Curved surface method of forming a curved decorative board

申请号 JP2001133217 申请日 2001-04-27 公开(公告)号 JP3689907B2 公开(公告)日 2005-08-31
申请人 株式会社安中製作所; 发明人 茂 安中;
摘要
权利要求
  • 平板状に形成された木製基板と、この基板に貼り合わせる平板状の化粧材とで化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記基板と化粧材のいずれか一方に、木口加工 により飾り加工が施された縁部を形成し、前記基板と化粧材の表面に塗装層を形成して仕上げた後、前記基板と化粧材とを貼り合せて化粧ボードを一体化し、この化粧ボードを曲面状に曲げ加工したことを特徴とする曲面状化粧ボードの曲面形成方法。
  • 前記基板と化粧材の貼り合せ時に、基板と化粧材とを位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の曲面状化粧ボードの曲面形成方法。
  • 前記化粧材が前記基板と異質材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の曲面状化粧材の曲面形成方法。
  • 前記位置決め手段が、前記基板と前記化粧材の接合面に設けた係合凸部と、この係合凸部と嵌合する係合凹部によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の曲面状化粧材の曲面形成方法。
  • 前記基板に複数の化粧材を積層したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の曲面状化粧材の曲面形成方法。
  • 平板状に形成された2枚の基板により化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記各基板の内縁に木口加工により段差溝を形成した後、これら基板を貼り合せて化粧ボードを一体化して曲面状に曲げ加工し、この曲面状に曲げ加工した化粧ボードを布地で被覆した時、その布地の裏面側に形成される縫い代を前記段差溝によって形成される凹溝内に収容したことを特徴とする曲面状化粧ボードの曲面形成方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、ベッドのヘッドボードや椅子の背板やひじ掛けなどの家具等に用いられる装飾パネルや扉パネルや間仕切り板などの建築用として使用される曲面状化粧ボードの曲面形成方法に関する。
    【0002】
    【発明が解決しようとする課題】
    従来、各種の家具製品において、曲面状にデザインする場合、家具を作る素材として合成樹脂や金属などを使用する場合、成形型によって簡単に形成することができるため、簡単に曲面状の造形が可能である。 しかし、木製の家具は、一般に平板状の板材を加工して作るものであるため、家具の一部などに曲面的なデザインを採用する場合、予め所定のサイズに裁断した平板状の木材をプレス機などによって曲面状に曲げていた。 ところで、例えば、ベッドのヘッドボードなどでは、一般に周縁部を木口加工して部を湾曲状に面取りしたり、あるいは、ヘッドボードのデザイン性を高めるために、ヘッドボードの表面を凹凸状の飾り模様などを施す場合がある。 このような木口加工やヘッドボード表面の飾り模様などは切削機械により加工し、このように木口加工やヘッドボード表面の飾り模様を施したヘッドボードは最終的に塗装して仕上げている。 しかし、前述したように、例えば、ヘッドボード全体を曲面状にデザインする場合、前述したように平板の木材を曲面状に曲げ加工を行った後、周縁の木口加工や表面の飾り加工あるいは塗装を行うには、板材の曲率に沿わせるように切削加工機械や塗装用のノズルを三次元的に制御する必要がある。 特に、板材の周縁の木口加工は、ヘッドボードの外郭形状に沿い、かつ、板材の曲率に沿わせるように制御することになるため、これを切削機械で自動化するとなると、極めて複雑な制御を行う必要があるため、このような複雑な加工を切削機械で自動化するとなると高価な5軸制御マシンを用いなければ行なえない。 このため、こうしたヘッドボードなどの木質の家具などにおいて曲面的のデザインを採用する場合の多くは、単に平板状のボードを湾曲させただけのものが多く木口加工といった加工を行なっていないのが一般的であった。 すなわち、一般的には木製質系素材の場合は、素材そのものに分含有率にばらつきがあり、そのうえ材料の保存状態(倉庫の状態)にもばらつきがあり、さらに加工時の温度・湿度でも一定値が保たれにくいため、曲げ角度が一定に保たれにくい。 その上バックラッシュがでるため、曲げた後の加工処理は製造上困難を極める。 単純な弧丸であれば加工可能であるが精巧なもの、精度の高いものは大変難しい。
    【0003】
    本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、曲面状に形成した化粧材に施す各種の仕上げ加工を高価な5軸制御マシンを用いることなく簡単に加工することができ、よってよりデザインの自由度を高めることができる曲面状化粧ボードの曲面形成方法を提供することにある。
    【0004】
    【課題を解決するための手段】
    上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、平板状に形成された木製基板と、この基板に貼り合わせる平板状の化粧材とで化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記基板と化粧材のいずれか一方に、木口加工により飾り加工が施された縁部を形成し、前記基板と化粧材の表面に塗装層を形成して仕上げた後、前記基板と化粧材とを貼り合せて化粧ボードを一体化し、この化粧ボードを曲面状に曲げ加工したものである。
    【0005】
    上記の構成によれば、基板又は化粧材あるいは基板と化粧材の双方が平板の状態で木口加工を行い、かつ、塗装仕上げした後、湾曲状に成形する。 よって、基板や化粧材の周縁を切削機械などで木口加工を行う場合、基板又は化粧材の周縁に沿うように制御すればよいため、基板や化粧材の曲面に沿わるような三次元的な制御を行う必要はなく、生産加工性に優れる。 しかも、曲面状に成形した基板や化粧材の周縁には木口加工により飾り加工が施された縁部が形成される。
    【0006】
    本発明の請求項2の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、請求項1記載の曲面状化粧ボードの曲面形成方法において、前記基板と化粧材の貼り合せ時に、基板と化粧材とを位置決めする位置決め手段を設けたものである。
    【0007】
    このようにすると、基板と化粧材を貼り合せて一体化した後、化粧ボードを曲げる際、基板と化粧材がずれることなく、基板に対して化粧材が正確に固定される。
    【0008】
    本発明の請求項3の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、請求項1又は2記載の曲面状化粧ボードの曲面形成方法において、前記化粧材が前記基板と異質材料で形成されているものである。
    【0009】
    このように、記基板と化粧材とを異質材料で形成することでデザインの自由度が高まる。
    【0010】
    本発明の請求項4の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、請求項2記載の曲面状化粧材の曲面形成方法において、前記位置決め手段が、前記基板と前記化粧材の接合面に設けた係合凸部と、この係合凸部と嵌合する係合凹部によって構成されているものである。
    【0011】
    係合凸部と係合凹部とを嵌合することで、基板と化粧材を貼り合せて一体化した後、化粧ボードを曲げる際、基板と化粧材がずれることなく、基板に対して化粧材が正確に固定される。
    【0012】
    本発明の請求項5の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、前記基板に複数の化粧材を積層したものである。
    【0013】
    このようにすると、基板に積層した化粧材により、立体的な化粧ボードが得られる。
    【0014】
    本発明の請求項6の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、平板状に形成された2枚の基板により化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記各基板の内縁に木口加工により段差溝を形成した後、これら基板を貼り合せて化粧ボードを一体化して曲面状に曲げ加工し、この曲面状に曲げ加工した化粧ボードを布地で被覆した時、その布地の裏面側に形成される縫い代を前記段差溝によって形成される凹溝内に収容したものである。
    【0015】
    このように、曲面状に形成した化粧ボードを布地で覆う場合、2枚の布地を縫い合わせて袋状に形成し、これを化粧ボードに被せて化粧ボードを被覆する。 この時、袋状に縫い合わせた布地の裏面側に縫い代が形成される。 この縫い代は各基板の段差溝によって形成される凹溝内に収容されるから、布地の表面側に皺などがよらずスッキリとした外観が得られる。 また、この布地の縫い代を収容する凹溝は各基板が平板な状態で形成するので、基板の段差溝の切削加工などは化粧材の周縁に沿うように制御すればよいため、基板や化粧材の曲面に沿わるような三次元的な制御を行う必要はなく、生産加工性に優れる。
    【0016】
    【発明の実施形態】
    以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 図1〜図5は本発明の第1実施例に係る化粧ボードとしてベッドのヘッドボードAを示している。 このヘッドボードAは、基板1と、その表面に接着剤により接着されて一体化された化粧材2とで構成されている。 これら基板1と化粧材2は、合板、パーティクルボード、MDF(中質繊維板)等の木質板材からなり、平板状の木質板材を裁断することによって基板1と化粧材2を成形している。 また、基板1の周縁部は木口加工によって面取り部3が形成され、基板1の角部を丸めている。 一方、化粧材2についても、木口加工によって周縁部にテーパー状の面取り部4が形成されている。 そして、化粧材2は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等に、顔料、着色剤、耐摩耗材、希釈剤等を混合して調整した合成樹脂塗料によって表面に塗装層5を形成している。 また、基板1はアクリル系やウレタン系等のトップクリアにより塗装層6を形成している。
    【0017】
    このようにして平板状の木質板材を裁断して形成される基板1と化粧材2は、木口加工により面取り部3,4を形成し、さらに、基板1と化粧材2の表面に塗装層5,6を形成して仕上げた後、接着材によって貼り合わせる。 なお、基板1と化粧材2は、貼り合わせた際、基板1と化粧材2を相互に位置決めするために、位置決め手段として基板1にいわゆるダボと呼ばれる複数の係合凸部10を組み付け、この係合凸部10を化粧材2に形成する係合凸部10と嵌合させて基板1と化粧材2とを相互に位置決めしている。 そして、このように貼り合わせた基板1と化粧材2をプレス機などの一対の型7で挟み付けることによって上下方向に湾曲したヘッドボードAを形成している。 なお、化粧材2は基板1は同じサイズに裁断されているが、両者を貼り合わせて曲げ加工した後は、基板1の表面側に貼り合わせた化粧材2の外周縁が基板1の外周縁の内側に位置する。
    【0018】
    以上のように本実施例では、木質板材の裁断工程を経て基板1と化粧材2を形成する。 この後、基板1と化粧材2の縁部を木口加工して基板1と化粧材2の周縁部に面取り部3,4を形成し、さらに、基板1と化粧材2の表面を塗装処理する。 これらの基板1と化粧材2の木口加工や塗装は基板1と化粧材2が平板な状態で行われるので、基板1と化粧材2の木口加工に際し、基板1と化粧材2の面取り部3,4を形成する切削加工機械は、基板1と化粧材2の縁部に沿わせて平面的に移動するだけでよい。 また、化粧材2の塗装についても平板状のヘッドボードの製造工程と同様、基板1と化粧材2に対して平行に移動させて塗装することで均一的な塗装層5,6を形成することができる。 このようして平板状の基板1と化粧材2に木口加工及び塗装処理を施した後、基板1と化粧材2を接着材により貼り合わせて一体化し、その貼り合わせた基板1と化粧材2をヘッドボードAを型7に挟み付けて曲面状に曲げ加工する。 こうして、ヘッドボードAを構成する基板1と化粧材2の縁部には木口加工により面取り部3,4が形成され、また、化粧材2に塗装処理された曲面的なヘッドボードAが形成される。 したがって、従来、このような曲面状に形成されるヘッドボードAにおいて木口加工や塗装処理は、ヘッドボードAの曲面に沿わせる3次元的な制御が要求されるが、本実施例では、基板1と化粧材2に木口加工及び塗装処理は、曲げ加工を行う前の平板な状態で行うようにしているため、これを自動化する場合、高価な5軸制御機械を用いることなく、一般的なNCルータなどで加工できるため、ヘッドボードAの製造コストを大巾に引き下げることが可能であるとともに生産加工性にも優れる。 また、基板1と化粧材2は、木口加工により、その縁部を自由な形状に形成することが可能であるから、ヘッドボードAとしてのデザインの自由度も高まる。 また、化粧材2と基板1に施される塗装層5,6についても、これを機械により自動化する場合、平板な状態で化粧材2及び基板1に吹き付けることから、ヘッドボードAの曲面に沿って吹き付けるといった複雑な制御が不用であり、簡単でかつ均一的な塗装を行うことができる。 しかも、化粧材2と基板1をそれぞれ個別に塗装した後、貼り合わせることから、これら化粧材2と基板1を異色に塗装する場合、マスキングなどの処理も不要であり、また、化粧材2と基板1を異色に塗装することでツートンカラーとなり、色彩的にもカラフルなデザインとすることができる。
    【0019】
    また、接着材にて貼り合わせた基板1と化粧材2は、基板1に設けた係合凸部10を化粧材2に形成する係合凸部10に嵌合させるため、基板1と化粧材2とが相互に位置決めされ、貼り合わせた基板1と化粧材2を曲面加工する際、基板1と化粧材2とがずれることなく、正確に位置決めされる。
    【0020】
    なお、前記第1実施例では、ヘッドボードAを上下方向に湾曲した例を示したが、図6に示すように左右方向に湾曲したり、図7に示すように、凹状に湾曲したもの、あるいは図8に示すように球面状に湾曲させてもよい。 さらに、一定の曲率に曲げたものに限らず図9に示すように、複数の曲面R1,R2の組み合わせや図10に示すようにフラットな直線部分Hと曲面R1との組み合わせ、あるいは図11に示すように凹状に湾曲させた曲面R2と凸円弧状に湾曲させた曲面R1とを連続させた形状など種々の形状に適用可能である。
    【0021】
    図12及び図13は本発明の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
    【0022】
    前記実施例では、ヘッドボードAを構成する基板1と化粧材2をそれぞえ木質板材で形成した例を示したが、本実施例では、木質板材で形成した基板1の表面に化粧材として金属板からなる格子状のパンチングメタル15を貼り合わせてヘッドボードAを構成している。 このように、木質板材で形成した基板1に金属素材のパンチングメタル15を貼り合わせることで異種の素材からなる複合的なヘッドボードAとなり、新規なデザインのヘッドボードAを形成することができる。 また、この実施例においても前記第1実施例と同様、基板1が平板な状態で木口加工により基板1の周縁に湾曲状の面取り部3を形成し、この後、この基板1と格子状のパンチングメタル15を塗装して仕上げる。 こうして加工した基板1とパンチングメタル15を貼り合わせて一体化し、その一体化した基板1と化粧材15をプレス機などによって曲面状に形成して湾曲したヘッドボードAを成形している。 これにより、前記第1実施例と同様、基板1の木口加工は一般的なNCルータなどで加工できるため、デザイン的に曲面状に形成したヘッドボードAの製造コストを大巾に引き下げることが可能である。 また、異種の素材を組み合わせた新規なデザインのヘッドボードAを簡単に製作することできる。
    【0023】
    図14及び図15は本発明の第3実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する部分は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
    【0024】
    前記各実施例では、2枚合わせてヘッドボードAを示したが、本実施例では、基板1に薄板状の化粧材30を複数積層してヘッドボードAを形成している。 このように、基板1に複数の化粧材30を貼り合わせることで、立体感に優れ、かつ、湾曲したヘッドボードAを簡単に形成することができる。
    【0025】
    なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨に範囲内で種々の変形実施が可能である。 例えば、前記実施例では、化粧ボードとしてヘッドボードを例に説明したが、これに限らず、ソファーや椅子の背板やひじ掛けあるいはチェストの前面板、テーブルなど各種の家具製品に適用可能であり、また、家具製品に限らず、扉パネルや間仕切り板などの建築用などの各種の製品に適用可能である。 また、基板1あるいは化粧材2の形状は、使用する部位に応じて例えば円形に形成する等、適宜選定すればよい。 このように基板1と化粧材2を円形にする場合、その全周に木口加工して面取り部3,4を形成すればよい。 また、基板1と化粧材2に形成する面取り部3,4の形状も前記各実施例に限定されるものではなく、例えば、基板1と化粧材2の任意に縁部に形成するようにしてもよい。 さらに、本発明の第2実施例では、異種の素材の組み合わせとして木質板材の基板1と金属製のパンチングメタル15を示したが、木質板材の基板1に表面に布地或いは皮貼りしてもよい。 なお、布貼り場合、図16に示すように、本発明の第4実施例に示すように、2枚の基板1を貼り合わせてヘッドボードAを形成し、このヘッドボードAを布地Bを被覆する。 布地Bは、2枚の布地B1を袋状に縫い合わせて構成されるとともに、布地Bに内面側には薄いクッション材Hが介在する。 そして、2枚の布地B1を袋状に縫い合わせてヘッドボードAを被覆する場合、袋状に縫い合わた布地Bの裏面側に縫い代Cが形成される。 このため、ヘッドボードAに布地Bを被せた際、縫い代Cの部分が浮き上がって皺がよるなど体裁が悪くなる。 これを解消するため、ヘッドボードAを構成する各基板1の内縁に段差溝31を形成し、2枚の基板1を貼り合わせた際、各基板1の重ね合わせ面の周縁には段差溝31によって前記布地Bの縫い代Cを収容する凹溝32を形成している。 なお、各段差溝31は前記各実施例と同様、各基板1が平板な状態の時、面取り部3とともに木口加工により形成する。 これにより、段差溝31及び面取り部3の加工を一般的なNCルータなどで加工でき、ヘッドボードAの製造コストを大巾に引き下げることが可能であるとともに生産加工性にも優れる。 そして、段差溝31及び面取り部3を形成した2枚の基板1を貼り合わせて一体化したヘッドボードAをプレス機などで曲げ加工して曲面状に形成する。 この後、袋状に縫い合わせた布地BでヘッドボードAを被覆するが、この際、布地Bに裏面側に形成される縫い代Cが各基板1の段差溝31によって形成される凹溝32に内部に収まるから、その縫い代Cが凹凸状の皺などの発生がなく、外観的にも体裁がよい。 なお、木口加工によって各基板1に形成される段差溝31(凹溝32)は、図16に示す本発明の第4実施例のように、布貼りする際の縫い代を収容する以外でも、図17に示すように、ヘッドボードAの外周を縁取りする際、アルミなどによって形成した縁取り状の装飾材33を嵌め入れることも可能である。
    【0026】
    また、基板や化粧材などに施す加工も例えば図18に示す本発明の第5実施例のように、化粧材1の表面に凹凸状の飾り部30を形成したり、図19に示す本発明の第6実施例のように、基板1と化粧材2とに傾斜状の孔部30を平行に形成してもよい。 このように、化粧材1の表面に切削によって凹凸状の飾り部30や孔部31を形成する場合、基板1と化粧材2が平板の状態で飾り部30や孔部30を加工することで極めて簡単に製作することができ、こうして飾り部30や孔部30を形成した基板1と化粧材2を貼り合わせた後、基板1と化粧材2を湾曲させることによって、飾り加工が施された曲面状のヘッドボードAを簡単に製作することができる。 また、基板1と化粧材2に孔部30を形成する場合、基板1と化粧材2とを相互に異色に塗装することで孔部30を通して背面側に位置する基板の色彩が視認することができ、これらのコントラストによって、よりデザイン性が高まる。 また、基板1と化粧材2を貼り合わせる手段は、接着以外にもねじなどの固着手段によって接合するようにしてもよい。
    【0027】
    【発明の効果】
    発明の請求項1の曲面状化粧ボードの曲面形成方法によれば、平板状に形成された木製基板と、この基板に貼り合わせる平板状の化粧材とで化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記基板と化粧材のいずれか一方に、木口加工により飾り加工が施された縁部を形成し、前記基板と化粧材の表面に塗装層を形成して仕上げた後、前記基板と化粧材とを貼り合せて化粧ボードを一体化し、この化粧ボードを曲面状に曲げ加工したものであるから、基板や化粧材が平板な状態で周縁の木口加工を行うことで、生産加工性に優れ、しかも、曲面状に成形した基板や化粧材の周縁には木口加工により飾り加工が施された縁部を簡単に形成することができる。
    【0028】
    本発明の請求項2の曲面状化粧ボードの曲面形成方法によれば、請求項1記載の曲面状化粧ボードの曲面形成方法において、前記基板と化粧材の貼り合せ時に、基板と化粧材とを位置決めする位置決め手段を設けたものであるから、化粧ボードを曲げる際、基板と化粧材がずれることなく、基板に対して化粧材を正確に固定することができる。
    【0029】
    本発明の請求項3の曲面状化粧ボードの曲面形成方法によれば、請求項1記載の曲面状化粧ボードの曲面形成方法において、前記化粧材が前記基板と異質材料で形成されているものであるから、デザインの自由度も高まるとともに、新規なデザインにより商品価値も高まる。
    【0030】
    本発明の請求項4の曲面状化粧ボードの曲面形成方法によれば、請求項2記載の曲面状化粧材の曲面形成方法において、前記位置決め手段が、前記基板と前記化粧材の接合面に設けた係合凸部と、この係合凸部と嵌合する係合凹部によって構成されているものであるから、基板と化粧材を貼り合せて一体化した後、化粧ボードを曲げる際、基板と化粧材がずれることなく、基板に対して化粧材が正確に固定される。
    【0031】
    本発明の請求項5の曲面状化粧ボードの曲面形成方法によれば、前記基板に複数の化粧材を積層したものであるから、基板に積層した化粧材により、立体的な化粧ボードが得られる。
    【0032】
    本発明の請求項6の曲面状化粧ボードの曲面形成方法は、平板状に形成された2枚の基板により化粧ボードを構成するとともに、少なくとも前記各基板の内縁に木口加工により段差溝を形成した後、これら基板を貼り合せて化粧ボードを一体化して曲面状に曲げ加工し、この曲面状に曲げ加工した化粧ボードを布地で被覆した時、その布地の裏面側に形成される縫い代を前記段差溝によって形成される凹溝内に収容したものであるから、曲面状に形成した化粧ボードを布地で覆う場合、布地の裏面側の縫い代が凹溝内に収容されるから、布地の表面側に皺などがよらずスッキリとした外観が得られる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の第1実施例を示すヘッドボードの斜視図である。
    【図2】同上ヘッドボードの正面図である。
    【図3】同上ヘッドボードの曲面加工時の断面図であり、図3(a)は曲面加工前、図3(b)は曲面加工後を示している。
    【図4】同上ヘッドボードの断面図である。
    【図5】同上ヘッドボードの周縁部を拡大した断面図である。
    【図6】同上ヘッドボードの左右方向に湾曲させた斜視図である。
    【図7】同上ヘッドボードの凹状に湾曲させた斜視図である。
    【図8】同上ヘッドボードの球状に湾曲させた斜視図である。
    【図9】同上ヘッドボードの曲率を変えた変形例を示す断面図である。
    【図10】同上ヘッドボードに直線部分と曲面部とを形成した変形例を示す断面図である。
    【図11】同上ヘッドボードにS字状に湾曲させた変形例を示す断面図である。
    【図12】本発明の第2実施例を示すヘッドボードの正面図である。
    【図13】同上ヘッドボードの断面図である。
    【図14】本発明の第3実施例を示すヘッドボードの正面図である。
    【図15】同上ヘッドボードの断面図である。
    【図16】本発明の第4実施例を示すヘッドボードの要部の拡大断面図である。
    【図17】同上ヘッドボードの凹溝に装飾体を取り付けた変形例を示す要部の拡大断面図である。
    【図18】本発明の第5実施例を示すヘッドボードの斜視図である。
    【図19】本発明の第6実施例を示すヘッドボードの斜視図である。
    【符号の説明】
    1 基板2,30 化粧材3,4 面取り部
    5,6塗装層
    10 係合凸部
    11 係合凹部
    15 パンチングメタル(化粧材)
    31 段差溝A ヘッドボード(化粧ボード)
    B 布地C 縫い代

    QQ群二维码
    意见反馈