Preparation and pieces of wood and a molded product obtained by the production method thereof of the wood piece

申请号 JP2000516813 申请日 1998-10-15 公开(公告)号 JP2001520128A 公开(公告)日 2001-10-30
申请人 カストウォール レナルト; リンデ クルト; 发明人 オーベ リンドストローム;
摘要 (57)【要約】 【課題】拡散・多孔性木材片の弾性及び屈曲性を大幅に増加させる。 【解決手段】次の各工程:a)拡散・多孔性木材の木材片を用意する工程と、b)a)で得られた木材片を少なくとも500バールの圧 力 で静 水 圧プレスする工程とからなる。 木材片を最大で2時間、液体中に浸漬することによって、剛性は再び増加する。 その後木材片は乾燥される。 これは拡散・多孔性木材片の成型品を製造するのに利用される。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】大幅に弾性の増加した集成木材片を製造する方法であり、該方法が、 a)少なくとも500バールの圧力で静水圧プレス成形することによって弾性にされた、少なくとも2個の拡散・多孔性木材の木材片を用意する工程と、 b)a)の木材片を互いに接着して、繊維が互いに平行に向いた集成木材片を得る工程と、 からなる集成木材片の製造方法。
  • 【請求項2】静水圧圧力が少なくとも850バール、好ましくは1000バール以上であり、プレス温度が40°C 以下、好ましくは35°C 以下であり、かつプレス時間が5分以下であることを特徴とする請求項1記載の集成木材片の製造方法。
  • 【請求項3】拡散・多孔性木材の成型品を製造する方法であり、該方法が、 a)請求項1または2までのいずれか一つの方法によって弾性が増加された、拡散・多孔性木材の木材片または拡散・多孔性木材の集成木材片を用意する工程と、 b)a)で得られた弾性木材片を所望の形状に成形し、続いて当該技術分野の在来の固定要素を用いて、木材片を所望の形状に固定する工程と、 c)b)で得られた固定された弾性木材片を液体中に、該液体が木材片全体に浸透するのに十分な時間浸漬する工程と、 d)得られた木材片を乾燥する工程と、 e)木材片を固定要素から解放する工程と からなる拡散・多孔性木材の成型品を製造する方法。
  • 【請求項4】弾性木材片が水中に室温で浸漬されることを特徴とする請求項3記載の方法。
  • 【請求項5】弾性木材片が、重量比で1/100ないし100/1の割合のアマニ油/テレピン油混合物の中に浸漬されることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項6】浸漬時間が5分間ないし2時間であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の方法。
  • 【請求項7】請求項1または2記載のいずれか一つの方法によって製造された弾性の増加した拡散・多孔性木材片。
  • 【請求項8】請求項3から5記載のいずれか一つの方法によって製造された拡散・多孔性木材成型物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    本発明は、調節可能な曲げ特性を有する木材片を製造する方法に関するものである。 本方法によって高度の弾性および高度の屈曲性を有する木材片を製造することができる。 得られる木材片は所望の形状に容易に変形することができ、その後簡単な方法でこの形状を固定することもできる。 材料は通常の曲げ特性を回復する一方、その形状は永久的に変化したしたままとなる。 本発明はまた、上記の方法を用いて製造された木材片に関するものである。

    【0001】 発明の背景 曲げた木材による建造物や製品は、人類によって有史以前から用いられて来た。 木材は剛性の材料であるから、成形したり曲げたりする前に、折れないように柔軟化しなければならない。 伝統的に、この柔軟化は熱または熱と加湿(例えば蒸気)の組み合わせによって行われて来た。 また木材はアンモニア、ポリエチレングリコール、ピリジンなどの化学薬品に浸漬することによって柔軟化されてきた。

    【0002】 近代においては、高度の屈曲性および成形性を有する別種の木材材料も開発された。 その一つの形式は薄い円盤状の木材を接着して積層構造にしたものであって、その可塑性は原料の木材材料よりも高い。 その例は特開平9−70804号公報および特開平7−246605に記載されている。 しかしながらこれらの文献に記載されている材料の可撓性は、いずれも十分に満足なものではない。 また、曲げ工程には熱が必要である。 また、所望の変形が得られた後、木材材料に通常の剛性を回復させることができない。 したがって、木材材料の弾性を一時的に増加させ、所望の曲げが得られた後、再度弾性を通常のレベルに低下させるための、改良された方法が求められている。

    【0003】 発明の概要 ここに、拡散・多孔性木材片の弾性および屈曲性を大幅に増加させ得る方法が発見された。 その方法は、次の各工程: a)拡散・多孔性木材の木材片を用意する工程と b)a)の木材片を少なくとも500バールの圧で静圧プレスする工程とからなる。

    【0004】 剛性は、木材片を液体中に、該液体が木材全体に浸透するに十分な時間浸漬した後、木材片を乾燥することによって再度増加する。

    【0005】 発明の詳細な説明 定義: ここで用いられる「静水圧プレス成形」という用語は、空間の全ての方向において同じ大きさの圧力でプレスすることに関連している。 このような性質の圧力で木材をプレスすることは WO95/13908に記載されている。 「拡散・ 多孔性木材」とは導管が均一に分布しており、かつ導管が年輪の全域にわたって均一な大きさを有する木材である。 拡散・多孔性木材を有する樹種の例としてはハンノキ、ハコヤナギ、カバ、ブナ、カエデ、ユーカリ、カナダサトウカエデ、
    ベツラ・ペンジュラ、アセル・プソイドプランタヌス、アセル・ルブルム、ニッサ・シルバチカ、リキダンバー・スチラシフルア、ポプルス・バルサミフェラ、
    ファグス・シルバチカ、バンクシア・プリオノテスおよびバンクシア・イリシフォリアが挙げられる。

    【0006】 ここで用いられる「木材片」という用語は拡散・多孔性木材の木材片を意味する。 「集成木材片」とは数個のより小さな拡散・多孔性木材片から構成され、これら構成木材片がその繊維方向に平行に、互いに接着されている木材片のことである。 集成木材片を製作するには、原則として木材に適したほとんどの型の接着剤を用いることができる。 例としては冷水型接着剤、ホットメルト接着剤、溶剤型接着剤、エマルジョン型接着剤、および一つまたは二つの成分を有する重合型接着剤が挙げられる。 特に、ポリビニルアセテートエマルジョン、PVC、ポリスチレン、尿素、メラミン、メラミン−フォルムアルデヒド、フェノール、およびポリウレタンを含む接着剤が有用である。 当業者にとっては所与の条件に基づいて接着剤の型を選ぶことは容易である。

    【0007】 ここで用いられる「液体」という用語は、拡散・多孔性木材片に浸透し得る液体を意味している。 このような液体の例としては水、および重量比で1/100
    ないし100/1の割合のアマニ油/テレピン油混合物がある。 液体はまた、染料や、耐腐食性および耐火性を増加させるための物質などの、その他の物質を含んでもよい。

    【0008】 本発明は以下において添付の図面を参照しつつより詳細に説明されるが、その図面は以下の通りである。

    【0009】 図1および図2は、請求項1記載の方法によって弾性がどのように変化するかを説明するための図である。

    【0010】 図3(a)は丸太から直接切り出された円盤を示し、図3(b)は円盤の縦断面図を示し、年輪が示されている図である、図3(c)は水浸漬に関連して、円盤が成形されているところ(縦断面図)を示し、図3(d)は乾燥の後に得られた皿状物の縦断面図を示している。

    【0011】 図4は、静水圧プレスされた拡散・多孔性木材片を、特定の方式に従って鋸断および接着することによって、高度の弾性を有する集成木材片を製作する工程を示している。 この図には年輪が完全に示されている。

    【0012】 図5は本発明の方法によって弾性が増加した拡散・多孔性木材片から製作された集成木材片を示している。

    【0013】 すでに上述したように、本発明は少なくとも500バールの圧力で木材を静水圧プレスすることによって、拡散・多孔性木材片の弾性が大幅に増加するという、予期しない発見に基づいている。 本発明は特定の理論に結びつくものではないが、静水圧プレスの後の弾性の増加は、拡散・多孔性木材片に均一に分布している大型の導管または管孔が、規則的につぶれることによるものと推定される。 繊維の強度は変化していないように思われる。 なぜならば繊維を破断するのに要する力は通常の木材材料と同じだからである。 したがって、弾性の増加は全ての方向に起こるのではない。

    【0014】 図1および図2は拡散・多孔性木材片において、静水圧プレス成形の後で弾性がどのように変化するかを示している。 図1(a)は拡散・多孔性木材の木材片を示しており、繊維は面ABCDから面EFGHの方向に向いている。 年輪は面ABCDに示されている。 図1(b)木材片の側面DCGHを示している。 したがってここでは繊維は側面DCから側面GHの方向に向いている。 もし圧力が区間DHの中間の側面に加えられても、なんらの弾性の増加は認められない。 図1
    (c)は上記の木材片の側面ABCDを示している。 対照的に、区間ADの中間の側面に圧力が加えられると、明瞭な弾性の増加が認められる。 この結果は図1
    (d)に示されている。 拡散・多孔性木材片を図2に示されるように互いに平行に接着することによって、非常に高度の可撓性を有する木材材料が得られる。

    【0015】 すでに上述したように、本発明によって静水圧的にプレスされた木材片の、弾性を減少させることも可能であることが発見された。 木材片を液体中に、液体が木材片全体に浸透するのに十分な時間、浸漬することによって剛性が回復される。 木材材料に剛性を回復させるために必要な浸漬時間は、成形するべき木材片の大きさに依存する。 20×40mmの断面を有する比較的小さな木材片ならば、
    5〜15分間の浸漬時間で完全に十分であるが、大型の木材片では2時間に達する浸漬時間を要することもある。 原則として、木材が損なわれず、液体が流動性を保つ限り、いかなる温度で浸漬を行ってもよいが、室温で浸漬工程を実施するのが便宜である。 当業者は個々の場合に対して、簡単な実験によって容易に、適切な浸漬時間および浸漬温度を決定することができる。

    【0016】 本発明は特定の理論に結びつくものではないが、浸漬の過程で液体が、浸透圧および/または親水性の相互作用によって、つぶされた管孔中に入り込み、管孔に当初の容積を回復させるのではないかと推定される。

    【0017】 すでに上述したように、本発明は木材片の成形に非常に有用であり、特に家具の製造に関連して有用である。 かなり複雑な形状も成形可能である。 まず最初に弾性の増加した木材片が製造される。 もし必要であれば、前記木材片から適当な形状の加工片が、鋸で切り出される。 加工片は次いで、例えば金型および/またはクランプを用いて、所望の形状に成形される。 この所望の形状は、適当な液体に適当な条件(例えば前述の)で浸漬し、次いで乾燥することによって固定される。

    【0018】 木材材料の寸法に関しては、用いられるプレス装置の大きさに関連するものを除いては、制限はない。 しかしながら、円盤状の木材片をプレスすることが特に有利であり、プレスの大きさが許すならば、2m 2以上の表面積を有する木材片 をプレスすることも困難ではない。 適当なプレス装置の例としてはSE−C−4
    52436に記載されている圧力セル型のプレスが挙げられ、静水圧プレス成形法に関しては前述のWO95/13908が参考になる。

    【0019】 木材片は静水圧プレス成形を受ける前に乾燥されていなければならない。 含水率を多くとも生木の含水率の50%まで低下させることが有利である。 しかしながら、プレスで絞り出される水を、例えば吸収したり、プレス装置から導出したりして処理することができるならば、水分の多い木材を静水圧プレス成形することもまた可能である。 水分の多い木材を静水圧プレス成形する技術はWO97/
    02936に記載されている。

    【0020】 本発明は以下において実施例を参照しつつより詳細に説明されるが、これらの実施例は説明のためのものであって、本発明を限定するものではない。 実施例1 直径13.5cm、厚さ1cmの円盤状の木材片が、ハコヤナギの丸太から鋸で切り出された。 円盤の樹皮を剥ぎ、当初の48%の含水率になるまで乾燥した(図3(a)および図3(b)参照)。 次いで木材片を圧力セル型のプレス(A
    BBプレッシャーシステムズ、ヴェステロース、スウェーデン)を用いて、WO
    95/13908の実施例1に記載される方法で静水圧プレスした。 最大圧力は850バールで、温度は33°Cであった。 総計プレス時間は2分間であった。

    【0021】 室温において次の各工程を実施した。 上記から得られた弾性の円盤を、最大深さ4cmの皿形の金型中に置き、金型の形状に沿うようにクランプした(図3(
    c))。 金型と木材円盤を10分間水中に浸漬し、その後自然乾燥させた。 円盤の弾性は著しく減少したが、クランプをはずして円盤を金型から取り出した後でも、皿形の形状を保持した(図3(d))。 実施例2 出発材料として、550×170×35mmの寸法(図4(a)図参照、年輪に注意)で生木の48%の含水率を有するハコヤナギの木材片を用いた。 木材片は実施例1と同様にして静水圧プレスした。 最大圧力は1000バール、温度は34°C、プレス時間は2分間であった。 プレス終了後、木材片の寸法は438
    ×136×22mmであった。 木材片が完全に平滑になるまで全体的に手で鉋がけした。 次いで木材片を長さ方向に亙って三つに鋸断し、各々146×136×
    22mmの寸法を有する3個の木材片を得た。 これらの木材片をさらに約20m
    m幅の小片に鋸断し、鉋がけして表面を平滑にした。 次いで小片を鋸断する前の形になるように並べた(図4(b))。 同様に当初の形に並んだ3個の木材片をさらに前後に並べ、都合21個の小片が図4(c)に示される形に並ぶようにした。 冷水型接着剤(カスコ3305、カスコ、スウェーデン)を、最右端の1個を除く全ての小片の上面に展着した(図3(d))。 次いで全ての小片を時計廻りに1/4回転させ(図4(e))、続いてクランプを用いて互いにプレスし(
    図4(f))、接着剤を自然乾燥させた。 このようにして146×410×22
    mmの寸法を有する集成木材片(図3(g))が得られた。 木材片を長さ方向に亙って15mmごとに横切りして、15×410×22mmの寸法を有する木材片が得られた。 この木材片を手で曲げて、内径125mmの馬型にした(図5
    )が、割れは観察されなかった。 実施例3 この実施例は本発明の木材材料の曲げ弾性率の測定に関するものである。 拡散・多孔性木材であるハコヤナギ材を、1000バールの圧力で静水圧プレスした。 次いで木材を20mm×20mm×200mmの試験片に鋸断した。 試験片の繊維方向は試験片の長さ方向に対して直であった。

    【0022】 第1のグループ(A)の20mm×20mm×200mmの試験片を用意した。 このグループの試験片はDグループの試験片と同様に鋸断および接着されたが、木材は静水圧プレス処理を受けなかったものであった。

    【0023】 第2のグループ(B)の試験片は、鋸断および接着を施されなかった。

    【0024】 第3のグループ(C)の試験片はそれぞれ20mm×20mm×60mm、2
    0mm×20mm×80mm、20mm×20mm×60mmの3片に鋸断された。 これらの小片を次いで実施例2と同じ接着剤を用いて互いに再接着して、2
    0mm×20mm×200mmの集成試験片が得られた。 試験片の繊維方向は試験片の長さ方向に対して直角であった。

    【0025】 第4のグループ(D)は20mm×20mm×40mmの5片に鋸断された。
    これらの小片を次いで実施例2と同じ接着剤を用いて互いに再接着して、20m
    m×20mm×200mmの集成試験片が得られた。 試験片の繊維方向は試験片の長さ方向に対して直角であった。

    【0026】 全部のグループの試験片について、曲げ弾性率を測定した。 測定は欧州規格E
    N310:1993(欧州規格化委員会、ブリュッセル、ベルギー)に従って行った。 二つの支点間の距離は150mmであった。 正確に二つの支持部材の中間に置かれた曲げ部材が試験片を屈曲させた。 得られた結果を表1にまとめた。 [表1] 試験グループ 曲げ弾性率 A 615Mpa 699Mpa B 347Mpa 319Mpa C 172Mpa 201Mpa D 25.0Mpa 64.2Mpa 本発明による木材材料(グループCおよびD)は比較グループ(グループAおよびB)の材料と比較して、はるかに低い曲げ弾性率を有することがわかる。 また、グループDの試験片は非常に柔軟で、曲げ試験を通じて割れを生じなかったが、グループA〜Cの全ての試験片は割れを生じた。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】請求項1記載の方法によって弾性がどのように変化するかを説明するための図である。

    【図2】図1に続く図である。

    【図3】図3(a)は丸太から直接切り出された円盤を示し、図3(b)は円盤の縦断面図を示し、年輪が示されている図である、図3(c)は水浸漬に関連して、円盤が成形されているところ(縦断面図)を示し、図3(d)は乾燥の後に得られた皿状物の縦断面図を示している。

    【図4】静水圧プレスされた拡散・多孔性木材を、特定の方式に従って鋸断および接着することによって、高度の弾性を有する集成木材片を製作する工程を示している。

    【図5】本発明の方法によって弾性が増加した拡散・多孔性木材片から製作された集成木材片を示している。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】

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