間隔調整可能なくし、調整駆動装置、及びヘアカッティング器具

申请号 JP2017514625 申请日 2015-09-15 公开(公告)号 JP2017526492A 公开(公告)日 2017-09-14
申请人 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V.; コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V.; 发明人 ダルウィンケル,ヘールト−ヤン; ブラークスマ,アレー; ヨーハネス ザントステーフ,コルネリス; ヨーハネス ザントステーフ,コルネリス;
摘要 本開示は、ヘアカッティング器具(10)用の間隔調整可能なくし(26)のための調整駆動装置50に、及び間隔調整可能なくし(26)が取り付けられたヘアカッティング器具(10)に関する。本開示は、ヘアカッティング器具(10)用の間隔調整可能なくし(26)を操作する方法にさらに関する。調整駆動装置50は、ヘアカッティング器具10の切刃セット16に対して、間隔調整可能なくし26の可動式くし部分40を作動させるように構成されたアクチュエータ52と、近接 感知 式又は 接触 感知式センサ素子(64)、特にジェスチャ制御ユーザ入 力 インターフェイスとを含み、センサ素子(64)は、センサ素子(64)に適用された多面的なユーザ入力(70,72)を検出し、且つ多面的なユーザ入力(70,72)から導出されたユーザ入力 信号 を出力するように構成され、アクチュエータ(52)は、ユーザ入力信号に基づいて作動される。
权利要求

ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしのための調整駆動装置であって、当該調整駆動装置は、 前記ヘアカッティング器具の切刃セットに対して、前記間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるように構成されたアクチュエータと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入インターフェイスと、を備えており、 前記センサ素子は、前記センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出し、且つ前記多面的なユーザ入力から導出されたユーザ入力信号を出力するように構成されており、 前記アクチュエータは、前記ユーザ入力信号に基づいて作動される、 調整駆動装置。前記ユーザ入力信号は、入力速度、入力方向、入力ドラッグ長さ、入力経路長さ、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択される少なくとも1つの信号成分を示す、請求項1に記載の調整駆動装置。前記アクチュエータに及び前記センサ素子に結合される制御ユニットをさらに備えており、該制御ユニットは、前記ユーザ入力信号をアクチュエータ作動信号に変換するように構成される、請求項1又は2に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に基づいて調整長さ値を設定するようにさらに構成され、前記制御ユニットは、好ましくは、検出されたユーザ入力方向に基づいて調整方向を設定するようにさらに構成される、請求項3に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に応じて長さ調整の増分を調整するようにさらに構成され、前記アクチュエータは、設定された長さ調整の増分に基づいて作動される、請求項3又は4に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットは、低速のユーザ入力動作を小さな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成され、前記制御ユニットは、高速のユーザ入力動作を大きな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成される、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、該センサ素子の近傍のタッチジェスチャ及び/又はジェスチャを検出するように構成され、前記センサ素子は、好ましくは、ユーザ入力スワイプを検出するように構成される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、少なくとも1つの触覚センサを含む接触感知面を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、容量性感知素子又はコンダクタンス感知素子であり、前記センサ素子は、好ましくは、マルチ接触感知素子である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の調整駆動装置。制御ユニットに動作可能に結合されるフィードバックユニットをさらに備えており、前記制御ユニットは、前記センサ素子においてユーザ入力を有効にすることを示すユーザガイダンスを提供するように構成され、前記制御ユニットは、好ましくは、ユーザに対して検出されたユーザ入力に応答してユーザフィードバックを提供するようにさらに構成される、請求項3乃至9のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記フィードバックユニットは、光フィードバック素子、音響フィードバック素子、及び/又は触覚フィードバック素子のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項10に記載の調整駆動装置。前記フィードバックユニットは、光フィードバック素子のアレイ、特に潜在的なユーザ入力の方向を示すように選択的に動作可能なチェイスライト素子のアレイを含む、請求項10又は11に記載の調整駆動装置。ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしであって、当該間隔調整可能なくしは、前記ヘアカッティング器具のハウジング部分に対して移動するように構成された可動式くし部分と、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の調整駆動装置とを備える、間隔調整可能なくし。ハウジング部分と、切刃セットを含む切断装置と、請求項13に記載の間隔調整可能なくしとを含むヘアカッティング器具、特にヘアトリマー又はクリッパー。ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしを操作する方法であって、当該方法は、 前記間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるためのアクチュエータを含む調整駆動装置を提供するステップと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスを提供するステップと、 前記センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出するステップと、 該検出された多面的なユーザ入力から導出されたユーザ入力信号を出力するステップと、 該ユーザ入力信号に基づいて前記アクチュエータを作動させるステップと、を含む、 方法。

ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしのための調整駆動装置であって、当該調整駆動装置は、 前記ヘアカッティング器具の切刃セットに対して、前記間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるように構成されたアクチュエータと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスと、を備えており、 前記センサ素子は、前記センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出し、且つ前記多面的なユーザ入力から導出されたユーザ入力信号を出力するように構成されており、 前記アクチュエータは、前記ユーザ入力信号に基づいて作動され、 当該調整駆動装置は、前記アクチュエータに及び前記センサ素子に結合される制御ユニットをさらに備えており、 該制御ユニットは、前記ユーザ入力信号をアクチュエータ作動信号に変換するように構成され、 前記制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に基づいて調整長さ値を設定するようにさらに構成される、 調整駆動装置。前記制御ユニットは、検出されたユーザ入力方向に基づいて調整方向を設定するように構成される、請求項1に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に応じて長さ調整の増分を調整するようにさらに構成され、前記アクチュエータは、設定された長さ調整の増分に基づいて作動される、請求項1又は2に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットは、低速のユーザ入力動作を小さな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成され、前記制御ユニットは、高速のユーザ入力動作を大きな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、該センサ素子の近傍のタッチジェスチャ及び/又はジェスチャを検出するように構成され、前記センサ素子は、好ましくは、ユーザ入力スワイプを検出するように構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、少なくとも1つの触覚センサを含む接触感知面を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記センサ素子は、容量性感知素子又はコンダクタンス感知素子であり、前記センサ素子は、好ましくは、マルチ接触感知素子である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記制御ユニットに動作可能に結合されるフィードバックユニットをさらに備えており、前記制御ユニットは、前記センサ素子においてユーザ入力を有効にすることを示すユーザガイダンスを提供するように構成され、前記制御ユニットは、好ましくは、ユーザに対して検出されたユーザ入力に応答してユーザフィードバックを提供するようにさらに構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の調整駆動装置。前記フィードバックユニットは、光フィードバック素子、音響フィードバック素子、及び/又は触覚フィードバック素子のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項8に記載の調整駆動装置。前記フィードバックユニットは、光フィードバック素子のアレイ、特に潜在的なユーザ入力の方向を示すように選択的に動作可能なチェイスライト素子のアレイを含む、請求項8又は9に記載の調整駆動装置。前記ユーザ入力信号は、入力速度、入力方向、入力ドラッグ長さ、入力経路長さ、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択される少なくとも1つの信号成分を示す、請求項1に記載の調整駆動装置。ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしであって、当該間隔調整可能なくしは、前記ヘアカッティング器具のハウジング部分に対して移動するように構成された可動式くし部分と、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の調整駆動装置とを備える、間隔調整可能なくし。ハウジング部分と、切刃セットを含む切断装置と、前記ハウジング部分に対して移動するように構成された可動式くし部分を含む間隔調整可能なくしと、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の調整駆動装置とを含むヘアカッティング器具、特にヘアトリマー又はクリッパー。ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしを操作する方法であって、当該方法は、 前記間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるためのアクチュエータを含む調整駆動装置を提供するステップと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスを提供するステップと、 前記センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出するステップと、 該検出された多面的なユーザ入力から導出されたユーザ入力信号を出力するステップと、 前記アクチュエータに及び前記センサ素子に結合され、前記ユーザ入力信号をアクチュエータ作動信号に変換するための制御ユニットを提供するステップであって、該制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に基づいて調整長さ値を設定するようにさらに構成される、提供するステップと、 前記アクチュエータ作動信号を用いて前記アクチュエータを作動させるステップと、を含む、 方法。

说明书全文

本開示は、ヘアカッティング(hair cutting)器具用の間隔調整可能なくしのための調整駆動装置に関し、この調整駆動装置は、ヘアカッティング器具の切刃セットに対して、間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるように構成されたアクチュエータと、このアクチュエータ及び可動式くし部分を結合するための駆動系とを有しており、この駆動系は、減速ギヤ装置を含む。本発明は、このような調整駆動装置を含む間隔調整可能なくしと、このような間隔調整可能なくしを含むヘアカッティング器具とにさらに関する。

ヘアカッティング器具、特に電気式ヘアカッティング器具は一般に知られており、トリマー(trimmer)、クリッパー(clipper)、及びシェーバー(shaver)を含むことができる。電気式ヘアカッティング器具は、電動式ヘアカッティング器具とも呼ばれる。電気式ヘアカッティング器具は、例えば電気供給幹線及び/又は電池等のエネルギー貯蔵器によって電供給を受けることができる。電気式ヘアカッティング器具は、(人体の)体毛、特に顔の毛及び頭髪を整えて、人が身だしなみを整えた外観を有するようにするために一般に使用される。頻繁に、電気式ヘアカッティング器具は、動物の毛を切断するために使用される。

特許文献1は、本体と、切刃セットを含む切断ヘッドと、切刃セットに対して移動可能な調整可能なくしと、切刃セットを駆動して切断動作を行うための電動モータと、完全に引込まれた位置と完全に引出された位置との間で切刃セットに対してくしを移動させることができるアクチュエータアセンブリとを有する。アクチュエータアッセンブリは、くし用キャリッジと、このくし用キャリッジに接続されたくし用ボタンとを含む。くし用ボタンは、切刃セットに対してくしの位置を調整するように移動可能であり、ロックボタンがくし用ボタンに対して移動可能であり、そのロックボタンは、本体に対するくし用ボタンの移動を選択的に阻止及び許容する。その結果、くしの長さの手動調整が可能になる。

特許文献2は、調髪器具を開示しており、この調髪器具は、ハウジングと;このハウジングによって担持され且つ毛の調髪を容易にするように構成された少なくとも1つの調髪装置であって、ハウジングに対して選択的に移動可能であり且つ毛を切断するように構成された切刃を有する少なくとも1つの調髪装置と;切刃に対して選択的に移動可能であるくしと、このくしに動作可能に結合されたくし駆動アセンブリとを含む調整可能なくしアセンブリと;ハウジング内にあり且つ少なくとも1つの調髪装置と通信する制御回路と;ユーザからの少なくとも1つの入力を受信するためのタッチスクリーンであって、ユーザからの少なくとも1つの入力を受信することに応答して、少なくとも1つのコマンド信号を制御回路に送信するように構成されたタッチスクリーンと;を有する。制御回路は、調整可能なくしアッセンブリの動作を制御するように構成され、調整可能なくしアッセンブリの動作には、切刃に対してくしを移動して調髪器具の選択されたヘアカット長さ設定に移動させるくし駆動アセンブリが含まれる。

特許文献3は、モータ付き切断ガイドを含むヘアクリッパーを開示しており、ヘアクリッパーは、シャフトによって切断ガイドに接続されたモータを含む。切断ガイドは、ユーザに様々なオプションを提案するマイクロプロセッサを介して利用可能なプログラムによって駆動される。ユーザは、手動モード及び自動モードで切断ガイドを操作することができる。ユーザは、タッチスクリーンの仮想ボタンを押すことによって切断ガイドを操作することができる。

ヘアカッティング器具用のくし、特にスペーサ付き(spacing)くしは、一般に、取り付け可能なくし又は一体的に形成されたくしとして構成することができる。動作中に皮膚に対して移動方向に装置を動かすときに、一般に、スペーサ付きくしによって、ヘアカッティング器具の切刃セットを皮膚から離間させる。その結果、スペーサ付きくしによって、毛を所望の長さに、すなわち皮膚に残る毛を所望の長さに切断することが可能になる。

従来のヘアカッティング器具には、一連のアタッチメントコーム(くし)を取り付けることができ、その各コーム(くし)は異なるヘア長さに関連付けられている。そのため、器具のユーザは、基本的にアタッチメントコームを別のものに交換して、毛の切断長さを変更する必要がある。さらに、特許文献1に開示されるように、手動で調整可能なくし用アタッチメントが知られている。さらに、例えば、特許文献2に開示されるように、電動式調整コームも近年発表されている。典型的には、電動式調整コームは、ヘアカッティング器具の切刃セットに対して移動可能な可動式くし部分を含んでおり、この可動式くし部分は、アクチュエータ、特に、電動機及び/又は電動パワートレインに結合される。

しかしながら、電動式調整コームを頻繁に操作することは、いくつかの欠点を抱えていることが判明している。典型的には、従来の制御要素には、例えば押しボタン、制御レバー等が設けられているので、精密で正確な方法で間隔調整可能なくしを操作することは、ユーザにとって煩わしいことが多い。典型的には、これらの制御要素は、所定のユーザ入力感度を与える。換言すれば、単一のユーザ入力動作によって、モータの規定された応答を生じさせ、間隔調整可能なくしを規定された距離又は刻み(step)だけ移動させるようにし得る。基本的には、特許文献2に示されるように、従来のタッチスクリーンにも同じことが当てはまる。

その結果、間隔調整可能なくしを、与えられた調整範囲に粗く位置付けすること(調整範囲のかなりの長さの距離をカバーすることを含む)は、時間のかかるものとなり得る。さらに、従来の制御要素は、典型的には、上で示したように、調整動作のかなり大きな最小の増分(increment)を必要とするので、間隔調整可能なくしの微調整は困難となり得る。そのため、従来の制御要素を用いて電動式の間隔調整可能なくしを操作することは、調整速度と調整精度との間にトレードオフがあると考えることができる。

上述した従来の間隔調整可能なくし装置の操作及び調整効率の欠如のために、ヘアカッティング器具を操作することはさらに複雑になり得る。従って、スペーサ付きくしを調整する動作を単純化することは有利となる。時間的に効率的で且つ非常に正確な方法でユーザによって操作することができる間隔調整可能なくし及びそのための調整駆動装置を提供することはさらに有利となる。 従って、依然として、長さ調整機構に改良の余地がある。

米国特許第6,968,623号

欧州特許出願公開第2 500 153号明細書

米国特許出願公開第2008/163495号明細書

本発明の目的は、上述した問題の少なくともいくつかを克服することができるヘアカッティング器具、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくし、及びこのような間隔調整可能なくし用の調整駆動装置を提供することである。具体的には、簡単な操作性、より好ましくは、ユーザにとって拡張された入力オプションを保証する間隔調整可能なくし用の調整駆動装置を提供することが目的である。調整速度、並びに調整精度及び正確性の改善を求めることはさらに有益であろう。間隔調整可能なくしを操作するための対応する方法を提供することはさらに有利であろう。

本開示の第1の態様によれば、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしのための調整駆動装置が提示され、この調整駆動装置は、 ヘアカッティング器具の切刃セットに対して、間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるように構成されたアクチュエータと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスと、を有しており、 センサ素子は、センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出し、且つこの多面的なユーザ入力から導出されるユーザ入力信号を出力するように構成されており、 アクチュエータは、ユーザ入力信号に基づいて作動される。

この態様は、センサ素子(センサ素子が近接感知式センサ素子として配置されることも含み得る接触感知式センサ素子)が、可動式くし部分の正確な位置付けと迅速な位置付けとの両方を誘導することができるユーザ入力動作を可能にするという洞察に基づいている。これは、センサ素子が多面的なユーザ入力を検出できるので達成される。一方では、ユーザは、センサ素子をゆっくりと少しずつ(ストローク)操作することができる。これにより、可動式くし部分の正確な位置付けが可能になる。他方では、ユーザは、センサ素子を迅速且つ大きな増分(ストローク)で操作することができる。センサ素子を操作することは、典型的には、センサ素子の感知面又は少なくともセンサ素子の近傍にストローク又はスワイプ動作を適用することを含むことができる。その結果、動的特性を検出し、且つ「シミュレートされた」慣性特性を示すように、センサ素子を構成及び/又は動作させることができる。センサ素子に迅速で且つ相当に長いストロークを適用することによって、可動式くし部分は、かなり長い距離だけ移動することができる。反対に、ユーザは、可動式くし部分をかなり少しだけ動かすように、センサ素子の上を僅かにゆっくりとドラッグすることができる。センサ素子は、接触感知面(タッチパッド)及び/又はタッチスクリーンとして構成してもよい。

本明細書で使用する場合に、多面的なユーザ入力は、単純な起動又は停止(又は選択又は選択解除)より多くの入力操作を含むことができる。対照的に、「多次元」ユーザ操作を想定することができる。一般に、拡張された情報は、多面的なユーザ入力から引き出すことができる。一例として、多面的なユーザ入力は、以下の特性又は入力要素(入力ストローク方向、入力ストローク速度、入力ストローク長さ、入力タップの有無、入力ストロークの有無、入力ダブルタップの有無、マルチタッチ操作の有無、プレスの有無、動作パターンの有無等、及びこれらの組合せ)の少なくとも2つを示すことができる。多面的なユーザ入力は、ジェスチャ、特にタッチジェスチャとも呼ばれる。換言すると、より一般的には、多面的なユーザ入力は、マルチ態様入力、多次元入力、及び/又はマルチ特性入力と呼んでもよい。

上述した特許文献2に示されるように、タッチスクリーンを利用して、タッチスクリーンの規定されたフィールドにおけるそれぞれのタップに応答して、規定された増分だけくし部分を移動させるような簡単な操作を可能にする。このようなタップは、単純なユーザ入力及び/又は従来のユーザ入力と呼ばれる。結果として、従来の装置は、たとえあったとしても1次元のユーザ操作を可能にし得る。これは、例えば、タッチスクリーンのそれぞれのフィールドをそれぞれの単純なユーザコマンドに割り当てることを必要とし得る。各ユーザコマンドに対して、それぞれのフィールド(例えば、「低速引出し」、「高速引出し」、「低速引込み」、「高速引込み」等)が必要とされる。

従って、本開示による調整駆動装置は、電動式くし調整駆動装置についての従来のユーザ操作方法に固有のいくつかの欠点を克服する。センサ素子は、入力面を提供することができる。より具体的には、くし調整動作コマンドの検出のために、接触感知式層又は近接(感知式)層の少なくとも一部を選択及び/又は起動することができる。

一般に、センサ素子は、長さ調整センサ素子と呼ぶことができる。しかしながら、センサ素子は、多目的センサ素子として構成してもよい。これは、センサ素子がいくつかの異なる動作状態で動作可能であることを含み得る。動作状態には、くし(長さ)調整、切断速度調整、安全ロックの起動/停止、記憶した個々のユーザ設定の起動等が含まれる。

言うまでもなく、センサ素子は、ヘアカッティング器具及び/又は調整駆動装置のハウジング部分に埋め込む又はこのハウジング部分によって覆われてもよい。この目的のために、ユーザ入力を検出するために感知層での接触を必要としない、タッチパッド及び/又はタッチスクリーン技術による感知層を利用することができる。一例として、センサ素子は、ヘアカッティング器具のハウジング部分の表面に接触感知領域として構成してもよい。接触感知式という用語は、近接感知及び/又は接触感知を含み得る。さらに、ユーザは、自分の指又は親指でセンサ素子を操作することができる。しかしながら、スタイラス及び/又は同様の入力器具等の入力ツールも利用することができる。

上記態様による調整駆動装置は、可動式くし部分を伸縮させるために単一のセンサ素子を使用してもよいという更なる利点を有することができる。基本的に、センサ素子は、反対の入力ストローク方向を検出することができる。そのため、入力動作方向は、可動式くし部分の引出動作又は引込動作で「並進」することができる。

検出された入力速度レベルに応じて、(引込/引出速度、引込/引出の増分、及び/又は引込/引出動作のオーバーラン又はタイムラグに関して)それぞれの動作モードを選択することができる。結果として、比較的速いユーザ入力ストロークは、起動によってセンサ素子の慣性挙動をシミュレートする動作モードをトリガすることができ、ユーザ入力ストロークに応答して調整動作を含む動作オーバーラン又はタイムラグは、初期入力ストロークよりも長い期間に亘って提示される。

調整駆動装置の一実施形態によれば、ユーザ入力信号は、入力速度、入力方向、入力ドラッグ長さ、入力経路長さ、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択される少なくとも1つの信号成分を示す。その結果、強化されたユーザ入力情報を、センサ素子に適用される入力動作から導出することができる。検出された入力方向は、可動式くし部分の伸縮が所望されているかどうかを示すことができる。検出された入力ドラッグ(又はストローク)長さは、定性的及び/又は定量的な方法で、絶対的又は相対的な所望の長さ調整レベルを示すことができる。

信号成分は、信号特性とも呼ばれる。好ましくは、ユーザ入力信号は、入力速度、入力方向、入力ドラッグ長さ、入力経路長さ、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択される少なくとも2つの信号成分を示す。入力速度検出は、ジェスチャを実行している間のユーザ入力ストローク又はドラッグのピーク速度及び/又は平均速度の検出を含むことができる。入力速度検出は、ユーザ入力、特にユーザ入力ジェスチャ、又はこの少なくとも一部を達成するために実際に必要とされる時間間隔の検出に基づいてもよい。入力方向の検出は、ジェスチャを実行している間のユーザの入力ストローク又はドラッグの瞬間的な方向及び/又は全体的な方向の粗い検出を含むことができる。方向の粗い検出は、検出された入力を規定された主入力方向(例えば、+/−X、+/−Y、北⇔南、東⇔西等)に割り当てることを含むことができる。一般に、方向検出は、ユーザ入力ストローク又はドラッグの正/負の符号の検出を伴ってもよい。さらに、ユーザ入力ストローク又はドラッグのより正確な方向検出も想定され得る。

別の実施形態では、調整駆動装置は、アクチュエータに及びセンサ素子に結合される制御ユニットをさらに有しており、制御ユニットは、ユーザ入力信号をアクチュエータ作動信号に変換するように構成される。調整駆動装置の上記実施形態は、制御ユニットが、検出されたユーザ入力速度に基づいて調整長さ値を設定するようにさらに構成され、制御ユニットは、好ましくは、検出されたユーザ入力方向に基づいて調整方向を設定するようにさらに構成される。

既に上述したように、ユーザ入力信号は、入力指令速度、入力指令方向、及び入力指令長さ、特に入力ストローク速度、入力ストローク方向、入力ストローク長さ、入力ストローク長さ、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択された少なくとも1つを示すことができる。一般に、アクチュエータ作動信号は、調整方向、相対的な調整長さ、絶対的な調整長さ、相対的な調整オフセット、絶対的な調整オフセット、調整速度、調整時間、及びこれらの組合せから構成されるグループから選択される少なくとも1つの値を示すことができる。

調整駆動装置のさらに別の実施形態では、制御ユニットは、検出されたユーザ入力速度に応じて、長さ調整の増分を調整するようにさらに構成され、アクチュエータは、設定された長さ調整の増分に基づいて作動される。そのため、調整駆動装置は、調整「ギヤ」範囲とも呼ばれる複数の調整速度範囲で動作可能である。しかしながら、調整「ギヤ」範囲は、必ずしも固定した(機械的)ギヤ範囲を指すものとして限定的な意味で解釈すべきではない。むしろ、速度制御及び速度調整は、例えば、調整駆動装置のアクチュエータ(又はモータ)上の電圧の変化に基づいてもよい。こうして、(それぞれの電圧範囲に基づいて)仮想ギヤ設定を利用することができる。さらに、調整速度は、基本的に、それぞれの電圧変動によって無限に(又は、無段階に)調整可能であってもよい。これは、実際に小さな調整刻みが存在するように、調整速度を少しずつ変化させることを含むことができる。

1つの例示的な構成では、調整駆動装置は、検出された入力速度に応じて、粗調整モード及び微調整モードで動作することができる。粗調整モードは、単一のユーザ入力イベントに応答して約0.5mm〜約5mmの範囲の増分刻みサイズを含むことができ、その適用される値は、検出された入力長さに依存する。微調整モードは、単一のユーザ入力イベントに応答して約0.1mm〜約0.5mmの範囲の増分刻みサイズを含むことができ、その適用される値は、検出された入力長さに依存する。より一般的には、少なくとも第1及び第2の別個の動作モードは、検出された富化された(enriched)ユーザ入力情報から導出される少なくとも1つの値に基づいて選択され得る。

調整駆動装置のさらに別の実施形態では、制御ユニットは、低速のユーザ入力動作を小さな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成され、制御ユニットは、高速のユーザ入力動作を大きな長さ調整の増分に変換するようにさらに構成される。好ましくは、制御ユニットは、小さなユーザ入力動作長さを小さな絶対長さ調整動作に変換するようにさらに構成される。より好ましくは、制御ユニットは、大きなユーザ入力動作長さを大きな絶対長さ調整動作に変換するようにさらに構成される。

その結果、制御ユニットは、検出されたユーザ入力を大きなくし調整応答に「増幅」(又はギヤ・アップ(gear up))するか、又は検出されたユーザ入力を小さなくし調整応答に「ギヤ・ダウン(gear down)」するように動作可能である。結果として、低速のユーザ入力動作によって、正確な増分刻み出力が得られる一方、高速のユーザ入力動作によって、比較的大きな増分で高速出力を生じさせることができる。

一般に、本開示は、ユーザによってセンサ素子に加えられた活性化インパルスと、制御ユニットによって実行される対応するデータ処理アクティビティとが、互いに(物理的に)分離され、それによってそれぞれの動作モード検出アルゴリズムを、ユーザ入力インパルスと、対応するアクチュエータ作動信号の決定との間に組み入れることができる。換言すれば、動作モード検出アルゴリズムは、ユーザが高速応答又は低速応答を所望するかどうかを検出するか、むしろ予測する。これは、可動式くし部分をより長い(絶対的及び/又は相対的な)長さ設定に向けて迅速に移動させ、及び可動式くし部分をより短い(絶対的及び/又は相対的な)長さ設定範囲にゆっくりと正確に移動させることができる。

調整駆動装置のさらに別の実施形態では、センサ素子は、このセンサ素子の近傍のタッチジェスチャ及び/又はジェスチャを検出するように構成される。好ましくは、センサ素子は、ユーザ入力スワイプ(swipe)を検出するように構成される。ユーザ入力ジェスチャは、一般に、スワイプ、ピンチ(pinch)、ズーム、及びタップ入力動作を含むことができる。本明細書で使用する場合に、入力スワイプは、入力ストロークを指してもよい。入力スワイプは、センサ素子の接触感知面又は近接感知面を横切って指(又は親指)をドラッグすることによる使用によって誘起される。

調整駆動装置の別の好ましい実施形態では、センサ素子は、少なくとも1つの触覚センサを含む(又はこの触覚センサに結合された)接触感知面を含む。接触感知面は、少なくとも1つの可撓性箔(foil)、特に導電性又は容量性の可撓性箔によって形成することができる。接触感知面は、例えば、フレキシブルプリント回路基板によって形成されるか、又はフレキシブルプリント回路基板と結合してもよい。センサ素子は、タッチパッド、トラックパッド、タッチスクリーン、及び/又は同様のジェスチャ感知入力インターフェイス、好ましくは接触感知式及び/又は近接感知式入力インターフェイスとして構成することができる。

これに関して、いくつかの実施形態では、容量性及び/又は誘導性の変化を検出することができる容量性及び/又は誘導性センサとして配置されるフレキシブルプリント回路基板を利用してもよいことを言及しておく。いくつかの特定の実施形態では、容量センサ及び/又は誘導センサは、接触感知面から離して配置してもよい。換言すれば、それぞれのセンサは、ヘアカッティング器具のハウジング内に配置してもよい。この目的のために、少なくとも1つの信号伝達要素を、(内部)センサと(外部)接触感知面との間に配置してもよい。少なくとも1つの信号伝達要素は、金属製トランスミッタ、例えば(内部)センサと(外部)接触感知面とを接続する金属ばねとして構成することができる。金属ばねに基づく信号伝達要素は、接触感知面に結合された金属プレートをさらに含むことができる。

接触感知面では、入力動作を実行するときに、ユーザが容量及び/又は誘導操作を適用することができる。入力動作を示すそれぞれの信号を(内部)センサに「伝達」させることができる。好ましくは、少なくとも2つの信号伝達要素を利用してもよい。より好ましくは、少なくとも3つの信号伝達要素を接触感知面の別個の位置に配置してもよい。複数の信号伝送要素の配置の結果として、多方向のユーザ入力を検出することができる。好ましくは、各信号伝達要素は、センサのそれぞれのセンサ素子に割り当てられる。

調整駆動装置のさらに別の実施形態によれば、センサ素子は、静電容量感知素子又はコンダクタンス感知素子であり、センサ素子は、マルチ接触感知素子であることが好ましい。静電容量式接触感知素子及びコンダクタンス接触感知素子は、特にモバイル装置及び/又はコンピュータ技術インターフェイスに関連して、当業者に一般的に知られている。さらに、いわゆるマルチ接触センサ素子は、一般に、当業者に知られている。しかしながら、これらの技術を採用することは、潜在的に本開示を明らかにするものとして理解すべきではない。

さらに別の実施形態では、調整駆動装置は、制御ユニットに動作可能に結合されるフィードバックユニットをさらに有する。好ましくは、制御ユニットは、ユーザ入力がセンサ素子で有効にされていることを示すユーザガイダンスを提供するように構成される。好ましくは、制御ユニットは、ユーザに対して検出されたユーザ入力に応答してユーザフィードバックを提供するようにさらに構成される。一般に、センサ素子及びフィードバックユニットは、タッチスクリーンユニット内に一体的に実装してもよい。しかしながら、別個の方法で別々に配置されたセンサ素子及びフィードバックユニットを含む代替の実施形態も想定し得る。ユーザフィードバックは、一般に、可動式くしの実際の長さ及び/又は選択された長さの表示を含むことができる。

上記の実施形態は、光フィードバック素子、音響フィードバック素子、及び/又は触覚フィードバック素子のうちの少なくとも1つを含むフィードバックユニットにおいてさらに発展させることができる。触覚フィードバック素子は、例えば触覚応答システムの一部として配置され、振動素子を含むことができる。光フィードバック素子は、LED等の光フィードバック素子として構成することができる。また、タッチスクリーンは、少なくとも1つの光フィードバック素子を規定するように操作することができる。

特に光フィードバック素子に関連して、ユーザのための視覚ガイダンスを提供して、くし長さ調整入力をセンサ素子のどこに及びどのように適用するかを示すことができる。この文脈において、フィードバックユニットは、光フィードバック素子のアレイ、特に潜在的なユーザ入力の方向を示すように選択的に動作可能なチェイスライト素子のアレイを有することがさらに好ましい。チェイスライト(chasing light)は、入力方向と、ユーザ入力が適用される位置又は領域との両方を示すことができる。

本開示の別の態様によれば、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしが提示され、間隔調整可能なくしは、ヘアカッティング器具のハウジング部分に対して動くように配置された可動式くし部分と、本明細書で議論される少なくともいくつかの実施形態による調整駆動装置とを含む。換言すると、可動式くし部分は、ヘアカッティング器具のハウジング部分に対して移動可能である。一般に、スペーサ付きくしは、着脱可能なスペーサ付きくしとして構成することができる。代替案では、スペーサ付きくしは、ヘアカッティング器具から取り外すことができない一体化された、又は一体的に設けられたスペーサ付きくしとして構成してもよい。可動式くし部分は、間隔調整可能なくしを含むヘアカッティング器具を毛を通して移動させ、選択された長さに毛を切断するときに、毛を分けて案内する複数のくし歯を含むことができる。

本開示のさらに別の態様では、ヘアカット器具、特にヘアトリマー又はクリッパーが提示され、ヘアカット器具は、ハウジング部分と、切刃セットを含む切断装置と、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による間隔調整可能なくしとを含む。一般に、ヘアカッティング器具は、電動式ヘアカッティング器具と考えることができる。そのため、切刃セットを駆動するためのモータを設けることができる。典型的には、切刃セットは、固定切刃と可動切刃とを有しており、可動切刃は固定切刃に対して移動可能である。可動切刃は、固定切刃に対して駆動され、特に揺動駆動される。可動切刃及びそれぞれの固定切刃は、協働して毛を切断することができる切断エッジを含むことができる。

一般に、ヘアカッティング器具は、第1端部と、第1端部に対向する第2端部とを含む細長いハウジングを含むことができる。ハウジングの第1端部に、切断ヘッドを配置することができる。ハウジングの第2端部を、ハンドル端部と呼ぶこともできる。

ヘアカッティング器具の一実施形態では、センサ素子は、ハウジング部分内に目立たないように一体化される。これは、センサ素子をハウジング部分内に隠すことができる。好ましくは、センサ素子、特にその接触感知式又は近接感知式箔は、ハウジング部分の壁によって覆われる。これは、このようにすることで、汚れや塵の堆積が低減される傾向を示す一体形状のハウジング部分を提供することができるので有利となり得る。さらに、装置を防仕様に形成することが容易になる。しかしながら、上述したように、代替的に又は追加的に、ヘアカッティング器具には、多面的なユーザ入力の検出のために利用される、及び少なくともいくつかの実施形態では、ユーザフィードバック、特にユーザガイダンスを提供するために利用されるタッチスクリーンが取り付けられる。

本開示のさらに別の態様によれば、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしを操作する方法が提示され、この方法は、 間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させるためのアクチュエータを含む調整駆動装置を提供するステップと、 近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスを提供するステップと、 センサ素子に適用された多面的なユーザ入力を検出するステップと、 検出された多面的なユーザ入力から導出されたユーザ入力信号を出力するステップと、 ユーザ入力信号に基づいて、アクチュエータを作動させるステップと、を含む。

好ましくは、この方法は、本明細書で議論されるような、間隔調整可能なくし及び調整駆動装置を使用することができる。本開示の好ましい実施形態は、従属請求項に規定される。特許請求の範囲に記載された方法は、特許請求の範囲に記載された装置及び従属請求項に規定される装置と同様の及び/又は同一の好ましい実施形態を有するように理解すべきである。

電気式ヘアカッティング器具と間隔調整可能なくしの例示的な実施形態の概略斜視図を示しており、スペーサ付きくしが取り外された状態で示されている。

ヘアカッティング器具及び間隔調整可能なくしのさらに別の実施形態の部分分解図を示しており、スペーサ付きくしが挿入向きで示されている。

間隔調整可能なくしとスペーサ付きくし用の調整駆動装置とが取り付けられたヘアカッティング器具の例示的な実施形態の簡略上面図を示す。

引き込み可能なスペーサ付きくしとスペーサ付きくしを調整するための調整駆動装置とが取り付けられたヘアカッティング器具の例示的な実施形態の概略的な簡略側面図を示す。

間隔調整可能なくしとスペーサ付きくし用の調整駆動装置とが取り付けられたヘアカッティング器具の別の例示的な実施形態の簡略上面図を示しており、この器具は、例示的なユーザ入力レイアウトを含む。

間隔調整可能なくしとスペーサ付きくし用の調整駆動装置とが取り付けられたヘアカッティング器具の別の例示的な実施形態の簡略上面図を示しており、この器具は、別の例示的なユーザ入力レイアウトを含む。

間隔調整可能なくしとスペーサ付きくし用の調整駆動装置とが取り付けられたヘアカッティング器具の別の例示的な実施形態の上面図を示しており、この器具は、さらに別の例示的なユーザ入力レイアウトを含む。

間隔調整可能なくしが取り付けられた例示的なヘアカッティング器具の概略斜視図であり、このヘアカッティング器具は、ユーザによって保持されており、スペーサ付きくし用の調整駆動装置を作動するためのセンサ素子を操作することができる。

図8に示されるヘアカッティング器具の概略斜視図であり、ユーザの手が示されておらず、間隔調整可能なくしを引き出した状態が破線で示されている。

本開示のいくつかの態様によるヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしを操作するための例示的な方法の実施形態のいくつかのステップを表す例示的なブロック図を示す。

図10に示される方法の一実施形態のいくつかのサブステップを表すさらに別の例示的なブロック図を示す。

本開示のこれらの態様及び他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して説明され、明らかになるであろう。 図1は、ヘアカッティング(hair cutting)器具10、特に電動式ヘアカッティング器具10の概略斜視図を示す。ヘアカッティング器具10は、ヘアクリッパー(clipper)又はヘアトリマー(trimmer)とも呼ばれる。ヘアカッティング器具10は、全体的に細長い形状を有するハウジング又はハウジング部分12を含むことができる。その第1端部には、切断装置14が設けられる。切断装置14は、切刃セット16を有することができる。切刃セット16は、毛を切断するために互いに動くことができる可動切刃と固定切刃とを有することができる。ハウジング部分12の第2端部には、ハンドル又は把持部18が設けられる。ユーザは、把持部18でハウジングをつかむか把持することができる。

ヘアカッティング器具10は、オペレータ制御部をさらに含むことができる。例えば、オン−オフスイッチ又はボタン20を設けてもよい。さらに、長さ調整制御部22を、ヘアカッティング器具10のハウジング12に設けてもよい。長さ調整制御部22は、間隔調整可能なくし26をヘアカッティング器具10のハウジング部分12に取り付ける場合に、設けることができる。図1では、間隔調整可能なくし(adjustable spacing comb)26が、分離状態又は取外し状態で示されている。このスペーサ付きくし(spacing comb)26がヘアカッティング器具10から取り外されると、最小切断長さを実現することができる。スペーサ付きくし26をヘアカッティング器具10に取り付けると、毛を所望の長さに切断することができる。

図2は、ヘアカッティング器具10のハウジング部分12の第1端部の部分斜視概略図を示す。さらに、間隔調整可能なくし26が、ハウジング部分12に対して挿入向きで示されている。ハウジング部分12及び間隔調整可能なくし26が、分解された状態で示されている。一例として、スペーサ付きくし26は、例えば摺動式ビーム34−1、34−2を含むアッタチメント部分28を含むことができる。アタッチメント部分28は、ハウジング部分12に係合することができる。より具体的には、ハウジング部分12の取付け部分30にアタッチメント部分28を取り付けることができる。この目的のために、摺動式ビーム34−1、34−2を、取付け部分30のそれぞれの取付けスロット38−1,38−2内に挿入することができる。アタッチメント部分28は、例えば摺動式ビーム34−1、34−2のうちの少なくとも1つに設けられる少なくとも1つのスナップ式部材36をさらに有してもよい。スナップ式部材36によって、スペーサ付きくし26をその取付け状態に固定することができる。

図2からさらに理解されるように、スペーサ付きくし26は、複数のくし歯を含む歯付き部分32をさらに含むことができる。一般に、歯付き部分32は、切刃セット16が取付け状態で配置されるスロットを含むことができる。

図3及び図4をさらに参照すると、間隔調整可能なくし26の例示的な実施形態と、このスペーサ付きくし26を作動させるための例示的な調整駆動装置50の実施形態とについて、さらに図示し且つ説明する。図3は、ヘアカッティング器具10の概略背面図を示す。図4は、ヘアカッティング器具10の概略側面図を示す。これに関して、図3及び図4に示される図は、必ずしも同じ構成又は実施形態を表すとは限らないことを言及しておく。ヘアカッティング器具10のそれぞれのハウジング部分12が、破線で図3及び図4に示されている。そのため、ヘアカッティング器具10の内部要素が見える。

特に図3を参照して、間隔調整可能なくし26についてさらに説明する。図1及び図2も参照して、間隔調整可能なくし26は、ハウジング12に配置されたキャリッジ42と協働する摺動式ビーム34を有することができる。一般的に、摺動式ビーム34をキャリッジ42にスナップ式に取り付けることができる。スペーサ付きくし26の少なくとも実質的な部分は、可動式くし部分40と考えることができる。図3に最も良く確認されるように、可動式くし部分40をキャリッジ42に結合することができ、そのため、可動式くし部分40は、キャリッジ42と一緒に移動する。キャリッジ42及び可動式くし部分40を駆動するために、キャリッジ42に結合される係合部材44を設けてもよい。切刃セット16(図1参照)に対して可動式くし部分40を作動又は駆動するために、調整パワートレインとも呼ばれる調整駆動装置50を設けることができる。換言すれば、調整駆動装置50は、電動式調整駆動装置50と考えることができる。

調整駆動装置50は、アクチュエータ52、より具体的には、電動モータを含むことができる。アクチュエータ52を減速ギヤ54に結合してもよい。減速ギヤ54を伝達要素56に結合してもよい。一般に、伝達要素56は、アクチュエータ52及び減速ギヤ54の回転出力運動を、もしあれば、可動式くし部分40の基本的に長手方向の位置付け運動に変換する。それぞれの長手方向が、参照符号58で示される二重矢印によって図3及び図4に示されている。

図3及び図4から理解されるように、伝達要素56は、ねじ切りされたスピンドル、特に小ピッチのスピンドルとして構成することができる。そのため、伝達要素56は、図3の参照符号60で示される曲がった矢印で示される、回転運動で動き出すように構成することができる。伝達要素56は、キャリッジ42、ひいては可動式くし部分40を押し引きするように、係合部材44と係合するように構成することができる。いくつかの実施形態では、伝達要素56をギヤラック要素として構成してもよい。いくつかの実施形態では、伝達要素56を押込みロッド要素として構成してもよい。一般に、アクチュエータ52は、キャリッジ42に機械的に接続され、取付け状態で、可動式くし部分40に機械的に接続してもよい。

調整駆動装置50を作動させるために、それぞれの制御要素を設けてもよい。この目的のために、調整駆動装置50は、センサ素子64、特にユーザのジェスチャに高感度を示すセンサ素子64を有することができる。センサ素子64は、接触感知式及び/又は近接感知式センサ素子64として構成することができる。センサ素子64は、基本的に平面的に(areally)延びるセンサ素子64、例えば基本的に2次元で延びるセンサ素子64として配置することができる。言うまでもなく、センサ素子64は曲面を含んでもよい。本発明によれば、センサ素子64は、拡張又は強化されたユーザ入力情報を示す比較的多面的な(multi-faceted)ユーザ入力を検出するように構成される。一例として、ユーザ入力は、例えばセンサ素子64を横切るユーザストロークを示す入力スワイプを含むことができる。

センサ素子64は、制御ユニット68と結合してもよい。制御ユニット68には、センサ素子64から供給されるユーザ入力信号を与えてもよい。制御ユニット68は、センサ素子64を監視することができる。制御ユニット68は、処理装置を有することができる。制御ユニット68は、検出されたユーザ入力信号を、アクチュエータ52に伝達されるアクチュエータ作動信号に変換することができる。そのため、アクチュエータ52とセンサ素子64との間には動力伝達又は力伝達リンクは存在していない。むしろ、センサ素子64から制御ユニット68を介してアクチュエータ52に電気信号を伝達することができる。上述したように、ユーザ入力信号は、入力速度、入力長さ、入力方向、及びそれから導出可能なそれぞれの情報等の拡張情報を示すことができる。この拡張情報に基づいて、制御ユニット68は、結果として得られるアクチュエータ作動信号を処理することができ、この信号を使用して、アクチュエータ52を作動することができる。

図3における反対方向を示す矢印70、72によって示されるように、制御ユニット68は、ユーザ入力信号からユーザ入力方向を導出するように構成することができる。その結果、制御ユニット68は、ユーザ入力の検出された方向70、72に応じて、可動式くし部分40を伸縮させるようにアクチュエータを作動することができる。そのため、複数の機能を単一のセンサ素子64に割り当てることができる。ユーザが多面的なユーザ入力(ジェスチャ)を適用することができるので、センサ素子64において特定の動作モードを別個に設定する必要が全くない。ユーザ入力方向70、72の検出に加えて、制御ユニット68は、ユーザ入力信号から所望の長さ調整値を導出することができる。長さ調整値は、センサ素子64によって感知された入力(ストローク)速度及び/又は入力(ストローク)長さから導出してもよい。その結果、制御ユニット68は、所望の長さ調整動作を誘導するように、アクチュエータをそれに応じて作動させることができる。

図4についてさらに参照を行う。可動式くし部分40’の引出した状態が、各破線によって図4に示される。図4に示されるように、調整駆動装置50は、フィードバックをユーザ入力に及び/又はユーザフィードバックをユーザに提供することができるフィードバックユニット74をさらに有することができる。一般に、フィードバックユニット74は、光フィードバックユニット、触覚フィードバックユニット、音響フィードバックユニット、及びこれらの組合せとして構成することができる。フィードバックユニット74及びセンサ素子64は、ヘアカッティング器具10に、特にそのハウジング部分12に間隔を空けた位置に配置することができる。しかしながら、少なくともいくつかの実施形態では、フィードバックユニット74及びセンサ素子64は、ヘアカッティング器具10に、特にそのハウジング部分12の同じ領域に配置される。フィードバックユニット74及びセンサ素子64は、少なくとも部分的に互いに重なり合ってもよい。フィードバックユニット74及びセンサ素子64は、タッチスクリーン等の結合された入力/フィードバックインターフェイスとして一体的に形成してもよい。

図5及び図6についてさらに参照を行う。図5及び図6は、本開示による調整駆動装置50の例示的な実施形態を示しており、それぞれのフィードバックユニット74の様々な構成が示されている。図5に示されるように、フィードバックユニット74は、ディスプレイ76、特にLCD又はLEDディスプレイ76を有することができる。一般に、ディスプレイ76は、視覚的フィードバック及び/又はユーザガイダンスをユーザに提供するように構成することができる。ディスプレイ76は、グラフィックス及び/又は英数字情報を表示するように構成することができる。ディスプレイ76は、くし長さ調整設定に関係しない情報も示すことができる多目的ディスプレイとして構成することができる。例えば、ディスプレイ76は、ヘアカッティング器具10のバッテリの充電状態及び/又は選択された切断動作モードを表示するように構成することができる。

くし長さ調整設定に関して、ディスプレイ76は、くし長さに関連する英数字情報を示すように構成することができる。さらに、ディスプレイ76は、多面的なユーザ入力をセンサ素子64に適用することによって、ユーザが所望の長さ設定を選択することができることを示すユーザガイダンス情報を表示することができる。図5からさらに理解されるように、フィードバックユニット74は、光フィードバック素子82とも呼ばれる視覚フィードバック素子82の少なくとも1つのアレイ80も有することができる。一般に、フィードバック素子82は、発光ダイオード(LED)等の発光フィードバック素子として構成することができる。好ましくは、アレイ80は、チェイスライト(chasing light)・アレイ80として配置してもよい。図5に示されるように、ヘアカッティング器具のハウジング12に2つのアレイ80を配置してもよい。例えば、フィードバック素子82のアレイ80を、センサ素子64の対向する(横方向の)端部(図5では破線で示されている)に配置してもよい。フィードバック素子82のアレイ80を、センサ素子64が延びる領域に隣接して配置してもよい。

この配置は、可動式くし部分40を伸縮させるために、ユーザがセンサ素子64を横切って所望の方向(矢印70、72)にドラッグすることにより、くしの長さを調整し得ることをチェイスライト・アレイ80が明白に示すという利点を有し得る。各フィードバック素子82を、選択的に起動又は停止してもよい。さらに、フィードバック素子82は、方向70、72を明確に示すように、チェイスライト方式で動作させることができる。もっとも、フィードバック素子82は、絶対的及び/又は相対的な長さ調整値等の、絶対的及び/又は相対的な長さ調整設定を示すように動作させることもできる。

図6から理解されるように、フィードバックユニット74は、ユーザ入力を感知し、この入力に応答してユーザフィードバックを提供する及び/又はユーザ入力に関連するユーザガイダンスを提供することができる統合型タッチスクリーン86をさらに有することができる。図5及び図6の例では、起動された例示的なフィードバック素子82がハッチングされた状態で示されている。一般に、タッチスクリーン86は、グラフィックス及び/又は英数字情報を表示するように構成することができる。これは、複数のフィードバック素子82を含む「シミュレートされた」チェイスライト・アレイ80がタッチスクリーン86によって表示されることを含むことができる。さらに、ユーザがタッチスクリーン86の一部として又はタッチスクリーン86に関連して配置されたセンサ素子64にユーザ入力を直接的に適用できることを示すために、タッチスクリーン86に目立つ(prominent)ユーザガイダンス要素88を表示させることができる。チェイスライト・アレイ80に加えて又はこれに代えて、ユーザガイダンス要素88を示すことができる。

図7は、間隔調整可能なくし26とこのスペーサ付きくし26用の調整駆動装置50とが取り付けられたヘアカッティング器具10の別の例示的な実施形態の上面図を示しており、調整駆動装置50は、さらに別の例示的なユーザ入力レイアウトを含む。ハウジング部12の中央領域に配置されたセンサ素子64が設けられている。ユーザフィードバックに関して、センサ素子64は基本的に受動的であってもよい。センサ素子64は、視覚(光)フィードバック素子82の2つのアレイ80の間に配置された接触感知面を含むことができる。そのため、アレイ80は、例えばセンサ素子64を横切ってドラッグすることによってユーザ入力を適用したセンサ素子64の位置及びそれぞれの表面を示すようなチェイスライト・アレイとして動作することができる。さらに、グラフィックス及び/又は英数字情報を提示することができるディスプレイ74を設けてもよい。

いくつかの実施形態では、センサ素子64は、触覚フィードバック(図7には示されていない)を提供することができるフィードバックユニットとさらに結合してもよい。この目的のために、センサ素子64の近傍にそれぞれの振動素子を設けることができる。

図8及び図9をさらに参照すると、それぞれ間隔調整可能なくし26が取り付けられたヘアカッティング器具10の例示的な実施形態が示される。図8は、ユーザが保持している状態のヘアカッティング器具10の斜視図を示す。ヘアカッティング器具10は、間隔調整可能なくし26用の調整駆動装置(図3及び図4には図示せず)をさらに有することができる。ユーザは、センサ素子64を操作する、特にジェスチャ(スワイプ、ストローク等)を接触感知面及び/又は近接感知面に適用することによって、調整駆動装置を作動させることができる。一般に、間隔調整可能なくし26、より具体的にはその可動式くし部分40(図9参照)を、ヘアカッティング器具10の切刃セット16(図1参照)に対して動かして、間隔調整可能なくし26と切刃セット16との間の距離を調整することができる。一例として、可動式スペーサ付きくし26は、参照符号58の二重矢印によって図3及び図9に示されるほぼ長手方向に引き出してもよく、又は引き込んでもよい。

図8に示されるスペーサ付きくし26は、引き込んだ状態にある。図9は、スペーサ付きくし26の可動式くし部分40の引込み状態及び引出し状態を示す。可動式くし部分40’のそれぞれの引出し状態が、図9に破線で示される。図8に確認されるように、ユーザは、センサ素子64を基本的に長手方向70、72に作動させて、スペーサ付きくし26の調整動作を生じさせることができる。センサ素子64を動作又は操作することによって、ユーザは、所望の切断長さを規定又は設定するように、間隔調整可能なくし26用の調整駆動装置を制御することができる。

言うまでもなく、図3及び図9に示される調整駆動装置50の例示的な構成、特にセンサ素子64及びそのフィードバックユニット74の例示的な構成は、主に説明のために設けられている。そのため、各実施形態を、限定的な意味で理解すべきでない。

図10をさらに参照すると、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしを操作する例示的な方法が示され、さらに説明される。この方法は、アクチュエータを含む調整駆動装置を提供するステップS10を含むことができ、そのアクチュエータによって、ヘアカッティング器具用の間隔調整可能なくしの可動式くし部分を作動させる。好ましくは、調整駆動装置は、本明細書で開示されるような少なくともいくつかの実施形態に従って成形される。センサ素子を設けるステップを含む更なるステップS12が続いてもよい。センサ素子は、近接感知式又は接触感知式センサ素子、特にジェスチャ制御ユーザ入力インターフェイスとして構成することができる。センサ素子に適用された多面的なユーザ入力の検出を含む更なるステップS14が続いてもよい。多面的なユーザ入力は、ストローク、ジェスチャ等を含んでもよい。続くステップS16では、検出されたユーザ入力に基づいて、それぞれのユーザ入力信号を、生成し、且つ更なる処理のために提供することができる。好ましくは、ユーザ入力信号は、少なくとも入力速度を示す。さらに、ユーザ入力信号は、入力方向、入力長さ、及びそれから導出可能な更なる入力値を示すことができる。さらに別のステップS18では、調整駆動装置のアクチュエータをユーザ入力信号に基づいて作動させることができる。ステップS18は、ユーザ入力信号をアクチュエータ作動信号に変換することを含むことができる。この目的のために、制御ユニットを設けてもよい。ユーザ入力が基本的にユーザ入力ストロークから構成される場合に、アクチュエータ作動信号は、検出されたユーザ入力ストローク速度、ユーザ入力ストローク方向、及びユーザ入力ストローク長さに依存してもよい。

図11は、本開示による間隔調整可能なくしを操作する方法の実施形態のいくつかのサブステップを示す。具体的には、センサ素子の感知面を横切るストロークからの入力の検出が扱われる。ステップS20は、センサ素子におけるストロークの検出を含むことができる。そのため、多面的なユーザ入力信号を、制御ユニットによって検出してもよい。ユーザ入力信号は、入力ストロークのいくつかの態様に関する情報を含むことができる。

ユーザ入力信号は、それに応じて解析及び処理される。一例として、この方法は、オプションのステップとして又は組み合わせて実施することができるオプションのサブステップを含むことができる。サブステップは、入力信号からの入力ストローク方向の導出を含むステップS22を含むことができる。その結果、ユーザが可動式くし部分を伸縮させたいかどうかを評価することができる。サブステップは、入力信号からの入力ストローク速度の導出を含むステップS24をさらに含むことができる。その結果、ユーザが、可動式くし部分を高速又は低速で操作して大きな又は小さな調整距離を橋渡ししたいかどうかを評価することができる。サブステップは、入力信号からの入力ストローク長さの導出を含むステップS26をさらに含むことができる。その結果、所望の定性的及び/又は定量的な長さ調整値に関する結論を、入力ストローク長さから引き出すことができる。次のステップS28は、(サブ)ステップS22、S24、及びS26のいずれかで得られたデータを考慮した出力信号の生成を含むことができる。この出力信号に基づいて、調整駆動装置、従って間隔調整可能なくしを操作して、これを所望の切断長さに設定することができる。

本発明について、図面及び前述の詳細な説明において詳細に図示及び説明してきたが、このような図示及び説明は、例又は例示であり、限定的なものではないとみなすべきであり、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他の変形形態は、図面、明細書の開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求の範囲に記載された発明を実施する当業者により理解され、実施することができる。

特許請求の範囲において、用語「備える、有する、含む(comprising)」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「1つの(a, an)」は、複数を除外するものではない。単一の要素又は他のユニットは、特許請求の範囲に記載された、いくつかのアイテムの機能を満たすことができる。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に使用できないことを示すものではない。 請求項における任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。

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