Method for carrying out both operations of slicing and washing vegetables simultaneously

申请号 JP2000235724 申请日 2000-08-03 公开(公告)号 JP2001086970A 公开(公告)日 2001-04-03
申请人 Heat Control Inc; ヒート アンド コントロール インコーポレイテッド; 发明人 CARIDIS ANDREW A; LEONARD P MYUUGERU; BROWN DANIEL E; SILVESTER JOHN; BEITSAYADEH CARL;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for simultaneously slicing and washing vegetables or fruits having a relatively high hardness (with water). SOLUTION: Relatively hard vegetables or fruits are simultaneously sliced and washed with water in the water-filled vat that is equipped with a slicing unit and the vegetable slices are directly fed into the water and freely fall down. The slices-picking up conveyer is inclined to receive the slices and pick up them from the water. The circulation flow of water and fluid jet push the slices and disperse them on the conveyer. Water is sprayed or splashed to remove the residues of the vegetables from the surfaces of the slices, then the treated slices are allowed to go out of the conveyer for the following treatment.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 比較的堅い生の野菜食品又は果物食品の薄切りと洗浄を同時に行う方法であって、薄切りのための食品のバッチを準備する工程と、固定された列の状態に配置されている薄切りナイフの半径方向内側に配置された回転自在なケージを有する遠心形スライサに野菜を送る工程と、水浴として役立つ水を準備し、この中にスライサを浸漬させて回転ケージ及びナイフが水中にあるようにする工程と、野菜食品をスライサのケージの中に入れた状態でスライサケージを回転させて食品をナイフの間に押し込み、次に水浴中に入れる工程とを有し、スライスは、薄切りを行うと同時に澱粉及び壊れた細胞をスライスの表面から洗い落とすのに十分な速度で水中に押し進められ、前記方法は、次の加工のためにスライスを水中から取り出す工程を更に有していることを特徴とする方法。
  • 【請求項2】 食品のバッチは、ポテトから成ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項3】 食品のバッチは、リンゴ、サツマイモ、
    カサバ、プランテーン、ビート、タマネギ、ヒシ、キャベツ、ニンジン、カブ及びテンサイから成る群から選択された任意の1つであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項4】 スライスを水中から取り出す手段を準備する工程を更に有し、スライサケージは水中で作動的に回転すると、スライスを取り込む傾向のある渦を水中に発生させ、前記方法は、スライスを渦から遠ざけて前記食品取出し手段に差し向ける工程を更に有していることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項5】 水中の水ジェットが、スライスを渦から遠ざけて前記食品取出し手段に差し向けることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項6】 水中の圧縮空気ジェットが、スライスを渦から遠ざけて前記食品取出し手段に差し向けることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項7】 スライスのケージは、スライスを取り込む傾向のある渦を水中に発生させ、前記方法は、水中の圧縮空気ジェットを渦の近くに発射してスライスを移動させ、それにより水中からの食品取出しを行いやすいようにする工程を更に有していることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項8】 食品は遠心力の作用により、スライサ上の複数の正確に間隔を置いて設けられた場所においてナイフ間で回転ケージから押し出されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項9】 スライスを上方に傾斜した経路に沿って水中から取り出して空気中に送りだす工程を更に有し、
    水中の水ジェットは、実質的にスライス取出しの経路の方向に発射されることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項10】 水中の水ジェットは、水の流れをケージの回転軸線に実質的に垂直な方向に発射するよう差し向けられていることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項11】 水中の水ジェットは、水の流れをケージの回転軸線に実質的に垂直な方向に発射するよう差し向けられていることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項12】 水中の水ジェットは、水の流れをケージの外周に関して接線をなす方向に発射するよう差し向けられていることを特徴とする請求項4記載の方法。
  • 【請求項13】 生のポテトを洗浄すると同時に薄切りする方法において、洗浄用の水の入ったバットを準備し、下端部が水中に浸漬されると共に上端部が水面上に延びる状態で傾斜取出しコンベヤを配置する工程と、ポテトスライサを、そのポテト供給入口が水面の上方に位置すると共にポテトスライス排出口が取出しコンベヤの下端部の上方に且つ水面の下に位置した状態で配置する工程と、スライサを作動させながらポテトをスライサの水面上のポテト供給入口に供給してポテトスライスを水中で排出し、それによりスライスの表面を直接且つ強力に洗浄して汚れ、澱粉及び破裂した状態のポテト細胞を除く工程と、洗浄水をポテトスライスが取出しコンベヤに引きつけられてこの上に分散するような力で取出しコンベヤ中を下方に通る流れで循環させる工程と、取出しコンベヤをスライスを水及びバットから取り出す方向に作動させる工程とを有することを特徴とする方法。
  • 【請求項14】 ポテトスライサの作動によりスライスを取り込む傾向のある渦が水中に発生し、前記方法は、
    流体ジェットを渦に当てることにより渦を制御して渦からこれに取り込まれた状態のスライスを脱落させてスライスが取出しコンベヤ上に分散した状態で載るようにする工程を更に有することを特徴とする請求項13記載の方法。
  • 【請求項15】 バット内で循環する水ジェットを準備する工程を更に有することを特徴とする請求項13記載の方法。
  • 【請求項16】 バット内で循環する不活性ガスの流体ジェットを準備する工程を更に有することを特徴とする請求項13記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、一般に揚げたり、
    焼いたり、乾燥させる前の例えばポテト、プランテーン(料理用バナナ)等の野菜の下ごしらえの分野に関し、
    特に、野菜食品を所望の厚さに薄切りすると同時に澱粉、壊れた細胞等の除去のために薄切りされた野菜を洗浄又は洗いする方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えばポテトチップの下ごしらえの方法では、数々のポテトの集まり全体から大まかに汚れを取り除く手法でポテトを加工又は処理するのが通例である。 この場合、ポテトは、皮むき器(ピーラ)で皮むきをするのがよく(但し、いつでもそうするとは限らない)、次にスライサに送り、スライサは、ポテトを所望厚さ、通常は0.60
    インチ(15.24mm)程度の厚さに切る。 薄切り作業では、ポテトに金属ブレードを突き刺すが、これにより野菜の細胞が壊れ、後に残留物又は壊れた細胞や澱粉の膜がスライスの表面上に分散状態で残る。 膜の存在は、
    或るチップの形態の場合には澱粉の膜があってもかまわないが、次に行われる処理工程の実施の際、例えば揚げたり焼いたりする場合には望ましくない。 しかしながら、スライスを水浴中で洗浄することは、澱粉及び壊れた細胞をスライスから洗い落とす慣例的な方法である。
    この工程では、スライスをスライサ又はスライスを水浴から見て遠くに設置されているスライサ出口からスライスを運搬するコンベヤベルトの何れかから直接水浴中に投入する。 スライスを洗浄する浴には、澱粉膜の効果的な除去を達成するようスライスの表面に対する水の活発な作用を促進する攪拌手段が導入される場合がある。 洗浄後のスライスを代表的には傾斜状態のコンベヤに載せて浴から取り出し、そして水から取り出すと、次に空気ブラストにかけて残留澱粉粒子及び水膜をスライスの表面から取り除く。 かくして、このような下ごしらえした状態のポテトスライスを、所望の最終製品、通常は完全調理済みのチップを得るための別の種々の処理工程に送り進める。

    【0003】素揚げされたポテト(フレンチフライドポテト)は予備処理工程では、ポテトをひとまとめにした状態をこれを最終素揚げ製品とほぼ同じ寸法のストリップの状態に切る工程が施される。 ポテトストリップの切断をうまく行う方法は、例えば圧送によりポテトを高速で流れる水で、固定された十字形の列の状態で配置されたナイフ又は他のポテトカッタに押し当てこれらの間に通すことであった。 これによりポテトは野菜をナイフ又は他のカッタの間に押し進めるのに用いられる水のが存在している状態でストリップに分割される。 これについては、ジュリアン氏に付与され、ワシントン州ケネウィック所在のラム−ウエストン・インコーポレイテッドに譲渡された米国特許第5,042,342号、フォスター氏等に付与され、アイダホ州ツイン・フォール所在のユニバーサル・フローズン・フーズ・インコーポレイテッドに譲渡された米国特許第5,168,784号、及びフレイ氏等に付与され、カナダ国フローレンスヴィル所在のマケイン・フーズ・インコーポレイテッドに譲渡された米国特許第5,179,881号を参照されたい。

    【0004】本発明の一つの重要な目的は、薄切り小片から澱粉膜の効果的な除去のために薄切り工程と洗浄工程を組み合わせることにより野菜の加工法において薄切りの次に行われる別個の洗浄工程を無くすことにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】概要を述べると、生の野菜、例えばポテト、リンゴ、サツマイモ、カサバ、プランテーン、ビート、タマネギ、ヒシ、ニンジン、カブ、
    キャベツ及びテンサイ等の薄切りと洗浄を同時に行う本発明の方法では、洗浄用の水の入ったバットを準備して下端部が水中に浸漬されると共に上端部が水面上に延びる状態で傾斜取出しコンベヤを配置し、野菜スライサを、その野菜供給入口が水面の上方に位置すると共に野菜スライス排出口が取出しコンベヤの下端部の上方に且つ水面の下に位置した状態で配置する。 スライサの作動中に野菜をスライサの水面上の野菜供給入口に供給して野菜スライスを水中で排出し、それによりスライスの表面を直接且つ強に洗浄して汚れ、澱粉及び破裂した状態の野菜細胞を除く。 水を野菜スライスが取出しコンベヤに引きつけられてこの上に分散するような力で取出しコンベヤ中を下方に通る流れで循環させ、取出しコンベヤをスライスを水及びバットから取り出す方向に作動させる。

    【0006】本発明の目的は、薄切りと洗浄を同時に行って処理又は加工時間及び機材費を節約する薄切り可能な野菜の下ごしらえを行う改良方法を提供する。

    【0007】本発明の別の目的は、スライスを薄切りすると同時に洗浄し、スライスの重なりを最小限に抑え、
    それにより次に行う揚げ工程で薄切りされた半製品の塊を形成する傾向を減少させる方式で、洗浄されたスライスを取出しコンベヤ上に分散状態で載せる効果的な組合せ処理方法を提供することにある。

    【0008】本発明の更に別の目的は、渦又は乱流が生じているにもかかわらず、スライス洗浄浴かちのスライスの実質的に完全な取出しを可能にすることにある。

    【0009】本発明の更に別の目的は、設備を有効利用でき、しかも時間と労力を節減する、揚げ工程の予備段階としてのポテトの経済的な薄切り及び洗浄方法を提供することにある。

    【0010】本発明の追加の目的及び特徴は、図面及び本発明の好ましい実施形態の説明から明らかになろう。

    【0011】

    【発明の実施の形態】図面のうち図1〜図3を参照すると、特に、食品としての野菜の薄切りと洗浄又は水洗いを同時に行う場合に本発明の原理を実施するようになった装置10が示されている。 食品としての野菜は、ポテト、リンゴ、サツマイモ、カサバ、プランテーン、ビート、タマネギ、ヒシ、キャベツ、ニンジン、カブ及びテンサイ(サトウダイコン)から成る群から選択された任意のものであるのがよい。 スライサ−ウォッシャ装置1
    0は、金属製の桶又は槽12を支持する直立のフレーム11を有し、この桶は、図3の側面図で見ると全体として楔形であるが、図2の平面図で見ると全体として直線状である。 桶12の重要な機能は、図1及び図3の破線で指示されているように水13を収容することにある。
    水の目的は、壊れた細胞、澱粉粒子、汚れなどを図1〜
    図3中に楕円要素で表されているような多数の野菜スライス14を洗浄するための媒体としての役目を果たすことにある。

    【0012】桶12の底壁16は、図1及び図3に明らかに示されているように上方に傾斜している。 薄切りされた野菜の取出しコンベヤ17が、桶12の底壁16の実質的に全長にわたって延びるようスライサ−ウォッシャ装置10内に作動的に設けられている。 コンベヤ17
    は、その上端部が桶の側壁12a,12bの上に突出するよう傾斜している。 コンベヤ17は、水浴13内の野菜スライス14を受け取って、これらを矢印18aの方向に上方に運び、水13から出して運び去りコンベヤ(図示せず)まで運搬する。 コンベヤ17は、変速電動機駆動装置19によって駆動され、コンベヤの上側走行部の動作方向は矢印18aの方向であり、コンベヤの下側走行部は図3に示す矢印18bの方向に動くようになっている。 野菜取出しコンベヤ17は、金網で構成されたベルトを備え、かくして水の流れを通すことができる相当多くの開口部を有している。 水の循環パターンにつき以下に一層詳細に説明する。

    【0013】一対のモータ付き野菜スライサ装置21
    が、稼働中のその薄切り機構又はカッティングヘッド2
    2を図3に見えるように桶内に収容された水13内に浸漬させるような仕方で桶12の一端に作動的に取り付けられるのがよい。 本願の開示の図面には2つの野菜スライサ21が示されているが、その使用数は条件が許す限り様々であってよい。 あまり大きくない容量の用途には単一のスライサが適当であるが、大量の薄切りされた野菜が必要な用途では2、3又は4以上のスライサ21が適当な場合がある。

    【0014】本願に極めて適していることが分かった回転スライサは、インディアナ州46384バルパライソ所在のアーシェル・ラボラトリーズ・インコーポレイテッドにより製造されたモデルCCである。 回転スライサモデルCCの効果的な作動を本発明の原理内で可能にするために、本発明者は、或る幾つかの望ましい設計変更を行った。 具体的に説明すると、スライサのカッティングヘッド22を水13の中に完全に沈め、その結果得られたスライス14が野菜偏向ガード等によって邪魔されないようにするというものである。 これは、カバー及びガードを取り外すことによって達成され、これらカバー及びガードは通常、ユーザがカッティングヘッドに当たらないようユーザの保護のため、そして又、スライサ2
    1の通常の作動中、薄切りされた野菜を下方に差し向けるためにスライサに取り付けられている。 図4〜図6を参照すると、カッティングヘッド22は、支持リング2
    4に対して円周方向に間隔を置いて設けられた複数のナイフ23を備えている。 個々のナイフ23は、ナイフクランプ26によって組立体の状態で保持されている。 カッティングスロットを通って出るスライス14が、スライスの変形又は傷つきを最小限に抑える実質的に邪魔されない態様でそうなるようにするための措置がカッティングヘッド22に施されている。 具体的に説明すると、
    種々の、通常は突出した金属表面、例えば締結具27又はフランジ等が、スライス14の経路中に突出する金属障害物が無いような程度まで除去され又は皿座ぐりされている。 この理由で、スライス14は、きれいで傷のついていない状態でカッティングヘッド22を出ることになる。 スライサが通常、「ドライ(dry )」状態で作動している場合のようにガードが定位置にある状態では、
    種々の突出した要素及び締結具があるかどうかは重要なことではない。 スライスは、薄切りされた野菜に対する目立った損傷を回避するような仕方で空気中を自由落下する。 水中に浸漬された状態の野菜を薄切りするとき、
    逆のことがいえ、この理由により、スライスがナイフスロットから出て、周囲の水浴中に自由落下する障害物がなく開けた経路を提供する手段が用いられている。 この手段は、許容限度を超えるほどのスライスの損傷を最小限に抑える。

    【0015】野菜スライサのカッティングヘッドは、固定されたナイフ23のための取り付けフレームとして役立つステータを有していることは理解されるべきである。 電動式ロータケージ28が、ステータ内に回転自在に設けられており、ロータケージは、互いに間隔を置いた垂直方向に延びるフライト29を備えている。 ロータケージの周囲に沿って配置されたこれらのフライトは、
    野菜に係合して、遠心力でこれを駆動するのに役立ち、
    その結果、例えばポテトは、固定されたナイフ23に当たって薄切り作用を受ける状態になる。 野菜から得られたスライスは、ナイフスロット中に押し込まれ、周囲の水の中に自由落下する。 スライサのロータケージ内に依然として存在するポテトの残部は、引き続き遠心力の作用を受けた運動状態にあり、ステータ内に設けられた別の固定ナイフに係合し、それから別のスライスが、ポテトから取り出されて周囲の水の中に自由落下する。 この作用中、野菜は、カッティングヘッド22のナイフスロットから出た直後に、直接且つ強力に薄切りされると同時に洗浄されることは明らかであろう。 ロータケージ2
    8は、水浴中に浸漬された状態で動作し、それにより、
    或る程度の乱流を生じさせ、この乱流は、場合によっては渦のような水の流れにそっくりな場合があり、これについては以下に説明する。

    【0016】再び図1及び図3を参照すると、各スライサ21は、ポテト全体又は他の野菜が投入される供給ホッパ31を備えている。 供給ホッパ31は、ボックス状の支持体33上に配置された垂直方向に延びる支柱32
    によって支持され、このボックス状の支持体33は、変速電動機駆動装置(図示せず)のエンクロージャとして役立つ。 スライサ内の電動機駆動ユニットは、減速歯車ユニットと、ハウジング36(図3)を水平方向に貫通して、カッティングヘッド22のロータ28を駆動するためのシャフトに結合されたシャフトとを有している。
    かくして、所期の作業において、野菜は、供給ホッパ3
    1を通ってスライサ21内に連続的に供給されることが理解されよう。 野菜は、自重によって水浴内に配置されたカッティングヘッド22内へ下降する。 ここで野菜は、ロータのフライト29により遠心力の作用を受け、
    野菜を水の存在下で個々のスライス14に切断するのに役立つ固定ナイフ内に押し込まれる。 スライスは、カッティングヘッド22からすぐに出て、周囲の水13の中に自由落下し、かくして全ての表面が洗浄される。 スライス14は、カッティングヘッドからの落下の際、下方に水中を通り、最終的には取出しコンベヤ17上に移動する。 浴中の水の制御は、スライスの実質的に全てが取出しコンベヤ上に到達するよう維持される。 この作用により、薄切り及び洗浄中、桶内において長期間にわたり逆渦流中に「捕捉」されるスライスはほんの僅かである。

    【0017】連続した低速の水の流れは好ましくは、多くの所望の目的を達成するためにスライサ−ウォッシャ装置10内に維持される。 第1に、スライスが結果的に野菜取出しコンベヤ17上に載ることができるよう幾分幅の広いパターンで分散することが望ましい。 これは、
    スライスがコンベヤ上に載るようになったときに、スライスの相互の重なりを最小限に抑えるためである。 第2
    に、水の流れはジェットノズルから浴内へ複数の場所及び方向、例えば全体として水平方向及び垂直方向に放出されるよう差し向けられるのがよい。 また、渦を制御するために、浴中に種々の姿勢でステータ羽根を設けるのがよい。 これは、回転スライサ21の作用によって生じる水中の渦のような効果又は乱流の効果を多少解決すると共にこれとは反対の作用を発揮するためである。 本発明者の理解によれば、野菜のスライスが逆渦流又は渦のような乱流中に捕捉されることに起因して浴内で淀むことがないようにすることが非常に望ましい。 これらの手段により、乱流は、少なくとも、野菜のスライスの実質的に全てがコンベヤ上にかなり迅速に載るような程度まで制御される。 第3に、絶え間ない水の循環は、浴中に運び込まれた野菜粒子又は他のデブリが、底壁16内に配置された水溜め16a内へ移動するようにするのに役立つ。 この目的は、これらの材料をシステムから連続的に除去して比較的きれいな洗浄用媒体を維持することにある。

    【0018】特に図1〜図3を参照すると、水循環回路又はパターンは、吸引ライン39を含む水の流れ回路内に配置された電動式遠心ポンプ38を有している。 これは、水溜め16a(微粒子の除去のため)と連通した状態に配置され、流れ、即ち水の流れは全体として、水溜め内へ下方に向いていてコンベヤ17の金網コンベヤベルトを通る流れを生じさせる。 スライスは、この流れによりベルトに差し向けられる。 ポンプ38の出力は、主供給ライン41内へ送り出され、この主供給ライン41
    は、上供給ライン42と下側供給ライン43に分岐している(図1に最もよく示されている)。 複数の上昇管及びジェットノズル44が、下供給ライン43に結合され、これらノズルは、水の流れを回転スライサ21の下に送り出すために桶12内へ全体として水平方向に突出している。 吐出ノズル44は、水の流れを制御された速度で、大まかに見てスライスが渦のような乱流に遭遇する領域中に注入するよう配置されている。 ノズルからの水の流れは、逆渦流と逆の作用を発揮し、スライスが取出しコンベヤベルト上に良好に分布されるようにするフローパターンを生じさせる。 かかるノズル44が4つ図2に示されているが、ノズルの数及びこれらの配置場所は、スライスを捕捉する傾向のある逆渦流又は他の乱流を崩壊させるのに必要なエネルギーに応じて様々であるのがよい。

    【0019】同様に、上供給ライン42は、スライスが洗浄される水の中へ全体として垂直方向下方に突出したジェットノズル46を備えている。 垂直のノズル46
    は、水の流れを、スライスが回転スライサによって生じた乱流に起因するにせよ、タンク内の種々の流れ効果に起因するにせよ、何れに起因して取り込まれがちな領域中に制御された速度で吐出するよう配置されている。 ノズル44,46の効果を補完するためにステータ羽根をタンク内に設けるのがよく、場合によっては、ステータ羽根は、水の流れを制御して逆渦流又はデッドウォーター(淀み)内に捕捉されるようになる傾向を著しく減少させるのにそれ自体で十分である場合がある。

    【0020】圧縮空気又は不活性ガスの持続供給源をもつ処理又は加工設備では、スライスを取出しコンベヤ上に押しやる目的で、そして又、スライスが長期間滞留しないように、例えば水浴のデッドウォーター域中に取り込まれないようにするために上述の複数の噴射水に代えて全体として類似した列の状態に配置されたガス又は空気ジェットを用いることが実用的な場合がある。

    【0021】スライスをコンベヤ17に載せて桶から取り出すと、これらスライスは、図1〜図3に示すようにコンベヤ17の排出端部に隣接して配置された横方向スプレーシステム47からの最終的な洗浄用スプレーを受けるのがよい。 ただし、これは全ての場合に必要であるというわけではない。 かくして、スライサ21内に投入された野菜、例えばポテトは、一作業で薄切りされると同時に洗浄され、この場合、スライスはスライサのヘッドから水の中へ外方に推進され、ここでノズル44,4
    6から流れるジェットによって攪拌又は混合されてコンベヤベルト17上に放出され、これらはかかるコンベヤベルトに載った状態でスライサ/ウォッシャ10から取り出される。 コンベヤ17からの送り出し直前に、スライスは仕上げ用スプレー47を受けて残留粒子がスライス表面から除去され、その後に当該技術分野で周知の装置で揚げ工程又は焼き工程を含む次の処理が行われる。

    【0022】野菜の薄切りと洗浄を同時に行う方法を本発明を実施する好ましい装置10と関連して上述したが、本発明は、本明細書で開示した特定の装置に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲に属するような種々の変形例、設計変更例及び均等例を包含する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の方法の実施に直接用いられる野菜の薄切り及び洗浄装置を示す上から見た斜視図である。

    【図2】図1に示す野菜の薄切り及び洗浄装置の平面図である。

    【図3】図2の3−3線矢視断面側面図である。

    【図4】図3の野菜スライサのステータ及びロータケージの拡大斜視図である。

    【図5】図4に示すステータとロータケージの組立体の上から見た縮小平面図である。

    【図6】図5に示すステータとロータケージの組立体の側面図である。

    【符号の説明】

    10 スライサ−ウォッシャ装置 14 野菜のスライス 16 底壁 17 取出しコンベヤ 21 スライサ 31 供給ホッパ 38 遠心ポンプ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レナード ピー ミューゲル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94123 サン フランシスコ ディヴィジ デロ ストリート 3839−104 (72)発明者 ダニエル イー ブラウン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94403 サン マテオ エンセナーダ ウ ェイ 2236 (72)発明者 ジョン シルヴェスター アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94545 ヘイワード インダストリアル ブールヴァード 25800 アパートメント 2287 (72)発明者 カール ベイツェヤーデー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94132 サン フランシスコ ゴンザレス ドライヴ 810

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