大豆及び大豆胚芽の加工処理装置

申请号 JP2009533067 申请日 2008-09-19 公开(公告)号 JPWO2009037860A1 公开(公告)日 2011-01-06
申请人 由憲 岩本; 由憲 岩本; 发明人 由憲 岩本; 由憲 岩本;
摘要 脱臭と乾燥の工程が効率化され、安定した失活処理を行える大豆及び大豆胚芽の加工処理装置を提供する。密閉容器12内を仕切板10によって個別の区域に区切り、各区域毎に脱臭と乾燥の 温度 条件を設定することで、一つの密閉容器内で異なる温度での処理が行えるようにする。また、密閉容器12内のスクリューコンベア14上部に空間13を設け、密閉容器12をヒーター18で包囲し、自由に温度調整ができるようにする。
权利要求
  • 密閉容器内に配置されたスクリューコンベアにより大豆及び/又は大豆胚芽等を搬送しつつ該密閉容器内に蒸気を導入して該大豆及び/又は大豆胚芽等の失活処理を行う大豆及び大豆胚芽の加工処理装置において、該スクリューコンベアの上部に空間が設けられていることを特徴とする大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 上記空間が仕切板によって前記スクリューコンベアの軸方向に複数の区域に区切られていることを特徴とする請求項1に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記各区域毎に前記スクリューコンベアのピッチが異なることを特徴とする請求項2に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記密閉容器を加熱する加熱装置と、
    該加熱装置を制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 蒸気によって大豆を失活、殺菌する失活殺菌装置と組み合わされ、前記大豆の失活、殺菌後、前記大豆を貯留するタンクと、
    前記タンクの下方に配置された衝撃板と、
    前記大豆を前記タンクから噴出させ、前記衝撃板に衝突させ、前記大豆にひび割れを生じさせる噴出手段と、
    前記大豆のひび割れ後、前記大豆を乾燥させる乾燥装置とからなる大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記噴出手段は第1および第2バルブおよび内圧上昇手段からなり、前記第1バルブが前記失活殺菌装置と前記タンク間に設けられ、前記第2バルブが前記タンクと衝撃板間に設けられ、前記内圧上昇手段が前記タンクに接続されており、前記大豆の貯留後、前記第1バルブが閉じられ、前記内圧上昇手段によって前記タンクの内圧が上昇し、その後、前記第2バルブが開かれ、前記内圧によって前記大豆が噴出するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記内圧上昇手段は蒸気を前記タンクに注入し、前記蒸気によって前記タンクの内圧を上昇させるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記大豆のひび割れ後、冷却装置によって前記大豆を冷却し、その後、前記乾燥装置によって前記大豆を乾燥させるようにしたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • さらに、前記大豆の乾燥後、その胚芽を選別し、取り出す胚芽選別装置と、
    前記胚芽の取り出し後、前記胚芽を失活する胚芽失活装置と、
    前記胚芽の失活後、前記胚芽を粉砕し、その粉末を取り出す粉砕装置とを備えたことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 前記胚芽失活装置は蒸気によって前記胚芽を失活するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • さらに、前記胚芽の取り出し後、残りの大豆を粉砕し、その粉末を取り出す粉砕装置を備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置。
  • 说明书全文

    本発明は、大豆及び/又は大豆胚芽の脱臭処理及び乾燥処理を行う加工処理装置に関する。

    大豆は高い栄養価を持ち、健康食品等としての需要も高いことから、豆腐、味噌、醤油、菓子類といった多様な加工食品が製造されている。 これらの大豆加工食品を製造する際には、製造工程の効率化を図るために大豆を粉末化した大豆パウダーが用いられている。 しかし、大豆には脂肪酸酸化系酵素であるリポキシゲナーゼが含まれており、これによってヘキサノール、ヘキサナール等の臭い成分が生成され、青臭みと呼ばれる不快臭を発生することが問題であった。 このため、従来より大豆パウダーの製造工程に脱臭処理を導入することで青臭みを取り除いた、無臭大豆パウダーが製造されている。

    また、大豆に含まれる栄養成分の中でも特にイソフラボンの有用性が認められており、イソフラボンの含有量が高い大豆胚芽も大豆全粒と同様に需要が高まっている。 しかし、大豆胚芽にもリポキシゲナーゼが含まれていることから、全粒大豆と同様に、産業利用するためには脱臭処理が必要である。

    従来から、大豆や大豆胚芽の脱臭処理は、化学添加物を用いてリポキシゲナーゼを失活させる方法や、遺伝子工学的にリポキシゲナーゼを欠失させた新種の大豆を用いる方法などが用いられている。 しかし、安全性への懸念などから、高温の蒸気を用いてリポキシゲナーゼを失活させる方法が一般に利用されている(特許文献1参照)。

    前記高温の水蒸気を用いた脱臭処理は、密閉容器内に配置されたスクリューコンベアにより大豆や大豆胚芽等を搬送しつつ、密閉容器内に高温の蒸気を導入して処理する方法が考案されている(特許文献2、特許文献3参照)。 従来のスクリューコンベアを用いた脱臭処理の後には、熱風乾燥機に代表される乾燥機を用いた乾燥処理を行う方法が採られている。

    しかし、上記のような処理を行う従来の大豆/大豆胚芽加工処理装置では、脱臭処理、及びその後に行われる乾燥処理に問題があった。 脱臭処理においては、処理温度が高すぎたり処理時間が長すぎたりすると、大豆/大豆胚芽に含まれる蛋白質等の栄養成分が熱変性、又は溶出してしまう。 一方、逆に低温になるすぎると脱臭が不完全となるため、脱臭処理における温度と時間の管理は特に重要である。 しかし、従来のスクリューコンベアを用いた方法では、密閉容器内の温度が変化しやすいことから処理条件が不安定になり、製造された無臭大豆パウダーの品質にばらつきが生じてしまう問題があった。 また、従来の方法では脱臭と乾燥にそれぞれ独立した装置を用いる必要があるため、製造工程が複雑になり、生産コストや各工程にかかる時間の面から非効率的であった。

    また、脱臭処理では、蒸気によって大豆を失活、殺菌させるため、その水分値が12〜18%に上昇する。 一方、大豆を細かく粉砕するためには、その水分値を7〜8%まで減少させることが要求される。 従って、上記脱臭処理の後にそのような水分値となるまで大豆を乾燥しようとすると、大豆を長時間にわたって乾燥させる必要があり、効率が悪いという問題があった。 従来、乾燥時間は20時間程度に及んでいた。

    特開昭60-083556号公報

    特開昭60-114159号公報

    特開昭62-003753号公報

    本発明が解決しようとする課題は、脱臭と乾燥の工程を効率化し、密閉容器内で、一定の温度の下に安定した失活処理を行える大豆及び大豆胚芽の加工処理装置を提供することである。

    また、本発明は、蒸気によって大豆を失活、殺菌し、その後、乾燥装置によって大豆を乾燥させるとき、大豆を効果的に乾燥させ、乾燥時間が短く、効率が高いようにすることを目的とする。

    上記課題を解決するために成された本発明の第1の態様に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置は、密閉容器内に配置されたスクリューコンベアにより大豆及び/又は大豆胚芽等を搬送しつつ該密閉容器内に蒸気を導入して該大豆及び/又は大豆胚芽等の失活処理を行う大豆及び大豆胚芽の加工処理装置において、該スクリューコンベアの上部に空間が設けられていることを特徴とする。

    また、上記空間を仕切板によって前記スクリューコンベアの軸方向に複数の区域に区切ってもよい。 さらに、前記各区域毎に前記スクリューコンベアのピッチを変えたり、前記密閉容器を加熱する加熱装置と、該加熱装置を制御する制御装置を備えることもできる。

    上記課題を解決するために成された本発明の第2の態様に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置によれば、タンクが失活殺菌装置と組み合わされ、大豆の失活、殺菌後、タンクに大豆が貯留される。 さらに、衝撃板がタンクの下方に配置され、大豆がタンクから噴出し、衝撃板に衝突し、大豆にひび割れが生じ、ひび割れ後、乾燥装置によって大豆が乾燥される。

    好ましい実施例では、大豆の噴出手段として第1および第2バルブおよび内圧上昇手段が使用され、第1バルブが失活殺菌装置とタンク間に設けられ、第2バルブがタンクと衝撃板間に設けられる。 さらに、内圧上昇手段がタンクに接続され、大豆の貯留後、第1バルブが閉じられ、内圧上昇手段によってタンクの内圧が上昇する。 その後、第2バルブが開かれ、内圧によって大豆が噴出する。

    蒸気をタンクに注入し、蒸気によってタンクの内圧を上昇させることが好ましい。

    大豆のひび割れ後、冷却装置によって大豆を冷却し、その後、乾燥装置によって大豆を乾燥させることが好ましい。

    さらに、大豆の乾燥後、胚芽選別装置によってその胚芽が選別され、取り出される。 さらに、胚芽の取り出し後、胚芽失活装置によって胚芽が失活され、胚芽の失活後、粉砕装置によって胚芽が粉砕され、その粉末が取り出される。

    蒸気によって胚芽を失活することが好ましい。

    さらに、胚芽の取り出し後、粉砕装置によって残りの大豆が粉砕され、その粉末が取り出される。

    前記スクリューコンベア上部に空間を設けたことで、従来よりも多量の水蒸気を前記密閉容器内に導入することが可能となり、該密閉容器内の温度変化を小さくする効果が生まれる。

    さらに、該密閉容器に前記加熱装置を備えることでも、該密閉容器内の温度変化を小さくすることが可能となり、大豆及び大豆胚芽に対して安定した失活処理をすることができる。

    また、該密閉容器内を前記仕切板で区切ることで、それぞれの区域毎に独立に温度を設定することができるため、一つの装置で加湿、失活、乾燥の役割を明確に分離して、それぞれ最適の条件で行うことができるため、工程の高度化及び効率化を図ることができる。

    区域毎に該スクリューコンベアのピッチを適宜設定することで、上記密閉容器を占める大豆の上面の高さを変えることが可能になり、各区域ごとに単位体積あたりの大豆と水蒸気とが接触する面積を調整することができるようになる。 これにより、作業効率が高まると同時に、各工程に適した条件を細かく設定することができる。 具体的には、失活域のピッチを他の区域よりも大きくすることが望ましい。

    本発明の第2の態様に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の場合、大豆にひび割れが生じたとき、表皮と胚乳間に隙間が生じる。 したがって、その後、大豆を効果的に乾燥させることができる。 その乾燥時間は短く、効率は高い。

    本発明の一実施例である大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の縦断面図。

    同大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の横断面図(a)、及び従来の大豆失活製造装置の横断面図(b)。

    上記実施例の大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の水蒸気供給及び温度調整システムの構成図。

    本発明の第2の態様である大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の実施例を示す説明図である。

    図4の失活殺菌装置、タンクおよびホッパの側面図である。

    図5の失活殺菌装置の断面図である。

    図5のホッパおよび衝撃板の断面図である。

    符号の説明

    10…仕切板11…水蒸気管12…密閉容器13…空間14…スクリューコンベア15…加湿域16…失活域17…乾燥域18…ヒーター19…ヒーター制御装置20…供給ロータリーバルブ21…排出ロータリーバルブ31…蒸気加熱装置32…減圧弁33…開閉弁34…中央制御装置35…水蒸気制御盤36…排出弁102…失活殺菌装置114…タンク116…衝撃板117…第1バルブ118…第2バルブ120…注入口
    125…冷却装置130…乾燥装置132…胚芽選別装置135…胚芽失活装置137,138…粉砕装置

    以下、図面に基づき、本発明に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の実施例について説明する。

    本発明の第1の態様に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の一実施例について図1〜図3を参照しながら説明する。 本実施例の装置は、選別、洗浄後の大豆に対して、加湿、脱臭、乾燥を行うことにより大豆の臭気を取り除くための装置であり、本装置による処理後に、大豆パウダーであれば、粉砕、分級の工程へ、大豆胚芽であればサイクロン等による選別の工程へ移されることを想定している。

    図1は本実施例の縦断面図である。 大豆は供給ロータリーバルブ20から一時間あたり800〜1000 kgの流量で密閉容器12内に投入され、18〜30 rpmで回転するスクリューコンベア14によって図の右方向に搬送される。 図2は本実施例の装置と従来の装置の横断面を比較したものであり、(a)が本実施例、(b)が従来の装置である。 スクリューコンベア14は、羽の半径が75 mm、軸が半径25 mm、密閉容器12とのクリアランスが3〜4 mmとなるように設定されている。 本実施例では、密閉容器12の横断面が長円形であり、スクリューコンベア14の上部には空間13、及び高温の水蒸気を密閉容器12内に導入するための水蒸気管11が設けられている。 この空間13があるため、本実施例では従来の装置と比較してより多くの水蒸気を密閉容器12内に導入することが可能になる。 図2のそれぞれの点線は密閉容器12を占める大豆の上面を表している。

    図1において加湿域15は、全長70 cm、スクリューコンベア14のピッチ1.5 cm、温度90〜110℃に設定されている。 失活域16は、全長130 cm、スクリューコンベア14のピッチ3.0 cm、温度140〜170℃に設定されている。 乾燥域17は、全長100 cm、スクリューコンベア14のピッチ1.5 cm、温度180〜200℃に設定されている。 密閉容器12の、失活域16と乾燥域17の周囲には、ヒーター18が巻いてある。 各区域の空間13は仕切板10で仕切られており、それぞれの区域の温度を独立に設定・維持できるようにしてある。 ヒーター18は150〜200℃に設定されており、外気や搬送される大豆による密閉容器12内の温度低下の影響を小さくしている。

    供給ロータリーバルブ20によって密閉容器12内に投入された大豆は、スクリューコンベア14によって搬送されながら、加湿域15で加湿される。

    加湿された大豆はスクリューコンベア14によって失活域16に搬送され、高温処理されることでリポキシゲナーゼが失活する。 失活域16では加湿域15と比較してスクリューコンベア14のピッチを大きくしてあり、加湿域15と比較して密閉容器12を占める大豆の上面の高さが低くなる。 図2の点線Aは加湿域15における大豆の上面を、点線Bは失活域16における大豆の上面を示している。 このため、単位体積あたりの大豆と水蒸気との接触面積を広く確保することができ、確実な失活処理が可能になる。 また、失活域16においては空間13が設けられていることで、従来よりも多くの水蒸気を密閉容器12内に導入することができる。 さらに、その周囲にはヒーター18が巻かれているため、大豆の温度低下は最小限に留めることができる。

    失活処理された大豆はスクリューコンベア14によって乾燥域17に搬送され、乾燥処理される。 乾燥処理後の大豆の含水率は、通常6%程度となるようにする。 乾燥域でのスクリューコンベア14のピッチは加湿域と同様にしてあり、密閉容器12を占める大豆の上面の高さは失活域16と比較して高くなる。 具体的には、上面の高さは図2の点線Bから点線Aになる。 乾燥工程においては失活工程ほど水蒸気との接触面積が必要にならないため、密閉容器12の単位長さあたりの滞留時間を増加させ、製造工程の効率化を図っている。

    乾燥された大豆は排出ロータリーバルブ21により排出され、続く冷却乾燥工程等に送られる。

    図3は密閉容器12の水蒸気供給及び温度調整システムの構成図である。 水蒸気は水蒸気加熱装置31で300〜400℃に加熱された後、各区域に分岐した経路を通り、各区域の役割に適した温度に調整される。 高温の水蒸気は減圧弁32でほぼ大気圧近くまで減圧され、開閉弁33で密閉容器12への導入量が調整される。 密閉容器12内へは水蒸気管11を通して導入される。 水蒸気管11には下向きに噴出口が設けられており、密閉容器12内全体に広がるように水蒸気が導入される。 密閉容器12の各区域にはそれぞれ排出弁36が設けられており、密閉容器12内の蒸気圧はほぼ大気圧に維持されている。

    ヒーター18はヒーター制御装置19によって制御され、減圧弁32と開閉弁33は水蒸気制御装置35によって制御されている。 さらに、これら水蒸気制御装置35とヒーター制御装置19は中央制御装置34により統合的に制御される。

    以上は本発明の一実施例でしかなく、本発明の技術思想の範囲内でその他の各種変更を行うことが可能である。 例えば、密閉容器12内の区域の数は3個に限られない。 例えば、仕切板を増やすことにより4個以上の区域を設け、その中の複数を失活域に設定して、段階的に温度を上げていく条件で失活処理を行うこともできる。 逆に仕切板10を減らして、失活と乾燥のみを密閉容器12内で行ってもよい。 この場合、本装置の前に加湿装置を設ける。 また、各区域毎に異なるスクリューコンベア14のピッチを設定し、加湿域と乾燥域で密閉容器12を占める大豆の上面の高さが異なるように設定してもよい。 密閉容器の断面は必ずしも図2(a)のような長円形である必要はなく、多量の水蒸気を密閉容器12内に導入できるのであれば、長方形又は他の形状であってもよい。

    本発明の第2の態様に係る大豆及び大豆胚芽の加工処理装置の実施例を説明する。

    図4はこの発明にかかる大豆及び大豆胚芽の加工処理装置を示す。 この装置では、大豆がホッパ101に投入され、失活殺菌装置102に導入される。 図5および図6に示すように、失活殺菌装置102は外管103および内管104を有し、外管103および内管104は水平にのび、二重管状に配置されている。 そして、大豆が導入口105に導入され、内管104内に供給される。 供給されるとき、大豆はロータリバルブ106を通り、間欠的に定量的に供給される。 さらに、モータ107によって送りスクリュ108が回転し、送りスクリュ108によって大豆が送られる。

    さらに、蒸気が注入口109,110から注入され、内管104内に導かれ、蒸気によって大豆が失活、殺菌される。 注入される蒸気は過熱蒸気であり、その温度は150〜300°Cである。 その後、大豆が排出口111から排出される。 排出されるとき、大豆がロータリバルブ112を通り、間欠的に定量的に排出される。 これと同時に、蒸気が注入口113から注入され、外管103と内管104間に導かれ、蒸気によって内管104が保温される。 注入される蒸気は過熱蒸気であり、その温度は100〜150°Cである。

    さらに、この装置では、タンク114が失活殺菌装置102と組み合わされ、大豆の失活、殺菌後、タンク114に大豆が貯留される。 さらに、図7に示すように、ホッパ115および衝撃板116がタンク114の下方に配置されており、大豆がタンク114から噴出し、衝撃板116に衝突し、大豆にひび割れが生じる。

    さらに、大豆の噴出手段として第1および第2バルブ117,118および内圧上昇手段が使用され、第1バルブ117が失活殺菌装置102とタンク114間に設けられている。 この実施例では、タンク119が失活殺菌装置102の下方に配置され、タンク114がタンク119の下方に配置され、第1バルブ117が各タンク114,119間に設けられており、大豆が失活殺菌装置102から排出されたとき、タンク119に大豆が落下し、貯留される。 タンク119はクッションタンクである。 その後、第1バルブ117が開かれ、タンク114に大豆が落下し、貯留される。 さらに、第2バルブ118がタンク114と衝撃板116間に設けられ、内圧上昇手段がタンク114に接続されており、大豆の貯留後、第1バルブ117が閉じられ、内圧上昇手段によってタンク114の内圧が上昇する。 この実施例では、蒸気が注入口120を通り、タンク114に注入され、蒸気によってタンク114の内圧が上昇する。 第1バルブ117はバタフライバルブであり、自動的に開かれ、閉じられる。 蒸気は過熱蒸気であり、その温度は150〜200°Cであり、これが30秒〜3分30秒の時間にわたって注入され、内圧は0.3〜0.5メガパスカルに達する。 タンク114は加圧タンクである。

    その後、第2バルブ118が開かれ、内圧によって大豆が噴出する。 この実施例では、パイプ219がタンク114に連結され、第2バルブ118はパイプ219に設けられている。 さらに、ホッパ115内において、衝撃板116がシャフト121で固定されて水平に配置されており、パイプ219は垂直に配置され、衝撃板116に向かってのびる。 さらに、第2バルブ118にバタフライバルブが使用されており、タンク114の内圧が0.3〜0.5メガパスカルに達したとき、第2バルブ118が自動的に開かれる。 したがって、大豆がパイプ219を通り、衝撃板116に向かって噴出し、衝撃板116に衝突し、大豆にひび割れが生じるものである。 そして、ひび割れ後、ホッパ115に大豆が貯留される。 さらに、ホッパ115内において、カバー122が衝撃板116の下方に配置され、ノズル123がカバー122の下方に配置され、カバー122によってノズル123が被覆されており、冷風がノズル123から噴出する。 その温度は10〜30°Cである。 さらに、パンチングプレート124によってパイプ219が包囲されており、冷風はホッパ115内を上昇し、パンチングプレート124から放出される。 したがって、冷風によって大豆が冷却される。

    さらに、冷却装置125がホッパ115の下方に配置され、ロータリバルブ126がホッパ115と冷却装置125間に設けられており、大豆のひび割れ後、大豆がロータリバルブ126を通り、冷却装置125に導入され、冷却装置125によって大豆が冷却される。 冷却装置125は周壁127および吸引ブロワ128を有し、周壁127はメッシュからなる。 したがって、大豆が周壁127内に導入され、冷風が周壁127を通り、吸引ブロワ128に吸引される。 その温度は10〜30°Cである。 したがって、冷風が大豆に吹き付けられ、冷風によって大豆が冷却され、その後、大豆がロータリバルブ129を通り、排出される。

    さらに、乾燥装置130が冷却装置125と組み合わされており、大豆のひび割れおよび冷却後、大豆が乾燥装置130に送られ、乾燥装置130によって大豆が乾燥される。 たとえば、乾燥装置130内で大豆が振動し、それに熱風が吹き付けられ、熱風によって大豆が乾燥される。

    さらに、半割り装置131が乾燥装置130と組み合わされており、大豆の乾燥後、大豆が半割り装置131に送られ、半割り装置131によって表皮が半割りされる。 たとえば、半割り装置131内でディスクが回転し、大豆がそれに導かれる。 ディスクは多数のピンを有する。 したがって、ピンが大豆に衝突し、その衝撃によって表皮が半割りされ、大豆が半分だけ脱皮される。

    さらに、胚芽選別装置132が半割り装置131と組み合わされており、大豆の乾燥および半割り後、大豆が胚芽選別装置132に送られ、胚芽選別装置132によって胚乳、表皮および胚芽が分離され、その胚芽が選別され、取り出される。

    さらに、胚芽の取り出し後、胚芽がふるい133に送られる。 ふるい133は多段式のもので、円形状である。 そして、ふるい133内において、胚芽が再度選別され、取り出され、その純度が20〜40%に達する。

    その後、胚芽がサイクロン134に送られ、サイクロン134によって胚芽が比重分級され、それが繰り返され、その純度が90〜97%に達する。

    さらに、その後、胚芽が胚芽失活装置135に送られ、胚芽失活装置135によって胚芽が失活される。 胚芽失活装置135は失活殺菌装置102と同様の構造のもので、導入口、排出口、送りスクリュおよび注入口を有する。 したがって、胚芽が導入口に導入され、送りスクリュによって大豆が送られ、蒸気が注入口から注入され、蒸気によって胚芽が失活される。 蒸気は過熱蒸気であり、その温度は150〜300°Cである。 その後、胚芽が排出口から排出される。

    さらに、胚芽の失活後、胚芽が冷却装置136に送られ、冷却装置136によって胚芽が冷却される。 たとえば、冷風が胚芽に吹き付けられ、その温度は0〜30°Cである。 したがって、冷風によって胚芽が冷却される。

    その後、胚芽が粉砕装置137に送られ、粉砕装置137によって胚芽が粉砕され、その粉末が取り出され、製品化される。

    胚芽は多量のカルシウムを含む。 したがって、粉末の取り出し後、これを健康食晶に使用することができる。 粉末を添加物として使用し、食品に混入してもよく、粉末をそのまま飲むようにしてもよい。

    さらに、この装置では、胚芽の取り出し後、残りの大豆が粉砕装置に送られ、粉砕装置によってそれが粉砕され、その粉末が取り出される。

    たとえば、大豆が半分だけ脱皮されることは前述したとおりであり、まず、その大豆が粉砕装置138に送られ、粉砕装置138によって大豆が粉砕され、粉末化される。 粉砕装置138はハンマ式のもので、大豆が粗粉砕される。 大豆が粉末化されたとき、その粒径は200〜2500μmである。

    その後、大豆が粉砕装置139に送られ、粉砕装置139によって大豆が粉砕され、粉末化される。 粉砕装置139は微粉砕装置であり、大豆が微粉砕される。 大豆が粉末化されたとき、その粒径は5〜150μmである。

    その後、粉末が分級装置140に送られ、分級装置140によって粉末が分級され、細かいものが取り出され、製品化され、荒いものは粉砕装置139に戻される。 分級装置140はエア式のものである。 分級された細かな粉末の粒径は5μm以下である。

    大豆は良質たんぱく質を含む。 したがって、粉末の取り出し後、これを添加物として使用し、食品に混入することが好ましい。

    この装置の場合、大豆にひび割れが生じ、ひび割れ後、乾燥装置130によって大豆が乾燥されることは前述したとおりであり、ひび割れが生じたとき、表皮と胚乳間に隙間が生じる。 したがって、その後、大豆を効果的に乾燥させることができる。 その乾燥時間は短く、効率は高い。

    さらに、この装置の場合、大豆のひび割れ後、冷却装置125によって大豆が冷却され、表皮と胚乳が収縮するが、その収縮速度は互いに異なる。 これによってひび割れが増大し、表皮と胚乳が剥離状態になる。 したがって、その後、乾燥装置130によって大豆が乾燥されるとき、これを効果的に乾燥させることができ、好ましい。

    一般に、乾燥時間が20時間に及んでいたことは前述したとおりであるが、これを60〜90分に短縮することができるのは実験で確認されている。

    さらに、表皮と胚乳が剥離状態になるが、これは乾燥時間に影響するだけではない。 大豆の乾燥後、半割り装置131によって大豆が半割りされるとき、これを容易に半割りすることもできる。

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