Chain saw

申请号 JP2012027922 申请日 2012-02-13 公开(公告)号 JP2013163326A 公开(公告)日 2013-08-22
申请人 Hitachi Koki Co Ltd; 日立工機株式会社; 发明人 ONOSE MIYOJI; SAGAWA KOJI; MATSUNO SATOSHI; EGASHIRA YASUO; NAKAYAMA AI; SHIMIZU YASUO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a chain saw allowing easy confirmation of the residual amount of a tank for oil supplied to a saw chain.SOLUTION: A chain saw 1 includes a saw chain 6 driven by a motor built in a body, and an oil tank 11 storing oil supplied to the saw chain 6 when cutting wood. An illuminating means (an LED 15) is provided near the oil tank 11. Oil in the oil tank 11 located on the left side of the LED 15 can thereby be illuminated. The illuminating means is configured to be used for illumination that illuminates the vicinity of the saw chain 6, that is, a range from a dotted line 21c to a dotted line 21d. Not only the confirmation of the residual amount of chain oil 11 but also the easy visual confirmation of a position relationship between the body of the chain saw 1 and the saw chain 6 and its periphery can be achieved in a dark place to improve work efficiency.
权利要求
  • ハウジング内に収容される駆動源によって駆動されるソーチェンと、
    前方に突出するように前記ハウジングに取り付けられ前記ソーチェンの回転をガイドするガイドバーと、
    前記ハウジング内に収容され前記ソーチェンに供給するチェンオイルを溜めるオイルタンクを有するチェンソーであって、
    前記オイルタンクは透明又は半透明の材料にて構成され、
    前記オイルタンクは前記ハウジングの外部から少なくとも一部が視認可能に設けられ、
    前記オイルタンクを照らす照明手段を設けたことを特徴とするチェンソー。
  • 前記ハウジングには前記オイルタンクの残量を前記ハウジングの外部から確認するためのオイル確認窓が形成されることを特徴とする請求項1に記載のチェンソー。
  • 前記照明手段は前記ハウジングの内部に設けられ、前記照明手段から発せられた光が、前記オイルタンクを透過又はオイルタンクで反射して前記オイル確認窓から前記ハウジングの外部に到達することを特徴とする請求項2に記載のチェンソー。
  • 前記照明手段は前記ハウジングの前方壁の内側に設けられ、前記前方壁の貫通穴を通して前記ソーチェンの一部を照射し、
    前記照明手段から発せられた光の一部が前記オイルタンクを照らすように構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のチェンソー。
  • 前記照明手段は前記オイルタンクの前記オイル確認窓とは反対側の側面近傍に設けられたLEDであることを特徴とする請求項4に記載のチェンソー。
  • 前記LEDから発せられた光の一部が、直接又は反射されて前記オイルタンクに照射されることを特徴とする請求項5に記載のチェンソー。
  • 前記前方壁の貫通穴には、光を透過させるカバー部材を設けたことを特徴とする請求項6に記載のチェンソー。
  • 前記カバー部材は、光を透過させて所定の方向に光を導く導光手段であることを特徴とする請求項7に記載のチェンソー。
  • 前記導光手段は、入射する光の一部を前記オイルタンクに向けて反射又は屈折させ、残りを透過させるプリズムであることを特徴とする請求項8に記載のチェンソー。
  • 前記貫通穴は、前記ハウジングの前方壁のうち、ソーチェンの下側刃よりも上側であってソーチェンの回転面よりも左側に位置するように配置されることを特徴とする請求項4から9のいずれか一項に記載のチェンソー。
  • 前記貫通穴から照射される光の軸線は、水平面よりもやや下方向であって、ソーチェンの回転面と交差する向きとされることを特徴とする請求項4から10のいずれか一項に記載のチェンソー。

  • 说明书全文

    本発明は、木材切断時にソーチェンに供給するオイルを溜めておくオイルタンクを有するチェンソーに関し、特にオイルタンクの残量を容易に確認できるようにしたチェンソーに関するものである。

    チェンソーは、チェン状に形成した鋸刃を、電気モータやエンジン等の駆動源により回転させて、対象物を切断するようにした自動式の鋸であり、林業や造園業の作業現場において広く用いられている。 チェンはガイドバーによって保持され、これらが接触した状態で回転するため、摩擦を減少させるための潤滑油たるチェンオイルが用いられる。 特許文献1に示すように、チェンオイルの残量は、チェンソーのハウジングに設けられたオイルの確認用の覗き窓から作業者が目視により確認することができる。 チェンソーは、屋外で使用されることが多く、作業環境や天候によって、作業者は視界が悪い暗所での作業を余儀なくされる場合もある。 そういった場合、ソーチェンに供給するチェンオイルの残存量を目視確認し難い場合もあり、ライトにて確認窓を照らすことにより確認を行っていた。 また、暗所での作業の場合は、切断作業の効率を向上させるために、投光機や照明付ヘルメットなどの照明手段をチェンソーとは別に用意する必要があった。

    実開昭60−184602号公報

    暗所でのオイル残量確認や、切断作業を行うために投光機や照明付ヘルメットなどの照明手段を別途用意するのは作業者にコスト的な負担を要する上に、作業者の移動に合わせてチェンソーだけでなく投光機等をも移動させる必要があり、これらを常に運搬しながら作業を行うことは作業者にとって大きな負担となる。 また、投光機や照明付ヘルメット等の別途の照明手段を用いて作業する場合には、作業者の姿勢によって光を遮ってしまうことがあり、作業時のソーチェンによる切断位置及び切断対象を確認するのに不都合が生じることがある。

    本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、夜間や夕暮れ時などの暗所においてもオイルタンクの残量を容易に確認できるようにしたチェンソーを提供することにある。

    本発明の他の目的は、切断作業部を照らしだすことにより、暗所での切断作業を効率的に行うことができるようにしたチェンソーを提供することにある。

    本発明のさらに他の目的は、一つの照明手段によって切断作業部とオイルタンクの両方を照射可能としたチェンソーを提供することにある。

    本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。

    本発明の一つの特徴によれば、ハウジング内に収容され、モータやエンジン等の駆動源によって駆動されるソーチェンと、前方に突出するようにハウジングに取り付けられソーチェンの回転をガイドするガイドバーと、ハウジング内に収容されソーチェンに供給するチェンオイルを溜めるオイルタンクを有するチェンソーであって、オイルタンクは透明又は半透明の材料にて構成され、オイルタンクはハウジングの外部から少なくとも一部が視認可能に設けられ、オイルタンクを照らす照明手段を設けた。 ハウジングにはオイルタンクの残量をハウジングの外部から確認するためのオイル確認窓が形成される。 照明手段はハウジングの内部に設けられ、照明手段から発せられた光が、オイルタンクを透過することによってオイル確認窓からハウジングの外部に漏れる(到達する)ように構成する。 または、照明手段から発せられた光が、オイルタンク表面やオイルによって反射されてオイル確認窓からハウジングの外部に漏れる(到達する)ように構成する。

    本発明の他の特徴によれば、照明手段はハウジングの前方壁の内側に設けられ、前方壁の貫通穴を通してソーチェンの一部を照射し、照明手段から発せられた光の一部がオイルタンクを照らすように構成される。 この照明手段は、例えばオイルタンクの、オイル確認窓とは反対側の側面近傍に設けられたLEDとすれば良く、LEDから発せられた光の一部が直接オイルタンクに照射されるように構成すればよい。 また、LEDから発せられた光の一部が鏡やプリズム、あるいはその他の導光手段によって反射されてオイルタンクに照射されるように構成しても良い。 ハウジングの前方壁の貫通穴には、光を透過させるカバー部材を設け、カバー部材はプリズム等の光を透過させて所定の方向に光を導く導光手段にて塞ぐように構成すると良い。

    本発明のさらに他の特徴によれば、導光手段は、入射する光の一部をオイルタンクに向けて反射又は屈折させ、残りを透過させるプリズムで構成した。 この貫通穴は、ハウジングの前方壁のうち、ソーチェンの下側刃よりも上側であってソーチェンの回転面よりも左側に位置するように配置されると良い。 また貫通穴から照射される光の軸線は、平面よりもやや下方向であって、ソーチェンの回転する面を含む延長面と交差する向きとすると好ましい。

    請求項1の発明によれば、オイルタンクを照らす照明手段を設けたので、暗所においてもチェンオイルの残存量を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。

    請求項2の発明によれば、ハウジングにオイル確認窓が形成されるので、オイル確認窓を介して照明手段により照らされたオイルタンクのオイル残存量を容易に視認できる。

    請求項3の発明によれば、オイルタンクをハウジングの内部側より照らすことができるので、光が作業者の手や腕等によって遮られることがなく、オイル確認窓から容易にオイルの有無を確認することができる。 また、作業中にぶつけることによる照明手段の破損の恐れを無くすることができる。

    請求項4の発明によれば、照明手段はハウジングの前方壁の貫通穴を通してソーチェンの一部を照射する照明と兼用されるので、ソーチェンおよび作業する周囲の視認性を向上させることができる。 また、照明手段からの光の一部がオイルタンクを照らすように構成されるので、オイルタンク用の別途の照明手段を準備する必要が無い。

    請求項5の発明によれば、照明手段はオイルタンクのオイル確認窓とは反対側の側面近傍に設けられたLEDであるので、消費電が少ない上に、熱として無駄に外部に放出してしまうエネルギーを大きく節約できる。 また、オイルタンクのオイル確認窓とは反対側の側面近傍にLEDを設けたのでLEDから照射された光を効率良くオイル確認窓に到達させることができる。

    請求項6の発明によれば、LEDから発せられた光の一部が、直接又は反射されてオイルタンクに照射されるので、1つのLEDでソーチェンの周囲だけでなく、オイルタンクをも広く照らし出すことができる。

    請求項7の発明によれば、ハウジング前方壁の貫通穴には、光を透過させるカバー部材を設けたので、貫通穴を通して粉塵が内部に入ることが無く、また木片等が当たることによる照明手段の破損を防止することができる。

    請求項8の発明によれば、カバー部材は光を透過させて所定の方向に光を導く導光手段であるので、所望の方向に効果的に光を導いて照射することができる。

    請求項8の発明によれば、導光手段にプリズムを用いるので、効率よく目的方向を照射することができる。 また、入射光を反射又は屈折させることによってオイルタンク側へ効果的に分光することができる。

    請求項9の発明によれば、導光手段は入射する光の一部をオイルタンクに向けて反射又は屈折させ、残りを透過させるプリズムであるので、簡単な構成でLEDから照射された光をオイルタンクとソーチェン部に分岐して導くことができる。

    請求項10の発明によれば、貫通穴は、ハウジングの前方壁のうち、ソーチェンの下側刃よりも上側であってソーチェンの回転面よりも左側に位置するように配置されるので、ハウジングの横側に設けられることが多いオイル確認窓への照射と、ソーチェン部への照射の両方に都合の良い箇所に照明手段を設けることができる。

    請求項11の発明によれば、貫通穴から照射される光の軸線は、水平面よりもやや下方向であって、ソーチェンの回転面と交差する向きとされるので、作業者の視線位置(左上方から斜めに視認)に合わせた照射手段による効果的な照射を行うことができる。

    本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の外観を示す斜視図である。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の右側面図である。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の上面図であって、一部を断面図で示す。

    図3のLED15とプリズム18の取り付け関係の詳細を説明するための部分拡大図である。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の正面図である。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の正面図であって、貫通穴20の位置関係を説明するための図である。

    本発明の実施例に係るチェンソー1の左側面図である。

    図7のB−B断面図である。

    本発明の第2の実施例に係るチェンソー101の上面図である。

    以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。 また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。

    図1は本発明の実施例に係るチェンソー1の外観を示す斜視図である。 チェンソー1は、電源コード27によって供給される商用電源(例えばAC100V50Hz)を用いて電気モータによってガイドバー7に巻き付けられたソーチェン6を回転させる。 チェンソー1の主要構成要素は樹脂製のハウジング2の内部に収容され、ハウジング2の後方には作業者が把持するためのメインハンドル3が設けられ、ハウジング2の上方から左側側方にはサブハンドル4が設けられる。 ガイドバー7はハウジング2の右側側面に取り付けられ、ハウジング2から前方側に延在するように設けられる。 ガイドバー7のハウジング2への取付部分と、ソーチェン6の駆動部はカバー5によって覆われる。 ハウジング2の内部には、ソーチェン6が回転する際のガイドバー7との摩擦を軽減するための潤滑油を貯蔵するオイルタンク(後述)が設けられ、オイルタンクへの注入口はハウジング2から外部に露出して、オイルキャップ12にて密封される。 メインハンドル3の下方にはソーチェン6を回転させるためのスイッチ10が設けられる。

    メインハンドル3は作業者が右手で把持するためのハンドルであり、サブハンドル4は作業者が左手で把持するためのハンドルである。 サブハンドル4の前方側には、ハンドガード9が設けられる。 ハンドガード9は、作業者の手に、枝や切断物などがあたらないように保護する役割をする。 さらに、ハンドガード9を前方に傾けることによりソーチェン6の回転を停めるブレーキ(図示せず)を作用させることができる。

    図2は本発明の実施例に係るチェンソー1の右側面図である。 本図においては丸太等の被削材30を切断するときのチェンソー1の状態している。 本実施例のチェンソー1は、LEDによる照明手段(後述)を有し、その照射光21は点線21aから点線21bの範囲を効率よく照らす。 このような構成のチェンソーにおいて、作業者はメインハンドル3およびサブハンドル4を把持し、ソーチェン6を高速で回転させることによって木材等の伐採作業を行う。 作業者は必要に応じてLEDスイッチ(後述)を操作することで、LEDを点灯させる。

    図3は本発明の実施例に係るチェンソー1の上面図であって、一部を断面図で示す。 本実施例のチェンソー1の駆動源はAC電源で駆動される図示しないモータである。 モータは、図示していないがその回転軸がソーチェンの回転面(前後上下方向に延在する面)と垂直方向(左右方向)になるように配置され、モータはハウジング2から延在するモータカバー部2dによって覆われる。 サブハンドル4はモータカバー部2dの左側端部からハウジング2の上部にまで左右方向に延びるような形状であって、ネジ等によりモータカバー部2dとハウジング2に固定される。 本実施例においては、ハウジング2の内部に照射手段たるLED15が1つ設けられる。 LED15の前方側にはプリズム18が設けられ、プリズム18によってLED15から照射された光がハウジング2の外部であってソーチェン6側に導かれて照射される。 プリズム18によって導かれた光は、点線21cから点線21dの範囲に広がるように照射される。 このように照射されることによって、切断作業時に重要なソーチェン6全体と、ソーチェン6による切断箇所を中心とした被削材30を効果的に照らすことができる。 尚、実際には光の照射範囲がどの程度まで広がるかは明確な境界があるわけではないので、点線21c、21dで示す範囲はあくまで目安であって、点線で示す範囲を逸脱したら光の照射がゼロになるわけではない。

    図4は図3のLED15とプリズム18の取り付け関係の詳細を説明するための部分拡大図である。 LED(Light Emitting Diode)15は、例えば白色の発光ダイオードであって、電球と違ってフィラメントを使わないため軽量で衝撃に強く、しかも長寿命である。 LED15は発光部と、発光部を収容する透明樹脂部分と、発光部から延びる2本の端子(カソードとアノード)を有して構成される。 透明樹脂部分の形状は種々あるが、本実施例では砲弾形に形成される。 LED15はハウジング2の内壁部分から延びる取り付け基台16に固定される。 取り付け基台16は、高分子樹脂で成型されるハウジング2と一体成形で製造されると好ましい。 LED15の光軸23は、チェンソー1の前後方向に完全一致でなく、図4のように上面視で右側に所定度θ だけ傾くようにオフセットを付けて取り付けられる。

    LED15の前方側には、円柱状のプリズム18が設けられる。 プリズム18の後端付近の2箇所には突起部18aが設けられ、突起部18aがハウジング2の内壁から突出するように形成された取付リブ17の凹部17aと嵌合することにより固定される。 また、取付リブ17のプリズム18の収容部分は円柱状の貫通穴20となっている。 プリズム18は、LED15から照射されプリズム18に入射された光を、プリズム18から所定の広がり角となるようにして前方側に出射させる導光手段であって、本実施例の場合は貫通穴20を塞ぐことによって、貫通穴20を通して外部から塵埃がハウジング2の内部に侵入することを防止する保護手段又はカバー手段としての機能をも果たす。 プリズム18の材質は、良好な透過性能を有し良好な配光性能を有するならば任意であるが、例えばポリエステル樹脂により構成されるプラスチックプリズムを用いることができる。

    尚、光軸23とソーチェン回転面24との交差点26は、ソーチェン6の回転領域内に位置するように、即ち交差点26がソーチェン6の最前端よりも後方になるように配置すると、作業に必要される部分を効率よく照らすことができことになるので好ましい。 一方、LED15から発せられた光は、そのすべてがプリズム18に入射されるのではなく、一部が点線22aから点線22bのようにオイルタンク11側にも照射される。 近年の白色発光ダイオードにおいては低消費電力にもかかわらずに十分な輝度を有するため、砲弾形の透明樹脂部分から側方部分に漏洩する漏洩光を用いるだけで、オイルタンク11の状態を確認するのに十分な光量が得られる。 尚、このような照射特性をもたせるために、LED15の透明樹脂部分の形状を砲弾形でなくその他の形状としても良いし、光を拡散させるキャップをかぶせるようにしても良い。

    オイルタンク11は、透明又は半透明の高分子樹脂製の容器であって、その内部には透明又は半透明のオイルが貯蔵される。 オイルタンク11の側方であってハウジング2の左側側面2bの一部にはオイル確認窓14が設けられる。 ここでオイル確認窓14は、縦方向に細長いハウジング2の切り抜きで形成すれば良く、本実施例ではオイルタンク11の一部を凸状に形成した凸部11aがオイル確認窓14に嵌め込まれるように配置した。 ここで図4から理解できるように、LED15から点線22a〜22bの範囲において発せられた光は、オイルタンク11や充填されたオイル(図示せず)を透過して凸部11aに到達する。 その結果、作業者がオイル確認窓14を覗くと、オイルタンク11の後方側から照明手段にて照射された状態になり、オイルタンク11のオイル確認窓14の部分にオイルが満たされているか否かを容易に確認することができる。 特に、オイルの液面がオイル確認窓14の上端位置と下端位置の間に存在する場合は、LED15からの光によってオイルの液面が良く見えるので確認がし易いという効果がある。

    以上のように本実施例においては、オイルタンク11の右側近傍であって、オイルタンク11とハウジング2の右側側壁の間にLED15を配置したので、LED15からの光を効果的にオイルタンク11に照射することができる。 尚、LED15を設ける位置は、オイルタンク11の右側近傍だけには限られない。 本実施例では透過光を用いてオイルの有無を確認するように構成したので、オイル確認窓14からLED15までの直線の間にオイルタンク11が位置するようにした。 これと同等の位置関係を保つことができるならば、LED15をハウジング2の内部のどの位置に設けるように構成しても良い。 また、本実施例ではLED15からオイルタンク11を透過する透過光を用いるようにしたが、透過する光でなくオイルタンク11やハウジング2の内壁で反射する光でオイルの状態を確認できるように構成しても良く、その場合はオイルタンク11の右側側面でなく、左側側面やその他の箇所であってハウジング2の内部空間にLED15を設ければ良い。

    本実施例では、ソーチェン6側とオイルタンク11を照射する照明手段として1つのLED15を兼用したが、オイルタンク11だけを照射するためのLEDと、ハウジング2の前方側を照射するLEDを別々に設けても良い。 LED15の種類としては、砲弾形の高分子樹脂製の容器を有する発光ダイオードだけに限られずに、オイルタンク11を照射するのに必要十分な光を点線22aから22bのように照射できる形状であれば、その他の任意の容器形状の発光ダイオードであっても良い。

    図5は本発明の実施例に係るチェンソー1の正面図である。 本図から理解できるように、ガイドバー7はハウジング2の右側側面2cに取り付けられ、その取付部の右側はカバー5によって覆われる。 ハウジング2の前方壁2aの一部には貫通穴20が設けられ、その内部にはプリズム18が取り付けられる。 貫通穴20の設けられる位置は、ガイドバー7の左側であって、ガイドバー7に比較的近い位置である。 チェンソー1の前方側(ソーチェン6の回転面に近い前方壁2a)の左側及び上側周囲はハンドガード9が位置する。 ハンドガード9はプラスチック等の高分子樹脂の一体成形により製造されるものであって、軽量化のためにその一部には切り抜き部9aが設けられる。

    次に図6を用いて貫通穴20の配置位置について説明する。 本実施例における照射手段は、貫通穴20に設けられたプリズム18を介して照射される。 照射対象はガイドバー7に巻かれたソーチェン6と被削材30の切断部分である。 チェンソー1を用いた切断ではソーチェン6の下側部分で切断作業を行うため、その切断位置付近のソーチェン6と、その近傍に位置づけられる被削材30(図2参照)を照射するように構成すると好ましい。 理想的な照射条件を満たすプリズム18の配置位置として、本実施例では図6に示すように貫通穴20の配置位置を、ガイドバー7の下端位置よりも上であって、ハウジング2の前壁面の右端よりも左側(つまり、ガイドバー7よりも左側)とした。 本実施例において貫通穴20はハウジング2に設けられることから、これらの条件を満たす候補位置は斜線A1、A2、A3となる。 これらいずれの位置に貫通穴20を配置しても良いが、特にハウジング2の前壁面のガイドバー7の上端位置よりも下側、即ち斜線A1、A2の位置に配置するのが好ましい。 更に好ましくは、ハウジング2の前壁面の左右中心よりも右側、即ち斜線A1の位置に配置するように構成すると良い。 このように配置することによってガイドバー7とソーチェン6の後端付近から先端付近までまんべんなく照射することができ、さらに、被削材30の切断位置を良好に照射することができる。

    図7は本発明の実施例に係るチェンソー1の左側面図である。 本図からハウジング2の左側側方に、縦長の長方形状のオイル確認窓14が設けられていることが理解できるであろう。 また、本図ではオイルタンク11の形状と配置を点線で示した。 側面から見ると、LED15はオイルタンク11を挟んでオイル確認窓14と反対側のほぼ同位置に設けられている。 LED15の光軸は、側面視でガイドバー7の上下中心線25と比較して、角度θ だけ下向きになるように配置した。 このためLED15の向きやプリズム18の長手方向の配置が光軸23に合わせて配置される。 LED15は、ハウジング2の後方側下部に設けられたLEDスイッチ13によってオン又はオフされる。 LEDスイッチ13の取り付け位置は、図7に示す場所だけに限られずにメインハンドル3の上部等、その他の任意の場所に設けることができる。

    図8は図7のB−B部の断面図である。 本断面位置に置いて、オイルタンク11はソーチェン6を駆動するための図示しない駆動機構を避けるような形とされるため複雑な形状とされる。 LED15はオイルタンク11の右側のオイルタンク近傍に設けられる。 尚、LED15をもう少し左側に寄せてオイルタンク11に近づけることも可能である。 しかしながら、ある程度の距離を隔てるようにすればLED15から発せられた光が点線で示すようにオイルタンク11に到達するまでに十分拡散するので、広い範囲においてオイルタンク11を照射することが可能となり、作業者がハウジング2の外部からオイル確認窓14を覗いた際に、オイル確認窓14がまんべんなく照らされているのでオイルの残量がたいへん確認しやすい。

    以上説明したように本発明の実施例によれば、LED15を用いてオイルタンク11をハウジング2の内側から照射することができ、その結果、作業者がオイル確認窓14から覗いたときに、オイルの有無を容易に視認することができるので、点検作業がきわめて容易なチェンソーを実現できる。 また、本実施例によれば、チェンソー1にはLED15が内蔵され、LED15の照射光によってソーチェン6による切断作業部を良好に照らすことができ、ソーチェン6や伐採する木材等の位置関係を容易に視認することができる。 このような構成により、LED15を点灯させることにより、夕暮れ時等の暗所における伐採作業を容易にし、作業効率を向上させることができる。 さらに、オイルタンク11とソーチェン6による切断作業部の両方を1つのLED15にて照射するので、製造コストの上昇を抑えることができる。 さらに、LED15はハウジング2の内部に設置されるため、LED15からオイルタンク11に至る光が、作業者の手や腕等によって遮られることがない。

    次に図9を用いて本発明の第2の実施例を説明する。 第2の実施例においては、光源としてLED15を用いること、導光手段兼保護カバーとしてのプリズム118を設けることは第1の実施例と同様である。 LED15は発光部と、発光部を収容する砲弾形の透明樹脂部分と、基台と、基台から延びる2本の端子(カソードとアノード)を有して構成される。 2本の端子はリード線15aによって図示しない電源部に接続される。

    第2の実施例ではプリズム118は、LED15から入射された光のすべてをソーチェン6側に照射するのではなく、一部の光を反射(または屈折)させてオイルタンク11の方向に出射させるように構成した。 このようにプリズムの有する光を分散、屈折、反射させる特徴を有効に利用することによって、LED15が横方向に漏洩する光の量が不十分な発光ダイオードを用いた場合であっても、プリズム118の作用によって所望の量の光をオイルタンク11側に導くことが可能となる。 また、プリズム118にて光をオイルタンク11側に照射するようにすれば、LED15の配置位置の自由度が高くなり、狭いハウジング2の内部にLED15を効率よく配置することができる。 プリズム118からハウジング2の外部に照射される光の照射範囲は、第1の実施例と同様とすればよい。

    以上説明したように、第2の実施例においては第1の実施例と同様の効果を奏することができる。 また照明手段をLED15としたことで、供給される電力の内、熱として無駄に外部に放出してしまうエネルギーを節約でき、電力を無駄に消費することを防止ができる。 さらに作業者がLED15の汚れを除去する際、電球のように熱くならないので、容易に作業を行うことができる。 さらに、作業者はLEDスイッチ13を操作することによって、不要の際にはLED15を点灯させないなどの操作が可能となるため、照明手段を点灯させるための電力を節約することができる。 尚、第2の実施例では導光手段としてプリズムを用いたが、反射板や光ファイバーなどのその他の手段を用いても良い。

    以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。 例えば上述の実施例では、照明手段としてLEDを用いたが、LEDだけに限られずに小型電球、EL(EL:electroluminescence)パネル、ELシートや、その他の任意の発光手段を用いることが可能である。 また、上述の実施例では、電気モータで駆動されるソーチェンを説明したが、駆動源は電気モータだけに限られずに、2サイクル又は4サイクルエンジンであっても良い。 その場合は、LEDの電源としてエンジンの回転で発電するジェネレータの出力を利用しても良いし、LEDを発光させるための専用のバッテリを搭載するようにしても良い。 さらに、電気モータの電源を商用電源だけでなく、リチウムイオン電池等の充電可能な電池パックを用いるように構成しても良い。

    1 チェンソー 2 ハウジング2a (ハウジングの)前方壁 2b (ハウジングの)左側側面2c (ハウジングの)右側側面 2d (ハウジングの)モータカバー部3 メインハンドル 4 サブハンドル5 カバー 6 ソーチェン7 ガイドバー 9 ハンドガード9a 切り抜き部 10 スイッチ11 オイルタンク 11a 凸部12 オイルキャップ 13 LEDスイッチ14 オイル確認窓 15 LED
    15a リード線 16 取り付け基台17 取付リブ 17a 凹部18 プリズム 18a 突起部20 貫通穴 21 照射光23 光軸 24 ソーチェン回転面25 上下中心線 26 交差点27 電源コード 30 被削材101 チェンソー 118 プリズム

    QQ群二维码
    意见反馈