいて位置する領域に亘って延びていない。 突起108は、第2換気開口部107と長手方向に位置合わせされている。 換気開口部107は、円周方向にこれら1つ以上の突起108まで延びているのが好ましい。 これとは別に突起108を換気開口部107の一部に設けて、換気開口部のその部分を封止してもよい。

    第1換気開口部106は、第2換気開口部107の一部と位置合わせされているときには塞がれない。 突起108が第1換気開口部106と位置合わせされると、空気の進入が妨げられる。 換気開口部106を塞いだり、開放したりすることは、長手方向への移動ではなく、回転によってのみ行われる。 第1および第2換気開口部106、107は、好ましくは全ての相対回転位置に対して均一な最大延伸位置に喫煙品100があるときに、長手方向に位置合わせされるのが好ましい。 喫煙品100が最大限延伸していない場合、第1および第2換気開口部106、107は、長手方向に間隔をおいて位置し、第1換気開口部106は塞がれる。

    喫煙品100は、スリーブ103がタバコユニット101から離れるのを防ぐ第1および第2係合面109a、109bを含む制限手段を含む。 タバコユニット101は、その後方端部にシート材からなる外方面を有する。 このシート材は、第1フィルター102を喫煙材に連結するチッピング紙またはタバコユニットの周囲に巻かれた別のシート材であってもよい。 シート材の一部は、半径方向外方に折り曲げられており、第1係合面109aを形成している。 スリーブ93にはその前方端部に半径方向内方に折り曲げられたセクションが設けられており、これが第2係合面109bを形成している。 第1および第2係合面109a、109bは、円周に亘って均一に長手方向位置に延びている。 これとは別に第1係合面109aは、第1フィルター102を喫煙材に折り曲げられずに連結するシート材で形成してもよい。 シート材の前方縁部が第1係合面を形成する。

    補強シート103aをスリーブ103の外面に貼り付けてもよい。 この補強シート103aは、第1開口部106と位置合わせされる開口部106aを形成している。 補強シートは、スリーブ103に接着されるのが好ましい。 補強シート103aは、相対的な回転が換気を変えるために可能であることを示す印刷された印を有してもよい。

    図24から27は喫煙品110における第6の実施態様の換気システムを示す。 喫煙品110は、上述した実施態様のように長さを変えられるチェンバー105を含む。 喫煙品110は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット111を含む。 タバコロッド111はスリーブ113を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー115は、タバコユニット111と第2フィルターまたはステインバインダー114の間に形成されている。 タバコユニット111は、スリーブ113に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー114を第2フィルター114とする。

    図25aは、スリーブ113のタバコユニット111に対する第1の回転位置における完全に延伸した状態にある喫煙品110を示している。 スリーブ113は前方端部に隣接する第1換気開口部116を含む。

    タバコユニット111は、タバコユニット111の後方端部に隣接して円周方向に間隔をおいて配置された複数の組の換気開口部117からなる第2換気開口部を含む。 これら複数の組の換気開口部117は、それぞれ異なる換気領域を有し、第1換気開口部116と位置合わせされた組の換気開口部117によって喫煙品の換気度が変わる。 図25aにはゼロ換気度開口部を有する組が第1換気開口部116と位置合わせされ、第1換気開口部116は完全に塞がれている。

    図25bは、スリーブ113のタバコユニット111に対する第2の回転位置における完全に延伸した状態にある喫煙品110を示している。 ここでは異なる組117が第1換気開口部116と位置合わせされており、第1換気開口部116は部分的に塞がれている。

    図26は喫煙品の端面と複数の組の換気開口部117を含むタバコユニット用のブランクの平面を示している。 第2換気開口部107は、好ましくはタバコユニット111の周囲に円周方向に間隔をおいて配置された4組の開口部117a、b、c、dとして形成される。 タバコユニット111をスリーブ113に対して回転させることによって、どの組の開口部117が第1換気開口部116と位置合わせされるかを選択する。 各組の開口部117は、空気を透過させる面の面積が異なり、それによって換気度を選択できる。

    第1の組117aは、長手方向に延びた複数の開口部からなる単独のカラムからなる。 第2の組117bは、開口部の2つのカラムからなり、第1の組117aの2倍の換気面積を供する。 第3の組117cは、開口部の3つのカラムからなり、第1の組117aの3倍の換気面積を供する。 これらの組117a、117b、117cは、それぞれ長手方向に同程度延び、好ましくは第1換気開口部116と同じまたはそれより短く延びている。 これらの組117a、117b、117cは、円周方向に異なる長さに延びていることによって互いに異なる。

    これとは別に組117a、117b、117cは、円周方向には同じ広がりをもち、長手方向の長さが異なるようにしてもよい。 通常これらの組は、共通の第1の大きさと、異なる第2の大きさを有する領域に亘って延びている1つ以上の開口部を含む。 これらの組の開口部117は、開口部のグリッドで構成されているように示されている。 これとは別にこれらの組の開口部は異なる面積を有する1つ以上の開口部を含んでもよい。

    さらにタバコロッドは、換気開口部が設けられていない第4の組の領域117dを含み、よって回転させて第1換気開口部116と位置合わせされた際に空気が流れるのを妨げる。

    第1および第2換気開口部116、117は、喫煙品110が最大限延伸された際に長手方向に位置合わせされるのが好ましい。 換気は、長手方向の移動を必要とせずに回転移動だけで変化する。 最大限の延伸から離れるように長手方向に移動させることによって第1換気開口部116が塞がれる。

    喫煙品110は、スリーブ113がタバコユニット111から離れるのを防ぐ第1および第2係合面119a、119bを含む制限手段を含む。 タバコユニット111は、その後方端部にシート材からなる外方面を有する。 このシート材は、第1フィルター112を喫煙材に連結するチッピング紙またはタバコユニットの周囲に巻かれた別のシート材であってもよい。 シート材の一部は、半径方向外方に折りたたまれており、第1係合面119aを形成している。 スリーブ113にはその前方端部に半径方向内方に折りたたまれたセクションが設けられており、これが第2係合面119bを形成している。 第1および/または第2係合面119a、119bは、円周に亘って均一に長手方向位置で延びている。

    図28から31は喫煙品120における第7の実施態様の換気システムを示す。 喫煙品120は、上述した実施態様のように長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品120は、図1から3または5で説明したようにタバコロッドと第1フィルターまたは図4で説明したようにタバコロッドのみを含むタバコユニット121を含む。 タバコロッド121はスリーブ123を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えられるチェンバー125は、タバコユニット121と第2フィルターまたはステインバインダー124の間に形成されている。 タバコユニット121は、スリーブ123に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー124を第2フィルター124とする。

    スリーブ123には前方端部に隣接した1つ以上の第1換気開口部126が設けられている。 好ましくはスリーブ123は、単独の第1換気開口部126を含む。 タバコユニット121は、後方端部121aに隣接した1つ以上の第2換気開口部127を含む。 好ましくはタバコユニット121は、単独の第2換気開口部127を含む。 第2換気開口部は、タバコユニット121を囲む部分の表面を形成する空気非透過性材に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部127を空気透過性材料で覆ってもよい。

    図29aは、スリーブ123のタバコユニット121に対する第1の回転位置における完全に延伸した状態の喫煙品を示している。 第1および第2換気開口部126、127は、位置合わせされていない、特に回転方向において位置合わせされていない。 従って換気開口部126、127を介した喫煙品の換気は、妨げられる。

    図29bは、スリーブ123のタバコユニット121に対する第2の回転位置における完全に延伸した状態の喫煙品120を示している。 第1および第2換気開口部126、127は、位置合わせされ、タバコユニット内、特に第1フィルター122内へ空気を入り込ませる。

    図31に示すように第1換気開口部126は、スリーブ123の円周のほぼ50%に亘って延びている。 第2換気開口部127は、タバコユニット121の円周のほぼ50%に亘って延びている。

    スリーブ123とタバコユニット121の相対的な回転によって第1および第2換気開口部126、127の重なり具合が変化する。 その重なる量によって開放される、または塞がれない有効な換気領域が決まり、喫煙品120の換気度が変化する。

    第1および第2換気開口部126、127は、喫煙品120が最大限に延伸されている際に回転させて位置合わせすることができる。 特に不完全に延伸された状態では第1および第2換気開口部126、127は、位置合わせされない。

    第1および第2換気開口部126、127は第1部分および第2部分それぞれの円周のほぼ50%に亘って延びているのが好ましい。 これとは別に第1および第2換気開口部126、127の一方または両方は、対応する円周の少なくとも25%に亘って延びているのが好ましく、より好ましくは40%乃至60%、より好ましくは45%乃至55%延びている。

    図32aから104は、喫煙品内へのおよび/または喫煙品内の気体流を選択的に変えることができるフローシステム(換気)を有する喫煙品の36の実施態様を示す。 このフローシステムは、換気が選択可能である実施態様では換気システムと言う。 特に喫煙品のこれらの実施態様のいくつかは、喫煙材を含む第1の部分の好ましくはスリーブの形状の第2の部分に対する位置によって決まる換気を有する。 これとは別にこの変更可能な換気システムは、喫煙材および第2部分に対するスリーブを含む第1部分を有し、第2部分は、スリーブに対して可動なフィルターを含む。 またこれとは別に変更可能な換気システムの1つの実施態様は、第2部分に対する回転および/または長手方向への移動によって可動な第1部分を含み、この場合第1部分および第2部分は、喫煙材を含まない。 さらに別の実施態様では変更可能な換気システムは、2つの部分の相対移動を必要としなくてもよく、喫煙品の延伸に影響されない。 換気システムは、フィルター、チャンバーまたは喫煙材の1つ以上に空気を流入させる。 これとは別にフローシステムが喫煙品を通過する気体流を制御してもよく、これは喫煙品の換気に影響を与えても、与えなくてもよい。 換気システムのこれらの実施態様のいずれも図1から5で説明した喫煙品の実施態様のいずれかまたは第1部分が第2部分に対して回転可能な喫煙品に使用してもよい。

    図32aから33は、喫煙品130の換気システムの第8の実施態様を示す。 喫煙品130は、上記実施態様で説明したように長さを変えられるチェンバー135を含む。 喫煙品130は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター132または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット131を含む。 タバコユニット131を含む第1部分は、スリーブ133を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えることができるチェンバー135は、タバコユニット131と第2のフィルターまたはステインバインダー134の間に形成されている。 タバコユニット131は、スリーブ133に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー134は、以後第2フィルター134とする。

    スリーブ133には、前方端部に隣接して1つ以上の第1換気開口部136が設けられている。 好ましくはスリーブ133は、1つの円周方向に延びたライン状に配された複数の第1換気開口部136を含む。 タバコユニット131は、後方端部に隣接して1つ以上の第2換気開口部137を含む。 好ましくはタバコユニット131は、1つの円周方向に延びたライン状に配された複数の第2換気開口部137を含む。 図に示した例では、これらの換気開口部は、フィルター132を囲むラッパーに設けられ、第1フィルター132内に空気を流入させる。

    図32aは、完全に格納された状態の喫煙品を示している。 第1および第2換気開口部136、137は、位置合わせされず、空気が喫煙品内に流入するのを防いでいる。

    図32bは、完全に延伸された状態にある喫煙品130を示している。 第1および第2の換気開口部136、137は、長手方向に位置合わせされ、換気開口部136、137を介して喫煙品を換気できるようになっている。

    図32aおよび32bは、最大限の換気を行うために相対的な長手方向の移動によって喫煙品が延びている状態を示している。 これとは別に喫煙品が格納された際に最大限の換気が行われ、喫煙品が延びた際に最小限の換気が行われるようにしてもよい。 特に換気開口部は、タバコユニットがスリーブから延びるまたは格納されると位置合わせされる。 これとは別に最大および/または最小の換気が最大延伸と最小延伸の間の中間地点で行われるようにしてもよい。 第1および/または第2換気開口部の位置は、所望の機能が得られるように適当な長手方向の位置に設定される。

    第1および第2係合面139a、139bを含む制限手段によって、スリーブ133からタバコユニット131から離れないようになっている。 第1係合面139aは、好ましくはタバコユニットの前方セクションから直径が段階的に変化して大きくなっているタバコユニットのセクションに形成されている。 第1係合面139aは、好ましくはタバコユニット131を包み、直径が大きくなっているセクションを形成するシート材によって形成される。 好ましくは第1係合面139aは、フィルター132をタバコロッドに連結するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成される。

    図33は、スリーブ133を形成するためのブランクの平面図である。 第2係合面139bは、ライン139cに沿ってスリーブブランクを折り曲げて形成されたスリーブの内方に折り曲げられたセクションに設けられている。 管状のスリーブ133が可撓性材料のシートから形成され、折り曲げられたセクションが第2の係合面139bを形成するために、後方に面した縁部をスリーブ133の管の内側に供する。 この実施態様では制限手段が相対的な回転位置とは関係なく最大限の延伸を可能にする。

    スリーブ133には好ましくは矢印形状の印138a、138bが設けられている。 これらの矢印は、長手方向における前方および後方を表し、換気の調整、即ち換気を増減させる方向を示している。 印138a、138bは、スリーブに印刷してもよい。 これとは別に印138a、138bは、矢印形状の切り欠きであってもよく、例えばタバコユニットが格納状態から延伸状態に移動した際にその下のタバコユニットに印刷された1つ以上の色を露出させるようにしてもよい。

    図34aおよび34bは、喫煙品140の換気システムの第9の実施態様を示す。 喫煙品140は、実質的に上記実施態様で説明したような長さを変えることができるチェンバー145を含む。 喫煙品140は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター142または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット141を含む第1部分を含む。 タバコユニット141は、スリーブ143を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 長さを変えることができるチェンバー145は、タバコユニット141と第2のフィルターまたはステインバインダー144の間に形成されている。 タバコユニット141は、スリーブ143に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー144は、以後第2フィルター144とする。

    タバコユニット141は、後方端に隣接する1つ以上の換気開口部147を含む。 好ましくはタバコユニット141は、1つの円周方向に延びたライン状に配された複数の換気開口部147を含む。 この換気開口部147は、タバコロッドに装着された第1フィルター142に位置し、第1フィルターを換気してもよく、あるいは喫煙材に配置して喫煙材を換気するようにしてもよい。

    図34aは、完全に格納された状態の喫煙品を示している。 換気開口部147は、不透過性のスリーブ143に囲まれることによって、空気が喫煙品に入らないようにしている。

    図34bは、完全に延伸した状態の喫煙品140を示している。 換気開口部147は、スリーブ143の前方端部を長手方向に越えて位置し、換気開口部147を介して喫煙品を換気するようになっている。

    喫煙品140は、第1および第2係合面149a、149bを含む制限手段を含み、スリーブ143がタバコユニット141から離れないようになっている。 第1係合面149aは、タバコユニットの前方セクションから直径が段階的に変化して大きくなっているセクションに形成されている。 前方に向いた第1係合面149aは、好ましくはタバコユニットに巻かれたシート材146によって形成される。 好ましくは第1係合面149aは、フィルターをタバコロッドに連結するチッピング紙とは別個にそしてチッピング紙上のチッピング紙の前方縁部の後方に形成される。 従ってスリーブの前方縁部は、非換気状態においてチッピング紙の前方縁部と位置合わせされる。

    第2係合面149bは、スリーブを折りたたむことによって形成されたスリーブの内方に折り曲げられたセクションに設けられている。 管状の管143は、可撓性シート材から形成され、折り曲げられたセクションがスリーブ143の管の内側で後方に向いた縁部となり、第2係合面149bを形成する。 制限手段は、相対的な回転位置から独立して最大限の延伸を行う。

    スリーブ143は、には好ましくは矢印形状の印を設けてもよい。 これらの矢印は、長手方向における後方を表し、換気を増加させる方向を示している。 印は、スリーブに印刷してもよい。 これとは別に印は、矢印形状の切り欠きであってもよく、その下のタバコユニットに印刷された色を露出させるようにしてもよい。

    図35から36cは、喫煙品150の換気システムの第10の実施態様を示す。 喫煙品150は、実質的に上記実施態様で説明したような長さを変えることができるチェンバー155を含む。 喫煙品150は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット151を含む第1部分を含む。 タバコユニット151は、スリーブ153を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 スリーブ153は、タバコユニットの後方端の周囲で長手方向にスライド可能である。 長さを変えることができるチェンバー155は、タバコユニット151と第2のフィルターまたはステインバインダー154の間に形成されている。 タバコユニット151は、スリーブ153に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー154は、以後第2フィルター154とする。

    スリーブ153には前方端部に隣接した複数の組の第1換気開口部156が設けられている。 これらの組の第1換気開口部156は、長手方向に間隔を置いて位置している。 好ましくは2つの組の換気開口部156が設けられる。 第1換気開口部156の各組は、1つ以上の換気開口部156を含む。 好ましくは第1換気開口部156の各組は、スリーブ153の周囲の1つのライン状に円周方向に延びた複数の第1換気開口部156を含む。

    タバコユニット151は、後方端部に隣接した複数の組の第2換気開口部157を含む。 これらの組の第2換気開口部157は、複数の組の第1換気開口部156間の長手方向の間隔と同じ間隔をおいて位置している。 好ましくは喫煙品は、第1換気開口部156の数と同じ数の組の第2換気開口部157を含む。 特に2組の換気開口部157が設けられる。 各組の第2換気開口部157は、1つ以上の換気開口部157を含む。 好ましくは各組の換気開口部157は、タバコユニット151の周囲の1つのライン状に円周方向に延びた複数の第2換気開口部157を含む。 好ましくは各組の第2換気開口部157は、同じ換気面積および同じ数の換気開口部を有する。

    タバコユニット151は、複数の選択可能な領域152a、152b、152c、152dを含む。 好ましくは4つの選択可能な領域152a、152b、152c、152dが設けられる。 上記複数の組の第2換気開口部157は、それぞれ選択可能領域の1つに位置する。 特に2組の第2換気開口部157は、選択可能な領域152a、152bに位置する。

    選択可能な領域152c、152dには換気開口部が設けられず、実質的に空気不透過性面を形成する。

    選択可能な領域152a、152b、152c、152dにそれぞれ独自の色が付けられ、それぞれ供される換気の量を示す。 好ましくは選択可能な領域152aは、白であり、領域152b、152c、152dは、段々暗くなって灰色になる。

    喫煙品150は、複数の所定の延伸長さを選択するためのインデックス機構を含む。 このインデックス機構は、スリーブ153に形成された不規則な外形を有するスロット158を含む。 スロット158は、長手方向に延び、複数の拡大されたセクションを有し、比較的幅の広いインデックス開口部または位置を形成する。 これらの拡大セクションは、くびれを形成する幅の狭いセクションによって長手方向に間隔を置いて位置している。 インデックス機構は、さらにタバコユニット151に設けられた突起159を含む。 突起159は、半径方向外方に延び、スロット158内に係合する。 インデックス開口部は、突起より大きい領域を有し、突起は長尺のスロットの幅より広い幅を有する。 好ましくは突起159は、インクまたは糊でそれらを隆起させて形成される。

    突起159は、3つの所定の位置に対応する幅の広い3つの位置の間でスロット内を移動することができる。 第1部分および/または第2部分は、突起がインデックス開口部の間を移動できるように弾性変形するように構成されている。 所定の位置に置いて、上記複数の組の第1換気開口部156の内の0、1または2つが、上記複数の組の換気開口部157と位置合わせされる。 換気量は、個別の組の第2換気開口部157に位置合わせされた第2換気開口部の個々の組の数によって決まる。 従ってインデックス機構は、各部分の換気開口部の組の数以上の独自の換気を有する複数のインデックス位置を提供する。

    図36aは、完全に格納した状態の喫煙品150を示す。 複数の組の第1換気開口部156がタバコユニット151の選択可能な2つの領域と位置合わせされている。 特に複数の組の第1換気開口部156が、換気開口部が設けられていない選択可能な領域152c、152dと位置合わせされている。 従って喫煙品内に空気が入り込まないようになっている。 選択可能な領域152c、152dは、第1換気開口部156を介して見ることができ、これは比較的低い換気度を示す。

    図36bは、ある程度延伸した状態の喫煙品150を示す。 複数の組の第1換気開口部156が、選択可能な領域152b、152cと位置合わせされている。 選択可能な領域152bには第2換気開口部157が設けられており、選択可能な領域152cには換気開口部が設けられていない。 従って喫煙品内には少量の空気が入り込む。 選択可能な領域152b、152cは、第1換気開口156を介して見ることができ、これは中間の換気度を表す。

    図36cは、完全に延伸した状態の喫煙品150を示す。 複数の組の換気開口部156が選択可能な領域152a、152bと位置合わせされる。 これら選択可能な領域のすべてに第2換気開口部157が設けられている。 従って多量の空気が喫煙品内に流入する。 選択可能な領域152a、152bは、第1換気開口部156を介して見ることができ、これは比較的大きい換気度を表す。

    従って第1および第2部分の相対位置によって、一組の第2換気開口部157と位置合わせされた第1換気開口部156の組の数を調整して、喫煙品の換気を選択する。

    インデックス開口部は、スリーブを形成する材料内を延びているのが好ましい。 これとは別に突起は、周囲の領域より大きな内部スペースを形成する領域であるインデックス凹部に係合してもよい。 インデックス凹部は、スリーブ材を変形させて形成してもよい。 接続スロットは、スリーブ材を延びない長尺の凹部であってもよい。 突起は、突起を案内するための接続スロット内を延びる。 これとは別にスリーブに突起および1つ以上のインデックス凹部と凹部形状の接続スロットが設けられたタバコユニットを設けてもよい。

    図37から39は、上記実施態様に類似した喫煙品160の換気システムの第11の実施態様を示す。 喫煙品160は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター142または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット161を含む。 タバコユニット161を含む第1部分は、スリーブ163を含む喫煙品の第2部分に対して移動可能である。 タバコユニット161は、スリーブ163で囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー164を第2フィルター164とする。

    スリーブ163には前方端部に隣接した複数の換気開口部166が設けられている。 好ましくは第1換気開口部166は、スリーブ163のある領域に亘って円周方向および長手方向に延びた配列をなして配されている。 好ましくはこの配列は、約60度の放射に亘って円周方向に延びている。

    タバコユニット161は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部167を含む。 好ましくはタバコユニット161は、単独の第2換気開口部167を含む。 第2換気開口部167は、タバコユニット161を囲む領域の面を形成する空気不透過性材に形成された開口部である。 これとは別に第2換気開口部167は、空気透過性材または複数の換気孔を含む材料で覆ってもよい。 好ましくは第2換気開口部167は、第1換気開口部と同じ放射角、好ましくは60度の放射角度に亘って円周方向に延びてもよい。

    スリーブ163とタバコユニット161が相対的に回転することによって、第1および第2換気開口部166、167との重なり度合いを変化させる。 重なり度合いによって、解放または覆われていない換気に有効な領域が決まり、これにより喫煙品160の換気度合いも変えられる。

    喫煙品160には喫煙品の換気状態を示すための換気表示手段が設けられている。 表示手段は、相対移動を所定の範囲に限定するように構成された限定手段としても機能する。 換気表示手段は、スリーブに設けられた円周方向に延びたスロット168およびタバコユニット161に設けられたマーカー169を含む。 タバコユニット161とスリーブ163間の相対的な回転移動によってスロット168内でマーカー169が自由に移動し、対応する換気度を示す。 第1の係合面を形成するマーカーは、回転を限定するためにスロットの各端部によって形成された第2係合面と係合可能である。 さらにタバコユニット161は、マーカー168の両側に異なる色を付けてもよい。 スロット168を介して見える色が換気状態を示す。

    マーカー169は、インクまたは糊で形成してもよい。 特にマーカー169は、好ましくはインクまたは糊を隆起させて形成された突起であってもよい。 マーカー169は、スロット169の両端と係合するように構成し、さらなる相対回転移動を防ぐようにしてもよい。

    喫煙品160は、延伸可能な喫煙品でないことが好ましい。 換気の度合いは、喫煙品の延伸ではなく、相対的な回転によって変えられる。 これとは別に喫煙品160は、延伸可能であってもよい。 開口部166、167が長手方向に間隔を置いて位置する場合には換気は行われない。

    図37および38aは、最小限の換気状態にある喫煙品160を示している。 第1および第2換気開口部166、167は、位置合わせされていない。 マーカー169は、スロット168の一端にある。

    図38bおよび39は、最大限の換気状態にある喫煙品160を示す。 第1および第2換気開口部166、167は、完全に位置合わせされている。 マーカー169は、スロット168の反対の端部にある。 換気度は、マーカー169によって示されるように第1および第2換気開口部166、167との重なり度合いを調整することによって最小および最大の間で変えることが可能である。

    第1および第2換気開口部166、167は、好ましくはそれぞれ第1または第2部分の円周の約60度または16.7%に亘って延びている。 これとは別に第1および第2換気開口部166、167の1つまたは両方が対応する円周の少なくとも10%、より好ましくは10%から40%、より好ましくは15%から20%に亘って延びてもよい。

    第1換気開口部は、スリーブのある面に亘って長手方向および円周方向に亘って延びた複数の開口部の配列として説明した。 第2換気開口部は、タバコユニットに設けられた単独の開口部として説明した。 これとは別にスリーブの第1換気開口部は、単独の換気開口部を含んでもよい。 第1換気開口部は、三角または矩形の外形を有してもよい。 これとは別に第1換気開口部は、少数の分散した開口部、例えば2から5つの開口部、好ましくは3つの開口部を含んでもよい。 これらの開口部は、矩形の外形を有してもよく、長手方向に延びてもよい。 第1換気開口部の下のタバコユニットの色づけされた領域を見えるようにすることによって選択された換気度を示すようにしてもよい。 タバコユニットの第2換気開口部は、タバコユニットのある面に亘って長手方向および円周方向に延びた配列の複数の開口部または単独の開口部を含んでもよい。 換気度は、第1および第2換気開口部の重なり度合いによって調整される。 喫煙品および表示手段の機能は、上述した通りである。

    図40から42は、上述の実施態様に類似した喫煙品170の換気システムの第12の実施態様を示す。 喫煙品170は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター142または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット171を含む。 タバコユニット171を含む第1部分は、スリーブ173を含む喫煙品の第2部分に対して可動であり、第1部分は、第2部分に対して回転可能であるが、長手方向にはスライドしない。 タバコユニット171は、スリーブ173に囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー174は、以後第2フィルター174とする。

    スリーブ173には前方端部に隣接した複数の第1換気開口部176が設けられている。 好ましくは第1換気開口部176は、スリーブ173のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた複数の配列をなして配されている。 好ましくは2つの間隔を置いて配された列が設けられており、各配列は約90度の放射角に亘って延び、約90度の間隔を置いて配置されている。

    タバコユニット171は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部177を含む。 好ましくはタバコユニット171は、複数の第2換気開口部177を含む。 好ましくは2つの間隔を置いて配された第2換気開口部177が設けられ、それぞれタバコユニットのある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた単独の開口部を含む。 第2換気開口部177は、タバコユニット171を囲む面を形成する空気不透過性材に形成された開口部である。 これとは別に第2換気開口部177は、空気透過性材で覆ってもよい。 好ましくは第2換気開口部177は、それぞれ約60度の放射角に亘って延び、約90度の間隔を置いて位置する。 第1換気開口部176と第2換気開口部の大きさは、ほぼ同じであることが好ましい。

    スリーブ173とタバコユニット171が相対的に回転することによって、第1および第2換気開口部176、177との重なり度合いを変化させる。 重なり度合いによって、解放されるまたは覆われていない換気に有効な領域が決まり、これにより喫煙品の換気度を変えられる。

    喫煙品170には喫煙品の換気状態を示すための換気表示手段が設けられている。 換気表示手段は、タバコユニット171に設けられた円周方向に延びたマーカーストリップ178を含む。 好ましくはマーカーストリップ178は、第2換気開口部177の円周方向の位置を示す。 タバコユニット171とスリーブ173間の相対的な回転移動によってマーカーストリップ178とスリーブ173の第1換気開口部176の列が相対移動し、対応する換気度を示す。

    マーカーストリップ178は、2つの異なる色の4つの領域を含んでもよい。 最初の色178aは、第2換気開口部177の間に位置合わせされ、第2の色178bは、第2換気開口部177と位置合わせされ、第2換気開口部177と同じ円周方向の範囲に亘って延びている。 第1の色178aと第1換気開口部176の列が重なることは、第1および第2換気開口部176、177が重なってなく、低換気度であることを示す。 第2の色178bが第1換気開口部176と重なることは、第1および第2換気開口部176、177が重なって、換気度が高いことを示す。

    喫煙品170は、延伸可能な喫煙品でないことが好ましい。 換気度は、喫煙品を延伸せずに相対的な回転によって変えることが可能である。 第1および第2係合面179a、179bを含む制限手段が延伸を妨げ、自由な回転を可能にする。 第1係合面179aは、好ましくはタバコユニットの前方セクションから直径が段階的に変化して大きくなっているタバコユニットのセクションに形成されている。 前方に向いた第1係合面179aは、好ましくはタバコユニットを包み、直径が大きくなっているセクションを形成するシート材(例えば紙)によって形成される。 好ましくは第1係合面179aは、フィルターをタバコロッドに接続するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成される。

    第2係合面179bは、スリーブを形成する円筒状の管の内面に設けられている。 第2係合面179bは、スリーブのブランクを折り曲げて形成されたスリーブの内方に折り曲げられたセクションに位置する。 管状のスリーブ173は、可撓性材シートから形成され、折り曲げられたセクションがスリーブ173の内側で後方に向いた縁部を形成する端部を供し、第2係合面179bを形成する。 タバコユニット上のスリーブの前方への移動は、タバコユニット、好ましくは第1フィルターに当接する第2フィルターによって妨げられる。 この実施態様では制限手段が相対的な回転位置から独立して最大限の延伸を行う。 これとは別に喫煙品170は、延伸可能であってもよい。 開口部176、177が長手方向に間隔をおいて位置する場合には換気は行われない。

    図40および41aは、最小限の換気状態にある喫煙品170を示す。 第1および第2換気開口部176、177は、位置合わせされていない。 マーカーストリップ178が第1換気開口部176の配列に位置合わせされたことを示す第1の色178aを有する。

    図41bおよび42は、最大限の換気状態にある喫煙品170を示す。 第1および第2換気開口部176、177は、完全に位置合わせされている。 換気度は、マーカーストリップ178によって示されるように第1および第2換気開口部176、177との重なり度合いを調整することによって最小および最大の間で変えることが可能である。

    第1および第2換気開口部176、177は、好ましくはそれぞれ第1または第2部分の円周の約90度または25%に亘って延びている。 これとは別に第1および第2換気開口部176、177の1つまたは両方が対応する円周の15%から40%、より好ましくは20%から30%に亘って延びてもよい。 第1および第2換気開口部176、177のもう一方は、円周全体が第1および第2換気開口部176、177の1つを有するように円周の残りの部分に亘って延びてもよい。 第1および第2換気開口部176、177は、1つ以上の回転位置で重ならないことが好ましい。

    図43aから46は、上述の実施態様に類似した喫煙品210の換気システムの第13の実施態様を示す。 喫煙品210は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター212または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット211を含む。 タバコユニット211を含む第1部分は、スリーブ213を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 タバコユニット211は、スリーブ213によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー214は、以後第2フィルター214とする。

    スリーブ213には前方端部に隣接した1つ以上の第1換気開口部216が設けられている。 好ましくはスリーブは、スリーブ213のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた単独の換気開口部216を含む。 換気開口部216は、円形の開口部であってもよい。

    タバコユニット211は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部217を含む。 好ましくはタバコユニット211は、長手方向および円周方向に延びた配列をなして配された複数の第2換気開口部217を含む。 第2換気開口部217は、タバコユニット211を囲む部分の面を形成する空気不透過性材に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部217は、空気透過性材で覆われてもよい。

    スリーブ213とタバコユニット211が相対的に回転することによって、第1および第2換気開口部216、217との重なり度合いを変化させる。 重なり度合いによって、解放されているまたは覆われていない換気に有効な領域が決まり、これにより喫煙品210の換気度も変えられる。

    喫煙品210には喫煙品の換気状態を示す状態表示部が設けられている。 状態表示部は、第2換気開口部217に隣接したタバコユニット211に設けられた色つきの領域を含む。 この色付きの領域は、第1換気開口部を介して見ることができ、この場合は高い換気度を示し、一部または完全に見えない場合はある程度の換気度または最小限の換気度を示す。

    喫煙品210は、延伸可能な喫煙品でないことが好ましい。 換気度は、喫煙品を延伸することなく相対的な回転によって変えることが可能である。

    図43aは、最小限の換気状態にある喫煙品210を示す。 第1および第2換気開口部216、217は、位置合わせされていない。

    図43bは、最大限の換気状態にある喫煙品210を示す。 第1および第2換気開口部216、217は、完全に位置合わせされている。 タバコユニット211に設けられた色付きの領域は、第1換気開口部216を介して見ることができる。

    図44は喫煙品210の分解図である。 喫煙品210はタバコロッドに装着された第1フィルターを有するタバコユニット211を含む。 タバコユニット211は、第1ストッパー219を含む。 第1ストッパー219は、タバコユニットの後方端部でタバコユニットの外面に重なる舌状の長尺のストリップである。 第1ストッパー219は、半径方向外方に突出している。 第1ストッパー219は、タバコユニットの周囲に巻かれたセクションに装着された可撓性材、特に紙からなる折りたたまれたセクションから形成されている。

    スリーブ213は、後方端部に装着された第2フィルター214を含む。 スリーブは、第2ストッパー218を含む。 第2ストッパー218は、スリーブ213の前方端部で内面に沿って延びた舌状の長尺のストリップである。 ストッパー218は、スリーブの管状の管内にある。 第2ストッパー218は、半径方向内方に突出している。 第2ストッパー218は、スリーブ213を形成する特に紙などの弾性材の折りたたまれたセクションから形成されている。 第1換気開口部216は、スリーブ213および第2ストッパー219を介して延びている。

    図45は喫煙品210の断面を示す。 第1および第2ストッパー218、219は、スリーブ213とタバコユニット211間の相対的な回転を制限するための限定機構を形成している。 第1および第2ストッパー218、219は、当接してスリーブ213とタバコユニット間の回転を制限することができる。 第1および第2換気開口部216、217は、第1および第2ストッパー218、219が当接すると位置合わせされる。 ストッパー218、219は、高換気度の位置示す。 ユーザーは、高い換気度を得るためにストッパー218、219がその高換気度位置に当接するまでスリーブ213をタバコユニット211に対して回転させる。 ユーザーは、換気を減少させるために高換気度の位置から離れる一方向にスリーブ213をタバコユニットに対して回転させてもよい。

    図46はスリーブ213とストッパー218のブランクを示す。 このブランクは、円筒状の管を形成するように構成されている。 このブランクは、第1換気開口部216を形成するための開口部216aを有する。 円筒状の管を形成する前にブランクは、折り曲げ線220に沿って折り曲げられる。 ストッパー218は、スリーブ213の内面を形成するブランクの一部上に180度折り曲げられる。 ストッパー218は、第1換気開口部216を形成するための開口部216aと位置合わせされる開口部216bを含む。 これとは別に第1換気開口部216は、スリーブ213に形成し、舌部から間隔を置いて位置してもよい。

    喫煙品210は、延伸可能な喫煙品でないことが好ましい。 換気度は、喫煙品の延伸を行わずに相対的な回転によって変更可能である。 第1および第2係合面を含む制限手段によって延伸が妨げられるが、実質的に寸法が変更されている図14から16で説明したように自由に回転することができ、第1および第2係合面が当接すると第1および第2フィルターセクションが当接する。 第1係合面は、好ましくはタバコユニットの前方セクションから直径が段階的に変化して大きくなっているタバコユニットのセクションに形成されている。 前方に向いた第1係合面は、好ましくはタバコユニットを包み、直径が大きくなっているセクションを形成するシート材によって形成される。 好ましくは第1係合面は、フィルターをタバコロッドに連結するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成される。 これとは別に舌部219の前方縁部を第1係合面としてもよい。

    第2係合面面は、スリーブブランクを折り曲げ線220に沿って折り曲げることによって形成されたスリーブの内方に折り曲げられたセクションに設けられている。 管状のスリーブ213は、可撓性材シートから形成され、折り曲げられたセクションがスリーブ213の管の内側で後方に向いた縁部となり、第2係合面を形成する。 この実施態様では制限手段が、一定で相対的な回転位置から独立して最大限の延伸を行う。

    図47から49は、喫煙品250の換気システムの第14の実施態様を示す。 喫煙品250は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品250は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット251を含む。 タバコユニット251を含む第1部分は、スリーブ253を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット251と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット251は、スリーブ253によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    タバコユニット251は、後方端部に隣接した1つ以上の換気溝256を含む。 好ましくはタバコユニット256は、実質的に長手方向に延びた複数の換気溝256を含む。 換気溝256は、スリーブ253によって選択的に覆って、換気を調整する。 スリーブ253は、実質的に空気不透過性材、好ましくは紙から形成される。 空気は、スリーブによって覆われていない換気溝256の露出した部分に流入することができる。 空気は、溝256に沿って後方に流れ、喫煙品のタバコユニットまたはチェンバー内に入り込む。 空気は、溝256から溝の開口した後方端部または溝の後方部分に形成された換気開口部を流れる。

    図47はタバコユニット251がスリーブ253に対して最大限長手方向に延伸している延伸状態にある喫煙品250を示す。 図では喫煙品が4本の溝を有しているが、1、2、3、5またはそれ以上の溝を含んでもよい。 タバコユニット251に形成された均一な断面を有する換気溝256は、スリーブ253を越えて延びている。 喫煙品256は、全ての換気溝256が空気流を受けるために開口している場合に最大限の換気度を有する。 換気溝256は、タバコユニット251の後方端からある範囲の距離に亘って延びている。 少なくとも1つの溝が少なくとも1つの他の溝と異なる長手方向位置にある前方端部を有する。 好ましくは各換気溝256は、それぞれ異なる長手方向の距離に亘って延びる。 これとは別に複数の溝は、第1の長手方向位置まで延び、1つ以上の溝が第1の長手方向位置とは異なる第2の長手方向位置まで延びてもよい。 好ましくは全ての溝256が、同じ後方位置まで延び、この後方位置は、タバコユニットの後方端であってもよい。 これとは別に溝256は、異なる後方位置まで延びてもよい。 溝は、それぞれ実質的に同じ長さであってもよく、異なる長手方向位置に位置してもよい。

    図48は換気溝256の拡大図である。 2本の溝256a、256bが少なくとも部分的にスリーブ253を越えて延び、空気がこれらの溝256a、256b内にまたは溝256a、256bを通ってタバコユニット251の後方へと流れるようにしている。 スリーブ253によって覆われていない溝の部分または長さによって空気が溝内に入り、よって喫煙品内に入り込む。 スリーブ253によって完全に覆われた2つの溝256c、256dによって空気は喫煙品256内に流れず、換気には寄与しない。 スリーブ253を越えて延びた換気溝256の数によって換気度が決まる。 従ってスリーブ253のタバコユニット251に対する長手方向の相対位置によって喫煙品250の換気度が決まる。

    図49は喫煙品250の断面を示す。 溝256は、タバコユニット251の第1フィルターの外面に形成されるのが好ましい。 溝256は、製造時に第1フィルターをプレスして形成される。 好ましくは第1フィルターは、フィルターラッパーに囲まれた例えばセルロースアセテートなどのフィルター材を含む。 フィルターラッパーは、換気溝256を含む第1フィルターの円周の周りに連続した外面を形成する。 フィルターラッパーは、実質的に空気不透過性であり、スリーブと共にチャネルを形成し、換気溝256に沿って空気流を搬送する。

    これとは別にスリーブ253に所定の長手方向位置または範囲において換気開口部を設けてもよい。 換気溝256を換気開口部と位置合わせすることによって、空気が溝256内を流れるようにし、これにより喫煙品内に流れる。 換気度は、スリーブ253の前方端を越えて溝256を位置合わせすることに加えてまたは代えて、スリーブの開口部に溝256を位置合わせすることによる喫煙品の延伸によって調整される。

    換気開口部は、複数の換気レベルを供するために異なる長さに延伸されるものとして説明した。 これとは別に異なる換気レベルが、円周方向に不均一の断面または広がりを有する単独の溝によって供することも可能である。 この溝は、喫煙品の前方端部に向かって円周方向の広がりが小さくなる断面を有してもよい。 特に溝は、テーパーして前方に向かって頂点ができるようにしてもよい。 喫煙品の換気は、スリーブの前方端部を越えて延びた溝の領域によって決まる。 喫煙品の延伸が、露出した溝の長手方向の広がりを調整し、覆われていない溝の円周方向の断面を決める。

    図50は、喫煙品260の換気システムの第15の実施態様を示す。 喫煙品260は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバー265を含む。 喫煙品260は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット261を含む。 タバコユニット261を含む第1部分は、スリーブ263を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット261と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット261は、スリーブ263によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    タバコユニット261は、後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部266を含む。 好ましくはタバコユニット266は、長手方向に間隔を置いて配された複数の換気開口部266を含む。 複数の換気開口部266は、各長手方向の間隔において円周方向に間隔を置いて配されてもよい。 図50はタバコロッドセクションおよび/またはフィルターに沿って長手方向に間隔を置いて配された3組の換気開口部266を示し、これにより空気がタバコロッドおよび/またはフィルターに入り込む。 換気開口部266は、空気不透過性材で形成されたスリーブ263によって覆って、空気の進入を防ぎ、換気を調整してもよい。

    図50はタバコユニット261がスリーブ263に対して最大限長手方向に延伸した状態に近い状態の喫煙品260を示す。 スリーブ263には前方端部に隣接した1つ以上の螺旋状の溝269が設けられている。 タバコユニット261には後方端部に隣接した1つ以上の螺旋状のリブ268が設けられている。 螺旋状の溝269およびリブ268は、噛み合い、係合ネジ山面を形成する。 螺旋状の溝269とリブ268が係合すると、スリーブ263とタバコユニット261の相対的な回転によって相対的に長手方向の移動が生じる。 リブ268は、印刷によって形成、即ちインクまたは糊を隆起させて形成してもよい。 溝269は、好適な方法によって形成することができる。 この長手方向の相対移動によって換気開口部を選択的に覆ったり、覆わなかったりして喫煙品の換気度を変えることができる。 ねじ切りされた面268、269によって換気度を正確に変えることができる。 さらにねじ切りされた面268、269は、スリーブ263とタバコユニット261間を密閉し、これを高めることができる。

    喫煙品260は、格納状態および延伸状態の間で延伸可能である。 格納状態およびある程度延伸した状態では、ねじ切りされた面268、269は、係合せず、スリーブ263は、タバコユニット261の周囲を自由にスライドすることができる。 ねじ切りされた面268、269は、換気開口部266がスリーブ263の前方端部に近づいて、完全に延伸した状態に近づいたときにのみ係合する。

    タバコユニット261は、換気開口部266の位置を示す可視表示部を含む。 好ましくは可視表示部は、換気開口部266に位置合わせされ、互いに間隔を置いて円周方向に延びた一連の印刷された線である。

    図51aから52は、喫煙品270の換気システムの第16の実施態様を示す。 喫煙品270は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品270は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット271を含む。 タバコユニット271を含む第1部分は、スリーブ273を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット271と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット271は、スリーブ273によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図51aおよび51bは、それぞれ格納状態および延伸状態にある喫煙品270を示す。 スリーブ273は、実質的に図6aから7で説明したようにタバコユニットの周囲をスライドする。 喫煙品は、係合面を有する制限手段を含んでもよく、これによりスリーブ273のタバコユニットに対する長手方向のスライドを制限する。 制限手段は、例えば図2から15の実施態様などで説明したようなものであってもよい。

    スリーブ273の一部は、外方スリーブ274によって囲まれている。 外方スリーブ274は、スリーブ273の周囲に位置する円筒状の管である。 この外方スリーブ274は、円周方向に延びたフランジ接続部278を含み、外方スリーブ274が2つに分かれるようにしている。 フランジ接続部278は、外方スリーブ274に設けられた穿孔によって形成され、一方を他方に対してねじることによって破断する。 外方スリーブ274は、例えば紙などの可撓性材で好ましくは紙から形成された円筒状の管である。 管は、対向側部を接着することによって矩形のブランクから形成されるのが好ましい。 外方スリーブ274は、スリーブ273の周囲でブランクから形成してもよく、あるいは管に形成してからスリーブ273に挿入してもよい。

    図52は、2つに分けられた外方スリーブ274、後方セクション274aおよび前方セクション274bを示す。 後方セクション274aおよび前方セクション274bの一方または両方は、スリーブ273の周囲で長手方向にスライド可能である。 後方セクション274aおよび前方セクション274bは、その下にあるスリーブ273の1つ以上の換気開口部276を露出させるために分離可能である。 好ましくは複数の換気開口部276は、スリーブ273に配列をなして配置してもよい。 換気開口部276は、露出した際に空気を喫煙品270内に流入させる。 セクション274a、274bの分離度合いによって、露出させる換気開口部276の数または面積が決まり、換気を調整する。 換気開口部276は、第2フィルター内に、喫煙品が完全にまたはある程度延伸した状態にあるときにはチェンバー内にまたは換気開口部276がタバコユニットの換気開口部(図示せず)と位置合わせされた際にタバコユニット内に流入させる。 これとは別にタバコユニットは、空気不透過性外面を有してもよく(換気開口部を持たない)、これによりタバコユニットが換気開口部276の下にあるときに空気が喫煙品に流入するのを妨げる。

    外方スリーブの後方セクション274aは、好ましくはスリーブ273に永久的に固定される。 前方セクション274bは、前方にスライドして換気開口部276を露出させる。 これとは別に外方スリーブの前方セクション274bをスリーブ273に永久的に固定させる。 後方セクション274aが後方にスライドして換気開口部276を露出させる。 喫煙品は、制限手段を含み、後方セクション274aおよび/または前方セクション274bの長手方向の移動を制限してもよい。 制限手段は、上述の制限手段の実施態様と同等のエンボス加工、材料を折り曲げたセクションまたは別の材料からなるセクションによって形成された隆起したセクションに設けられた係合面によって形成してもよい。

    スリーブ273は、タバコユニットに対してスライド可能なものとして説明した。 これとは別にスリーブは、タバコユニットに固定または一体化して外方スリーブ274がタバコユニット上に位置するようにしてもよい。

    図53および54は、喫煙品280の換気システムの第17の実施態様を示す。 喫煙品280は、実質的に次に説明する違いを有するが、図51aから52に示した喫煙品270と同じ構造を有する。

    喫煙品280は、上述したようにスリーブを囲む外方スリーブ284を有する。 外方スリーブ284は、外方スリーブ274からストリップ287を分離させるための2つの円周方向に延びたフランジ接続部288、289を含む。 ストリップ287は、ストリップ287の対向端部から最初に分離または折れやすくなっている端部287aを有する。 端部287は、ユーザーが持ち上げるまたは掴めるようになっており、これによりストリップ287を引っ張り上げることができる。

    図54は外方スリーブ284からある程度分離されたストリップ287を示している。 ストリップ287は、1つ以上の換気開口部286を露出させるために移動可能である。 複数の換気開口部286がスリーブ283上で列に配されるのが好ましい。 換気開口部286は、露出した際に喫煙品270内に空気を流入させる。

    ストリップ287に隣接する外方スリーブ284の部分は、スリーブ283に永久的に固定されるのが好ましい。 これとは別にストリップの前方の外方スリーブ284の一部および/またはストリップの後方の外方スリーブ284の一部は、ストリップが取り外されたときにスリーブの周囲でスライド可能である。

    スリーブ283は、タバコユニットに対してスライド可能であると説明した。 これとは別にスリーブは、タバコユニットに固定またはタバコユニットと一体化して取り外し可能なストリップをタバコユニット上に位置するようにしてもよい。

    図55および56は、喫煙品290の換気システムの第18の実施態様を示す。 喫煙品290は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバー295を含む。 喫煙品290は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット291を含む。 タバコユニット291を含む第1部分は、スリーブ293を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット291と第2フィルター294またはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット291は、スリーブ293によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルター294とする。

    スリーブ293は、後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部296を含む。 換気開口部296は、第2フィルター294の前方へとチェンバー295内に空気を流入させる。 好ましくはスリーブ293は、長手方向かつ円周方向に延びた領域に配列をなして間隔を置いて配された複数の換気開口部296を含む。

    タバコユニット291と第2フィルター294の間でスリーブ293内にプラグ298が位置している。 プラグ298は、喫煙品290が延伸して、チェンバー295がプラグより長くなったときにチェンバー295内を長手方向に移動することができる。 プラグ298は、スリーブ293の内面の直径に実質的に整合する湾曲した外面を有する筒であることが好ましい。 プラグ298の外面は、実質的に空気を透過しない。

    プラグ298は、プラグ内を長手方向に空気が流れるように構成されている。 好ましくはプラグ298は、プラグを軸方向に延びた貫通孔299を含む。 貫通孔は、好ましくは円筒状であり、中央に位置する。 貫通孔299は、最小限の抵抗でプラグ299内を空気が流れるようにする。 プラグ298は、喫煙品290を流れる空気によって移動しない。

    図55は、第1の換気状態にある延伸された喫煙品290を示す。 プラグ298は、タバコユニットに隣接したチェンバー295の前方端部に隣接して位置している。 空気は、換気開口部296を通ってチェンバー内に入ることができ、喫煙品を換気する。 プラグ298は、空気が換気開口部296を介して流れるのを妨げない。

    図56は第2の換気状態にある延伸された喫煙品290を示す。 プラグ298は、第2フィルター294に隣接したチェンバー295の後方端部に隣接して位置している。 プラグ298は、換気開口部296を覆って、空気が換気開口部296に入るのを防いでいる。

    プラグ298および/またはチェンバー295の内面は、低摩擦材でコートしてもよい。 この低摩擦材によりプラグ298がスリーブ293の内側を自由に移動することができるようになる。 プラグ298は、前方または後方に移動することによって換気レベルを選択する。 プラグ298は、喫煙品290を傾けて、プラグ298が重によってスライドできるよう移動することが好ましい。

    プラグ298は、色づけされた外面を有する。 色づけされた外面は、換気開口部296を介して見ることができ、プラグ298の位置および喫煙品の換気度を示す。

    換気開口部296は、スリーブ293の後方セクションに位置するものとして示し、説明した。 これとは別に換気開口部296は、スリーブ293の前方端部に位置してもよい。 これとは別に換気開口部296は、スリーブ293の前方および後方セクションに位置してもよく、換気開口部296が前方セクションで後方セクションと異なる領域を有するようにしてもよい。

    プラグ298は、換気開口部を覆う外面を有するが、プラグを越えてまたは通って空気を軸方向に流れるようにする形状または構成を有してもよい。 例えばプラグは、中実で軸方向に空気を透過させるものであってもよい。 プラグ298は、長さを変えることができるチェンバー内で長手方向にスライド可能であるものとして説明した。 これとは別に喫煙品290は、延伸可能でなくてもよく、プラグ298が所定の長さのチェンバー内を長手方向にスライドできるようにして換気度を変えてもよい。

    図57から59は、喫煙品300の換気システムの第19の実施態様を示す。 喫煙品300は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバー305を含む。 喫煙品300は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタタバコロッドのみを含むタバコユニット301を含む。 タバコユニット301を含む第1部分は、スリーブ303を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット301と第2フィルター304またはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット301は、スリーブ303によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図57は格納された状態の喫煙品300を示す。 スリーブ303は、1つ以上の換気フラップ306を含む。 好ましくはスリーブ303は、スリーブ303の円周の周りに円周方向に間隔を置いて位置する複数の換気フラップ306を含む。

    図58は、ある程度または完全に延伸した状態にある喫煙品300を示す。 タバコユニット301は、少なくとも一部がスリーブ303から出て、チェンバー305を形成する。 換気フラップ306が、チェンバー305内へと内方に開口するように構成されている。 換気フラップ306は、チェンバー305を後方に流れる空気によってのみヒンジ式に開口するように構成されている。 開口した換気フラップ306は、換気開口部307を露出させ、ここを介して空気がチェンバー305内に進入する。

    図58は、換気フラップ306を拡大して示している。 換気フラップ306は、ヒンジ線308に沿ってスリーブに取り付けられている。 ヒンジ線308は、換気フラップ306の後方端部で円周方向に延びている。 換気フラップ306は、スリーブ303を切り抜いて形成され、切り抜かれた部分は、ヒンジ線308とは別に換気フラップの側部を形成する。 切り抜き部分は、ヒンジ線308と対向して延びる遠位縁部309を形成する。 換気フラップ306は、外形が台形状に実質的に形成され、好ましくは二等辺台形状に形成される。 遠位縁部309は、ヒンジ線308より長い。 台形形状および比較的短いヒンジ線308により、換気フラップ306の表面積が比較的大きくなり、換気フラップ306を開きやすくする。

    換気フラップ306は、チェンバー305内へと内方に開口する。 喫煙品が格納状態にあるとき、タバコユニット301は、第2フィルター304に隣接し、換気フラップ306の下を延びている。 換気フラップ306は、喫煙品が格納状態にあるときは、内方に開口することができない。

    換気フラップ306によって喫煙品300は換気される。 換気のレベルは、換気開口部307の面積を決める換気開口部が開口した際の角度によって異なる。 換気フラップ306の開口角度は、チェンバー305を流れる空気流のみによって変わる。 従って換気レベルは、ユーザーが発生させる空気流によって決まる空気流によって変わる。 従ってユーザーが換気レベルを調整する。

    換気フラップは、台形形状として説明した。 これとは別に換気フラップは、他の形状、例えば正方形、五角形などの多角形または実質的に円形または実質的に楕円形形状であってもよい。 特に換気フラップは、開口しやすくするためにヒンジ線より長く、ヒンジ線と平行な方向に遠位縁部または最大延長部を有するあらゆる形状であってもよい。 例えば通常の五角形の換気フラップの場合、5つある辺の内の1つがヒンジ線であってもよい。 換気開口部は、換気フラップの遠位縁部から離れた長手方向位置で最大となる円周方向の広がりを有し、この最大の円周方向の広がりは、ヒンジ線より長い。 これとは別にヒンジ線は、例えば換気フラップが正方形の場合、ヒンジ線は、遠位縁部または最大の円周方向の広がりと同じ長さであってもよい。 これとは別にヒンジ線は、遠位縁部または最大の円周方向の広がりより長くてもよい。

    換気開口部は、長さが変えられるチェンバーに開口するものとして説明した。 これとは別に喫煙品300は、延伸可能でなくてもよく、フラップは、長さが固定されたチェンバーに開口して、換気度を変えるようにしてもよい。 各換気開口部のヒンジ線は、円周方向に対してあらゆる角度で延びてもよい。

    図60aから61dは、喫煙品310の換気システムの第20の実施態様を示す。 喫煙品310は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品310は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット311を含む。 タバコユニット311を含む第1部分は、スリーブ313を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット311と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット311は、スリーブ313によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図60aは、格納された状態の喫煙品310を示す。 スリーブ313の一部は、外方スリーブ314によって囲まれている。 外方スリーブ314は、スリーブ313の周囲に位置する円筒状の管である。 外方スリーブ314は、フランジまたは破れやすい接続部318を含み、外方スリーブ314が2つの部分に分かれるようになっている。 フランジ接続部318は、外方スリーブ314の円周に対して角度をつけて延びている。

    図60bは、延伸状態にある喫煙品310を示す。 外方スリーブ314は、第1または前方セクション314bおよび第2または後方セクション314aからなる2つのセクションから形成されている。 後方セクション314aおよび前方セクション314bは、フランジ接続部318によって分割される。 前方セクション314bは、後方セクション314aに対して回転可能である。 前方セクション314bは、スリーブ313の周囲を自由に回転でき、自由にスライドすることができるのが好ましい。 2つのセクション314a、314bの相対的な回転および接続線318が斜めの角度で延びていることによって、カム作用により前方セクション314bが長手方向前方に移動する。 2つのセクション314a、314bの当接端部は、回転すると、第1または第2セクションを長手方向に移動させるように構成され、その際に第1または第2セクションが長手方向に移動することによって、スリーブ313の1つ以上の換気開口部316を選択的に覆ったり、露出させたりする。 当接端部は、円周方向の線に対して角度がつけられた面にあることが好ましく、またはこれとは別に当接し、回転した際に長手方向に移動させるあらゆる形状であってもよい。

    前方セクション314bの移動および2つの部分314a、314bの相補的な形状によって、外方スリーブ314の2つの部分314a、314b間のスリーブ313の一部を露出させる。 スリーブ313の露出した部分は、1つ以上の換気開口部316を含む。 好ましくは複数の換気開口部316がスリーブ313に配列される。 換気開口部316は、露出しているときに喫煙品310内に空気を進入させる。 好ましくは換気開口部316を有するスリーブ313は、ミクロ換気孔が設けられた膜で形成される。 回転可能なセクション314bもまたその相対回転位置に応じて換気開口部を露出させるように構成されている。 角度が付けられた後方縁部は、長手方向の移動から独立して、回転によって変化する位置を有する。 回転可能なセクション341bの回転およびその同じ回転による長手方向の移動の組み合わせによって、換気度が選択される。 換気度を選択するための外方スリーブ314の操作は、スリーブ313内のタバコユニットの延伸から独立して行われる。

    好ましくは外方スリーブの後方セクション314aは、スリーブ313に永久的に固定されているのが好ましい。 前方セクション314bは、換気開口部316を露出させるために前方にスライド可能である。 これとは別に外方スリーブの前方セクション314bがスリーブ313に永久的に固定される。 後方セクション314aは、回転可能であり、後方にスライドすることができ、これにより換気開口部を露出させる。 これとは別に前方セクション314bおよび後方セクション314aをスリーブ313の周囲をスライドできるようにしてもよい。

    図61aから61dは、喫煙品310の最大の換気状態から最小の換気状態までの変化を4つの段階で示す。 図61aは、最小限の換気状態にある喫煙品310を示す。 外方スリーブ314の2つの部分314a、314bは、円周全体に亘って当接している。 換気開口部316は、完全に覆われている。

    図61bは、固定された前方端部314bに対して後方セクション314aを僅かに回転した状態を示している。 後方セクション314aと前方セクション314bは、まだ当接しており、スリーブ313の一部を露出させている。

    図61cは、後方セクション314aをさらに回転させた状態を示し、カム作用によって前方セクションが前方に推し進められている。 換気開口部316は、ある程度露出している。

    図61dは、喫煙品310の最大限の換気状態を示している。 前方セクション314bは、前方に移動し、最大限に延伸され、すべての換気開口部316が露出している。 前方セクション314bは、換気開口部316とは反対に位置する1つのポイントで後方セクション314aと接触している。 さらに相対的に回転させても、前方セクション314bをさらに移動させない。

    線318は、破れやすいものとして説明した。 これとは別に外方スリーブ314は、最初から2つの別個の部分314a、314bとして形成してもよい。

    この喫煙品は、延伸可能で、長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 スリーブは、図6から7dまたは図32aから33を参照して説明したようにタバコユニットの周囲をスライドしてもよい。 この喫煙品は、スリーブ313のタバコユニットに対する長手方向のスライドを制限するために係合面を有する制限手段を含んでもよい。 制限手段は、あらゆる実施態様、例えば図6から7dの実施態様で説明したようなものであってもよい。 これとは別に喫煙品310は、延伸可能でなくてもよく、換気開口部は長さが固定されたチェンバーにまたはタバコユニットまたはフィルター内に開口して、換気度を変えるようにしてもよい。

    換気開口部316は、第2フィルター内、喫煙品が完全にまたはある程度延伸された場合にはチェンバー内にまたは換気開口部がタバコロッドおよび/またはタバコユニットのフィルターの換気開口部(図示せず)と位置合わせされた場合にはタバコユニット内に入るようにしてもよい。 これとは別にタバコユニットは、タバコユニットが換気開口部316の下にあるときに喫煙品内への空気の流れを妨げる空気不透過性の外面(換気開口部のない)を有してもよい。

    前方セクション314bは、長手方向の位置および/または回転によって換気度を決めるものとして説明した。 前方セクション314bは、回転だけで換気度を定めるようにしてもよい。 特に前方セクション314bの縁部は、円周方向の線に対して角度をつけて延びてもよい。 喫煙品は、後方セクションを含んでも、含まなくてもよく、含む場合には円周方向に延びた当接縁部を有してもよい。 前方セクション314bの回転だけが、下に位置する換気開口部を覆ったり、露出させたりする。

    前方セクション314bは、スリーブ313の周囲を自由に回転し、長手方向にスライドできるのが好ましい。 これとは別に前方セクション314bは、スリーブ313とねじ式に係合させて、回転させた際に前方セクション314bが長手方向に相対移動するようにしてもよい。 スリーブ313または前方セクション314bのどちらか一方には、他方のスリーブ313または前方セクション314に設けられた螺旋状のリブまたは溝形状の螺旋状の案内手段または他の突起または凹部と係合するように構成された螺旋状のリブまたは溝形状の螺旋案内手段を設けてもよい。 ねじ切りされた面は、図5で説明したように形成してもよい。 第1の方向に前方セクション314bを回転させると、セクション314bを前方に推し進め、反対方向である第2の方向に回転させると、セクション314bを後方に推し進める。 この移動可能なセクション314bが、関連する縁部(接続線318)が斜め、即ち円周方向に角度が付けられている場合に、その回転位置および長手方向の位置によって換気開口部を選択的に覆う。 これとは別に縁部は、実質的に円周方向に延び、長手方向の移動のみだけで換気開口部を覆うようにしてもよい。 この場合、前方セクション314bの回転は、後方セクション314aから独立している。

    図62は、喫煙品320の換気システムの第21の実施態様を示す。 喫煙品320は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品320は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット321を含む。 タバコユニット321を含む第1部分は、スリーブ323を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット321と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット321は、スリーブ323によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    スリーブ323には後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部326が設けられている。 好ましくはスリーブ323は、複数の換気開口部326を含む。 換気開口部326は、長手方向および円周方向に延びたスリーブのある領域に亘って分散している。 換気開口部326は、スリーブ323に亘って不規則なパターンで配されており、ラインまたはグリッド状に配されていない。

    換気開口部326は、個々に好ましくはスリーブ323に印刷で色づけすることによって印が付けられている。 換気開口部326は、比較的小さい直径を有し、従ってユーザーは、その色がないと換気開口部を見つけにくくなる。 この印刷された色は、1つの換気開口部326を含む色づけされた堅い正方形形状であってもよい。

    タバコユニット321のタバコロッドおよび/またはフィルターは、喫煙品が格納されて、換気開口部326の下に位置したとき、換気開口部326を覆う。 換気開口部326は、タバコユニット321の後方端部が換気開口部326を越えて延伸されたとき、露出し、スリーブ323内のチェンバーを換気することができる。 換気開口部326は、長手方向に延びた領域に広がっているので、喫煙品320をさらに延伸すると、露出する換気開口部326の数が増えるので、換気度も増加する。

    図63aおよび63bは、喫煙品330の換気システムの第22の実施態様を示す。 喫煙品330は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品330は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット321を含む。 タバコユニット331を含む第1部分は、スリーブ333を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット331と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット331は、スリーブ333によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図63aは、風味源を含む1つ以上の風味剤ポッド338が設けられたスリーブ333を示す。 風味源は、ミント風味またはあらゆる種類の他の風味であってもよい。 好ましくはスリーブ333は、外面に複数の風味剤ポッド338を含む。 風味剤ポッド338は、長手方向および円周方向に延びたスリーブ333のある領域に亘って分散している。 風味剤ポッドは、スリーブ333上で不規則なパターンで配されており、ラインまたはグリッド状に配されていない。 風味剤ポッド338は、壊れやすく、ユーザーが指でこすると、破裂および/または砕けて風味源を放出する。 風味剤パッド338は、これとは別にパッドの外側を取り除いたときに風味源を放出するようにしてもよい。 風味剤は換気開口部に設けられている。

    図63bを参照すると風味剤ポッドの少なくともいくつかは、1つ以上の換気開口部を覆っている。 好ましくは各風味剤ポッド338が1つの換気開口部336を覆う。 従って換気開口部336は、風味剤ポッド338と同じパターン、即ち長手方向および円周方向に延びたスリーブ333の領域に配される。 換気開口部336は、スリーブ333上で不規則なパターンで配されており、ラインまたはグリッド状に配されていない。

    風味剤ポッド338は、破損していないときには換気開口部336を通って空気が進入するのを防ぐ。 風味剤ポッド338は、それが破られて開口すると換気開口部336を介して空気を進入させる。

    タバコユニット331は、喫煙品が格納されて、換気開口部336の下に位置したとき、換気開口部336を覆う。 換気開口部336は、タバコユニット331の後方端部が換気開口部336を越えて延伸されたとき、露出する。 換気開口部336は、長手方向に延びた領域に広がっているので、喫煙品330をさらに延伸すると、露出する換気開口部336の数が増えるので、換気度も増加する。

    喫煙品330の換気および風味付けは、開口する風味剤パッド338の数を選択することによって選択される。 風味剤ポッドの少なくともいくつかが破壊され、換気開口部336が露出したときには喫煙品330の延伸によっても換気度が決まる。

    喫煙品は、延伸可能で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品330は、延伸可能でなくてもよく、換気開口部が、長さが固定されたチェンバーまたはタバコユニットもしくはフィルター内に開口して換気度を変えるようにしてもよい。

    風味剤パッド338は、ユーザーによって壊されるのが好ましい。 これとは別に風味剤ポッドは、スリーブ333内のタバコユニットの移動によって破られ、開口するようにしてもよい。 風味剤パッド338は、スリーブ333の内面を越えて延びて、タバコユニットとの係合によって壊れるように構成してもよい。 特にタバコユニットをスリーブ内でスライドさせて、風味剤ポッドの内部に延びた部分に対して把持またはこするようにして風味剤ポッドの外部部分を壊して開口または取り除くようにしてもよい。

    図64および65は、喫煙品340の換気システムの第23の実施態様を示す。 喫煙品340は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品340は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット341を含む。 タバコユニット341を含む第1部分は、スリーブ343を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット341と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット341は、スリーブ343によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図64は格納状態にある喫煙品340を示す。 スリーブ343は、1つ以上の換気フラップ346を含む。 好ましくはスリーブ343は、スリーブ343の外面のある領域に亘って円周方向および長手方向に間隔を置いて位置する複数の換気フラップ346を含む。 換気フラップ346は、閉じており、空気の進入を防いでいる。

    図65は換気フラップ346が開口しているスリーブ343を示す。 換気フラップ346は、外方に開口するように構成されている。 換気フラップ346は、喫煙品340が格納または延伸されているかに関係なく、開口させてもよい。

    換気フラップ346は、ユーザーによってヒンジ式に開くように構成されている。 ユーザーは、換気フラップを横切るように指を移動させて、換気開口部346を手動で開いてもよい。 開いた換気フラップ346は、換気開口部347を露出させ、そこから空気がチェンバーまたはタバコユニット内に進入することができる。 換気開口部347は、換気フラップ346の下で延びる多孔性膜で形成するのが好ましい。 この多孔性の膜は、換気フラップ346が持ち上げられ、換気開口部347が露出すると、空気を喫煙品内に進入させる。

    換気フラップ346は、ヒンジ線348に沿ってスリーブに取り付けられる。 換気フラップ346は、ヒンジ線348を中心に枢動可能になる。 ヒンジ線348は、換気フラップ346の後方端部で円周方向に延びている。 換気フラップ346は、スリーブ343に切り欠き349を設けることによって形成され、ヒンジ線348から離れた換気フラップ346の側部を形成する。 換気フラップ346は、外形が実質的に三角形状であり、底辺としてヒンジ線348を有する二等辺三角形であることが好ましい。

    換気フラップ346は、低粘着性接着剤でコートされているのが好ましい。 接着剤は、換気フラップ346の外面にコートされ、換気フラップ346を持ち上げやすくしてもよい。 フラップ346は、スリーブの面上で指を動かすことによってもちあげられるようにするのが好ましい。

    換気フラップ346によって喫煙品340の換気が行われる。 換気のレベルは、換気開口部347の領域を定める換気フラップ346が開口する角度によって決まる。 換気フラップ346が開く角度は、ユーザーによって決められる。

    換気フラップは、三角形状であると説明した。 これとは別に換気フラップは、例えば正方形、五角形などの多角形または実質的に円形または実質的に楕円形などの別の形状であってもよい。

    喫煙品は、延伸可能で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品340は、延伸可能でなくてもよく、換気開口部が、長さが固定されたチェンバーまたはタバコユニットもしくはフィルター内に開口して換気度を変えるようにしてもよい。

    図66および67は、喫煙品350の換気システムの第24の実施態様を示す。 喫煙品350は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品350は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット351を含む。 タバコユニット351を含む第1部分は、スリーブ353を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット351と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット351は、スリーブ353によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図66は、延伸した状態の喫煙品350を示す。 スリーブ353は、実質的に図6aから7dで説明したようにタバコユニットの周囲でスライドしてもよい。 喫煙品は、タバコユニットに対してスリーブ353が長手方向に移動するのを制限するために係合面を有する制限手段を含んでもよい。 制限手段は、例えば図12および15などの実施態様で説明したようなものであってもよい。

    スリーブ353は、1つ以上のストリップを含み、これらは換気スリット356によって隣のストリップ材から間隔を置いて位置している。 好ましくはこれらの1つ以上の換気スリット356は、実質的に長手方向に延びている。 好ましくはスリーブ353は、スリーブ353の外面で円周方向に間隔を置いて位置する複数の換気スリット356を含む。 スリーブ353は、換気スリット356の長手方向後方に位置し、換気スリットを含まない後方把持領域358を形成する。 スリーブ353は、換気スリット356の長手方向前方に位置し、換気スリットを含まない前方把持領域359を形成する。 換気スリット356は、スリーブの中央部分にだけ延び、スリーブの両端の領域358、359まで延びていない。 後方および前方把持領域358、359は、例えば対向する回転方向を指す矢印などの印しを付してもよい。 換気スリット356は、長手方向に延び、換気スリット356によって形成されたスリーブ353のストリップは、互いに近接して延びている。 スリット356は、スリーブ材を真っ直ぐに切り抜いたごく僅かな幅の切り欠きであってもよく、またはスリーブを形成する際に所定の幅に形成してもよい。 スリーブ353は、スリットをねじらずに延伸した場合に喫煙品に最小限の換気を行う。

    図67は、換気スリット356が開口しているスリーブ353を示す。 換気スリット356は、前方端部と後方端部を相対的に回転することによって開口する。 スリーブ353をねじることによって、スリーブを形成する材料に設けられたストリップの間隔が広くなる。 特に換気スリット356の幅が、後方および前方の把持領域358、359間の相対的な回転移動によって広げられる。 後方および前方把持領域358、359の一方を後方および前方把持領域358、359のもう一方を固定しながら、回転させてもよい。 これとは別に後方および前方把持領域358、359を反対方向にひねってもよい。 スリーブをねじることによって、換気スリット356の長手方向の中心でスリーブを半径方向外方に湾曲させる。 直径が拡大されることによって、換気スリット356の幅が広がり、空気が換気スリット356を介して流れるようになる。 換気スリット356は、喫煙品が格納または延伸されているかに関係なく開口させてもよい。 喫煙品は、スリーブの前方部および後方部間の相対的な回転に従って換気度を変えるように構成されている。 好ましくは長手方向に延びたスリットは、前方部と後方部の間を延び、その幅は、相対的な回転によって調整される。

    多孔性膜357が換気スリット356の下を延びている。 多孔性膜によって空気が喫煙品350内に流れる。 多孔性膜は、スリーブ353の内部に貼り付けられ、スリーブ353によってねじれる。 多孔性膜は、スリーブ353の円周全体に亘って延びてもよい。 これとは別に喫煙品は、多孔性膜を含まず、換気スリットが外面に開口部を供してもよい。

    換気スリット356は、第2フィルター内に、喫煙品が完全にまたはある程度延伸した際にチェンバー内にまたは換気開口部356がタバコユニットの換気開口部(図示せず)と位置合わせされた際にタバコユニット内に空気を進入させる。

    これとは別にタバコユニットは、タバコユニットが換気開口部356の下に位置したときに喫煙品内への空気の流入を妨げる空気不透過性の外面(換気開口部のない)を有してもよい。

    喫煙品350は、換気を向上させるねじられた状態にスリーブを保持するように構成された手段を含む。 この手段は、スリーブの一端およびねじられないその下に位置する基材の間に配された把持手段を含む。 特に換気スリットを有するスリーブ353は、実質的に空気不透過性であり、スリーブ353がねじられたときにねじれに抗する硬い内方円筒状管を囲んでもよい。 把持手段は、係合突起および凹部を利用してもよく、または例えばゴムのリングによって供される隣接する表面の間の摩擦を利用してもよい。 これとは別にスリーブ353は、把持手段を含まなくてもよく、塑性変形し、外部の支持がなくてもひねられた状態を維持するように構成された材料(例えば紙)で形成してもよい。

    換気スリット356により喫煙品350内が換気される。 換気レベルは、換気スリット356の領域を決める換気スリット356の開き度合いによって変わる。 換気スリット356の前方および後方端部間の相対的なねじれの量によって換気スリット356の領域が決まる。

    喫煙品は、延伸可能で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品350は、延伸可能でなくてもよく、換気開口部は、長さが固定されたチェンバーまたはタバコユニットまたはフィルター内に開口して、換気度を変えるようにしてもよい。

    図68および69は、喫煙品360の換気システムの第25の実施態様を示す。 喫煙品360は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品360は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット361を含む。 タバコユニット361を含む第1部分は、スリーブ363を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット361と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット361は、スリーブ363によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図68は延伸した状態の喫煙品360を示す。 スリーブ363は、タバコユニットの後方端部の周囲で長手方向にスライドし、チェンバーの長さを調節する。 スリーブ363は、実質的に図32aから33で説明したようにタバコユニットの周囲をスライドしてもよい。 喫煙品は、係合面を有する制限手段を含み、スリーブ363のタバコユニットに対する長手方向のスライドを制限するようにしてもよい。 制限手段は、例えば図32aから33などの実施態様で説明したようなものであってもよい。

    スリーブ363は、一部が外方スリーブ364で囲まれている。 外方スリーブ364は、スリーブ363の周囲に位置する円筒状の管である。 外方スリーブ364は、スリーブ363の周囲を自由に回転することができる。 外方スリーブ364は、スリーブ363上を長手方向にスライドせず、他の実施態様で説明したような制限手段によって長手方向のスライドを制限してもよい。 スリーブ363は、外方スリーブ364の前方および後方に延びている。 特にスリーブの後方セクション363aは、外方スリーブ364の後方まで延びている。 スリーブの後方セクション363aは、外方スリーブを回す際にユーザーが掴むことができるハンドダイアルであってもよい。 これとは別にユーザーは、外方スリーブを回す際に外方スリーブ364の前方のスリーブのセクションを掴んでもよい。

    外方スリーブ364には1つ以上の第1換気開口部366が設けられている。 好ましくは外方スリーブ364は、長手方向および円周方向に延びた1つの第1換気開口部366を含む。 好ましくは第1換気開口部366は、実質的に四角形または矩形の外形を有する。 第1換気開口部366は、図示したように平行四辺形に形成してもよい。

    スリーブ363は、第1換気開口部366に位置合わせが可能な1つ以上の組の第2換気開口部367を含む。 好ましくはスリーブ363は、スリーブ363の周囲を円周方向に間隔を置いて位置する複数の組の第2換気開口部367を含む。

    第1換気開口部366に位置合わせされた一組の第2換気開口部367は、換気度を調整するために選択可能である。 各一組の第2換気開口部367は、好ましくは長手方向に延びたライン状に位置する複数の開口部を含む。 各組の第2換気開口部367は、好ましくは別の組の開口部とは異なる数の開口部を含むことによって異なる換気領域を形成してもよい。 これとは別に開口部は、長手方向および円周方向に延びてもよい。 これとは別に1つ以上の組の第2換気開口部367は、1つの開口部を含み、他の組の第2換気開口部367と異なる換気領域を形成してもよい。

    図68は、高換気度状態の喫煙品360を示す。 第1換気開口部366は、7つの開口部を有する一組の第2換気開口部367と位置合わせされている。 第1換気開口部366は、選択された組の第2換気開口部367を見ることができ、特定できるような視認窓として機能する。

    図69は低換気状態の喫煙品を示す。 第1換気開口部366は、2つの開口部を含む一組の第2換気開口部367と位置合わせされている。 2つの開口部を含むこの組は、7つの開口部を含む組より小さい換気領域を有する。 高いまたは低い換気状態は、外方スリーブ364とスリーブ363とを相対回転させることによって選択される。 特にユーザーは、外方スリーブ364を静止した状態に保持しながらスリーブの後方セクション363aを把持し、ひねってもよい。

    換気開口部366、367は、第2フィルター内に、喫煙品が完全にまたはある程度延伸された際にチェンバー内にまたは換気開口部366、367がタバコユニットの換気開口部(図示せず)に位置合わせされた際にタバコユニット内に空気を進入させる。 これとは別にタバコユニットは、タバコユニットが換気開口部366、367の下に位置したときに空気が喫煙品内に流入するのを防ぐ空気不透過性の外面(換気開口部を含まない)を有してもよい。

    喫煙品360は、2つの組の第2換気開口部367を有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品は、異なる換気領域を有する1つ以上の組の第2換気開口部367を含んでもよい。 スリーブ363は第1換気開口部366によって選択可能な第2換気開口部のない領域を含んでもよい。

    この喫煙品は延伸可能で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品360は、延伸可能でなくてもよく、換気開口部を長さが固定されたチェンバーまたはタバコユニットまたはフィルター内に開口させてもよい。

    図70および71bは、喫煙品370の換気システムの第26の実施態様を示す。 喫煙品370は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 喫煙品370は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター372または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット371を含む。 タバコユニット371を含む第1部分は、スリーブ373を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット371と第2フィルター374またはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット371は、スリーブ373によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルター374とする。

    図70は、格納された状態の喫煙品370を示す。 スリーブ373には1つ以上の換気開口部376が設けられている。 好ましくはスリーブ373は、長手方向に間隔を置いて位置する複数の換気開口部376を含む。 喫煙品370は、さらに喫煙品の異なる換気状態を選択するために押されるボタン378を含む。

    図71aはスリーブ373の後方端部を示す。 スリーブ373は、第1フィルター372と第2フィルター374の間にチェンバー375を含む。 第2フィルター374は、スリーブ373の後方端部を形成している。 換気開口部376はチェンバー375の一部に亘ってのみ延びている。

    プラグ377が、チェンバー375内を長手方向に移動可能である。 プラグ377は、スリーブ373の内面に対して密に嵌る円筒状の外面を有する。 プラグ377は、換気開口部376を覆う第1位置と換気開口部376から離れて位置し、換気チェンバー375内に空気を進入させる第2位置との間で移動可能である。

    接続エレメントがプラグ377の位置を調整するためにチェンバーの外側に延びている。 接続エレメントは、硬いロッド378であることが好ましい。 プラグ377は、ロッドと一体に形成されている。 ロッド378は、フィルター374または他の基材によって形成された後方のストッパーの貫通孔379内を長手方向にスリーブ373の後方に延びている。 ロッド378の後方端部は、プラグ377の移動を調整するためのボタンとして機能する。 ロッド378は、好ましくはロッドがプラグ377より小さい直径を有することにより、空気が換気開口部376に入るのを妨害しない。

    図71aは、換気開口部376を覆う第1位置にあるプラグ377を示す。 ロッド378は、スリーブ373の後方に延びている。 プラグ377は、換気開口部376に空気が入るのを防ぎ、喫煙品370は、低換気状態になる。

    図71bは、高換気状態にある喫煙品370を示す。 ロッド378は、ロッド378の後方端がスリーブ373の後方端と面一になるまで、前方に押される。 プラグ377は、ロッド378がスリーブ373と面一になるまでロッド378によって前方に押される、または喫煙品が僅かに延伸された場合、プラグ377は、第1フィルター372と接触するまたは隣接する。 プラグ377は、換気開口部376から長手方向に離れて位置しているので、空気が換気開口部376を介して流れることができる。 ロッド378は、ある程度前方に押して、換気開口部376を部分的に露出させ、中間の換気状態にしてもよい。

    フィルター372は、タバコロッドに装着されるものとして説明した。 これとは別にフィルター372は、スリーブに装着してもよい。

    換気開口部376は、ロッドが後方に延びているときにはプラグによって覆われ、ロッドが前方に押されると覆われないように位置するものとして説明した。 これとは別に換気開口部376は、換気チェンバー375の前方セクション上に位置してもよい。 プラグ377は、後方位置にあるとき換気開口部376を覆わず、前方に移動すると換気開口部376を覆うようになる。 これとは別に換気開口部376は、換気チェンバー375の長手方向の中心領域のみに亘って延びてもよく、および/または長手方向において領域を変えてもよい。

    接続エレメントは、硬いロッドとして説明した。 これとは別に接続エレメントは、例えば一方向の移動が可能な所定の長さの糸状のものなどの弾性を有するエレメントであってもよい。 プラグは、反対方向には重力で自由にスライドするようにしてもよい。

    喫煙品は、延伸自在で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に喫煙品370は、延伸自在でなくてもよく、換気開口部370は、長さが固定されたチェンバー内に開口して換気度を変えるようにしてもよい。

    図72から74は、喫煙品380の換気システムの第27の実施態様を示す。 喫煙品380は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品380は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット381を含む。 タバコユニット381を含む第1部分は、スリーブ383を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット381と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット381は、スリーブ383によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    タバコユニット381は、後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部386を含む。 好ましくはタバコユニット381は、円周方向および長手方向に延びた配列をなして配された複数の換気開口部386を含む。 換気開口部386は、喫煙材の上に位置するのが好ましい。

    図72は、延伸された状態の喫煙品を示す。 換気開口部386は、スリーブ383の前方端部を長手方向に越えて位置し、換気開口部386を介して喫煙品を換気する。

    スリーブ383は、喫煙品380の換気度を表示する表示手段を含む。 表示手段は、スリーブ383内のタバコユニット381の延伸度合いを示し、これがスリーブ383を越え、空気を進入させる露出した換気開口部386の数を決める。

    表示手段は、スリーブ383に設けられた窓387を含む。 窓387は、好ましくは透明な材料からなり、好ましくは長手方向に間隔を置いて位置する一連のマーク389を有する。 窓は、スリーブ383に構造的剛性を付加する。 窓387によってタバコユニット381上の表示線を見ることができる。 表示線は、フィルター382の後方端部382aによって形成される。 フィルター382は、例えば窓387から見える黒などの第1の色に着色されている。 スリーブ383の内面は、第1の色と異なる第2の色が着色されている。 窓387により表示線382aによって分けられた2つの領域を見ることができ、マーク389に対する表示線382aの領域の相対的な大きさおよび/または位置が換気度を示す。

    図73は、ある程度延伸した状態の喫煙品380を示す。 およそ半分の換気開口部386が、これを囲む不透過性スリーブ383によって覆われ、選択された量の空気を喫煙品内に流入させる。

    図74は、換気開口部386を含むタバコユニット381の拡大図である。 換気開口部386は、短い円周方向に延びたスリットとして形成してもよい。 換気開口部386は、円周方向および長手方向に延びたある領域に亘って互いに間隔を置いて位置する。 換気開口部386は、同心の列をなして配され、この換気開口部386は、円周方向に位置合わせされ、交互に位置する列をなして配置されてもよい。

    図75から76cは、喫煙品390の換気システムの第28の実施態様を示す。 喫煙品390は、喫煙品を通る気体流を調整するように構成された気体流システムを含む。 喫煙品390は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバーを含む。 喫煙品390は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット391を含む。 タバコユニット391を含む第1部分は、スリーブ393を含む喫煙品の第2部分に対して可動であり、好ましくは第2部分に対して長手方向にスライド可能である。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット391と第2フィルターの間に形成される。 タバコユニット391は、スリーブ393によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダーは、以後第2フィルターとする。

    図75は、喫煙品390のスリーブ393を切り欠いて示した図である。 スリーブ393は、図32aから33で説明したようにタバコユニットの周囲でスライドしてもよい。 喫煙品は、係合面を有する制限手段を含み、タバコユニットに対するスリーブ393の長手方向のスライドを制限してもよい。 制限手段は、例えば図32aから33で説明した実施態様のようなものであってもよい。

    スリーブ393は、タバコユニット391と第2フィルター394の間にチェンバー395を含む。 バルブ397がチェンバー395内に位置し、喫煙品390を通る気体流を調整するように構成されている。 バルブ397は、スリーブ393の内面に対して密に嵌る円筒状外面を有するプラグ形状であってもよい。 バルブ397は、スリーブ393内の所定の位置に固定されている。 バルブ397は、例えばスリーブ397の外面に塗布された接着剤によってバルブを所定の位置に固定するためにスリーブ393に連結してもよい。 バルブ397は、好ましくはセルロースアセテートなどのフィルター材で形成される。

    バルブ397は、気体流を調整するための変形可能な貫通孔を有する。 この貫通孔によって気体がバルブ内を流れ、貫通孔が変形することによって貫通孔の有効面積を調整し、よって気体流が調整される。 特にバルブ397は、中央に貫通孔399を有する変形可能な円筒状の管を含む。 バルブ397が可塑変形し、これにより圧力が加わった際に貫通孔399の外面および面が変形したままになる。 貫通孔399を通過する気体流の量は、バルブ397によって調整される。 バルブ397の材料は、フィルター材として作用するものが好ましい。 喫煙品の長手方向軸に直角な面における貫通孔399の面積によって、バルブ397のフィルター材を迂回することができる気体流の量を決める。

    この喫煙品は、喫煙品390内に空気が進入できるように換気されるのが好ましい。 換気は、例えばバルブ397の上流のチェンバー395と位置合わせされたスリーブの一部に換気開口部(図示せず)を設けることによって行ってもよい。 これとは別にまたは加えて換気開口部は、他の上流位置、例えばタバコロッドおよび/またはタバコユニットのフィルターの上に位置するバルブ397の前方に設けられる。 これとは別にまたは加えて、換気開口部は、バルブの後方に位置し、バルブの下流に空気を進入させるように構成してもよい。 これとは別にまたは加えて、換気開口部はバルブ397の上に位置してもよい。

    スリーブの換気開口部は、喫煙品が完全にまたはある程度延伸されたときにチェンバー内にまたは換気開口部がタバコユニットの換気開口部(図示せず)と位置合わせされた際にタバコユニット内に空気を進入させる。 これとは別にタバコユニットは、空気不透過性外面を有してもよく(換気開口部を持たない)、これによりタバコユニットが換気開口部の下にあるときに空気が喫煙品に流入するのを妨げる。 第1および第2部分の一方の換気開口部は、永久的に露出および開口してもよく、または第1または第2部分のもう一方の空気不透過領域によって覆ってもよい。 以下の説明は、露出した換気開口部についてのものである。

    換気開口部によって供される換気は、換気開口部の長手方向の位置によるバルブ397による気体流に依存または独立し行ってもよい。 バルブ397の上流の長手方向位置を有する換気開口部の場合、換気の量は、バルブ397による気体流には関係なく、従って貫通孔399の面積とも関係ない。 従ってこのような換気開口部による喫煙品の換気は、貫通孔の面積が変わっても変わらない。

    バルブ397の下流の長手方向の位置を有する換気開口部の場合、換気の量は、バルブ397を通過する気体流に反比例の関係で依存する。 このような換気開口部による喫煙品の換気は、貫通孔399の面積に反比例する。 従って貫通孔399が比較的狭い面積の場合、このような換気開口部による換気は、比較的高くなる。 貫通孔399が比較的大きな面積を有する場合、このような換気開口部による換気は、比較的低くなる。 従って喫煙品390は、喫煙品内の気体流を変え、バルブ397による換気を変え、あるいは換気を変えずに喫煙品内の気体流を変えるように構成することができる。

    図76aは、第1の状態にあるバルブ397を示す。 バルブ397の外面は、円形の外形を有する。 貫通孔399は、実質的に断面が楕円形であり、そこを通る流れのレベルは、中間のレベルである。 この第1の状態は、バルブ397の初期状態である。

    図76bは、第2の状態にあるバルブ397を示す。 バルブ397は、横方向内方に加えられた力によって圧縮され、バルブ397の外面は、図に示すように垂直軸を中心に楕円形状を形成している。 貫通孔399は、異なる楕円形状になり、より丸みを帯び、中間レベルより高いレベルの流れが通過する。

    図76cは、第3の状態にあるバルブ397を示す。 バルブ397は、縦方向内方に加えられた力によって圧縮され、バルブ397の外面は、図に示すように平軸を中心に楕円形状を形成している。 貫通孔399は、異なる楕円形状になり、より平坦になり、中間レベルより低いレベルの流れが通過する。

    スリーブ393は、バルブ397の位置およびバルブを通る流れを増減させるために圧縮する方向を示すマークを含む外面を有する。 バルブ397を通過する流れを増加させる方向のマークは、図76bに示した横方向内方の圧縮に対応する1組の直径方向に向かい合ったマークである。 バルブ397を通過する流れを減少させる方向のマークは、図76cに示した縦方向内方の圧縮に対応する1組の直径方向に向かい合ったマークである。 これらの組のマークは、垂直な半径方向を示す。

    断面が楕円形である貫通孔399の初期の形状は、所定の方向に変形させるとバルブ397を通過する流れが多くなり、これとは異なる所定の方向に変形させるとバルブ397を通過する流れが小さくなるという利点がある。 これとは別に貫通孔399は、バルブの外面が円形の断面になると、円形の断面を有するようにしてもよい。 初期の状態で多くの流れがバルブ397を通過する。 あらゆる半径方向に変形させることによって、バルブ397を通過する流れは少なくなる。 そしてバルブ397の外面が初期の円形断面に復元するまで以前に加えられた力に対して垂直方向にバルブを変形することによって、バルブ397内を通過する流れが多くなる。

    喫煙品390は、延伸自在で長さが変えられるチェンバーを有するものとして説明した。 これとは別に第1部分および第2部分は、喫煙品が延伸しないように強固に接続してもよい。 バルブ397は、長さが固定されたチェンバーの前方および/または後方に位置してもよく、または第1フィルターまたはタバコロッドおよび/または第2フィルターに当接してもよい。

    喫煙品390は、空気を進入させるために換気されているものとして説明した。 これとは別に喫煙品390は、空気を進入させるために貫通孔開口部を含まなくてもよい。 またこれとは別に喫煙品は、バルブ397の構造とは関係のない換気レベルとなるように構成された換気開口部を含んでもよい。

    バルブ397は、フィルター材から形成されると説明した。 これとは別にバルブ397は、気体流に対して不透過性またはなんらかの抵抗を示すあらゆる好適な材料で形成してもよい。 貫通孔は上述のように開口部であってもよく、または周囲を囲む環状のバルブ部材より気体流に対する抵抗が小さい材料で満たしてもよい。

    図77から78は、喫煙品400の換気システムの第29の実施態様を示す。 喫煙品400は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバー405を含む。 喫煙品400は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット401を含む。 タバコユニット401を含む第1部分は、スリーブ403を含む喫煙品の第2部分に対して可動であり、第2部分に対して長手方向にスライド可能である。 長さが変えられるチェンバー405は、タバコユニット401と第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット401は、スリーブ403によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー404は、以後第2フィルター404とする。

    スリーブ403は、タバコユニットの後方端の周囲で長手方向にスライド可能である。 スリーブ403には前方端に隣接して1つ以上の第1換気開口部406が設けられている。 好ましくはスリーブ403は、長手方向および円周方向に延びた1つの第1換気開口部406を含む。 第1換気開口部は、スリーブの円周方向の一部にのみ亘って延びている。 好ましくは第1換気開口部406は、実質的に矩形の外形を有する。 タバコユニット401は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部407を含む。 好ましくはタバコユニット401は、長手方向に間隔を置いて配され、円周方向に延びた複数のライン状に配された複数の第2換気開口部407を含む。 第2換気開口部は、タバコユニットの円周全体に亘って延びているのが好ましい。 タバコユニット401は、長手方向および円周方向に延びた配列をなして複数の第2換気開口部407を含むのが好ましい。 これとは別に第2換気開口部407は、1つの円周方向に延びたライン状に配置される。

    図77は、完全に延伸した状態にある喫煙品400を示す。 第1および第2換気開口部406、407は、長手方向において位置合わせされ、これら換気開口部406、407を介して喫煙品を換気する。

    図78は、ある程度延伸された状態にある喫煙品を示す。 第1および第2換気開口部406、407は、位置合わせされてなく、喫煙品内への空気の進入を防いでいる。

    第1および第2係合面409a、409bを含む制限手段が、タバコユニット401からスリーブ403が離れるのを防ぐ。 第1係合面は、タバコユニットの外側から半径方向外方に延び、前方を向いている。 第1係合面は、隣接するタバコユニットに対して大きい直径を有し、第1部分の周囲を延びる1つ以上の可撓性シート材で形成してもよい。 シート材の一部を半径方向外方に折りたたまれ、第1係合面409aを形成する。 第1係合面409aは、フィルターをタバコロッドに連結するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成するのが好ましく、またはタバコユニットに巻かれる別のシート材を折り曲げてまたは折り曲げずに形成してもよい。

    第2係合面はスリーブの前方および後方端部の間に形成され、スリーブの外面を形成する円筒状スリーブの内側を延びている。 第2係合面409bは、従って第2部分の外面内に形成される。 第2係合面409bは、スリーブの内方に折り曲げられたセクション、好ましくは内方および後方に折り曲げられた前方端部に形成される。 この実施態様では制限手段は、相対的な回転位置に関係なく、喫煙品を最大限延伸させる。

    図79から80は、喫煙品410の換気システムの第30の実施態様を示す。 喫煙品410は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さを変えられるチェンバー415を含む。 喫煙品410は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター412または図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット411を含む。 タバコユニット411を含む第1部分は、スリーブ413を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバー415は、タバコユニット411とスリーブに接続された第2フィルター414またはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット401は、スリーブ413によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー414は、以後第2フィルター414とする。

    スリーブ413は、タバコユニットの後方端部の周囲で長手方向にスライド可能である。 スリーブ413には前方端部に隣接した1つ以上の第1換気開口部416が設けられている。 好ましくはスリーブ413は、長手方向および円周方向に延びた1つの第1換気開口部416を含む。 好ましくは第1換気開口部416は、実質的に円形の外形を有する。 タバコユニット411は、後方端部に隣接した第1換気開口部416と位置合わせ可能な換気開口部を含まない。

    図79は、完全に延伸した状態にある喫煙品410を示す。 スリーブ413は、タバコユニット411の周囲で長手方向にスライド可能である。 第1換気開口部416は、チェンバー415と長手方向において位置合わせされており、第1換気開口部416を介してチェンバー415内に空気を通して喫煙品が換気される。

    図80は、完全に格納された状態にある喫煙品410を示す。 第1換気開口部416は、チェンバーと位置合わせされてなく、喫煙品内への空気の進入を防いでいる。 第1換気開口部416は、第1フィルター412で好ましくはタバコユニットで覆われ、換気しないようになっている。

    第1および第2係合面を含む制限手段は、タバコユニット411からスリーブ413が離れるのを防ぐ。 第1係合面は、タバコユニットの外側から半径方向外方に延び、前方を向いている。 第1係合面は、隣接するタバコユニットに対して大きい直径を有し、第1部分の周囲を延びる1つ以上の可撓性シート材で形成してもよい。 シート材の一部を半径方向外方に折りたたみ、第1係合面を形成する。 第1係合面は、フィルターをタバコロッドに連結するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成するのが好ましく、またはタバコユニットに巻かれる別のシート材を折り曲げてまたは折り曲げずに形成してもよい。

    第2係合面はスリーブの前方および後方端部の間に形成され、スリーブの外面を形成する円筒状スリーブの内側を延びている。 第2係合面は、従って第2部分の外面内に形成される。 第2係合面は、スリーブの内方に折り曲げられたセクション、好ましくは内方および後方に折り曲げられた前方端部に形成される。 この実施態様では制限手段は、相対的な回転位置に関係なく、喫煙品を最大限延伸させる。

    喫煙品410は、外方に一段高い別のセクション418をさらに含む。 外方のセクション418は、タバコユニットの前方部分に1回以上巻かれた可撓性材、好ましくは紙を含む。 このセクション418は、スリーブ413の外方面と実質的に同じ直径の外方面を有する。 外方セクション418とスリーブ413は、喫煙品410が格納された位置にあるとき、面一になる。 喫煙品418の外面は、従って格納された状態にあるとき連続した滑らかな面になる。 延伸した状態では外方セクション418とスリーブ413は、外方セクション418内のタバコユニットの外面および好ましくは第1フィルター412に対応する小さい直径の領域によって隔てられる。

    喫煙品410は、1つ以上の換気開口部416を有し、チェンバー415内にだけ空気を進入させるものとして説明した。 これとは別に喫煙品410は、タバコユニットの外面に設けられた1つ以上の追加の換気開口部(図示せず)を有し、外方セクション418の後方のタバコユニット内に空気を進入させてもよい。 この追加の換気開口部は、喫煙品が少なくともある程度延伸し、追加の換気開口部がスリーブを越えて前方に位置したときに第1フィルター412および/またはタバコロッド内に空気を進入させるようにしてもよい。

    図81は、喫煙品430の換気システムの第31の実施態様を示す。 喫煙品430は換気を調整するために第2部分に対して長手方向に移動可能な第1部分を含む。 喫煙品410は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター432または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット431を含む第1部分を含む。 タバコユニット431は、スリーブ433を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 スリーブ433は、中空の円筒状管であり、喫煙品430は、スリーブ433に取り付けられた別個の第2フィルターまたはステインバインダーを有していない。 タバコロッドに取り付けられた第1フィルター432は、他の実施態様で説明した第1および第2フィルターを併せた長さに実質的に等しい長さを有してもよい。 タバコユニット431は、スリーブ433に囲まれた後方端部を有する。

    スリーブ433は、タバコユニットの後方端の周囲で長手方向にスライド可能である。 タバコユニット431は、後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部437を含む。 好ましくはタバコユニット431は、1つの円周方向に延びたライン状に配された複数の換気開口部437を含む。 換気開口部437は、タバコロッドに取り付けられた第1フィルター上または喫煙材上に位置してもよい。

    図81は完全に延伸した状態の喫煙品430を示す。 換気開口部437は、スリーブ433の前方端部を長手方向に越えて位置し、換気開口部437を介して喫煙品を換気する。 スリーブ433は、前方に移動可能で、スリーブ433が換気開口部437を覆って、換気開口部437を介した換気を妨げる格納された状態になる。

    喫煙品430は、タバコユニット431からスリーブ433が離れるのを防ぐために第1および第2係合面439a、439bを有する制限手段を含む。 この制限手段は、実質的に図12から15または32aから33で説明したようなものである。 第1係合面439aは、タバコユニットに巻かれたシート材で形成されるのが好ましい。 第1係合面は、好ましくはタバコユニットの外側から半径方向外方に延び、前方を向いている。 第1係合面439aは、隣接するタバコユニットに対して大きい直径を有し、第1部分の周囲を延びる1つ以上の可撓性シート材で形成してもよい。 これとは別にシート材の一部を半径方向外方そして後方に折り曲げ、第1係合面を形成する。

    第2係合面439bは、スリーブの前方および後方端部の間に形成され、スリーブの外面を形成する円筒状スリーブの内側で延びている。 第2係合面は、従って第2部分の外面内に形成されている。 第2係合面は、スリーブの内方に折り曲げられたセクション、好ましくは内方および後方に折り曲げられた前方端部に設けられている。 この実施態様では制限手段は、相対的な回転位置に関係なく、喫煙品を最大限延伸させる。

    喫煙品430は、外方に一段高い別のセクション438をさらに含む。 この外方セクション438は、タバコユニットの前方部分に1回以上巻かれた可撓性材、好ましくは紙を含む。 このセクション438は、スリーブ433の外方面と実質的に同じ直径の外方面を有する。 外方セクション438とスリーブ433は、喫煙品430が格納された位置にあるとき、面一になり、当接する。 スリーブ433の前方への移動が外方セクション438に対して当接することによって制限される。 喫煙品の外面438は、従って格納された状態にあるとき連続した滑らかな面になる。 延伸した状態では外方セクション438とスリーブ433は、外方セクション438内のタバコユニットの外面および好ましくは第1フィルター432に対応する小さい直径の領域によって隔てられる。

    図82および83は、喫煙品440の換気システムの第32の実施態様を示す。 喫煙品440は換気を調整するために第2部分に対して長手方向に移動可能な第1部分を含む。 喫煙品440は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター442または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット431を含む第1部分を含む。 タバコユニット441は、スリーブ443を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 喫煙品440は、スリーブ443に取り付けられた別個の第2フィルターまたはステインバインダーを有していない。 その代わりタバコロッドに取り付けられた第1フィルター442は、他の実施態様で説明した第1および第2フィルターを併せた長さに実質的に等しい長さを有してもよい。 タバコユニット441は、スリーブ443に囲まれた後方端部を有する。

    スリーブ443は、タバコユニットの後方端の周囲で長手方向にスライド可能である。 スリーブ443には前方端部に隣接した1つ以上の第1換気開口部446が設けられている。 好ましくはスリーブ443は、長手方向に間隔を置いて円周方向に延びた複数のラインを有する配列をなして配された複数の第1換気開口部446を含む。 各第1換気開口部446は、好ましくは実質的に円形形状を有する。 タバコユニット441は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部447を含む。 好ましくはタバコユニット441は、長手方向に間隔を置いて円周方向に延びた複数のラインを有する配列をなして配された複数の第2換気開口部447を含む。 各第2換気開口部447は、好ましくは実質的に円形形状を有する、またはあらゆる形状を有してもよい。 第2換気開口部447は、好ましくは第1換気開口部446より小さく、好ましくは実質的にすべて同じ大きさである。 第1および第2換気開口部446、447は、同じ長手方向の間隔を置いて配されている。 好ましくは第2換気開口部447および/または任意ではあるが第1換気開口部446は、第1または第2部分の円周全体に亘って延びている。 好ましくは換気は、タバコユニットに対するスリーブの回転とは関係なく行われる。

    第1換気開口部446は、好ましくは2つ以上の異なる大きさに形成される。 第1換気開口部446の大きさが、第1換気開口部446と位置合わせすることができる第2換気開口部447の数によって好ましくは決まる第2換気開口部447の領域を決める。 第1換気開口部446の少なくともいつくかは、第2換気開口部447より大きいことが好ましく、これにより複数の第2換気開口部447を1つの第1換気開口部446と位置合わせすることができる。 特に2つの第2換気開口部447は、1つの第1換気開口部446の周辺内に位置合わせさせてもよい。 第1換気開口部446の少なくともいくつかは、第2換気開口部447と同じまたは第2換気開口部より僅かに大きく、これにより1つの第2換気開口部447が1つの第1換気開口部446の周辺内に位置合わせされるようにしてもよい。 このような小さい第1換気開口部446は、大きい方の第1換気開口部446の半分の直径を有してもよい。 好ましくは第2換気開口部447は、互いに密に分布し、第1換気開口部446のそれぞれが最大数の第2換気開口部447と大きさ的に位置合わせさせる、即ち大きい方の第1換気開口部446のそれぞれが2つの換気開口部447と位置合わせされ、小さい方の第1換気開口部446のそれぞれが1つの第2換気開口部447と位置合わせされる。 これとは別に第1換気開口部446のすべてが同じ大きさであってもよい。

    図82および83は、完全に延伸した状態にある喫煙品440を示す。 第1および第2換気開口部446、447は、長手方向において位置合わせされ、開口部446、447を介して喫煙品を換気する。 特に第1換気開口部446の各円周方向に延びた線が第2換気開口部447の円周方向に延びた線の1つと位置合わせされる。 スリーブの後方端部は、タバコユニットの後方端部と位置合わせされる。

    格納された状態では第1および第2換気開口部446、447が長手方向に位置合わせされてなく、換気開口部446、447を介した喫煙品の換気が妨げられている。 特に第1換気開口部446の円周方向に延びたラインは、第2換気開口部447の隣接するラインの間に長手方向に位置する。 第1換気開口部446は、スリーブの軸に沿って第2換気開口部447と長手方向において交互に位置する。 これとは別に換気開口部は、延伸状態にあるときではなく、格納状態にあるときに位置合わせされてもよい。

    スリーブ443が格納位置から延伸位置へと長手方向に移動することによって、第1換気開口部446の各ラインが同時に第2換気開口部447のラインの1つと位置合わせされる。 喫煙品440では、高換気または低換気のいずれかが行われる。 換気は、同時にすべての第1および第2開口部によって変えられる。

    第1および第2係合面449a、449bを含む制限手段によって、実質的に図40から42で説明したようにスリーブ443がタバコユニット441から離れるのを防ぐ。 第1係合面449aは、フィルターをタバコロッドに連結するチッピング紙の半径方向外方に延びた縁部に形成するのが好ましく、またはタバコユニットに巻かれる別のシート材で形成してもよい。 第1係合面は、タバコユニットの外側から半径方向外方に延び、前方を向いている。 第1係合面は、隣接するタバコユニットに対して大きい直径を有し、第1部分の周囲を延びる1つ以上の可撓性シート材で形成してもよい。 これとは別にシート材の一部を半径方向外方そして後方に折り曲げ、第1係合面を形成する。

    第2係合面はスリーブの前方および後方端部の間に形成され、スリーブの外面を形成する円筒状スリーブの内側を延びている。 第2係合面は、従って第2部分の外面内に形成される。 第2係合面は、スリーブの内方に折り曲げられたセクション、好ましくは内方および後方に折り曲げられた前方端部に形成される。 この実施態様では制限手段は、相対的な回転位置に関係なく、喫煙品を最大限延伸させる。

    これとは別にスリーブとタバコユニットは、円周方向に同じ間隔を置いて位置する複数の第1および第2換気開口部を含む。 第1および第2換気開口部のすべてで同時に換気を変えるためにスリーブとタバコユニットの相対的な回転移動によって、円周方向に間隔を置いて位置する第1および第2換気開口部を同時に位置合わせする、または離す。

    これとは別に喫煙品440は、換気がタバコユニットに対するスリーブの回転位置に依存するように構成してもよい。 第1および第2換気開口部は、スリーブおよびタバコユニットの円周の一部のみにそれぞれ亘って延びてもよい。 長手方向に位置合わせされたときに円周方向において第1および第2換気開口部の重なる領域が換気を決める。 第1および第2換気開口部は、上述の寸法を有してもよい。 これとは別に第1および/または第2換気開口部の領域を円周方向において変えてもよい。 特に第1および/または第2換気開口部は、特定の長手方向において次第に大きくなるようにしてもよい。 第1および第2換気開口部の少なくとも1つはスリーブおよびタバコユニットのそれぞれの一部に亘ってのみ延びてもよい。 円周方向における第1および第2換気開口部が重なる領域は、換気を決める位置合わせされるように選択される換気開口部の大きさにより変わる。

    図84および85は、上記実施態様のいずれかに説明したような喫煙品460の換気システムの第33の実施態様を示す。 喫煙品460は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドを含むタバコユニット461を含む。 タバコユニット461を含む第1部分は、スリーブ463を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 タバコユニット461は、スリーブ463によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターは、第1フィルターの後方に強固にかつ同軸に取り付けられるのが好ましく、またはこれとは別に喫煙品460が第1フィルターのみを含んでもよい。

    図84は低換気状態にある喫煙品460を示す。 スリーブ463は、タバコユニットの周囲に位置する円筒状の管である。 スリーブ463は、後方部分463aおよび前方部分463bの2つの部分から形成されている。 これら2つの部分463a、463bは、最初は円周方向に延びた壊れやすいまたは破ぶれやすい接続部468によって接続されている。 これとは別にスリーブのこれら2つの部分463a、463bを接続ではなく、当接させてもよい。

    図85は、高換気状態にある喫煙品460を示す。 スリーブ463の2つの部分は、長手方向に離され、その間に第1換気開口部466を形成している。 後方セクション463aおよび前方セクション463bの一方または両方がタバコユニットの周囲で長手方向にスライド可能である。 好ましくは後方部分463aが所定の位置に固定され、前方部分463bを第1および/または第2フィルターの周囲を前方にスライドさせる。 後方部分463aは、スライド可能な部分463bの後方への移動を制限する後方ストッパーセクションとして機能する。

    後方セクション463aと前方セクション463bは、離れることが可能で、これにより1つ以上の第2換気開口部467を露出させる。 好ましくは複数の第2換気開口部467がタバコユニットおよび好ましくは第1フィルターのペーパーラッパー上に円周方向に延びたライン状に配される。 換気開口部467は、露出しているときには喫煙品460内に空気を進入させる。

    好ましくは外方スリーブの後方セクション463aは、永久的に第1および/または第2フィルターに固定される。 前方セクション463bは、前方にスライドして換気開口部を露出させる。 前方セクション463bの前方への移動は、前方のストッパーセクション469によって制限される。 ストッパーセクション469は、好ましくは第1フィルターおよび/またはタバコロッドを囲む可撓性材、好ましくは紙の1つ以上の層である。 ストッパーセクション469は、好ましくはスリーブの前方セクション463bおよびスリーブの後方セクション463aの外面と面一になる外面を有する。 ストッパーセクション469は、タバコユニットに対して所定の位置に固定されている。 これとは別に外方スリーブの前方セクション463bを所定の位置に永久に固定し、後方セクション463aが後方にスライドして換気開口部467を露出させてもよい。 ストッパーセクション469は、後方セクション463aの移動するように位置してもよい。 これとは別に前方セクション463bと後方セクション463aの両方が長手方向にスライド可能であってもよい。

    スリーブの前方セクション463bと後方セクション463aは、凹部によって隔てられた円周方向に延びたランドを含む輪郭を有して互いに向き合っている。 前方セクション463bと後方セクション463aのランドは、当接し、最初は簡単に破れるように接続してもよい。 前方セクション463bと後方セクション463aは、1つのピースとして形成してもよく、破れやすい接続部は、穿孔によって形成してもよい。

    喫煙品のさらなる実施態様は、図84および85で説明したような構成にし、機能させてもよい。 さらなる実施態様は、スリーブの前方セクションおよび後方セクションが、波形または曲がりくねった輪郭を有する互いに向き合った縁部を有してもよい。 このような輪郭を有する縁部は、最初は相補的にかみ合うのが好ましい。 スリーブの前方セクションおよび後方セクションは、最初は複数の個別の破れやすい接続部によって接続されているのが好ましい。 前方セクションおよび後方セクションは、一つのピースとして形成してもよく、破れやすい接続部は、穿孔によって形成してもよい。 前方セクションは、前方に移動可能で、タバコユニットの換気開口部を露出させる。 前方セクションの移動は、前方のストッパーセクションおよびスリーブの後方セクションによって形成された後方ストッパーセクションを当接させることによって制限される。

    図86は、喫煙品470の換気システムの第34の実施態様を示す。 喫煙品470は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバー475を含む。 喫煙品470は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター472または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット471を含む。 タバコロッド471は、スリーブ473を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 長さが変えられるチェンバー475は、タバコユニット471とスリーブに接続された第2フィルター474またはステインバインダーの間に形成される。 タバコユニット471は、スリーブ473によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルターまたはステインバインダー474は、以後第2フィルター474とする。

    タバコユニット471には複数の換気開口部477が設けられている。 換気開口部477は、タバコユニット471の実質的に全円周に延びた1つ以上の列または組に形成されている。 好ましくはタバコユニット471は、複数の組の換気開口部を含み、特に2組、即ち前方の組477aと後方の組477bを含む。 これらの組の換気開口部477a、477bは、長手方向に間隔を置いて位置する。 各組477a、477bは、円周方向に延びたライン状に配された複数の個別の開口部を含む。

    換気開口部の前方の組477aと後方の組477bは、異なる換気特性、特に異なる面積を有する。 特に換気開口部の前方の組477aの開口部は、後方の組477bの開口部より小さい。 さらに喫煙品470は、後方の組477bより前方の組477aに多くの開口部を含む。 これとは別に換気開口部の前方の組477aと後方の組477bは、実質的に同じであってもよい。 またこれとは別に前方の組477aは、後方の組477bより多いおよび/または少ない数の開口部を含んでもよい。

    図86は、完全に延伸した状態にある喫煙品470を示す。 換気開口部477は、スリーブ473の端部473aを越えて位置し、タバコユニット内、そして特に第1フィルター472内に空気を進入させる。

    スリーブ473は、長手方向の延伸が完全に延伸した状態より短いある程度延伸した状態に移動可能であり、これにより後方の換気開口部477bがその上にあるスリーブ473によって覆われる。 従って喫煙品の換気は、前方の換気開口部477aを介して行われ、後方の換気開口部477bによって換気は妨げられる。

    スリーブ473は、スライドして、前方および後方換気開口部477a、477bがその上に位置するスリーブ473によって覆われる完全に格納した状態になる。 従って喫煙品の換気は、換気開口部477を介して行われない。

    喫煙品は、タバコユニット471からスリーブ473が離れるのを防ぐ第1および第2係合面479a、479bを有する制限手段を含む。 この実施態様では制限手段は、相対的な回転位置に関係なく喫煙品を最大限延伸させる。

    制限手段は、実質的に図77および78で説明したようなものであり、あらゆる特徴がこの実施態様に適用可能である。 タバコユニット471は、その外方端部にシート材からなる外方面を有する。 このシート材は、第1フィルターを喫煙材に接続するチッピング紙またはタバコユニットの周囲に巻かれた別のシート材であってもよい。 シート材の一部は、半径方向外方に折りたたまれ、第1係合面479aを形成する。 スリーブ473には半径方向内方に折りたたまれたセクションが設けられ、第2係合面479bを形成する。

    図87は、図86に示した喫煙品470の変形例である喫煙品480の第35の実施態様を示す。 換気の調整、制限手段および一般的な機能は、図86に説明したものと同じであるので、対応する部材には同じ参照符号を用いている。

    図87は、延伸状態にある喫煙品480を示す。 換気開口部477は、スリーブ473の前方端部を長手方向に越えて位置し、この換気開口部477を介して喫煙品を換気する。 喫煙品480は、さらに喫煙品480の換気度を表示する表示部を有する。 この表示部は、スリーブ473内のタバコユニット471の延伸度合いを示し、これはスリーブ473を越えた空気を進入させる換気開口部477の組の数を決める。

    表示部は、スリーブ473に設けられた1つ以上の窓486を含む。 窓486は、スリーブに設けられた開口部であることが好ましく、これとは別に透明な材料を含んでもよい。

    好ましくは窓486は、円周方向に間隔を置いて位置する3つの開口部である。 窓486を介してタバコユニット471に付せられたマークを見ることができる。 タバコユニット471は、異なる長手方向位置に一連の色づけされた領域を含む。 タバコユニット471は、利用可能なそれぞれの異なる換気状態を示す色づけされた領域を含み、例えば3つの状態を示す。 これとは別にタバコユニットは、より多くのまたは少ない組の長手方向に間隔を置いて位置する換気開口部を含んで、より多くのまたは少ない状態を示すようにしてもよい。 窓486は、喫煙品480が換気状態にあるとき、即ち全くまたは1つ以上の換気開口部がスリーブ473によって覆われていないとき、色づけされた領域の1つが見えるようにする。 窓486を通して見える色づけされた領域の色は、換気状態に対応する。 これとは別にタバコユニット471には1つ以上の窓を介して見えるパターン、シンボルまたは証印を設けて、換気状態を示すようにしてもよい。

    図88および89は、喫煙品500の換気システムの第36の実施態様を示す。 喫煙品500は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター502または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット501を含む。 タバコユニット501を含む第1部分は、スリーブ503を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 タバコユニット501は、スリーブ503によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルター504またはステインバインダーは、スリーブ503に取り付けられ、以後第2フィルター504とする。

    スリーブ503は、タバコユニットの周囲を自由に回転できる。 スリーブ503には後方端部に隣接した複数の第1換気開口部506が設けられている。 第1換気開口部506は、スリーブ503のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた配列をなして配されるのが好ましい。 好ましくはスリーブ503は、第1換気開口部560からなる配列を1つ含む、またはこれとは別にスリーブ503の対向する側に2つの配列を含んでもよい。 この1つ以上の配列は、スリーブの円周の一部のみに亘って延びている。

    タバコユニット501は、後方端部に隣接した1つ以上の第2換気開口部507を含む。 好ましくはタバコユニット501は、1つの第2換気開口部507を含む。 第2換気開口部507は、タバコユニット501を囲む部分の面を形成する空気不透過性材に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部507は、空気透過性材で覆ってもよい。 第2換気開口部507は、第1換気開口部の列と同じ半径方向の角度で延びているのが好ましい。

    スリーブ503とタバコユニット501の相対的な回転によって、第1および第2換気開口部506、507の重なり度合いが変えられる。 その重なり度合いによって、解放されるまたは露出する有効な換気領域が決まり、喫煙品500の換気を変えることになる。

    喫煙品500には喫煙品の換気状態を表示するための換気表示手段が設けられている。 換気表示手段は、スリーブに設けられた1つ以上の窓または開口部511とタバコユニット501に設けられたマークが付された領域512とを有する。 1つ以上の開口部511は、複数の開口部、好ましくは円周の一部のみの周囲で円周方向に延びたライン状の3つの開口部を含む。 タバコユニット501とスリーブ503の相対的な回転により、開口部511の下でマークが付された領域512が移動し、対応する換気度を示す。 特にマークが付された領域512の色は、開口部511を介して見える周囲の領域と異なる色である。 換気開口部511の1つ、2つまたは3つすべて介して見えるまたは換気開口部511を介して見えないマークが付された領域が換気度を表す。

    図88および89は、最大の換気状態にある喫煙品500を示す。 第1および第2換気開口部506、507は、完全に位置合わせされている。 マークが付された領域512は、3つの表示開口部511のすべてと位置合わせされている。 換気度は、第1および第2換気開口部506、507との重なり度合いを調整することによって最大から最小まで変えることができる。

    喫煙品500の換気度は、喫煙品を延伸することなく、相対的な回転によって変えることができる。 スリーブ503は、タバコユニットに対して自由に回転することができ、制限手段によって長手方向の移動が妨げられる。

    喫煙品500は、スリーブ503とタバコユニット501の相対的な回転を限定するための限定機構を含む。 この限定機構は、好ましくは実質的に図43aから46で説明したようなものである。 限定機構は、第1の円周位置でタバコユニットから一段高い面を含む第1ストッパー(図示せず)を含む。 制限機構は、第2の円周位置でタバコユニットから一段高い面を含む第2ストッパー(図示せず)をさらに含む。 第1および第2ストッパーは、それぞれタバコユニットの後方端部でタバコユニットの外面に重なる長尺のストリップまたは舌部を含む。 第1および第2ストッパーは、半径方向外方に突出している。 第1および第2ストッパーは、タバコユニットの円周に巻かれたセクションに取り付けられた可撓性材、特に紙からなるセクションから形成される。 第1および第2ストッパーは、別個に形成してもよく、または一体に形成してもよく、可撓性材に切り込みを入れて分けてもよい。

    スリーブ503は、第1または第2ストッパーと係合するように構成された突起(図示せず)を含み、相対的な回転を限定する。 突起は、スリーブの円筒管から内方に延びている。 突起は、スリーブの前方端部で内面に沿って延びた舌部形状で、半径方向内方に突出した長尺のストリップである。 突起は、スリーブを形成する可撓性材、特に紙を折り曲げたセクションまたは別の紙の層から形成してもよい。 折り曲げは、スリーブの前方端部で行われる。 これとは別に突起は、例えばインクまたは糊で形成された隆起したドット状のものであってもよい。 限定機構は、最大および最小の換気の位置を指し示す。

    制限手段は、タバコユニット501に対するスリーブ503の後方への移動を防ぐ第1および第2係合面509a、509bを含む。 この実施態様において、制限手段は、相対的な回転位置には関係なく最大限の延伸を可能にする。 制限手段は、図43aから46に説明した制限機構の一部を形成する材料の折り曲げられたセクションを含んでもよい。

    第1係合面は、タバコユニットの外側から半径方向外方に延びて、前方を向いている。 第1係合面は、隣接するタバコユニットに対して大きい直径を有し、第1部分の周囲を延びる1つ以上の可撓性シート材で形成してもよい。 タバコユニット501は、その後方端部にシート材の外方面を有する。 このシート材は、第1フィルター502を喫煙材に接続するチッピング紙またはタバコユニットの周囲に巻かれた別のシート材であってもよい。 シート材の一部は、半径方向外方に折りたたまれ、第1係合面509aを形成する。

    スリーブ503にはその前方端部で半径方向内方に折りたたまれたセクションが設けられ、第2係合面509bを形成する。 第2係合面は、スリーブの前方および後方端部の間で、スリーブの外面を形成する円筒状スリーブの内側に形成されている。 第2係合面509bは、従って第2部分の外面内に形成される。

    スリーブ503の前方端部510aは、一段高いセクション508に形成された後方に向いた第3係合面と当接する。 一段高いセクション508は、第1フィルターおよび/またはタバコロッドを囲む可撓性材、特に紙からなる1つ以上の層であることが好ましい。 一段高いセクション508は、好ましくはスリーブ503の外面と面一になる外面を有する。 一段高いセクション508は、タバコユニットを囲む可撓性材、好ましくは紙からなるシートの前方端部を外方に折りたたむことによって形成してもよい。 可撓性材は、第2係合面509bを形成する材料の同じピースであってもよく、またはこれとは別に別個のピースであってもよい。 第1、第2および第3係合面は、折り曲げられた可撓性材、好ましくは紙のシートに形成されたものとして説明した。 これとは別に第1、第2および第3係合面の1つ以上が、エンボス加工または一段高い縁部を製する他の手段によって第1または第2部分に固定された材料の束で形成してもよい。

    換気表示手段は、複数の開口部を有するものとして説明した。 これとは別に換気表示手段は、スリーブを円周方向に延びた1つの開口部またはスロットを含んでもよい。 タバコユニットのマークが付された領域は、相対的な回転位置を表示し、従って換気を表示するために開口部を介して見ることができる。 タバコユニットには回転を制限するためにスロットの両端に係合するように構成された突起を含む制限手段を設けてもよい。 これとは別にタバコユニットは、このような制限手段を含まなくてもよい。 これとは別に喫煙品は、例えば表示位置を定めるために複数の開口部511と係合可能なインクまたは糊などを隆起させて形成されたタバコユニット突起を含む表示手段を含んでもよい。

    図90aから91bは、上述の実施態様で説明したような喫煙品520のフローシステムの第37の実施態様を示す。 喫煙品520は、喫煙品を通る気体流を調整するように構成された気体流システムを含む。 喫煙品520は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたはタバコロッドのみ、または図4で説明したようなタバコユニット521を含む。 タバコユニット521を含む第1部分は、スリーブ523および第2フィルター524を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 タバコユニット521は、スリーブ523によって囲まれた後方端部を有する。 スリーブ523および第2フィルター524は、タバコユニット521に対して、ユニットとして回転可能である。 喫煙品520の第1および第2部分は、1つ以上の長手方向に延びたチャネルを含み、このチャネルは、フィルターまたは基材の前方端部と後方端部を接続する。

    図90aおよび90bは、長手方向に延びたチャネル526を含む第1フィルター522を示す。 チャネル526は、第1フィルターの全長に亘って延びている。 チャネル526は、第1フィルターの円周に設けた均一な凹部であり、チャネルは、第1フィルター522の半径方向外方面に開口している。 チャネル526は、好ましくは平坦な底面とこの底面から外方にテーパーした真っ直ぐな側部を有する。 フィルター522とチャネル526は、好ましくは可撓性材からなるラッパーによって覆われる。 好ましくは第1フィルター522は、紙のプラグラッパーの層によって囲まれた、例えばセルロースアセテートなどのフィルター材を含む。 プラグラッパーは、チャネル526の表面を含む実質的に円筒状の第1フィルターの長辺の外面を形成する。

    図91aおよび91bは、長手方向に延びたチャネル527を含む第2フィルター524を示す。 チャネル527は、実質的に第2フィルターの全長に亘って延びている。 チャネル527は、第2フィルターの円周に設けられた実質的に均一な凹部であり、チャネルは、第2フィルターの半径方向外方外面に開口している。 チャネル527は、好ましくは平坦な底面とこの底面から外方にテーパーした真っ直ぐな側部を有する。 フィルター524とチャネル527は、管状のスリーブ523によって覆われる。 第1および第2フィルター526、527は、同軸であり、隣接している。

    第2フィルター524の輪郭を図90bに示し、ここではチャネル527は、左に開口している。 第1チャネル526は、第2チャネルと同じ輪郭を有する。 好ましくは第2フィルター524は、紙のプラグラッパーの層によって囲まれた、例えばセルロースアセテートなどのフィルター材を含む。 プラグラッパーは、チャネル526の表面を含む実質的に円筒状の第2フィルターの長辺の外面を形成する。

    スリーブ523とタバコユニット521の相対的な回転によって、第1および第2チャネル526、527間の向きまたは軸方向の重なりが変えられる。 喫煙品内の気体流は軸方向の重なり度合いによって決まる。

    タバコユニット521は、1つ以上の換気開口部を含んでもよい。 換気開口部(図示せず)は、第1チャネル526と位置合わせされ、空気が第1換気チャネル526内に入れるように構成されている。 これとは別にまたは加えて、換気開口部は、第1フィルターの胴体部に位置合わせされ、第1フィルター材内に換気空気を入り込ませるように構成される。 またこれとは別にまたは加えて換気開口部をスリーブに設けて、換気空気が第1フィルターおよび/または第1チャネルおよび/または第2フィルターおよび/または第2フィルター内に入るようにしてもよい。 これとは別にまたは加えて換気開口部を第1フィルターの上流、特にタバコロッドに設けて、換気空気がタバコロッド内に入るようにしてもよい。 これとは別にまたは加えて換気開口部を第2フィルター524の下流に設けてもよい。 第1または第2部分に換気開口部は、永久的に露出させ、開口してもよく、または第1または第2部分のもう一方を空気不透過性領域で選択的に覆ってもよく、あるいは第1または第2部分のもう一方の換気開口部と位置合わせしてもよい。 以下の説明は、露出した場合の換気開口部についての説明である。

    換気開口部による換気は、換気開口部の長手方向の位置によるチャネル526、527の位置合わせに依存してもよく、または独立して行ってもよい。 第1フィルター522(チャネルまたは胴体部)に重なるまたは第1フィルターの上流、例えばタバコに重なる長手方向の位置にある換気開口部の場合、換気の量は、チャネル526、527の位置合わせに影響されない。 従ってこのような換気開口部により喫煙品の換気は、第1部分を第2部分に対して回転させても変わらない。

    第2フィルター524(チャネルまたは胴体部)に重なるまたは第2フィルターの下流、例えば喫煙品の吸い口端の方の長手方向の位置にある換気開口部の場合、換気の量は、チャネル526、527の位置合わせに影響される。 このような換気開口部による喫煙品の換気は、第1および第2チャネル526、527の重なりに反比例する。 従って第1および第2チャネル526、527が位置合わせされていないとき、このような換気開口部による換気度は、比較的高くなる。 第1および第2チャネル526、527が少なくとも部分的に位置合わせされている場合、このような換気開口部による換気度は、比較的低くなる。 第1および第2チャネル526、527が完全に位置合わせされ、一致しているときにはこのような換気開口部による換気度は、最小になる。 従って喫煙品520は、喫煙品内の気体流を変え、チャネルに位置合わせによる換気を変え、換気度を変えずに喫煙品内の気体流を変えるように構成することができる。

    喫煙品は、第1および第2チャネル526、527が位置合わせされているときに少なくともある程度のろ過を行うのが好ましい。 第2チャネル527は、第2フィルターの後方端部まで延びていないことが好ましい。 第2チャネル527の深さは、後方端部に隣接して0にテーパーするのが好ましい。 第2フィルター524は、チャネル526、527の回転による位置合わせとは関係なく、ろ過を行う。 これとは別に喫煙品520は、第2フィルターの後方にこれと同軸に配された第3フィルター(図示せず)を含んでもよい。 第3フィルターは、チャネルを含まず、従って喫煙品の全断面に亘ってろ過を行う。 第2チャネルは、第3フィルターが取り付けられた際には第2フィルターの後方端に延びてもよい。

    チャネル526、527は、フィルターに形成されるものとして説明されている。 これとは別にチャネルは、例えばタバコロッドおよび/または不透過性のプラグなどの非フィルター材などのあらゆる基材に形成してもよい。 喫煙品520の第1および第2部分は、1つ以上の長手方向に延びたチャネルを含んで、フィルターまたは基材の前方および後方端部を接続してもよい。

    喫煙品520は、スリーブ523のタバコユニットに対する長手方向の移動を制限しつつ、自由に回転させる制限手段を含む。 制限手段は、図40から42で説明したようなものであることが好ましい。 特にタバコユニットの一段高いセクションに形成された第1係合面がスリーブの円筒管内の好ましくはスリーブを構成する材料を折り曲げて形成された第2係合面と係合可能である。

    これとは別に喫煙品520には換気開口部が設けられない。 チャネル526、527の相対的な回転位置によって、喫煙品を通る気体流が決まるが、喫煙品に入る空気の換気度は、変えない。

    図92および93は、喫煙品530の換気システムの第38の実施態様を示す。 喫煙品530は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター534または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット531を含む。 タバコユニット531を含む第1部分は、スリーブ533を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 第2フィルターがスリーブ533に取り付けられている。 タバコユニット531は、スリーブ533によって囲まれた後方端部を有する。 第2フィルター534またはステインバインダーは、以後第2フィルター534とする。

    スリーブ533には前方端部に隣接した複数の第1換気開口部536が設けられている。 好ましくは第1換気開口部536は、タバコユニット531のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた配列をなして配されている。 好ましくはこの配列は、斜めの格子状である。 第1換気開口部536は、明確な好ましくは円形の形のはっきりした開口部であり、互いにその直径にほぼ等しい斜めの距離を置いて離れて位置している。 これとは別に配列は、開口部が直径の1から3倍の距離を置いて配置された正方形の配列であってもよい。

    タバコユニット531は、後方端部に隣接した複数の第2換気開口部537を含む。 好ましくは第2換気開口部537は、タバコユニットのある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた配列に配されている。 好ましくはこの配列は、正方形の配列として配される。 第2換気開口部537は、タバコユニット531を囲む部分の面を形成する空気不透過性材に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部537は、空気透過性材で覆ってもよい。 好ましくは第1換気開口部536と第2換気開口部の配列の外寸法は、ほぼ同じである。

    スリーブ533とタバコユニット531の相対的な回転により、位置合わせされる、即ち重なる第1および第2換気開口部536、537の数が変えられる。 重なる度合いによって、解放または露出する有効な開口部領域が決まり、従って喫煙品530の換気度も変わる。 第1および第2換気開口部536、537は、それぞれ比較的小さく、各第1換気開口部は、実質的に第2換気開口部に位置合わせされるまたは位置合わせされないようになっている。

    図92は、ある程度の換気をする状態の喫煙品530を示す。 第1換気開口部536の2つの列が第2換気開口部537と位置合わせされ、第1換気開口部536の1つの列は、第2換気開口部537に位置合わせされていない。

    図93は、最大の換気状態にある喫煙品530を示す。 すべての第1換気開口部536は、第2換気開口部537に位置合わせされている。

    喫煙品530には喫煙品の換気状態を表示するための換気表示手段を設けてもよい。 タバコユニット531には、第2換気開口部537の周囲の領域に色づけまたはマークを付して、色またはマークが見える第1換気開口部536によって換気が行われたことを表示するようにしてもよい。

    第2換気開口部537は、第1換気開口部536が一連の第2換気開口部の領域内にあるとき、第1換気開口部536と位置合わせされるように配されている。 第2換気開口部537は、その領域内において第1換気開口部536より多い開口部を含む。 第2換気開口部537は、長手方向の列における長手方向の開口部の間隔が第1換気開口部536の開口部の間隔の半分であり、そして第2換気開口部537は、長手方向のある点でのカラムにおける円周方向の開口部の間隔は第1換気開口部536の開口部の間隔の半分である。 第2換気開口部537の数は、各相対的な回転位置での第1換気開口部536の斜めの格子と確実に位置合わせされる数である。 好ましくは第2換気開口部は、選択可能な円周領域においてすべての第1換気開口部と位置合わせさせるように配されている。 即ち列状に配されたすべての第1換気開口部は、ある1つの第2換気開口部と位置合わせされ、位置合わせされる列の数を選択して換気を調整することができる。 少なくとも1つの第2換気開口部537は、第1および第2部分のあらゆる配置において第1換気開口部536と位置合わせされない。 従ってすべての第1換気開口部536が第2換気開口部537と位置合わせされる最大の換気状態において、さらなる第2換気開口部537は、スリーブ533によって覆われる。

    喫煙品530は、複数の予め定められた回転位置の1つを選択するためのインデックス機構を含む。 このインデックス機構は、スリーブ533上に設けられた複数の円周方向に間隔を置いて位置する形状のはっきりしたインデックス開口部538を含む。 好ましくはスリーブは、3つの指標位置を示す3つのインデックス開口部538を含む。 このインデックス開口部538は、円周方向のライン状に延びている。 インデックス機構は、タバコユニット531上にある突起539をさらに含む。 突起539は、半径方向外方に延び、インデックス開口部538の1つの中に係合する。 第1部分および/または第2部分は、弾性変形するように構成され、これにより突起がインデックス開口部の間を移動することが可能になる。 好ましくは突起539は、インクまたは糊で隆起したインクまたは糊をドット形状に形成することによって形成される。

    突起539は、3つの予め定められた位置に対応する3つのインデックス開口部538の間を移動することができる。 予め定められた位置において、第1換気開口部536の1列、2列または3列が第2換気開口部537に位置合わせされる。 スリーブ533は、回転可能でもあり、これにより第1換気開口部536のいずれもが第2換気開口部537と位置合わせされないように突起がインデックス開口部538のいずれとも係合しないようにすることができる。 インデックス機構は、選択された換気を示す指針としての機能を有する。 これとは別にインデックス機構は、突起を開口部538と係合しないマークに変えて指針としてのみ機能するようにしてもよい。

    図94および95は、上記実施態様で説明したような喫煙品540の換気システムの第39の実施態様を示す。 喫煙品540は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター542または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット541を含む。 タバコユニット541を含む第1部分は、スリーブ543を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 第2フィルターがスリーブ533に取り付けられている、またはこれとは別に喫煙品540は、第2フィルターを含まなくてもよく、スリーブ543は、第1フィルター542の周囲で回転するようにしてもよい。 タバコユニット541は、スリーブ543によって囲まれた後方端部を有する。

    スリーブ543には前方端部に隣接した複数の第1換気開口部546が設けられている。 好ましくは第1換気開口部546は、スリーブ543のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた配列をなして配されている。 この配列は斜めの格子として構成されているのが好ましい。 これとは別に配列は、正方形の配列であってもよい。

    タバコユニット541は、後方端部に隣接した複数の第2換気開口部547を含む。 第2換気開口部547は、タバコユニット541のある領域に亘って長手方向および円周方向に延びた配列をなして配されるのが好ましい。 配列は、斜めの配列として配されるのが好ましい。 これとは別に配列は、正方形の配列であってもよい。 第2換気開口部547は、タバコユニット541を囲む部分の面を形成する空気不透過性材に設けられた開口部である。 これとは別に第2換気開口部547は、空気透過性材で覆われてもよい。 第1換気開口部546と第2換気開口部547の配列の寸法および間隔は、ほぼ同じである。

    スリーブ543とタバコユニット541の相対的な回転によって、第1および第2換気開口部546、547の重なり度合いが変えられる。 その重なり度合いによって、解放されるまたは露出する有効な換気領域が決まり、喫煙品540の換気を変えることになる。 第1および第2換気開口部546、547の重なり度合いは、開口部546、547のそれぞれに対して変わる。 各第1換気開口部546は、1つの第2換気開口部と対になる。 スリーブの回転によって、同時に各対の開口部546、547の位置合わせを調整する。

    図94は、ある程度換気される状態にある喫煙品540を示す。 第1換気開口部546のすべては、第2換気開口部とある程度位置合わせされている。

    図95は、最小限の換気状態にある喫煙品540を示す。 いずれの第1換気開口部546も第2換気開口部547と位置合わせされていない。

    喫煙品540には喫煙品の換気状態を表示する換気表示手段が設けられている。 タバコユニット541は、第2換気開口部547の周囲の領域に色づけまたはマークを付して、色またはマークが見える第1換気開口部546によって換気の量を表示するようにしてもよい。

    喫煙品540は、さらに別の換気表示手段を含み、これはスリーブ543とタバコユニット541の相対的な回転を制限する機能も有する。 この換気表示手段は、スリーブに設けられた円周方向に延びたスロット548とタバコユニットに設けられたマーカー549とを含む。 タバコユニット541とスリーブ543の相対的な回転によって、スロット548内でマーカー549が移動し、対応する換気度を示す。 マーカー549は、インクで形成してもよい。 特にマーカー549は、好ましくは隆起したインクまたは糊で形成された突起であってもよい。 マーカー549は、スロット549の端部と係合するように構成し、さらに相対的な回転移動を妨げるようにしてもよい。

    図96および97は、喫煙品560の換気システムの第40の実施態様を示す。 喫煙品560は、実質的に上記実施態様のいずれかで説明したように形成されている。 喫煙品560は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター562または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット561を含む。 タバコユニット561を含む第1部分は、スリーブ563と第2フィルター564を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 第1部分は、第2部分に対して回転可能である。 タバコユニット561は、スリーブ563によって囲まれた後方端部を有する。

    図96は、最小の換気状態にある喫煙品560を示す。 第1および第2フィルター562、564は、可撓性材シートからなるラッパー568に取り付けられ、囲まれた別個のフィルターである。 好ましくはラッパー568は、紙で形成され、特に円筒状に形成される。 フィルター562、564は、その間に長手方向に間隔を空けてラッパー568に貼り付けられている。 スリーブ563がラッパーを囲み、第2フィルター563に貼り付けられたラッパーの部分に貼り付けられている。 ラッパー568は、フィルター562、562の両方の周囲で延び、これら2つの同軸フィルター562、564の間の隙間でねじられている。 このラッパー568のねじれにより、フィルター562、564の間の長手方向の隙間の幅を調整する。 非換気状態では長手方向の間隔は、ねじれを大きくすることによって最小限になる。 従ってスリーブ563は、第1フィルター562の最大領域を囲む前方位置にある。

    第1フィルター562およびそれを囲むラッパー568の部分には後方端部に隣接した1つ以上の換気開口部567が設けられている。 換気開口部は、タバコロッドに取り付けられた第1フィルターに重なるのが好ましく、またこれとは別に喫煙材に重なる。 換気開口部567は、空気不透過性ラッパー568および例えばラッパーを形成するプラグラッパーなどのフィルター材を囲む空気不透過性層に設けられた開口部であることが好ましい。 これとは別にラッパー568および第1フィルター568のフィルター材を囲むプラグラッパーは、空気透過性材または穿孔によって空気透過性にした材料で形成される。 換気開口部567は、長手方向に間隔を置いて位置する複数の組の開口部または長手方向に広がった1つ以上の開口部を含む。 これとは別に換気開口部567は、1つの長手方向の位置で円周方向に延びてもよい。

    図96は、フィルター562、564の長手方向の隙間が最も小さくなったときの換気開口部を覆うスリーブ563を示す。 スリーブは、空気不透過性材で形成され、換気開口部内への空気の進入を妨げている。 喫煙品560は、この状態では最小限の換気を行う。

    スリーブ563の前方端部は、一段高いセクション569に形成された後方に向いた面と当接する。 この一段高いセクション569は、第1フィルターおよび/またはタバコロッドを囲む好ましくは紙などの可撓性材の1つ以上の層であることが好ましい。 一段高いセクション569は、好ましくはスリーブの外面と面一になる外面を有する。

    図97は比較的高い換気状態にある喫煙品560を示す。 スリーブは、非換気状態から回転し、フィルター568、564の間のラッパー568のねじれを減少させる。 長手方向の隙間は、最大に大きくなる。 従ってスリーブ563は、第1フィルター562の領域を最小限囲む後方位置にある。 換気開口部566は、スリーブ563の前方端部と一段高いセクション569の後方端部の間に形成される。 スリーブ563は、フィルター562、564の長手方向の隙間が最大のとき、第1部分の換気開口部567の少なくともいくつかは覆わない。 第1部分の換気開口部は、スリーブ563の前方端部を長手方向に越えて位置し、換気開口部566、567を介して喫煙品を換気するようになっている。

    スリーブとタバコユニットの相対的な回転位置が、フィルター562、564間のラッパー568のねじれの量を調整することによってスリーブの相対的な長手方向位置を調整する。 換気は、スリーブとタバコユニットの相対的な回転位置を選択することによって最小および最大レベルの間で連続的に変えることができる。

    ラッパー568は、第1および第2フィルター562、564を接続するものとして説明した。 これとは別にラッパー568は、第1および第2部分にそれぞれ貼り付けられたあらゆる材料からなる第1および第2の基材を貼り付けてもよい。 特に喫煙品560は、第1フィルターを含まなくてもよく、ラッパー568が第2フィルターを直接喫煙材に接続する。 これとは別に第1および第2フィルターは、ラッパーをねじる際にラッパーの両端を支持する空気透過性プラグまたは中空の筒に変えてもよい。

    ラッパー568は、紙の筒として説明した。 これとは別にラッパーは、あらゆる形状に形成され、第1および第2基材を接続する材料のウェブであってもよい。 特にウェブは、基材を接続する可撓性材からなる間隔を置いて位置する1つ以上のストリップまたはひも状のものであってもよい。 ウェブは、硬質で第1および第2基材に枢動するように取り付けられたものであってもよい。

    図98および99は、喫煙品570の換気システムの第41の実施態様を示す。 喫煙品570は、実質的に上記実施態様のいずれかで説明したように形成されている。 喫煙品570は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター572または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット571を含む。 タバコユニット571を含む第1部分は、第2フィルター574に取り付けられたスリーブ573を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 喫煙品570は、タバコユニット571と第2フィルター574の間にチェンバーを含んでいない。 スリーブ573は、タバコユニット571に対して回転可能であり、スリーブ573は、タバコユニット571に対して長手方向に実質的に可動ではない。 タバコユニット571は、スリーブ573によって囲まれた後方端部を有する。

    図98は、非換気状態にある喫煙品570を示す。 第1および第2フィルター572、574は、一体の単一のフィルターのセクションである。 第1フィルター572は、横方向の切れ込み575によって第2フィルターから部分的に分けられている。 切れ込み575は、第1および第2フィルター572、574の半径方向外方部分に亘って延びている。 切断されていない半径方向内方のコア575aが第1および第2フィルター572、574を連結している。 第1フィルター572は、中央のコア575aを中心にコアに損傷を与えずに第2フィルター574に対してねじることができる。 中央コアは、スリーブとタバコユニット間の連結を維持し、かつ、喫煙品の第1および第2部分を一体に維持する。 フィルターは、例えばセルロースアセテートなどの従来のフィルター材を含んでもよい。

    スリーブには1つ以上の円周方向の位置に1つ以上の第1換気開口部576が設けられている。 第1換気開口部は、円周の一部にのみ亘って円周方向に延び、好ましくは長手方向に小さく広がったスリットによって形成されている。 タバコユニットには1つ以上の円周方向の位置に1つ以上の第2換気開口部577が設けられている。 第2換気開口部は、円周の一部にのみ亘って円周方向に延び、好ましくは長手方向に小さく広がったスリットによって形成されている。 第1および第2換気開口部は、同じ長手方向位置にある。 これら換気開口部の円周方向の長さは、回転移動の幅に等しく、これによりこれら換気開口部は、完全に位置合わせされた位置と換気開口部が円周方向に隣接し、位置合わせされない非位置合わせ位置との間で移動可能になる。

    非換気状態において、第1および第2換気開口部576、577は、位置合わせされておらず、円周方向に離れている。 図99に示す換気状態において、第1および第2換気開口部576、577は、位置合わせされている(判りやすくするために僅かに離してしめしているが)。 換気の状態は、スリーブとタバコユニットの相対的な回転によって選択される。 第1および第2換気開口部の重なりまたは位置合わせを選択する必要に応じて、第1および第2フィルター572、574を互いに対してねじる。 これとは別に第1および第2換気開口部は、1つの円周位置で長手方向に延びてもよく、あるいは長手方向および円周方向の両方に延びてもよい。

    図98および99は、複数の予め定められた回転の1つを選択するためのインデックス機構を含む喫煙品570を示す。 インデックス機構は、所定の範囲に相対的な回転を制限するための制限機構としても機能する。 インデックス機構は、スリーブ573に設けられ、ある形状に輪郭が形成されたスロット578を含む。 スロット578は、円周方向に延び、複数の拡大されたセクションを有し、これが比較的幅の広いインデックス開口部または位置を形成している。 拡大されたセクションは、くびれ部分を形成する1つ以上の幅の狭いセクションによって分けられている。 インデックス開口部は、スロット578によって連結されている。 これとは別にスロット578は、中央の幅の狭いセクションによって分けられた幅の広い2つの位置578a、578bを有する。 インデックス機構は、タバコユニットに設けられた突起579をさらに含む。 この突起579は、半径方向外方に延び、スロット578の中と係合する。 好ましくは突起579は、隆起したインクまたは糊の形状に形成される。

    インデックス開口部578a、578bのスロットの広い幅は、中央の連結スロットの後方に位置する。 位置578aは、フィルター572、574がねじられていない、即ち突起が非換気状態においてスロットの狭いセクションの後方のインデックス位置にあるときに突起579を受けるように位置する。 フィルターがねじられると、弾性を有するフィルター572、574がスリーブをタバコユニットに亘って長手方向前方に強制的に移動させる。 従ってフィルター572、574は、突起を後方に押しつけており、そして相対的な回転の後、インデックス位置578b内に入れる。 突起の後方位置または突起が付勢されていることにより、選択されたインデックス位置からの意図しない相対的な回転が妨げられる。 スリーブとタバコユニットは、突起を位置578a、578bから外して、スリーブを回転させるために、長手方向に離れるように引っ張らなければならない。

    フィルター572、574は、スリーブとタバコユニットを互いに弾性的にフィルター572、574がねじれない位置へと強制的に回転させる。 喫煙品570は、特定の換気状態好ましくは非換気状態に付勢される。 インデックス位置578b内の突起579の係合によって、付勢による相対的な回転が生じるのを防いでいる。 これとは別にフィルター572、574は、高換気状態になるようにねじられなくてもよく、フィルターは、喫煙品をこの状態に付勢してもよい。

    突起579は、最小および最大換気に対応する幅の広い2つの位置578a、578bの間のスロット578内で移動可能である。 所定の位置において、スリーブとタバコユニットの換気開口部は、互いに位置合わせされたり、されなかったりする。 スロット578は、係合突起を締め付けなくてもよい。

    説明したインデックス機構は、喫煙品の他の実施態様に使用してもよい。 インデックス機構は、選択された換気状態を表示する表示手段としても機能する。

    フィルターは、2つのセクションに形成され、これら2つのセクションと一体に形成されたコアによって接合されると説明した。 これとは別にあらゆる材料からなる基材を2つのセクションに形成して、ねじれるようにコアで接合してもよい。 またこれとは別に基材を2つの別個のセクションに形成し、これを連結して相対的な回転が可能になるようにしてもよい。 これとは別にフィルターは、初めに径の小さいコアで連結された2つのフィルターセクションを有するように形成してもよい。

    図100から102は、喫煙品580の換気システムの第42の実施態様を示す。 喫煙品580は、図98および99の実施態様と同じ基本構造を有する。 喫煙品580は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルター582または例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット581を含む。 タバコユニット581を含む第1部分は、スリーブ583と第2フィルター584を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 喫煙品580は、タバコユニット581と第2フィルター584の間にチェンバーを含んでいない。 スリーブ583は、タバコユニット581に対して回転可能であり、スリーブ583は、タバコユニット581に対して長手方向に実質的に可動ではない。 タバコユニット581は、スリーブ583によって囲まれた後方端部を有する。

    図100は、非換気状態にある喫煙品580を示す。 第1および第2フィルター582、584は、単一のフィルターとして形成されている。 第1フィルター582は、横方向の切れ込み585によって第2フィルターから部分的に分けられている。 切れ込み585は、第1および第2フィルター582、584の半径方向外方部分に亘って延びている。 切断されていない半径方向内方のコア585aが第1および第2フィルター572、574を連結している。 第1および第2フィルター582、584およびコア585aは、一体に形成されている。 第1フィルター582は、コア585aの周囲で第2フィルター584に対してねじることができる。

    スリーブには1つ以上の円周位置に1つ以上の第1換気開口部(図示せず)が設けられている。 この換気開口部は長手方向に延びている。 タバコユニットには1つ以上の円周位置に1つ以上の第2換気開口部(図示せず)が設けられている。 この開口部は長手方向に延びている。 非換気状態において、第1および第2換気開口部は、位置合わせされていない。

    図101は、換気状態にある喫煙品580を示す。 第1および第2換気開口部は、位置合わせされている。 換気の状態は、スリーブとタバコユニットの相対的な回転によって選択される。 第1および第2フィルター582、584は、第1および第2換気開口部の重なりまたは位置合わせを選択する必要に応じて、互いにねじられる。

    喫煙品580は、所定の範囲までスリーブ583のタバコユニットに対する回転を限定するための限定手段を含む。 限定手段は、スリーブ583と係合可能なストッパーセクション588を含む。 ストッパーセクション588は、タバコユニット581を囲み、これに取り付けられた一段高いセクションであり、例えば紙などの可撓性材の1つ以上の層から形成されている。 ストッパーセクション588は、円筒状のスリーブ583と実質的に同じ直径を有する外面を有する実質的に円筒状の管であり、これによりストッパーセクションの外面とスリーブは、実質的に面一になる。

    ストッパーセクション588は、長手方向後方に延びた第1舌部591を含む。 第1舌部591は、ストッパーセクション588を形成する材料と同じ面に延び、第1舌部は、折り曲げたセクションに形成されていない。 スリーブ583は、長手方向前方に延びた第2舌部590を含む。 第2舌部590は、スリーブ583を形成する材料と同じ面に延び、第2舌部は、折り曲げたセクションに形成されていない。 舌部590、591は、係合可能であり、第1および第2部分間の回転移動を制限する。

    図102は、スリーブ583とストッパーセクション588のブランクを示す。 これらブランクは、円筒状の管にロールされ、スリーブ583とストッパーセクション588を形成する。 ストッパーセクション588と舌部591が一体に形成されていることによって、スリーブ583の舌部590が移動できない円周方向の範囲が決まる。 特にストッパーセクション588の舌部591の第1および第2表面591a、591bは、舌部590と係合することによってスリーブ583の回転の限界を定めるストッパーとして機能する。 表面591a、591bは、喫煙品上の半径方向に延びた面にあり、接線方向への回転移動を制限する。 舌部591は、喫煙品580の円周の1/4と1/2の間に亘って延び、好ましくは円周方向の約1/3に亘って延びている。 ストッパーセクション588にはマーク592a、592bを設けてもよく、これはスリーブの舌部590と位置合わせされた際に最小換気位置および最大換気位置をそれぞれ表示する。 舌部590、591は、少なくとも部分的にタバコユニットを囲む可撓性材の層の延長部として形成されている。

    図103および104は、喫煙品600の換気システムの第43の実施態様を示す。 喫煙品600は、図1から3および5で説明したようにタバコロッドおよび第1フィルターまたは例えば図4で説明したようなタバコロッドのみを含むタバコユニット601を含む。 喫煙品600は、上述の実施態様で実質的に説明したような長さが変えられるチェンバーを含む。 タバコユニット601を含む第1部分は、スリーブ603を含む喫煙品の第2部分に対して可動である。 タバコユニット601は、スリーブ603によって囲まれた後方端部を有する。 長さが変えられるチェンバーは、タバコユニット601とスリーブに連結された第2フィルターまたはステインバインダーの間に形成される。 これとは別にスリーブ603は、タバコユニットに対して可動でなくてもよく、長さが変えられるチェンバーを形成しなくてもよい。

    図103は、最小の換気状態にある喫煙品600を示す。 スリーブ603は、1つ以上の換気フラップ606を含む。 好ましくはスリーブ603は、単一の換気フラップ606を含む。 フラップ606は、スリーブの外面と面一になり、最小換気状態で1つ以上の換気開口部を覆う。

    図104は、換気フラップ606が開いた最大換気状態にある喫煙品600を示す。 換気フラップ606は、スリーブ603から外方にヒンジ式に開くように構成されている。 換気フラップ606は、手動でヒンジ式開くように構成されている。 開いた換気フラップ606は、1つ以上の換気開口部607を露出させ、喫煙品内に空気を進入させることができる。

    換気フラップ606は、ヒンジ線608に沿ってスリーブに取り付けられ、ヒンジ線を中心に換気フラップ606が回転する。 好ましくはフラップ606は、スリーブ603と一体に形成される。 ヒンジ線608は、換気フラップ606の前方端部で円周方向に延びている。 換気フラップ606は、穿孔またはスリーブ603に設けられた切れ込みによって形成され、少なくともヒンジ線608から離れた換気フラップ606の一片を形成する。

    スリーブ603とフラップ606は、ブランクから形成され、円筒状の管にロールされる。 換気フラップ606は、ブランクの縁部に形成してもよく、ブランクの隣接する縁部を越えて延びてもよい。 従って穿孔または切れ込みは、フラップ606の側部のいくつかを形成するだけでよく、それ以外は、ブランクの縁部によって形成される。 換気フラップ606は、ブランクの隣接する縁部を越えて延びた自由な部分によって使用の際には持ち上げられる。

    換気フラップ606の遠位縁部609は、ヒンジ線608と並行に延びている。 換気フラップ606は、好ましくは5つの辺を有する不規則な多角形として形成されるのが好ましい。 この遠位端609は、ヒンジ線608より長い。 換気フラップ606の表面積は、比較的短いヒンジ線に比べて大きく、換気フラップ606を空けやすくする。

    換気フラップは、5つの辺を有する多角形として説明した。 これとは別に換気フラップは、例えば正方形、五角形などの多角形もしくは実質的に円形または実質的に楕円形などの別の形状であってもよい。

    上記実施態様の1つ以上は、スリーブおよび/またはタバコユニットに形成された換気開口部について説明している。 換気開口部は、空気がスリーブまたはタバコユニット内に流れるように形成されている。 特にタバコユニットは、フィルターまたはチェンバーを囲む1つ以上のプラグラッパーの層を含んでもよい。 このプラグラッパーの1つ以上の層は、プラグラッパーおよび/またはフィルター材を含むフィルターを囲む他の材料および/またはフィルターをタバコロッドに接合するチッピング紙を含んでもよい。 換気開口部は、ペーパーラッパーおよび他の材料の1つ以上の層を介して延び、空気が空気不透過性材またはチェンバーに流れることができる。 換気開口部が形成される材料は、実質的に空気流に対して不透過性である、また基本レベルの換気を行うために所定の通気性を有する。

    すべての実施態様の換気開口部は、空気透過性材の切れ込み開口部または空気透過性材で覆われた開口部であってもよい。 換気開口部と言った場合、これは空気透過性の領域を意味する。 しかしながら形成された空気透過性領域は、換気領域と言う。

    スリーブおよび/またはタバコユニットに設けられた換気開口部は、レーザーによって形成してもよい。 特にレーザーは、位置合わせされた換気開口部をスリーブおよびタバコユニットに同時に製する。 これとは別に換気開口部は、機械的な切断工具でスリットとして形成してもよい。 これとは別に換気開口部は、切れ込み領域として形成してもよい。 これとは別に換気開口部は、透過性材として製造されたまたは処理によって開口部を付加することによって透過性にした空気透過性材によって形成してもよい。

    また本発明は、いずれかの実施態様による喫煙品の製造方法を含む。

    上記いずれの実施態様による喫煙品は、さらに風味剤源を含んでもよい。 この風味剤は、第1部分を第2部分に対して移動させた際に放出されてもよく、または別の方法で放出されるようにしてもよい。 風味剤源は、あらゆる風味、例えばメンソール風味を供するものであってもよい。 風味剤源は、フィルター内にあってもよい。 本発明の喫煙品は、換気度を変えることができる。 風味のレベルまたは強度は、換気を変化させることによって変化するようにしてもよい。

    使用の際には上述の実施態様により喫煙品は、格納された状態でパッケージ化されるのが好ましい。 使用する際にはユーザーは、少なくとも長手方向にスリーブとタバコユニット強制的に引き離して喫煙品を延伸する。 そしてユーザーは、従来通りタバコに火をつける。
    第1および第2部分の長手方向の延伸および/または相対的な回転は、喫煙品の換気を変えるために利用される。

    喫煙品を消火するためにユーザーは、あらゆる好適な消火面に火のついたタバコ端部を押しつけるだけでよい。 ユーザーが紙巻きタバコを消火するためにスリーブを持った場合、タバコユニットは、残りのタバコユニットがスリーブによって隠れるまで、長手方向軸に沿ってスリーブ内に押し込まれる。 従って燃えたタバコロッドは、消火された喫煙品の側面からは見えない。

    上述のすべての実施態様のすべての特徴は、他の実施態様の特徴と組み合わせることができる。 特に喫煙品のあらゆる実施態様は、タバコ筒に隣接してフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい、またスリーブの吸い口端にフィルターセクションを含んでも、含まなくてもよい。 特にスリーブは、それに取り付けられたフィルターを含まなくてもよく、吸い口端に凹部を形成してもよく、第1フィルターの後方端部に位置合わせされた吸い口端の縁部を有してもよい。 上述のすべての実施態様の制限手段または限定手段は、すべての他の実施態様に使用して、第1部分の第2部分に対するまたは別の部分に亘って可動なすべての部分の長手方向のおよび/または回転移動を妨げるまたは調整してもよい。 すべての実施態様の第1および第2係合面を含む制限手段は、すべての他の実施態様で使用してもよい。 特定の長手方向または回転位置における換気が説明され、または例えば1つ以上の換気開口部の位置を変えることによって異なる位置に適用可能にしてもよい。

    いくつかの実施態様では第1および第2フィルターを当接または隣接構造に固定されるものとして説明した。 これとは別に第1フィルターを有する第1部分が、第1および第2フィルターの間の長さが固定されたチェンバーで、第2フィルターを有する第2部分に対して長手方向に固定してもよい。

    本発明の喫煙品は、延伸自在なものとして説明した。 これとは別に喫煙品は、全長が固定されてもよい。 スリーブまたはフィルターを喫煙品の長さを変えずに回転させてもよい。 制限手段は、スリーブを回転させるが、フィルターと喫煙材間の相対的な長手方向の移動を制限するものであってもよい。 制限手段は、チェンバーの長さが固定されたもの、そして長さがゼロになるように配置してもよい。 制限手段は、2つの隣接するフィルターセクションを相対的に回転させてもよく、この相対的な回転によって喫煙品の換気度を選択するようにしてもよい。

    米国特許第2,820,462号公報

    国際公開第WO84/01272号公報

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