Surgical blade holder

申请号 JP22921093 申请日 1993-09-14 公开(公告)号 JP2559201B2 公开(公告)日 1996-12-04
申请人 ベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー; 发明人 TOOMASU EICHI DOSETSUTO;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ブレードホルダ であって、 基端及び先端を有する細長い固定本体部分であって、ブ
    レードを受け入れるためのブレード受入れ領域を先端に
    有し且つハンドル把持領域を基端に有し、前記ブレード
    受け入れ領域は、基端と先端とを有し且つブレードを前
    記先端に滑り込ませて前記ブレード受入れ領域に取り付
    けるときに前記ブレードに設けられた開口部を摺動自在
    に受入れるためのボスを有し、同ボスは、先端に先端衝
    合部が位置決めされ且つ基端に基端衝合部が位置決めさ
    れている、前記細長い固定本体部分と、 前記固定本体部分に前記ブレード受入れ領域と隣接して設けられた、軸線が前記固定本体部分に垂直なピボットピンと、 前記ボス、前記基端の衝合部及び先端の衝合部に押し付
    けられるように押し込まれて前記ブレードを前記ブレード受け入れ領域に係止する閉じた位置から、前記ブレードを前記ブレード受け入れ領域から 解除する開いた位置まで、前記ピボットピンを中心として 枢動自在の細長い回転自在の本体部分と、 を有するブレードホルダ。
  • 【請求項2】 前記回転自在の本体部分を開いた位置に押圧するための、前記回転自在の本体部分の一方の側に設けられた摩擦把持面を更に有する、請求項1に記載のブレードホルダ。
  • 【請求項3】 前記ブレードを前記ブレード受入れ領域
    に係止するため、前記固定本体部分及び前記回転自在の
    本体部分に設けられた協働係止手段を更に有する、請求
    項1に記載のブレードホルダ。
  • 【請求項4】 前記協働係止手段は、 前記回転自在の本体部分に設けられた係止溝と、 前記固定本体部分に設けられた係止突出部とを有し、該
    突出部は、前記回転自在の本体部分が閉じた位置にある
    とき、前記溝と協働し、これによって閉じた位置で前記
    回転自在の本体部分を前記固定本体部分に閉じた位置に
    係止する、請求項1に記載のブレードホルダ。
  • 【請求項5】 ブレードのタングを受入れるためのブレ
    ード受入れ領域を先端側の端部に有し、ハンドル把持領
    域を手前側の端部に有し、先端側の端部に位置決めされ
    たクリート及び該クリートから手前側の端部の方向に間
    隔を隔てられた衝合部を前記ブレード受入れ領域に有す
    る細長い固定本体部分と、 前記固定本体部分の先端側の端部と手前側の端部との間
    で前記ブレード受入れ領域と隣接して設けられた、前記
    固定本体部分に垂直な軸線を持つピボットピンと、 先端側の端部及び手前側の端部の両方が、ブレードのタ
    ングを前記ブレード受入れ領域に受入れるための開いた
    位置からブレードのタングを前記固定本体の先端側の端
    部と前記回転自在の本体の先端側の端部との間の前記ブ
    レード受入れ領域内に係止するための閉じた位置まで前
    記ピボットピンを中心として回転するように前記ピボッ
    トピンに回転自在に取り付けられた細長い回転自在の本
    体部分と、 前記回転自在の本体に設けられた係止溝と、 前記回転自在の本体が閉じた位置にあるとき、前記溝と
    協働して前記回転自在の本体を前記固定本体に対して閉
    じた位置で係止し、ブレードのタングを前記ブレード受
    入れ領域に係止する、前記固定本体に設けられた係止突
    出部とを有するブレードホルダ。
  • 【請求項6】 前記衝合部が硬貨形状である、請求項5
    に記載のブレードホルダ。
  • 【請求項7】 前記クリートは、前記回転自在の本体部
    分の対向面と係合してブレードを前記ブレード受入れ領
    域に係止するための、前記衝合部に向かって延びる返り
    を有する、請求項6に記載のブレードホルダ。
  • 【請求項8】 前記回転自在の本体部分の対向面と係合
    してブレードを前記ブレード受入れ領域に係止するため
    の返りを形成する前記クリートは、前記固定本体部分の
    先端側の端部から延びる脚部及び該脚部から前記衝合部
    に向かって延びるアームを有する、請求項5に記載のブ
    レードホルダ。
  • 【請求項9】 前記回転自在の本体部分を開いた位置に
    押圧するため、前記回転自在の本体部分の側部に摩擦把
    持面を有する、請求項5に記載のブレードホ ルダ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、各ブレードを使い捨てにするため複数のブレードを順次挿入できるブレードハンドル即ちホルダに関し、各ブレードは、別のブレードを挿入するためハンドルから順次放出される。 更に詳細には、本発明は、正確な形状の外科用ブレード用のホルダ及び正確な形状に形成されたブレードに関する。 更に、本発明は、汚染されたブレードの外科的環境における取扱いに関する。

    【0002】

    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】当該技術分野における外科用ブレードの施術者は、患者の血中に存在するエイズ、肝炎及び関連した伝染性疾患により、外科的方法及び内科的方法の実施が、一般に、数年前よりも危険なものとなっているということに気付いている。 これは、伝染病に罹患した患者の血液で自身の血液が汚染されることがないようにするため、極めて大きな注意を払わなければならないためである。 このため、
    汚染された鋭い端縁や伝染病に罹患した人の血液で汚染された尖端部を避けるように器具を取り扱うための装置が開発されてきた。 これは、大量の外科用ブレードを使用し、出来ることならこれらのブレードに触れずに、そして確かなことは、使用者の皮膚をとにかく切ったり破ったりすることなく、処分しなければならない外科的環境では特にいえることである。

    【0003】かくして、できるならば、使用者がブレードに実際に触れることなく、ブレードをブレード用ホルダに挿入し、これから取り外すことができるということが重要である。 ブレードに触れる必要がある場合には、
    ブレードのタング(舌状部分)だけに触れ、鋭い縁部には触れないようにするのが適当である。 本発明はこうした環境に関する。

    【0004】上文中で論じた問題点をなくすため、及びブレードを所望の位置に正確に保持し、ブレード及び/
    又はホルダの使用前に使用者を切らないように挿入を容易にし、及びブレードがハンドルにぐらつかないようにしっかりと保持されるようにするブレードホルダを提供するため、多くの装置が開発された。 ブレードのぐらつきは、このようなブレードで行われる外科手術の有効性を減少させる。

    【0005】従来、ブレードをホルダ内に挿入するため及びブレードを所定位置に保持するため互いに枢着された2つのホルダ部品で細長いブレードホルダを構成した装置が提供された。 これらの装置は、ホルダを構成する二つの部品の一端に枢動軸線を有する。 このような構成では、枢着された二つの部品を両手で取り扱う必要があるため、使用者はブレードを片手で取り外すことができない。 このような装置の例には、米国特許第2,245,096
    号及び第3,906,625 号がある。 上記両特許では、枢動軸線は、ブレードが挿入される端部の反対側の端部に位置決めされている。

    【0006】本明細書中に論じた種類の他の装置としては、枢動軸線がブレードホルダの端部間の中央に位置決めされた装置がある。 このような構成でも、ブレードを出し入れするため二つの部品を中央枢動軸線を中心として操作するのに使用者は両手を使用しなければならない。 このような従来技術の特許の例には、米国特許第2,
    478,668,号及び第2,637,105 号がある。

    【0007】外科用ブレードホルダ及びこれらのブレードホルダと協働する本明細書中に論じた種類のブレードを片手で容易に操作できるようにするため、枢動軸線は、使用中、ブレードと隣接して位置決めされている。
    これにより、使用者は、ブレードの出し入れのため装置の開閉を行うのにかなり長い非枢動ハンドル部分を把持できる。 このような従来技術の特許の例には、米国特許第2,039,443,号及び第1,914,153 号がある。 これらの特許は両方とも、ブレードを取り外すためにブレードをその使用位置から「楔止めした状態から外す」ため、ブレードと隣接して枢動する別体の回転放出装置を使用する。 しかしながら、この放出装置は、ブレードをホルダ装置からカム作用で部分的に外すだけである。 使用者は、このカム作用の後、ブレードをハンドルから最終的に外すため、ブレードを把持しなければならずかくして、汚染されたブレードで切る危険がある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】これに対し、本発明では、使用者が装置を片手で開閉できる外科用ブレード用ブレードホルダが提供される。 この装置は、ブレード位置に位置決めされたハンドルの非回転固定ハンドル部分に、挿入されるべきブレードのタングの開口部と同じ形状に形成されたボスを有する。 別の特徴として、ホルダのこの部分は、ブレードを容易に受入れるため、ブレードのタングと同じ形状に窪ませてある。 このため、ブレードを本発明のハンドルの固定ハンドル部分上に位置決めすることができる。

    【0009】ボスの一端には、ブレードを捕捉し、このブレードを使用中に非移動位置に係止するため、閉じた位置でハンドルの回転ハンドル部分と協働する協働衝合部が設けられている。 他端は、好ましくは、フック即ち返り面を有するクリート装置を有し、これは、ブレードの一端を積極的に位置決めし保持するのに役立つ。 ブレードホルダの別のハンドル部分は、好ましくは、ブレードを間に挟んだ状態でクリートの返り面の下に嵌まる先端側の端部即ちノーズ端部を有する。 かくして、使用者は、片手で、装置を閉じることができ且つブレードを固定位置に難なく楔止めすることができる。

    【0010】外科的な環境では、ブレードがホルダに対して全く動かないようにブレードをホルダ内にしっかりと保持することが同様に重要である。 本発明は、この目的のため、特定の形状に形成されたホルダ用に変更したブレード、及びホルダとブレードとの組み合わせに関する。 ホルダは、好ましくは、ブレードを立体的に、いわば、ホルダ内で全く動かないように捕捉する向き合った協働面を有し、ブレードは、これらの向き合った協働面と正確に適合するような形状に形成されている。

    【0011】本発明による組み合わせのホルダ部分の別の特徴として、ホルダの両部分は、好ましくは、閉じた位置において本発明のブレードのリブ付き縁部と係合してこれを保持する楔手段を有する。 本明細書中に開示した組み合わせのブレード部分は、ホルダに設けられたクリートと協働するため幅が一端で拡張された開口部を有する。 更に、幅の拡張された開口部の先端側の端部には、ブレードの穴の延長部があり、これはクリートの前端部即ち先端側の端部と協働する。

    【0012】ブレードを一度使用すると、使用者はハンドルを握ってハンドルの回転ハンドル部分を親指で動かし、ブレードと隣接した枢動軸線を中心に開く。 これを行う際、使用者は、ハンドルの固定ハンドル部分のボス側を下向きにする。 このため、ブレードハンドルの回転ハンドル部分を使用者の親指ので解放すると、ブレードは、汚染された鋭い器具を収容するためこのような目的で使用される容器内に装置から落下する。 使用者は、
    ブレードが一度使用され、汚染された後、ブレードに全く触れることがない。

    【0013】別の好ましい特徴として、ブレードホルダは実質的に平らであり、ハンドルの二つの部分は、軸線がホルダの平らな本体に対して垂直な枢動軸線を中心に互いに対して枢動し、上文中で論じたように、ブレードの位置に隣接して位置決めされている。 更に、二つの部分は、実質的に同じ長さ方向平面内でこの枢動軸線を中心に互いに対して枢動する。 このため、本明細書中に開示したホルダの外形は、種々の外科手術で容易に取り扱われ且つ操作される簡単な平らな装置である。

    【0014】他の好ましい装置には、種々のブレード受入れ領域及び係止機構が含まれる。 例えば、クリート及び衝合部だけがブレードの開口部に受入れられるように互いにボスによって連結されていないクリート及び衝合部を持つブレード受入れ領域、及び装置が閉じた位置にあるとき、回転自在のハンドル部分に設けられた傾斜した突出部を受入れる溝を固定ハンドル部分に有する係止機構を含む。

    【0015】別の好ましい装置は、装置が閉じた位置にあるとき、ブレードをブレード受入れ領域に受入れることができ、この装置では、ブレードのタブが固定ハンドル部分の凹み内に係止されるか或いは、傾斜した衝合部がブレードの開口部と係合してブレードを装置に係止する。

    【0016】更に、本発明の他の目的及び利点は、以下の説明、添付図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。

    【0017】

    【実施例】幾つかの図面に亘って同じ部品に同じ参照番号が附してある添付図面を参照すると、図1は、全体に参照番号10を附した本発明の外科用ブレードホルダの一実施例を、固定ハンドル部分12及び回転ハンドル部分14を開いた位置で示す。 二つのハンドル部分12及び14は、ピボットピン24が構成する枢動軸線29を中心に互いに対して回転する。 しかしながら、使用に当たっては、部分12を保持し、従って固定した状態で小さい方のハンドル部分14を回転させる。

    【0018】ブレードホルダのハンドル部分14及び1
    2の夫々の前端部分16及び18は、開いたときにボス20を露呈する。 このボスは、その各端に衝合部22及び23が位置決めされている。 ボス20は、ホルダ10
    の二つの部分が図2に示すような閉じた位置にあるとき、ブレードを固定位置に保持するため、従来の外科用ブレードのタングの従来の開口部と同じ形状になっている。 L字形状面21(図6参照)がブレード本体を受入れるための部分18の窪みの後端を構成する。

    【0019】即ち、ブレードホルダの回転ハンドル部分の前端部分16は、ブレードホルダ10の二つの前半部16及び18間にブレード自体及びボス20の両方を楔止めし且つ位置決めするため、ブレード自体及びボス2
    0上を移動する。 勿論、これが行われるとき、衝合部2
    2及び23は、ブレードを固定された非移動位置に保持する楔止め作用を提供する。 回転運動が軸線29を中心として適切に行われるようにするため、本発明のブレードホルダの回転ハンドル部分14及び固定ハンドル部分12は、互いに協働する向き合った湾曲面54、52、
    17、及び19を有する。 これによって、これらの部品は、枢動軸線29及びピボットピン24を中心とした所望の制御された回転運動からずれることなく、互いに対して回転することができる。

    【0020】図1及び図4でわかるように、ハンドル1
    0の移動自在の回転ハンドル部分14は、ハンドル10
    の固定ハンドル部分12のスロット28に受入れられる係止用延長部26を有する。 延長部26をスロット28
    内に移動させるとき、延長部26の底部に位置決めされた衝合部48が凹み30と協働し、所望でないときには、二つの部品を互いに回転移動しないように所定位置にスナップ係止する。

    【0021】更に、二つのハンドル部分12及び14
    は、互いに協働する湾曲した面42及び40を夫々有し、これらの表面もまた、二つの部品が軸線29即ちピボットピン24を中心に適正に相対的に移動するようにする。 回転ハンドル部分14及び固定ハンドル部分12
    の平らな表面には、間隔を隔てられた複数の垂直押縁3
    2及び34が設けられ、これらの押縁は、ブレードがホルダに固定されている場合、ホルダの使用中、摩擦把持表面を使用者に提供するのに役立つ。 互いに協働する湾曲した表面52及び54は、互いに対して相対的に移動するが、図1の完全に開いた位置では、回転ハンドル部分14の上面75が表面52の上縁部に向かって移動し、移動方向に更に開かないようにするストッパとして役立つ。

    【0022】次に、図3及び図4を参照する、これらの図は、明瞭にするため、本発明のブレードホルダの回転ハンドル部分14を本発明のブレードホルダの固定ハンドル部分とは別に示す。 図4でわかるように、この図は、部分14の図1及び図2に示す側とは反対側であり、回転ハンドル部分14は、摩擦把持面46を構成する間隔を隔てられた複数の摩擦押縁を有する。 この面は、ブレードホルダ10を開いてブレードをブレードホルダから取り外すのに必要な開放運動を指で行うための摩擦面を使用者に提供する。 回転ハンドル部分14の前端部分に設けられた表面56は、好ましくは開口部44
    を有し、この開口部は、本発明のホルダ10の固定ハンドル部分及び回転ハンドル部分の互いに協働する表面間にブレードを固定状態に維持するため、装置の固定ハンドル部分に設けられた衝合部23と協働する。

    【0023】本発明の一つの特徴は、図3に示すように、前部分16が枢動軸線29から表面56に沿って僅かに湾曲しており、そのため、表面56と本発明のブレードホルダ10の他方の固定ハンドル部分12の協働する表面との間に更に堅固な協働楔作用をもたらすことである。 本発明のブレードホルダの固定ハンドル部分及び回転ハンドル部分の両方とも傾斜縁36及び38を有し、これらの傾斜縁は、使用中、本発明のホルダの保持及び/又は把持を更に容易にする。 本発明のホルダの回転ハンドル部分14は、回転ピボットピン24を受入れるためのボア31を有する。

    【0024】次に、本発明のホルダ10の固定ハンドル部分12をホルダの回転ハンドル部分とは別に示す図5
    及び図6を参照する。 図5及び図6でわかるように、支承面52及び53が示してあり、これらの表面は、本発明のホルダ10の回転ハンドル部分14上に設けられた向き合った表面と協働する。 表面53は、ブレードが二つのハンドル部分間の所定位置にあるとき、これらの二つのハンドル部分を互いに係止するため、凹み30内への衝合部48の移動を伴う閉じた位置への回転ハンドル部分14の移動に対する「ストッパ」として役立つ。

    【0025】次に、図5を参照すると、前端部分18
    は、上文中に論じたように、回転ハンドル部分14の表面56に対して僅かに湾曲しており、そのため、表面7
    0は向き合った表面56と楔作用で協働する。 この湾曲は、2つの部品が互いに適正に移動できるようにするため、及びブレードを排出する必要があるとき非係止位置まで移動できるようにするため、その湾曲の程度が非常に小さく、そのため、人間の目には見えない。 更に、ブレードホルダの固定ハンドル部分12は、上文中に論じたように、ピボットピン24を受入れるためのボア27
    を有する。 ブレードホルダの固定ハンドル部分12は、
    ホルダ10の使用中にホルダ10を容易に保持できるようにする摩擦面を構成するため、図5及び図6に示すように、垂直押縁34及び35をその両側に有する。

    【0026】かくして、本発明の装置10を使用するため、使用者は、本発明の固定ハンドル部分12の手前側の端部を握る。 この目的のため、図1及び図2で容易にわかるように、本発明の細長い装置の大部分は、本発明の装置の開閉を行うための把持面を構成するように、回転ハンドル部分から切り離されている。 その後、使用者は、指を表面46に置き、本発明の回転ハンドル部分1
    4を開く力を加え、ホルダ10内に挿入されるように選択されたブレードのタングに設けられた開口部を受入れるためのボス20及び両側の係止楔22及び23を露呈する。 開くための力は、本発明のホルダの二つのハンドル部分48及び30の互いに協働する係止表面に打ち勝つ。

    【0027】ホルダを開いた後、使用者は、ブレードの開口部をボス20に重ねることによってブレードを適切に配置することができる。 使用者は、その後、二つの部品を互いに係止するため、衝合部48が凹み30内の所定位置に移動するように、回転ハンドル部分14移動させる。 この移動により、ブレードは、ホルダ内で「ぐらつく」ことなく所定位置に固定される。 その後、使用者は、ブレードを付けたホルダを所望の方法で適切に使用することができる。

    【0028】使用者は、使用後、汚染されたブレードを容易に外すことができる。 これは、本発明の装置10の固定ハンドル部分12の手前側の端部を保持し、指を摩擦面46上に置き、回転ハンドル部分14を枢動軸線2
    9を中心に移動するだけで行われる。 この力は、協働する部分30及び48の係止係合に打ち勝ち、二つの部品が図1に示すような位置まで開くことができるようにする。 その後、使用者は、ボス20が上向きで位置決めされている場合、ボスが下向きになるようにホルダを引っ繰り返すだけでブレードを廃棄の目的で備えられた容器内に落とす。

    【0029】このため、本発明のホルダで使用されたブレードに付着した血液等で使用者の手が汚染されることがない。 使用者は、ブレードと接触したりホルダからブレードを取り出したりする必要がない。 ブレードは、ホルダを開いたとき、上文中で論じたように、ホルダから落下するだけである。

    【0030】図7及び図8は、外科用ブレードホルダの別の実施例60を示す。 この実施例では、ブレード及びホルダの両方がブレードをホルダ内に適切な方法で固定状態に保持する特定の形状に形成された協働する表面を有する、ブレードとホルダとの組み合わせが提供される。 ホルダは、本発明に従って形成された開口部を持つブレードだけを保持するように形成されている。 図7及び図8に示す実施例は、図1乃至図6に示し且つこれらの図を参照して説明した実施例と同様に、回転ハンドル部分64及び固定ハンドル部分62の夫々を有する。 これらの二つのハンドル部分は、枢動軸線70を中心に同様に回転する。 更に、小さい方の回転ハンドル部分は、
    図1に示し且つこの図を参照して説明した実施例と同様に係止タブ61を有する。

    【0031】相違点は、ブレードの開口部を受入れるためのボスの形状にあり、このボスは、本発明のブレード66の開口部の特定の形状と協働する、間隔を隔てられたクリート76及び衝合部78を有する。 図8に示すように、間隔を隔てられた衝合部78及びクリート76
    は、図7及び図8の実施例のホルダ60の長い方の固定ハンドル部分62上に位置決めされている。 更に、図7
    に示すように、ホルダ60の固定ハンドル部分62は、
    ブレード66で形成した切開部の寸法を計測するのに外科医が外科手術中に使用する定規68を有する。 更に、
    図8に示すように、本発明のこの実施例60は、本発明のホルダ60を外科手術中に正確に保持できるようにするため、傾斜縁80及び82及び協働する模様を備えた表面72及び74を有する。

    【0032】次に、ホルダ60の固定ハンドル部分62
    のボスの特定の形体を間隔を隔てられたクリート76及び衝合部78とともに示す図9及び図13を参照する。
    図9でわかるように、ホルダ60の固定ハンドル部分に形成された協働部分100及び回転ハンドル部分64に形成された協働部分102は、互いに協働してブレード66のリブ付き背部114を把持する。 このため、ブレード66のリブ付き背部114は、ハンドルの両ハンドル部分に捕捉されて固定され、本発明のホルダ内でブレードを立体的に安定して固定することができる。

    【0033】図9でわかるように、本発明の回転ハンドル部分64の先端側の端部90は、ホルダ60が閉じた位置にあるとき、表面84上の衝合部78を受入れるための開口部88を有する。

    【0034】次に図10のa及び図10のbを参照する。 ボス91は、前方延長部96を持つ先端側クリート76を有する。 クリート76は、以下に更に詳細に説明するように、ブレード66の対応する表面と協働するため尖端部92及び94まで各側が延びている。 クリート76の拡大図である図11でわかるように、クリートは返り面98を有し、この返り面は、ブレードを所定位置に係止するのに役立ち、本明細書中に説明したホルダだけと協働するように特定的に形成されたブレード開口部の先端側の端部と協働する。

    【0035】本発明のブレードの形体を説明する前に、
    固定ハンドル部分62の先端側の端部77を斜視図で示す図15を参照する。 図15でわかるように、ボス91
    は特定のブレード開口部を受入れるように形成されている。 この図には、間隔を隔てられた衝合部78、クリート76、並びにブレード66の手前側の端部110を受入れるための後衝合面86が示してある。 更に、図15
    には、ブレード66のリブ付き部分114と係合するため、表面102と協働する表面100が示してある。

    【0036】ブレード 次に、本発明のブレード66を示す図12、図13、及び図14を参照する。 図12でわかるように、ブレード66は特定の形状に形成された開口部65を有する。 衝合部78と係合する開口部65の手前側の端部には参照番号108が附してある。 しかしながら、図12に示すように、開口部65の先端側の端部は、外科用ブレードの従来のブレード開口部とは全く異なる形状を有する。
    即ち、先端側の端部は、クリート76を受入れてこれと係合するための円形形状の拡大開口部104及びクリート76の延長部96を受入れるための先端側延長部10
    6を有する。 クリート76のアンダーカット即ち返り面98のため、ブレードは、ホルダ60が閉じた位置にあるとき、ホルダの二つのハンドル部分間の更に実質的な位置に保持される。

    【0037】図13は、ブレード66の上面に設けられたリブ付き部分114の断面図である。 図14は、ブレード66の切断縁112を形成するブレード66の両テーパ116及び118を示す。

    【0038】かくして、以上から明らかなように、本発明によれば、外科用ブレードホルダの二つの形態が与えられる。 これらのホルダは、比較的簡単であり、構造が複雑でなく、ステンレス鋼のような選択された材料から大量生産ラインで容易に打ち抜き加工できる。 両方の構成において、使用者は、ブレードを非常に簡単に入れることができ、また、ブレードが汚染されている場合、ブレードに触れることなくブレードを外すこともできる。
    勿論、本発明のホルダの一実施例を外科用ブレード以外のブレードについて使用してもよく、従来の外科用ブレードとともに使用してもよいということは理解されるべきである。 構造が簡単であるということは、上文中で説明した種類のホルダには多くの用途があるということである。 しかしながら、本発明のホルダは、その簡単さにも拘わらず、ブレードをホルダ内で全く動かない完全に固定された位置に保持するということに注目するのが重要である。 このため、使用者は、ブレードの選択された用途について、正確な切断作業を所望の通りに行うことができる。

    【0039】本発明の特定のブレードと適合するように形成されたホルダもまた、例えば、ステンレス鋼から容易に打ち抜き加工でき、このホルダは本発明のブレードを容易に着脱できるけれども、本発明のブレードの特定の形状と適合するように、その各ハンドル部分に特定の形状に形成された表面が設けられている。

    【0040】この場合、本発明のブレードは使用及び製造が簡単であるけれども、本発明によるホルダで立体的に保持されるように正確に構成された表面を備えて開発された。 このため、ブレードは、協働するホルダ内でその位置がいずれの方向にも動かないように固定される。

    【0041】変形例のブレード受入れ領域 図16は、固定ハンドル部分200のブレード受入れ領域218の斜視図を示し、ブレード受入れ領域218
    は、ブレード66(図12参照)のブレード開口部65
    を受入れるように形成されている。

    【0042】図16に示すように、ブレード受入れ領域218は、固定ハンドル部分200の先端側の端部21
    0に位置決めされたクリート201及び衝合部202を有する。 クリート201及び衝合部202は互いに間隔を隔てられており、その間に盛り上がったボス部分を持たず、ブレードの開口部65の円形形状の拡大開口部1
    04及び手前側の端部108に夫々受入れられる。 図1
    5に示すボス91とは異なり、ブレード66をブレード受入れ領域218上に配置したとき、クリート201及び衝合部202だけがブレードの開口部65を通って延びる。

    【0043】クリート201の返り面204は、回転ハンドル部分(図示せず)を枢動軸線203を中心に回転させて固定ハンドル部分200に関して閉じた位置にしたとき、ブレード66を固定ハンドル部分200と回転ハンドル部分との間に固定するのを助ける。 閉じた位置では、返り面204は、図9乃至図11及び図15に関して上文中で説明したように、回転ハンドル部分の先端側の端部と係合してブレードを所定位置に係止する。 更に、ブレード66の手前側の端部110を受け入れてこれと係合するため、後衝合面205が固定ハンドル部分200に設けられている。

    【0044】図16に示す実施例は、ハンドル部分を鋳造又は成形することによって製造され、図17に示す実施例は賦形鋼材(formed steel)から製造されるか或いは打ち抜き加工で形成される。 図17は、硬貨形状衝合部206から間隔を隔てられたクリート207を持つ、固定ハンドル部分200のブレード受入れ領域218を示す。 クリート207は、先端側の端部210から延びる脚部208及び該脚部の端から固定ハンドル部分200
    の手前側方向に延びて返り構造を形成するアーム209
    を含む。 返り構造は、回転ハンドル部分を枢動軸線20
    3を中心に回転させて閉じた位置にしたとき、ブレード66を固定ハンドル部分200と回転ハンドル部分との間に固定するために設けられている。 更に、図17は、
    ブレード66の手前側の端部110を受入れるための後衝合面205を示す。

    【0045】図16及び図17に示すブレードホルダの作動は、上文中で説明した他のブレードホルダと同様である。

    【0046】別の実施例 図18及び図19は、ブレード230及び固定ハンドル部分222上に設けられた協働ブレード受入れ領域22
    8を示す本発明の外科用ブレードホルダの別の実施例の分解斜視図である。 ブレード受入れ領域228を更に明瞭に見ることができるように、回転ハンドル部分は図示してない。 この実施例では、ブレード230は、固定ハンドル部分及び回転ハンドル部分が閉じた位置にあるホルダに装填される。 従って、ブレード230は、例えばブレード小分け装置から固定ハンドル部分の先端側の端部と回転ハンドル部分の先端側の端部との間に滑り込むことができ、以下に説明する手段の一つ又はこれと等価の手段を用いて所定位置に係止される。

    【0047】このような係止手段の一つを図18に示す。 図18に示す係止手段では、ブレード230は、その先端側の端部を包囲する切断縁234と、ブレードの表面から突出したタブ231と、ブレードの先端側の端部とブレードの手前側の端部235との間を延びるリブ233とを有する。 固定ハンドル部分222の先端側の端部223には枢動軸線229もまた設けられており、
    回転ハンドル部分(図示せず)がこの枢動軸線を中心に回転してホルダが開いた位置と閉じた位置との間で移動できるようにする。 図18に示すように、先端側の端部223にあるブレード受入れ領域228は、(1)ブレード230のタブ231を受入れるためブレード受入れ領域228の手前側の端部に設けられた傾斜をもつ凹み219と、(2)ブレード230のリブ233を受入れるためブレード受入れ領域228の先端側の端部から手前側の端部に向かって延びる溝227とを有する。 更に、固定ハンドル部分222は、ブレード230をブレード受入れ領域228に一杯に取り付けたときブレード230の手前側の端部235と係合する後衝合面225
    を有する。

    【0048】ブレード230を固定ハンドル部分及び回転ハンドル部分が閉じた位置にある図18に示すホルダに取り付けるとき、リブ233は、タブ231が凹み2
    19によって受け入れられ、ブレード230の手前側の端部235が後衝合面225と係合するまで溝227内を摺動する。 タブ231が凹み219と係合したとき、
    ブレードがホルダに係止され、これによって立体的に固定される。 更に、ブレード230のタング上に設けられたタブ231により、使用者は、必要であれば、切断縁234に触れることなくブレード230を平らな表面から容易につまみ上げることができる。

    【0049】図19に示すホルダ及びブレードは、図1
    8に示すものとほぼ同じである。 しかしながら、図18
    のタブ231及び凹み219を、ブレード230の開口部232及び固定ハンドル部分222の先端側の端部2
    23にある傾斜した衝合部220に替えてある。

    【0050】更に詳細には、図19は、(1)ブレード230の開口部232を受入れる傾斜した衝合部220
    と、(2)ブレード受入れ領域228の先端側の端部2
    23と手前側の端部との間を延びる、リブ233を受入れる溝227とを有する固定ハンドル部分222上のブレード受入れ領域228を示す。 図18に示す構成と同様に、ブレード230をホルダに取り付けるとき、リブ233は、ブレード230の手前側の端部235が後衝合面225と係合するまで溝227内を摺動する。 しかしながら、図19の構成では、傾斜した衝合部220がブレード230の開口部232に受入れられてブレード230をホルダに係止し、ブレードをホルダに一杯に取り付けたとき、ブレードを立体的に固定する。

    【0051】変形例の係止機構 本発明の外科用ブレードホルダ用の変形例の係止機構を図20及び図21に示す。

    【0052】図20は、変形例の係止機構の一部を形成する係止溝406を持つ外科用ブレードホルダの回転ハンドル部分14の側面図である。 このハンドル部分14
    の要素には、図4に示すハンドル部分の要素と同じ参照番号が附してある。 しかしながら、図20の回転ハンドル部分14は、図4に示す係止延長部26を備えていない。

    【0053】更に、変形例の係止機構は、図21に示すように、固定ハンドル部分12上に係止突出部408を有する。 係止突出部408は、装置が閉じた位置にあるとき、回転ハンドル部分14の係止溝406と係合するように固定ハンドル部分12上に位置決めされている。
    図21に示す固定ハンドル部分12の、図4に示す固定ハンドル部分の要素と共通の要素には図4におけるのと同じ参照番号が附してある。

    【0054】図1乃至図6に示すブレードホルダと同様に、部分12及び14を変形例の係止機構を用いて閉じた位置で係止したとき、回転運動が起こらないようになっており、ブレードはブレード受入れ領域に固定的に係止される。 更に、図21に示すブレード受入れ領域は単なる例示であって図15乃至図19に示すブレード受入れ領域又はそれと等価のもののうちの任意のものに代えてもよいということは理解されるべきである。

    【0055】本明細書中に説明した装置の形態は本発明の好ましい実施例を構成するけれども、本発明は、これらの形態そのものに限定されず、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、これらを変更できるということを理解すべきである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の好ましい装置を、外科用ブレードを受入れるためのボス構造を露呈した開いた位置で示す、長さ方向側面図である。

    【図2】図1の装置を閉じた位置で示す側面図である。

    【図3】本発明のホルダの回転ハンドル部分を上方から見た図である。

    【図4】図3に示す本発明のホルダの回転ハンドル部分を図1及び図2に示された側とは反対側から見た側面図である。

    【図5】本発明のハンドルの固定ハンドル部分を下から見た図である。

    【図6】回転ハンドル部分の下側にある固定ハンドル部分の構造を示すため回転ハンドル部分を取り外した、図5に示す本発明のハンドルの固定ハンドル部分の側面図である。

    【図7】相互嵌合協働面を持つブレードホルダとブレードとの組み合わせを示す、本発明の好ましい装置の別の実施例の長さ方向側面図である。

    【図8】図7に示す装置を下方から見た図である。

    【図9】ブレードを取り外した状態でブレードとの協働面を示す、図7に示す装置の開いた位置での部分側面図である。

    【図10】図10のaは、ブレード衝合面を詳細に示す、ブレードホルダの固定ハンドル部分の長さ方向部分側面図であり、図10のbは、図10のaのブレードホルダ部分を上方から見た図である。

    【図11】本発明のブレードの開口部と協働するための、本発明のホルダに設けられたクリートの細部を示す、図10のbの部分拡大図である。

    【図12】本発明の好ましいブレードの平面図である。

    【図13】図12の13−13線での断面図である。

    【図14】図12の14−14線での断面図である。

    【図15】本発明の好ましいホルダの固定ハンドル部分に設けられたブレード受入れボスの斜視図である。

    【図16】本発明の好ましいホルダの固定ハンドル部分に設けられたブレード受入れ領域の斜視図である。

    【図17】本発明の好ましいホルダの固定ハンドル部分に設けられた別のブレード受入れ領域の斜視図である。

    【図18】タブを備えたブレードとこのブレードと協働する固定ハンドル部分に設けられたブレード受入れ領域とを示す、本発明の好ましいホルダの分解斜視図である。

    【図19】開口部を備えたブレードとこのブレードと協働する固定ハンドル部分に設けられたブレード受入れ領域とを示す、本発明の好ましいホルダの分解斜視図である。

    【図20】係止溝を示す本発明の好ましいホルダの回転ハンドル部分の側面図である。

    【図21】ホルダが閉じた位置にあるとき図20に示す係止溝と係合する係止突出部を示す本発明の好ましいホルダの固定ハンドル部分の側面図である。

    【符号の説明】

    10 外科用ブレードホルダ 12 固定ハンドル部分 14 回転ハンドル部分 16、18 前端部分 20 ボス 21 L字形状表面 22、23 衝合部 24 ピボットピン 28 スロット 26 延長部 29 枢動軸線 30 凹み 48 衝合部

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−144509(JP,U) 実開 昭62−30807(JP,U)

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