手鋸

申请号 JP2017536130 申请日 2015-08-26 公开(公告)号 JPWO2017033305A1 公开(公告)日 2018-04-26
申请人 株式会社ユーエム工業; 发明人 宮脇 昌三;
摘要 切粉の詰まりを劇的に解消することができ、また刃先のピッチを密にできて「上目」と称される刃先のカット面の面積を大きくすることができ、加えて切断抵抗が小さくて且つ良好な切れ味を得ることができる手鋸の提供を課題とする。鋸身20の長手方向側縁21に複数の鋸歯を配列してなる手鋸であって、前記鋸歯は、形状が三 角 柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯Xと、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯Yとの組み合わせから構成し、且つ前記横挽き用歯Xと縦挽き用歯Yとを構成する各角柱状歯は、少なくとも隣接する角柱状歯において、前記鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aからの立ち上がり角度θが同角度になるように構成し、よって隣接する各角柱状歯間の隙間Sが歯の立ち上がり方向に一定となるように構成した。
权利要求

鋸身の長手方向側縁に複数の鋸歯を配列してなる手鋸であって、前記鋸歯は、形状が三柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯と、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯との組み合わせから構成し、且つ前記横挽き用歯と縦挽き用歯とを構成する各角柱状歯は、少なくとも隣接する角柱状歯において、前記鋸身の長手方向側縁の縁面からの立ち上がり角度が同角度になるように構成し、よって隣接する各角柱状歯間の隙間が歯の立ち上がり方向に一定となるように構成したことを特徴とする手鋸。三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯は、その1側面と1側辺、若しくは対向する2側面が鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がるように構成し、且つ各横挽き用歯の向きが交互に逆向きになるように配列し、一方、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、前記横挽き用歯の配列の所々に配置されるように構成し、且つ各縦挽き用歯の対向する2側面が鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がるように構成すると共に且つ各縦挽き用歯が交互に逆向きになるように配列したことを特徴とする請求項1に記載の手鋸。三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、且つ面一側面の側辺のうち切断方向の最前方に位置する側辺の頂点から切断方向後方及び切断方向に直角な方向に向けて斜め下方にカットしてなる三角形若しくは台形の横挽き用先端傾斜カット面を構成すると共に、該横挽き用先端傾斜カット面に属する縁辺のうち、前記面一側面に属さず且つ切断方向前方に位置する縁辺に傾斜横向き刃を構成し、 平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、鋸身の表裏の側面に対して面一とならない2側面のうち切断方向の前方に位置する一方の側面から対抗する他方の側面に向けて斜め下方にカットしてなる平行四辺形の縦挽き用先端傾斜カット面を構成すると共に、縦挽き用先端傾斜カット面に属する4つの縁辺のうち、前記面一側面に属さず且つ切断方向前方に位置する縁辺に平横向き刃を構成し、 且つ前記縦挽き用先端傾斜カット面の頂線の高さが前記横挽き用先端傾斜カット面の頂点の高さより少し低くなるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の手鋸。三角柱状歯は二等辺三角柱状歯としたことを特徴とする請求項3に記載の手鋸。台形柱状歯は二等辺台形柱状歯としたことを特徴とする請求項3に記載の手鋸。角柱状歯は、直角柱状歯若しくは斜角柱状歯とすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の手鋸。角柱状歯の立ち上がり角度における同角度とは、±10度以内の差を含めるものとし、各角柱状歯間の隙間の立ち上がり方向における一定とは、角度20度以内の拡大と角度20度以内の縮小を含めるものとすることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の手鋸。各角柱状歯の立ち上がり角度における同角度とは、±5度以内の差を含めるものとし、各角柱状歯間の隙間の立ち上がり方向における一定とは、角度10度以内の拡大と角度10度以内の縮小を含めるものとすることを特徴とする請求項7に記載の手鋸。各角柱状歯の各側面における両側辺は、それぞれ相互に平行若しくは平行から±10度以内の交差角をもって立ち上がるように構成したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の手鋸。各角柱状歯の各側面における両側辺は、それぞれ相互に平行若しくは平行から±5度以内の交差角をもって立ち上がるように構成したことを特徴とする請求項9に記載の手鋸。

说明书全文

本発明は手鋸に関する。

鋸の歴史は古く、手鋸はその当初より今日に至るまで多くの人に利用されている。 一方、電動鋸は比較的近年に開発されたもので、電動を用いた圧倒的な馬力で木等の切断を行う電動具である。エンジンを用いたチェーンソーも同様である。前記電動鋸等の圧倒的パワーを備えた、いわゆる動力鋸と、そのような動力を用いずに人の力だけで切断を行う手鋸とは、何れも切断歯を用いている点は同じであるものの、実際には、それらの構成や機能に関する考え方が大きく異なっており、実質的に技術分野を異にしている。

図10に手鋸の一例を示す。手鋸は、一般に持手と呼ばれるグリップ部1の先に細長い金属製の鋸身2が取り付けられた構成からなり、この鋸身2の長手方向側縁に多数の歯3が配列された構成とされている。 図8(A)、(B)に示す手鋸は、いわゆる縦挽き鋸の一例を示す。縦挽き鋸は木を木目の方向に沿って切るのに適した鋸である。この縦挽き鋸は、鋸身2の長手方向側縁に多数の三歯3を配列し、その三角歯3の先端を刃先Tとして、切断を行うものである。各三角歯3の裾は隣接する三角歯3の裾とで谷Vを構成している。前記縦挽き鋸の刃先T線及び谷V線は、鋸身2の長手方向に対して直角な短手方向に形成されるのが通常である。 図9(A)、(B)に示す手鋸は、いわゆる横挽き鋸の一例を示す。横挽き鋸は木を木目方向に交差して切るのに適した鋸である。この横挽き鋸は、鋸身2の長手方向側縁に形成された各三角歯3の先端の前後一対の傾斜部に尖った縦向き刃3a、3bを構成している。切断方向Dに対して前にあるのが符号3aで示す縦向き刃で、切断方向Dに対して後方にあるのが符号3bで示す縦向き刃である。 縦向き刃3a、3bは、ナイフの如く木に切り込み、木目を切断する。各隣接する三角歯3の裾は谷Vを構成している。 また横挽き鋸には、三角歯3の先端付近を斜めにカットして、「上目」と称される先端カット面4を構成し、その先端カット面4の前後縁を斜め横向き刃4a、4bとしたものが知られている。この先端カット面4と斜め横向き刃4a、4bは、縦挽き鋸の機能を果たすことができるもので、木を切断する際に鋸身2の肉厚に対応する木材部分をノミのようにすくい、削り取る機能を果たす。

実開平6−71101号公報

特開2003−117903号公報

特開2013−52575号公報

実用新案登録第3060488号公報

特許文献1には、三角歯(11)〜(18)が交互に向き合って配列された構成の他、上目(11a)〜(18a)も構成された手びき鋸が開示されている。この手びき鋸は、上述した図9に示す横挽き鋸と同様の鋸である。 特許文献1の手びき鋸は、図9に示す手鋸の場合と同様に、三角歯からなる構成であるため、隣接する三角歯間の谷(図9の谷Vを参照)がその谷底に向けて大きくV字状に窄む構成とならざるを得ない。このため、この窄まった谷に切粉が押し詰まり、作業が進むにつれて切れ味が次第に悪くなるという基本的な問題があった。 特許文献2には、切りくずが鋸の両側面と樹木の切断面との間に詰まるのを解消する目的で、切断刃(2)の外側面に凹部(10)をからなる切りくずの貯留部(7)を設けた鋸刃が開示されている。 この特許文献2の鋸刃の場合、鋸の両側面と樹木の切断面との間に切くずが詰まるのを解消することはできるが、やはり三角歯間の窄まった谷には切くずが詰まり易く、作業中に次第に切れ味が悪くなってしまう問題が残る。 特許文献3には、切粉が詰まり難くする目的で、隣り合う歯(3)、(3)の基部(3B)、(3B)が、円弧状溝底面(20)を介して分離状に形成された鋸刃が開示されている。 この特許文献3の場合、円弧状溝底面(20)の存在により切粉がその分だけ詰まり難くなるが、やはり三角歯を用いている限り谷の窄まりは残り、切粉の詰まりが十分には解消されない。 また特許文献3の鋸刃の場合は、円弧状溝底面(20)の円弧を大きく構成するために、なげし部(7A)、(7B)の面取り角度(なげし部の刃先角度)をかなり鋭角にする必要があり、結果として各歯(3)の厚みが薄くなって、強度が低下する問題が生じる。更になげし部(7A)、(7B)の刃先角度の鋭角がきついので、上目部(8)の面積が非常に小さくならざるを得ない問題がある。 特許文献4には、横挽き刃(2A)群のところどころに縦挽き刃(2B)を配置した鋸が開示されている。この鋸の場合、横挽き刃(2A)によって切断溝(8)の左右が削り取られ、中央付近の削り残りが縦挽き刃(2B)で削り取られることになる。よって切断溝(8)の中央付近の削り残り部分による摩擦抵抗の低減に効果を発揮することが可能である。 しかしながら、特許文献4における横挽き刃(2A)及び縦挽き刃(2B)は何れも三角歯であることから、三角歯間の谷の窄まりは残り、切粉の詰まりが十分には解消されない問題が残る。

更に三角歯についての基本的な問題点に言及する。手鋸の三角歯は、古くから踏襲されてきた鋸歯の形であり、鋸歯と言えば三角歯が常識であった。 しかしながら三角歯を用いた手鋸では、既述したように、三角歯間に窄まった谷が存在し、切粉が詰まり易くなるという基本的な問題がある。 また三角歯を用いる手鋸では、各歯の先端にある刃先の鋸身の長手方向のピッチが長く疎になり易いという基本的な問題がある。そのピッチを小さくするため三角歯をより密に並べて配置すると、各三角歯間の谷の重なりが増し、切粉が詰まり易くなって切れ味の低下につながる。一方、三角歯の配置間隔を疎にすると、三角歯間の谷の重なりが減少して切粉の詰まりは軽減されるが、各刃先のピッチがますます長く疎になって、切れ味自体が悪くなる。 また三角歯の場合、歯の裾は広いが、先端部は尖るように狭くなる。このため先端部を斜めにカットしてなる「上目」(図9の先端カット面4を参照)の面積もまた非常に小さくなり易い。このような小さい面積の上目(先端カット面4)では削り幅が鋸身の幅より小さく、よって削り残しが生じ易く、切れ味が上がらない問題がある。

そこで本発明は上記従来技術の種々の問題点を解消し、三角歯という従来から踏襲されてきた歯形を持つ手鋸の常識を覆すことで、切粉の詰まりを劇的に解消することができる手鋸の提供を課題とする。また刃先のピッチを密にでき、「上目」と称される刃先のカット面の面積を大きくすることを課題とする。加えて、切断抵抗が小さくて且つ良好な切れ味を得ることができる手鋸の提供を課題とする。

上記課題を達成するため本発明の手鋸は、鋸身の長手方向側縁に複数の鋸歯を配列してなる手鋸であって、前記鋸歯は、形状が三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯と、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯との組み合わせから構成し、且つ前記横挽き用歯と縦挽き用歯とを構成する各角柱状歯は、少なくとも隣接する角柱状歯において、前記鋸身の長手方向側縁の縁面からの立ち上がり角度が同角度になるように構成し、よって隣接する各角柱状歯間の隙間が歯の立ち上がり方向に一定となるように構成したことを第1の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第1の特徴に加えて、三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯は、その1側面と1側辺、若しくは対向する2側面が鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がるように構成し、且つ各横挽き用歯の向きが交互に逆向きになるように配列し、一方、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、前記横挽き用歯の配列の所々に配置されるように構成し、且つ各縦挽き用歯の対向する2側面が鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がるように構成すると共に且つ各縦挽き用歯が交互に逆向きになるように配列したことを第2の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第2の特徴に加えて、三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、且つ面一側面の側辺のうち切断方向の最前方に位置する側辺の頂点から切断方向後方及び切断方向に直角な方向に向けて斜め下方にカットしてなる三角形若しくは台形の横挽き用先端傾斜カット面を構成すると共に、該横挽き用先端傾斜カット面に属する縁辺のうち、前記面一側面に属さず且つ切断方向前方に位置する縁辺に傾斜横向き刃を構成し、 平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、鋸身の表裏の側面に対して面一とならない2側面のうち切断方向の前方に位置する一方の側面から対抗する他方の側面に向けて斜め下方にカットしてなる平行四辺形の縦挽き用先端傾斜カット面を構成すると共に、縦挽き用先端傾斜カット面に属する4つの縁辺のうち、前記面一側面に属さず且つ切断方向前方に位置する縁辺に平横向き刃を構成し、 且つ前記縦挽き用先端傾斜カット面の頂線の高さが前記横挽き用先端傾斜カット面の頂点の高さより少し低くなるように構成したことを第3の特徴としている。

また本発明の手鋸は、上記第3の特徴に加えて、三角柱状歯は二等辺三角柱状歯としたことを第4の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第3の特徴に加えて、台形柱状歯は二等辺台形柱状歯としたことを第5の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第1〜第5の何れかの特徴に加えて、角柱状歯は、直角柱状歯若しくは斜角柱状歯とすることを第6の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、角柱状歯の立ち上がり角度における同角度とは、±10度以内の差を含めるものとし、各角柱状歯間の隙間の立ち上がり方向における一定とは、角度20度以内の拡大と角度20度以内の縮小を含めるものとすることを第7の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第7の特徴に加えて、各角柱状歯の立ち上がり角度は、±5度以内の差を含めるものとし、各角柱状歯間の隙間の立ち上がり方向における一定とは、角度10度以内の拡大と角度10度以内の縮小を含めるものとすることを第8の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第1〜第8の何れかの特徴に加えて、各角柱状歯の各側面における両側辺は、それぞれ相互に平行若しくは平行から±10度以内の交差角をもって立ち上がるように構成したことを第9の特徴としている。 また本発明の手鋸は、上記第9の特徴に加えて、各角柱状歯の各側面における両側辺は、それぞれ相互に平行若しくは平行から±5度以内の交差角をもって立ち上がるように構成したことを第10の特徴としている。

請求項1に記載の手鋸によれば、鋸身に配列される鋸歯が角柱状歯とされ、且つ各角柱状歯は、少なくとも隣接する角柱状歯において、前記鋸身の長手方向側縁の縁面からの立ち上がり角度が同角度にされることで、隣接する各角柱状歯間の隙間が歯の立ち上がり方向に一定にされる。このため、各歯間の隙間が歯の先端部から歯の裾部に向けて窄まるという従来の問題構造が解消され、切粉が窄まった歯間の隙間に押し詰まって切れ味が悪くなるという従来の欠点を完全に解消できる。 しかも鋸歯の形状が角柱状であるので、歯の裾部が広く歯の先端部が狭くなる従来の三角歯に比べて、歯の裾部から歯の先端部にかけての寸法が変わらない。よって従来の三角歯に比べて、角柱状歯では歯をより密に並べて配列することが可能となる。また従来の三角歯と比べて、角柱状歯では歯の先端部の面積をより広くすることが可能となる。これによって、鋸歯に形成される切刃の配列密度を増加させることができると共に、切刃自体の刃寸法を大きくすることが可能となり、切れ味そのものの大幅な向上を図ることができる。 加えて、角柱状歯は三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯と平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯との組み合わせから構成されるので、横挽き用歯による強力な切断力による切り込み効果と、縦挽き用歯による切溝からの良好な切粉の掻き出し、及び横挽き用歯が切溝中央部に残した切り残し部の良好な切り取り効果とを相乗させることができ、木材を木目に対して直角方向に切断する場合(横挽きの場合)においても、また木材を木目に対して平行方向に切断する場合(縦挽きの場合)においても、非常に切断抵抗が小さく良好な切れ味を、切り始めから切り終わりに至るまで終始良好に持続させることが可能となる。

また請求項2に記載の手鋸によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、三角柱状若しくは台形柱状の横挽き用歯は、その1側面と1側辺、若しくは対向する2側面が鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がるように構成されているので、横挽き用歯はその各刃渡りを鋸身の表裏に跨る厚みいっぱいの寸法とすることができる。よって非常に効率のよい切削ができる。また横挽き用歯が被切断物に対して摩擦接触するだけの部分を少なくすることができるので、鋸引きの抵抗も軽減される。 一方、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、横挽き用歯の配列の所々に配置されることで、横挽き用歯だけの場合の欠点を補うことができる。即ち、横挽き用歯では、切溝中央部に山状の切り残し部分が生じるが、縦挽き用歯を所々に配置することで、前記山状の切り残し部分を削ってくれる。これによって、横挽き用歯に対する前記切り残し部分の摩擦抵抗が低減され、横挽き用歯による切れ味を保つことができる。勿論、所々に配置した縦挽き用歯により、切溝中の切粉の排除を効率よく排除することができる。 横挽き用歯も縦挽き用歯も、その向きを交互に逆向きになるように配置しているので、鋸としてのバランスも保たれる。

また請求項3に記載の手鋸によれば、上記請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、三角柱状若しくは台形柱状からなる横挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、先端に構成される三角形若しくは台形の横挽き用先端傾斜カット面に傾斜横向き刃を構成する。この縦向き刃と傾斜横向き刃とで、被切断物に切溝を深さ方向に切り込んでゆくと共に、切溝を斜め水平方向にスライスして削ってゆく。 一方、平行四辺形柱状からなる縦挽き用歯は、鋸身の表裏の側面に対して面一に立ち上がる面一側面の側辺に縦向き刃を構成し、先端に構成される平行四辺形の縦挽き用先端傾斜カット面に水平横向き刃を構成する。この水平横向き刃で、切溝内の中央部に残る横挽き用歯による山状の切り残し部分の切り取りと切粉の排除を行う。 また縦挽き用先端傾斜カット面の頂線の高さが前記横挽き用先端傾斜カット面の頂点の高さより少し低くなるように構成することで、縦挽き用歯が横挽き用歯よりも出っ張ることで、メインの横挽き用歯による切断作用に悪影響を与えるのを防止することができる。

また請求項4に記載の手鋸によれば、上記請求項3に記載の構成による作用効果に加えて、三角柱状歯は二等辺三角柱状歯としたので、隣接する三角柱状歯において、相互に対向する側面同士を平行に配置することが可能となる。よって隣接する三角柱状歯の隙間は、鋸歯の立ち上がり方向に一定となるだけではなく、立ち上がり方向に直角な方向にも一定となるようにすることができる。これにより安定した切断作業、切れ味を確保することができる。

また請求項5に記載の手鋸によれば、上記請求項3に記載の構成による作用効果に加えて、台形柱状歯は二等辺台形柱状歯としたので、隣接する台形柱状歯の対向する側面同士を平行に配置することが可能となる。よって隣接する台形柱状歯の隙間は、鋸歯の立ち上がり方向に一定となるだけでなく、立ち上がり方向に直角な方向にも一定となるようにすることができる。これにより安定した切れ味を確保することができる。

また請求項6に記載の手鋸によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、角柱状歯は、直角柱状歯若しくは斜角柱状歯にすることで、各角柱状歯が鋸身の側縁の縁面から直角柱として真っ直ぐ立ち上がるようにした手鋸の他、各角柱状歯が鋸身の側縁の縁面から斜角柱として斜めに立ち上がるようにした手鋸に対しても、切粉が詰まらず、且つ切れ味がよいものを提供することができる。

また請求項7に記載の手鋸によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、隣接する角柱状歯の立ち上がり角度は同角度とするが、この同角度には±10度以内の差を含むものとする。そしてこの角柱状歯の立ち上がり角度の±10度以内の差に基づいて、各角柱状歯間の歯の立ち上がり方向における隙間が一定とは、角度20度以内の拡大と角度20度以内の縮小を許容範囲に含めて一定とすることができる。各角柱状歯間の隙間が、立ち上がり方向に角度として20度以内で拡大し或いは縮小しても、その程度の範囲内では、切粉が歯間の隙間へ押し詰まるという悪影響は生じず、鋸の切れ味に悪影響を及ぼさない。

また請求項8に記載の手鋸によれば、上記請求項7に記載の構成による作用効果に加えて、各角柱状歯の立ち上がり角度は±5度以内の差を含んで同角度とされる。そしてこれに基づけば、歯の立ち上がり方向における各角柱状歯間の隙間は、角度10度以内の許容範囲で拡大或いは縮小することが許容される。各角柱状歯間の隙間の変化が、立ち上がり方向に角度10度の許容範囲内にあれば、切粉の歯間の隙間への押し詰まりを十分効果的に防止することができ、鋸の切れ味を十分良好に保持することができる。

また請求項9に記載の手鋸によれば、上記請求項1〜8の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、各角柱状歯はその各側面における両側辺が平行に立ち上がるか、平行から±10度以内の交差角で傾いて立ち上がる場合が許容される。角柱状歯の角柱がこのような10度以内の範囲で立ち上がり方向に縮小し或いは拡大しても、その程度の範囲内に収まる場合は、角柱状歯としての形状の特徴を発揮することができ、切粉が歯間の隙間へ押し詰まるという悪影響は生じず、鋸の切れ味に悪影響を及ぼさない。

また請求項10に記載の手鋸によれば、上記請求項9に記載の構成による効果に加えて、各角柱状歯はその各側面における両側辺が平行に立ち上がるか、平行から±5度以内の交差角で傾いて立ち上がる場合が好ましい。角柱状歯の角柱の立ち上がり方向への縮小或いは拡大が、5度以内の範囲に収まる場合には、角柱状歯としての形状の特徴を十分に発揮することができ、切粉の歯間の隙間への押し詰まりを十分効果的に防止することができ、鋸の切れ味を十分良好に保持することができる。

本発明の第1実施形態に係る手鋸を示す正面図である。

本発明の第1実施形態に係る手鋸の詳細を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。

本発明の第1実施形態に係る手鋸の詳細を示す斜視図である。

本発明の第1実施形態に係る手鋸の鋸歯にうち、平行四辺形状からなる縦挽き用歯の斜視図である。

本発明の第1実施形態に係る手鋸を用いて被切断物を切断する場合において、その切断途中の状況を示す断面図である。

本発明の第2実施形態に係る手鋸の詳細を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。

本発明の第3実施形態に係る手鋸の詳細を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。

従来の縦挽き鋸の一例を示し、(A)は平面図、(B)は正面方向から見た斜視図である。

従来の横挽き鋸の一例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。

従来の手鋸の一例を示す図である。

以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る手鋸を説明する。 先ず図1〜図5を参照して第1実施形態を説明する。 図1において、手鋸はグリップ部10と鋸身20と鋸歯とを有する。なお、グリップ部10は図面上、一部を省略している。 手鋸は鋸身20をグリップ部10に折り畳むことができる折り畳み式の手鋸として示しているが、必ずしも折り畳み式である必要はなく、あらゆる手鋸が対象となる。 手鋸は、いわゆる片刃鋸として、鋸歯が鋸身20の片側の長手方向側縁21に配列されている。勿論、鋸身20の両側の長手方向側縁21に鋸歯を配列した両刃鋸であってもよい。 また図1に示す手鋸は、引き鋸として構成されているが、押し鋸であってもよい。

図2〜図5も参照して、前記鋸歯は、形状を角柱状からなる角柱状歯としている。 また角柱状歯からなる鋸歯は、横挽き用歯Xと縦挽き用歯Yとの組み合わせから構成される。 第1実施形態では、横挽き用歯Xに対して、その所々に少ない割合で縦挽き用歯Yが配置される構成としている。具体的には、横挽き用歯Xに対して10個おきに縦挽き用歯Yが配置されている。しかし、横挽き用歯Xと縦挽き用歯Yとの組み合わせ割合は特に限定されるものではない。 第1実施形態において、横挽き用歯Xは三角柱状歯30として構成している。また縦挽き用歯Yは平行四辺形柱状歯100として構成している。 三角柱状歯30からなる横挽き用歯Xと平行四辺形柱状歯100からなる縦挽き用歯Yは、何れも鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから立ち上がるように構成されている。 各三角柱状歯30は、前記縁面21aから同角度で同じ方向に立ち上がるように、立ち上がり角度θを一定に構成している。この第1実施形態に示す三角柱状歯30の立ち上がり角度θは90度で、前記縁面21aに対して直角である。 同様に、各平行四辺形柱状歯100は、前記縁面21aから同角度で同じ方向に立ち上がるように、立ち上がり角度θを一定に構成している。この第1実施形態に示す平行四辺形柱状歯100の立ち上がり角度θは、前記三角柱状歯30と同角度である。具体的には90度で、前記縁面21aに対して直角である。 各三角柱状歯30と各平行四辺形柱状歯100の立ち上がり角度θを一定にすることで、各隣接する三角柱状歯30や平行四辺形柱状歯100の間の隙間Sが角柱状歯の立ち上がり方向に一定となる。これにより各歯間の隙間が歯の先端部から歯の裾部に向けて窄まるという従来の問題構造が解消される。よって、切粉が窄まって歯間の隙間に押し詰まって切れ味が悪くなるという従来の欠点を完全に解消できる。 勿論、各三角柱状歯30や平行四辺形柱状歯100の立ち上がり角度θは、一定であれば、垂直でなくても、斜めに傾斜していてもよい。 ところで、三角柱状歯30や平行四辺形柱状歯100からなる各隣接する角柱状の鋸歯間の隙間Sが立ち上がり方向に一定となるためには、少なくとも隣接する三角柱状歯30や平行四辺形柱状歯100の角柱状の鋸歯の立ち上がり角度θが同角度であればよい。隣接する角柱状歯の立ち上がり角度θが同じであれば、角柱状の各鋸歯間の隙間Sは歯の立ち上がり方向に一定となり、各鋸歯間の隙間Sが歯の先端部から歯の裾部に向けて窄まるという欠点が解消される。 なお上記において、立ち上がり角度θにおける一定とは、厳密な意味での一定値に限定される意味ではない。同様に、立ち上がり角度θにおける同角度とは、厳密な意味での同角度である必要はない。また隣接する鋸歯間の隙間Sにおける一定についても、厳密な意味での一定である必要はない。発明の目的、機能、効果に基づいて許容される多少の増減を含む概念である。この点については後述する。

第1実施形態における横挽き用歯Xである三角柱状歯30は、鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから立ち上がる3つ側辺30a、30b、30cと、3つの側面31、32、33を備える。 また三角柱状歯30の先端には、三角柱を斜めにカットしてなる横挽き用先端傾斜カット面34を備える。 三角柱状歯30の横挽き用先端傾斜カット面34は、3つの縁辺34a、34b、34cを備える。 縁辺34aは前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bの何れか一方と面一である側面31の上辺に対応する。 縁辺34bは、前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bを横切る2つの側面32、33のうち、切断方向Dのより前方にある側面32の上辺に対応する。 側縁34cは、前記鋸身20の表裏の側面を横切る2つの側面32、33のうち、切断方向Dの後方にある側面33の上辺に対応する。

三角柱状歯30は、その1側面を前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bの両側面のうちの何れか1側面20a、20bに対して面一に立ち上がる面一側面31として構成している。 各三角柱状歯30は、前記面一側面31が鋸身20の表側面20aと裏側面20bとに対して交互に面一の位置をとるように、三角柱状歯30の向きを左右交互に変更して配列する構成にされている。 各三角柱状歯30は、前記面一側面31に対向する角(側辺30b)が、鋸身20の長手方向において、前記面一側面31の両側辺30a、30cの中間位置に位置するように構成される。言い換えれば、各三角柱状歯30の三角の形状は、面一側面31に隣接する側面32、33の各交差角α1、α2が何れも90度未満となるような形状とする。 第1実施形態に係る三角柱状歯30の場合は、前記交差角α1、α2が何れも90度未満の同じ角度とし、三角形が左右対称の二等辺三角形からなる二等辺三角柱状歯として構成されている。 角柱状歯を二等辺三角柱状歯30とすることで、この二等辺三角柱状歯30を鋸身20の長手方向側縁21に左右交互に向きを変えて配置したときに、各隣接する二等辺三角柱状歯30、30の対向する側面32と側面33とが、平面視において平行となる。即ち、隣接する二等辺三角柱状歯30間の隙間Sを、平面視(立ち上がり方向に直角な方向において)で一定となるようにすることができる。

各三角柱状歯30は、その面一側面31に属する側辺30a、30cのうち、切断方向Dの前方に位置する長寸法の側辺30aに前縦向き刃VE1が構成され、切断方向Dの後方の短寸法の側辺30cに後縦向き刃VE2が構成されている。 ここで切断方向Dとは、引き鋸の場合は鋸を引く方向である。押し鋸の場合は鋸を押す方向である。引き鋸の場合は、切断方向Dの前方にある前縦向き刃VE1が、主として切断に寄与する。 前縦向き刃VE1の刃角(面一側面31と側面32との交差角α1)、及び後縦向き刃VE2の刃角(面一側面31と側面33との交差角α2)は、共に90度未満の鋭角とするが、45度以下の鋭角であるのが好ましい。 前縦向き刃VE1は、鋸身20が切断方向Dに移動する際に、被切断体WにV字状の溝を切り込んでいく主たる縦向き刃である。後縦向き刃VE2は、鋸身20が切断方向Dとは逆方向に戻る際に、被切断体WにV字状の切り込みを行うことができる刃であるが、前縦向き刃VE1に対して従たる縦向き刃である。

各三角柱状歯30は、その先端に構成される横挽き用先端傾斜カット面34に属する3つの縁辺34a、34b、34cの内、前記面一側面31に属さず且つ切断方向Dの前方に位置する縁辺34bに傾斜横向き刃IE1が構成される。 傾斜横向き刃IE1の刃角は横挽き用先端傾斜カット面34と前縦向き刃VE1の刃面を構成する側面32との交差角となる。この交差角は90度未満とする。 傾斜横向き刃IE1と前記前縦向き刃VE1とは三角柱状歯30の刃先(頂点)Pで合流する。 傾斜横向き刃IE1は、鋸身20が切断方向Dに移動する際に、被切断体の表面をノミで削るように斜め水平方向にスライスして削り取る。前記斜め水平方向は、交互の傾斜横向き刃IE1でその斜めの向きが逆になる。 本実施形態では、横挽き用先端傾斜カット面34は前記刃先Pを頂点として一定の傾斜角度で斜め下方にカットして構成している。より具体的には、刃先(頂点)Pから横挽き用先端傾斜カット面34の縁辺34aへの傾斜よりも、刃先Pから傾斜横向き刃IE1を構成する縁辺34bへの傾斜の方が急となるように斜め下方にカットして構成している。 勿論、刃先Pを頂点とする傾斜角度は、必要に応じて種々の角度を採用することができる。

三角柱状歯30で削り取られた切粉は、その三角柱状歯30の側面32とその前に隣接する三角柱状歯30との間の隙間Sに一旦残留する。しかし各三角柱状歯30は柱状であり、歯の寸法が歯の裾から先端方向へと変化しない。しかも各三角柱状歯30は、全てが同方向である垂直に立ち上がる等、その立ち上がり角度θが一定であり同方向に立ち上がる。従って各隣接する三角柱状歯30間の隙間Sは、三角柱状歯30の立ち上がり方向に一定となる。即ち各歯30の隙間Sは、該隙間Sの底に至るまで十分な隙間が窄まることなく確保される。よって切粉が経時的に隙間Sの底に押し詰まるといった従来の欠点が完全に解消され、経時的な切粉の詰まりが実質的に生じない。よって切粉の詰まりによる鋸の切れ味低下がなく、良好な切れ味を持続させることができる。

また三角柱状歯30は柱状であり、寸法が歯の裾部から先端部へと減少しない。従って従来の三角歯に比べて、歯の先端部に形成される横挽き用先端傾斜カット面34を十分広い面積にし、その横挽き用先端傾斜カット面34に形成される傾斜横向き刃IE1の刃渡りを十分長く確保することができる。これにより傾斜横向き刃IE1による斜め方向のスライスカットの幅を十分に広くして、スライスカットの切れ味を向上させることができる。 更に三角柱状歯30は柱状であり、従来の三角歯に比べて、同じ面積の横挽き用先端傾斜カット面34を形成するのに、より歯裾寸法の小さいスリムな歯を用いることができる。よって同じピッチで鋸歯を配列する場合には、従来の三角歯の場合に比べて、三角柱状歯30の場合の方が、横挽き用先端傾斜カット面34の面積を大きく、且つ各歯裾間の隙間Sの寸法も大きくすることができる。各歯裾間の隙間Sの寸法が大きいということは、切粉が詰まり難いと言うことである。横挽き用先端傾斜カット面34の面積が大きいということは、傾斜横向き刃IE1によるスライスカットの切れ味が大きいと言うことである。 一方、前記各歯間の隙間S寸法を同じにした場合は、従来の三角歯に比べて三角柱状歯30の方がより小さなピッチでより多くの歯を配列することができ、鋸の切れ味そのものをより向上させることができる。

また三角柱状歯30を二等辺三角形状歯とすることで、各隣接する三角柱状歯30における対向する側面32、33とが平面視で平行となり、よって隙間Sの寸法が立ち上がり方向に直角な方向へも一定となって、変化することがない。従って、その分だけ隙間S内での切粉の偏在が少なくなり、より安定した切断作業、切れ味が期待できる。

第1実施形態では、三角柱状歯30は、その3つの側辺30a、30b、30cのうち2つの側辺30a、30cを鋸身20の表裏の1側面20a(20b)に面一に立ち上がる面一側面31の両側辺とし、残る1つの側辺30bを鋸身20の残る1側面20b(20a)と面一に立ち上がる側辺として構成している。これによって各横挽き用先端傾斜カット面34が鋸身20の表裏両側面20a、20bに跨る傾斜三角形となるように構成している。 各横挽き用先端傾斜カット面34が鋸身20の表裏両側面20a、20bに跨る傾斜三角形に構成されることで、各横挽き用先端傾斜カット面34に構成される傾斜横向き刃IE1が鋸身20の表裏側面20a、20b間の厚みを完全に横断する刃渡り(刃長)となる。 各横挽き用先端傾斜カット面34に構成される傾斜横向き刃IE1が鋸身20の厚みを完全に横断することで、被切断体の切断作業に際して、傾斜横向き刃IE1は鋸身20の厚み方向の全域にわたって被切断体を削ることができる。 傾斜横向き刃IE1が鋸身20の厚み方向の過半未満で終わる長さの場合には、傾斜横向き刃IE1は鋸身20の厚み方向全域では被切断体を削ることができず、被切断体の一部に摩擦接触するだけの部分が残る傾向となる。このようなことは従来の三角歯の場合に多くあり、切れ味が悪くなり易く、切断効率が悪くなり易い。 傾斜横向き刃IE1が鋸身20の厚みを横断する長さの場合は、三角柱状歯30の向きが交互に逆に変わることで、傾斜横向き刃IE1は隣接する傾斜横向き刃IE1と2個一対で鋸身20の厚み方向の全域で被切断体を削り残しなく削ることができる。本発明の手鋸では横挽き用先端傾斜カット面34の面積を大きくし易く、各傾斜横向き刃IE1の刃渡り(長さ)を容易に鋸身20の厚み方向の全域に至る長さとすることができる。厚み方向に横断する長さとすることで、切れ味の点で好ましく、また歯の強度の点でも好ましい。

前記縦挽き用歯Yである平行四辺形柱状歯100は、鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから立ち上がる4つ側辺100a、100b、100c、100dと、4つの側面101、102、103、104を備える。 また平行四辺形柱状歯100の先端には、平行四辺形柱を斜めにカットしてなる縦挽き用先端傾斜カット面105を備える。 平行四辺形柱状歯100の縦挽き用先端傾斜カット面105は4つの縁辺105a、105b、105c、105dを備える。 縁辺105aは前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bの何れか一方と面一である側面101の上辺に対応する。 縁辺105bは、前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bを横切る2つの側面102、104のうち、切断方向Dのより前方にある側面102の上辺に対応する。 側縁105cは、前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bの何れか一方と面一である側面103の上辺に対応する。 側縁105dは、鋸身20の表側面20aと裏側面20bを横切る2つの側面102、104のうち、切断方向Dの後方にある側面104の上辺に対応する。

平行四辺形柱状歯100は、その2側面101、103が前記鋸身20の表側面20aと裏側面20bの両側面に面一に立ち上がる構成としている。 各平行四辺形柱状歯100は、前記面一側面101と面一側面103とが鋸身20の表側面20aと裏側面20bとに対して交互に面一の位置をとるように、平行四辺形柱状歯100の向きを左右交互に変更して配列する構成にされている。 各平行四辺形柱状歯100は、正方形柱状や長方形柱状ではなく、それらを除く平行四辺形柱状のものとするのが好ましい。即ち、鋸身20の表裏の側面20a、20bを横切る側面102、104の横切り角度は、直角ではなく、斜角となるのが好ましい。言い換えれば、平行四辺形の対向する2つの角は鋭角となり、残る2つの対向する角は鈍角となるようにする。 そして前記鋸身20の表裏の側面20a、20bを横切る側面102、104は、それぞれ隣接する三角柱状歯30の対抗する側面32、34に対して平行となるように、平行四辺形柱状歯100の平行四辺形の各角度と三角柱状歯30の三角形の各角度とを相互に定めている。この場合、平行四辺形柱状歯100に対して三角柱状歯30は二等辺三角形からなる角柱であるのが好ましい。

各平行四辺形柱状歯100は、鋸身20の表裏の側面20a、20bに対して面一に立ち上がる面一側面101、103の側辺100a、100cに鋭角の前縦向き刃VE3、後縦向き刃VE4を構成している。 前記前縦向き刃VE3のある側辺100aは、平行四辺形柱状歯100において切断方向Dの最前方に位置する側辺である。また前記後縦向き刃VE4のある側辺100cは、平行四辺形柱状歯100において、切断方向Dの最後方に位置する側辺である。

各平行四辺形柱状歯100は、その先端に構成される縦挽き用先端傾斜カット面105の4つの縁辺105a、105b、105c、105dのうち、前記面一側面101、103に属さず、且つ切断方向Dの前方に位置する縁辺105bに水平横向き刃HE1を構成している。 水平横向き刃HE1の刃角は縦挽き用先端傾斜カット面105と前記側面102との交差角となる。この刃角である交差角は90度未満とする。 水平横向き刃HE1と前記側辺100aとは、平行四辺形柱状歯100の刃先(頂点)Pで合流する。 水平横向き刃HE1は、鋸身20が切断方向Dに移動する際に、被切断体の表面をノミで削るように水平方向にスライスして削り取る。 本実施形態では、縦挽き用先端傾斜カット面105は、前記刃先Pから鋸身20の縁面21aを斜めに後方に横切る一定高さの縁辺105bを頂線とし、この一定高さの頂線(105b)から縁辺105dに向けて一定の傾斜角度(刃角)で斜め下方にカットして構成している。 勿論、前記縦挽き用先端傾斜カット面105の刃角は必要に応じて種々の角度を採用することができる。 平行四辺形柱状歯100の水平横向き刃HE1の頂線たる縁辺105bの高さは、その高さが三角柱状歯34の刃先(頂点)Pの高さよりも少し低くなるように構成している。

図5を参照して、第1実施例の手鋸を用いて被切断体Wを切断する場合を説明する。 先ず図5(A)を参照して、今、被切断体Wが横挽き用歯Xである三角柱状歯30によって削られる場合は、縦向き刃VE1と傾斜横向き刃IE1とによって、三角溝状に削られる。 次に図5(B)を参照して、被切断体Wが横挽き用歯Xの前記図5(A)の三角柱状歯30とは反対向きの三角柱状歯30によって削られる場合は、その縦向き刃VE1と傾斜横向き刃IE1とによって、前記図5(A)の場合とは逆向きの三角溝状に削られる。このとき、被切断体Wの切り溝の中央に山状切り残し部Mが生じる。 次に図5(C)を参照して、被切断体Wは横挽き用歯Xの三角柱状歯30によって、図5(A)、図5(B)のようにその大半が削られるが、所々に設けられた縦挽き用歯Yである平行四辺形柱状歯100の水平横向き刃HE1によって、前記横挽き用歯Xによる山状切り残し部Mが削りとられる。また水平横向き刃HE1によって、横挽き用歯Xによる残留切粉が切溝から排出される。よって、切溝内の切り残し部や切粉が効率よく排除される。 図5(D)は、縦挽き用歯Yによって切溝内から山状切り残し部Mが削り取られ、切粉が排除されて状態を示している。 なお、縦挽き用歯Yである平行四辺形柱状歯100の頂線を構成する水平横向き刃HE1の高さは、三角柱状歯30の頂点である刃先Pの高さよりも少し低くしている。これによって縦挽き用歯Yが横挽き用歯Xに優先して被切断体Wに当接するのを避け、横挽き用歯Xと縦挽き用歯Yのそれぞれの特長を相乗的に発揮できるようにしている。

図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。 この第2実施形態の手鋸は、角柱状歯を台形柱状歯40として構成している。平行四辺形柱状歯100は、上記第1実施形態の場合と同様に配置している。 上記第1実施形態に係る三角柱状歯30の底面形状は三角形である。この三角形は、底面に対向する1角をカットすることで台形となる。本第2実施形態は、そのような台形柱状歯40を、鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aに配列している。 各台形柱状歯40は、その柱の4つの側辺40a、40b、40c、40dのうちの2つの側辺40a、40cを鋸身20の表裏の1側面20a(20b)に面一に立ち上がる面一側面41の両側辺として構成し、残る2側辺40b、40dを鋸身20表裏の他の1側面20b(20a)と面一に立ち上がる第2面一側面45の両側辺として構成している。第2面一側面45は面一側面41に対して小面積である。 各台形状歯40は前記面一側面41、第2面一側面45の他、2つの側面42、43を有する。 各台形柱状歯40は鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから同じ方向に立ち上がるように、即ち立ち上がり角度θが一定となるように、構成されている。この第2実施形態に示す台形柱状歯40の立ち上がり角度θは90度で、垂直である。各台形柱状歯の立ち上がり角度θは、一定であれば、垂直でなくても、斜めに傾斜していてもよい。

台形柱状歯40の先端には、台形柱を斜めにカットしてなる横挽き用先端傾斜カット面44を備える。 横挽き用先端傾斜カット面44は4つの縁辺44a、44b、44c、44dを備える。縁辺44aは前記面一側面41の上辺に対応し、縁辺44bは前記側面42の上辺に対応し、縁辺44cは前記側面43の上辺に対応し、縁辺44dは前記第2面一側面45の上辺に対応する。 各台形柱状歯40は、前記面一側面41が鋸身20の表側面20aと裏側面20bとに対して交互に面一の位置をとるように、歯の向きを左右交互に変更して配列する構成にされている。 各台形柱状歯40の前記面一側面41と隣接する側面42、43との各交差角α1、α2は何れも90度未満となる。

第2実施形態に係る台形柱状歯40の場合は、台形が左右対称の二等辺台形からなる二等辺台形柱状歯40として構成されている。 二等辺台形柱状歯40とすることで、この二等辺台形柱状歯40を鋸身20の長手方向側縁21に左右交互に向きを変えて配置したときに、各隣接する二等辺台形柱状歯40、40の対向する側面42と側面43とが、平面視において平行となる。即ち、隣接する二等辺台形柱状歯40間の隙間Sを、平面視(立ち上がり方向に直角な方向において)で一定となるようにすることができる。

各台形柱状歯40は、その面一側面41に属する側辺40a、40cのうち、切断方向Dの前方に位置する長寸法の側辺40aに前縦向き刃VE1が構成され、切断方向Dの後方の短寸法の側辺40cに後縦向き刃VE2が構成されている。前縦向き刃VE1の刃角(側面41と側面42との交差角α1)、及び後縦向き刃の刃角(側面41と側面43との交差角α2)は、共に90度未満の鋭角とするが、45度以下の鋭角であるのが好ましい。 後縦向き刃VE2は、鋸身20が切断方向Dとは逆方向に戻る際に、被切断体にV字状の切り込みを行うことができる刃であるが、前縦向き刃VE1に対して従たる縦向き刃である。 各台形柱状歯40の先端に構成される横挽き用先端傾斜カット面44の縁辺44bに傾斜横向き刃IE1が構成されている。傾斜横向き刃IE1は切断方向Dの前方にあって、鋸身20を厚み方向に斜めに横断するように形成されている。 傾斜横向き刃IE1の刃角は横挽き用先端傾斜カット面44と前縦向き刃VE1の刃面を構成する側面42との交差角となる。この交差角は90度未満とする。傾斜横向き刃IE1と前記前縦向き刃VE1とは台形柱状歯40の刃先(頂点)Pで合流する。

台形柱状歯40で削り取られた切粉は、その台形柱状歯40の前方の隙間Sに一旦残留する。しかし各歯40の隙間Sは、上記した構成により隙間Sの底に至るまで十分な隙間が窄まることなく確保されている。よって切粉が経時的に隙間Sの底に押し詰まることによる鋸の切れ味の低下は生じず、良好な切れ味を持続させることができる。 台形柱状歯40の場合は三角柱状歯30に比べて、歯自体の強度を上げることが可能であるが、鋸身20の長手方向に歯の幅を取り易い。 台形柱状歯40を用いた手鋸の他の作用効果は、三角柱状歯30を用いた手鋸について上述した作用効果と同じである。

図7を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。 既述した第1実施形態及び第2実施形態に係る手鋸の場合は、柱状歯30、40を直角柱状歯として、三角柱状歯30や台形柱状歯40が鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから垂直の立ち上がり角度θをもって立ち上がる手鋸を示した。 平行四辺形柱状歯100は、上記第1実施形態の場合と同様に配置している。 第3実施形態では、斜角柱状歯50が鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aから傾斜した立ち上がり角度θをもって立ち上がる手鋸を示す。 斜角柱状歯50の立ち上がり角度θは90度の垂直の他、垂直から手鋸の切断方向Dに多少傾いた一定の角度とする場合が多いが、立ち上がり角度θを一定とすることで、各隣接する斜角柱状歯50、50間の隙間Sを歯50の立ち上がり方向に一定とすることができる。これによって隙間Sが歯の裾部に向かって窄まることなく、且つ十分な寸法の隙間Sを確保することができる。 前記斜角柱状歯50の立ち上がり角度θは必ずしも限定されるものではないが、垂直方向(90度)から±30度以内とするのが好ましい。 斜角柱状歯50を供えた第3実施形態の手鋸の他の特徴は、上記第1実施形態の手鋸と同じである。 第1実施形態における直角三角柱状歯30の30台の符合で示す側面31、32、33、横挽き用先端傾斜カット面34、側辺30a、30b、30c、縁辺34a、34b、34cは斜角三角柱状歯50の側面51、52、53、横挽き用先端傾斜カット面54、側辺50a、50b、50c、縁辺54a、54b、54cにそれぞれ対応する。 また隙間S、縦向き刃VE1、VE2、傾斜横向き刃IE1、頂点Pについては、第1実施形態の場合と同じ符号としている。

本発明の各実施形態に係る手鋸の各部の寸法関係の許容範囲等について説明を加える。 先ず各角柱状歯30(40、50)、100の鋸身20の長手方向側縁21の縁面21aからの立ち上がり角度θについて言及する。この立ち上がり角度θは、例えば90度(垂直)、或いは長手方向に一定角度だけ傾いた一定角度とすることができる。しかし、この一定の立ち上がり角度θは、配列される全ての角柱状歯30(40、50)、100に対して厳密に正確な角度として求められるものではない。配列される各角柱状歯30(40、50)、100に対して、その立ち上がり角度θは±10度以内の差である場合には、これを許容範囲として、一定の立ち上がり角度θに含むものとする。各角柱状歯30(40、50)、100における立ち上がり角度θの±10度以内の差は、隣接する角柱状歯30(40、50)、100間の隙間Sにおいて、該隙間Sの立ち上がり方向における20度以内での拡大、或いは縮小となって現れる。しかし、その程度のズレ範囲内では、切粉が歯間の隙間Sへ押し詰まるという悪影響は生じず、鋸の切れ味に悪影響を及ぼさない。 その他、立ち上がり角度θが、鋸身20の長手方向に徐々に変化するように各角柱状歯30(40、50)、100を配列した手鋸の場合は、鋸身20の長手方向の両端にある歯同士の立ち上がり角度θは大きく異なることが予想される。その一方、相互に隣接する角柱状歯30(40、50)、100においては、その立ち上がり角度θはほとんど同じである。このような場合には、隣接する角柱状歯30(40、50)、100間の隙間Sは、歯の立ち上がり方向に実質的一定であると言える。本発明はこのような歯の配列構成もその範囲に含む。

前記隣接する各角柱状歯30(40、50)、100間の隙間Sについて言及する。この隙間Sについても、該隙間Sは立ち上がり方向に一定とするが、角度20度以内の拡大と角度20度以内の縮小を許容範囲として、前記一定に含むことができる。各角柱状歯30(40、50)、100の立ち上がり角度θが±10度以内の差である場合には、これに伴って各角柱状歯間の隙間Sが、立ち上がり方向に角度として20度以内で拡大し或いは縮小することになるからであるが、その程度の範囲内の隙間Sの拡大、縮小では、切粉が歯間の隙間Sへ押し詰まるという悪影響は生じず、鋸の切れ味に悪影響を及ぼさない。

前記角柱状歯30(40、50)、100における立ち上がり角度θの差は、±5度以内とするのがより好ましい。即ち、角柱状歯30(40、50)、100における立ち上がり角度θは±5度以内の許容範囲を含めて一定とするのがより好ましい。これに伴い、隣接する各角柱状歯30(40、50)、100間の隙間Sは、立ち上がり方向に角度10度以内の拡大と角度10度以内の縮小を含めて一定とするのが好ましい。各角柱状歯間の隙間Sの変化が、立ち上がり方向に角度10度の許容範囲内にあれば、切粉の歯間の隙間Sへの押し詰まりを十分効果的に防止することができ、鋸の切れ味を十分良好に保持することができる。よって、このような許容範囲にある角柱状歯を用いた手鋸も本発明の範囲に属する。

各角柱状歯30(40、50)、100の各側面31、32、33(41、42、43、45、51、52、53)、101、102、103、104の各両側辺30aと30c、30aと30b、30bと30c(40aと40c、40aと40b、40bと40d、40cと40d、50aと50c、50aと50b、50bと50c)、100aと100d、100aと100b、100bと100c、100cと100dは相互に平行に構成する。しかし完全な平行でなくとも、平行から±10度以内の交差角度で傾いて立ち上がるようにした構成でもよいものとする。即ち、各側面の両側辺が平行から±10度以内の交差角で傾いて立ち上がる場合も許容するものとする。 角柱状歯30(40、50)、100は、厳密に言えば、各側面の両辺が全て平行である必要があるが、平行から多少ずれていても、平行からのズレが±10度以内であれば、角柱状歯としての形状の特徴を発揮することができ、切粉が歯間の隙間Sへ押し詰まるという悪影響は生じず、鋸の切れ味に悪影響を及ぼさない。よってこのような範囲も本発明の角柱状歯に属する。

各角柱状歯30(40、50)、100の各側面31、32、33(41、42、43、45、51、52、53)、101、102、103、104の各両側辺30aと30c、30aと30b、30bと30c(40aと40c、40aと40b、40bと40d、40cと40d、50aと50c、50aと50b、50bと50c)、100aと100d、100aと100b、100bと100c、100cと100dは、相互に平行か、平行でなくても、平行から±5度以内の交差角で構成されているものが好ましい。角柱状歯の角柱の立ち上がり方向への縮小或いは拡大が、5度以内の範囲に収まる場合には、角柱状歯としての形状の特徴を十分に発揮することができ、切粉が歯間の隙間Sへ押し詰まるのを十分効果的に防止できると共に鋸の切れ味を十分良好に保持することができるからである。

なお、鋸身20そのものの厚みを、歯30、40、50、100が形成される鋸身の縁付近において、鋸身の腹部よりも若干厚くなるように構成する場合がある。これは切断作業の際に鋸身20と被切断体との摩擦を減じるための構成である。この様な構成を採用した場合には、歯30、40、50、100の形状が、歯の付け根から歯の先端に向けて、若干ではあるが、キノコ状に広がる、キノコ形状の角柱歯となる。このようなキノコ形状の角柱歯も本発明に係る角柱状歯に属するものとする。

本発明の手鋸は、木材、プラスチック等の被切断体を手動で切断する手段とし、産業上の利用可能性がある。

10 グリップ体 20 鋸身 20a 鋸身の表側面 20b 鋸身の裏側面 21 鋸身の長手方向側縁 21a 鋸身の長手方向側縁の縁面 30 三角柱状歯 30a〜30c 三角柱状歯の側辺 31 三角柱状歯の面一側面 32、33 三角柱状歯の側面 34 横挽き用先端傾斜カット面 34a〜34c 縁辺 40 台形柱状歯 40a〜40d 台形柱状歯の側辺 41 台形柱状歯の面一側面 42、43 台形柱状歯の側面 44 横挽き用先端傾斜カット面 44a〜44d 縁辺 45 台形柱状歯の第2面一側面 50 斜角柱状歯 50a〜50c 斜角柱状歯の側辺 51 斜角柱状歯の面一側面 52、53 斜角柱状歯の側面 54 横挽き用先端傾斜カット面 54a〜54c 縁辺 100 平行四辺形柱状歯 100a〜100d 平行四辺形柱状歯の側辺 101、103 平行四辺形柱状歯の面一側面 102、104 平行四辺形柱状歯の側面 105 縦挽き用先端傾斜カット面 105a〜105d 縁辺 α1、α2 面一側面に対する隣接する両側面の交差角 θ 立ち上がり角度 D 切断方向 M 山状切り残し部 P 頂点(刃先) S 隙間 VE1 前縦向き刃 VE2 後縦向き刃 VE3 前縦向き刃 VE4 後縦向き刃 IE1 傾斜横向き刃 HE1 水平横向き刃 W 被切断体 X 横挽き用歯 Y 縦挽き用歯

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